最終更新日 2025年3月24日
愛車のタイヤに窒素ガスを入れようと考えている方で、以下のような疑問を持っていませんか?
● 窒素ガスにデメリットはないの?
窒素ガスは、空気に比べて抜けにくく、温度変化の影響を受けにくいという特徴があり、航空機やレーシングカーにも使用されています。しかし、一般車両において本当にメリットがあるのか疑問に思うこともあるでしょう。
本記事では、タイヤに窒素ガスを入れる5つのメリットを詳しく解説し、どのような人におすすめなのかをご紹介します。また、窒素ガスを入れた後の注意点も解説しているので、窒素ガスを入れるべきか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
- タイヤの窒素ガスとは?
- タイヤの窒素ガスの補充は無料?
- タイヤに窒素ガスを入れる5つのメリット
- ┗燃費向上につながる
- ┗コストが抑えられる
- ┗タイヤが長持ちする
- ┗災害防止になる
- ┗ロードノイズが減少し、乗り心地が改善する
- タイヤに窒素を入れる3つのデメリット
- ┗ランニングコストが掛かる
- ┗タイヤの空気圧が減らないことはない
- ┗窒素ガスを充填・補充できる場所に制限がある
- タイヤに窒素ガスを補充できる場所
- ┗タイヤ専門店
- ┗カー用品店
- ┗ガソリンスタンド
- ┗自動車の整備工場
- ┗ディーラー
- タイヤの窒素補充がおすすめの人
- ┗車にかかるコストを抑えたい人
- ┗タイヤとホイールを傷めたくない人
- ┗よく運転する人
- タイヤの窒素ガスは意味ない?その理由とは?
- ┗メリットを感じにくい
- ┗完全に劣化を防げるわけではない
- ┗一般車両向きではない
- タイヤに窒素ガスを入れたあとの注意点
- ┗メンテナンスを怠らない
- ┗補充を依頼する際は事前に店舗に連絡する
- ┗劇的な変化を期待しない
- タイヤへの窒素補充に関するよくある質問
- ┗窒素ガス充填の料金はいくら?
- ┗タイヤに窒素ガスを充填したあと空気を混ぜるのは大丈夫?
- ┗窒素補充したタイヤの見分け方は?
- ┗タイヤに窒素ガスを自分で入れることはできる?
- タイヤの窒素充填やメンテナンスはタイヤワールド館におまかせください!
タイヤの窒素ガスとは?
窒素ガスとは、空気中の約78%を占めている無色、無臭の不燃性ガスです。不活性で、常温では酸素以外の物質とも反応しない特徴があります。
窒素ガスの特性を活かして、業界問わずさまざまな用途で使用されています。たとえば、身近で使用されているものをあげると、以下の通りです。
● 食品パッケージに封入(酸化防止)
● コーヒー豆のパッケージに封入(風味保持)
他にも医療や半導体、金属加工など、多くの産業で使用されているため、必要不可欠のガスだとわかります。
また、窒素は水分を含まないため、温度変化による膨張や収縮が抑えられ、タイヤ内部の劣化を防ぐことで寿命を延ばすメリットもあります。
高い安定性から航空機やF1などのレース用車両にも広く使用されているため、一般車でも利用可能で、安全性や経済性を重視する方にとって有効な選択肢となるでしょう。
タイヤの窒素ガスの補充は無料?
