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タイヤ知識 ライターチーム

【危険】タイヤのひび割れは補修すべき?原因や対処法を解説

最終更新日 2023年6月7日

「タイヤのひび割れって補修できるの?」
「タイヤがひび割しているけど、次の点検までこのままでいいかな?」

ひび割れしたタイヤは、基本的には交換することをおすすめします。理由は、ひび割れしたタイヤは新品の状態に戻せないため、補修をしてもタイヤの劣化は進行するからです。

ただし、タイヤのひび割れや劣化を予防することで、タイヤを交換しなくて済む場合があります。本記事では、タイヤがひび割れする原因や対処法、タイヤのひび割れを無視するとおこる危険なことを、わかりやすく解説します。

タイヤのひび割れとは?

タイヤのひび割れとは?

タイヤのひび割れとは、言葉の通り、タイヤに細かな割れや亀裂が入ることを指します。ひび割れする部分は、以下の3カ所です。

・タイヤの接地面
・タイヤの側面
・タイヤの溝底

上記の部位に、外的要因(接触してできる傷)やタイヤの経年劣化によって、タイヤにひび割れが発生します。

経過観察(走行可能)かタイヤ交換(走行不可)の判断材料は、タイヤがどの程度ひび割れしているかで決まります。

タイヤの経年劣化とひび割れは避けられないため、タイヤのひび割れチェックは定期的におこないましょう!

タイヤがひび割れする5つの原因

タイヤがひび割れする5つの原因

タイヤのひび割れは、走行距離やメンテナンス頻度など、車の状態によって異なります。タイヤは消耗品であるため、経年劣化によるタイヤのひび割れは必ず発生します。

しかし、タイヤのひび割れの原因を把握することで、対策することが可能です。本章では、タイヤがひび割れする5つの原因を解説します。

  1. タイヤの空気圧が不足した状態で走行する
  2. タイヤが紫外線を浴びる
  3. タイヤに艶出し剤を過度に使用する
  4. タイヤを定期的にメンテナンスしていない
  5. タイヤの保管状態が悪い

タイヤの空気圧が不足した状態で走行する

タイヤがひび割れる1つ目の理由は「タイヤの空気圧が不足した状態で走行する」です。タイヤの空気圧不足で走行した場合、地面とタイヤの接地面が多くなることで、タイヤに負担がかかります。

タイヤに負担がかかった状態で走行を続ければ、偏摩耗のリスクも高くなるため注意が必要です。JATMAの調べでは以下のように、4台に1台のタイヤが空気不足というデータがあります。

4台に1台が空気圧不足

引用:JATMA

気付かないうちにタイヤの空気が抜けている状態で走行している方も少なくありません。

タイヤの空気圧は、最寄りのガソリンスタンドでも簡単に確認できるため、定期的に確認しましょう。

タイヤが紫外線を浴びる

タイヤがひび割れる2つ目の理由は「タイヤが紫外線を浴びる」です。

タイヤは100種類以上の成分からできており、タイヤを紫外線から守ってくれる劣化防止剤という成分が含まれています。タイヤが紫外線を浴び続けることで、劣化防止剤は徐々に減少し、タイヤのひび割れにつながります。

紫外線は避けられませんが、タイヤを紫外線から守るための対策は可能です。

水性のタイヤコーティングスプレーやタイヤワックスを活用し、タイヤを紫外線から守りましょう。

タイヤに艶出し剤を過度に使用する

タイヤがひび割れる3つ目の理由は「タイヤに艶出し剤を過度に使用する」です。

市販で販売されている艶出し剤は、水性と油性の取り扱いがあり、タイヤに含まれる劣化防止剤の減少を促進する商品が存在します。

たとえば油性の艶出しワックスは、タイヤの成分と化学反応を起こし、タイヤワックスと一緒に劣化防止剤も溶け出してしまいます。そのため、油性の艶出しワックスはタイヤの劣化を早めるため、おすすめできません。

