最終更新日 2024年11月27日
タイヤを交換したものの、外したタイヤの保管方法について、次のことに悩んでいませんか?
● タイヤを保管する前にすることは?
● タイヤの保管に役立つアイテムは?
アパートやマンションなど、集合住宅でタイヤの保管場所に悩んでいるかもしれません。
本記事では、タイヤの適切な保管方法やタイヤを保管する際の注意点などを解説します。
タイヤの保管に役立つ便利アイテムも紹介しているので、タイヤの保管方法に悩む方は、本記事を参考にしてください。
- タイヤの保管方法が大切な理由
- タイヤを保管する前にするべき3つのこと
- ┗水洗いする
- ┗乾燥させる
- ┗空気圧を抜いておく
- タイヤを保管するおすすめの場所
- ┗一戸建ての場合
- ┗アパートやマンションの場合
- ┗自宅での保管が難しい場合
- タイヤの保管場所を決める際の注意点
- ┗タイヤのみで保管する場合
- ┗ホイール付きタイヤを保管する場合
- ┗スタッドレスタイヤを保管する場合
- タイヤの保管場所を決める際の注意点
- ┗タイヤのみで保管する場合
- ┗ホイール付きタイヤを保管する場合
- ┗スタッドレスタイヤを保管する場合
- タイヤの保管に役立つ便利アイテム5選
- ┗タイヤカバー
- ┗タイヤラック
- ┗タイヤのチェーンロック
- ┗タイヤストッカー
- ┗空気圧調整アイテム(エアゲージ)
- タイヤの保管に関するよくある質問
- ┗交換したタイヤの処分はいくらかかる?
- ┗タイヤをビニール袋に入れて保管してもいい?
- ┗オールシーズンタイヤであれば保管の必要はない?
- タイヤ保管方法に悩む方は「タイヤの保管サービス」がおすすめ
タイヤの保管方法が大切な理由
タイヤは保管方法を誤ると、劣化を早める原因になるため、正しい方法で保管することが大切です。タイヤの劣化を早める原因は、主に以下の5つです。
● 紫外線
● 雨風
● 湿度
● 温度
上記の原因を避けて保管することで、タイヤの劣化を予防できます。劣化したタイヤを使用し続けると、亀裂によるバーストやパンクなどの恐れがあります。
おすすめの保管場所は「直射日光の当たらない風通しのよい冷暗所」です。可能であればタイヤ専用のラックを購入し保管すると、より良い状態で保管可能です。
丈夫そうに見えるタイヤも意外とダメージに弱いため、正しい保管方法を把握し、タイヤを長持ちさせましょう。
タイヤを保管する前にするべき3つのこと
タイヤを保管する前にするべきことは、以下の3つです。
- 水洗いする
- 乾燥させる
- 空気圧を抜いておく
それぞれ具体的な内容を確認しましょう。
1.水洗いする
タイヤを保管する前は、水洗いをして汚れを落とすことが大切です。
とくにスタッドレスタイヤは、凍結防止剤が付着しているため、洗わないまま保管すると、錆びて劣化する原因になります。
落ちにくいホイールのサビや油汚れは、専用ブラシと薄めた洗浄剤で洗うのがおすすめです。洗浄剤は洗い落としがあると、タイヤを傷める原因になるため、しっかりと洗い流しましょう。
タイヤの洗浄方法は、以下の記事も参考にしてください。
2.乾燥させる
タイヤ洗浄後は乾燥させて、水分が残らない状態にすることが大切です。せっかく汚れをキレイに落としても、乾燥が不十分で水気があるとタイヤをいい状態で保管できません。
タイヤから水気を取る際は、水洗いしたあとにタオルで拭き上げて、直射日光の当たらない場所で乾燥させましょう。直射日光の当たる場所の場合、太陽の熱でタイヤを傷める恐れがあります。
また、水気が残っているとカビの原因になり、劣化を早める原因になるため、乾燥させて水気をなくした状態で保管しましょう。
3.空気圧を抜いておく
タイヤを保管する際は、規定の空気圧の半分程度まで空気を抜いておきましょう。なぜなら、規定の空気圧のままタイヤを保管すると、内圧でゴムに負担がかかるからです。
一方、空気圧をすべて抜いた状態で保管すると、ホイールの重みでタイヤが潰れて変形する恐れがあります。潰れた状態が長く続くと、元の状態に戻らずタイヤが使えなくなるかもしれません。
