最終更新日 2023年4月17日
「タイヤの寿命ってどのくらいなんだろう?」
「車を買ってしばらく経つけれど、そろそろタイヤ交換が必要かな?」
このような悩みをお持ちの方は多くいらっしゃいます。パンクしたり、あきらかに見た目が劣化していたりしない限り、タイヤの寿命はなかなか判断しにくいですよね。
しかし、気付かずに耐用年数を超えたタイヤを使用し続けると、ハンドルが効かなくなり重大な事故につながってしまう可能性があります。
今回はタイヤの交換時期や手順、寿命を伸ばすメンテナンス方法について解説しています。タイヤの交換時期を把握しておけば、適切なタイミングで対処できるようになりますよ。
マイカーのメンテナンスにお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
- 夏タイヤを交換するタイミング(寿命)はいつ?
- 冬の時期になったらスタッドレスタイヤに交換したほうがいい?
- タイヤが寿命かな?と思った時の見分け方
- ┗スリップサインを確認する
- ┗ひび割れがないか確認する
- ┗製造年月日を確認する
- ┗ハンドリングに違和感がないか確認する
- タイヤの寿命を伸ばすためのメンテナンス方法
- ┗定期的にタイヤをローテーションする
- ┗空気圧をこまめにチェックする
- ┗荷物の積みすぎに注意する
- 古いタイヤを使い続ける危険性
- タイヤ交換したい場合はどうすればいい?
- ┗お店でタイヤの購入と取り付けを依頼する
- ┗自分でタイヤを持ち込んでお店で取り付けしてもらう
- ┗自分でタイヤ交換をする
- タイヤ交換時におすすめのメーカー4選
- ┗ダンロップ
- ┗トーヨータイヤ
- ┗ブリヂストン
- ┗ヨコハマタイヤ
- タイヤ交換の時期に合わせてやっておきたいメンテナンス
- 種類豊富なお店でタイヤを選びたい人はタイヤワールドベストがおすすめ
夏タイヤを交換するタイミング(寿命)はいつ?
車のタイヤは消耗品なので、使用頻度や製品の状態に応じて定期的に交換しなくてはなりません。一般的な夏タイヤは『走行距離約20,000~40,000キロ』が平均寿命とされています。
タイヤの溝が1.6mm以下になると「スリップサイン」と呼ばれる印が目視できるようになり、これが見えたらタイヤ交換が必要です。スリップサインが出るまでに摩耗する溝の深さは、以下のとおりです。
=摩耗したタイヤの溝/約6.4mm
タイヤのゴムは約5,000kmを走行するごとに1mm程度摩耗すると言われており、これを元に計算してみると、以下のような式になります。
つまり、計算上では32,000kmを走行するごとにタイヤ交換が必要という結果になるのです。
車種や走り方によってタイヤの寿命は大きく前後するので、走行距離が20,000kmを超えたあたりからは、タイヤの状態をよくチェックしておくとよいでしょう。
冬の時期になったらスタッドレスタイヤに交換したほうがいい?
寒い時期になったら、夏タイヤからスタッドレスタイヤへの履き替えを行うことをおすすめします。
一年中、夏タイヤを装着している人も多いですが、突然の雪や気温低下による路面凍結に対応するためにはスタッドレスタイヤが欠かせません。スタッドレスタイヤに履き替えるのに最適な時期は「9〜10月」頃です。
少し早めの時期ではありますが11月以降に急激に寒くなってくると、一気にスタッドレスタイヤの需要が高まります。
履き替えの時期が遅くなると在庫が少なくなったり、取り付けの予約ができなくなったりするため早めの対策が必要です。
タイヤが寿命かな?と思った時の見分け方
タイヤの寿命を判断するための4つの要素を紹介します。
・ひび割れがないか確認する
・製造年月日を確認する
・ハンドリングに違和感がないか確認する
タイヤは毎日の走行で摩耗していくので、交換の目安時期になっていなくても状態を常にチェックしておくことが重要です。
スリップサインを確認する
タイヤの残り溝が約1.6mm以下になると、摩耗を知らせる「スリップサイン」が目視で確認できるようになります。スリップサインはタイヤの限界値に近い状態なので、できればこの印が表れる前にタイヤ交換をしておいたほうがよいでしょう。
タイヤの溝の残り度合いは「8部山」や「5部山」などと表現されることが多く、タイヤ交換の目安のひとつになっています。以下の表では、タイヤの状態と残り溝の目安をまとめました。
タイヤ溝の状態 | 残り溝の深さ | 交換の必要性 |