窒素ガス補充は無料の場合もありますが、店舗により異なります。相場は1本で500円前後、4本で約2,000円前後かかります。
充填後も、4〜5ヵ月に一度は窒素ガスの補充が必要です。
ランニングコストは掛かってしまいますが、タイヤワールド館では窒素ガスの補充は550円(税込)で行っています。
窒素ガス充填料金 | |
タイヤ1本 | タイヤ4本 |
500円前後 | 2,000円前後 |
窒素ガスは通常の空気よりも安定性が高く、タイヤの性能を長く維持できるため、長期的に見るとコストパフォーマンスの良い選択肢です。
とくに、高速道路をよく利用する方や、燃費を気にするドライバーにとって、安定した空気圧を維持できることは大きなメリットです。
定期的な補充を行うことでタイヤの寿命も延びて、安全性も向上するでしょう。
タイヤに窒素ガスを入れる5つのメリット
車体を支えるタイヤとホイールは、走行において必須アイテムです。
窒素の特性を活かすと、タイヤの空気圧が安定します。
本章では、窒素ガスの特性をタイヤに活かした場合の実感できるメリットを5つ紹介します。
- 燃費向上につながる
- コストが抑えられる
- タイヤが長持ちする
- 災害防止になる
- ロードノイズが減少し、乗り心地が改善する
1.燃費向上につながる
タイヤに窒素ガスを入れる1つ目のメリットは「燃費向上につながる」です。
窒素ガスは空気と比較してゴムを通り抜けにくく、タイヤの空気圧が安定するからです。
空気圧が低下するとタイヤと地面の摩擦抵抗が強くなり回転効率悪化のため燃費が悪くなります。窒素ガスはタイヤ圧の低下が空気と比べて遅いため、タイヤの摩擦抵抗が少ない状態を長時間キープすることが可能です。
一般財団法人省エネルギーセンターの調べでは、空気圧が低下した状態のタイヤで走行した場合、2.5%〜4.8%の燃費が悪化するというデータがあります。
JATMAの調べでは、適正空気圧より50kpa低下した状態で走行した場合、実質1リットル4円〜7円も、燃費が悪い状態で走行していると試算しています。
窒素ガスを使用してタイヤの空気圧が安定することで、燃費について心配することも少なくなるためおすすめです。
2.コストが抑えられる
タイヤに窒素ガスを入れる2つ目のメリットは「コストが抑えられる」です。
理由は、窒素ガスを使用して空気圧の減少を抑えれば、部品の交換にかかる費用が少なくなるからです。
空気圧が低下した状態で走行した場合、以下3つの問題が発生します。
・タイヤやホイールを痛めやすい
・バーストの危険性がある
上記の問題が発生すると、最悪の場合タイヤやホイールの交換が必要になるため、結果的に多くの費用が発生します。
窒素ガスの充填によりタイヤの空気圧が安定すれば、費用負担の削減が可能です。
窒素ガスの充填は、費用面の心配を減らせる効果も期待できるためおすすめといえます。
3.タイヤが長持ちする
タイヤに窒素ガスを入れる3つ目のメリットは「タイヤが長持ちする」です。
窒素ガスの特性を活かせば、タイヤのゴムや金属製のホイールの酸化防止ができるからです。
タイヤの内部には金属のワイヤーが入っており、ホイールも金属製のため水分と反応します。
水分を含んだ空気の場合は、タイヤとホイールの水分や金属と反応することで、タイヤやホイールが酸化し、劣化が早くなります。
水分を含んでいない窒素ガスは、金属と反応しないため酸化を防止することが可能です。
窒素ガスを使用すれば空気圧が安定するだけでなく、タイヤやホイールを錆から守り長期間同じタイヤを使用できるため、タイヤやホイールを長く愛用することが可能です。
4.災害防止になる
タイヤに窒素ガスを入れる4つ目のメリットは「災害防止になる」です。
窒素ガスは不燃性であるため、発火を防げます。
その証拠に、レースカーや飛行機のタイヤには、不燃性の特性を活かして昔から窒素ガスタイヤが使用されています。
乗用車に窒素ガスを使用すれば、バーストによる事故が発生しても、タイヤへの発火を防ぐことが可能です。
通勤や仕事、家族で乗る機会が多い方は、万が一に備えて窒素ガスのタイヤにしておくことをおすすめします。
5.ロードノイズが減少し、乗り心地が改善する
