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    メンテナンスその他 基礎知識 多賀城店

    オルタネーターってなに?!役割と交換にかかる費用や時間

    最終更新日 2024年8月29日

    こんにちは!タイヤワールド館ベスト多賀城店です!
    今回ははじめて聞く方も多いのではないでしょうか?
    車を動かす為に欠かせない、オルタネーターの役割について紹介していきます♪

    オルタネーター交換の重要性と役割

    オルタネーターとは?

    車を動かすには、ガソリンだけではなく電気も必要です。エンジンを始動するのにはもちろん窓の開け閉め、ライトの点灯まで電気を使って車は動きます。

    オルタネーターとは簡単にいうと「発電機」のことです。
    車に電力を供給しているのはバッテリーですが、そのバッテリーを充電するのが車の発電機であるオルタネーターです!

    オルタネーターの役割と車両への影響

    先述の通り、オルタネーターは車の発電機なので役割は「発電」です。駆動中のエンジンの動力を利用して発電し、バッテリーを充電してくれる重要な部品です
    エンジンの回転を利用して発生したエネルギーを、電力に変換してバッテリーに蓄えます。なのでスマートフォンなどと同じで充電がなくなってしまうと車が使えなくなります。もしもオルタネーターが故障してしまうと最悪、バッテリーが上がり車は動かなくなり不動車となってしまいます…😱

    オルタネーターの点検と故障診断

    電圧と電流の測定によるオルタネーターの故障診断

    オルタネーターはベルトを介してエンジンとつながっており、エンジン始動とともにその動力を利用して発電し、車の走行に必要な電力を供給しつつバッテリーにも充電される仕組みになっています。
    なのでよく長い間、車を放置しているとバッテリーが上がってエンジンがかからなくなる、というのは充電に必要な電力がオルタネーターまで伝わっておらず、充分な充電がされなかったからエンジンがかからなくなった、という仕組みになります。

    ならたくさん車を使えばバッテリーは上がらないと思いきや、たくさん使用してもローターコイル(電磁石)に電流を供給する接点となるブラシの摩耗による接触不良や、レクティファイアーやレギュレーターの故障でオルタネーターの出力が低下し、故障してしまう場合もあります。

    ※レクティファイアー…発電した交流電気から直流電気に交換する装置。
    ※レギュレーター…液体・気体の流量をコントロールする調整弁、また回転速度のコントロールを行う調速機など、調整を主な役割とする装置・システムの総称。



    出力が低下すると、新品に交換したばかりのバッテリーが上がってしまったり、走行中のエンストなどで、思わぬ事故につながる恐れもあるためオルタネーターの点検は大切です。
    オルタネーターに異常がないか点検する方法は2つあり、

    1 電圧の点検
    2 電流の点検
    この2つになります。基本的にオルタネーターは12Vを超える電圧があればオルタネーターの電圧が発生していると考えられています。
    ちなみに電流は30A以上あれば問題ないと判断できます。ですが電流は、ヘッドライトなどを使用している場合でも電流値が変わってくるので30A以上なら高くても問題はなく逆に使用しているのにも関わらず電流値が上がらない場合は問題があります。
    なのでたくさん電気負荷を掛けた時にそれと比例して電流値が上がれば問題なしです。

    最近ですと簡易的なオルタネーターの発生電圧を測定するオルタネーターチェッカーやバッテリーチェッカーが商品として売られています。
    OBD2診断機(故障診断機)でも電圧を測定することが可能です。
    しかしあくまで簡易的なもので直接オルタネーター自体の電圧を測定しているわけではなく、バッテリーや、シガーソケットなどの電圧を測定しています。ちなみに直接オルタネーターの電圧、電流を測定する方法もあります。

    電圧測る時には「無負荷試験」、電流を測る時は「負荷試験」の2種類があります。

    1 無負荷試験…無負荷とはヘッドライトやエアコンを付けない状態の事で、エンジン回転数を2,000~2,500rpmにしたときの発生電圧を調べます。

    2 負荷試験…電圧の「無負荷試験」とは変わり、今度はライトやエアコンなど電気を使用するものをすべてONにして電流値を計測します。

    この2つの試験によってオルタネーターに異常がないか点検します。

    オルタネーターの故障原因

    オルタネーターの故障理由として1番大きいものはオルタネーターの寿命です。
    他にもオルタネーターには、レクティファイヤーやICレギュレーターなどのパーツが付属しており、これらは水や熱などに弱く雨水がかかってしまった、高熱にさらされたなどの外部環境が原因で故障してしまうことがあります。
    普通に雨が降っているくらいでは故障はしませんが車に外傷があったり、強い台風などで内部に水が入り込んでしまうと引き起こす可能性があります。
    熱に関しても、エンジンの不具合で焼き付きが起きるなど、別の原因で車の温度が上がり、故障に繋がることもあるため注意が必要です。

    寿命が来てしまった時、故障した時にはさまざまな症状が現れるので見逃さないようにしましょう!

