最終更新日 2024年10月18日
スタッドレスタイヤの寿命は?おすすめの冬タイヤや長持ちさせるコツを紹介
「スタッドレスタイヤってどれくらい使えるの?」「寿命を伸ばすコツはある?」
冬の期間しか使わないスタッドレスタイヤは、夏タイヤに比べて使用期間が短い傾向にあります。そのため、夏タイヤより寿命が長いと思っている方も多いのではありませんか?
スタッドレスタイヤの寿命はメーカーや使用状況によって異なりますが、約3〜4年です。夏タイヤの寿命は約4〜5年なので、使用期間は短くてもスタッドレスタイヤのほうが早く交換時期がきます。
当記事では、スタッドレスタイヤの寿命を少しでも伸ばすコツや、おすすめのスタッドレスタイヤを紹介します。
スタッドレスタイヤを適切に扱えば、性能を維持したまま長く使い続けられるでしょう。
- スタッドレスタイヤの寿命は約3〜4年
- スタッドレスタイヤの寿命の見分け方
- スタッドレスタイヤの寿命を延ばす4つのコツ
- ┗室内で保管する
- ┗適切な空気圧で使用する
- ┗タイヤローテーションをする
- ┗夏場は使用しない
- スタッドレスタイヤを夏に使うデメリット
- おすすめのスタッドレスタイヤ5選
- ┗ブリヂストン|ブリザックVRX3
- ┗ダンロップ|ウィンターマックス3
- ┗トーヨータイヤ|オブザーブギズ2
- ┗ヨコハマタイヤ|アイスガード7
- ┗グッドイヤー|アイスナビ8
- スタッドレスタイヤが寿命を迎えたらすぐに交換しよう
スタッドレスタイヤの寿命は約3〜4年
一般的にスタッドレスタイヤの寿命は、毎年冬だけの使用で約3〜4年といわれています。
スタッドレスタイヤは夏タイヤに比べるとゴムがやわらかいのが特徴です。スタッドレスタイヤの寿命が短いのは、ゴムがやわらかいことで紫外線の影響による劣化が早く、グリップ力が低下しやすいことが理由です。
さらに夏場に使用したり屋外に保管したりしていると、より寿命が短くなることもあります。タイヤの溝が残っていても、経年劣化でゴムが劣化していると本来の性能を発揮できません。
スタッドレスタイヤは、走行距離よりも経過した年数で寿命を判断すると安全に使い続けられるでしょう。
スタッドレスタイヤの寿命の見分け方
年数以外でスタッドレスタイヤの寿命を判断するポイントを紹介します。
● ひび割れや傷はないか
● ゴムは固くなっていないか
上記の項目も点検しておけば「気づかずに寿命が過ぎたタイヤを使用していた」ということはなくなるでしょう。毎シーズン、使用前に点検するのがおすすめです。
プラットホームの露出はないか
プラットホームの確認は、冬タイヤの寿命を判断する方法のひとつです。プラットホームは、タイヤの溝の中にある摩耗限度を示すサインで、溝を50%消費するとタイヤの表面に現れます。
スタッドレスタイヤは新品時の溝が10mmあり、5mm以下になると冬タイヤとしての機能を失います。プラットホームの露出は冬用タイヤとして性能が発揮できないことを意味しているため、早急に交換しましょう。
ここでは100円玉を利用した、スタッドレスタイヤの残り溝を調べる簡単な方法を紹介します。
- 100円玉の「100」の刻印が手前になるようにタイヤの溝に入れる
- 100円玉の「1」が硬貨の端からおよそ5mmなので「1」が見えるか見えないかを確認
- 「1」がタイヤで隠れれば、タイヤの溝は5mm以上
- 「1」が見えると、タイヤの溝は5mmを切っている可能性が高い
毎シーズンごとにスタッドレスタイヤの残り溝を確認し、雪道の性能は確保されているか点検しましょう。
ひび割れや傷はないか
ひび割れや傷は冬タイヤに限らずチェックしておきましょう。凍結路や積雪路ではタイヤに問題があると制動距離が伸び、カーブを曲がりにくくなります。
また、タイヤはゴム製なので経年劣化によりひび割れが発生しやすくなります。ひび割れがあると走行中にパンクしてしまう恐れがあるため、外傷のチェックは入念にしましょう。
冬は雪のせいで路面状況や障害物が見えにくいため、気づかずにタイヤが破損する場合もあります。
スタッドレスタイヤに交換する前にひび割れや傷を確認し、気になる損傷がある場合は専門店で点検してもらいましょう。
ゴムは硬くなっていないか
スタッドレスタイヤは夏タイヤと比べてゴムがやわらかいのが特徴です。ゴムがやわらかいおかげで冬の路面にしっかり密着し、安定した走行ができます。そのため、ゴムが硬くなってしまうとグリップ力が弱まり、冬の路面で滑りやすくなります。
