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    【危険】タイヤのひび割れは補修すべき?原因や対処法を解説

    「タイヤのひび割れって補修できるの?」
    「タイヤがひび割しているけど、次の点検までこのままでいいかな?」

    ひび割れしたタイヤは、基本的には交換することをおすすめします。理由は、ひび割れしたタイヤは新品の状態に戻せないため、補修をしてもタイヤの劣化は進行するからです。

    ただし、タイヤのひび割れや劣化を予防することで、タイヤを交換しなくて済む場合があります。本記事では、タイヤがひび割れする原因や対処法、タイヤのひび割れを無視するとおこる危険なことを、わかりやすく解説します。

    タイヤのひび割れとは?

    タイヤのひび割れとは?

    タイヤのひび割れとは、言葉の通り、タイヤに細かな割れや亀裂が入ることを指します。ひび割れする部分は、以下の3カ所です。

    ・タイヤの接地面
    ・タイヤの側面
    ・タイヤの溝底

    上記の部位に、外的要因(接触してできる傷)やタイヤの経年劣化によって、タイヤにひび割れが発生します。

    経過観察(走行可能)かタイヤ交換(走行不可)の判断材料は、タイヤがどの程度ひび割れしているかで決まります。

    タイヤの経年劣化とひび割れは避けられないため、タイヤのひび割れチェックは定期的におこないましょう!

    タイヤがひび割れする5つの原因

    タイヤがひび割れする5つの原因

    タイヤのひび割れは、走行距離やメンテナンス頻度など、車の状態によって異なります。タイヤは消耗品であるため、経年劣化によるタイヤのひび割れは必ず発生します。

    しかし、タイヤのひび割れの原因を把握することで、対策することが可能です。本章では、タイヤがひび割れする5つの原因を解説します。

    1. タイヤの空気圧が不足した状態で走行する
    2. タイヤが紫外線を浴びる
    3. タイヤに艶出し剤を過度に使用する
    4. タイヤを定期的にメンテナンスしていない
    5. タイヤの保管状態が悪い

    タイヤの空気圧が不足した状態で走行する

    タイヤがひび割れる1つ目の理由は「タイヤの空気圧が不足した状態で走行する」です。タイヤの空気圧不足で走行した場合、地面とタイヤの接地面が多くなることで、タイヤに負担がかかります。

    タイヤに負担がかかった状態で走行を続ければ、偏摩耗のリスクも高くなるため注意が必要です。JATMAの調べでは以下のように、4台に1台のタイヤが空気不足というデータがあります。

    4台に1台が空気圧不足

    引用:JATMA

    気付かないうちにタイヤの空気が抜けている状態で走行している方も少なくありません。

    タイヤの空気圧は、最寄りのガソリンスタンドでも簡単に確認できるため、定期的に確認しましょう。

    タイヤが紫外線を浴びる

    タイヤがひび割れる2つ目の理由は「タイヤが紫外線を浴びる」です。

    タイヤは100種類以上の成分からできており、タイヤを紫外線から守ってくれる劣化防止剤という成分が含まれています。タイヤが紫外線を浴び続けることで、劣化防止剤は徐々に減少し、タイヤのひび割れにつながります。

    紫外線は避けられませんが、タイヤを紫外線から守るための対策は可能です。

    水性のタイヤコーティングスプレーやタイヤワックスを活用し、タイヤを紫外線から守りましょう。

    タイヤに艶出し剤を過度に使用する

    タイヤがひび割れる3つ目の理由は「タイヤに艶出し剤を過度に使用する」です。

    市販で販売されている艶出し剤は、水性と油性の取り扱いがあり、タイヤに含まれる劣化防止剤の減少を促進する商品が存在します。

    たとえば油性の艶出しワックスは、タイヤの成分と化学反応を起こし、タイヤワックスと一緒に劣化防止剤も溶け出してしまいます。そのため、油性の艶出しワックスはタイヤの劣化を早めるため、おすすめできません。

    タイヤワックスを使用する場合は、水性のワックスを適度に使用して、タイヤの劣化を未然に防ぎましょう。

    タイヤを定期的にメンテナンスしていない

    タイヤがひび割れる4つ目の理由は「タイヤを定期的にメンテナンスしていない」です。

    「普段から、タイヤの点検をしていない」
    「乗っていて気にならないからタイヤのことは気にしていない」

    あなたも上記のようにお考えかもしれません。しかし、タイヤのメンテナンスを怠ると、たとえば以下のような危険が考えられます。

    ・タイヤがパンクする
    ・偏摩耗によりホイールバランスが崩れる
    ・空気圧低下により燃費が悪くなる

    タイヤを定期的にメンテナンスすれば、上記の問題を未然に解決できます。

    専門店に任せることも大切ですが、タイヤのひび割れは自分でもチェックできるため、定期的にタイヤの状態は確認しておきましょう。

    タイヤの保管状態が悪い

    タイヤがひび割れる5つ目の理由は「タイヤの保管状態が悪い」です。

    タイヤのひび割れは、タイヤが未使用の状態でも発生します。

    一般的なタイヤ保管はタイヤカバーをかけて保管しますが、タイヤカバーを使わずにタイヤを保管している方は注意が必要です。たとえば、以下の環境でのタイヤ保管はおすすめできません。