タイヤワックスを使用する場合は、水性のワックスを適度に使用して、タイヤの劣化を未然に防ぎましょう。

タイヤを定期的にメンテナンスしていない

タイヤがひび割れる4つ目の理由は「タイヤを定期的にメンテナンスしていない」です。

「普段から、タイヤの点検をしていない」
「乗っていて気にならないからタイヤのことは気にしていない」

あなたも上記のようにお考えかもしれません。しかし、タイヤのメンテナンスを怠ると、たとえば以下のような危険が考えられます。

・タイヤがパンクする
・偏摩耗によりホイールバランスが崩れる
・空気圧低下により燃費が悪くなる

タイヤを定期的にメンテナンスすれば、上記の問題を未然に解決できます。

専門店に任せることも大切ですが、タイヤのひび割れは自分でもチェックできるため、定期的にタイヤの状態は確認しておきましょう。

タイヤの保管状態が悪い

タイヤがひび割れる5つ目の理由は「タイヤの保管状態が悪い」です。

タイヤのひび割れは、タイヤが未使用の状態でも発生します。

一般的なタイヤ保管はタイヤカバーをかけて保管しますが、タイヤカバーを使わずにタイヤを保管している方は注意が必要です。たとえば、以下の環境でのタイヤ保管はおすすめできません。

・タイヤカバーを使用せず、タイヤをむき出した状態で屋外に保管
・タイヤを、地面に直置きして保管
・ビニール袋にタイヤを入れて、日当たりのよい場所で保管

上記のような環境で保管した場合、紫外線や雨風の影響を受けるため、タイヤのひび割れにつながります。タイヤを保管する時は、タイヤの負担が少ない環境で保管しましょう。

タイヤのひび割れは補修できるがあくまで応急処置

タイヤのひび割れは補修できるがあくまで応急処置

タイヤのひび割れは補修できても、応急処置であることを忘れてはいけません。理由は、タイヤのひび割れは完全に修復できないからです。

タイヤの経年劣化は避けられないため、ひび割れは必ず発生します。たとえば、タイヤの軽度のひび割れが発生した場合の対処方法は、以下の通りです。

・シリコンを含んだタイヤワックスの使用
・タイヤのひび割れが軽度であるため経過観察

上記の対処方法は、根本的にタイヤのひび割れがなくなる方法ではありません。

タイヤが劣化することでひび割れは発生するため、タイヤの劣化を未然に防ぐことも重要です。

なお、タイヤのひび割れ度合いによっては、タイヤ交換が必要です。タイヤ交換か補修するべきか判断が難しい方は、最寄りの店舗に相談してみましょう。

タイヤのひび割れ度合いで補修できるか決まる

タイヤのひび割れ度合いで補修できるか決まる

タイヤのひび割れ補修の可否は、タイヤのひび割れ度合いによって異なります。ただし、先述の通りタイヤのひび割れは、完全に修復できません。

タイヤのひび割れ具合を確認することで、今どのような対策をするべきか理解することが大切です。
一般社団法人日本自動車タイヤ協会のJATMAでは、タイヤのひび割れ具合の判断基準を、以下の写真でわかるように記載しています。

クラック発生レベル

引用:JATMA

本章では、タイヤのひび割れを補修できるレベルから、タイヤのひび割れが補修できないレベルまで、3つのレベルにわけて解説します。

  1. タイヤのひび割れを補修できるレベル
  2. タイヤのひび割れを経過観察するレベル
  3. タイヤのひび割れが補修できないレベル

タイヤのひび割れを補修できるレベル

タイヤのひび割れを補修できるタイヤの状態は、以下の通りです。

・タイヤ表面の軽度な擦れ
・タイヤ側面の軽度なひび割れ

上記のタイヤ状態は、ほとんどタイヤにひび割れが発生していないため、問題なく走行できるレベルです。

タイヤのひび割れが悪化しないように、タイヤワックスを適度に使用すれば、タイヤのひび割れを予防することが可能です。

タイヤのひび割れ対策をしながら、タイヤの状態を定期的に確認しましょう。

タイヤのひび割れを経過観察するレベル

タイヤのひび割れを経過観察するタイヤの状態は、以下の通りです。

・タイヤ表面のひび割れが、目視で確認できる
・タイヤ表面のひび割れが、繋がって線状に亀裂が入っている

上記のタイヤ状態で注意したい点は、ひび割れ箇所の溝の深さです。タイヤ内部のコードまでひび割れが進行した場合は、安全に走行できない可能性が高いため、タイヤを交換する必要があります。

