ハイエースのタイヤ交換をする際は、サイズやLT規格に注意しましょう。LT規格でないタイヤに交換してしまうと車検に通りません。
そこで当記事では、ハイエースと乗用車で異なるタイヤ交換のポイントを解説します。
記事の最後には商用車感を払拭するのにおすすめのタイヤを紹介していますので、ハイエースのタイヤ交換に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
※この記事は200系ハイエースに関して執筆しています。
- ハイエースのタイヤ・ホイールともに強度が必要
- ハイエースのタイヤ交換の費用
- ハイエースのタイヤ交換を自分でする方法
- ハイエースのジャッキアップポイント
- ハイエースはホイールごと交換するのがおすすめ
- ハイエースのタイヤ・ホイールを選ぶときの注意点
- ハイエースにおすすめのタイヤ3選
- ┗トーヨータイヤ H30
- ┗トーヨータイヤ OPEN COUNTRY R/T
- ┗グッドイヤー イーグル ナンバーワン ナスカー
- ハイエースのタイヤ交換ならタイヤワールド館ベストにおまかせ
- ハイエースのタイヤ交換時にホイールも変えて気分を一新しよう
ハイエースのタイヤ・ホイールともに強度が必要
ハイエースのタイヤとホイールには強度が求められます。ハイエースは人や物を運ぶ「働く車」を前提に製造されているので、乗用車のタイヤ・ホイールとは異なります。
● ハイエースのホイールについて
乗用車とハイエースのタイヤ・ホイールの違いを知り、購入の際に強度が低いものを購入しないようにしましょう。
ハイエースのタイヤについて
200系ハイエースのタイヤは、商用車用の「LT(ライトトラック)規格」を選ぶ必要があります。LT規格は、重い荷物や乗員数に耐えられるように強度が高く作られているタイヤのことです。
ハイエースはLT規格のタイヤでないと車検に通りません。Commercial Vehicle(コマーシャルビークル・商用車)をあらわすCタイヤも同義です。
一方でハイエースの純正タイヤサイズは、前後とも「195/80R15 107/105L LT」もしくは「185/75R15 106/104L LT」です。純正の場合、ワゴン・バンともにサイズは変わりません。
乗用車用のタイヤでは見かけない「107/105」は、前輪と後輪のロードインデックスをあらわしています。
フロント(前輪) | ロードインデックス:107 |
リア(後輪) | ロードインデックス:105 |
ちなみに「107/105L」の「L」は速度記号です。「L」は規定の条件下で、最高速度120(km/h)まで走行することができます。
その他のタイヤサイズの見方については、下記の記事を参考にしてください。ハイエースのタイヤを選ぶ際は、LT表記があるか必ず確認しましょう。
関連記事:タイヤサイズの見方は?表記や選び方を解説
100系ハイエースまでは乗用車用タイヤでも車検が通る場合も
100系のハイエースまではバン以外にもワゴン設定があり、ワゴンだとミニバンタイヤや乗用車タイヤを装着しても問題がありませんでした。しかし200系ハイエースは車自体がバン設計なので、LTタイヤを装着しないと車検には通りません。混同しないようにご注意ください。
ハイエースのホイールについて
ホイールにもタイヤと同じように「JWL」「JWL-T」の規格があります。この規格は、アルミホイールに一定の強度が保たれているか確認するためのもので、テストを通過したホイールには刻印が入ります。
JWLとJWL-Tの違いは以下の通りです。
JWL | 3ナンバーや5ナンバーの乗用車 |
JWL-T | 1ナンバーや4ナンバー、定員11名以上の2ナンバーの商用車 |
ただ、2014年の法改正により、最大積載量が500kg以下かつ車両重量が3.5t以下であれば、貨物自動車でもJWLの規格で車検が通るようになりました。
参考:国土交通省pdf
ハイエースは最大積載量が1,000kgなので、バン・コミューターはJWL-T。3ナンバーのハイエースワゴンは、JWLマークが必要です。
ハイエースのタイヤ交換の費用
ハイエースのタイヤ交換にかかる費用を、ベストオンラインショップで取り扱っている「トーヨータイヤ H30」でシミュレーションしてみました。
例)トーヨータイヤ H30 15インチの場合
1本の価格(税込) | 13,200円 |
4本の価格(税込) | 52,800円 |
工賃(税込) | 7,920円 |
タイヤ4本と工賃の合計額(税込) | 60,720円 |
「タイヤ交換だけでこの価格か…」と思った方は、ホイールも同時に交換すると工賃が抑えられます。
トータル金額は増えますが、ホイールのデザインによっては商用車感を払拭され、ハイエースをドレスアップできるのでおすすめです。また、ホイールにタイヤが装着されているため、自分で作業もできるので工賃も抑えられます。
