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夏タイヤのスリップサインの見方や車への影響は?タイヤ交換の判断基準も紹介

夏タイヤのスリップサインについて、以下のような疑問や不安を抱いていませんか?

● 夏タイヤのスリップサインの見方は?
● スリップサインが見えることによるデメリットは?
● スリップサインが見えても同じタイヤを使い続けていいの?

本記事では、夏タイヤのスリップサインの見方や、スリップサインが見えることによる車への影響などを解説します。

スリップサインの出現を遅らせるコツも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

スリップサインとは?

スリップサインとは?

スリップサインとは、タイヤにある溝の深さが1.6mmになると見える印のことです。スリップサインの場所は、上記写真のようにタイヤの側面にある三角マークの延長線上に出現します。

三角マークの延長線上にはタイヤの溝があり、その深さを見てタイヤの消耗具合を判断できます。スリップサインはタイヤの消耗が進むと出現するため、スリップサインが見える状態での走行は危険です。

スリップサインが出た状態で走行した場合、以下のように整備不良で罰則を受ける可能性があります。

● 違反点数2点の加算
● 9,000円の罰金

また、国土交通省が明示する保安基準の中にも、タイヤに関して以下の基準が設けられています。

滑り止めのために作られたタイヤの溝部分は、1.6mm以上の深さを有すること


参考:国土交通省「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」

夏タイヤを履く際は、スリップサインが出ていないか定期的に確認しましょう。

夏タイヤのスリップサインの見方

夏タイヤのスリップサインの見方

夏タイヤのスリップサインの見方は、以下のとおりです。

  1. タイヤの側面にある三角マークを確認する
  2. 三角マークの延長線上にある縦溝を確認する
  3. 縦溝に橋がかかったような状態になっている(上記写真を参照)

先ほどの国土交通省が示した保安基準では、タイヤの溝が1.6mm以上の深さを有することとされていましたが、安全に走行できる深さは4mmまでです。

新品の夏タイヤは溝の深さが8mmのため、およそ半分以下の深さになるとタイヤの交換基準と言えます。

スリップサインの見方については、以下の記事でも解説しているので参考にしてください。

夏タイヤのスリップサインが見えることによるデメリット

夏タイヤのスリップサインが見えることによるデメリット

夏タイヤのスリップサインが見えることによるデメリットは、以下の3つです。

● 大きな事故につながる
● 交通違反になる可能性がある
● 車検に引っかかり走行不可になる

それぞれ詳しい内容を確認しましょう。

大きな事故につながる

スリップサインはその名の通り、見えている状態で走行するとスリップの原因になり大きな事故につながります。夏タイヤの溝がなくなると、濡れた路面を走行した際にタイヤのトレッドと道路の間にある水を排出できなくなるため、スリップしやすくなるからです。

とくに雨の日の高速道路では、夏タイヤのトレッドと道路の間に水の膜が発生し、車が宙に浮いたような状態になります。この状態で走行すると、うまくハンドルを操作できずブレーキがききにくくなり、ハイドロプレーニング現象(タイヤの水上滑走現象)の発生につながる恐れがあります。

交通違反になる可能性がある

スリップサインが見える状態で走行し続けると、整備不良と見なされ交通違反になるかもしれません。

万が一、整備不良であることが発覚すると、普通車と大型車ともに違反点数2点の加算対象になります。また普通車と大型車で、それぞれスリップサインに対する罰金が以下の金額に定められています。

車の種類 罰金の金額
普通車 9,000円
大型車 12,000円

罰金はあくまでも運転者本人の問題ですが、スリップサインが見える状態での走行は大きな事故につながり、他人を巻き込むリスクがあることを頭に入れておきましょう。

車検に引っかかり走行不可になる

夏タイヤの溝の深さが1.6mm以下になり、スリップサインが見えると車検に引っかかり走行不可になる可能性があります。その場でタイヤ交換をしたのち、再度車検を受けるため、その分費用や時間の負担は増えます。

夏タイヤの平均寿命は5年ほど。そのため、新車購入後2回目もしくは3回目の車検を受ける際は、夏タイヤの溝の深さを確認しておきましょう。スリップサインが見えるなら、車検前にタイヤ交換が必要です。

車検に合格するためのタイヤの溝の深さについて知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

夏タイヤのスリップサインの出現を遅らせるコツ

夏タイヤのスリップサインの出現を遅らせるコツ

夏タイヤのスリップサインの出現を遅らせるコツは、以下の5つが挙げられます。

  1. 急ハンドルや急ブレーキを避ける
  2. 定期的に空気圧を調整する
  3. タイヤのローテーションを行う
  4. 適切な方法でお手入れする
  5. 荷物をバランスよく積む

ちょっとした工夫でスリップサインの出現を遅らせられるため、ぜひ実践してみてください。

1.急ハンドルや急ブレーキを避ける

急ハンドルや急ブレーキなどの荒い運転は、夏タイヤの摩耗ペースを早めるため避けたほうがいいでしょう。

また、スピードを出しすぎると、夏タイヤの消耗に影響します。高スピードで走行するとブレーキをかける時間が増加し、夏タイヤへの負担が増えるからです。

運転する際は緩やかにハンドルを操作し、スピードの出しすぎやブレーキの踏みすぎなどに気をつけながら、夏タイヤに負担の少ない走行を心がけましょう。

2.定期的に空気圧を調整する

車の基本的な点検である空気圧の調整は、夏タイヤの消耗に大きな影響を与えます。

空気圧を安定させることで夏タイヤの性能を十分に発揮できるだけでなく、偏摩耗(タイヤの消耗する箇所が偏ること)を抑制できます。そのほかにも、夏タイヤの空気圧を安定させれば、走行抵抗が軽減し燃費の悪化防止にもなるでしょう。

夏タイヤの空気は自然に抜けていくため、車検とは別に1ヶ月に1回程度の定期的な点検をして、タイヤのコンディションを良好な状態にすることが大切です。

3.タイヤのローテーションを行う

タイヤの装着位置を入れ替える「タイヤローテーション」は、スリップサインの出現を遅らせる効果が期待できます。なぜなら、タイヤは装着位置によって摩耗に偏りが出るからです。

一般的に、前輪のほうが摩耗しやすく、タイヤ設置面のショルダー部分が減りやすい傾向にあります。後輪の場合、接地面のセンター部分が摩耗しやすくなります。

なおタイヤローテーションをする走行距離の目安は、5,000kmほど。摩耗具合の適切な判断や安全な作業のためにも、業者に依頼するのがおすすめです。

4.適切な方法でお手入れする

適切なお手入れや保管により夏タイヤの劣化を防ぎ、スリップサインの出現を遅らせる効果が期待できます。

主に、以下の点に注意してお手入れや保管をしましょう。

● 油分の抜けを防ぐためタイヤは水のみで洗う
● ワックスを使用する場合は水性タイプを使う
● 可能なら雨が凌げる場所に駐車する
● タイヤのみ保管する場合はカバーを被せる

屋根がある場所に駐車できない場合は、車カバーやタイヤカバーを使用し、雨の侵入を防ぐのがおすすめです。

5.荷物をバランスよく積む

積載する荷物が多ければ、夏タイヤに負荷がかかります。夏タイヤの劣化が進むと、スリップサインの出現も早まります。そのため、不要な荷物は積みっぱなしにせず、車から降ろしましょう。

とくにトランクにある荷物で使ってない不要なものがあれば、降ろすか処分するか検討しましょう。

また荷物の積み方に偏りがあると、重い部分の夏タイヤのみが摩耗しやすくなり、スリップサインの出現にも偏りが生まれるため、荷物はバランスよく積むことが大切です。

夏タイヤのスリップサイン以外に判断できるタイヤ交換の基準

夏タイヤのスリップサイン以外に判断できるタイヤ交換の基準

夏タイヤのスリップサイン以外のタイヤ交換の基準は、以下3つの要素から判断できます。

● 使用年数
● 走行距離
● 劣化状態

それぞれどのような点を見ればいいか解説します。

使用年数

夏タイヤの寿命は、およそ5年といわれています。そのため、溝が残っておりスリップサインが見えていなくても、使用開始後5年以上経過した夏タイヤは交換を検討しましょう。

タイヤはゴム製品のため、使用せずとも時間が経つにつれて柔軟性がなくなり、ひび割れが発生する恐れがあります。

柔軟性がなくなると路面をつかみにくくなり、ブレーキやハンドルなどの操作に影響するかもしれません。ひび割れはパンクにつながる恐れもあるため、5年以上経過した場合は業者に点検してもらいましょう。

走行距離

一般的にタイヤのゴムは、5,000kmほど走行するとおよそ1mm摩耗します。夏タイヤの溝の深さは8mmなので、およそ40,000km走ると溝がなくなる計算です。

夏タイヤが安全に走行できる溝の深さは4mmまでといわれています。摩耗した状態で走り続けると、トレッド部分の水を正常に排出できなくなり、ブレーキやハンドルがきかなくなり滑るハイドロプレーニング現象の発生につながります。

参考:BRIDGESTONE「タイヤの寿命はどれぐらい?知っておきたい交換時期と見分け方」

以上のことから、夏タイヤは走行距離20,000kmを目安に交換しましょう。

劣化状態

夏タイヤの見た目から劣化状態を確認して、交換を判断することも可能です。たとえば、夏タイヤの表面がひび割れていたり、釘やガラスのかけらなどが刺さっていたりする場合、パンクの危険性もあるので交換したほうがいいでしょう。

またひび割れは夏タイヤが柔軟性を失ったサインでもあり、鋭利なものに触れると損傷するリスクが高まります。

外から見えない夏タイヤの内部が損傷する可能性もあるため、定期的にタイヤ点検をしてもらい、夏タイヤの内部状態も確認してもらいましょう。

夏タイヤのスリップサインに関するよくある質問

夏タイヤのスリップサインに関するよくある質問

夏タイヤのスリップサインに関するよくある質問は、以下の3つです。

  1. 夏タイヤはスリップサインが出るギリギリまで使ってもいい?
  2. 走行可能なスリップサイン溝の深さは高速道路でも同じ?
  3. 夏タイヤが寿命を迎える溝の深さは何ミリ?

それぞれの質問に対し、わかりやすく回答します。

夏タイヤはスリップサインが出るギリギリまで使ってもいい?

スリップサインが出るまで夏タイヤを使うのは危険です。

夏タイヤは溝の深さが残り4mm以下になると、ハンドルやブレーキがききにくくなりタイヤが浮いたように滑る「ハイドロプレーニング現象」が起きやすくなります。

新しい夏タイヤの溝の深さは8mmですが、5,000km走行すると1mm摩耗するため、20,000km走ると溝の深さは残り4mmになります。

走行距離も考慮しながら、スリップサインが見えるギリギリまで使用するのは避けましょう。

走行可能なスリップサイン溝の深さは高速道路でも同じ?

走行可能なスリップサインの溝の深さは、一般道路と高速道路で以下のように異なります。

車の種類 走行可能な溝の深さ
(一般道路)
走行可能な溝の深さ
(高速道路)
普通車・軽トラック 1.6mm 1.6mm
小型トラック 1.6mm 2.4mm
大型車 1.6mm 3.2mm

高速道路の場合、より早いスピードでのスリップのリスクが高まるため、走行可能な溝の深さが異なります。

ただし、走行可能な溝の深さは最低ラインであり、1.6mmギリギリまで走行し続けるのは危険です。先述のとおり、溝の深さが4mm以下になったらタイヤ交換を検討しましょう。

夏タイヤが寿命を迎える溝の深さは何ミリ?

夏タイヤが寿命を迎える溝の深さは、4mm程度といわれています。新しい夏タイヤの溝の深さは8mmなので、半分以下になると交換したほうがいいでしょう。

夏タイヤの溝の深さが1.6mm以下になると、スリップサインが出現します。スリップサインが出現した状態では、車検に合格できない可能性があります。

夏タイヤの寿命も考慮し、スリップサインが出現する前に交換できるよう、業者で定期的に点検してもらいましょう。

夏タイヤのスリップサインを見逃さず安全に運転しよう

夏タイヤのスリップサインを見逃さず安全に運転しよう

夏タイヤはスリップサインが見えた時点で、かなり摩耗している状態です。夏タイヤの寿命は溝の深さが4mm以下といわれているため、スリップサインが出現する前に交換することが大切です。

本記事内でも紹介した「夏タイヤのスリップサインの出現を遅らせるコツ」を参考に、タイヤを長持ちさせましょう。

タイヤワールド館ベストは全国に約4,000の提携店舗があり、タイヤに関する相談を随時受け付けております。

夏タイヤのスリップサインをはじめタイヤに関するさまざまなことにお悩みの方は、タイヤワールド館ベストにぜひお気軽にご相談ください。

全国約4,000店の提携店!ベストのタイヤ交換

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住所:宮城県多賀城市八幡1-1-5
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速度記号ってなに?タイヤの速度記号の意味と重要性を徹底解説!

タイヤの速度記号とはスピードレンジとも言います。このタイヤに記載しているスピードレンジはそのタイヤがどのくらいの速度まで耐えられるのかを表す記号になっています。この速度記号が意味する重要性などを現役スタッフが解説していきます!ぜひ最後までご覧下さい。

タイヤの速度記号とは

速度記号表記

ダンロップ公式サイトより

タイヤの速度記号とはタイヤサイズの後に記載されているアルファベットのことです。これがどんな意味を示しているのか解説してきます!

