タイヤ交換は「古いタイヤを新しいものに取り替える作業」または「ノーマルタイヤをスタッドレスタイヤに交換する作業」と思われがちですが、主に「脱着」と「組み換え」の2つに分けられます。
タイヤの脱着は、ホイール付きのタイヤを取り外して交換する作業です。とくに、スタッドレスタイヤへの履き替え時によく行われます。
一方、組み換えはホイールをそのまま使い、新しいタイヤに交換する作業を指します。
脱着や組み換え作業は、車の安全性や乗り心地に影響するため、正しい知識を持って適切なタイミングで行うことが重要です。
本記事では、タイヤの脱着と組み換えの違いやそれぞれの費用相場、自分でタイヤ交換する方法などを詳しく解説します。適切なタイミングでタイヤを交換し、安全な運転につながるよう参考にしてください。
タイヤ交換とは?

一言に「タイヤ交換」といっても、タイヤ交換における作業工程によって言い方が異なります。タイヤ交換の作業工程は、たとえば以下の通りです。
| 言い方の種類 |
作業内容例 |
| タイヤを交換する |
新品のタイヤに交換する |
| タイヤを脱着する |
タイヤをローテーションする |
| タイヤを組み換えする |
黒いゴムの部分だけ交換する |
上記のように、作業内容によってタイヤ交換の意味合いが異なります。次章ではタイヤの脱着と組み換えの違いについて詳しく解説します。
タイヤの脱着と組み換えの違いとは?

タイヤの脱着と組み換えの違いは、以下の通りです。
| 種類 |
作業内容 |
| タイヤの脱着 |
ホイール付きのタイヤを取り外しや取り付け作業 |
| タイヤの組み換え |
ホイールはそのまま残し、タイヤのみ交換する作業 |
上記の表でわかるように、ホイール付きタイヤをそのまま使用するか、ホイールを残してゴム部分のみ交換するかの違いです。本章では、タイヤの脱着と組み換えの違いについてそれぞれ解説します。
● タイヤの脱着とは?
● タイヤの組み換えとは?
脱着と組み換えの違いは、以下の記事でも解説しています。
タイヤの脱着とは
タイヤの脱着とは、ホイール付きのタイヤを取り付けたり取り外したりする作業です。タイヤを脱着する作業内容と頻度は、たとえば以下の通りです。
| 作業内容 |
作業頻度 |
| タイヤを夏用やスタッドレスへ交換 |
1年に2回 |
| タイヤをローテーションする |
5,000~10,000kmで実施 |
上記の作業内容は、ホイール付きのタイヤを取り外して新たなホイール付きのタイヤを取り付ける作業になるため、比較的時間がかかりません。
また、タイヤ交換に必要な工具があれば、自分でもタイヤ交換の作業は可能です。自分でタイヤ交換する場合は、以下の工具が必要になるため初期費用がかかります。
| 必要な工具 |
役割 |
費用目安 |
| 車止め |
車が動かないようにする |
約1,000円 |
| 油圧式ジャッキ |
車両を持ち上げる |
約7,000円 |
| ジャッキスタンド |
持ち上げた車両を支える |
約5,000円 |
| クロスレンチ |
ナットを締めたり緩めたりする |
約3,000円 |
| トルクレンチ |
メーカー規定のトルク値に締め付ける |
約5,000円 |
上記商品は、機能面や対応車種、メーカーなどによって価格もさまざまです。自分でタイヤ交換する場合は、事前に価格も確認し、タイヤに見合った工具を準備しておきましょう。
一方で、自分でタイヤをローテーションするのは難しいかもしれません。
理由は、タイヤ4本の摩耗を均一に近づけるためのタイヤローテーションは、プロがタイヤのすり減り具合を確認し、適切な配置を検討するからです。
タイヤローテーションの方法を間違えれば、タイヤのバランスも崩れやすく、偏摩耗のリスクも高まります。
タイヤのローテーションを希望の方は、店舗に相談することをおすすめします。
タイヤの組み換えとは
タイヤの組み換えとは、ホイールを変更せずにタイヤのみを交換する作業です。タイヤ組み換え作業状況は、たとえば以下の通りです。
【タイヤが1本パンクした場合】
| 状況例 |
作業内容 |
| 残り3本のタイヤの状態は問題ないため、1本だけタイヤ交換したい |
ホイールは変更せずに、パンクしたタイヤのゴム部分を組み換える |
【タイヤを変更したい場合】
| 状況例 |
作業内容 |
| スタッドレスタイヤに交換したい |
ホイールは変更せずに、夏タイヤをスタッドレスタイヤに組み換える |
| 新品のタイヤに交換する |
古いタイヤを新しいタイヤへ組み換える |
タイヤ組み換え作業は、タイヤの脱着と異なりホイールのコストがかかりません。気に入ったホイールを継続して使用したい方には、おすすめの方法です。
しかし、タイヤ組み換え作業には、タイヤ組み換え専用の機械であるタイヤチェンジャーを使用してタイヤを組み換えるため、自分でタイヤ組み換え作業はできません。
また、タイヤを引き伸ばして組み換えるため、タイヤやホイールに傷がつく可能性があります。
タイヤ組み換えを希望する方は、専門店に依頼することをおすすめします。
タイヤ交換の組み換えについては、タイヤワールド館ベストのYouTube動画も参考にしてください。
タイヤの脱着を依頼できる場所

