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SUV スタッドレスタイヤ ライターチーム

SUV専用のスタッドレスタイヤは必要?選び方やオススメのタイヤを解説

最終更新日 2023年11月14日

SUV専用のスタッドレスタイヤは必要?選び方やオススメのタイヤを解説

スタッドレスタイヤの購入を考えているけれど、「SUV車に乗っているし、SUV専用タイヤを選んだほうが良いのかな…」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

乗用車用のスタッドレスタイヤとの違いがわからず、SUV専用タイヤのメリットを感じにくいのかもしれません。

本記事では、SUV専用のスタッドレスタイヤについて解説します。ほかのタイヤとの違いがわかるので、あなたに合ったスタッドレスタイヤを選べます。

結論からいうと、SUV車には専用のスタッドレスタイヤがオススメですが、環境や目的によって選ぶと良いでしょう。

SUV車のスタッドレスタイヤ選びに迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

SUV専用のスタッドレスタイヤとは?

SUV専用のスタッドレスタイヤとは?

SUV車専用のスタッドレスタイヤの特徴や、選ぶべき理由を解説します。

● 乗用車用スタッドレスタイヤとの違い
● SUV車は専用タイプを選ぶべき?

SUV車は乗用車に比べて車両重量が重く、車高も高いので重心が高くなりがちです。そのため、カーブを曲がるときにふらついたり、タイヤが偏摩耗を起こしてしまったりするケースも少なくありません。

SUV車専用のスタッドレスタイヤは、こうした欠点を補うための性能をかね備えたタイヤなのです。

それぞれくわしく解説します。

乗用車用スタッドレスタイヤとの違い

乗用車用のスタッドレスタイヤとSUV専用スタッドレスタイヤとの主な違いは以下の3つです。

●タイヤの剛性が高い
●耐摩耗性能に優れている
●専用のトレッドパターン

SUV車専用のスタッドレスタイヤは、乗用車用に比べて剛性の高いタイヤを使用しています。これは、タイヤの剛性(縦方向やねじれに耐える力の強さ)を高めることで、車両重量の重いSUV車をしっかり支え、ふらつきや偏摩耗を軽減するためです。

硬めのゴムを使用していることもあり、耐摩耗性能に優れたものが多いのも特徴です。SUV車はタイヤに負荷がかかりやすく、耐久性を意識した設計になっています。

また、専用のトレッドパターン(タイヤのゴムの部分の溝や切り込み)を採用し、深めの溝を切ることで積雪時の道路でも安定した走行を期待できます。

雪上性能が高いスタッドレスタイヤが多く見られることも、SUV専用スタッドレスタイヤの特徴です。

SUV車は専用タイプを選ぶべき?

SUV車には、SUV専用のスタッドレスタイヤを選んだほうが良いでしょう。SUV車に起きる特有のふらつきや偏摩耗などを、少しでも減らせるようにと考えられたタイヤだからです。

SUV車は車両重量が重いので、ボディを支えるタイヤにはどうしても負担がかかってしまいます。タイヤ自体の強さや摩耗のしやすさを考慮しても、やはりSUV専用のスタッドレスタイヤがオススメです。

しかし、使用する環境や目的によっては、SUV専用以外を選ぶほうが良いケースもあります。SUV専用のスタッドレスタイヤは雪上性能や耐摩耗性能に優れているものが多く、氷上性能を重視したい場合は少し物足りなさを感じるかもしれません。

近年、乗用車用のスタッドレスタイヤでも、推奨車種の幅がかなり広がっている印象です。SUV専用のスタッドレスタイヤでなくても装着できるものもあるので、優先したい性能で選ぶのも1つの方法です。