タイヤに窒素ガスを入れる5つ目のメリットは「ロードノイズ(※)が減少し、乗り心地が改善する」です。
空気と比較すると音の伝導率が低いため、走行中の室内が空気と比較して静けさを保てます。
タイヤの内圧が安定した状態で、乗り心地よく静寂性を保ちながら運転したい方にはおすすめといえるでしょう。
※:タイヤと地面が、走行により摩擦と衝撃で発生する音

タイヤに窒素を入れる3つのデメリット
本章では、タイヤの窒素ガス充填にはデメリットを3つ紹介します。
- ランニングコストが掛かる
- タイヤの空気圧が減らないことはない
- 窒素ガスを充填・補充できる場所に制限がある
1.ランニングコストが掛かる
タイヤに窒素ガスを充填する1つ目のデメリットは「ランニングコストが掛かる」です。普段から入れている空気は無料なのに対し、窒素ガスの充填や補充には費用が発生します。
ランニングコストは掛かりますが、窒素ガスを充填すればタイヤの空気が抜けにくくなり空気補充の回数が減るため、トータル的にコストの削減につながります。
店舗によって異なりますが、ガソリンスタンドや専門店の平均的な料金は以下の通りです。
窒素ガス充填料金 | |
タイヤ1本 | タイヤ4本 |
500円前後 | 2,000円前後 |
空気が抜けた状態で走行すれば、燃費効率の低下によりガソリン代が多くかかってしまいます。
短期間でみれば費用はかかりますが、窒素ガスの充填は長期的にみれば窒素ガス充填はおすすめです。
2.タイヤの空気圧が減らないことはない
タイヤに窒素ガスを充填する2つ目のデメリットは「タイヤの空気圧が減らないことはない」です。
窒素ガスは一般の空気と比較すれば空気圧は安定していますが、空気圧は必ず低下します。
一般の空気も窒素ガスも、必ず補充する必要があります。
空気と窒素ガスの空気補充頻度の目安は、以下の通りです。
空気の種類 | 補充頻度 |
空気 | 2~3ヶ月に1度 |
窒素ガス | 4~5ヶ月に1度 |
比較すると、窒素ガスのほうが1〜2ヶ月以上安定した空気圧で走行できますが、安全に走行するために、定期的に空気圧をチェックしましょう!
3.窒素ガスを充填・補充できる場所に制限がある
タイヤに窒素ガスを充填する3つ目のデメリットは「窒素ガスを充填・補充できる場所に制限がある」です。
空気を手軽に補充や点検できるスタンドと比較すると、窒素ガスは取り扱っていない店舗も存在します。
窒素ガスを簡単に充填できない可能性もありますが、点検や補充の目安が数ヶ月に1度であるため、頻繁に充填や補充に行く必要がありません。
車で行ける距離に窒素ガス取り扱い店舗があれば、窒素ガスの充填をおすすめします。
タイヤに窒素ガスを補充できる場所
タイヤに窒素ガスを補充できる場所は、主に以下の5つです。
● カー用品店
● ガソリンスタンド
● 自動車の整備工場
● ディーラー
それぞれの特徴や、メリットとデメリットを確認しましょう。
タイヤ専門店
タイヤ専門店は、窒素ガスの充填や補充を行う代表的な場所の一つです。
タイヤ専門店では、タイヤに関する知識が豊富なスタッフが多く、適切な空気圧やメンテナンスについて詳しくアドバイスを受けられます。
そのため、窒素ガスを充填し、長期的にタイヤの性能を維持したい方におすすめの店舗です。窒素ガスの充填以外にも、ついでにタイヤのメンテナンスができるのも、タイヤ専門店の魅力です。
タイヤ専門店であるタイヤワールド館ベストでも、窒素ガスに関する相談からメンテナンスまで、タイヤの専門家が随時対応します。
カー用品店
カー用品店でも、窒素ガスの充填や補充が可能な店舗があります。大手カー用品店では、比較的手頃な価格で窒素ガスを提供しており、気軽に利用しやすいのが特徴です。
タイヤの販売・交換サービスとセットになっていることも多く、新しいタイヤに交換するタイミングで窒素ガスを選択することも可能です。
店舗によっては定期的な窒素ガス補充の割引サービスを行っている場合もあり、コストを抑えながら継続的に利用できます。
カー用品店はタイヤ専門店よりも店舗が多く、アクセスしやすい点もメリットの一つです。定期的なメンテナンスのついでに、窒素ガスの充填を検討するといいでしょう。
