最終更新日 2024年8月28日
普段何気なくタイヤについているアルミホイール。「タイヤと違ってホイールに寿命はあるの?」「アルミだしずっと使えるよね!」
‥ちょっと待ってください!アルミホイールにも残念ながら寿命があります。
今回はアルミホイールの寿命について詳しく解説していきます。寿命を延ばすコツについても触れているのでぜひ最後までご覧ください。
- アルミホイールの耐用年数は?
- アルミホイール交換のタイミングは?寿命を見極めるポイント
- ┗アルミホイールに衝撃が加わり変形した時
- ┗深い傷が付いてしまった時
- ┗腐食で塗装がはがれてきている時
- ホイールが原因で頻繁に見られるトラブルの一つがタイヤの空気漏れ(エア漏れ)
- アルミホイールの寿命を伸ばすコツ
- まとめ
アルミホイールの耐用年数は?
アルミホイールの寿命は、使用状況やメンテナンスの方法によって大きく異なりますが、アルミを金属の塊として考えると約50年とも言われています。特に深刻な損傷や腐食がなければ、10年以上使用することも珍しくありません。
しかし、道路の状態、塩害、ブレーキダストの蓄積、衝撃による損傷など、多くの外的要因がアルミホイールの劣化を早めてしまうことがあります。
アルミホイール交換のタイミングは?寿命を見極めるポイント
以下の場合はホイールの交換を検討するタイミングだと言えるでしょう。
- アルミホイールに衝撃が加わり変形した時
- 深い傷が付いてしまった時
- 腐食で塗装がはがれてきている時
順に見ていきましょう。
1.アルミホイールに衝撃が加わり変形した時
アルミホイールは衝撃により変形することがあり、このような場合は交換のタイミングと言えるでしょう。衝突や大きな穴にハマるなどの衝撃が加わると、アルミホイールは曲がったり、ひびが入ったりすることがあります。
衝撃を受けた後は、まずはホイールに目に見える損傷がないか確認しましょう。
その他にも、以下のような症状がある場合は、専門店に診てもらうことをおすすめします。
●バランスが取りにくい時
●走行中の振動やノイズが増えた時
また、リムの内側のひび割れや損傷は、目視で確認しにくいため、タイヤ交換やローテーションの際に定期的に点検しておくと安心です。
エア漏れが頻繁に起こる時
タイヤからのエア漏れは、ホイールの微細な亀裂や歪みが原因で起こることがあります。頻繁に空気圧を補充する必要がある場合は、ホイールに問題があるサインかもしれません。
バランスが取りにくい時
タイヤのバランスをとる際に、異常に重りが多く必要になったり、バランスが取りにくい場合は、ホイールの形状が正確でない可能性があります。バランスの取りづらさは、運転中の振動やハンドリングの悪化につながります。
走行中の振動やノイズが増えた時
ホイールの歪みやバランスの問題は、走行中の振動や異音の原因となり得ます。特に高速での運転時に顕著になる場合が多いので、普段と違う振動やノイズを感じたらチェックが必要です。
2.深い傷が付いてしまった時
縁石に乗り上げてしまった時や、ホイールをガリガリと擦ってしまった時は要注意です。
車のタイヤは自転車のタイヤとは違いチューブがなく、タイヤとホイールがくっついた状態になっています。このガリガリっと擦ってしまい、想定よりキズが深かった場合に、少しずつタイヤからエアが漏れていきパンクしてしまった、という事例を数多く見てきました。
これくらいなら大丈夫かな?と思っても、不安な場合は近くのタイヤショップやガソリンスタンドで点検しましょう。
3.腐食で塗装がはがれてくている時
アルミホイールは塩分や湿気、化学物質などの外的要因によって腐食し、塗装がはがれることがあります。ホイールの腐食が疑われる時は、ホイールの損傷具合を確認し、以下の対応をとりましょう。
状態 | 対処方法 |
---|---|
塗装剥がれ | 表面を研磨して再塗装 |
腐食が浅い | |
腐食が深い | 新しいものと交換する(寿命) |
まずは塗装の剥がれと腐食の確認を
まずはホイールの損傷具合を確認します。塗装が剥がれただけであれば、見た目の問題はあっても安全性に直接影響することは少ないです。
しかし、腐食が進行している場合は、ホイールの強度が低下している可能性があります。特に、ホイールのリム部分やスポークの腐食は、注意が必要です。
このような腐食は見た目だけでなく、ホイールの強度や安全性にも影響を及ぼす可能性があり、自動車整備工場やタイヤショップで専門家で点検してもらうことをおすすめします。
腐食の程度によっては、ホイールの修復や再塗装、場合によっては交換が必要になることがあります。
冬の融雪剤は腐食の原因になる
ホイールの腐食を防ぐためには、定期的な清掃とメンテナンスが重要です。特に冬場の塩害対策として、塩分を含んだ汚れは早めに洗い流し、ホイールにコーティングを施すことで腐食を防ぐことができます。
ホイールの修理はできないの?
