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    タイヤの基礎知識 仙台本店

    専用タイヤの違いを比較!車種別・シーズン別・シチュエーション別に解説!

    「専用タイヤの違いがわからない」
    「専用タイヤって必要?」

    専用タイヤはたくさんありすぎて、どのような違いがあるのかわかりにくいですよね。ミニバンタイヤの大ヒット以降、軽自動車専用タイヤやSUV専用タイヤ等、ノーマルタイヤと何が違うのかわかりにくい専用タイヤがたくさん販売されています。

    当記事では、季節ごとの専用タイヤの違いから、その他の専用タイヤのメリット・デメリットまで詳しく解説します。

    季節ごとの専用タイヤの違い

    季節ごとの専用タイヤの違いを解説

    まず、季節ごとの専用タイヤの違いを解説します。

    ・夏用タイヤ
    ・冬用タイヤ
    ・オールシーズンタイヤ

    何が違うのか、本当に季節ごとに履き替える必要があるのか、見ていきましょう。

    ノーマルタイヤとも呼ばれる夏用タイヤ

    ノーマルタイヤとも呼ばれる夏用タイヤ

    自動車のタイヤというと、一般的には夏用タイヤのことを指します。
    購入時に標準装備されているタイヤは夏用タイヤです。価格は1本約5,000〜1万円が相場です。

    最低気温が7度になったらスタッドレスから履き替えましょう。ここからは、夏用タイヤについて具体的に見ていきます。

    夏用タイヤは標準装備されている

    夏用タイヤとは、標準装備されているノーマルタイヤのことです。「夏用」といって販売されているわけではなく、冬用と区別するために便宜上呼んでいます。

    スタッドレスと比べてノーマルタイヤは、高温にも耐えられるゴムを使用していて、溝も浅いです。通常の舗装路で走行する際はノーマルタイヤが最適です。

    最低気温が7度になったら履き替えてOK

    最低気温が7度以上になったら路面凍結の心配がなくなるので、スタッドレスからノーマルタイヤに履き替えましょう。

    スタッドレスのままでも罰則はありませんが、乾燥した路面で走るように設計されていないため、思うように止まれなかったり、負荷に耐えられず破損してしまったりする可能性があります。

    グリップ力や走行安定性を考えると、季節によってタイヤを適切に使い分けることを強くおすすめします。

    スタッドレスと呼ばれる冬用タイヤ

    スタッドレスと呼ばれる冬用タイヤ

    冬用のタイヤといえば、一般的にスタッドレスタイヤのことを指します。タイヤの側面にはっきりと「STUDLESS」と刻印されているので、ひと目で見分けられます。

    価格は1〜1万7,000円程度なら相場から外れていないといえるでしょう。

    次の項目では、スタッドレスタイヤの由来と、初雪より前に装着すべき理由を解説します。

    スタッドレスの前身スパイクタイヤ

    スタッドレスの前身スパイクタイヤ

    1980年代まで日本では、雪道といえばスパイク(スタッド)タイヤを履くのが一般的でした。スタッドレスの「スタッド」とは、スパイクタイヤの表面に打ち込まれている鋲のことです。スタッドを雪や氷に突き刺しながら滑らないように走行していました。

    ところが、スパイクタイヤで通常の舗装路を走行する際、アスファルトが削られて粉じんが発生し、マスクが欠かせないほど舞ってしまうということで大問題になりました。

    1991年には「スパイクタイヤ粉じんの発生の防止に関する法律」が施行され、今ではスタッドレスタイヤが主流になっています。

    初雪の前に冬用タイヤに履き替えよう

    お住まいの地域の初雪情報を見て、積雪前にスタッドレスタイヤに切り替えましょう。

    道路交通法第71条によると、積雪・凍結した路面をノーマルタイヤで走ると、法令違反で5,000〜7,000円の罰金が科されます。

    また、積雪・凍結した路面をノーマルタイヤで走行したうえに立ち往生すると、深刻な交通渋滞や通行止めにつながってしまいます。

    雪が降る前に必ずスタッドレスタイヤに履き替えておきましょう。

    雪道にも対応できるオールシーズンタイヤ

    雪道にも対応できるオールシーズンタイヤ

    夏用と冬用でタイヤを使い分けたくない方向けに、オールシーズンタイヤというものも販売されています。1本1万〜5万円程度が相場です。

    通常の舗装路ではノーマルタイヤと同じ性能を発揮し、雪道も走れるタイヤです。オールシーズンタイヤのなかでも、ATSM(米国試験材料協会)規格で認められた「スノーフレークマーク」が付いているものは、高速道路の冬用タイヤ規制にも対応できます。

    ただし、オールシーズンタイヤは凍結した路面ではノーマルタイヤと同じくらい止まりにくいので、豪雪地帯には不向きといえます。

    まれに雪が降る、程度の凍結リスクが低い地域での使用がおすすめです。

    車種別・シチュエーション別専用タイヤの特徴と違い

    シチュエーション別専用タイヤの特徴・違いを解説

    トーヨータイヤがミニバン専用タイヤを発売したことを皮切りに、さまざまな専用タイヤが発売されました。今回は、次の5つの専用タイヤを紹介したいと思います。

    1. ミニバンタイヤ
    2. オフロードタイヤ
    3. コンフォートタイヤ
    4. SUV専用タイヤ
    5. 軽自動車専用タイヤ

    それぞれの特徴を知り、上手に使い分けましょう。

    タイヤへの負荷問題を解消した専用タイヤ【ミニバンタイヤ】

    タイヤへの負荷問題を解消した専用タイヤ【ミニバンタイヤ】

    専用タイヤとして初めて発売されたのが、ミニバンタイヤです。当初は「専用タイヤなんて売れないだろう」と冷ややかな視線を浴びていましたが、ミニバンブームに乗じて大成功。今では1本あたり約1万6,800円〜程度で他社製品もたくさん販売されています。

    ここでは、ミニバンタイヤの成功要因と、なぜ専用タイヤが必要なのかを解説します。

    タイヤへの負荷が大きいミニバンの問題点を解決

    ミニバンは、背が高く重心が高いため、左右にふらつきやすかったり、タイヤの外側だけ摩耗したりする問題がありました。さらに、ミニバンブームによって装備がどんどん充実していった結果、細いタイヤでものすごい重量に耐える羽目に。

    ミニバンはぎりぎりタイヤの耐荷重性能を超えないように作られていたものの、愛用者の中には、なんとなく安定感のない乗り心地に違和感を覚えている方もいました。

    そんなお客様の思いを汲んで開発されたのが、トーヨータイヤのミニバン専用タイヤです。

    カーブでもふらつかず、安心感のある走りになるミニバン専用タイヤは、ユーザーの共感を呼んで爆発的に売れました。

    トーヨータイヤの成功をきっかけに、他のメーカーも次々と専用タイヤを売り出すようになりました。

    ミニバンタイヤは不要?

    ミニバンタイヤは高いうえに、ノーマルタイヤでも問題なく走れるので専用タイヤは不要という方がいます。しかし、ミニバンで長時間走行する場合は専用タイヤを装着するのがおすすめです。

    ミニバンタイヤは路面から伝わる振動や、カーブする際の車体のぶれをカバーする作りになっているので、長時間運転しても疲れにくいというメリットがあります。

    ミニバンの使用頻度が高い方は、タイヤにもこだわったほうが疲れを感じにくくなり、快適に乗車できます。

    ワイルドでどんな悪路も対応できる専用タイヤ【オフロードタイヤ】

    ワイルドでどんな悪路も対応できる専用タイヤ【オフロードタイヤ】

    砂利道や沼地も走れるタイヤをオフロードタイヤといいます。ノーマルタイヤより横溝が多く、ゴツゴツした見た目が特徴で、1本7,000〜1万円程度で購入できます。

    オフロードタイヤはざっくり3つのカテゴリーにわけられます。

    マッドテレーン ぬかるみや砂利道等の悪路を走行するためのタイヤ
    オールテレーン 街乗りもアウトドアも両方楽しみたい方向けのタイヤ
    ハイウェイテレーン ノーマルタイヤに近い、ちょっとした悪路なら走れるタイヤ

    ここではマッドテレーンやオールテレーンを想定して、メリット・デメリットを解説します。

    メリットは悪路での走行性能の良さとかっこよさ

    オフロードタイヤのメリットは、悪路での走行性能とワイルドな見た目です。大きな溝が不安定な道をしっかりグリップして、力強く進みます。

    ノーマルタイヤは排水性を重視するため縦溝が多いデザインになっていますが、オフロードタイヤは横溝を増やすことで、悪路を走る際のグリップ力を高めています。

    オフロードタイヤはゴツゴツした見た目がワイルドでかっこいい

    また、ゴツゴツした見た目がワイルドでかっこいいということで、悪路を走る予定がなくてもオフロードタイヤを選ぶ方も多いでしょう。

    デメリットはノイズと摩耗の早さ

    オフロードタイヤのデメリットは走行中のノイズと、摩耗スピードの早さです。凹凸の大きいデザインは、舗装された道路ではガタガタうるさいと感じてしまうかもしれません。

    また、溝が多いためノーマルタイヤより摩耗しやすく、重すぎて燃費が悪いという特徴もあります。

    かっこいいからオフロードタイヤにしたいという方は、これらのデメリットを踏まえたうえで購入すると、失敗が少なくなります。

    なお、ノーマルタイヤに近いハイウェイテレーンを選べばデメリットは軽減されるでしょう。

    上質な走りを実現する専用タイヤ【プレミアムタイヤ】

    上質な走りを実現する専用タイヤ【プレミアムタイヤ】

    コンフォートタイヤは快適な乗り心地をとことん追求するためのタイヤです。その上質な走り心地から「プレミアムタイヤ」と呼ばれ、高級車に使われることが多いです。

    価格は1本6,000〜1万5,000円程度と、少々高めです。

    コンフォートタイヤのメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。

    メリット・静粛性や衝撃の緩和等の快適性能が特徴

    コンフォートタイヤは静粛性や衝撃の緩和等の快適性能が特徴的な、通常の舗装路の走行に特化したタイヤです。コンフォートタイヤには以下のようなメリットがあります。

    ・走行音が抑えられる
    ・路面から伝わる振動が緩和される
    ・濡れた路面でも止まりやすい
    ・低燃費

    溝のデザインを細くしてノイズを抑えたり、振動吸収効果のあるゴムを使用したりして快適な乗り心地を実現しています。

    近年は低燃費性にも着目されていて、コストパフォーマンスの良いコンフォートタイヤが増えています。

    デメリット・高額になりがちでカーブが得意ではない

    コンフォートタイヤは価格が高い点と、カーブが得意でない点がデメリットです。プレミアムな乗り心地を追求する高級タイヤなので、使用頻度が低い自動車に装着するには少々高すぎると感じるかもしれません。

    一方、多少値が張っても、良いものを長く使いたいと考える方にとっては、コストパフォーマンスの良いタイヤでしょう。

    また、快適性や直進安定性を重視しているので、山道のようなカーブが連続する道は苦手です。

    直進する道が多い街乗り用で、とにかく乗り心地を追求したいときに使用するようにしましょう。

    カーブで負荷がかかる問題を解消【SUV専用タイヤ】

    カーブで負荷がかかる問題を解消【SUV専用タイヤ】

    ミニバン専用タイヤの成功を受け、SUV専用タイヤも発売されるようになりました。価格は約1万2,500円〜が相場です。

    SUVは重量があり重心も高いので、タイヤの外側に負荷がかかりやすい特徴がありますが、SUV専用タイヤを使えば、負荷がかかってもタイヤが潰れず摩耗しにくく、カーブを曲がる際の安定感が増します。

    高速道路の走行時のふらつきやカーブでの不安定さを解消したい方は、SUV専用タイヤを使ってみましょう。「専用タイヤにするだけでこんなにも安定するものか」と驚くはずです。

    摩耗に強いゴムを採用【軽自動車専用タイヤ】

    摩耗に強いゴムを採用【軽自動車専用タイヤ】

    軽自動車専用タイヤは摩耗に強い作りが特徴です。なぜなら、軽自動車は普通車よりタイヤサイズが小さいため、回転数が多くタイヤが摩耗しやすいからです。

    また、駐車する時に自動車を停車させた状態でハンドルを切る、据えきりという操作を行うことで偏摩耗も発生します。

    街中で小回りが効く軽自動車だからこそ、タイヤの摩耗に注意する必要があり、専用タイヤが求められるということで開発されました。

    価格は1本4,500円〜と手頃な価格に抑えられる場合が多いです。

    専用タイヤのことならタイヤワールド館ベストにおまかせ

    w違いがわかった上で専用タイヤに履き替えたい場合は専門業者に任せよう

    ノーマルタイヤ・冬用タイヤの他にも、自動車のタイプ別に様々なニーズとそれを解決する専用タイヤが発売されています。上記の特徴を理解したうえで、適したタイヤを選びましょう。

    なお、専用タイヤに履き替えたい場合は自分で選ぶことも可能ですが、プロに相談することもおすすめします。

    タイヤワールド館ベストにお任せいただければ、タイヤ購入からタイヤの交換作業予約までオンラインで簡単に終わりますよ。
    宮城県に7店舗の他、オンラインショップで購入しても全国に約4,000の提携店舗があり、どのエリアの方でも利用しやすくなっています。

    商品と取り付け工賃のトータル金額で、コストパフォーマンスがいいプランを用意しているので、気になる方は検討してみてください。

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    タイヤの基礎知識 ライターチーム

    車のタイヤの重さは走行に関係あるの?走行性能の違いについて解説

    「車のタイヤの重さで走行性能は変わるの?」
    「タイヤを変更したいけどタイヤの重さは重要なの?」

    タイヤの重さは、メーカーやサイズ、ホイールとの組み合わせによって変化し、走行性能も異なります。たとえば、軽いタイヤは悪路に弱い、重いタイヤは悪路に強いなど、タイヤの重さによってメリットデメリットがあります。

    あなたの求めている走行性能を事前に確認すれば、あなたにぴったりな重さのタイヤを選ぶことが可能です。本記事では、タイヤの重さと走行性能について解説します。

    タイヤの重さとは

    タイヤの重さとは

    タイヤの重さとは、タイヤのゴム部分とホイールがセットになった重さを指します。
    タイヤとホイールの重さは、メーカーやサイズによって異なります。
    たとえば、14インチの場合、タイヤとホイールの重さは以下の通りです。
    【参考タイヤ:YOKOHAMA ADVAN dB V552

    重量(1本) 重量(4本)
    ゴムの重さ 約5,5kg 約22kg
    ホイールの重さ 約6kg 約24kg
    合計の重さ 約12kg 約46kg

    また、オフロードタイヤとオンロードタイヤの重さを比較すると、以下の通りです。

    【16インチのオフロードタイヤとオンロードタイヤの比較】

    商品名 重量(1本) 重量(4本)
    GEOLANDAR X-MT
    (オフロード)
    約21.5kg 約86kg
    BluEarth-XT AE61
    (ロード)
    約11.9kg 約47.6kg

    上記のように種類が異なるとタイヤ1本あたり約10kgの差があり、4本合計すると約38.4kgもの差があります。

    さらに、タイヤの重さにホイールの重さが加わるため、タイヤ1本の総重量は想像以上に重いことがわかります。

    タイヤの重さで走行性能が変わる

    タイヤの重さで走行性能は変わる

    タイヤは重さによって、走行性能は大きく変わります。
    たとえば、タイヤの重さによる走行性能の違いは以下の通りです。

    重量別 メリット デメリット
    軽いタイヤ 加速しやすい 路面への抵抗が低い
    重いタイヤ 安定感のある走行ができる 加速しにくい

    また、以下のような機能性があるタイヤもあります。

    ・低燃費性能に優れたタイヤ
    ・高いウエット性能に優れたタイヤ
    ・操縦安定性を追求したタイヤ

    タイヤに求める性能やインチ数によって、タイヤの重さはさまざまです。

    あなたの求める走行性能に合ったタイヤを選ぶためには、タイヤの重さごとのメリット・デメリットを理解する必要があります。

    軽いタイヤのメリット

    軽いタイヤのメリット

    タイヤを軽くすると、バネ下重量が軽くなることで、走行性能が変わります。バネ下重量とは、車体のサスペンション(バネ)から下の部分を指します。

    【参考写真】

    バネ下重量とは、車体のサスペンション(バネ)から下の部分を指す

    本章では、軽いタイヤのメリットを解説します。

    1. 燃費がよい
    2. 加速しやすい
    3. 持ち運びしやすい

    燃費がよい

    軽いタイヤのメリットの1つ目は「燃費がよい」です。車体のトータル重量が軽くなることで、車を動かす動力が少なくなります。

    車を少ない動力で動かせれば車体にかかる負担を軽減できるため、燃費の向上が期待できます。燃費がよい状態で車にかかるコストを抑えたい場合は、軽いタイヤがおすすめです。

    加速しやすい

    軽いタイヤのメリットの2つ目は「加速しやすい」です。タイヤを軽くするとバネ下重量が軽くなるため、平坦な道ではアクセルが踏みやすく加速しやすくなります。

    一方で、道路状況が悪い場所でアクセルが踏みやすくても、タイヤに力が伝わりにくく加速しにくい道も存在します。

    普段から走行する場所が平坦な道であれば、軽いタイヤがおすすめです。

    持ち運びしやすい

    軽いタイヤのメリットの3つ目は「持ち運びしやすい」です。

    軽いタイヤは、以下のような方におすすめです。

    ・自宅でタイヤを保管する人
    ・タイヤ交換を自分でする人

    上記に該当する人は、タイヤの重さが軽くなることで持ち運びにかかる負担を少なくできます。タイヤの重さは軽くて約5kgほどなので、自分でタイヤを管理する方にはおすすめです。

    ただし、ホイールが付いたまま保管する場合、タイヤにホイールの重さが加わり10kg以上になるため、事前に保管方法を検討しておきましょう!

    軽いタイヤのデメリット

    軽いタイヤのデメリット

    軽いタイヤにはデメリットもあるため、軽いタイヤに変更を検討している方は事前に確認しておきましょう!
    本章では、軽いタイヤのデメリットを解説します。

    1. 車体が振動する可能性がある
    2. 路面への抵抗が低い

    車体が振動する可能性がある

    軽いタイヤのデメリットの1つ目は「車体が振動する可能性がある」です。車体が振動する理由は、バネ下重量が過度に軽量化されることです。

    各種メーカーは、タイヤが常に路面に接地するようにパーツを設計しています。タイヤやホイールを軽量化すると、バネ下にある各パーツのバランスにズレが生じるため、車体の振動につながる可能性があります。

    タイヤの軽量化を検討している方は、タイヤ交換をする前に店舗に相談してから実施しましょう!