ガソリンスタンド
一部のガソリンスタンドでも、窒素ガスの充填や補充サービスを提供しています。大手のサービスステーションでは、タイヤの空気圧チェックやメンテナンスと合わせて窒素ガスを扱っている店舗もあります。
ガソリンスタンドのメリットは、給油や洗車のついでに気軽に窒素ガスを補充できることです。24時間営業の店舗も多く、仕事帰りや休日のドライブ前など、都合の良いタイミングで利用しやすいのも魅力です。
ただし、全てのガソリンスタンドで取り扱っているわけではないため、事前に電話や公式サイトで窒素ガスを取り扱っているか確認しておきましょう。
自動車の整備工場
自動車の整備工場でも、窒素ガスの充填が可能です。自動車の整備工場では、車検や定期点検の際に、空気圧の調整と合わせて窒素ガスを選択できます。
整備工場の強みは、プロの整備士が車全体の点検を行う中で、タイヤの状態を維持するためのアドバイスが受けられる点です。
窒素ガスだけでなく、アライメント調整やサスペンションのチェックなど、総合的なメンテナンスが可能なため、車両全体の安全面を重視する方におすすめです。
整備工場によっては窒素ガスを扱っていない場合もあるため、事前に問い合わせておくと、スムーズに対応してもらえるでしょう。
ディーラー
自動車メーカーのディーラーでも、窒素ガスの充填や補充ができる店舗があります。
最近は、新車購入時のタイヤに窒素ガスを選択できる場合も多く、純正タイヤに窒素ガスを入れようと考えている方におすすめです。
ディーラーのメリットは、メーカーごとの車両特性に合わせた最適なメンテナンスを提供してくれるところです。
車種によっては窒素ガスの使用を推奨しているケースもあるため、気になる方はディーラー来店時に相談するといいでしょう。
ただ、ディーラーは窒素ガスに限らず、一般的なカー用品店やガソリンスタンドに比べるとメンテナンス料金が高いため、コスト面を重視する方はタイヤ専門店やカー用品店のほうがいいでしょう。
タイヤの窒素補充がおすすめの人
本章では、タイヤの窒素ガス充填をおすすめしたい人について解説します。
● タイヤとホイールを傷めたくない人
● よく運転する人
ぜひ参考にしてみてください。
車にかかるコストを抑えたい人
車にかかるコストを抑えたい人には、窒素ガスをおすすめします。先述のとおり、窒素ガスはタイヤの長寿命化や燃費向上につながるからです。
たとえば、一般の空気圧でメンテナンス不足により発生する可能性がある問題は以下のとおりです。
● 空気圧低下で燃費が悪くなりガソリン代増加
● 空気圧不安定の走行で、タイヤバーストによる車体の修理
窒素ガスを充填すれば、劣化の防止や燃費向上、空気圧の安定によりコストを少しでも抑えられます。
もちろん、メンテナンスを怠れば窒素ガスでも同じ結果になってしまうため注意が必要です。
タイヤとホイールを傷めたくない人
タイヤとホイールを傷めたくない人には、窒素ガスをおすすめします。窒素ガスを使用すれば、タイヤやホイールの酸化防止効果により劣化を防げるからです。
空気のみでは、水分と金属の反応により劣化が早くなります。気温の変化でタイヤ内部の空気が変化することで、タイヤの摩擦抵抗が強くなったり、ホイールの負担が強くなったりと、傷つきやすい状態になります。
窒素ガスタイヤなら、酸化防止の特性で劣化を予防するだけでなく、気温の変化を受けないため、寒暖差が激しい地域でも安心した走行が可能です。
よく運転する人
よく運転する人にも、窒素ガスタイヤをおすすめします。窒素ガスタイヤは、地面との摩擦抵抗を一定に保つことができ、安定した状態で走行できるからです。
ガソリン補充をするときに、空気点検を忘れてしまうことも少なくありません。空気補充を忘れて空気圧が低下したまま走行すれば、タイヤの劣化が早まり、タイヤがバーストする可能性もゼロではありません。
一方窒素ガスを充填すれば、通勤時の運転や家族と一緒に外出するときなど、空気圧の低下を心配することなく快適に走行できます。家族旅行や帰省時、高速道路を使用する場合でも、タイヤの空気圧が安定していれば家族も安心です。
タイヤの窒素ガスは意味ない?その理由とは?
