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    ホイールナットの締め付けトルクを守らないと危険?!トルク管理の基本を解説

    「タイヤ交換時はとりあえずナットを強く締めれば大丈夫?」
    「工具があれば自分でも簡単にホイール交換できる?」

    タイヤ交換時のホイールナットの締め付けトルク管理は、走行するうえで必要な作業です。

    ホイールナットが規定トルクで締まっていない場合、部品の破損や車体のブレにつながり、最悪の場合脱輪して大きな事故を招くからです。

    本記事では、ホイールナットの締め付けトルクの基本から、正しく締める方法まで、7つのステップにわけてわかりやすく解説します。

    ホイールナットの締め付けトルクとは?

    ホイールナットの締め付けトルクとは?

    ホイールナットの締め付けトルクとは、ハブボルトにナットを締めるときに指定された締め付ける強さを指します。

    車の走行性能や安全性を守るためには、ホイールナットを規定トルクで締めることが大切です。

    一般的に、普通自動車と軽自動車の規定トルクは以下の通りです。

    普通自動車 軽自動車
    約100〜120N・m 約80~100N・m

    ただし、車種やホイールによって規定トルクが異なります。
    安全に走行するために、ホイールナットを締めるときは、規定トルクを必ず確認しましょう。

    タイヤ交換で知っておきたい3つの用語

    タイヤ交換で知っておきたい3つの用語"

    ホイールナットの締め方を説明する前に、タイヤ交換で知っておきたい3つの用語について解説します。

    ・ホイール
    ・ホイールナット
    ・ボルト

    タイヤ交換時やトルク管理時に出てくる用語なので、覚えておくことをおすすめします。

    ホイール

    ホイール

    ホイールとは、タイヤに装着する車輪状の部分です。ホイールの役割は、タイヤに歯車軸の回転を伝えたり、エンジンの動力を伝えて走行性能を高めたりと、安全に走るためには欠かせない部品です。

    タイヤとホイールを一緒に考える方も少なくありませんが、タイヤは「黒いゴム」の部分で、ホイールは「金属」の部分とそれぞれ役割が異なります。

    ホイールのサイズや種類、素材が異なるため、自分の好みに合ったホイールに交換することが可能です。

    ホイールナット

    ホイールナット

    ホイールナットは、車体側のハブボルトに取り付けるときに使用するネジの一種です。車種やホイールによって形状や種類が異なるため、多くのホイールナットが存在します。

    たとえば、代表的なホイールナットは下記の3種類です。

    テーパー座(60度) 一番汎用性が高い
    平面座 トヨタ(レクサス)車のほとんどの純正アルミホイールに使用
    球面座 ホンダ車のほとんどの純正アルミホイールに使用

    このように、ホイールナットによって形状や種類が異なるため、気になるホイールナットがある場合は、あなたの車に合うナットか必ず確認しましょう。

    ホイールナットの形状や種類については、【ホイールナットの形状・種類・サイズ全てまるわかり!気を付けたい注意点】の記事も参考にしてみてください。

    ボルト

    ボルト

    ボルトとは、車両や機械のホイールを固定するために使用されるネジの一種で、ハブボルトともいわれます。

    車体を支える強い強度と耐久性を持ち、安全性や性能に大きな役割を与える重要な部品です。車種やタイヤの種類によってボルトの本数は異なり、一般的には4〜6本のボルトでホイールを支えています。

    ボルトは、ホイールナットのオーバートルクや、ホイール着脱時のメンテナンス不足により折れる可能性があるため、ホイール着脱時は必ずメンテナンスしましょう。

    規定トルクを守らないと危険な理由

    規定トルクを守らないと危険な理由

    ホイールナットは、メーカーに指定されたトルクで、ボルトに締め付けます。安全に走行するためにも、ナットを締めるときは規定トルクを必ず守りましょう。

    締め付けトルクが強すぎても弱すぎてもナットは緩んでしまい、パーツの破損やタイヤの脱輪にもつながる可能性があるからです。

    本章では、ナットを強く締めすぎた場合(オーバートルク)と、弱く締めた場合の危険性について解説します。

    強いトルクで締めた場合(オーバートルク)

    ナットを強いトルクで締めたことをオーバートルクといいます。「緩むのが心配だから、念のため強く締めれば大丈夫」と思って締めてきた方は注意が必要です。

    ナットを強く締めすぎてオーバートルクになると、ホイールナット以外に多くの費用の発生が考えられます。

    たとえば、以下のような部品が破損したことによる費用です。

    ・ホイールのテーパー部
    ・ホイールナット
    ・ねじ山のつぶれ
    ・ボルト部分が伸びちぎれる

    最悪の場合、走行中にボルトが折れて大きな事故につながれば、車体以外にも多くの用がかかってしまいます。

    力ずくでトルクをかけることはせずに、規定トルクを目視で確認できる工具の使用をおすすめします。

    規定トルクを守り、未然にリスクを減らしましょう。

    弱いトルクで締めた場合

    ナットを弱いトルクで締めた場合、ホイールナットやハブボルトが緩んでしまいます。
    ナットが緩んだ状態で走行すれば、タイヤのブレや車体のガタつき等、運転に支障がでるため非常に危険です。ネジの緩みに気付かずそのまま走行すれば、ナットが外れたり最悪タイヤが脱輪したりと、大きな事故につながりかねません。

    また国土交通省の発表では、脱輪における2つの発生要因のうちひとつにタイヤ交換時の作業不備があげられています。

    ナットを締める力は、弱すぎても大きな事故の原因につながる可能性があります。
    安心して走行するためにも、規定トルクは必ず守りましょう。
    国土交通省:【点検整備不十分・整備作業ミスに起因する事故】

    ホイールナット締め付けトルクの確認方法

    ホイールナット締め付けトルクの確認方法

    ホイールナットの締め付けトルクは、以下の方法で確認できます。

    ・説明書を確認する
    ・メーカーやディーラーに確認する

    車の説明書を確認する

    一般的にホイールナットの締め付けトルクは、購入した車の説明書に記載されています。
    たとえば、アクア(トヨタ)のホイールナットの締め付けトルクは103N・m(1050kgf・cm)です。
    説明書には以下のように記載してあります。

    アクアのホイールナットの締め付けトルク例

    ただし、説明書に規定トルクの記載がない場合は、販売店やホイールメーカーに、直接問い合わせをして確認しましょう。

    メーカーやディーラーに確認する

    車を購入したメーカーやディーラーに直接問い合わせれば、簡単に規定トルクを確認できます。
    説明書で調べることも可能ですが、本当に規定トルクが合っているか不安な方は、直接問い合わせをして確認することをおすすめします。

    社外ホイールの締め付けトルクを確認する

    社外ホイールの締め付けトルクは、販売店またはホイールメーカーに確認しましょう。
    中古で車を購入した際に、前オーナーが純正以外の好きな社外ホイールを使用している可能性や、説明書に記載していない可能性もあるからです。
    安全な走行をするために、社外ホイールの締め付けトルクは販売店やホイールメーカーに確認しましょう。

    ホイールナットの正しい締め方

    ホイールナットの正しい締め方

    ホイールナットを締める順番は以下の通りです。

    1. トルクレンチを準備する
    2. 車体を持ち上げる
    3. ホイールをハブボルトに通す
    4. ホイールナットを手締めする
    5. 順番通りにホイールナットを締める
    6. 最後の確認

    ぜひ参考にしてみてください。

    1.トルクレンチを準備する

    トルクレンチを準備する

    ホイールナットを締めるときは、トルクレンチを使用しましょう。

    トルクレンチを使用すれば、ハブボルトやナット、ホイールなど、車体や部品の損傷を未然に防げるからです。締め付けトルクは、強すぎても弱すぎても部品の損傷やナットが緩むことにつながります。

    トルクレンチがない場合でもクロスレンチ(十字レンチ)でトルクをかけることは可能です。ただし、感覚で締めると規定トルクをかけるのは難しいため、おすすめの方法ではありません。

    トルクレンチを使用すれば、簡単に規定トルクをかけることが可能です。
    ホイールナットを締めるときは、トルクレンチを準備しておきましょう!

    2.車体を持ち上げる

    車体を持ち上げる

    ジャッキを使用して、車体を持ち上げます。
    ジャッキは車体裏にジャッキ受けがあるので引っ掛けて車体を持ち上げてください。
    地面から約3cm以上上がれば準備完了です。

    3.ホイールをハブボルトに通す

    ホイールをハブボルトに通す

    次に、ホイールを車体側のハブボルトに差し込みます。

    注意点は、ホイールを斜めの状態でボルトに通すとボルトに接触して傷つく可能性があるため、なるべくハブボルトに対して水平にして取り付けます。

    4.ホイールナットを手締めする

    ホイールナットを手締めする

    水平にホイールを取り付けたら、次はナットを手締めします。

    一番先に、タイヤ下部のナットを手締めすれば、タイヤの傾きが抑えられるだけでなく、脱輪の予防にもなるため下から手締めしましょう。

    しっかり車体側にホイールを付けた状態で、ぐらつきがなくなるまで手締めします。
    ※車体が浮いている状態でトルクレンチを使用しても、ホイールと一緒に回転してしまうため、ここではトルクレンチを使用しません。

    5.順番通りにホイールナットを締める

    車体を地面に下ろしてから、トルクレンチでホイールナットを本締めします。
    「カチッ」と音がするまで締めれば、規定トルクになっている証拠です。
    規定トルクからさらに締めるとオーバートルクになるので、注意しながら締めましょう。
    なお、車種によってハブボルトの本数やナットの締める順番が異なるので、それぞれ解説します。

    ・ボルトが4本の場合
    ・ボルトが5本の場合
    ・ボルトが6本の場合

    ボルトが4本の場合

    4穴ホイールの場合のナットを締める順番

    装着ホイール:マルカユーロスピードV25

    4穴ホイールの場合のナットを締める順番は「4」の数字を、一筆書きするイメージで締めていきます。
    ナットを、対角線上に順番通り締めることで、ガタつきなく締められます。

    ボルトが5本の場合

    5穴ホイールの場合のナットを締める順番

    装着ホイール:ウェッズレオニスSK

    5穴ホイールの場合のナットを締める順番は、「星」の形を一筆書きするイメージで締めていきます。

    ボルトが6本の場合

    6穴ホイールの場合のナットを締める順番

    装着ホイール:マルカナイトロパワージャベリン

    6穴ホイールの場合のナットを締める際には、ジグザグ線を書くように、締めていけば迷うことなく締められます。

    6.最後の確認

    ホイール交換後にしばらく走行したあと、ホイールナットが緩んでいないか確認してください。

    ナットに緩みがある場合は、締める作業を再度行いましょう。

    何度やっても走行中にガタつきやタイヤのブレを感じる場合は、運転はせずに最寄りの専門店に相談しましょう。

    トルクレンチのチェック頻度

    トルクレンチのチェック頻度

    一般的には、10km走行したらトルクレンチをチェックします。

    トルク管理をすることで、タイヤやホイールの負担軽減、車体からホイールが取れる事故を未然に防げるからです。ナットを規定トルクで締めたあとも、定期的なトルクレンチチェックを怠ってはいけません。

    また、ナットを増し締めしたあとも、2〜3ヶ月か500kmで増し締め点検をすれば、より安全に走行できるため、定期的に点検するのがおすすめです。
    トルクレンチチェックについては、【定期的なトルクレンチチェック!その頻度はどのくらい??】の記事も参考にしてみてください。

    ホイール締め付けトルク一覧表【車種別】

    ホイール締め付けトルクは車種によって異なります。
    本章では、人気のある車種を、普通自動車と軽自動車ごとに一覧表にしました。
    ぜひ、参考にしてみてください。

    普通自動車

    車種 締め付けトルク
    ヤリス(トヨタ) 103N・m(1050kgf・cm)
    カローラ(トヨタ) 103N・m(1050kgf・cm)
    シエンタ(トヨタ) 103N・m(1050kgf・cm)
    ノート(日産) 108N・m(1100kgf・m)
    ルーミー(トヨタ) 103N・m(1050kgf・cm)
    ヴォクシー(トヨタ) 103N・m(1050kgf・cm)
    ノア(トヨタ) 103N・m(1050kgf・cm)
    アクア(トヨタ) 103N・m(1050kgf・cm)
    ハイエース(トヨタ) 100N・m(1020kgf・cm)
    フィット(ホンダ) 108N・m(1100kgf・m)

    軽自動車

    車種 締め付けトルク
    N-BOX(ホンダ) 108N・m(1100kgf・m)
    タント(ダイハツ) 103N・m(1050kgf・cm)
    ムーヴ(ダイハツ) 103N・m(1050kgf・cm)
    スペーシア(スズキ) 85N・m(870kgf・cm)
    ルークス(日産) 98N・m(1000kgf・cm)
    ワゴンR(スズキ) 85N・m(870kgf・cm)
    アルト(スズキ) 85N・m(870kgf・cm)
    タフト(ダイハツ) 103N・m(1050kgf・cm)
    ハスラー(スズキ) 85N・m(870kgf・cm)
    ミラ(ダイハツ) 103N・m(1050kgf・cm)

    足回りの安全点検はタイヤワールド館ベストにおまかせ

    あらためて、本記事では以下の7つを解説しました。

    ・ホイールナットの締め付けトルクとは?
    ・タイヤ交換で知っておきたい3つの用語
    ・規定トルクを守らないと危険な理由
    ・ホイールナット締め付けトルクの確認方法
    ・ホイールナットの正しい締め方
    ・トルクレンチのチェック頻度
    ・ホイール締め付けトルク一覧表【車種別】

    その中でも、重要なポイントは以下の3つです。

    ・規定トルクは必ず守る
    ・トルクレンチのチェックは定期的に行う
    ・心配ならプロに任せる

    ナットを規定トルクで締めるだけで、未然にリスクを減らせます。
    また、定期的にトルクレンチチェックをすることで、より安全に走行することが可能です。
    タイヤワールド館ベストでは、お客様に安心してカーライフが送れるようにお客様の目の前でトルクレンチチェックを行います。
    また、全店増し締めと空気圧チェックを無料で行っておりますので、お気軽にお立ち寄りください!

    タイヤワールド館ベスト店舗一覧

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    ホイール磨きの方法は?自分で磨くメリット・デメリット・手順を解説

    車のホイールを磨く際は、自分で磨くかプロに任せるか迷う方が多いのではないでしょうか。

    ホイールは、磨き方さえ習得すれば自分でも十分にきれいにできます。

    その一方で、ホイールの状態によっては汚れや傷が悪化したりきれいにならなかったりするため、必要に応じてプロに任せることも検討しましょう。

    今回は、ホイールの磨き方をテーマに、自分で磨くメリット・デメリット、手順について詳しく解説します。

    ホイール磨きの目的

    ホイール磨きの目的

    ホイール磨きは、ホイールをきれいにすることの他に、細かな傷の修復やスタイルアップなどの目的があります。ホイール磨きの目的について詳しくみていきましょう。

    汚れを落とす

    ホイール磨きの目的は、ホイールに付着した泥や水垢、ほこり、鉄粉、ブレーキダストなどを除去し、きれいな状態へ戻すことです。

    車体がどれだけきれいでも、ホイールが汚れていると台無しになります。ホイールは車の雰囲気を形成する重要な要素の1つのため、汚れていると印象が悪くなり、きれいだと良い印象を与えることができます。

    かっこいい・美しいといった印象を与えたい場合は、ホイールの汚れをこまめに落としましょう。

    細かい傷を目立たなくする

    ホイールを磨くと、表面がなめらかになって細かい傷が目立たなくなります。あまりにも深い傷に効果はありませんが、細かな傷であれば磨くことで新品と見違えるほどに状態が改善するでしょう。

    ただし、傷を消すことに重点を置いて誤った磨き方をすると、かえって傷が目立つ恐れがあります。

    ツヤを出してスタイルアップさせる

    ホイール磨きには、ホイールにツヤを出してスタイルアップさせる目的もあります。「ツヤがある=かっこいい・美しい」とは限らず、中にはマットはホイールを好む方もいるでしょう。しかし、「汚れによってツヤを失った状態」と「マットな質感」は別物です。

    ホイール本来の魅力を復活させるためにも、しっかりと磨いてツヤを取り戻しましょう。

    ホイールを自分で磨くメリット

    ホイールを自分で磨くメリット

    ホイールを自分で磨くことを考える際は、メリットとデメリットを比較して自分に合っているかどうかを見極めましょう。まずは、メリットから詳しく解説します。

    1. コストがほとんどかからない
    2. 隙間時間に少しずつ進められる
    3. 愛着がわきやすい

    コストがほとんどかからない

    ホイール磨きの道具の購入にかかる費用は数千円程度です。また、一度購入すると10~20回は使用することができます。

    一方、プロに任せると1回数千円程度の費用がかかります。そのため、コストがほとんどかからないことがホイールを自分で磨くメリットと言えるでしょう。

    道具を保管する場所がない、ホイールを洗える場所がない場合は、多少のコストがかかってもプロに任せるしかありません。

    ただ、洗車場でもホイールは自分で洗えるため、近くにないか探してみましょう。洗車場を利用すれば、1回数百円でホイールを自分で洗うことができます。

    隙間時間に少しずつ進められる

    ホイール磨きにかかる時間はサイズや汚れ具合で異なりますが、ホイール1個あたり約10~20分ほどの時間がかかるでしょう。

    後述しますが、汚れを落とすだけではなく、パテを使用して傷を埋める作業もある場合は、パテの硬化に約8時間程かかります。

    プロに任せる場合は、全てのホイール磨きが終わるまで待つか、後日取りに行く必要があります。しかし、忙しいためになるべく早く磨いてほしい、後日に取りに行くことが難しい場合もあるでしょう。

