最終更新日 2024年10月28日
「タイヤの製造年月日はどこを見ればわかるんだろう?」このような疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
タイヤの横に文字が書いてあるのはなんとなく知っていても、製造年月日の見方がわからない方は多くいらっしゃいます。
今回はタイヤの製造年月日や製造週の見方を、メーカー別に紹介しています。タイヤの製造メーカーごとに少しずつ記載の数値が違うので、知っておくと役立ちますよ。
タイヤを使用する際の注意点や保管方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
- タイヤ製造年月日・製造週の調べ方
- 主要タイヤメーカーの製造年月日はどこを見ればいい?
- ┗ダンロップタイヤの製造年月日の見方
- ┗トーヨータイヤの製造年月日の見方
- ┗ヨコハマタイヤの製造年月日の見方
- ┗ブリヂストンタイヤの製造年月日の見方
- タイヤの製造年月日の許容範囲とは?
- タイヤの寿命の見分け方
- ┗スリップサインをチェック
- ┗プラットフォームをチェック
- ┗ひび割れをチェック
- 製造年月日が古いタイヤを使うとどうなる?
- ┗バースト(破裂)する
- ┗スリップする
- タイヤは製造年より保管方法が重要
- ┗タイヤが長持ちする置き方
- ┗タイヤが長持ちする場所
- ネットでタイヤを買う際に製造年を指定できる?
- タイヤをネット通販で買うなら「タイヤワールド館ベスト」がおすすめ
タイヤ製造年月日・製造週の調べ方
タイヤの製造年月日を調べる際は、製品のサイドウォール(タイヤの側面)をチェックします。
製造メーカーによって表記方法は多少異なるのですが、ほとんどの製品に「4桁の数字」が記載されており、この数値の並びで製造年月日と製造週を把握できます。
たとえば「0117」と記載されていた場合、上2桁が「製造週」で、下2桁が「製造年」です。
上記の数値であれば「01=01週目」「17=2017年」となり、2017年の1週目(1/1~1/7)に製造されたタイヤだとわかります。
基本的には外から見える場所に刻印されていますが、製品によってはタイヤの内側に表示されていることもあります。
どうしても製造年月日が見つからない場合は、近くのタイヤ専門店やカーショップ、ディーラーなどに相談してみてください。
主要タイヤメーカーの製造年月日はどこを見ればいい?
主要メーカー別のタイヤ製造年月日の見方を紹介します。
● ダンロップタイヤの製造年月日の見方
● トーヨータイヤの製造年月日の見方
● ヨコハマタイヤの製造年月日の見方
タイヤの側面には製造年月日をはじめ、さまざまな情報が刻印されています。
タイヤに書いてある数字やアルファベットの見方については以下の記事もぜひ参考にしてみてください。
ブリヂストンタイヤの製造年月日の見方
株式会社ブリヂストンのタイヤ製造年月日の見方は、以下のとおりです。
製造番号のうち、ゴムの中にへこんだ文字で下4桁(例2412)の数字が製造年週を示しています。最初の数字24は週(24週目【6月】)を、最後の数字12は年(2012年)を示します。
1999年以前に製造されたタイヤについては、下3桁(例109)の数字が製造年週を示しています。最初の数字10は週(10週目【3月】)を、最後の数字9は年(1999年)を示します。
製造年月日の数値はホイールとタイヤの境目あたりに記されていることが多いですが、まれに内側に刻印されている商品もあります。
ダンロップタイヤの製造年月日の見方
住友ゴム工業株式会社の主要メーカー「ダンロップ」のタイヤの見方を紹介します。
製造年週について
2000年以降の製造番号では、下4桁(例0117)の数字で製造年週を示しています。最初の2桁の数字01は週(1週)を、最後の2桁の数字17は年(2017年)を意味します。1999年以前の製造番号では、下3桁(例159)の数字で製造年週を示しています。最初の2桁の数字15は週(15週)を、最後の1桁の数字9は年(1999年)を意味します。
ダンロップのタイヤ製造年月日は、数字が凹んで刻印されているのが特徴です。