自宅で保管する際に、自分で空気圧を調節する場合は「タイヤの空気圧調節アイテム」の使用がおすすめです。
タイヤを保管するおすすめの場所
タイヤを保管する際のおすすめの場所を、以下3つのケース別に紹介します。
● アパートやマンションの場合
● 自宅での保管が難しい場合
自宅での保管が難しい場合のおすすめサービスについても言及しているため、ぜひ参考にしてください。それぞれの具体的な内容を確認しましょう。
一戸建ての場合
一戸建てでタイヤを保管する場合、屋根のあるガレージがおすすめです。ただし、屋外の物置に保管する場合、気温や風通し、雨風の影響などを考慮しましょう。
とくに夏場であれば、高温になりすぎたり湿度が高くなりすぎたりする恐れがあります。
ガレージや物置がない場合、軒下やカーポートなど、できるだけ雨風をしのげる場所を選びましょう。
さらに、遮熱性と防水性の高いタイヤカバーを装着することで、より日差しや雨を避けやすくなります。
また、タイヤを地面に直接置くと、土や草などの湿気が影響し、タイヤが劣化しやすくなるかもしれません。そのため、地面にすのこを置いたり、タイヤラックのような便利グッズを使ったりしましょう。
アパートやマンションの場合
アパートやマンションに住む方は、タイヤの保管場所に悩むでしょう。ガレージや倉庫がない場合はベランダで保管する選択肢もありますが、おすすめの保管方法はタイヤカバーを装着することです。
ただし、タイヤは直射日光で劣化するため、日当たりのいいベランダは避けたほうがいいかもしれません。
また、アパートやマンションによってはベランダにタイヤのような大きい荷物を置くことが禁止されている可能性もあるため、事前にルールを確認しましょう。
使用しない部屋やクローゼットなどがあれば、室内で保管するのが無難でしょう。
自宅での保管が難しい場合
自宅での保管が難しい場合、タイヤ専門店やディーラーなどが提供するタイヤ保管サービスの利用がおすすめです。
タイヤ保管サービスを利用すれば、タイヤにとって適切な環境で保管できるため、自宅で保管するよりも劣化を予防できるでしょう。
また、タイヤ交換の際に自宅から店舗に、タイヤを運ぶ負担がなくなるというメリットもあります。
タイヤワールド館ベストが提供する「タイヤ保管サービス」について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
タイヤの保管場所を決める際の注意点
タイヤの保管場所を決める際は、以下の点に注意しましょう。
● 直射日光が当たらない場所を選ぶ
● オゾンが発生しない場所を選ぶ
タイヤから雨をしのぐためにも、屋根がある場所での保管が適しています。また、湿気からタイヤを守るために、風通しのいい場所を選びましょう。
直射日光からタイヤを守るには、太陽光が当たらない場所を選び、タイヤカバーをするといいでしょう。一戸建てなら、ガレージやカーポートなどで保管するのがおすすめです。
アパートやマンションなら、ルールを守った上で、ベランダや玄関前、室内の余裕のあるスペースなどがいいでしょう。
腐食性が高いオゾンは、タイヤのひび割れを起こす危険性があります。そのため、エアコンの室外機やモーター使用機器など、オゾンが発生する場所の近くは避けましょう。
タイヤの適切な保管方法
タイヤの適切な保管方法について、以下3つのケース別に解説します。
- タイヤのみで保管する場合
- ホイール付きタイヤを保管する場合
- スタッドレスタイヤを保管する場合
それぞれの詳しい内容を確認しましょう。
1.タイヤのみで保管する場合
ホイールなしタイヤのみで保管する場合、以下の点に考慮してください。
項目 | 考慮する内容 |
---|---|
空気圧 | 通常の半分程度まで空気を抜く (目安は1~1.5kpa) |
置き方 | 縦置き |
保管場所 | 冷暗所 |
タイヤを保管する際は、空気圧を半分程度にしておきましょう。
空気圧が高いまま長期間保管すると、ひび割れのリスクがあります。
一方で、空気圧が低すぎると、変形し元の形に戻らなくなる恐れもあるでしょう。