    自分で磨くのであれば、ホイールを預ける必要もなく、隙間時間を利用して少しずつ進めることができます。

    愛着がわきやすい

    ホイールを自分で磨くことで、車に対する愛着がわきやすくなる可能性があります。

    もちろん、ホイールを自分で洗わなかったからといって愛着がわかないわけでありませんが、自分で時間と手間をかけてきれいにした車は、なるべく汚したくないと感じる方が多いのではないでしょうか。

    愛着がわくと、もっときれいにしてあげたい、スタイルアップして車を楽しみたいと思えるようになる場合もあります。

    ホイールを自分で磨くデメリット

    ホイールを自分で磨くデメリット

    ホイールを自分で磨くことには次のようなデメリットがあります。

    1. かえって傷がつく恐れがある
    2. 労力が大きい
    3. ホイール磨きをプロに依頼するメリット

    かえって傷がつく恐れがある

    ホイールの磨き方を間違えると、反対に傷をつけてしまう場合があります。

    コストを抑えたいからといって深い傷や白サビのあるホイールを自分で磨くことはおすすめできません。

    また、ホイールは頑丈そうな見た目ではありますが表面は傷つきやすいことを踏まえ、丁寧に磨くことが大切です。

    労力が大きい

    ホイール磨きは、かがんだ状態で行います。立ったり座ったりした状態と比べて体力の消耗が激しいため、思っていたよりも労力がかかったという声は少なくありません。

    特に夏は気温の高さと相まって体力を激しく消耗するため、なるべくプロに任せた方がよいでしょう。

    ホイール磨きをプロに依頼するメリット

    ホイール磨きをプロに依頼するメリット

    ホイール磨きをプロに任せる場合、失敗の心配がありません。自分で磨く場合は道具を揃えて磨き方を学ぶ必要があります。そのような手間をかけて磨いたとしても、失敗してしまうケースが少なくありません。

    ホイールを自分で磨いて絶対に後悔したくないのであれば、プロに任せた方がよいでしょう。

    ホイール磨きをプロに依頼するデメリット

    ホイール磨きをプロに依頼するデメリット

    プロにホイール磨きを依頼すると、当然ながら費用がかかります。1本3,000~8,000円程度が相場で、業者によって費用の決まり方や金額が大きく異なります。

    複数の業者に見積もりを取り、技術面に心配がないかも確認したうえで依頼先を決めましょう。

    また、混雑状況やホイールの状態によっては車を数日預けての作業になる場合もあります。

    すぐにでもホイールをきれいにしたい場合は、自分で行う方が早いでしょう。

    自分でホイールを磨くために必要な8つの道具

    自分でホイールを磨くために必要な8つの道具

    自分でホイール磨きをする際に必要な道具は次のとおりです。

    1. カーシャンプー
    2. ホイール専用クリーナー
    3. マスキングテープ
    4. ピカール液
    5. マイクロファイバークロス
    6. 耐水サンドペーパー(粗目・細目・極細)
    7. 脱脂剤(シリコンオフ)
    8. アルミパテ(パテヘラ)

    すべて、カー用品店やホームセンターで購入できます。全部購入する場合でも、5,000~7,000円程度で済むでしょう。

    ホイール磨きを自分で行う場合の全体の流れ

    ホイール磨きを自分で行う場合の全体の流れ

    ホイールを磨く手順は、まずは【汚れを落とす】、そして【細かい傷を補修する】の2段階で進めていきます。

    ステップ.1
    汚れを落とす
    1.脱脂剤で油分を落とす
    2.カーシャンプーや専用クリーナーでホイールの泥やほこりを落とす
    3.マイクロファイバークロスでキレイに拭き上げる
    ステップ.2
    細かい傷の補修
    1.マスキングをする
    2.耐水サンドペーパーを用いて傷を磨いていく
    3.修復剤を傷に埋め込み、硬化させる
    4.細目の耐水サンドペーパーで磨く
    5.磨き剤を使用して仕上げ磨きをする

    詳しく見ていきましょう。

    ホイールを磨く手順 ステップ1【汚れを落とす】

    【汚れを落とす】ホイールを磨く手順

    ホイールの細かい傷を補修したい場合は、まず汚れを落とす必要があります。汚れを落とす方法と細かい傷を補修する方法をそれぞれ詳しく解説します。

    1. 脱脂剤で油分を落とす

    脱脂剤には、傷に入り込んだ油分を落として補修できる状態に整える役割があります。こちらを使用して通常の洗浄では落としにくい油汚れをまずは落としていきましょう。

    油分があると後の工程である修復剤がうまく密着せず、傷がきれいにふさがりません。そのため、ホイールの表面に付着した油を脱脂剤できれいに取り除く工程を入れるとよりキレイに仕上げることができます。

    2. カーシャンプーや専用クリーナーでホイールの泥やほこりを落とす

    次に、カーシャンプーや専用クリーナーを使用してホイールに付着した泥やほこりを落とします。ゴミが付着したままにしてしまうと、磨く工程で新たな傷がホイールついてしまう可能性があります。

    ホイールの表面は意外と傷つきやすいので、バケツに水とカーシャンプーをいれて泡だてたものをスポンジに含ませ、優しく洗い上げましょう。

    また、洗浄液が残ったままだと、シミの原因になったりするので、しっかりを洗い流しましょう。

    3. マイクロファイバークロスでキレイに拭き上げる

    洗い流しを行った後は、マイクロファイバークロスで水分をしっかりと拭き上げます。マイクロファイバーは、微細な繊維が表面に付着した水分やほこりを優しく取り除き、ホイールを傷つける心配がないので安心です。

    ホイールを磨く手順 ステップ2【細かい傷の補修】

    【細かい傷の補修】ホイールを磨く手順

    ホイール汚れを落とすステップが終わったら、続いて、細かい傷(ガリ傷)の補修を目的としたホイール磨きの作業に入っていきます。

    1. マスキングをする

    まずは、作業不要な箇所に傷やパテが付着しないようにマスキングします。マスキングには、ガムテープではなくマスキングテープを使用しましょう。マスキングテープは簡単に剥がれて跡が残りませんが、ガムテープは粘着成分が残って汚れてしまいます。

    タイヤと接地部分の補修を行う場合は、タイヤ部分のマスキングも忘れずに行ってください。

    2. 耐水サンドペーパーを用いてガリ傷を磨いていく

    耐水サンドペーパーを用いてガリ傷を磨いていく

    次に、粗目の耐水サンドペーパー(150番くらい)で気になるガリ傷を磨いて、表面をなめらかにしていきます。

    力を入れすぎてしまったり、傷口を広い範囲で磨いてしまうと、見栄えが悪くなってしまう場合もあるため、必要最小限の範囲で、優しい力加減で磨いていきましょう。

    3. 修復剤を傷に埋め込み、硬化させる

    傷は、消すのではなくパテを埋めることで目立たなくします。一度にたくさんの量を塗布するのではなく少しずつ塗布し、補修剤がガリ傷にしっかり入り込むようにするとうまくいきます。

    塗布の方法は、パテやブラシ、スプレーカンを使用するタイプが多いです。商品の説明をよく読み、適切な量を適切なやり方で塗布しましょう。

    補修剤で傷を埋めたら、しっかりと乾かしてから次の工程へ進みます。

    商品によって硬化速度は違いますが、4~8時間程かかるものが主流のようです。
    購入した商品の説明書に従って、完全に硬化させてください。

    4. 細目の耐水サンドペーパーで磨く

    補修剤がしっかり乾いたら、細目の耐水サンドペーパーで磨いて、傷を埋めたところを目立たなくします。

    先程と同様、必要以上の広い範囲を削ってしまわないように注意しながら、徐々にさらに目の細かい極細目サンドペーパーに変えながら磨いていきましょう。

    使用するサンドペーパーは、400番から少しずつ番号の大きなものに変えていき、最後は目の細かい2000番で仕上げましょう。

    万が一、この段階で傷が目立ってしまった場合は、プロに補修を依頼した方がよいでしょう。

    5 .磨き剤を使用して仕上げ磨きをする

    必要に応じて、ホイール対応の金属表面研磨剤を使用して、表面を磨き上げます。研磨剤は金属の表面を滑らかにして、光沢感を与える効果があります。

    金額も数千円程度で購入することができ、大半の商品が複数回使用することができるので、ホイールにピカピカの輝きを求める場合、この工程を行いましょう。

    ピカールの使い方

    ピカールの使い方

    磨き剤としてよく名前が上がるのがピカールです。こちらの使用方法はとてもシンプルで、柔らかい布の先端に適量付けてホイールを磨いていくだけです。

    液状タイプやチューブタイプなど、好みに応じて選択することができ、とても扱いやすい商品なので、DIY初心者でも問題なく使用できるでしょう。

    磨いた後には別の布で、研磨剤が残らないようにしっかり拭き取りを行ってくださいね。

    ホイールを磨くときの注意点

    ホイールを磨くときの注意点

    ホイール磨きに失敗しないためにも、次の注意点を押さえましょう。

    ・サンドペーパーは正しく使用する
    ・パテが完全に硬化するまで待つ

    サンドペーパーは正しく使用する

    耐水サンドペーパーで傷の部分を磨く場合、不要な範囲まで磨かないように注意しましょう。後の工程の作業が大変になり、仕上がりも悪くなります。

    また、サンドペーパーは、角材などに巻きつけて使用すると手で持つより均一に磨くことができるのでおすすめです。

    パテが完全に硬化するまで待つ

    パテが完全に硬化するには、商品にもよりますが4~8時間程かかります。

    硬化する前に作業を進めると、サンドペーパーで磨くことができずやり直しが必要、という状況になりかねません。

    作業は時間に余裕を持って行うようにしましょう。

    ホイール磨きをプロに任せた方がよいケース

    ホイール磨きをプロに任せた方がよいケース

    ホイールを自分で磨くかプロに任せるかは、メリット・デメリットを確認のうえで決めることが大切です。次のケースに当てはまる場合はプロに任せた方がよいでしょう。

    ・特殊な表面加工が施されたアルミホイール
    ・白サビが発生している
    ・深い傷がついている

    特殊な表面加工が施されたアルミホイール

    「アルマイト」「ダイヤモンドカット」「メッキ(鏡面仕上げ)」のいずれかに該当するアルミホイールは、高度な技術で削り出しや塗装がされています。そのため、自己流で磨くことで深い傷がつく恐れがあります。

    白サビが発生している

    ホイールの表面のクリア層が剥がれたところが腐食すると、白サビが発生する場合があります。クリア層の奥深くにサビが侵入しているため、表面を磨いても汚れは落ちません。

    プロに依頼しても改善が難しいとされているため、自分で磨くのは避けた方がよいでしょう。

    深い傷がついている

    ホイールに深い傷がついている場合、研磨剤やグラインダーなどでは改善が期待できません。この場合は、プロの知識と技術、経験に基づいて、傷の状態やホイールの素材などに応じた修復方法を実践する必要があります。

    ホイールの傷・汚れを予防しよう

    ホイールの傷・汚れの原因

    ホイールの傷や汚れは日頃からなるべく防ぎたいところです。主な傷・汚れの原因と言わているのは、以下の5つです。

    ・水垢
    ・鉄粉、ほこり
    ・ブレーキダスト
    ・飛び石
    ・縁石で擦ってしまう

    ホイール汚れの原因

    ①水垢

    水垢とは、水道水に含まれるミネラル成分が固まったものです。水道水で洗車した後に自然乾燥した場合、水分は蒸発しますがミネラル成分は残って白い跡が残ります。これは、車のボディも同様です。

    車のボディ・ホイールを水道水で洗浄した際は、しっかりと乾いたタオル等で拭き上げを行うようにしましょう。

    ②鉄粉・ほこり

    空気中に漂う鉄粉やほこりがホイールに付着し、サビが発生することがあります。単に付着するだけでは風によって再び舞うため、サビが発生することはありませんが、ホイールが静電気を帯びていると鉄粉が吸い寄せられ、そこにほこりが蓄積することで汚れてしまいます。

    特に線路沿いでは鉄粉が多く飛散しています。本数が多く走る線路近くの駐車場を利用している場合は、こまめに鉄粉除去をすることをおすすめします。

    ③ブレーキダスト

    ブレーキダストとは、ブレーキをかけたときの摩擦の影響で発生する粉のことです。ブレーキにはディスクブレーキとドラムブレーキがあり、次の仕組みで車を減速させます。

    ディスクブレーキ ディスクローターとブレーキパッドを摩擦させる
    ドラムブレーキ 車輪とともに回転するブレーキドラムの内側にブレーキシューを摩擦させる

    上記はいずれも摩擦した際に表面が削れて粉末が発生します。これがブレーキダストの正体です。ブレーキダストは鉄のため、空気中の鉄粉と同じくホイールに付着して汚れやサビを発生させます。

    ホイールの傷の原因

    ①飛び石

    道路には小さな石がたくさんあり、自身のタイヤと接触して飛ばされる場合もあれば、並走車や対向車から飛んでくる場合もあります。したがって、交通量の多い道路では飛び石でホイールが傷つく確率も上がります。

    また、車のスピードが出ていて、ホイールの回転速度が速い高速道路走行時も飛び石の威力が強くなります。

    幹線道路以外でも、例えば未舗装路のじゃり道等を多く走行する場合もより大きな石が敷かれており、傷が大きくなる傾向があるので注意しましょう。

    ②縁石で擦ってしまう

    車の運転に慣れていない人は、車体感覚がわからず縁石に寄せ過ぎてしまい、縁石等でガリ傷を作ってしまう場合があります。

    いずれの場合も、小さいガリ傷程度であれば自分でホイールを磨き、補修対応できる場合が多いので、普段から点検をしておきましょう。

    ホイールコーティング

    ホイールコーティング施工の様子

    ホイールコーティングは分厚いガラス被膜でホイールをしっかりと守ることにより、傷や汚れだけではなく、錆の防止もすることができます。

    ホイールコーティングにも種類はありますが、タイヤワールド館ベストの直営店舗では「keeper」の「ホイールコーティング2」を扱っています。ガラス層の厚さの違いでシングルかダブルかをお選びいただけますので、洗浄の回数を減らしたい方にはおすすめです。金額の相場は、シングルで10,400円〜、ダブルで15,500円〜となっています。

    ホイールコーティング2【シングル】

    施工時間は1時間~です。

    ~15インチ 16~19インチ 20インチ~
    10,400円 11,800円~ 13,900円~

    ホイールコーティング2【ダブル】

    Wホイールコーティング2【ダブル】

    施工時間は2時間~です。

    ~15インチ 16~19インチ 20インチ~
    15,500円 17,600円~ 20,900円~

    まとめ

    まとめ

    ホイールは自分で磨くこともできますが、手間と時間がかかります。また、白サビや深い傷などは自分で解消することが難しいため、プロに任せた方がよいでしょう。

    知識やスキル、経験が豊富なプロであれば、自分で磨いても改善できない小さな傷や汚れも解消てくれます。プロでも改善が難しい場合には、ホイールを買い換えることも検討しましょう。

    タイヤワールド館ベストでは、あらゆる車と相性が良い多種多様なホイールを販売しておりますので、買い替えの際はぜひ一度チェックしてみてください。

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    車のホイールベースとは?長さ別の特徴や目的に合わせたオススメの選び方を解説

    車のホイールベースとは?長さ別の特徴や目的に合わせたオススメの選び方を解説

    ホイールベースという言葉を聞いたことがあっても、「車のどこを指しているのかわからない…」そう思っている人は多いのではないでしょうか。

    カタログにも載っているものの、いまいちピンとこないかもしれません。

    本記事では、ホイールベースについて詳しく解説します。間違えやすい言葉との関係性もお伝えするので、より理解が深まりますよ。

    長さ別のメリットやデメリットもあわせて解説します。特徴や目的にそった車選びができるように、役立つ情報をまとめました。

    ぜひ参考にしてみてください。

    ホイールベースは前輪と後輪の距離を表すもの

    ホイールベースは前輪と後輪の距離を表すもの

    ホイールベースとは、前のタイヤの中心から後のタイヤの中心までの距離を表したものです。簡単にいうと、車の縦の長さのことです。

    ホイールベースは車の設計にかかわる重要な要素で、安定性、操作性、走行性能などあらゆる部分に影響を及ぼします。

    長ければ長いほど良い、というわけではなく、その逆でもありません。車を構成するさまざまな部分から、より良いバランスを考えて長さが決められています。

    ホイールベースはよくほかの言葉と間違えられますが、それぞれがホイールベースと深くかかわっています。

    間違えやすい言葉は、以下の通りです。

    ・トレッド
    ・内輪差と最小半径

    ホイールベースとの関係性もあわせて解説します。

    ホイールベースとトレッドの関係

    ホイールベースとよく間違えられるのがトレッドです。トレッドとは、左右のタイヤの接地面の中心を結んだ距離のことを指します。

    わかりやすくいうと、ホイールベースが車の縦の長さだとすれば、トレッドは横の長さを表すものです。

    タイヤの用語として使われることもあり、その場合はタイヤが路面と接触する一番外側のゴムの部分を指します。

    ホイールベースとトレッドには密接な関係があり、「ホイールベース・トレッド比」とよばれる比率があります。

    ホイールベース・トレッド比は車の走行性能を表す1つの数値で、その車の特性を表すものです。

    一般的に数値が「1」に近いほど小回りがきき、「2」に近いほど直進時に安定するといわれています。

    ホイールベース・トレッド比は、以下の計算式で算出します。

    ホイールベース÷((前輪のトレッド幅+後輪のトレッド幅)÷2)

    具体例をあげると、ホンダのフィット(BASICタイプFF)では以下のような計算になります。

    2,530÷((1,485+1,475)÷2)=約1.7

    計算上では、1より2に近い数値になるので、直進時に安定しやすいということになるでしょう。

    わかりやすくいうと、大型ショッピングモールのカートを思い浮かべてください。子どもが乗れるようなものや、物をたくさん乗せられる大きなカートは、縦に長いものが多くみられます。まっすぐ押す分には安定しますが、縦に長くなるほど曲がりにくくなります。

    車にも同じことがいえます。

    どちらかが長ければ良い、もしくは短ければ良いというものではなく、お互いのバランスが重要です。

    内輪差と最小回転半径

    ホイールベースと関係のある言葉で、よく耳にするのが「内輪差」と「最小半径」です。この2つは似ているようでも、表しているものは違います。

    内輪差とは、カーブを曲がるときに前輪が通る場所と後輪が通る場所が異なり、そのときにできた差のことです。ホイールベースが長い車ほどこの差が大きくなるので、右左折時は内輪差のことを考えてハンドルを切る必要があります。

    内輪差

    大型のトレーラーや観光バスなどが左折をするとき、一旦右側に頭をふってから左にハンドルを切っているのを見たことはありませんか?

