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ホイールの知識 ライターチーム

ホイールサイズの見方!サイズの変更や選ぶときの注意点も解説

最終更新日 2023年2月22日

ホイールサイズの見方を知りたくても、「どこを見ていいのかわからない…」と悩んでいる人は多いのではないでしょうか。

ホイールを変更するときにサイズがわからないと、適切なサイズを選ぶことができません。車に合わないホイールを装着すると、車検に通らなかったり、走行に支障が出たりする可能性があります。

本記事では、ホイールサイズの見方を解説します。いま装着しているホイールのサイズがわかれば、購入する際にサイズを間違うリスクを減らせるでしょう。

サイズを変更する場合やホイールを選ぶときの注意点も解説するので、ホイールの変更を検討している人はぜひ参考にしてみてください。

ホイールサイズの見方を解説

ホイールサイズの見方を解説

ホイールには、以下のようにホイールサイズを表記してあります。
(ホイールサイズの表記例)

ホイールサイズの表記例

①リム径(インチ)
②リム幅(インチ)
③フランジ形状(アルファベット)
④ボルトの穴数(個)
⑤P.C.D(㎜)
⑥インセット(㎜)

それぞれ何を表すものなのか、1つずつ解説します。

①リム径(インチ)

リム径(インチ)

①の「17」はリム径といい、ホイールの直径です。インチサイズで表現し、上記の例だと「17インチ」となります。

タイヤのサイズを確認するときによく耳にする「〇インチのタイヤ」とは、この数字を意味します。

また、リム径には一番外側に位置するフランジ(タイヤが結合する部分)は含まれないので、ホイールの外形ではありません。

②リム幅(インチ)

リム幅(インチ)

②の「6 1/2」はリム幅をインチで表す数字で、ホイールの幅のことです。0.5(1/2)ずつ設定されています。

リム幅にもフランジは含まれていないので、ホイールの全幅ではありません。あくまでタイヤがはまる部分の幅です。

③フランジ形状(アルファベット)

フランジ形状(アルファベット)

③の「J」はフランジの形状をアルファベットで表しています。フランジとは、ホイールとタイヤが結合する部分のことです。

ほかにも「JJ」、「B」、「K」などがありますが、一般的によく見かけるのは「J」か「JJ」です。

④ボルトの穴数(個)

ボルトの穴数(個)

④の「5」は車体にホイールを取り付けるボルトの穴数を指します。

軽自動車や普通乗用車では4穴か5穴が多く見られますが、ハイエースやエルグランドなど一部の車種では6穴の場合もあります。

⑤P.C.D(㎜)

P.C.D(㎜)

⑤の「114.3」はP.C.Dの数値を㎜で表したものです。P.C.Dとは、車体とホイールを結合しているナットの中心を結んでできる円の直径のことです。

国産車では、ほとんどの場合が「100」か「114.3」と表記されています。

⑥インセット(㎜)

インセット(㎜)

⑥の「50」はインセットを㎜で表す数字です。インセットとは、ホイールを側面から見たとき(リム幅)の中心に対して、ホイールを取り付ける面までの距離を表したものです。

ホイールの中心よりも奥側に取り付け面があればインセット(+)、どちらでもない場合はゼロセット(±)、中心よりも手前に取り付け面があればアウトセット(-)と表現します。

アウトセットになればなるほどホイールがグッと奥のほうに見え、取り付け面が深くなるのが特徴です。

インセットは逆にホイールが手前に見えるようになり、見た目やデザインは大きく変化します。

ホイールサイズの表記場所

ホイールサイズの表記場所

ホイールサイズが表記されている場所はホイールによって異なりますが、以下の3箇所に表記されていることがほとんどです。

・タイヤの側面(タイヤ側に記載)
・ホイールの内側(リム幅に記載)
・スポーク(中心から放射線状に伸びる棒状の部品に記載)