コードに達していない場合、タイヤのひび割れ補修は可能ですが、あくまで応急処置です。

確実にタイヤのひび割れは進行しているため、ひび割れが深くなる前に最寄りの店舗で確認してもらいましょう。

タイヤのひび割れが補修できないレベル

タイヤのひび割れが補修できないタイヤの状態は、以下の通りです。

・完全にひび割れしている
・タイヤ内部のコードに達している

上記のようなタイヤは、走行時の危険性が高いため補修をおすすめできません。

また、タイヤに大きく亀裂が入っている場合は、早めにタイヤ交換をする必要があります。

「まだ大丈夫かな?」
「1ヶ月後に定期点検だからそれまではこのままでいいかな?」

タイヤのひび割れの対策をせずに無視して走行すれば、走行中にパンクやバーストなどのリスクが高まります。

タイヤのひび割れで悩んだら、最寄りの店舗に相談しましょう。

タイヤのひび割れを無視しておこる危険なこと

タイヤのひび割れを無視するとおこる危険なこと

タイヤのひび割れを無視した走行には、タイヤのひび割れ悪化やバーストなど、多くの危険が潜んでいます。

タイヤのひび割れは、タイヤの経年劣化に伴い必ず発生するため避けられません。安全に走行を継続させるためにも、タイヤのひび割れチェックや劣化具合は、定期的に確認しましょう。

本章では、タイヤのひび割れを無視するとおこる危険なことを紹介します。

・タイヤがバーストする
・タイヤの寿命が短くなる

タイヤがバーストする

タイヤのひび割れを無視するとおこる危険なこと1つ目は、「タイヤがバーストする」です。タイヤのひび割れを無視して走行を続ければ、タイヤへの負担が大きくなり、最悪バーストする危険性があります。

たとえば、強い衝撃によるバーストや、荷物の積み過ぎによりタイヤが発熱して破裂するなど、走行中にバーストが起きれば大きな事故につながりかねません。

また、タイヤのひび割れ原因と走行時のタイヤへの負担が組み合わさることで、バーストする危険性も高まります。

タイヤのひび割れを無視して走行するのは、危険しかありません。

安全に走行を継続するためにも、タイヤのひび割れがどの程度なのか、定期的に確認しましょう。

タイヤの寿命が短くなる

タイヤのひび割れを無視するとおこる危険なこと2つ目は、「タイヤの寿命が短くなる」です。タイヤのひび割れが悪化しやすい状況で走行を続ければ、タイヤにかかる負担が増加し続けます。

たとえば、タイヤのひび割れを無視すれば、以下の流れを早く繰り返す可能性があります。

  1. タイヤのひび割れが発生
  2. 無視して走行を継続する
  3. タイヤの状態が悪化
  4. タイヤに亀裂が入りやすくなる
  5. タイヤが走行中にバーストする
  6. タイヤの交換を余儀なくされる

上記の流れが早いほど、タイヤの寿命が短くなりタイヤの交換回数が増え、多くのコストが発生します。

一方で、タイヤの状態を確認しながらタイヤの劣化やひび割れ対策をすれば、タイヤの寿命を伸ばすことは可能です。

タイヤ管理を適切におこない、タイヤの劣化やひび割れを未然に防ぎ、タイヤの寿命を伸ばしましょう。

タイヤのひび割れを予防する方法

タイヤのひび割れを予防する方法

これまで、タイヤのひび割れ原因や危険なことについて解説してきました。重要なポイントは以下の3つです。

  1. タイヤの経年劣化は避けられない
  2. タイヤのひび割れは完全には補修できない
  3. タイヤのひび割れは無視してはいけない

本章では、タイヤを長く使用できるように、タイヤのひび割れを予防する4つの方法を紹介します。

  1. タイヤの空気圧を適正値に保つ
  2. タイヤワックスを適度に使用する
  3. タイヤを定期的にメンテナンスする
  4. タイヤを適切な方法で保管する

タイヤの空気圧を適正値に保つ

タイヤのひび割れを予防する方法の1つ目は「タイヤの空気圧を適性値に保つ」です。タイヤの空気圧が低下したままの連続走行は、タイヤと地面の接する面積が増えることで通常以上の負担がかかります。

一方、タイヤの空気圧を保てばタイヤへの負担が軽減でき、タイヤのひび割れを予防することが可能です。タイヤの空気圧を適正値に保つと、他にも以下のメリットがあります。

・偏摩耗の予防
・タイヤの劣化予防
・燃費の低下を抑制

タイヤの空気圧は定期的にチェックする必要があります。最寄りのガソリンスタンドで簡単に補充できるため、月1回はタイヤの空気圧を確認して適正値を保ち、タイヤへの負担を抑えましょう。

