最終更新日 2024年10月25日
ホイールの塗装を検討している方は、車のドレスアップや傷隠しに悩んでいるケースが多いと思います。この記事では業者に頼んだ場合の料金相場やDIYによる手順について解説していきます。ぜひ参考にしてみてくださいね!
- アルミホイール塗装の料金相場とポイント
- ホイールのガリ傷修理で塗装は必要?料金は?
- ホイール塗装や修理を業者に依頼するメリット・デメリット
- ホイール塗装や修理をDIYするメリット・デメリット
- アルミホイールの塗装をDIYで実施する手順は?
- 塗装が面倒であればホイールの買い替えを視野に入れる
アルミホイール塗装の料金相場とポイント
車に詳しくなければ、塗装にどれくらいの費用がかかるかは分かりませんよね。まずは業者に依頼した場合の料金を確認していきましょう。依頼する業者によって値段には差が出ますが、相場を知っておけば依頼先を検討する材料にも使えます。
また、ホイール塗装はDIYでも可能です。その場合にかかる費用も確認していきます。
専門店(業者)にアルミホイール塗装を依頼した場合の料金
ホイール塗装に関しては、趣味で車をカスタムしている人や塗装・整備経験がある人以外は、業者へ依頼するケースが多いと思います。
インターネットで上位に出てくる業者をリサーチした結果、料金相場は以下となります。
塗装種別 | 料金(1本あたり) |
黒塗装 | 7,000円〜 |
シルバー塗装 | 15,000円〜20,000円 |
パール/メタリック/マット塗装 | 20,000円〜 |
上記は17インチまでの料金相場(工賃込)です。17インチ以上は1インチ毎にプラスで、1,000〜3,000円かかるケースが多いでしょう。
また、塗装するカラーの種類によって、料金は変わります。定番のシルバーや黒は安く、パールやマットなどの特殊な塗装は料金が高い傾向です。希望する塗装がある場合は、事前に料金の確認はしてください。
他にも傷の修理やホイールの形状、マスキング加工などによって、オプション料金がプラスされます。
作業項目 | 追加料金(1本あたり) |
傷の修理 | +5,000円〜20,000円 |
ホイールが特殊なメッシュ形状 | +1,000円〜 |
マスキング加工 | +1,000円〜2,000円 |
ウエイトシール剥がし | +1,000円〜 |
タイヤ外し | +1,000円〜2,000円 |
センターキャップ塗装 | +1,000円〜 |
オプションは店舗によって設定がさまざまなので、業者の候補が見つかったら確認しておきましょう。
傷に関しては、大きさや状態によって料金は大きく変わります。また、損傷が激しい場合は修理不可・塗装不可と断られてしまうケースもあるので注意が必要ですね。
アルミホイール塗装・ガリ傷修理など専門店で格安はどこ?オートバックスは?
ホイール塗装を依頼するなら、「できる限り費用を安く抑えたい」というのが本音だと思います。ちなみにホイール塗装は、傷などの状態によって料金も変わるため、相見積もりを取るようにすれば少しでも価格を抑えることが可能です。
個人店も含めれば、相場以下の料金でホイール塗装が完了してしまうケースも少なくありません。業者によっては、遠方でも配送を使って全国規模で対応しているケースもありますので、とにかく安さにこだわりたい人は徹底的にリサーチしてください。
また、大手専門店や大手カーショップなどを依頼先に考えている人も多いと思います。各店舗の対応状況と分かる範囲の料金を載せておきますので、ぜひ参考にしてみてください。
業者名 | 料金 |
株式会社シンボリ | シルバー/ブラック/ホワイト塗装:4,400円 |
アルミホイール修理専門店カーリユース | 傷修理+塗装:20,000円(1本) |
オートバックス | 一部対応可 |
イエローハット | 対応不可 |
アップガレージ | 修理シルバー再塗装11,000円〜(1本) |
ガソリンスタンド | 対応不可 |
ホイールの色変えの値段は?
ホイールの色変えの値段は、定番のシルバー塗装であれば15,000円〜20,000円(1本)が相場です。
ちなみに、「ホイール塗装」と「ホイールの色変え」は同じ作業を意味しています。業者によって言い回しが違うケースもあるので、覚えておきましょう。
ホイールのメッキ塗装は料金はどれくらいかかる?
