最終更新日 2024年9月2日
車のホイールには様々な種類がありますが、そのうちの一つであるアルミ製ホイールは、高級感を演出してくれるだけでなく、耐久性も高く人気です。
しかし車のホイールは、時間の経過とともに、ホイールの表面に細かい凹みが発生してしまいます。このような傷を「ガリ傷」と呼びます。
この記事では、ガリ傷がついてしまったホイールを、修復する方法をご紹介します。
- ガリ傷の原因とは
- ホイールのガリ傷を直す手順
- ステップ1.ホイールを洗浄して表面を滑らかする
- ステップ2.ホイール用の修復剤を使用しガリ傷を埋める
- ステップ3.ホイール乾燥させて余分な部分を削り取る
- ステップ4.再びホイールを洗浄する
- ステップ5.ホイールを塗装する
- ホイール修理をプロに依頼した場合
- ガリ傷を予防するためのポイント
- まとめ
ガリ傷の原因とは
車のホイールにガリ傷ができる原因は様々ですが、一般的に以下のことが挙げられます。
道路の状況 | 道路に石やゴミなどが散乱していると、ホイールに傷が付きやすくなります。 |
駐車時 | 狭い駐車スペースや、壁や障害物との接触によってホイールに傷が付きます。 |
運転時 | カーブや急発進など、乱れた運転をするとホイールに傷が付きやすくなります。 |
不正なタイヤ交換 | タイヤ交換の際に、タイヤを無理に引っ張ったり、強い力を加えたりすると、ホイールに傷が付く可能性があります。 |
これらの原因を避けることで、ガリ傷を防げる可能性が高くなります。
また、ホイールに傷が付いた場合は早期に修復することで、傷が大きくなり、修復が困難になるのを防ぐことができるので、傷が小さいうちに対策を取りましょう。
ホイールのガリ傷を直す手順
では、さっそくガリ傷補修の手順を見ていきましょう。
そもそもガリ傷とは、ホイール上に表面に細かい凹みが発生している状態を指します。大きな歪みや亀裂は想定していませんのでご了承ください。
大まかなホイール補修のステップは以下の通りです。
2. 車のホイール用の修復剤を使用し、ガリ傷を埋める
3. 修復剤を塗布したホイールをを乾燥させ、余分な所を削り取る
4. 再びホイールを洗浄する
5. 周囲の色と馴染むようにホイールを塗装する
順に詳しく見ていきましょう。
1. ホイールを洗浄して表面を滑らかする
ホイールの洗浄
補修に入る前にまずホイールを洗浄します。汚れと傷の見分けがつかず、削ってしまった…というアクシデントを防止し、ペイントの定着を高めるためにも大切な工程です。
ホイールの洗浄は、バケツに入れたカーシャンプーをスポンジに含ませ、ホイールの表面についた汚れを落とします。強く擦って新たな傷をつくることにならないよう、優しく全体を洗いましょう。
気になるブレーキダストは鉄粉除去の溶剤などを使用してください。
表面を滑らかする(サンディング)
サンディングとは、表面の不要な層を除去することを指します。車のホイール修復においては、表面に傷が付いた部分を除去するという意味ですね。
プロに依頼する場合、サンディング作業は専用の機械を用いて行われます。これを使用することで、ホイールに傷が付いた部分を正確かつ効率的に除去することができます。
DIYで行う場合は、自動車用のサンダーや、細かいグリットのサンドペーパーを使用しましょう。また、少部分の補修の場合は、他の部分を削ってしまわないように、ガリ傷の周囲はマスキングで保護しておきます。タイヤとの接地部分の補修の場合は、タイヤ部分のマスキングも忘れずに行ってください。
サンドペーパーは、角材などに巻きつけて使用すると手で持つより均一に擦ることができます。
2. ホイール用の修復剤を使用しガリ傷を埋める
ホイールの表面が滑らかになったら、ホイール専用の修復剤を使用して傷を埋めていきます。ホイールに合った色を選びましょう。
塗布の方法は、パテやブラシ、スプレーカンを使用するタイプが多いです。商品の説明をよく読み、適切な量を適切なやり方で塗布しましょう。
一般的には、一度にたくさんの量を塗布するのではなく少しずつ塗布し、補修剤がガリ傷にしっかり入り込むようにするとうまくいきます。