速度記号が表す重要な情報

速度記号はタイヤの最大許容速度を示すアルファベットのコードになります。これは、タイヤがどれくらいの速度で安全に使用できるかを示す重要な情報で、タイヤの側面に記されています。

タイヤサイズ表記

アルファベットで表されている速度記号一覧

速度記号 最高速度 (km/h)
N 140
P 150
Q 160
R 170
S 180
T 190
U 200
H 210
V 240
W 270
Y 300
ZR 240以上

速度記号の意味と重要性は?

安心安全

安全性へ影響するのか?

はい!安全性に直接影響します。タイヤは、車両が地面と接触する唯一の部分です。その性能は車両の操縦、制動、加速に大きな影響を与えることになります。

速度記号は、タイヤが安全に扱うことができる最高速度を示すため、速度記号に適合しない高速走行はタイヤにとって危険であり事故のリスクを高めてしまいます。また、速度記号を無視して高速で運転するとタイヤが持つ最大耐久性や耐熱性を超える可能性がありその結果、タイヤが過熱し摩耗が進み最悪の場合はタイヤがバーストしてしまいます。

バーストしたタイヤの画像

安全運転とタイヤの寿命を確保するためには、速度記号を適切に選択し、遵守することがとても重要になってきます。

タイヤ選びに重要になる要素は?

私たちタイヤメーカーは、車両に適切な速度記号のタイヤを推奨しています。速度記号だけでなく荷重指数・ノーマルタイヤ・スタッドレスタイヤ・乗り心地・雨天性能・運転条件・もちろん価格も重要な要素ですね。

お客様一人一人に納得したお買い物をしていただきたいので、商品説明を受けた上で購入されたいかたは私たちのようなプロショップにご相談頂ければと思います。

お車に合った速度記号の選び方

適切な速度記号の選び方

車両スタイルと速度記号の整合性をみましょう

■一般的な自家用車

一般的な自家用車や普通のセダン、ハッチバックなどの普及車は、速度記号がS(最高速度180 km/h)またはT(最高速度190 km/h)であるタイヤが適しています。


これらの車は、一般的な道路条件での日常的な走行を想定しており、高速道路での安全な走行をサポートする速度記号のタイヤが最適です。

■スポーツカー

スポーツカーは一般的に高速走行やパフォーマンスを追求する車両のため、速度記号がV(最高速度240 km/h)以上のタイヤが適しています。

これにより、高速道路やトラックでの高速走行時に安定した性能を発揮できます。※公道での速度制限は守りましょう。

■SUVやトラック

SUVやトラックは、様々な道路条件や環境で使用されるため、速度記号がT以上のタイヤが適しています。

特に四輪駆動車やオフロード走行を想定している場合は、より耐久性の高いタイヤが望まれます。

■高級車やスーパーカー

高級車やスーパーカーは、非常に高速での走行を想定しているため、速度記号がW(最高速度270 km/h)以上のタイヤが適しています。

これにより、高速道路やサーキットでの高速性能を最大限に活かすことができます。※公道での速度制限は守りましょう。

高速道路での速度記号の影響はあるのか

画像の説明

■高速道路での速度記号の重要性はどのくらい?

重要性は非常に高く、安全性・車両パフォーマンス・快適性・寿命と耐久性など多くの部分に関わってきます。高速道路では公道よりもスピードがあり、長距離運転をされる方も多いです。

そのため、上記のものが一つでも欠けてしまうと事故に繋がってしまうこともあります。

タイヤの速度記号と耐久性の関係性

速度記号と耐久性
速度記号によりタイヤの材質や構造は変わってくるのか?速度記号が大きくなるにつれ耐久性も大きく変化してくると思います。早速解説していきましょう!

速度記号とタイヤの材質・構造の影響

■材質の影響

タイヤの耐久性には、使用されるゴムの材質が重要な役割を果たします。高速走行に耐えるためには、耐摩耗性が高く、耐熱性が優れているゴム材料が使用されることが一般的です。


高速道路での高速走行で使用されるタイヤは、通常、耐久性を重視した特殊なコンパウンドで製造されています。

速度記号が高いタイヤは、通常、より高品質な材料が使用され、より高い耐久性になっています。

■構造の影響

タイヤの構造も耐久性に影響してきます。高速運転に耐えるためには、タイヤの構造が適切なのが重要です。一般的に、高速道路用のタイヤは、強化されたサイドウォールや耐摩耗性に優れたトレッドパターンを持っています。


これにより、タイヤが高速での走行に耐えられるだけでなく、長期間の使用にも耐えられるようになります。速度記号が高いタイヤは、一般的により強固な構造を持ち、耐久性が高くなっています。

耐久性向上のための速度記号の適切な選び方

■通常の運転条件と速度制限

通常の道路状況での運転や法定速度制限内での運転が主である場合、S(最高速度180 km/h)やT(最高速度190 km/h)の速度記号のタイヤがおススメです。これらの速度記号のタイヤは一般的な道路条件での日常的な運転に適しています。

■高速道路での運転

より高速での走行をする場合や、高速道路をよく利用する場合は、より高い速度記号のタイヤがおススメです。V(最高速度240 km/h)やW(最高速度270 km/h)などの速度記号のタイヤが適しています。


これにより、高速での操縦安定性と耐久性が向上します。

■車両の性能

車両の最高速度やエンジンパワーに合わせて速度記号を選択します。車両が高速走行に適している場合は、それに見合った速度記号のタイヤを選ぶことが重要です。

逆に、車両が高速走行に向いていない場合は、速度記号を過剰に高くする必要はありません。

ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの速度記号には違いがあるの?

タイヤの画像

ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの違い

ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの速度記号には基本的には違いがありません。どちらのタイヤも同じ速度記号が適用されます。速度記号は、タイヤが安全に走行できる最高速度を示すものであり、ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤのどちらも同じ速度記号が適用される場合が多いです。

一部のスタッドレスタイヤは、冬季に雪や凍結路面での走行を考慮して設計されているため、氷や雪の上でのトラクションや制動性能を重視し、高速道路での安定性よりも低速での操作性を重視していることがあります。そのため、一部のスタッドレスタイヤは、高速道路での最高速度がノーマルタイヤよりも低い場合があります。

ただし、ほとんどの場合、スタッドレスタイヤもノーマルタイヤと同様に、高速道路での走行に対応する速度記号が適用されます。したがって、一般的には、ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの速度記号には大きな違いはありません。

この記事のまとめ

お客様の多くはサイズの重要性はご存じでも速度記号については分からない方が多いと思います。タイヤは唯一路面と接地する部品なので、安全性やお車の性能に大きく関わっていきます。

そのため、お客様の運転スタイルや車の性能に合わせた最高のタイヤを私達プロショップは提供いたします。速度記号以外のことでもなんでもご相談下さい。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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【DUNLOP】プレミアムタイヤ「VEURO VE304」 スペシャルインタビュー

スペシャル企画!
商品を知り尽くしているタイヤメーカーの担当者さまにインタビューを行い、こだわりやタイヤのプロならではのお話をお届けします。第二弾となる今回は株式会社ダンロップタイヤの鈴木さんにインタビューをさせていただきました!

プロフィール

株式会社ダンロップタイヤ
仙台中央営業所
主任 鈴木 崇史さん

タイヤワールド館ベスト仙台本店を担当してくれている鈴木さん。穏やかで頼りになる、無くてはならない存在です!

本日はよろしくお願いします!さっそくインタビュー開始です!

走行していて不快に感じる音とはどのように発生するのか?

ー走行しているときにガー・ゴーという不快な音が発生する原因を教えて下さい。

車内で感じる騒音は大きく分けて4つあると考えられます。

ダンロップVEUROVE304

車のエンジン音・風切り音・車体が振動して発生する音、そしてタイヤが路面に接地した摩擦が起きたときに不快な音が発生します。路面状況にもよりますが荒れている路面ほどノイズは大きくなります。

ダンロップVEUROはダンロップタイヤの中でどの位置付けのタイヤ?

ーさまさまな種類のサマータイヤがありますが、VEUROVE304はどんな位置付けのサマータイヤですか?

当社の中で最上級の性能を持ったサマータイヤになります。

ダンロップVEUROの解説

ダンロップ公式サイトへ

VEUROはダンロップのラインナップの中でも最上級の静粛性・快適性能・ウェット性能になります。溝が減っても性能が長続きしライフ性能も良いプレミアムコンフォートタイヤになっています。

VEUROが他のメーカーと違うところは?

ーVEURO VE304が他のメーカーと違う特徴など教えて下さい。

ダンロップ独自の技術を搭載したプレミアムタイヤです。

ダンロップの独自技術サイレントコア

VE304に限ったことではなかったのですが、ダンロップの独自技術であるサイレントコアを搭載しているという所が他のメーカーとは違う部分になります。


こちらを搭載することにより乗り心地が静かで快適にドライブすることができます。

搭載されているサイレントコアとは?

ーダンロップの独自技術サイレントコアについて詳しく教えて下さい。

ストレスに感じる騒音を吸収してくれるスポンジを搭載しています。

サイレントコア説明

サイレントコアは特殊吸音スポンジともいわれていて、タイヤの内側にスポンジを搭載しています。タイヤなど内部に空洞があるものは空気が振動・共鳴して生じる音があり、これを空洞共鳴音といいます。

これらは走行中に不快な音として車内に伝わってしまうのですがこのサイレントコアが嫌な音を吸収し快適に走行することができますまた、道路のつなぎ目ではパタンパタンという音も発生しますがこれらも軽減してくれます。

ルマン5+とVEURO VE304の違いは?どんな方におすすめ?

ーどちらも静粛性が高いタイヤだと思いますがそれぞれどんな方におすすめなのか教えて下さい。

どちらもサイレントコア搭載タイヤですが大型車にはVEUROをおすすめします。

タイヤの説明をする鈴さん

VEURO VE304におすすめしたい車種はセダン・ミニバン・SUVなど大型のお車におすすめしています。静粛性能や快適性能、操縦の安定性・雨の日の安心感を求めているお客様におすすめなタイヤです。

それに対してルマン5+は軽自動車やコンパクトカー・コンパクトセダンをターゲットにつくられていて、乗り心地はマイルド、VE304と同じしサイレントコアを搭載しています。静かでマイルドな乗り心地をお求めのお客様におすすめしたタイヤです。

摩耗性や安定性、燃費性能について教えて下さい

ー静粛性が良いタイヤに乗りたい方にとてもピッタリなタイヤだと思うのですが、その他の摩耗性や燃費性能などについても教えて下さい。

VEUROは高いレベルでトータルバランスがとれたタイヤです。

VEUROの説明

このVE304のトレッド面(路面に接する部分)は耐摩耗性の良いゴムの配合と偏摩耗を抑制する設計でより長持ちするように作られています。又、独自のプロファイル形状によりタイヤのたわみ方を工夫していて高いコーナリング性能を実現しています。

燃費に関してVE304は全部で70サイズありますが全てラベリング制度の低燃費の基準をクリアしています。静粛性以外でも摩耗性・安定性・燃費性全てにおいて安心してお乗り頂けるタイヤになっています。

ラベリング制度

【ラベリング制度とは?】ラベリング制度とは消費者に対して分かりやすく、より適切な情報提供を行うことを目的として、2010年1月より運用しています。

JATMA 一般社団法人日本自動車タイヤ

すべてのパターンで使用しているゴムは一緒ですか?

ーさまざまなパターンのサマータイヤがありますが使用しているゴムは全て同じですか?

材料の配合をパターンごとに分けて製造しています。

タイヤの比較画像

厳密に言うと全て違います。さまざまなラインナップがあるのですがそのパターンの特性に合わせてドレッド面、その他の部分などそれぞれ配合を替えて作っています。


同じカテゴリーでもサイズによっては溝のパターンだったり材料の配合や種類を替えてそれぞれに合ったゴムを使用しています。

タイヤの側面のデザインも素敵です。このような細部にもこだわって作られたのですか?

ー性能も魅力的ですがこのサイドウォールがとても気になりました!このような部分にもこだわりがあったのでしょうか?

ヴューロのサイドウォールデザイン

こちらのサイドウォールのデザインですが、アウディなどのカーデザインに携わっている和田智さんが監修しています。VE304のロゴを見て微細な加工を施して上質な質感を演出しています

VE303からVE304にバージョンアップする際に変わった所はどんな所ですか?

ー前モデルのVE303から大きく変わった部分を教えて下さい。

大きく向上した点は静粛性能・性能持続技術です。

VEURO VE304溝解説

ダンロップ公式サイトへ

排水する溝が減ってくると容積が少なくなってしまうのですが、溝の形状を工夫して容積があまり変わらないようにすることによりウェット性能が摩耗してからもあまり変わらず良い状態の性能が長続きするという所が大きく変わった点ですね。


又、前モデルのVE303からパターンノイズ・ロードノイズも大幅に軽減できており、より快適に運転して頂けます。

まとめ

VEURO VE304は、独自の「サイレントコア」技術による優れた静粛性以外にも、快適性・ウェット性能・安定性・燃費性がバランスよく設計されたサマータイヤだという事がわかりました。

性能以外にサイドウォールのデザインにもこだわっていてとても素敵だなと思いました!

