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    ホイールは自分で(DIY)で塗装できる?必要な道具・手順・注意点について解説

    最終更新日 2023年4月26日

    「ホイールの小さな傷が気になる」
    「車のデザインに合ったホイールに塗装したい」
    このような場合は、DIYでホイール塗装してはいかがでしょうか。

    プロに依頼してもホイール塗装は可能ですが、費用と時間がかかります。また、細かな要望が反映されなかったり、信頼できる業者を探すのが大変だったりもします。

    自分でDIYで行えば、コストを抑えつつ自分の好みをデザインに反映できるでしょう。そこで今回は、ホイールのDIYでの塗装方法について、必要な道具や手順、注意点などについて詳しく解説します。

    ホイールをDIYで塗装するメリット

    ホイールをDIYで塗装するメリット

    ホイールをDIYで塗装するかどうか決める際は、メリット・デメリットを確認しましょう。メリットがデメリットを上回るのであれば、DIYでのホイール塗装が向いています。まずは、メリットから詳しく解説します。

    費用を削減できる

    ホイール塗装をDIYで行う場合、費用を大きく削減できます。ホイール塗装をプロに依頼する場合の料金相場は1本15,000~30,000円程度のため、4本で60,000~120,000円程度の費用がかかります。

    DIYで塗装する場合は、7,000~12,000円程度で済みます。また、工賃もかからないうえに5回程度までは道具の買い替えも不要です。

    定期的にホイールを塗装するうえに費用をなるべく抑えたい場合は、DIYの方がよいでしょう。

    好きなタイミングで行える

    ホイール塗装のDIYは、好きなタイミングで行えます。プロに任せる場合は予約待ちや難易度の関係で数日かかることもあるため、すぐにでも塗装したい方はDIYで塗装した方がよいでしょう。

    また、忙しい方は隙間時間を使って1本ずつ塗装することも可能です。

    車が返ってくるのを待つ必要がない

    ホイール塗装後は、すぐに車が返ってくるとは限りません。業者の元へ取りに行くのであればすぐに返ってきますが、業者に届けてもらう場合は数日待つことになる可能性があります。

    ホイール塗装の作業は作業内容にもよりますが、数日程度かかります。
    通常はスペアタイアを持参し、ホイールを預けて塗装をお願いすることが多いと思いますが、場合によっては車ごと預けることもあります。

    車を頻繁に使う方、忙しくて取りに行くことが難しい方は、DIYで塗装した方がよいでしょう。

    道具が簡単に揃う

    DIYには多数の道具が必要ですが、いずれもホームセンターやカー用品店で簡単に揃います。そのため、DIYでよくある「道具を揃えるのに手間がかかる」というデメリットはありません。

    ホイールをDIYで塗装するデメリット

    ホイールをDIYで塗装するデメリット

    ホイールをDIYで塗装したことを後悔しないためにも、メリットだけではなくデメリットも確認しておきましょう。ホイールをDIYで塗装するデメリットは次のとおりです。

    失敗するリスクがある

    ホイールの塗装は決して難しいわけではありませんが、素人が行う以上は失敗のリスクがあります。タイヤやボディに塗料が付着したり、全く想定していなかった色になったりすれば、修繕に時間と手間がかかります。

    絶対に失敗したくないのであれば、ホイール塗装はプロに頼むことが大切です。

    仕上がりに満足できない可能性がある

    ホイール塗装のDIYは難しくはありませんが、光沢やわずかな色のイメージの差が気になり、仕上がりに満足できない場合があります。補修しようにも、どうすれば満足いく仕上がりになるのかがわからず、DIYしたことを後悔するかもしれません。

    予想以上に時間がかかる可能性がある

    ホイール塗装自体は数時間もあれば完了しますが、初めて行う場合は予想以上に時間がかかる可能性があります。例えば、土日休みの人が土曜日に塗装して日曜日に使う予定を立てたとしても、予想以上に時間がかかり、日曜日に車が使えなくなる恐れもあるでしょう。

    プロにホイール塗装を依頼するメリット

    プロにホイール塗装を依頼するメリット

    プロにホイール塗装を依頼するメリット・デメリット、DIYで塗装するメリット・デメリットを比較して、どちらが自分に合っているのかを考えましょう。プロにホイール塗装を依頼するメリットは次のとおりです。