    ・タイヤカバーを使用せず、タイヤをむき出した状態で屋外に保管
    ・タイヤを、地面に直置きして保管
    ・ビニール袋にタイヤを入れて、日当たりのよい場所で保管

    上記のような環境で保管した場合、紫外線や雨風の影響を受けるため、タイヤのひび割れにつながります。タイヤを保管する時は、タイヤの負担が少ない環境で保管しましょう。

    タイヤのひび割れは補修できるがあくまで応急処置

    タイヤのひび割れは補修できるがあくまで応急処置

    タイヤのひび割れは補修できても、応急処置であることを忘れてはいけません。理由は、タイヤのひび割れは完全に修復できないからです。

    タイヤの経年劣化は避けられないため、ひび割れは必ず発生します。たとえば、タイヤの軽度のひび割れが発生した場合の対処方法は、以下の通りです。

    ・シリコンを含んだタイヤワックスの使用
    ・タイヤのひび割れが軽度であるため経過観察

    上記の対処方法は、根本的にタイヤのひび割れがなくなる方法ではありません。

    タイヤが劣化することでひび割れは発生するため、タイヤの劣化を未然に防ぐことも重要です。

    なお、タイヤのひび割れ度合いによっては、タイヤ交換が必要です。タイヤ交換か補修するべきか判断が難しい方は、最寄りの店舗に相談してみましょう。

    タイヤのひび割れ度合いで補修できるか決まる

    タイヤのひび割れ度合いで補修できるか決まる

    タイヤのひび割れ補修の可否は、タイヤのひび割れ度合いによって異なります。ただし、先述の通りタイヤのひび割れは、完全に修復できません。

    タイヤのひび割れ具合を確認することで、今どのような対策をするべきか理解することが大切です。
    一般社団法人日本自動車タイヤ協会のJATMAでは、タイヤのひび割れ具合の判断基準を、以下の写真でわかるように記載しています。

    クラック発生レベル

    引用:JATMA

    本章では、タイヤのひび割れを補修できるレベルから、タイヤのひび割れが補修できないレベルまで、3つのレベルにわけて解説します。

    1. タイヤのひび割れを補修できるレベル
    2. タイヤのひび割れを経過観察するレベル
    3. タイヤのひび割れが補修できないレベル

    タイヤのひび割れを補修できるレベル

    タイヤのひび割れを補修できるタイヤの状態は、以下の通りです。

    ・タイヤ表面の軽度な擦れ
    ・タイヤ側面の軽度なひび割れ

    上記のタイヤ状態は、ほとんどタイヤにひび割れが発生していないため、問題なく走行できるレベルです。

    タイヤのひび割れが悪化しないように、タイヤワックスを適度に使用すれば、タイヤのひび割れを予防することが可能です。

    タイヤのひび割れ対策をしながら、タイヤの状態を定期的に確認しましょう。

    タイヤのひび割れを経過観察するレベル

    タイヤのひび割れを経過観察するタイヤの状態は、以下の通りです。

    ・タイヤ表面のひび割れが、目視で確認できる
    ・タイヤ表面のひび割れが、繋がって線状に亀裂が入っている

    上記のタイヤ状態で注意したい点は、ひび割れ箇所の溝の深さです。タイヤ内部のコードまでひび割れが進行した場合は、安全に走行できない可能性が高いため、タイヤを交換する必要があります。

    コードに達していない場合、タイヤのひび割れ補修は可能ですが、あくまで応急処置です。

    確実にタイヤのひび割れは進行しているため、ひび割れが深くなる前に最寄りの店舗で確認してもらいましょう。

    タイヤのひび割れが補修できないレベル

    タイヤのひび割れが補修できないタイヤの状態は、以下の通りです。

    ・完全にひび割れしている
    ・タイヤ内部のコードに達している

    上記のようなタイヤは、走行時の危険性が高いため補修をおすすめできません。

    また、タイヤに大きく亀裂が入っている場合は、早めにタイヤ交換をする必要があります。

    「まだ大丈夫かな?」
    「1ヶ月後に定期点検だからそれまではこのままでいいかな?」

    タイヤのひび割れの対策をせずに無視して走行すれば、走行中にパンクやバーストなどのリスクが高まります。

    タイヤのひび割れで悩んだら、最寄りの店舗に相談しましょう。

    タイヤのひび割れを無視しておこる危険なこと

    タイヤのひび割れを無視するとおこる危険なこと

    タイヤのひび割れを無視した走行には、タイヤのひび割れ悪化やバーストなど、多くの危険が潜んでいます。

    タイヤのひび割れは、タイヤの経年劣化に伴い必ず発生するため避けられません。安全に走行を継続させるためにも、タイヤのひび割れチェックや劣化具合は、定期的に確認しましょう。

