運転中にパンクすると、スペアタイヤに交換したりレッカー車を呼んだりする手間が発生し大変ですよね。長距離運転で高速道路を運転する際は、途中でパンクすると大きなトラブルに発展する危険性もあります。
突然のパンクでも安心して走行できるのが「ランフラットタイヤ」です。
通常のタイヤとは異なり、空気圧がゼロになっても一定距離なら走行できるのが最大の特徴です。
高速道路や悪天候時にパンクしても、すぐに停車する必要がないため、ドライバーにとって大きなメリットとなります。
本記事では、ランフラットタイヤの特徴を詳しく解説します。また、メリットやデメリット、選び方やおすすめ商品なども紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
ランフラットタイヤとは

ランフラットタイヤとは「空気圧がゼロになっても走行可能なタイヤ」です。
タイヤは浮き輪のようなチューブ状になっていて、釘が刺さったりひび割れしたりするとなかの空気が抜けてしまいます。
しぼんだ(空気圧が低い)タイヤで運転を続けると、ハンドル操作が正しくできなくなり事故につながる可能性があります。
一方、ランフラットタイヤは二層構造になっていて、通常のタイヤゴムの内側に「サイド補強ゴム」が入っているのが特徴です。
パンクによって空気が抜けてしまったときでも、補強ゴムが荷重を支えるため、空気圧がゼロになっても一定距離の走行が可能です。
もしパンクしてしまってもガソリンスタンドや修理工場までの道のりを走行できるため、急なトラブルの際に役立つタイヤです。

ブリヂストンHPより
ランフラットタイヤの4つのメリット

ランフラットタイヤを車に装着すると以下のメリットがあります。
- パンクしても走行できる
- 環境にやさしい
- 車のデザインが向上する
- 燃費の向上が期待できる
パンクに強いだけではなく、車のデザインに関連する理由も確認しましょう。
1.パンクしても走行できる
特殊な構造のランフラットタイヤは、パンク後もおよそ80kmの距離を走行可能なため、タイヤのトラブルが心配な方におすすめです。
JAF(一般社団法人日本自動車連盟)の調べによると、2023年度のタイヤトラブルによる出動要請は約45万件となっており、2020年に比べて約1.28倍に増加しています。
さらにロードサービスでよくある出動理由の第2位は「タイヤのパンク」で、とくに高速道路上でのトラブルが多くなっています。
参照:2021年度 JAFロードサービス出動理由
もし高速道路上でタイヤの空気が抜けてしまったら、大きな事故につながる可能性があり危険です。ランフラットタイヤなら、パンクを恐れない快適なカーライフを送れるでしょう。
2.環境にやさしい
ランフラットタイヤのメリットのひとつは、スペアタイヤを使わないことによる「環境への配慮」です。
一般社団法人 日本ゴム工業会がまとめている資料の【地球温暖化対策の取組】低炭素社会実行計画低炭素社会実行計画の中に、ランフラットタイヤによる2つの効果が記載されています。
目標とする内容 |
ランフラットタイヤを使うことで
得られる効果 |
低炭素社への効果 |
・ランフラットタイヤを装備することでスペアタイヤが不要となり、車体が軽くなる
・軽量化できれば走行時の道路への負荷が減り、CO2の削減につながる |
3R (リデュース・リユース・リサイクル) |
・ランフラットタイヤを採用するとスペアタイヤが不要になる
・廃棄スペアタイヤの数を減らせる |
上記からもわかるように、ランフラットタイヤは環境へ配慮できるアイテムとして普及が進められています。
3.車両デザインが向上する
ランフラットタイヤを装着している車には、スペアタイヤが不要です。
「車にスペアタイヤを装備しなければならない」という法律はありませんが、車に不具合が起きた際、速やかに対応できるように何らかの準備はしておかなければなりません。
近年の車には「パンク修理キット」が搭載されているケースが多いですが、ランフラットタイヤの場合はこうした工具も不要です。
スペアタイヤや修理キットがないことでトランク内のスペースが広く取れるので、車のデザインの幅が広がるメリットがあります。
4.燃費の向上が期待できる
ランフラットタイヤはパンクしても走行可能なため、スペアタイヤが不要になり、車両の総重量を軽減できます。
車両重量が軽くなることで、燃費の向上が期待できる点は、ランフラットタイヤを使用するメリットです。
さらに、ランフラットタイヤの中には、転がり抵抗を低減する技術を採用したモデルもあり、燃費を意識した設計になっています。
スペアタイヤが不要になり、トランクの収納スペースを広く使えるため、利便性の向上も期待できるでしょう。
ランフラットタイヤのデメリット4つ