    路面への抵抗が低い

    軽いタイヤのデメリットの3つ目は「路面への抵抗が低い」です。
    タイヤが軽くなると、路面に接地するタイヤの抵抗が薄くなります。路面への抵抗が低いため、以下のような道路は注意して走行しましょう。

    ・凸凹道
    ・砂利道

    上記のような悪路では、ハンドルを取られやすかったり燃費の低下につながったりと、軽いタイヤの走行性能を発揮できません。

    凸凹道や砂利道での走行は、最悪事故になる可能性があるため危険です。タイヤを軽くして快適に走行するためにも、悪路での走行は十分に注意しましょう。

    重いタイヤのメリット

    重いタイヤのメリット

    重いタイヤは悪路や凸凹道など、不安定な道路でも安定した走行が可能です。走行する場所によっては、重いタイヤの走行性能を存分に発揮できます。本章では、重いタイヤのメリットを2つ紹介します。

    1. 凸凹した道でも安定感のある走行ができる
    2. 加速後のスピードを維持しやすい

    凸凹した道でも安定感のある走行ができる

    重いタイヤのメリットの1つ目は「凸凹した道でも安定感のある走行ができる」です。タイヤが重い分、地面と接地しやすく動力も伝わりやすいため、安定感のある走行が可能です。

    凸凹道を走行するオフロードタイヤは、通常のタイヤと比較して約10kg重いため、凸凹道や道路環境が悪い場所でもグリップ力を存分に発揮してくれます。

    安定性の高いタイヤで走行したい方は、重いタイヤをおすすめします。

    加速後のスピードを維持しやすい

    重いタイヤのメリットの2つ目は「加速後のスピードを維持しやすい」です。タイヤが重くなることで、回転する力がタイヤに伝わりやすくなります。そのため加速後のスピードは、ジャイロ効果(※)によって維持しやすくなります。

    ただし、重いタイヤはブレーキや操作性が鈍くなるため、加速中のハンドル操作や加速後のブレーキは、操作性が低下する危険性もあるので警戒が必要です。
    ※高速回転している物体は回転状態が安定に維持される効果

    重いタイヤのデメリット

    重いタイヤのデメリット

    重いタイヤにはデメリットもあるため、重いタイヤに変更を検討している方は事前に確認しておきましょう。

    1. 燃費が悪くなる
    2. 持ち運びしにくい

    燃費が悪くなる

    重いタイヤのデメリットの1つ目は「燃費が悪くなる」です。理由は以下の2点です。

    1. タイヤが重くなることで車体全体が重くなる
    2. 車体を動かす動力が通常よりも大きくなる

    以上の点から、軽いタイヤと比較すると燃費が悪くなります。重いタイヤは地面への接地面積が多い分、タイヤにかかる負担が大きいため、軽いタイヤより大きい力が必要になります。

    また、タイヤの空気圧が低下している状態で走行すれば、さらに燃費の低下が悪くなるので注意が必要です。重いタイヤを検討の方は、タイヤ交換後は空気圧チェックを定期的におこない、最適な空気圧を維持して燃費の低下を防ぎましょう。

    持ち運びしにくい

    重いタイヤのデメリット2つ目は「持ち運びしにくい」です。タイヤが重いため、以下のような方にはおすすめできません。

    1. タイヤの管理を自身でおこなっている人
    2. 腰痛持ちの人

    上記に該当する人は、タイヤの重さが重くなることで持ち運びにかかる負担が大きくなります。たとえば、1本20kg以上するタイヤを4本分横積み保管したりタイヤ交換したりすると、腰に大きな負担がかかります。

    また、ホイールと組み合わせるとさらに重量が重くなるため、タイヤ交換時やタイヤ保管時など、持ち運ぶ時には注意が必要です。

    重いタイヤを使用する方は安全面を考慮して、店舗でのタイヤ交換やタイヤ保管がおすすめです。

    【一覧表あり】タイヤの重さをインチ別・種類別に紹介

    【一覧表あり】タイヤの重さをインチ別・種類別に紹介

    タイヤの重さは、車種や種類によって異なります。本章では、タイヤの重さをインチと種類にわけて解説します。

    1. 【軽自動車】13インチから15インチまでのタイヤの重さ
    2. 【普通車】16インチから17インチまでのタイヤの重さ
    3. 【SUV車】18インチから20インチまでのタイヤの重さ
    4. 【スタッドレスタイヤ】の重さ

    【軽自動車】13インチから15インチまでのタイヤの重さ

    【軽自動車】13インチから15インチまでのタイヤの重さ"

    軽自動車のタイヤサイズは、一般的に13インチ以上を使用します。
    たとえば、軽自動車のタイヤをインチ別で比較すると、タイヤの重さの目安は以下の通りです。
    【対象タイヤ:YOKOHAMA(BluEarth AE-01)

    車種 インチ数 タイヤの重さ ホイールの重さ
    ミラ 13(165/65R13) 約5.1kg 約5kg
    N-BOX 14(155/65R14) 約5.1kg 約7kg
    ハスラー 15(165/60R15) 約6kg 約8kg

    【上記組み合わせは一例です】

    【普通車】16インチから17インチまでのタイヤの重さ

    【普通車】16インチから17インチまでのタイヤの重さ

    普通自動車のタイヤサイズは、一般的に16インチ以上の大きさを使用します。
    たとえば、普通自動車のタイヤをインチ別で比較すると、タイヤの重さの目安は以下の通りです。
    【対象タイヤ:YOKOHAMA(BluEarth RV-02)

    車種 インチ数 タイヤの重さ ホイールの重さ
    セレナ 16(205/65R16) 約9.9kg 約9.5kg
    ステップワゴン 17(205/55R17) 約10.5kg 約11kg

    【上記組み合わせは一例です】

    【SUV車】18インチから20インチまでのタイヤの重さ

    SUV車】18インチから20インチまでのタイヤの重さ

    SUVのタイヤサイズは、一般的には18インチ以上の大きさを使用します。
    たとえば、SUVのタイヤをインチ別で比較すると、タイヤの重さの目安は以下の通りです。
    【対象タイヤ:YOKOHAMA(ADVAN Sport V105ADVAN Sport V105)

    車種 インチ数 タイヤの重さ ホイールの重さ
    ハリアー 18(235/55R18) 約12.7kg 約13kg
    エクストレイル 19(235/55R19) 約13.3kg 約14kg
    ランドクルーザー 20(285/50R20) 約17.8kg 約18kg

    【上記組み合わせは一例です】

    【スタッドレスタイヤ】の重さ

    スタッドレスタイヤの重さ

    スタッドレスタイヤの重さは、メーカーやサイズによって異なります。
    スタッドレスタイヤの特徴は以下の通りです。

    ・タイヤの溝が深い
    ・タイヤのスリット(切り込み)が多い
    ・地面にグリップできるように硬くなりにくいゴム素材でできている

    上記の特徴により、夏用タイヤと比較して重い作りになっています。たとえば、16インチのタイヤで比較すると以下の通りです。

    【16インチの場合】

    タイヤの種類 商品名 タイヤサイズ タイヤの重さ ホイールの重さ
    夏用タイヤ BluEarth-GT AE51 215/65R16 約9.9kg 約9.5kg
    スタッドレス iceGUARD 7 215/65R16 約10.4kg 約9.5kg

    参照:YOKOHAMA

    【4本合計重量】

    夏用タイヤ 約39.6kg
    スタッドレス 約41.6kg
    タイヤ総重量の差 約2kg

    タイヤ4本を合計して比較すると、約2kgスタッドレスタイヤの方が重い結果になりました。タイヤ4本の総重量は、タイヤが大きくなればなるほど重さの差が大きくなるため、燃費に影響する可能性があります。

    スタッドレスタイヤの重さと燃費が気になる方は、購入前に店舗で相談してから購入することをおすすめします。

    タイヤに合ったホイールを選ぶのもおすすめ

    タイヤに合ったホイールを選ぶのもおすすめ

    タイヤの重さも重要ですが、タイヤに合ったホイール選びも重要です。ホイールの重さも軽量タイプと重いタイプがあるため、タイヤとの組み合わせによって走行性能が変わります。

    たとえば、鍛造ホイールと鋳造ホイールの特徴は、以下の通りです。

    ホイールの種類 重さ デザイン性
    鍛造ホイール 軽量 低い
    鋳造ホイール 重い 高い

    上記の他にもアルミやスチール、マグネシウムなど素材によっても重さが異なります。

    「タイヤは軽いけどホイールが重い」
    「タイヤは重いけどホイールが軽い」

    上記のようにタイヤとホイールの重量バランスが異なると、あなたの求めた走行性能を手に入れることが困難になる可能性があります。

    タイヤとホイールの重さのバランスは考慮する必要があるため、タイヤだけ軽くしたり重くしたりするのは、おすすめできません。あなたが選んだタイヤの重さに合った、最適なホイールを選びましょう。

    タイヤのことならタイヤワールド館ベストにおまかせ

    タイヤのことならタイヤワールド館BESTにお任せください!

    本記事では以下の内容を解説しました。

    ・タイヤの重さとは
    ・タイヤの重さで走行性能が変わる
    ・軽いタイヤのメリット
    ・軽いタイヤのデメリット
    ・重いタイヤのメリット
    ・重いタイヤのデメリット
    ・【一覧表あり】タイヤの重さをインチ別・種類別に紹介
    ・タイヤに合ったホイールを選ぶのもおすすめ

    とくに重要なポイントは、自分に合ったタイヤとホイールを選ぶことです。車種や走行性能以外にも、希望するデザインや機能によって、選ぶ商品は異なります。

    タイヤワールド館ベストでは、タイヤやホイールの相談からタイヤ交換まで対応しております!
    タイヤ選びでお困りの方は、ぜひ最寄りの店舗まで、お立ち寄りください。ご来店お待ちしております!

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    タイヤカバーは屋外保管で必須!必要性と選ぶポイントを解説!


    「タイヤを屋外で保管するときにタイヤカバーは必要なの?」
    「袋に入れておけば、タイヤは汚れないからタイヤカバーは不要ですよね?」

    このようなご質問をよく受けます。

    結論から言うと、タイヤをビニール袋にいれるだけの保管や、タイヤをむき出しの状態で保管することはおすすめできません。
    タイヤカバーをしないまま屋外でタイヤを保管すれば、紫外線や雨風の影響により、ひび割れや錆が発生し、タイヤの劣化を早める可能性が高いからです。

    本記事では、タイヤカバーの重要性やタイヤカバーの選び方など、タイヤ保管についてわかりやすく解説します。ぜひ、参考にしてみてください。

    タイヤの屋外保管にカバーが必要な3つの理由

    タイヤの屋外保管にカバーが必要な3つの理由

    タイヤ交換後に屋外保管する場合は、タイヤカバーの活用がおすすめです。

    タイヤカバーを使用することで、紫外線や雨風によるタイヤへの負担が軽減でき、適切な状態で保管できるからです。
    本章では、タイヤの屋外保管にカバーが必要な3つの理由を解説します。

    1. タイヤを紫外線から守ってくれる
    2. タイヤを雨風から守ってくれる
    3. タイヤの寿命が長くなる

    タイヤを紫外線から守ってくれる

    タイヤカバーをおすすめする1つ目の理由は「タイヤを紫外線から守ってくれる」です。タイヤは紫外線を浴び続けることで、ひび割れが発生しやすく、タイヤが劣化する原因につながります。

    タイヤを屋外で保管するときにタイヤカバーを使用すれば、紫外線によるタイヤへの影響が減少し、ひび割れも未然に防ぐことが可能です。

    タイヤカバーを活用して、タイヤを紫外線から守り、タイヤを長持ちさせましょう。

    タイヤを雨風から守ってくれる

    タイヤを雨風から守ってくれることも、タイヤカバーをおすすめする理由のひとつです。タイヤを雨風から守ることで、タイヤに傷が付くことや、水分の付着を未然に防ぐことが可能です。

    タイヤに水分が付着した状態で長期間屋外保管すれば、カビの発生やホイールの錆など、タイヤ全体に悪影響を及ぼします。悪い状態のタイヤを継続して使用すれば、タイヤに亀裂が入ったり、偏摩耗になったりと、最悪バーストの危険があります。

    雨風の影響を未然に防ぐためにも、タイヤを屋外保管する際は、タイヤカバーを必ず使用しましょう。

    タイヤの寿命が長くなる

    タイヤを紫外線や雨風から守ることで、タイヤの劣化を未然に防げるため、タイヤの寿命が長くなります。タイヤの劣化を防止できれば、長期的にみてタイヤにかかるコストを抑えることが可能です。

    また、保管状態が適切なタイヤなら、次回のタイヤ交換後も安心して走行できます。

    タイヤカバーを使用するだけで、タイヤを簡単に保護できるため、タイヤを屋外で保管するときは、タイヤカバーの利用をおすすめします。

    タイヤカバーなしで屋外保管するデメリット

    タイヤカバーなしで屋外保管するデメリット

    タイヤカバーを使用しない屋外保管は、デメリットしかありません。タイヤをむき出しの状態で屋外に保管すれば、タイヤへの負担が大きく、悪い影響しかないからです。

    本章では、タイヤカバーなしで屋外保管するデメリットを紹介します。

    1. タイヤがひび割れしやすくなる
    2. タイヤの劣化が早くなる
    3. タイヤを盗難される可能性がある

    タイヤがひび割れしやすくなる

    タイヤカバーなしで屋外保管する1つ目のデメリットは「タイヤがひび割れしやすくなる」です。

    タイヤが紫外線を浴び続けると、タイヤに含まれている劣化防止剤(※)が気化して消耗することで、タイヤのひび割れにつながります。

    タイヤを屋外で保管する場合は、タイヤの劣化原因である紫外線を避ける必要があります。
    ひび割れを予防するためにも、タイヤカバーを使用して、タイヤの劣化を防止できる環境で保管しましょう。
    ※ゴムの老化を防ぐための成分

    タイヤの劣化が早くなる

    タイヤカバーなしで屋外保管する2つ目のデメリットは「タイヤの劣化が早くなる」です。

    タイヤをむき出しの状態で屋外に保管すれば、雨や風、紫外線などの影響を受けます。タイヤが悪い影響をうければ、タイヤの劣化が早くなり、タイヤ交換を余儀なくされる可能性が高くなります。

    たとえば、タイヤの屋外保管にともなうタイヤへの悪影響は、以下の通りです。

    屋外環境 タイヤの状態
    タイヤに水分が付着することでカビや錆が発生する
    タイヤが傷つく
    紫外線 劣化防止剤の消耗によりタイヤがひび割れする

    上記の他にも、タイヤワックスを使えば大丈夫と思うかもしれません。
    しかしタイヤワックスの成分には、劣化防止剤も一緒に流してしまう油性の商品もあるため注意が必要です。

    タイヤを盗難される可能性がある

    タイヤカバーなしで屋外保管する3つ目のデメリットは「タイヤを盗難される可能性がある」です。タイヤを交換する時期は、タイヤの窃盗被害が増加する傾向にあります。

    埼玉県の発表では、令和5年1月〜4月末までの間に、タイヤやホイールの盗難被害が40件以上発生しました。

    タイヤ交換後に外部から目の届く場所に保管すると、盗難の危険性も考えられるため注意が必要です。タイヤを屋外で保管する場合は、タイヤカバーを使用して、目のつきにくい場所で保管することをおすすめします。

    タイヤカバーを選ぶ5つのポイント

    タイヤカバーを選ぶ5つのポイント

    タイヤカバーを検索しても、膨大な商品の中から、保管状況に合ったタイヤカバーを見つけるのは困難です。
    本章では、タイヤカバーを選ぶ5つのポイントを解説します。

    1. タイヤのサイズに合わせて選ぶ
    2. タイヤの収納方法で選ぶ
    3. タイヤの置き方で選ぶ
    4. タイヤカバーの素材で選ぶ
    5. タイヤカバーの機能性で選ぶ

    タイヤのサイズに合わせて選ぶ

    タイヤカバーを選ぶ1つ目のポイントは「タイヤのサイズ」です。タイヤカバーのサイズは、メーカーによって異なります。

    一般的には、SサイズからLLサイズまでの商品が多いです。

    タイヤカバーは、軽自動車から大型車まで、幅広いサイズの取り扱いがあります。タイヤのサイズに合ったタイヤカバーを選びましょう。

    タイヤの収納方法で選ぶ

    タイヤカバーを選ぶ2つ目のポイントは「タイヤの収納方法で選ぶ」です。
    タイヤカバーは、「1本用タイプ」と、4本まとめて全体的に収納できる「フルタイプ」があります。
    上記収納方法の、メリットとデメリットを表にまとめました。

    収納方法 メリット デメリット
    1本用タイプ 1本ずつ保護して収納できる 1本ずつ収納する手間がかかる
    フルタイプ タイヤをまとめて収納できる 1本ずつ保護できない

    タイヤを屋外保管する場所によって、収納タイプ別でタイヤカバーを決める必要があります。
    タイヤを保管する場所は、必ず確認してからタイヤカバーを選びましょう。

    タイヤの置き方で選ぶ

    タイヤカバーを選ぶ3つ目のポイントは「タイヤの置き方」です。
    一般的にタイヤ保管は、縦置き保管か横置きで保管します。
    タイヤの置き方に適したタイヤカバーは、以下の通りです。

    ・縦置き保管は1本用タイプがおすすめ
    ・横置き保管はフルタイプがおすすめ

    縦置き保管は1本用タイプがおすすめ

    縦置き保管の場合は、1本用タイプのタイヤカバーがおすすめです。
    屋外保管の場合は、必ずしもタイヤを保管できるスペースがあるとは限りません。
    1本用タイプのタイヤカバーは、自宅内の省スペースを活用して保管することが可能です。
    タイヤを保管する場所の確保が難しい方は、縦置き保管に適した1本用タイプがおすすめです。

    横置き保管はフルタイプがおすすめ

    横置き保管の場合は、フルタイプのタイヤカバーをおすすめします。
    フルタイプは、1本ずつ保管する必要がなく、4本のタイヤをまとめて収納できます。
    タイヤを屋外保管できるスペースがあり、1本ずつ保管する手間を少なくしたい方には、フルタイプのタイヤカバーがおすすめです。

    タイヤカバーの素材で選ぶ

    タイヤカバーを選ぶ4つ目のポイントは「タイヤカバーの素材」です。タイヤの屋外保管は、タイヤを保管する地域によって、タイヤに与える影響は異なります。

    タイヤカバーは、雨量が多い地域や紫外線が強い地域、風が強い地域など、住んでいる環境や保管状況に合わせて選びましょう。

    たとえば地域別でおすすめの素材は、以下の通りです。

    地域 おすすめ素材
    雨量が多い地域 防水素材かつファスナーも防水加工
    風が強い地域 耐久性の高い丈夫なオックス素材
    紫外線が多い地域 UVカット素材で遮光性が高い素材

    タイヤの保管状況や保管する地域に応じて、タイヤカバーを選びましょう。

    タイヤカバーの機能性で選ぶ

    タイヤカバーを選ぶ5つ目のポイントは「タイヤカバーの機能性」です。
    たとえば、タイヤカバーの機能性がある商品は、以下の通りです。

    ・取っ手が付きでタイヤの持ち運びに適したタイヤカバー
    ・タイヤを着脱しやすいゴムひも付きのタイヤカバー
    ・前後左右どのタイヤを収納しているかわかるタイプのタイヤカバー
    ・タイヤの部品が収納可能なポケット付きタイヤカバー

    上記商品以外にも、タイヤカバーの種類は豊富です。

    タイヤを保管する場所、タイヤ保管後の管理体制に合ったタイヤカバーを選びましょう。

    屋外保管におすすめのタイヤカバー

    屋外保管におすすめのタイヤカバー

    タイヤを適切な状態で保管するためには、保管するタイヤのサイズや保管状況によって、最適な商品を選ぶ必要があります。

    本章では、おすすめのタイヤカバーを3つ紹介します。

    ・Mr.Youタイヤカバー(横置きフルタイプ)
    ・Mr.Youタイヤカバー(縦置きフルタイプ)
    ・COVERGROUP タイヤカバー(1本用タイプ)

    タイヤを長持ちさせるためにも、ぜひ参考にしてみてください。

    Mr.Youタイヤカバー(横置きフルタイプ)

    Mr.Youタイヤカバー(横置きフルタイプ)

    引用:Amazonサイトへ

    屋外保管におすすめのタイヤカバー1つ目は「Mr.You」のタイヤカバー(横置きフルタイプ)です。
    おすすめポイントは以下の5つです。

    1. 生地は丈夫な厚手仕様の、420Dオックスフォード生地を使用している
    2. ポリウレタン塗料と紫外線防止保護塗料の使用で、防水と紫外線対策ができる
    3. タイヤカバー下部に、ヒモとストッパーで吹き飛び予防できる
    4. 軽自動車からSUV車のタイヤまで、幅広いサイズがある
    5. ジッパーが大きく開くため、タイヤカバーをかけやすい

    タイヤを屋外で保管する時の条件である、防水性や防塵性、紫外線対策をクリアしており、価格も安価であるためおすすめです。

    ただしタイヤを地面に直置きすると、タイヤの劣化や変形の原因につながるため注意が必要です。タイヤの劣化や変形を未然に防ぐためにも、タイヤの直置き対策ができる、タイヤパレットの購入もあわせておすすめします。

    商品名 Mr.Youタイヤカバー
    価格 2,599~2,799円(税込)※
    置き方 横置き
    サイズ一覧 S・M・L
    防水性
    紫外線対策
    丈夫さ
    素材(生地) 420Dオックスフォード生地
    同時購入推奨商品 Belca すのこ タイヤパレット

    ※Amazon:R5年5月16日時点

    Mr.Youタイヤカバー(縦置きフルタイプ)

    Mr.Youタイヤカバー(縦置きフルタイプ)

