ホイールキャップを交換したくても、「外し方がわからない…」と悩んでいませんか?
純正のホイールキャップにもおしゃれなものが増えてきましたが、カスタマイズをして自分好みの足回りを楽しみたい人も多いと思います。
本記事では、ホイールキャップの外し方を3つ解説します。外すときの注意点や取り付け方もお伝えするので、安心して作業に取り組めるでしょう。
ホイールキャップは、スチールホイールの見た目を手軽に変えられるアイテムです。難しい作業ではないので、ホイールキャップの交換を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。
- ホイールキャップとは?センターキャップとの違い
- ホイールキャップの外し方3選
- ┗手で外す
- ┗工具を使う
- ┗タオルやウエスをひっかける
- ホイールキャップを外すときの注意点
- ┗爪が割れる可能性がある
- ┗ホイールナットで固定するタイプはジャッキアップが必要になる
- ホイールキャップの取り付け方
- ホイールキャップを選ぶときの注意点
- ホイールキャップは外したままでも大丈夫?
- 見た目を大きく変えるならホイールの交換がオススメ
- ホイールの交換はタイヤワールド館ベストへ!
ホイールキャップとは?センターキャップとの違い
ホイールキャップ(ホイールカバー)とは、スチールホイールの上に装着されているカバーのことです。
プラスチック製のものが多く、構造はとてもシンプルです。内側にある爪にはリングがかかっており、爪の部分をホイールの上からはめ込んで装着します。
主な役割は、ホイールとハブ(車体側のホイールを取り付ける部分)の周りを保護することです。水や泥から足回りの部品を守り、錆びにくくしています。
もし錆びが原因でホイールナットが固着してしまうと、無理に取り外そうとしてハブボルトのねじ山をなめてしまう可能性があります。
ハブ周りが錆びてしまうと、ホイールの取り付けが悪くなり、走行中ハンドル操作に支障が出ることも考えられるでしょう。最悪の場合、ホイールナットの締め付けが甘くなり、脱輪する可能性もゼロではありません。
ホイールキャップは、印象を手軽に変えられるドレスアップアイテムでもありますが、車の足回りを守る大事な部品です。
また、よく似た部品に「センターキャップ」があり、ホイールキャップとは異なります。
ホイールカバー (ホールキャップ) |
ホイールセンターキャップ (センターキャップ) |
センターキャップは、ホイール全体ではなくハブの部分のみを保護するカバーです。ホイールの中心にあり、ホイールキャップより面積は小さくなります。
アルミホイールに取り付ける場合が多く、アクセサリー感覚で好みのデザインを装着している人も多いでしょう。
中にはスチールホイールに取り付けられるものもあるので、無骨な印象はそのままに少しだけエッセンスを加える、といったおしゃれも可能です。
装着することでドレスアップになる印象が強い部品ですが、主な役割はホイールキャップと似ていて、ハブ周りを保護することです。
ホイールキャップの外し方3選
ホイールキャップの外し方を3つ紹介します。
- 手で外す
- 工具を使う
- タオルやウエスをひっかける
使用するのは、簡単に用意できるものばかりです。どの方法もすぐに試せるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
1.手で外す
手で外すやり方は、3つの中で一番オススメの方法です。準備物も軍手だけでいいので、手軽に作業が行えます。少しコツが必要ですが、そんなに難しいものではありません。
まず、軍手をはめて、ホイールキャップのすき間に手を入れます。一か所に手を入れず、となりに入れてください。
怪我をしてしまう可能性があるので、必ず軍手をはめてから作業をしてくださいね。
できるだけ中心ではなくタイヤ側(外側)に近い位置で指をひっかけ、手前に引っ張ります。
このとき、じんわりと力を入れるのではなく、瞬発的にグッと力を込めて引っ張ることが重要です。
すぐに外れるケースもありますが、思った以上に固く、なかなか外れないこともあります。
1回で外れない場合は、何度かに分けて引っ張ります。引っ張った場所しか外れなかったら、ホイールカバーが変形しないように力加減をして、徐々に外していきましょう。
2.工具を使う
2つ目は、工具を使って外す方法です。軍手とマイナスドライバーを用意してください。
手順は、ホイールキャップの外周に切り込みがある(ないタイプもある)ので、そこにマイナスドライバーを差し込み、てこの原理を利用して外します。
しかし、外れないからといって無理に力を入れたり、グリグリと回転させたりすると、ホイールキャップやホイールを傷つけてしまう恐れがあります。
