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【対処は早めに】ホイールにサビが発生する原因は?取り方や注意点を解説

最終更新日 2024年3月28日

タイヤのホイールにサビが発生しても無視していませんか?
「タイヤの傷の確認はしています」
「タイヤの空気点検も実施しています」

上記のようにタイヤを定期的に点検することは素晴らしい心がけですが、安全な走行を支えているのはタイヤだけではありません。

ホイールもタイヤ同様、劣化や傷が原因でサビにつながり腐食する可能性があります。腐食したホイールを継続して使用した場合、タイヤの脱輪につながるかもしれません。

本記事では、ホイールのサビが発生する原因や取り方、ホイールのサビを未然に防ぐ方法を解説します。

ホイールにサビが発生する原因

ホイールにサビが発生する原因

「縁石にホイールを擦ってしまった」
「ホイールの表面の塗装が剝がれている」

このような状態のホイールを確認したことはありませんか?ホイールに傷がついたり表面の塗装が少しでも剥がれたりすると、ホイールにサビが発生しやすくなります。

ホイールのサビが発生する原因を理解し、ホイールのサビを未然に防ぎましょう!以下では、ホイールにサビが発生する原因を解説します。

● ホイールに傷がついたとき
● ホイール表面のクリア塗装が劣化したとき

ホイールについた傷

ホイールに傷がついた場合、ホイールにサビが発生するリスクは高くなります。ホイールの傷口から腐食が進行し、最終的にはホイール全体に広がります。ホイールが傷つく原因は、以下のような状況です。

● ホイールが縁石など物理的に接触する
● 鉄粉やゴミがホイールに付着する
● ホイールに塩分を含んだ海風があたる

上記以外にも雪が多く降る地域では、路面凍結を防ぐ融雪剤が原因でホイールを傷めてしまいます。ホイールの傷を発見した場合、ホイールにサビが広がる前に対処しましょう!

ホイール表面の塗装の劣化

一般的にホイールの表面は塗装が施されているため、汚れや傷から守られています。しかし、
ホイールの経年劣化に伴いホイール表面の塗装が剥がれることで、サビが発生しやすくなります。

長期間同じホイールを使用している方は、ホイールに飛び石や縁石に接触していなくても、知らぬ間にホイール表面の塗装が剥がれている可能性があるため注意が必要です。
「定期点検はタイヤのみ」
「ホイールの点検の必要性を感じない」

このような考えの方は、知らぬ間にホイールにサビが発生しているかもしれません。

サビの種類によっては落としにくいサビもあるため、ホイールの定期点検も重要であることを把握し、タイヤの定期点検時に一緒に実施することをおすすめします!

【素材別】ホイールのサビの特徴

【素材別】ホイールのサビの特徴

ホイールの素材によっては、サビの種類や進行速度が異なります。本章では、ホイール素材別で発生するサビの特徴を解説します。

● アルミホイール【白錆】
● スチールホイール【赤錆】

アルミホイール【白錆】

「アルミホイールは素材がアルミニウムだからサビない」このように思う方も少なくありません。しかしアルミニウムも鉄と同様に酸化して腐食します。

鉄のように赤いサビがでることはありませんが、腐食すると白いミミズのような白錆が発生します。
白サビは発生し一度腐食してしまうと、サビはどんどん進行して最悪の場合、ホイールとタイヤが外れる危険があるのです。

スチールホイール【赤錆】

スチールホイールの表面はコーティングされているためサビを未然に防げますが、表面が傷ついた場合赤錆が発生し、傷部分から徐々にサビが広がります。

赤錆が発生したホイール

またアルミホイールよりサビの進行が早いため、スチールホイールの表面に傷が付いた場合、早めにサビに対処する必要があります。

【基本】ホイールのサビの取り方

【基本】ホイールのサビの取り方

「ホイールのサビの取り方を知りたい」ホイールにサビが発生した場合、このようにお考えの方もいるかもしれません。一般的には、以下の手順でサビ取りを行います。

  1. ホイールをキレイに洗い付着した汚れを取る
  2. ホイール専用のサビ取り剤を使用する
  3. ホイールのサビが再発しないようにコーティングする

とくに注意する点は上記の「1」です。

ホイールのサビを取るつもりでも、ホイールに付着したゴミ汚れを除去しないで作業した場合、ホイールに傷が付いてしまいます。

ホイールのサビを自分で取ることを検討中の方は、必ずホイールをキレイな状態にしてから作業しましょう!

