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ホイールの知識 ライターチーム

ホイールナットに付いた錆を取る方法5選!錆びないための予防対策も紹介

最終更新日 2024年4月22日

ホイールナットに付いた錆に関して、以下の悩みを感じていませんか?

● 錆を取るにはどうすればいいの?
● ホイールナットの錆は放っておくと危険?
● 錆が付きにくくする方法を知りたい

ホイールナットが錆びると、見た目だけでなく車の走行にも影響を及ぼす可能性があり、放置するのは危険です。

本記事では、ホイールナットの錆の取り方や予防対策、錆による車へのリスクなどを紹介します。ホイールナットの錆に悩む方は、ぜひ参考にしてください。

ホイールナットに錆が付く原因

ホイールナットに錆が付く原因

ホイールナットに錆が付く主な原因は、以下の4点です。

● 雨水が貯まることによる湿気
● 排気ガスやホコリなどの汚れ
● 塩分や硫黄などの付着
● 保護塗装の破損や劣化

錆の主な原因は酸素と水分が含まれた空気が、ホイールナットの金属部分に触れることで引き起こされる化学反応です。

さらにホイール表面に汚れや塩分などが付着したり、ホイールを保護している塗装が剥がれたりすることで、錆が広がりやすくなります。

ホイールナットの錆が広がると、ホイールだけでなくタイヤ全体の機能にも影響を及ぼします。そのため、錆が発生したらすぐに取り除くことが大切です。こまめにメンテナンスを行うことが、効果的な錆対策につながります。

ホイールナットに付いた錆を取る方法5選

ホイールナットに付いた錆を取る方法5選

ホイールナットに付いた錆を取る方法は、以下の5つです。

  1. ワイヤーブラシを使う
  2. 錆取り剤を使う
  3. 重曹を使う
  4. クエン酸を使う
  5. 専門業者に依頼する

自宅で簡単にできる方法もあるため、ぜひ試してみてください。それぞれの詳しい方法を確認しましょう。

1.ワイヤーブラシを使う

軽い錆なら、金属製のワイヤーブラシで削り取れます。ワイヤーブラシは用途により、以下の3種類に分かれます。

ワイヤーブラシの種類 用途
真鍮(しんちゅう) しつこい汚れの除去
ナイロン 傷つきやすい部分の掃除
ステンレス 水回りの汚れや錆落とし

錆の状況や付いた部分によって、ワイヤーブラシの種類を使い分けましょう。ホイールナットの場合、真鍮とステンレスのどちらかが有効の可能性があります。

使用方法は簡単で、錆の部分を磨くように削り落とすだけです。ただしステンレスの場合はブラシ分が硬く、ホイールを傷つける恐れもあるため、慎重に様子を見ながら使用しましょう。

2.錆取り剤を使う

ワイヤーブラシでは落ちそうにない頑固な錆に対しては、錆取り剤が有効です。

錆取り剤は主に2つのタイプがあり、それぞれの使い方を以下の表にまとめました。

タイプ 使い方
磨くタイプ 1. 錆取り剤、ゴム手袋、やわらかい布2枚を準備する
2.ゴム手袋を着用し、布に錆取り剤を適量付ける
3.錆びた部分を布で拭く
4.きれいな布で錆取り剤を完全に拭き取る
つけ置きタイプ 1.錆取り剤、ステンレストレー、歯ブラシ、ゴム手袋、ゴーグルを準備する
2.ゴム手袋とゴーグルを着用する
3.ステンレストレーに錆びたホイールナットを入れる
4.ステンレストレーに錆取り剤を入れる
5.最大1時間を限度につけ置く
6.歯ブラシで磨きながら温水か水で洗い流す

錆取り剤によっては強力な酸性のものもあるため、皮膚に直接付かないようゴム手袋の着用は必須です。

3.重曹を使う

重曹を水に溶かしてペースト状にすると、重曹の粒子が錆を削り落とし、錆取り剤の替わりとして使えます。

重曹を使った錆取りで必要なものは、以下の4つです。

● 重曹
● 水
● 歯ブラシ
● 乾いた布

錆取り手順は、以下のとおりです。

  1. 重曹と水を1:4を目安で溶かしペースト状にする
  2. 錆びたホイールナットに重曹ペーストを塗る
  3. 1時間ほど放置して歯ブラシで磨く
  4. 温水か水で洗い流し乾いた布で水気を取る