タイヤの窒素ガスは、以下のような理由から意味ないと言われることもあります。
● 完全に劣化を防げるわけではない
● 一般車両向きではない
それぞれ詳しい内容を確認しましょう。
メリットを感じにくい
タイヤの窒素ガスには、空気圧の安定や、温度変化による膨張や収縮の抑制といったメリットはありますが、日常的な運転ではその効果を実感しにくい場合があります。
通常の空気も約78%が窒素で構成されているため、一般的な使用環境では通常の空気と比べて劇的な違いを感じることは少ないでしょう。
また、窒素ガスを充填しても、タイヤの摩耗や劣化を完全に防ぐことはできず、定期的な点検や適切なメンテナンスが必要です。そのため、通常よりもコストをかけて、窒素ガスを使用する価値を感じにくいかもしれません。
通勤や買い物などで一般道路を走行するのが中心のドライバーにとっては、通常の空気で十分な場合が多いため、あえて窒素ガスを選択する必要性は低いでしょう。
完全に劣化を防げるわけではない
窒素ガスを入れたからといって、タイヤの劣化を完全に防げるわけではありません。
たしかに、窒素ガスには水分を含まない特性があるため、酸素による内部の酸化を抑える効果が期待できます。
しかし、タイヤは走行時の摩擦や紫外線、温度変化などさまざまな要因によって劣化するため、窒素ガスによるメリットは大きくありません。
窒素ガスを使用しても、タイヤの空気圧は少しずつ低下していくため、定期的な補充は必要です。窒素ガスを入れたらメンテナンスの手間がなくなるわけではなく、通常の空気と同様に定期的な管理が求められる点には注意が必要です。
一般車両向きではない
窒素ガスは航空機やレーシングカーのように、高速走行時の安定性が求められる車両で広く採用されています。そのため、一般車両においては、窒素ガスのメリットを最大限に感じられない場合があります。
日常の運転や短距離走行では、通常の空気との差がほとんど感じられず、コストをかけてまで窒素ガスを利用するべきか疑問が残るでしょう。
逆に、窒素ガスは充填や補充に費用がかかるため、維持コストの面でも負担が増える可能性があります。
一般的なドライバーにとっては、定期的な空気圧チェックと適切なメンテナンスを行うことで十分に安全性を確保できるケースが多く、必ずしも窒素ガスが必要とはいえないでしょう。
タイヤに窒素ガスを入れたあとの注意点
タイヤに窒素ガスを入れたあとの注意点は、以下の3つです。
● 補充を依頼する際は事前に店舗に連絡する
● 劇的な変化を期待しない
それぞれ具体的に解説するので参考にしてください。
メンテナンスを怠らない
タイヤに窒素ガスを充填したあとの注意点は、メンテナンスを怠らないことです。メンテナンスを怠ると、タイヤやホイールの劣化を早めてしまいます。
窒素ガスは空気圧の安定性を高めるとはいえ、時間の経過とともに少しずつ空気圧は低下します。
窒素ガスを充填・補充をしたら安心するのではなく、空気圧を定期的に点検することが安全にカーライフを送ることにつながります。トラブルが起きる前に、定期的にメンテナンスを実施しましょう。
補充を依頼する際は事前に店舗に連絡する
窒素ガスの補充を依頼する際は、事前に店舗に連絡して、対応可能か確認することが重要です。窒素ガスを取り扱っていない店舗もあるため、事前連絡なしで来店すると、補充できない可能性があります。
店舗に連絡する際は、窒素ガスの取り扱いの有無以外に、メンテナンス料金や所要時間などを確認しておくと、来店後もスムーズに対応してもらえる可能性があります。
なお、窒素ガスを充填する際は、そのほかの点検やメンテナンスもあわせて行ってもらうことで、車両全体の安全を維持できるでしょう。
劇的な変化を期待しない
窒素ガスをタイヤに充填したあと、劇的な変化を期待するのはやめておきましょう。
たしかに、窒素ガスは空気圧の安定性を向上させ、温度変化による膨張や収縮を抑えることができます。しかし、日常的な運転においては効果を実感することは少ないのが実情です。
窒素ガスはレースカーや航空機など、高速で長時間走行する際に安定性が必要な車両向けに使われているため、一般車両向きではありません。
ただし、まったく効果がないわけではないため、安定性やタイヤの寿命を長く保つというメリットを理解した上で、劇的な変化を期待しすぎないことが大切です。
タイヤへの窒素補充に関するよくある質問
窒素ガスを入れるかお悩みの方向けに、窒素ガスを補充する前によくある質問を4つ回答します。
- 窒素ガス充填の料金はいくら?
