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ロードインデックス(LI)とは?ロードインデックスの見方と注意点を解説


「ロードインデックスってなんですか?」
「ロードインデックスは自分で確認できますか?」

ロードインデックスは聞き慣れない用語ですが、車体やタイヤにとって重要な役割を持ちます。
ロードインデックスを理解すれば、走行中の危険を未然に防ぎ最適なタイヤを選ぶことが可能です。
本記事では、ロードインデックスの見方から注意点までわかりやすく解説します。

タイヤのロードインデックス(LI)とは

タイヤのロードインデックス(LI)とは

ロードインデックスとは、1本のタイヤで支えられる最大負荷能力のことです。最大負荷能力はメーカーが決めており、タイヤの種類や大きさによってロードインデックスの数値は異なります。

たとえば、車体の重量が重い場合、負荷能力が不足したタイヤを使用すればタイヤの損傷やタイヤの劣化を促してしまいます。

タイヤの損傷を未然に防いで安全に走行するためにも、ロードインデックスは必ず確認することをおすすめします。

ロードインデックスには2つの規格が存在する

ロードインデックスには、日本で定めたJATMA規格とヨーロッパで定めたETRTO規格(XL規格)があります。

JATMA規格とXL規格の違いは、タイヤ1本に入る最大空気圧と支えられる最大負荷です。

タイヤに入る最大空気圧と支えられる最大負荷を比較すると、以下の通りです。

規格 LI 180 190 200 210 220 230 kPa
JATMA規格 84 425 435 455 460 475 490 kg
XL規格 84 370 385 400 415 kg
規格 LI 240 250 260 270 280 290 kPa
JATMA規格 84 500 kg
XL規格 84 430 445 460 470 485 500 kg

上記のように空気圧に対して支えられる最大負荷は、規格によって異なります。

タイヤの交換を検討する場合は、JATMA規格かXL規格でタイヤに充填する空気圧が異なるため、必ず確認してから購入しましょう。

ロードインデックス別・負荷能力表

LI別の詳細な負荷能力表も用意しましたので、こちらで確認してみてくださいね。

ロードインデックスの見方

wロードインデックスの見方

タイヤの側面(サイドウォール)には、タイヤの情報が印字されています。印字された数字や英字にはそれぞれ意味があり、タイヤの情報すべてを把握することが可能です。

ロードインデックスは、タイヤの側面を見れば簡単に確認できます。たとえば以下の通りです。

ロードインデックスイメージ

上記写真の白丸で囲った数字が、タイヤのロードインデックスです。
また、タイヤの側面にはロードインデックスの他に、以下のような意味を持つ数字やアルファベットが印字されています。

印字内容 数字の意味 詳細
205 タイヤの幅 タイヤの幅
55 扁平率 タイヤ幅に対する高さ
R ラジアル ラジアル構造タイヤ
17 リム径 インチ数
91 ロードインデックス 1本のタイヤが支えられる最大負荷
V スピードレンジ タイヤが走行できる最高速度

タイヤの側面の見方については、【タイヤ側面の見方を伝授! 製造年・サイズだけじゃない、情報の宝庫】の記事も参考にしてみてください。

ロードインデックス早見表

ロードインデックスによって耐えられる負荷は異なります。以下表はJATMA規格の負荷能力です。

LI 負荷能力 LI 負荷能力 LI 負荷能力 LI 負荷能力
60 250kg 75 387kg 90 600kg 105 925kg
61 257kg 76 400kg 91 615kg 106 950kg
62 265kg 77 412kg 92 630kg 107 975kg
63 272kg 78 425kg 93 650kg 108 1000kg
64 280kg 79 437kg 94 670kg 109 1030kg
65 290kg 80 450kg 95 690kg 110 1060kg
66 300kg 81 462kg 96 710kg 111 1090kg
67 307kg 82 475kg 97 730kg 112 1120kg
68 315kg 83 487kg 98 750kg 113 1150kg
69 325kg 84 500kg 99 775kg 114 1180kg
70 335kg 85 515kg 100 800kg 115 1215kg
71 345kg 86 530kg 101 825kg
72 355kg 87 545kg 102 850kg
73 365kg 88 560kg 103 875kg
74 375kg 89 580kg 104 900kg

タイヤのロードインデックスは空気圧も重要

タイヤのロードインデックスは空気圧も重要

タイヤのロードインデックスは、タイヤの空気圧が重要です。
タイヤの空気圧の増減で、タイヤ1本の支えられる最大負荷は低下します。
ロードインデックスとタイヤの空気圧の違いは以下の通りです。

役割
ロードインデックス(LI) タイヤ1本が支えられる最大負荷と空気圧を定める基準
タイヤの空気圧(kPa) 車種や年式によって定められた指定空気圧

以下の写真を参考に解説します。

空気圧表示イメージ

ロードインデックス 耐えられる最大負荷 タイヤ空気圧
91 615kg 240kPa

上記の写真の場合、タイヤの空気圧が240kPaあれば、1本のタイヤが615kgまで耐えられることがわかります。

言い換えると、タイヤの空気圧が240kPaないと615kgまでの負荷まで耐えられないのです。

たとえば、ロードインデックスが91のタイヤの空気圧が220kPaになった場合は以下の通りです。

ロードインデックス 耐えられる最大負荷 タイヤ空気圧
91 585kg 220kPa

上記のようにタイヤの空気圧が低下すれば、ロードインデックスが91でも耐えられる負荷は615kgではなく585kgになります。

また、タイヤ1本が支えられる最大負荷が低い状態で走行するとタイヤの負担が大きくなるだけでなく、タイヤが損傷する可能性があるため危険です。

ロードインデックスとタイヤの空気圧は役割が異なりますが、関係性が高いため車を安全に乗るためには必ず確認が必要です。

タイヤのロードインデックスを確認すると同時に、タイヤの空気圧も一緒に確認して安全に走行できる状態にしましょう。

ロードインデックスが不足するデメリット3つ

ロードインデックスが不足するデメリット3つ

タイヤのロードインデックスは、不足しないように注意する必要があります。
ロードインデックスの低下により走行性能が発揮できなかったり、空気圧の減少でタイヤに負担がかかったりと、タイヤへの悪影響が多いためです。
本章では、ロードインデックスが不足するデメリットを3つ紹介します。

  1. タイヤが偏摩耗する
  2. タイヤがバーストする
  3. タイヤの劣化が早くなる

タイヤが偏摩耗する

タイヤのロードインデックスが不足するデメリット1つ目は「タイヤが偏摩耗する」です。タイヤの負荷能力が低下すれば、タイヤへの負担が大きくなります。

たとえば、タイヤの指定空気圧が240kPaでタイヤの空気圧が低下した場合は、以下の通りです。
【タイヤの空気圧240kPa】

ロードインデックス 1本の最大負荷 4本合計
91 615kg 2460kg

【タイヤの空気圧220kPa】

ロードインデックス 1本の最大負荷 4本合計
91 585kg 2340kg

上記のようにタイヤの空気圧が低下すると、タイヤの最大負荷が4本合計で100kg以上も差が出ることがわかります。

タイヤの空気圧が低下した状態で走行すれば、通常以上にタイヤに負荷がかかるため偏摩耗につながる可能性があります。

また、タイヤに負荷がかかり続ければタイヤのひび割れの原因にもなるため注意が必要です。

安全に走行できるタイヤの状態を保てるように、タイヤの空気圧は定期的に確認しましょう!

タイヤがバーストする

タイヤのロードインデックスが不足するデメリット2つ目は「タイヤがバーストする」です。
タイヤの空気圧が低下すれば、タイヤにかかる負担が増加します。
たとえば以下の通りです。
【適正空気圧240kPaの場合】

タイヤサイズ LI 180 190 200 210 220 230 240 kPa
205/55/17R 91 520 535 555 570 585 600 615 kg

上記のように、適正空気圧が240kPaの場合、1本のタイヤが支えられる最大負荷は最大615kgです。タイヤの空気圧が低下するほど、支えられる最大負荷が低くなることがみてわかります。

タイヤの負荷能力が低下した状態で走行すれば、バーストする危険性が高くなるため注意が必要です。
「タイヤの空気圧点検は月1回もしていない」
「ロードインデックスが高いタイヤなら大丈夫」

このような考えのあなたのタイヤは、気付かないうちに空気圧が減少しロードインデックスが低下して、タイヤに大きな負担がかかっているかもしれません。
最悪の事態にならないよう空気圧は定期的に確認し、ロードインデックスに合った空気圧を保ちましょう。

タイヤの劣化が早くなる

タイヤのロードインデックスが不足するデメリット3つ目は「タイヤの劣化が早くなる」です。
タイヤが劣化した状態で走行すると以下の危険が考えられます。

・タイヤにひび割れが発生
・タイヤが損傷する
・タイヤに偏摩耗が発生する
・タイヤがパンクする
・最悪の場合タイヤがバースト

タイヤのロードインデックスが不足した状態で走行を続ければ、上記のような危険な症状が早く発生する可能性があるため大変危険です。

また、タイヤの劣化に伴いホイールバランスの乱れも考えられます。タイヤ以外の車体にも悪影響が出る可能性が高いため、注意が必要です。

タイヤの劣化を未然に防ぐためにも、ロードインデックスは既定値を維持できるように心がけましょう。

【状況別】ロードインデックスの注意点

【状況別】ロードインデックスの注意点

「タイヤのロードインデックスは数字が高ければ大丈夫」
「自分の好きなタイヤなら何でも大丈夫」
「XL規格にして、タイヤの空気圧高めにすれば安心」

このような考えのあなたは、注意が必要です。

理由は、ロードインデックスはタイヤのサイズや種類によって異なり、各メーカーで基準値が決まっているからです。

ロードインデックスが適正でない場合、車自体に乗れない可能性もあります。本章では、ロードインデックスの注意点を3つ紹介します。

  1. タイヤをインチアップするとき
  2. XL規格に変更するとき
  3. 車検のとき

タイヤをインチアップするとき

タイヤをインチアップするときは、純正タイヤのロードインデックスを下回るのは避けましょう。

理由は、タイヤ4本が支えられる最大負荷が不足するからです。たとえば、ロードインデックスが低くなるインチアップは以下の通りです。

タイヤサイズ LI 支えられる最大負荷 取付可否
205/50R16 87 545kg ×
205/45R17 84 500kg

上記タイヤのインチアップは、ロードインデックスが純正タイヤより低いため、インチアップできません。
次に、ロードインデックスが同じインチアップは以下の通りです。

タイヤサイズ LI 支えられる最大負荷 取付可否
205/50R16 87 545kg
215/45R17 87 545kg

上記タイヤのインチアップは、ロードインデックスが同じであるため、インチアップ可能です。
最後に、ロードインデックスが上回るインチアップは以下の通りです。

タイヤサイズ LI 支えられる最大負荷 取付可否
205/50R16 87 545kg
225/40R18 88 560kg

上記タイヤのインチアップは、ロードインデックスが上回っているため、インチアップ可能です。
ロードインデックスが下回ると、支えられる最大負荷の低下につながります。
タイヤのインチアップを検討中の方は、ロードインデックスが下回らないタイヤを選びましょう。
タイヤ選びにお悩みの場合は、最寄りの店舗に相談することをおすすめします。
インチアップ時の荷重指数・空気圧についてはこちらの記事も参考にしてみてください。

XL規格に変更するとき

XL規格は、JATMA規格と比較すると支えられる最大負荷が高めになるため、タイヤに必要な空気圧は高めに設定する必要があります。
たとえば、ロードインデックスが91で指定空気圧が240kPaの場合、以下の規格空気圧が異なります。
【タイヤサイズ205/55R/16の場合】

規格 LI 180 190 200 210 220 230 kPa
JATMA規格 91 520 535 555 570 585 600 kg
XL規格 91 455 475 495 510 kg
規格 LI 240 250 260 270 280 290 kPa
JATMA規格 91 615 kg
XL規格 91 530 545 565 580 600 615 kg

参照:ブリヂストン

ロードインデックスが91で指定空気圧が240kPaの場合、上記のようにXL規格に交換しても、JATMA規格と同じ空気圧のままでは、1本のタイヤが耐えられる荷重が530kgと大幅に低くなるため注意が必要です。
JATMA規格に合ったタイヤの空気圧はXL規格では290kPaです。
先述の通り、タイヤが空気圧不足のまま走行を続けるのはおすすめできません。
タイヤをXL規格に変更する場合は、事前にロードインデックスや空気圧を確認し、適切な空気圧で走行しましょう。

車検のとき

結論として、ロードインデックスが不足した状態では車検には通りません。
理由は、保安基準を満たしていないからです。
国土交通省の「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示(第167条4)」では、以下の記載があります。

自動車の積車状態における軸重を当該軸重に係る輪数で除した値である空気入ゴムタイヤに加わる荷重は、当該空気入ゴムタイヤの負荷能力以下であること。


引用元:国土交通省

ロードインデックスが不足すると先述のようにデメリットだけでなく、車検に通らないため車自体使用できません。
タイヤが支えられる最大荷重が保てるように空気圧も定期的に確認して、ロードインデックスの低下を未然に防ぎましょう。

タイヤの交換やインチアップはタイヤワールド館ベストにお任せください

タイヤの交換やインチアップはタイヤワールド館ベストにお任せください

あらためて本記事では、以下の内容を解説しました。

・ロードインデックス(LI)とは?
・ロードインデックスの見方
・タイヤのロードインデックスは空気圧が重要
・ロードインデックスが不足するデメリット3つ
・【状況別】ロードインデックスの注意点

タイヤはサイズや種類、規格が多いためご自身が求めているタイヤを探すのは大変かもしれませんタイヤワールド館ベストでは、あなたに合ったタイヤの相談はもちろん、タイヤ交換やインチアップの相談も承っております。お気軽にご来店くださいね!

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片減りしたタイヤを装着したまま走行した時の走行に問題はある?

タイヤが片減りしていていると、バーストしてしまったり
一部溝がない状態で走っているので走行音がうるさかったりと
様々なデメリットがあります。そもそもなぜ片減りするのか?
片減りについて解説していくので最後までご覧ください!

片減りとはどんな状態のタイヤの事なのか?

タイヤの片減り写真
走行していると、タイヤの外側や内側だけ減っていて、真ん中の部分は溝が残っているというタイヤを見かけます。

まさにこれが片減りです。

片減りとは、タイヤの路面との接地面が道路条件や使用条件等によって部分的に減ってしまう現象です。

片減りする原因は?

タイヤの外側が片減りする原因

タイヤの片減り写真
『外減り』の主な原因は、急発進・急ブレーキ・急カーブの時です。

特にカーブに差し掛かる際にスピードを落とさず曲がるとタイヤの片側ににかなりのダメージが加わわることで、タイヤの外側だけが減ってしまう状況になります。

タイヤの内側が片減りする原因

タイヤの内減り写真
『内減り』もいくつか原因はありますが、主な原因は車体骨盤のズレです。

車の骨盤とは、ホイールの整列させる「サスペンション」や「ステアリング」のシステムを構成するそれぞれの部品のことです。足回りを交換してアライメント調整を行わずに放置していると片減りの原因になります。

また、足回りを交換していなくても、走行中の縁石の乗り上げ・接触・駐車時の輪留めに強くあたるなど車の足回りに強い衝撃を与え続けると徐々に歪んでいきアライメントが狂っていくことになります。

片減りしたタイヤで走行する危険性

最悪の場合バーストも

バーストタイヤ写真

タイヤの片減りを放置してしまうのは大変危険で、摩耗した部分からトレッドが無くなってしまい、バーストに繋がる恐れがあります。 また、摩耗の状況によっては、振動が発生して乗り心地に影響したり、騒音などの問題が発生したりしますが、さらに振動が酷くなると、ハンドルをとられて事故を起こす可能性もあります。

片減りを予防・改善する方法

片減りを予防する方法

急ブレーキ・急発進・急カーブと【急】が付く動作をできるだけ行わないことが片減りを軽減させるポイントになります。

片減りを改善する方法

アライメント調整を行うことで、改善が見込める場合が多いです。アライメントとはタイヤの整列状態を表す言葉で、タイヤの整列状態を正常に調整するということです。
もちろん、アライメント調整で改善しない場合もあります。
それは・・・
車両の不具合によるタイヤ方減りです。
例えば、足回りのゴムブッシュの劣化等があります!

