最終更新日 2024年4月17日
数字とアルファベットが並ぶタイヤサイズ表記ですら難しいのに、ましてや空気圧についてなんて、とてもじゃないけど分からない‥という声をよく聞きます。
今回取り上げる空気圧は、最低でも月に1度のチェックが望ましいです。空気圧の見方とエアチェックの重要性、また、よく質問が寄せられる高速走行時の空気圧について等をお伝えしたいと思います。
- お問合せが多い空気圧のこと
- 適正空気圧の見方
- タイヤ交換をしたが、空気圧は以前と同じで良いのか?
- ┗交換後のタイヤが純正サイズと同じ場合
- ┗交換後のタイヤが、サイズは同じだが速度記号が異なる場合
- ┗交換後のタイヤがメーカー指定サイズと異なる場合
- 高速走行が多い場合、どのくらい高めに空気圧をいれたらいいのか?
- ┗高速道路を空気圧が低い状態で走るデメリット
- ┗空気圧が高すぎる場合のデメリット
- タイヤの空気圧を入れるときの3つの注意ポイント
- ┗①空気圧点検・調整はタイヤが冷えている時に行う
- ┗②空気圧は指定の数値を下回らず、上限は10%程度に
- ┗③バルブからの空気漏れやホイールの変形等も点検を
- こまめなチェックが大切です
お問合せが多い空気圧
タイヤと地面との接地面積は、タイヤ1本につきハガキ約1枚分です。そんな小さな面積で、重量のある車を支えるという重要な役割を、タイヤは果たしてます。
そんなタイヤは、適正な空気圧(自動車メーカーの指定空気圧)が、充てんされてはじめて充分な性能を発揮します!
空気圧が低い状態では、ハンドルが取られてしまったり、タイヤと接地面との抵抗が大きくなり、燃費も悪化します。また、パンクのリスクも高まりますので注意が必要です。
最近では、セルフ方式で空気圧を確認する機会も増えていますが、正しい知識を持って点検・調整することが大切です。タイヤのチェックは、溝やひび割れ等にばかり注意が行きがちですが、空気圧についても意識しましょう。
タイヤの空気圧は徐々(自然に)低下します(1ヶ月で 10~20kpa は自然に抜けると言われています。)
月に1度は空気圧の点検を行って適正な空気圧を維持してください。
適正空気圧の見方
車両指定空気圧は、運転席側のドア付近あるいは給油口等に貼付された空気圧表示シールに記載されています。
タイヤの種類やサイズが同じでも、車によって空気圧は異なります。最適な空気圧はカーメーカーが車ごとに決めており、それを「車両指定空気圧」と呼んでいます。この数値は、運転席ドア開口部など目立つところに記載されているので確認しましょう!
タイヤ交換をしたが、空気圧は以前と同じで良いのか?
タイヤサイズは、以下のように表記されています。
交換後のタイヤが同じサイズの場合と違うサイズの場合とで、適正空気圧は異なります。
交換後のタイヤが純正サイズと同じ場合
まずは、純正サイズと同じ場合。上のサイズ表で言うところの『195/65R15 91』まで一緒の場合です。この場合はもちろん、空気圧は以前と同じで大丈夫です。
交換後のタイヤが、サイズは同じだが速度記号が異なる場合
上のサイズ表で言うところの『H』の部分が違う場合です。この『H』は速度記号と呼ばれ、そのタイヤが規定の条件のもとで走行できる最高速度を表しています。この場合も、空気圧は以前と同じで問題ありません。ちなみに、各アルファベットが表す最高速度は以下の通りです。
速度記号 | 最高速度(km/h) |
L | 120 |
M | 130 |
Q | 160 |
S | 180 |
H | 210 |
V | 240 |
W | 270 |
Y | 300 |
交換後のタイヤがメーカー指定サイズと異なる場合
インチアップ等でタイヤサイズを変更した場合、適正空気圧が異なる場合があります。一番確実なのは、専門店にご相談いただくことですが、こちらのブリヂストンのページで確認することもできます。また、詳しい適正空気圧の調べ方に関してはこちらの記事で解説しています。
高速走行が多い場合、どのくらい高めに空気圧をいれたらいいのか?
高速走行をする場合は、特にタイヤの空気圧を高める必要はありませんが、『指定された空気圧に保たれているか』が重要なポイントとなります。
高速走行では、タイヤの空気圧が適正値を下回ることがとても危険なのです。
高速道路では指定空気圧よりも1割~2割ほど高い空気圧が良いとされています。
車によっては高速走行時や乗車人員の変化により空気圧の調整をすすめる場合もあります。厳密に指定空気圧を守るのが一番ですが、安全面から見て指定の数値を下回らないようにし、10%上回る程度でとどめましょう。
高速道路を空気圧が低い状態で走るデメリット
タイヤの変形やバーストの危険性が高まる
高速道路での走行では、タイヤにかかる負担が大きくなり、重大な事故を引き起こしてしまう可能性があります。
燃費性能低下
空気圧が不足することで、ゴム自体がたわむことで車体姿勢が保てなくなり、タイヤの転がり抵抗も増え、燃費性能に悪影響を及ぼします。
タイヤ寿命の低下
適正空気が入っていないと、タイヤは本来の形が保つことができなくなります。その結果、転がり抵抗や摩擦が増え、タイヤを消耗させてしまいます。
乗り心地が悪くなる
タイヤ内の空気層は、路面の凹凸を吸収する働きがあります。タイヤが適正空気圧を下回ること細かい振動を伝えてしまうことになります。
空気圧が高すぎる場合のデメリット
空気圧過多で走行すると、タイヤが偏摩耗(タイヤが均等に摩耗していかない状態)してしまい、タイヤ寿命が非常に短くなってしまいます。(空気圧不足の時と違い、真ん中の溝が異常に減ってしまいます)
また、振動や騒音の原因や、タイヤ本来の性能(排水性など)を悪化させる
可能性があります。
以上のことから、空気圧の入れすぎにも注意しなければいけません。
タイヤの空気圧を入れるときの3つの注意ポイント
ここでタイヤに空気を入れるときに気をつけるべきポイントを3つご紹介します。
①空気圧点検・調整はタイヤが冷えている時に行う
タイヤは、温まると熱膨張で空気圧も高くなってしまいます。そのため、正確な点検・調整のために、タイヤが冷えている時に作業を行いましょう。
②空気圧は指定の数値を下回らず、上限は10%程度に
先ほども触れましたが、車によっては、高速走行時や乗車人員の変化により空気圧の調整をすすめる場合があります。厳密に指定空気圧を守るのが一番ですが、安全上からみて指定の数値を下回らないようにし、上限は10%程度にとどめましょう。
③バルブからの空気漏れやホイールの変形等も点検を
チューブレスバルブもゴム製品なので劣化します。エアバルブの交換の時期の目安は約2~3年です。タイヤの交換時期と同じタイミングと覚えておきましょう。空気漏れは、洗剤などを溶かした水をバルブ付近につけ、泡ができるかどうかで判断することができます。
また、あわせてホイール変形などの異常がないかの点検も行いましょう。
こまめなチェックが大切です
空気圧は、月に1回のこまめなチェックをおすすめします。
タイヤ接地部のたわみの状態から、空気圧が不足していないかを日常的に点検し、月に1回はエアゲージで測定をして、しっかりチェックしましょう。
※エアゲージとは、夕イヤの空気圧を測定する計器です。
タイヤワールド館ベストでも空気圧チェックを行っているので、ぜひ点検にいらしてくださいね。
オンラインショップhttps://tireworldkan.com/
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