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    オイル交換する時期の目安や費用は?オイル交換が重要な理由も解説

    最終更新日 2025年4月4日

    エンジンオイルは、金属部品同士の摩擦を減らし、冷却や汚れの除去、防錆などさまざまな役割を果たしています。

    車を長く快適に乗り続けるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。エンジンオイルの交換は車の性能を維持し、エンジンの寿命を延ばすために重要な作業です。

    しかし、オイルは時間の経過とともに劣化し、性能が低下するだけでなく、交換を怠ることで燃費が悪化したりエンジンの動きが悪くなったりします。

    本記事では、オイル交換の重要性や最適な交換時期、費用の相場や作業手順などについて詳しく解説します。愛車のコンディションを良好に保ち、安全で快適なドライブを楽しむためにも、エンジンオイルの定期的な確認や交換を行いましょう。

    オイル交換とは?

    オイル交換とは?

    オイル交換とは、エンジンオイルを新しいものに交換するメンテナンス作業のことです。

    エンジンオイルは使い続けると劣化し、粘度が増したり汚れが溜まったりして、本来の性能を発揮できなくなります。

    エンジンオイルが古いまま走行し続けると、車のコンディションが低下するだけでなく、燃費の低下やエンジン故障のリスクなど、デメリットしかありません。

    エンジンオイルを定期的に交換することで、エンジンをはじめ車の性能を維持することにつながるため、定期的な点検と交換を実施しましょう。

    エンジンオイルを交換するタイミングは、走行距離にすると5,000km〜10,000kmほど、期間にすると半年〜1年ごとが目安です。

    タイヤワールド館ベストでは、エンジンオイルの交換をはじめ、さまざまなメンテナンスを行っているので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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    オイル交換が必要な理由と5つの作用

    オイル交換が必要な理由と5つの作用

    エンジンオイルには、以下の5つの作用があります。

    これらの作用はオイルを交換せずに使い続けると、段々と作用が落ちてしまい十分に性能を発揮できません。

    ● 潤滑作用
    ● 密封作用
    ● 冷却作用
    ● 清浄作用
    ● 防錆作用

    それぞれの具体的な作用と、エンジンオイルの交換が必要な理由を解説します。

    潤滑作用

    潤滑作用は、エンジンに使用されているパーツがスムーズに動くための潤滑油としての役割のことです。

    この効果が落ちると、エンジン内部のパーツがスムーズに動かなくなり、部品が摩耗しエンジンの故障につながりやすくなってしまいます。

    さらに、オイルは摩擦による熱の発生を抑え、エンジンの温度を適切に保つ役割もあります。

    適切な潤滑が行われなければ、部品同士が直接擦れ合い、過剰な熱が発生し、焼き付きや変形の原因となるでしょう。

    密封作用

    密封作用は、ピストン部分の隙間を覆う役割があります。

    エンジンはシリンダー内で燃焼させて作ったエネルギーを利用して動くため、密封作用が薄れてしまうと、隙間からエネルギーが外に漏れエンジンが必要なパワーを得られなくなります。

    そのため、エンジン内部のシリンダーとピストンの間には微細な隙間を密閉することが重要です。

    オイルが劣化すると粘度が低下、密封性が弱まることでエネルギーのロスが発生し燃焼効率が悪くなります。

    冷却作用

    冷却作用とは、エンジンオイルがエンジン内部を循環し、燃焼によって発生した熱を吸収・放出することで、エンジンの温度を適正に保つ働きのことです。

    冷却作用が落ちてしまうと、燃料が燃えることで高温となったエンジンの熱を吸収できなくなり、エンジンがオーバーヒートする危険性があります。

    冷却作用の低下を防ぐためにも、定期的なオイル交換が不可欠です。適切な冷却作用を維持することで、エンジンの性能を最大限に引き出し、寿命を長く保ちましょう。

    清浄作用

    清浄作用は、エンジン内に溜まる汚れを吸収する役割があります。

    この効果が落ちてしまうと、エンジン内に溜まるスラッジという汚れを吸収できなくなり、エンジン内部に溜まったスラッジによって不具合が起こったり、エンジンが故障したりする原因となります。