タイヤのゴムの硬度を知りたい方は「硬度計」という機械がおすすめです。アマゾンで2,000円〜4,000円ほどで販売されているので「ゴムの硬度を正確に知りたい」という方は購入しましょう。
新品タイヤの硬度は「45」で、「60」を超えると冬用タイヤとしての機能は失われます。
未使用でも、年数が経つにつれてゴムの硬度は下がっていくので、使用前に確認しておきましょう。
スタッドレスタイヤの寿命を延ばす4つのコツ
タイヤは消耗品ですが、冬しか使わないスタッドレスタイヤは長持ちさせたいと思っていませんか?適切に保管・使用すれば、スタッドレスタイヤを安全な状態で長く使える可能性があります。寿命を延ばすコツは以下の通りです。
- 室内で保管する
- 適切な空気圧で使用する
- タイヤローテーションをする
- 夏場は使用しない
1年の内に3〜5ヶ月しか使わないスタッドレスタイヤですから、丁寧にメンテナンスして、できるだけ長く使用しましょう。
室内で保管する
タイヤは走行時だけでなく、使用していなくても劣化が進んでいきます。紫外線や雨風などに弱く、長持ちさせるには次のような場所で保管するといいでしょう。
● 直射日光が当たらない
● 雨風がしのげる
● 風通しがいい
タイヤラックやカバーを使えば、タイヤにかかる負担を軽くできます。
ホイール付きの場合は横に寝かせて保管しましょう。立てて保管するとホイールの重みがタイヤにかかり、接地面が変形してしまう可能性があります。ただ、横向きで保管してもタイヤのサイドウォールに負担がかかってしまうので、タイヤラックの使用がもっとも理想です。
タイヤ単品の場合は立てて保管で問題ありません。
自宅でタイヤの保管場所が確保できない場合は、タイヤの保管サービスを検討しましょう。
適切な空気圧で使用する
タイヤは、車種ごとに適切な空気圧が決まっています。空気圧が高すぎても低すぎても、タイヤの損傷や偏摩耗の原因となり、寿命を縮めてしまいます。
車種ごとの適正空気圧は、運転席ドアの内側に貼られたラベルを確認しましょう。車種によってはスライドドアを開けたところや、ドアの付け根付近にラベルが貼られていることもあります。
ガソリンスタンドやカー用品店なら、無料で空気圧をチェックできるのがほとんどなので、1〜2ヶ月に1回は点検しておきましょう。
タイヤローテーションをする
タイヤローテーションとは、前後左右のタイヤの位置を取り替えて摩耗を抑える方法です。
タイヤは取り付ける場所や駆動輪によって摩耗速度が異なり、エンジンの力が伝わりやすい場所から摩耗していきます。そのため、同じ位置に取り付けたままにしておくと、特定のタイヤだけすり減ってしまいます。タイヤローテーションすることで摩耗が均一になり、タイヤを最後まで使いきれるでしょう。
ローテーションは5,000kmを目安にするのが一般的です。スタッドレスタイヤを外すときにどの位置に装着していたか印をつけておき、毎シーズンごとに違う場所に取り付けるといいでしょう。
夏場は使用しない
スタッドレスタイヤは夏タイヤよりゴムがやわらかく、乾いた路面で使用すると摩耗が早くなります。冬の道路での使用を前提に作られているため、夏に使用すると、熱によってタイヤがやわらかくなりすぎて変形してしまいます。そのため、夏場では走行性能が低下し、安全に走行できる状況ではありません。
ほかにもさまざまなデメリットがあるため、スタッドレスタイヤを夏場に使用するのは避けましょう。次項で詳しく掘り下げます。
スタッドレスタイヤを夏に使うデメリット
スタッドレスタイヤを夏に使うと以下のようなデメリットがあります。
● 安全性が低くなる
● 寿命が短くなる
冬の道路を想定して作られたスタッドレスタイヤは、夏に使用すると性能が発揮できません。また、安全性も低くなってしまうため、冬が終わればすぐに夏タイヤに交換しましょう。
燃費が悪くなる
スタッドレスタイヤはゴムがやわらかく変形しやすいため、路面との接地面が増えます。冬の路面では、接地面が増えるおかげで雪や氷と密着できるため、しっかりとグリップしてくれます。
ただ、接地面が増えるとタイヤにかかる抵抗が大きくなるため、その分動力が必要です。
スタッドレスタイヤを乾いた路面で使用すると、夏タイヤより燃費が悪くなってしまいます。
また、燃費だけでなく性能も低下するので、スタッドレスタイヤを夏に使用するのは避けましょう。
安全性が低くなる