    あれは、そのままハンドルを左に切ってしまうと、左後ろのタイヤが縁石にぶつかり、傷ついてしまうからです。最悪の場合は歩行者や二輪車を巻き込む可能性もあります。

    内輪差はホイールベースが大きく影響しているのです。

    最小回転半径とは、ハンドルをいっぱいに切って曲がったとき、一番外側にくるタイヤの中心が描く円の道筋です。

    最小回転半径

    参考:HONDA

    わかりやすくいうと、車がどれくらい小さく回れるかを表す数値で、ホイールベースの長短によっても変化し、内輪差とは異なります。

    カタログにも記載されており、ホンダのフィット(BASICタイプFF)は4.9mです。

    それぞれの意味は違いますが、内輪差も最小半径もホイールベースの長さに深くかかわっている言葉です。

    ホイールベースが長い車のメリット・デメリット

    ホイールベースが長い車のメリット・デメリット

    ホイールベースが長い車の特徴を、メリットとデメリットにわけて解説します。特徴を理解すると、車を選ぶときの指標になります。良い面と悪い面の両方を確認しておきましょう。

    [メリット]
    ・直進時に車が安定する
    ・車内が広くなる

    [デメリット]
    ・取り回しが大変になる
    ・内輪差を意識しないとボディやホイールを傷つける

    詳しく説明していきます。

    メリット①直進時に車が安定する

    ホイールベースが長い車は、直進走行時に安定感があります。前のタイヤから後ろのタイヤまでの距離が長いので、橋の上で横風に吹かれても車体が左右にふられにくくなります。

    わかりやすくいうと、電車で立っているときに足を閉じているよりも足を肩幅くらいに開いたほうが安定して立てますよね。それと同じです。

    高速道路での走行も直進が多いので、安定感があるほうが運転は楽に感じるでしょう。

    メリット②車内が広くなる

    ホイールベースが長くなると車内が広くなるのもメリットです。

    前後の長さが長くなれば、その分車内の空間に余裕ができます。たくさんの荷物を乗せられる、乗車人数を増やせるなど、空間を有効活用することも。

    乗車人数が決められている軽自動車の場合は、ホイールベースを長くすることで後部座席でも窮屈にならないように工夫されている車もあります。

    デメリット①取り回しが大変になる

    ホイールベースが長いと、直進時に安定する分、カーブは曲がりにくくなります。これはホイールベースが長くなると、最小半径(車がどれだけ小さく回れるかを表す数値)が大きくなることが考えられるからです。

    デメリット②内輪差を意識しないとボディやホイールを傷つける

    内輪差も大きくなるため、右左折時に気をつけておかないとタイヤを縁石に乗り上げたり、ボディを傷つけてしまったりする恐れもあります。

    ホイールベースが長くなれば、ハンドルを切り返す場面が多くなる可能性もあり、運転に慣れていない人は大きなデメリットと感じるかもしれません。

    ホイールベースが短い車のメリット・デメリット

    ホイールベースが短い車のメリット・デメリット

    次に、ホイールベースが短い車の特徴を、メリットとデメリットにわけて解説します。ホイールベースが長い車との違いがわかると、自分がどちらの車と相性がいいのかがわかります。

    両方の特徴を理解しておくことで、1つの判断基準になりますよ。

    [メリット]
    ・ハンドルがよく切れる
    ・街乗りが楽になる

    [デメリット]
    ・ふらつきが気になる
    ・車内がせまくなる

    こちらも1つずつ解説ていきます。

    メリット①ハンドルがよく切れる

    ホイールベースが短い車は、小回りがしやすいです。最小半径(車がどれだけ小さく回れるかを表す数値)が小さくなるので、ハンドルがよく切れ、カーブも曲がりやすいです。

    ホイールベースが長い車のように内輪差も大きくないので、右左折時に頭を逆方向にふらなくても曲がれる場合が多いでしょう。

    メリット②街乗りが楽になる

    ハンドル操作が軽いので、駐車するときに何回も切り返す必要はありません。ゆとりがない駐車場でも、少ない切り返しで駐車できるでしょう。

    せまい道や街乗りなどのシーンで運転が楽に感じられます。

    デメリット①ふらつきが気になる

    ホイールベースが短いと、小回りがきく分安定性に欠けます。風が強い日にハンドルを取られたり、カーブを曲がるときにふらつきが気になったりと、少々心もとないと感じる場合があるかもしれません。

    デメリット②車内がせまくなる

    車内の空間がせまくなるのもデメリットです。前後の長さが短くなるので、どうしても真ん中にギュッと詰め込んだ形になってしまいます。

    荷物を載せるスペースが少ない、後部座席がせま苦しくなるなど、あまり長距離を走るのには向かないかもしれません。

    どちらの車がオススメ?ホイールベースの長さ別の選び方

    どちらの車がオススメ?

    ホイールベースの長さ別で、オススメの選び方は以下の通りです。

    ・広い空間や安定性がほしい人はホイールベースが長い車
    ・操作性を重視する人はホイールベースが短い車

    主に走行する場所や、荷物や人をどれくらい乗せるかによって選ぶのがオススメです。ですが、どちらの車が自分に合うのかは、目的や状況によって変わります。

    両方のメリットとデメリットを理解したうえで、必要な性能や機能をもっているほうを選びましょう。

    詳しく解説します。

    広い空間や安定性がほしい人はホイールベースが長い車

    高速道路をよく走る、広い車内に荷物や人を多く乗せたい人は、ホイールベースの長い車がオススメです。

    通勤距離が長い、アウトドアが趣味、家族の人数が多いなど、こういった人には安定性があり車内が広く使用できる車が向いているでしょう。

    子育て世代ならファミリーカー、アウトドアが趣味ならSUV車を選ぶ人が多い印象です。

    操作性を重視する人はホイールベースが短い車

    せまい道をよく走り、駐車が苦手など運転に自信がない人にはホイールベースが短い車がオススメです。

    高速道路よりも街乗りがメインで、スーパーや銀行などちょっとした場所に行くことが多い人は、小回りがきく車が向いています。

    ホイールベースが長い車よりも操作性が良く、比較的運転しやすいでしょう。

    ホイールベースの長い代表車種

    ホイールベースの長い車種

    ホイールベースが長い車といわれても、あまりピンとこない人も多いのではないでしょうか。一例として、下記の表にホイールベースが長い車をまとめてみました。参考にしてください。

    車種 ホイールベースの長さ
    トヨタ ノア 2,850mm
    日産 エルグランド 3,000mm
    レクサス LS 3,125mm

    ホイールベースの長い車は、ファミリーカーやセダンなどの車が多い印象です。どの車も3m前後の長さがあります。

    ホイールベースの短い代表車種

    ホイールベースの短い車種

    ホイールベースが短い車にはどのような種類があるのでしょうか。こちらも一例として、下記の表にまとめてみました。

    車種 ホイールベースの長さ
    ホンダ N-BOX 2,150mm
    トヨタ ルーミー 2,450mm
    ダイハツ タント 2,460mm

    ホイールベースが短い車は、軽自動車や小型車に多い印象です。長さは2m〜2.5m前後になっています。

    車種によっては、小型車でも軽自動車よりもホイールベースが短い場合があります。

    タイヤとホイールはどう選ぶ?

    タイヤとホイールはどう選ぶ?

    ホイールベースの長さに応じてタイヤとホイールを選ぶ、という考えはオススメしません。

    確かにホイールベースの長さは車の走行性能などに関わる大切な要素ではありますが、タイヤとホイールの選び方は目的によって大きく変わるからです。

    一般的にホイールベースが長い車には、純正で大径のホイールに太いタイヤが装着されていることが多く、短い車にはその逆が多いと考えられます。

    ですが、ホイールとタイヤの変更は、なにを重視するのかによって最適なサイズは変わります。

    車体のバランスや乗り心地を重視するのか、見た目のカッコよさを優先するのかによって、選ぶサイズは異なるからです。

    ホイールベースの長い車、短い車にはこれ!というような考えで選ぶよりも、目的に応じたホイールやタイヤを選ぶことが大切です。

    タイヤとホイールを選ぶならタイヤワールド館ベストがオススメ

    タイヤとホイールを選ぶならタイヤワールド館ベストがオススメ

    ホイールベースとは、前のタイヤの中心から後ろのタイヤの中心までの距離を表す数値です。トレッドや内輪差、最小半径とは違う意味をもちますが、どの言葉もホイールベースと深いかかわりがあります。

    長さによってメリットとデメリットがあり、両方を理解することで車を選ぶときの指針になります。

    よく走る場所や重視したい走行性能を考えて、車選びに役立ててください。

    ホイールとタイヤをホイールベースの長さで選ぶ、ということはオススメできません。ホイール・タイヤは、乗り心地の向上やドレスアップなどの目的に合わせて選ぶことが大切です。

    タイヤワールド館ベストでは、宮城県に7店舗の他、オンラインショップで購入しても全国に約3,200の提携店舗があり、どのエリアの方でも利用しやすくなっています。豊富な種類のホイールやタイヤを取り揃えております。あなたの目的に合わせて、好みのものを選べますよ。

    ぜひ一度、チェックしてみてください。

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    ホイールスペーサーのメリット・デメリットとは?装着時の注意点と価格も解説

    手軽に足回りのドレスアップを行いたくても、「方法がわからない……」と思っている人は多いのではないでしょうか。そのような時にはホイールスペーサーがオススメです。

    ホイールスペーサーを使えば、ホイールやタイヤを交換することなく足回りの印象を変えることができます。

    本記事では、ホイールスペーサーのメリット・デメリットを解説します。装着時の注意点もお伝えするので、気をつけるべきポイントを抑えながらカスタマイズを楽しめますよ。

    できるだけ手間をかけずに足回りのドレスアップをしたいと思っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

    ホイールスペーサーとは?

    ホイールスペーサーとは?

    ホイールスペーサーとは、車体とホイールの間にはさむ円状の金属です。正しくはホイールを取り付ける「ハブ」とよばれる部分と、ホイールの間にはさみこんで使用します。

    ハブリング付きスペーサー

    参考:ハブリング付きスペーサー/DIGICAM

    ドレスアップでタイヤを外側に出す目的で使われることがほとんどですが、ホイールがブレーキに干渉してしまったときにスペースを確保するために使うこともできます。

    ホイールスペーサーには、1mmから10mmまでさまざまな厚さのものがあります。

    10mm以上厚みのあるものはワイドトレッドスペーサーとよばれますが、ホイールスペーサーと目的は同じで、形状や取り付け方が異なります。

    ワイドトレッドスペーサーは円状の金属にハブボルトが一体になっており、ホイールを取り付けるハブボルトにナットで固定して使用するものです。

    ワイドトレッドスペーサー

    参考:ワイドトレッドスペーサー/TANIDA MOTER SPORTS

    タイヤを外側ギリギリに出す、いわゆるツライチは、本来レーシングカーがコーナリングなどの操作性、安定性を高めるために行う手法でした。

    そうした背景から、現在はスポーティーな外観を求めて、かっこよさを追及し、タイヤを外側に出すカスタマイズとして広がったと考えられます。

    ホイールスペーサーのメリット

    ホイールスペーサーのメリット

    手軽なカスタムや走行性能の向上のために取り付けられるホイールスペーサーですが、カスタマイズには良い面もあれば悪い面もあります。

    両方をしっかりと把握し、納得した上でカスタマイズを行うようにしましょう。

    まずはメリットについて、詳しく解説します。

    ホイールスペーサーを装着するメリットは以下の3つが挙げられます。

    ・見栄えが良くなる
    ・カーブでの安定性が上がる
    ・費用が安い

    見栄えが良くなる

    ホイールスペーサーを装着すると、タイヤが外側に出るのでホイールの存在感をアピールできます。ボディとのすき間が少なくなり、よりツライチに近づくことで足回りのおしゃれ度がアップします。

    カーブでの安定性が上がる

    車体とホイールの間が広くなるということは、左右のタイヤの中心から中心までの長さ(トレッド)が長くなり、カーブを曲がるときの左右の傾きが少なくなります。その結果、走行性能向上として安定性が上がることもあります。

    わかりやすくいうと、コンパスを思い浮かべてください。短い半径で円を描くと、グラグラして上手く描けなかったことはありませんか?

    長い半径のほうがグッと力を入れやすいので、安定して描けます。車も同じで、左右の傾きが少ないほうが安定してカーブを曲がることができます。

    費用が安い


    ドレスアップにかかる費用が安くすむ
    こともメリットです。ホイールスペーサーは、厚みによっては2,000円くらいから手に入るので、手軽にカスタマイズを始めることができます。

    ホイールスペーサーのデメリット

    ホイールスペーサーのデメリット

    反対に、デメリットは以下の3つが考えられます。

    ・ホイールナットがゆるむ可能性がある
    ・取り付けを断られる場合がある
    ・ボディが汚れやすくなる

    ホイールスペーサーの装着にはデメリットもあることを視野に入れておきましょう。

    ホイールナットがゆるむ可能性がある

    ホイールスペーサーを装着すると、車体側のホイールの取り付け面からホイールまでの距離が遠くなります。その結果、ハブボルト(ホイールナットを取り付けるボルト)へ取り付けるホイールナットのかみこみが浅くなり、ナットがゆるみやすくなります。

    極端な例ですが、ノーマルがペットボトルのふたをしっかり閉めた状態で、ホイールスペーサーを装着した場合がふたを半分だけ閉めた状態だとします。

    落としたときに中身が漏れやすいのは、当然ふたが半分しか閉まっていないペットボトルです。

    つまり、ホイールナットのかみこみが浅くなると、少しの衝撃でゆるんでしまう可能性があります。

    タイヤは常に振動しています。あまり無理な走行を繰り返すと、ハブボルトに負荷がかかり、折れ曲がるなどのトラブルにもなりかねません。

    取り付けを断られる場合がある

    厚みのあるワイドトレッドスペーサーを装着する場合、依頼する店舗によっては「強度証明書」がない部品の取り付けは断られる場合もあります。

    取り付け可能かどうか、事前に確認しておくと安心です。

    ボディが汚れやすくなる

    ノーマル状態に比べてボディが汚れやすくなるのもデメリットです。

    タイヤが車体より内側にあればタイヤハウスの中で収まる汚れも、タイヤが外側に出ることで泥や小石をはねあげやすくなる可能性があります。

    こまめに洗車をする、汚れがつきにくくなるボディコーティングをしてあげる、など汚れ対策も必要に応じて行いましょう。

    ホイールスペーサーを装着するときの注意点

    ホイールスペーサーを装着するときの注意点

    ホイールスペーサーを装着するときの注意点は以下の3つです。

    1. 車体からタイヤをはみ出さないようにする
    2. 厚みによってはハブボルトの交換が必要になる
    3. 割れやゆるみはないか定期的に確認する

    足回りは車の走行に直結する重要なパーツです。必ず気をつけておくべきポイントを確認し、安全にカスタマイズを行いましょう。

    順番に解説します。

    車体からタイヤをはみ出さないようにする

    ホイールスペーサーを装着したときに、車体からタイヤがはみ出さないようにしましょう。車体からタイヤがはみ出してしまうと、車検には通らない場合があります。

    正確には、タイヤ側面のラベリングと、ホイールリムを保護するためのリムガードは10mm未満であればはみ出しても良いとされています。(道路運送車両の保安基準 第178条(車枠及び車体)

    しかし、ホイールやホイールナットなど、そのほかの部分は認められていません。

    車検に通らないだけでなく、接触事故などの危険性も高くなります。保安基準を守るのはもちろん、危険を回避するためにも車体からはみ出さないようにしましょう。

    厚みによってはハブボルトの交換が必要になる

    厚みのあるホイールスペーサーを取り付ける場合は、純正のハブボルトを交換する必要があります。

    ホイールスペーサーを装着したときに、手前に見えているハブボルトがあまりにも短いと、タイヤを取り付けることができません。

    そうした場合は、もともとあるハブボルトを取り外し、ロングハブボルトに交換する作業が必要になります。

    一般的には、5mmまでは純正のハブボルトで対応できるといわれていますが、厚みが5mmでもロングハブボルトへ交換をすすめられるケースもあります。

    車によって異なるので、必ずプロに相談しましょう。

    割れやゆるみはないか定期的に確認する

    ホイールスペーサーやワイドトレッドスペーサーを装着した場合、部品の割れやゆるみがないか定期的に確認しましょう。

    ハブボルトの穴数は車種によって異なるので、どの穴数にも対応できるようにホイールスペーサーにはさまざまな形状の穴があいています。

    その結果、どうしても厚みがある部分と薄い部分の差が生じてしまい、肉厚が薄い部分は負荷がかかりやすく、割れる恐れがあります。

    厚みのあるワイドトレッドスペーサーを使用する場合は、ハブにとめているナットの締め付けが、タイヤ周辺の振動によりゆるむ可能性もあります。

    車体とホイールの間にはさんでいるので、どうしてもガタは出てしまいます。最悪の場合、ナットが緩んでタイヤが脱輪するケースも考えられます。

    事故を防ぐためにも、割れや傷みがないか、定期的に規定トルクで締め付けられているかを確認しながら走行しましょう。

    ホイールスペーサーをつけても車検に通る?