    ■車の警告灯が点灯する…オルタネーターが故障している時はバッテリーランプがつくことがほとんど。

    ■異音が発生する…カラカラと何かが転がるような音、キーキーと高い金属音など。

    ■エンジンの調子が悪い…エンジンがかかりにくい、かからない。

    ■電気系統に異常が発生する…内容は様々で例えば、ヘッドライトや車内灯が暗くなったりする。

    これらの症状が出ます。

    オルタネーターが故障した場合、最悪、車が動かなくなってしまうため早急な修理、交換が必要があります。オルタネーターは消耗品で寿命があることは先述通りですが、実は夏になるとオルタネーターは壊れやすくなります。
    オルタネーターはエンジンの動力を利用して発電している仕組み上、エンジンに組み付ける形で取り付けらていて、エンジンルームは高温になり、そこに夏の暑さが加わると、元々寿命が近づいていたオルタネーターが故障を起こすキッカケになるのです。

    異変を感じたら、すぐカーディーラーや整備工場で見てもらう事をオススメします!

    オルタネーターの修理・交換の選択肢と比較

    新品・中古・リビルト・オーバーホールの選択肢と特徴

    オルタネーターは故障した時の修理方法は4パターンあります。

    1 新品と交換する
    2 中古品と交換する
    3 リビルト品と交換する
    4 オーバーホールする

    この4パターンに分かれます。

    1 新品に交換…1番早く、かつ安心な方法ですが金額は1番高くなります。
    一般的な軽自動車であれば約40,000円~50,000円程度、国産の普通自動車であれば約50,000円~100,000円前後が相場となります。
    ただこの新品でも社外品となると安価で粗悪品が市場に出回っている場合もあるので注意が必要です。

    2 中古品と交換…昔より中古のオルタネーターが手に入りやすくなりました。
    ですがどうしても品質の判断がつきにくいのと、あくまで中古品になるのでたとえ純正品でも走行距離や使用年数をよく確認する必要があります。
    費用は約30,000円~位です。
    あとは中古品だと取付けが出来ないディーラーや整備工場が多いので注意が必要です。

    3 リビルト品と交換…まずはリビルト品とは何かから説明していきます。
    リビルト品とは中古の部品をオーバーホールして、新品同様に綺麗に再生し、丁寧に品質チェックした物なので中古品とはちがって品質が保証されています。
    リビルト品の価格は新品よりは安く、中古品よりは高いことが通常です。
    ですが保証付きで販売されているリビルト品もあるので中古では不安、でも費用を抑えたい方にオススメです。

    4 オーバーホールする…まずオーバーホールとは何かから説明していきます。
    オーバーホールとは、壊れた部品を全て分解し、内部の消耗部品や古くなっている部品を新品へ交換し、組み付け直す事を言います。
    再利用できる部品はそのまま使用するので必要なところだけを交換できるので費用も抑えることが出来ます。

    新品に交換するのが1番安心出来ますが、費用もかかってくるので車の状態や、整備工場、お財布と相談して決めるのが良いと思います🙆‍♀️

    オルタネーター交換の注意点とプロフェッショナルへの依頼

    専門知識と技術の重要性、専門店への交換依頼のメリット

    オルタネーターの交換は車によってかかる時間がちがいます。
    1時間程度で終わる車もあればリフトで上げて車の下からの作業や干渉する部品が多い場合は半日かかる時もあります。
    またご自身でオルタネーターの交換を行う方もいます。
    ですがオルタネーターはエンジンルーム内の作業となりますので車の構造や内部の専門知識のない方の場合だと交換するのは難しい作業です。
    またオルタネーターはとても重要な部品です。
    自分で交換するのは不安…その時はプロに任せるのが1番安心です!
    カーディーラーをはじめカーショップ、整備工場に相談して交換してもらいましょう🙆‍♀️

    まとめ

    いかがだったでしょうか?
    今回は車を動かす為に必要なオルタネーターについてご紹介しました✨
    初めて聞いた方も多かったと思います。
    オルタネーターについては奥が深く説明がとても難しいです。
    簡単に言えば「車の発電機」ではありますがオルタネーターがないと電力は充電されず車は動かなくなってしまう大事な部品です。
    少しでも気になったことや不安に感じたらカーディーラーや整備工場へのご相談をお願いします🙇‍♀️
    特に今年の夏は暑くエンジンルーム内の温度も上がりやすいので注意が必要です🚨
    タイヤワールド館ベストではOBD診断(故障診断)も行っております。
    予約等は不要ですのでお車で気になる事や不安な事があれば1度診断してみるのも良いかと思います😊
    ブログをご覧の皆様のご来店心よりお待ちしております♪

    作成者: 遠藤 大

    趣味:お客様の車をドレスアップすること
    モットー:全てのお客様から喜びの声を沢山頂けるよう接客を行うこと
    特技:タイヤ・ホイールのインチアップ・マッチング・インセット計算
    20年以上のキャリアを持ち多くの顧客から絶大な信頼を得ている。