オルタネーターってなに?!役割と交換にかかる費用や時間
車を運転していると、突然バッテリー警告灯が点灯した経験はありませんか?
その原因は、車の電気系統を支えるオルタネーターの不調にあるかもしれません。
オルタネーターは、エンジンの力を電力に変え、車のバッテリーや電気装置を正常に動かすために欠かせない部品です。
本記事では、オルタネーターの役割や故障のサイン、交換費用の目安についてわかりやすく解説します。
オルタネーターの役割と車両への影響

オルタネーターは、車両の電力供給を担う重要な部品であり、簡単にいうと「発電機」のことです。
車を動かすには、ガソリンだけではなく電気も必要です。エンジンを始動するのにはもちろん窓の開け閉め、ライトの点灯まで電気を使って車は動きます。
車に電力を供給しているのはバッテリーですが、そのバッテリーを充電するのが車の発電機であるオルタネーターなのです。
オルタネーターの役割
オルタネーターは、エンジンの回転力を利用して電力を生成する発電機です。生成された電力は、車内の各種電装品(ヘッドライト、エアコン、オーディオシステムなど)に供給されるとともに、バッテリーの充電にも使用されます。
車両への影響
オルタネーターが正常に機能していることで、車両の電装品は安定して動作し、バッテリーも適切に充電されます。しかし、オルタネーターが故障すると以下のような影響が生じます。
● 電装品の不具合
● バッテリーの劣化
● エンジンの始動不良
オルタネーターが故障すると、ヘッドライトの明るさが低下したり、エアコンやオーディオシステムが正常に動作しなくなる、バッテリーが上がりやすくなります。また、エンジンの始動が困難になることがあります。
このように、オルタネーターは車両の電力供給において中心的な役割を果たしており、その正常な動作が車両全体の性能と安全性に直結しています。
オルタネーターの故障原因とその症状

オルタネーターの故障は、車両の電力供給に重大な影響を及ぼします。以下に、主な故障原因とその症状を詳しく解説します。
これらの症状を早期に発見し、適切な対処を行うことで、重大なトラブルを未然に防ぐことが可能です。
オルタネーターの主な故障原因
オルタネーターの主な故障原因は以下通りです。
● 部品の経年劣化による寿命
● 水や熱による故障
オルタネーターの主な故障原因は、部品の経年劣化による寿命です。特に内部のブラシやベアリングの摩耗が挙げられます。
また、オルタネーターに付属するレクティファイヤーやICレギュレーターは、水や熱に弱く、以下の要因で故障することがあります。
要因 |
内容 |
水の浸入 |
通常の雨では問題ありませんが、車両に損傷がある場合や強い台風などで内部に水が入り込むと、故障の原因となります。 |
高温環境 |
エンジンの不具合で異常な高温になると、これらの部品が損傷する可能性があります。 |
これらの要因により、オルタネーターが故障すると、バッテリー上がりや走行中のエンストなどの症状が現れ、重大な事故につながる恐れがあります。
そのため、定期的な点検と早期の異常発見が重要です。
※レクティファイアー…発電した交流電気から直流電気に交換する装置。
※レギュレーター…液体・気体の流量をコントロールする調整弁、また回転速度のコントロールを行う調速機など、調整を主な役割とする装置・システムの総称。
故障時の主な症状
故障時の主な症状は以下の通りです。
● バッテリー警告灯の点灯
● 異音の発生
● 電装品の動作不良
● エンジンの始動不良
オルタネーターの発電不良により、バッテリー警告灯が点灯したり、「キーキー」や「カラカラ」といった金属音がエンジンルームから聞こえる場合、オルタネーターの不具合が疑われます。
また、ヘッドライトの明るさ低下やエアコンの効きが悪くなるなど、車内の電装品に異常が現れたりもします。
バッテリーへの充電不足により、エンジンがかかりにくくなる、または全くかからなくなるということも、故障時の主な症状の一つです。
オルタネーターが故障すると、最悪の場合車が動かなくなってしまうので、早急な修理・交換が必要です。
オルタネーターの点検方法と故障診断のポイント

オルタネーターに異常があるかどうかを確認するためには、以下の2つの点検が必要です。
- 電圧の点検(無負荷試験)
- 電流の点検(負荷試験)
この2つの試験によってオルタネーターに異常がないか点検します。
1.電圧の点検(無負荷試験)
オルタネーターの電圧を測定することで正常な発電が行われているか確認します。
通常、12Vを超える電圧があれば問題ありません。
電圧測る時には「無負荷試験」を行います。
項目 |
内容 |
無負荷試験 |
ヘッドライトやエアコンを使用しない状態で、エンジン回転数を2,000~2,500rpmにした際の電圧を測定します。12Vを超える電圧があれば問題ありません。 |
2.電流の点検(負荷試験)
電流を測定することで、発電が電気負荷に応じて適切に行われているかを確認します。
電流は30A以上あれば問題ないと判断できます。ヘッドライトなどを使用している場合でも電流値が変わってくるので、30A以上なら高くても問題はないです。反対に、使用しているのにも関わらず電流値が上がらない場合は故障が疑われます。
電流を測る時は「負荷試験」を行います。
項目 |
内容 |
負荷試験 |
ヘッドライトやエアコンなど、車両の電装品をすべてONにした状態で電流を測定します。電流値が30A以上で、電気負荷に比例して電流が増加していれば正常と判断できます。 |
オルタネーターの簡易測定ツールについて
最近では、簡易的なオルタネーターの電圧を測定する「オルタネーターチェッカー」や「バッテリーチェッカー」が市販されています。