    本章では、タイヤのひび割れを無視するとおこる危険なことを紹介します。

    ・タイヤがバーストする
    ・タイヤの寿命が短くなる

    タイヤがバーストする

    タイヤのひび割れを無視するとおこる危険なこと1つ目は、「タイヤがバーストする」です。タイヤのひび割れを無視して走行を続ければ、タイヤへの負担が大きくなり、最悪バーストする危険性があります。

    たとえば、強い衝撃によるバーストや、荷物の積み過ぎによりタイヤが発熱して破裂するなど、走行中にバーストが起きれば大きな事故につながりかねません。

    また、タイヤのひび割れ原因と走行時のタイヤへの負担が組み合わさることで、バーストする危険性も高まります。

    タイヤのひび割れを無視して走行するのは、危険しかありません。

    安全に走行を継続するためにも、タイヤのひび割れがどの程度なのか、定期的に確認しましょう。

    タイヤの寿命が短くなる

    タイヤのひび割れを無視するとおこる危険なこと2つ目は、「タイヤの寿命が短くなる」です。タイヤのひび割れが悪化しやすい状況で走行を続ければ、タイヤにかかる負担が増加し続けます。

    たとえば、タイヤのひび割れを無視すれば、以下の流れを早く繰り返す可能性があります。

    1. タイヤのひび割れが発生
    2. 無視して走行を継続する
    3. タイヤの状態が悪化
    4. タイヤに亀裂が入りやすくなる
    5. タイヤが走行中にバーストする
    6. タイヤの交換を余儀なくされる

    上記の流れが早いほど、タイヤの寿命が短くなりタイヤの交換回数が増え、多くのコストが発生します。

    一方で、タイヤの状態を確認しながらタイヤの劣化やひび割れ対策をすれば、タイヤの寿命を伸ばすことは可能です。

    タイヤ管理を適切におこない、タイヤの劣化やひび割れを未然に防ぎ、タイヤの寿命を伸ばしましょう。

    タイヤのひび割れを予防する方法

    タイヤのひび割れを予防する方法

    これまで、タイヤのひび割れ原因や危険なことについて解説してきました。重要なポイントは以下の3つです。

    1. タイヤの経年劣化は避けられない
    2. タイヤのひび割れは完全には補修できない
    3. タイヤのひび割れは無視してはいけない

    本章では、タイヤを長く使用できるように、タイヤのひび割れを予防する4つの方法を紹介します。

    1. タイヤの空気圧を適正値に保つ
    2. タイヤワックスを適度に使用する
    3. タイヤを定期的にメンテナンスする
    4. タイヤを適切な方法で保管する

    タイヤの空気圧を適正値に保つ

    タイヤのひび割れを予防する方法の1つ目は「タイヤの空気圧を適性値に保つ」です。タイヤの空気圧が低下したままの連続走行は、タイヤと地面の接する面積が増えることで通常以上の負担がかかります。

    一方、タイヤの空気圧を保てばタイヤへの負担が軽減でき、タイヤのひび割れを予防することが可能です。タイヤの空気圧を適正値に保つと、他にも以下のメリットがあります。

    ・偏摩耗の予防
    ・タイヤの劣化予防
    ・燃費の低下を抑制

    タイヤの空気圧は定期的にチェックする必要があります。最寄りのガソリンスタンドで簡単に補充できるため、月1回はタイヤの空気圧を確認して適正値を保ち、タイヤへの負担を抑えましょう。

    なお、タイヤの空気が抜けにくくなる窒素ガスを使用すれば、タイヤの空気圧を一定に保てるためおすすめです。
    タイヤの窒素ガスについては、【タイヤに窒素ガスは必要?入れて得られる5つの効果・メリットを初心者向けに解説!】、タイヤの空気の入れ方については、【車の空気圧を確認する方法|適正な値を計測する6つのコツも紹介】の記事も参考にしてみてください。

    タイヤワックスを適度に使用する

    タイヤのひび割れを予防する方法の2つ目は「タイヤワックスを適度に使用する」です。タイヤワックスは、タイヤの表面にコーティングすることで、汚れや劣化を抑制させる効果があります。

    タイヤのひび割れを予防する場合は、水性タイプのタイヤワックスをおすすめします。油性タイプのタイヤワックスは、タイヤ成分の劣化防止剤と化学反応をおこしてしまい、タイヤの劣化を早める恐れがあるからです。