SUV車のスタッドレスタイヤを選ぶポイント

SUV車のスタッドレスタイヤを選ぶポイント

SUV車のスタッドレスタイヤを選ぶポイントを3つ解説します。

  1. ブレーキ性能を重視する
  2. 耐摩耗性能に優れたものを選ぶ
  3. 使用する目的によって選ぶ

1つずつ解説します。

1.ブレーキ性能を重視する

SUV車のスタッドレスタイヤは、ブレーキ性能を重視したものを選びましょう。

SUV車は乗用車に比べて車両重量が重く、車高も高い車が多くあります。重く大きい車は止まりにくく、冬の滑りやすい悪路では余計にブレーキが効きにくくなります。

蒸気機関車や貨物列車のような大型の列車と自転車を比べてみるとわかるように、「止まろう」と思ってから実際に止まるまでの距離が短いのは自転車です。

できるだけブレーキを踏んでから止まるまでの距離が短くなるように、ブレーキ性能の高いスタッドレスタイヤを選ぶようにしましょう。

2.耐摩耗性能が優れたものを選ぶ

SUV車には、耐摩耗性能に優れたタイプのスタッドレスタイヤを選ぶこともオススメです。

車両重量が重いSUV車はタイヤへの負担がかかりやすいため、どうしてもタイヤの溝が減りやすい傾向にあります。

もともとやわらかいゴムを使用しているスタッドレスタイヤは、通常のタイヤより溝が減りやすく、寿命も3〜4年ほどといわれています。重く大きいSUV車なら、乗用車に比べるとタイヤの摩耗も早くなってしまうでしょう。

頻繁にスタッドレスタイヤの交換が必要になると、時間もお金もかかります。限られたシーズンしか装着しないからこそ、できるだけ長く使用したいですよね。

タイヤへの負担が大きいSUV車には、耐摩耗性能が高いスタッドレスタイヤを選ぶことを推奨します。

3.使用する目的によって選ぶ

使用する目的や環境によってタイヤを選ぶことも1つの方法です。

SUV専用のスタッドレスタイヤには、雪上性能や耐摩耗性能に優れたものが多い印象です。しかし、雪の上よりも凍った路面での性能を重視したい場合は、氷上性能が高いタイプを選ぶことも視野に入れましょう。

たとえば、豪雪地域に住んでいたり、雪道を頻繁に走行したりするのなら雪上性能が高いスタッドレスタイヤを選ぶことをオススメします。

反対に、あまり雪が降らない地域に住んでいる、通勤通学時の路面凍結が気になる場合は氷上性能を重視したタイヤが良いでしょう。

スタッドレスタイヤとひと口にいっても、重視している性能や得意な環境はそれぞれ違います。

あなたがよく走る場所や頻繁に訪れる地域、使用する目的によって選ぶことも大切です。

オススメ!SUV車のスタッドレスタイヤ5選

オススメ!SUV車のスタッドレスタイヤ5選

ここからは主要5メーカーのSUV車用のスタッドレスタイヤを5つ紹介します。

どのスタッドレスタイヤもSUV車にぴったりのタイヤです。ぜひあなたの環境に合ったタイヤを選んでくださいね!

  1. ブリヂストン BLIZZAK(ブリザック) DM-V3
  2. ダンロップ WINTER MAXX(ウィンターマックス) SJ8+
  3. トーヨータイヤ OBSERVE(オブサーブ) GSi-6
  4. ヨコハマ iceGUARD(アイスガード)SUV G075
  5. ミシュラン X-ICE SNOW(エックスアイススノー)SUV
メーカー ブランド 公式ページ 金額(1本) 詳細ページ
ブリヂストン BLIZZAK(ブリザック)DM-V3 こちら ¥12,490〜 詳細
ダンロップ WINTER MAXX(ウィンターマックス)SJ8+ こちら ¥12,090〜 詳細
トーヨータイヤ OBSERVE(オブサーブ)GSi-6 こちら ¥14,900〜 詳細
ヨコハマ iceGUARD(アイスガード)SUV G075 こちら ¥16,300〜 詳細
ミシュラン X-ICE SNOW(エックスアイススノー)SUV こちら ¥23,000〜 詳細