これからサマータイヤを購入検討中のお客様にプロショップとして、VEURO VE304の素晴らしさをお伝えしていきたいと思います。

鈴木さん、貴重なお話をありがとうございました!

タイヤメーカーと記念撮影

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    タイヤ知識 ライターチーム

    タイヤのひび割れはバーストの前兆|そのまま走行するリスクとは

    ひび割れしたタイヤをそのまま放置している方はいませんか?タイヤに発生したひび割れは、程度によってバーストの恐れがあり、大変危険です。

    そこで当記事では、タイヤのひび割れが発生する原因や使用できる許容範囲を紹介します。ひび割れが発生したタイヤは早めに交換するのが理想ですが、レベルや使い方によってはまだ使用できます。

    ひび割れしたタイヤの理解を深め、危険がない範囲で適切に使用しましょう。

    ひび割れしたタイヤはバーストするリスクがある

    wm03イメージ

    ひび割れしたタイヤはバーストする危険性があります。タイヤの内部には「カーカス」と呼ばれるスチール製のワイヤーがあり、ひび割れ部分から水分が入りカーカスが錆びることがあるからです。

    カーカスが錆びると、タイヤとカーカスが剥がれてしまいタイヤ全体の強度が低下します。強度が低下したタイヤに走行中の圧力がかかると、バーストしてしまいます。

    そのため、ひび割れしたタイヤにはバーストのリスクが付きまとうため、できる限り早めに交換するようにしましょう。また、カーカスについては以下の記事で詳しく解説しています。

    関連記事:【使用限界】タイヤのカーカスが見えると危険|放置するリスクや応急処置を紹介

    タイヤがバーストするときは前兆がある

    タイヤがバーストするときは前兆がある

    タイヤがバーストするときは「スタンディングウェーブ現象」が起こります。スタンディングウェーブ現象とは車を側面から見たときに、タイヤの接地面より後ろの部分が波打つように変形する現象のことです。

    スタンディングウェーブ現象は、タイヤの空気圧が減少した状態で高速走行したときに発生しやすく、このまま走行を続けるとバーストする恐れがあります。ただ、走行中にしか発生しないため、自分では確認できません。そのため、車の挙動に異変を感じたら安全な場所に停車させ、タイヤの状態を確認しましょう。

    やむをえず、ひび割れが発生したタイヤで高速道路を走行する場合は、事前に空気圧のチェックやスペアタイヤを積載しておくのがおすすめです。

    パンクとバーストは空気の抜け方が異なる

    「パンクとバーストは何が違うの?」と思われた方はいませんか?パンクとバーストは空気の抜け方が異なり、以下のような特徴があります。

    ● パンクは徐々に空気が抜けるため、空気圧の低下に気づきにくい
    ● バーストは走行中にタイヤが破裂するため、すぐに走行不可になる

    パンクしたタイヤで空気圧が低下したまま高速走行をすると、スタンディングウェーブ現象が発生し、パンクがバーストにつながるケースもあります。

    タイヤの空気圧チェックはパンクに早く気づくこともできるため、定期的に行いましょう。パンクとバーストについては以下の記事で詳しく解説しています。

    関連記事:【危険】車のタイヤがパンクした状態で走行する危険性と対処方法を解説

    関連記事:車のバーストは危険!タイヤがバーストする原因や対処方法を解説!

    タイヤがバーストしたときの3つの対処法

    タイヤがバーストしたときの3つの対処法

    タイヤがバーストしたときの対処法は以下の3つです。

    ● 安全な場所に停車
    ● スペアタイヤに交換
    ● ロードサービスを呼んで待機

    万が一に備えて対処法も理解しておきましょう。順に解説します。

    安全な場所に停車

    タイヤがバーストしたときは、まずは安全な場所に停車させます。そのまま走行できそうだと感じても、周りの車に二次被害が及ぶ可能性があるため、必ず停車してください。

    例として、高速道路で停車する際の手順を紹介します。

    ● ハザードを点灯させる
    ● ゆっくり走行し、安全な路肩に停車させる
    ● 車両後方に50m以上の距離を確保し、三角停止表示板を設置する
    ● 運転手・同乗者ともにガードレールの外など安全な場所に移動する

    高速道路では停車中に後ろから追突される恐れもあるため、車内で待機せずに安全な場所に避難します。また、一般道では三角停止表示板を設置する義務はありませんが、必要に応じて設置しましょう。

    タイヤがバーストした際、安全を確保するのが最優先です。

    スペアタイヤに交換

    安全な場所に停車できたあとは、スペアタイヤに交換します。ロードサービスを要請してもすぐには来ないので、自分で交換できる方は自分で交換したほうが早く対処できることが多いです。

    ただ、スペアタイヤは応急処置用のタイヤなので、長期間の使用には向いていません。そのため、カーディーラーやタイヤ専門店で必ずタイヤ交換しましょう。

    自分でタイヤ交換する方法は、以下の記事で詳しく解説しています。

    関連記事:タイヤ交換を自分でする手順は?トラブルを防ぐための注意点も解説

    ロードサービスを呼んで待機

    自分でスペアタイヤに交換できない方は、ロードサービスを要請して待機しましょう。ロードサービスといえばJAFが思いつきますが、自動車保険に付帯しているケースもあります。

    契約している自動車保険の内容を確認し、ロードサービスが付帯していないなら追加しておくと、いざというときに頼りになります。

    ただ、1時間以上待たされる可能性もあるので、自分でタイヤ交換できるようにしておくのがおすすめです。

    タイヤがひび割れする3つの原因

    タイヤがひび割れする3つの原因

    タイヤにひび割れが発生する3つの原因を紹介します。

    ● 経年劣化
    ● 空気圧不足
    ● 車の使用頻度

    ひび割れの原因を知り、事前に対策しましょう。順に解説します。

    経年劣化

    タイヤはゴム製品なので、劣化するとひび割れが発生します。直射日光や雨風などの外的要因によりタイヤは劣化し、時間の経過とともに柔軟性が失われるからです。

    ブリヂストンは、劣化したタイヤについて以下のように説明しています。

    使用開始後5年以上経過したタイヤについては、継続使用に適しているかどうか、すみやかにタイヤ販売店等での点検を受けられることをお奨め致します。


    引用:ブリヂストン

    そのため、5年以上使用し劣化したタイヤはひび割れが発生しやすく、性能が低下している傾向にあります。

    空気圧不足

    タイヤの空気圧が不足していると、ひび割れが発生する可能性があります。

    空気圧が適正ではないタイヤは、走行中の衝撃を吸収する能力が低下している状態です。その状態で走行するとタイヤに負荷がかかり、異常な発熱や劣化の原因になります。また、空気圧が不足しているとタイヤの側面が膨らみ、負担がかかります。

    タイヤの空気圧の低下はひび割れの原因になるため、定期的に点検しましょう。

    車の使用頻度

    車の使用頻度が少ないとタイヤが劣化し、ひび割れが発生しやすくなります。タイヤは走行することで劣化防止剤がにじみ出るようになっているため、走行距離が少ないと劣化が進むからです。

    また、車を動かさないとタイヤの同じ場所に負荷がかかり続けるのも原因のひとつです。

    また、定期的に車を走行させることは、バッテリー上がりやエンジンオイルの劣化防止など車にとってもいい影響を与えられます。

    タイヤのひび割れを予防する方法

    タイヤのひび割れを予防する方法

    タイヤのひび割れを予防する方法は以下の通りです。

    ● 月1回の空気圧チェック
    ● 直射日光が当たらない場所での保管
    ● タイヤワックスを使用しない

    タイヤのひび割れを防ぐには、定期的な目視チェックや適切な保管場所での保管が有効です。順に解説します。

    月1回の空気圧チェック

    タイヤのひび割れを防止するために、月に1回は空気圧のチェックを行いましょう。タイヤの空気圧は1ヶ月で5%程度抜けるといわれているためです。

    空気圧の点検はガソリンスタンドで無料でしてもらえます。給油時に同時に点検すれば、タイヤのひび割れを防止できるでしょう。また、空気圧は燃費やタイヤの寿命にも影響するので、定期的に点検すると経済的にもメリットがあります。

    空気圧の確認方法は以下の記事で詳しく解説しています。

    関連記事:車の空気圧を確認する方法|適正な値を計測する6つのコツも紹介

    直射日光が当たらない場所での保管

    タイヤをシーズンごとに履き替える方は、直射日光が当たらない場所で保管するようにしましょう。タイヤは直射日光に弱く、同じ場所に当たり続けると劣化が進んでしまいます。

    室内に保管場所がない場合は、タイヤカバーをつけて保管しましょう。また、保管場所がない方はタイヤ保管サービスを利用するのもひとつの方法です。

    タイヤワールド館ベストでもタイヤ保管サービスを展開しているので、近くにお住まいの方はぜひご検討ください。

    関連記事:タイヤの正しい保管方法は?空気圧やホイール付タイヤについてまで徹底解説

    タイヤワックスを使用しない

    タイヤワックスを使用すると、タイヤの劣化が進みます。油性のタイヤワックスや艶出し剤には、ひび割れの原因となる「石油系溶剤」が入っているからです。

    石油系溶剤がタイヤ内部の保護成分を過剰に吸い出してしまうことで、タイヤの保護性能が劣り、劣化が早まります。

    一方で、水性のタイヤワックスなら、石油系のように過剰に保護成分を吸い出すことはありません。そのため、適度な保護状態が保たれるので、タイヤワックスを使用する際は、水性を選びましょう。

    タイヤのひび割れはレベル1〜5で判断できる

    wm03イメージ

    引用:日本自動車タイヤ協会

    タイヤのひび割れは日本自動車タイヤ協会により使用許容範囲のレベルが設定されています。

    各レベルの目安は以下の通りです。

    レベル 状況
    1〜2 継続使用可能
    3〜4 継続使用可能(要経過観察)
    5 要注意

    ひび割れがタイヤ内部のカーカスコードに達していない限り、継続使用は可能です。ただ、時間の経過とともにカーカスコードに達する可能性があるので、ひび割れを発見した時点でタイヤの劣化具合は気にしておきましょう。

    ひび割れが発生しているタイヤは、レベル5に達する前に交換するのがおすすめです。

    ひび割れが発生したタイヤは交換するしかない

    ひび割れが発生したタイヤは交換するしかない

    ひび割れが発生したタイヤの効果的な補修方法はなく、気になる場合は交換するしかありません。軽度なひび割れならすぐにはバーストしませんが、時間の経過とともにリスクが上がります。

    そのため、ひび割れを発見したら早めにタイヤ交換しましょう。

    タイヤワールド館ベストでは全国に約4,000の提携店舗があり、オンラインで購入したタイヤを作業店に直送して作業ができます。そのため、タイヤを自宅に一時保管する必要がなく、予約日に作業店に来店するだけでタイヤ交換が可能です。

    一度、ベストの提携店舗が自宅近くにないか検索してみてください。また、タイヤのひび割れについては以下の記事でも詳しく解説しています。

    全国約4,000店の提携店!ベストのタイヤ交換

    全国どこでも約4,000店の提携店!ベストのタイヤ交換

    関連記事:【危険】タイヤのひび割れは補修すべき?原因や対処法を解説

    ひび割れしたタイヤで高速走行できる?

    ひび割れしたタイヤで高速走行できる?

    引用:NEXCO中日本 八王子支社 X

    タイヤにひび割れがある場合は、高速道路の運転は避けましょう。NEXCO中日本より注意喚起がされており、バーストによる重大事故が発生しています。

    高速道路を利用する前は、以下の項目を点検しましょう。

    ● タイヤの空気圧
    ● タイヤの溝や傷
    ● ひび割れの有無

    万が一バーストした際は、ハザードランプを点灯させ、安全な場所に停車してください。

    タイヤのひび割れを発見したら早めのタイヤ交換がおすすめ

    タイヤのひび割れを発見したら早めのタイヤ交換がおすすめ

    ひび割れが発生しているタイヤはバーストのリスクがあります。走行中にバーストの前兆としてスタンディングウェーブ現象が発生しますが、自分では確認できません。そのため、日頃からタイヤを点検するのが大切です。

    ひび割れを予防する方法は以下の通りです。

    ● 月1回の空気圧チェック
    ● 直射日光が当たらない場所での保管
    ● タイヤワックスを使用しない

    保管場所や空気圧に注意し、タイヤのひび割れを防止しましょう。それでもひび割れが発生した場合は、早めにタイヤ交換するのがおすすめです。

    タイヤワールド館ベストの提携店舗なら、オンラインでタイヤの購入から作業日予約まで完結できます。そのため、忙しくてお店に来店できない方でも気軽に利用可能です。

    ぜひ一度、ベストのタイヤ交換をチェックしてみてください。

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    タイヤ交換 タイヤ知識 西多賀店 豆知識

    タイヤのエア漏れ確認方法とエア漏れの原因を知ろう!

    タイヤのエア漏れと聞くとクギが刺さったりしたパンクを思い浮かべますが、実はエア漏れには様々な原因があります。今回はエアが漏れる原因と対処法を解説していきたいと思います。そして原則エアが漏れている時は走行禁止です。パンク修理で対処できるものも走ってしまったことにより新品交換となってしまうからです。

    いざ!という時冷静に対処するためにぜひこちらの記事をご一読下さい。

    タイヤのエア漏れ確認方法は?