    水性タイプと油性タイプの特徴は以下の通りです。

    タイヤワックス種類 メリット デメリット
    水性タイプ タイヤの劣化予防や汚れからの保護 水と一緒に流れやすい
    油性タイプ タイヤに艶が出てキレイに仕上がる タイヤの劣化を早める

    タイヤの寿命を伸ばすために、水性タイプのタイヤワックスを適度に使用して、タイヤのひび割れを未然に防ぎましょう。

    タイヤを定期的にメンテナンスする

    タイヤのひび割れを予防する方法の3つ目は「タイヤを定期的にメンテナンスする」です。

    一般的に車を点検する頻度は、法令点検を除き数ヵ月に1回ですが、タイヤのひび割れを予防するためには、月1回の点検をおすすめします。タイヤの状態を把握できれば、タイヤのひび割れ対策をできるだけでなく、タイヤのひび割れ以外の問題を発見できる可能性があるからです。

    JAFでは、年間走行距離が10,000km程度の場合、1ヵ月に1度を目安に日常点検の実施を推奨しています。日常点検の15項目の中で、タイヤに関わる点検項目は以下の4つです。

    1. タイヤの亀裂や摩耗、損傷の確認
    2. タイヤの空気圧の確認
    3. タイヤの溝の深さを確認
    4. ランプ類の点灯や点滅の確認

    参照:JAF(日常点検15項目(私にもできるマイカー点検))

    上記の点検を定期的に実施すれば、タイヤへの悪い影響を未然に防ぐことが可能です。タイヤが最適な状態をキープできるように、タイヤを定期的にメンテナンスしましょう。

    タイヤを適切な方法で保管する

    タイヤのひび割れを予防する方法の4つ目は「タイヤを適切な方法で保管する」です。タイヤを適切な方法で保管すれば、タイヤのひび割れ予防の他に、タイヤの長寿命化にもつながります。

    たとえば、以下の保管方法です。

    保管方法 効果
    屋外ではタイヤカバーをする 紫外線と雨風を防ぎ、タイヤのひび割れが予防できる
    タイヤの置き方に留意する タイヤの変形を予防できる

    上記の保管方法は、自宅保管が条件であるため、敷地内にタイヤを保管するスペースが必要になります。自宅で保管が難しい場合は、タイヤを適切な環境で保管してくれるタイヤ保管サービスの利用がおすすめです。

    タイヤを適切な方法で保管して、タイヤのひび割れを未然に防ぎましょう。
    タイヤの正しい保管方法については【タイヤの正しい保管方法は?事前準備でタイヤを長持ちさせよう】の記事も参考にしてみてください。

    タイヤの寿命がきたら交換がおすすめ

            タイヤの寿命がきたら交換がおすすめ

    タイヤの寿命がきたら、タイヤは早めに交換することがおすすめです。寿命がきたタイヤは、ひび割れやパンク、バーストの危険性があり、走行に支障があり危険だからです。

    タイヤの寿命は、タイヤのすり減りによる溝の深さや、タイヤの製造年月日による経年劣化具合で確認できます。

    一例として、タイヤがすり減る目安や溝の深さ、製造年月日からわかる寿命の目安をまとめました。

    タイヤのすり減り具合から確認する場合
    タイヤの種類 走行距離目安 タイヤがすり減る厚み
    夏用タイヤ 5,000km 1mm
    冬用タイヤ 3,000km 1mm
    タイヤの溝で確認する場合
    タイヤ交換必須の溝の深さ 確認方法
    1.6mm以下 タイヤにスリップサインがでている
    製造年月日で確認する場合
    タイヤ交換の使用年数目安 確認方法
    製造年月日から約5年以上経過 タイヤの側面の印字を確認する

    上記の問題がある場合はタイヤの交換が必要です。

    溝の深さについては、スリップサインが出ている状態で走行すれば、道路交通法違反の「整備不良」に該当するため注意する必要があります。タイヤの状態を確認できずにお困りの方は、最寄りの店舗に相談しましょう。

    本章では、上記情報をもとに、夏用タイヤと冬用タイヤの寿命について解説します。

    ・夏用タイヤ(サマータイヤ)の寿命は約5年
    ・冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ)の寿命は約3年

    なお、タイヤの製造年月日の見方については、【タイヤの製造年月日の見方は?使用の許容範囲や寿命を解説】の記事も参考にしてみてください。

    夏用タイヤ(ノーマルタイヤ)の寿命は約5年

    夏用タイヤ(サマータイヤ)の寿命は約5年です。夏用タイヤは、ゴムの性質が硬く地面への抵抗も低いため、走行性能の高さが特徴です。夏用タイヤの特徴を、以下の表にまとめました。