軽度のサビなら自分でも取れる

ホイールのサビが軽度の場合、基本的にはホイール専用のサビ取り剤で対処可能です。使用方法の一例として、以下の商品で解説します。

アルミホイール専用クリーナー

引用:Amazon

上記のアルミホイール専用クリーナーを気になる汚れにスプレーし、スポンジで軽くこすったあと水で流すだけで簡単にサビを落とせます。

ただし商品に使用されているサビ取り剤の成分によって、以下のようにホイールの状態が悪化する可能性があります。

● ホイールがくすんでしまう
● ホイール表面のコーティングが剥がれる
● ホイールにダメージを与えてしまう

上記の注意点を必ず確認してから、使用するようにしましょう!

ご自身でホイールのサビ取りに抵抗のある方は、最寄りの店舗に相談することをおすすめします。

重度のサビは店舗に任せるのがおすすめ

ホイールに重度のサビが発生した場合、自分でサビ取りすることは可能ですが、店舗に相談してから対処することをおすすめします。

理由は軽度のサビはスプレーを吹きかけて拭き取る作業だけで簡単な作業ですが、重度のサビはホイール表面を削る作業が必要だからです。

またホイールのサビの度合いによって、コンパウンドの種類やサビ取り剤の種類を考慮する必要があるため、専門知識と経験が必要になります。

何も知らずに重度のサビを取ろうとした場合、ホイールに傷がついたり変色したりと、逆効果になるかもしれません。

ホイールの重度のサビを取りたい方は、最寄りの店舗でサビ取りを依頼しましょう!

ホイールのサビを取ったあとの注意点

ホイールのサビを取ったあとの注意点

ホイールのサビを取ったあとは、ケアを忘れてはいけません。

ホイールのサビ取り作業を実施した場合、ホイールの表面の被膜がはがれてむき出しになる可能性があるからです。

ホイールのサビを取ったあとは、サビを未然に防ぐために必ずケアしてあげましょう!

ホイールのサビは放置してはいけない

イールのサビは放置してはいけない

ホイールにサビを発見したら放置せず、早めに対処することをおすすめします。

ホイールのサビを放置した場合サビが徐々に広がり、ホイール以外の部品にも悪影響を及ぼす可能性があるため大変危険です。ホイール以外でサビが発生する部品は、以下の通りです。

● タイヤ内部
● ハブボルト
● ナット

上記の部品は、安全に走行するために欠かせません。

安全に走行するためのパーツにサビが発生した場合、以下の危険が考えられます。

サビが発生する部分 危険要因
タイヤ内部 パンクやバーストの危険性が高くなる
ハブボルト 走行中にボルトが折れる
ナット ハブボルトから外れてしまう

上記の部品の1カ所でもトラブルが発生すれば、脱輪事故やバースト、最悪他人を巻き込む大きな事故につながる可能性があります。

安全に走行するために、小さなサビでも必ず対処するようにしましょう!

ホイールのサビを予防する方法

ホイールのサビを予防する方法

ホイールは、サビの原因である雨や風などの外的要因を完全に避けることはできません。また、経年劣化による汚れやサビなどの影響があるため、最終的には新品に交換する必要があります。

ただしホイールのサビを未然に防げれば、同じホイールを長い期間使用することが可能です。本章では、ホイールのサビを予防する方法を解説します。

● ホイールを洗浄する
● ホイールをコーティングする

ホイールを洗浄する

ホイールのサビを予防する有効手段はホイール洗浄です。ホイールを洗浄すれば、ホイールを傷つけずにサビへの対策がとれるからです。

あらためてホイールが傷つく要因を、以下にまとめました。

● 雨や風
● ゴミや埃の付着
● 塩分の含んだ海風
● 融雪剤
● 縁石にホイールが擦れる

上記でわかるように、縁石にホイールが擦れないように運転することは意図的に可能ですが、その他のホイールが傷つく要因は物理的に避けられません。

そのため日頃からボディだけでなくホイールの洗浄も行うことで、ホイールのサビを未然に防げます。

なおホイールを洗浄するときのポイントは、洗浄後のホイールの水分をしっかり拭き取ること。ホイールに水分が付着した状態はサビが発生しやすくなるだけでなく、タイヤの劣化も促進され、タイヤの寿命が短くなります。

ホイールのサビを未然に防ぐために、ホイールは定期的に洗浄しましょう!

