最終更新日 2024年7月4日
オイル交換にも推奨の距離があることを知っていますか?頻度や距離はメーカーやディーラー、カー用品店によって違うこともあります。
では、いったいどの数字を基準にすればいいのでしょうか?今回は、オイル交換の頻度の問題と、オイル交換の必要性について解説していきます!
- なぜオイル交換が必要なのか?基本的な知識
- ┗オイル交換をしないと最終的にはエンジンが故障してしまう
- ディーラー視点:オイル交換の目安を10,000キロで推奨している理由
- ┗車もオイルの性能も上がったため1万キロでも問題ないだろうという考え
- メーカー視点:オイル交換の目安を3,000~5,000キロで推奨している理由
- ┗オイルは人間でいう血液、きれいな状態である方が故障も少ない
- 使用状況によってオイル交換頻度を決める必要がある
- ┗毎日どのくらい乗るのかどライフスタイルに合わせた交換をおすすめ
- ┗ただしオイルは何もしなくても減るし劣化する
- まとめ
なぜオイル交換が必要なのか?基本的な知識
オイル交換をしないと最終的にはエンジンが故障してしまう
エンジンオイルには潤滑・密封・冷却・清浄・防錆の五つの作用があります。この作用はオイルを交換せずに使い続けると段々と作用が落ちてしまい十分に性能を発揮できません。
ー1.潤滑作用ー
潤滑作用はエンジンに使用されているパーツがスムーズに動くための潤滑油としての役割のことです。
この効果が落ちてしまうと、エンジン内部のパーツがスムーズに動かなくなってしまい、部品が摩耗しエンジンの故障につながりやすくなってしまいます。
ー2.密閉作用ー
密閉作用はピストン部分の隙間を覆う役割があります。
エンジンはシリンダー内で燃焼させて作ったエネルギーを利用して動くので、密閉作用が薄れてしまうと、隙間からエネルギーが外に漏れエンジンが必要なパワーを得られなくなってしまいます。
ー3.冷却作用ー
冷却作用が落ちてしまうと、燃料が燃えることで高温となったエンジンの熱を吸収できなくなり、エンジンがオーバーヒートしてしまう危険性があります。
清浄作用はエンジン内に溜まる汚れを吸収する役割があります。この効果が落ちてしまうとエンジン内に溜まるスラッジという汚れを吸収できなくなってしまいます。そして、エンジン内部に溜まったスラッジによって不具合が起こったり、エンジンが故障する原因となってしまいます。
ー4.防錆作用ー
防錆作用は、エンジン内で結露が発生した際に金属パーツに水分が付着して錆が発生するのを防ぐために油膜を張る役割があります。この効果が落ちてしまうと油膜が薄くなり、エンジン内で錆が発生しやすくなります。錆が発生してしまうと不具合や故障につながりやすくなってしまうので注意が必要です。
オイル交換をせずに劣化したオイルを使用していると、この5つの効果が発揮されないためエンジン内部で不具合が起こってしまいます。パーツの交換や修理で対処できる場合もありますが、劣化したオイルを使用し続けた場合、最終的にはエンジンが故障してしまい廃車になってしまうことも……。
オイルがどれくらい劣化しているのか、どのタイミングで交換をすればいいのかなど疑問に思うところですよね。次に、オイル交換の推奨距離について解説していきます。
ディーラー視点:オイル交換の目安を10,000キロで推奨している理由
車もオイルの性能も上がったため1万キロでも問題ないだろうという考え
10000キロ走行でのオイル交換を推奨しているのは、年を重ねるごとにオイルも車も商品としての性能が上がってきたため、交換のスパンを長くしても大きな問題はないだろうと考えられているからです。
しかし、10,000キロでのオイル交換は劣化しているオイルで走る期間が長いため、もっと短い距離ごとでのオイル交換と比較した時に、10,000キロごとの交換ですと劣化したオイルで走る距離と期間が長くなります。
劣化したオイルで走る期間が長いと、運転中に走り出しが遅いなどの違和感を感じることもあるのでご注意ください。
メーカー視点:オイル交換の目安を3,000~5,000キロで推奨している理由
オイルは人間でいう血液、きれいな状態である方が故障も少ない
メーカーが短いスパンでの交換を推奨するのは、オイルの不調や劣化を感じる前に交換を推奨しているからです。10,000キロでのオイル交換だと、内部のオイルは汚れにより劣化していると考えられます。そのようなオイルだと、運転していて違和感や不調を感じやすくなてしまいます。
ですので、オイルの劣化を運転で感じることのない、比較的早いスパンでのオイル交換を推奨しています。
使用状況によってオイル交換頻度を決める必要がある
毎日どのくらい乗るのかどライフスタイルに合わせた交換をおすすめ
説明書に載っている交換目安の距離は街乗りや悪路の走行を想定していません。そのため、停止と発進の多い街乗り、山道など悪路の走行が多い、急勾配な坂道を走る機会が多いなどの場合は推奨距離よりも早く交換を検討する必要があります。
説明書にも悪路や街乗り走行が多い場合は早めの交換を推奨するよう記載されているはずです。
他にも、エンジンが温まりきる前に車のエンジンを切るような短い走行距離での運転が多い場合も同様にエンジンオイルの劣化が早くなってしまいます。
自分の車の乗り方を振り返り、オイル交換の頻度の参考にしてみてください。
ただしオイルは何もしなくても減るし劣化する
車に乗らないからオイル交換しなくても大丈夫と思う人も多いと思いまが、オイルは何もしなくても劣化していきます。
劣化したオイルで長い距離を走ってしまうと、不具合や故障の原因となります。他にも、長く車を放置した状態だと、エンジン内に油膜を張るように滞在していたオイルがオイルパンへと落ちてしまいます。エンジン内部のオイルが減ってしまうと、エンジンをかけたときにエンジン内に潤滑の役割を果たすオイルがいないため、エンジンのパーツがうまく動かずに不具合を起こしてしまったり、焼き付きを起こしてしまう危険性もあります。
長く乗車していない、動かしていない時は大丈夫と思わずに、自分でオイルの量を確認するなど簡易点検をしてから動かしてください。そして、前回のオイル交換から時間がたっている場合は、早めにオイル交換の予定を立ててください。
まとめ
オイル交換は車にとって大事なメンテナンスです。万が一エンジンに不具合が出てしまうと、部品の交換で大きく費用がかさんでしまいます。最悪の場合、廃車になることも……。長く愛車に乗り続けるためにも、定期的なオイル交換を忘れずに行ってください。
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オイル交換の際は、ぜひ有料会員の加入もご検討ください。皆様のご来店をお待ちしております。
趣味:ドライブ旅行
モットー:一期一会
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