    細かな仕上がりまで指定できる

    プロは、ユーザーの細かな要望を塗装にしっかりと反映してくれます。また、あらかじめ伝えていた要望が反映されていなかった場合は調整も可能です。

    また、塗装と同時にホイールについた傷などの修理も合わせて依頼することもできます。

    ただし、塗装技術や対応の質は業者によって異なるため、十分な実績を持つ信頼できる業者に依頼する必要があります。

    失敗のリスクがない

    ホイール塗装をプロに依頼すれば、失敗の心配がなくなります。仮に失敗したとしても、料金を支払っている以上は要望どおりに仕上げる義務があるため、よほど悪質な業者でない限りは調整を依頼できます。

    DIYの場合は失敗すると修正の方法がわからず、そのまま諦めてしまうことになりかねません。

    結局は業者に依頼することになる可能性もあるため、失敗のリスクを恐れているのであれば最初から業者に依頼した方がよいでしょう。

    プロにホイール塗装を依頼するデメリット

    プロにホイール塗装を依頼するデメリット

    プロにホイール塗装を依頼すれば、ほぼ確実に希望どおりの塗装に仕上げてくれます。その一方で、次のようなデメリットもあります。

    車が返ってくるまでに時間がかかる

    塗装にかかる時間は数日~1週間程度です。そこから車を取りに行くスケジュールを設定すると、合計で半月程度はかかるでしょう。業者に持ってきてもらうにしても、スケジュールを合わせなければなりません。自分で塗装する場合は、塗装が乾いたらすぐに車に乗ることができます。

    コストが高い

    業者にホイール塗装を依頼すると、1本15,000~30,000円程度、4本で60,000~120,000円程度の費用がかかります。失敗のリスクがないにしても、DIYの約10~15倍程度の費用がかかることは大きなデメリットと言えるでしょう。

    また、頻繁にホイール塗装する場合は、さらに多額のコストがかかります。それだけの費用をかけてまで業者にホイール塗装を依頼すべきかどうか慎重に考えましょう。

    ホイール塗装のDIYの種類

    ホイール塗装のDIYの種類

    ホイール塗装のDIYには複数の種類があります。それぞれの特徴について詳しくみていきましょう。

    缶スプレー

    缶スプレーは、インクが広範囲に噴射される仕組みのため、初心者でも簡単に塗装できます。色の濃淡の調整も比較的簡単で、これまでスプレー塗装を経験したことがない方にもおすすめです。カー用品店やホームセンターにはさまざまなカラーの缶スプレーが販売されています。

    ただし、十分にマスキングしなければタイヤや車体にインクが付着してしまうため、慎重に作業を進める必要があります。

    スプレーガン

    スプレーガンは、エアコンプレッサーと組み合わせて使用し、吐出量や噴霧パターンを調整することで細かな部分まできれいに塗装できる道具です。複数の色を混ぜ合わせてオリジナルの色を作ることもできます。

    ただし、導入のハードルが高いうえに使いこなすには知識と技術が必要です。

    ローラー塗り

    ローラー塗りは、ローラーにインクを付着させてホイール塗装を行う方法です。缶スプレーやスプレーガンのように周りに飛び散る心配がありません。難易度は高いものの、慣れればハイクオリティに仕上げることもできます。

    ただし、複雑な形状のホイールには不向きなため、シンプルなデザインのホイールを塗装したい場合に使いましょう。

    筆塗り

    筆塗りは、インクをつけた筆でホイールを塗っていく方法です。手軽に行えるうえに塗料が周りに飛び散る心配がありません。筆先の太さを使い分ければ、細かな部分まできれいに仕上がります。

    また、スチールホイールは塗装の途中に浮いてきたサビに何度もスプレーする必要がありますが、筆塗りであれば手軽に仕上げることができます。

    ホイール塗装のDIYに必要な道具

    ホイール塗装のDIYに必要な道具

    ホイール塗装のDIYでは、次の道具が必要です。

    ホイール洗浄グッズ
    (ホイールクリーナーなど)
    1,000~3,000円程度
    耐水サンドペーパー
    (粗目・細目・極細)
    1,000円程度
    脱脂剤 500~1,000円程度
    サフェーサー、ミッチャクロン 各2,000円程度
    マスキングテープ 100~300円
    塗料 1,000~4,000円程度
    手袋、マスクなど 300~600円程度

    いずれもホームセンターやカー用品店で購入できます。

    ホイールをDIYで塗装する手順

    ホイールをDIYで塗装する手順

    ホイールをDIYで塗装する際は、正しい手順・方法で行う必要があります。手順を飛ばすと仕上がりが悪くなったり、希望の色調にならなかったりします。ホイールは次の手順・方法で塗装しましょう。