まとめ

みなさんいかがでしたでしょうか?片減りは日頃の運転を少し気を付けてあげるだけでも大きく変わってきます。又車側の問題であってもアライメント調整でなおる可能性もあります。タイヤの変な減り方でお困りの方は一度店舗にご来店下さいませ!

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【2023最新】スタッドレスタイヤの高額買取のコツとは?相場や売り時についても解説

冬季限定で使用する車のスタッドレスタイヤは、保管場所の確保が難しく、劣化が進んでしまうなら、高く売って手放したい人も多いのではないでしょうか。

きっと売れるかどうかも分からず放置している人が大半なはず。

結論、スタッドレスタイヤは売れます。

また、ポイントを抑えておけば少しでも買取価格を上げることは可能です。

この記事では、スタッドレスタイヤの買取相場や高く売るコツを紹介していきます。
3シーズン以内に売却するメリットなど、他サイトでは拾えない情報が満載です。

記事の最後には、次に買うべきスタッドレスタイヤや購入場所に関する情報も記載しているので、是非参考にしてみてください。

スタッドレスタイヤの買取事情

スタッドレスタイヤの買取事情

スタッドレスタイヤはシーズンや地域限定で必要になるため、転勤や引っ越しで不要になったり、その逆で突然必要になるケースも存在します。

そのため、新品価格よりも安く購入できる中古市場は需要が高く、買取も盛んに行われている商品です。

スタッドレスタイヤの買取価格は、タイヤの状態やメーカー・サイズなどによって様々で、一般的に中古市場で需要が高いブランドタイヤや人気のサイズは高値で取引される傾向があります。

スタッドレスタイヤの売却を検討されている方は、「高値で売るポイント」を押さえておくことで、ちょっとした収入を得ることができます。

また、買取業者によっても買取相場は異なることがあるため、複数の買取業者の特徴を理解し査定依頼を行うこともポイントです。

ポイントに関しては、後ほど詳しくご紹介します。

スタッドレスタイヤの買取相場価格とメーカー傾向

スタッドレスタイヤの買取相場価格

スタッドレスタイヤの買取相場は、4本で4,000円〜25,000円程度であり、買取価格はタイヤのブランドやサイズ、売却時期になどによって大きく異なります。

一般的に、ワゴンやSUVなどの大型の車両に使用される太い幅、高扁平率のタイヤは買取相場は高くなる傾向です。
一方で、軽自動車やコンパクトカーに多く採用される狭い幅、小さいリム径のスタッドレスタイヤは買取相場は安い傾向になります。

参考に、各タイヤメーカーの代表的な製品と買取相場を記載しておきます。相場を知るために、最新モデルや年式以外の商品もリサーチしてみました。

※あくまで、2023年4月時点でオークションに出品されている商品であり、実際の販売価格は常に変動しているため、目安程度にお考え下さい。

タイヤメーカー 製品名 製造年 サイズ・買取相場
(4本セット)
ダンロップ WINTER MAXX 02 2016年製 205/55R16
¥13,000円
トーヨータイヤ オブザーブギズ2 2021年製 195/65R15
¥14,000円
ブリヂストン ブリザックVRX3 2021年製 195/65R15
¥48,400円
ヨコハマ アイスガード6 2018年製 175/65R15
¥23,500円
グッドイヤー アイスナビ7 2018年製 165/65R14
¥13,200円
コンチネンタル バイキングコンタクト7 2014年製 205/50R17
¥17,421円
ミシュラン エックスアイス スノウ 2019年製 215/50R17
¥18,000円
ピレリ アイスゼロ アシンメトリコ 2019年製 245/45R18
¥14,500円

参照元:価格.com/オークション/オークファン

本章では代表的な以下の8つのメーカーの買取傾向について詳しく解説します。

・ブリヂストン
・ダンロップ
・トーヨータイヤ
・ヨコハマタイヤ
・ミシュラン
・グッドイヤー
・コンチネンタル
・ピレリ

ブリヂストンのスタッドレス買取傾向

ブリヂストンのスタッドレス買取傾向

世界で最も使用されていると言っても過言ではないタイヤブランドで、シェア率は約14.7%を誇ります。
スタッドレスタイヤ市場においても、氷上性能はトップクラスの性能です。

ブリジストンのスタッドレスシリーズは「ブリザック」で、その中でも「VRX」シリーズが主力であり、現在では「VRX3」が最新モデルとして販売されています。

独自技術のアクティブ発砲ゴムは、タイヤ表面の水分を効率的に排水・吸水を行い、凍結路でも安定したグリップ力を確保できます。

VRXシリーズは、その性能の高さからとても人気があり、新品価格も高額であることから中古市場では他製品よりも1〜2万円以上も高い価格で取引されています。

ダンロップのスタッドレス買取傾向

ダンロップのスタッドレス買取傾向

ダンロップは、ファルケンなどのブランドも展開しているタイヤメーカーで、その歴史は古く、低燃費でロングライフなタイヤで有名なメーカーです。
その中で、スタッドレスタイヤは「ウィンターマックス」というシリーズで販売されており、他の製品と比べロングライフ優先の設計が行われているのが特徴です。

タイヤの素材には「液状ファンネセンゴム」を採用し、購入から4年経過しても硬化が進まず、氷上でのブレーキ性能がほとんど変わりません。

買取相場は、最新作のウィンターマックス3以外は新品価格がリーズナブルということから高値にはなりにくいようですが、ロングライフ性能から古いスタッドレスタイヤであっても高値で売買されている傾向にあります。

トーヨータイヤのスタッドレス買取傾向

トーヨータイヤのスタッドレス買取傾向

トーヨータイヤは、タイヤ製造を中心に自動車部品や工業用ゴム、耐震ゴムなど幅広いジャンルの製品を取り扱うメーカーです。

トーヨータイヤのスタッドレスシリーズは、「オブザーブ」シリーズで普通車用とSUV車に特化したものが販売されています。
タイヤも素材には、「鬼クルミ」を配合しており、地面にしっかりと嚙み込み、高いグリップ性能を発揮するのが特徴です。

国産タイヤメーカーの中で安価な分類に入るため、普段積雪地域ではない方でも購入しやすいスタッドレスタイヤです。

中古市場での買取相場は、新品価格がリーズナブルだということもあり、そこまで高くはありませんが、SUVユーザーから人気が高く、中古市場でも人気です。

ヨコハマタイヤのスタッドレス買取傾向

ヨコハマタイヤのスタッドレス買取傾向

ヨコハマタイヤは、「YOKOHAMA」とローマ字表記が印象深いタイヤメーカーで、一度は目にしたことある方も多いでしょう。特に、モータースポーツで使用されるADVANシリーズはとても人気が高いです。

そんなヨコハマゴムのスタッドレスタイヤは、「アイスガード」シリーズで、氷上/積雪路性能、コストパフォーマンス共に優れたトータルバランスの良いタイヤになります。

価格は、グッドイヤーやダンロップよりも少し高価になりますが、その分グリップ性能は高く設計されています。
「しっかり止まり、発進できる」スタッドレスタイヤなので、積雪が多いエリアの方でも安心して使用できるのが特徴です。

新品価格が高いこともあり、中古買取相場も他製品よりも1万円ほど高く取引されています。

ミシュランのスタッドレス買取傾向

ミシュランのスタッドレス買取傾向

ミシュランは世界的に有名なタイヤメーカーであり、普通自動車向けタイヤのみならず、大型車両や農業、航空、スペースシャトルのタイヤなども製造しています。

ミシュランのスタッドレスといえば「エックスアイス」シリーズで、世界のなかでも過酷な条件が揃うという理由で国内にて開発され、北欧や欧米にも輸出されています。

一般的にスタッドレスタイヤは、タイヤパターンの関係上ロードノイズが発生しやすいですが、ブロックの大きさや配置を独自に最適化することでロードノイズを減らし、快適な車内空間を実現しています。
中古市場での買取相場、輸入スタッドレスであるため相場は高めにある傾向です。

グッドイヤーのスタッドレス買取傾向

グッドイヤーのスタッドレス買取傾向

グッドイヤーは、世界最大のタイヤ会社でありながら、世界最大のゴム会社でもあります。世界で初めて空気入りタイヤを開発し、アポロ14号の月面探査車などにも、使われるほど歴史のある会社です。

スタッドレスタイヤは「アイスナビ」シリーズで、他のスタッドレスタイヤと比べて安価で販売されており、週末にスキーやスノーボードなど使用頻度が少ない方におすすめのタイヤです。

中古市場での買取相場は新品価格同様に安価であるため、中古品として売却するよりも、数シーズンかけて消耗品として履き潰してしまうイメージの方がよいでしょう。

コンチネンタルのスタッドレス買取傾向

コンチネンタルのスタッドレス買取傾向

コンチネンタルは、150年以上にわたってドイツの自動車部品メーカーとして、高品質なタイヤや自動車部品を製造しています。
特に、ヨーロッパを中心に高い評価を集めているメーカーです。

コンチネンタルのスタッドレスはバイキングコンタクトシリーズが有名であり、輸入スタッドレスの中でも高い氷上/積雪路性能を誇ります。

このタイヤは、凍結路・シャーベット・ウェット路面でも高い走行性能を実現し、「あらゆる冬道を支配する」というコンセプトで設計されています。

欧州車などのタイヤサイズにも対応しているスタッドレスは、国産タイヤブランドでは限られています。
したがって、その希少性の高さから古いタイヤであっても中古市場でも高値で買取される傾向です。

同時に輸入タイヤでもあるため、新品価格も高く、中古での需要が高いといえます。

ピレリのスタッドレス買取傾向

ピレリのスタッドレス買取傾向

ピレリは、イタリアに本社を置く150年以上の歴史を持つタイヤメーカーであり、スポーツタイヤとして有名です。
そのため、スタッドレスタイヤにもスポーツ性能を兼ね備えた設計がされているのが特徴です。

ピレリのスタッドレスは「ウィンターアイス アシンメトリコ」シリーズで、国内でテストを実施し、日本の雪道に適した設計が行われています。

乾燥路や高速道路での走行性能にも優れており、ヨーロッパのパワーがある車でも安心して使用できるタイヤとして評価されています。

スポーツカーに多く採用されるブランドになるため、中古市場ではタイヤサイズが18インチ、低扁平率のタイヤが買取相場も高くなる傾向です。

スタッドレスタイヤの寿命の見極める方法

スタッドレスタイヤの寿命の見極める方法

基本的には通常の使用頻度であれば、新品スタッドレスでおおよそ3シーズン〜5シーズン程度で本来の性能を発揮できなくなり、凍結路などのグリップ性能が低下します。そのため、残り溝ではなく使用年数を基準に寿命を見極めるのもおすすめです。

しかし、長距離走行が多く通常よりも使用頻度が高い人であれば、使用年数に関わらず残り溝が限界に達する可能性もありますので、毎年溝の深さも忘れずに確認しておきましょう。

タイヤの溝については保安基準が定められており、残り溝が1.6mm以下になるとスリップサインが現れ、そのタイヤの使用限界を示します。

くわえて、スタッドレスには通常のスリップサインとは別にプラットフォームと呼ばれる積雪路における排雪性能限界を示す指標もあります。

タイヤが50%摩耗した時点で現れるプラットフォームが現れた際には、使用年数に関係なく交換が必要となりますので注意してください。

スタッドレスタイヤを売るならどこ?

スタッドレスタイヤを売るならどこ?

スタッドレスタイヤを売りたい場合、「オークションサイト」「カー用品店」「タイヤ専門店」などで取り扱われています。
買取価格や在庫状況、サービス内容などは異なるため、比較検討することがおすすめです。

以下で、具体的に解説していきます。

  1. オークションサイト・フリマサイト
  2. カー用品店
  3. タイヤホイール買取専門業者

1.オークションサイト・フリマサイト

オークションサイト・フリマサイトとは、「ヤフオク」や「メルカリ」に代表される、不要になった物を出品できるサービスです。特徴は以下のとおりです。

項目 特徴
買取相場 ・売主が自由に決められる
・サイトごとの販売手数料がかかる
発送費用 ・双方で発送方法を協議ができる
・送料は4本で約8000円前後かかる
保管の有無 ・商品が売れるまで売主が保管する

メリット

一番のメリットは、販売価格を自由に設定できる点です。本当に売りたい価格や、周りの相場を比較した上で設定できるため、損することが少ないといえます。

また、自動車用パーツも多く売買されており、需要が高く高額取引されやすいフィールドです。

デメリット

商品の「出品〜発送」までを全て自分で行う必要があり、余計な手間がかかります。
特にタイヤは大きくて重いため、発送のための梱包も一苦労です。

また、出品したからといって必ず売れるとも限らないため、売れるまで商品を保管する必要があります。

2.カー用品店

カー用品専門店とは、「アップガレージ」や「フジサワ」など自動車関連の買取を扱うお店です。
また、買取だけでなく自社で販売も行っている店舗がほとんどになるため、安定した買取とスピーディな買取が期待できます。

項目 特徴
買取相場 ・お店の査定によって決定
・品揃えや地域に左右される
発送費用 ・お店に直接持ち込み
・ネット査定や出張買取もある
保管の有無 ・即座に売却できる

メリット

一番のメリットは自動車部品を専門で扱っているため、タイヤそのものの価値を正しく査定してもらえることです。
また、中古品販売も行っている店舗が多く、買取った商品をすぐに販売出来るため高額価格になるケースもあります。

また、タイヤの保管スペースに悩まされることなく、即座に買取って貰えるためスペースの確保も必要ありません。

デメリット

店舗によっては、ネット査定や出張買取をしていないお店もありタイヤを直接持ち込む必要があります。

仕事やプライベートなどの都合を合わせる必要があるので若干不便です。

3.タイヤホイール買取専門業者

タイヤホイールの買取専門業者としては、「タイヤ王」「タイヤ買取ドットコム」などがあります。
これらの業者は、全国に店舗を持っており、タイヤホイールの買取を行っています。

インターネット上でも査定申し込みができ、自宅にいながら面倒な作業を完了できるためとても便利です。

項目 特徴
買取相場 ・お店の査定によって決定
・タイヤの価値を正確に判定
発送費用 ・お店に直接持ち込み
・ネット査定や出張買取もある
保管の有無 ・即座に売却できる

タイヤワールド館ベスト・アウトレットユーズド館でも、タイヤ&ホイールの買い取りを行っていますので、宮城県のお住まいで買取ご希望の方はぜひお立ち寄りください。

メリット

タイヤを専門と扱うショップであるため、地域によって買取価格が変動することが少ないのが特徴です。
また、しっかりとタイヤの価値を判断した査定を行ってもらえます。

デメリット

在庫や流通量が豊富にあるため、価格が固定化されてしまう点があります。

需要の無いタイヤであれば、在庫の関係からほとんど価格が付けられない可能性もあるため、カー用品点などへ査定に出し比較してから買取先を決定するようにしましょう。

スタッドレスタイヤの高価買取を狙うコツやポイントとは?

スタッドレスタイヤの高価買取を狙うコツやポイントとは?