ランフラットタイヤの主なデメリットは以下の4点です。
- 価格が高い
- 装着に技術が必要なので対応していない店もある
- 通常のタイヤに比べて乗り心地が悪い
- ノーマルタイヤに比べて商品の選択肢が少ない
ランフラットタイヤの具体的な価格については、次の章でさらに詳しく解説しています。
1.価格が高い
多くのメリットがあるランフラットタイヤですが、価格の高さは導入時の大きなネックです。
普通のタイヤとは異なる特殊な構造となっており、商品代金が高めになっているものが多いでしょう。
BMWやメルセデス・ベンツ、レクサスの一部車種ではランフラットタイヤが標準装備となっています。
しかし、タイヤ交換時の料金の高さや扱いにくさなどの理由で、ランフラットタイヤから一般のタイヤへの変更を検討する人もいます。
車を購入する際は、ランフラットタイヤ交換にかかるコストについてもチェックしてみてください。
2.装着に技術が必要なので対応していない店もある
ランフラットタイヤの取り付け作業には専用の工具が必要なため、対応できない店舗があります。
すぐに交換作業をしたいときや、近くの店舗で済ませたい人にとっては手軽に交換できないことはデメリットです。
また作業対応している場合でも、通常より工賃が上乗せされるケースもあります。
ランフラットタイヤの装着を検討している人は、交換作業ができる店舗をあらかじめチェックしておきましょう。
3.通常のタイヤに比べて乗り心地が悪い
ランフラットタイヤは通常のタイヤに比べて、乗り心地があまりよくない場合が多いです。
ランフラットタイヤに使用される原料のゴムは、一般的なタイヤに比べて硬いものが多く、弾力性に欠けることが理由です。
そのため地面からの衝撃を吸収しづらく、路面が悪いと座席までガタガタと響くことがあります。
乗り心地を重視する方には、あまり向いていないタイヤであることを把握しておきましょう。
4.ノーマルタイヤに比べて商品の選択肢が少ない
ランフラットタイヤは通常のタイヤと比べて、市場に出回っている種類が少なく、選択肢が少ないのがデメリットです。
軽自動車やコンパクトカー向けは少なく、主に高級車やスポーツカー向けのラインナップが中心となっています。
特定のタイヤメーカーに限定されることが多く、自分の好みに合ったタイヤを見つけるのは難しいでしょう。
また、特殊な構造を持つランフラットタイヤは、通常のタイヤに比べると価格が高めに設定されています。
ランフラットタイヤの選び方