    1. ホイールを洗浄する
    2. ヤスリで表面を削る
    3. マスキングで保護する
    4. 脱脂作業
    5. 密着性を高めるための作業
    6. 塗装する
    7. コーティングする
    8. コンパウンド仕上げ

    手順1:ホイールを洗浄する

    ホイールに付着した油分や汚れ、ブレーキダストなどを徹底的に除去します。カーシャンプーやホイール用洗浄剤を使いましょう。

    手順2:ヤスリで表面を削る

    表面がなめらかな状態だと塗料がうまく接着しません。まずは、ヤスリでマットな質感になるまで表面を削りましょう。磨き残しがあると塗料が剥がれる恐れがあるため、細かいところまで入念に削ってください。

    手順3:マスキングで保護する

    マスキングの目的は、塗装しないところに塗料が付着するのを防ぐことです。ホイールを取り外して塗装しない場合は、タイヤやエアバルブをマスキングテープで保護しましょう。また、ホイールのロゴと本体を別色にしたい場合もマスキングが必要です。

    手順4:脱脂作業

    ホイールに付着した油分は塗料を弾くため、あらかじめシリコンオフやパーツクリーナーで油を取り除く必要があります。ここで注意したいのが、手の皮脂も塗料を弾くことです。必ず手袋をして、皮脂がホイールに付着しないようにしましょう。

    手順5:密着性を高めるための作業

    塗料の密着性を高めるために、サフェーサーやミッチャクロンをホイール全体に薄くなりましょう。ミッチャクロンは透明の液体のため、塗りムラを目で確認できないことに注意が必要です。

    手順6:塗装する

    サフェーサーやミッチャクロンが乾燥したら、希望の色に塗装していきます。一気に塗装するのではなく、複数回に分けて薄く塗り重ねましょう。濃すぎた場合の修正は困難ですが、薄いところは塗り重ねるだけで済みます。

    手順7:コーティングする

    塗装を保護しつつツヤを出すために、クリアコーティングします。ラッカークリアよりもウレタンクリアの方が耐久性とツヤ感に優れています。

    手順8:コンパウンド仕上げ

    コーティング後のツヤが不足している場合は、コンパウンドで仕上げましょう。ただし、コーティングを削ってしまい塗装が露出する場合があるため、磨きすぎに注意が必要です。

    ホイールをDIYで塗装する際の注意点

    ホイールをDIYで塗装する際の注意点

    ホイールをDIYで塗装する際は、失敗を防ぐためにも次の注意点を押さえましょう。

    風通しが良い場所で行う

    スプレーには、大量に吸引すると健康被害が生じる物質が含まれているため、風通しが良い場所で行う必要があります。車庫や物置などで作業する場合は、換気扇を回して窓を開けることが大切です。

    また、換気をしていても塗料を吸い込むリスクは解消できないため、マスクを装着しましょう。

    なお、風が強い日は塗料が風に流されてきれいに吹きかけることが難しい、また湿度が高い日は塗料が乾きにくいため、適度に風がある湿度が低い天気が良い日に作業をするのがおすすめです。

    塗料の相性を確認しておく

    複数の塗料を使用する場合は、塗料同士の相性を確認しましょう。

    たとえば、ラッカー系とウレタン系の塗料を組み合わせると、表面がなめらかに仕上がらない可能性があります。組み合わせについてはさまざまな条件に応じて選択する必要があるため、初めてDIYでホイール塗装をするのであれば塗料の種類は統一した方がよいでしょう。

    完全に乾く前にマスキングを剥がす

    塗料が完全に乾いてからマスキングテープを剥がすと、一緒に塗料も剥がれてしまいます。最初からやり直すことになるため、塗料が完全に乾く前に剥がしましょう。

    また、勢いよく剥がした場合も塗料が剥がれてしまうため、丁寧に剥がしてください。

    まとめ

    まとめ

    DIYでホイール塗装することで、費用を抑えつつ細かな希望を反映した色に変更できます。その一方で、塗料の組み合わせや調色、下準備などに失敗するリスクもあるため、確実に希望どおりの仕上がりにしたい場合はプロの業者に依頼することが大切です。

    DIYが自身に合っている場合は、今回紹介したホイール塗装に必要な道具や手順、注意点などを参考に、DIYに挑戦してみましょう。

    DIYも大変そうだし、プロにお願いするのもコストが気になる…そのような場合は、思い切ってホイールを新調するのも一つの手です。

    ホイールメーカーによっては、カラーはもちろん、リムや特殊P.C.D.などのカスタムオーダープランがある場合もあります。

    参考:WORKカスタムオーダープラン

    参考:WORKカスタムオーダープラン

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    作成者: ベストライターチーム

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