なお、タイヤの空気が抜けにくくなる窒素ガスを使用すれば、タイヤの空気圧を一定に保てるためおすすめです。
タイヤの窒素ガスについては、【タイヤに窒素ガスは必要?入れて得られる5つの効果・メリットを初心者向けに解説!】、タイヤの空気の入れ方については、【車の空気圧を確認する方法|適正な値を計測する6つのコツも紹介】の記事も参考にしてみてください。

タイヤワックスを適度に使用する

タイヤのひび割れを予防する方法の2つ目は「タイヤワックスを適度に使用する」です。タイヤワックスは、タイヤの表面にコーティングすることで、汚れや劣化を抑制させる効果があります。

タイヤのひび割れを予防する場合は、水性タイプのタイヤワックスをおすすめします。油性タイプのタイヤワックスは、タイヤ成分の劣化防止剤と化学反応をおこしてしまい、タイヤの劣化を早める恐れがあるからです。

水性タイプと油性タイプの特徴は以下の通りです。

タイヤワックス種類 メリット デメリット
水性タイプ タイヤの劣化予防や汚れからの保護 水と一緒に流れやすい
油性タイプ タイヤに艶が出てキレイに仕上がる タイヤの劣化を早める

タイヤの寿命を伸ばすために、水性タイプのタイヤワックスを適度に使用して、タイヤのひび割れを未然に防ぎましょう。

タイヤを定期的にメンテナンスする

タイヤのひび割れを予防する方法の3つ目は「タイヤを定期的にメンテナンスする」です。

一般的に車を点検する頻度は、法令点検を除き数ヵ月に1回ですが、タイヤのひび割れを予防するためには、月1回の点検をおすすめします。タイヤの状態を把握できれば、タイヤのひび割れ対策をできるだけでなく、タイヤのひび割れ以外の問題を発見できる可能性があるからです。

JAFでは、年間走行距離が10,000km程度の場合、1ヵ月に1度を目安に日常点検の実施を推奨しています。日常点検の15項目の中で、タイヤに関わる点検項目は以下の4つです。

  1. タイヤの亀裂や摩耗、損傷の確認
  2. タイヤの空気圧の確認
  3. タイヤの溝の深さを確認
  4. ランプ類の点灯や点滅の確認

参照:JAF(日常点検15項目(私にもできるマイカー点検))

上記の点検を定期的に実施すれば、タイヤへの悪い影響を未然に防ぐことが可能です。タイヤが最適な状態をキープできるように、タイヤを定期的にメンテナンスしましょう。

タイヤを適切な方法で保管する

タイヤのひび割れを予防する方法の4つ目は「タイヤを適切な方法で保管する」です。タイヤを適切な方法で保管すれば、タイヤのひび割れ予防の他に、タイヤの長寿命化にもつながります。

たとえば、以下の保管方法です。

保管方法 効果
屋外ではタイヤカバーをする 紫外線と雨風を防ぎ、タイヤのひび割れが予防できる
タイヤの置き方に留意する タイヤの変形を予防できる

上記の保管方法は、自宅保管が条件であるため、敷地内にタイヤを保管するスペースが必要になります。自宅で保管が難しい場合は、タイヤを適切な環境で保管してくれるタイヤ保管サービスの利用がおすすめです。

タイヤを適切な方法で保管して、タイヤのひび割れを未然に防ぎましょう。
タイヤの正しい保管方法については【タイヤの正しい保管方法は?事前準備でタイヤを長持ちさせよう】の記事も参考にしてみてください。

タイヤの寿命がきたら交換がおすすめ

        タイヤの寿命がきたら交換がおすすめ

タイヤの寿命がきたら、タイヤは早めに交換することがおすすめです。寿命がきたタイヤは、ひび割れやパンク、バーストの危険性があり、走行に支障があり危険だからです。

タイヤの寿命は、タイヤのすり減りによる溝の深さや、タイヤの製造年月日による経年劣化具合で確認できます。

一例として、タイヤがすり減る目安や溝の深さ、製造年月日からわかる寿命の目安をまとめました。

タイヤのすり減り具合から確認する場合
タイヤの種類 走行距離目安 タイヤがすり減る厚み
夏用タイヤ 5,000km 1mm
冬用タイヤ 3,000km 1mm
タイヤの溝で確認する場合
タイヤ交換必須の溝の深さ 確認方法
1.6mm以下 タイヤにスリップサインがでている
製造年月日で確認する場合
タイヤ交換の使用年数目安 確認方法
製造年月日から約5年以上経過 タイヤの側面の印字を確認する

