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    ランフラットタイヤはパンク修理できる?ノーマルタイヤに交換できる?徹底解説

    最終更新日 2024年8月2日

    みなさんはランフラットタイヤをご存じでしょうか?

    ランフラットタイヤは、タイヤがパンクしても走行可能な特殊なタイヤです。一般的なタイヤと比べて、ランフラットタイヤは空気を失ってもしばらくは安全に走行できます。

    また、ご自身の愛車がランフラットタイヤを装着していた場合「パンク修理ができるのか?」「ランフラットタイヤから普通タイヤに交換できるのか?」と疑問に思うこともあるかと思うので、ランフラットタイヤについて知っておく役立つ情報をご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください!

    ランフラットタイヤの特徴は?

    ブリヂストンS001RFT

    参考:ブリヂストンS001RFT

    ランフラットタイヤは、BMWやメルセデスなどが積極的に純正採用しています。
    国産車ではレクサスの一部やトヨタのスープラ、日産のスカイラインやGT-Rなど高級車やスポーツカーに限られて装着されています。

    日本のプレミアムスポーツカーもランフラットタイヤを採用

    日本のプレミアムスポーツカーもランフラットタイヤを採用

    ランフラットタイヤはパンクしない実用的なタイヤですが、現実にはプレミアムカー向けの大径・低扁平タイヤのみがラインナップされています。そのため、小型車への装着は難しい状況です。

    ランフラットタイヤの特徴は、走行中に完全なパンク状態(空気圧ゼロ)になっても、一定の速度で一定の距離(80km/h以下で80km)走行できることです。さらに、スペアタイヤが不要になるため、車内空間が広がり、車体の軽量化が実現します。これにより、省資源や軽量化による燃費性能などの環境性能が向上します。

    ランフラットテクノロジー

    参考:ブリヂストン公式サイト

    ランフラットタイヤの多くは認証マークといわれるマークが入っているのも特徴の一つです。
    BMWであれば★(スターマーク)メルセデスベンツであればMO(エムオーマーク)などタイヤサイズの後ろに記載があります。

    スターマーク・タイヤ(BMW承認タイヤ)

    参考:BMW公式サイト

    ★がついている認証マークのタイヤはBMWの品質基準を100%満たしていることを示しています。 BMW各モデルの特性に合わせて専用開発されているタイヤの為、車の性能を100%引き出してくれるタイヤなのです。

    ランフラットタイヤのメリット

    ランフラットタイヤのメリット

    ランフラットタイヤのメリットは以下の2つです。

    ● 急なパンクでも走行することができる
    ● スペアタイヤが不要

    急なパンクでも走行することができる

    ランフラットタイヤは、サイドウォールが強化されているため、急にパンクした場合でも以下の距離を走行することができます。

    80km/hの速度で80km

    通常のタイヤであれば、パンクするとタイヤが潰れ、安全にハンドル操作ができないので、走行することはできません。その点、一定の速度で一定の距離を走行できるランフラットタイヤにはメリットとなります。

    スペアタイヤが不要

    パンクしないランフラットタイヤを履くことでスペアタイヤが不要になります。スペアタイヤや修理キットを積載するための車体スペースを有効活用できるうえ、車体の軽量化によって燃費性能や環境性能も高められます。

    ランフラットタイヤのデメリット

    ランフラットタイヤのメリット

    ランフラットタイヤのデメリットは以下の2つです。

    ● 乗り心地が悪い
    ● 価格が高い
    ● タイヤ交換工賃がランフラット価格に

    乗り心地が悪い

    ランフラットタイヤはサイドウォールを補強しているため、タイヤのクッション性能が低下され、乗り心地が固くなってしまいます。また走行音(ロードノイズ)を拾いやすく車内がうるさく感じてしまうことも。
    サスペンションがランフラットタイヤに合わせて調整されているため、乗り心地自体が硬い印象になってしまいます。

    価格が高い

    ランフラットタイヤはパンクしない特殊構造のため、ノーマルタイヤよりも高価です。またランフラットタイヤが標準装着の車は、サスペンションがランフラットタイヤに合わせて調整されているため、ランフラットタイヤを履き続けなければならず、維持費もかかります。

    タイヤ交換工賃がランフラット価格に

    ランフラットタイヤの交換作業を行う際には、特殊な工具や高い技術が必要になってきます。そのため、ノーマルタイヤを交換する時と比べると価格が高く設定されています。当社もランフラットタイヤの場合、1本あたり通常工賃+1100円~とさせていただいています。

    ランフラットタイヤはパンク修理できるの?

