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タイヤサイズの見方は?表記や選び方を解説

最終更新日 2023年11月6日

「タイヤの側面に書いてある数字はなんだろう?」
「175/65R14 82Sってどういう意味?」

このような疑問をお持ちの方は多くいらっしゃいます。タイヤの側面にはたくさんの数字やアルファベットが並んでいますが、知識がないとこれらを見てもよくわからないですよね。

今回は、初心者でもわかるタイヤサイズの見方を解説します。タイヤ交換やインチアップを考えている人の参考になる情報をご紹介しまとめているので、ぜひご覧ください。

車のタイヤサイズはどこを見ればわかる?

車のタイヤサイズはどこを見ればわかる?

車のタイヤサイズは、「タイヤの側面」「タイヤ規格」と呼ばれるものがあり、以下のどちらかの規格に基づいて製造されています。

略号 ISO JATMA
規格名 国際標準化機構規格 日本自動車タイヤ協会規格
内容 世界で使用される
タイヤの基本的な規格
日本国内で使用される
タイヤの規格

参照:日本グッドイヤー

タイヤサイズの見方を把握すれば、タイヤの性能についても理解が深まります。

タイヤ側面の数値の見方は、『製造年・サイズだけじゃない!タイヤの側面は情報の宝庫!見かたを伝授!』の記事も、ぜひ参考にしてみてください。

タイヤサイズ表記の見方

タイヤサイズ表記の見方

タイヤの側面の数値や記号には、以下のような情報が記されています。

・タイヤ幅
・扁平率
・ラジアル構造
・リム径(インチ)
・ロードインデックス
・速度記号
・速度カテゴリー
・タイヤの強度

タイヤサイズ表記の見方を以下で詳しく解説します。

タイヤ幅

タイヤ幅

『175/65R14 82S』という表記があった場合、先頭の『175』がタイヤの幅を表す数字です。

単位はmmとなっているので、175mm幅のタイヤということになります。

『165/55R15 75H』であれば165mm、『155/65R14 75H』は155mmです。

扁平率

扁平率

『175/65R14 82S』という表記があった場合、2つめの数字の『65』は扁平率を表しています。

扁平率とはタイヤの断面層に対する高さの比率のことで、厚い(数字が大きい)ほうが乗り心地が良いと言われています。

『165/55R15 75H』であれば扁平率は55%、『155/65R14 75H』であれば65%です。

ラジアル構造

ラジアル構造

『175/65R14 82S』の表記で、最初にでてくるアルファベットの『R』は「ラジアルタイヤ」であることを表しています。

ラジアル構造のタイヤとは、 内部の繊維層が進行方向に対して直角に編み込まれている製品のことです。ラジアル構造のほかに、繊維層を斜めに編み込んでいる「バイアス構造」のタイヤもあります。

近年はほとんどの乗用車がラジアルタイヤとなっているため、バイアスタイヤを見かけることはあまりないかもしれません。

リム径(インチ)

リム径(インチ)

『175/65R14 82S』の表記で、3つめの数字である『14』はリム径を表しています。

リム径とは、タイヤについているホイールの直径のことで、単位はインチです。『165/55R15 75H』であればリム径は15インチ、『155/65R14 75H』であれば14インチです。

1インチは2.54cmなので、14インチは35.56cm、15インチであれば38.1cmとなります。

ロードインデックス

ロードインデックス

『175/65R14 82S』の表記で、4つめの数字となる『82』がロードインデックスの数値を表しています。
ロードインデックスとは、タイヤがどれだけの重さに耐えられるかの指標となる数字です。

ロードインデックス82の場合は、タイヤ1本あたりの負荷能力は475kgが目安となっています。

数値と負荷能力の目安表は以下のとおりですので、参考にしてみてください。

ロードインデックス

速度記号

速度記号

『175/65R14 82S』の最後のアルファベットである『S』は速度記号と呼ばれるもので、そのタイヤが走行できる最大速度を表しています。速度記号の早見表は以下のとおりです。

速度記号 最高速度(km/h)
L 120km
M 130km
Q 160km
S 180km
H 210km
V 240km
W 270km
Y 300km

『175/65R14 82S』の場合、速度記号はSなので最高速度は180km、『165/55R15 75H』はHと記載があるので210kmです。

速度カテゴリー

速度カテゴリー

タイヤの側面に『ZR』という表記があった場合、それは「速度カテゴリー」を表しています。現在、主に使われているSやHなどの速度記号と同じ役割を持っており、ZRは最高時速が240kmであることを表しています。

近年はL・M・Q・S・Hといった表記を用いている製品が多いので、ZRの文字は見かけることが少ないかもしれません。

タイヤの強度

タイヤの強度

バンや小型トラック向けのタイヤには、『PR』というアルファベットが記載されている製品があります。PRは「プライレーティング」の頭文字で、タイヤの強度を示す「耐荷重強度指数」のことです。
『145R12 8PR』という表記の場合、「8プライ」と読み、最大負荷能力は450kg程度です。

普段トラックや商業車に乗らない人はあまり見ることはないので、参考として知っておく程度で問題ありません。

タイヤの外径はどこに書いてある?