ブリヂストン BLIZZAK(ブリザック)DM-V3

オススメ!SUV車のスタッドレスタイヤその1・ブリヂストンのBLIZZAK(ブリザック)DM-V3

ブリヂストン公式サイトへ

ブリヂストンのブリザック DM-V3は、ブリザックシリーズのSUV専用スタッドレスタイヤです。

ブリザック DM-V3 では、VRX2 に使用されている「アクティブ発泡ゴム2」を採用し、凍った路面でのブレーキ性能を向上させています。

トレッドパターンでは「SUV専用パタン」を開発し、タイヤの剛性をアップさせ、溝の位置にまでこだわりました。雪をしっかりつかみ、氷をひっかく、雪の上や凍った路面でグッと踏ん張る力を最大限発揮します。

また、冬の悪路だけでなく、雨が降って濡れた路面でのブレーキ性能もかね備えています。

さまざまなシーンで活躍してくれるので、選びやすいスタッドレスタイヤです。

ダンロップ WINTER MAXX(ウィンターマックス)SJ8+

オススメ!SUV車のスタッドレスタイヤその2・ダンロップ WINTER MAXX(ウィンターマックス)SJ8+

ダンロップ公式サイトへ

ダンロップのウィンターマックス SJ8+は、ウィンターマックスシリーズのSUV専用スタッドレスタイヤです。

ウィンターマックス SJ8+ は雪道への強さが特徴で、シャーベット状になった雪、ふかふかに積もった雪、踏み固められてスキー場のコースみたいにツルツルになった雪などで威力を発揮します。

また、ウィンターマックス03 に使用されている「ナノ凹凸ゴム」を採用することによって、従来品に比べ凍った路面でのブレーキ性能が14%、コーナリング性能が11%向上しました。

雪道での高性能はそのままに、凍った路面での性能をアップさせ、使用の幅を広げています。

タイヤが摩耗して、溝が減っても効果が持続しやすい面もポイントです。

トーヨータイヤ OBSERVE(オブザーブ)GSi-6

オススメ!SUV車のスタッドレスタイヤその3・トーヨータイヤ OBSERVE(オブザーブ)GSi-6

トーヨータイヤ公式サイトへ

トーヨータイヤのオブザーブ GSi-6は、オブザーブシリーズのSUV、CCV専用スタッドレスタイヤです。

オブザーブ GSi-6 は、トレッドパターンが特徴的です。「ジグザグ4本主溝」とよばれる溝が、雪道で滑りにくくする効果と、タイヤが滑る原因の水膜をすばやく排水する性能を両立しています。

4本の主溝の真ん中に位置しているのが「セレーテッドスタビリティリブ」とよばれるジグザグのリブで、雪をひっかきハンドリングの安定性を維持しています。

あらゆる路面状況を想定し、どんな道でも安定して走行、操縦できるような性能を期待できます。雪山へ向かうまでの道も楽しめるようにイメージされたタイヤです。

ヨコハマ iceGUARD(アイスガード)SUV G075

オススメ!SUV車のスタッドレスタイヤその4・ヨコハマ iceGUARD(アイスガード)SUV G075

ヨコハマ公式サイトへ

ヨコハマのアイスガード SUV G075は、アイスガードシリーズのSUV専用スタッドレスタイヤです。

アイスガード SUV G075 は、吸水機能に優れた「スーパー吸水ゴム」を使用し、ミクロの水膜までしっかり吸水し除去します。低温でもゴムをやわらかく保ち、タイヤと路面の密着度を高めてグッと踏ん張る力を発揮しています。

また、アイスガード SUV G075 は低燃費にも力を入れており、従来品よりも5%燃費が向上しました。ヨコハマの低燃費タイヤ「BluEarth」シリーズの技術をスタッドレスタイヤにも応用しています。