スタッドレスタイヤを少しでも高く買い取って貰うためには、いくつかのコツやポイントがあります。

・買取ポイント①:3シーズン以内に売る
・買取ポイント②:不要になったタイミングで売る
・買取ポイント③:高値で買取されるタイミングがある

3シーズン以内に売る

タイヤの性能や品質は、使用年数が長くなるほど低下していきます。
スタッドレスタイヤの寿命は、おおよそ3年程度になるため、3シーズン以内に売ることがおすすめです。

また、スタッドレスタイヤの使用頻度が低く、タイヤの溝が深く残っている内に買取に出せば、少しでも買取価格は高くなりますので覚えておきましょう。

不要になったタイミングで売る

スタッドレスタイヤは、使用しなくなったらすぐに買取に出してしまうのが大切です。
なぜなら、タイヤは使用していない間にどんどん劣化が進行すると同時に、買取価格も下がってしまう可能性があるからです。

よくあるパターンとして、「そのうち買取に出せばいいか」と後回しにして、そのまま倉庫に眠ってしまうケースも多く、結局売れなくなってしまうこともあります。

もし保管するのであれば、劣化を少しでも防ぐために以下の対策をしておきましょう。

・保管する前に汚れなど綺麗に拭き取っておく
・風や雨を避けるカバーで囲っておく
・直接日光が当たらないよう場所を確保する

高値で買取されるタイミングがある

冒頭でもお伝えしたように、スタッドレスタイヤの買取価格は、需要と供給のバランスによって変動します。

そのため、買取価格が高くなる「冬の始め」に売却することがおすすめです。

目安としては、早い時期からスタッドレスを探している人もいるため、秋頃から買取相場を調べて10月〜12月に売ってしまうのがよいでしょう。

また、同じスタッドレスタイヤであっても、買取先の流通や在庫状況によって買取価格が異なります。
複数の業者に査定を依頼し、高価格で買取してくれる業者を選ぶことは必須です。

業者によっては相見積もりしておくことで、他社よりも高く買取してくれた事例もあるようですので、手間をかける価値はあります。

買うなら高額査定になりやすいスタッドレスを狙おう

買うなら高額査定になりやすいスタッドレスを狙おう

最新モデルのスタッドレスタイヤは、需要が高く高額査定が期待できます。さらに、最新でなくても3年以内であれば買取価格は高い傾向です。

一方、安価なモデルでは、新品でも買取価格が低くなることが多いため、高額査定を狙う場合は、人気モデルを選ぶことがおすすめです。

現在人気があるモデルのスタッドレスタイヤも紹介しておきます。
人気シリーズは安定した買取価格が期待できますので、ぜひ購入の参考にしてください。


・ブリヂストン ブリザックVRX3
・ダンロップ ウィンターマック03
・トーヨータイヤ ウィンタートランパスXT
・ヨコハマタイヤ アイスガード7

ちなみに、スタッドレスタイヤは命を守る部品であり、高く売ることが目的ではありません。
とはいえ、使用したスタッドレスを売却して戻ってきたお金で、新たなタイヤを買うことができれば、効率よく状態のよいスタッドレスを使用し続けられます。

タイヤの性能チェックにくわえて、買取にも興味がある方は、人気モデルも意識して購入しましょう。

スタッドレスタイヤならタイヤワールド館ベストへ

スタッドレスタイヤならタイヤワールド館ベストへ

人気メーカーやモデルのスタッドレスタイヤを新品で購入するとなれば、決して安い買い物ではありません。
履き替えが面倒であれば、ホイールセットで購入することも考える必要もあります。

種類も多く、詳しいことが分からない人も多いと思いますので、直接店舗にいって商品状態や詳しい説明を聞きながら購入することがおすすめです。

タイヤワールド館ベストは、人気メーカーやモデルのスタッドレスタイヤを揃えているだけでなく、タイヤのプロスタッフが常駐しています。
あなたの車種に合った最適解を一緒に探しましょう。

タイヤワールド館ベスト店舗一覧

近隣に店舗がない場合でしたら、、オンラインショップも展開しています。
車種に適合するタイヤを誰でも検索しやすい仕様になっていますので、安心してご利用いただけます。

また、オンラインでタイヤ交換予約までできるので安心です。

自動車のなかでも足回りは重要な部品になりますので、信頼できるショップでの購入をおすすめしますよ。

まとめ

まとめ

本記事では、スタッドレスタイヤの買取相場や高値で売るためのコツを紹介しました。
不要になったスタッドレスタイヤは保管しておくのではなく、買取査定に出して売却してしまうのがおすすめです。

スタッドレスタイヤの買取は、「使用年数」「劣化状況」が重要となります。
また、購入時に人気メーカーやモデルを選んでおくのが高額査定を狙うポイントです。

この記事を参考に、適切な売却タイミングや方法を確認し、高値でスタッドレスタイヤを売却しましょう。

ベストのタイヤ・ホイール買取!

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タイヤ知識 ライターチーム

【危険】タイヤのひび割れは補修すべき?原因や対処法を解説

「タイヤのひび割れって補修できるの?」
「タイヤがひび割しているけど、次の点検までこのままでいいかな?」

ひび割れしたタイヤは、基本的には交換することをおすすめします。理由は、ひび割れしたタイヤは新品の状態に戻せないため、補修をしてもタイヤの劣化は進行するからです。

ただし、タイヤのひび割れや劣化を予防することで、タイヤを交換しなくて済む場合があります。本記事では、タイヤがひび割れする原因や対処法、タイヤのひび割れを無視するとおこる危険なことを、わかりやすく解説します。

タイヤのひび割れとは?

タイヤのひび割れとは?

タイヤのひび割れとは、言葉の通り、タイヤに細かな割れや亀裂が入ることを指します。ひび割れする部分は、以下の3カ所です。

・タイヤの接地面
・タイヤの側面
・タイヤの溝底

上記の部位に、外的要因(接触してできる傷)やタイヤの経年劣化によって、タイヤにひび割れが発生します。

経過観察(走行可能)かタイヤ交換(走行不可)の判断材料は、タイヤがどの程度ひび割れしているかで決まります。

タイヤの経年劣化とひび割れは避けられないため、タイヤのひび割れチェックは定期的におこないましょう!

タイヤがひび割れする5つの原因

タイヤがひび割れする5つの原因

タイヤのひび割れは、走行距離やメンテナンス頻度など、車の状態によって異なります。タイヤは消耗品であるため、経年劣化によるタイヤのひび割れは必ず発生します。

しかし、タイヤのひび割れの原因を把握することで、対策することが可能です。本章では、タイヤがひび割れする5つの原因を解説します。

  1. タイヤの空気圧が不足した状態で走行する
  2. タイヤが紫外線を浴びる
  3. タイヤに艶出し剤を過度に使用する
  4. タイヤを定期的にメンテナンスしていない
  5. タイヤの保管状態が悪い

タイヤの空気圧が不足した状態で走行する

タイヤがひび割れる1つ目の理由は「タイヤの空気圧が不足した状態で走行する」です。タイヤの空気圧不足で走行した場合、地面とタイヤの接地面が多くなることで、タイヤに負担がかかります。

タイヤに負担がかかった状態で走行を続ければ、偏摩耗のリスクも高くなるため注意が必要です。JATMAの調べでは以下のように、4台に1台のタイヤが空気不足というデータがあります。

4台に1台が空気圧不足

引用:JATMA

気付かないうちにタイヤの空気が抜けている状態で走行している方も少なくありません。

タイヤの空気圧は、最寄りのガソリンスタンドでも簡単に確認できるため、定期的に確認しましょう。

タイヤが紫外線を浴びる

タイヤがひび割れる2つ目の理由は「タイヤが紫外線を浴びる」です。

タイヤは100種類以上の成分からできており、タイヤを紫外線から守ってくれる劣化防止剤という成分が含まれています。タイヤが紫外線を浴び続けることで、劣化防止剤は徐々に減少し、タイヤのひび割れにつながります。

紫外線は避けられませんが、タイヤを紫外線から守るための対策は可能です。

水性のタイヤコーティングスプレーやタイヤワックスを活用し、タイヤを紫外線から守りましょう。

タイヤに艶出し剤を過度に使用する

タイヤがひび割れる3つ目の理由は「タイヤに艶出し剤を過度に使用する」です。

市販で販売されている艶出し剤は、水性と油性の取り扱いがあり、タイヤに含まれる劣化防止剤の減少を促進する商品が存在します。

たとえば油性の艶出しワックスは、タイヤの成分と化学反応を起こし、タイヤワックスと一緒に劣化防止剤も溶け出してしまいます。そのため、油性の艶出しワックスはタイヤの劣化を早めるため、おすすめできません。

タイヤワックスを使用する場合は、水性のワックスを適度に使用して、タイヤの劣化を未然に防ぎましょう。

タイヤを定期的にメンテナンスしていない

タイヤがひび割れる4つ目の理由は「タイヤを定期的にメンテナンスしていない」です。

「普段から、タイヤの点検をしていない」
「乗っていて気にならないからタイヤのことは気にしていない」

あなたも上記のようにお考えかもしれません。しかし、タイヤのメンテナンスを怠ると、たとえば以下のような危険が考えられます。

・タイヤがパンクする
・偏摩耗によりホイールバランスが崩れる
・空気圧低下により燃費が悪くなる

タイヤを定期的にメンテナンスすれば、上記の問題を未然に解決できます。

専門店に任せることも大切ですが、タイヤのひび割れは自分でもチェックできるため、定期的にタイヤの状態は確認しておきましょう。

タイヤの保管状態が悪い

タイヤがひび割れる5つ目の理由は「タイヤの保管状態が悪い」です。

タイヤのひび割れは、タイヤが未使用の状態でも発生します。

一般的なタイヤ保管はタイヤカバーをかけて保管しますが、タイヤカバーを使わずにタイヤを保管している方は注意が必要です。たとえば、以下の環境でのタイヤ保管はおすすめできません。

・タイヤカバーを使用せず、タイヤをむき出した状態で屋外に保管
・タイヤを、地面に直置きして保管
・ビニール袋にタイヤを入れて、日当たりのよい場所で保管

上記のような環境で保管した場合、紫外線や雨風の影響を受けるため、タイヤのひび割れにつながります。タイヤを保管する時は、タイヤの負担が少ない環境で保管しましょう。

タイヤのひび割れは補修できるがあくまで応急処置

タイヤのひび割れは補修できるがあくまで応急処置

タイヤのひび割れは補修できても、応急処置であることを忘れてはいけません。理由は、タイヤのひび割れは完全に修復できないからです。

タイヤの経年劣化は避けられないため、ひび割れは必ず発生します。たとえば、タイヤの軽度のひび割れが発生した場合の対処方法は、以下の通りです。

・シリコンを含んだタイヤワックスの使用
・タイヤのひび割れが軽度であるため経過観察

上記の対処方法は、根本的にタイヤのひび割れがなくなる方法ではありません。

タイヤが劣化することでひび割れは発生するため、タイヤの劣化を未然に防ぐことも重要です。

なお、タイヤのひび割れ度合いによっては、タイヤ交換が必要です。タイヤ交換か補修するべきか判断が難しい方は、最寄りの店舗に相談してみましょう。

タイヤのひび割れ度合いで補修できるか決まる

タイヤのひび割れ度合いで補修できるか決まる

タイヤのひび割れ補修の可否は、タイヤのひび割れ度合いによって異なります。ただし、先述の通りタイヤのひび割れは、完全に修復できません。

タイヤのひび割れ具合を確認することで、今どのような対策をするべきか理解することが大切です。
一般社団法人日本自動車タイヤ協会のJATMAでは、タイヤのひび割れ具合の判断基準を、以下の写真でわかるように記載しています。

クラック発生レベル

引用:JATMA

本章では、タイヤのひび割れを補修できるレベルから、タイヤのひび割れが補修できないレベルまで、3つのレベルにわけて解説します。

  1. タイヤのひび割れを補修できるレベル
  2. タイヤのひび割れを経過観察するレベル
  3. タイヤのひび割れが補修できないレベル

タイヤのひび割れを補修できるレベル

タイヤのひび割れを補修できるタイヤの状態は、以下の通りです。

・タイヤ表面の軽度な擦れ
・タイヤ側面の軽度なひび割れ

上記のタイヤ状態は、ほとんどタイヤにひび割れが発生していないため、問題なく走行できるレベルです。

タイヤのひび割れが悪化しないように、タイヤワックスを適度に使用すれば、タイヤのひび割れを予防することが可能です。

タイヤのひび割れ対策をしながら、タイヤの状態を定期的に確認しましょう。

タイヤのひび割れを経過観察するレベル

タイヤのひび割れを経過観察するタイヤの状態は、以下の通りです。

・タイヤ表面のひび割れが、目視で確認できる
・タイヤ表面のひび割れが、繋がって線状に亀裂が入っている

上記のタイヤ状態で注意したい点は、ひび割れ箇所の溝の深さです。タイヤ内部のコードまでひび割れが進行した場合は、安全に走行できない可能性が高いため、タイヤを交換する必要があります。

コードに達していない場合、タイヤのひび割れ補修は可能ですが、あくまで応急処置です。

確実にタイヤのひび割れは進行しているため、ひび割れが深くなる前に最寄りの店舗で確認してもらいましょう。

タイヤのひび割れが補修できないレベル

タイヤのひび割れが補修できないタイヤの状態は、以下の通りです。

・完全にひび割れしている
・タイヤ内部のコードに達している

上記のようなタイヤは、走行時の危険性が高いため補修をおすすめできません。

また、タイヤに大きく亀裂が入っている場合は、早めにタイヤ交換をする必要があります。

「まだ大丈夫かな?」
「1ヶ月後に定期点検だからそれまではこのままでいいかな?」

タイヤのひび割れの対策をせずに無視して走行すれば、走行中にパンクやバーストなどのリスクが高まります。

タイヤのひび割れで悩んだら、最寄りの店舗に相談しましょう。

タイヤのひび割れを無視しておこる危険なこと

タイヤのひび割れを無視するとおこる危険なこと

タイヤのひび割れを無視した走行には、タイヤのひび割れ悪化やバーストなど、多くの危険が潜んでいます。

タイヤのひび割れは、タイヤの経年劣化に伴い必ず発生するため避けられません。安全に走行を継続させるためにも、タイヤのひび割れチェックや劣化具合は、定期的に確認しましょう。

本章では、タイヤのひび割れを無視するとおこる危険なことを紹介します。

・タイヤがバーストする
・タイヤの寿命が短くなる

タイヤがバーストする

タイヤのひび割れを無視するとおこる危険なこと1つ目は、「タイヤがバーストする」です。タイヤのひび割れを無視して走行を続ければ、タイヤへの負担が大きくなり、最悪バーストする危険性があります。

たとえば、強い衝撃によるバーストや、荷物の積み過ぎによりタイヤが発熱して破裂するなど、走行中にバーストが起きれば大きな事故につながりかねません。

また、タイヤのひび割れ原因と走行時のタイヤへの負担が組み合わさることで、バーストする危険性も高まります。

タイヤのひび割れを無視して走行するのは、危険しかありません。

安全に走行を継続するためにも、タイヤのひび割れがどの程度なのか、定期的に確認しましょう。

タイヤの寿命が短くなる

タイヤのひび割れを無視するとおこる危険なこと2つ目は、「タイヤの寿命が短くなる」です。タイヤのひび割れが悪化しやすい状況で走行を続ければ、タイヤにかかる負担が増加し続けます。

たとえば、タイヤのひび割れを無視すれば、以下の流れを早く繰り返す可能性があります。

  1. タイヤのひび割れが発生
  2. 無視して走行を継続する
  3. タイヤの状態が悪化
  4. タイヤに亀裂が入りやすくなる
  5. タイヤが走行中にバーストする
  6. タイヤの交換を余儀なくされる