錆がひどくなる前に使用すれば、効果的に錆を落とせる可能性があるので、日頃からホイールナットの錆のチェックも行いましょう。

重曹は錆取り剤以外にも、キッチンやトイレなどの掃除にも使える万能アイテムです。一家にひとつあれば非常に便利なので、ホイールナットの錆取りや普段の掃除のために購入するのもおすすめです。

4.クエン酸を使う

クエン酸でホイールナットの錆を落とすことも可能です。手頃な値段で、気軽に購入できる使い勝手のよさが魅力です。

まずは以下のものを準備しましょう。

● クエン酸
● お湯
● プラスチック製のトレー

クエン酸を使ったホイールナットの錆取り手順は、以下のとおりです。

  1. トレーにお湯を入れる
  2. クエン酸をお湯で溶かす
  3. 錆びたホイールナットをトレーに入れる
  4. 一晩つけ置きしておく
  5. つけ置き後に洗い流す

クエン酸は水に溶けにくいため、必ずお湯に溶かして使いましょう。

またクエン酸とお湯を入れるトレーは、プラスチック製のものを選んでください。金属製のものは、クエン酸の成分により変色する可能性があります。

5.専門業者に依頼する

ホイールナットの錆が重度の場合、ディーラーやタイヤ専門店などの業者に依頼するのがいいでしょう。ブラシや錆取り剤などを使用して錆を取ることは可能ですが、重度の錆の場合はホイールナットやホイールを傷つける恐れがあります。

また錆の付き具合によって、適切な錆の取り方や錆取り剤が異なる可能性があります。業者に依頼すれば、専門知識と経験をもとにホイールを傷つけることなく錆取りしてくれるでしょう。

タイヤワールド館ベストでも、ホイールの錆取りをはじめ車のメンテナンスに関する悩みに対応しているので、ぜひご活用ください。

ホイールナットだけでなくホイール全体に錆が発生した場合の対処法については、以下の記事をぜひ参考にしてください。

ホイールナットが錆びないための予防対策

ホイールナットが錆びないための予防対策

ホイールナットが錆びないためには、以下3つの予防対策が有効です。

  1. 錆防止剤を塗る
  2. 錆に強いナットを使う
  3. こまめに洗浄を行う

ちょっとした工夫でホイールナットは錆びにくくなります。事前にできる対策は確実に行っておきましょう。

1.錆防止剤を塗る

ナット部分を含めたホイール全体を、錆防止剤でコーティングすることで錆を予防可能です。

ホイール自体は、基本的に塗装保護されているため錆びにくい状態になっています。専用の錆防止剤でコーティングすることで、より強い保護効果が期待できるでしょう。

錆防止剤は自分で購入して塗ることも可能ですが、専門の業者に依頼するのがおすすめです。業者によるコーティングは錆防止以外にも、錆の要因となる汚れを防いだり、ホイールの劣化を遅らせたりする効果もあります。

2.錆に強いナットを使う

錆に強いナットを使うのも効果的です。たとえば、以下のようなタイプのナットは錆びにくくなっています。

● 保護膜が厚いタイプ
● 袋式タイプ

保護膜が厚いものは、通常のものよりも厚くメッキが塗られているため、錆びにくい加工がされています。

袋式タイプは、内側に空気や水が入りにくい形のため、ボルト部分を含めたナットの内側が汚れにくく錆びにくいのが特徴です。

市販のものを購入して自分で付けることはできますが、よくわからない方は専門の業者に依頼したほうがミスなく装着できるでしょう。

3.こまめに洗浄を行う

ホイール全体の汚れは、ホイールナットが錆びる原因のひとつです。ホイールの表面に付いた雨水や排気ガスの汚れなどが、錆の広がりを促進します。

そのため、ホイールの洗浄をこまめに行うことは、効果的な錆予防対策になります。

ホイールの洗浄をする際は、以下の点に注意してください。

● スポンジやブラシはホイール専用のやわらかいものを使う
● 頑固な汚れはブラシやスポンジで無理に落とそうとしない
● どうしても落ちない汚れは強酸タイプのクリーナーを使う
● 見えない部分の汚れはスプレータイプの洗剤で洗い落とす
● 洗浄後は水気を取って乾燥させる

洗浄中にホイールの表面に傷を発見した場合は、業者に依頼して補修することで錆が広がりにくくなります。

ホイールナットの錆を放置するリスク

ホイールナットの錆を放置するリスク

ホイールナットが錆びたままの状態にしておくと、以下のリスクにつながる恐れがあります。

● 脱輪する恐れがある
● パンクやバーストするの危険性がある
● タイヤが外しにくくなる

脱輪やパンクなどは大きな事故につながる危険性が高いため、ホイールナットの錆対策は確実に行うことが大切です。リスクを把握した上で、錆対策の重要性を認識しましょう。

脱輪する恐れがある

ホイールナットの錆を放置すると、ナットがハブボルトから外れてしまい脱輪する危険性があります。万が一、走行中に脱輪すると車や自分だけでなく、他人も巻き込む重大な事故になりかねません。