タイヤの脱着は、以下のような場所に依頼できます。それぞれの特徴とあわせて確認しましょう。
| タイヤの脱着を依頼できる場所 |
特徴 |
| カーディーラー |
信頼性が高く安心だが料金は高め |
| 整備工場 |
融通が利きやすく修理も柔軟に対応可能 |
| カー用品店 |
予約なしでも対応してもらいやすい傾向 |
| タイヤ専門店 |
タイヤの品揃えが豊富で交換がスムーズ |
| ガソリンスタンド |
手軽に依頼できるが作業技術に差がある可能性あり |
行きつけのディーラーや整備工場がある場合は、信頼できる業者に任せたほうがいいでしょう。
コスト面を重視するなら、カー用品店やタイヤ専門店、ガソリンスタンドなどがおすすめです。
タイヤ脱着や組み換え、タイヤ交換の費用相場

本章では、以下のようなタイヤ交換の作業別に工賃と費用を解説します。
● タイヤ交換の工賃と費用
● タイヤの脱着の工賃と費用
● タイヤの組み換えの工賃と費用
それぞれ詳しい内容を確認しましょう。
タイヤ交換の工賃と費用
タイヤ交換は、新しいタイヤに交換したり、スタッドレスタイヤに変更したりとホイール付きのタイヤを交換する作業を指して主に呼ばれています。
しかしながら、「タイヤ交換」は脱着と組み換えを総称したような使われ方もしているので、注意も必要です。
タイヤ交換に伴う工賃の費用は店舗によって異なりますが、タイヤワールド館ベストでは以下の料金でタイヤ交換を実施しています。
タイヤワールド館ベストでご購入の場合
▼タイヤ脱着料金表
当店では購入時の脱着については、料込の価格となっています。
脱着せず持ち帰りだと-2,200円とさせていただいていますので、購入&脱着をセットで行うのがおすすめです。
| お持込商品の場合 |
|
インチ |
通常価格(4本1台分) |
アプリ会員(4本1台分) |
| 軽自動車 |
4,400円 |
3,300円 |
| 普通車 |
5,500円 |
4,400円 |
ミニバン/1BOX SUV/クロカン |
6,600円 |
5,500円 |
| ジャッキ使用 |
上記脱着料に+1,300円 |
▼ホイール組み換え料金表
| タイヤワールド館ベストでご購入の場合 |
|
インチ |
通常価格(4本1台分) |
アプリ会員(4本1台分) |
| 10~15インチ |
9,900円 |
7,700円 |
| 16~18インチ |
12,100円 |
9,900円 |
| 19~20インチ |
14,300円 |
12,100円 |
| 21インチ |
16,500円 |
14,300円 |
| 22インチ |
18,700円 |
16,500円 |
| 23インチ〜 |
20,900円 |
18,700円 |
※ランフラットは別途1本/1,100円
| お持込商品の場合 |
|
インチ |
通常価格(4本1台分) |
アプリ会員(4本1台分) |
| 10~15インチ |
14,300円 |
12,100円 |
| 16~18インチ |
16,500円 |
14,300円 |
| 19~20インチ |
18,700円 |
16,500円 |
| 21インチ |
20,900円 |
18,700円 |
| 22インチ |
23,100円 |
20,900円 |
| 22インチ |
25,300円 |
23,100円 |
※23インチ以降は1インチ上がるごとに+¥2,200円/(1台)、
※ランフラットは別途1本/1,100円(会員)、1本/2,200円(通常)