スタッドレスタイヤは冬の路面に特化したタイヤなので、乾いた路面や雨の中を走行するには向いていません。
雨の中では、路面とタイヤの間にある水をかき出すのに時間がかかるため「ハイドロプレーニング現象」が起きやすくなります。ハイドロプレーニング現象が起きると、ハンドルやブレーキが効かなくなり、車の制御ができなくなります。
スタッドレスタイヤを夏の乾いた路面で使用すると安全性が低くなるため、冬が過ぎたら夏タイヤに戻しましょう。
寿命が短くなる
スタッドレスタイヤの寿命は、約3〜4年です。冬以外も使用すれば摩耗が早まるため、寿命は短くなるでしょう。
スタッドレスタイヤは新品時の溝が10mmあり、残り溝が5mmを切ると冬タイヤとして機能しなくなります。使用できるタイヤの溝はスタッドレスタイヤのほうが少なく、夏に使うとさらに早く摩耗します。
スタッドレスタイヤを夏に使用すると冬より早く摩耗するため、寿命を縮めてしまうことになるでしょう。
おすすめのスタッドレスタイヤ5選
「スタッドレスタイヤはどれがいいかわからない」という方のために、おすすめのスタッドレスタイヤを5つ紹介します。
- ブリヂストン ブリザック VRX3
- ダンロップ ウィンターマックス WM03
- トーヨータイヤ オブザーブギズ OBSERVE GIZ2
- ヨコハマタイヤ アイスガード iceGUARD7
- グッドイヤー アイスナビ ICE NAVI8
すべて国産で有名なスタッドレスタイヤばかりなので、迷ったら上記の中から選択するのがおすすめです。性能が高いタイヤだからといって油断せず、雪道は丁寧な運転を心がけましょう。
1.ブリヂストン ブリザック VRX3
ブリザックVRX3は氷上性能を向上させつつ、耐摩耗性能もアップさせたスタッドレスタイヤです。ブリザックはスタッドレスタイヤの中でもっとも人気があるブランドで、北海道や北関東主要5都市での装着率は46.2%を誇ります。
2.ダンロップ ウィンターマックス WM03
ウィンターマックスWM03はユーザーからの満足度が95%と高く、氷上性能や摩耗が進んだ際のブレーキ性能が非常に優れています。
「ナノ凸凹ゴム」で密着率を向上させ、氷の上でもしっかりグリップしてくれます。トレッド面が摩耗しても新たな面が登場するので、溝が減っても氷上性能が大きく損なわれることはないでしょう。
3.トーヨータイヤ オブザーブギズ OBSERVE GIZ2
オブザーブギズ2は2020年度のグッドデザイン賞を受賞しています。路面への引っ掻きを高めるために鬼クルミ殻を配合した素材が使用されており、氷上でもしっかり食いついてくれます。
経年劣化による摩擦力の低下も緩やかで、長期間使用できるでしょう。
4.ヨコハマタイヤ アイスガード iceGUARD7
アイスガード7は、氷上性能・雪上性能と、相反する性能を両立し、どちらも向上させたタイヤです。新素材の「ウルトラ吸水ゴム」は時間が経っても硬化が少なく、4年経過しても摩擦力が低下しません。
雪道、凍結路の両方で安全に走行したい方におすすめです。
5.グッドイヤー アイスナビ ICE NAVI8
アイスナビ8は凍結路や雪上性能も兼ね備え、ドライ路面でも長く走れるのであまり雪が降らない地域におすすめです。
ショルダー主溝やラグ溝を深くすることで、スタッドレスタイヤが苦手な排水性も確保しています。前モデルのアイスナビ7に比べて寿命が伸びているので、長く使用できるでしょう。
スタッドレスタイヤが寿命を迎えたらすぐに交換しよう
スタッドレスタイヤは冬しか使わないので、タイヤ交換が後回しになりがちです。しかし、スタッドレスタイヤは約3〜4年で寿命を迎えるので定期的に点検し、安全性を維持しましょう。
スタッドレスタイヤを長持ちさせるコツは以下の通りです。
● 適切な空気圧で使用する
● タイヤローテーションをする
● 夏場は使用しない
夏場は使用せずに、直射日光の当たらない場所で保管するのがおすすめです。また、「どれにすればいいかわからない」という方は以下の5つから選ぶといいでしょう。
● ダンロップ ウィンターマックス WM03
● トーヨータイヤ オブザーブギズ OBSERVE GIZ2
● ヨコハマタイヤ アイスガード iceGUARD7
● グッドイヤー アイスナビ ICE NAVI8
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