ランフラットタイヤを選ぶ際は、以下5つの点を考慮しましょう。
● 車両のタイプで選ぶ
● 価格で選ぶ
● メーカーやブランドで選ぶ
● 走行性能で選ぶ
● 路面環境で選ぶ
それぞれ詳しい内容を解説するので、ランフラットタイヤの購入を検討している方はぜひ参考にしてください。
車両のタイプで選ぶ
ランフラットタイヤを選ぶ際は、まず自分の車両タイプに適合するかを確認することが重要です。
ランフラットタイヤは主に高級車やスポーツカー向けに開発されており、特定の車種に最適化されたモデルが多くなっています。
一方、軽自動車やコンパクトカー向けのランフラットタイヤは種類が限られており、選択肢は少なめです。
また、タイヤのブランドによっては、特定のサイズしか対応していない場合もあるため、自分の車に装着できるサイズがあるか確認することが大切です。
タイヤサイズの見方については、以下の記事を参考にしてください。
価格で選ぶ
ランフラットタイヤは、一般的なタイヤと比べて高価な傾向にあります。そのため、予算に応じた選び方も重要なポイントです。
価格はサイズやブランド、性能によって異なりますが、高性能である場合は価格も高くなります。
ランフラットタイヤ購入時は、タイヤ本体の価格だけでなく、交換工賃やアフターサービスなどの費用も考慮しましょう。
一部のメーカーでは、燃費性能や耐久性を向上させたモデルもあるため、長期的なランニングコストを抑えたい方は、長く使えるランフラットタイヤを選ぶことが重要です。また、価格だけではなく、走行性能も比較しながら、自分に合ったモデルを選びましょう。
メーカーやブランドで選ぶ
ランフラットタイヤは、メーカーやブランドによって性能や特徴が大きく異なります。そのため、普段から使用しているメーカーや、大手で信頼できるメーカーの製品を選ぶことが大切です。
たとえば、ブリヂストンやミシュラン、ピレリやダンロップなどの大手メーカーは、高い品質と耐久性を備えたランフラットタイヤを提供しています。
メーカーごとに得意とする技術や強みが異なるため、口コミやレビューを参考にしたり、タイヤ専門店のプロに相談したりして、商品を選ぶことが重要です。
メーカーやブランドの特徴を押さえ、車両との相性を考慮しながら選ぶと、より快適な走行が可能になります。
走行性能で選ぶ
ランフラットタイヤの選択肢を比較する際は、以下のような走行性能も重要なポイントです。
● グリップ性能
● ウェット性能
● 燃費性能
● 乗り心地
● 静粛性
スポーツカーの場合、高速走行時の安定性やコーナリング性能が求められるため、グリップ力が高く、剛性の高いモデルを選ぶのがおすすめです。
快適な乗り心地を重視する場合は、振動吸収性や静粛性に優れたモデルを選ぶといいでしょう。
なお、ランフラットタイヤは通常のタイヤよりも硬めの設計が多く、乗り心地がやや硬く感じることもあります。
路面環境で選ぶ
使用する地域や路面状況などを考慮し、環境に適したランフラットタイヤを選ぶことが重要です。
たとえば、雪が多い地域では、スタッドレスタイヤ、オフロード走行をする方はオールシーズンタイプのランフラットタイヤを選ぶことで、安全性の向上が期待できます。
雨が多い地域では、排水性能の高いタイヤを選ぶことで、ウェット路面でのグリップ力が安定します。
さらに、長距離移動が多い場合は、耐摩耗性や燃費性能を考慮したモデルを選ぶことで、トータルコストを抑えられるでしょう。
ランフラットタイヤの価格の目安

ランフラットタイヤの価格の目安は1本あたり3~5万円が相場で、一般的なタイヤより価格が高い傾向にあります。
以下でタイヤワールド館ベストで販売しているランフラットタイヤと、サマータイヤの価格を比較してみました。
|
ランフラットタイヤ |
サマータイヤ |
メーカー |
ミシュラン |
トーヨータイヤ |
商品名 |
クロスクライメートプラス ZP |
PROXES CF3 |
インチ |
18インチ |
18インチ |
サイズ |
225/40R18 XL ZP |
225/40R18 XL |
価格 |
41,100円/1本 |
26,400円/1本 |
公式ページ |
ミシュランHP |
トーヨータイヤHP |
購入ページ |
商品詳細を見る |
商品詳細を見る |
同じサイズ規格の「225/40R18」で比較した結果、ランフラットタイヤは41,100円、サマータイヤは26,400円となっており、およそ1万5千円の差がでています。
こちらは1本あたりの価格なので、4本交換する場合は6万円近い差が生じることになります。
タイヤは定期的にメンテナンスが必要なので、ランフラットタイヤを使い続けるための金銭的負担は大きいです。
さらに、タイヤ交換時には別途で工賃がかかることも頭に入れておきましょう。
※タイヤは同じサイズであってもグレードによって価格が大きく異なるため、比較内容は参考程度にご覧ください。
ランフラットタイヤのおすすめ5選