    ご家庭にあるもので簡単に確認することができます。

    石鹸水で確認することができます

    異物が刺さったり異物が抜けてどこからパンクしているか分からない!というときは石鹸水を使用することでエア漏れしているか確認が出来ます。

    空気が漏れていたら石鹸水がブクブクと泡立つので疑わしい箇所があったらお家の食器用洗剤を水で薄めてタイヤにかけてみてください。

    ①クギが刺さったことによるエア漏れ

    1番多い原因がクギによるパンクです

    画像の説明

    様々なパンク原因のお客様が来店されますがその中でも走行中に異物を踏んでしまいパンクをすることが一番多いです。

    その他にも縁石などに乗り上げる・ぶつける等でタイヤが裂けてしまうバーストも多数ありますが、やはり釘などの異物踏みが多いです。

    クギが刺さっているときの対処法

    画像の説明

  • スペアタイヤに交換する
  • パンク修理キットで修理を行う
  • 近くのお店で点検をしてもらう
  • 等があります。ここで注意して頂きたいのが、エア漏れが起きている場合は走行しないでください。タイヤが潰れた状態で走ると内部が削れ使用不可になりバーストする可能性もあります。

    ②バルブの劣化による

    ゴムバルブはタイヤと一緒で劣化するので注意

    ゴムバルブ

    空気を注入するエアバルブの根元やバルブコアの劣化・不良によるエア漏れです。エアバルブはゴム製の物と金属製の物があります。

    ゴムバルブはその名の通りゴムで出来ており、3年~5年を経過すると様々なゴム製品と同じ様に、経年劣化によるヒビ割れが起こる可能性があります。ヒビ割れが発生すると空気が漏れる原因となります。

    金属バルブであれば大丈夫?!

    金属バルブ

    一般的には金属製のバルブの方が耐久性が高く、ゴムバルブよりも交換頻度は少なく済みますが、根元のパッキンが劣化すると同様に空気が漏れますので、こちらもタイヤ交換の際の点検等が重要になります。

    ③ ホイールからのエア漏れ

    ホイールのリム部分の腐食によるエア漏れ

    腐食したアルミホイール

    現在の乗用車用タイヤはほぼ全てチューブレスタイヤです。そしてタイヤホイールはタイヤのビード部(内側の淵)とホイールの淵が密着して密閉される構造になっています。そして乗用車用ホイールは鉄やアルミ製の物が多いですが、いずれも金属で空気に触れると腐食(サビ)が発生します。

    それを防ぐために塗装しているホイールが多いですが、どんなに気を付けても長期間使用していくうちに目に見えない細かい傷が付いてしまいます。その細かい傷から徐々に水分が入り込み金属部に届くと錆びて塗装を剝がしてしまったり凹凸を作り、空気漏れが発生する場合があります。

    この場合、再塗装か新品ホイールへの交換が必要になりますが、
    再塗装はそれなりの費用と時間がかかる為、新品ホイールの購入を検討頂くケースが多いです。

    また、縁石などに乗り上げてしまい、その衝撃でホイールリムが変形してしまった場合も同様に空気漏れの原因となり、補修にはそれなりの費用が掛かる為、場合によってはホイール交換をご検討頂きます。

    ホイールのクラックによるエア漏れ

    こちらはかなりまれな原因ですが、強度不足で走行中にヒビが入ってしまったり、製品不良で非常に小さいクラック(ヒビ)や
    ピンホールがあるホイールの場合、そのヒビや穴から空気が漏れてしまう事もあり得ます。

    エアが漏れているときと漏れていない時の対処法

    エアが漏れている場合

    釘が刺さったタイヤ

    エアが漏れている場合はスペアタイヤに交換をするかパンク修理キットを使用して走行出来る状態を整え早急にタイヤ交換を行いましょう。

    エアが漏れていない場合

    釘が刺さったタイヤ

    エアが漏れていない場合でも刺さっている異物を抜いた瞬間にエアが漏れる可能性もあります。

    この場合は発見した際に異物を抜かずに近くのお店などに持ち込んで点検を行いましょう。

    修理ができないタイヤの特徴 

    タイヤの側面に跡が付いている

    以下のような症状・状態はパンク補修が出来ません。

    トレッド面への異物刺さりで応急補修できる一般的な条件は

  • 直径・・・6mm以下
  • 修理箇所・・・2箇所以下
  • 周上間隔・・・40cm以上
  • ※当店では安全担保の面から1ヵ所までの補修とさせて頂いております。

    以上、3点の基準を満たした上で、タイヤにダメージがなければ可能と言われておりますが、

    ①トレッド面の端の方への異物刺さりやサイドウォールの穴・亀裂・損傷がある

    ②空気が抜けた状態で走行した場合のサイドウォールの引きずり痕や縁石等への乗り上げによる損傷
    ※サイドウォール内部の損傷がある場合。

    この場合はいずれも修理は不可となります。

    この記事のまとめ

    いかがでしたか?今回は主なパンクの原因や確認方法などをご紹介致しました。みなさんも安心・安全なドライブを楽しめる様に
    事前にタイヤ・ホイールの点検をしてみてください。

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    タイヤ交換 タイヤ知識 ライターチーム

    【使用限界】タイヤのカーカスが見えると危険|放置するリスクや応急処置を紹介

    カーカスとは、タイヤの使用限界を超えたときに見えるワイヤーのことです。カーカスが見えているタイヤはいつバーストしても不思議ではなく、大変危険な状態です。

    「タイヤにワイヤーが見えているけど大丈夫だろう」
    「まだ使えるし急な出費は避けたい…」

    上記のように、カーカスが見えたタイヤをそのまま使い続けているという状況はありませんか?カーカスが見えるタイヤを放置すると、重大な事故を引き起こす可能性があります。そこでこの記事では、カーカスが見えたタイヤを放置するリスクや応急処置を紹介します。

    タイヤは車両が地面と接触している唯一の部品です。そのため、タイヤには自分の命を預けているとも言えます。使用限界を超えたタイヤの危険性を理解し、最悪の状況を防ぐための対策を講じましょう。

    カーカスが見えているタイヤは使用しないこと

    カーカスが見えているタイヤは使用しないこと

    カーカスが現れたタイヤは使用しないようにしましょう。カーカスが見えたタイヤは強度が低下しており、非常に危険な状態です。

    通常、タイヤは車の速度に比例して負荷が増加します。しかし、カーカスが見えたタイヤは強度が低下しているため、高速道路だけでなく一般道でもバーストの危険があり、命に危険を及ぼす可能性があります。

    たとえカーカスが見えていなくても、ピンチカットが発生しているタイヤも同様です。ピンチカットは内部のカーカスが切れ、タイヤにコブが現れている状態のことです。

    そのため、カーカスが見えている・ピンチカットが発生しているタイヤは使用を中止し、至急交換しましょう。

    関連記事:【小さくても危険】タイヤのピンチカットとは?原因や対処法を紹介

    タイヤは4層構造でできている

    タイヤは4層構造でできている

    引用:ダンロップ

    タイヤはゴムだけでできていると思われがちですが、実は複雑でさまざまな素材が使われています。タイヤの構造を知れば、カーカスが見えたタイヤの危険性が具体的に理解できるでしょう。

    タイヤの内部構造

    部品名 説明
    ビードワイヤー スチールワイヤー(鋼線)を束ねてゴムで被覆したリング状の補強部材。カーカスコードの引っ張りを受け止めてリムに固定する役目を担っています。
    カーカス タイヤの骨格を形成するゴムで被覆したコード層の部分。荷重や衝撃、空気圧などに耐える仕組みを有しています。
    インナーライナー チューブレスタイヤの内面に貼り付けられるゴム層の部分。気密保持性を確保する役割を果たします。
    ベルト ラジアルタイヤに配されるトレッドとカーカスのあいだのコード層。カーカスを締めつけて、トレッドの剛性を高める役割を果たします。

    引用:ダンロップ

    カーカスは4層構造のうち中から2番目の層であり、荷重や衝撃、空気圧を支えるコード層です。カーカスが見えていると、外的要因により劣化していくため、バーストが起きやすくなります。

    そのため、カーカスはタイヤにとって重要な役割を果たしているといえるでしょう。

    タイヤのカーカスが見える状態は危険

    タイヤのカーカスが見える状態は危険

    カーカスが見えているタイヤをそのまま使用するリスクは、以下の通りです。

    ● いつバーストするかわからない
    ● 車検に通らない
    ● タイヤの機能を果たせない

    カーカスが露出したタイヤを使い続けるメリットはありません。カーカスが見えたら、迷わずに至急交換しましょう。

    いつバーストするかわからない

    カーカスが見えたタイヤは、いつバーストするかわかりません。カーカスは荷重や衝撃、空気圧を支える重要なコード層なので、露出していると損傷するリスクがあるからです。

    カーカスが見えた状態で走行していると小石や雨など、本来カーカスに触れないものが触れるようになります。外的要因によってカーカスが破損すると、タイヤの空気圧を保持できなくなり、バーストします。

    カーカスが見えたタイヤはいつ爆発するかわからない爆弾のようなものなので、早急に交換しましょう。

    車検に通らない

    カーカスが見えているタイヤは車検に通りません。車検のタイヤに関する基準は、以下のように道路運送車両法に記載されています。

    亀裂、コード層の露出等著しい破損のないものであること。


    引用:道路運送車両法

    カーカスはコード層に該当するため、安全なタイヤとは判断されず、車検に通りません。他にも、スリップサインやピンチカットがでているタイヤも同様です。

    カーカスが見えたタイヤは、車検時に必ず交換しないといけません。早めにタイヤを交換して、不安なくドライブできるようにしましょう。

    関連記事:【危険?】車検に通らないタイヤの特徴5選!車検に通るタイヤの管理方法も解説

    タイヤの機能を果たせない

    トレッド面にカーカスが見えている場合は、タイヤとしての機能を発揮できません。タイヤの溝がないとグリップ力や排水性が悪くなり、ブレーキが効かなくなる恐れがあります。

    また、制動距離が伸びたりハイドロプレーニング現象が起きたりと、車の操作に影響することもあるため、危険な状態だといえます。とくにサイドウォールやショルダー部はカーカスが見えやすく、車体の内側に露出していると発見が遅れてしまいがちです。

    タイヤの異常を早く見つけるには、定期的なタイヤローテーションがおすすめです。タイヤローテーションすれば偏摩耗を防止でき、タイヤの異常を早く見つけられるでしょう。

    応急処置は?カーカスが見えたタイヤの対処法

    応急処置は?カーカスが見えたタイヤの対処法

    カーカスが見えたとき、タイヤ本体に施す応急処置はありません。タイヤはのちに交換しないといけませんが、出先でカーカスが見えているのを発見した場合の対処法を紹介します。

    ● 自走が不安ならレッカーを呼ぶ
    ● スペアタイヤに交換する

    昨今、スペアタイヤではなくパンク修理キットを積んでいる車が主流になってきました。しかし、カーカスが見えたタイヤや、サイドウォールに損傷が発生したタイヤはパンク修理キットでは対応できません。

    カーカスが見えたタイヤの対処法を知り、いざというときに対応できるようにしておきましょう。

    自走が不安ならレッカーを呼ぶ

    カーカスが見えたタイヤでの自走が不安な場合は、レッカーを呼びましょう。カーカスが見えたタイヤはバーストのリスクがあり、10km走行できるか1kmしか走行できないのか外見では判断できません。

    レッカーは任意保険のロードサービスに付帯している場合があります。条件によっては、保険会社が指定する修理工場まで無料でレッカーしてくれることもあるため、一度確認しておくのがおすすめです。

    ただ、レッカーは到着に時間を要する場合が多いため、所有する車にスペアタイヤが積んであるなら自分で交換するほうが早いでしょう。

    スペアタイヤに交換する

    スペアタイヤを積んでいる場合は自分で交換し、タイヤ交換店へ向かうのが安全でもっともスムーズです。タイヤ交換作業に慣れている方なら、1本15分程度で終わらせられます。

    ただ、最近の車はスペアタイヤではなくパンク修理キットのみを積んでいる車が多くなっています。パンク修理キットではカーカスが見えたタイヤには対応できないため、所有する車にスペアタイヤが積んであるのか確認しておきましょう。

    【タイヤの場所別】カーカスが露出する原因

    【タイヤの場所別】カーカスが露出する原因

    カーカスが露出する原因はタイヤの場所によって異なります。それぞれの原因は以下の通りです。

    ● トレッド面のカーカス露出は摩耗が原因
    ● 側面のカーカス露出は空気圧不足が原因

    カーカスが見える原因はひとつではないので、それぞれの場所の原因を知り、的確に対処しましょう。

    トレッド面のカーカス露出は摩耗が原因

    トレッド面にカーカスが見えている場合は、摩耗が原因です。スリップサインが現れていたにもかかわらず使用し続けると、カーカスが露出します。

    一方で、トレッド面は均一に摩耗するわけではありません。駆動方式や取付位置によって摩耗しやすい場所があり、トレッド面のセンター部分やショルダー部分が偏って摩耗します。これを偏摩耗といい、偏摩耗が進むと、タイヤの寿命より早くカーカスが見えてしまいます。

    カーカスは一部分でも見えると危険が伴うので、タイヤの溝がまだ残っていても交換が必要です。

    側面のカーカス露出は空気圧不足が原因

    タイヤ側面にカーカスが見える原因は、空気圧不足や側面をぶつけたときの衝撃です。タイヤ側面にはベルトと呼ばれる金属製の板がないため、トレッド面より衝撃に弱い傾向があります。