10部山(新品) | 約8.0mm | なし |
7~9部山 | 約5.6~7.2mm | 継続して使用可能 |
4~6部山 | 約3.2~4.8mm | そろそろ交換の時期 |
1~3部山 | 約0.8~2.4mm | 早急に交換が必要 |
1〜3部山のタイヤをそのまま使用し続けると、スリップやハンドリングのミスなどが発生し事故につながる可能性もあるので危険です。
ひび割れがないか確認する
タイヤの表面の状態をチェックし、著しいひび割れがあった場合もタイヤ交換を検討するタイミングです。
タイヤの原料であるゴムは紫外線や直射日光に弱く、大きなダメージを受けるとひび割れしてしまうことがあります。
走行距離が短い場合でも、保管場所が強い日光があたる環境であったり、空気圧が不足したまま長距離走行をしたりすると、ひび割れを起こすことがあります。
製造年月日を確認する
未使用のタイヤであっても、製造年月日から10年以上経っている商品は劣化が進んでいるため、使用をおすすめできません。
タイヤの側面や内側などに記載してある番号から、ある程度の製造年月日がわかります。人から譲り受けたタイヤや、リサイクルショップで購入した商品などの場合は、あらかじめ製造年月日を確認しておきましょう。
どんなに保管状態が良かったとしても、ゴムの劣化を完全に防ぐことは難しいので、使用の際は注意してください。
ハンドリングに違和感がないか確認する
タイヤにスリップサインやひび割れなどの異常が見当たらなくても、ハンドリングに違和感を覚えたらすぐに点検が必要です。
タイヤの寿命がまだまだ先の場合でも、毎日運転している人にしかわからない「かすかな違和感」を覚えることはあります。
このような場合は、タイヤ以外の他のトラブルがある可能性もあるので一度、専門店での点検をおすすめします。
タイヤの寿命を伸ばすためのメンテナンス方法
タイヤを少しでも長持ちさせるためには以下のメンテナンスがおすすめです。
・空気圧をこまめにチェックする
・荷物の積みすぎに注意する
タイヤは決して安いものではないので、メンテナンスを正しく行い、寿命になるまでしっかり使えるようにしましょう。
定期的にタイヤをローテーションする
4本のタイヤの「前輪」と「後輪」の前後を交換することをタイヤローテーションと言います。
車は4本のタイヤを使い走行していますが、均等に負荷がかかることは少なく、前後のどちらかが先にすり減る場合が多いです。
ローテーションによって前後を交換するとバランス良く負荷がかかるようになり、タイヤが長持ちします。
空気圧をこまめにチェックする
タイヤにはそれぞれ適切な「空気圧」が定められているので、常に適正値をキープすることが重要空気圧が高い(タイヤがパンパンになった状態)だと、破裂したり内部のコードが切れたりする可能性があります。
一方、空気圧が低い(タイヤがしぼんだ状態)のまま走行を続けると偏摩耗といって、片側だけがバランス悪く摩耗する現象が発生します。空気圧はガソリンスタンドで簡単にセルフチェックできるので、ぜひ利用してみてください。
タイヤの片減りには様々なタイプがあり、タイプによって原因や解決方法が変わってきます。どんな車に乗っても起こりうる片減りの理由や解決策をお話したいと思います!…
荷物の積みすぎに注意する
タイヤの寿命を伸ばすためには、少しでも負荷を減らすことが重要です。車体が重いと、その分タイヤにも重力がかかるので摩耗は早まります。
「何かに使うかもしれない」と、不要な荷物をマイカーのトランクに積んだままにしているケースはよくあります。
こうした積載物もタイヤに負担をかけていることになるので、車内に積んでいる荷物は定期的に整理しましょう。
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古いタイヤを使い続ける危険性
古いタイヤをそのまま使っていると、突然バースト(破裂)する可能性があり、非常に危険です。万が一、走行中にバーストするとハンドルのコントロールが効かなくなり、他の車を巻き込む事故につながる可能性があります。
また、タイヤの溝が減ってくるとブレーキも効きも悪くなるので、とくに雨の日の運転には注意しましょう。
タイヤ交換は時間もお金もかかるので非常に面倒ですが、道路を走行する者の責任として、常に安全なタイヤを使用しなくてはなりません。タイヤが寿命を迎える前に、早めのタイヤ交換をおすすめします。
タイヤ交換したい場合はどうすればいい?