ホイールのメッキ塗装には種類があり、スパッタリング加工とクロームメッキ加工があります。クロームメッキ加工がしたい場合は、スパッタリング加工よりも料金は高くなります。
メッキ塗装の相場は以下が目安です。
● スパッタリング加工:15,000円〜
ホイールの大きさによって、料金相場は変わります。また、業者によって加工方法や品質にも違いがあるため注意が必要です。
ちなみに、クロームメッキ加工のメリットは、輝かしい光沢に加えて強度が増す点です。大切なホイールに傷がついてしまうリスクを極力下げることができます。
一方でスパッタリング加工は、クロームメッキよりも費用を安く抑えられるのが特徴です。カラーの選択肢が多いため、好みのデザインに仕上げやすい点もメリット。ただし、メッキが剥がれやすい難点があります。
メッキ塗装は、車の印象を大きく変えるドレスアップとしても最適なカスタマイズになるため、ホイール塗装時に検討するのも良いでしょう。
DIYでホイール塗装した場合の料金
DIYでホイール塗装した場合の料金相場は、10,000円前後です。
単純に道具代のみで塗装はできるため、業者へ依頼するよりも確実に費用は抑えられます。
DIY塗装にかかる費用の内訳は以下です。
アイテム | 価格範囲 |
塗料 | 1,000円〜4,000円程度 |
マスキングテープ | 100円〜300円程度 |
サンドペーパー | 1,000円程度 |
ホイール洗剤 | 1,000円〜3,000円程度 |
脱脂アイテム(シリコンオフ) | 1,000円程度 |
サフェーサー、ミッチャクロン | 2,000円程度 |
費用は安いものの、誰でも簡単に塗装ができるわけでもないため、費用と仕上がりのどちらを優先するかしっかり検討しておきましょう。
ホイールのガリ傷修理で塗装は必要?料金は?
ホイールにガリ傷をつけてしまった場合、放置しておけば白カビの発生など何かしらのデメリットが生じます。
さらに、ホイールの傷は見た目の印象もグッと下がってしまうため、なるべく早く塗装をしておくのが必須です。た
だし、傷修理を施工してから塗装の流れになるので、傷の修理代+塗装代がかかり、ある程度のコストは覚悟しておく必要はあります。
ガリ傷修理と塗装の両方を施工した時の料金は、17インチ以下で20,000円前後が相場のようです。ホイールの種類やインチによって料金はさらに上がります。
ガリ傷はカビや見た目の問題だけでなく、放置し続けることでホイール自体に思わぬダメージを与え続けるきっかけにもなりかねません。ガリ傷修理と塗装になれば痛い出費になるかもしれませんが、安全に乗り続ける為にも同時に施工しておくのをおすすめします。
アルミホイールの塗装や修理を業者に依頼するメリット・デメリット
ホイール塗装を業者に依頼するメリットとデメリットは以下となります。
メリット | デメリット |
仕上がりの品質が高い | 費用が高い |
傷と塗装両方に対応できるため手間がない | 施工日数がかかる |
自分が理想とするデザインになる | 店舗へ足を運ぶなど手間がかかる |
業者にホイール塗装を依頼した場合は材料費と工賃が発生するため、どうしても費用は高額になりがちです。比較すると金額差は非常に大きいといえます。
ただしコストと引き換えに失敗がなく、プロによる施工で表面の仕上がりもまるで雲泥の差です。腕利きの職人であれば、依頼者が希望する雰囲気からズレなく完成してくれるので、車全体のデザインを損なうこともありません。
アルミホイールの塗装や修理をDIYするメリット・デメリット
ホイール塗装をDIYするメリットとデメリットは以下となります。
メリット | デメリット |
コストが安く抑えられる | 失敗のリスクがある |
好きなタイミングで塗装ができる | 手間と時間が多くかかる |
車を預ける必要がない | 品質が低い |
ホイール塗装をDIYする最大のメリットは、コストが大幅に抑えられる点です。金額で考えれば、1本当たり10,000円〜20,000円の費用をカットできます。場合によってはそれ以上の金額差が発生する可能性もあるでしょう。
その半面、装技術がない人であれば、失敗するリスクや仕上がりがイマイチになる可能性があります。費用を重視するのか、仕上がりを重視するのかを考えたうえで、DIYを選ぶようにしてください。
アルミホイールの塗装をDIYで実施する手順は?
