最終更新日 2024年8月2日
「タイヤの窒素ガス充填がいいと聞いたけどどのような効果があるの?」
「お金かかるなら窒素補充する必要ないよね?」
このようなお悩みをお持ちではありませんか?
タイヤの窒素ガス充填は空気と異なり、燃費向上やコスト削減、空気が抜けにくくなるなど、さまざまな効果が期待できるためおすすめです。
本記事では、タイヤに窒素ガスを入れるかお悩みの方向けにわかりやすく以下の7つを紹介します。
- タイヤの窒素ガスとは?
- タイヤに窒素ガスを入れる5つのメリット
- タイヤに窒素を入れるデメリット3つ
- タイヤの窒素補充がおすすめの人
- 意味ない?窒素ガスをおすすめできない人
- タイヤへの窒素補充に関するよくある質問
- 窒素ガスを入れたあとの注意点
タイヤの窒素ガスとは?
窒素ガスとは、空気中の約78%を占めている無色、無臭の不燃性ガスです。
不活性で、常温では酸素以外の物質とも反応しない特徴があります。
窒素ガスの特性を活かして、業界問わずさまざまな用途で使用されています。
たとえば、身近で使用されているものをあげると、以下の通りです。
・食品パッケージに封入(酸化防止)
・コーヒー豆のパッケージに封入(風味保持)
他にも医療や半導体、金属加工など、多くの産業で使用されているため、必要不可欠のガスだとわかります。
タイヤに窒素ガスを入れる5つのメリット
車体を支えるタイヤとホイールは、走行において必須アイテムです。
窒素の特性を活かすと、タイヤの空気圧が安定します。
本章では、窒素ガスの特性をタイヤに活かした場合の実感できるメリットを5つ紹介します。
- 燃費向上につながる
- コストが抑えられる
- タイヤが長持ちする
- 災害防止になる
- ロードノイズが減少し、乗り心地が改善する
燃費向上につながる
タイヤに窒素ガスを入れる1つ目のメリットは「燃費向上につながる」です。
窒素ガスは空気と比較してゴムを通り抜けにくく、タイヤの空気圧が安定するからです。
空気圧が低下するとタイヤと地面の摩擦抵抗が強くなり回転効率悪化のため燃費が悪くなります。窒素ガスはタイヤ圧の低下が空気と比べて遅いため、タイヤの摩擦抵抗が少ない状態を長時間キープすることが可能です。
一般財団法人省エネルギーセンターの調べでは、空気圧が低下した状態のタイヤで走行した場合、2.5%〜4.8%の燃費が悪化するというデータがあります。
JATMAの調べでは、適正空気圧より50kpa低下した状態で走行した場合、実質1リットル4円〜7円も、燃費が悪い状態で走行していると試算しています。
窒素ガスを使用してタイヤの空気圧が安定することで、燃費について心配することも少なくなるためおすすめです。
コストが抑えられる
タイヤに窒素ガスを入れる2つ目のメリットは「コストが抑えられる」です。
理由は、窒素ガスを使用して空気圧の減少を抑えれば、部品の交換にかかる費用が少なくなるからです。
空気圧が低下した状態で走行した場合、以下3つの問題が発生します。
・タイヤやホイールを痛めやすい
・バーストの危険性がある
上記の問題が発生すると、最悪の場合タイヤやホイールの交換が必要になるため、結果的に多くの費用が発生します。
窒素ガスの充填によりタイヤの空気圧が安定すれば、費用負担の削減が可能です。
窒素ガスの充填は、費用面の心配を減らせる効果も期待できるためおすすめといえます。
タイヤが長持ちする
タイヤに窒素ガスを入れる3つ目のメリットは「タイヤが長持ちする」です。
窒素ガスの特性を活かせば、タイヤのゴムや金属製のホイールの酸化防止ができるからです。
タイヤの内部には金属のワイヤーが入っており、ホイールも金属製のため水分と反応します。
水分を含んだ空気の場合は、タイヤとホイールの水分や金属と反応することで、タイヤやホイールが酸化し、劣化が早くなります。
水分を含んでいない窒素ガスは、金属と反応しないため酸化を防止することが可能です。
窒素ガスを使用すれば空気圧が安定するだけでなく、タイヤやホイールを錆から守り長期間同じタイヤを使用できるため、タイヤやホイールを長く愛用することが可能です。
災害防止になる
タイヤに窒素ガスを入れる4つ目のメリットは「災害防止になる」です。
窒素ガスは不燃性であるため、発火を防げます。
その証拠に、レースカーや飛行機のタイヤには、不燃性の特性を活かして昔から窒素ガスタイヤが使用されています。
乗用車に窒素ガスを使用すれば、バーストによる事故が発生しても、タイヤへの発火を防ぐことが可能です。
通勤や仕事、家族で乗る機会が多い方は、万が一に備えて窒素ガスのタイヤにしておくことをおすすめします。
ロードノイズが減少し、乗り心地が改善する
タイヤに窒素ガスを入れる5つ目のメリットは「ロードノイズ(※)が減少し、乗り心地が改善する」です。
空気と比較すると音の伝導率が低いため、走行中の室内が空気と比較して静けさを保てます。
タイヤの内圧が安定した状態で、乗り心地よく静寂性を保ちながら運転したい方にはおすすめといえるでしょう。
※:タイヤと地面が、走行により摩擦と衝撃で発生する音
タイヤに窒素を入れるデメリット3つ