    ホイールスペーサーをつけても車検に通る?

    ホイールスペーサーを使用していても車検は通ります。装着しているだけで車検に通らなくなった、なんてことはありません。

    ただし、装着することで保安基準に違反してしまうと通らない可能性はあります。

    車体からタイヤがはみ出る、ホイールナットの締め付けが浅くホイールにガタがあるなど、検査員が危険と判断した場合は車検には通りません。

    道路運送車両の保安基準とは、車が安全に走行するため、または環境を守るための基準です。

    ドレスアップは規定の範囲内で楽しむようにしましょう。

    ホイールスペーサー装着にかかる値段はいくら?

    ホイールスペーサー装着にかかる値段はいくら?

    ホイールスペーサーの装着にかかる金額を紹介します。

    前提として、車によって料金や使用できる部品は変わります。車種が同じでも、同じ部品や金額で作業ができるわけではありません。

    1台1台違うことを理解したうえで、かかる費用の参考にしてみてください。

    ・ホイールスペーサーだけを装着する場合
    ・ハブボルトを交換する場合

    順に解説します。

    ホイールスペーサーだけを装着する場合

    ホイールスペーサーをはさむだけなら、1,000円〜2,000円くらいの工賃で取り付けできる場合がほとんどです。

    部品代は2枚組みで1,000円〜5,000円ほどで、厚みやメーカーによって金額はさまざまです。

    ワイドトレッドスペーサーを取り付ける場合の総額の目安は以下の通りです。

    車種 個数 部品代 作業工賃 合計金額
    セレナハイブリット 1セット 約14,000円 約1,600円 約15,600円
    エルグランド 2セット 約28,000円 約3,500円 約31,500円
    レクサスLS 2セット 約19,500円 約7,000円 約26,500円

    車種や作業内容によって異なります。1つの目安として参考にしてみてください。

    ハブボルトを交換する場合

    ハブボルトを交換する場合の総額の目安は以下の通りです。

    車種 個数 部品代 作業工賃 合計金額
    ヴォクシー ハブボルト10本 約4,500円 約8,000円 約26,500円
    ワイドトレッドスペーサー1セット 約14,000円
    86 ハブボルト20本 約9,000円 約22,000円 約38,000円
    ホイールスペーサー2セット 約7,000円

    車種によって作業工賃は前後する可能性があります。あくまで目安として参考にしてください。

    ホイールスペーサーを装着できるお店はどこ?

    ホイールスペーサーを装着できるお店はどこ?

    ホイールスペーサーの装着を依頼できるお店は以下の3つが考えられます。

    ・タイヤ専門店
    ・カー用品店
    ・カスタマイズ専門店

    タイヤ専門店

    タイヤ専門店では、ホイールスペーサーを取り扱っており、そのまま装着を依頼できる店舗が多いです。

    もち込み部品にも対応している店舗もあり、安全性や保安基準に配慮して取り付けてくれます。

    まずは少しだけドレスアップを楽しみたい人にオススメです。

    タイヤワールド館ベストの直営店舗でも簡単に付けられるスペーサーからワイドトレッドスペーサーまでお取り扱いがあります。商品によってはお取り寄せとなる場合がございますのでご了承ください。

    タイヤワールド館ベスト店舗一覧

    カー用品店

    カー用品店も、タイヤ専門店同様、ホイールスペーサーを取り扱っており、そのまま取り付けをしてくれる場合が多いです。

    もち込み部品も対応可能な店舗もありますが、お店ごとの判断の場合も多く、事前に確認した方が安心です。

    カスタマイズ専門店

    カスタマイズ専門店では、ホイールスペーサーの取り付けはもちろん、目的に合わせたカスタマイズを総合的に提案してくれます。

    ギリギリまで攻めたドレスアップの相談なども可能な店舗が多く、自分好みの車にカスタマイズをしていきたい人にぴったりです。

    しかし、ディーラーでは取り扱えないと断られるケースがあります。もしホイールスペーサーを取り付けて車検を通した後、トラブルが起こった場合のリスクを避けたいからです。

    ホイールスペーサーの装着は、少なからず危険を伴うことを忘れないようにしましょう。

    安全性を重視するならホイールを交換してインセットで調整

    安全性を重視するならホイールを交換してインセットで調整

    やはり安全性が気になる…という場合、ホイールスペーサーを使わずにホイールのインセットを調節してカスタマイズすることもオススメです。

    インセットとは、ホイールの中心から取り付け面までの距離のことをいい、この数値を下げるとツライチの状態に近づきます。

    ホイールスペーサーは、ホイールの交換に比べると価格も安く、手軽にできるドレスアップです。

    しかし、車体とホイールの間に本来なかったものをはさむことで、多少なりともガタは発生します。タイヤ周辺は常に振動しており、走り出す、曲がる、停止するといった動きを繰り返し行うことでかなり負荷もかかります。

    周辺部品にも負担がかかり、思わぬ箇所が故障する可能性もゼロではありません。いくら簡単にできるカスタマイズだとしても、正しく使用しないと事故の原因になる可能性もあります。

    足回りは車の走行に直接かかわる、とても重要な部分です。ドレスアップ目的でツライチを目指すのなら、ホイールを交換する、という選択肢を検討されてみてもよいのかもしれません。

    ホイールの購入はタイヤワールド館ベストがオススメ!

    ホイールの購入はタイヤワールド館ベストがオススメ!

    ホイールスペーサーは、取り付けるだけでスタイリッシュな足回りを演出でき、安い費用でドレスアップが可能です。走行性能の面でも、カーブでの安定性の向上が期待でき、手軽に取り組みやすいカスタマイズの一つです。

    しかし、ホイールナットがゆるんだり、周辺部品に負荷がかかり故障の原因になったりすることも考えられますので、注意点をよく理解しいただき、定期的に点検することが大切です。

    また、タイヤを外側に出すのなら、ホイールの交換を検討してみましょう。ホイールの交換なら、車体とホイールの間に部品をはさまずにカスタマイズが可能です。ホイールスペーサーよりも安全性は高いといえるでしょう。

    ホイールの交換ならタイヤワールド館ベストがオススメです。宮城県に7店舗の他、オンラインショップで購入しても全国に約3,200の提携店舗があり、どのエリアの方でも利用しやすくなっています。豊富な種類を取り揃えているので、あなたの好みに合ったホイールがきっと見つかりますよ。

    同時にタイヤの購入も可能です。ぜひチェックしてみてくださいね。

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    車の空気圧を確認する方法|適正な値を計測する6つのコツも紹介

    「自分の車のタイヤに、どれだけ空気を入れればいいの?」
    「空気圧を入れすぎると良くないのか?」

    車の空気圧に関して、上記のような疑問をもつ方は少なくないはずです。

    タイヤの空気は、使用の有無にわらず自然と抜けていきます。

    しかし、空気が不足している状態で運転を続けると、タイヤの劣化や燃費の悪化に繋がります。

    2015年〜2019年にJATMAによって行われた調査では、「乗用車の4台に1台が空気圧不足」という結果が判明しました。

    そこで今回は、車の適正な空気圧を計測して、充填する方法を紹介します。

    自分の車に合った空気圧を保ち、快適なカーライフをお過ごしください。

    適正な空気圧は車のドアに記載されている

    適正な空気圧は車のドアに記載されている

    適正な空気圧は車によって異なります。

    自分の車に合った空気圧は、運転席のドア開口部、もしくは給油口に貼られた「車両指定空気圧」から確認可能です。

    kPa(キロパスカル)で表示された指定空気圧を保つことで、タイヤの摩耗や燃費の悪化を防げます。

    もしドアに記載がない場合は、車の取扱説明書でも確認できるので、チェックしてみてください。

    空気不足のデメリット

    適正な空気圧が保たれたタイヤの、地面との接地面積は「はがき1枚分」です。

    しかし、タイヤの空気が不足すれば地面との接地面積が増えて、以下のようなデメリットが発生します。

    ・摩耗しやすくなる
    ・発熱してバーストしやすくなる
    ・サイド部分が切れてパンクしやすくなる
    ・水を排出する溝が埋まるので、水溜まりでスリップしやすくなる
    ・タイヤのたわみで運転しにくい
    ・抵抗が増すので、燃費が悪くなる

    空気が不足していると、タイヤの状態が悪くなるだけではなく、燃費の悪化や事故の原因に繋がる可能性もあります。

    そのため、定期的に指定空気圧を確認して調整するのが重要です。

    空気圧過多のデメリット

    「定期的に空気を充填するのは面倒だから、一度に多く入れたい」と考える人も少なくないでしょう。

    しかし、空気圧過多のタイヤは、中央部が盛り上がり接地面積が狭くなるので、以下のようなデメリットが発生します。

    ・タイヤが衝撃を吸収しにくくなるので、乗り心地が悪くなる
    ・接地面積が狭くなるので、ブレーキがききにくくなる
    ・接地面積が狭くなるので、部分的に摩耗しやすくなる
    ・障害物を踏んだ際にバーストしやすくなる

    多めに空気を充填したい方は、許容範囲の上限10%を目安に調整するのがおすすめです。

    車の空気圧を調べる方法

    車の空気圧を調べる方法

    引用:グッドイヤー公式サイト

    タイヤの空気圧を計測するには、エアーバルブに空気圧計を使用します。

    空気圧計を購入すれば自宅で計測できますし、ガソリンスタンドやタイヤ販売店では、無料で機材を貸出していることも少なくありません。

    空気圧計を用意したら、以下の5ステップで計測します。

    1. 指定空気圧を把握する
    2. エアーバルブのキャップを外す
    3. 空気圧計を用いて計測
    4. 足りなければ充填
    5. エアーバルブにキャップを締める

    エアーバルブのキャップは小さく無くしやすいため、袋に入れるなどして対策しましょう。

    キャップは空気漏れの防止以外にも、タイヤに水やほこりなどの異物を侵入させないための役割
    があります。

    キャップはタイヤ販売店などで購入可能なため、万が一無くした際は補充しましょう。

    空気の入れ方|ガソリンスタンドで充填可能

    空気の入れ方|ガソリンスタンドで充填可能

    空気圧の充填は、ガソリンスタンドやタイヤ販売店に設置されている機材から行えます。

    基本的には無料で使用できますが、場所によって有料の場合もあるので、事前に確認してください。

    空気の充填はセルフサービスのため、以下では機材の使用方法について紹介します。

    ガソリンスタンドなどに設置されている空気充填機の種類は、主に以下の3種類です。

    ・エアータンク式
    ・据え置き型(デジタル式)
    ・据え置き型(ダイヤル式)

    場所によって設置されている機材が異なるため、それぞれの使い方と特徴を見ていきましょう。

    エアータンク式

    エアータンク式の空気圧充填機は、以下の4ステップで使用できます。

    1. エアーバルブのキャップを外す
    2. ノズルをタイヤの差込口に挿入する
    3. +と−ボタンを押して空気圧を調整する
    4. キャップを取り付けて完了

    充填機のノズルをタイヤの差込口に挿入すると、現在の空気圧が計測されるので、不足している分は「+」ボタンを押しながら充填しましょう。

    多く入れすぎた場合は、「−」ボタンを押せば放出できます。

    指定空気圧まで調整できたら、キャップを取り付けて完了です。

    また、エアータンク式の充填機は、以下の特徴があります。

    ・持ち運びできる
    ・空気圧の計測もできる

    エアータンク式の充填機は持ち運びできるので、車を移動させずに空気圧を調整できます。

    また、充填だけではなく、空気圧の計測も同時に行えるのが魅力です。

    据え置き型(デジタル式)

    据え置き型(デジタル式)の空気充填機は、以下の5ステップで使用できます。

    1. メーターに指定空気圧を入力する
    2. エアーバルブのキャップを外す
    3. ノズルをタイヤの差込口に挿入する
    4. 空気が自動で充填される
    5. 終了したらキャップを取り付けて完了

    「+」ボタンと「−」ボタンで指定空気圧を設定したら、空気充填機のノズルをタイヤの差込口に挿入します。

    充填中に鳴っている音が止まったら終了なので、キャップを締めて完了です。

    据え置き型(デジタル)の空気充填機は、以下の特徴があります。

    ・空気充填機は移動できない
    ・空気圧の計測はできない
    ・設定した空気圧を自動で充填できる

    据え置き型(デジタル)の充填機は、特定の場所に設置されているため、近くに車を移動させなければいけません。

    空気圧の計測はできませんが、指定空気圧を入力すれば、不足している分を自動で充填してくれます。

    据え置き型(ダイヤル式)

    据え置き型(ダイヤル式)の使い方は、据え置き型充填機(デジタル)とほとんど同じですが、空気圧を調整するのはメーターの横にあるダイヤルです。

    ダイヤルを時計方向に回すと数値が増え、反時計方向に回すと数値が減ります。

    空気圧を設定した後は、充填機のノズルをタイヤの差込口に挿入して自動で空気が調整されます。

    音が鳴り止んだら充填終了の合図なので、キャップを締めて完了です。

    適正な空気圧を計測するコツ6選

    適正な空気圧を計測するコツ6選

    指定空気圧を保つことでタイヤは長持ちし、燃費の悪化も防げます。

    より正確に空気圧を充填するため、以下の6つの計測する際のコツを紹介します。

    1. 点検はタイヤが冷えている時に行う
    2. 空気圧の上限は+10%までにする
    3. タイヤの空気圧を調べてから充填する
    4. 空気漏れがないか確認する
    5. タイヤ交換後は空気圧を確認する
    6. タイヤの状態も確認する

    点検はタイヤが冷えている時に行う

    空気圧を計測するのは、以下の時間帯で行うのがおすすめです。

    ・早朝または夜(日が出ていない)
    ・走行前(タイヤが冷えている)

    タイヤが温かいと、内部の空気が膨張して正確な空気圧を計測できません。

    具体的には、気温が10℃上昇する毎に、タイヤの空気圧は10kPa上昇します。

    したがって、正確な空気圧を計測するタイミングは、日が沈んでいる朝や夜、タイヤが冷えている運転前が適しています。

    より正確な空気圧を把握したい方は、空気圧計を購入して、運転前に自宅で計測するのがよいでしょう。

    空気圧の上限は+10%までにする

    空気圧の上限は、指定空気圧の上限+ 10%までにしましょう。

    本来は指定空気圧の数値に沿って充填するべきですが、空気圧点検の頻度を抑えるために、多めに空気を補充したい方は少なくないはずです。

    空気が多すぎれば、乗り心地やタイヤの摩耗具合に影響しますが、指定空気圧の上限+ 10%であれば許容範囲です。

    したがって、指定空気圧の数値を下回らないように、上限の+ 10%の範囲で空気圧を充填しましょう。

    タイヤの空気圧を調べてから充填する

    前輪と後輪の入れるべき空気圧が同じとは限らないので、すべてのタイヤの指定空気圧を確認してから充填しましょう。

    また、純正品からサイズの異なるタイヤに変更した場合は、車に記載された指定空気圧の値が異なります。

    インチアップ等でタイヤサイズを変更した場合、専門店から適正な空気圧の値を確認しましょう。

    空気漏れがないか確認する

    エアーバルブとキャップの間に隙間があれば、走行中に空気が漏れてしまうため、充填後の締め付けはしっかり行いましょう。

    キャップはゴムでできているので、2〜3年ほどで劣化する可能性があります。

    キャップの劣化を見極めるには、洗剤を含んだ水をバルブの付近に垂らす方法が有効です。

    垂らした液体が泡立つのは、隙間から空気が放出されている証拠なので、キャップの交換を検討するのがよいでしょう。

    空気漏れの確認方法

    キャップが固定されているにもかかわらず空気の減りが早い場合は、タイヤ自体が劣化している可能性があるので、買い換えるのがおすすめです。

    タイヤ交換後は空気圧を確認する

    夏タイヤとスタッドレスタイヤを交換する際は、空気圧を確認しましょう。

    タイヤの空気は使用の有無にかかわらず自然と抜けるため、保管している間に指定空気圧を下回る可能性があります。

    また、スタッドレスタイヤは夏タイヤに比べて摩耗が早いので、空気圧が不足しないように注意しましょう。

    スペアタイヤを積んでいる方は、万が一の際に使用できるよう、合わせて空気圧を確認するのがおすすめです。

    タイヤの状態も確認する

    空気圧の点検と合わせて、タイヤの状態に異常がないか確認しましょう。

    タイヤは製造年月日から約4年、もしくは約3万km以上の走行で寿命を迎えます。

    その他にも、以下の状態のタイヤは、交換するのがおすすめです。

    ・スリップサインが露出している
    ・著しいひび割れがある

    寿命を過ぎたタイヤを使用した場合、交通事故の遭遇や交通違反に該当する可能性があるため、注意が必要です。

    タイヤの寿命を見極める方法は、下記の記事を参考にしてください。

    よくある質問

    よくある質問

    空気圧点検に関するよくある質問に回答します。

    どれくらいの頻度で空気圧を計測するべき?