    引用:Amazonサイトへ

    屋外保管におすすめのタイヤカバー2つ目は「Mr.You」のタイヤカバー(縦置きフルタイプ)です。
    おすすめポイントは以下の5つです。

    1. 耐水圧3500paと防水性に優れているため、豪雨にも備えられる
    2. ジッパーも防水加工が施されている
    3. Mr.You独自シルバーコートで紫外線対策ができる
    4. 丸洗いできるため、長く使用できる
    5. 耐用年数も5年以上でコストパフォーマンスがよい

    縦置きフルタイプのタイヤカバーを使用する場合、タイヤを縦置き保管するためのラックが必要です。
    上記商品の推奨するタイヤラックも、あわせて検討することをおすすめします。

    商品名 Mr.Youタイヤカバー
    価格 3,399~3,599円(税込)※
    置き方 縦置き
    サイズ一覧 M・L
    防水性
    紫外線対策
    丈夫さ
    素材(生地) 420Dオックスフォード生地
    同時購入推奨商品 アイリスオーヤマ タイヤラック
    Mサイズ:KSL-590
    Lサイズ:KSL-710

    ※Amazon:R5年5月16日時点

    COVERGROUPタイヤカバー(1本用タイプ)

    COVERGROUP タイヤカバー(1本用タイプ)

    引用:Amazonサイトへ

    屋外保管におすすめのタイヤカバー3つ目は「COVERGROUP」のタイヤカバー(1本用タイプ)です。
    おすすめポイントは以下の6つです。

    1. 取っ手付きで持ち運びしやすい
    2. 部品を収納できるポケットが付いているため、部品の紛失防止ができる
    3. 前後左右どのタイヤかわかるように、メモを入れるポケットがある
    4. タイヤの接地面(黒い部分)はオックス600D+PVCで丈夫なつくり
    5. フェルトパッドでホイールを埃やゴミから保護してくれる
    6. タイヤサイズは15-22インチサイズで、幅広いタイヤに対応している

    また、タイヤを保護するフェルトパッドが付属するため、ホイールも優しく保護することが可能です。

    注意点はフルタイプと異なり、防水性が劣ることです。
    タイヤが濡れないためにも、軒下など雨水が浸入しない場所で保管しましょう。

    雨水が侵入する可能性のある場所であれば、フルタイプのタイヤカバーと併用することをおすすめします。

    商品名 COVERGROUP
    価格 4,800円(税込)※
    置き方 縦置き・横置き
    サイズ一覧(対応可能インチ) 15~22インチ
    防水性
    紫外線対策
    丈夫さ
    素材(生地) ・黒い部分:600Dオックスフォード+PVC
    ・色あり部分:210Dオックスフォード
    同時購入推奨商品 アイリスオーヤマ タイヤラック
    Mサイズ:KSL-590
    Lサイズ:KSL-710

    ※R5年5月16日時点

    タイヤ保管の注意点

    タイヤ保管の注意点

    タイヤ保管をするときは、ホイールの有無に応じたタイヤの置き方で、保管方法を検討しましょう。
    以下の表に、ホイール有無別の適切な保管方法、注意点と改善ポイントをまとめました。

    ホイールつき

    保存方法 横置き
    注意点 下のタイヤが、上のタイヤの重みで変形する可能性がある
    改善ポイント タイヤ専用ラックを使い、タイヤにかかる負担を減らす

    ホイールなし

    保存方法 縦置き
    注意点 タイヤの接地面が長い期間同じ場合、変形の可能性がある
    改善ポイント 定期的にタイヤの接地面を入れ替えて、変形を予防する

    上記の2つの注意点で共通することは、長期間同じ箇所に負担が加わり続ければ、タイヤの変形につながることです。
    タイヤを長持ちさせるためにも、ラックをあわせて活用し、適切な保管方法でタイヤを管理しましょう。
    タイヤの正しい保管方法については【タイヤの正しい保管方法は?事前準備でタイヤを長持ちさせよう】の記事も参考にしてみてください。

    自宅で保管できない方はタイヤ保管サービスもおすすめ

    自宅で保管できない方はタイヤ保管サービスもおすすめ

    タイヤを保管するスペースがなくてお困りの方は、タイヤ保管サービスを有効活用しましょう。
    タイヤ保管サービスとは、夏用タイヤや冬用タイヤ(スタッドレス)を、メンテナンスも含めて最適な環境で保管してくれるサービスです。

    タイヤ保管サービスの内容は店舗によって異なりますが、タイヤワールド館BESTでは、タイヤ保管以外に以下のサービスも実施しています。

    ・次回のタイヤ交換
    ・バランス調整
    ・空気圧調整
    ・残溝チェック
    ・ホイール安全点検

    タイヤ保管サービスについては【タイヤ保管サービスとは?おすすめ点や料金をご紹介】の記事も参考にしてみてください。

    タイヤワールドBESTはタイヤ保管サービスも実施しております

    タイヤワールドBESTはタイヤ保管サービスも実施しております!

    本記事では、以下の内容を解説しました。

    タイヤを屋外で保管する場合、タイヤを長持ちさせるためには、タイヤカバーは必須です。

    一方で、保管する場所を確保できない方も少なくありません。屋内外問わずタイヤを保管するスペースがない方は、タイヤ保管サービスの利用もおすすめです。

    タイヤワールド館ベストでは、経年劣化具合や空気圧調整など、お客様のタイヤを最適な状態で保管する、タイヤ保管サービスも実施しております。
    お気軽にご相談ください!

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    ホイールの基礎知識 ライターチーム タイヤ交換

    タイヤとホイール交換の値段は?持ち込みの費用は?自分で交換するやり方や工賃を安くする方法も解説


    「ホイール交換の値段は?持ち込みの場合は?」
    「タイヤホイール交換を自分で交換したい」
    「ホイール交換を依頼するならどこで?」

    こんな疑問を抱えてお悩みではありませんか?

    ホイール交換にどれくらい費用がかかるか分からず、依頼先に悩むケースや持ち込みで依頼すべきなのかなど迷われているかもしれません。
    また、自分で交換作業が可能なのか知りたい人も多いでしょう。

    今回はタイヤとホイール交換の料金相場を細かく解説しつつ、自分で交換作業するやり方や注意点にも触れていきます。
    記事を最後まで読んでいただければ、手間なくお得にホイール交換ができる方法もお分かりいただけますよ。

    タイヤの「組み換え」と「脱着」の違いとは?

    タイヤの「組み換え」と「脱着」の違いとは?

    タイヤとホイール交換には2種類の工程があります。

    用語 内容の説明 具体例
    脱着 車体からタイヤ(ホイール付き)を外す/取り付ける作業 冬用タイヤに履き替えるとき(ホイール付きタイヤをそのまま交換)
    組み換え タイヤとホイールを分離し、新しいタイヤをホイールに組み付ける作業(ビード上げ含む) タイヤだけ新品にして既存ホイールを使う(「組み換え」+「脱着」が必要)

    車に詳しくない人であれば、具体的な工程も分からず、何がどう違うのかも分からないのではないでしょうか。

    専門業者に依頼する場合、工程によって値段も変わるため、まずはタイヤとホイール交換の仕組みを理解しておきましょう。

    手軽に出来る「脱着」(履き替え)の特徴と料金

    「脱着」は車からタイヤを取り外し、ホイールとタイヤがセットになった状態のものを、付け替える作業のこと

    脱着(履き替え)とは、タイヤとホイールをセットの状態で車から外し、新しいタイヤ・ホイールセットに変える工程を指します。

    分かりやすいイメージとしては、多くの人がサマータイヤ(ホイールセット)からスタッドレスタイヤ(ホイールセット)に変える時に実施される作業が脱着となります。

    基本的には「外す」「取り付ける」だけの作業になるため、工賃も安価に済む工程です。

    当然ながら、ホイールを2種類所持することになるので、2つ目を購入するときの初期費用は必要になります。

    ホイールはピンキリですが、大きなサイズであれば10万円以上など高額品です。

    新しくホイールを購入する予算が無く、古くなったタイヤのみを変えたい場合は「脱着」ではなく、「組替え」の作業になります。

    内容 料金相場
    脱着 880円〜/1本
    【ポイント】
    「脱着」は車からタイヤを取り外し、ホイールとタイヤがセットになった状態のものを、付け替える作業のこと。

    タイヤをホイールから外す「組替え」の特徴と料金

    「組替え」はタイヤとホイールをバラバラにして、入れ替えること

    組替えはタイヤのみを交換する形で、ホイールは車に取り付けている物をそのまま使用します。

    例えば、「今のホイールがお気に入りでタイヤだけ劣化したいので変えたい」「ホイールの保管場所が無いのでタイヤだけ変えたい」といった時に組替えを選ぶことになります。

    人によっては、費用をかけたくないからタイヤとホイール交換は自分でやると考えると思います。

    しかし、組替えに限ってはタイヤをホイールから外す工程には専用器具や知識が必要になるため、一般家庭では「出来ない」と考えたほうがよいでしょう。

    専門業者に依頼する場合、脱着よりも工程が多いので工賃は脱着よりは高くなります。

    また、組替え作業のなかでもサイズによって工賃が変わり、組替えの難易度が上がる低扁平タイヤによっても工賃は変動します。

    想定よりも費用がかからないように、作業前に料金の確認をしておきましょう。

    内容 料金相場
    組替え 1,650円〜/1本
    【ポイント】
    「組替え」はタイヤとホイールをバラバラにして、入れ替えること。主にタイヤ単品を購入したときに発生する作業で、専用の器具がないとできないので自分でやるのは難しい。

    それぞれ交換にかかる工賃などは後ほど解説していきます。

    ナットやバルブなどの部品も交換すべき?その費用は?

    タイヤとホイール交換は頻繁にする作業ではないため、交換に合わせて確認しておくべき箇所があります。
    足回りは車の見た目を大きく変える部分でもありますが、車の「安全性」においても重要になるため、忘れずに確認しておきましょう。

    確認すべき項目は3つです。

    項目 内容
    ホイールバランスの調整 ・バランスが取れていないと次第に上下左右にブレが生じてしまう
    ・走行中のブレ、タイヤの偏摩耗、ジミー現象の防止
    エアバルブ ・ホイールについている空気穴(バルブ)の交換
    ・2年〜3年で劣化する部品
    ホイールナット ・経年でサビやゆるみが発生
    ・サビや変形があるとき、新品ホイールに交換時

    ホイールバランス調整

    ホイールバランスの調整は、タイヤホイールが適正なバランスになるよう調整する作業です。このようなバランスウェイトをホイールに貼り、調整します。

    バランスウェイト

    走行中のトラブルを防ぐためにも必須で、特に、高速走行中に振動が発生するシミー現象は事故に繋がる危険性もあります。

    専門業者に依頼した場合、交換の工賃内で実施してくれるケースもあります。当店でもホイール入れ替え作業の場合は、バランス調整も含まれています。

    内容 料金相場
    ホイールバランス調整 1本1000円程度〜

    エアバルブ交換

    エアバルブも念のため、ホイール交換の都度確認してもらい、必要があれば交換してもらいましょう。部品の値段も数百円と安価で済みます。

    エアバルブ

    エアバルブには大きく分けて2種類、全体がゴムで覆われたタイプの【ゴムバルブ】と全体が金属状でホイールの外側と内側をゴムパッキンを介し内側からナットで締め付けるタイプの【金属バルブ】があります。

    内容 料金相場
    エアバルブ交換 4本1500円程度〜

    ホイールナット交換

    ホイールナットも、経年劣化やサビによって締め付け力が弱くなることがあり、安全性のためにも定期的な交換がおすすめです。
    主な種類には「テーパー」「球面」「平面」があり、車種やホイール形状に合ったタイプを選ぶ必要があります。1個あたり200〜500円程度が相場で、ホイール交換時にまとめて交換するのが安心です。

    詳しくはエアバルブは必ず交換しよう!工賃や交換の仕方を解説の記事も参考にしてみてください。

    内容 料金相場
    ホイールナット交換 1個200円〜500円(1台で16個〜20個必要)

    タイヤ・ホイール交換にかかる料金は?

    タイヤホイール交換にかかる料金は?

    ホイール交換にかかる料金は、工程・サイズ・タイヤホイールの種類・持ち込み・改造の有無など、条件によって変わります。

    一番多いパターンである依頼先でタイヤ等を購入した場合の料金相場を表にまとめています。車体の大きさによっても変わりますが、今回は軽・普通車を想定した形です。

    依頼業者 脱着4本 組替え4本
    ディーラー 6,000円前後 8,000円前後
    タイヤ専門店 4,000円前後 6,000円前後
    カー用品店 4,000円前後 6,000円前後
    ガソリンスタンド 3,000円前後 4,500円前後

    車体や履いているホイールのサイズがさまざまになるため、上記はあくまで一例となります。

    ディーラー以外は、キャンペーンや優遇制度を実施しているケースがあり、「思ったより安い」となる可能性もあるでしょう。

    ディーラーは最も料金が高くなりがちですが、所持している車を知り尽くした整備士に頼めるので、安心できるというメリットがあります。

    持ち込みによる交換工賃は?

    オンラインショップが普及したことで、安くタイヤやホイールを手に入れて交換したい人も増加しています。その場合、ホイールを持ち込んで作業だけを依頼することも可能です。

    ただし、持ち込み料として工賃が通常よりも1.5倍〜2倍必要になるケースもあります。
    業者も自社で購入してくれたほうが利益も出るため、持ち込みは別枠の料金設定にしており、タイヤ専門店でも5,000円〜10,000円かかるイメージです。

    依頼先以外で購入する場合は、工賃も差し引きしたうえでお得になるか確認してください。

    最近は「持ち込み歓迎!」としている業者も増え、持ち込みでも工賃は変動しない可能性もあるので、よくチェックしておきましょう。

    持ち込みタイヤは断られることも?スムーズに作業してもらうためには

    インターネットで購入したタイヤを店舗に持ち込んで交換してもらうケースが増えていますが、「持ち込みはお断り」というお店があるのも事実です。実際の事例をいくつか見ていきましょう。

    断られる主な理由 詳細
    作業保証の問題 店舗側は持ち込まれたタイヤの品質や保管状況を把握できないため、作業後のトラブルに対応しづらいというリスクがあります。
    タイヤの劣化やサイズ違い ひび割れ、硬化、規格外サイズなど、安全性に不安がある場合は作業を断られることがあります。
    特殊タイヤへの非対応 ランフラットタイヤや20インチを超える大径タイヤなど、設備上対応が難しいケースもあります。

    断られないためのポイントは以下の通りです。

    ポイント 詳細
    事前に店舗へ電話で確認 タイヤサイズ、状態、メーカーなどを事前に伝えて、作業可否を確認しましょう。
    直送対応店舗を選ぶ ECサイトで購入後、タイヤを直接店舗に配送できる「直送対応店」ならスムーズです。
    持ち込み歓迎の店舗を選ぶ あらかじめ工賃や条件を明示している店舗は、持ち込みに柔軟な傾向があります。
    ホイール付きタイヤでの持ち込み 組み換え作業が不要なため、受け入れられやすくなります。

    安全で確実な作業のためにも、事前の確認が大切です。初めて持ち込み交換を検討する方は、参考にしてみてくださいね。

    ホイールサイズによっても料金は変わる?

    ホイールサイズが変わると料金も大きく変わります。

    例えば、カー用品専門店で持ち込みで組替えを依頼した場合、下記のように変動する形です。

    ホイールサイズ 普通車 大型車
    (4WDなど)
    16インチ 1,500円 3,000円
    17インチ 2,500円 4,000円
    18インチ 3,000円 4,500円
    19インチ 4,000円 5,600円

    ホイールのサイズが大きくなればなるほど、当然料金も高くなります。

    また、脱着や組替えをするときにインチアップする場合も通常料金と変わる可能性があるので、事前に確認しておきましょう。

    タイヤホイール交換以外に必要な費用は?

    先程も触れましたが、交換時に別途必要となる可能性のある費用は以下の通りです。

    内容 金額
    タイヤ廃棄 1本300円〜500円前後
    ホイールバランス調整 1本1000円前後〜
    エアバルブ交換 4本1500円前後〜
    ホイールナット交換 1個200円〜500円(1台で16個〜20個必要)

    バランス調整やバルブ交換などは追加費用が発生しますが、ホイール交換時以外で行おうとすると「脱着」「入れ替え」の工賃が都度発生してしまうため、一度に確認して一緒に行うことをおすすめします。
    ナットの交換は

    タイヤローテーションにかかる費用は?

    タイヤローテーションにかかる費用は?

    5000km前後走行した後は、タイヤのローテーションが推奨されています。これは現在履いているタイヤホイールの位置を交換する作業を指します。

    タイヤホイールの交換ではなく、タイヤが扁摩耗しないようにローテーションだけしたい人もいるはずです。

    この場合、1回2,000円〜5,000円前後の工賃(タイヤ脱着の工賃)がかかってしまうので、タイヤ・ホイール交換の際に一緒にタイヤローテーションお願いすることをおすすめします。

    専門店に任せる場合は、たいていの場合、そのタイヤをどこに装着していたかの目印シールを貼ってくれるので、次回はそれを見てローテーションしてくれます。

    タイヤを長持ちさせたい人は、定期的にローテーションを実施しておくのがおすすめです。

    ホイール交換にかかる時間も知りたい

    タイヤホイール交換にかかる時間も知りたい

    料金と合わせて、ホイール交換にかかる作業時間も確認しておきましょう。
    ホイール交換の作業自体にかかる時間はサイズにもよりますが30分〜程ですが、これに待ち時間や受付・お会計の時間を合わせると、少なくとも1時間以上は作業にかかることになります。

    特に組替えは工程も増えるので、通常よりも時間がかかります。

    脱着の作業時間目安
    10~15インチ 約30分
    16~18インチ 約40分
    19~20インチ 約50分
    組み換えの作業時間目安
    10~15インチ 約30分
    16~18インチ 約40分
    19~20インチ 約50分

    最近はWebで交換作業を予約できる店も増えているので、上手に活用すると便利です。

    自分でタイヤホイール交換をするやり方

    自分でタイヤホイール交換をするやり方

    これまでの解説を見て、「工賃が高いから自分で交換しよう」と考えているかもしれません。

    実際、整備士でなくてもタイヤホイールの「脱着」だけであれば作業は可能です。
    必要な用具・手順さえ守れば、想像よりも簡単にできてしまうでしょう。

    ただ、間違ったやり方で進めて、足回りにダメージを与えて取り返しのつかないことになるケースも。

    詳しく説明していきます。

    ホイール交換に必要な工具

    まずは必要となる用具の確認です。
    一般家庭にはない工具もありますが、必須道具になります。

    ・レンチ(できれば十字レンチ)
    ・ジャッキ
    ・輪止め
    ・トルクレンチ

    トルクレンチはホイールナットを適正な力で締める専用工具ですが、無くても作業自体はできます。
    ただ経験上、トルクレンチなしで作業すると足回りの安全性が損なわれたり、部品が損傷したりなどデメリットが大きいので用意は必須です。

    どうしても用意できない場合は、交換後に専門業者やガソリンスタンドで増し締めを依頼する方法もあります。

    ホイール交換の手順

    タイヤホイールの脱着に必要な工程は、さほど多くありません。
    紹介する8ステップで、取り外しから取り付けまで完了できます。

    初心者は以下の手順を必ず守るようにしてください。

    1. サイドブレーキを必ずかけて、交換するタイヤの対角線に輪止めをする
    2. 交換するタイヤのホイールナットを軽く緩める(軽くでOK)
    3. ラジャッキを交換するタイヤ近くのジャッキポイントに合わせて、車体を持ち上げる(タイヤが地面から1cm以上は離れるように)
    4. 緩めたホイールナットを全て外して、タイヤを取り外す
    5. 取り付けるタイヤホイールをボルト位置に合わせて取り付ける(平行になるように)
    6. ホイールナットを取り付け、上から対角線に沿って順番に締めていく(必ず上から締めて対角線で締める/2〜3週しながら締めればOK)
    7. 完全に締める前に、ジャッキを下ろしていく
    8. タイヤが地面についたら、ジャッキを外してトルクレンチで本締めをする

    ジャッキポイントが分からない場合は、車に付属している説明書に場所が記載されています。

    ホイールナットを締めるときは、締める順番を必ず守るようにしてください。

    4穴ホイールの場合は「4」の数字を、一筆書きするイメージで締めていきます。

    4穴ホイールの閉める順番

    5穴ホイールの場合のナットを締める順番は、「星」の形を一筆書きするイメージで締めていきます。

    5穴ホイールの閉める順番

    6穴ホイールの場合のナットを締める際には、ジグザグ線を書くように、締めていけば迷うことなく締められます。

    6穴ホイールの閉める順番

    最近はyoutubeでも沢山の交換方法が掲載されていますので、イメージを膨らませておくのもおすすめです。

    自分でのタイヤ・ホイール交換は【タイヤ交換を自分でする手順は?トラブルを防ぐための注意点も解説】の記事も参考にしてみてください。

    絶対やってはいけないホイール交換のやり方・注意点とは?