タイヤワールド館ベストでは、アプリ会員になるとお得にタイヤ交換ができます。フリー会員(無料)でも対象になりますので、ご利用の際にはぜひ事前にダウンロードください。
タイヤとホイールを一緒に購入した場合のタイヤ交換費用は、たとえば以下の通りです。
【店舗購入の場合】
タイヤワールド館ベストでは、新規で商品をご購入の際の脱着については、工賃サービスで行っております。
※オンラインサイトでの購入の場合は、別途工賃が発生します。
【タイヤ持ち込みの場合】
タイヤワールド館ベストのアプリ会員は、タイヤ交換費用を抑えることが可能です。また、アプリ会員限定クーポンも配信しておりますので、ぜひ参考にしてください。
タイヤの脱着の工賃と費用
タイヤ脱着の作業は、ホイール付きのタイヤを取り外したり取り付けたりする作業を指します。タイヤ1本の脱着の工賃は店舗によって異なりますが、一般的にはタイヤ1本あたり数100円〜約1,000円で実施しています。
ガソリンスタンドでタイヤを脱着する場合の工賃は、たとえば以下の通りです。
| タイヤの本数 |
軽・普通車 |
1BOX・SUV車 |
| 1本 |
600円 |
1,000円 |
| 4本 |
2,400円 |
4,000円 |
参照元:宇佐美ガソリンスタンド
上記の料金は、タイヤを脱着するだけの工賃です。タイヤの劣化具合やタイヤの脱着により、ホイールバランスの崩れがある場合はタイヤの脱着と一緒に、以下の作業を実施する可能性があります。
【作業内容例】
| 作業内容 |
作業目的 |
工賃 |
| タイヤローテーション |
タイヤ4本の摩耗を均一に近づける |
2,200円~/1台 |
| バランス調整 |
タイヤがまっすぐ転がるように調整する |
1,100円~/1本 |
参照元:オートバックス
タイヤ脱着後も安全に走行するためには、上記のような作業も重要です。
タイヤの脱着を検討中の方は、店舗に相談してから最適な方法でタイヤ交換することをおすすめします。
タイヤの組み換えの工賃と費用
タイヤ組み換えは、ホイールは変更せずタイヤのゴムの部分のみ交換する作業です。タイヤの脱着作業と異なり手間がかかるため、一般的にはタイヤの脱着と比較し、タイヤの組み換え料金は高くなります。
タイヤの脱着とタイヤの組み換え工賃を比較すると、たとえば以下の通りです。
| 作業別 |
タイヤ1本 |
タイヤ4本 |
| タイヤの脱着工賃目安 |
600円~ |
2,400円~ |
| タイヤの組み換え工賃目安 |
1,100円~ |
4,400円~ |
参照元:宇佐美ガソリンスタンド
上記の表でわかるように、タイヤの組み換え工賃は高めですが、ホイールの費用は発生しません。タイヤ組み換えを依頼した場合、たとえば以下の料金になります。
【15インチタイヤの場合】
| タイヤ |
ホイール |
作業内容 |
合計金額 |
| EC202L(ダンロップ) |
変更なし |
タイヤ組み換え |
– |
| 25,200円/4本 |
0円 |
4,400円/4本 |
29,600円 |
参照元:宇佐美ガソリンスタンド
ホイールを変更せずにタイヤのみ組み換えをすれば、タイヤ交換のコスト削減が可能です。しかし、先述の通りタイヤの組み換えは、タイヤやホイールに傷がつくかもしれません。
また、タイヤ組み換え費用の他に、タイヤのバランス調整やタイヤローテーション、タイヤ処分代などの費用もかかる可能性があります。
タイヤの組み換え希望の方は、店舗へ相談して見積もりをとってからタイヤ組み換えすることをおすすめします。
タイヤの脱着を自分でする方法