    夏用タイヤ(ノーマルタイヤ)の特徴
    タイヤの溝の深さ タイヤのゴムの性質 地面への抵抗力
    8mm 硬い 低め

    タイヤ交換必須であるスリップサイン(1.6mm)まで、計算すると以下の通りです。

    溝深さの算出 8mm-1.6mm=6.4mm
    距離の算出 5,000km×6.4mm=32,000km
    寿命年数の算出 32,000km÷約6,000km(※)=5.3年

    ※:ソニー損保「2020年 全国カーライフ実態調査」

    ただし車の使用状況によって、タイヤの劣化する早さは異なるため注意が必要です。自分で判断が難しい場合は、最寄りの店舗で相談して、タイヤの状態を確認してもらいましょう。

    夏タイヤの寿命については、【夏タイヤの寿命はどれくらい?長く使い続けるコツを5つ紹介】の記事も参考にしてみてください。

    冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ)の寿命は約3年

    冬用タイヤ(スタッドレス)の寿命は約3年です。冬用タイヤは柔軟性が高く地面への抵抗が強いため、雪道では安定した走行が可能です。ゴムの性質がやわらかいため、タイヤのすり減りが早いという特徴があります。
    冬用タイヤの特徴を、以下の表にまとめました。

    冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ)の特徴
    タイヤの溝の深さ タイヤのゴムの性質 地面への抵抗力
    8~10mm やわらかい 高め

    タイヤ交換必須であるスリップサイン(1.6mm)まで、計算すると以下の通りです。

    溝深さの算出 8mm-1.6mm=6.4mm
    距離の算出 3,000km×6.4mm=19,200km
    寿命年数の算出 19,200km÷約6,000km(※)=3.2年

    ※:ソニー損保「2020年 全国カーライフ実態調査」

    夏用タイヤと同様に、車の使用状況によってタイヤの劣化の早さは異なります。
    また、冬用タイヤは未使用期間が夏用タイヤより長いため、保管する環境によってはタイヤの劣化を早めるため注意が必要です。
    スタッドレスタイヤは夏用タイヤより劣化が早く、保管環境も重要であるため、使用前にタイヤの状態を必ず確認してから使用しましょう。
    冬用タイヤについては、【スタッドレスタイヤの交換時期は?寿命の見分け方や長持ちさせる方法を解説】の記事も参考にしてみてください。

    タイヤ点検と交換はタイヤワールド館ベストにお任せください!

    タイヤ点検と交換はタイヤワールド館ベストにお任せください!

    本記事では以下の内容を解説しました。

    ・タイヤのひび割れとは?
    ・タイヤがひび割れする5つの原因
    ・タイヤのひび割れ度合いで補修できるか決まる
    ・タイヤのひび割れを無視しておこる危険なこと
    ・タイヤのひび割れを予防する方法
    ・タイヤの寿命がきたら交換がおすすめ

    とくに重要なポイントは以下の4つです。

    ・タイヤの劣化は避けられない
    ・タイヤのひび割れを確認できたら店舗に相談する
    ・タイヤの最適な状態を維持できるようにメンテナンスは定期的にする
    ・タイヤの寿命がきたら交換する

    タイヤワールド館BESTでは、タイヤの定期点検やタイヤ交換、タイヤ保管サービスも実施しております。
    タイヤのひび割れやタイヤの劣化でご心配の方は、ぜひご相談ください!

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    専用タイヤの違いを比較!車種別・シーズン別・シチュエーション別に解説!

    「専用タイヤの違いがわからない」
    「専用タイヤって必要?」

    専用タイヤはたくさんありすぎて、どのような違いがあるのかわかりにくいですよね。ミニバンタイヤの大ヒット以降、軽自動車専用タイヤやSUV専用タイヤ等、ノーマルタイヤと何が違うのかわかりにくい専用タイヤがたくさん販売されています。

    当記事では、季節ごとの専用タイヤの違いから、その他の専用タイヤのメリット・デメリットまで詳しく解説します。

    季節ごとの専用タイヤの違い

    季節ごとの専用タイヤの違いを解説

    まず、季節ごとの専用タイヤの違いを解説します。

    ・夏用タイヤ
    ・冬用タイヤ
    ・オールシーズンタイヤ

    何が違うのか、本当に季節ごとに履き替える必要があるのか、見ていきましょう。

    ノーマルタイヤとも呼ばれる夏用タイヤ

    ノーマルタイヤとも呼ばれる夏用タイヤ

    自動車のタイヤというと、一般的には夏用タイヤのことを指します。
    購入時に標準装備されているタイヤは夏用タイヤです。価格は1本約5,000〜1万円が相場です。