ホイール塗装は必要な道具も揃いやすく、手順自体に複雑な工程はありません。
ただし工程が単純とはいえ、技術力によって塗装の仕上がりには大きな差が発生する点だけは肝に命じておきましょう。
それでは、ホイール専門店が教えるDIY手順や注意点、揃えるべき道具をそれぞれ解説します。
【ラバースプレー使用】ホイール塗装で準備する道具は?
ホイール塗装で準備する道具は次の通りです。
- 塗料(ラッカースプレー、ラバースプレー)
- 耐水ペーパー(400番、800番、1500番、2000番)
- シリコンオフ(脱脂剤)
- マスキングテープ
- サフェーサー・ミッチャクロン
- クリア塗料
- コンパウンド
- ホイール洗浄関連
- 手袋・マスク
塗料は車用が基本になりますが、アルミサッシ用やラッカースプレー、ラバースプレーでも問題ありません。耐熱塗料でないと塗装ができないという声もありますが、問題ないので安心してください。
ちなみに仮に失敗しても剥がせるため、塗装に自信がない方でも挑戦しやすい塗料になります。また、カラーの種類が豊富で、期間限定で奇抜カラーに挑戦したい人にもおすすめです。
サフェーサーやミッチャクロン、コンパウンドは、より質の高い仕上がりには欠かせないアイテムとなるので、忘れずに用意しましょう。
プロが教えるDIYによるホイール塗装の手順
塗装経験がないのであれば、「なんとなく」で塗装してしまうと失敗する確率は高いです。ここで紹介する手順を正しく守っていただき、綺麗な塗装に仕上げましょう。
手順は8ステップです。
- ホイールを綺麗に洗浄する
- 耐水ペーパー・ヤスリで表面に傷をつける
- 塗装をつけたくない部分をマスキングテープで保護する
- シリコンオフなどの脱脂剤で油分を除去する
- サフェーサー等で塗料が付着しやすい環境にする
- カラー塗装をする
- クリア塗装をする
- コンパウンド等で綺麗に仕上げる
ステップ1:ホイールを綺麗に洗浄する
塗料がしっかりと付着するように、表面に付いている汚れをクリーナーを使って洗浄してください。ブレーキダストは落ちにくい汚れなので、専用クリーナーを使用するのがベストです。
手洗いでも洗浄はできますが、ブラシを使って隅々をこすったほうが徹底的に汚れを落とせます。隙間の汚れも落とせるように、細めのブラシを用意しておくのがベストです。
ステップ2:耐水ペーパー・ヤスリで表面に傷をつける
塗装面にある程度の凹凸がないと塗料が綺麗に乗らないため、耐水ペーパーやヤスリを使って小さい傷をつけていきます。つける傷の目安は、表面がマット状の状態になればOKです。
ホイールが綺麗であれば耐水ペーパーは1500番もしくは800番、表面に凹凸等の傷がすでにあれば800番もしくは400番を使用してください。
深い傷や凹みがある場合は、パテを使って表面を埋めておき、なるべく平らにしておきましょう。
ステップ3:塗装をつけたくない部分をマスキングテープで保護する
塗料を付けたくない場所をマスキングテープで保護します。塗料は想像以上に広い範囲へ飛び散るため、色を付けたくない場所へ確実にマスキングテープを貼っておきましょう。
ホイールを車体に付けたままで塗装する場合、タイヤやブレーキ周り、車体にも塗装が飛んでしまう可能性があるので、念入りに保護するようにしてください。
エアバルブやナット穴はうっかり忘れがちな場所になるので、忘れないようにしてくださいね。
ステップ4:シリコンオフなどの脱脂剤で油分を除去する
ホイールに油分が付着していると塗料を弾いてしまうため、脱脂剤で事前に油分を除去しておきます。
脱脂剤で油分を除去したとしても、手でホイールをベタベタ触ってしまえば、手油が付着してしまいます。手油も塗料を弾く要因になってしまうので、脱脂剤を使うタイミングから手袋は必須です。
ステップ5:サフェーサー等で塗料が付着しやすい環境にする