    そのため、空気圧不足によりタイヤ側面が膨らんだり、縁石にぶつけたりするとカーカスが露出することがあります。また、タイヤ内部でカーカスが破損したときに発生するピンチカットにも注意しましょう。

    カーカスを露出させないために定期的な点検が大事

    カーカスを露出させないために定期的な点検が大事

    トレッド面、側面にカーカスを露出させないためにも、定期的にタイヤの点検をしましょう。カーカスの露出を防止するには、以下の点検・対策がおすすめです。

    1. タイヤローテーション
    2. 月に一回の空気圧点検
    3. 安全運転
    4. 定期的なタイヤ交換

    定期的に点検すればカーカスの露出だけでなくさまざまなトラブルを回避でき、同じタイヤを長く使えるでしょう。

    1.タイヤローテーション

    タイヤの偏摩耗によるカーカスの露出を防止するには、タイヤローテーションがおすすめです。ローテーションすることでタイヤの偏摩耗を防止しつつ、溝を均一に使えるので寿命を伸ばす効果もあります。

    たとえば、FF車は前輪のタイヤが摩耗しやすいため、定期的に後ろと交換すれば4本が均一に摩耗していきます。また、タイヤローテーションは約5,000km〜1万km走行で行うのが理想です。

    タイヤローテーションの費用は約2,000円〜5,000円です。工具があれば自分でも作業できるので定期的に行いましょう。

    関連記事:タイヤローテーションは長持ちの秘訣!スペアタイヤや4WDについても解説

    2.月に一回の空気圧点検

    月に一回の空気圧点検で、タイヤ側面のカーカス露出を防止できます。空気圧が不足すると車の荷重により側面が膨らみ、カーカスに負荷がかかってしまいます。そのまま気づかずに放置すると、最悪の場合カーカスが切れ、バーストすることもあるでしょう。

    タイヤの空気圧を適正に保っておけばカーカスの露出を防げるだけでなく、燃費の向上にもつながります。空気圧は高すぎても低すぎてもよくないため、月に一回はガソリンスタンドで点検してもらいましょう。一声かければ、無料で点検してもらえます。

    関連記事:車の空気圧を確認する方法|適正な値を計測する6つのコツも紹介

    3.安全運転

    「急」がつく運転は、タイヤの劣化を早める原因です。急カーブや急発進、急ハンドルはタイヤが変形するため、側面に負担がかかります。

    たとえば、減速せずに左に曲がると右方向に遠心力が働くため、右タイヤに荷重がかかり、側面が膨らみます。側面が膨らんでいる状態はタイヤに負荷がかかっているため、急カーブを繰り返しているとカーカスが損傷し、バーストする可能性もあるでしょう。

    日頃から安全運転を心がければトラブル回避だけでなく、燃費の向上や精神の安定にもつながります。

    4.定期的なタイヤ交換

    タイヤの寿命にもとづいて定期的に交換すると、カーカスだけでなくさまざまなトラブルを防止できるでしょう。

    タイヤの寿命は3年〜5年とされており、メーカーも使用から5年が経過したタイヤはプロによる点検を推奨しています。また、製造から10年経過したタイヤは見た目に問題がなくてもゴムが劣化しているため、交換がおすすめです。

    中には「いつタイヤを購入したかわからない」「中古車だからタイヤの交換時期が不明」という方もいるでしょう。タイヤの側面には製造年が記載されているので、一度確認してみてください。

    関連記事:【夏タイヤの寿命はどれくらい?長く使い続けるコツを5つ紹介】

    カーカスが見えたタイヤの交換はベストにおまかせ

    カーカスが見えたタイヤの交換はベストにおまかせ

    カーカスが見えたタイヤの交換はベストにおまかせください。ベストには全国に約4,000の提携店舗があり、オンラインでタイヤの購入から交換予約まで完結します。購入したタイヤは取付店舗へ直送するため、タイヤの受け取りや一時的な保管は必要ありません。

    また、タイヤはオンラインで購入するほうが安い傾向にあります。かといって、ネットで購入したタイヤを持ち込むと工賃が高くなるので、結局「ネットで購入した意味がなかった」となりかねません。

    しかし、ベストのタイヤ交換なら「タイヤはネット価格」「工賃は通常通り」なので、実店舗とオンラインのいいとこ取りをしたサービスだといえます。

    自宅近くの提携店舗はすぐに検索できるので、気軽に探してみてください。

    全国約4,000店の提携店!ベストのタイヤ交換

    全国どこでも約4,000店の提携店!ベストのタイヤ交換

    タイヤのカーカスが見える前にタイヤを交換しよう

    タイヤのカーカスが見える前にタイヤを交換しよう

    カーカスは使用限界を超えたときに現れます。カーカスが見えてからタイヤ交換では遅いので、カーカスが見える前に交換しましょう。交換の目安は、タイヤの寿命といわれている3〜5年を目安にするのがおすすめです。

    カーカスが見えたタイヤは、いつバーストしても不思議ではありません。そのため、カーカスの露出を見つけたら、走行は控えて早急にタイヤ交換してください。自走が心配であれば、任意保険に付帯しているロードサービスを利用するといいでしょう。

    カーカスは、タイヤの荷重や空気圧を支える重要なコード層です。タイヤのカーカスが見えているのを発見したら、すぐに交換してください。

    全国約4,000店の提携店!ベストのタイヤ交換

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    【小さくても危険】タイヤのピンチカットとは?原因や対処法を紹介

    「ピンチカットって何?」
    「タイヤにコブができたけど小さいから大丈夫だよね?」

    タイヤに小さなコブができたとき、このまま走行できるか不安になりませんか?タイヤにできたコブは危険な見た目をしているので、どうしたらいいかわかりませんよね。

    結論、コブが発生したタイヤは大小にかかわらず早急に交換しましょう。

    ピンチカットとは、タイヤの側面にできるぽっこりとしたコブのような膨らみのこと。小さいピンチカットだと気にしなくていいと思われがちですが、大きさは関係ありません。ピンチカットが発生した場合、すぐに対処しないと事故につながる可能性があります。

    そこで当記事では、ピンチカットの原因や放置する危険性を紹介します。ピンチカットをできる限り発生させないようにし、走行中のトラブルを未然に防止しましょう。

    タイヤのピンチカットとは側面のコブのこと

    タイヤのピンチカットとは側面のコブのこと

    参考:ダンロップ

    ピンチカットとは、タイヤの側面にできるコブのことです。タイヤ内部のカーカスコードが切れ、空気が保持できなくなったときにピンチカットが発生します。

    カーカスコード<とは、タイヤ全体を支えるポリエステルやナイロン、レーヨンを編んだものです。

    カーカスコード

    参考:ブリヂストン

    カーカスコードはタイヤの空気を保持したり車の荷重を支えたりと、重要な役割を果たしています。また、タイヤのトレッド面にはベルトと呼ばれる金属の補強板がありますが、サイドウォールは表面のゴムの下がカーカスコードです。

    そのため、サイドウォールはカーカスコードが切れやすく、タイヤ内部の空気が保持できずにコブができてしまいます。ピンチカットができている状態はタイヤを支えているカーカスコードに異常があるため、極めて危険な状態だといえるでしょう。

    タイヤのピンチカットの原因

    タイヤのピンチカットの原因

    タイヤにピンチカットができる原因は、以下の4つが挙げられます。

    ● 縁石との接触
    ● 空気圧の低下
    ● 過積載
    ● タイヤの劣化・不良

    ピンチカットが起きる原因を理解し、事前に対策を取りましょう。

    縁石との接触

    走行中にサイドウォールを縁石にぶつけてしまうと、ピンチカットが発生することがあります。サイドウォールはトレッド面に比べて耐久性が低いため、衝撃で損傷してしまいます。

    ピンチカットが発生する状況は、主に以下の通りです。

    ● お店から出るとき死角の縁石にサイドウォールをぶつけた
    ● 右折待ちの車を避けるため左に寄せたらタイヤを縁石にこすった

    上記のように速度を出していないような状況でも、ピンチカットは発生します。そのため車のボディだけでなく、タイヤの側面にも気を配り、運転するのがおすすめです。

    空気圧の低下

    タイヤの空気圧が低下していると、サイドウォールに負荷がかかるためピンチカットが発生しやすくなるでしょう。

    サイドウォールは空気圧が低いと、荷重を受けている部分が横に膨らむため、常に負荷がかかっている状態になります。やがて、タイヤ内部のカーカスコードが切れてしまい、ピンチカットが発生します。

    空気圧はピンチカットだけでなく、燃費やタイヤの寿命にも影響する重要な項目です。そのため、異常がなくても定期的に点検しましょう。空気圧の点検は、ガソリンスタンドやカー用品店で無料でできるため、給油のついでに一声かければチェックしてくれます。

    過積載

    車に荷物を積んだままにしているのも、ピンチカット発生の原因になります。荷物を多く載せていると車重が重くなり、荷重を支えているカーカスコードに負荷がかかるためです。

    たとえば、キャンプが趣味の方は荷物を降ろすのが面倒で、積んだままにすることがありませんか?また、収納場所がないからといって、車の荷室を収納がわりにしているかもしれません。家族分キャンプ道具があると重量も増え、さらにタイヤへの負担は増えるでしょう。

    ピンチカットを防ぐためにも、キャンプから帰宅したら車から荷物を降ろし、できる限りタイヤの負荷を減らすのがおすすめです。

    タイヤの劣化・不良

    ピンチカットは、購入したばかりのタイヤにも発生する可能性があります。これは、購入したタイヤの品質が悪い場合に起こります。

    自分自身でタイヤ側面をぶつけていないのにピンチカットが発生した場合は、購入店に持ち込んでみましょう。初期不良が認められれば、交換してくれることがあります。

    また、寿命が近づき劣化しているタイヤは、ピンチカットが発生しやすい状況です。タイヤの寿命は3〜5年なので、定期的に交換してトラブルを未然に防ぎましょう。

    関連記事:夏タイヤの寿命はどれくらい?長く使い続けるコツを5つ紹介

    大丈夫?ピンチカットを放置する危険性やリスク

    大丈夫?ピンチカットを放置する危険性やリスク

    ピンチカットを放置する危険性やリスクを紹介します。

    ● いつバーストしてもおかしくない
    ● 車検に通らない可能性がある

    ピンチカットが小さくても、放置しておくのは危険です。コブが小さいから大丈夫だと思わず、ピンチカットの危険性を理解しておきましょう。

    いつバーストしてもおかしくない

    ピンチカットが発生したからといって、すぐに走れなくなるわけではありません。しかし、側面のカーカスコードが破損しているため、いつバーストしてもおかしくない状況です。

    ピンチカットが発生したタイヤは、車の荷重や走行中の振動により内部のゴムが剥がれ落ちていきます。そのため、見た目は変わらなくてもタイヤ内部から劣化が進み、ある日突然バーストしてしまうでしょう。

    ピンチカットが発生したタイヤは、内部から劣化していきます。最悪の場合、重大な事故につながる恐れもあるため、ピンチカットが発生したタイヤはできる限り早く交換しましょう。

    関連記事:【危険】車のタイヤがパンクした状態で走行する危険性と対処方法を解説

    車検に通らない可能性がある

    タイヤにピンチカットが発生していると車検に通りません。車検の項目には「タイヤの摩耗・損傷」に関する項目があり、道路運送車両法にも明記されています。

    亀裂、コード層の露出等著しい破損のないものであること。


    道路運送車両法

    ピンチカットはタイヤ内部のカーカスコードが破損している状態なので、車検には通りません。他にも車検に通らないタイヤの例として、スリップサインが見えているタイヤが挙げられます。

    車検前にはタイヤにスリップサインは出ていないか、損傷はないか、などの点検をしておきましょう。

    関連記事:【危険?】車検に通らないタイヤの特徴5選!車検に通るタイヤの管理方法も解説

    タイヤのピンチカットを予防する方法

    タイヤのピンチカットを予防する方法

    ピンチカットの発生を予防する方法を紹介します。「ピンチカットを発生させたくない」と感じた方は、参考にしてみてください。

    1. 安全運転を心がける
    2. 月に一回の空気圧点検
    3. アウトドア時でも過積載しない

    ピンチカットを未然に防げば、旅行やキャンプなどレジャーを楽しんでいる最中の思わぬトラブルも防止できます。

    1.安全運転を心がける

    タイヤの側面にダメージを与えるような運転はしないようにしましょう。

    ● 急ハンドル
    ● 急ブレーキ
    ● 急カーブ
    ● 急発進

    上記4つの運転をすると、タイヤが一時的に変形し、側面に負担がかかります。また、ピンチカットだけでなく、タイヤの摩耗スピードや寿命にも影響します。

    タイヤに負荷をかけない運転は、具体的に以下のようにするのがおすすめです。

    ● 進行方向の信号が赤だとわかっている場合は、早めにアクセルを離す
    ● カーブ前には減速する
    ● 発進時はゆっくりアクセルを踏み込む

    他にも挙げればキリがありませんが、安全に落ち着いてゆとりのある運転をするといいでしょう。安全運転は事故の防止だけでなく、車自体にとってもプラスになります。

    2.月に一回の空気圧点検

    空気圧の点検を定期的にすることで、ピンチカットの発生を予防できます。空気圧が低下すると、タイヤの側面がたわみ負荷がかかるため、空気圧を適正に保つのは重要です。

    タイヤの空気圧点検は、ガソリンスタンドやカー用品店で無料で点検できます。ガソリンスタンドは給油のついでに頼めば点検してくれるので、手間がかからずおすすめです。

    また、空気圧の点検はタイヤが冷えた状態で行いましょう。高速走行したあとはタイヤ内部の空気があたたまり、熱膨張によって空気圧が上昇しているため、正確に測定できません。

    月に一回、自宅の最寄りのガソリンスタンドで点検してもらえば、ピンチカットの発生を予防できます。

    関連記事:空気圧の重要性と点検の頻度について解説します!