ハイエースのタイヤ交換を自分でする方法
ハイエースのタイヤ交換を自分でする方法を解説します。
● 作業手順
タイヤ交換の作業や必要な工具は基本的に同じなので、一度覚えればどの車でも応用できます。季節ごとにタイヤ交換する方は、工賃の節約になるのでぜひ参考にしてください。
用意する工具
ハイエースのタイヤ交換に必要な工具は以下の通りです。
● フロアジャッキ
● ジャッキスタンド
● クロスレンチ
● トルクレンチ
車載のパンタジャッキでも交換できますが、作業時間や疲労感がまったく違うのでフロアジャッキも購入するのがおすすめです。
一方で、輪止めやジャッキスタンドは安全に作業するために必要です。フロアジャッキで車体を持ち上げたまま作業すると、油圧が抜けて落下したり何かの拍子に車が揺れてジャッキからずれたりする恐れがあります。
時間短縮や安全な作業のためにも、上記の工具は最低限揃えましょう。
作業手順
自分でタイヤ交換する作業手順は以下の通りです。
- 輪止めで車体が動かないように固定する
- クロスレンチでホイールナットを少し緩めておく
- フロアジャッキで車体を持ち上げる
- 持ち上げた車体の下にジャッキスタンドを設置する
- ホイールナットを外す
- ホイールを脱着する
- 新しいホイールを取り付ける
- ホイールナットを仮締めする
- ジャッキスタンドを取り外し、車体をゆっくり下ろす
- トルクレンチで指定の締め付けトルク値まで締める
また、タイヤ交換を自分で行うメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット |
---|---|
工賃が抑えられる タイヤ交換の知識がつく |
車体落下の危険性 パーツ破損の恐れ 工具を揃えるのに費用がかかる |
車体落下とパーツの破損の危険は、ジャッキスタンドとトルクレンチを使用すれば抑えられます。トルクレンチは、ホイールナットを適正な力で締め付けるための工具です。ホイールナットを締め付ける力は強すぎても弱すぎてもいけないため、トルクレンチを使用して締め付けます。
「自分でタイヤ交換できるようになりたい」「もっと詳しく知りたい」という方は、下記の記事を参考にしてください。
関連記事:【初心者向け】タイヤ交換に必要なものは?工具の使用方法から注意点まで解説!
ハイエースのジャッキアップポイント
ハイエースのジャッキアップポイントは、以下の通りです。
フロント | 前輪シャフト後方にある斜めの凸凹箇所 |
---|---|
リア | スペアタイヤ後方のキャップがついている盛り上がった箇所 (デフケース:キャップにジャッキが当たらないよう注意) |
また、ジャッキスタンドをかける場所は以下の通りです。
フロント | サイドを下から覗いたところにある出っ張り部分 |
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リア | リーフスプリングの出っ張り部分 |
ジャッキアップポイントは間違えて違う箇所を持ち上げてしまうと、部品の破損や車の故障につながる恐れがあります。そのため、ジャッキアップの際は適切な箇所で持ち上げてください。
ハイエースはホイールごと交換するのがおすすめ
ハイエースのタイヤ交換をする際は、ホイールごと交換するのがおすすめです。ハイエースは働く車として使用されることが多いため、純正ホイールだとどうしても商用車感がでてしまいます。
そこで、ホイールを社外品に交換することで一気に雰囲気が変わり、商用車感がなくなります。また、ハイエースのカスタムパーツは豊富にあり、個性を出したカスタムも可能です。
ハイエースのタイヤ・ホイールを交換するなら「デイトナSS+グッドイヤー ナスカー」の組み合わせが定番です。
ホワイトレタータイヤを装着すればアウトドア感を演出でき、一味違うハイエースにできます。
関連記事:人気のホワイトレタータイヤとは?オススメや似合う車種を紹介
ハイエースのタイヤ・ホイールを選ぶときの注意点
ハイエースのタイヤ・ホイールを選ぶときの注意点を紹介します。
● ホイールも同時に交換する場合は6穴を選ぶ
ハイエースはタイヤやホイールの規格が乗用車と異なります。ハイエースの特徴を理解し、間違えて乗用車用を購入しないようにしましょう。
LT規格のタイヤを選ぶ
ハイエースのタイヤを選ぶときは必ずLT規格のタイヤを選択してください。ハイエースは基本的に貨物登録になるため、LT規格のタイヤでないと車検に通りません。
LT規格のタイヤが必要になるハイエースは以下の通りです。
LT規格のタイヤが必須(ナンバープレートの3桁部分が1〇〇・4〇〇) | ハイエースバン |