本章では、タイヤの脱着を自分でする方法を解説します。
- レンチを使ってボルトを緩める
- ジャッキを使って車体を持ち上げる
- ホイールナットをすべて取ってタイヤをはずす
- 新しいタイヤを取り付ける
- ホイールナットを取り付けて手締めする
- 車体をゆっくり下ろす
- 最後の仕上げはトルクレンチで規定のトルク値まで締めて完了
タイヤ交換時の安全確保のため、以下の4点は事前に確認しましょう!
● 車のエンジンを切る
● サイドブレーキをかける
● パーキングの状態にする
● 車止めで車両を動かないようにする
以下の記事では、初心者の方向けにタイヤ交換の方法を解説しているので、あわせてご覧ください。
1.レンチを使ってボルトを緩める
ジャッキアップする前に、レンチを使用し、ホイールナット(ボルト)を軽く緩めておくことが重要です。
タイヤが地面についている状態でナットを緩めないと、タイヤが空転して回しにくくなるため、必ず地面にタイヤがついた状態で行いましょう。
ナットが固く締まりすぎて緩められない場合は、潤滑剤を塗布し、しばらく待つと緩みやすくなります。
2.ジャッキを使って車体を持ち上げる
ジャッキアップポイントを正しく確認し、確実にセットすることが重要です。
作業は必ず平坦で硬い地面の上で行い、ジャッキが安定しない砂利や傾斜のある場所での作業は避けましょう。
ジャッキアップ時に急激に持ち上げると不安定になるため、ゆっくりと少しずつ上げることが大切です。
3.ホイールナットをすべて取ってタイヤをはずす
すべてのナットを外す前に、タイヤを手で支えながら慎重に作業しましょう。
勢いよくナットを外すとタイヤが落下し、足を挟む危険性があります。
どうしても外れない場合は、ナットを軽く締め直してから再度緩めると、固着が解消されることがあります。
4.新しいタイヤを取り付ける
取り付け前に、ハブとホイールの接地面の汚れや、錆をワイヤーブラシやパーツクリーナーでしっかり落としましょう。
汚れが残っていると、ホイールが均等に装着できず、振動やナットの緩みにつながります。
装着位置がずれると走行時に異音が発生したり、ハンドルがぶれたりする原因になるため注意が必要です。
5.ホイールナットを取り付けて手締めする
ホイールナットは対角線順に締めることで、ホイールが均等に固定されます。
ナットは最初から強く締めず、手で軽く仮締めすることで、ホイールのズレを防げます。
間違った向きで締めるとホイールが傷つき、最悪の場合、走行中に緩むことがあり、重大事故のリスクが上昇するため注意しましょう。
6.車体をゆっくり下ろす
ジャッキを急に下ろすと、ホイールが正しく装着されていない場合に、車体が傾き不安定になることがあります。
そのため、ジャッキを外す前には、必ず車が傾いていないか確認しましょう。
車体が完全に接地したら、ナットの増し締めを行い、最後の仕上げ準備をすることが重要です。
7.最後の仕上げはトルクレンチで規定のトルク値まで締めて完了
ホイールナットは、メーカーごとに定められた適切なトルクで締めることが大切です。
メーカーごとに推奨トルク値が決まっているため、トルクレンチを使い、規定値まで締めましょう。
強く締めすぎるとハブボルトを傷める原因になり、緩すぎると走行中にホイールが外れる危険性が高まります。
タイヤ交換以外の脱着はDIYでしないほうがいい

ホイール付きタイヤの交換以外の脱着は、DIYではおすすめできません。理由は、タイヤのローテーションに伴う脱着やタイヤの組み換えは、専門の機械や組み換え技術など、専門性が高い作業だからです。
たとえば、タイヤのローテーションは既存のタイヤ4本の摩耗を均一に近づけるために、以下のように入れ替えます。

引用:ブリヂストン
上記の場所にタイヤを入れ替えるためには、専門家が前後左右のタイヤのすり減りを確認し、適切な位置にタイヤの脱着を実施します。
タイヤの入れ替える位置によっては、タイヤの真芯をとるためにホイールバランサーという専門の機械を使用した、タイヤのバランス調整が必要です。
また、タイヤ組み換えは、タイヤチェンジャーやホイールバランサーなどの専門の機械を使用した作業が必要になります。
タイヤのバランス調整をせずに走行すれば、走行中に車体の揺れやハンドルのブレが発生し、不安定になる可能性があるため危険です。
ホイール付きタイヤの交換以外の脱着は、タイヤの知識や技術、専用の機械が必要になるため、店舗に依頼することをおすすめします。
タイヤを脱着した後の注意点