ランフラットタイヤのおすすめは、以下の5種類です。
- ダンロップ「SP SPORT MAXX 060+」
- ミシュラン「CROSSCLIMATE 2」
- ブリヂストン「POTENZA S001 RFT」
- ヨコハマタイヤ「ADVAN Sport V105 Z・P・S」
- ピレリ「SCORPION VERDE RUN FLAT」
それぞれの特徴や強みを確認しましょう。
1.ダンロップ「SP SPORT MAXX 060+」

ダンロップ公式サイトへ
ダンロップのSP SPORT MAXX 060+は、車の才能を鮮やかに引き出し、耐久性に優れたパフォーマンスタイヤです。
商品の概要は、以下の表にまとめているので参考にしてください。
項目 |
内容 |
商品名 |
SP SPORT MAXX 060+ |
対応サイズ |
16〜21インチ ※16/17/18インチでランフラットモデルあり |
価格相場 |
2万〜8万円/1本 |
特徴 |
・タテに走る太い溝が水はけを促しウェット性能を向上 ・広い接地面で高速走行時でも安定 |
公式サイト |
ダンロップHP |
購入ページ |
タイヤ単品 ホイールセット |
ダンロップのタイヤは、高級感を演出する独自の黒色デザイン技術「Nano Black」を採用しているため、差別化しにくいタイヤのデザインにもこだわれるのが魅力です。
2.ミシュラン「CROSSCLIMATE 2」

ミシュラン公式サイトへ
ミシュランのCROSSCLIMATE 2は、雪も走れる夏タイヤで、夏も冬も高い走行性能で快適な走りを実現してくれます。
商品の概要は、以下の表にまとめているので参考にしてください。
項目 |
内容 |
商品名 |
CROSSCLIMATE 2 |
対応サイズ |
15〜21インチ |
価格相場 |
2万〜8万円/1本 |
特徴 |
・高い初期性能が長く続くロングライフタイプ ・高速道路冬用タイヤ規制時でもチェーン装着不要で走行可能 |
公式サイト |
ミシュランHP |
購入ページ |
タイヤ単品 ホイールセット |
CROSSCLIMATE 2はオールシーズンタイヤのため、積雪量が少ない地域に住んでおり、季節に応じてタイヤ交換する手間を省きたい方におすすめです。
3.ブリヂストン「POTENZA S001 RFT」

ブリヂストン公式サイトへ
ブリヂストンのPOTENZA S001 RFTは、パンク時の走行でもタイヤの発熱を抑える「新サイド補強ゴム」を採用しているタイヤです。
商品の概要は、以下の表にまとめているので参考にしてください。
項目 |
内容 |
商品名 |
POTENZA S001 RFT |
対応サイズ |
16〜19インチ |
価格相場 |
3万〜10万円/1本 |
特徴 |
・ノーマルタイヤと遜色ないレベルの乗り心地 ・高いドライ&ウェット性能 |
公式サイト |
ブリヂストンHP |
ブリヂストンという大手メーカーが開発していることもあり、信頼性抜群のおすすめタイヤです。
4.ヨコハマタイヤ「ADVAN Sport V105 Z・P・S」

ヨコハマ公式サイトへ
ヨコハマタイヤADVAN Sport V105 Z・P・Sは、超高性能タイヤである「ADVAN Sport V105」のランフラットモデルです。
商品の概要は、以下の表にまとめているので参考にしてください。
項目 |
内容 |
商品名 |
ADVAN Sport V105 Z・P・S |
対応サイズ |
16〜20インチ |
価格相場 |
2万〜6万円/1本 |
特徴 |
・軽量化を実現しながらランフラットタイヤに求められる耐久性を向上 ・ヨコハマ独自のランフラット技術「Z・P・S」を搭載 |
公式サイト |
ヨコハマタイヤHP |
ADVAN Sport V105 Z・P・Sは、空気の抜けた状態、かつフル積載(重量)で、苛酷なテストコースや速度域での実車テストを重ねて開発されています。万が一のトラブルに備えたい方にもおすすめのランフラットタイヤです。
5.ピレリ「SCORPION VERDE RUN FLAT」