    空気圧の計測は、1ヶ月に1回のペースで空気圧を計測するのがおすすめです。

    JATMA(日本自動車タイヤ協会)は、タイヤの空気は1ヶ月に5%ほど抜けていると公表しています。

    頻繁に空気圧を確認するのが最善ですが、最低限1ヶ月に1回以上のペースで確認するのがよいでしょう。

    また、使用の有無にかかわらず空気は抜けるので、走行距離が短くても定期的に空気圧の確認をしてください。

    高速道路に乗る際は高い空気圧にした方がいい?

    「高速道路に乗る際は、空気圧を多く入れるべき」という意見もありますが、あえて指定空気圧の数値以上に充填する必要はありません。

    高速道路では、空気圧不足による運転の違和感やタイヤの摩耗を感じやすいですが、指定空気圧が保たれていれば問題ないからです。

    空気圧過多の場合でも、乗り心地の悪さを感じたり、タイヤが摩耗しやすかったりするので、多くとも上限+10%を目安に充填しましょう。

    スタッドレスタイヤと夏タイヤの空気圧は異なる?

    スタッドレスタイヤと夏タイヤは、どちらも同じ空気圧で問題ありません。

    タイヤの性質や形状は異なりますが、タイヤの容量は変わらないからです。

    ただし、保管期間が長いスタッドレスタイヤは、「使用していないから空気は抜けていないはず」と思う方も少なくありません。

    使用の有無にかかわらずタイヤの空気は抜けるので、交換の際は空気圧を確認してから取りつけるのがおすすめです。

    スタッドレスタイヤの詳細な空気圧については、以下の記事をご覧ください。

    窒素ガスを充填するメリットは?

    タイヤに空気ではなく、窒素ガスを入れる主なメリットは以下の3つです。

    ・窒素は抜けにくい
    ・タイヤが劣化しにくい
    ・気温による影響が少ない

    窒素は、酸素よりもゴムを通り抜けにくい性質があるので、空気の減りを抑えられます。

    また、窒素には水分が含まれていないので、気温の変化による膨張・圧縮や、鉄製のホイールを劣化させにくいのも特徴です。

    窒素ガスを扱っている店は限られますが、ガソリンスタンドやタイヤ販売店で充填できます。

    ただし、窒素の充填はタイヤ1本あたり500円ほどかかるので、料金とメリットを見比べて検討するのがよいでしょう。

    空気圧の点検はタイヤワールド館ベストにお任せください

    空気圧の点検はタイヤワールド館ベストにお任せください

    空気圧を適正に保つことで、タイヤの劣化や燃費の悪化を防げます。

    指定空気圧の上限+10%を目安に、定期的にメンテナンスを行いましょう。

    空気圧の充填は、ガソリンスタンドなどに設置された機材で行えます。

    しかし、空気圧の調整はセルフなので、不安な方は最寄りのタイヤワールド館ベストに起こしください。

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    夏タイヤの寿命はどれくらい?長く使い続けるコツを5つ紹介

    夏タイヤの寿命はどれくらい?長く使い続けるコツを5つ紹介


    「夏タイヤはいつまで使い続けられるの?」
    「夏タイヤとスタッドレスタイヤの寿命は同じ?」

    これからタイヤ交換を行う場合、上記のような疑問をもつ方もいるでしょう。

    タイヤには寿命があるので、適切なタイミングで交換しなければ、事故に遭遇してしまう可能性もあります。

    そこで今回は、夏タイヤの寿命とタイヤの交換方法について紹介します。

    適切なタイヤ交換のタイミングを見極めて、安全なカーライフを過ごしてください。

    夏タイヤの寿命は?走行距離と製造年月日の目安を紹介

    夏タイヤの寿命は?走行距離と製造年月日の目安を紹介

    夏タイヤの寿命は、以下の2つの基準が目安になります。

    走行距離が約3万km
    製造年月日から約4年

    順番に解説していきます。

    走行距離|約3万km

    約3万km走行すると、夏タイヤが摩耗して寿命を迎えます。

    そもそも寿命とは、タイヤの溝が1.6mm以下の状態を指します。

    道路交通法により、タイヤの溝は1.6mm以上を維持することが義務付けられているからです。

    空気入ゴムタイヤ の接地部の全幅にわたり滑り止めのために施されている凹部のいずれの部分においても 1.6mm以上の深 さを有すること。

    引用:道路運送車両の保安基準の細目を定める告示

    では「なぜ3万kmの走行で溝が1.6mm以下になるの?」と思われる方もいるでしょう。

    具体的な計算方法は、下記のとおりです。

    (8mm-1.6mm)×5,000km=32,000km

    ブランドや種類によって異なりますが、新品の夏タイヤの溝は基本的に約8mmです。

    5,000km走行する毎に夏タイヤは1mm程度摩耗するので、寿命までに走行できる距離は約3万kmになります。

    3万kmの走行で、必ず溝が1.6mm以下になるとは限りませんが、タイヤの寿命を確認する目安として走行距離を意識するのがよいでしょう。

    製造からの年数|約4年

    夏タイヤの寿命を判断するもうひとつの方法は、製造されてからの経過年数を確認することです。
    使用済みのタイヤは、製造から約4年で寿命を迎えます。

    タイヤの素材であるゴムは、使用の有無にかか関わらず劣化する性質があり、未使用でも製造から10年以上経過している場合は、品質に異常がないか注意して使用してください。

    製造年月日は、タイヤの側面に記載された「4桁の数字」で確認します。

    タイヤの側面4桁数字の見方

    下2桁は「製造年」で、上2桁は「週」を表します。

    たとえば、上記の画像は、2015年の12周目(4月)に製造されたタイヤです。

    したがって、製造から4年後の、2019年4月がタイヤを交換するタイミングの目安です。

    製造年月日の見方について詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

    夏タイヤの交換時期を確認する方法

    夏タイヤの交換時期を確認する方法

    前章で紹介した夏タイヤの寿命は、あくまで目安に過ぎません。

    なぜなら、夏タイヤの寿命は品質や保管方法、運転の仕方によって変わるからです。

    丁寧に運転をしていれば3万km以上走行することも可能ですし、適切ではない方法でタイヤを保管すれば、1年以内に寿命を迎えることもあります。

    したがって、タイヤを交換するタイミングは、以下の2つに注意しながら目視で確認するのがおすすめです。

    ・スリップサインが露出していないか?
    ・深いひび割れがないか?

    順番に解説していきます。

    スリップサインが露出していないか

    タイヤには、摩耗具合を確認できる「スリップサイン」があります。

    下記のように、溝が1.6mm以下になると、スリップサインが露出します。

    スリップサイン

    引用:ダンロップ公式サイト

    スリップサインが露出したタイヤを使用している場合、交通違反で反則金が課せられるので速やかに交換してください。

    また、スリップサインを確認する際は、すべての箇所を確認しましょう。

    走行中のタイヤが均等に摩耗するとは限らず、一部分が集中して削れる可能性もあります。

    そのため、設置された4〜9箇所のスリップサインをすべて確認して、タイヤの摩耗具合を判断しましょう。

    スリップサインの見方について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

    深いひび割れがないか

    タイヤに著しいひび割れがあれば、交換するのがよいでしょう。

    タイヤの素材はゴムなので、時間の経過とともにひび割れが発生します。

    細かいひび割れであれば走行可能でも、深いひび割れはパンクやバースト(破裂)の原因になります。

    運転に支障があるほどのひび割れか見極めるのは難しいので、細かな傷を発見したらタイヤ販売店などに勤めるプロに相談するのがおすすめです。

    また、ゴムの性質上、熱や湿度、紫外線も劣化の原因になります。

    未使用のタイヤでもひび割れを起こす可能性があるので、交換の際は必ず確認するようにしましょう。

    タイヤの品質を保つための適切な保管方法を後述しているので、ぜひ参考にしてください。

    夏タイヤの寿命を伸ばすコツ5選

    夏タイヤの寿命を伸ばすコツ5選

    寿命を過ぎたタイヤを使うのは危険なので、異変を感じた際はすぐスグに交換してください。

    しかし、「お金がもったいないので、なるべく長く使い続けたい」と感じる方も少なくないでしょう。

    そこで、タイヤの寿命を伸ばすコツを5つ紹介します。

    ・タイヤローテーションを行う
    ・空気圧をチェックする
    ・必要最低限の荷物を乗せる
    ・ホイールアライメントを調整する
    ・適切な方法で保管する

    順にご説明します。

    タイヤローテーションを行う

    タイヤの寿命を伸ばすために、定期的にタイヤの配置を交換するのがおすすめです。

    車の構造や重量によって、前後どちらかのタイヤに集中して負荷がかかることは少なくないからです。

    負荷がかかるタイヤから摩耗が進むので、定期的にタイヤローテーションを実施しましょう。

    ただし、タイヤローテーションを行う際は、車種やタイヤの種類によって取り付け方が決まっているので注意してください。

    たとえばFF車とFR車のタイヤローテーションは、以下のように行います。

    タイヤローテーション

    引用:ダンロップ公式サイト

    FF車(前輪駆動) FR車(後輪駆動)
    前輪はそのまま後輪に移動 後輪は左右を入れ替えて前輪に移動
    後輪はそのまま前輪に移動 前輪は左右を入れ替えて後輪に移動

    タイヤローテーションを頻繁に行うのは少々手間なので、タイヤが1mm摩耗する5,000kmの走行距離を目安に交換するのがおすすめです。

    また、タイヤ交換をお店に依頼する場合は、念の為タイヤローテーションの希望を伝えておくのがよいでしょう。

    空気圧をチェックする

    空気圧を適正に保つことも、夏タイヤの寿命を伸ばす方法のひとつです。

    なぜなら、空気圧が不足しているタイヤは地面との接地面積が増えるため、摩耗しやすくなるからです。

    適正な空気圧は、運転席のドア開口部に貼られた「車両指定空気圧」から確認しましょう。

    車両指定空気圧

    ただし、指定空気圧よりも多く空気を充填しても、地面との接地面積が減って負荷が集中するため、タイヤの摩耗が早まります。

    空気を充填する際は、指定空気圧の上限10%以内に留めるのがおすすめです。

    空気圧の計測と充填は、ガソリンスタンドやタイヤ販売店で行えます。

    適正な空気圧を保ったタイヤは劣化だけでなく、燃費の悪化も防げるので、調整する際は下記の記事を参考に行ってください。

    必要最低限の荷物を乗せる

    夏タイヤの寿命を伸ばすために、不要な荷物はなるべく車から降ろしましょう。

    車が重いと、その分タイヤへの負担も大きくなり、摩耗を早めてしまいます。

    また、車が重いほど走行に必要な燃料が増えるので、燃費の悪化にも影響します。

    したがって、夏タイヤの劣化と燃費の悪化を抑えるために、不要な荷物を車に載せないようにしましょう。

    ホイールアライメントを調整する

    タイヤの適正な設置角度であるホイールアライメントを守り、過度な摩耗を防ぎましょう。

    縁石への衝突や経年劣化などが原因で、タイヤの適正な設置角度がズレることがあります。

    設置角度がズレた状態で走行を続ければ、タイヤの一部が集中して摩耗することもあります。

    明らかに角度がズレている場合は走行中に違和感を覚えますが、若干のズレは気づきにくいため、定期的に店頭で確認するのがおすすめです。

    適切な方法で保管する

    夏タイヤの寿命を伸ばすため、保管方法に注意してください。

    タイヤはゴムでできているので、未使用の状態でも時間の経過とともに劣化します。

    保管場所の気温や湿度、紫外線などの影響でタイヤの劣化は早まるため、適切な方法で管理しましょう。

    具体的には、以下の手順で夏タイヤを管理するのが有効です。

    1. タイヤを水洗いする
    2. しっかり乾燥させる
    3. タイヤの空気圧を抜いて保管する

    タイヤは汚れや湿度の影響で劣化しやすいため、しっかり洗浄して乾かしてください。

    また、走行時の空気圧の状態で保管すると、内圧でゴムに負担がかかるので、半分ほど空気圧を抜いておくのがよいでしょう。

    タイヤを長持ちさせるための保管方法については、下記の記事で詳しく紹介しています。

    夏タイヤはスタッドレスタイヤよりも寿命が長い

    夏タイヤはスタッドレスタイヤよりも寿命が長い

    一般的に、新品の夏タイヤは溝が8mmなのに対して、スタッドレスタイヤは10mmです。

    「それじゃあ、寿命が長いのはスタッドレスタイヤ?」と思われるかもしれませんが、寿命が長いのは夏タイヤです。

    夏タイヤとスタッドレスタイヤの寿命の違いを、以下にまとめました。

    夏タイヤ スタッドレスタイヤ
    製造年月日 約4年 約4年
    走行距離 約3万km 約1万km

    経過年数の寿命は大差ありませんが、走行距離の寿命が短いのはスタッドレスタイヤです。

    スタッドレスタイヤに使用されているゴムには、低い気温でもしなやかさが損なわれないように、夏タイヤよりも柔軟性が高いものが使用されています。

    そのため、地面との接地面積が増えて、タイヤの摩耗が早くなります。

    夏タイヤをメインに使用して、以下のタイミングでスタッドレスタイヤに切り替えれば、タイヤの交換頻度を抑えられるでしょう。

    ・最低気温が3℃以下(路面が凍結する可能性が高い)
    ・11月〜4月の間(積雪の可能性が高い)

    スタッドレスタイヤと夏タイヤの詳細な使い分けについて知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

    夏タイヤを限界まで使うのは危険

    夏タイヤを限界まで使うのは危険

    前章ではタイヤの寿命を伸ばす方法を紹介しましたが、異変を感じた場合はすぐに交換しましょう。

    タイヤを限界まで使うと、以下のようなリスクが考えられます。

    ・水を排出する溝が浅くなり、濡れた路面でスリップする
    ・ブレーキが効きにくくなり、人や物に衝突する
    ・タイヤが劣化して走行中にバースト(破裂)する

    交換の手間を惜しんでタイヤを使い続けると、大きな代償を支払わなければならない可能性もあります。

    したがって、「そろそろ寿命かもしれない」と感じた際は、迷わずタイヤ交換をするのがおすすめです。

    寿命の見極めが難しい場合は、タイヤ販売店やディーラーで判断してもらうのもよいでしょう。

    タイヤを交換する方法

    タイヤを交換する方法

    寿命が近づいてきたタイヤを交換する方法は、以下3つの方法があります。

    ・自分で交換する
    ・タイヤを購入してお店で交換する
    ・お店でタイヤを購入して交換する

    それぞれタイヤ交換にかかる費用や労力が異なるため、自分に合った方法を試してください。

    自分で交換する

    「タイヤ交換にお金をかけたくない」という方は、インターネットでタイヤを購入して自分で交換する方法がおすすめです。

    工具を購入する費用はかかりますが、2回目以降はタイヤを購入するだけで交換できます。

    取り付けに必要な工具や、タイヤの選び方を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

    タイヤを購入してお店で交換する

    「なるべく安い価格でタイヤ交換はしたいけど、取り付けはプロに任せたい」という方におすすめな交換方法です。

    インターネットのタイヤ販売は、店頭に比べて安い傾向にあります。

    取り付けの工賃はかかりますが、タイヤ代と労力を抑えられるのが特徴です。

    タイヤワールド館ベストでは、取付工賃込みの商品もありますので、そのようなタイヤを選択するのも一つの手です。

    「自分の車に合ったタイヤがわからない」という方は、以下の記事を参考に選ぶのがよいでしょう。

    また、タイヤの摩耗を抑えるために、交換と同時にホイールアライメントの点検も行うのがおすすめです。

    お店でタイヤを購入して交換する

    店頭でタイヤを購入すれば、そのまま取り付けてもらえます。

    「とにかく簡単にタイヤ交換を済ませたい」という方におすすめの交換方法です。

    ただし、タイヤの品揃えは店頭よりもインターネットの方が充実している可能性があります。

    タイヤワールド館ベストでは、約2,500種類以上のタイヤを販売しています。

    より多くの選択肢の中からタイヤを選びたい方は、ぜひ一度サイトをご覧ください。

    タイヤに異変を感じたらすぐに交換しよう

    タイヤに異変を感じたらすぐに交換しよう

    夏タイヤの寿命は、走行距離にして約3万km、製造から約4年が目安です。

    しかし、タイヤの寿命は品質や管理状態によって異なるので、目視で判断するのがおすすめです。

    寿命を過ぎたタイヤを使用した場合、スリップやバーストなどの交通事故に遭遇する可能性があります。

    そのため、少しでもタイヤに異変を感じたら、すぐに交換しましょう。

    タイヤの寿命を守って、充実したカーライフを過ごしてください。

    (ディスクリプション)
    夏タイヤの寿命について紹介します。夏タイヤの寿命は、走行距離にして約3万km、製造から約4年が目安です。寿命が過ぎているタイヤを使用した場合、事故に繋がる可能性も考えられます。タイヤを長持ちするコツも解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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    タイヤの空気圧を高めに調整するべき理由は?目安や空気圧の調整方法を解説!