ホイールナットが少し錆びているからといって、すぐに脱輪する可能性は低いです。しかし、ホイール全体に錆が広がるまで放置するのは

パンクやバーストするの危険性がある

ホイールナットの錆を放置すると、ホイールだけでなくタイヤのパンクやバーストなどの重大事故につながります。ホイールナットの錆はホイールに広がり、そこからタイヤを腐食させることで空気が抜ける原因となります。

ホイールナットの錆によるタイヤの腐食では、徐々に空気が抜けていくため、すぐにパンクには気づきにくいです。そのため、気づかず高速道路を走行すると、パンクやバーストする恐れがあります。

遠出する際は、ホイールの錆だけでなくタイヤ全体のメンテナンスを業者に依頼して、パンクやバーストなどのリスクを減らしておきましょう。

タイヤが外しにくくなる

ホイールナットの錆をそのままにしておくと、ボルトが錆に引っかかりタイヤが外れにくくなります。自分でタイヤ交換をする場合に、ホイールナットの錆が原因でタイヤが外れないときは、専門業者に依頼しましょう。

錆がひどい場合は自力でタイヤを外すのは難しく、無理やりタイヤを外そうとするとナットやボルトが変形する恐れがあります。無理に取ろうとしてナットやボルトが変形した状態で業者に依頼すると、余計な手間が発生します。

自力で外すのが難しいと感じた時点で、迷わず業者に依頼し、プロに任せましょう。

ホイールナットに付いた錆に関するよくある質問

ホイールナットに付いた錆に関するよくある質問

ホイールナットに付いた錆に関するよくある質問は、以下の3つです。

  1. ホイールナットの内側の錆はどうすれば取れますか?
  2. 錆びたホイールナットが回らないときはどうすればいいですか?
  3. ホイールナットの交換時期の目安はいつですか?

それぞれわかりやすく回答しているので、参考にしてください。

1.ホイールナットの内側の錆はどうすれば取れますか?

ホイールナットの内側の錆は、以下の方法で取るのが効果的です。

● スプレータイプの錆取り剤を吹きかける
● 重曹を溶かしたお湯につけ置きする
● クエン酸を溶かしたお湯につけ置きする

錆取り剤や重曹などとあわせて、最後にブラシを使うことで、より効果的に錆を取り除くことが可能です。

ホイールナットの内側の錆は目に見えにくいため、定期的に清掃を兼ねて錆取りをするといいでしょう。

2.錆びたホイールナットが回らないときはどうすればいいですか?

錆びたホイールナットが回らないときの効果的な対処法は、浸透潤滑剤を使うことです。浸透潤滑剤は自転車のチェーンの動きをよくしたり、錆を予防したりする効果があります。

浸透潤滑剤を使った、回りにくい錆びたホイールナットを回す手順は、以下のとおりです。

  1. 浸透潤滑剤スプレー缶をよく振る
  2. ナットやボルト部分を軽く叩き衝撃を与え浸透潤滑剤を浸み込ませる
  3. ホイールナットにスプレーをして数分間放置する
  4. ナットが回るようになっているか確認する

「タイヤが外れない」「ナットが回らない」などの困りごとの解決法は、以下の記事を参考にしてください。

3.ホイールナットの交換時期の目安はいつですか?

ホイールナットの交換時期は、メーカーが指定していない限り基本的には半永久品となります。ただし、時間の経過とともに必ず劣化するので、車の点検時にあわせてホイールナットの状態をチェックしてもらうといいでしょう。

本記事のテーマである「ホイールナットの錆対策」は、ホイールナットの劣化に関係する重要な要素です。長く丈夫に使い続けるためにも、ホイールナットの錆取りや予防対策はできるだけ行いましょう。

ホイールナットの錆は事前対策が大切

ホイールナットの錆は事前対策が大切

ホイールナットは錆が発生する前に予防することが大切です。錆の予防対策は、本記事で紹介した「ホイールナットが錆びないための予防対策」を参考にしてください。

ホイールナットの錆を放置すると、タイヤの脱輪やパンク、バーストなどのリスクが高まり大きな事故につながる恐れがあります。日頃からホイール全体の錆チェックを行い、こまめにメンテナンスを行いましょう。

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作成者: ベストライターチーム

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