タイヤのみで保管する際に縦置きする理由は、横置きした際にかかる、タイヤのサイド部分への負荷を防ぐためです。
縦置きする場合、タイヤラックを活用すると、スペースを有効活用できます。
保管スペースがなく、どうしても横置きしなければいけない場合、定期的にタイヤの順番を入れ替えることで変形を予防できます。
2.ホイール付きタイヤを保管する場合
ホイール付きタイヤを保管する場合、以下の点に考慮しましょう。
項目 | 考慮する内容 |
---|---|
空気圧 | 通常の半分程度まで空気を抜く (目安は1~1.5kpa) |
置き方 | 横置き |
保管場所 | 冷暗所 |
ホイール付きのタイヤの保管時も、空気圧を減らしておきましょう。空気がパンパンな状態ではコードやゴムに負荷がかかり、劣化が早まります。
ホイール付きタイヤを横向きに保管する理由は、ホイールの重みがタイヤの下半分にかかり、タイヤが変形するリスクを防ぐためです。
地面に直接置いて保管すると、ゴムの変質や床の変色などのリスクがあるため、タイヤと地面の間にダンボールや板などを挟むといいでしょう。
3.スタッドレスタイヤを保管する場合
スタッドレスタイヤを保管する場合、以下の点に考慮するといいでしょう。
項目 | 考慮する内容 |
---|---|
空気圧 | 通常の半分程度まで空気を抜く (目安は1~1.5kpa) |
置き方 | タイヤのみ:縦置き ホイール付き:横置き |
保管場所 | 冷暗所 |
スタッドレスタイヤの場合も空気圧を半分程度に抜き、冷暗所に保管してください。
通常のタイヤと同様に、タイヤのみの場合は縦置き、ホイール付きの場合は横置きでの保管が適切です。
スタッドレスタイヤには除雪剤や泥が付着していることがあるため、キレイに洗い流すことが大切です。
油分が残っているとゴムの劣化を早める可能性があるため、保管前にタイヤワックスを使用するのは避けましょう。
タイヤの保管に役立つ便利アイテム5選
タイヤの保管に役立つ便利アイテムは、以下の5つです。
- タイヤカバー
- タイヤラック
- タイヤのチェーンロック
- タイヤストッカー
- 空気圧調整アイテム(エアゲージ)
それぞれの特徴や活用方法を確認しましょう。
1.タイヤカバー
タイヤの保管には、紫外線や雨風を防げるタイヤカバーを利用しましょう。
タイヤカバーには「4本用」と「1本用」があるため、保管したいタイヤの本数や場所にあわせて選ぶといいでしょう。なお、それぞれ以下の方におすすめです。
タイヤカバーの種類 | おすすめの人 |
---|---|
4本用(フルカバー) | カバーの着脱を楽に済ませたい人 |
1本用(個別カバー) | カバーをつけたままタイヤを運びたい人 |
タイヤカバーは製品によって素材が異なり「洗える素材」や「撥水素材」など、それぞれ特徴が異なります。保管したいタイヤの本数や好みに合わせて、自分に合うタイヤカバーを選んでみてください。
値段は2,000〜3,000円程度で販売されている傾向にあります。
タイヤカバーについて詳細を知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
2.タイヤラック
タイヤを保管する際は、タイヤラックの使用もおすすめです。タイヤラックはさまざまな種類が販売されており、自分に合う商品を選ぶことが可能です。
タイヤラックには、たとえば以下の種類があります。
● 横置き用
● 4本用
● 8本用
● キャスター付き
● カバー付き
タイヤラックの大きさや種類によって異なりますが、値段は5,000〜10,000円が目安です。
タイヤラックを選ぶ際は、インチだけでなく、幅や外径などのタイヤサイズも確認してから決めましょう。
ガレージや倉庫などでタイヤを保管する際は、持ち運びしやすいキャスター付きがおすすめです。
3.タイヤのチェーンロック
タイヤのチェーンロックとは、タイヤやホイールに鍵付きのチェーンをかけて、盗難を防ぐためのアイテムです。
チェーンロックを付けておけば、タイヤやホイールを簡単に持ち出すのは難しいため、盗難対策になります。鎖や鉄製のものが望ましいですが、自転車用やバイク用でも長いタイプなら車のタイヤにも使えます。