上記の流れが早いほど、タイヤの寿命が短くなりタイヤの交換回数が増え、多くのコストが発生します。

一方で、タイヤの状態を確認しながらタイヤの劣化やひび割れ対策をすれば、タイヤの寿命を伸ばすことは可能です。

タイヤ管理を適切におこない、タイヤの劣化やひび割れを未然に防ぎ、タイヤの寿命を伸ばしましょう。

タイヤのひび割れを予防する方法

タイヤのひび割れを予防する方法

これまで、タイヤのひび割れ原因や危険なことについて解説してきました。重要なポイントは以下の3つです。

  1. タイヤの経年劣化は避けられない
  2. タイヤのひび割れは完全には補修できない
  3. タイヤのひび割れは無視してはいけない

本章では、タイヤを長く使用できるように、タイヤのひび割れを予防する4つの方法を紹介します。

  1. タイヤの空気圧を適正値に保つ
  2. タイヤワックスを適度に使用する
  3. タイヤを定期的にメンテナンスする
  4. タイヤを適切な方法で保管する

タイヤの空気圧を適正値に保つ

タイヤのひび割れを予防する方法の1つ目は「タイヤの空気圧を適性値に保つ」です。タイヤの空気圧が低下したままの連続走行は、タイヤと地面の接する面積が増えることで通常以上の負担がかかります。

一方、タイヤの空気圧を保てばタイヤへの負担が軽減でき、タイヤのひび割れを予防することが可能です。タイヤの空気圧を適正値に保つと、他にも以下のメリットがあります。

・偏摩耗の予防
・タイヤの劣化予防
・燃費の低下を抑制

タイヤの空気圧は定期的にチェックする必要があります。最寄りのガソリンスタンドで簡単に補充できるため、月1回はタイヤの空気圧を確認して適正値を保ち、タイヤへの負担を抑えましょう。

なお、タイヤの空気が抜けにくくなる窒素ガスを使用すれば、タイヤの空気圧を一定に保てるためおすすめです。
タイヤの窒素ガスについては、【タイヤに窒素ガスは必要?入れて得られる5つの効果・メリットを初心者向けに解説!】、タイヤの空気の入れ方については、【車の空気圧を確認する方法|適正な値を計測する6つのコツも紹介】の記事も参考にしてみてください。

タイヤワックスを適度に使用する

タイヤのひび割れを予防する方法の2つ目は「タイヤワックスを適度に使用する」です。タイヤワックスは、タイヤの表面にコーティングすることで、汚れや劣化を抑制させる効果があります。

タイヤのひび割れを予防する場合は、水性タイプのタイヤワックスをおすすめします。油性タイプのタイヤワックスは、タイヤ成分の劣化防止剤と化学反応をおこしてしまい、タイヤの劣化を早める恐れがあるからです。

水性タイプと油性タイプの特徴は以下の通りです。

タイヤワックス種類 メリット デメリット
水性タイプ タイヤの劣化予防や汚れからの保護 水と一緒に流れやすい
油性タイプ タイヤに艶が出てキレイに仕上がる タイヤの劣化を早める

タイヤの寿命を伸ばすために、水性タイプのタイヤワックスを適度に使用して、タイヤのひび割れを未然に防ぎましょう。

タイヤを定期的にメンテナンスする

タイヤのひび割れを予防する方法の3つ目は「タイヤを定期的にメンテナンスする」です。

一般的に車を点検する頻度は、法令点検を除き数ヵ月に1回ですが、タイヤのひび割れを予防するためには、月1回の点検をおすすめします。タイヤの状態を把握できれば、タイヤのひび割れ対策をできるだけでなく、タイヤのひび割れ以外の問題を発見できる可能性があるからです。

JAFでは、年間走行距離が10,000km程度の場合、1ヵ月に1度を目安に日常点検の実施を推奨しています。日常点検の15項目の中で、タイヤに関わる点検項目は以下の4つです。

  1. タイヤの亀裂や摩耗、損傷の確認
  2. タイヤの空気圧の確認
  3. タイヤの溝の深さを確認
  4. ランプ類の点灯や点滅の確認

参照:JAF(日常点検15項目(私にもできるマイカー点検))

上記の点検を定期的に実施すれば、タイヤへの悪い影響を未然に防ぐことが可能です。タイヤが最適な状態をキープできるように、タイヤを定期的にメンテナンスしましょう。

タイヤを適切な方法で保管する

タイヤのひび割れを予防する方法の4つ目は「タイヤを適切な方法で保管する」です。タイヤを適切な方法で保管すれば、タイヤのひび割れ予防の他に、タイヤの長寿命化にもつながります。

たとえば、以下の保管方法です。

保管方法 効果
屋外ではタイヤカバーをする 紫外線と雨風を防ぎ、タイヤのひび割れが予防できる
タイヤの置き方に留意する タイヤの変形を予防できる

上記の保管方法は、自宅保管が条件であるため、敷地内にタイヤを保管するスペースが必要になります。自宅で保管が難しい場合は、タイヤを適切な環境で保管してくれるタイヤ保管サービスの利用がおすすめです。

タイヤを適切な方法で保管して、タイヤのひび割れを未然に防ぎましょう。
タイヤの正しい保管方法については【タイヤの正しい保管方法は?事前準備でタイヤを長持ちさせよう】の記事も参考にしてみてください。

タイヤの寿命がきたら交換がおすすめ

        タイヤの寿命がきたら交換がおすすめ

タイヤの寿命がきたら、タイヤは早めに交換することがおすすめです。寿命がきたタイヤは、ひび割れやパンク、バーストの危険性があり、走行に支障があり危険だからです。

タイヤの寿命は、タイヤのすり減りによる溝の深さや、タイヤの製造年月日による経年劣化具合で確認できます。

一例として、タイヤがすり減る目安や溝の深さ、製造年月日からわかる寿命の目安をまとめました。

タイヤのすり減り具合から確認する場合
タイヤの種類 走行距離目安 タイヤがすり減る厚み
夏用タイヤ 5,000km 1mm
冬用タイヤ 3,000km 1mm
タイヤの溝で確認する場合
タイヤ交換必須の溝の深さ 確認方法
1.6mm以下 タイヤにスリップサインがでている
製造年月日で確認する場合
タイヤ交換の使用年数目安 確認方法
製造年月日から約5年以上経過 タイヤの側面の印字を確認する

上記の問題がある場合はタイヤの交換が必要です。

溝の深さについては、スリップサインが出ている状態で走行すれば、道路交通法違反の「整備不良」に該当するため注意する必要があります。タイヤの状態を確認できずにお困りの方は、最寄りの店舗に相談しましょう。

本章では、上記情報をもとに、夏用タイヤと冬用タイヤの寿命について解説します。

・夏用タイヤ(サマータイヤ)の寿命は約5年
・冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ)の寿命は約3年

なお、タイヤの製造年月日の見方については、【タイヤの製造年月日の見方は?使用の許容範囲や寿命を解説】の記事も参考にしてみてください。

夏用タイヤ(ノーマルタイヤ)の寿命は約5年

夏用タイヤ(サマータイヤ)の寿命は約5年です。夏用タイヤは、ゴムの性質が硬く地面への抵抗も低いため、走行性能の高さが特徴です。夏用タイヤの特徴を、以下の表にまとめました。

夏用タイヤ(ノーマルタイヤ)の特徴
タイヤの溝の深さ タイヤのゴムの性質 地面への抵抗力
8mm 硬い 低め

タイヤ交換必須であるスリップサイン(1.6mm)まで、計算すると以下の通りです。

溝深さの算出 8mm-1.6mm=6.4mm
距離の算出 5,000km×6.4mm=32,000km
寿命年数の算出 32,000km÷約6,000km(※)=5.3年

※:ソニー損保「2020年 全国カーライフ実態調査」

ただし車の使用状況によって、タイヤの劣化する早さは異なるため注意が必要です。自分で判断が難しい場合は、最寄りの店舗で相談して、タイヤの状態を確認してもらいましょう。

夏タイヤの寿命については、【夏タイヤの寿命はどれくらい?長く使い続けるコツを5つ紹介】の記事も参考にしてみてください。

冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ)の寿命は約3年

冬用タイヤ(スタッドレス)の寿命は約3年です。冬用タイヤは柔軟性が高く地面への抵抗が強いため、雪道では安定した走行が可能です。ゴムの性質がやわらかいため、タイヤのすり減りが早いという特徴があります。
冬用タイヤの特徴を、以下の表にまとめました。

冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ)の特徴
タイヤの溝の深さ タイヤのゴムの性質 地面への抵抗力
8~10mm やわらかい 高め

タイヤ交換必須であるスリップサイン(1.6mm)まで、計算すると以下の通りです。

溝深さの算出 8mm-1.6mm=6.4mm
距離の算出 3,000km×6.4mm=19,200km
寿命年数の算出 19,200km÷約6,000km(※)=3.2年

※:ソニー損保「2020年 全国カーライフ実態調査」

夏用タイヤと同様に、車の使用状況によってタイヤの劣化の早さは異なります。
また、冬用タイヤは未使用期間が夏用タイヤより長いため、保管する環境によってはタイヤの劣化を早めるため注意が必要です。
スタッドレスタイヤは夏用タイヤより劣化が早く、保管環境も重要であるため、使用前にタイヤの状態を必ず確認してから使用しましょう。
冬用タイヤについては、【スタッドレスタイヤの交換時期は?寿命の見分け方や長持ちさせる方法を解説】の記事も参考にしてみてください。

タイヤ点検と交換はタイヤワールド館ベストにお任せください!

タイヤ点検と交換はタイヤワールド館ベストにお任せください!

本記事では以下の内容を解説しました。

・タイヤのひび割れとは?
・タイヤがひび割れする5つの原因
・タイヤのひび割れ度合いで補修できるか決まる
・タイヤのひび割れを無視しておこる危険なこと
・タイヤのひび割れを予防する方法
・タイヤの寿命がきたら交換がおすすめ

とくに重要なポイントは以下の4つです。

・タイヤの劣化は避けられない
・タイヤのひび割れを確認できたら店舗に相談する
・タイヤの最適な状態を維持できるようにメンテナンスは定期的にする
・タイヤの寿命がきたら交換する

タイヤワールド館BESTでは、タイヤの定期点検やタイヤ交換、タイヤ保管サービスも実施しております。
タイヤのひび割れやタイヤの劣化でご心配の方は、ぜひご相談ください!

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タイヤ知識 泉八乙女

空気圧の重要性と点検の頻度について解説します!

タイヤの空気圧はクルマにとってもタイヤにとってとても重要です。乗り心地やタイヤの寿命、普段の走行安全、全てに関っているということを知っておきましょう。

タイヤの空気圧の役割と重要性

バーストしたタイヤ画像

タイヤの空気圧は低くすぎても高すぎても車には悪影響を及ぼします。
例えば
【空気圧不足】の場合、地面との接地面積が増えて、以下のようなデメリットが発生します。
・摩耗しやすくなる
・発熱してバーストしやすくなる
・サイド部分が切れてパンクしやすくなる
・水を排出する溝が埋まるので、水溜まりでスリップしやすくなる
・タイヤのたわみで運転しにくい
・抵抗が増すので、燃費が悪くなる

【空気圧過多】の場合、中央部が盛り上がり接地面積が狭くなるので、以下のようなデメリットが発生します。
・タイヤが衝撃を吸収しにくくなるので、乗り心地が悪くなる
・接地面積が狭くなるので、ブレーキがききにくくなる
・接地面積が狭くなるので、部分的に摩耗しやすくなる
・障害物を踏んだ際にバーストしやすくなる

タイヤの寿命を縮めない為にも定期的に指定空気圧を確認して常に適正値を保つことが重要です。

空気圧は距離・期間どちらを目安に点検するべきなのか?

走行距離に応じた点検の必要性

走行距離にかかわらず定期的な点検を推奨しています。その中でも、車に乗る頻度や高速道路の使用頻度が高い場合には2~3週間に1度は点検しましょう。

期間を目安に点検する場合の必要性

タイヤ内の空気は自然な空気漏れで1ヵ月に約5~10%減っていくとされています。空気の分子がタイヤのゴムをすり抜けて、少量ずつ外へ排出されてしまうのです。あまり走行しないとしても1ヶ月に1度は点検しておくのを推奨しています。

点検方法と必要なアイテム

空気圧点検はバルブキャップを開けてバルブに空気圧計を押し付けることで計測可能です。そのためセルフ点検をする際には空気圧計が必要です。寄りのガソリンスタンドやカー用品店、ディーラーなどに依頼することも可能です。ガソリンスタンドの多くは機器貸し出しのセルフサービスとなっていることが多いので使用方法も知っておくと役に立ちます。詳細は他記事で紹介していますのでご確認ください!

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車の空気圧を確認する方法|適正な値を計測する6つのコツも紹介
車の空気圧を確認して充填する方法を紹介します。適切な空気圧を保つことで、タイヤの劣化や燃費の悪化を防ぐことができます。ガソリンスタンドでのセルフ空気圧充填機材の使用方法も種類別に説明しております。空気圧の点検や調整でお困りの方は、ぜひ参考にしてください。

空気圧が低い場合の影響

車の安定性に与える影響

目次1でもお伝えしていた内容ひとつに「タイヤのたわみで運転しにくい」この影響が大きいと車の走行安定性に支障がでてきます。なぜなら画像のようにタイヤがたわむことでタイヤが波打つように変形して転がることによりタイヤがよじれているような感覚、ぐねぐねとした乗り心地になります。怖いですよね…

燃費に与える影響

タイヤがたわむことで車体姿勢が保てなくなり、タイヤの転がり抵抗が増えることで燃費性能に悪影響を及ぼします。

空気圧が高い場合の影響

タイヤの寿命に与える影響

目次1でもお伝えしていた内容ひとつに「接地面積が狭くなるので、部分的に摩耗しやすくなる」とありましたが、タイヤの空気圧が高いと、路面と接地する部分がタイヤの中央に集中するため、摩耗が早くなります。 そのため、キズを受けやすくなりタイヤの寿命低下につながります。よく言われている言葉は「偏摩耗」です。

車の安定性に与える影響

直進安定性が悪くなります。少しハンドルを切っただけで車が大きく曲がるようになるなどハンドル操作に対して敏感になるということです。また、空気圧が高いとタイヤのクッション性が低下し、路面の段差や凹凸による振動が車内に伝わりやすくなるので乗り心地が悪くなります。

まとめ

全てに対しての対処法は定期的に指定空気圧を確認して常に適正値を保つことです。バーストの主な原因は空気圧不足や過多が原因で起こることが多いので普段気にならなくともきちんと定期点検をしましょう!

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タイヤ知識 ライターチーム

タイヤカバーは屋外保管で必須!必要性と選ぶポイントを解説!