    3.アウトドア時でも過積載をしない

    アウトドアは過積載になりやすく、タイヤに負荷がかかります。とくにキャンプは荷物が増えやすいため、家族だと車の荷室がパンパンになる場合もあるでしょう。さらにルーフキャリアを利用し、屋根にも荷物を積んでいるとかなりの重量になっていると予想できます。

    タイヤに負荷がかかるとピンチカット発生の原因になるため、なるべく荷物を減らしましょう。また、軽量でコンパクトなキャンプ道具を利用すれば、重量を減らせるので過積載の防止になります。

    アウトドアの荷物を必要最低限に抑えられれば、ピンチカットの予防につながるでしょう。

    タイヤにピンチカットができたときの対処法

    タイヤにピンチカットができたときの対処法

    予防策を実践していたのにもかかわらず、ピンチカットができてしまったときの対処法を紹介します。

    1. 早急にタイヤ交換
    2. レッカーを呼ぶ
    3. 運転を控える

    ピンチカットが発生した場合、応急処置はありません。ピンチカットの対処法を知っておき、いざというときに対応できるようにしましょう。

    早急にタイヤ交換

    ピンチカットが発生したタイヤは修理ができないため、すぐに交換するのがおすすめです。

    理想は4本交換ですが、タイヤを交換したばかりの場合は1本だけの交換でも問題ありません。また、2本を新品に交換し、ローテーションして利用する方法もあります。

    ピンチカットが発生したタイヤは、遅かれ早かれ必ず交換が必要です。すぐにタイヤを交換し、危険な状態で走行しないようにしましょう。

    関連記事:タイヤがパンク!1本だけ変える?4本変えた方がいい?そのお悩み解決します!

    レッカーを呼ぶ

    走行中にピンチカットを発見し、運転するのが怖いと感じた場合はレッカーを呼びましょう。レッカーは、任意保険にロードサービスとして付帯していることがあるので、一度加入している保険内容を確認してみてください。

    近くにタイヤ交換できるお店があるときは、ハザードを出して左に寄りながらゆっくり走行して向かうと安全です。

    ピンチカットの大きさ次第では、運転するのが怖いと感じることもあると思います。決して無理をせず、レッカーを呼んで大きな事故にならないようにしましょう。

    運転を控える

    自宅でピンチカットを発見した場合は、運転を控えましょう。できる限り、自宅に近いガソリンスタンドやカー用品店を選び、早急にタイヤを交換するのがおすすめです。

    自宅近くにタイヤ取付店が見当たらない方は、ベストの提携店舗も探してみてください。自宅近くのタイヤ交換店を見つけられるかもしれません。

    ピンチカットが発生したタイヤで運転するのが怖い方は、レッカーを呼びましょう。

    ピンチカットしたタイヤの交換はベストにお任せ

    ピンチカットしたタイヤの交換はベストにお任せ

    ピンチカットが発生したタイヤの交換はタイヤワールド館ベストにお任せください。全国に約4,000の提携店舗があるため、最寄りのタイヤ交換店が見つかるかもしれません。

    ベストの提携店舗では、オンラインショップで購入したタイヤを直送し、来店するだけでタイヤを交換が可能です。タイヤはオンラインで購入するほうが安い傾向にあるのですが、通常、持ち込みタイヤの工賃は高くなります。

    しかし、ベストのタイヤ交換は、オンラインでタイヤを購入しても工賃が上がらないので、オンラインと実店舗のメリットを兼ね備えたサービスといえます。オンラインでタイヤの購入から取付日の予約まで完結できるので、忙しく時間がない方にもおすすめです。

    全国約4,000店の提携店!ベストのタイヤ交換

    全国どこでも約4,000店の提携店!ベストのタイヤ交換

    タイヤのピンチカットは危険|即交換しよう

    タイヤのピンチカットは危険|即交換しよう

    タイヤのピンチカットは内部のカーカスコードが切れ、とても危険な状態です。そのまま乗り続けるといつバーストするかわからないので、ピンチカットが発生したタイヤはできる限り早く交換しましょう。

    また、タイヤのサイドウォールは弱いため、縁石にこすったり空気圧が低い状態が続いたりすると負荷がかかり、ピンチカットが発生します。

    ピンチカットの発生を防ぐためには、月に一回の空気圧点検や安全運転を心がけるのが重要です。

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    スタッドレスタイヤの交換費用は?タイヤ・ホイールセットの購入で工賃を安く抑えよう

    「スタッドレスタイヤの交換費用はどれくらい?」
    「費用を安く抑える方法はある?」

    毎シーズン訪れるスタッドレスタイヤの交換費用は、どれくらいかかるのか気になりませんか?雪の降る地域に引っ越しをして、スタッドレスタイヤをはじめて装着する方もいるかもしれません。

    スタッドレスタイヤの交換費用の目安は、1本あたり1,000円〜3,000円です。

    当記事では、タイヤ交換で発生する作業の内訳や交換費用を安く抑えるコツ、おすすめのスタッドレスタイヤを紹介しています。

    タイヤの交換費用について理解しておけば、履き替えにかかる費用の目安がわかるようになります。そのため、交換を依頼するお店の工賃が安いか高いかを判断できるようになるでしょう。

    なお、タイヤワールド館ベストでは全国に提携取付店があり、1本あたり1,980円〜で交換できます。一度、自宅近くにベスト提携の取付店がないか検索してみてください。

    スタッドレスタイヤの交換費用は1本1,000円〜3,000円が相場

    スタッドレスタイヤの交換費用は1本1,000円〜3,000円が相場

    スタッドレスタイヤの交換費用の相場は1本あたり1,000円〜3,000円が相場です。1,000円〜3,000円の中には、タイヤの脱着とホイールを車体に取り付けるための工賃が含まれています。価格に開きがあるのは、交換を依頼するお店やタイヤサイズによって工賃が変わるためです。

    他にもスタッドレスタイヤ本体の価格が発生します。たとえば、タイヤの値段が1本8,000円だった場合は、1本のタイヤ交換で合計9,000円〜12,000円が必要となります。

    スタッドレスタイヤの交換費用はお店によって異なるため、何件か調べて工賃が安いところに依頼するといいでしょう。

    タイヤ交換で発生する作業の内訳

    タイヤ交換で発生する作業の内訳

    一言でタイヤ交換といっても、タイヤの組み替えから処分までさまざまな工程があります。

    ● タイヤ組み替え
    ● ホイールの脱着
    ● バランス調整
    ● エアバルブ交換
    ● タイヤの処分

    タイヤの交換作業について理解しておけば、トラブルが起きたときでもお店との交渉がスムーズに進むでしょう。

    タイヤ組み替え

    タイヤの組み替えとは、ホイール本体からタイヤを取り外して新しいタイヤに取り替えることです。組み替え作業では、タイヤチェンジャーと呼ばれる機械を使用し、タイヤやホイールを傷めないようにする技術が必要とされます。

    タイヤチェンジャーを使うには「タイヤの空気充てん作業特別教育」を受けることが義務付けられています。新品のタイヤに空気を入れる作業は、毎年死亡事故が発生しているほど危険です。

    特別教育を受けていないなら、仮にタイヤチェンジャーを使える状況でも使用しないようにしましょう。

    ホイールの脱着

    車体からタイヤがついているホイールを取り外す作業のことです。ホイール付きのスタッドレスタイヤへの履き替えやタイヤローテーション、ほとんどのホイールに関する作業で行われます。

    ホイールの脱着は難しい作業ではないため、自分で作業する方も多いでしょう。

    スタッドレスタイヤはホイールセットで準備しておけば、タイヤの組み替え作業が発生しないので、工賃を安く抑えられます。

    バランス調整

    タイヤとホイールの組み付けにはバランス調整が必要です。バランス調整は、ホイールの裏側にバランスウェイトと呼ばれる重りを取り付けて行います。

    バランスがとれていないと、走行時にハンドルがぶれたりまっすぐ進めなくなったりします。また、タイヤの偏摩耗の原因となり、タイヤの寿命に影響することもあるでしょう。

    バランス調整はホイールの脱着時には必要ありませんが、タイヤを組み替える際はどの業者も必ず行っている作業です。

    エアバルブ交換

    タイヤに空気を充填するエアバルブは極めて重要なパーツです。エアバルブはホイールに装着されており、根本部分のゴムが劣化すると、少しずつ空気が抜けてしまいます。

    そのため、安全なドライブのためには定期的なメンテナンスや交換が必須です。しかし、エアバルブの交換だけを依頼すると工賃が割高になります。

    エアバルブ交換は必須の作業ではありませんが、タイヤ交換と同時であれば工賃を抑えられるので、あわせて依頼するのがおすすめです。

    タイヤの処分

    タイヤを組み替えて不要になったタイヤは、必ず処分しないといけません。しかし、タイヤは粗大ゴミとして処分できないので、お店に依頼するのが一般的です。タイヤの処分にかかる費用は、1本あたり500円〜1,000円程度かかります。

    溝が残っているタイヤや製造してから日が浅いタイヤは、フリマアプリやリサイクルショップで買い取ってもらえる場合があります。

    まだ使用できそうなタイヤは持ち帰り、フリマアプリに出品すればタイヤの処分費用は梱包や郵送費用のみに抑えられるでしょう。

    スタッドレスタイヤの交換費用はお店によって変わる

    スタッドレスタイヤの交換費用はお店によって変わる

    スタッドレスタイヤの交換費用はカーディーラーやカー用品店などでも変わります。そこで、タイヤ交換ができる代表的なお店の交換にかかる工賃目安を紹介します。

    1. カーディーラーの工賃
    2. カー用品店の工賃
    3. ガソリンスタンドの工賃

    工賃の値段だけでなく、自宅からの距離や行き来しやすいお店を選ぶのがおすすめです。

    カーディーラーの工賃

    カーディーラーでタイヤ交換する際の工賃は以下の通りです。

    作業内容 1本あたりの工賃相場
    タイヤの組み替え 2,000円〜8,000円
    ホイールの脱着 1,500円〜2,200円

    カーディーラーは車の販売だけでなく、タイヤ交換や整備も対応しています。メーカーの車に関する専門知識をもった整備士が作業してくれるため、安心して任せられます。ただ、他の作業店に比べて工賃が高いのがデメリットです。

    安心を優先したい方はカーディーラーで交換するのがおすすめです。

    カー用品店の工賃

    カー用品店とは、オートバックスやイエローハットのようなカー用品の販売をしているお店です。カー用品店でタイヤ交換を依頼する際の工賃は、以下の通りです。

    作業内容 1本あたりの工賃相場
    タイヤの組み替え 1,500円〜2,000円
    ホイールの脱着 1,000円〜1,500円

    カー用品店はタイヤの取扱点数が多く、気軽に足を運べるのがメリットです。カーディーラーに比べると工賃が安く、スタッドレスタイヤの交換費用を抑えられるでしょう。

    ただ、休日や雪が降る前は混雑しやすい傾向にあり、当日に来店しても作業を断られる可能性があります。

    カー用品店でタイヤ交換する際は、電話で混雑状況を確認し作業の予約をしておきましょう。

    ガソリンスタンドの工賃

    ガソリンスタンドでタイヤ交換を依頼すると以下のような工賃になります。

    作業内容 1本あたりの工賃相場
    タイヤの組み替え 1,000円 〜 5,000円
    ホイールの脱着 500円 〜 1,500円

    ガソリンスタンドは店舗数が多く、タイヤ交換のついでに洗車や給油ができます。しかし、車の専門知識をもったスタッフが対応してくれるとは限らないため、信頼性にかけます。

    「車のトラブルがあったときはすぐ対処できる」という方は、紹介した中ではガソリンスタンドがもっとも費用を抑えられるでしょう。

    スタッドレスタイヤの交換費用を安く抑えるコツ

    スタッドレスタイヤの交換費用を安く抑えるコツ

    スタッドレスタイヤへの交換は毎年行うものなので、少しでも安くしたいと思いませんか?そこで、スタッドレスタイヤの交換費用を安く抑えるコツを紹介します。

    ● 繁忙期前の9月〜10月を狙う
    ● タイヤ・ホイールをセットで購入する
    ● 工具を揃えて自分で交換する

    上記の方法を実践すれば、冬前の11月〜12月にスタッドレスタイヤのみの交換をするより費用を安く抑えられるでしょう。

    関連記事:スタッドレスタイヤはいつ・どこで買うべき?賢い購入方法

    繁忙期前の9月〜10月を狙う

    スタッドレスタイヤがもっとも安くなるのは、冬前の9月〜10月です。

    9月〜10月は気温が20度以上の日もあり、まだ暖かいと感じる日も多いでしょう。しかし、9月〜10月からスタッドレスタイヤへの交換を検討すれば、冬前に交換するよりも安く交換できることがあります。

