最終更新日 2025年2月4日
車のヘッドライト交換には、主に「バルブのみの交換」と「ヘッドライトユニット全体の交換」の2種類があります。
バルブ交換は比較的手軽で費用も抑えられますが、ユニット全体の交換となると費用が高額になる場合があります。本記事では、それぞれの交換手順やライトの種類、費用の目安について詳しくご紹介します。
- ヘッドライト交換は大きく分けて2種類
- ┗バルブの交換
- ┗ヘッドライトユニット全体の交換
- ヘッドライトの種類とそれぞれの特徴と注意点
- ┗ハロゲンのメリット・デメリット
- ┗HIDのメリット・デメリット
- ┗LEDのメリット・デメリット
- ┗HIDとLEDの比較
- ヘッドライト交換にかかる時間と費用の目安
- ┗交換時間
- ┗交換費用
- 【DIY】バルブ交換であれば自分でできる
- ┗古いバルブの取り外す
- ┗新しいバルブの取り付ける
- ┗点灯するか最終チェックする
- バルブ交換を自分で行う際の注意点
- ┗エンジンとライトの冷却
- ┗バッテリーの端子を外す
- ┗手袋を着用する
- ┗適合するバルブか確認する
- ヘッドライトの交換もタイヤワールド館ベストにおまかせ
ヘッドライト交換は大きく分けて2種類
ヘッドライトの交換には「バルブの交換」と「ヘッドライトユニット全体の交換」の2つの方法があります。
バルブの交換
ヘッドライトのバルブ(電球)を交換する方法です。比較的低コストで、自分で交換することも可能です。おしゃれや明るさの向上を目的として交換される方も多くいらっしゃいます。
ヘッドライトユニット全体の交換
ヘッドライト全体を新しいものに交換する方法です。この場合、費用が高額になることがあり、数十万円かかることもあります。主にヘッドライトの損傷や劣化が激しい場合に検討されます。
ユニット全体の交換はプロにまかせることをおすすめですが、参考まで手順をご説明すると以下の通りです。
- バンパーを外す
- ヘッドライトユニットを外す
- 付いているHIDバーナーを外す
- LEDバルブを取り付ける
- コネクターを接続
- 収める
- ゴムキャップ取付
ヘッドライトの種類と特徴
ヘッドライトには以下の3種類があります。
● HIDライト
● LEDライト
特徴やメリットとデメリットも詳しく見ていきましょう。
ハロゲンのメリット・デメリット
ハロゲンは、HIDが登場するまでヘッドライトのほとんどに使用されていたタイプです。フィラメントと呼ばれる電球の中にある細かい線が発光することで、対向車に優しい淡い暖色系の光を放つのが特徴です。
雨や霧の中でも前方を明るく照らすことが可能です。
メリット | デメリット |
---|---|
・比較的安く入手できる ・自分でも交換することができる |
・HIDやLEDほどの明るさはない ・消費電力が多い上に寿命が短い |
HIDのメリット・デメリット
HIDは高輝度放電ランプともいい1990年代に普及が始まりました。ハロゲンランプのようにフィラメントがなく、空中放電を起こすことで発光するのが特徴です。
HIDはヘッドライトバルブの中で最も明るい光を発し、消費電力も35〜55Wと省電力です。さらに、カラーバリエーションが豊富という魅力もあります。
メリット | デメリット |
---|---|
・ヘッドライトバルブの中で最も明るい ・寿命が長い |
・消費する電力が多い ・点灯まで遅い ・LEDと比べてカットラインがモヤっとする |
LEDライトのメリット・デメリット
LEDとは発光ダイオードを使ったライトのことをいいます。消費電力は約20Wと少なめで、発熱もほとんどありません。
明るさはHIDに劣りますが、すぐに最大の光量に達します。このような特徴から、今後はLEDの普及が進むと考えられています。
メリット | デメリット |
---|---|
・明るい ・寿命が長い ・発熱がほとんどない ・省電力 |
・価格が高い |
HIDとLEDの比較
当店で実際にHIDからLEDへのヘッドライト交換の作業をした際に、比較してみました。
ハイビームの場合はこちら▼
いかがでしょうか。LEDの方が広範囲の照射力が強く、純白光、カットラインがくっきりと出ていますよね。
LEDだから、HIDだから、といったことはないのですが、たまに対向車のライトが明るすぎて眩しいということがありますよね。
そのような場合はヘッドライト交換をした商品の性能が悪かったり、光軸の調整が上手くいっていなかったり、といった可能性があります。心当たりがある場合は一度確認してみてください。
ヘッドライト交換にかかる時間と費用の目安