ピレリ公式サイトへ
ピレリSCORPION VERDE RUN FLATは、燃料消費量とCO2排出量を削減に成功した、SUVおよびクロスオーバー用ランフラットタイヤです。
商品の概要は、以下の表にまとめているので参考にしてください。
項目 |
内容 |
商品名 |
SCORPION VERDE RUN FLAT |
対応サイズ |
18〜20インチ |
価格相場 |
2万〜5万円/1本 |
特徴 |
・低い回転抵抗と削減された重量で燃料消費量とCO2排出量の削減を実現 ・節約や環境保護だけでなく快適性と安全性も高次元 |
公式サイト |
ピレリHP |
ピレリのランフラットタイヤは、メルセデス・ベンツやBMWなどとコラボーレーションしているため、信頼性の高いタイヤと言えるでしょう。
ランフラットタイヤを使用する際の注意点

ランフラットタイヤを使用する際の3つの注意点を解説します。
・空気圧の管理を怠らない
・パンク修理はできない
・タイヤ空気圧警報装置の装着が必要
ランフラットタイヤの特性や正しい使用方法を把握しておきましょう。
空気圧の管理を怠らない
ランフラットタイヤを装着する際は、タイヤの空気圧管理を怠らないようにしてください。
規定よりも極端に空気圧が低いと、タイヤの内部がパンクしたときと同じ状態になってしまいます。
この状態が続くとタイヤ内部の補強ゴムに負荷がかかり、製品の劣化が進みます。
補強ゴムの性能が落ちてしまうと、実際にパンクしたときに本来の性能を発揮できなくなるので注意が必要です。
いつも適正な空気圧をキープできるように、こまめにタイヤをチェックしておきましょう。
パンク修理はできない
ランフラットタイヤは原則として修理できないため、パンクした場合は交換となります。
ただし、条件によっては部分的な修理が可能なケースもあります。
具体的には以下のような場合であれば修理が可能です。
・パンクした状態で走行していない場合
・軽微なトラブル(釘刺さり)である場合
・整備士が修理可能と判断した場合
タイヤの外側から破損具合を正確に確認するのは困難なため、修理できるかどうかの判断は難しいことがあります。
またランフラットタイヤの修理や交換には知識や技術も必要なので、依頼したい店舗が受付可能か事前の確認が必要です。
タイヤ空気圧警報装置の装着が必要
ランフラットタイヤを履いている車には、タイヤ空気圧警報装置(空気圧センサー)を装着することが義務づけられています。
タイヤ空気圧警報装置とは、タイヤの空気圧の異常を察知した場合に、警告灯やチャイムで知らせてくれる機器です。
ランフラットタイヤは、内部の空気が減ってもしばらくは通常どおり走行できる機能を持っているため、パンクに気づかない可能性があります。
空気圧の低下に気づかずに長い距離を走行し続けると、パンクに強いランフラットタイヤであってもいずれ運転に支障をきたします。
タイヤ空気圧警報装置は、タイヤのトラブルを早急に発見するために欠かせないアイテムなので、かならず装備しておきましょう。
ランフラットタイヤに関するよくある質問

