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タイヤ知識 ライターチーム

タイヤ交換後の異音はなぜ発生する?異音の種類や対処法を紹介

最終更新日 2024年8月2日

タイヤ交換後の異音について、以下のような疑問や不安を抱いていませんか。

● タイヤ交換後に異音がするのはなぜ?
● タイヤ交換後の異音の対処法は?
● 異音がしたまま走行しても大丈夫?

異音の発生を予防する方法を知りたい方もいるでしょう。

本記事では異音の種類別に、タイヤ交換後の異音の原因や対処法などを紹介します。

タイヤ交換後の異音に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

【音の種類別】タイヤ交換後に異音が発生する原因と対処法

【音の種類別】タイヤ交換後に異音が発生する原因と対処法

タイヤ交換後の異音の原因と対処法を、以下の音の種類別に解説します。

  1. 「ウォンウォン」「ゴー」という異音が聞こえる場合
  2. 「シャリシャリ」「キーキー」という異音が聞こえる場合
  3. 「コンコン」「カタカタ」「ギシギシ」という異音が聞こえる場合
  4. 「キュルキュル」という異音が聞こえる場合
  5. 「パタパタ」という異音が聞こえる場合
  6. 「ゴトゴト」という異音が聞こえる場合

異音は放っておくと大きなトラブルに発展する恐れもあるため、原因と対処法を把握して早めに対応しましょう。

※音をカタカナ表記で表現していますが、聞こえ方は人によって異なります。ここで紹介する原因はあくまで参考程度にして、異音が聞こえる際は早めに専門の業者に原因を調べてもらいましょう。

1.「ウォンウォン」「ゴー」という異音が聞こえる場合

「ウォンウォン」「ゴー」などの異音が聞こえる場合、以下のようなことが原因の可能性があります。

● タイヤのパターンノイズ
● タイヤの変形
● ホイールナットの緩み
● ドライブシャフトの異常
● ハブベアリングの劣化

上記の中でもパターンノイズの場合、トレッド面の形状による音のためとくに問題ありません。パターンノイズとは、タイヤが地面に接する部分のトレッド面から出る「ウォンウォン」という騒音のことです。

そのほかタイヤの変形や各部品の緩みや劣化などは、放置するとタイヤが外れるといった重大事故につながる恐れがあるため早めの交換が必要です。

異音にはさまざまな原因があり、音を聞いただけで正確な原因を特定することは容易ではありません。そのため異音に気付いた時点でディーラーやカー用品店などに依頼し、異常がないかチェックしてもらいましょう。

2.「シャリシャリ」「キーキー」という異音が聞こえる場合

「シャリシャリ」「キーキー」などの異音が聞こえる場合、以下のような原因が考えられます。

● タイヤの異常摩耗
● ブレーキパッドのすり減り
● ブレーキシステムの異常
● エンジンシステムの故障
● ディスクローターの損傷

タイヤの異常摩耗は、タイヤのスリップサインを確認することで把握できます。スリップサインとは、タイヤの溝の深さが1.6mmになると出現する印のことです。

タイヤの異常摩耗している場合、早急に新しいタイヤに交換しましょう。

「シャリシャリ」や「キーキー」などの音はブレーキやエンジンシステムの異常が関係している可能性があるため、目視では判断できません。

ブレーキを踏んだ際に異音がする場合、ブレーキシステムが故障しているかもしれません。一方アクセルを踏んだときに異音がする場合、エンジン内部のトラブルの可能性があります。

自分で判断するのが難しい場合、異音がした時点で業者に調査を依頼し、専門家に原因を判断してもらいましょう。

3.「コンコン」「カタカタ」「ギシギシ」という異音が聞こえる場合

「コンコン」「カタカタ」「ギシギシ」などの異音がする場合、以下のようなことが原因かもしれません。

● アッパーマウントの劣化
● 内装部分の劣化
● タイヤ周りのパーツの劣化
● エンジン周りの異常
● ドライブシャフトの異常

アッパーマウントとは車のサスペンションの一部で、劣化を放置すると最悪の場合は車が走行不可能になる恐れがあります。劣化が明らかになった時点で、早急に部品を交換しましょう。