    タイヤの空気圧は高い方がよいという話がありますが、実際どれくらいを目安に調整すべきか知っている方は少ないのではないでしょうか?

    空気圧は高ければよいというものではなく、適正な範囲で調整しなければさまざまな弊害をもたらします。

    本記事ではタイヤの空気圧の目安や空気圧を高くし過ぎた際に起こる弊害、実際に空気圧を調整する方法について解説します。

    タイヤの空気圧を高めに調整するべき理由
    タイヤの空気圧の目安
    タイヤの空気圧が高すぎると起こる弊害
    タイヤの空気圧を調整する方法と気をつけるべきポイント

    タイヤを所持しており、空気圧の調整を検討されている方は、本記事を読んで空気圧の目安や方法について事前に理解しておきましょう。

    タイヤの空気圧を高めに調整すべき理由

    タイヤの空気圧を高めに調整すべき理由

    タイヤは常に車の重量(車重)がかかっており、安全に運転ができるように適正空気圧が指定されています。

    適正空気圧を下回ることで、タイヤが車重に耐えられなくなれば、さまざまな弊害を引き起こし、事故の元になりかねません。

    以下では、タイヤの空気圧を指定空気圧に調整するべき具体的な3つの理由を説明します。

    タイヤの寿命が長くなる

    タイヤはゴム製の消耗品であるため、長く使うことですり減っていきますが、空気圧を適正値に調整することで長持ちさせることができます。

    上述したとおり、タイヤには常に車重の負担がかかっている状態のため、適正空気圧を下回ると本来の形を保てません。

    結果として、転がり抵抗と摩擦が増えてしまい、タイヤを痛めることに繋がります。

    また、空気圧が低い状態ではタイヤの摩擦が均等に起こらずに偏って擦り減っていってしまうため、寿命を短くする原因となるでしょう。

    タイヤの寿命を長くするためにも、指定空気圧に調整することが重要です。

    燃費が良くなる

    タイヤは適正空気圧の状態なら車体姿勢を保てるため、燃費よくスムーズに走行できるのも理由のひとつ。

    しかし、適正空気圧を下回ってしまうと、ゴムがたわんでしまい、車軸が平衡に保てなくなります。

    同時に転がり抵抗が高くなることで、道路との摩擦が増えて燃費が悪くなってしまいます。

    一般社団法人 日本自動車連盟(JAF)の2021年のテストデータによると、タイヤの空気圧が適正値から30%下回ると燃費が4.6%悪化、60%下回ると12.3%悪化する結果となりました。

    燃費よく走るためにも、空気圧は定期的に調整するようにしましょう。

    操作性の低下を防げる

    タイヤは空気圧を適正値に調整することで本来の形を保ち、適切に操作できます。

    しかし、適正空気圧を下回るとタイヤの形はいびつになっていくため、走行中にハンドルを取られてしまい、安定性の低下や事故に繋がりかねません。

    また、タイヤは道路の凸凹を吸収する役割も担っていますが、空気圧が低い状態で走行していると、細かい振動がシート越しに乗員に伝わってしまいます。

    とくに段差を乗り越える際には、大きな振動が伝わり、ホイールも傷つける可能性があるので注意するようにしましょう。

    タイヤの空気圧の高さの目安

    タイヤの空気圧の高さの目安

    タイヤは本来の機能を発揮して安全に走行ができるように、サイズによって指定空気圧が定められています。

    ただし、指定空気圧の数字は上限数値ではなくあくまで目安であって、規定値よりプラス10ほどは高く調整しても問題ありません。

    とくに高速道路を走行する機会が多いトラックなどについては、走行距離やスピードに伴ってタイヤの負担も大きくなります。その分空気が抜けやすいため、タイヤの空気圧を高めに調整することをオススメします。

    同じタイヤサイズでも車によって指定空気圧は異なる

    タイヤは指定空気圧が定められていると前述しましたが、ご自身の車の指定空気圧を知っている方は少ないのではないでしょうか。

    タイヤサイズが同じであればどの車も空気圧は同じ、というわけではありません。

    「荷重支持機能」はタイヤの重要な役割ですが、空気圧によって支えられる車重は異なります。

    別の言い方ですと、タイヤサイズが同じでも、支える車が変わると必要な空気圧は変化します。

    車ごとに指定空気圧は決められることに注意しましょう。

    メーカー指定の空気圧をチェック

    タイヤのサイズは同じでも、車によって指定空気圧は変わるため、メーカー指定の適正値をチェックするようにしましょう。

    運転席のドア開口部にある「車両指定空気圧」というステッカーからチェックができます。

    指定空気圧表示位置

    取扱説明書をお持ちの方は、説明書にも記載されているので保管しておくことがオススメです。

    車種によってはかなり細かく設定されているものあり、積載重量や乗車人数によって適正値が明記されています。

    空気圧を調整する前に、一度確認するようにしましょう。

    タイヤの空気圧が高すぎることで起こる3つの弊害

    タイヤの空気圧が高すぎることで起こる3つの弊害

    空気圧が低いことで何かしらのトラブルが生じることは想像できますが、高くし過ぎることで弊害が起こることもあります。

    以下では、タイヤの空気圧が高すぎることで起こる可能性が高い3つの弊害をご紹介します。

    乗り心地が悪くなる

    タイヤの空気圧が低い場合は振動が乗員に伝わってしまいますが、高すぎる場合でも乗り心地が悪くなることもあります。

    タイヤの空気圧が高いと内部から外側にかけて空気が大きく押し出され、タイヤがパンパンに張った状態となってしまいます。

    タイヤは道路の凸凹を拾う役割も担っているため、タイヤが張った状態で走行すると、反発して車体自体が跳ねるように感じてしまうかもしれません。

    とくにボディや足回りの剛性が低いタイプの車は、乗り心地が悪くなりやすいため空気の入れ過ぎには注意しましょう。

    ブレーキの効きが悪くなる

    空気圧が高い状態ですと、タイヤが道路に接着する部分がセンター部分に集中し、転がりやすくなるため、ブレーキの効きが悪くなる可能性があります。

    空気圧が適正値の状態ですと、タイヤは全体的に道路に接着しますが、パンパンに張った状態だとセンター部分が少し盛り上がるような状態になります。

    そのため、道路と接着する部分が少なくなり、転がり抵抗が低くなるのです。

    事故を未然に防ぐためにも、タイヤの空気圧の入れすぎには注意が必要です。

    偏摩擦が増えて最悪の場合バーストする

    タイヤの空気圧が高すぎる場合、センター部分が押し出されて偏摩擦が増えることで、パンクや最悪の場合バーストなどにもつながるため注意が必要です。

    タイヤの溝の深さが一定以上あれば法律上使用は可能ですが、センター部分のみ偏摩擦が起こると、とくに足場が悪い道では事故を起こす可能性も高まります。

    パンクやバーストの危険性もあるので、空気圧は適正値に調整するようにしましょう。

    タイヤの空気圧を調整する方法

    タイヤの空気圧を調整する方法

    タイヤは走行せずに車に装着しているだけでも、車重によって空気は少なからず常に抜けていきます。

    とくに寒い冬の時期は、空気が収縮する働きによってタイヤの空気圧が下がる傾向にあるので、1ヶ月に1度程度チェックすることが重要です。
    以下では空気圧を調整する手順を説明します。

    まずは空気圧をチェックする

    まず、タイヤのエアバルブのキャップを外してください。

    工具を使って外す方法もありますが、ホイールの中に落としてしまうこともあるため、素手で外すことがオススメです。

    キャップを外した後は、エアゲージという専用の機械を使って空気圧を測定します。

    エアゲージはショップなどで販売されていますが、ガソリンスタンドでも貸してもらえます。

    空気圧が測定できれば、実際に空気をタイヤに入れていきますが、以下では2つの方法を説明するので参考にしてください。

    タンク型の空気入れで調整する場合

    タンク型の空気入れで調整する手順は、以下の通りです。

    1. 空気入れのホースをエアバルブに接続する
    2. ホースがしっかり接続できているのを確認した後、規定の空気圧まで空気を入れる
    3. 調整する際、空気を入れ過ぎないように適宜レバーを外して、空気圧をチェックする
    4. 空気圧を入れ過ぎた場合はエアゲージに搭載されている空気抜きボタンを押して、適正値に調整する
    5. 空気圧を適正値に調整できれば、ホースを外してエアバルブにキャップをはめる

    タンク内の空気が無くなることもあるので、その際はスタッフの方などに空気の補充を依頼しましょう。

    据え置き型の空気入れで調整する場合

    据え置き型の空気入れで調整する手順は、以下の通りです。

    1. メーター横にあるダイヤルを指定空気圧の数値になるように調整する
    2. ダイヤルを調整できたら、ホースのノズルをエアバルブに接続する
    3. ホースがしっかり接続されると、音が鳴って自動的に空気がタイヤに入る
    4. 音が鳴りやむと空気を入れ終わったサインなので、ホースを外してエアバルブにキャップをはめる
    5. 空気を調整し終えたらダイヤルの針は元の「0」の状態に戻す
    6. 空気が入り過ぎていたらバルブのムシを押して手動で調整する

    はじめて据え置き型の空気入れを使用する場合、わからないこともあるので、不明点などがあればスタッフの方に確認するようにしましょう。

    タイヤの空気圧を調整する際に気をつけるべき2つのポイント

    タイヤの空気圧を調整する際に気をつけるべき2つのポイント

    タイヤの空気圧を入れる際には、空気圧を高めに調整し過ぎないようにする点以外にも気をつけるべきポイントがあります。

    とくにはじめて空気圧を調整する方はわからないことが多く、不安になることもあるでしょう。

    以下では、タイヤの空気圧を調整する際に気をつけるべき2つのポイントを説明します。

    タイヤが冷えているかを確認

    空気圧を調整する際には、タイヤが冷えているかを確認するようにしましょう。

    タイヤは熱を持っていると中の空気圧が膨張してしまうため、本来の空気圧が測定できません。

    とくに高速道路を走行した後は、通常の道路よりスピードを出して走行しているため、タイヤと道路の摩擦が強くなって熱を生じやすくなります。

    たとえば、高速道路を時速120kmで走行したとすると、タイヤの温度は40℃〜50℃上がるとされており、空気圧も伴って10%から15%ほど上がるとされています。

    空気圧を測定する場合は、タイヤを冷ましてから確認するようにしましょう。

    スペアタイヤも一緒に確認

    タイヤの空気圧を調整する際に、スペアタイヤをお持ちの方は一緒に確認するようにしましょう。

    もし、出先でメインタイヤがパンクなどで使用不可になってしまった場合に、空気圧が低くて使用できなければ、スペアタイヤを持っている意味がありません。

    タイヤは、使用しなくても少しずつ空気が抜けていってしまうため、メインのタイヤより少し高めに空気圧を調整しましょう。

    適正空気圧はタイヤ側面に表示されている数字、もしくはホイールに貼られているラベルにて確認できます。

    半年から少なくとも1年に1度は確認することをオススメします。

    まとめ

    まとめ

    今回の記事では、タイヤの空気圧の目安や空気圧を高くし過ぎた際に起こる弊害、実際に空気圧を調整する方法についてまとめてきました。

    空気圧をあまり確認してこなかった方は、指定空気圧を下回っている可能性もあり、安全性や燃費の低下につながる可能性もあるので、定期的に確認することをオススメします。

    タイヤの空気圧を調整する場合はタイヤワールド館ベストで行うのがオススメです。

    専門のスタッフが空気圧の確認方法や調整方法について、丁寧に説明いたします。

    宮城県に7店舗、全国に約3,200の提携店舗があり、どのエリアの方でも利用しやすくなっています。

    摩擦などによって劣化が進んでおり、タイヤの交換が必要な場合はインターネットでのご予約も可能ですので、ぜひタイヤワールド館ベストをチェックしてみてください。

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    タイヤ知識 ライターチーム

    車検に合格するタイヤの溝の深さは?測り方と対策を徹底解説!

    車を利用しているなら、車検を避けては通れません。

    車検ではさまざまな点から車の状態をチェックされますが、タイヤの溝の深さも点検項目のひとつです。

    しかし、どれくらいの溝の深さであれば車検に合格するのか知っている方は少ないのではないでしょうか?

    本記事では車検に合格するタイヤ溝の深さや、初心者でもできる車検前のタイヤ溝の測り方、タイヤを長持ちさせる方法などについて解説します。

    1. 車検にてタイヤの溝が測られる理由
    2. タイヤ溝の深さの合格基準
    3. 初心者でもできる車検前のタイヤ溝の測り方
    4. 溝の深さ以外に車検に落ちやすいタイヤの特徴
    5. タイヤを長持ちさせる方法

    車検でのタイヤ溝の合格基準や測り方を事前に知り、対策を講じられるようにしておきましょう。

    車検でタイヤの溝の深さが測られる2つの理由

    車検でタイヤの溝の深さが測られる2つの理由

    タイヤは車が走行する上で重要な役割を担っており、タイヤの状態は車検において厳しく確認される項目のひとつです。

    タイヤ溝には保安基準が設けられており、基準に満たない場合は不合格となってしまいます。

    車検では運転の安全性を考慮してタイヤ溝が測られるので、事前に溝の深さを確認するようにしましょう。

    運転する際の安全性の考慮

    運転の安全性を考慮するのが、車検の際にタイヤ溝の状態を確認される理由の1つです。タイヤは消耗品なので、運転に伴って摩擦して徐々にすり減ったり、劣化していったりします。

    タイヤに傷が蓄積されていくと、ブレーキ機能やハンドリング機能が低下し、安全に運転できなくなってしまいます。

    とくに、路面が濡れている場面ではタイヤ溝が浅くなっていると、路面とタイヤの間に水の膜ができる「ハイドロプレーニング現象」が起こり、ハンドルが取られて車体がスリップしてしまうため注意が必要です。

    運転する際の安全性を考慮して、タイヤは定期的に交換することが望ましいでしょう。

    道路運送車両法で罰則が規定されている

    タイヤの溝の深さは運転の安全性に大きく関係していることから、国土交通省で保安基準がもうけられており、基準に満たない場合は公道を運転できません。

    基準値未満にもかかわらず、行動を運転していた場合は道路交通法違反となり、「違反点数2点の加算」 、普通自動車の場合は「9,000円の罰金」(2021年4月時点)が科されます。

    気付かずに運転していることもありますが、安全面や法律面における罰則もあるので、定期的にチェックするようにし、溝が浅い場合は交換するようにしましょう。

    車検におけるタイヤ溝の深さは1.6mm以上が合格基準

    車検におけるタイヤ溝の深さは1.6mm以上が合格基準

    車検ではタイヤ溝の深さの合格基準は、乗用車・軽トラック以上であれば1.6mm以上と明確に決まっており、高速道路においては車種によってサイズは異なります。

    以下は車種・道路による合格基準の早見表になります。

    一般道路 高速道路
    乗用車・軽トラック 1.6mm 1.6mm
    小型トラック 1.6mm 2.4mm
    大型トラック・バス 1.6mm 3.2m

    高速道路では一般道路に比べ、スピードが速いので大きな事故が起こりやすいことから、溝の深さが一般道路に比べ深くなっています。

    初心者でもできる車検前のタイヤ溝の測り方

    初心者でもできる車検前のタイヤ溝の測り方

    上述したようにタイヤの溝は、運転の安全性や法律面も考慮して車検前に一度チェックすることが望ましいです。

    しかし、はじめて車検を受ける方はタイヤ溝の測り方を知る人は少ないでしょう。

    以下ではタイヤ溝の深さを一目でチェックする方法と、正確に測る方法を説明します。

    溝の深さを一目でチェックする方法

    タイヤ溝の深さを一目でチェックするには「スリップサイン」を目安にします。

    タイヤ溝が1.6mm以下になるとスリップサインが出現するので、ひとつでもあらわれた場合は車検には通りません。

    また、降雪地帯では冬用タイヤであるスタッドレスタイヤの着用が必要ですが、スリップサインの代わりにプラットホームでタイヤ溝の深さを確認できます。

    スリップサインで一目でわかる!