    最低気温が7度になったらスタッドレスから履き替えましょう。ここからは、夏用タイヤについて具体的に見ていきます。

    夏用タイヤは標準装備されている

    夏用タイヤとは、標準装備されているノーマルタイヤのことです。「夏用」といって販売されているわけではなく、冬用と区別するために便宜上呼んでいます。

    スタッドレスと比べてノーマルタイヤは、高温にも耐えられるゴムを使用していて、溝も浅いです。通常の舗装路で走行する際はノーマルタイヤが最適です。

    最低気温が7度になったら履き替えてOK

    最低気温が7度以上になったら路面凍結の心配がなくなるので、スタッドレスからノーマルタイヤに履き替えましょう。

    スタッドレスのままでも罰則はありませんが、乾燥した路面で走るように設計されていないため、思うように止まれなかったり、負荷に耐えられず破損してしまったりする可能性があります。

    グリップ力や走行安定性を考えると、季節によってタイヤを適切に使い分けることを強くおすすめします。

    スタッドレスと呼ばれる冬用タイヤ

    スタッドレスと呼ばれる冬用タイヤ

    冬用のタイヤといえば、一般的にスタッドレスタイヤのことを指します。タイヤの側面にはっきりと「STUDLESS」と刻印されているので、ひと目で見分けられます。

    価格は1〜1万7,000円程度なら相場から外れていないといえるでしょう。

    次の項目では、スタッドレスタイヤの由来と、初雪より前に装着すべき理由を解説します。

    スタッドレスの前身スパイクタイヤ

    スタッドレスの前身スパイクタイヤ

    1980年代まで日本では、雪道といえばスパイク(スタッド)タイヤを履くのが一般的でした。スタッドレスの「スタッド」とは、スパイクタイヤの表面に打ち込まれている鋲のことです。スタッドを雪や氷に突き刺しながら滑らないように走行していました。

    ところが、スパイクタイヤで通常の舗装路を走行する際、アスファルトが削られて粉じんが発生し、マスクが欠かせないほど舞ってしまうということで大問題になりました。

    1991年には「スパイクタイヤ粉じんの発生の防止に関する法律」が施行され、今ではスタッドレスタイヤが主流になっています。

    初雪の前に冬用タイヤに履き替えよう

    お住まいの地域の初雪情報を見て、積雪前にスタッドレスタイヤに切り替えましょう。

    道路交通法第71条によると、積雪・凍結した路面をノーマルタイヤで走ると、法令違反で5,000〜7,000円の罰金が科されます。

    また、積雪・凍結した路面をノーマルタイヤで走行したうえに立ち往生すると、深刻な交通渋滞や通行止めにつながってしまいます。

    雪が降る前に必ずスタッドレスタイヤに履き替えておきましょう。

    雪道にも対応できるオールシーズンタイヤ

    雪道にも対応できるオールシーズンタイヤ

    夏用と冬用でタイヤを使い分けたくない方向けに、オールシーズンタイヤというものも販売されています。1本1万〜5万円程度が相場です。

    通常の舗装路ではノーマルタイヤと同じ性能を発揮し、雪道も走れるタイヤです。オールシーズンタイヤのなかでも、ATSM(米国試験材料協会)規格で認められた「スノーフレークマーク」が付いているものは、高速道路の冬用タイヤ規制にも対応できます。

    ただし、オールシーズンタイヤは凍結した路面ではノーマルタイヤと同じくらい止まりにくいので、豪雪地帯には不向きといえます。

    まれに雪が降る、程度の凍結リスクが低い地域での使用がおすすめです。

    車種別・シチュエーション別専用タイヤの特徴と違い

    シチュエーション別専用タイヤの特徴・違いを解説

    トーヨータイヤがミニバン専用タイヤを発売したことを皮切りに、さまざまな専用タイヤが発売されました。今回は、次の5つの専用タイヤを紹介したいと思います。

    1. ミニバンタイヤ
    2. オフロードタイヤ
    3. コンフォートタイヤ
    4. SUV専用タイヤ
    5. 軽自動車専用タイヤ

    それぞれの特徴を知り、上手に使い分けましょう。

    タイヤへの負荷問題を解消した専用タイヤ【ミニバンタイヤ】

    タイヤへの負荷問題を解消した専用タイヤ【ミニバンタイヤ】

    専用タイヤとして初めて発売されたのが、ミニバンタイヤです。当初は「専用タイヤなんて売れないだろう」と冷ややかな視線を浴びていましたが、ミニバンブームに乗じて大成功。今では1本あたり約1万6,800円〜程度で他社製品もたくさん販売されています。

    ここでは、ミニバンタイヤの成功要因と、なぜ専用タイヤが必要なのかを解説します。

    タイヤへの負荷が大きいミニバンの問題点を解決

    ミニバンは、背が高く重心が高いため、左右にふらつきやすかったり、タイヤの外側だけ摩耗したりする問題がありました。さらに、ミニバンブームによって装備がどんどん充実していった結果、細いタイヤでものすごい重量に耐える羽目に。

    ミニバンはぎりぎりタイヤの耐荷重性能を超えないように作られていたものの、愛用者の中には、なんとなく安定感のない乗り心地に違和感を覚えている方もいました。

    そんなお客様の思いを汲んで開発されたのが、トーヨータイヤのミニバン専用タイヤです。

    カーブでもふらつかず、安心感のある走りになるミニバン専用タイヤは、ユーザーの共感を呼んで爆発的に売れました。

    トーヨータイヤの成功をきっかけに、他のメーカーも次々と専用タイヤを売り出すようになりました。

    ミニバンタイヤは不要?