手で外す以上にコツが必要になる方法だといえるでしょう。
中にはマイナスドライバーではなく、「ホイールキャップレンチ」という専用工具を使う方法もあります。
工具を使いたいけれどマイナスドライバーでは不安な人は、専用工具を使ってみるのも1つの方法です。
3.タオルやウエスをひっかける
3つ目はタオルやウエスをひっかけて外す方法です。軍手といらなくなったタオルやウエスを用意してください。
手順は、ホイールキャップのすき間からタオルやウエスを通して、手前に引っ張ります。
この方法は、ホイールキャップにある程度すき間がなければ使えません。スポークとスポークの間がせまかったり、ホイールとホイールキャップがぴったりくっついたデザインのものだったりすると、タオルやウエスを通すことが難しいからです。
もしタオルやウエスを通すすき間がないタイプなら、手で外すか工具を使う方法をオススメします。
ホイールキャップを外すときの注意点
ホイールキャップを外すときの注意点を解説します。
● ホイールナットで固定するタイプはジャッキアップが必要になる
難しい作業ではありませんが、安全に行うためにも、注意点は必ず理解しておきましょう。1つずつ解説します。
爪が割れる可能性がある
ホイールキャップの素材はABS樹脂というプラスチックでできている製品が多く、変形したり爪が割れたりする恐れがあります。
組み立て式のおもちゃや小物ケースで、部品が外れなかったりふたが開かなかったりしたときに、強く引っ張って部品が割れた…なんて経験はありませんか?ホイールキャップにも同じことがいえます。
経年劣化したホイールキャップほど、爪が割れたり変形したりする可能性が高くなります。新しい部品では考えにくいですが、それでも「壊れるかもしれない」という前提で外すほうがいいかもしれません。
もし爪が割れたり、変形したりしてしまったら、再使用はせず新しいものを取り付けましょう。
故障したホイールキャップを装着していると、走行中に外れてしまう場合があります。歩行者や他の車にぶつかるなど、危険がともないます。
事故を起こす可能性もあるので、壊れたホイールキャップは使わないようにしましょう。
ホイールナットで固定するタイプはジャッキアップが必要になる
まれに、ホイールナットで固定されているタイプのホイールキャップがあります。この場合だと、一度ホイールナットを外さないとホイールキャップは交換できません。
ホイールナットを外すには、ジャッキアップが必要になります。手順は以下の通りです。
- ホイールナットを少しだけゆるめる
- ジャッキアップする
- ホイールナットを外す
- ホイールキャップを外す
タイヤ交換と同じ手順でホイールキャップを外すことができます。
しかし、ホイールナットを外すということは、再度取り付けるときに規定トルク(力)で締め付けを行う必要があります。もし締め付けが甘く規定トルクに満たない場合、ホイールナットがゆるみ脱輪する恐れもあるでしょう。
規定トルクで締め付けを行うには、「トルクレンチ」とよばれる専用工具が必須です。手元に専用工具がない場合は購入するか、プロに依頼することをオススメします。
ホイールキャップの取り付け方
ホイールキャップの取り付けは、注意点をしっかり守っていれば簡単に行えます。手順は以下の通りです。
- ホイールキャップのくぼみ(エアバルブの位置)をエアバルブに合わせる
- ずれないように足や手でホイールキャップを抑える
- 浮いている場所を手で叩くように押し込む
- 最後に全体を叩き浮いている場所がないか確認する
まず、ホイールキャップのエアバルブの位置を確認しましょう。一か所だけくぼんでいる部分があるはずです。裏面に記載がある場合もあります。
エアバルブの位置を合わせず無理に取り付けてしまうと、エアバルブが傷ついてパンクの原因になったり、ホイールキャップの爪が割れたりする可能性があります。
製品によってはくぼみがないものもありますが、エアバルブに干渉することなく取り付けられる作りになっているはずです。
安全に取り付けるためにも、エアバルブの位置を間違えないようにしましょう。
次に、合わせたエアバルブの位置がずれないように手や足で固定します。ホイールにある程度重ねたら、浮いている部分を手で叩くように押し込みます。
ひと通り取り付けができたら、全体を叩いて浮いている場所がないか、もう一度確認してください。
不安であれば試運転をするとなおよいでしょう。
ホイールキャップを選ぶときの注意点
ホイールキャップを選ぶときの注意点を解説します。
● 汎用品でもはまらない場合がある
● アルミホイールには装着できない
ホイールキャップを外し、いざ新しいものを装着しようとしても、ホイールに合わなければ取り付けはできません。
注意点を確認し、あなたのホイールに合ったホイールキャップを選んでくださいね。