ランフラットタイヤに関する、よくある5つの質問をまとめました。
- ランフラットタイヤの見分け方は?
- ランフラットタイヤの寿命はどのくらい?
- ランフラットタイヤはどれくらい走る?
- パンクしたまま走るとどうなる?
- ランフラットタイヤの交換費用はいくら?
ランフラットタイヤは一般のタイヤに比べて流通量が少ないため、詳しい情報を知っている人が少ないのが現状です。
ランフラットタイヤについて不明な点が多数あるときは、タイヤ専門店やカーディーラーに相談してみるのもおすすめです。
1.ランフラットタイヤの見分け方は?
ランフラットタイヤは通常のタイヤと区別するために、各メーカーがそれぞれ規定のアルファベットやマークをつけています。
主要メーカーのランフラットタイヤについているアルファベットの印を、以下の表にまとめました。
各メーカーのアルファベットの印のほかに「国際規格ISOのランフラットマーク」もあります。
製品によっては、アルファベットではなく国際規格のマークのみを刻印しているものもあります。
いずれの場合もタイヤ側面の比較的わかりやすい場所に記載してあることが多いので、ぜひ実物をチェックしてみてください。
2.ランフラットタイヤの寿命はどのくらい?
ランフラットタイヤの寿命は、一般的なサマータイヤと同等と考えて問題ありません。
一般的な夏タイヤは走行距離2~4万kmが、平均寿命の目安です。
またタイヤの溝に「スリップサイン」が見えた場合も寿命となり、早急に交換しなくてはなりません。
3.ランフラットタイヤはどれくらい走る?
ランフラットタイヤは、空気圧がゼロになっても「速度80km/h」で「80kmの距離」を走行できます。
これはランフラットタイヤの基本的な要件となっており、ISO規格によって定められています。
どのタイヤメーカーでも同じ基準が採用されるので、上記2つの数字を覚えておいてください。
ランフラットタイヤならパンクしたあとも80kmもの距離を走れるので、近くのガソリンスタンドやカーショップを探せる余裕が十分にあるでしょう。
4.パンクしたまま走るとどうなる?
ランフラットタイヤは、パンクしたあとも80kmまでそのまま走行可能ですが、規定距離を超えると危険な状態になります。
具体的にはタイヤの中のワイヤーがでてきてしまったり、ゴムが破れたりしてハンドル操作が効かなくなります。
最悪のケースでは、バースト(破裂)を起こし、車体を動かせなくなくなることもあるでしょう。
「パンクしても大丈夫なタイヤ」と過信せず、正しい使用方法を守ることが大切です。
5.ランフラットタイヤの交換費用はいくら?
ランフラットタイヤの交換費用は、専用の設備や技術が必要なため、一般的なタイヤよりも高めになっており、1本あたり3,000〜8,000円が目安です。
通常のタイヤの交換費用が、1本あたり1,500円〜3,000円であることを考慮すると、ランフラットタイヤが高の設定であることがわかります。
新しくランフラットタイヤを購入し装着まで依頼する場合は、総額で10〜20万円かかる場合もあるでしょう。
費用を抑えるには、ネット通販で購入し、持ち込み交換可能な店舗を探すのも一つの方法です。
なお、タイヤ交換の値段に関する詳しい内容は、以下の記事を参考にしてください。
タイヤを履き替える際はランフラットタイヤも検討してみよう

SDGsが注目されている現代では、車からのCO2排出量も大きな課題のひとつです。
タイヤの空気圧を適正に保つことで快適な運転が実現し、それによって燃費向上が叶い、CO2削減が期待できます。
ランフラットタイヤには「空気圧をチェックしやすくなる」「スペアタイヤが不要になり廃棄品が減る」などの環境的メリットがあります。
これからタイヤ交換する方は、環境に配慮したランフラットタイヤへの履き替えを検討してみてはいかがでしょうか。
タイヤの選び方や交換の手順などは「タイヤ交換を安くする方法は?自分で交換する方法とタイヤの選び方」の記事にまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
ランフラットタイヤの購入はタイヤワールド館ベストがおすすめ

ランフラットタイヤは、パンクした際でも一定の距離であれば走行可能なため、急なトラブルにも安心して対応できる特殊なタイヤです。
ただし、通常タイヤより価格が高めであることや、種類が少なく商品が限られるなどのデメリットがあります。
ランフラットタイヤを検討している方は、本記事で紹介しているメリットやデメリットを確認した上で購入しましょう。
タイヤワールド館ベストは全国に約4,000の提携店舗があり、どの地域からでも利用しやすくなっています。

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