「ホイールは修理出来ないの?」と思われるかもしれませんが、腐食が進行している場合、安全性を考えると修理はおすすめできません。当店でも点検等行っているのでぜひお問い合わせください。
ガリ傷の補修については、こちらの記事も参考にしてみてください。
ホイールが原因で頻繁に見られるトラブルがタイヤの空気漏れ(エア漏れ)
ホイール不調の原因としては以下の2つが多く見られます。
- タイヤのバルブコアの劣化
- タイヤとホイールの密着性の低下
1.タイヤのバルブコアの劣化
タイヤの空気を入れる箇所(バルブ)には、通称ムシとも呼ばれる「バルブコア」が入っています。
このバルブコア内のバネが錆びるなどの原因で伸びきらない場合や、バルブコアの周りに巻きつけてあるゴムが劣化して隙間ができるなどの影響で、エアが漏れることがあります。
2.タイヤとホイールの密着性の低下
バルブ周りに問題がないのにエア漏れが起こっている場合は、タイヤとホイールがしっかり密着されていない可能性があります。
縁石などにホイールをぶつけて変形してしまい、隙間ができてしまうことなどが原因として考えられます。
エアが漏れているまま走行するとバーストの危険性も
エア漏れの状態のまま走行していると「バースト」の原因となる可能性もあります。タイヤのバーストとは、車の走行中にタイヤが破裂してしまう現象のことです。
通常の走行では、タイヤの空気が抜けてパンクすることはあっても、タイヤのバーストは滅多に起こりません。
エア(空気)が漏れていると感じたら、お近くのカーショップ・カーディーラー・ロードサービス
を呼ぶなどして対応してくださいね。
アルミホイールの寿命を伸ばすコツ
ここではアルミホイールの寿命を伸ばすコツを4つ紹介したいと思います。
- ホイールの定期点検
- 適切な駐車・保管環境
- ホイール洗浄
- ホイールコーティング
1.タイヤの点検の際にはホイールの確認も忘れずに
ホイール不調の主な原因であるタイヤの空気漏れを防ぐため、定期的な点検は非常に重要です。
ホイールの歪みや損傷は、運転中の振動の原因となり得ます。とくに、穴や段差のある道を走行した後は、ホイールのチェックをおすすめします。
また、タイヤの空気圧は、車の乗り心地や燃費、さらには運転の安全性に直接影響を与えます。不適切な空気圧は、タイヤの早期摩耗や破損、さらには事故につながる可能性もあるので、タイヤ点検の際にはホイールも一緒に確認するようにしましょう。
2.駐車や保管は、湿気が少なく直射日光の当たらない場所で
駐車環境や保管場所にも注意を払いましょう。できるだけ湿気が少なく、直射日光の当たらない場所を選ぶことが望ましいです。湿気が多い場所での長期間の駐車は、ホイールはもちろん、車の錆びの原因にもなります。
また、長期間同じ位置に駐車する場合は、タイヤが平らにならないように位置を少し変えることが推奨されています。
適切な駐車・保管環境を整えることで、ホイールの寿命を延ばし、常に最高のコンディションを保つことができます。
3.足廻りのプロが伝授!アルミホイールの正しい洗い方
実際にお客様とホイール商談をしていて「洗いやすいホイールがいいんだよね」という方も多いですが、コツをつかめば洗いにくい形状でもきれいに洗うことができます。
大きなポイントは、いきなり洗浄剤で洗うのではなく、最初に水で汚れを落とすことと、しっかり水分をふき取ることです。