    スタッドレスタイヤ交換の需要が高まるのは、冬が始まる少し前の11月〜1月です。11月〜1月はスタッドレスタイヤの購入・交換の方で取付店が混雑します。

    そこで取付店は、冬前のスタッドレスタイヤ交換による混雑を少しでも分散したいと考え、9月〜10月にスタッドレスタイヤの早期交換キャンペーンを行うようになりました。

    9月〜10月は早期交換キャンペーンを利用できるため、安くスタッドレスタイヤを購入できるでしょう。

    タイヤ・ホイールセットで購入する

    スタッドレスタイヤをホイールセットで購入しておけば、交換費用を安く抑えられます。ホイールセットで購入すれば、タイヤ組み替えによる工賃が発生しないためです。

    タイヤ交換では「タイヤの組み替え」と「ホイールの脱着」の工賃が発生します。通常は、車体からホイールを外してからホイールのタイヤを組み替えます。しかし、ホイールセットで購入した場合、すでにタイヤが組み込まれているので「タイヤの組み替え」の工賃は発生しません。

    一方で「ホイールセットだと購入時の価格が高いのでは」と思いませんか?タイヤワールド館ベストのホイールセットは、軽自動車のサイズなら40,000円代から購入できます。

    スタッドレスタイヤを購入する際は、ホイールとセットで購入すると毎年の交換費用を安く抑えられます。

    工具を揃えて自分で交換する

    タイヤ・ホイールセットで購入しておけば、工具を揃えて自分で交換できます。自分で作業できれば工賃がかからないため、スタッドレスタイヤ交換の費用は発生しません。

    ただ、タイヤ交換に必要な工具を揃え、ホイールセットで購入しておく必要があります。交換に必要な工具は、主に以下のようなものがあります。

    ● フロアジャッキ
    ● クロスレンチ
    ● トルクレンチ
    ● ジャッキスタンド

    上記の工具をすべて揃えるのに約3〜5万円はかかるでしょう。初期費用はかかりますが、一度工具を揃えてしまえば毎年の工賃が発生しなくなるので、スタッドレスタイヤの交換費用を安く抑えられます。

    関連記事:タイヤ交換を自分でする手順は?トラブルを防ぐための注意点も解説

    お店でスタッドレスタイヤを交換する際の注意点

    お店でスタッドレスタイヤを交換する際の注意点

    「今年はじめてスタッドレスタイヤに交換する」という方もいるかもしれません。そこで、スタッドレスタイヤに交換する際の注意点を紹介します。

    ● 交換予約をしておく
    ● 持ち込みタイヤは断られる可能性がある
    ● サイズによって価格が変わる

    繁忙期の12月ごろに、予約せずお店に行っても交換してくれないこともあります。時間やお金を損しないためにも、注意点は心得ておきましょう。

    交換予約をしておく

    繁忙期の11月〜1月は、予約をしないとスタッドレスタイヤへの交換はできない可能性が高いでしょう。繁忙期のタイヤ取付店は、スタッドレスタイヤ関係で混雑し、当日の交換は断られることがあります。

    時間を無駄にしないためにも、事前に電話やネットで交換したい日時を予約しておくのがおすすめです。

    持ち込みタイヤは断られる可能性がある

    ネットで購入したタイヤを取付店に持ち込むと、最悪断られるケースがあります。

    基本的に持ち込み交換は歓迎されない傾向にあり、取付店で購入したタイヤの取付より工賃が高く設定されています。取付店からするとタイヤ本体の利益がでないので、工賃を上げて対応しているためです。

    オンラインならタイヤを安く購入できますが、お店に持ち込むと工賃が高くなるので注意しましょう。タイヤワールド館ベストなら、ネットで購入したタイヤを取付店に直送し、オンラインで予約まで完結できます。

    サイズによって価格が変わる

    スタッドレスに限らず、タイヤはサイズによって本体価格や工賃が変わります。サイズが大きくなるほどゴムの使用量が増え、交換時もタイヤが重くなり作業がしにくくなるためです。

    そのため、タイヤの価格を問い合わせる際は、自分の車のタイヤサイズを確認しておきましょう。自分の車のタイヤサイズを理解しておけば、正確な本体価格・工賃を見積もってもらえます。

    おすすめのタイヤ・ホイールセット

    おすすめのタイヤ・ホイールセット

    「どのスタッドレスタイヤがいいかわからない」という方のために、おすすめのスタッドレスタイヤ・ホイールのセットを紹介します。

    1. 軽自動車におすすめ:トーヨータイヤ/オブサーブGIZ2
    2. 普通車におすすめ:ダンロップ/ウィンターマックス02
    3. ミニバン・SUVにおすすめ:トーヨータイヤ/ウィンタートランパスTX

    スタッドレスタイヤに悩んでいる方は、上記3つの中から車にあわせて選ぶといいでしょう。3つとも国産でコスパがよく、高性能なものばかりです。

    軽自動車におすすめ トーヨータイヤ OBSERVE(オブサーブ) GIZ2

    軽自動車におすすめ トーヨータイヤ OBSERVE  (オブサーブ) GIZ2

    出典:トーヨータイヤ公式

    トーヨータイヤのオブザーブGIZ2は、軽自動車のサイズならホイールセットで45,980円〜から購入でき、コスパがいいのが特徴です。吸着3Dサイプの採用によりアイス路面での制動性・コーナリング性が向上し、信頼ある走りをサポートしてくれます。

    購入者のレビューでは「雪の上でも不安なく走行できた」と性能面でも満足されています。コスパがいいので、年に数回しか雪が降らない地域の方におすすめです。

    関連記事:軽自動車のスタッドレスタイヤはどう選ぶ?値段や注意点を解説!

    普通車におすすめ ダンロップ WM02 ウィンターマックス

    普通車におすすめ ダンロップ WM02 ウィンターマックス

    出典:ダンロップ公式

    ウィンターマックス02は氷上性能が高く、積雪した路面の走行にもおすすめのスタッドレスタイヤです。新しいモデルが発売されているので型落ちにはなりますが、価格が安いので性能とのバランスがいいのが特徴です。ホイールセットで33,960円〜から購入できます。

    性能がいいタイヤを安く手に入れたい方には、ウィンターマックス02がおすすめです。

    関連記事:【2023年最新版】ダンロップのスタッドレスはウィンターマックス!それぞれの特徴や購入先についても解説

    ミニバン・SUVにおすすめ トーヨータイヤ Winter TRANPATH(ウィンタートランパス) TX

    ミニバン・SUVにおすすめ トーヨータイヤ Winter TRANPATH(ウィンタートランパス) TX

    出典:トーヨータイヤ公式

    ウィンタートランパスTXは、SUVやミニバンのような背が高い車専用に設計されたタイヤです。ふらつきを抑えた安定感ある走りが特徴で、ミニバン特有のカーブ時に車体が傾くのを抑えてくれます。

    ミニバンやSUVに乗っていて、ふらつきが気になるという方におすすめのスタッドレスタイヤです。

    関連記事:ミニバン専用スタッドレスタイヤ!トランパスTXは長持ちで家計に優しい!

    スタッドレスタイヤの交換費用はホイールセットを購入して安く抑えよう

    スタッドレスタイヤの交換費用はホイールセットを購入して安く抑えよう

    スタッドレスタイヤへの交換費用は1本あたり1,000円〜3,000円が相場です。タイヤ単体の交換だと組み替えと脱着、両方の工賃が発生するため、費用を抑えるならホイールセットでの購入がおすすめです。

    タイヤワールド館ベストならオンラインショップでタイヤ・ホイールセットを購入し、全国の提携取付店に直送できます。オンラインで購入〜交換予約まで完結するので、予約当日に来店するだけでスタッドレスタイヤへの交換が完了します。

    自宅近くにタイヤ交換できるお店がないという方も、ベストの提携店舗ならあるかもしれません。提携店舗は全国に4,000店あるので、最寄りの取付店がないか検索してみてください。

    全国約4,000店の提携店!ベストのタイヤ交換

    全国どこでも約4,000店の提携店!ベストのタイヤ交換

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    スタッドレスタイヤの寿命は?おすすめの冬タイヤや長持ちさせるコツを紹介

    「スタッドレスタイヤってどれくらい使えるの?」
    「寿命を伸ばすコツはある?」

    冬の期間しか使わないスタッドレスタイヤは、夏タイヤに比べて使用期間が短い傾向にあります。そのため、夏タイヤより寿命が長いと思っている方も多いのではありませんか?

    スタッドレスタイヤの寿命はメーカーや使用状況によって異なりますが、約3〜4年です。夏タイヤの寿命は約4〜5年なので、使用期間は短くてもスタッドレスタイヤのほうが早く交換時期がきます。

    当記事では、
    スタッドレスタイヤの寿命を少しでも伸ばすコツや、おすすめのスタッドレスタイヤを紹介します。

    スタッドレスタイヤを適切に扱えば、性能を維持したまま長く使い続けられるでしょう。

    スタッドレスタイヤの寿命は約3〜4年

    スタッドレスタイヤの寿命は約3〜4年

    一般的にスタッドレスタイヤの寿命は、毎年冬だけの使用で約3〜4年
    といわれています。

    スタッドレスタイヤは夏タイヤに比べるとゴムがやわらかいのが特徴です。スタッドレスタイヤの寿命が短いのは、ゴムがやわらかいことで紫外線の影響による劣化が早く、グリップ力が低下しやすいことが理由です。

    さらに夏場に使用したり屋外に保管したりしていると、より寿命が短くなることもあります。

    タイヤの溝が残っていても、経年劣化でゴムが劣化していると本来の性能を発揮できません。

    スタッドレスタイヤは、走行距離よりも経過した年数で寿命を判断すると安全に使い続けられるでしょう。

    スタッドレスタイヤの寿命の見分け方

    スタッドレスタイヤの寿命の見分け方

    年数以外でスタッドレスタイヤの寿命を判断するポイントを紹介します。

    ● プラットホームの露出はないか
    ● ひび割れや傷はないか
    ● ゴムは固くなっていないか

    上記の項目も点検しておけば「気づかずに寿命が過ぎたタイヤを使用していた」ということはなくなるでしょう。毎シーズン、使用前に点検するのがおすすめです。

    プラットホームの露出はないか

    プラットホームの確認は、冬タイヤの寿命を判断する方法のひとつです。プラットホームは、タイヤの溝の中にある摩耗限度を示すサインで、溝を50%消費するとタイヤの表面に現れます。

    スタッドレスタイヤは新品時の溝が10mmあり、5mm以下になると冬タイヤとしての機能を失います。プラットホームの露出は冬用タイヤとして性能が発揮できないことを意味しているため、早急に交換しましょう。

    ここでは100円玉を利用した、スタッドレスタイヤの残り溝を調べる簡単な方法を紹介します。

    100円玉を利用した、スタッドレスタイヤの残り溝を調べる簡単な方法

    1. 100円玉の「100」の刻印が手前になるようにタイヤの溝に入れる
    2. 100円玉の「1」が硬貨の端からおよそ5mmなので「1」が見えるか見えないかを確認
    3. 「1」がタイヤで隠れれば、タイヤの溝は5mm以上
    4. 「1」が見えると、タイヤの溝は5mmを切っている可能性が高い

    毎シーズンごとにスタッドレスタイヤの残り溝を確認し、雪道の性能は確保されているか点検しましょう。

    ひび割れや傷はないか

    ひび割れや傷は冬タイヤに限らずチェックしておきましょう。凍結路や積雪路ではタイヤに問題があると制動距離が伸び、カーブを曲がりにくくなります。

    また、タイヤはゴム製なので経年劣化によりひび割れが発生しやすくなります。ひび割れがあると走行中にパンクしてしまう恐れがあるため、外傷のチェックは入念にしましょう。

    冬は雪のせいで路面状況や障害物が見えにくいため、気づかずにタイヤが破損する場合もあります。

    スタッドレスタイヤに交換する前にひび割れや傷を確認し、気になる損傷がある場合は専門店で点検してもらいましょう。

    ゴムは硬くなっていないか

    スタッドレスタイヤは夏タイヤと比べてゴムがやわらかいのが特徴です。ゴムがやわらかいおかげで冬の路面にしっかり密着し、安定した走行ができます。そのため、ゴムが硬くなってしまうとグリップ力が弱まり、冬の路面で滑りやすくなります。

    タイヤのゴムの硬度を知りたい方は「硬度計」という機械がおすすめです。アマゾンで2,000円〜4,000円ほどで販売されているので「ゴムの硬度を正確に知りたい」という方は購入しましょう。

    新品タイヤの硬度は「45」で、「60」を超えると冬用タイヤとしての機能は失われます。

    未使用でも、年数が経つにつれてゴムの硬度は下がっていくので、使用前に確認しておきましょう。

    スタッドレスタイヤの寿命を延ばす4つのコツ

    スタッドレスタイヤの寿命を延ばす4つのコツ

    タイヤは消耗品ですが、冬しか使わないスタッドレスタイヤは長持ちさせたいと思っていませんか?適切に保管・使用すれば、スタッドレスタイヤを安全な状態で長く使える可能性があります。寿命を延ばすコツは以下の通りです。