    タイヤホイール交換の難易度は低いとはいえ、慣れていないと危険性と思わぬ故障につながる可能性があります。特に以下の3つには十分注意してください。

    ・ジャッキポイントは必ず適正な位置にして、途中で外れないようにする
    ・ホイールナットを曲がった方向に入れない
    ・ホイールナットを無理矢理閉めようとしない

    ジャッキが外れて車体が急に落ちてしまうと、足が挟まれたりなど大きな事故の危険性があります。

    また、ホイールナットを間違った締め方で進めてしまうと、ボルトのネジ山が潰れる・折れるケースがあり、取り返しつかない事態になるケースもあります。

    筆者も初めて自分で作業した時に、ボルトを折ってしまい、修理が必要になり余計な出費をしてしまった経験があります。

    足回りは車の重要部分かつ、修理も高額になるため、自信がない人は最初からプロに頼んでしまうのがおすすめです。

    手間をかけずにホイール交換を安くする方法がある?

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    タイヤホイール交換を手間なく安く済ます方法は、交換を依頼する場所で商品自体も購入してしまうことです。

    自社でタイヤやホイールを購入してもらったほうが利益が出るため、その分通常よりも工賃を安くする・特別保証をつけるなど、消費者側にもメリットが付いてきます。

    また、どんなタイヤやホイールにするか相談して、そのまま購入〜取り付けまで一括して出来るので手間が無く、無駄な時間も発生しません。

    さらに、購入者限定で履き替えたタイヤをそのままお店で保管してくれる業者であれば、自宅のスペースが空くなど、コスト以外のメリットもあります。

    参考記事:【タイヤ保管サービスとは?おすすめ点や料金をご紹介】

    タイヤワールド館ベストならコミコミプランがある!

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    ここまで、本記事ではタイヤホイール交換にかかる費用や自分でやる場合のやり方を解説しました。

    確かに交換の難易度は低いため、自分で作業するのは可能です。
    ただし、プロに任せてしまうことで時間の節約や安全性を守ることにもつながるので、専門業者に任せてしまうのが得策といえるでしょう。

    タイヤワールド館ベストなら、オンライン上でタイヤホイールの購入が可能で、そのまま全国3,200店の提携取付店へ直送し、交換作業予約まで完了できます。

    自分で取付店も選べて日時も選択できるから安心して依頼可能です。もちろん、提携している取付店は信頼のおける優良店のみとなります。

    なにより、購入した際はタイヤ組替え・バランス調整・脱着に必要な工賃が全て込みになる「コミコミプラン」といったお得なプランが用意されています。

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    ホイールナットの締め付けトルクを守らないと危険?!トルク管理の基本を解説

    「タイヤ交換時はとりあえずナットを強く締めれば大丈夫?」
    「工具があれば自分でも簡単にホイール交換できる?」

    タイヤ交換時のホイールナットの締め付けトルク管理は、走行するうえで必要な作業です。

    ホイールナットが規定トルクで締まっていない場合、部品の破損や車体のブレにつながり、最悪の場合脱輪して大きな事故を招くからです。

    本記事では、ホイールナットの締め付けトルクの基本から、正しく締める方法まで、7つのステップにわけてわかりやすく解説します。

    ホイールナットの締め付けトルクとは?

    ホイールナットの締め付けトルクとは?

    ホイールナットの締め付けトルクとは、ハブボルトにナットを締めるときに指定された締め付ける強さを指します。

    車の走行性能や安全性を守るためには、ホイールナットを規定トルクで締めることが大切です。

    一般的に、普通自動車と軽自動車の規定トルクは以下の通りです。

    普通自動車 軽自動車
    約100〜120N・m 約80~100N・m

    ただし、車種やホイールによって規定トルクが異なります。
    安全に走行するために、ホイールナットを締めるときは、規定トルクを必ず確認しましょう。

    タイヤ交換で知っておきたい3つの用語

    タイヤ交換で知っておきたい3つの用語"

    ホイールナットの締め方を説明する前に、タイヤ交換で知っておきたい3つの用語について解説します。

    ・ホイール
    ・ホイールナット
    ・ボルト

    タイヤ交換時やトルク管理時に出てくる用語なので、覚えておくことをおすすめします。

    ホイール

    ホイール

    ホイールとは、タイヤに装着する車輪状の部分です。ホイールの役割は、タイヤに歯車軸の回転を伝えたり、エンジンの動力を伝えて走行性能を高めたりと、安全に走るためには欠かせない部品です。

    タイヤとホイールを一緒に考える方も少なくありませんが、タイヤは「黒いゴム」の部分で、ホイールは「金属」の部分とそれぞれ役割が異なります。

    ホイールのサイズや種類、素材が異なるため、自分の好みに合ったホイールに交換することが可能です。

    ホイールナット

    ホイールナット

    ホイールナットは、車体側のハブボルトに取り付けるときに使用するネジの一種です。車種やホイールによって形状や種類が異なるため、多くのホイールナットが存在します。

    たとえば、代表的なホイールナットは下記の3種類です。

    テーパー座(60度) 一番汎用性が高い
    平面座 トヨタ(レクサス)車のほとんどの純正アルミホイールに使用
    球面座 ホンダ車のほとんどの純正アルミホイールに使用

    このように、ホイールナットによって形状や種類が異なるため、気になるホイールナットがある場合は、あなたの車に合うナットか必ず確認しましょう。

    ボルト

    ボルト

    ボルトとは、車両や機械のホイールを固定するために使用されるネジの一種で、ハブボルトともいわれます。

    車体を支える強い強度と耐久性を持ち、安全性や性能に大きな役割を与える重要な部品です。車種やタイヤの種類によってボルトの本数は異なり、一般的には4〜6本のボルトでホイールを支えています。

    ボルトは、ホイールナットのオーバートルクや、ホイール着脱時のメンテナンス不足により折れる可能性があるため、ホイール着脱時は必ずメンテナンスしましょう。

    規定トルクを守らないと危険な理由

    規定トルクを守らないと危険な理由

    ホイールナットは、メーカーに指定されたトルクで、ボルトに締め付けます。安全に走行するためにも、ナットを締めるときは規定トルクを必ず守りましょう。

    締め付けトルクが強すぎても弱すぎてもナットは緩んでしまい、パーツの破損やタイヤの脱輪にもつながる可能性があるからです。

    本章では、ナットを強く締めすぎた場合(オーバートルク)と、弱く締めた場合の危険性について解説します。

    強いトルクで締めた場合(オーバートルク)

    ナットを強いトルクで締めたことをオーバートルクといいます。「緩むのが心配だから、念のため強く締めれば大丈夫」と思って締めてきた方は注意が必要です。

    ナットを強く締めすぎてオーバートルクになると、ホイールナット以外に多くの費用の発生が考えられます。

    たとえば、以下のような部品が破損したことによる費用です。

    ・ホイールのテーパー部
    ・ホイールナット
    ・ねじ山のつぶれ
    ・ボルト部分が伸びちぎれる

    最悪の場合、走行中にボルトが折れて大きな事故につながれば、車体以外にも多くの用がかかってしまいます。

    力ずくでトルクをかけることはせずに、規定トルクを目視で確認できる工具の使用をおすすめします。

    規定トルクを守り、未然にリスクを減らしましょう。

    弱いトルクで締めた場合

    ナットを弱いトルクで締めた場合、ホイールナットやハブボルトが緩んでしまいます。
    ナットが緩んだ状態で走行すれば、タイヤのブレや車体のガタつき等、運転に支障がでるため非常に危険です。ネジの緩みに気付かずそのまま走行すれば、ナットが外れたり最悪タイヤが脱輪したりと、大きな事故につながりかねません。

    また国土交通省の発表では、脱輪における2つの発生要因のうちひとつにタイヤ交換時の作業不備があげられています。

    ナットを締める力は、弱すぎても大きな事故の原因につながる可能性があります。
    安心して走行するためにも、規定トルクは必ず守りましょう。
    国土交通省:【点検整備不十分・整備作業ミスに起因する事故】

    ホイールナット締め付けトルクの確認方法

    ホイールナット締め付けトルクの確認方法

    ホイールナットの締め付けトルクは、以下の方法で確認できます。

    ・説明書を確認する
    ・メーカーやディーラーに確認する

    車の説明書を確認する

    一般的にホイールナットの締め付けトルクは、購入した車の説明書に記載されています。
    たとえば、アクア(トヨタ)のホイールナットの締め付けトルクは103N・m(1050kgf・cm)です。
    説明書には以下のように記載してあります。

    アクアのホイールナットの締め付けトルク例

    ただし、説明書に規定トルクの記載がない場合は、販売店やホイールメーカーに、直接問い合わせをして確認しましょう。

    メーカーやディーラーに確認する

    車を購入したメーカーやディーラーに直接問い合わせれば、簡単に規定トルクを確認できます。
    説明書で調べることも可能ですが、本当に規定トルクが合っているか不安な方は、直接問い合わせをして確認することをおすすめします。

    社外ホイールの締め付けトルクを確認する

    社外ホイールの締め付けトルクは、販売店またはホイールメーカーに確認しましょう。
    中古で車を購入した際に、前オーナーが純正以外の好きな社外ホイールを使用している可能性や、説明書に記載していない可能性もあるからです。
    安全な走行をするために、社外ホイールの締め付けトルクは販売店やホイールメーカーに確認しましょう。

    ホイールナットの正しい締め方

    ホイールナットの正しい締め方

    ホイールナットを締める順番は以下の通りです。

    1. トルクレンチを準備する
    2. 車体を持ち上げる
    3. ホイールをハブボルトに通す
    4. ホイールナットを手締めする
    5. 順番通りにホイールナットを締める
    6. 最後の確認

    ぜひ参考にしてみてください。

    1.トルクレンチを準備する

    トルクレンチを準備する

    ホイールナットを締めるときは、トルクレンチを使用しましょう。

    トルクレンチを使用すれば、ハブボルトやナット、ホイールなど、車体や部品の損傷を未然に防げるからです。締め付けトルクは、強すぎても弱すぎても部品の損傷やナットが緩むことにつながります。

    トルクレンチがない場合でもクロスレンチ(十字レンチ)でトルクをかけることは可能です。ただし、感覚で締めると規定トルクをかけるのは難しいため、おすすめの方法ではありません。

    トルクレンチを使用すれば、簡単に規定トルクをかけることが可能です。
    ホイールナットを締めるときは、トルクレンチを準備しておきましょう!

    2.車体を持ち上げる

    車体を持ち上げる

    ジャッキを使用して、車体を持ち上げます。
    ジャッキは車体裏にジャッキ受けがあるので引っ掛けて車体を持ち上げてください。
    地面から約3cm以上上がれば準備完了です。

    3.ホイールをハブボルトに通す

    ホイールをハブボルトに通す

    次に、ホイールを車体側のハブボルトに差し込みます。

    注意点は、ホイールを斜めの状態でボルトに通すとボルトに接触して傷つく可能性があるため、なるべくハブボルトに対して水平にして取り付けます。

    4.ホイールナットを手締めする

    ホイールナットを手締めする

    水平にホイールを取り付けたら、次はナットを手締めします。

    一番先に、タイヤ下部のナットを手締めすれば、タイヤの傾きが抑えられるだけでなく、脱輪の予防にもなるため下から手締めしましょう。

    しっかり車体側にホイールを付けた状態で、ぐらつきがなくなるまで手締めします。
    ※車体が浮いている状態でトルクレンチを使用しても、ホイールと一緒に回転してしまうため、ここではトルクレンチを使用しません。

    5.順番通りにホイールナットを締める

    車体を地面に下ろしてから、トルクレンチでホイールナットを本締めします。
    「カチッ」と音がするまで締めれば、規定トルクになっている証拠です。
    規定トルクからさらに締めるとオーバートルクになるので、注意しながら締めましょう。
    なお、車種によってハブボルトの本数やナットの締める順番が異なるので、それぞれ解説します。

    ・ボルトが4本の場合
    ・ボルトが5本の場合
    ・ボルトが6本の場合

    ボルトが4本の場合

    4穴ホイールの場合のナットを締める順番

    装着ホイール:マルカユーロスピードV25

    4穴ホイールの場合のナットを締める順番は「4」の数字を、一筆書きするイメージで締めていきます。
    ナットを、対角線上に順番通り締めることで、ガタつきなく締められます。

    ボルトが5本の場合

    5穴ホイールの場合のナットを締める順番

    装着ホイール:ウェッズレオニスSK

    5穴ホイールの場合のナットを締める順番は、「星」の形を一筆書きするイメージで締めていきます。

    ボルトが6本の場合

    6穴ホイールの場合のナットを締める順番

    装着ホイール:マルカナイトロパワージャベリン

    6穴ホイールの場合のナットを締める際には、ジグザグ線を書くように、締めていけば迷うことなく締められます。

    6.最後の確認

    ホイール交換後にしばらく走行したあと、ホイールナットが緩んでいないか確認してください。

    ナットに緩みがある場合は、締める作業を再度行いましょう。

    何度やっても走行中にガタつきやタイヤのブレを感じる場合は、運転はせずに最寄りの専門店に相談しましょう。

     

    トルクレンチのチェック頻度

    トルクレンチのチェック頻度

    一般的には、10km走行したらトルクレンチをチェックします。

    トルク管理をすることで、タイヤやホイールの負担軽減、車体からホイールが取れる事故を未然に防げるからです。ナットを規定トルクで締めたあとも、定期的なトルクレンチチェックを怠ってはいけません。

    また、ナットを増し締めしたあとも、2〜3ヶ月か500kmで増し締め点検をすれば、より安全に走行できるため、定期的に点検するのがおすすめです。

    タイヤ交換後、どのタイミングで増し締めを行うべき?

    増し締めとは、タイヤ交換後にホイールナットを再度規定のトルクで締め直す作業です。
    これは、走行中の振動や熱変化によりナットが緩むのを防ぐために行います。特に「初期なじみ」と呼ばれる現象により、締め付け力が低下することがあるため、増し締めが必要です。

    増し締めのタイミング

    初回の増し締めは、タイヤ交換後50〜100km走行した後に行います。そのあとは定期的な点検として、3ヶ月または5,000km走行ごとに増し締めを行うとより安全です。

    増し締めの方法

    増し締めは以下の手順で行いましょう。

    1. トルクレンチを使用
    2. 対角線順に締め付け
    3. 「カチッ」と音がするまで締める

    まずはトルクレンチを使用し、車両の取扱説明書に記載されている規定トルク値にトルクレンチを設定します。

    締め付けはホイールナットを対角線上に均等に締め付ける「スターパターン」で作業します。これにより、ホイールが均等にハブに密着します。

    トルクレンチでナットを締め、設定トルクに達すると「カチッ」と音がします。この音がしたら、それ以上は締め付けないようにしましょう。

    ホイール締め付けトルク一覧表【車種別】

    ホイール締め付けトルクは車種によって異なります。
    本章では、人気のある車種を、普通自動車と軽自動車ごとに一覧表にしました。
    ぜひ、参考にしてみてください。

    普通自動車

    車種 締め付けトルク
    ヤリス(トヨタ) 103N・m(1050kgf・cm)
    カローラ(トヨタ) 103N・m(1050kgf・cm)
    シエンタ(トヨタ) 103N・m(1050kgf・cm)
    ノート(日産) 108N・m(1100kgf・m)
    ルーミー(トヨタ) 103N・m(1050kgf・cm)
    ヴォクシー(トヨタ) 103N・m(1050kgf・cm)
    ノア(トヨタ) 103N・m(1050kgf・cm)
    アクア(トヨタ) 103N・m(1050kgf・cm)
    ハイエース(トヨタ) 100N・m(1020kgf・cm)
    フィット(ホンダ) 108N・m(1100kgf・m)

    軽自動車

    車種 締め付けトルク
    N-BOX(ホンダ) 108N・m(1100kgf・m)
    タント(ダイハツ) 103N・m(1050kgf・cm)
    ムーヴ(ダイハツ) 103N・m(1050kgf・cm)
    スペーシア(スズキ) 85N・m(870kgf・cm)
    ルークス(日産) 98N・m(1000kgf・cm)
    ワゴンR(スズキ) 85N・m(870kgf・cm)
    アルト(スズキ) 85N・m(870kgf・cm)
    タフト(ダイハツ) 103N・m(1050kgf・cm)
    ハスラー(スズキ) 85N・m(870kgf・cm)
    ミラ(ダイハツ) 103N・m(1050kgf・cm)

    トルクレンチがない場合はどうすればいい?

    トルクレンチがない場合でも、適切な手順と注意を払えば、ある程度安全にホイールナットを締め付けることが可能です。
    以下に、トルクレンチを使用しない場合の締め付け方法と注意点を詳しくご説明します。

    トルクレンチなしでのホイールナット締め付け方法

    使用する工具

    クロスレンチやラチェットレンチを使用します。これらの工具は力を均等にかけやすく、締め付け作業に適しています。

    締め付けの順序

    前述の通り、対角線上に均等に締め付ける「スターパターン」を採用します。例えば、5つのナットがある場合、12時→6時→3時→9時→1時→7時の順で締め付けると、ホイールが均等にハブに密着します。

    締め付けの力加減

    最初は手でナットを締め、その後工具を使って適度な力で締め付けます。力を入れすぎるとネジ山を傷める可能性があるため、過度な力を避けましょう。

    トルクレンチなしの場合の注意点

    締め付けトルクのばらつき

    トルクレンチを使用しない場合、各ナットの締め付けトルクにばらつきが生じる可能性があります。これにより、走行中にナットが緩んだり、過度に締め付けられて部品が損傷するリスクがあります。

    定期的な増し締め

    タイヤ交換後、約50〜100km走行した後にナットの増し締めを行うことが推奨されています。これは、走行中の振動や熱変化によりナットが緩むのを防ぐためです。

    トルクレンチの使用を検討

    長期的には、正確なトルク管理のためにトルクレンチの使用を検討することをおすすめします。トルクレンチを使用することで、メーカー指定のトルク値でナットを締め付けることができ、安全性が向上します。

    トルクレンチを使用しない場合でも、上記の手順と注意点を守ることで、ある程度安全にホイールナットを締め付けることができます。

    しかし、可能であればトルクレンチを使用して、正確なトルク管理を行うことが最も安全です。

    足回りの安全点検はタイヤワールド館ベストにおまかせ

    足回りの安全点検はタイヤワールド館ベストにおまかせ

    あらためて、本記事では以下の7つを解説しました。

    ・ホイールナットの締め付けトルクとは?
    ・タイヤ交換で知っておきたい3つの用語
    ・規定トルクを守らないと危険な理由
    ・ホイールナット締め付けトルクの確認方法
    ・ホイールナットの正しい締め方
    ・トルクレンチのチェック頻度
    ・ホイール締め付けトルク一覧表【車種別】

    その中でも、重要なポイントは以下の3つです。

    ・規定トルクは必ず守る
    ・トルクレンチのチェックは定期的に行う
    ・心配ならプロに任せる

    ナットを規定トルクで締めるだけで、未然にリスクを減らせます。
    また、定期的にトルクレンチチェックをすることで、より安全に走行することが可能です。
    タイヤワールド館ベストでは、お客様に安心してカーライフが送れるようにお客様の目の前でトルクレンチチェックを行います。
    また、全店増し締めと空気圧チェックを無料で行っておりますので、お気軽にお立ち寄りください!