タイヤ交換する方法を3つのパターンにわけて紹介します。
・自分でタイヤを持ち込んでお店で取り付けしてもらう
・自分でタイヤ交換をする
タイヤを安く交換する方法や、自分で取り付けする手順について詳しくはこちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
お店でタイヤの購入と取り付けを依頼する
タイヤ交換をする手順のひとつめはお店で購入して、そのまま取り付けてもらう方法です。
カー用品店やガソリンスタンドなどに出向いて、その場でタイヤを選び、マイカーへの設置までまとめて依頼します。
近隣に依頼できるお店があればすぐにタイヤ交換を頼めるので、できるだけ時短でタイヤ交換を済ませたい人に最適な方法です。
自分でタイヤを持ち込んでお店で取り付けしてもらう
2つめの方法は自分でタイヤを取り寄せて、取り付けだけを店舗に依頼する方法です。
タイヤの取り付けを請け負っている店舗は全国に多数ありますが、店頭で販売されている商品数や種類には限りがあります。インターネット通販なら種類が豊富で、店舗にある商品より安いタイヤを買えるケースが多いです。
ただし持ち込みのタイヤ交換を受け付けしていない店舗もあるので、取り付け依頼をするお店に事前に確認しておきましょう。
自分でタイヤ交換をする
3つめの方法は自分でタイヤ交換を行う方法です。
商品選定から取り付けまで、全部自分でできるようになると、大幅なコストカットになります。自分でタイヤを取り付ける手間は増えますが、好きなタイミングでタイヤ交換が行えるのはメリットです。
ただしタイヤ交換をするには正しい作業手順の把握が必要なので、事前にしっかりと情報収集を行いましょう。
タイヤ交換時におすすめのメーカー4選
国内で人気のタイヤメーカーは以下の3社です。
・トーヨータイヤ
・ブリヂストン
・ヨコハマタイヤ
それぞれのメーカーの特徴を把握して、マイカーに合うタイヤをみつけましょう。
ダンロップ
ダンロップは住友ゴム工業株式会社が展開している、タイヤ事業のブランドです。
ダンロップはタイヤ界のパイオニアとも呼ばれる存在で、1880年代に世界初の「空気入りタイヤ」を開発しその後特許を取得しています。
近年は、最先端のテクノロジーである「デジタルローリングシミュレーション」を駆使した商品開発にも力を入れています。
この技術によって精度の高いシミュレーションができるようになり、より機能性の高いタイヤの開発ができるようになったそうです。
ダンロップのスタッドレスおすすめタイヤは、以下のページからチェックしてみてください。
【ダンロップ】WINTER MAXX03 (ウィンターマックス) WM03
トーヨータイヤ
「トーヨータイヤ」はTOYO TIRE株式会社が展開している、タイヤ事業のブランドです。工業用ゴムや建築免震ゴム、プラスチック製品やスポーツ製品と、幅広いゴム製商品を製造しています。
「専用タイヤ発想」をコンセプトに、それぞれの車種に合う自動車タイヤを製造しています。海外での評判も高く、対米向けブランド「NITTO(ニットー)」は、以前は逆輸入でしか入手できませんでしたが、2006年に日本での販売も開始されています。
トーヨータイヤのおすすめスタッドレスタイヤは、以下のページからチェックしてみてください。
ブリヂストン
古い歴史を持つ「ブリヂストン」は、1930年代からタイヤの開発を行っている老舗の企業です。
近年では自動車用タイヤのみならず、ロボット用の「ゴム人工筋肉」の研究や、オリンピックで使用された自転車競技用タイヤの開発も行っています。
高性能なブリジストンのスタッドレスタイヤは、以下のページから購入できます。
ヨコハマタイヤ
「ヨコハマタイヤ(横浜ゴム)」は、100年以上の歴史を持つ大手タイヤメーカーです。
ヨコハマタイヤが自社のタイヤの強みとして「雨の日に強い」「優れた運動性能」「低燃費性」「AI技術」の4つを挙げています。
一般車用の車だけではなくモータースポーツの業界にも参戦しており、スポーツタイヤ用ブランド「ADVAN」は世界中で利用されています。
具体的な商品例は以下のページでご覧ください。
タイヤ交換の時期に合わせてやっておきたいメンテナンス
タイヤ交換が必要な時期になると、同時に他のところにも劣化が見られるケースが多いです。
車に使われているさまざまな部品は消耗品なので、定期的なメンテナンスを心がけましょう。具体的には、以下のメンテナンスがおすすめです。
・空気圧の補填
・却水の補充
・エアコンフィルターの交換
・ワイパーの交換
・バッテリーの残量チェック
自分で簡単に点検・補充できるものもありますが、難しい方はカー用品店やディーラーなどのお店でチェックしてもらうとよいでしょう。
種類豊富なお店でタイヤを選びたい人はタイヤワールドベストがおすすめ
タイヤ交換は走行距離がひとつの目安ですが、あまり乗っていない車の場合でもゴムの劣化は防げません。走行時の安全性を確保するためにも、定期的な点検や交換は必ず行いましょう。
マイカーに最適なタイヤメーカーや製品を選びたい方におすすめなのが、インターネット通販での購入です。店舗に置いてある商品は数に限りがありますが、インターネット通販なら豊富な種類の中からタイヤを選べます。
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