    スリップサインとは、タイヤの残り溝が1.6mm以下になると出現するサインです。

    タイヤの側面には4〜9個の「△」マークがついており、△マークの延長線上にある溝の底にスリップサインがつけられています。

    新品のタイヤは溝の深さが約8mmなので、スリップサインが出た段階で摩擦によってすり減っている状態です。

    とつでもスリップサインがあらわれると車検には通らないひので、事前に確認するようにしましょう。

    スタッドレスタイヤはプラットホームを確認

    降雪地域や積雪・凍結道路では夏用タイヤではスリップの危険性があることから、冬用タイヤであるスタッドレスタイヤの着用が必須です。

    スタッドレスタイヤはトレッド面に細かな切込みが入っており、ハンドルがとられやすい悪路においても走行しやすいのが特徴です。

    スタッドレスタイヤでは夏用タイヤのスリップサイン以外にも、タイヤ側面に記載されているプラットホームにて残り溝の深さを確認できます。

    プラットホームは残り溝が50%以下になったときにあらわれ、冬用タイヤとして雪道では性能が発揮できないことを示します。

    スタッドレスタイヤの使用期限の目安はおおよそ新品購入時から3〜4年で、夏用タイヤと同様に定期的にタイヤの状態を確認するようにしましょう。

    正確に測る方法

    前述した方法では簡単にタイヤの溝をチェックできましたが、正確に測る方法も2つあります。
    以下では工具道具を使う方法と専用の器具を使う方法について、詳しく説明します。

    工具道具の「ノギス」を使って測る

    ノギスとは物の長さを測るのに使用される工具道具で、工具店で簡単に購入できるものです。

    主尺目盛りと副尺目盛りを「0」に合わせて、デブスバーという尖った先端部分をタイヤの溝に垂直に置いてスライダーを動かしながら測ります。

    副尺目盛りが「0」になっているところで、主尺目盛りで出る数値がタイヤの溝の深さとなります。

    タイヤの摩擦を測る専用器具の「タイヤゲージ」を使って測る

    タイヤゲージとは、タイヤ取扱店でタイヤの溝の深さを計測するのに使用される専用器具です。

    ノギスと同じく主尺目盛りと副尺目盛りの2つがあり、スリップサインの位置を避けて先端部分を溝に垂直に当てることでタイヤ溝の深さを計測できます。

    副尺目盛りが0になっているところで、主尺目盛りを読み取るようにしましょう。

    溝以外も確認!車検に落ちやすいタイヤの特徴

    溝以外も確認!車検に落ちやすいタイヤの特徴

    タイヤ溝の深さについて解説しましたが、タイヤの溝が1.6mm以上でも車検に落ちてしまうことがあります。

    そこで以下では、車検に合格するための溝以外の項目を解説します。

    ひび割れや傷
    タイヤの変形
    空気圧の低下

    また、通常の走行の安全性にも役立つ内容になっているので、以下の内容をチェックしてください。

    ひび割れや傷

    車検では、タイヤの劣化状況を確認されます。
    タイヤはゴムでできているので、使用開始から数年経過するとゴムが硬直して傷やひび割れが生じてきます。

    あまり走行していない場合でも、車重によりタイヤに対して均一に力がかかってしまい、ひび割れが起こる場合もあります。

    ひび割れや傷が付いてしまったタイヤでは、ハンドリングがうまくきかないことがあり、車検には通りにくいないです。

    また、傷やひび割れが深くなると最悪の場合はタイヤが破裂する「バースト」状態に陥ってしまいます

    タイヤの変形

    タイヤの変形具合も、車検で確認される項目の1つです。

    タイヤは劣化や摩擦によるダメージでゆがみやこぶのようなものができ、形状が変形することがあります。しかし、タイヤが変形した状態で走行すると、運転に支障をきたしてしまうからです。

    摩擦による変形は均一には起こらず、前後左右で異なります。タイヤが変形したままの場合、道路にしっかり接着せず滑りやすくなります。

    この状態では、障害物に接触するなどの事故の原因になりかねません。また、ハンドルやエンジン音に異常が出ることもあるので注意しましょう。

    空気圧の低下

    車検では、空気圧の状態もチェックされます。

    ひび割れ同様、タイヤの空気圧によってもハンドリングがうまくきかなくなり、安全に走行できないので車検に通らない場合も。

    適正な空気圧は、タイヤの大きさや車の車種によって異なります。

    車の適正な空気圧は運転席側のドアを開けた脇に記載されているので、一度確認してください。

    タイヤを長持ちさせるための5つの対策方法

    タイヤを長持ちさせるための5つの対策方法

    タイヤは消耗品であるため、状態によっては交換が必要になってきます。

    しかし、何度も買えているとお金もかかってしまうため、長持ちさせたいと思っている方も多いことでしょう。

    車種によってタイヤにかかる負担も異なり、摩擦するスピードが速いものもあります。
    以下ではタイヤを長持ちさせるための5つの方法を解説するので、日々のメンテナンスの参考にしてみてください。

    1. ローテーションで摩擦を軽減する
    2. 適度に空気圧を調整する
    3. 急発進や急停止を控える
    4. タイヤを適切な場所に保管する
    5. ホイールアライメントを調整する

    1.ローテーションで摩擦を軽減する

    タイヤローテーションは前後左右のタイヤの位置を取り換えて摩擦を抑える方法です。

    タイヤの摩擦の速度は車重や装着している位置によっても異なり、エンジンの動力が伝わるタイヤほど摩擦していきます。

    例えば、エンジンと駆動輪がフロント部分に位置するフロント車では前輪が、エンジンが駆動輪の後ろにあるリアドライブ車では後輪が先にすり減る事が多いです。

    ローテーションの目安としては、約5,000km走行した時点でタイヤのローテーションを行うようにしましょう。

    2.適度に空気圧を調整する

    タイヤを長持ちさせるためには、適度に空気圧を調整することが大切です。

    タイヤは使用に伴って空気が抜けていくため、調整せずに走行していると本来の性能を維持できなくなってしまいます。
    空気圧が不足している場合、タイヤ全体が道路に接地せずに偏摩擦や、最悪の場合はタイヤが破裂するバースト状態を起こしてしまいます。

    ガソリンスタンドなどでも空気を入れられるので、給油の際に確認して空気が不足する場合は入れるようにしましょう。

    3.急発進や急停止を控える

    急発進や急停止を控えることも、タイヤを長持ちさせる方法の1つです。

    急発進や急停止はタイヤに大きな負担を与えてしまうため、タイヤの寿命を短くしてしまう原因になります。

    道路には凸凹があるので、通常走行しているだけでも摩擦による影響は受けてしまいますが、急発進や急停止はより深くダメージを与えます。

    とくに駆動輪はエンジンの動力を道路に伝える役割を担うため、急発進による摩擦のダメージは他のタイヤより大きくなります。

    急発進や急停止はタイヤの寿命のみならず、車自体にも大きな負荷がかかるため控えるようにしましょう。

    4.タイヤを適切な場所に保管する

    タイヤの保管場所と寿命は大きく関係しており、適切な場所に保管することで長持ちさせられます。

    不適切な環境でタイヤを長い間、保管していると変形してしまうことがあります。

    例えば、タイヤは日光が当たる環境で保管していると紫外線により劣化が進んでしまいます。

    保管する際は、日光が直接当たらず雨風を避けられる屋内の風通しがよい環境で、変形しないように空気を半分ほど抜いて立てて保管しましょう。

    重ねて置く場合は、ホイールをつけて保管すると変形を防げます。

    また、遮光性や防水性を兼ね備えたタイヤカバーを使用することで、結露や埃を防げるのでオススメです。

    5.ホイールアライメントを調整する

    タイヤを長持ちさせるには、取り付け部分を適正な角度に調整することも大切です。

    タイヤは運転の経過に伴って、取り付け部分にズレが生じてしまうことがありますが、調整せずに走行すると偏摩擦によって寿命を短くしてしまう原因になります。

    アライメントとは整列という意味で、ホイールアライメントは車軸を適正な角度に調整することを指します。

    安全運転を心がけ、タイヤの空気圧が十分にもかかわらず、偏摩擦が起こっている場合はアライメント(車軸)がズレている可能性が高いです。

    アライメントがズレていると偏摩擦によって車がまっすぐに走行しにくくなったり、ハンドルを取られたりする原因にも繋がります。

    アライメント調整では、キャンバー角・キャスター角・トー角の3種類を調整し、走行性能を高めます。

    しかし、過度な調整を行うとかえってタイヤの寿命を短くする恐れもあるので注意が必要です。

    そのため、自力で調整することは控え、時間と費用はかかりますがカー用品店やディーラーに依頼するようにしましょう。

    タイヤの点検ならタイヤワールド館ベストがおすすめ

    タイヤの点検ならタイヤワールド館ベストがおすすめ

    今回の記事では、車検で合格するためのタイヤ溝の深さについてまとめてきました。

    車検の有無にかかわらず、運転の安全性も考慮してタイヤの溝は定期的にチェックするようにしましょう。

    もし、自身で測るのが難しいという方は専門家に相談することをオススメします。

    とくにはじめて車検を迎える方はわからないことが多いと思うので、タイヤ専門店を訪れるといいでしょう。

    タイヤワールド館ベストは宮城県に7店舗の他、オンラインショップで購入しても全国約3,200の提携店舗があり、どのエリアの方でも利用しやすくなっています。

    タイヤの交換が必要な場合はインターネットでのご予約も可能ですので、ぜひタイヤワールド館ベストをチェックしてみてください。

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    タイヤ知識 スタッドレスタイヤ ライターチーム

    スタッドレスタイヤの交換時期は?寿命の見分け方や長持ちさせる方法を解説

    冬の時期に使用するスタッドレスタイヤも、普通のタイヤと同じく寿命があります。

    寿命が来ているのにもかかわらず使用すると、十分な効果を発揮できずに雪道でスリップする危険性が高まります。

    しかし、スタッドレスタイヤの寿命の見極め方を知っている方は少ないのではないでしょうか?

    本記事ではスタッドレスタイヤの交換時期や寿命の見分け方、長持ちさせる方法などについて解説します。

    1. スタッドレスタイヤへの交換に最適な時期
    2. スタッドレスタイヤへの交換時期に確認するポイント
    3. スタッドレスタイヤの寿命
    4. スタッドレスタイヤを長持ちさせる方法

    スタッドレスタイヤの購入を検討されている方や現在使用中の方は、本記事を読んで交換時期や長持ちさせる方法を理解し、対策を講じられるようにしておきましょう。

    スタッドレスタイヤへの交換に最適な時期は?

    スタッドレスタイヤへの交換に最適な時期は?

    スタッドレスタイヤは冬の寒い時期で凍結する道路や雪道での運転に適したタイヤですが、夏用タイヤから交換するには最適なタイミングがあります。

    ポイントは以下の3つです。

    ●スタッドレスタイヤの機能を100%出すには慣らし走行が必要
    ●初雪の1ヶ月前に交換するのがオススメ
    ●雪にかかわらず気温が7℃以下なら冬用タイヤがオススメ

    新品のタイヤには油や微細なゴミが付着しており、汚れが落ちきるまでは道路に均一に接地できません。

    そのため、新品のタイヤでいきなり凍結した道路を運転すると、100%の機能を発揮できません。

    気温が低くならないうちに慣らし走行をして、雪道でも十分に機能を発揮できる状態にしておきましょう。

    スタッドレスタイヤの機能を100%出すには慣らし走行が必要

    スタッドレスタイヤの機能を十分に引き出すには、道路が凍結する前に慣らし走行が必要です。

    夏用・冬用タイヤに限らず、ホイールにタイヤが慣れるまで慣らし走行をして、タイヤの表面の皮をむくことで100%機能を発揮できるようになります。

    雪道では摩擦が少ないので、乾燥路に比べタイヤの表面の皮をむくことが難しく、スリップの危険性が高くなります。

    スタッドレスタイヤの場合、時速60kmで乾燥路を約200km慣らし走行するのが目安です。

    交換後のタイヤの操縦感覚を覚える意味でも、凍結していない乾燥路で慣らし走行しましょう。

    初雪の1ヶ月前に交換するのがオススメ

    初雪の1ヶ月前を目処に夏用タイヤからスタッドレスタイヤへの交換をするのがオススメです。

    理由は、初雪前は混雑が想定されるので、ギリギリのタイミングで購入しようとすると在庫切れのリスクがあるからです。

    また、直近数年内の初雪を参考に直前に購入を検討しても、思わぬ初雪に見舞われ、購入のタイミングが遅れることもあります。

    初雪のタイミングは地域によっても変わるので、具体的なタイミングの目安は、気象庁が発表している「霜・雪・結氷の初終日(参考例:富山県の初雪の平均値)」を参考にしましょう。

    1991年〜2020年までの30年間の観測地別データから平均値を出しているので、具体的な月日がわかります。

    雪にかかわらず気温が7℃以下なら冬用タイヤがオススメ

    雪にかかわらず、気温が7℃以下の場合は冬用タイヤに交換するのがオススメです。

    道路は通常0℃から凍結が始まります。

    しかし、アスファルトは熱を逃がしやすい性質があります。そのため、大気中の温度よりも低くなることがあり、0℃以下でなくとも凍結する可能性も。

    とくに夜間帯は気温と道路表面の温度に大きく乖離が生まれ、気温が5〜7℃の場合でも路面温度は0℃以下になることもあります。

    気温が7℃以上の場合でも、風通しのよい場所や日の当たらない部分は凍結しやすくなるので注意しましょう。

    スタッドタイヤへの交換時期に確認する4つのポイント

    スタッドタイヤへの交換時期に確認する4つのポイント

    前シーズンも使用していたスタッドレスタイヤに交換する場合は、事前に点検を実施しなければ不具合を見逃してしまいます。

    しかし、はじめて点検する方はどこをチェックするべきかわかっている方は少ないでしょう。

    以下では、夏用タイヤからスタッドレスタイヤへ交換する際に確認する4つのポイントを解説します。

    1. プラットホームの露出がないか
    2. ひび割れや傷がないか
    3. 変形していないか
    4. ゴムが硬くなっていないか

    1. プラットホームの露出がないか

    冬用タイヤの寿命を確認するポイントのひとつにプラットホームがあります。

    スタッドレスタイヤは表面にギザギザな切り込みが入っており、スリップしやすい雪道においても走行しやすいのが特徴です。

    プラットホームはタイヤの摩擦限度を示すサインで、50%摩擦するとタイヤ表面に現れます。

    プラットホームが現れると、冬用タイヤとして雪道では性能が発揮できないことを意味します。

    前シーズン使用していたタイヤに履き替える前に一度状態を確認するようにしましょう。

    2. ひび割れや傷がないか

    ひび割れや傷もタイヤ交換時の確認すべき項目のひとつです。

    冬の路面ではタイヤに不備があると制動距離が伸びてしまい、カーブが曲がりにくくなります。

    そのため、ひび割れや傷のチェックは夏用タイヤ以上に入念に行いましょう。

    タイヤはゴム製のため、数年使用すると硬直してひび割れや傷が生じやすくなります。

    強度が低下すると、最悪の場合タイヤが破裂する「バースト」を引き起こす可能性もあるので注意が必要です。

    とくに冬の期間はタイヤに雪がかかってしまって見えにくくなることもあり、障害物に当たって傷付くこともよくあります

    タイヤ交換前にひび割れや傷がないかを確認し、損傷が激しい場合は新品のものに交換するようにしましょう。

    3. 変形していないか

    タイヤが変形しているかどうかを確認することも、安全な運転のために重要です。

    タイヤは劣化や摩擦、保管状況によってゆがみやこぶのようなものが現れることがあります。

    摩擦による変形は均一には起こらず、タイヤごとにで異なります。

    タイヤが変形したまま走行すると、道路にしっかり接着せず滑りやすくなり、スリップなどの事故の原因になりかねません。

    冬用タイヤに限らず、タイヤの変形は定期的にチェックするようにしましょう。

    4. ゴムが硬くなっていないか

    ゴムが硬くなるとグリップ力が弱まり、雪道で大変すべりやすくなるため、タイヤ交換時にチェックしましょう。

    スタッドレスタイヤのゴムの硬度はメーカーにもよりますが、一般的には新品状態でおおよそ「45」以下。「60」を超えると、冬用タイヤとしての機能が失われるとされています。

    未使用の場合でも、年数が経つにつれてゴムの硬度は失われていくので、交換時には硬度計などを用いてチェックしましょう。

    スタッドレスタイヤの寿命は3~4年

    スタッドレスタイヤの寿命は3~4年

    スタッドレスタイヤの寿命はおおよそ3〜4年で、走行距離にすると10,000km〜15,000kmが寿命とされています。

    また、タイヤメーカーの保証期間も3年に定めていることがほとんどです。

    理由としては、一般的に冬用タイヤの装着期間は11〜4月であり、1ヶ月で1,000km走行すると仮定すると、約3年で15,000kmに達するためです。

    製造年月日から4年以上経過すると機能性が低くなってしまい、とくに雪道で走行する際やカーブの際にはスリップ事故の可能性が高くなります。

    タイヤの製造年月日を確認するには、タイヤの側面に刻印されている4ケタの数字を確認しましょう。

    最初の2ケタが製造週数を、後ろ2ケタが製造年を示しており、たとえば「2720」の場合2020年の27週(6〜7月頃)を意味します。

    使用前だけでなく、購入時にもしっかり確認するようにしましょう。

    夏用タイヤと冬用タイヤの交換時期は異なる

    夏用タイヤも冬用タイヤも保安基準が決められており、残り溝が1.6mm以下の場合は車検に通らないので交換が必要ですが、冬用タイヤとしての寿命は先に訪れます。

    すべてのタイヤには残り溝が1.6mmに達した段階でスリップサインが現れますが、スタッドレスタイヤの場合は使用限度を示すプラットホームにも注目です。

    プラットホームは残り溝が50%以下になった際に現れ、雪道では機能を十分に発揮できないことを意味します。ひとつでも出ている場合は、交換が望ましいでしょう。

    スタッドレスとタイヤの寿命のサインまとめ

    サイン スリップサイン プラットフォーム
    画像 スリップサイン プラットフォーム
    意味 タイヤ使用の限界を示す 冬タイヤとしての限界を示す
    夏タイヤ 表示あり 表示なし
    冬タイヤ 表示あり 表示あり
    出現時期 残り溝1.6mm 残り溝50%
    サイン出現後の走行可否 不可 乾燥路の走行は可