ヘッドライト交換にかかる時間と交換費用の目安を見ていきましょう。
交換時間
ヘッドライトのバルブ交換にかかる時間と費用は、選択するバルブの種類や車種によって異なります。一般的に、ハロゲンバルブの交換には約30分から1時間、HIDやLEDバルブの場合は約1時間から2時間を要します。
種類 | 作業時間 |
---|---|
ハロゲン | 30分~1時間 |
HID・LED | 1時間~2時間 |
※車種により異なります
交換費用
費用面では、ハロゲンバルブは部品代が1,000円から2,000円程度で、これに工賃が加算されます。
一方、HIDやLEDバルブは部品代が10,000円から30,000円と高めで、同様に工賃が別途必要です。
ただし、費用は車種や作業の難易度によって変動するため、正確な見積もりを得るには専門店に相談することをおすすめします。
種類 | 交換費用 |
---|---|
ハロゲン | 1,000円~2,000円+工賃(車種により異なる) |
HID・LED | 10,000円~30,000円+工賃(車種により異なる) |
※工賃は車種により異なります
※ハロゲンからHIDへ交換したいケースでは専用のキットが必要となり50,000円ほどになる可能性もあります。
【DIY】バルブ交換であれば自分でできる
ヘッドライトのバルブ交換であれば、自分で行うことができます。手順は以下の3ステップです。
- 古いバルブの取り外す
- 新しいバルブを取り付ける
- 点灯するか最終チェックする
古いバルブの取り外す
ボンネットを開け、ヘッドライトの裏側にあるコネクターを外します。次に、防水用のゴムカバーを慎重に取り外し、バルブを固定している金具を外してから、古いバルブを取り出します。
新しいバルブの取り付ける
新しいバルブを取り付ける際は、ガラス部分に触れないよう注意し、正しい位置にしっかりと固定します。その後、取り外した順序で金具、ゴムカバー、コネクターを元に戻します。
点灯するか最終チェックする
作業完了後はエンジンを始動し、ヘッドライトが正常に点灯するか確認してください。
バルブ交換は車種やバルブの種類によって難易度が異なります。作業に不安がある場合や、適切な工具がない場合は、専門店や整備工場に依頼することをおすすめします。
ヘッドライトは夜間の安全運転に欠かせない重要な部品です。定期的な点検と適切な交換を行い、安全なドライブを心掛けましょう。
バルブ交換を自分で行う際の注意点
ヘッドライトのバルブ交換を自分で行う際には、以下の4つの点に注意することが重要です。
● ヘッドランプスイッチとエンジンをオフにする
● 手袋を着用する
● 適合するバルブか確認する
エンジンとライトの冷却
ヘッドライトのバルブは点灯中や消灯直後は高温になっています。火傷を防ぐため、エンジンとライトをオフにし、十分に冷めてから作業を開始してください。
バッテリーの端子を外す
感電やショートを防ぐため、作業前にバッテリーのマイナス端子を外すことをおすすめします。
車両の電気系統は、車体の金属部分をマイナス(アース)として利用しています。そのため、マイナス端子が接続されたままプラス端子を外そうとすると、工具が車体の金属部分に触れることで、プラスとマイナスが直接つながり、ショートを引き起こす危険性があります。
手袋を着用する
バルブのガラス部分に手の油分が付着すると、点灯時に熱が集中し、バルブの寿命を縮めたり破損の原因となります。滑り止め付きのゴム手袋や軍手を着用し、直接触れないようにしましょう。
適合するバルブか確認する
車種に適合し、車検基準を満たしたバルブを選ぶことが重要です。光の色や明るさが基準に適合しているか確認してください。
ヘッドライトの交換もタイヤワールド館ベストにおまかせ
いかがでしたでしょうか。今回はヘッドライトの種類、交換についてのご紹介でした。最近のクルマは、電灯関係をLEDにしていることも多く、バルブも品質が向上しています。
そのため、ヘッドライトが点灯不良を起こすことも少なくなっています。しかし、電灯関係はいつ寿命がくるかわかりません。夜中に乗車している際、突発的にヘッドライトが点灯しなくなることもあり得るのです。
リスクを避けるためにも、ヘッドライト交換時期の目安を守りましょう。バルブ交換ならDIYでも可能ですが、少しでも不安な場合は業者に依頼することをおすすめします。

タイヤワールド館ベスト仙台本店 店長
趣味:温泉・サウナ(週2でいきます!)
モットー:笑顔・お客様に満足頂ける商品提案・接客を行う
特技:お客様のお顔を覚える記憶力
若手店長ながらも誠実な接客と絶やさない笑顔でリピーターが多い。