    さらに、スラッジが堆積すると熱がこもりやすくなり、冷却効果も低下するため定期的な点検が重要です。

    エンジンを長持ちさせるためにも、適切にオイル交換を行い、清浄作用を維持しましょう。

    防錆作用

    防錆作用は、エンジン内で結露が発生した際に金属パーツに付着した水分による錆の発生を防ぐために油膜を張る役割があります。

    この効果が落ちてしまうと油膜が薄くなり、エンジン内で錆が発生しやすくなります。錆が発生してしまうと不具合や故障につながりやすくなるため注意が必要です。

    とくに、錆によるダメージは一度進行すると修復が難しく、エンジンの寿命を大幅に縮める原因となります。

    さらに、錆が剥がれてオイル内に混ざると、潤滑性能が低下し、他の部品への悪影響を及ぼす可能性もあるため、定期的なオイル交換で、エンジン内部の油膜を適切に維持しましょう。

    オイル交換の費用はどこが安い?

    オイル交換の費用はどこが安い?

    オイル交換は、さまざまな場所で対応可能で、それぞれの価格相場は以下のとおりです。

    オイル交換を依頼できる場所 価格相場
    ディーラー 5,000〜10,000円
    整備工場 2,000円〜4,000円
    ガソリンスタンド 2,000円〜6,000円
    カー用品店 1,000円〜3,000円
    タイヤ専門店 1,000円〜3,000円

    交換費用のほかにも、工賃やオイルフィルターの交換などで、1,000円〜3,000円ほどかかります。

    上記の価格はあくまで目安で、割引制度やキャンペーンなど店舗の状況によって異なります。詳しい料金は、各店舗に問い合わせて確認しましょう。

    オイル交換時期の目安

    オイル交換時期の目安

    オイル交換時期の目安は、以下のように状況によって異なります。

    ● ディーラー視点の場合は走行距離10,000キロが目安
    ● メーカー視点の場合は走行距離3,000〜5,000キロが目安
    ● 使用状況やライフスタイルに合わせて交換目安を判断

    また、車のタイプ別のオイル交換時期の目安は、以下のとおりです。

    車のタイプ オイル交換時期の目安
    ガソリン車 15,000キロ、または1年
    ガソリンターボ車 5,000キロ、または6ヶ月
    ディーゼル車 5,000~20,000キロ、または半年~1年

    参照:トヨタ自動車

    エンジンオイルやフィルターなどの交換目安は、以下の記事でも解説していますので、あわせてご覧ください。

    ディーラー視点の場合は走行距離10,000キロが目安

    ディーラー視点の場合は、走行距離10,000キロが、オイル交換時期の目安です。

    10,000キロ走行でのオイル交換が推奨される背景には、近年のエンジンオイルや車の性能の向上が挙げられます。そのため、従来より交換間隔を伸ばしても、大きな問題が生じにくいと考えられています。

    しかし、10,000キロごとのオイル交換では、劣化したオイルでの走行期間が長くなるため、より短い交換間隔と比較すると、エンジンに問題が生じる可能性が高くなります。

    劣化したオイルで走る期間が長ければ、運転中に走り出しが遅いなどの違和感を感じることもあるためご注意ください。

    メーカー視点の場合は走行距離3,000〜5,000キロが目安

    メーカー視点の場合は、走行距離3,000〜5,000キロが、オイル交換時期の目安です。

    メーカーが短いスパンでの交換を推奨する理由は、オイルの不調や劣化を感じる前の交換を推奨しているからです。

    10,000キロでのオイル交換では、内部のオイルは汚れにより劣化していると考えられます。そのようなオイルでは、走行時に違和感や不調を感じやすくなってしまいます。

    そのため、オイルの劣化を実感する前に、比較的短いスパンでのオイル交換が推奨されています。

    使用状況やライフスタイルに合わせて交換目安を判断

    説明書に記載されている交換目安の距離は、街乗りや悪路の走行が想定されていません。そのため、停止と発進の多い市街地、悪路の走行が多い山道、急勾配な坂道を走る機会が多い場合は、推奨距離よりも早く交換を検討する必要があります。