    ミニバンタイヤは高いうえに、ノーマルタイヤでも問題なく走れるので専用タイヤは不要という方がいます。しかし、ミニバンで長時間走行する場合は専用タイヤを装着するのがおすすめです。

    ミニバンタイヤは路面から伝わる振動や、カーブする際の車体のぶれをカバーする作りになっているので、長時間運転しても疲れにくいというメリットがあります。

    ミニバンの使用頻度が高い方は、タイヤにもこだわったほうが疲れを感じにくくなり、快適に乗車できます。

    ワイルドでどんな悪路も対応できる専用タイヤ【オフロードタイヤ】

    ワイルドでどんな悪路も対応できる専用タイヤ【オフロードタイヤ】

    砂利道や沼地も走れるタイヤをオフロードタイヤといいます。ノーマルタイヤより横溝が多く、ゴツゴツした見た目が特徴で、1本7,000〜1万円程度で購入できます。

    オフロードタイヤはざっくり3つのカテゴリーにわけられます。

    マッドテレーン ぬかるみや砂利道等の悪路を走行するためのタイヤ
    オールテレーン 街乗りもアウトドアも両方楽しみたい方向けのタイヤ
    ハイウェイテレーン ノーマルタイヤに近い、ちょっとした悪路なら走れるタイヤ

    ここではマッドテレーンやオールテレーンを想定して、メリット・デメリットを解説します。

    メリットは悪路での走行性能の良さとかっこよさ

    オフロードタイヤのメリットは、悪路での走行性能とワイルドな見た目です。大きな溝が不安定な道をしっかりグリップして、力強く進みます。

    ノーマルタイヤは排水性を重視するため縦溝が多いデザインになっていますが、オフロードタイヤは横溝を増やすことで、悪路を走る際のグリップ力を高めています。

    オフロードタイヤはゴツゴツした見た目がワイルドでかっこいい

    また、ゴツゴツした見た目がワイルドでかっこいいということで、悪路を走る予定がなくてもオフロードタイヤを選ぶ方も多いでしょう。

    デメリットはノイズと摩耗の早さ

    オフロードタイヤのデメリットは走行中のノイズと、摩耗スピードの早さです。凹凸の大きいデザインは、舗装された道路ではガタガタうるさいと感じてしまうかもしれません。

    また、溝が多いためノーマルタイヤより摩耗しやすく、重すぎて燃費が悪いという特徴もあります。

    かっこいいからオフロードタイヤにしたいという方は、これらのデメリットを踏まえたうえで購入すると、失敗が少なくなります。

    なお、ノーマルタイヤに近いハイウェイテレーンを選べばデメリットは軽減されるでしょう。

    上質な走りを実現する専用タイヤ【プレミアムタイヤ】

    上質な走りを実現する専用タイヤ【プレミアムタイヤ】

    コンフォートタイヤは快適な乗り心地をとことん追求するためのタイヤです。その上質な走り心地から「プレミアムタイヤ」と呼ばれ、高級車に使われることが多いです。

    価格は1本6,000〜1万5,000円程度と、少々高めです。

    コンフォートタイヤのメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。

    メリット・静粛性や衝撃の緩和等の快適性能が特徴

    コンフォートタイヤは静粛性や衝撃の緩和等の快適性能が特徴的な、通常の舗装路の走行に特化したタイヤです。コンフォートタイヤには以下のようなメリットがあります。

    ・走行音が抑えられる
    ・路面から伝わる振動が緩和される
    ・濡れた路面でも止まりやすい
    ・低燃費

    溝のデザインを細くしてノイズを抑えたり、振動吸収効果のあるゴムを使用したりして快適な乗り心地を実現しています。

    近年は低燃費性にも着目されていて、コストパフォーマンスの良いコンフォートタイヤが増えています。

    デメリット・高額になりがちでカーブが得意ではない

    コンフォートタイヤは価格が高い点と、カーブが得意でない点がデメリットです。プレミアムな乗り心地を追求する高級タイヤなので、使用頻度が低い自動車に装着するには少々高すぎると感じるかもしれません。