一番見つけやすいのがタイヤの側面に打刻されているケースです。ホイールの中心部ではなく、タイヤに近い部分に記載があり、タイヤを外すことなくサイズを確認できます。

ホイールの内側(リム幅)に表記がある場合は、シールやステッカーが貼られている可能性が高いです。

タイヤの側面にもホイールの内側にも表記が見つからないときは、ホイールのスポークを確認してみてください。裏側に打刻されているケースが多く見られます。

注意点は、ホイールサイズの表記がタイヤの側面に見当たらない場合は、一度タイヤを外して確認する必要があるということです。

タイヤを外すには専門工具が必要になるので、お手元になければタイヤ専門店や整備工場などに依頼しましょう。

ホイールサイズを変更する方法

ホイールサイズを変更する方法

新たなホイールの購入を検討している場合、同じサイズではなく違うサイズを装着したいと考えている人もいるでしょう。

ホイールサイズを変更する方法には、インチアップインチダウンの2つがあります。

それぞれの概要とメリット・デメリットを解説します。

インチアップ

インチアップとは、タイヤの大きさ(外径)を変えずにホイールのサイズを大きくして、薄い扁平タイヤを装着することです。

もともとはホイールの内側(車体側)に空間を作り、より大きく高性能なブレーキを取り付けることがインチアップの目的でした。

F1などで走行するレーシングカーのタイヤをイメージするとわかりやすいと思います。

しかし、近年ではブレーキ性能の向上が目的ではなく、スタイリッシュな外観を求めてインチアップをする人のほうが圧倒的に多いのも事実です。

インチアップのメリット

インチアップのメリットは主に3つあります。

・足回りがおしゃれになる
・曲がるときに安定する
・ブレーキ性能が上がる

タイヤの面積が小さくなるので、足回りが目立ち、ホイールの存在を大きく見せられます。カスタマイズの定番で、自分の好みに合わせたおしゃれを楽しめるのが特徴です。

性能面では、グリップ力が向上します。

グリップ力をわかりやすくいうと、「グッと踏ん張る力」のことです。転びそうになったとき、無意識に体制を整えようとする感じと似ています。

グリップ力が向上することで、曲がるときの安定性が上がったり、ブレーキが効きやすくなったりするのがメリットです。

インチアップのデメリット

一方で、インチアップには以下のデメリットもあります。

・燃費が悪くなる
・走行音が大きくなる
・乗り心地がゴツゴツすると感じる

地面との接地面が大きくなることでグリップ力は上がりますが、反対に抵抗が増えてしまい、タイヤは転がりにくくなります。

転がりにくいタイヤを動かすことは、普段以上のパワーが必要になり、燃費の悪化につながることも。

また、タイヤのゴムの部分が薄くなるので、クッション性が損なわれ乗り心地がゴツゴツと感じたり、地面からの音が大きく聞こえたりする場合もあります。

インチダウン

インチダウンはインチアップの逆で、タイヤの大きさ(外径)を変えずにホイールのサイズを小さくし、タイヤのゴムの面積を大きくすることです。

インチダウンは見た目をおしゃれにするドレスアップが目的ではなく、性能面や機能面に重きをおいたカスタマイズです。

スタッドレスタイヤを装着するときにインチダウンを検討する人が多く見られます。

ではインチダウンのメリット・デメリットを見てみましょう。

インチダウンのメリット

・タイヤの価格を安く抑えられる
・乗り心地がよくなる
・雪道で滑りにくくなる

一般的にタイヤのサイズは大きいほど安い傾向にあります。タイヤは薄ければ薄いほど価格が上がるからです。

タイヤのゴムの中には、耐久性を高めたり機能を維持したりするために 金属が使われています。薄いタイヤでは小さい面積でタイヤの性能を維持する必要があるため、多くの金属を使用するので、価格は高くなる傾向です。

タイヤに厚みがある分、地面からの振動やショックを受けにくく、ソフトな乗り心地になります。やわらかい乗り心地が好きな人にオススメです。

また、雪道などで滑りにくくなるのも、スタッドレスタイヤでインチダウンをする人が多い理由の1つです。

インチダウンでタイヤの幅が狭くなるほうが雪道に食い込みやすく、滑りにくくなります

例えば、先が丸くなった鉛筆よりも、先の尖った鉛筆のほうが、突き刺したときに痛いと感じませんか?面積が小さいほうが食い込みやすく、グッと力が入るからです。

インチダウンのデメリット

反対に、デメリットには以下のようなものがあります。

・見た目が変わる
・曲がるときにフラつく
・グリップ力が落ちる

インチダウンによって見た目が変わるのは避けられません。ホイールは小さく、タイヤは大きくなるので、どうしてもダボっとした印象になってしまいます。

しかし、気にならない人にはそれほどデメリットではないので、あまり問題はないでしょう。

また、インチアップとは逆にタイヤの厚みが増すことで、グリップ力は低下します。抵抗が少なくなりタイヤが転がりやすくなるのは利点ですが、踏ん張る力が小さくなり、カーブを曲がるときにフラつきやすくなる可能性があるのが欠点です。

ホイールを選ぶときの注意点

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ホイールを選ぶときの注意点を解説します。選び方を間違えると走行に支障が出る可能性があるので、必ず注意点を確認しておきましょう。

・同じサイズを選ぶ場合
・サイズを変更する場合

それぞれ順番に解説します。

同じサイズを選ぶ場合

同じサイズのホイールを選ぶ場合は、ホイールナットのサイズや形状に注意しましょう。

サイズが同じだからといって、いままで使っていたホイールナットがそのまま使えるとは限りません。最悪の場合、脱輪などの事故を起こす可能性もあります。

車種やホイールの形状によって合わないこともあるので、ホイールのサイズだけでなく必ずホイールナットも確認するようにしましょう。

サイズを変更する場合

インチアップやインチダウンを行う場合は、以下の3つに注意してください。

・タイヤの外径は変えない
・車体からはみ出さない、干渉させない
・ロードインデックス(耐荷重性能の数値)を下げない

タイヤの外径が変わってしまうと、スピードメーターに誤差が出て車検に通らない可能性があります。

車体からはみ出したり干渉したりしてしまうと、走行に支障が出るだけでなく、ブレーキなどの部品が傷つき非常に危険です。

また、ロードインデックスを下げないことも大切です。ロードインデックスとは、簡単にいうとタイヤが支えられる重さの数値です。

この数値を下げてしまうと、タイヤが車を支えられなくなり、思わぬ事故につながりかねません。

必ず標準タイヤのロードインデックスを下回らないものを選ぶようにしましょう。

ホイールの購入はタイヤワールド館ベストがおすすめ

ホイールの購入はタイヤワールド館ベストがおすすめ

ホイールサイズは走行にかかせない重要なものです。それぞれの意味を理解し、車に合ったホイールを選ぶことが大切です。

デザインや性能を重視するだけでなく、サイズの確認も怠らないようにしましょう。

タイヤワールド館ベストなら、豊富な種類のホイールを取り揃えております。あなたの車に合うサイズのホイールが見つかりますよ。

ホイールをお探しの方は、ぜひタイヤ館ワールドベストをチェックしてみてください!

作成者: ベストライターチーム

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