    ランフラットタイヤはパンク修理できるの?

    タイヤメーカーではランフラットタイヤのパンク修理は推奨していません。しかし、タイヤのトレッド面において、釘やネジを発見したのであれば、パンク修理可能です。

    ランフラットタイヤが、ノーマルタイヤ同様に、トレッド面で修理可能な範囲(穴の数や大きさ)を満たしていれば、修理可能です。

    パンク修理可能エリア

    タイヤのトレッド面であればランフラットタイヤやノーマルタイヤに関係なく、パンク修理出来る部位になります。

    一概にすべてが可能とは言いにくいので一度ご相談いただければと思います。

    ランフラットからノーマルタイヤに交換できる?

    ランフラットからノーマルタイヤに交換できる?

    参考:BMW X2

    標準装着タイヤがランフラットタイヤのクルマが、ノーマルタイヤに履き替えたとしても基本的には問題ありません。

    タイヤサイズが同じで溝がしっかり残っていれば保安基準上問題はなく、車検もクリアしますし、標準でついている空気圧センサーもそのまま使えます。

    しかし、車のメーカーやモデルによっては、ランフラットタイヤと通常のタイヤとの間でサイズや仕様が異なる場合があるため、適合性を確認する必要があります。また、車両のサスペンションやクリアランスなども考慮する必要があります。

    交換を検討する際には、信頼できる専門家や自動車メーカーの相談することをおすすめします。

    ランフラットからノーマルタイヤに交換した時のメリット

    ランフラットからノーマルタイヤに交換すると、以下のメリットが挙げられます。

    ● タイヤの選択肢が広がる
    ● タイヤにかかるコストが下がる
    ● 乗り心地がよくなる

    タイヤの選択肢が広がる

    通常のタイヤに交換することで、タイヤの選択肢が広がり、自分の好みや用途に合ったタイヤを選ぶことができるでしょう。

    ランフラットタイヤでは特定のサイズやタイプに制限がある場合がありますが、通常のタイヤならばさまざまなブランドやモデルから選択できます。

    乗り心地やグリップ、耐久性など、自分の好みや必要性に合ったタイヤを選ぶことができるようになることはメリットのひとつです。

    タイヤにかかるコストが下がる

    ランフラットタイヤのデメリットで上げていた内容の真逆にはなりますが、タイヤの価格は同じサイズでも2割ほど変わのるで維持費が下がります。また前述した工賃も通常工賃となりますので若干ではありますが入替工賃も安くなります。

    乗り心地がよくなる

    ノーマルタイヤはランフラットタイヤに比べて接地面もサイドも薄くできているので乗り心地も柔らかい印象になり乗り心地が良くなったと感じます。また人によっては燃費が良くなったという方もいらっしゃいます。

    しかしサスペンションの関係で固くなったと感じる場合もあり、一概には言えないようです。

    ランフラットからノーマルタイヤに交換した時のデメリット

    ランフラットからノーマルタイヤに交換すると、以下のようなデメリットが挙げられます。

    ● パンク修理剤またはスペアタイヤが必要になる
    ● 乗り心地が硬い・タイヤのヨレを感じてしまう

    パンク修理剤またはスペアタイヤが必要になる

    ノーマルタイヤの場合、車にパンク修理剤もしくは応急用タイヤの積み込みをしなければなりません。

    パンク修理キット

    ランフラットタイヤを装着している車には当然、パンク修理キットや応急用タイヤ、いわゆるスペアタイヤは積み込みがされていません。そのためノーマルタイヤに変更された際はもしもの時の為に最低でもパンク修理キットは準備しておきたいものです。