ステップ2で塗料が乗りやすい環境にしていますが、より塗料がホイールへ密着するためにサフェーサーやミッチャクロンを塗布しておきます。
面倒に感じるかもしれませんが、仕上げの質を高めるためにも丁寧に塗布しておきましょう。厚塗りは効果を半減させますので、薄く均一に塗ることを意識してください。
塗布後は、番手の低い耐水ペーパーで水研ぎをしておき、再度脱脂しておくと安心です。
ステップ6:カラー塗装をする
ここからメインの塗装に入ります。カラー塗装前に、表面が乾いていることを確認してから、塗料を塗るようにしてください。
塗料はなるべく薄く塗り、一度で完成させないようにしてください。最初はハッキリと色がついていなくても問題ありません。複数回に分けて薄塗りを重ねて、ムラなく塗装していくのがコツです。
ちなみに、重ね塗りは表面が軽く乾いたタイミングで進めるようにしましょう。
ステップ7:クリア塗装をする
カラー塗装が完了したら、表面のコーティングや艶出しをかねてクリア塗装をしていきます。より綺麗に仕上げるためにも大切なポイントになるため、面倒でも忘れずに実施してください。
ラッカークリアでも問題はありませんが、仕上がりにとことんこだわる人であればウレタンクリアの使用がおすすめです。より耐久性が強く、光沢感に優れています。
ステップ8:コンパウンド等で綺麗に仕上げる
最終仕上げとしてコンパウンドを使って、表面を綺麗に仕上げます。
ステップ7の時点で満足できるツヤがでていれば、無理にコンパウンドで仕上げる必要もありません。理由としては、コンパウンドで磨きすぎてしまうとクリア塗装を落としてコーティング効果を薄める可能性があります。
コンパウンドを使用する場合は、磨きすぎに注意しましょう。
【注意点】車のホイール塗装で塗ってはいけない場所は?
車のホイール塗装で絶対に塗ってはいけない場所は次の通りです。
● ホイールと車体が当たるハブ部分
この二箇所を塗装してしまうと、ボルトやナットを締めこんだ際に、塗装した部分の割れが発生してしまいます。塗装が割れてしまった部分には小さな隙間が発生してしまうので、放置しておけば隙間が原因となってボルトのゆるみが起きてしまう可能性があるでしょう。
車体を支える足回りのボルトがゆるんで外れてしまったら…。説明するまでもないですが、危険な状況に陥る可能性があるのはお分かりいただけたと思います。
この2つの部分には必ずマスキングテープで保護してから塗装作業をしてください。
不安を感じる人は、業者に依頼するか新しくホイールを購入し直すか検討したほうがよいですね。
塗装が面倒であればホイールの買い替えを視野に入れる
ここまで見てきたように、ホイール塗装は業者に依頼してもDIYで塗装しても一定のコストや手間、リスクがかかります。
コストを抑えようとDIYを試みる人も多いですが、塗装に慣れている人以外はイメージしていた仕上がりにならない可能性も高いため注意が必要でしょう。
であれば、ホイールを買い替えをしてしまうのも一つの手です。無駄なコストと手間がかからずに新しいホイールを装着しておけば余計な不安もありません。
また、ホイールのプロがいるカーショップ等で購入すれば、最適なホイール探しから取付手配までワンストップで対応してくれるはずです。
愛車にぴったりのホイールを探すならタイヤワールド館ベストで決まり!
ホイールの買い替えを検討している人は、豊富な品揃えがあるタイヤワールド館ベストがおすすめです。
北海道・宮城・岩手に店舗を構えるだけでなくタイヤワールド館ベストも展開し、自宅にいながら愛車にぴったりのホイール選びが可能です。また、タイヤとセットで購入すれば、提携している全国4,000店の取付工場からお好きな場所で取付まで、ネット上で手配できます。
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