参考:amazon公式サイト
これらのツールやOBD2診断機(故障診断機)を使用することで、車両の電圧を簡単にチェックできます。
ただし、これらはバッテリーやシガーソケットの電圧を測定するものであり、オルタネーター自体の電圧や電流を直接測定するわけではありません。
参考にはなると思いますが、やはり正確な判断はプロにまかせることをおすすめします。
オルタネーターの交換修理方法と交換費用の目安

オルタネーターが故障した場合、主な修理・交換方法は以下の4つに分けられます。それぞれの特徴とメリット・デメリットを比較してみましょう。
- 新品に交換する
- 中古品と交換する
- リビルト品と交換する
- オーバーホールする
1.新品に交換する
オルタネーターが故障した場合、新品に交換する方法は1番早く、かつ安心な方法ですが金額は1番高くなります。
一般的な軽自動車であれば約40,000円~50,000円程度、国産の普通自動車であれば約50,000円~100,000円前後が相場となります。
ただこの新品でも社外品となると安価で粗悪品が市場に出回っている場合もあるので、注意が必要です。
メリット |
デメリット |
・最も確実で安心できる方法。
・性能が新品と同等で、耐久性も高い。 |
・価格が最も高額。
・社外品には品質の低い製品も存在するため注意が必要。 |
2.中古品と交換する
最近では、昔より中古のオルタネーターが手に入りやすくなったため、中古品と交換する方法も選択肢の一つです。
しかしながら、どうしても品質の判断がつきにくいのと、あくまで中古品になるのでたとえ純正品でも走行距離や使用年数をよく確認する必要があります。
費用は約30,000円~です。
また、中古品だと取付けが出来ないディーラーや整備工場が多いので注意が必要です。
メリット |
デメリット |
価格が比較的安価。 |
・品質の判断が難しく、耐久性が低い可能性がある。
・取り付けに対応していない整備工場もある。
・走行距離や使用年数をよく確認する必要がある。 |
3.リビルト品と交換する
リビルト品とは中古の部品をオーバーホールして、新品同様に綺麗に再生し、丁寧に品質チェックした商品です。
中古品とは異なり、品質が保証されています。
リビルト品の価格は新品よりは安く、中古品よりは高いことが通常です。
ですが保証付きで販売されているリビルト品もあるので中古では不安、でも費用を抑えたい方におすすめです。
メリット |
デメリット |
・中古品を再生したもので、品質が保証されている。
・新品と中古品の中間的な価格。 |
・新品に比べると性能が若干劣る可能性がある。 |
4.オーバーホールする
オーバーホールとは、壊れた部品を全て分解し、内部の消耗部品や古くなっている部品を新品へ交換し、組み付けなおす事を言います。
再利用できる部品はそのまま使用するので必要なところだけを交換できるので費用も抑えることができます。
メリット |
デメリット |
・必要な部品のみ交換するため、費用を抑えられる。 |
・作業が複雑で、技術力のある整備工場が必要。
・再度故障する可能性もゼロではない。 |
オルタネーターの修理・交換方法の選び方

オルタネーターの修理方法は、車の状態、予算、重視する点によって最適なものが異なります。
状況 |
推奨方法 |
予算に余裕があり、最も確実な方法を選びたい場合 |
新品交換 |
費用を抑えたいが、品質も重視したい場合 |
リビルト品交換 |
費用を極力抑えたい場合 |
中古品交換またはオーバーホール |
基本的には上記のように選んでもらえればと思います。
オルタネーターの修理・交換を選ぶ際のポイント

オルタネーターの修理・交換を選ぶ際のポイントをさらに詳しく解説します。
● 整備工場に相談する
● 保証内容を確認する
整備工場に相談する
各整備工場で得意とする修理方法や取り扱っている部品が異なるため、事前に相談することが大切です。
また、複数の意見を聞くことで、より客観的な判断材料を得ることができ、見積もりをもらうことで、費用面の検討もすることができます。
保証内容を確認する
中古品やリビルト品を選ぶ場合は、保証内容をしっかりと確認しましょう。
とくに大切なのは、保証対象となる故障を具体的に確認することです。
例えば、交換した部品の不具合だけでなく、交換作業に起因するトラブルも保証対象となる場合があります。
オルタネーターはどこで修理・交換できる?