順番に解説します。
サイズを確認する
ホイールキャップを購入する前に、まずはサイズを確認しましょう。
ホイールキャップのサイズは、タイヤに記載してあるインチ数を確認します。たとえば「155/65 R 14」と表記してあるのなら、タイヤは14インチです。この場合、14インチのホイールキャップが装着されていることになります。
ホイールキャップの裏面に記載があるものもあるので、タイヤのサイズがわからない場合はホイールキャップを取り外して確認してみるのも1つの方法です。
いくら気に入ったデザインでも、サイズが合わなければ取り付けることはできません。購入する前にサイズを確認し、大きさの合ったものを購入するようにしましょう。
汎用品でもはまらない場合がある
まれに、ホイールキャップのサイズは間違っていないのにはまらない場合があります。汎用品でも、装着されているスチールホイールの形状と、ホイールキャップのデザインによっては取り付けができません。
外周の爪が上手くはまらなかったり、ホイールの真ん中が干渉してホイールキャップが浮いてしまったりする可能性もあります。
汎用品でサイズが合っているからといって、すべてのスチールホイールに装着できるわけではありません。
純正のホイールキャップなら問題なく装着できますが、ドレスアップの要素がなくなってしまいます。
ホイールキャップを交換するときは、サイズさえ合っていれば取り付けできるケースばかりではないことを理解しておきましょう。
アルミホイールには装着できない
ホイールキャップは、スチールホイールに装着する部品です。まれにアルミホイールでも装着する場合もありますが、一般的には装着しません。
アルミホイールはスチールホイール(鉄)に比べて錆びに強く、長く使えるのが特徴です。
※塗装が剥げて水などが入れば腐食する可能性はあります。
アルミはやわらかく加工しやすい金属なので、デザイン性も高く種類が豊富です。ホイールキャップがなくても、ホイールだけでドレスアップ効果を得られます。
アルミホイールにはあまり必要な部品とはいえないので、ホイールキャップはスチールホイールに装着しましょう。
ホイールキャップは外したままでも大丈夫?
ホイールキャップを外したまま走行することは推奨しません。
年数がたってくると、ホイールキャップが劣化して外れてしまったり、走行中に落としてしまったりすることも考えられます。だからといって、「運転には関係ないから」と放置するのはやめましょう。
ホイールキャップにはドレスアップのほかに、ホイールやハブ周りの部品を保護する役割があります。外れたまま走行を続けると、雨水や泥などで錆びてしまう恐れがあるからです。
錆が進行すると、ホイールナットが固着して外れなかったり、最悪の場合締め付けが甘くなって脱輪したりする可能性があります。
また、ホイールに錆が広がると、あまり見た目がいいとはいえません。走行に支障が出るのはもちろん、見栄えも悪くなります。
ホイールキャップが外れたり、故障したりしたときは、そのままにせず早めに新しいものを装着するようにしましょう。
見た目を大きく変えるならホイールの交換がオススメ
足回りの印象を大きく変えるのなら、ホイールキャップではなくアルミホイールへの交換がオススメです。
アルミホイールにはたくさんのデザインがあり、選択の幅が広がります。こだわりたい部分や見せ方など、あなた好みのものが見つかる可能性が高いでしょう。
スチールホイールにホイールキャップを装着した場合と、アルミホイールを比べてみても、質感はかなり違います。よりスタイリッシュな見た目が際立ちます。
アルミホイールにはホイールキャップを必要としないので、外れてしまう心配もありません。重量も軽いものが多く、放熱性も高いため乗り心地や燃費の向上も期待できます。
ホイールの存在感を出してドレスアップ効果を高めたい、走行性能も向上させたい人は、アルミホイールへの交換がオススメです。
ホイールの交換はタイヤワールド館ベストへ!
ホイールキャップの外し方には、手で外す方法と工具やタオルなどの道具を使って外す方法があります。
オススメは手で外す方法ですが、どのやり方でも必ず注意点を守ってケガをしないように作業を進めてください。
また、外したままにするのは推奨しません。足回りの部品を長く使うためにも、スチールホイールにはホイールキャップを使用しましょう。
足回りの見た目を大きく変えたい人は、アルミホイールへの交換がオススメです。豊富なデザインの中から、あなた好みのホイールを選べますよ。
タイヤワールド館ベストでは、さまざまな種類のホイールを取り扱っております。店舗だけでなくネット販売も可能なので、ぜひ検討してみてくださいね。
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