タイヤの外径はどこに書いてある?

タイヤの外径のサイズは、側面に表記されていないため自分で計算して導き出します。簡単に外径を求められる計算式は以下のとおりです。

(リム径×25.4)+(2×タイヤ幅×扁平率)=タイヤの外径

インターネットで検索すると、リム径や扁平率を入力するだけで自動的に計算してくれる無料のサイトも複数あります。計算が難しい人は、こうしたツールを使ってみるのもオススメです。

国産メーカーと輸入メーカーのサイズは違うの?

国産メーカーと輸入メーカーのサイズは違うの?

国産タイヤと輸入タイヤは、同じサイズ記載のものを購入した場合でも微妙にサイズが違うことがあります。
『175/65R14 82S』と表記があるタイヤの製品を比較してみました。

タイヤメーカー 商品名 外径 総幅 公式サイト/
購入ページ
ヨコハマタイヤ
(国内)
BluEarth AE-01F 175/65R14 82S 584mm 177mm 公式サイト
購入ページ
ブリヂストン
(国内)
NEXTRY 175/65R14 82S 582mm 179mm 公式サイト
購入ページ
ダンロップ
(国内)
エナセーブ EC204 175/65R14 82S 584mm 176mm 公式サイト
購入ページ
グッドイヤー
(海外)
EfficientGrip ECO EG02 585mm 176mm 公式サイト
購入ページ

国産であるブリヂストンの「NEXTRY」は、外径が582mm、総幅179mmです。
海外企業のグッドイヤーのタイヤ「EfficientGrip ECO EG02」の場合は、外径が585mm、層幅が176mmとなっています。
それぞれわずかなサイズ差ですが、実際には溝のつくりや全体のデザインでさらにもっと差がでるタイヤもあります。

サイズの違いを確認したい人は、店頭で専門のスタッフに相談するか、販売店に問い合わせをしてマイカーに合うか確認しておくとよいでしょう。

マイカーに合うタイヤの選び方のコツ

マイカーに合うタイヤの選び方のコツ

タイヤは、同じサイズのものでもさまざまな種類の製品が販売されています。

マイカーに合うタイヤを選ぶ際には、価格・静粛性・耐久性・機能の基準で検討してみてください。

価格で選ぶ コスパ重視で、できるだけリーズナブルな製品を選ぶのもひとつの手段です。リーズナブルな製品を早いサイクルで履き替える方法もオススメです。
静粛性で選ぶ 静粛性(せいしゅくせい)が高いタイヤは、溝が特殊な設計になっていたり、内部に吸水スポンジを取り入れたりして静かな乗り心地を実現しています。
耐久性で選ぶ 丈夫なゴムでつくられた製品は摩耗に強く、タイヤの寿命が長持ちします。摩耗したあとの安全性も確保されている製品が多いので安心して長く使用できます。
機能で選ぶ 高性能車に求められるグリップ性能を第一に追求したタイヤは、スポーツカーに最適です。グリップ力にこだわりたい人にオススメです。

以上4つの項目で、もっとも重視したい内容を考えてからタイヤ選びをしましょう。

各社の製品にはそれぞれの特徴が記載されているので、参考にしながら選んでみてください。

タイヤサイズのインチアップとは?

タイヤサイズのインチアップとは?

タイヤサイズのインチアップとは、ホイール径を大きなサイズに取り替えるカスタマイズのことです。ホイールにあわせて、タイヤも扁平率の低い製品に履き替えることが一般的です。

インチアップすると、タイヤの幅が広がり走行時に地面をとらえやすくなるので、ハンドリングがスムーズになります。インチアップしたことでタイヤとホイールの重量が減った場合、車体に対しての負荷も少なくなるので燃費も向上します。詳しくは、以下の記事もご覧ください。