    タイヤワールド館ベスト店舗一覧

    多賀城店
    多賀城店
    TEL: 022-366-7811
    住所:宮城県多賀城市八幡1-1-5
    アクセス:仙台国道45号線沿い
    営業時間:10:00~19:00
    カテゴリー
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    車のホイールベースとは?長さ別の特徴や目的に合わせたオススメの選び方を解説

    車のホイールベースとは?長さ別の特徴や目的に合わせたオススメの選び方を解説

    ホイールベースという言葉を聞いたことがあっても、「車のどこを指しているのかわからない…」そう思っている人は多いのではないでしょうか。

    カタログにも載っているものの、いまいちピンとこないかもしれません。

    本記事では、ホイールベースについて詳しく解説します。間違えやすい言葉との関係性もお伝えするので、より理解が深まりますよ。

    長さ別のメリットやデメリットもあわせて解説します。特徴や目的にそった車選びができるように、役立つ情報をまとめました。

    ぜひ参考にしてみてください。

    ホイールベースは前輪と後輪の距離を表すもの

    ホイールベースは前輪と後輪の距離を表すもの

    ホイールベースとは、前のタイヤの中心から後のタイヤの中心までの距離を表したものです。簡単にいうと、車の縦の長さのことです。

    ホイールベースは車の設計にかかわる重要な要素で、安定性、操作性、走行性能などあらゆる部分に影響を及ぼします。

    長ければ長いほど良い、というわけではなく、その逆でもありません。車を構成するさまざまな部分から、より良いバランスを考えて長さが決められています。

    ホイールベースはよくほかの言葉と間違えられますが、それぞれがホイールベースと深くかかわっています。

    間違えやすい言葉は、以下の通りです。

    ・トレッド
    ・内輪差と最小半径

    ホイールベースとの関係性もあわせて解説します。

    ホイールベースとトレッドの関係

    ホイールベースとよく間違えられるのがトレッドです。トレッドとは、左右のタイヤの接地面の中心を結んだ距離のことを指します。

    わかりやすくいうと、ホイールベースが車の縦の長さだとすれば、トレッドは横の長さを表すものです。

    タイヤの用語として使われることもあり、その場合はタイヤが路面と接触する一番外側のゴムの部分を指します。

    ホイールベースとトレッドには密接な関係があり、「ホイールベース・トレッド比」とよばれる比率があります。

    ホイールベース・トレッド比は車の走行性能を表す1つの数値で、その車の特性を表すものです。

    一般的に数値が「1」に近いほど小回りがきき、「2」に近いほど直進時に安定するといわれています。

    ホイールベース・トレッド比は、以下の計算式で算出します。

    ホイールベース÷((前輪のトレッド幅+後輪のトレッド幅)÷2)

    具体例をあげると、ホンダのフィット(BASICタイプFF)では以下のような計算になります。

    2,530÷((1,485+1,475)÷2)=約1.7

    計算上では、1より2に近い数値になるので、直進時に安定しやすいということになるでしょう。

    わかりやすくいうと、大型ショッピングモールのカートを思い浮かべてください。子どもが乗れるようなものや、物をたくさん乗せられる大きなカートは、縦に長いものが多くみられます。まっすぐ押す分には安定しますが、縦に長くなるほど曲がりにくくなります。

    車にも同じことがいえます。

    どちらかが長ければ良い、もしくは短ければ良いというものではなく、お互いのバランスが重要です。

    内輪差と最小回転半径

    ホイールベースと関係のある言葉で、よく耳にするのが「内輪差」と「最小半径」です。この2つは似ているようでも、表しているものは違います。

    内輪差とは、カーブを曲がるときに前輪が通る場所と後輪が通る場所が異なり、そのときにできた差のことです。ホイールベースが長い車ほどこの差が大きくなるので、右左折時は内輪差のことを考えてハンドルを切る必要があります。

    内輪差

    大型のトレーラーや観光バスなどが左折をするとき、一旦右側に頭をふってから左にハンドルを切っているのを見たことはありませんか?

    あれは、そのままハンドルを左に切ってしまうと、左後ろのタイヤが縁石にぶつかり、傷ついてしまうからです。最悪の場合は歩行者や二輪車を巻き込む可能性もあります。

    内輪差はホイールベースが大きく影響しているのです。

    最小回転半径とは、ハンドルをいっぱいに切って曲がったとき、一番外側にくるタイヤの中心が描く円の道筋です。

    最小回転半径

    参考:HONDA

    わかりやすくいうと、車がどれくらい小さく回れるかを表す数値で、ホイールベースの長短によっても変化し、内輪差とは異なります。

    カタログにも記載されており、ホンダのフィット(BASICタイプFF)は4.9mです。

    それぞれの意味は違いますが、内輪差も最小半径もホイールベースの長さに深くかかわっている言葉です。

    ホイールベースが長い車のメリット・デメリット

    ホイールベースが長い車のメリット・デメリット

    ホイールベースが長い車の特徴を、メリットとデメリットにわけて解説します。特徴を理解すると、車を選ぶときの指標になります。良い面と悪い面の両方を確認しておきましょう。

    [メリット]
    ・直進時に車が安定する
    ・車内が広くなる

    [デメリット]
    ・取り回しが大変になる
    ・内輪差を意識しないとボディやホイールを傷つける

    詳しく説明していきます。

    メリット①直進時に車が安定する

    ホイールベースが長い車は、直進走行時に安定感があります。前のタイヤから後ろのタイヤまでの距離が長いので、橋の上で横風に吹かれても車体が左右にふられにくくなります。

    わかりやすくいうと、電車で立っているときに足を閉じているよりも足を肩幅くらいに開いたほうが安定して立てますよね。それと同じです。

    高速道路での走行も直進が多いので、安定感があるほうが運転は楽に感じるでしょう。

    メリット②車内が広くなる

    ホイールベースが長くなると車内が広くなるのもメリットです。

    前後の長さが長くなれば、その分車内の空間に余裕ができます。たくさんの荷物を乗せられる、乗車人数を増やせるなど、空間を有効活用することも。

    乗車人数が決められている軽自動車の場合は、ホイールベースを長くすることで後部座席でも窮屈にならないように工夫されている車もあります。

    デメリット①取り回しが大変になる

    ホイールベースが長いと、直進時に安定する分、カーブは曲がりにくくなります。これはホイールベースが長くなると、最小半径(車がどれだけ小さく回れるかを表す数値)が大きくなることが考えられるからです。

    デメリット②内輪差を意識しないとボディやホイールを傷つける

    内輪差も大きくなるため、右左折時に気をつけておかないとタイヤを縁石に乗り上げたり、ボディを傷つけてしまったりする恐れもあります。

    ホイールベースが長くなれば、ハンドルを切り返す場面が多くなる可能性もあり、運転に慣れていない人は大きなデメリットと感じるかもしれません。

    ホイールベースが短い車のメリット・デメリット

    ホイールベースが短い車のメリット・デメリット

    次に、ホイールベースが短い車の特徴を、メリットとデメリットにわけて解説します。ホイールベースが長い車との違いがわかると、自分がどちらの車と相性がいいのかがわかります。

    両方の特徴を理解しておくことで、1つの判断基準になりますよ。

    [メリット]
    ・ハンドルがよく切れる
    ・街乗りが楽になる

    [デメリット]
    ・ふらつきが気になる
    ・車内がせまくなる

    こちらも1つずつ解説ていきます。

    メリット①ハンドルがよく切れる

    ホイールベースが短い車は、小回りがしやすいです。最小半径(車がどれだけ小さく回れるかを表す数値)が小さくなるので、ハンドルがよく切れ、カーブも曲がりやすいです。

    ホイールベースが長い車のように内輪差も大きくないので、右左折時に頭を逆方向にふらなくても曲がれる場合が多いでしょう。

    メリット②街乗りが楽になる

    ハンドル操作が軽いので、駐車するときに何回も切り返す必要はありません。ゆとりがない駐車場でも、少ない切り返しで駐車できるでしょう。

    せまい道や街乗りなどのシーンで運転が楽に感じられます。

    デメリット①ふらつきが気になる

    ホイールベースが短いと、小回りがきく分安定性に欠けます。風が強い日にハンドルを取られたり、カーブを曲がるときにふらつきが気になったりと、少々心もとないと感じる場合があるかもしれません。

    デメリット②車内がせまくなる

    車内の空間がせまくなるのもデメリットです。前後の長さが短くなるので、どうしても真ん中にギュッと詰め込んだ形になってしまいます。

    荷物を載せるスペースが少ない、後部座席がせま苦しくなるなど、あまり長距離を走るのには向かないかもしれません。

    どちらの車がオススメ?ホイールベースの長さ別の選び方

    どちらの車がオススメ?

    ホイールベースの長さ別で、オススメの選び方は以下の通りです。

    ・広い空間や安定性がほしい人はホイールベースが長い車
    ・操作性を重視する人はホイールベースが短い車

    主に走行する場所や、荷物や人をどれくらい乗せるかによって選ぶのがオススメです。ですが、どちらの車が自分に合うのかは、目的や状況によって変わります。

    両方のメリットとデメリットを理解したうえで、必要な性能や機能をもっているほうを選びましょう。

    詳しく解説します。

    広い空間や安定性がほしい人はホイールベースが長い車

    高速道路をよく走る、広い車内に荷物や人を多く乗せたい人は、ホイールベースの長い車がオススメです。

    通勤距離が長い、アウトドアが趣味、家族の人数が多いなど、こういった人には安定性があり車内が広く使用できる車が向いているでしょう。

    子育て世代ならファミリーカー、アウトドアが趣味ならSUV車を選ぶ人が多い印象です。

    操作性を重視する人はホイールベースが短い車

    せまい道をよく走り、駐車が苦手など運転に自信がない人にはホイールベースが短い車がオススメです。

    高速道路よりも街乗りがメインで、スーパーや銀行などちょっとした場所に行くことが多い人は、小回りがきく車が向いています。

    ホイールベースが長い車よりも操作性が良く、比較的運転しやすいでしょう。

    ホイールベースの長い代表車種

    ホイールベースの長い車種

    ホイールベースが長い車といわれても、あまりピンとこない人も多いのではないでしょうか。一例として、下記の表にホイールベースが長い車をまとめてみました。参考にしてください。

    車種 ホイールベースの長さ
    トヨタ ノア 2,850mm
    日産 エルグランド 3,000mm
    レクサス LS 3,125mm

    ホイールベースの長い車は、ファミリーカーやセダンなどの車が多い印象です。どの車も3m前後の長さがあります。

    ホイールベースの短い代表車種

    ホイールベースの短い車種

    ホイールベースが短い車にはどのような種類があるのでしょうか。こちらも一例として、下記の表にまとめてみました。

    車種 ホイールベースの長さ
    ホンダ N-BOX 2,150mm
    トヨタ ルーミー 2,450mm
    ダイハツ タント 2,460mm

    ホイールベースが短い車は、軽自動車や小型車に多い印象です。長さは2m〜2.5m前後になっています。

    車種によっては、小型車でも軽自動車よりもホイールベースが短い場合があります。

    タイヤとホイールはどう選ぶ?

    タイヤとホイールはどう選ぶ?

    ホイールベースの長さに応じてタイヤとホイールを選ぶ、という考えはオススメしません。

    確かにホイールベースの長さは車の走行性能などに関わる大切な要素ではありますが、タイヤとホイールの選び方は目的によって大きく変わるからです。

    一般的にホイールベースが長い車には、純正で大径のホイールに太いタイヤが装着されていることが多く、短い車にはその逆が多いと考えられます。

    ですが、ホイールとタイヤの変更は、なにを重視するのかによって最適なサイズは変わります。

    車体のバランスや乗り心地を重視するのか、見た目のカッコよさを優先するのかによって、選ぶサイズは異なるからです。

    ホイールベースの長い車、短い車にはこれ!というような考えで選ぶよりも、目的に応じたホイールやタイヤを選ぶことが大切です。

    タイヤとホイールを選ぶならタイヤワールド館ベストがオススメ

    タイヤとホイールを選ぶならタイヤワールド館ベストがオススメ

    ホイールベースとは、前のタイヤの中心から後ろのタイヤの中心までの距離を表す数値です。トレッドや内輪差、最小半径とは違う意味をもちますが、どの言葉もホイールベースと深いかかわりがあります。

    長さによってメリットとデメリットがあり、両方を理解することで車を選ぶときの指針になります。

    よく走る場所や重視したい走行性能を考えて、車選びに役立ててください。

    ホイールとタイヤをホイールベースの長さで選ぶ、ということはオススメできません。ホイール・タイヤは、乗り心地の向上やドレスアップなどの目的に合わせて選ぶことが大切です。

    タイヤワールド館ベストでは、宮城県に7店舗の他、オンラインショップで購入しても全国に約3,200の提携店舗があり、どのエリアの方でも利用しやすくなっています。豊富な種類のホイールやタイヤを取り揃えております。あなたの目的に合わせて、好みのものを選べますよ。

    ぜひ一度、チェックしてみてください。

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    タイヤの基礎知識 栗生店

    雨の日に滑りにくいタイヤ6選!スリップの原因や選択するポイントを解説

    雨の日にスリップした経験がある人も多いのではないのでしょうか?
    首都高速道路株式会社の調査によると、雨天時の時間当たりの事故件数は晴天時と比較し、約5倍も高くなっているといわれています。

    この記事では雨の日に強いタイヤや、スリップする原因について詳しく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

    雨の日は晴天時の約5倍事故が起きている

    雨の日は晴天時の約5倍事故が起きている

    雨の日の運転は視界が悪いだけではなく、路面が滑りやすくなっているため、晴天時よりも慎重に運転する必要があります。

    雨の日の運転は、視界が悪いだけではなく、路面が滑りやすくなっているため、晴天時よりも慎重に運転する必要があります。首都高速道路株式会社の調査によると、雨天時の時間当たりの事故件数は、晴天時と比較し、約5倍も高くなっているといわれています。さらに、雨天時の夜間は視界がますます悪くなるため、深夜になると晴天時の約7倍も事故が発生してしまうのです。


    一般社団法人 日本自動車連盟 (JAF)

    雨天時の事故件数は晴天時の約5倍も発生とは恐ろしい数字ですよね。
    雨天で多い事故原因はトップはスリップによる事故。主なシチュエーションは以下のとおりです。

    ● 速度が高いままカーブに進入してスリップ
    ● 追い越し時の急加速による直線でのスリップ
    ● 轍の水たまりに進入した際にスリップ

    引用:一般社団法人 日本自動車連盟 (JAF)

    スリップ事故も多いですが、雨天時は視界が悪く、歩行者や自転車の発見が遅れることもあるので、普段より慎重な運転を心がけましょう。

    雨の日にタイヤが滑る原因

    雨の日にタイヤが滑る原因

    雨の日にタイヤが滑る主な原因は以下のとおりです。

    1. ハイドロプレーニング現象
    2. タイヤの摩耗
    3. タイヤの劣化
    4. 空気圧の不足
    5. 速度超過

    詳しく説明します。

    ハイドロプレーニング現象

    ハイドロプレーニング現象とは、雨天時にタイヤと路面の間に水膜が形成され、タイヤが路面から浮き上がることで、ハンドル操作やブレーキが効かなくなる現象です。

    主な原因として、タイヤの摩耗、速度超過、空気圧の不足などが挙げられます。とくに高速走行時や水たまりの多い路面で発生しやすいため、注意が必要です。

    タイヤの摩耗

    タイヤの溝は、路面の水を排出し、グリップ力を確保する役割を持っています。
    しかし、走行を重ねることで溝が摩耗し、浅くなると排水性能が低下します。その結果、濡れた路面でのグリップ力が減少し、スリップのリスクが高まります。特に溝の深さが1.6mm未満になると、ハイドロプレーニング現象が発生しやすくなります。

    タイヤの劣化

    タイヤのゴムは経年劣化により硬化し、弾力性や柔軟性が失われます。
    これにより、路面との密着性が低下し、グリップ力が減少します。たとえ溝が十分に残っていても、製造から6年以上経過したタイヤは劣化が進んでいる可能性が高く、雨天時の走行で滑りやすくなるため、早めの交換が推奨されます。

    空気圧の不足

    適切な空気圧は、タイヤの性能を最大限に発揮するために重要です。
    空気圧が不足すると、タイヤの接地面積が不均一になり、排水性能やグリップ力が低下します。これにより、雨天時のスリップリスクが増加します。

    また、空気圧不足は燃費の悪化や偏摩耗の原因ともなるため、月に一度は空気圧をチェックし、適切な値に調整することが重要です。

    速度超過

    雨天時に速度を出しすぎると、タイヤが路面の水を排出しきれず、ハイドロプレーニング現象が発生しやすくなります。
    特にカーブや水たまりの多い場所では、速度超過によりタイヤが横滑りし、車両のコントロールが困難になることがあります。

    雨の日は、通常よりも速度を控えめにし、車間距離を十分に取ることで、スリップ事故のリスクを低減できます。

    これらの要因を踏まえ、定期的なタイヤの点検・メンテナンスや適切な運転操作を心掛けることで、雨の日のスリップリスクを効果的に低減できます。

    滑らない!雨に強いタイヤを選ぶポイント

    滑らない!雨に強いタイヤを選ぶポイント

    雨の日に強いタイヤを選ぶ際には、以下のポイントに注目すると効果的です。

    ● ウェットグリップ性能の等級確認
    ● トレッドパターンの排水性
    ● コンパウンドに含まれるシリカの配合
    ● タイヤの残溝と劣化状態

    ウェットグリップ性能の等級確認

    日本自動車タイヤ協会(JATMA)のラベリング制度では、タイヤのウェットグリップ性能をaからdの4段階で評価しています。

    とくに「a」等級は最高のウェット性能を示し、雨天時の安全性が高いことを意味します。この等級は、タイヤの制動距離やグリップ力に直結するため、雨の日の走行が多い方は「a」等級のタイヤを選ぶと安心です。

    雨の日に感じるストレスや不安、疲労を軽減することができるので、タイヤを選ぶ際のポイントにしてみてください。

    トレッドパターンの排水性

    タイヤのトレッドパターン(溝のデザイン)は、排水性能に大きく影響します。
    深くて幅広い溝や、適切に配置されたサイプ(細かな切れ込み)は、効果的に水を排出し、ハイドロプレーニング現象のリスクを低減します。

    とくに、縦方向の溝がしっかりと設計されているタイヤは、直進時の排水性が高く、雨天時の安定性が向上します。

    タイヤの排水性

    排水性とは

    排水性とはタイヤの進行方向に水を弾き飛ばす性能と、接地部分の水を後方に流し出す性能です。

    1. タイヤの駆動力、制動力、およびけん引力の増加
    2. 操縦性、および安定性の向上
    3. タイヤの放熱性の向上
    4. 排水効果

    コンパウンドに含まれるシリカの配合

    タイヤのゴム素材(コンパウンド)にシリカを配合することで、路面との密着性が向上し、ウェット路面でのグリップ力が高まります。シリカはゴムの柔軟性を保ちつつ、低温時や湿潤路面での性能を向上させる効果があります。

    ただし、シリカの配合量が多すぎると発熱性が高まり、転がり抵抗が増加するため、各メーカーは最適なバランスを追求しています。

    タイヤの残溝と劣化状態

    タイヤの溝が浅くなると、排水性能が低下し、滑りやすくなります。とくに、溝の深さが1.6mm未満になると、法的にも使用が禁止されており、安全性が著しく損なわれます。
    また、経年劣化によりゴムが硬化すると、ウェットグリップ性能が低下します。
    製造から5年以上経過したタイヤは、たとえ溝が残っていても交換を検討するのがおすすめです。

    ブリヂストンではタイヤの溝の深さ別で、以下のような実験データが記載されています。

    【雨の日に高速走行したタイヤの接地面積の比較】

    【雨の日に高速走行したタイヤの接地面積の比較】

    参考:ブリヂストン

    上記の実験データでわかるように、タイヤの溝の深さが4mm以下になるとタイヤと地面の設置面積が減少し、ハイドロプレーニング現象が発生する危険性が高まります。

    タイヤのスリップサインが1.6mmより浅い場合でも、制動距離が伸び始める4mm以下になったらタイヤ交換を検討しましょう。

    雨に強い!排水性・グリップが優れているタイヤ6選

    雨に強い!排水性・グリップが優れているタイヤ6選

    雨の日の安全なドライブをサポートするため、プロが選ぶ雨天時に強いタイヤ6選とその特徴をご紹介します。

    【ヨコハマタイヤ】ブルーアース-GT AE51

    ブルーアースGT

    ヨコハマ公式サイトへ

    ヨコハマタイヤのブルーアース-GT AE51は、高い操縦安定性と低燃費性能を融合したグランドツーリングタイヤです。レーンチェンジ時のふらつきを低減し、快適な乗り心地を実現しています。