    1. 室内で保管する
    2. 適切な空気圧で使用する
    3. タイヤローテーションをする
    4. 夏場は使用しない

    1年の内に3〜5ヶ月しか使わないスタッドレスタイヤですから、丁寧にメンテナンスして、できるだけ長く使用しましょう。

    室内で保管する

    タイヤは走行時だけでなく、使用していなくても劣化が進んでいきます。紫外線や雨風などに弱く、長持ちさせるには次のような場所で保管するといいでしょう。

    ● 高温にならない
    ● 直射日光が当たらない
    ● 雨風がしのげる
    ● 風通しがいい

    タイヤラックやカバーを使えば、タイヤにかかる負担を軽くできます。

    ホイール付きの場合は横に寝かせて保管しましょう。立てて保管するとホイールの重みがタイヤにかかり、接地面が変形してしまう可能性があります。ただ、横向きで保管してもタイヤのサイドウォールに負担がかかってしまうので、タイヤラックの使用がもっとも理想です。
    タイヤ単品の場合は立てて保管で問題ありません。

    自宅でタイヤの保管場所が確保できない場合は、タイヤの保管サービスを検討しましょう。

    適切な空気圧で使用する

    タイヤは、車種ごとに適切な空気圧が決まっています。空気圧が高すぎても低すぎても、タイヤの損傷や偏摩耗の原因となり、寿命を縮めてしまいます。

    車種ごとの適正空気圧は、運転席ドアの内側に貼られたラベルを確認しましょう。車種によってはスライドドアを開けたところや、ドアの付け根付近にラベルが貼られていることもあります。

    適正空気圧表示位置

    引用:ダンロップ公式サイト

    ガソリンスタンドやカー用品店なら、無料で空気圧をチェックできるのがほとんどなので、1〜2ヶ月に1回は点検しておきましょう。

    タイヤローテーションをする

    タイヤローテーションとは、前後左右のタイヤの位置を取り替えて摩耗を抑える方法です。

    タイヤは取り付ける場所や駆動輪によって摩耗速度が異なり、エンジンの力が伝わりやすい場所から摩耗していきます。そのため、同じ位置に取り付けたままにしておくと、特定のタイヤだけすり減ってしまいます。タイヤローテーションすることで摩耗が均一になり、タイヤを最後まで使いきれるでしょう。

    ローテーションは5,000kmを目安にするのが一般的です。スタッドレスタイヤを外すときにどの位置に装着していたか印をつけておき、毎シーズンごとに違う場所に取り付けるといいでしょう。

    夏場は使用しない

    スタッドレスタイヤは夏タイヤよりゴムがやわらかく、乾いた路面で使用すると摩耗が早くなります。冬の道路での使用を前提に作られているため、夏に使用すると、熱によってタイヤがやわらかくなりすぎて変形してしまいます。そのため、夏場では走行性能が低下し、安全に走行できる状況ではありません。

    ほかにもさまざまなデメリットがあるため、スタッドレスタイヤを夏場に使用するのは避けましょう。次項で詳しく掘り下げます。

    スタッドレスタイヤを夏に使うデメリット

    スタッドレスタイヤを夏に使うデメリット

    スタッドレスタイヤを夏に使うと以下のようなデメリットがあります。

    ● 燃費が悪くなる
    ● 安全性が低くなる
    ● 寿命が短くなる

    冬の道路を想定して作られたスタッドレスタイヤは、夏に使用すると性能が発揮できません。また、安全性も低くなってしまうため、冬が終わればすぐに夏タイヤに交換しましょう。

    関連記事:スタッドレスの見分け方!運転する時や燃費の違いや寿命と価格差についても解説

    燃費が悪くなる

    スタッドレスタイヤはゴムがやわらかく変形しやすいため、路面との接地面が増えます。冬の路面では、接地面が増えるおかげで雪や氷と密着できるため、しっかりとグリップしてくれます。

    ただ、接地面が増えるとタイヤにかかる抵抗が大きくなるため、その分動力が必要です。
    スタッドレスタイヤを乾いた路面で使用すると、夏タイヤより燃費が悪くなってしまいます。

    また、燃費だけでなく性能も低下するので、スタッドレスタイヤを夏に使用するのは避けましょう。

    安全性が低くなる

    スタッドレスタイヤは冬の路面に特化したタイヤなので、乾いた路面や雨の中を走行するには向いていません。

    雨の中では、路面とタイヤの間にある水をかき出すのに時間がかかるため「ハイドロプレーニング現象」が起きやすくなります。ハイドロプレーニング現象が起きると、ハンドルやブレーキが効かなくなり、車の制御ができなくなります。

    スタッドレスタイヤを夏の乾いた路面で使用すると安全性が低くなるため、冬が過ぎたら夏タイヤに戻しましょう。

    寿命が短くなる

    スタッドレスタイヤの寿命は、約3〜4年です。冬以外も使用すれば摩耗が早まるため、寿命は短くなるでしょう。

    スタッドレスタイヤは新品時の溝が10mmあり、残り溝が5mmを切ると冬タイヤとして機能しなくなります。使用できるタイヤの溝はスタッドレスタイヤのほうが少なく、夏に使うとさらに早く摩耗します。

    スタッドレスタイヤを夏に使用すると冬より早く摩耗するため、寿命を縮めてしまうことになるでしょう。

    おすすめのスタッドレスタイヤ5選

    おすすめのスタッドレスタイヤ5選

    「スタッドレスタイヤはどれがいいかわからない」という方のために、おすすめのスタッドレスタイヤを5つ紹介します。

    1. ブリヂストン ブリザック VRX3
    2. ダンロップ ウィンターマックス WM03
    3. トーヨータイヤ オブザーブギズ OBSERVE GIZ2
    4. ヨコハマタイヤ アイスガード iceGUARD7
    5. グッドイヤー アイスナビ ICE NAVI8

    すべて国産で有名なスタッドレスタイヤばかりなので、迷ったら上記の中から選択するのがおすすめです。性能が高いタイヤだからといって油断せず、雪道は丁寧な運転を心がけましょう。

    関連記事:ポイントをおさえて冬の道を安全に走行しましょう!

    1.ブリヂストン ブリザック VRX3

    おすすめのスタッドレスタイヤ1.ブリヂストン ブリザック VRX3

    出典:ブリヂストン公式

    ブリザックVRX3は氷上性能を向上させつつ、耐摩耗性能もアップさせたスタッドレスタイヤです。ブリザックはスタッドレスタイヤの中でもっとも人気があるブランドで、北海道や北関東主要5都市での装着率は46.2%を誇ります。

    2.ダンロップ ウィンターマックス WM03

    おすすめのスタッドレスタイヤ2.ダンロップ ウィンターマックス WM03

    出典:ダンロップ公式

    ウィンターマックスWM03はユーザーからの満足度が95%と高く、氷上性能や摩耗が進んだ際のブレーキ性能が非常に優れています。

    「ナノ凸凹ゴム」で密着率を向上させ、氷の上でもしっかりグリップしてくれます。トレッド面が摩耗しても新たな面が登場するので、溝が減っても氷上性能が大きく損なわれることはないでしょう。

    3.トーヨータイヤ オブザーブギズ OBSERVE GIZ2

    おすすめのスタッドレスタイヤ3.トーヨータイヤ オブザーブギズ OBSERVE GIZ2

    出典:トーヨータイヤ公式

    オブザーブギズ2は2020年度のグッドデザイン賞を受賞しています。路面への引っ掻きを高めるために鬼クルミ殻を配合した素材が使用されており、氷上でもしっかり食いついてくれます。

    経年劣化による摩擦力の低下も緩やかで、長期間使用できるでしょう。

    4.ヨコハマタイヤ アイスガード iceGUARD7

    おすすめのスタッドレスタイヤ4.ヨコハマタイヤ アイスガード iceGUARD7

    出典:ヨコハマ公式

    アイスガード7は、氷上性能・雪上性能と、相反する性能を両立し、どちらも向上させたタイヤです。新素材の「ウルトラ吸水ゴム」は時間が経っても硬化が少なく、4年経過しても摩擦力が低下しません。

    雪道、凍結路の両方で安全に走行したい方におすすめです。

    5.グッドイヤー アイスナビ ICE NAVI8

    おすすめのスタッドレスタイヤ

    出典:グッドイヤー公式

    アイスナビ8は凍結路や雪上性能も兼ね備え、ドライ路面でも長く走れるのであまり雪が降らない地域におすすめです。

    ショルダー主溝やラグ溝を深くすることで、スタッドレスタイヤが苦手な排水性も確保しています。前モデルのアイスナビ7に比べて寿命が伸びているので、長く使用できるでしょう。

    スタッドレスタイヤが寿命を迎えたらすぐに交換しよう

    スタッドレスタイヤが寿命を迎えたらすぐに交換しよう

    スタッドレスタイヤは冬しか使わないので、タイヤ交換が後回しになりがちです。しかし、スタッドレスタイヤは約3〜4年で寿命を迎えるので定期的に点検し、安全性を維持しましょう。

    スタッドレスタイヤを長持ちさせるコツは以下の通りです。

    ● 室内で保管する
    ● 適切な空気圧で使用する
    ● タイヤローテーションをする
    ● 夏場は使用しない

    夏場は使用せずに、直射日光の当たらない場所で保管するのがおすすめです。また、「どれにすればいいかわからない」という方は以下の5つから選ぶといいでしょう。

    ● ブリヂストン ブリザック VRX3
    ● ダンロップ ウィンターマックス WM03
    ● トーヨータイヤ オブザーブギズ OBSERVE GIZ2
    ● ヨコハマタイヤ アイスガード iceGUARD7
    ● グッドイヤー アイスナビ ICE NAVI8

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    サマータイヤ タイヤ知識 ダンロップ ブリヂストン ヨコハマタイヤ 仙台本店

    静粛性の高い高級サマータイヤはほかのタイヤと何が違うのか?

    今回は、タイヤの種類が数多くある中で、静粛性の高い高級サマータイヤについてご紹介致します!

    走行中にうるさいと感じる原因

    ロードノイズ

    ロードノイズは、タイヤが路面の凹凸の上を転がることによって発生します。
    「ゴーゴー」「ガーガー」といった音が特徴です。

    パターンノイズ

    パターンノイズは、タイヤが転がって路面と接触したときに
    タイヤの溝にある空気が圧縮されることによって発生します。
    「ヒューヒュー」「シャーシャー」といった音が鳴るのが特徴です。

    空洞共鳴音

    高速走行中の「パカン」といった音が鳴るのが特徴です。
    主に、高速道路などの継ぎ目を通過した際に発生します。
    タイヤの空洞中の空気が共鳴している音です。

    静粛性の高いタイヤのメリット・デメリット

    メリット

    ・静粛性に優れている
    ・性能のバランスが良い

    デメリット

    ・価格が高い

    静粛性が高いタイヤはほかのタイヤと何が違うのか

    静粛性能を高める素材が採用されている

    ロードノイズは、地面からの振動によりタイヤの内部にあるベルトが振動し、
    そのノイズが車内に伝わってきます。そのため、静粛性の高いタイヤには、
    その振動を吸収する「ノイズ吸収シート」が採用されています。
    またタイヤの内側に特殊吸音スポンジを採用し、空洞共鳴音を軽減し、
    静粛性を高めているタイヤも存在します。

    各メーカーから販売されている静粛性の高いサマータイヤ

    ダンロップ VEURO VE304

    ダンロップヴューロVE304

    静粛性と安定性に優れたプレミアムコンフォートタイヤです。
    タイヤの剛性が高く、セダンからSUVといった幅広い車種に適応しています。
    タイヤの内側に特殊吸音スポンジを搭載した
    ダンロップ独自の技術「サイレントコア」が、空洞共鳴音を低減させます。

    ダンロップ LE MANS V+

    高い静粛性に、ソフトな乗り心地に、ウエット性能をプラスした
    バランスのとれたコンフォートタイヤです。
    従来のLE MANS Vからゴムがよりしなやかになり、路面の凹凸に柔軟に対応し、
    乗り心地性能とウエットブレーキ性能の向上を実現しました。
    また、タイヤの内側に特殊吸音スポンジを搭載した
    ダンロップ独自の技術「サイレントコア」が、空洞共鳴音を低減させます。

    ブリヂストン REGNO GR-XⅡ

    タイヤの基本性能を高い次元でバランスさせた最高級タイヤです。
    優雅な乗り心地と応答性の良いハンドリングを両立させる、かつ高い静粛性を
    実現させた究極のバランス性能を誇っています。
    レグノシリーズには、ミニバン向けに特化した「GRVⅡ」や
    軽自動車専用に開発した「GR-Leggera」があります。

    ヨコハマタイヤ ADVAN dB V552

    タイヤの側面の形状を整えることで、タイヤに加わる衝撃を
    タイヤ全体で吸収する仕組みを確立しています。
    衝撃がタイヤの1点に加わらないため、ノイズや振動が発生しづらく、
    静粛性が高くなっているのが特徴です。

    まとめ

    いかがでしたでしょうか??

    走行中ノイズうるさいと感じる・快適なドライブをしたいお客様は、
    ぜひとも静粛性の高いタイヤを履いてみて下さい!

    弊社では、数多く静粛性の高いタイヤを取り扱っております。
    タイヤワールド館ベストスタッフ一同心よりお客様のお越しをお待ちしております!