    実際説明書にも、「悪路や街乗り走行が多い場合は交換頻度を高める」旨の記載があることが一般的です。

    また、エンジンが十分に温まる前に車のエンジンを切るような、短距離の運転が多い場合も、エンジンオイルの劣化が早まる要因となります。

    ご自身の車の乗り方を振り返り、オイル交換頻度の参考にしてみてください。

    オイル交換の作業手順と時間

    オイル交換の作業手順と時間

    オイル交換の作業を店舗に依頼すると、一般的に30分〜1時間程度かかります。

    作業手順は、以下のとおりです。

    1. 来店・受け付け
    2. 交換するエンジンオイルやフィルターを選択
    3. オイル交換の作業開始(待ち時間)
    4. 作業完了(スタッフから説明を受ける)

    オイル交換を店舗に依頼する場合は、事前に電話やネットで予約しておくと、受け付けがスムーズに進みます。

    エンジンオイルやフィルターを選ぶ際は、店舗スタッフに説明を受けながら、ご自身の車に合うものを選びましょう。

    店舗によっては、オイル交換とあわせてそのほかの点検も依頼可能なため、希望する場合は予約時に相談するのがおすすめです。

    オイル交換しないとどうなる?3つのリスク

    オイル交換しないとどうなる?3つのリスク

    オイル交換をしなければ、以下のようなリスクにつながります。

    ● 燃費が低下する
    ● エンジンの性能が悪くなる
    ● エンジンが故障する

    オイル交換を怠った場合のそれぞれのリスクについて、詳しい内容を確認しましょう。

    燃費が低下する

    エンジンオイルは、エンジン内部の摩擦を減らしスムーズに動作させる役割があるため、オイル交換をしなければ燃費が低下する恐れがあります。

    オイルを長期間交換せずに使用し続けると、汚れが蓄積されエンジン内部の抵抗が大きくなり、余分なエネルギーを消費するため燃費が悪化します。

    古くなったオイルはエンジン内部の冷却効果も低下させ、エンジンが高温になりやすくなります。エンジンが高温になるとより燃料効率が悪化するため、定期的なオイル交換が重要です。

    また、燃費性能を維持することで、長期的にかかるコストを抑える効果も期待できるでしょう。

    エンジンの性能が悪くなる

    オイル交換を怠ると、エンジン内部にスラッジといわれる汚れやカーボンの蓄積が発生します。オイルの流れが悪くなることで、エンジン性能が悪化する可能性があります。

    具体的には、エンジンの動きが鈍くなり加速しにくくなったり、アイドリングが不安定になり異音がしたりなど、さまざまな不具合が起こるリスクが高まります。

    オイルの潤滑性能が低下することで、エンジン内部の金属部品同士の摩擦が増し、磨耗が進みやすくなることもエンジン悪化の原因のひとつです。

    快適な運転性能を維持するためにも、定期的なオイル交換を心がけましょう。

    エンジンが故障する

    オイル交換をしないまま走行し続けると、最悪の場合エンジンが故障し、完全に動かなくなる恐れがあります。

    劣化したオイルは適切にエンジン内部を潤滑できず、金属同士が直接摩擦を起こして異常な発熱が発生します。

    また、オイルが極端に減ったり、ドロドロになってオイルラインが詰まったりすると、エンジン内部の動作が完全に停止するかもしれません。

    エンジン自体が故障すると修理できず、エンジンの載せ替えが必要になることもあります。

    エンジン交換となると数十万円以上の費用がかかるため、オイル交換を定期的に行うことで、大きな出費を防げる効果も期待できます。

    オイル交換に関するよくある質問

    オイル交換に関するよくある質問

    オイル交換に関するよくある質問は、以下の3つです。

    ● オイル交換は自分でできる?
    ● オイル交換するならどこがいい?
    ● 運転機会が少なくてもオイル交換は必要?

    それぞれわかりやすく回答しているので、参考にしてください。

    オイル交換は自分でできる?