走行中に車内で「カタカタ」という音が聞こえる場合、ダッシュボードをはじめ内装部分の劣化が関係しているかもしれませんが、走行する上ではとくに問題ありません。

一方で走行中に車外で異音がする場合、タイヤやエンジン周りなどに不具合が生じている可能性があります。

またアイドリング中に異音が聞こえる場合、エンジンマウントやウォーターポンプなどの異常が考えられるため、重大事故を防ぐためにも早めに業者に依頼し対処しましょう。

4.「キュルキュル」という異音が聞こえる場合

「キュルキュル」という異音が聞こえる場合、以下のようなことが原因です。

● エアコンベルトやオルタネーターベルトなどの滑り
● プーリーの異常

エアコンベルトやオルタネーターベルトなどが劣化すると「キュルキュル」というベルト鳴きが発生します。オイル交換の際にオイルがベルトに付着して、ベルト鳴きを起こす場合もあります。

またベルト鳴きは部品の交換合図でもあるため、音がした時点で部品を確認し、必要ならば交換を検討しましょう。

「キュルキュル」という音とともに焼けるような焦げた匂いがする場合、プーリーの異常が考えられます。プーリーとは、エアコンやエンジンなどの動力を伝達する際に機械に付いている滑車のことです。

「キュルキュル」という異音は何かしら異常があることで発生している可能性が高いため、放置せず早めに業者に原因を特定してもらいましょう。

5.「パタパタ」という異音が聞こえる場合

「パタパタ」という異音が聞こえる場合、以下のようなことが原因かもしれません。

● タイヤの溝に挟まった小石や釘などの異物
● タイヤのワイヤーの露出
● タイヤの劣化

タイヤの溝に小石が挟まると、「パタパタ」または「ペタペタ」のような音が聞こえる場合があります。

挟まるものは小石以外にも、釘やネジなどの金属の可能性もありますが、道路を走行中に挟まるのは小石の場合がほとんどです。

小石や手で取り除けば問題ありませんが、釘やネジが刺さるとパンクしているかもしれません。

そのほかタイヤに亀裂が入り露出したワイヤーが走行中に地面と接触することで、「パタパタ」という音を発生させることがあります。

タイヤが劣化するとワイヤーが露出しなくても、裂けたゴムが地面に当たることで異音を発生させることもあります。

ワイヤーの露出やタイヤの劣化を確認した場合、すみやかに新しいタイヤに交換しましょう。

6.「ゴトゴト」という異音が聞こえる場合

「ゴトゴト」という異音が聞こえる場合、非常に危険です。なぜなら「ゴトゴト」という異音は、タイヤが外れそうになっているサインだからです。

タイヤが外れそうになっている原因は、ホイールを固定するネジやナットなどの部品が緩んでいる点が可能性として挙げられます。

そのまま放置すると走行中にタイヤが外れ、歩行者にぶつかり重大事故につながる恐れもあるでしょう。

そのため「ゴトゴト」という異音がした時点で可能であれば走行を中止し、タイヤの状態を確認しましょう。自力でネジやナットを締められる場合、すぐに締めてください。

自力で締めるのが難しい場合、近くのディーラーやカー用品店に行くか、最悪の場合業者に連絡し現場に来てもらうことも検討しましょう。

タイヤ交換後の異音を予防する方法

タイヤ交換後の異音を予防する方法

タイヤ交換後の異音を予防する方法は、以下のとおりです。

● 丁寧に運転する
● 空気圧を正常値に保つ
● タイヤをローテーションする

日頃から意識して予防できることもあるので、以下の内容を参考にしてください。

丁寧に運転する

タイヤ交換後の異音を予防するためには、丁寧な運転を心がけるのが効果的です。タイヤに大きな負荷がかかるような激しい運転は、タイヤの劣化を早めて異音を発生させる可能性があります。