タイヤ保管の保管場所が屋外で、盗難の恐れがある場合、チェーンロックをして少しでも盗難リスクを減らしましょう。
4.タイヤストッカー
タイヤストッカーとは、タイヤを収納する小さな倉庫のような保管アイテムです。物置タイプでサイズも大きいため、一戸建てである程度スペースに余裕がある方向けの保管アイテムです。
タイヤ保管専用のため置きやすく、雨風や直射日光をしのげるため、タイヤをいい状態で保管できるメリットがあります。
ただし、値段は数万円と決して安くはないため、スペースに余裕があり長く保管する予定がある方が購入するといいでしょう。
5.空気圧調整アイテム(エアゲージ)
エアゲージとは、タイヤの空気圧を測定したり調節したりする機械のことです。
タイヤを保管する際は、空気圧を半分程度にすることでひび割れや変形を防ぎ、タイヤをいい状態で保管できる傾向にあります。
タイヤを自宅で交換し保管する場合、空気圧の調節まで必要になるため、自宅でタイヤを管理する場合はエアゲージを持っておくのがおすすめです。
エアゲージは安いものなら1,000円程度で購入できるため、お試しで購入するのもいいでしょう。
タイヤの保管に関するよくある質問
タイヤの保管に関するよくある質問は、以下の3つです。
- 交換したタイヤの処分はいくらかかる?
- タイヤをビニール袋に入れて保管してもいい?
- オールシーズンタイヤであれば保管の必要はない?
それぞれ具体的な内容を確認しましょう。
1.交換したタイヤの処分はいくらかかる?
交換した古いタイヤを処分したい場合、カー用品店やガソリンスタンドなどに依頼すれば、1本数百円で対応してくれます。
劣化の少ないタイヤなら、リサイクルショップで買い取ってもらうことも可能です。
タイヤは状態よく保管したとしても経年劣化は避けられないため、履き替える予定がないタイヤは思い切って処分やリサイクルを検討しましょう。
なお、自治体の回収業者ではタイヤの処分が難しいため、タイヤ専門店やタイヤ処分が可能な業者などに依頼することが必要です。
2.タイヤをビニール袋に入れて保管してもいい?
タイヤをビニール袋に入れて保管することは可能ですが、ビニール袋は熱がこもりやすく湿気が溜まりやすいため、避けたほうがいいかもしれません。
熱がこもるとタイヤの劣化が早まる恐れがあるだけでなく、湿気によりタイヤ内部が錆びるリスクもあります。
タイヤ交換を業者に依頼すると、外したタイヤをビニール袋に入れて返却される場合がありますが、持ち帰り自宅で保管する際は、ビニール袋から出したほうがいいでしょう。
3.オールシーズンタイヤであれば保管の必要はない?
オールシーズンタイヤであれば、基本的にスタッドレスタイヤへの交換をしなくても走行可能なため、外すタイヤもなく保管の必要性もありません。
しかし、雪が激しく積もる豪雪地帯の場合、オールシーズンタイヤのみでの対応は難しく、スタッドレスタイヤやチェーンの着用が必要です。
オールシーズンタイヤだからといって、どれだけ雪が降ったり路面が凍結したりしても、安全に走れるというわけではありません。
タイヤ保管方法に悩む方は「タイヤの保管サービス」がおすすめ
タイヤの保管は、タイヤのみかホイール付きタイヤかで、適切な方法が変わります。また、適切な保管環境を維持するためには、保管場所や保管方法も重要です。
本記事でも紹介したとおり、タイヤの保管場所に配慮し、劣化を防ぐよう適切な方法で保管することで、タイヤをいい状態で長持ちさせられるでしょう。
タイヤの保管や交換方法などについては、以下の記事でも詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてください。
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タイヤワールド館ベスト古川店 店長
国家2級整備士の資格を持ち、ピット経験も豊富。
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