本章では、タイヤの窒素ガス充填にはデメリットを3つ紹介します。
- ランニングコストが掛かる
- タイヤの空気圧が減らないことはない
- 窒素ガスを充填や補充できる場所に制限がある
ランニングコストが掛かる
タイヤに窒素ガスを充填する1つ目のデメリットは「ランニングコストが掛かる」です。
普段から入れている空気は無料なのに対し、窒素ガスの充填や補充には費用が発生します。
ランニングコストは掛かりますが、窒素ガスを充填すればタイヤの空気が抜けにくくなり空気補充の回数が減るため、トータル的にコストの削減につながります。
店舗によって異なりますが、ガソリンスタンドや専門店の平均的な料金は以下の通りです。
窒素ガス充填料金 | |
タイヤ1本 | タイヤ4本 |
500円前後 | 2,000円前後 |
空気が抜けた状態で走行すれば、燃費効率の低下によりガソリン代が多くかかってしまいます。
短期間でみれば費用はかかりますが、窒素ガスの充填は長期的にみれば窒素ガス充填はおすすめです。
タイヤの空気圧が減らないことはない
タイヤに窒素ガスを充填する2つ目のデメリットは*「タイヤの空気圧が減らないことはない」です。
窒素ガスは一般の空気と比較すれば空気圧は安定していますが、空気圧は必ず低下します。
一般の空気も窒素ガスも、必ず補充する必要があります。
空気と窒素ガスの空気補充頻度の目安は、以下の通りです。
空気の種類 | 補充頻度 |
空気 | 2~3ヶ月に1度 |
窒素ガス | 4~5ヶ月に1度 |
※乗り方や運転環境により補充頻度は異なります。
比較すると、窒素ガスのほうが1〜2ヶ月以上安定した空気圧で走行できますが、安全に走行するために、定期的に空気圧をチェックしましょう!
窒素ガスを充填・補充できる場所に制限がある
タイヤに窒素ガスを充填する3つ目のデメリットは「窒素ガスを充填・補充できる場所に制限がある」です。
空気を手軽に補充や点検できるスタンドと比較すると、窒素ガスは取り扱っていない店舗も存在します。
窒素ガスを簡単に充填できない可能性もありますが、点検や補充の目安が数ヶ月に1度であるため、頻繁に充填や補充に行く必要がありません。
車で行ける距離に窒素ガス取り扱い店舗があれば、窒素ガスの充填をおすすめします。
タイヤの窒素補充がおすすめの人
本章では、タイヤの窒素ガス充填をおすすめしたい人について解説します。
・タイヤとホイールを傷めたくない人
・よく運転する人
ぜひ参考にしてみてください。
車にかかるコストを抑えたい人
車にかかるコストを抑えたい人には、窒素ガスをおすすめします。
先述のとおり、窒素ガスはタイヤの長寿命化や燃費向上につながるからです。
たとえば、一般の空気圧でメンテナンス不足により発生する可能性がある問題は以下の通りです。
・空気圧低下で燃費が悪くなりガソリン代増加
・空気圧不安定の走行で、タイヤバーストによる車体の修理
窒素ガスを充填すれば、劣化の防止や燃費向上、空気圧の安定によりコストを少しでも抑えることが可能です。
もちろん、メンテナンスを怠れば窒素ガスでも同じ結果になってしまうため注意が必要です。
タイヤとホイールを傷めたくない人
タイヤとホイールを傷めたくない人には、窒素ガスをおすすめします。
窒素ガスを使用すれば、タイヤやホイールの酸化防止効果により劣化を防げるからです。
空気のみでは、水分と金属の反応により劣化が早くなります。
気温の変化でタイヤ内部の空気が変化することで、タイヤの摩擦抵抗が強くなったり、ホイールの負担が強くなったりと、傷つきやすい状態になります。
窒素ガスタイヤなら、酸化防止の特性で劣化を予防するだけでなく、気温の変化を受けないため、寒暖差が激しい地域でも安心した走行が可能です。
よく運転する人
よく運転するにも、窒素ガスタイヤをおすすめします。窒素ガスタイヤは、地面との摩擦抵抗を一定に保つことができ、安定した状態で走行できるからです。
ガソリン補充をするときに、空気点検を忘れてしまうことも少なくありません。
空気補充を忘れて空気圧が低下したまま走行すれば、タイヤの劣化が早まり、タイヤがバーストする可能性もゼロではありません。
一方窒素ガスを充填すれば、通勤時の運転や家族と一緒に外出するときなど、空気圧の低下を心配することなく快適に走行できます。
家族旅行や帰省時、高速道路を使用する場合でも、タイヤの空気圧が安定していれば家族も安心です。
意味ない?窒素ガスをおすすめできない人
窒素ガス充填に費用をかけたくない人にはおすすめできません。
店舗によって充填は有料、補充は無料で対応してくれますが、費用は少なからずかかります。
しかし短期的にみると費用がかかる一方で、タイヤやホイールの劣化防止などの効果も期待できるため、長期的にコストを抑えられる可能性があります。
充填費用は1本で500円前後、4本で2,000円前後と比較的安価なので、一度試しに入れてみるのがおすすめです。
タイヤへの窒素補充に関するよくある質問
窒素ガスを入れるかお悩みの方向けに、窒素ガスを補充する前によくある質問を4つ回答します。
- 窒素ガス充填の料金はいくら?