    以下の必要な道具を揃えれば、オイル交換は自分でもできます。

    ● エンジンオイル
    ● オイルフィルター(必要に応じて)
    ● オイルパン(廃油受け)
    ● ジャッキ
    ● レンチ
    ● じょうご(オイル注入用)
    ● 軍手やゴム手袋
    ● 布やペーパータオル

    オイル交換を自分でする手順は、以下のとおりです。

    1. 数分間アイドリングしエンジンを温める(オイルを抜きやすくするため)
    2. 車を停めてドレンボルトを外しオイルを抜く
    3. 必要に応じてオイルフィルターを交換する
    4. ドレンボルトを締め新しいオイルを規定量注ぐ
    5. エンジンをかけてオイルを循環させる
    6. オイル量を確認し漏れがないかチェックする
    7. 廃油を適切に処理し作業完了

    作業には一定の知識や準備が必要で、誤った交換をするとエンジンにダメージを与えるリスクもあるため、自信がない場合はカー用品店や整備工場に依頼するのがおすすめです。

    オイル交換するならどこがいい?

    オイル交換を依頼できる場所のメリットとデメリットを、以下に一覧でまとめました。オイル交換の依頼先を選ぶ際の参考にしてください。

    オイル交換の依頼先 メリット デメリット
    ディーラー 車に最適な整備が受けられる 費用が高い
    整備工場 細かい相談がしやすい 工場により対応にバラツキあり
    ガソリンスタンド 短時間で済みやすい オイルの選択肢が少ない
    カー用品店 オイルの種類が豊富にある 混雑時は待ち時間が発生する
    タイヤ専門店 作業料金は比較的安い 取り扱っていない店舗もある

    手軽さやコスパを重視する場合は、ガソリンスタンドやカー用品店などにオイル交換を依頼するのがおすすめです。

    普段から車の点検を任せており、信頼できる店舗がある場合は、ディーラーや整備工場に依頼するのもいいでしょう。

    運転機会が少なくてもオイル交換は必要?

    「車に乗らないからオイル交換しなくても大丈夫」と思うかもしれませんが、運転機会が少なくても、オイル交換は必要です。なぜなら、オイルは何もしなくても劣化していくからです。

    劣化したオイルで長い距離を走行すると、エンジンの不具合や故障の原因となります。さらに、長期間車を放置すると、エンジン内に油膜を張るように滞在していたオイルがオイルパンへと落ちる可能性もあるでしょう。

    エンジン内部のオイルが減ってしまうと、エンジンをかけたときにエンジン内に潤滑の役割を果たすオイルがなくなります。その結果、エンジンのパーツがうまく動かずに不具合を起こしたり、焼き付きを起こしたりする危険性もあります。

    長期間車を使用していない場合でも、自分でオイルの量を確認するなど簡易点検をしてから動かしてください。また、前回のオイル交換から時間が経過している場合は、早めにオイル交換の予定を立てましょう。

    快適な運転を続けるためには定期的なオイル交換が大切

    快適な運転を続けるためには定期的なオイル交換が大切

    快適な運転を続けるためには、定期的なオイル交換が欠かせません。エンジンオイルは、潤滑・密封・冷却・清浄・防錆などの重要な役割を果たしており、劣化すると燃費の悪化やエンジントラブルの原因になります。

    交換時期の目安は、メーカー推奨の走行距離や使用状況によりますが、こまめな交換が愛車の寿命を延ばすためには重要です。

    費用は依頼する店舗によって異なるため、事前に各店舗に確認し、コストや利便性を考慮して選びましょう。

    自分でオイル交換することも可能ですが、専門店での作業なら安心して交換できます。定期的なオイル交換で、愛車の性能を維持し、安全で快適なドライブを楽しみましょう。

    オイル交換に関することをはじめ、タイヤに関するさまざまなことにお悩みの方は、タイヤワールド館ベストへぜひお気軽にご相談ください。

    タイヤワールド館ベスト店舗一覧

    泉八乙女店
    泉八乙女店
    TEL: 022-773-2811
    住所:仙台市泉区上谷刈1-6-1
    アクセス:仙台北環状線沿い
    営業時間:10:00~19:00

    作成者: 佐々木(古川店店長)

    趣味:ドライブ旅行
    モットー:一期一会
    特技:スノーボード
    物腰柔らかな接客で安心して買い物が出来ると定評あり。