タイヤを脱着した後の注意点は、以下の3つです。
● 定期的にトルク管理を行う
● 空気圧をチェックする
● 外したタイヤは適切に保管する
それぞれの具体的な内容を確認しましょう。
定期的にトルク管理を行う
タイヤの脱着をDIYで実施したあとは、定期的なトルク管理が必要です。タイヤの締め付けトルクが不足した状態のまま走行すれば、ナットがボルトから外れて脱輪の危険性があります。
たとえば、タイヤのトルク管理を実施する頻度は以下の通りです。
● タイヤの脱着直後は500~1,000kmで増し締め点検
● 定期的に5,000km~10,000kmで増し締め点検
一般的には、上記のタイミングでトルク管理を実施します。タイヤの脱着をDIYで実施したあとは、定期的にタイヤのトルク管理を実施し、安全に走行できるタイヤの状態を保ちましょう!
タイヤのトルク管理が不安な方や苦手意識のある方は、定期的に最寄りの店舗での増し締め点検の実施をおすすめします。
空気圧をチェックする
タイヤ脱着後は、必ずタイヤの空気圧を測定し、適切な値に調整することが重要です。
適正な空気圧は車種によって異なり、車の取扱説明書や運転席ドアの内側に適正値が記載されています。一般的には適正空気圧は、乗用車で2.2〜2.5bar(220〜250kPa)程度です。
空気圧が低すぎると、燃費の悪化やタイヤの偏摩耗、ハンドリングの低下などのリスクが高まります。一方で、空気圧が高すぎると接地面積が減り、グリップ力が低下するため、事故のリスクが高まる恐れもあります。
寒暖差によって空気圧が変動することもあるため、とくに季節の変わり目にはこまめに空気圧をチェックしましょう。
外したタイヤは適切に保管する
交換して外したタイヤは、適切に保管することが大切です。具体的には、直射日光や雨風を避けられ、風通しのいい場所が理想的な保管場所です。
とくに、紫外線や湿気はタイヤのゴムを劣化させるため、可能であれば屋内の倉庫やガレージなどに保管しましょう。屋外で保管する場合は、専用のタイヤカバーを使用し、地面に直接触れないようにするなど工夫すると劣化を防げます。
ホイール付きタイヤは横積み、ホイールなしでタイヤのみの場合は縦で保管するのが推奨されています。
自宅に保管場所がない場合、タイヤワールド館ベストが提供するような「タイヤ保管サービス」の利用がおすすめです。
タイヤ脱着や組み換えのタイミングを見逃さないためのポイント

「スリップサインが出たから交換した」
「店員さんに交換を提案されたからお願いした」
タイヤの脱着やタイヤの組み換えするタイミングは、走行状況やタイヤの状態によって変わります。
本章では、タイヤ脱着や組み換えのタイミングを見逃さないためのポイントを紹介します。
● 偏摩耗はないか
● タイヤにひび割れはないか
● 走行中のハンドル操作にブレはないか
● タイヤの寿命を超えて使用していないか
● タイヤから異音がしないか
偏摩耗はないか
タイヤにすり減りが確認できた場合、タイヤの摩耗状態に合った対応や対策が必要です。タイヤのすり減り具合の状態は、たとえば以下の通りです。
| タイヤの摩耗状態 |
対応&対策方法 |
| 偏摩耗があった場合 |
新品タイヤへ交換か組み換え |
| 偏摩耗はないがタイヤにすり減りがある場合 |
タイヤをローテーションする |
タイヤの偏摩耗を無視すれば、部分的なすり減りが悪化してバーストの危険性があるため、ホイール付きタイヤへの交換か、タイヤのゴム部分の組み換え作業が必要です。
偏摩耗には以下のようなパターンがあります。

引用:JATMA
上記のような偏摩耗がある場合は、無視をせずにタイヤ交換をしましょう!
また、タイヤにすり減りはあるが偏摩耗ではない場合は、タイヤをローテーションして偏摩耗を未然に防ぐことが可能です。
タイヤのローテーション内容は、たとえば以下の通りです。