「タイヤを屋外で保管するときにタイヤカバーは必要なの?」
「袋に入れておけば、タイヤは汚れないからタイヤカバーは不要ですよね?」

このようなご質問をよく受けます。

結論から言うと、タイヤをビニール袋にいれるだけの保管や、タイヤをむき出しの状態で保管することはおすすめできません。
タイヤカバーをしないまま屋外でタイヤを保管すれば、紫外線や雨風の影響により、ひび割れや錆が発生し、タイヤの劣化を早める可能性が高いからです。

本記事では、タイヤカバーの重要性やタイヤカバーの選び方など、タイヤ保管についてわかりやすく解説します。ぜひ、参考にしてみてください。

タイヤの屋外保管にカバーが必要な3つの理由

タイヤの屋外保管にカバーが必要な3つの理由

タイヤ交換後に屋外保管する場合は、タイヤカバーの活用がおすすめです。

タイヤカバーを使用することで、紫外線や雨風によるタイヤへの負担が軽減でき、適切な状態で保管できるからです。
本章では、タイヤの屋外保管にカバーが必要な3つの理由を解説します。

  1. タイヤを紫外線から守ってくれる
  2. タイヤを雨風から守ってくれる
  3. タイヤの寿命が長くなる

タイヤを紫外線から守ってくれる

タイヤカバーをおすすめする1つ目の理由は「タイヤを紫外線から守ってくれる」です。タイヤは紫外線を浴び続けることで、ひび割れが発生しやすく、タイヤが劣化する原因につながります。

タイヤを屋外で保管するときにタイヤカバーを使用すれば、紫外線によるタイヤへの影響が減少し、ひび割れも未然に防ぐことが可能です。

タイヤカバーを活用して、タイヤを紫外線から守り、タイヤを長持ちさせましょう。

タイヤを雨風から守ってくれる

タイヤを雨風から守ってくれることも、タイヤカバーをおすすめする理由のひとつです。タイヤを雨風から守ることで、タイヤに傷が付くことや、水分の付着を未然に防ぐことが可能です。

タイヤに水分が付着した状態で長期間屋外保管すれば、カビの発生やホイールの錆など、タイヤ全体に悪影響を及ぼします。悪い状態のタイヤを継続して使用すれば、タイヤに亀裂が入ったり、偏摩耗になったりと、最悪バーストの危険があります。

雨風の影響を未然に防ぐためにも、タイヤを屋外保管する際は、タイヤカバーを必ず使用しましょう。

タイヤの寿命が長くなる

タイヤを紫外線や雨風から守ることで、タイヤの劣化を未然に防げるため、タイヤの寿命が長くなります。タイヤの劣化を防止できれば、長期的にみてタイヤにかかるコストを抑えることが可能です。

また、保管状態が適切なタイヤなら、次回のタイヤ交換後も安心して走行できます。

タイヤカバーを使用するだけで、タイヤを簡単に保護できるため、タイヤを屋外で保管するときは、タイヤカバーの利用をおすすめします。

タイヤカバーなしで屋外保管するデメリット

タイヤカバーなしで屋外保管するデメリット

タイヤカバーを使用しない屋外保管は、デメリットしかありません。タイヤをむき出しの状態で屋外に保管すれば、タイヤへの負担が大きく、悪い影響しかないからです。

本章では、タイヤカバーなしで屋外保管するデメリットを紹介します。

  1. タイヤがひび割れしやすくなる
  2. タイヤの劣化が早くなる
  3. タイヤを盗難される可能性がある

タイヤがひび割れしやすくなる

タイヤカバーなしで屋外保管する1つ目のデメリットは「タイヤがひび割れしやすくなる」です。

タイヤが紫外線を浴び続けると、タイヤに含まれている劣化防止剤(※)が気化して消耗することで、タイヤのひび割れにつながります。

タイヤを屋外で保管する場合は、タイヤの劣化原因である紫外線を避ける必要があります。
ひび割れを予防するためにも、タイヤカバーを使用して、タイヤの劣化を防止できる環境で保管しましょう。
※ゴムの老化を防ぐための成分

タイヤの劣化が早くなる

タイヤカバーなしで屋外保管する2つ目のデメリットは「タイヤの劣化が早くなる」です。

タイヤをむき出しの状態で屋外に保管すれば、雨や風、紫外線などの影響を受けます。タイヤが悪い影響をうければ、タイヤの劣化が早くなり、タイヤ交換を余儀なくされる可能性が高くなります。

たとえば、タイヤの屋外保管にともなうタイヤへの悪影響は、以下の通りです。

屋外環境 タイヤの状態
タイヤに水分が付着することでカビや錆が発生する
タイヤが傷つく
紫外線 劣化防止剤の消耗によりタイヤがひび割れする

上記の他にも、タイヤワックスを使えば大丈夫と思うかもしれません。
しかしタイヤワックスの成分には、劣化防止剤も一緒に流してしまう油性の商品もあるため注意が必要です。

タイヤを盗難される可能性がある

タイヤカバーなしで屋外保管する3つ目のデメリットは「タイヤを盗難される可能性がある」です。タイヤを交換する時期は、タイヤの窃盗被害が増加する傾向にあります。

埼玉県の発表では、令和5年1月〜4月末までの間に、タイヤやホイールの盗難被害が40件以上発生しました。

タイヤ交換後に外部から目の届く場所に保管すると、盗難の危険性も考えられるため注意が必要です。タイヤを屋外で保管する場合は、タイヤカバーを使用して、目のつきにくい場所で保管することをおすすめします。

タイヤカバーを選ぶ5つのポイント

タイヤカバーを選ぶ5つのポイント

タイヤカバーを検索しても、膨大な商品の中から、保管状況に合ったタイヤカバーを見つけるのは困難です。
本章では、タイヤカバーを選ぶ5つのポイントを解説します。

  1. タイヤのサイズに合わせて選ぶ
  2. タイヤの収納方法で選ぶ
  3. タイヤの置き方で選ぶ
  4. タイヤカバーの素材で選ぶ
  5. タイヤカバーの機能性で選ぶ

タイヤのサイズに合わせて選ぶ

タイヤカバーを選ぶ1つ目のポイントは「タイヤのサイズ」です。タイヤカバーのサイズは、メーカーによって異なります。

一般的には、SサイズからLLサイズまでの商品が多いです。

タイヤカバーは、軽自動車から大型車まで、幅広いサイズの取り扱いがあります。タイヤのサイズに合ったタイヤカバーを選びましょう。

タイヤの収納方法で選ぶ

タイヤカバーを選ぶ2つ目のポイントは「タイヤの収納方法で選ぶ」です。
タイヤカバーは、「1本用タイプ」と、4本まとめて全体的に収納できる「フルタイプ」があります。
上記収納方法の、メリットとデメリットを表にまとめました。

収納方法 メリット デメリット
1本用タイプ 1本ずつ保護して収納できる 1本ずつ収納する手間がかかる
フルタイプ タイヤをまとめて収納できる 1本ずつ保護できない

タイヤを屋外保管する場所によって、収納タイプ別でタイヤカバーを決める必要があります。
タイヤを保管する場所は、必ず確認してからタイヤカバーを選びましょう。

タイヤの置き方で選ぶ

タイヤカバーを選ぶ3つ目のポイントは「タイヤの置き方」です。
一般的にタイヤ保管は、縦置き保管か横置きで保管します。
タイヤの置き方に適したタイヤカバーは、以下の通りです。

・縦置き保管は1本用タイプがおすすめ
・横置き保管はフルタイプがおすすめ

縦置き保管は1本用タイプがおすすめ

縦置き保管の場合は、1本用タイプのタイヤカバーがおすすめです。
屋外保管の場合は、必ずしもタイヤを保管できるスペースがあるとは限りません。
1本用タイプのタイヤカバーは、自宅内の省スペースを活用して保管することが可能です。
タイヤを保管する場所の確保が難しい方は、縦置き保管に適した1本用タイプがおすすめです。

横置き保管はフルタイプがおすすめ

横置き保管の場合は、フルタイプのタイヤカバーをおすすめします。
フルタイプは、1本ずつ保管する必要がなく、4本のタイヤをまとめて収納できます。
タイヤを屋外保管できるスペースがあり、1本ずつ保管する手間を少なくしたい方には、フルタイプのタイヤカバーがおすすめです。

タイヤカバーの素材で選ぶ

タイヤカバーを選ぶ4つ目のポイントは「タイヤカバーの素材」です。タイヤの屋外保管は、タイヤを保管する地域によって、タイヤに与える影響は異なります。

タイヤカバーは、雨量が多い地域や紫外線が強い地域、風が強い地域など、住んでいる環境や保管状況に合わせて選びましょう。

たとえば地域別でおすすめの素材は、以下の通りです。

地域 おすすめ素材
雨量が多い地域 防水素材かつファスナーも防水加工
風が強い地域 耐久性の高い丈夫なオックス素材
紫外線が多い地域 UVカット素材で遮光性が高い素材

タイヤの保管状況や保管する地域に応じて、タイヤカバーを選びましょう。

タイヤカバーの機能性で選ぶ

タイヤカバーを選ぶ5つ目のポイントは「タイヤカバーの機能性」です。
たとえば、タイヤカバーの機能性がある商品は、以下の通りです。

・取っ手が付きでタイヤの持ち運びに適したタイヤカバー
・タイヤを着脱しやすいゴムひも付きのタイヤカバー
・前後左右どのタイヤを収納しているかわかるタイプのタイヤカバー
・タイヤの部品が収納可能なポケット付きタイヤカバー

上記商品以外にも、タイヤカバーの種類は豊富です。

タイヤを保管する場所、タイヤ保管後の管理体制に合ったタイヤカバーを選びましょう。

屋外保管におすすめのタイヤカバー

屋外保管におすすめのタイヤカバー

タイヤを適切な状態で保管するためには、保管するタイヤのサイズや保管状況によって、最適な商品を選ぶ必要があります。

本章では、おすすめのタイヤカバーを3つ紹介します。

・Mr.Youタイヤカバー(横置きフルタイプ)
・Mr.Youタイヤカバー(縦置きフルタイプ)
・COVERGROUP タイヤカバー(1本用タイプ)

タイヤを長持ちさせるためにも、ぜひ参考にしてみてください。

Mr.Youタイヤカバー(横置きフルタイプ)

Mr.Youタイヤカバー(横置きフルタイプ)

引用:Amazonサイトへ

屋外保管におすすめのタイヤカバー1つ目は「Mr.You」のタイヤカバー(横置きフルタイプ)です。
おすすめポイントは以下の5つです。

  1. 生地は丈夫な厚手仕様の、420Dオックスフォード生地を使用している
  2. ポリウレタン塗料と紫外線防止保護塗料の使用で、防水と紫外線対策ができる
  3. タイヤカバー下部に、ヒモとストッパーで吹き飛び予防できる
  4. 軽自動車からSUV車のタイヤまで、幅広いサイズがある
  5. ジッパーが大きく開くため、タイヤカバーをかけやすい

タイヤを屋外で保管する時の条件である、防水性や防塵性、紫外線対策をクリアしており、価格も安価であるためおすすめです。

ただしタイヤを地面に直置きすると、タイヤの劣化や変形の原因につながるため注意が必要です。タイヤの劣化や変形を未然に防ぐためにも、タイヤの直置き対策ができる、タイヤパレットの購入もあわせておすすめします。

商品名 Mr.Youタイヤカバー
価格 2,599~2,799円(税込)※
置き方 横置き
サイズ一覧 S・M・L
防水性
紫外線対策
丈夫さ
素材(生地) 420Dオックスフォード生地
同時購入推奨商品 Belca すのこ タイヤパレット

※Amazon:R5年5月16日時点

Mr.Youタイヤカバー(縦置きフルタイプ)

Mr.Youタイヤカバー(縦置きフルタイプ)

引用:Amazonサイトへ

屋外保管におすすめのタイヤカバー2つ目は「Mr.You」のタイヤカバー(縦置きフルタイプ)です。
おすすめポイントは以下の5つです。

  1. 耐水圧3500paと防水性に優れているため、豪雨にも備えられる
  2. ジッパーも防水加工が施されている
  3. Mr.You独自シルバーコートで紫外線対策ができる
  4. 丸洗いできるため、長く使用できる
  5. 耐用年数も5年以上でコストパフォーマンスがよい

縦置きフルタイプのタイヤカバーを使用する場合、タイヤを縦置き保管するためのラックが必要です。
上記商品の推奨するタイヤラックも、あわせて検討することをおすすめします。

商品名 Mr.Youタイヤカバー
価格 3,399~3,599円(税込)※
置き方 縦置き
サイズ一覧 M・L
防水性
紫外線対策
丈夫さ
素材(生地) 420Dオックスフォード生地
同時購入推奨商品 アイリスオーヤマ タイヤラック
Mサイズ:KSL-590
Lサイズ:KSL-710

※Amazon:R5年5月16日時点

COVERGROUPタイヤカバー(1本用タイプ)

COVERGROUP タイヤカバー(1本用タイプ)

引用:Amazonサイトへ

屋外保管におすすめのタイヤカバー3つ目は「COVERGROUP」のタイヤカバー(1本用タイプ)です。
おすすめポイントは以下の6つです。

  1. 取っ手付きで持ち運びしやすい
  2. 部品を収納できるポケットが付いているため、部品の紛失防止ができる
  3. 前後左右どのタイヤかわかるように、メモを入れるポケットがある
  4. タイヤの接地面(黒い部分)はオックス600D+PVCで丈夫なつくり
  5. フェルトパッドでホイールを埃やゴミから保護してくれる
  6. タイヤサイズは15-22インチサイズで、幅広いタイヤに対応している

また、タイヤを保護するフェルトパッドが付属するため、ホイールも優しく保護することが可能です。

注意点はフルタイプと異なり、防水性が劣ることです。
タイヤが濡れないためにも、軒下など雨水が浸入しない場所で保管しましょう。

雨水が侵入する可能性のある場所であれば、フルタイプのタイヤカバーと併用することをおすすめします。

商品名 COVERGROUP
価格 4,800円(税込)※
置き方 縦置き・横置き
サイズ一覧(対応可能インチ) 15~22インチ
防水性
紫外線対策
丈夫さ
素材(生地) ・黒い部分:600Dオックスフォード+PVC
・色あり部分:210Dオックスフォード
同時購入推奨商品 アイリスオーヤマ タイヤラック
Mサイズ:KSL-590
Lサイズ:KSL-710

※R5年5月16日時点

タイヤ保管の注意点

タイヤ保管の注意点

タイヤ保管をするときは、ホイールの有無に応じたタイヤの置き方で、保管方法を検討しましょう。
以下の表に、ホイール有無別の適切な保管方法、注意点と改善ポイントをまとめました。

ホイールつき

保存方法 横置き
注意点 下のタイヤが、上のタイヤの重みで変形する可能性がある
改善ポイント タイヤ専用ラックを使い、タイヤにかかる負担を減らす

ホイールなし

保存方法 縦置き
注意点 タイヤの接地面が長い期間同じ場合、変形の可能性がある
改善ポイント 定期的にタイヤの接地面を入れ替えて、変形を予防する

上記の2つの注意点で共通することは、長期間同じ箇所に負担が加わり続ければ、タイヤの変形につながることです。
タイヤを長持ちさせるためにも、ラックをあわせて活用し、適切な保管方法でタイヤを管理しましょう。
タイヤの正しい保管方法については【タイヤの正しい保管方法は?事前準備でタイヤを長持ちさせよう】の記事も参考にしてみてください。

自宅で保管できない方はタイヤ保管サービスもおすすめ

自宅で保管できない方はタイヤ保管サービスもおすすめ

タイヤを保管するスペースがなくてお困りの方は、タイヤ保管サービスを有効活用しましょう。
タイヤ保管サービスとは、夏用タイヤや冬用タイヤ(スタッドレス)を、メンテナンスも含めて最適な環境で保管してくれるサービスです。

タイヤ保管サービスの内容は店舗によって異なりますが、タイヤワールド館BESTでは、タイヤ保管以外に以下のサービスも実施しています。

・次回のタイヤ交換
・バランス調整
・空気圧調整
・残溝チェック
・ホイール安全点検

タイヤ保管サービスについては【タイヤ保管サービスとは?おすすめ点や料金をご紹介】の記事も参考にしてみてください。

タイヤワールドBESTはタイヤ保管サービスも実施しております

タイヤワールドBESTはタイヤ保管サービスも実施しております!

本記事では、以下の内容を解説しました。

タイヤを屋外で保管する場合、タイヤを長持ちさせるためには、タイヤカバーは必須です。

一方で、保管する場所を確保できない方も少なくありません。屋内外問わずタイヤを保管するスペースがない方は、タイヤ保管サービスの利用もおすすめです。

タイヤワールド館ベストでは、経年劣化具合や空気圧調整など、お客様のタイヤを最適な状態で保管する、タイヤ保管サービスも実施しております。
お気軽にご相談ください!