    ポイントは、プラットホームは冬用タイヤとしての寿命を示すものなので、乾燥路で使用する分には問題がないが、スリップサインはタイヤの限界を示すので走行不可ということです。

    乗車の際にはこれらのサインを確認して、タイヤの寿命も気にかけてあげてください。

    スタッドレスタイヤを長持ちさせる6つの方法

    スタッドレスタイヤを長持ちさせる6つの方法

    タイヤはゴム製品のため、使用する中で消耗していくのでいずれ交換が必要な時期が訪れます。

    しかし、降雪時期などでしか使わないスタッドレスタイヤを何度も交換するのはもったいないため、できるかぎり長持ちさせたいと思う方は多いのではないでしょうか。

    以下ではスタッドレスタイヤを長持ちさせる6つの方法を解説するので、日々のメンテナンスの参考にしてみてください。

    1. ローテーションで摩擦を軽減する
    2. 適度に空気圧を調整する
    3. 急発進や急停止を控える
    4. タイヤを適切な場所・方法で保管する
    5. ホイールアライメントを調整する
    6. 夏は使わないようにする

    1.ローテーションで摩擦を軽減する

    タイヤローテーション

    タイヤローテーションとは、前後左右のタイヤの位置を取り換えて摩擦を抑える方法です。

    タイヤの摩擦速度は装着する位置によって異なり、エンジンの動力が伝わりやすい駆動輪から摩擦していきます。

    そのため、同じ位置に取り付けたままの場合、特定のタイヤだけ摩擦が進んでしまい、事故の原因にもなります。

    目安としては、約5,000km走行した時点でタイヤの位置をローテーションするようにしましょう。

    2.適度に空気圧を調整する

    タイヤの空気圧を適切に調整することで長持ちさせられます。

    タイヤは使用に伴って空気が抜けていくため、調整せずに運転を続けると本来の性能を維持できなくなり、偏摩擦や最悪の場合はタイヤが破裂する恐れもあります。

    ガソリンスタンドなどでタイヤに空気を入れることができるので、定期的に確認するようにしましょう。

    3.急発進や急停止を控える

    急発進や急停止を控えることも、スタッドレスタイヤを長持ちさせる方法のひとつです。

    急発進や急停止はタイヤに大きく負荷をかけるので、寿命を短くする原因となります。

    道路はアスファルトでできているため凸凹しており、通常走行するだけでもタイヤはダメージを受けますが、急発進や急停止が与えるダメージはさらに大きいです。

    とくにエンジンに近い駆動輪は、道路にエンジン動力を伝える役割を持っているため、摩擦によるダメージが大きく早くすり減ります。

    安全面も考慮して、急発進や急停止は控えるようにしましょう。

    4.タイヤを適切な場所・方法で保管する

    タイヤの寿命は保管場所に大きく左右され、適切な場所・方法で保管することで長持ちさせられます。

    不適切な環境ではタイヤが変形する恐れがあり、たとえば日光が当たる環境では紫外線がタイヤの劣化を進めます。

    他にも、雨風に当たる場所ではタイヤに水分が付着して劣化を進めることになるでしょう。

    保管する際は風通しのよい屋内で、タイヤカバーで覆って立てかけて保管しましょう。

    5.ホイールアライメントを調整する

    タイヤを長持ちさせるためには、取り付け部分を適切な角度に調整することも重要です。

    タイヤは運転につれて取り付け部分にズレが生じることがありますが、放置したまま走行すると偏摩擦によって寿命を短くしてしまいます。

    ホイールアライメントとは、タイヤ取り付け部分を適度な角度に調整するという意味です。

    ャンバー角・キャスター角・トー角

    走行性能を高めるため、キャンバー角・キャスター角・トー角の3種類を調整します。

    注意点として、極端な調整はタイヤ寿命を短くする可能性もあるので、調整を行う場合にはカー用品店やディーラーなど専門知識がある方に依頼するようにしましょう。

    6.夏は使わないようにする

    冬用タイヤを夏に使わないことも、長持ちさせる方法のひとつです。

    夏の暑い時期は、道路の表面温度が60℃以上になることがあります。道路の表面温度が高いと、ゴム製のタイヤは溶けてしまうことがあります。

    また、時期に限らず使用に伴って摩擦していくので、通年使用することは望ましくありません。

    そのため、スタッドレスタイヤは必要な時期のみ使用するようにしましょう。

    スタッドレスタイヤの寿命がきたら早めに交換を

    タイヤ交換をする場合はタイヤワールド館ベストがオススメ

    今回の記事では、スタッドレスタイヤの交換時期や寿命の見分け方、長持ちさせる方法をまとめました。

    雪道は乾燥路に比べてスリップする危険性も高く、損傷や劣化が進んでいる場合は迷わず交換するようにしましょう。

    また、スタッドレスタイヤの需要のピークは11月頃ですが、早めにご準備することをおすすめします。

    早期予約のメリット

    1.じっくり吟味して購入出来る

    トップシーズンに入るとどうしても店内が混雑してしまい、スタッフが捕まらなかったり(申し訳ありません‥)、急に雪予報が出てバタバタとタイヤ購入等を済ませないといけなくなり、自分にあったタイヤをじっくりと選べなかったり、という可能性があります。

    余裕をもって準備することで、愛車にあったスタッドレスタイヤをじっくり吟味して検討することが出来ます!

    2.目当ての商品が在庫切れになる前に購入出来る

    トップシーズンに入ると沢山のお客様がご来店され、せっかくご来店頂いてもすぐにタイヤの在庫がないということも発生してしまいます。人気メーカーの人気サイズは、入荷待ちになることもありますので、特に余裕を持った購入計画をしてくださいね。

    3.タイヤ交換作業の待ち時間が少ない

    タイヤ屋さんのあるあるですが…寒い時期になってからタイヤ交換をしようという方が集中してしまうと、タイヤ交換作業に入るまでにかなりの待ち時間が発生してしまうということも珍しくもありません。

    余裕を持ってスタッドレスタイヤに交換して頂くと、急な雪にも安心です。

    お近くのタイヤワールド館ベストへぜひお越しください

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    タイヤ交換をする場合はタイヤワールド館ベストがオススメです。

    宮城県に7店舗の他、オンラインショップで購入しても全国約4,000の提携店舗があり、どのエリアの方でも利用しやすくなっています。

    タイヤの交換が必要な場合はインターネットでのご予約も可能ですので、ぜひタイヤワールド館ベストをチェックしてみてください。

    カテゴリー
    ホイールの知識 ライターチーム

    ホイールサイズの見方!サイズの変更や選ぶときの注意点も解説

    ホイールサイズの見方を知りたくても、「どこを見ていいのかわからない…」と悩んでいる人は多いのではないでしょうか。

    ホイールを変更するときにサイズがわからないと、適切なサイズを選ぶことができません。車に合わないホイールを装着すると、車検に通らなかったり、走行に支障が出たりする可能性があります。

    本記事では、ホイールサイズの見方を解説します。いま装着しているホイールのサイズがわかれば、購入する際にサイズを間違うリスクを減らせるでしょう。

    サイズを変更する場合やホイールを選ぶときの注意点も解説するので、ホイールの変更を検討している人はぜひ参考にしてみてください。

    ホイールサイズの見方を解説

    ホイールサイズの見方を解説

    ホイールには、以下のようにホイールサイズを表記してあります。
    (ホイールサイズの表記例)

    ホイールサイズの表記例

    ①リム径(インチ)
    ②リム幅(インチ)
    ③フランジ形状(アルファベット)
    ④ボルトの穴数(個)
    ⑤P.C.D(㎜)
    ⑥インセット(㎜)

    それぞれ何を表すものなのか、1つずつ解説します。

    ①リム径(インチ)

    リム径(インチ)

    ①の「17」はリム径といい、ホイールの直径です。インチサイズで表現し、上記の例だと「17インチ」となります。

    タイヤのサイズを確認するときによく耳にする「〇インチのタイヤ」とは、この数字を意味します。

    また、リム径には一番外側に位置するフランジ(タイヤが結合する部分)は含まれないので、ホイールの外形ではありません。

    ②リム幅(インチ)

    リム幅(インチ)

    ②の「6 1/2」はリム幅をインチで表す数字で、ホイールの幅のことです。0.5(1/2)ずつ設定されています。

    リム幅にもフランジは含まれていないので、ホイールの全幅ではありません。あくまでタイヤがはまる部分の幅です。

    ③フランジ形状(アルファベット)

    フランジ形状(アルファベット)

    ③の「J」はフランジの形状をアルファベットで表しています。フランジとは、ホイールとタイヤが結合する部分のことです。

    ほかにも「JJ」、「B」、「K」などがありますが、一般的によく見かけるのは「J」か「JJ」です。

    ④ボルトの穴数(個)

    ボルトの穴数(個)

    ④の「5」は車体にホイールを取り付けるボルトの穴数を指します。

    軽自動車や普通乗用車では4穴か5穴が多く見られますが、ハイエースやエルグランドなど一部の車種では6穴の場合もあります。

    ⑤P.C.D(㎜)

    P.C.D(㎜)

    ⑤の「114.3」はP.C.Dの数値を㎜で表したものです。P.C.Dとは、車体とホイールを結合しているナットの中心を結んでできる円の直径のことです。

    国産車では、ほとんどの場合が「100」か「114.3」と表記されています。

    ⑥インセット(㎜)

    インセット(㎜)

    ⑥の「50」はインセットを㎜で表す数字です。インセットとは、ホイールを側面から見たとき(リム幅)の中心に対して、ホイールを取り付ける面までの距離を表したものです。

    ホイールの中心よりも奥側に取り付け面があればインセット(+)、どちらでもない場合はゼロセット(±)、中心よりも手前に取り付け面があればアウトセット(-)と表現します。

    アウトセットになればなるほどホイールがグッと奥のほうに見え、取り付け面が深くなるのが特徴です。

    インセットは逆にホイールが手前に見えるようになり、見た目やデザインは大きく変化します。

    ホイールサイズの表記場所

    ホイールサイズの表記場所

    ホイールサイズが表記されている場所はホイールによって異なりますが、以下の3箇所に表記されていることがほとんどです。

    ・タイヤの側面(タイヤ側に記載)
    ・ホイールの内側(リム幅に記載)
    ・スポーク(中心から放射線状に伸びる棒状の部品に記載)

    一番見つけやすいのがタイヤの側面に打刻されているケースです。ホイールの中心部ではなく、タイヤに近い部分に記載があり、タイヤを外すことなくサイズを確認できます。

    ホイールの内側(リム幅)に表記がある場合は、シールやステッカーが貼られている可能性が高いです。

    タイヤの側面にもホイールの内側にも表記が見つからないときは、ホイールのスポークを確認してみてください。裏側に打刻されているケースが多く見られます。

    注意点は、ホイールサイズの表記がタイヤの側面に見当たらない場合は、一度タイヤを外して確認する必要があるということです。

    タイヤを外すには専門工具が必要になるので、お手元になければタイヤ専門店や整備工場などに依頼しましょう。

    ホイールサイズを変更する方法

    ホイールサイズを変更する方法

    新たなホイールの購入を検討している場合、同じサイズではなく違うサイズを装着したいと考えている人もいるでしょう。

    ホイールサイズを変更する方法には、インチアップインチダウンの2つがあります。

    それぞれの概要とメリット・デメリットを解説します。

    インチアップ

    インチアップとは、タイヤの大きさ(外径)を変えずにホイールのサイズを大きくして、薄い扁平タイヤを装着することです。

    もともとはホイールの内側(車体側)に空間を作り、より大きく高性能なブレーキを取り付けることがインチアップの目的でした。

    F1などで走行するレーシングカーのタイヤをイメージするとわかりやすいと思います。

    しかし、近年ではブレーキ性能の向上が目的ではなく、スタイリッシュな外観を求めてインチアップをする人のほうが圧倒的に多いのも事実です。

    インチアップのメリット

    インチアップのメリットは主に3つあります。

    ・足回りがおしゃれになる
    ・曲がるときに安定する
    ・ブレーキ性能が上がる

    タイヤの面積が小さくなるので、足回りが目立ち、ホイールの存在を大きく見せられます。カスタマイズの定番で、自分の好みに合わせたおしゃれを楽しめるのが特徴です。

    性能面では、グリップ力が向上します。

    グリップ力をわかりやすくいうと、「グッと踏ん張る力」のことです。転びそうになったとき、無意識に体制を整えようとする感じと似ています。

    グリップ力が向上することで、曲がるときの安定性が上がったり、ブレーキが効きやすくなったりするのがメリットです。

    インチアップのデメリット

    一方で、インチアップには以下のデメリットもあります。

    ・燃費が悪くなる
    ・走行音が大きくなる
    ・乗り心地がゴツゴツすると感じる

    地面との接地面が大きくなることでグリップ力は上がりますが、反対に抵抗が増えてしまい、タイヤは転がりにくくなります。

    転がりにくいタイヤを動かすことは、普段以上のパワーが必要になり、燃費の悪化につながることも。

    また、タイヤのゴムの部分が薄くなるので、クッション性が損なわれ乗り心地がゴツゴツと感じたり、地面からの音が大きく聞こえたりする場合もあります。

    インチダウン

    インチダウンはインチアップの逆で、タイヤの大きさ(外径)を変えずにホイールのサイズを小さくし、タイヤのゴムの面積を大きくすることです。

    インチダウンは見た目をおしゃれにするドレスアップが目的ではなく、性能面や機能面に重きをおいたカスタマイズです。

    スタッドレスタイヤを装着するときにインチダウンを検討する人が多く見られます。

    ではインチダウンのメリット・デメリットを見てみましょう。

    インチダウンのメリット

    ・タイヤの価格を安く抑えられる
    ・乗り心地がよくなる
    ・雪道で滑りにくくなる

    一般的にタイヤのサイズは大きいほど安い傾向にあります。タイヤは薄ければ薄いほど価格が上がるからです。

    タイヤのゴムの中には、耐久性を高めたり機能を維持したりするために 金属が使われています。薄いタイヤでは小さい面積でタイヤの性能を維持する必要があるため、多くの金属を使用するので、価格は高くなる傾向です。

    タイヤに厚みがある分、地面からの振動やショックを受けにくく、ソフトな乗り心地になります。やわらかい乗り心地が好きな人にオススメです。

    また、雪道などで滑りにくくなるのも、スタッドレスタイヤでインチダウンをする人が多い理由の1つです。

    インチダウンでタイヤの幅が狭くなるほうが雪道に食い込みやすく、滑りにくくなります

    例えば、先が丸くなった鉛筆よりも、先の尖った鉛筆のほうが、突き刺したときに痛いと感じませんか?面積が小さいほうが食い込みやすく、グッと力が入るからです。

    インチダウンのデメリット

    反対に、デメリットには以下のようなものがあります。

    ・見た目が変わる
    ・曲がるときにフラつく
    ・グリップ力が落ちる

    インチダウンによって見た目が変わるのは避けられません。ホイールは小さく、タイヤは大きくなるので、どうしてもダボっとした印象になってしまいます。

    しかし、気にならない人にはそれほどデメリットではないので、あまり問題はないでしょう。

    また、インチアップとは逆にタイヤの厚みが増すことで、グリップ力は低下します。抵抗が少なくなりタイヤが転がりやすくなるのは利点ですが、踏ん張る力が小さくなり、カーブを曲がるときにフラつきやすくなる可能性があるのが欠点です。

    ホイールを選ぶときの注意点

    wm03イメージ

    ホイールを選ぶときの注意点を解説します。選び方を間違えると走行に支障が出る可能性があるので、必ず注意点を確認しておきましょう。

    ・同じサイズを選ぶ場合
    ・サイズを変更する場合

    それぞれ順番に解説します。

    同じサイズを選ぶ場合

    同じサイズのホイールを選ぶ場合は、ホイールナットのサイズや形状に注意しましょう。

    サイズが同じだからといって、いままで使っていたホイールナットがそのまま使えるとは限りません。最悪の場合、脱輪などの事故を起こす可能性もあります。

    車種やホイールの形状によって合わないこともあるので、ホイールのサイズだけでなく必ずホイールナットも確認するようにしましょう。

    サイズを変更する場合

    インチアップやインチダウンを行う場合は、以下の3つに注意してください。

    ・タイヤの外径は変えない
    ・車体からはみ出さない、干渉させない
    ・ロードインデックス(耐荷重性能の数値)を下げない

    タイヤの外径が変わってしまうと、スピードメーターに誤差が出て車検に通らない可能性があります。

    車体からはみ出したり干渉したりしてしまうと、走行に支障が出るだけでなく、ブレーキなどの部品が傷つき非常に危険です。

    また、ロードインデックスを下げないことも大切です。ロードインデックスとは、簡単にいうとタイヤが支えられる重さの数値です。

    この数値を下げてしまうと、タイヤが車を支えられなくなり、思わぬ事故につながりかねません。

    必ず標準タイヤのロードインデックスを下回らないものを選ぶようにしましょう。

    ホイールの購入はタイヤワールド館ベストがおすすめ

    ホイールの購入はタイヤワールド館ベストがおすすめ

    ホイールサイズは走行にかかせない重要なものです。それぞれの意味を理解し、車に合ったホイールを選ぶことが大切です。

    デザインや性能を重視するだけでなく、サイズの確認も怠らないようにしましょう。

    タイヤワールド館ベストなら、豊富な種類のホイールを取り揃えております。あなたの車に合うサイズのホイールが見つかりますよ。

    ホイールをお探しの方は、ぜひタイヤ館ワールドベストをチェックしてみてください!