たとえば急発進や急旋回、急ブレーキなどはタイヤだけでなくブレーキやエンジン類にも大きな負担となり、各部品の異常につながります。

急発進や急旋回は意識することで防げますが、急ブレーキに関しては前の車との車間距離を十分に取りながら走行することで予防できるでしょう。

空気圧を正常値に保つ

タイヤ交換後の異音予防には、タイヤの空気圧を正常に保つことも大切です。空気圧が不足すると、タイヤがたわみ地面との接地面が広くなることで、異音を発生させる場合があります。

タイヤの空気圧が正常なら走行時の雑音も少なく、異音を発生させる可能性も低くなります。タイヤの空気圧は走行し続けると自然に減少するため、定期的に空気圧を確認して正常値に戻すことが大切です。

空気圧の調整はガソリンスタンドでも行えるため、しばらく空気圧を確認していない方は近くのガソリンスタンドに寄ってみるといいでしょう。

タイヤをローテーションする

タイヤをローテーションすることで、タイヤの劣化を遅らせ異音を予防することが可能です。タイヤは運転手の癖や走行する環境などにより摩耗状態に偏りが出ることがあり、その状態を偏摩耗といいます。

タイヤのローテーションは異音の予防以外にも、劣化を遅らせることでタイヤ交換の時期を伸ばせるメリットがあります。

タイヤのローテーションはタイヤ交換時に行うのが効率的ですから、業者に摩耗状態を確認してもらいながら適宜タイヤのローテーションを行うといいでしょう。

タイヤのローテーションの詳しい方法は、以下の記事で解説しています。

タイヤ交換後の異音に関するよくある質問

タイヤ交換後の異音に関するよくある質問

タイヤ交換後の異音に関するよくある質問は、以下の3つです。

  1. 段差を乗り越える際に異音がするのはなぜ?
  2. 低速で異音がするのはなぜ?
  3. 新品のタイヤで音が鳴るのはなぜ?

それぞれの質問にわかりやすく回答しているので、ぜひ参考にしてください。

1.段差を乗り越える際に異音がするのはなぜ?

段差を乗り越える際に異音がするのは、以下のようなことが原因です。

● 空気圧が適正値ではない
● ボルトやナットが緩んでいる
● サスペンションに不具合が生じている
● ショックアブソーバーに異常がある

ショックアブソーバーとは、スプリングの余計な動きを抑制することで走行時の衝撃を軽減するためのパーツです。

段差を乗り越える際のみ異音がする場合は上記の原因を疑い、早めに業者に依頼して原因を明らかにしましょう。

2.低速で異音がするのはなぜ?

低速で走行しているにもかかわらず異音がする場合、以下のようなことが原因かもしれません。

● タイヤの偏摩耗
● ホイールベアリングの異常
● サスペンションの異常
● ステアリングシャフトの異常
● ドライブシャフトの異常

偏摩耗したタイヤは、新しいものに交換する必要があります。そのほかの異常に関しても、自分で原因を判断するのは難しいのが現状です。

そのため低速で聞いたことない異音がする場合、早めにディーラーやカー用品店などで原因を特定し、修理を依頼しましょう。

3.新品のタイヤで音が鳴るのはなぜ?

新品のタイヤで音が鳴るのは、ほとんどの場合「ロードノイズ」が原因です。ロードノイズとはタイヤから車本体に伝わる走行音で、タイヤが劣化するほど音は大きくなるのが一般的です。

ただし新品のタイヤでも、ロードノイズが発生することもあります。ロードノイズはタイヤが硬いほど大きな音になりやすく、タイヤのメーカーによって硬さも違うため音の大きさも若干異なります。

そのほか空気圧が正常値でない場合は新品タイヤでも音が鳴る可能性があるため、空気圧の確認もしておきましょう。

タイヤ交換後の異音は種類ごとに適切な対処をしよう

タイヤ交換後の異音は種類ごとに適切な対処をしよう

タイヤ交換後でもタイヤの劣化や空気圧、そのほかの部品の異常などにより異音が発生することがあります。

異音の種類や原因はさまざまで、自分だけで原因を特定するのは正直難しいのが現状です。

そのため異音を確認した際は本記事を参考に原因の可能性を探り、最終的には専門の業者に依頼してチェックしてもらいましょう。

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作成者: ベストライターチーム

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