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タイヤ交換 タイヤ知識 ライターチーム

車の空気圧を確認する方法|適正な値を計測する6つのコツも紹介

車の空気圧を確認する方法|適正な値を計測する6つのコツも紹介

「自分の車のタイヤに、どれだけ空気を入れればいいの?」
「空気圧を入れすぎると良くないのか?」

車の空気圧に関して、上記のような疑問をもつ方は少なくないはずです。

タイヤの空気は、使用の有無にわらず自然と抜けていきます。

しかし、空気が不足している状態で運転を続けると、タイヤの劣化や燃費の悪化に繋がります。

2015年〜2019年にJATMAによって行われた調査では、「乗用車の4台に1台が空気圧不足」という結果が判明しました。

そこで今回は、車の適正な空気圧を計測して、充填する方法を紹介します。

自分の車に合った空気圧を保ち、快適なカーライフをお過ごしください。

適正な空気圧は車のドアに記載されている

適正な空気圧は車のドアに記載されている

適正な空気圧は車によって異なります。

自分の車に合った空気圧は、運転席のドア開口部、もしくは給油口に貼られた「車両指定空気圧」から確認可能です。

kPa(キロパスカル)で表示された指定空気圧を保つことで、タイヤの摩耗や燃費の悪化を防げます。

もしドアに記載がない場合は、車の取扱説明書でも確認できるので、チェックしてみてください。

空気不足のデメリット

適正な空気圧が保たれたタイヤの、地面との接地面積は「はがき1枚分」です。

しかし、タイヤの空気が不足すれば地面との接地面積が増えて、以下のようなデメリットが発生します。

・摩耗しやすくなる
・発熱してバーストしやすくなる
・サイド部分が切れてパンクしやすくなる
・水を排出する溝が埋まるので、水溜まりでスリップしやすくなる
・タイヤのたわみで運転しにくい
・抵抗が増すので、燃費が悪くなる

空気が不足していると、タイヤの状態が悪くなるだけではなく、燃費の悪化や事故の原因に繋がる可能性もあります。

そのため、定期的に指定空気圧を確認して調整するのが重要です。

空気圧過多のデメリット

「定期的に空気を充填するのは面倒だから、一度に多く入れたい」と考える人も少なくないでしょう。

しかし、空気圧過多のタイヤは、中央部が盛り上がり接地面積が狭くなるので、以下のようなデメリットが発生します。

・タイヤが衝撃を吸収しにくくなるので、乗り心地が悪くなる
・接地面積が狭くなるので、ブレーキがききにくくなる
・接地面積が狭くなるので、部分的に摩耗しやすくなる
・障害物を踏んだ際にバーストしやすくなる

多めに空気を充填したい方は、許容範囲の上限10%を目安に調整するのがおすすめです。

車の空気圧を調べる方法

車の空気圧を調べる方法

引用:グッドイヤー公式サイト

タイヤの空気圧を計測するには、エアーバルブに空気圧計を使用します。

空気圧計を購入すれば自宅で計測できますし、ガソリンスタンドやタイヤ販売店では、無料で機材を貸出していることも少なくありません。

空気圧計を用意したら、以下の5ステップで計測します。

  1. 指定空気圧を把握する
  2. エアーバルブのキャップを外す
  3. 空気圧計を用いて計測
  4. 足りなければ充填
  5. エアーバルブにキャップを締める

エアーバルブのキャップは小さく無くしやすいため、袋に入れるなどして対策しましょう。

キャップは空気漏れの防止以外にも、タイヤに水やほこりなどの異物を侵入させないための役割
があります。

キャップはタイヤ販売店などで購入可能なため、万が一無くした際は補充しましょう。

空気の入れ方|ガソリンスタンドで充填可能

空気の入れ方|ガソリンスタンドで充填可能

空気圧の充填は、ガソリンスタンドやタイヤ販売店に設置されている機材から行えます。

基本的には無料で使用できますが、場所によって有料の場合もあるので、事前に確認してください。

空気の充填はセルフサービスのため、以下では機材の使用方法について紹介します。

ガソリンスタンドなどに設置されている空気充填機の種類は、主に以下の3種類です。

・エアータンク式
・据え置き型(デジタル式)
・据え置き型(ダイヤル式)

場所によって設置されている機材が異なるため、それぞれの使い方と特徴を見ていきましょう。

エアータンク式

エアータンク式の空気圧充填機は、以下の4ステップで使用できます。

  1. エアーバルブのキャップを外す
  2. ノズルをタイヤの差込口に挿入する
  3. +と−ボタンを押して空気圧を調整する
  4. キャップを取り付けて完了

充填機のノズルをタイヤの差込口に挿入すると、現在の空気圧が計測されるので、不足している分は「+」ボタンを押しながら充填しましょう。

多く入れすぎた場合は、「−」ボタンを押せば放出できます。

指定空気圧まで調整できたら、キャップを取り付けて完了です。

また、エアータンク式の充填機は、以下の特徴があります。

・持ち運びできる
・空気圧の計測もできる

エアータンク式の充填機は持ち運びできるので、車を移動させずに空気圧を調整できます。

また、充填だけではなく、空気圧の計測も同時に行えるのが魅力です。

据え置き型(デジタル式)

据え置き型(デジタル式)の空気充填機は、以下の5ステップで使用できます。

  1. メーターに指定空気圧を入力する
  2. エアーバルブのキャップを外す
  3. ノズルをタイヤの差込口に挿入する
  4. 空気が自動で充填される
  5. 終了したらキャップを取り付けて完了

「+」ボタンと「−」ボタンで指定空気圧を設定したら、空気充填機のノズルをタイヤの差込口に挿入します。

充填中に鳴っている音が止まったら終了なので、キャップを締めて完了です。

据え置き型(デジタル)の空気充填機は、以下の特徴があります。

・空気充填機は移動できない
・空気圧の計測はできない
・設定した空気圧を自動で充填できる

据え置き型(デジタル)の充填機は、特定の場所に設置されているため、近くに車を移動させなければいけません。

空気圧の計測はできませんが、指定空気圧を入力すれば、不足している分を自動で充填してくれます。

据え置き型(ダイヤル式)

据え置き型(ダイヤル式)の使い方は、据え置き型充填機(デジタル)とほとんど同じですが、空気圧を調整するのはメーターの横にあるダイヤルです。

ダイヤルを時計方向に回すと数値が増え、反時計方向に回すと数値が減ります。

空気圧を設定した後は、充填機のノズルをタイヤの差込口に挿入して自動で空気が調整されます。

音が鳴り止んだら充填終了の合図なので、キャップを締めて完了です。

適正な空気圧を計測するコツ6選

適正な空気圧を計測するコツ6選

指定空気圧を保つことでタイヤは長持ちし、燃費の悪化も防げます。

より正確に空気圧を充填するため、以下の6つの計測する際のコツを紹介します。

  1. 点検はタイヤが冷えている時に行う
  2. 空気圧の上限は+10%までにする
  3. タイヤの空気圧を調べてから充填する
  4. 空気漏れがないか確認する
  5. タイヤ交換後は空気圧を確認する
  6. タイヤの状態も確認する

点検はタイヤが冷えている時に行う

空気圧を計測するのは、以下の時間帯で行うのがおすすめです。

・早朝または夜(日が出ていない)
・走行前(タイヤが冷えている)

タイヤが温かいと、内部の空気が膨張して正確な空気圧を計測できません。

具体的には、気温が10℃上昇する毎に、タイヤの空気圧は10kPa上昇します。

したがって、正確な空気圧を計測するタイミングは、日が沈んでいる朝や夜、タイヤが冷えている運転前が適しています。

より正確な空気圧を把握したい方は、空気圧計を購入して、運転前に自宅で計測するのがよいでしょう。

空気圧の上限は+10%までにする

空気圧の上限は、指定空気圧の上限+ 10%までにしましょう。

本来は指定空気圧の数値に沿って充填するべきですが、空気圧点検の頻度を抑えるために、多めに空気を補充したい方は少なくないはずです。

空気が多すぎれば、乗り心地やタイヤの摩耗具合に影響しますが、指定空気圧の上限+ 10%であれば許容範囲です。

したがって、指定空気圧の数値を下回らないように、上限の+ 10%の範囲で空気圧を充填しましょう。

タイヤの空気圧を調べてから充填する

前輪と後輪の入れるべき空気圧が同じとは限らないので、すべてのタイヤの指定空気圧を確認してから充填しましょう。

また、純正品からサイズの異なるタイヤに変更した場合は、車に記載された指定空気圧の値が異なります。

インチアップ等でタイヤサイズを変更した場合、専門店から適正な空気圧の値を確認しましょう。

空気漏れがないか確認する

エアーバルブとキャップの間に隙間があれば、走行中に空気が漏れてしまうため、充填後の締め付けはしっかり行いましょう。

キャップはゴムでできているので、2〜3年ほどで劣化する可能性があります。

キャップの劣化を見極めるには、洗剤を含んだ水をバルブの付近に垂らす方法が有効です。

垂らした液体が泡立つのは、隙間から空気が放出されている証拠なので、キャップの交換を検討するのがよいでしょう。

空気漏れの確認方法

キャップが固定されているにもかかわらず空気の減りが早い場合は、タイヤ自体が劣化している可能性があるので、買い換えるのがおすすめです。

タイヤ交換後は空気圧を確認する

夏タイヤとスタッドレスタイヤを交換する際は、空気圧を確認しましょう。

タイヤの空気は使用の有無にかかわらず自然と抜けるため、保管している間に指定空気圧を下回る可能性があります。

また、スタッドレスタイヤは夏タイヤに比べて摩耗が早いので、空気圧が不足しないように注意しましょう。

スペアタイヤを積んでいる方は、万が一の際に使用できるよう、合わせて空気圧を確認するのがおすすめです。

タイヤの状態も確認する

空気圧の点検と合わせて、タイヤの状態に異常がないか確認しましょう。

タイヤは製造年月日から約4年、もしくは約3万km以上の走行で寿命を迎えます。

その他にも、以下の状態のタイヤは、交換するのがおすすめです。

・スリップサインが露出している
・著しいひび割れがある

寿命を過ぎたタイヤを使用した場合、交通事故の遭遇や交通違反に該当する可能性があるため、注意が必要です。

タイヤの寿命を見極める方法は、下記の記事を参考にしてください。

よくある質問

よくある質問

空気圧点検に関するよくある質問に回答します。

どれくらいの頻度で空気圧を計測するべき?

空気圧の計測は、1ヶ月に1回のペースで空気圧を計測するのがおすすめです。

JATMA(日本自動車タイヤ協会)は、タイヤの空気は1ヶ月に5%ほど抜けていると公表しています。

頻繁に空気圧を確認するのが最善ですが、最低限1ヶ月に1回以上のペースで確認するのがよいでしょう。

また、使用の有無にかかわらず空気は抜けるので、走行距離が短くても定期的に空気圧の確認をしてください。

高速道路に乗る際は高い空気圧にした方がいい?

「高速道路に乗る際は、空気圧を多く入れるべき」という意見もありますが、あえて指定空気圧の数値以上に充填する必要はありません。

高速道路では、空気圧不足による運転の違和感やタイヤの摩耗を感じやすいですが、指定空気圧が保たれていれば問題ないからです。

空気圧過多の場合でも、乗り心地の悪さを感じたり、タイヤが摩耗しやすかったりするので、多くとも上限+10%を目安に充填しましょう。

スタッドレスタイヤと夏タイヤの空気圧は異なる?

スタッドレスタイヤと夏タイヤは、どちらも同じ空気圧で問題ありません。

タイヤの性質や形状は異なりますが、タイヤの容量は変わらないからです。

ただし、保管期間が長いスタッドレスタイヤは、「使用していないから空気は抜けていないはず」と思う方も少なくありません。

使用の有無にかかわらずタイヤの空気は抜けるので、交換の際は空気圧を確認してから取りつけるのがおすすめです。

スタッドレスタイヤの詳細な空気圧については、以下の記事をご覧ください。

窒素ガスを充填するメリットは?

タイヤに空気ではなく、窒素ガスを入れる主なメリットは以下の3つです。

・窒素は抜けにくい
・タイヤが劣化しにくい
・気温による影響が少ない

窒素は、酸素よりもゴムを通り抜けにくい性質があるので、空気の減りを抑えられます。

また、窒素には水分が含まれていないので、気温の変化による膨張・圧縮や、鉄製のホイールを劣化させにくいのも特徴です。

窒素ガスを扱っている店は限られますが、ガソリンスタンドやタイヤ販売店で充填できます。

ただし、窒素の充填はタイヤ1本あたり500円ほどかかるので、料金とメリットを見比べて検討するのがよいでしょう。

空気圧の点検はタイヤワールド館ベストにお任せください

空気圧の点検はタイヤワールド館ベストにお任せください

空気圧を適正に保つことで、タイヤの劣化や燃費の悪化を防げます。

指定空気圧の上限+10%を目安に、定期的にメンテナンスを行いましょう。

空気圧の充填は、ガソリンスタンドなどに設置された機材で行えます。

しかし、空気圧の調整はセルフなので、不安な方は最寄りのタイヤワールド館ベストに起こしください。

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サマータイヤ タイヤ知識 ライターチーム

夏タイヤの寿命はどれくらい?長く使い続けるコツを5つ紹介

夏タイヤの寿命はどれくらい?長く使い続けるコツを5つ紹介


「夏タイヤはいつまで使い続けられるの?」
「夏タイヤとスタッドレスタイヤの寿命は同じ?」

これからタイヤ交換を行う場合、上記のような疑問をもつ方もいるでしょう。

タイヤには寿命があるので、適切なタイミングで交換しなければ、事故に遭遇してしまう可能性もあります。

そこで今回は、夏タイヤの寿命とタイヤの交換方法について紹介します。

適切なタイヤ交換のタイミングを見極めて、安全なカーライフを過ごしてください。

夏タイヤの寿命は?走行距離と製造年月日の目安を紹介

夏タイヤの寿命は?走行距離と製造年月日の目安を紹介

夏タイヤの寿命は、以下の2つの基準が目安になります。

走行距離が約3万km
製造年月日から約4年

順番に解説していきます。

走行距離|約3万km

約3万km走行すると、夏タイヤが摩耗して寿命を迎えます。

そもそも寿命とは、タイヤの溝が1.6mm以下の状態を指します。

道路交通法により、タイヤの溝は1.6mm以上を維持することが義務付けられているからです。

空気入ゴムタイヤ の接地部の全幅にわたり滑り止めのために施されている凹部のいずれの部分においても 1.6mm以上の深 さを有すること。

引用:道路運送車両の保安基準の細目を定める告示

では「なぜ3万kmの走行で溝が1.6mm以下になるの?」と思われる方もいるでしょう。

具体的な計算方法は、下記のとおりです。

(8mm-1.6mm)×5,000km=32,000km

ブランドや種類によって異なりますが、新品の夏タイヤの溝は基本的に約8mmです。

5,000km走行する毎に夏タイヤは1mm程度摩耗するので、寿命までに走行できる距離は約3万kmになります。

3万kmの走行で、必ず溝が1.6mm以下になるとは限りませんが、タイヤの寿命を確認する目安として走行距離を意識するのがよいでしょう。

製造からの年数|約4年

夏タイヤの寿命を判断するもうひとつの方法は、製造されてからの経過年数を確認することです。
使用済みのタイヤは、製造から約4年で寿命を迎えます。

タイヤの素材であるゴムは、使用の有無にかか関わらず劣化する性質があり、未使用でも製造から10年以上経過している場合は、品質に異常がないか注意して使用してください。

製造年月日は、タイヤの側面に記載された「4桁の数字」で確認します。

タイヤの側面4桁数字の見方

下2桁は「製造年」で、上2桁は「週」を表します。

たとえば、上記の画像は、2015年の12周目(4月)に製造されたタイヤです。

したがって、製造から4年後の、2019年4月がタイヤを交換するタイミングの目安です。

製造年月日の見方について詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

夏タイヤの交換時期を確認する方法

夏タイヤの交換時期を確認する方法

前章で紹介した夏タイヤの寿命は、あくまで目安に過ぎません。

なぜなら、夏タイヤの寿命は品質や保管方法、運転の仕方によって変わるからです。

丁寧に運転をしていれば3万km以上走行することも可能ですし、適切ではない方法でタイヤを保管すれば、1年以内に寿命を迎えることもあります。

したがって、タイヤを交換するタイミングは、以下の2つに注意しながら目視で確認するのがおすすめです。

・スリップサインが露出していないか?
・深いひび割れがないか?