タイヤサイズをインチアップするメリット

タイヤサイズをインチアップするメリット

タイヤをインチアップするメリットには主に以下の3つがあります。

・見た目がカッコ良くなる
・制動力があがる
・運動性能がアップする

見た目のカッコ良さを追及したい人に、インチアップのカスタマイズは人気です。マイカーをグレードアップするとドライブもより楽しくなりますね。

タイヤが薄くなることでレスポンスがよくなり、運動性能があがります。ブレーキもききやすくなり、運転しやすくなったと感じる人も多いです。

タイヤサイズをインチアップするデメリット

インチアップするデメリット

タイヤをインチアップする際のデメリットには、以下の3つがあげられます。

・タイヤ代が高い
・燃費が悪くなる
・乗り心地が変わる

インチアップをしたいと考えても、費用の高さに断念してしまう人も多くいます。メリットがある反面、出費がかさむことは覚悟しておきましょう。

インチアップによって、タイヤが薄くなるので地面からの振動をダイレクトに感じるようになるケースもあります。また、重量のあるホイールを装着した場合は負荷がかかるため、燃費が悪くなることもあるので注意が必要です。

さらに詳しいメリット・デメリットを知りたい方は「インチアップによる【メリット・デメリット】を把握をしよう‼」の記事も参考にしてみてください。

タイヤサイズに関する4つの法律

タイヤサイズに関する4つの法律

タイヤのサイズには決まりがあり、規定内のタイヤを装着していないと車検に通りません。タイヤを装着する際は、以下の4点を確認する必要があります。

・はみ出し禁止
・荷重指数の確保
・メーターに誤差が生じないこと
・干渉禁止

以下でそれぞれを詳しく解説します。

はみ出し禁止

はみ出し禁止

タイヤは、車体からはみ出さないように装着しなくてはいけません。はみ出てしまう大きなサイズのタイヤだと、車のボディと接触してハンドル操作に影響を与えます。

安全に走行をするためにも、車体におさまるサイズのタイヤを選びましょう。

荷重指数の確保

荷重指数の確保

荷重指数とは、1本あたりのタイヤが支えられる重さのことで、この数値をあらわしたものがロードインデックスと呼ばれる数値です。すべてのタイヤにはロードインデックスの数値が記載されているので、規定の数値を下回らないようにしましょう。

その車ごとの規定の数値は、純正で装着していたタイヤに記載されています。
タイヤを履き替える際には、もとのタイヤ以上のロードインデックス数値がある製品を選んでください。

メーターに誤差が生じないこと

メーターに誤差が生じないこと

タイヤのサイズ変更をしたことによって、メーターの表示が狂ってしまうことがあります。

タイヤの外径によって、メーター表示は以下のように変化します。

純正よりタイヤの外径を小さくした場合 進む距離が短くなる 実測よりメーター表示が
速くなる
純正よりタイヤの外径を大きくした場合 進む距離が長くなる 実測よりメーター表示が
遅くなる

メーターに誤差が生じると気付かずにスピード違反になってしまうことがあるので、注意が必要です。
原則として、純正のタイヤサイズに合わせたサイズでインチアップを行いましょう。

干渉禁止

干渉禁止

タイヤのサイズが適正でないと、フェンダーに干渉して運転に影響を与えます。インチアップする際には、車体に干渉しないサイズを確認しておきましょう。

積雪時にチェーンを装着する可能性がある場合は、その分の余白も残しておく必要があります。

詳しくは「【タイヤのせいで通らない!?】車検に通らないタイヤについて」の記事もご覧ください。

タイヤサイズの見方がどうしてもわからない時は?

タイヤサイズの見方がどうしてもわからない時は?

タイヤサイズの見方がどうしてもわからない時は、カーショップやディーラーに相談にいきましょう。
ほとんどのお店では、相談だけであれば無料で対応してくれます。

インターネット通販でタイヤを購入したい場合は、メールや電話で相談してみるのもオススメです。

間違ったサイズのタイヤを購入してしまうと大変なので、不安な人は事前によく確認しておくことが大切です。

タイヤ交換の相談ならタイヤワールド館ベストがオススメ

タイヤ交換の相談ならタイヤワールド館ベストがオススメ

タイヤを交換したいと考えている人は、専門家に相談するのがオススメです。とくにはじめてタイヤ交換をする際は、わからないことが多いと思うので、タイヤの専門店に行ってみるとよいでしょう。

タイヤワールド館ベストは、タイヤの専門店です。全国に約3,200件の提携店でタイヤの取り付けを頼めるので、どのエリアの人でも利用しやすくなっています。

豊富なタイヤを取り揃えているタイヤワールド館ベストを、ぜひ一度チェックしてみてください。

作成者: ベストライターチーム

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