引用:グッドイヤー
上記のように、タイヤローテーションをすれば偏摩耗を未然に防げます。タイヤの状態を日頃から確認し、タイヤの状態に応じた対応や対策を実施しましょう!
タイヤにひび割れはないか
タイヤのひび割れを確認した場合は、以下の対応が必要になる場合があります。
● ホイール付き新品タイヤへの交換
● タイヤのゴム部分の組み換え
タイヤのひび割れは修復できないため、そのまま無視して走行を続けると、タイヤのひび割れが悪化しパンクやバーストの危険があります。
ただし、タイヤのひび割れ度合いによっては継続使用できるため、一般社団法人日本自動車タイヤ協会(JATMA)の基準を参考に、タイヤのひび割れ具合を確認しましょう。

引用:JATMA
上記のレベル1〜4のひび割れは、カーカスに達していなければ同じタイヤの継続使用は可能です。レベル5のようなタイヤに大きなひび割れが発生した場合、タイヤ交換は必須です。
安全に走行するためにも、最寄りの店舗でタイヤ交換を依頼しましょう!
走行中のハンドル操作にブレはないか
走行中のハンドル操作にブレを感じたら、以下の問題が発生している場合があります。
● タイヤの空気圧が低下している
● タイヤが偏摩耗している
● ホイールバランスが悪くなっている
● アライメントが崩れている
上記問題の中で、タイヤの偏摩耗やホイールバランスが悪いときは、タイヤを一度取り外した対応が必要になります。
タイヤの偏摩耗やホイールバランスの問題に対する対応や対策方法は、たとえば以下の通りです。
| 問題 |
対応&対策方法 |
| タイヤが偏摩耗している |
新品タイヤへ交換か組み換え |
| ホイールバランスが悪くなった |
ホイールをバランス調整する |
タイヤの偏摩耗についての対応方法は、先述の通りタイヤ交換が必要になります。ホイールバランスが悪い場合は、タイヤのバランス調整が必要です。
タイヤを取り外し、バランスウエイトという部品を使用し、タイヤの重心を中心にするためにバランス調整をする作業です。
走行中のハンドルのブレについては、さまざまな原因や対策が必要になる可能性があるため、自分で対応するのは難しいかもしれません。走行中にハンドルのブレを感じたら、最寄りの店舗への相談がおすすめです。
タイヤの寿命を超えて使用していないか
タイヤの寿命を超えて使用している場合は、ホイール付き新品タイヤか新品タイヤへの組み換えがおすすめです。
タイヤは経年劣化すると、タイヤにひび割れや傷がつきやすく、ゴムの柔軟性も低下してタイヤの状態が悪化します。車の夏用タイヤとスタッドレスタイヤの寿命は、以下の通りです。
| タイヤ種類 |
寿命の目安 |
| 夏用タイヤ |
5年 |
| スタッドレス |
3年 |
上記のタイヤの寿命は、走行距離やタイヤの状態によって異なります。ただし、タイヤは未使用状態でも劣化が進んでいるため、使用してからタイヤの寿命をカウントするのではなく、タイヤの製造日年月日からカウントしてください。
たとえば、製造年月日から交換時期までの目安は、以下の通りです。
【寿命の目安5年の場合(夏用タイヤ)】
| 製造年月日 |
交換目安時期 |
| 2018年4月 |
2023年4月 |
上記のように、製造年月日を確認すればタイヤ交換の目安が把握できるため、的確な時期に対応が可能です。
タイヤの製造年月日は、タイヤのサイドウォールに印字されているため目視で確認できます。
ただし、タイヤの寿命はあくまで目安なので、店舗での定期点検は忘れずに行いましょう!
タイヤから異音がしないか
タイヤは劣化が進むほど異音(ロードノイズ)が大きくなり、走行中に「ゴーゴー」「ヒュー」「コツコツ」などの異音がする場合、タイヤの偏摩耗や異常が原因の可能性があります。
偏摩耗が進むと接地面が不均一になり、異音や振動のリスクが高まります。ホイールバランスが崩れることで、特定の速度域で異音が出ることもあるでしょう。
目視では確認しにくい、タイヤ内部に損傷がある場合も異音の発生原因になるため、異音を確認したら早めに業者に点検してもらうことが大切です。
タイヤ交換後の異音については、以下の記事で解説しているので参考にしてください。
タイヤの脱着に関するよくある質問