ご自宅で洗うのはなかなか大変だと思いますが、ぜひみなさんもこの手順でやってみてくださいね。
1.水で汚れを洗い流す
まずはアルミホイールにたっぷり水をかけて、汚れを浮かせるように洗い流します。
みなさんもお風呂に入る時髪を洗いますよね?最初に汚れを落としてからシャンプーをすると思います。ホイールも人間と同じで水で汚れをしっかりと落としてあげることがポイントなんです。
2.カーシャンプー・ホイールシャンプー洗浄
汚れを落とした後はカーシャンプー・ホイールシャンプーで丁寧に洗いましょう。洗う際は、あまり強くこすらないことがポイントです。
3.水分をふき取る
最後に少しぬれているタオルで丁寧にふき取ります。湿ったタオルを使用することで、洗浄後の微細な汚れやほこりを効果的にふき取ることができます。
また、水滴が残ると「水垢」が発生してしまいます。水垢は乾燥するときに水に含まれるミネラルが固まって発生し、これがホイール表面に付着すると見た目が悪くなるだけでなく、取り除くのが非常に難しいです。
自然乾燥にせず、丁寧に水気をふき取りましょう。
4.ホイールのコーティングで腐食を低減
ホイールの寿命を短くしてしまう原因の一つにホイール腐食がありますが、これを減少させる方法の一つがホイールコーティングです。
当店では、keeper技研のホイールのコーティングを施工しています。「シングル」または「ダブル」があり、どちらもガラス被膜を形成しますが、被膜の厚さが異なります。金額の相場は、シングルで10,400円〜、ダブルで15,500円〜となっています。
ホイールコーティングのメリット
ホイールをコーティングしておくと撥水効果が生まれ、汚れが付着しにくくなります。また、汚れが付着しても落としやすくなったりする防汚効果を得られます。
ホイールの汚れに多い油汚れやブレーキダストも付着しにくくなり、付着しても固着しにくくなります。これらの効果のおかげで洗車が楽になります!
ホイールコーティング・シングル
施工時間は1時間~です。
~15インチ | 16~19インチ | 20インチ~ |
10,400円 | 11,800円~ | 13,900円~ |
1層のガラス被膜です。分厚いガラス皮膜でホイールをしっかりと守ります。
ホイールコーティング・ダブル
施工時間は2時間~です。
~15インチ | 16~19インチ | 20インチ~ |
15,500円 | 17,600円~ | 20,900円~ |
2層のガラス被膜です。被膜が分厚い分、汚れ防止や水弾きの効果がさらに高いです。ホイールコーティングのガラス被膜にもう一層乗せることでより艶と水弾きを良くします。
※マット系ホイールでは施工できません。
ホイールのインチによって料金異なりますのでお近くのベストまでお問い合わせください!
まとめ
本日はホイールコーティングについてご紹介させていただきました。ホイールコーティングはホイールを錆びにくくしてくれたり、コーティングのおかげで撥水効果も生まれ汚れが付着しにくくなります!メリットだらけなんです!!
ホイールコーティングはご予約制で施工させていただいています。ご不明点等ございましたら、
お気軽にお問い合わせください♪皆様のご来店スタッフ一同心よりお待ちしております!
タイヤワールド館ベスト栗生店 店長
趣味:車を整備する事。
特技:手指の関節をポキポキ鳴らせる事。
モットー:お客様から感謝される接客を心がける事。