順番に解説していきます。

スリップサインが露出していないか

タイヤには、摩耗具合を確認できる「スリップサイン」があります。

下記のように、溝が1.6mm以下になると、スリップサインが露出します。

スリップサイン

引用:ダンロップ公式サイト

スリップサインが露出したタイヤを使用している場合、交通違反で反則金が課せられるので速やかに交換してください。

また、スリップサインを確認する際は、すべての箇所を確認しましょう。

走行中のタイヤが均等に摩耗するとは限らず、一部分が集中して削れる可能性もあります。

そのため、設置された4〜9箇所のスリップサインをすべて確認して、タイヤの摩耗具合を判断しましょう。

スリップサインの見方について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

深いひび割れがないか

タイヤに著しいひび割れがあれば、交換するのがよいでしょう。

タイヤの素材はゴムなので、時間の経過とともにひび割れが発生します。

細かいひび割れであれば走行可能でも、深いひび割れはパンクやバースト(破裂)の原因になります。

運転に支障があるほどのひび割れか見極めるのは難しいので、細かな傷を発見したらタイヤ販売店などに勤めるプロに相談するのがおすすめです。

また、ゴムの性質上、熱や湿度、紫外線も劣化の原因になります。

未使用のタイヤでもひび割れを起こす可能性があるので、交換の際は必ず確認するようにしましょう。

タイヤの品質を保つための適切な保管方法を後述しているので、ぜひ参考にしてください。

夏タイヤの寿命を伸ばすコツ5選

夏タイヤの寿命を伸ばすコツ5選

寿命を過ぎたタイヤを使うのは危険なので、異変を感じた際はすぐスグに交換してください。

しかし、「お金がもったいないので、なるべく長く使い続けたい」と感じる方も少なくないでしょう。

そこで、タイヤの寿命を伸ばすコツを5つ紹介します。

・タイヤローテーションを行う
・空気圧をチェックする
・必要最低限の荷物を乗せる
・ホイールアライメントを調整する
・適切な方法で保管する

順にご説明します。

タイヤローテーションを行う

タイヤの寿命を伸ばすために、定期的にタイヤの配置を交換するのがおすすめです。

車の構造や重量によって、前後どちらかのタイヤに集中して負荷がかかることは少なくないからです。

負荷がかかるタイヤから摩耗が進むので、定期的にタイヤローテーションを実施しましょう。

ただし、タイヤローテーションを行う際は、車種やタイヤの種類によって取り付け方が決まっているので注意してください。

たとえばFF車とFR車のタイヤローテーションは、以下のように行います。

タイヤローテーション

引用:ダンロップ公式サイト

FF車(前輪駆動) FR車(後輪駆動)
前輪はそのまま後輪に移動 後輪は左右を入れ替えて前輪に移動
後輪はそのまま前輪に移動 前輪は左右を入れ替えて後輪に移動

タイヤローテーションを頻繁に行うのは少々手間なので、タイヤが1mm摩耗する5,000kmの走行距離を目安に交換するのがおすすめです。

また、タイヤ交換をお店に依頼する場合は、念の為タイヤローテーションの希望を伝えておくのがよいでしょう。

空気圧をチェックする

空気圧を適正に保つことも、夏タイヤの寿命を伸ばす方法のひとつです。

なぜなら、空気圧が不足しているタイヤは地面との接地面積が増えるため、摩耗しやすくなるからです。

適正な空気圧は、運転席のドア開口部に貼られた「車両指定空気圧」から確認しましょう。

車両指定空気圧

ただし、指定空気圧よりも多く空気を充填しても、地面との接地面積が減って負荷が集中するため、タイヤの摩耗が早まります。

空気を充填する際は、指定空気圧の上限10%以内に留めるのがおすすめです。

空気圧の計測と充填は、ガソリンスタンドやタイヤ販売店で行えます。

適正な空気圧を保ったタイヤは劣化だけでなく、燃費の悪化も防げるので、調整する際は下記の記事を参考に行ってください。

必要最低限の荷物を乗せる

夏タイヤの寿命を伸ばすために、不要な荷物はなるべく車から降ろしましょう。

車が重いと、その分タイヤへの負担も大きくなり、摩耗を早めてしまいます。

また、車が重いほど走行に必要な燃料が増えるので、燃費の悪化にも影響します。

したがって、夏タイヤの劣化と燃費の悪化を抑えるために、不要な荷物を車に載せないようにしましょう。

ホイールアライメントを調整する

タイヤの適正な設置角度であるホイールアライメントを守り、過度な摩耗を防ぎましょう。

縁石への衝突や経年劣化などが原因で、タイヤの適正な設置角度がズレることがあります。

設置角度がズレた状態で走行を続ければ、タイヤの一部が集中して摩耗することもあります。

明らかに角度がズレている場合は走行中に違和感を覚えますが、若干のズレは気づきにくいため、定期的に店頭で確認するのがおすすめです。

適切な方法で保管する

夏タイヤの寿命を伸ばすため、保管方法に注意してください。

タイヤはゴムでできているので、未使用の状態でも時間の経過とともに劣化します。

保管場所の気温や湿度、紫外線などの影響でタイヤの劣化は早まるため、適切な方法で管理しましょう。

具体的には、以下の手順で夏タイヤを管理するのが有効です。

  1. タイヤを水洗いする
  2. しっかり乾燥させる
  3. タイヤの空気圧を抜いて保管する

タイヤは汚れや湿度の影響で劣化しやすいため、しっかり洗浄して乾かしてください。

また、走行時の空気圧の状態で保管すると、内圧でゴムに負担がかかるので、半分ほど空気圧を抜いておくのがよいでしょう。

タイヤを長持ちさせるための保管方法については、下記の記事で詳しく紹介しています。

夏タイヤはスタッドレスタイヤよりも寿命が長い

夏タイヤはスタッドレスタイヤよりも寿命が長い

一般的に、新品の夏タイヤは溝が8mmなのに対して、スタッドレスタイヤは10mmです。

「それじゃあ、寿命が長いのはスタッドレスタイヤ?」と思われるかもしれませんが、寿命が長いのは夏タイヤです。

夏タイヤとスタッドレスタイヤの寿命の違いを、以下にまとめました。

夏タイヤ スタッドレスタイヤ
製造年月日 約4年 約4年
走行距離 約3万km 約1万km

経過年数の寿命は大差ありませんが、走行距離の寿命が短いのはスタッドレスタイヤです。

スタッドレスタイヤに使用されているゴムには、低い気温でもしなやかさが損なわれないように、夏タイヤよりも柔軟性が高いものが使用されています。

そのため、地面との接地面積が増えて、タイヤの摩耗が早くなります。

夏タイヤをメインに使用して、以下のタイミングでスタッドレスタイヤに切り替えれば、タイヤの交換頻度を抑えられるでしょう。

・最低気温が3℃以下(路面が凍結する可能性が高い)
・11月〜4月の間(積雪の可能性が高い)

スタッドレスタイヤと夏タイヤの詳細な使い分けについて知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

夏タイヤを限界まで使うのは危険

夏タイヤを限界まで使うのは危険

前章ではタイヤの寿命を伸ばす方法を紹介しましたが、異変を感じた場合はすぐに交換しましょう。

タイヤを限界まで使うと、以下のようなリスクが考えられます。

・水を排出する溝が浅くなり、濡れた路面でスリップする
・ブレーキが効きにくくなり、人や物に衝突する
・タイヤが劣化して走行中にバースト(破裂)する

交換の手間を惜しんでタイヤを使い続けると、大きな代償を支払わなければならない可能性もあります。

したがって、「そろそろ寿命かもしれない」と感じた際は、迷わずタイヤ交換をするのがおすすめです。

寿命の見極めが難しい場合は、タイヤ販売店やディーラーで判断してもらうのもよいでしょう。

タイヤを交換する方法

タイヤを交換する方法

寿命が近づいてきたタイヤを交換する方法は、以下3つの方法があります。

・自分で交換する
・タイヤを購入してお店で交換する
・お店でタイヤを購入して交換する

それぞれタイヤ交換にかかる費用や労力が異なるため、自分に合った方法を試してください。

自分で交換する

「タイヤ交換にお金をかけたくない」という方は、インターネットでタイヤを購入して自分で交換する方法がおすすめです。

工具を購入する費用はかかりますが、2回目以降はタイヤを購入するだけで交換できます。

取り付けに必要な工具や、タイヤの選び方を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

タイヤを購入してお店で交換する

「なるべく安い価格でタイヤ交換はしたいけど、取り付けはプロに任せたい」という方におすすめな交換方法です。

インターネットのタイヤ販売は、店頭に比べて安い傾向にあります。

取り付けの工賃はかかりますが、タイヤ代と労力を抑えられるのが特徴です。

タイヤワールド館ベストでは、取付工賃込みの商品もありますので、そのようなタイヤを選択するのも一つの手です。

「自分の車に合ったタイヤがわからない」という方は、以下の記事を参考に選ぶのがよいでしょう。

また、タイヤの摩耗を抑えるために、交換と同時にホイールアライメントの点検も行うのがおすすめです。

お店でタイヤを購入して交換する

店頭でタイヤを購入すれば、そのまま取り付けてもらえます。

「とにかく簡単にタイヤ交換を済ませたい」という方におすすめの交換方法です。

ただし、タイヤの品揃えは店頭よりもインターネットの方が充実している可能性があります。

タイヤワールド館ベストでは、約2,500種類以上のタイヤを販売しています。

より多くの選択肢の中からタイヤを選びたい方は、ぜひ一度サイトをご覧ください。

タイヤに異変を感じたらすぐに交換しよう

タイヤに異変を感じたらすぐに交換しよう

夏タイヤの寿命は、走行距離にして約3万km、製造から約4年が目安です。

しかし、タイヤの寿命は品質や管理状態によって異なるので、目視で判断するのがおすすめです。

寿命を過ぎたタイヤを使用した場合、スリップやバーストなどの交通事故に遭遇する可能性があります。

そのため、少しでもタイヤに異変を感じたら、すぐに交換しましょう。

タイヤの寿命を守って、充実したカーライフを過ごしてください。

(ディスクリプション)
夏タイヤの寿命について紹介します。夏タイヤの寿命は、走行距離にして約3万km、製造から約4年が目安です。寿命が過ぎているタイヤを使用した場合、事故に繋がる可能性も考えられます。タイヤを長持ちするコツも解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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タイヤ知識 ひび割れ 西多賀店

タイヤのひび割れの原因と許容範囲は?対処法や保管方法などもご紹介!

タイヤのひび割れがおきる原因は?

タイヤのひび割れがおきる原因とは?

タイヤのひび割れの主な原因は以下の4つです。

  1. 紫外線や摩擦熱による劣化
  2. 傷などによる局部への応力の集中
  3. 空気圧不足などによる過度の屈伸
  4. タイヤワックスや艶出し剤などの塗りすぎ

詳しく説明します。

1. 紫外線や摩擦熱による劣化

紫外線や摩擦熱による劣化

タイヤのゴムは熱の影響を受けやすく、特に夏場はアスファルトの路面温度がかなり上昇するため注意が必要です。

タイヤのゴムは熱による劣化で固くなり、ひび割れを起こしやすくなります。

また、夏の厳しい日差しは強い紫外線を含んでいます。この紫外線を受け続けることが、タイヤの劣化へと繋がります。

タイヤのひび割れやシワは、そのままにしておくとバーストやパンクに繋がってしまう可能性があるので、夏場は特に気をつけましょう。

2. 傷などによる局部への力の集中

傷などによる局部への応力の集中

タイヤに一度傷がついてしまうと、その弱った部分に力が集中し、劣化が進んでしまいます。

とくに==決められた荷重以上の荷物を積載している車両/==は、燃費の悪化だけでなく、タイヤの劣化も早まりますので、使用しない荷物は車から適宜おろしましょう。

3. 空気圧不足などによる過度の屈伸

空気圧不足などによる過度の屈伸

空気圧は不足しても、多く入れすぎても偏摩耗の原因となります。空気圧不足ではタイヤの両端が偏摩耗し、入れ過ぎでは中心が偏摩耗してしまいます。
空気圧は高めにする場合でも規定値よりプラス10くらいにしておくのがおすすめです。

タイヤは適正な空気圧で本来の性能を発揮するので、車種に適した空気圧で走行しましょう。

タイヤワックスや艶出し剤などの塗りすぎ

タイヤの見栄えをよくするタイヤワックスや艶出し剤ですが、タイヤの劣化を早める場合があります。

特に油性のワックスには石油系溶剤が含まれている商品があり、これはタイヤのゴム成分を徐々に溶かしてしまう恐れがあります。

したがって、タイヤワックスを使用する際には水性のものを選ぶことをおすすめします。

タイヤのヒビ割れの許容範囲と基準

タイヤのヒビ割れの許容範囲と基準

実際にタイヤにひび割れを発見してしまった場合、以下のポイントに注意してどの程度であれば走行可能であるか確認しましょう。

●ひび割れの深さや幅
●タイヤの製造年月日

ひび割れの深さや幅


まず、ひびの状態を確認してください。ひび割れがタイヤ内部のコードに達している場合は、タイヤ交換が必要です。ひび割れが深くまで達している場合バーストの危険性も高まります。

じつは、タイヤのひび割れの許容範囲については、日本自動車タイヤ協会により使用許容範囲のレベルが設定されています。

タイヤのひび割れの許容範囲

引用:日本自動車タイヤ協会

判断基準はシンプルでひび割れ(クラック)がタイヤ内部のコードに達しない限り継続使用は可能です。

タイヤの製造年月日

ゴムの性質上、経年劣化でひび割れはどうしても発生してしまうので、タイヤの製造年月日もチェックしましょう。

タイヤの製造年刻印

↑こちらがタイヤに刻印されている製造年月日です。
赤枠で囲んでいるところに【2721】とありますが、これは【2021年27週】に製造されたタイヤということになります。

また、ブリヂストンは、劣化したタイヤについて以下のように説明しています。

使用開始後5年以上経過したタイヤについては、継続使用に適しているかどうか、すみやかにタイヤ販売店等での点検を受けられることをお奨め致します。(中略)外観上使用可能のように見えたとしても(溝深さが法律に規定されている値まですり減っていない場合も)製造後10年(注)経過したタイヤ(含むスペアタイヤ)は新しいタイヤに交換されることをお奨め致します。


引用元:ブリヂストン

いつ購入したかの目安にもなるので、製造年月日の見方は覚えておくと良いかと思います。

タイヤのひび割れは修理できる?

ひび割れは補修できる?