タイヤの脱着に関するよくある質問は、以下の5つです。
● タイヤの脱着は持ち込みタイヤでも可能?
● タイヤのみ交換する組み換えのデメリットは?
● タイヤの脱着にかかる時間は?
● ガソリンスタンドでタイヤを脱着するといくらかかる?
● タイヤの脱着は予約なしでも可能?
それぞれ具体的な回答内容を確認しましょう。
タイヤの脱着は持ち込みタイヤでも可能?
持ち込みタイヤの脱着は、多くのカーショップや整備工場、ガソリンスタンドなどで対応していますが、店舗によっては対応不可の場合もあります。
また、店舗で購入したタイヤを脱着するよりも工賃が高くなる可能性もあるため、事前に確認することが大切です。工賃の相場は、通常よりも1本あたり500円〜2,000円程度の追加料金が設定されているケースが多いでしょう。
タイヤワールド館ベストのように、ネット購入したタイヤを直送できる店舗もあるため、ネットで購入したタイヤを交換したい場合は、事前に店舗に問い合わせてみましょう。
持ち込みタイヤの交換については、以下の記事でも解説しているので合わせてご覧ください。
タイヤのみ交換する組み換えのデメリットは?
ホイールをそのままの状態でタイヤのみ交換する「タイヤの組み換え」には、以下のようなデメリットがあります。
● 脱着よりも工賃が高くなる可能性がある
● 作業時にホイールを傷つけるリスクがある
● ホイールバランス調整が必要になるため追加費用がかかる
● ランフラットタイヤや低扁平タイヤなどは対応できる店舗が限られる
どうしても今のホイールが気に入っており、そのまま使用したい場合を除いては、組み換えより脱着のほうがおすすめです。
タイヤの脱着にかかる時間は?
タイヤの脱着にかかる時間は、店舗の混雑状況や作業内容にもよりますが、一般的には30分〜1時間程度です。
スタッドレスタイヤとの履き替えといった脱着のみであれば、比較的短時間で済みますが、タイヤの組み換えやバランス調整を含む場合は、1時間以上かかることもあるでしょう。
SUVや大型車の場合、タイヤが重く作業に時間がかかることが考えられます。繁忙期(冬のスタッドレス交換シーズン)は待ち時間が長くなるため、事前に予約するか、繁忙期より少し早めに交換するのがおすすめです。
ガソリンスタンドでタイヤを脱着するといくらかかる?
ガソリンスタンドでタイヤを脱着すると、1本あたり1,500円〜2,500円程度かかります。詳しい料金は店舗によって異なりますが、大きな差はないでしょう。
4本すべて交換する場合には、6,000円〜10,000円程度が相場です。持ち込みタイヤの場合は、追加料金がかかることもあり、店舗によっては対応不可の可能性もあります。
バランス調整費用やバルブ交換費用が別途発生するケースもあります。また、地域や店舗によって価格が異なるため、事前に電話やウェブサイトで確認するのがおすすめです。
タイヤの脱着は予約なしでも可能?
店舗によって異なりますが、ガソリンスタンドやカー用品店では予約なしでも対応可能なケースが多くあります。
ただし、タイヤ交換シーズン(11月〜12月、3月〜4月)は混雑するため、数時間待つ羽目になるかもしれません。ディーラーや整備工場では、基本的に予約制のところが多く、飛び込み対応は難しいでしょう。
予約なしでも脱着を依頼できる店舗はありますが、待ち時間なくスムーズに作業してもらいたいなら予約するのがおすすめです。
タイヤの脱着もタイヤワールド館ベストにおまかせください!

タイヤの脱着は、季節ごとのタイヤ交換やメンテナンスに欠かせない作業といえます。組み換えとの違いや費用相場を理解し、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
DIYでの脱着も可能ですが、安心安全のためには、ディーラーやタイヤ専門店などの業者に依頼するのがおすすめです。
タイヤの脱着時は、摩耗状態や傷の有無などをチェックし、快適なドライブにつなげましょう。
タイヤの脱着に関することをはじめ、タイヤに関するさまざまなことにお悩みの方は、タイヤワールド館ベストにぜひお気軽にご相談ください。

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