トーヨータイヤの製造年月日の見方
TOYO TIRE 株式会社のタイヤの見方を紹介します。
製造年週について
製造番号はタイヤに刻印されており、そのタイヤが作られた製造年週を読み取ることが出来ます。タイヤの側面(片側)には、セリアル記号と呼ばれる記号が刻印されています。セリアルには、そのタイヤの製造年週などが表示されています。1999年以前の製造番号では、下3桁(例249)の数字で製造年週を示しています。最初の数字24は週(24週目)を、最後の数字9は年(1999年)を示します。2000年以降の製造番号では、下4桁(例0604)の数字で製造年週を示しています。最初の数字06は週(6週目)を、最後の数字04は年(2004年)を示します。
「9KY0604」と刻印があった場合、「9KY」は設計コード「0604」が製造年月日となり、06週/2004年に製造されたタイヤだと読み取れます。
ヨコハマタイヤの製造年月日の見方
横浜ゴム株式会社の「ヨコハマタイヤ」の刻印は、製造工場も表記しているのが特徴です。
1.製造週目
2桁で、その年の何週目に製造されたかを示しています。(11→11週目)2.製造西暦
下2桁で、製造年の西暦下2桁を示していいます。(18→2018年)
「YYY0222」の場合、「YYY」は製造工場を表すアルファベット、「25」は25週目、「16」は2016年を表しています。
タイヤの製造年月日の許容範囲とは?
「未使用」と「使用済み」、それぞれのタイヤの許容範囲を以下の表にまとめました。
タイヤの種類 | 使用の許容範囲 |
未使用のサマータイヤ | 製造から約3年間 (適正な状態で保管していた場合) |
未使用のスタッドレスタイヤ | 製造から約3年間 (適正な状態で保管していた場合) |
使用済みのすべてのタイヤ | 製造から約10年間 (5年経過時に点検を推奨) |
新品未使用で、適正な状態で保管が行われていれば「3年間は状態が変わらず性能を保てると多くのメーカーが説明しています。
また、ブリヂストンのホームページには「製造後10年を経過したタイヤは交換推奨」と記載されているので、この範囲内が使用の許容範囲となります。
表面上では変化がなくても、ゴムの劣化が進んでいるケースもあるので、長く使用している場合は点検や交換を検討してみてください。
タイヤの寿命の見分け方
ところで、タイヤの劣化はどこをチェックすればよいのでしょうか?ここではタイヤの寿命の見分け方のポイントを3つ紹介します。
・プラットフォームをチェック
・ひび割れをチェック
製品の寿命を正しく判断し、耐用年(許容範囲)を超えたタイヤは早めに交換しましょう。
スリップサインをチェック
タイヤの残り溝が約1.6mm以下になったことを知らせる印のことを「スリップサイン」と呼び、このマークが見えたら交換が必要な時期です。
1本のタイヤに4~9箇所程度のスリップサインが設けられており、摩耗が進むと溝がなくなり印が見えてきます。
タイヤは前輪・後輪が均等にすり減るとは限らないので、すべてのタイヤを満遍なく確認してみてください。
スリップサインの出たタイヤをそのまま履き続けると「整備不良」として道路交通法に違反してしまうので注意が必要です。
プラットフォームをチェック
「プラットフォーム」はスタッドレスタイヤのみに表れる、摩耗を知らせるサインです。
スタッドレスタイヤの残溝が50%になると、プラットフォームが目視できるようになり、この状態になったら雪道や凍った道路の走行はできません。
しかし、プラットフォームはあくまでも「スタッドレスタイヤとしての寿命」を知らせるものなので、サマータイヤとしてはまだ使用できる可能性はあります。
ひび割れをチェック
タイヤが少し古くなってきたと感じたら、製品の表面や側面をよくチェックしてみましょう。
よくある表面的なトラブルは以下のようなものがあります。
・亀裂
・ピンチカット
ピンチカットとは、タイヤのサイドウォール(側面)の一部に変形が見られる現象のことです。
上記のいずれかの症状が出てきたら、タイヤの劣化が進んでいる証拠です。ひび割れを放置してしまうと、パンクやスリップなどの危険性が高まるので注意しましょう。
製造年月日が古いタイヤを使うとどうなる?