    新開発の高剛性・非対称パターンにより、力強い走りを提供し、全サイズで最高グレードのウェット性能「a」を獲得しています。

    ブルーアースシリーズは他にもミニバン専用の「BluEarth-RV RV03」
    (全サイズでウェット性能「a」)」、
    「BluEarth-A(全サイズでウェット性能「a」11サイズ、「b」6サイズ)」
    も「雨の日にもさらにしっかり走れる低燃費タイヤ」としておすすめです。

    メーカー ヨコハマタイヤ
    商品名 ブルーアース-GT AE51
    推奨車種 セダン・コンパクト・軽自動車
    ウェット性能 ウェット性能「a」全サイズ
    価格 7,700円〜/1本(単品)〜
    54,900円〜/4本(ホイール付き)

    【ダンロップ】ビューロ VE304

    ビューロ VE304

    ダンロップ公式サイトへ

    ダンロップのビューロ VE304は、静粛性はもちろんのこと、快適性、最高のウェット性能を求める方におすすめのタイヤです。

    『VEURO VE304』に刻まれた「3D波型グルーブ」は特殊な溝の掘りかたをすることで摩耗後でも排水性が悪化しません。

    タイヤの中にスポンジが入っているので走行中の『ゴー』という音を吸収してくれ、乗り心地もいい優れたタイヤになっています。

    メーカー ダンロップ
    商品名 ビューロ VE304
    推奨車種 セダン・ハッチバック・ミニバン・コンパクト・SUV
    ウェット性能 ウェット性能「a」69サイズ、「b」1サイズ
    価格 18,800円〜/1本(単品)
    98,800円〜/4本(ホイール付き)

    【ダンロップ】ルマン5+

    ルマン5+

    ダンロップ公式サイトへ

    ダンロップの「ル・マン V+(LE MANS V+)」は、従来モデル「ル・マン V」からウェット性能が向上しています。天然由来の「サステナブルシリカ分散剤」を採用することでシリカの配合量が増加。ウェットブレーキ性能が従来品より2%向上し、雨天時の安全性が高まっています。

    ゴムもしなやかで、路面の凹凸に柔軟にフィットすることで、乗り心地も改善されています。

    メーカー ダンロップ
    商品名 ルマン5+
    推奨車種 セダン・コンパクト・軽自動車
    ウェット性能 ウェット性能「b」全67サイズ
    価格 7,700円〜/1本(単品)〜
    52,700円〜/4本(ホイール付き)

    【ブリヂストン】プレイズ PX-RV II

    プレイズ

    ブリヂストン公式サイトへ

    ブリヂストンのプレイズ PX-RV IIは、接地形状の適正化とシリカ配合のウェット重視ゴムで高いウェット性能を発揮します。

    濡れた路面でもしっかり曲がり、しっかり止まる性能を追求しています。専用設計とシリカ配合ゴムによりライフ性能を向上させ、全サイズでウェット性能「a」を獲得しています。

    メーカー ブリヂストン
    商品名 プレイズ PX-RV II
    推奨車種 ミニバン・コンパクトSUV
    ウェット性能 ウェット性能「a」30サイズ、「b」6サイズ
    価格 7,700円〜/1本(単品)〜
    52,700円〜/4本(ホイール付き)

    【ブリヂストン】エコピアNH200

    エコピアNH200

    ブリヂストン公式サイトへ

    ブリヂストンのエコピアNH200は、低燃費性と安全性を兼ね備えたタイヤで、摩耗してもウェット性能が低下しにくい設計が特徴です。

    エコピアは新車装着タイヤで装着されることも多いのですが、NH200はタイヤが摩耗してもウェット性能が低下しにくく作られています。

    エコテクノロジー構造により、転がり抵抗を低減し、ウェット性能とライフ性能を両立しています。

    メーカー ブリヂストン
    商品名 エコピアNH200
    推奨車種 セダン・スポーツ・ミニバン
    ウェット性能 ウェット性能「b」全サイズ
    価格 11,550円〜/1本(単品)〜

    【トーヨータイヤ】ナノエナジー3PLUS

    ナノエナジー3PLUS

    トーヨータイヤ公式サイトへ

    トーヨータイヤのナノエナジー 3PLUSは、ウェット性能にさらなる磨きをかけたスタンダード低燃費タイヤです。

    エコタイヤとして一番重要な転がり性能で「NANOENERGY 3」従来モデルの「A」を維持したまま、ウェット性能もcランクからbランクまで上がっており、燃費とウェット性能を両立したエコタイヤです。

    メーカー トーヨータイヤ
    商品名 ナノエナジー3PLUS
    推奨車種 セダン・コンパクト・スポーツカー
    ウェット性能 ウェット性能「b」全サイズ
    価格 4,870円〜/1本(単品)〜
    46,400円〜/4本(ホイール付き)

    滑らないためにできるタイヤ点検方法

    滑らないためにできるタイヤ点検方法

    ● 空気圧をチェックする
    ● タイヤの残溝をチェックする
    ● 偏摩耗していないかチェックする

    空気圧をチェックする

    空気圧不足のまま走行した場合、燃費の悪化や走行性能の低下偏摩耗(タイヤの両肩部が摩耗しやすい)
    が発生する可能性があります。

    空気圧を見るときは、運転席側のドア表示を見ればどのくらい入れるのか分かります。

    空気圧は運転席側のドア表示を見ればよい

    タイヤの残溝をチェックする

    走行の前にはタイヤの残り溝をチェックしましょう。
    とくに雨の日の高速道路等では、タイヤと路面の間の水をかき出す力(排水性能)が低くなり、タイヤが浮く状態になることで、ハンドルやブレーキが効かなくなるハイドロプレーニング現象が発生しやすくなるので、注意してくださいね。

    偏摩耗していないかチェックする

    タイヤの接地面が極端すり減っている箇所がないかを点検しましょう。

    タイヤの偏った摩耗(偏摩耗・片べり)は、空気圧が適正でなかったり、タイヤローテーションをせずに使用していた場合に起こりやすくなります。

    タイヤの異常を見つけ寿命を長くするためにもローテ―ションをおすすめします。

    雨の日に強いタイヤはタイヤワールド館ベストにおまかせ

    雨の日に強いタイヤはタイヤワールド館ベストにおまかせ

    今回は雨に強いタイヤを詳しくご紹介させていただきました。

    夏タイヤも種類がたくさんありどれを選べばいいのか悩みますよね。ベストでは安全にお車に乗って頂く為にもお客様の用途に合ったタイヤを選ばせていただきます。

    みなさまのご来店スタッフ一同心よりお待ちしております!

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    タイヤの基礎知識 ライターチーム タイヤ交換

    タイヤの空気圧の入れ方・確認方法!適正な空気圧を計測する7つのポイント

    タイヤの空気圧の入れ方・確認方法!適正な空気圧を計測する7つのポイント

    車のタイヤの空気圧に関して、以下の疑問を持っていませんか?

    ● 「車のタイヤ空気の入れ方は?自分でできる?」
    ● 「車のタイヤには、どれだけ空気を入れればいいの?」
    ● 「空気圧の入れすぎはよくないの?」

    車のタイヤは目で見たり手で触ったりしても、自転車のように空気圧の変化がわかりにくいですよね。

    空気圧がわからないと「このまま走っても大丈夫?」と不安な気持ちにもなるでしょう。

    空気が不足している状態で運転を続けると、タイヤの劣化や燃費の悪化につながります。2015年〜2019年にJATMAによって行われた調査では、「乗用車の4台に1台が空気圧不足」という結果が判明しました。

    そこで本記事では、空気圧の正しい入れ方や確認方法を詳しく解説し、適正な空気圧を計測するための7つのポイントを紹介します。

    さらに、タイヤの状態チェックや専門家への相談の重要性についても触れています。

    空気圧を適切に管理し、安全で快適なドライブを楽しむための情報が詰まっているので、ぜひ参考にしてください。

    車のタイヤの空気圧とは?

    車のタイヤの空気圧とは?

    車のタイヤの空気圧は、安全で快適な運転に欠かせない要素です。適切な空気圧を保つことで、タイヤの寿命が延び、燃費の向上にもつながります。

    具体的な単位は「kPa(キロパスカル)」や「psi(ポンド毎平方インチ)」で表され、適正な空気圧は車両メーカーによって指定されています。

    一方、空気圧が適正でないと、タイヤの摩耗が早まったり、走行中の安定性が損なわれたりする可能性があるため注意が必要です。

    適正な空気圧は車両メーカーによって指定されています。適正空気圧を保つことは、安全で快適な走行を実現するために不可欠です。

    空気圧は気温や経過時間によって変化するため、月に1回以上の定期的な点検が推奨されます。正しい知識を持ち、適正値を維持することが安全運転の第一歩です。

    タイヤの空気の入れ方

    タイヤの空気の入れ方

    車タイヤの空気の入れ方は、以下の手順で行います。

    1. 適切な空気圧を確認する
    2. 空気圧を測定する
    3. 空気圧を調節する

    それぞれの作業内容を具体的に解説するので、自分で空気圧を調整したい方は、ぜひ参考にしてください。

    適切な空気圧を確認する

    自分の車に合った空気圧は、車種やタイヤサイズによって異なります。通常、運転席のドアを開けた部分や給油口のフタの裏に貼られた「車両指定空気圧」ラベル、または車の取扱説明書に記載されています。

    適正な空気圧は車のドアに記載されている

    kPa(キロパスカル)で表示された指定空気圧を保つことで、タイヤの摩耗や燃費の悪化を防げます。

    もしドアに記載がない場合は、車の取扱説明書でも確認できるので、チェックしてみてください。

    空気圧を測定する

    タイヤの空気圧を計測するには、エアーバルブに空気圧計を使用します。

    空気圧計を購入すれば自宅で計測できますし、ガソリンスタンドやタイヤ販売店では、無料で機材を貸出していることも少なくありません。

    空気圧計を用意したら、以下の5ステップで計測します。

    1. 指定空気圧を把握する
    2. エアーバルブのキャップを外す
    3. 空気圧計を用いて計測
    4. 足りなければ充填
    5. エアーバルブにキャップを締める

    エアーバルブのキャップは小さくなくしやすいため、袋に入れるなどして対策しましょう。

    キャップは空気漏れの防止以外にも、タイヤに水やほこりなどの異物を侵入させないための役割があります。

    キャップはタイヤ販売店などで購入可能なため、万が一なくした際は補充しましょう。

    空気圧を調節する

    空気圧が適正値に達していない場合、以下の方法で調整しましょう。なお、空気圧の調整はタイヤが冷えている状態で行ってください。

    1. 空気圧ゲージを準備する
    2. バルブキャップを外す
    3. 現在の空気圧を測定する
    4. 空気を充填する
    5. 再度空気圧を測定する
    6. 適正値になっているか確認する
    7. 空気漏れをチェックする(シューッという音がしないか確認)
    8. バルブキャップを締める
    9. 作業終了後タイヤ全体を確認する

    空気を入れる際は、適正空気圧の±10%を目安に調整しましょう。

    一方で空気圧を抜く場合は、バルブの中心にあるピンを押すことで空気が抜けます。空気圧を抜く際は、抜きすぎないよう測定器を確認しながら少しずつ調整しましょう。

    空気圧が適正値でない場合のリスク

    空気圧が適正値でない場合のリスク

    タイヤの空気圧が適正値から外れると、車両の安全性や性能に深刻な影響を及ぼします。適正でない空気圧が引き起こす主なリスクは以下の5つです。

    1. 燃費の悪化
    2. 走行安定性の低下
    3. タイヤの異常摩耗
    4. ハイドロプレーニング現象のリスク増大
    5. タイヤの損傷リスク増加

    燃費の悪化

    空気圧が低いと、タイヤのたわみが増加し、転がり抵抗が大きくなることでエンジンへの負荷が増し、燃費が悪化します。

    一般財団法人省エネルギーセンターのテストによれば、適正値から50kPa低い状態で走行すると、市街地では2.5%、郊外では4.3%、高速道路では4.8%燃料消費量が悪化するとの報告がされています。

    一般財団法人省エネルギーセンターのテスト

    参考:一般財団法人省エネルギーセンター

    走行安定性の低下

    適正でない空気圧は、タイヤの剛性を損ない、カーブ走行時にタイヤがよれるなどして走行安定性が低下します。これにより、ハンドル操作が重くなったり、左右に取られるなどの影響が生じ、運転の安全性が損なわれてしまう可能性があります。

    タイヤの異常摩耗

    空気圧が低くても高くても、タイヤの接地面積が増加し、特定の部位が過度に摩耗する「偏摩耗」が発生します。これにより、タイヤの寿命が短くなり、早期の交換が必要となる場合があります。

    ハイドロプレーニング現象のリスク増大

    空気圧が低いと、タイヤの排水性が低下し、雨天時に路面とタイヤの間に水膜が形成されやすくなります。これにより、ハンドルやブレーキが効かなくなるハイドロプレーニング現象が発生しやすくなります。

    タイヤの損傷リスク増加

    適正でない空気圧は、タイヤの過熱や変形を引き起こし、最悪の場合、走行中のバースト(破裂)につながる可能性があります。バーストは重大な事故の原因となるため、とくに注意が必要です。

    これらのリスクを避けるためには、定期的な空気圧の点検と適正値への調整が不可欠です。安全で快適なドライブを維持するためにも、月に一度のチェックを習慣化しましょう。

    ガソリンスタンドでタイヤの空気をセルフで入れる方法

    ガソリンスタンドでタイヤの空気をセルフで入れる方法

    タイヤの空気を入れる際は、ガソリンスタンドやタイヤ販売店に設置されている機材から行えます。

    基本的には無料で使用できますが、場所によって有料の場合もあるので、事前に確認してください。

    空気圧の調節はセルフサービスのため、以下では機材の使用方法について紹介します。

    ガソリンスタンドなどに設置されている空気充填機の種類は、主に以下の3種類です。

    ● エアータンク式
    ● 据え置き型(デジタル式)
    ● 据え置き型(ダイヤル式)

    場所によって設置されている機材が異なりますが、手順どおりに操作すればとくに難しくありません。

    それぞれの使い方と特徴を見ていきましょう。

    エアータンク式

    エアータンク式の空気圧充填機は、以下の4ステップで使用できます。

    1. エアーバルブのキャップを外す
    2. ノズルをタイヤの差込口に挿入する
    3. +と−ボタンを押して空気圧を調整する
    4. キャップを取り付けて完了

    充填機のノズルをタイヤの差込口に挿入すると、現在の空気圧が計測されるので、不足している分は「+」ボタンを押しながら充填しましょう。

    多く入れすぎた場合は、「−」ボタンを押せば放出できます。

    指定空気圧まで調整できたら、キャップを取り付けて完了です。

    エアータンク式の特徴

    エアータンク式の充填機は、以下の特徴があります。

    ● 持ち運びできる
    ● 空気圧の計測もできる

    エアータンク式の充填機は持ち運びできるので、車を移動させずに空気圧を調整できます。

    また、充填だけではなく、空気圧の計測も同時に行えるのが魅力です。

    据え置き型(デジタル式)

    据え置き型(デジタル式)の空気充填機は、以下の5ステップで使用できます。

    1. メーターに指定空気圧を入力する
    2. エアーバルブのキャップを外す
    3. ノズルをタイヤの差込口に挿入する
    4. 空気が自動で充填される
    5. 終了したらキャップを取り付けて完了

    「+」ボタンと「−」ボタンで指定空気圧を設定したら、空気充填機のノズルをタイヤの差込口に挿入します。

    充填中に鳴っている音が止まったら終了なので、キャップを締めて完了です。

    据え置き型(デジタル式)の特徴

    据え置き型(デジタル式)の空気充填機は、以下の特徴があります。

    ● 空気充填機は移動できない
    ● 空気圧の計測はできない
    ● 設定した空気圧を自動で充填できる

    据え置き型(デジタル式)の充填機は、特定の場所に設置されているため、近くに車を移動させなければいけません。

    空気圧の計測はできませんが、指定空気圧を入力すれば、不足している分を自動で充填してくれます。

    据え置き型(ダイヤル式)

    据え置き型(ダイヤル式)の使い方は、据え置き型充填機(デジタル)とほとんど同じですが、空気圧を調整するのはメーターの横にあるダイヤルです。

    ダイヤルを時計方向に回すと数値が増え、反時計方向に回すと数値が減ります。

    空気圧を設定した後は、充填機のノズルをタイヤの差込口に挿入して自動で空気が調整されます。

    音が鳴り止んだら充填終了の合図なので、キャップを締めて完了です。

    据え置き型(ダイヤル式)の特徴

    据え置き型(ダイヤル式)の空気充填機の特徴は、以下の通りです。

    ● 空気充填機は移動できない
    ● 空気圧の計測はできない
    ● 設定した空気圧を自動で充填できる

    据え置き型(ダイヤル式)の充填機は、デジタル式と同様、移動はできません。

    またデジタル式同様、空気圧を指定すると不足している分を自動で入れてくれるのもダイヤル式の特徴です。

    適正な空気圧を計測するコツ7選

    適正な空気圧を計測するコツ7選

    指定空気圧を保つことでタイヤは長持ちし、燃費の悪化も防げます。

    より正確に空気圧を充填するため、以下の6つの計測する際のコツを紹介します。

    1. 点検はタイヤが冷えている時に行う
    2. 空気圧の上限は+10%までにする
    3. タイヤの空気圧を調べてから充填する
    4. 空気漏れがないか確認する
    5. タイヤ交換後は空気圧を確認する
    6. タイヤの状態も確認する
    7. タイヤの専門家に相談する

    点検はタイヤが冷えている時に行う

    空気圧を計測するのは、以下の時間帯で行うのがおすすめです。

    ・早朝または夜(日が出ていない)
    ・走行前(タイヤが冷えている)

    タイヤが温かいと、内部の空気が膨張して正確な空気圧を計測できません。

    具体的には、気温が10℃上昇する毎に、タイヤの空気圧は10kPa上昇します。

    したがって、正確な空気圧を計測するタイミングは、日が沈んでいる朝や夜、タイヤが冷えている運転前が適しています。

    より正確な空気圧を把握したい方は、空気圧計を購入して、運転前に自宅で計測するのがよいでしょう。

    空気圧の上限は+10%までにする

    空気圧の上限は、指定空気圧の上限+ 10%までにしましょう。

    本来は指定空気圧の数値に沿って充填するべきですが、空気圧点検の頻度を抑えるために、多めに空気を補充したい方は少なくないはずです。

    空気が多すぎれば、乗り心地やタイヤの摩耗具合に影響しますが、指定空気圧の上限+ 10%であれば許容範囲です。

    したがって、指定空気圧の数値を下回らないように、上限の+ 10%の範囲で空気圧を充填しましょう。

    タイヤの空気圧を調べてから充填する

    前輪と後輪の入れるべき空気圧が同じとは限らないので、すべてのタイヤの指定空気圧を確認してから充填しましょう。

    また、純正品からサイズの異なるタイヤに変更した場合は、車に記載された指定空気圧の値が異なります。

    インチアップ等でタイヤサイズを変更した場合、専門店から適正な空気圧の値を確認しましょう。

    空気漏れがないか確認する

    エアーバルブとキャップの間に隙間があれば、走行中に空気が漏れてしまうため、充填後の締め付けはしっかり行いましょう。

    キャップはゴムでできているので、2〜3年ほどで劣化する可能性があります。

    キャップの劣化を見極めるには、洗剤を含んだ水をバルブの付近に垂らす方法が有効です。

    垂らした液体が泡立つのは、隙間から空気が放出されている証拠なので、キャップの交換を検討するのがよいでしょう。

    空気漏れの確認方法

    キャップが固定されているにもかかわらず空気の減りが早い場合は、タイヤ自体が劣化している可能性があるので、買い換えるのがおすすめです。

    タイヤ交換後は空気圧を確認する

    夏タイヤとスタッドレスタイヤを交換する際は、空気圧を確認しましょう。

    タイヤの空気は使用の有無にかかわらず自然と抜けるため、保管している間に指定空気圧を下回る可能性があります。

    また、スタッドレスタイヤは夏タイヤに比べて摩耗が早いので、空気圧が不足しないように注意しましょう。

    スペアタイヤを積んでいる方は、万が一の際に使用できるよう、合わせて空気圧を確認するのがおすすめです。

    タイヤの状態も確認する

    空気圧の点検とあわせて、タイヤの状態に異常がないか確認しましょう。

    タイヤは製造年月日から約4年、もしくは約3万km以上の走行で寿命を迎えます。

    その他にも、以下の状態のタイヤは、交換するのがおすすめです。

    ● スリップサインが露出している
    ● 著しいひび割れがある

    寿命を過ぎたタイヤを使用した場合、交通事故の遭遇や交通違反に該当する可能性があるため、注意が必要です。

    タイヤの寿命を見極める方法は、下記の記事を参考にしてください。

    タイヤの専門家に相談する

    タイヤの空気圧に不安があり自分で判断するのが難しい場合、タイヤ専門店や整備工場など専門家に相談するのがおすすめです。

    タイヤの専門家なら、車種やタイヤの種類、季節や環境に適した空気圧を把握しているため適切に空気圧の調整が可能です。また、タイヤの摩耗状態や小さな傷など、空気圧以外の異常もチェックしてもらえるでしょう。