結論からいうと、タイヤのひび割れは補修はできません。

なぜなら、タイヤはゴム製品で経年劣化が主な原因となるため、ひび割れは進行していく一方だからです。

タイヤが地面に接地した際にゴムが伸び縮みしますが、そのゴムが硬くなると伸び縮みしにくくなり、段々と細かいひびが大きくなりゴムが割れてしまいます。

タイヤの内側には骨組みがあり、そこにゴムを巻き付けて製造されています。

この骨組みは鉄のワイヤーで出来ているので、ひびが入っている隙間から水等が侵入してしまうと錆びてしまいます。

錆びてしまうと、走行中に骨組みとゴムが剝がれてしまいこれによりタイヤの強度が下がり、走行の負荷に耐えられず最悪の場合、バーストしてしまう可能性があります。

ひび割れの状態で走行を続けていると起きること

ひび割れの状態で走行を続けていると起きること

タイヤのひび割れは修理・補修が不可能なので、交換以外に方法はありません。そのまま使用し続けてしまうとひび割れが進行し、バーストを起こしてしまう危険性が高まります。

実際にバーストしてしまったタイヤ

ダンロップ公式HPより引用

タイヤのバーストとはタイヤに負荷がかかることでタイヤ内が発熱し、車の走行中にタイヤが破裂してしまう現象のことです。

衝撃でハンドルが取られる等、コントロールが効かなくなり車が意図しない動きをしてしまうので、最悪の場合、周囲を巻き込む大事故や死亡事故に発展してしまう為非常に危険です。

また、タイヤはゴムのしなやかさで路面へ密着してグリップ力を発生させたり、路面からの衝撃を和らげる働きをしています。

経年劣化で固くなったゴムは路面へ密着できず、グリップ力が低下して滑りやすくなったり、乗り心地の悪化・ロードノイズの増大を招くこともあります。

もし使用している車両のタイヤにひび割れが確認された場合は、早めにタイヤを交換することをおすすめします。

タイヤのひび割れ・劣化を遅らせる保管方法

タイヤの劣化を遅らせる保管方法

タイヤの劣化を遅らせる保管方法のポイントは以下の3つです。

  1. 直射日光や雨を避け、空気を抜いて保管する
  2. 油や熱を避けて保管する
  3. タイヤを過剰に洗浄しない

詳しく見ていきましょう。

1. 直射日光や雨を避け、空気を抜いて保管する

直射日光や雨を避け、空気を抜いて保管する

ゴムは紫外線により劣化するので、長期間日光にさらしておくとゴム表面にひび割れが発生します。

またタイヤの空気圧は、クルマの車重や荷重がかかっても十分に耐えられるよう設定されており、かなりの内圧がかかっています。

取り外してそのまま保管すると、内圧でゴムに負担がかかり劣化やひび割れがより進んでしまいます。

空気を抜くことでゴムに負担がかからず、劣化やひび割れが抑制されます。

タイヤは暗く涼しいところで、空気を抜いて保管しましょう。

2. 油や熱を避けて保管する

油や熱を避けて保管する

ゴムは油を吸収する性質を持っているので、油分が発生する環境での保管は避けましょう。

また、ストーブの近くなど高熱の場所でもゴムが老化してしまいます。

油が付着したらきれいに拭き取り、せっけん水で洗ってください。
また熱源の近くでは保管しないでください。

3. タイヤを過剰に洗浄しない

タイヤを過剰に洗浄しない

洗剤やタイヤワックスなどでの過剰な清掃は表面を傷めやすく、サイドウォールを中心に「オゾンクラック(亀裂)」を発生させ、場合によっては空気漏れを起こします。

通常は水洗いにとどめ、ひどく汚れた場合だけ洗剤を使い、乾いた布で拭くようにしましょう。

ひび割れでタイヤを新調するならタイヤワールド館ベストへ

ひび割れでタイヤを新調するならタイヤワールド館ベストへ

タイヤのひび割れは経年劣化や空気圧、外部からの衝撃などさまざまな原因で起こります。

ひび割れに気付かないまま走行してしまうと、パンクやバーストを起こし操縦が困難になります。

重大な事故を引き起こす危険性もあるので、タイヤがひび割れしていないかこまめに確認をするようにしましょう。

新しいタイヤの購入はタイヤワールド館ベストがおすすめです。

定期的にひび割れの点検をして、安心安全なドライブを楽しんでくださいね。

タイヤワールド館ベスト店舗一覧

西多賀店
西多賀店
TEL: 022-398-3801
住所:仙台市太白区泉崎2-23-17
アクセス:仙台国道286号線沿い
営業時間:10:00~19:00
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タイヤ交換 タイヤ知識 ライターチーム

タイヤの空気圧を高めに調整するべき理由は?目安や空気圧の調整方法を解説!

タイヤの空気圧は高い方がよいという話がありますが、実際どれくらいを目安に調整すべきか知っている方は少ないのではないでしょうか?

空気圧は高ければよいというものではなく、適正な範囲で調整しなければさまざまな弊害をもたらします。

本記事ではタイヤの空気圧の目安や空気圧を高くし過ぎた際に起こる弊害、実際に空気圧を調整する方法について解説します。

タイヤの空気圧を高めに調整するべき理由
タイヤの空気圧の目安
タイヤの空気圧が高すぎると起こる弊害
タイヤの空気圧を調整する方法と気をつけるべきポイント

タイヤを所持しており、空気圧の調整を検討されている方は、本記事を読んで空気圧の目安や方法について事前に理解しておきましょう。

タイヤの空気圧を高めに調整すべき理由

タイヤの空気圧を高めに調整すべき理由

タイヤは常に車の重量(車重)がかかっており、安全に運転ができるように適正空気圧が指定されています。

適正空気圧を下回ることで、タイヤが車重に耐えられなくなれば、さまざまな弊害を引き起こし、事故の元になりかねません。

以下では、タイヤの空気圧を指定空気圧に調整するべき具体的な3つの理由を説明します。

タイヤの寿命が長くなる

タイヤはゴム製の消耗品であるため、長く使うことですり減っていきますが、空気圧を適正値に調整することで長持ちさせることができます。

上述したとおり、タイヤには常に車重の負担がかかっている状態のため、適正空気圧を下回ると本来の形を保てません。

結果として、転がり抵抗と摩擦が増えてしまい、タイヤを痛めることに繋がります。

また、空気圧が低い状態ではタイヤの摩擦が均等に起こらずに偏って擦り減っていってしまうため、寿命を短くする原因となるでしょう。

タイヤの寿命を長くするためにも、指定空気圧に調整することが重要です。

燃費が良くなる

タイヤは適正空気圧の状態なら車体姿勢を保てるため、燃費よくスムーズに走行できるのも理由のひとつ。

しかし、適正空気圧を下回ってしまうと、ゴムがたわんでしまい、車軸が平衡に保てなくなります。

同時に転がり抵抗が高くなることで、道路との摩擦が増えて燃費が悪くなってしまいます。

一般社団法人 日本自動車連盟(JAF)の2021年のテストデータによると、タイヤの空気圧が適正値から30%下回ると燃費が4.6%悪化、60%下回ると12.3%悪化する結果となりました。

燃費よく走るためにも、空気圧は定期的に調整するようにしましょう。

操作性の低下を防げる

タイヤは空気圧を適正値に調整することで本来の形を保ち、適切に操作できます。

しかし、適正空気圧を下回るとタイヤの形はいびつになっていくため、走行中にハンドルを取られてしまい、安定性の低下や事故に繋がりかねません。

また、タイヤは道路の凸凹を吸収する役割も担っていますが、空気圧が低い状態で走行していると、細かい振動がシート越しに乗員に伝わってしまいます。

とくに段差を乗り越える際には、大きな振動が伝わり、ホイールも傷つける可能性があるので注意するようにしましょう。

タイヤの空気圧の高さの目安

タイヤの空気圧の高さの目安

タイヤは本来の機能を発揮して安全に走行ができるように、サイズによって指定空気圧が定められています。

ただし、指定空気圧の数字は上限数値ではなくあくまで目安であって、規定値よりプラス10ほどは高く調整しても問題ありません。

とくに高速道路を走行する機会が多いトラックなどについては、走行距離やスピードに伴ってタイヤの負担も大きくなります。その分空気が抜けやすいため、タイヤの空気圧を高めに調整することをオススメします。

同じタイヤサイズでも車によって指定空気圧は異なる

タイヤは指定空気圧が定められていると前述しましたが、ご自身の車の指定空気圧を知っている方は少ないのではないでしょうか。

タイヤサイズが同じであればどの車も空気圧は同じ、というわけではありません。

「荷重支持機能」はタイヤの重要な役割ですが、空気圧によって支えられる車重は異なります。

別の言い方ですと、タイヤサイズが同じでも、支える車が変わると必要な空気圧は変化します。

車ごとに指定空気圧は決められることに注意しましょう。

メーカー指定の空気圧をチェック

タイヤのサイズは同じでも、車によって指定空気圧は変わるため、メーカー指定の適正値をチェックするようにしましょう。

運転席のドア開口部にある「車両指定空気圧」というステッカーからチェックができます。

指定空気圧表示位置

取扱説明書をお持ちの方は、説明書にも記載されているので保管しておくことがオススメです。

車種によってはかなり細かく設定されているものあり、積載重量や乗車人数によって適正値が明記されています。

空気圧を調整する前に、一度確認するようにしましょう。

タイヤの空気圧が高すぎることで起こる3つの弊害

タイヤの空気圧が高すぎることで起こる3つの弊害

空気圧が低いことで何かしらのトラブルが生じることは想像できますが、高くし過ぎることで弊害が起こることもあります。

以下では、タイヤの空気圧が高すぎることで起こる可能性が高い3つの弊害をご紹介します。

乗り心地が悪くなる

タイヤの空気圧が低い場合は振動が乗員に伝わってしまいますが、高すぎる場合でも乗り心地が悪くなることもあります。

タイヤの空気圧が高いと内部から外側にかけて空気が大きく押し出され、タイヤがパンパンに張った状態となってしまいます。

タイヤは道路の凸凹を拾う役割も担っているため、タイヤが張った状態で走行すると、反発して車体自体が跳ねるように感じてしまうかもしれません。

とくにボディや足回りの剛性が低いタイプの車は、乗り心地が悪くなりやすいため空気の入れ過ぎには注意しましょう。

ブレーキの効きが悪くなる

空気圧が高い状態ですと、タイヤが道路に接着する部分がセンター部分に集中し、転がりやすくなるため、ブレーキの効きが悪くなる可能性があります。

空気圧が適正値の状態ですと、タイヤは全体的に道路に接着しますが、パンパンに張った状態だとセンター部分が少し盛り上がるような状態になります。

そのため、道路と接着する部分が少なくなり、転がり抵抗が低くなるのです。

事故を未然に防ぐためにも、タイヤの空気圧の入れすぎには注意が必要です。

偏摩擦が増えて最悪の場合バーストする

タイヤの空気圧が高すぎる場合、センター部分が押し出されて偏摩擦が増えることで、パンクや最悪の場合バーストなどにもつながるため注意が必要です。

タイヤの溝の深さが一定以上あれば法律上使用は可能ですが、センター部分のみ偏摩擦が起こると、とくに足場が悪い道では事故を起こす可能性も高まります。

パンクやバーストの危険性もあるので、空気圧は適正値に調整するようにしましょう。

タイヤの空気圧を調整する方法

タイヤの空気圧を調整する方法

タイヤは走行せずに車に装着しているだけでも、車重によって空気は少なからず常に抜けていきます。

とくに寒い冬の時期は、空気が収縮する働きによってタイヤの空気圧が下がる傾向にあるので、1ヶ月に1度程度チェックすることが重要です。

以下では空気圧を調整する手順を説明します。

まずは空気圧をチェックする

まず、タイヤのエアバルブのキャップを外してください。

工具を使って外す方法もありますが、ホイールの中に落としてしまうこともあるため、素手で外すことがオススメです。

キャップを外した後は、エアゲージという専用の機械を使って空気圧を測定します。

エアゲージはショップなどで販売されていますが、ガソリンスタンドでも貸してもらえます。

空気圧が測定できれば、実際に空気をタイヤに入れていきますが、以下では2つの方法を説明するので参考にしてください。

タンク型の空気入れで調整する場合

タンク型の空気入れで調整する手順は、以下の通りです。

  1. 空気入れのホースをエアバルブに接続する
  2. ホースがしっかり接続できているのを確認した後、規定の空気圧まで空気を入れる
  3. 調整する際、空気を入れ過ぎないように適宜レバーを外して、空気圧をチェックする
  4. 空気圧を入れ過ぎた場合はエアゲージに搭載されている空気抜きボタンを押して、適正値に調整する
  5. 空気圧を適正値に調整できれば、ホースを外してエアバルブにキャップをはめる

タンク内の空気が無くなることもあるので、その際はスタッフの方などに空気の補充を依頼しましょう。

据え置き型の空気入れで調整する場合

据え置き型の空気入れで調整する手順は、以下の通りです。

  1. メーター横にあるダイヤルを指定空気圧の数値になるように調整する
  2. ダイヤルを調整できたら、ホースのノズルをエアバルブに接続する
  3. ホースがしっかり接続されると、音が鳴って自動的に空気がタイヤに入る
  4. 音が鳴りやむと空気を入れ終わったサインなので、ホースを外してエアバルブにキャップをはめる
  5. 空気を調整し終えたらダイヤルの針は元の「0」の状態に戻す
  6. 空気が入り過ぎていたらバルブのムシを押して手動で調整する

はじめて据え置き型の空気入れを使用する場合、わからないこともあるので、不明点などがあればスタッフの方に確認するようにしましょう。

タイヤの空気圧を調整する際に気をつけるべき2つのポイント

タイヤの空気圧を調整する際に気をつけるべき2つのポイント

タイヤの空気圧を入れる際には、空気圧を高めに調整し過ぎないようにする点以外にも気をつけるべきポイントがあります。

とくにはじめて空気圧を調整する方はわからないことが多く、不安になることもあるでしょう。

以下では、タイヤの空気圧を調整する際に気をつけるべき2つのポイントを説明します。

タイヤが冷えているかを確認

空気圧を調整する際には、タイヤが冷えているかを確認するようにしましょう。

タイヤは熱を持っていると中の空気圧が膨張してしまうため、本来の空気圧が測定できません。

とくに高速道路を走行した後は、通常の道路よりスピードを出して走行しているため、タイヤと道路の摩擦が強くなって熱を生じやすくなります。

たとえば、高速道路を時速120kmで走行したとすると、タイヤの温度は40℃〜50℃上がるとされており、空気圧も伴って10%から15%ほど上がるとされています。

空気圧を測定する場合は、タイヤを冷ましてから確認するようにしましょう。

スペアタイヤも一緒に確認

タイヤの空気圧を調整する際に、スペアタイヤをお持ちの方は一緒に確認するようにしましょう。

もし、出先でメインタイヤがパンクなどで使用不可になってしまった場合に、空気圧が低くて使用できなければ、スペアタイヤを持っている意味がありません。

タイヤは、使用しなくても少しずつ空気が抜けていってしまうため、メインのタイヤより少し高めに空気圧を調整しましょう。

適正空気圧はタイヤ側面に表示されている数字、もしくはホイールに貼られているラベルにて確認できます。

半年から少なくとも1年に1度は確認することをオススメします。

まとめ

まとめ

今回の記事では、タイヤの空気圧の目安や空気圧を高くし過ぎた際に起こる弊害、実際に空気圧を調整する方法についてまとめてきました。

空気圧をあまり確認してこなかった方は、指定空気圧を下回っている可能性もあり、安全性や燃費の低下につながる可能性もあるので、定期的に確認することをオススメします。

タイヤの空気圧を調整する場合はタイヤワールド館ベストで行うのがオススメです。

専門のスタッフが空気圧の確認方法や調整方法について、丁寧に説明いたします。

宮城県に7店舗、全国に約3,200の提携店舗があり、どのエリアの方でも利用しやすくなっています。

摩擦などによって劣化が進んでおり、タイヤの交換が必要な場合はインターネットでのご予約も可能ですので、ぜひタイヤワールド館ベストをチェックしてみてください。