    また応急処置以外にもロードサービスのある保険サービスやJAFの加入もご検討されたほうがいいかもしれません。

    乗り心地が硬い・タイヤのヨレを感じてしまう

    ランフラットタイヤ装着車はサスペンションがランフラット装着前提にしているので、乗り心地が硬い・タイヤのヨレを感じてしまう可能性があります。

    ランフラットタイヤは、一般的に車重が大きく、高トルクの車に採用されることが多いです。そのため、ノーマルタイヤとはタイヤの構造が異なります。

    特に、サイドウォールが厚く作られているため、タイヤ自体が硬く、乗り心地を向上させるためにサスペンションも合わせて設計されています。

    その結果、ゴツゴツした印象があったり、高速走行やカーブ走行時にグリップが弱く、タイヤがヨレることがあるかもしれません。

    ランフラットタイヤを装着した時によくある質問

    ランフラットタイヤを装着した時によくある質問

    ランフラットタイヤを装着した時によくある質問をまとめてみました。順に詳しく説明していきあます。

    1. 空気圧は高めにする方がいい?
    2. ランフラットタイヤの交換料金は通常のタイヤよりも高い?
    3. ランフラットタイヤは履いたり外したりしても問題ない?
    4. ランフラットタイヤからノーマルタイヤに交換したが問題はない?

    1.空気圧は高めにする方がいい?

    空気圧に関しては、ドアに表記のある規定値を守ってください。この規定値は、車についてくるオーナーズマニュアルにも記載があります。
    空気圧が高いと路面との接地部分が中央に集中し、トレッドセンター部の偏摩耗が発生しやすくなり、タイヤの寿命を短くしてしまう原因となります。

    空気圧表示位置

    運転席のドアにこのような表記がありますので確認してみてください。

    2.ランフラットタイヤの交換料金は通常のタイヤよりも高い?

    ランフラットタイヤの交換作業工賃は、ノーマルタイヤを交換する時と比べると価格が高く設定されてる場合がほとんどです。

    理由は、前述しましたが、特殊な工具や高い技術が必要となるためです。当社もランフラットタイヤの場合、1本あたり通常工賃+1100円~とさせていただいています。

    3.ランフラットタイヤは履いたり外したりしても問題ない?

    ランフラットタイヤを履いたり外したりと繰り返すことは、あまりおすすめできません。

    ランフラットタイヤは、ノーマルタイヤよりもサイド部分が厚く硬いタイヤです。シーズン毎に入替えをくりかえしていると、タイヤの寿命を縮めてしまったり、組替えている最中にタイヤの内部を傷つけてしまう可能性もあり、オススメしません。

    4.ランフラットタイヤからノーマルタイヤに交換したが問題はない?

    問題という問題はないのですが、前述した通りパンク修理キットやロードサービスへの会員登録、スペアタイヤの積み込みなど、もしもの時の備えというものをご準備ご検討いただく必要があります。

    他に注意点としては、車種によって以下のような可能性も考えられます。

    ● 車種によっては、専用ホイールが必要になる場合がある
    ● 空気圧センサーの設定が必要になる場合がある

    迷った場合は、信頼できるお店に相談しながらタイヤ交換するようにしましょう。

    まとめ

    まとめ

    今回はランフラットタイヤについて書かせて頂きました!

    ● ランフラットのパンク修理は通常の規定内なら修理も可能
    ● ランフラットタイヤからノーマルタイヤへのタイヤ交換は、基本的には問題ない

    メリット・デメリットや疑問点など少しでも覚えておくといざという時に役立つと思います。もっと詳しく知りたい、という方はぜひご連絡下さい!
    この記事がお役に立てば嬉しいです。

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    多賀城店
    多賀城店
    TEL: 022-366-7811
    住所:宮城県多賀城市八幡1-1-5
    アクセス:仙台国道45号線沿い
    営業時間:10:00~19:00

    作成者: 遠藤 大

    趣味:お客様の車をドレスアップすること
    モットー:全てのお客様から喜びの声を沢山頂けるよう接客を行うこと
    特技:タイヤ・ホイールのインチアップ・マッチング・インセット計算
    20年以上のキャリアを持ち多くの顧客から絶大な信頼を得ている。