    とくに、旅行で長距離運転を予定している場合や、荷物を多く積む予定がある場合などは、一度専門家に相談した上で空気圧を調整するのがおすすめです。

    タイヤ専門店である「タイヤワールド館ベスト」でも、タイヤに関する相談を随時受け付けているので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

    →タイヤワールド館ベストに相談してみる

    車用タイヤの空気入れを持っておいたほうがいい人

    車用タイヤの空気入れを持っておいたほうがいい人

    車用タイヤの空気入れは、必ず持っておいたほうがいいわけではありません。しかし、以下のような人は、車用タイヤの空気入れを購入するのがおすすめです。

    ● 通勤や家族の送迎など日常的に車を利用する人
    ● キャンプや長距離ドライブ等が趣味の人
    ● 緊急時に備えておきたい人
    ● 家族や友人の車をメンテナンスする人
    ● 自転車やアウトドア用品をよく利用する人

    車用タイヤの空気入れは、アタッチメントを変えれば自転車のタイヤや各種ボール、キャンプ用のエアマットや浮き輪などにも使えます。

    車用タイヤの空気入れは、安いものであれば5,000円ほどで買えるため、上記に当てはまる人は購入し車の中に常備するといいでしょう。

    車用タイヤの空気入れの選び方

    車用タイヤの空気入れの選び方

    車用タイヤの空気入れの選び方は、以下の5つです。

    ● 使用方法で選ぶ
    ● 作業スピードで選ぶ
    ● 表示単位で選ぶ
    ● 電源の種類で選ぶ
    ● アタッチメントの種類で選ぶ

    それぞれ詳しい内容を確認しましょう。

    使用方法で選ぶ

    使用シーンや目的を考慮することで、自分に合う車用タイヤの空気入れが選べます。

    たとえば車のみに使用するなら、車専用でリーズナブルかつシンプルな空気入れがおすすめです。一方、自転車やボールなどにも使いたい場合、多機能タイプの空気入れがいいでしょう。

    また、持ち運びしたい方は、シガーソケット式やコードレス式が向いています。あるいは、家庭用として自宅だけで使う予定の方は、据え置き型がおすすめです。

    車用タイヤの空気入れは使用用途を考え、自分に合うタイプを選びましょう。

    作業スピードで選ぶ

    作業スピードは、車用タイヤの空気入れを選ぶ上で重要なポイントです。

    とくに、緊急時や複数のタイヤに空気を入れる必要がある際は、短時間で作業できるモデルがおすすめです。

    空気圧の充填スピードは製品によって異なるため、パッケージの情報や口コミなどを参考にしたり、店舗スタッフに相談したりしながら、作業効率の高い空気入れを購入しましょう。

    自宅のみで使用し、作業スピードにこだわりがない方は、お得な値段で買えるものを選ぶのもいいでしょう。

    表示単位で選ぶ

    タイヤの空気圧の測定単位は、製品によって異なるため、事前確認が必要です。日本では主に「kPa(キロパスカル)」が使われ、「psi」や「bar」などの単位が併記されているモデルもあります。

    普段使用している単位が簡単に確認できる空気入れを選ぶと、使いやすく便利です。悩んだ際は、デジタル表示で複数の単位に対応しているものが、視認性が高く使いやすいでしょう。

    なお、空気圧の表示単位は、モデルにより以下4つに分けられます。

    空気圧の表示単位 使用シーン
    kgf/cm2(キログラムフォース) 国産車やバイクに使用されることが多い
    kPa(キロパスカル) 一般的な単位で日本の車両マニュアルにも記載されている
    psi(ポンド毎平方インチ) 海外製品や輸入車で使用される場合が多い
    bar(バール) 一部の製品やヨーロッパでよく使われる

    電源の種類で選ぶ

    車用タイヤの空気入れの電源は、以下の種類に分けられます。

    電源の種類 特徴とおすすめの人
    シガーソケット式 ・車内電源のみで使用できるタイプ
    ・車内のみで利用する人におすすめ
    コードレス式(充電式) ・場所を選ばず使用できる充電タイプ
    ・車以外の用途にも使いたい人におすすめ
    家庭用コンセント式 ・家庭用コンセントで使用するタイプ
    ・自宅のみで使用する人におすすめ

    パワフルな空気圧の充填をしたい方は、安定した電源供給が可能な家庭用コンセント式がいいでしょう。

    手軽さを重視するなら、シガーソケット式やコードレス式(充電式)がおすすめです。

    アタッチメントの種類で選ぶ

    車のタイヤ以外の空気入れにも使用したい方は、アタッチメントの種類で空気入れを選びましょう。

    アタッチメントが付いている空気入れは、一般的に自動車用のバルブだけでなく、自転車用のバルブやボール用のノズルが付属しています。

    アウトドア用品やスポーツ用品など、さまざまなものへの使用が想定される場合、汎用性の高いアタッチメントが付いたモデルがおすすめです。

    アタッチメントの種類で選ぶ際は、自分の使用用途を考慮し購入するといいでしょう。

    おすすめの車用タイヤの空気入れ3選

    おすすめの車用タイヤの空気入れ3選

    ここでは、前章の選び方を踏まえ、おすすめの車用タイヤの空気入れを3つ紹介します。

    ● AstroAI「エアコンプレッサー」
    ● アイリスオーヤマ「充電式エアコンプレッサー」
    ● KUKIIRE「スマート空気入れ」

    それぞれの製品の特徴をわかりやすく解説するので、購入を検討中の方はぜひ参考にしてください。

    AstroAI「エアコンプレッサー」

    AstroAI「エアコンプレッサー」

    引用:Amazon

    項目 内容
    価格 3,999円(税込)
    電源の種類 シガーソケット式
    表示単位 kgf/cm2・kPa・psi・bar
    作業スピードの目安 195/65/R15型の自動車用タイヤを1分で30psiから36psiに空気注入可能
    アタッチメントの種類 自転車用・ボール用・浮き輪用
    製品の重量 1,100g

    AstroAIのエアコンプレッサーは、シガーソケットに接続するだけで使用できます。

    コンパクトな設計で車内での収納も簡単なので、車の中に常備したい方におすすめです。

    デジタルディスプレイを搭載しており、設定した空気圧で自動停止するため、初心者でも使用しやすい点が魅力的です。LEDライトが付いているため、夜間や暗い場所でも使いやすいでしょう。

    アイリスオーヤマ「充電式エアコンプレッサー」

    アイリスオーヤマ「充電式エアコンプレッサー」

    引用:Amazon

    項目 内容
    価格 8,523円(税込)
    電源の種類 コードレス式(充電式)
    表示単位 kPa・psi・bar
    作業スピードの目安 最大空気量8L/minで空気をスピード注入
    アタッチメントの種類 自転車用・ボール用・浮き輪用
    製品の重量 870g

    アイリスオーヤマの充電式エアコンプレッサーは、コードレスで場所を選ばず使用できます。家庭用電源やUSBで充電できる手軽さも魅力的です。

    自動停止機能付きで設定した空気圧で止まるので、充填しすぎる心配もありません。

    付属のバッテリーは「アイリスオーヤマ」コードレス工具シリーズと共通で使用できるため、アイリスオーヤマのコードレス工具を使っている方にもおすすめです。

    KUKIIRE「スマート空気入れ」

    KUKIIRE「スマート空気入れ」

    引用:Amazon

    項目 内容
    価格 7,980円(税込)
    電源の種類 コードレス式(充電式)
    表示単位 kgf/cm2・kPa・psi・bar
    作業スピードの目安 ママチャリ40秒で完了(毎分29Lの充填量)
    アタッチメントの種類 自転車用・ボール用・浮き輪用
    製品の重量 430g

    KUKIIREのスマート空気入れは、スタイリッシュなデザインと高機能が特徴の製品です。

    見やすいデジタル表示で、空気圧を確認しながら簡単に操作できるだけでなく、自動停止機能により適正な空気圧を調整しやすくなっています。

    デザイン性の高さや持ち運びやすさを重視する方には、KUKIIREのスマート空気入れがおすすめです。

    >空気圧の点検は月に一度がおすすめ

    タイヤの空気は時間とともに自然に減少するため、1か月に1回程度の定期的な点検がおすすめです。
    点検は、ガソリンスタンドやカー用品店で行うことが可能です。

    また、エアゲージを使用して自分で測定することも可能です。この際、タイヤが冷えた状態で測定することで、より正確な数値を得られます。

    適切な空気圧を維持することで、車の性能を最大限に引き出し、安全で快適なドライブを楽しめます。定期的な点検と調整を心がけましょう。

    空気圧以外のタイヤのチェックポイント

    空気圧以外のタイヤのチェックポイント

    空気圧以外のタイヤのチェックポイントは、以下の3つです。

    ● 溝の深さ
    ● 傷の有無
    ● バルブの劣化状況

    安全な走行やタイヤの寿命を伸ばすために重要なポイントのため、空気圧とあわせて定期的に確認することが大切です。

    それぞれの具体的な内容を確認しましょう。

    溝の深さ

    タイヤの溝の深さは、グリップ力や雨天時の排水性に大きく影響します。溝が浅いとブレーキ性能が低下し、スリップのリスクが高まるため、非常に危険です。

    溝の深さが1.6mm未満になると、スリップサインが出現し、走行性能の低下につながります。さらに、スリップサインが出た状態のタイヤでは、車検に通りません。

    タイヤの溝は定期的に目視で確認したり、定期点検時に店舗に確認してもらったりして、安全性を保ちましょう。

    タイヤのスリップサインについては、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

    傷の有無

    タイヤに傷やひび割れがあると、走行中のパンクやバーストの恐れがあります。とくに、タイヤ側面の傷や亀裂は、異常が発生するリスクが高く修理も難しい場合が多いです。

    タイヤの傷は、路面の段差や鋭利なものでできる可能性があるため、走行後に目視で確認することで早期発見できます。

    傷以外にも、摩耗によるスリップの危険性もあるため、偏摩耗を防ぐためにタイヤローテーションを行うのも効果的です。タイヤローテーションについては、以下の記事を参考にしてください。

    バルブの劣化状況

    タイヤのバルブは、空気圧を保持する重要な部品ですが、ゴム製のため時間とともに劣化します。劣化したバルブはヒビ割れや硬化につながり、空気漏れを起こすリスクがあります。

    とくに古いタイヤや長期間使用しているタイヤは、バルブが劣化し空気漏れを引き起こすかもしれません。

    タイヤ交換時には、バルブも一緒に点検してもらい、劣化している場合は新しいものと交換しましょう。また、空気漏れについては劣化だけでなく、バルブが確実に締まっているかも確認してください。

    空気圧に関するよくある質問

    よくある質問

    空気圧点検に関するよくある質問に回答します。

    1. どれくらいの頻度で空気圧を計測するべき?
    2. 高速道路に乗る際は高い空気圧にした方がいい?
    3. スタッドレスタイヤと夏タイヤの空気圧は異なる?
    4. 空気圧が低いまま走行するとどうなる?
    5. 空気圧が高いまま走行するとどうなる?
    6. 窒素ガスを充填するメリットは?

    どれくらいの頻度で空気圧を計測するべき?

    空気圧の計測は、1ヶ月に1回のペースで空気圧を計測するのがおすすめです。

    JATMA(日本自動車タイヤ協会)は、タイヤの空気は1ヶ月に5%ほど抜けていると公表しています。

    頻繁に空気圧を確認するのが最善ですが、最低限1ヶ月に1回以上のペースで確認するのがよいでしょう。

    また、使用の有無にかかわらず空気は抜けるので、走行距離が短くても定期的に空気圧の確認をしてください。

    高速道路に乗る際は高い空気圧にした方がいい?

    「高速道路に乗る際は、空気圧を多く入れるべき」という意見もありますが、あえて指定空気圧の数値以上に充填する必要はありません。

    高速道路では、空気圧不足による運転の違和感やタイヤの摩耗を感じやすいですが、指定空気圧が保たれていれば問題ないからです。

    空気圧過多の場合でも、乗り心地の悪さを感じたり、タイヤが摩耗しやすかったりするので、多くとも上限+10%を目安に充填しましょう。

    スタッドレスタイヤと夏タイヤの空気圧は異なる?

    スタッドレスタイヤと夏タイヤは、どちらも同じ空気圧で問題ありません。

    タイヤの性質や形状は異なりますが、タイヤの容量は変わらないからです。

    ただし、保管期間が長いスタッドレスタイヤは、「使用していないから空気は抜けていないはず」と思う方も少なくありません。

    使用の有無にかかわらずタイヤの空気は抜けるので、交換の際は空気圧を確認してから取り付けるのがおすすめです。

    スタッドレスタイヤの詳細な空気圧については、以下の記事をご覧ください。

    空気圧が低いまま走行するとどうなる?

    空気が不足していると、タイヤの状態が悪くなるだけではなく、燃費の悪化や事故の原因につながる可能性もあります。

    適正な空気圧が保たれたタイヤの、地面との接地面積は「はがき1枚分」です。

    しかし、タイヤの空気が不足すれば地面との接地面積が増えて、以下のようなデメリットが発生します。

    ● 摩耗しやすくなる
    ● 発熱してバーストしやすくなる
    ● サイド部分が切れてパンクしやすくなる
    ● 水を排出する溝が埋まるので、水溜まりでスリップしやすくなる
    ● タイヤのたわみで運転しにくい
    ● 抵抗が増すので、燃費が悪くなる

    定期的に指定空気圧を確認して調整するのが重要です。

    空気圧が高いまま走行するとどうなる?

    「定期的に空気を充填するのは面倒だから、一度に多く入れたい」と考える人も少なくないでしょう。

    しかし、空気圧過多のタイヤは、中央部が盛り上がり接地面積が狭くなるので、以下のようなデメリットが発生します。

    ● タイヤが衝撃を吸収しにくくなるので、乗り心地が悪くなる
    ● 接地面積が狭くなるので、ブレーキがききにくくなる
    ● 接地面積が狭くなるので、部分的に摩耗しやすくなる
    ● 障害物を踏んだ際にバーストしやすくなる

    多めに空気を充填したい方は、許容範囲の上限10%を目安に調整するのがおすすめです。

    窒素ガスを充填するメリットは?

    タイヤに空気ではなく、窒素ガスを入れる主なメリットは以下の3つです。

    ● 窒素は抜けにくい
    ● タイヤが劣化しにくい
    ● 気温による影響が少ない

    窒素は、酸素よりもゴムを通り抜けにくい性質があるので、空気の減りを抑えられます。

    また、窒素には水分が含まれていないので、気温の変化による膨張・圧縮や、鉄製のホイールを劣化させにくいのも特徴です。

    窒素ガスを扱っている店は限られますが、ガソリンスタンドやタイヤ販売店で充填できます。

    ただし、窒素の充填はタイヤ1本あたり500円ほどかかるので、料金とメリットを見比べて検討するのがよいでしょう。

    スペアタイヤの空気圧もチェックしたほうがいい?

    スペアタイヤの空気圧も定期的にチェックするのがおすすめです。

    スペアタイヤは、パンクやバーストなどの緊急時に使用するものですが、使用機会が少ないため、空気圧の低下に気づきにくい傾向にあります。スペアタイヤの空気圧が適切でないと、緊急時に役に立たないかもしれません。

    スペアタイヤは使用機会がなく、長時間放置されているため、少し高めの空気圧で調整することが大切です。

    自宅で調整できる方は月に1回程度行い、店舗に依頼する場合は、定期点検時にスペアタイヤの空気圧もチェックしてもらいましょう。

    空気圧に関するお悩みはタイヤワールド館ベストにおまかせください

    空気圧に関するお悩みはタイヤワールド館ベストにおまかせください

    空気圧を適正に保つことで、タイヤの劣化や燃費の悪化を防げます。
    指定空気圧の上限+10%を目安に、定期的にメンテナンスを行いましょう。

    空気圧の充填は、ガソリンスタンドなどに設置された機材で行えますが、調整はセルフです。そのため、自分で調整するのが不安な方は、最寄りのタイヤワールド館ベストにお越しくださいね。

    タイヤワールド館ベスト店舗一覧

    タイヤの空気圧の入れ方をはじめ、タイヤに関するさまざまなことにお悩みの方は、タイヤワールド館ベストの提携店舗を検索して、ぜひお気軽にご相談ください。

    カテゴリー
    サマータイヤ ライターチーム タイヤ交換

    夏タイヤの寿命はどれくらい?製造年月日や許容範囲・交換目安を解説


    「夏タイヤはいつまで使い続けられるの?」「夏タイヤとスタッドレスタイヤの寿命は同じ?」

    これからタイヤ交換を行う場合、上記のような疑問をもつ方もいるでしょう。

    タイヤには寿命があるので、適切なタイミングで交換しなければ、事故に遭遇してしまう可能性もあります。

    そこで今回は、夏タイヤの寿命とタイヤの交換方法について紹介します。

    適切なタイヤ交換のタイミングを見極めて、安全なカーライフを過ごしてください。

    夏タイヤの寿命は?走行距離と製造年月日の目安を紹介

    夏タイヤの寿命は?走行距離と製造年月日の目安を紹介

    夏タイヤの寿命は、以下の4つの基準が目安になります。

    ● タイヤの残り溝が1.6mm以下(4mm)
    ● 走行距離が約3万km
    ● 製造年月日から約4〜5年
    ● タイヤにひび割れや偏摩耗がある

    タイヤの残り溝が1.6mm以下(4mm)

    タイヤの溝が1.6mm以下になると、法律で使用が禁止されています。スリップサインと呼ばれるマークがタイヤの溝に設けられており、これが露出している場合は交換が必要です。

    しかしながら、残り溝が4mmを切ると制動距離が急激に大きくなるという調査もあります。

    制動距離

    参考:ブリヂストン

    法律では1.6mmですが、安全面を考えると4mmだと考えるのが良いでしょう。

    走行距離が約3万km

    約3万km走行すると、夏タイヤが摩耗して寿命を迎えます。

    そもそも寿命とは、タイヤの溝が1.6mm以下の状態を指します。

    道路交通法により、タイヤの溝は1.6mm以上を維持することが義務付けられているからです。

    空気入ゴムタイヤ の接地部の全幅にわたり滑り止めのために施されている凹部のいずれの部分においても 1.6mm以上の深 さを有すること。

    引用:道路運送車両の保安基準の細目を定める告示

    では「なぜ3万kmの走行で溝が1.6mm以下になるの?」と思われる方もいるでしょう。

    具体的な計算方法は、下記のとおりです。

    (8mm-1.6mm)×5,000km=32,000km

    ブランドや種類によって異なりますが、新品の夏タイヤの溝は基本的に約8mmです。

    5,000km走行する毎に夏タイヤは1mm程度摩耗するので、寿命までに走行できる距離は約3万kmになります。

    3万kmの走行で、必ず溝が1.6mm以下になるとは限りませんが、タイヤの寿命を確認する目安として走行距離を意識するのがよいでしょう。

    製造年月日から約4〜5年

    夏タイヤの寿命を判断するもうひとつの方法は、製造されてからの経過年数を確認することです。
    使用済みのタイヤは、製造から約4年で寿命を迎えます。

    タイヤの素材であるゴムは、使用の有無にかか関わらず劣化する性質があり、未使用でも製造から10年以上経過している場合は、品質に異常がないか注意して使用してください。

    製造年月日は、タイヤの側面に記載された「4桁の数字」で確認します。

    タイヤの側面4桁数字の見方

    下2桁は「製造年」で、上2桁は「週」を表します。たとえば、上記の画像は、2015年の12周目(4月)に製造されたタイヤです。

    したがって、製造から4年後の、2019年4月がタイヤを交換するタイミングの目安です。

    製造年月日の見方について詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

    タイヤにひび割れや偏摩耗がある

    ひび割れや偏摩耗などの異常が見られる場合、走行距離や使用年数に関わらず、速やかな交換が必要です。

    偏摩耗とはその名の通り、偏ったすり減りがあるタイヤです。タイヤの摩耗状態に偏りがあると、一部分だけスリップサインが現れてしまい、通常より早く寿命がきてしまいます。

    夏タイヤの交換時期を確認する方法

    夏タイヤの交換時期を確認する方法

    前章で紹介した夏タイヤの寿命は、あくまで目安に過ぎません。

    なぜなら、夏タイヤの寿命は品質や保管方法、運転の仕方によって変わるからです。

    丁寧に運転をしていれば3万km以上走行することも可能ですし、適切ではない方法でタイヤを保管すれば、1年以内に寿命を迎えることもあります。

    したがって、タイヤを交換するタイミングは、以下の2つに注意しながら目視で確認するのがおすすめです。

    ・スリップサインが露出していないか?
    ・深いひび割れがないか?