製造年月日が古いものや、劣化したタイヤを使い続けると以下のような危険があります。
・スリップする
それぞれ見ていきましょう。
バースト(破裂)する
劣化したタイヤを履き続けるとバースト(破裂)する可能性があります。バーストはパンクとは異なり、大きな爆発音と共に突然タイヤが破裂してしまう現象です。ひび割れしたまま放置しておくと、隙間から水が入り内部がさびてしまい、それによってタイヤ全体が歪みます。
タイヤがバーストすると、ハンドルが取られて車のコントロールが効かなくなり、事故につながるので非常に危険です。定期的に専門店でタイヤの状態をチェックしてもらうと、不具合を早期発見できるでしょう。
スリップする
溝が少なくなったタイヤはスリップしやすいので、運転の際は注意しなくてはなりません。雨の日は路面が滑りやすくなり、ブレーキの効きが悪くなるのでとくに危険です。
溝の減りを感じたら早めに交換することをおすすめします。
タイヤは製造年より保管方法が重要
タイヤの製造年月日を気にする人は多くいますが、「いつ作られたのか」よりも「保管方法」のほうが実は重要です。
タイヤの保管方法のポイントは以下の2つです。
・タイヤが長持ちする場所
タイヤが長持ちする置き方
タイヤの保管方法は「ホイール付きは横置き」「タイヤのみは縦置き」が基本です。
ホイール付きのタイヤを縦に並べておくと、ホイール(金属部分)の重力によってタイヤ(ゴム部分)が歪んでしまう可能性があります。
反対に、タイヤのみを横に積み重ねると、下の層に重みがかかり劣化を早める原因になります。もし横置きにする場合は、上段と下段をこまめに入れ替えるとよいでしょう。
適切な向きで保管しないとタイヤにダメージを与えてしまうので、注意してください。
タイヤが長持ちする場所
タイヤを保管する場所を決める際、気をつけておきたいのは以下の5点です。
紫外線
雨風
湿度
温度
タイヤの劣化を防ぐためには、できるだけ汚れない屋根のある場所で、紫外線や雨風の影響を受けにくい環境を確保しましょう。
また高い湿度や、気温が暑すぎる場所もゴムにダメージを与えるので、高温多湿になる場所はさけておいたほうが無難です。
適切な保管場所がない‥という場合は、次のシーズンまでタイヤを預かってくれるタイヤ保管サービスを検討するのもよいかもしれません。
ネットでタイヤを買う際に製造年を指定できる?
「ネット通販でタイヤを購入する際、製造年月日を指定できるのかな?」このような疑問を持たれる方は多くいます。
タイヤワールド館ベストのQ&Aには、以下のような質問と回答が掲載されています。
Q:タイヤの製造年はいつになりますか?また、指定は可能ですか?
A:当店の在庫分でも多数の取り扱いがあるため、基本的には確認及び指定はお受けいたしておりません。また、在庫のしていない商品は、ご注文いただいてからメーカーより取り寄せる場合があります。適正な状態で保管された新品スタッドレスタイヤは製造から3年間、同等の性能を保つことが試験により確認されています。
多くのお客様が気にされる冬用のスタッドレスタイヤで3年ですので、サマータイヤはそれ以上と思われます。そのためメーカーでは細かい製造年週での在庫管理はしておらず、製造年を指定しての発注ができません。予めご了承頂ますようお願い致します。
製造年月日が気になってしまう人もいるかもしれませんが、原則として購入者が細かく指定することは難しいでしょう。
各企業は規定の基準期間を超えない商品のみを販売しているので、信頼して購入するしか方法はありません。
タイヤをネット通販で買うなら「タイヤワールド館ベスト」がおすすめ
タイヤを購入する際、製造年月日が心配になってしまうかもしれませんが、メーカーが使用可能と定めている期間内であれば原則として問題はありません。
「どこでタイヤを購入すればよいかわからない……」という方にはタイヤワールド館ベストがおすすめです。
タイヤワールド館ベストは、タイヤのネット通販会社ですが、宮城県に7店舗・北海道に3店舗・岩手県に1店舗の実店舗を構える地域密着型の企業です。ネットだけのお店だと実態がなさそうで不安、という方でも利用しやすいのではないでしょうか。
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