新開発された「低発熱トレッドゴム」を採用することにより、転がり抵抗を低減。使用するエネルギーを減らし、燃費を改善しました。

冬の悪路で安心して止まる、曲がるを行いながら、省燃費性能も向上させたスタッドレスタイヤです。

ミシュラン X-ICE SNOW(エックスアイススノー)SUV

オススメ!SUV車のスタッドレスタイヤその5・ミシュラン X-ICE SNOW(エックスアイススノー)SUV

ミシュラン公式サイトへ

ミシュランのエックスアイススノー SUV は、エックスアイススノーシリーズのSUV専用スタッドレスタイヤです。

エックスアイススノー SUV は、高い雪上性能が特徴です。

「VTSサイプ」とよばれる厚みがあり幅広のサイプが、雪にぐいっと食い込み、雪踏み効果を発揮します。さらに倒れこみを防止することで、タイヤと路面の密着度を高めて、凍った路面でのグッと踏ん張る力も向上させています。

また、高い性能を維持しながら長期間使用できる工夫も魅力です。「EverWinterGrip(エバー・ウインター・グリップ)コンパウンド」を採用することで、タイヤが摩耗しても表面の凹凸は再生を続け、寿命を長く保ちながら初期の性能を持続させます。

SUV車のスタッドレスタイヤによくある質問

SUV車のスタッドレスタイヤによくある質問

SUV車のスタッドレスタイヤを選ぶときに、よくある質問をまとめました。

● 選ぶときの注意点はありますか?
● いつ交換すればいいですか?
● どこで交換できますか?
● 買い替え時期の目安はいつですか?

装着する時期が限られているからこそ、不安になることも多いでしょう。スタッドレスタイヤを購入する前に知っておくと安心です。

順番に解説します。

選ぶときの注意点はありますか?

スタッドレスタイヤを購入する前に、タイヤのサイズを必ず確認しましょう。また、ロードインデックス(荷重指数)を下回らないことも大切です。

ロードインデックスとは、タイヤ1本で支えられる最大負荷能力を指す数値です。この数値を下回ってしまうと、車を上手く支えられなくなります。

たとえば、サイズの表記が「195/60R15 88H」の場合、「88」がロードインデックスです。

タイヤのサイズはもちろんですが、ロードインデックスの数値にも注意して選びましょう。

いつ交換すればいいですか?

初雪が降る1か月前が目安とされています。雪が降りはじめるギリギリの時期になってしまうと、混み合ってすぐに交換できない可能性があるからです。

また、雪の有無にかかわらず、気温が7℃以下の場合も交換がオススメです。通常のタイヤのゴムは、7℃をきると性能が下がります。

タイヤの性能を維持するためにも、早めに交換しておいたほうが良いでしょう。

どこで交換できますか?

ディーラー、整備工場、カー用品店、タイヤ専門店などで交換できます。事前に問い合わせて予約をしてから行くとスムーズに作業してくれるでしょう。

買い替え時期の目安はいつですか?

スタッドレスタイヤの平均寿命は3〜4年ほどといわれています。メーカーや使用する環境によって異なりますが、性能が落ちてきたと感じるのなら早めに交換したほうが良いでしょう。

また、残りの溝が50%をきる場合も交換が必要です。表面にプラットフォームとよばれるギザギザの突起が見えてくると交換の合図です。

冬の悪路を安全に走行するためにも、早めに交換しましょう。

SUV車のスタッドレスタイヤはタイヤワールド館ベストへ!

SUV車のスタッドレスタイヤはタイヤワールド館ベストへ!

SUV車のスタッドレスタイヤには、SUV専用のスタッドレスタイヤがオススメです。重たい車両や重心の高さをカバーしつつ、雪道や凍った路面で高性能を発揮してくれます。

とはいえ、使用の目的や環境によって選ぶことも大切です。よく走る場所や住んでいる地域を考慮して、あなたにぴったりのスタッドレスタイヤを選んでください。

タイヤワールド館ベストでは、さまざまな種類のスタッドレスタイヤを取り揃えております。SUV専用のスタッドレスタイヤはもちろん、ほかにもラインナップは豊富です。

ぜひ一度、チェックしてみてくださいね。

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作成者: ベストライターチーム

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