ホイールをコーティングする

ホイール洗浄で物足りない方は、ホイールコーティング施工をおすすめします。ホイールコーティングは、ボディのコーティングと同様にホイールの表面に分厚い被膜を形成するため、小石や砂による細かな傷からホイールを守ってくれるからです。

また、分厚い被膜の形成によりブレーキダストや油汚れがつきにくくなることで、洗車を容易にしてくれます。以下写真は、ホイールをコーティング施工している様子です。

ホイールをコーティング施工の様子

上記のようなホイールのコーティング施工は、見た目が驚くほど綺麗になるだけでなく腐食からホイールを守るため、ホイールのサビを予防するためにおすすめです。

ホイールコーティングの流れについては【キレイが長持ち!ホイールコーティング!】の記事も参考にしてください。

ホイールのサビでよくある質問

ホイールのサビでよくある質問

本章では、ホイールのサビでよくある質問に回答していきます。

● ハブ防錆は必要ですか?
● 車検のときにホイールにサビがあっても大丈夫ですか?

ハブ防錆は必要ですか?

ハブ防錆もサビを、未然に防ぐ方法としておすすめの防錆対策のひとつです。

ハブとは車体側からボルトが出ているリング形状の部分を指します。以下写真のリング形状の部分がハブです。

車のハブとは

ホイールハブはホイールを取り付ける重要な部分であり、水分が付着し溜まりやすくサビが発生しやすい部分でもあります。

ホイールのサビが悪化した場合、以下のリスクが考えられます。

● ホイールとハブがしっかり密着しないためナットが緩みやすい
● ホイールをしっかり取り付けられない

上記のような状態で走行を継続すれば、最悪脱輪のリスクがあるため注意しなければいけません。

タイヤの履き替え時やホイールコーティングなど、タイヤを取り外すタイミングで一緒に施工してもらうのがおすすめです!

防錆対策には何がありますか?

防錆対策にはホイールコーティングやハブ防錆の他に、「塩害ガード」がおすすめです。塩害ガードとはマフラーやフロアなど、車体の下回りのパーツに発生するサビを未然に防ぐ作業です。

タイヤやホイールは普段から目視できるためトラブルが発生する前に対処できますが、車体の下回りは目視が困難であり、知らぬ間にサビが発生し腐食が広がる可能性があります。

車体の下回りの腐食が進行してサビの状態が悪化した場合、車体に大きなダメージを与え、最悪穴が空いてしまうかもしれません。

とくに雪国では融雪剤の「塩化カルシウム」が原因で、走行中に下回りに塩化カルシウムを含んだ水分が飛び散り付着することでサビが発生します。
タイヤワールド館ベストでは「下回り防錆塩害ガード」施工も承っております!

「下回り防錆塩害ガード」施工

塩害ガードついては【冬シーズンが始まる前に!下廻り塗装でサビは軽減!サビが原因で起きる事とは?】の記事も参考にしてください。

ホイールコーティングならタイヤワールド館ベストにお任せください!

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あらためて、本記事では以下の内容を解説しました。

● ホイールにサビが発生する原因
● 【素材別】ホイールのサビの特徴
● 【基本】ホイールのサビの取り方
● ホイールのサビを取ったあとの注意点
● ホイールのサビは放置してはいけない
● ホイールのサビを予防する方法
● ホイールのサビでよくある質問

ホイールもタイヤ同様、必ず経年劣化により傷がついたりサビが発生したりと、トラブルは避けられません。

しかし以下のポイントを押さえれば、ホイールを長く使用できる可能性が高くなります。

● ホイールのサビは放置しない
● ホイールのサビを発見したら早めに対処する
● ホイールコーティングでサビの原因である汚れや傷から守る
● ホイール以外にもハブ防錆や塩害ガードなども検討してみる

タイヤワールド館ベストでは、ホイールを長持ちさせるホイールコーティングや塩害ガードを実施しております。

普段から丁寧なメンテナンスを行うことで、ボディだけでなくホイールも腐食から守ることが可能です!愛車を綺麗に長く乗るために、ぜひ参考にしてみてくださいね。

作成者: 鎌田 翼

タイヤワールド館ベスト栗生店 店長

趣味:車を整備する事。
特技:手指の関節をポキポキ鳴らせる事。
モットー:お客様から感謝される接客を心がける事。