- タイヤに窒素ガスを充填したあと空気を混ぜるのは大丈夫?
- 窒素補充したタイヤの見分け方は?
- タイヤに窒素ガスを自分で入れることはできる?
窒素ガス充填の料金はいくら?
窒素ガス補充は店舗により異なります。
相場は1本で500円前後、4本で約2,000円前後かかります。
充填後も、4〜5ヵ月に一度は窒素ガスの補充が必要です。
ランニングコストは掛かってしまいますが、タイヤワールド館では窒素ガスの補充は550円(税込)で行っています。
メニュー | 価格 |
窒素ガス充填(新規) | 2,200円(税込) |
窒素ガス補充 | 550円(税込) |
タイヤに窒素ガスを充填したあと空気を混ぜるのは大丈夫?
タイヤに窒素を補充したあとに空気を混ぜても問題ありません。
しかし、窒素ガスでいっぱいのタイヤに空気の補充を続ければ、窒素ガスの効果が低下してしまいます。
窒素ガス100%のタイヤと比較してタイヤの内圧の減り方が早くなるので、心配な方は窒素ガスを充填した店舗に点検に行くことをおすすめします。
窒素補充したタイヤの見分け方は?
元素記号で窒素ガスは「N2」で表記します。
窒素補充したタイヤの見分け方は、「N2」の刻印があるナットキャップを取りつけることです。
N2キャップの有無でうっかり空気が混ざってしまうミスを未然に防ぐことが可能です。
タイヤに窒素ガスを自分で入れることはできる?
タイヤに窒素ガスを自分で充填や補充をすることは可能です。
しかし、窒素ガスを置くスペースの確保や手間、他に問題があったときの対処などを考慮すると、自分で入れることはあまりおすすめできません。
窒素ガス補充を自分で補充する場合、以下のようなボンベを使用します。
窒素ガスのボンベは写真のように大きいため、保管できるスペースを確保するだけで大変です。
店舗であれば1,000円以下で窒素ガスを補充できるため、手間と費用を考慮すると窒素ガス補充は店舗でした方が管理も楽になります。
自分で窒素ガスを補充する場合は、空気圧以外の問題点に気づきにくいですが、店舗に行けば細かい問題点にも気づいてくれるため安心です。
あなたが安心してカーライフを送るためにも、窒素ガスの充填や補充は専門店に依頼することをおすすめします。
窒素ガスを入れたあとの注意点
引用:photoAC
タイヤに窒素ガスを充填したあとの注意点は、メンテナンスを怠らないことです。
メンテナンスを怠ると、タイヤやホイールの劣化を早めてしまいます。
窒素ガスを充填や補充をしたら安心するのではなく、空気圧を定期的に点検することが安全にカーライフを送ることにつながります。
トラブルが起きる前に定期的にメンテナンスを実施しましょう。
タイヤの窒素充填やメンテナンスはタイヤワールド館におまかせください!
あらためて本記事では以下の7つを紹介しました。
・タイヤに窒素ガスを入れる5つのメリット
・タイヤに窒素を入れるデメリット3つ
・タイヤの窒素補充がおすすめの人
・意味ない?窒素ガスをおすすめできない人
・タイヤへの窒素補充に関するよくある質問
・窒素ガスを入れたあとの注意点
重要なポイントは以下の4つです。
・コストが抑えられる
・窒素補充してもメンテナンスは定期的にする
・不安なら専門店に相談
タイヤワールド館では、タイヤの窒素ガス充填や補充はもちろん、タイヤに関する相談からメンテナンスまで実施しています。
ぜひお気軽に、お立ち寄りください!
趣味:ドライブ旅行
モットー:一期一会
特技:スノーボード
物腰柔らかな接客で安心して買い物が出来ると定評あり。