しかしながら、商品によって硬化速度が違いますので、購入した商品の説明に従ってください。
3. ホイール乾燥させて余分な部分を削り取る
修復剤が完全に乾燥するのを待ちます。製品によって乾燥時間が異なりますので、説明書に従ってください。
完全に乾いたら、余計な部分の削り取りを行います。この作業は、ステップ1同様、自動車用のサンダーや、細かいグリットのサンドペーパーを使用しましょう。この時、周りを傷つけないようにマスキングを外してしまっていた場合は再度貼ってださい。
サンドペーパーは、最も目の粗い400番から少しずつ番号の大きなものに変えていき、最後は目の細かい2000番で仕上げましょう。
4. 再びホイールを洗浄する
削り取り作業が終わり、表面が均一に仕上がったら、塗装に削りカスなどが混入してしまわないように再度洗浄を行い、しっかりと乾燥させましょう。
5. ホイールを塗装する
ホイールが乾いたら塗装を行い、完全に乾燥させます。
スプレータイプのペイント剤は均一にムラなく塗装できるのでおすすめですが、広範囲にスプレーされてしまうため、傷まわりのマスキングはもちろん、作業スペース周りに保護シートをかけるなどして、飛び散りに注意しましょう。
また、塗装後は耐久性と保護性を高める「ホイールコーティング」をすることもオススメです。
ホイールコーティングはホイールを皮膜で覆うため、汚れをつきにくくし、洗浄が楽になる効果もあります。
タイヤワールド館ベスト各店や、オンラインショップで行っているので、参考にしてみてください。
ホイール修理をプロに依頼した場合
ここまでDIYでホイールの修理をする手順を見てきましたが、はやり慣れていないと敷居が高いです。ここではプロのホイール修理業者にまかせる場合についても確認してみましょう。
プロにまかせるメリット・デメリット
プロに修理を依頼すると、仕上がりがキレイなのはもちろん、該当の傷以外にもホイールに問題がないかどうかチェックしてもらうことができます。
しかしながら、費用がかかること、修理期間は預ける必要がある点がデメリットとして挙げられます。
小さくて部分的な補修の場合はDIY、広範囲で深い傷はプロにおまかせというのが個人的にはおすすめです。
ホイール修理の相場
業者に頼む場合、ガリ傷程度であれば、10,000〜20,000円あたりが相場です。
多くの場合、ホイール修理のためにタイヤを脱着する必要があり、その工賃も含まれています。
また、特殊な加工が施されているホイールや、複雑なデザインなホイールの場合、費用が相場以上になる可能性もあります。
プロの業者にお願いする場合は、まず実物or写真で見積もりをお願いしましょう。
ガリ傷を予防するためのポイント
ここからは、ガリ傷を未然に防ぐ、運転やメンテナンスについていくつかご紹介します。
適切な運転 | 道路状況に応じて適切なスピードや運転方法を選ぶことで、ホイールに傷が付く可能性を減らすことができます。 |
駐車時 | 駐車する際には、狭いスペースや壁などとの接触を避けるように注意することで、ホイールに傷が付くことを防ぐことができます。 |
正しいタイヤ交換 | イヤ交換の際には、適切なツールや方法を使用し、無理な力を加えないように注意することで、ホイールに傷が付くことを防ぐことができます。 |
悪路走行を避ける | 石やゴミなどが散乱している道路を走行すると、ホイールに傷が付く可能性があります。 |
まとめ
ガリ傷の補修は、ホイール修理のプロに依頼することはもちろん、DIYで行うこともできます。
しかしながら、手間もかかることも事実で、見積もりをとり、費用や条件も確認しながら自分で修理するかどうか判断して見てください。
また、ガリ傷は「小さいうちに直す」が鉄則です。定期的に確認したり、上記の予防なども参考にしてみてください。
また、場合によっては修理するより購入するほうが安い、という可能性もあります。タイヤワールド館ベストでは、タイヤとセットで1本10,000円以下の商品も多数ありますので、買い替えを検討の際はぜひご覧ください!
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