- タイヤに窒素ガスを充填したあと空気を混ぜるのは大丈夫?
- 窒素補充したタイヤの見分け方は?
- タイヤに窒素ガスを自分で入れることはできる?
1.窒素ガス充填の料金はいくら?
窒素ガス補充は店舗により異なります。
相場は1本で500円前後、4本で約2,000円前後かかります。
充填後も、4〜5ヵ月に一度は窒素ガスの補充が必要です。
ランニングコストは掛かってしまいますが、タイヤワールド館では窒素ガスの補充は550円(税込)で行っています。
メニュー | 価格 |
窒素ガス充填(新規) | 2,200円(税込) |
窒素ガス補充 | 550円(税込) |
2.タイヤに窒素ガスを充填したあと空気を混ぜるのは大丈夫?
タイヤに窒素を補充したあとに空気を混ぜても問題ありません。
しかし、窒素ガスでいっぱいのタイヤに空気の補充を続ければ、窒素ガスの効果が低下してしまいます。
窒素ガス100%のタイヤと比較してタイヤの内圧の減り方が早くなるので、心配な方は窒素ガスを充填した店舗に点検に行くことをおすすめします。
3.窒素補充したタイヤの見分け方は?
元素記号で窒素ガスは「N2」で表記します。
窒素補充したタイヤの見分け方は、「N2」の刻印があるナットキャップを取りつけることです。
N2キャップの有無でうっかり空気が混ざってしまうミスを未然に防ぐことが可能です。
4.タイヤに窒素ガスを自分で入れることはできる?
タイヤに窒素ガスを自分で充填や補充をすることは可能です。
しかし、窒素ガスを置くスペースの確保や手間、他に問題があったときの対処などを考慮すると、自分で入れることはあまりおすすめできません。
窒素ガス補充を自分で補充する場合、以下のようなボンベを使用します。
窒素ガスのボンベは写真のように大きいため、保管できるスペースを確保するだけで大変です。
店舗であれば1,000円以下で窒素ガスを補充できるため、手間と費用を考慮すると窒素ガス補充は店舗でした方が管理も楽になります。
自分で窒素ガスを補充する場合は、空気圧以外の問題点に気づきにくいですが、店舗に行けば細かい問題点にも気づいてくれるため安心です。
あなたが安心してカーライフを送るためにも、窒素ガスの充填や補充は専門店に依頼することをおすすめします。
タイヤの窒素充填やメンテナンスはタイヤワールド館におまかせください!
タイヤに窒素ガスを入れることで、燃費の向上や乗り心地の改善など、さまざまなメリットがあります。また、タイヤの寿命が伸びる効果も期待できるため、タイヤを少しでも長く使いたい方におすすめです。
タイヤの窒素ガスをはじめ、タイヤに関するさまざまなことにお悩みの方は、タイヤワールド館ベストの提携店舗を検索して、ぜひお気軽にご相談ください。

趣味:ドライブ旅行
モットー:一期一会
特技:スノーボード
物腰柔らかな接客で安心して買い物が出来ると定評あり。