    順番に解説していきます。

    スリップサインが露出していないか

    タイヤには、摩耗具合を確認できる「スリップサイン」があります。

    下記のように、溝が1.6mm以下になると、スリップサインが露出します。

    スリップサイン

    引用:ダンロップ公式サイト

    スリップサインが露出したタイヤを使用している場合、交通違反で反則金が課せられるので速やかに交換してください。

    また、スリップサインを確認する際は、すべての箇所を確認しましょう。

    走行中のタイヤが均等に摩耗するとは限らず、一部分が集中して削れる可能性もあります。

    そのため、設置された4〜9箇所のスリップサインをすべて確認して、タイヤの摩耗具合を判断しましょう。

    スリップサインの見方について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

    深いひび割れがないか

    タイヤに著しいひび割れがあれば、交換するのがよいでしょう。

    タイヤの素材はゴムなので、時間の経過とともにひび割れが発生します。

    細かいひび割れであれば走行可能でも、深いひび割れはパンクやバースト(破裂)の原因になります。

    運転に支障があるほどのひび割れか見極めるのは難しいので、細かな傷を発見したらタイヤ販売店などに勤めるプロに相談するのがおすすめです。

    また、ゴムの性質上、熱や湿度、紫外線も劣化の原因になります。

    未使用のタイヤでもひび割れを起こす可能性があるので、交換の際は必ず確認するようにしましょう。

    タイヤの品質を保つための適切な保管方法を後述しているので、ぜひ参考にしてください。

    夏タイヤの寿命を伸ばすコツ5選

    夏タイヤの寿命を伸ばすコツ5選

    寿命を過ぎたタイヤを使うのは危険なので、異変を感じた際はすぐスグに交換してください。

    しかし、「お金がもったいないので、なるべく長く使い続けたい」と感じる方も少なくないでしょう。

    そこで、タイヤの寿命を伸ばすコツを5つ紹介します。

    ・タイヤローテーションを行う
    ・空気圧をチェックする
    ・必要最低限の荷物を乗せる
    ・ホイールアライメントを調整する
    ・適切な方法で保管する

    順にご説明します。

    タイヤローテーションを行う

    タイヤの寿命を伸ばすために、定期的にタイヤの配置を交換するのがおすすめです。

    車の構造や重量によって、前後どちらかのタイヤに集中して負荷がかかることは少なくないからです。

    負荷がかかるタイヤから摩耗が進むので、定期的にタイヤローテーションを実施しましょう。

    ただし、タイヤローテーションを行う際は、車種やタイヤの種類によって取り付け方が決まっているので注意してください。

    たとえばFF車とFR車のタイヤローテーションは、以下のように行います。

    タイヤローテーション

    引用:ダンロップ公式サイト

    FF車(前輪駆動) FR車(後輪駆動)
    前輪はそのまま後輪に移動 後輪は左右を入れ替えて前輪に移動
    後輪はそのまま前輪に移動 前輪は左右を入れ替えて後輪に移動

    タイヤローテーションを頻繁に行うのは少々手間なので、タイヤが1mm摩耗する5,000kmの走行距離を目安に交換するのがおすすめです。

    また、タイヤ交換をお店に依頼する場合は、念の為タイヤローテーションの希望を伝えておくのがよいでしょう。

    空気圧をチェックする

    空気圧を適正に保つことも、夏タイヤの寿命を伸ばす方法のひとつです。

    なぜなら、空気圧が不足しているタイヤは地面との接地面積が増えるため、摩耗しやすくなるからです。

    適正な空気圧は、運転席のドア開口部に貼られた「車両指定空気圧」から確認しましょう。

    車両指定空気圧

    ただし、指定空気圧よりも多く空気を充填しても、地面との接地面積が減って負荷が集中するため、タイヤの摩耗が早まります。

    空気を充填する際は、指定空気圧の上限10%以内に留めるのがおすすめです。

    空気圧の計測と充填は、ガソリンスタンドやタイヤ販売店で行えます。

    適正な空気圧を保ったタイヤは劣化だけでなく、燃費の悪化も防げるので、調整する際は下記の記事を参考に行ってください。

    必要最低限の荷物を乗せる

    夏タイヤの寿命を伸ばすために、不要な荷物はなるべく車から降ろしましょう。

    車が重いと、その分タイヤへの負担も大きくなり、摩耗を早めてしまいます。

    また、車が重いほど走行に必要な燃料が増えるので、燃費の悪化にも影響します。

    したがって、夏タイヤの劣化と燃費の悪化を抑えるために、不要な荷物を車に載せないようにしましょう。

    ホイールアライメントを調整する

    タイヤの適正な設置角度であるホイールアライメントを守り、過度な摩耗を防ぎましょう。

    縁石への衝突や経年劣化などが原因で、タイヤの適正な設置角度がズレることがあります。

    設置角度がズレた状態で走行を続ければ、タイヤの一部が集中して摩耗することもあります。

    明らかに角度がズレている場合は走行中に違和感を覚えますが、若干のズレは気づきにくいため、定期的に店頭で確認するのがおすすめです。

    適切な方法で保管する

    夏タイヤの寿命を伸ばすため、保管方法に注意してください。

    タイヤはゴムでできているので、未使用の状態でも時間の経過とともに劣化します。

    保管場所の気温や湿度、紫外線などの影響でタイヤの劣化は早まるため、適切な方法で管理しましょう。

    具体的には、以下の手順で夏タイヤを管理するのが有効です。

    1. タイヤを水洗いする
    2. しっかり乾燥させる
    3. タイヤの空気圧を抜いて保管する

    タイヤは汚れや湿度の影響で劣化しやすいため、しっかり洗浄して乾かしてください。

    また、走行時の空気圧の状態で保管すると、内圧でゴムに負担がかかるので、半分ほど空気圧を抜いておくのがよいでしょう。

    タイヤを長持ちさせるための保管方法については、下記の記事で詳しく紹介しています。

    夏タイヤはスタッドレスタイヤよりも寿命が長い

    夏タイヤはスタッドレスタイヤよりも寿命が長い

    一般的に、新品の夏タイヤは溝が8mmなのに対して、スタッドレスタイヤは10mmです。

    「それじゃあ、寿命が長いのはスタッドレスタイヤ?」と思われるかもしれませんが、寿命が長いのは夏タイヤです。

    夏タイヤとスタッドレスタイヤの寿命の違いを、以下にまとめました。

    夏タイヤ スタッドレスタイヤ
    製造年月日 約4年 約4年
    走行距離 約3万km 約1万km

    経過年数の寿命は大差ありませんが、走行距離の寿命が短いのはスタッドレスタイヤです。

    スタッドレスタイヤに使用されているゴムには、低い気温でもしなやかさが損なわれないように、夏タイヤよりも柔軟性が高いものが使用されています。

    そのため、地面との接地面積が増えて、タイヤの摩耗が早くなります。

    夏タイヤをメインに使用して、以下のタイミングでスタッドレスタイヤに切り替えれば、タイヤの交換頻度を抑えられるでしょう。

    ・最低気温が3℃以下(路面が凍結する可能性が高い)
    ・11月〜4月の間(積雪の可能性が高い)

    スタッドレスタイヤと夏タイヤの詳細な使い分けについて知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

    夏タイヤを限界まで使うのは危険

    夏タイヤを限界まで使うのは危険

    前章ではタイヤの寿命を伸ばす方法を紹介しましたが、異変を感じた場合はすぐに交換しましょう。

    タイヤを限界まで使うと、以下のようなリスクが考えられます。

    ・水を排出する溝が浅くなり、濡れた路面でスリップする
    ・ブレーキが効きにくくなり、人や物に衝突する
    ・タイヤが劣化して走行中にバースト(破裂)する

    交換の手間を惜しんでタイヤを使い続けると、大きな代償を支払わなければならない可能性もあります。

    したがって、「そろそろ寿命かもしれない」と感じた際は、迷わずタイヤ交換をするのがおすすめです。

    寿命の見極めが難しい場合は、タイヤ販売店やディーラーで判断してもらうのもよいでしょう。

    タイヤを交換する方法

    タイヤを交換する方法

    寿命が近づいてきたタイヤを交換する方法は、以下3つの方法があります。

    ・自分で交換する
    ・タイヤを購入してお店で交換する
    ・お店でタイヤを購入して交換する

    それぞれタイヤ交換にかかる費用や労力が異なるため、自分に合った方法を試してください。

    自分で交換する

    「タイヤ交換にお金をかけたくない」という方は、インターネットでタイヤを購入して自分で交換する方法がおすすめです。

    工具を購入する費用はかかりますが、2回目以降はタイヤを購入するだけで交換できます。

    取り付けに必要な工具や、タイヤの選び方を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

    タイヤを購入してお店で交換する

    「なるべく安い価格でタイヤ交換はしたいけど、取り付けはプロに任せたい」という方におすすめな交換方法です。

    インターネットのタイヤ販売は、店頭に比べて安い傾向にあります。

    取り付けの工賃はかかりますが、タイヤ代と労力を抑えられるのが特徴です。

    タイヤワールド館ベストでは、取付工賃込みの商品もありますので、そのようなタイヤを選択するのも一つの手です。

    「自分の車に合ったタイヤがわからない」という方は、以下の記事を参考に選ぶのがよいでしょう。

    また、タイヤの摩耗を抑えるために、交換と同時にホイールアライメントの点検も行うのがおすすめです。

    お店でタイヤを購入して交換する

    店頭でタイヤを購入すれば、そのまま取り付けてもらえます。

    「とにかく簡単にタイヤ交換を済ませたい」という方におすすめの交換方法です。

    ただし、タイヤの品揃えは店頭よりもインターネットの方が充実している可能性があります。

    タイヤワールド館ベストでは、約2,500種類以上のタイヤを販売しています。

    より多くの選択肢の中からタイヤを選びたい方は、ぜひ一度サイトをご覧ください。

    タイヤに異変を感じたらすぐに交換しよう

    タイヤに異変を感じたらすぐに交換しよう

    夏タイヤの寿命は、走行距離にして約3万km、製造から約4年が目安です。

    しかし、タイヤの寿命は品質や管理状態によって異なるので、目視で判断するのがおすすめです。

    寿命を過ぎたタイヤを使用した場合、スリップやバーストなどの交通事故に遭遇する可能性があります。そのため、少しでもタイヤに異変を感じたら、すぐに交換しましょう。

    タイヤの寿命を守って、充実したカーライフを過ごしてください。

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    タイヤのひび割れの原因と許容範囲は?対処法や保管方法などもご紹介!

    タイヤのひび割れがおきる原因は?

    タイヤのひび割れがおきる原因とは?

    タイヤのひび割れの主な原因は以下の4つです。

    1. 紫外線や摩擦熱による劣化
    2. 傷などによる局部への応力の集中
    3. 空気圧不足などによる過度の屈伸
    4. タイヤワックスや艶出し剤などの塗りすぎ

    詳しく説明します。

    1. 紫外線や摩擦熱による劣化

    紫外線や摩擦熱による劣化

    タイヤのゴムは熱の影響を受けやすく、特に夏場はアスファルトの路面温度がかなり上昇するため注意が必要です。

    タイヤのゴムは熱による劣化で固くなり、ひび割れを起こしやすくなります。

    また、夏の厳しい日差しは強い紫外線を含んでいます。この紫外線を受け続けることが、タイヤの劣化へと繋がります。

    タイヤのひび割れやシワは、そのままにしておくとバーストやパンクに繋がってしまう可能性があるので、夏場は特に気をつけましょう。

    2. 傷などによる局部への力の集中

    傷などによる局部への応力の集中

    タイヤに一度傷がついてしまうと、その弱った部分に力が集中し、劣化が進んでしまいます。

    とくに==決められた荷重以上の荷物を積載している車両/==は、燃費の悪化だけでなく、タイヤの劣化も早まりますので、使用しない荷物は車から適宜おろしましょう。

    3. 空気圧不足などによる過度の屈伸

    空気圧不足などによる過度の屈伸

    空気圧は不足しても、多く入れすぎても偏摩耗の原因となります。空気圧不足ではタイヤの両端が偏摩耗し、入れ過ぎでは中心が偏摩耗してしまいます。
    空気圧は高めにする場合でも規定値よりプラス10くらいにしておくのがおすすめです。

    タイヤは適正な空気圧で本来の性能を発揮するので、車種に適した空気圧で走行しましょう。

    タイヤワックスや艶出し剤などの塗りすぎ

    タイヤの見栄えをよくするタイヤワックスや艶出し剤ですが、タイヤの劣化を早める場合があります。

    特に油性のワックスには石油系溶剤が含まれている商品があり、これはタイヤのゴム成分を徐々に溶かしてしまう恐れがあります。

    したがって、タイヤワックスを使用する際には水性のものを選ぶことをおすすめします。

    タイヤのヒビ割れの許容範囲と基準

    タイヤのヒビ割れの許容範囲と基準

    実際にタイヤにひび割れを発見してしまった場合、以下のポイントに注意してどの程度であれば走行可能であるか確認しましょう。

    ●ひび割れの深さや幅
    ●タイヤの製造年月日

    ひび割れの深さや幅


    まず、ひびの状態を確認してください。ひび割れがタイヤ内部のコードに達している場合は、タイヤ交換が必要です。ひび割れが深くまで達している場合バーストの危険性も高まります。

    じつは、タイヤのひび割れの許容範囲については、日本自動車タイヤ協会により使用許容範囲のレベルが設定されています。

    タイヤのひび割れの許容範囲

    引用:日本自動車タイヤ協会

    判断基準はシンプルでひび割れ(クラック)がタイヤ内部のコードに達しない限り継続使用は可能です。

    タイヤの製造年月日

    ゴムの性質上、経年劣化でひび割れはどうしても発生してしまうので、タイヤの製造年月日もチェックしましょう。

    タイヤの製造年刻印

    ↑こちらがタイヤに刻印されている製造年月日です。
    赤枠で囲んでいるところに【2721】とありますが、これは【2021年27週】に製造されたタイヤということになります。

    また、ブリヂストンは、劣化したタイヤについて以下のように説明しています。

    使用開始後5年以上経過したタイヤについては、継続使用に適しているかどうか、すみやかにタイヤ販売店等での点検を受けられることをお奨め致します。(中略)外観上使用可能のように見えたとしても(溝深さが法律に規定されている値まですり減っていない場合も)製造後10年(注)経過したタイヤ(含むスペアタイヤ)は新しいタイヤに交換されることをお奨め致します。


    引用元:ブリヂストン

    いつ購入したかの目安にもなるので、製造年月日の見方は覚えておくと良いかと思います。

    タイヤのひび割れは修理できる?

    ひび割れは補修できる?

    結論からいうと、タイヤのひび割れは補修はできません。

    なぜなら、タイヤはゴム製品で経年劣化が主な原因となるため、ひび割れは進行していく一方だからです。

    タイヤが地面に接地した際にゴムが伸び縮みしますが、そのゴムが硬くなると伸び縮みしにくくなり、段々と細かいひびが大きくなりゴムが割れてしまいます。

    タイヤの内側には骨組みがあり、そこにゴムを巻き付けて製造されています。

    この骨組みは鉄のワイヤーで出来ているので、ひびが入っている隙間から水等が侵入してしまうと錆びてしまいます。

    錆びてしまうと、走行中に骨組みとゴムが剝がれてしまいこれによりタイヤの強度が下がり、走行の負荷に耐えられず最悪の場合、バーストしてしまう可能性があります。

    ひび割れの状態で走行を続けていると起きること

    ひび割れの状態で走行を続けていると起きること

    タイヤのひび割れは修理・補修が不可能なので、交換以外に方法はありません。そのまま使用し続けてしまうとひび割れが進行し、バーストを起こしてしまう危険性が高まります。

    実際にバーストしてしまったタイヤ

    ダンロップ公式HPより引用

    タイヤのバーストとはタイヤに負荷がかかることでタイヤ内が発熱し、車の走行中にタイヤが破裂してしまう現象のことです。

    衝撃でハンドルが取られる等、コントロールが効かなくなり車が意図しない動きをしてしまうので、最悪の場合、周囲を巻き込む大事故や死亡事故に発展してしまう為非常に危険です。

    また、タイヤはゴムのしなやかさで路面へ密着してグリップ力を発生させたり、路面からの衝撃を和らげる働きをしています。

    経年劣化で固くなったゴムは路面へ密着できず、グリップ力が低下して滑りやすくなったり、乗り心地の悪化・ロードノイズの増大を招くこともあります。

    もし使用している車両のタイヤにひび割れが確認された場合は、早めにタイヤを交換することをおすすめします。

    タイヤのひび割れ・劣化を遅らせる保管方法

    タイヤの劣化を遅らせる保管方法

    タイヤの劣化を遅らせる保管方法のポイントは以下の3つです。

    1. 直射日光や雨を避け、空気を抜いて保管する
    2. 油や熱を避けて保管する
    3. タイヤを過剰に洗浄しない

    詳しく見ていきましょう。

    1. 直射日光や雨を避け、空気を抜いて保管する

    直射日光や雨を避け、空気を抜いて保管する

    ゴムは紫外線により劣化するので、長期間日光にさらしておくとゴム表面にひび割れが発生します。

    またタイヤの空気圧は、クルマの車重や荷重がかかっても十分に耐えられるよう設定されており、かなりの内圧がかかっています。

    取り外してそのまま保管すると、内圧でゴムに負担がかかり劣化やひび割れがより進んでしまいます。

    空気を抜くことでゴムに負担がかからず、劣化やひび割れが抑制されます。

    タイヤは暗く涼しいところで、空気を抜いて保管しましょう。

    2. 油や熱を避けて保管する

    油や熱を避けて保管する

    ゴムは油を吸収する性質を持っているので、油分が発生する環境での保管は避けましょう。

    また、ストーブの近くなど高熱の場所でもゴムが老化してしまいます。

    油が付着したらきれいに拭き取り、せっけん水で洗ってください。
    また熱源の近くでは保管しないでください。

    3. タイヤを過剰に洗浄しない

    タイヤを過剰に洗浄しない

    洗剤やタイヤワックスなどでの過剰な清掃は表面を傷めやすく、サイドウォールを中心に「オゾンクラック(亀裂)」を発生させ、場合によっては空気漏れを起こします。

    通常は水洗いにとどめ、ひどく汚れた場合だけ洗剤を使い、乾いた布で拭くようにしましょう。

    ひび割れでタイヤを新調するならタイヤワールド館ベストへ

    ひび割れでタイヤを新調するならタイヤワールド館ベストへ

    タイヤのひび割れは経年劣化や空気圧、外部からの衝撃などさまざまな原因で起こります。

    ひび割れに気付かないまま走行してしまうと、パンクやバーストを起こし操縦が困難になります。

    重大な事故を引き起こす危険性もあるので、タイヤがひび割れしていないかこまめに確認をするようにしましょう。

    新しいタイヤの購入はタイヤワールド館ベストがおすすめです。

    定期的にひび割れの点検をして、安心安全なドライブを楽しんでくださいね。

    タイヤワールド館ベスト店舗一覧

    西多賀店
    西多賀店
    TEL: 022-398-3801
    住所:仙台市太白区泉崎2-23-17
    アクセス:仙台国道286号線沿い
    営業時間:10:00~19:00