LT規格でなくても車検可能(ナンバープレートの3桁部分が3〇〇) | ハイエースワゴン |
所有するハイエースがバンかワゴンかわからない方は、ナンバープレートでも確認できます。乗用に作られているハイエースワゴン以外は、LT規格のタイヤが必要です。
ホイールも同時に交換する場合は6穴を選ぶ
ハイエースのホイールサイズは「6穴 PCD/139.7」です。街中を走っている乗用車は「5穴PCD/114.3」が多いため、購入するときに間違えないようにしてください。
ただ、ハイエースはカスタムベースとして人気なので、専用ホイールが豊富に販売されています。そのため「ハイエース ホイール」と検索すれば、多くヒットします。サイズを調べて購入するのは面倒な方は、ハイエース専用ホイールを購入するのがおすすめです。
ホイールのインチ数・リム幅・インセットにこだわりすぎて、ホイールの穴数とPCDを見落とさないように注意しましょう。
ハイエースにおすすめのタイヤ3選
ベストがおすすめするハイエースのタイヤ3選は以下の通りです。
- トーヨータイヤ H30
- トーヨータイヤ OPEN COUNTRY R/T
- グッドイヤー イーグル ナンバーワン ナスカー
ハイエースに似合うホワイトレタータイヤを選びました。ぜひ参考にしてください。
1.トーヨータイヤ H30
トーヨータイヤH30はバン専用のドレスアップタイヤとして人気です。疾走感をイメージしたホワイトレターで、仕事で使用する車でもファッション性を取り入れられます。
H30は、ハイエースにさりげなくファッション性をプラスしたい方におすすめなタイヤです。
2.トーヨータイヤ OPEN COUNTRY R/T
OPEN COUNTRY R/Tは独自のラギットテレーンと呼ばれるトレッドパターンが特徴です。
トラクション性能に優れた「マッドテレーン」と、街乗りとのバランスを考えられた「オールテレーン」の2つの特性を両立しています。見た目がゴツゴツしているので、SUVやクロカンの車に人気です。
昨今、ハイエースで人気の4WD系カスタムでも頻繁に取り入れられ、OPEN COUNTRY R/Tの存在感により「アゲ系カスタム」を実現できます。OPEN COUNTRY R/Tは、アウトドアメインでハイエースを利用している方におすすめのタイヤです。
3.グッドイヤー イーグル ナンバーワン ナスカー
イーグル ナンバーワン ナスカーはドレスアップの定番として知られており、バン特有の走行時のふらつきや偏摩耗に対応しています。
ナスカーとはアメリカのモータースポーツ団体のことで、ストックカーレーススタイルをハイエースで真似るために流行したのが、ナスカーのホワイトレタータイヤです。
ホワイトレタータイヤの元祖ともいえるナスカーは、個性あるハイエースにカスタムしたい方におすすめです。
ハイエースのタイヤ交換ならタイヤワールド館ベストにおまかせ
ハイエースをはじめとした、商用車のタイヤ交換はベストにお任せください。宮城県・岩手県・北海道の11店舗ではもちろん、全国に約4,000の提携店舗でタイヤの交換・取付が対応可能です。
オンラインショップで購入したタイヤはそのまま提携店舗に直送されるため、受け取りや取付日までの保管が必要ありません。オンライン上でタイヤの購入から取付日の予約まで完結するので、時間がない方でも隙間時間にご利用していただけます。
近くにタイヤ交換できるお店がない方は、ベストの提携店舗なら自宅近くにあるかもしれません。ぜひ一度、検索してみてください。
ハイエースのタイヤ交換時にホイールも変えて気分を一新しよう
ハイエースのタイヤ交換する際は、LT規格でないと車検に通りません。ホイールも交換するならサイズは「6穴/PCD139.7」です。
ハイエースは商用車として認知されていますが、カスタムベースとしても人気があります。そのため、パーツが豊富なのでホイール交換も気軽に行えます。
ハイエースをドレスアップするなら、ベストがおすすめするタイヤは以下の3種類です。
● トーヨータイヤ OPEN COUNTRY R/T
● グッドイヤー イーグル ナンバーワン ナスカー
ハイエースにはホワイトレタータイヤが似合うため、タイヤ・ホイールを交換すれば一気に商用車感を払拭できます。
カスタム画像とシュミレーションツールでイメージをふくらませよう
ハイエースのカスタム画像を参考にしたいという方は、ぜひベスト写真館をのぞいてみてください。
ハイエースの装着画像へ
また、ホイールシュミレーションでは、装着イメージを確認することができるので、こちらもぜひお試しください。
ハイエースのタイヤをホワイトレターにして、カーライフをより楽しいものにしてください。
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