オルタネーターの交換は以下のお店で修理・交換することができます。
● カーディーラー
● カー用品店
● 整備工場
● 出張サービス
ご自身でオルタネーターの交換を行う方もいますが、オルタネーターはエンジンルーム内の作業となるため、車の構造や内部の専門知識のない方の場合だと交換するのは難しい作業なため、プロにまかせることをおすすめします。
カーディーラー
カーディーラーは、純正部品を使用し、メーカーの技術力とノウハウを最大限に活かした修理が可能です。しかし、費用が高く、待ち時間が長い場合があるというデメリットも。
新車保証期間内であれば、交換費用が無料になる場合もあるため、新車で購入された方は一度相談してみることをおすすめします。
カー用品店
カー用品店は、気軽に相談でき、持ち込み交換も可能な場合があるのが魅力です。
しかし、店舗によって技術力に差があり、対応できる車種も限られている場合があります。また、保証期間が短いこともあるため、注意が必要です。
整備工場
整備工場は、ディーラーに比べて費用を抑えられる場合があり、専門的な知識を持つメカニックが在籍しているところが多く、柔軟な対応が期待できます。
しかし、店舗によってサービス内容が異なるため、事前にしっかりと比較検討することが大切です。
出張サービス
出張サービスは、自宅や職場まで来てくれるため、忙しい方でも利用しやすいのが特徴です。
しかし、対応エリアが限られている場合があり、費用が高くなる可能性もあります。
オルタネーターに関するよくある質問

ここではオルタネーターに関するよくある質問についてお答えします。
- オルタネーターは夏に故障しやすい?
- オルタネーターの修理・交換にかかる時間は?
- バッテリーが上がりとオルタネーターの関係を教えて
1.オルタネーターは夏に故障しやすい?
オルタネーターは消耗品であり、寿命が近づくと故障のリスクが高まります。とくに夏は、エンジンルーム内の温度が上昇し、オルタネーターに過度な熱負荷がかかるため、故障しやすくなります。
これは、エンジンの動力を利用して発電するオルタネーターがエンジンルーム内に設置されており、夏の高温環境が加わることで、劣化が進行しやすくなるためです。
そのため、異常を感じた際は、早急にカーディーラーや整備工場で点検・修理を受けることをおすすめします。
2.オルタネーターの修理・交換にかかる時間は?
オルタネーターの修理・交換にかかる時間は車によって異なります。
1時間程度で終わる車もあればリフトで上げて車の下からの作業や干渉する部品が多い場合は半日かかる時もあるため、依頼の際には所要時間も確認しておきましょう。
3.バッテリーが上がりとオルタネーターの関係を教えて
長期間車を使用せず放置すると、オルタネーターが稼働せず充電が行われないため、バッテリーが上がりエンジンが始動しなくなることがあります。
一方、頻繁に車を使用していても、以下のようなオルタネーターの不具合によって問題が発生することがあります。
故障箇所 |
故障内容 |
ブラシの摩耗 |
走行によりローターコイル(電磁石)に電流を供給する接点となるブラシが摩耗し接触不良が発生。電流供給が不安定になります。 |
レクティファイアーの故障 |
発電された交流電流を直流電流に変換する装置の故障により、電流供給が不安定になります。 |
レギュレーターの故障 |
発電出力の調整ができないため、過充電や不足充電が発生する可能性があります。 |
これらの故障が起きると、発電量の低下やバッテリー上がり、さらには走行中のエンジンストール(エンスト)など重大なトラブルにつながる可能性があります。
新品に交換したばかりのバッテリーが上がってしまったり、走行中のエンストなどで、思わぬ事故につながる恐れもあるためオルタネーターの点検は大切です。
まとめ:オルタネーターは定期的に点検しよう

今回はオルタネーターについて解説しました。
「オルタネーター」は、車の発電機のようなもの。この部品がなければ、バッテリーが充電されず、車は動きません。
性能低下を早期に発見することで、走行中のトラブルを防ぎ、車両の安全性を確保することができます。定期的に電圧と電流を測定し、必要に応じて専門の整備工場で詳細な診断を受けましょう。
夏は特に暑いため、エンジンルームの温度上昇に注意が必要です。もし、車の調子がおかしいと感じたら、お気軽にタイヤワールド館ベストにご相談ください。OBD診断も実施していますので、気になる点があればお気軽にご来店くださいね。

多賀城店
TEL: 022-366-7811
住所:宮城県多賀城市八幡1-1-5
アクセス:仙台国道45号線沿い
営業時間:10:00~19:00
趣味:お客様の車をドレスアップすること
モットー:全てのお客様から喜びの声を沢山頂けるよう接客を行うこと
特技:タイヤ・ホイールのインチアップ・マッチング・インセット計算
20年以上のキャリアを持ち多くの顧客から絶大な信頼を得ている。