上記の問題がある場合はタイヤの交換が必要です。

溝の深さについては、スリップサインが出ている状態で走行すれば、道路交通法違反の「整備不良」に該当するため注意する必要があります。タイヤの状態を確認できずにお困りの方は、最寄りの店舗に相談しましょう。

本章では、上記情報をもとに、夏用タイヤと冬用タイヤの寿命について解説します。

・夏用タイヤ(サマータイヤ)の寿命は約5年
・冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ)の寿命は約3年

なお、タイヤの製造年月日の見方については、【タイヤの製造年月日の見方は?使用の許容範囲や寿命を解説】の記事も参考にしてみてください。

夏用タイヤ(ノーマルタイヤ)の寿命は約5年

夏用タイヤ(サマータイヤ)の寿命は約5年です。夏用タイヤは、ゴムの性質が硬く地面への抵抗も低いため、走行性能の高さが特徴です。夏用タイヤの特徴を、以下の表にまとめました。

夏用タイヤ(ノーマルタイヤ)の特徴
タイヤの溝の深さ タイヤのゴムの性質 地面への抵抗力
8mm 硬い 低め

タイヤ交換必須であるスリップサイン(1.6mm)まで、計算すると以下の通りです。

溝深さの算出 8mm-1.6mm=6.4mm
距離の算出 5,000km×6.4mm=32,000km
寿命年数の算出 32,000km÷約6,000km(※)=5.3年

※:ソニー損保「2020年 全国カーライフ実態調査」

ただし車の使用状況によって、タイヤの劣化する早さは異なるため注意が必要です。自分で判断が難しい場合は、最寄りの店舗で相談して、タイヤの状態を確認してもらいましょう。

夏タイヤの寿命については、【夏タイヤの寿命はどれくらい?長く使い続けるコツを5つ紹介】の記事も参考にしてみてください。

冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ)の寿命は約3年

冬用タイヤ(スタッドレス)の寿命は約3年です。冬用タイヤは柔軟性が高く地面への抵抗が強いため、雪道では安定した走行が可能です。ゴムの性質がやわらかいため、タイヤのすり減りが早いという特徴があります。
冬用タイヤの特徴を、以下の表にまとめました。

冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ)の特徴
タイヤの溝の深さ タイヤのゴムの性質 地面への抵抗力
8~10mm やわらかい 高め

タイヤ交換必須であるスリップサイン(1.6mm)まで、計算すると以下の通りです。

溝深さの算出 8mm-1.6mm=6.4mm
距離の算出 3,000km×6.4mm=19,200km
寿命年数の算出 19,200km÷約6,000km(※)=3.2年

※:ソニー損保「2020年 全国カーライフ実態調査」

夏用タイヤと同様に、車の使用状況によってタイヤの劣化の早さは異なります。
また、冬用タイヤは未使用期間が夏用タイヤより長いため、保管する環境によってはタイヤの劣化を早めるため注意が必要です。
スタッドレスタイヤは夏用タイヤより劣化が早く、保管環境も重要であるため、使用前にタイヤの状態を必ず確認してから使用しましょう。
冬用タイヤについては、【スタッドレスタイヤの交換時期は?寿命の見分け方や長持ちさせる方法を解説】の記事も参考にしてみてください。

タイヤ点検と交換はタイヤワールド館ベストにお任せください!

タイヤ点検と交換はタイヤワールド館ベストにお任せください!

本記事では以下の内容を解説しました。

・タイヤのひび割れとは?
・タイヤがひび割れする5つの原因
・タイヤのひび割れ度合いで補修できるか決まる
・タイヤのひび割れを無視しておこる危険なこと
・タイヤのひび割れを予防する方法
・タイヤの寿命がきたら交換がおすすめ

とくに重要なポイントは以下の4つです。

・タイヤの劣化は避けられない
・タイヤのひび割れを確認できたら店舗に相談する
・タイヤの最適な状態を維持できるようにメンテナンスは定期的にする
・タイヤの寿命がきたら交換する

タイヤワールド館BESTでは、タイヤの定期点検やタイヤ交換、タイヤ保管サービスも実施しております。
タイヤのひび割れやタイヤの劣化でご心配の方は、ぜひご相談ください!

作成者: ベストライターチーム

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