    一方、多少値が張っても、良いものを長く使いたいと考える方にとっては、コストパフォーマンスの良いタイヤでしょう。

    また、快適性や直進安定性を重視しているので、山道のようなカーブが連続する道は苦手です。

    直進する道が多い街乗り用で、とにかく乗り心地を追求したいときに使用するようにしましょう。

    カーブで負荷がかかる問題を解消【SUV専用タイヤ】

    カーブで負荷がかかる問題を解消【SUV専用タイヤ】

    ミニバン専用タイヤの成功を受け、SUV専用タイヤも発売されるようになりました。価格は約1万2,500円〜が相場です。

    SUVは重量があり重心も高いので、タイヤの外側に負荷がかかりやすい特徴がありますが、SUV専用タイヤを使えば、負荷がかかってもタイヤが潰れず摩耗しにくく、カーブを曲がる際の安定感が増します。

    高速道路の走行時のふらつきやカーブでの不安定さを解消したい方は、SUV専用タイヤを使ってみましょう。「専用タイヤにするだけでこんなにも安定するものか」と驚くはずです。

    摩耗に強いゴムを採用【軽自動車専用タイヤ】

    摩耗に強いゴムを採用【軽自動車専用タイヤ】

    軽自動車専用タイヤは摩耗に強い作りが特徴です。なぜなら、軽自動車は普通車よりタイヤサイズが小さいため、回転数が多くタイヤが摩耗しやすいからです。

    また、駐車する時に自動車を停車させた状態でハンドルを切る、据えきりという操作を行うことで偏摩耗も発生します。

    街中で小回りが効く軽自動車だからこそ、タイヤの摩耗に注意する必要があり、専用タイヤが求められるということで開発されました。

    価格は1本4,500円〜と手頃な価格に抑えられる場合が多いです。

    専用タイヤのことならタイヤワールド館ベストにおまかせ

    w違いがわかった上で専用タイヤに履き替えたい場合は専門業者に任せよう

    ノーマルタイヤ・冬用タイヤの他にも、自動車のタイプ別に様々なニーズとそれを解決する専用タイヤが発売されています。上記の特徴を理解したうえで、適したタイヤを選びましょう。

    なお、専用タイヤに履き替えたい場合は自分で選ぶことも可能ですが、プロに相談することもおすすめします。

    タイヤワールド館ベストにお任せいただければ、タイヤ購入からタイヤの交換作業予約までオンラインで簡単に終わりますよ。
    宮城県に7店舗の他、オンラインショップで購入しても全国に約4,000の提携店舗があり、どのエリアの方でも利用しやすくなっています。

    商品と取り付け工賃のトータル金額で、コストパフォーマンスがいいプランを用意しているので、気になる方は検討してみてください。

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    車のタイヤの重さは走行に関係あるの?走行性能の違いについて解説

    「車のタイヤの重さで走行性能は変わるの?」
    「タイヤを変更したいけどタイヤの重さは重要なの?」

    タイヤの重さは、メーカーやサイズ、ホイールとの組み合わせによって変化し、走行性能も異なります。たとえば、軽いタイヤは悪路に弱い、重いタイヤは悪路に強いなど、タイヤの重さによってメリットデメリットがあります。

    あなたの求めている走行性能を事前に確認すれば、あなたにぴったりな重さのタイヤを選ぶことが可能です。本記事では、タイヤの重さと走行性能について解説します。

    タイヤの重さとは

    タイヤの重さとは

    タイヤの重さとは、タイヤのゴム部分とホイールがセットになった重さを指します。
    タイヤとホイールの重さは、メーカーやサイズによって異なります。
    たとえば、14インチの場合、タイヤとホイールの重さは以下の通りです。
    【参考タイヤ:YOKOHAMA ADVAN dB V552

    重量(1本) 重量(4本)
    ゴムの重さ 約5,5kg 約22kg
    ホイールの重さ 約6kg 約24kg
    合計の重さ 約12kg 約46kg

    また、オフロードタイヤとオンロードタイヤの重さを比較すると、以下の通りです。

    【16インチのオフロードタイヤとオンロードタイヤの比較】

    商品名 重量(1本) 重量(4本)
    GEOLANDAR X-MT
    (オフロード)
    約21.5kg 約86kg
    BluEarth-XT AE61
    (ロード)
    約11.9kg 約47.6kg

    上記のように種類が異なるとタイヤ1本あたり約10kgの差があり、4本合計すると約38.4kgもの差があります。

    さらに、タイヤの重さにホイールの重さが加わるため、タイヤ1本の総重量は想像以上に重いことがわかります。

    タイヤの重さで走行性能が変わる

    タイヤの重さで走行性能は変わる

    タイヤは重さによって、走行性能は大きく変わります。
    たとえば、タイヤの重さによる走行性能の違いは以下の通りです。

    重量別 メリット デメリット
    軽いタイヤ 加速しやすい 路面への抵抗が低い
    重いタイヤ 安定感のある走行ができる 加速しにくい

    また、以下のような機能性があるタイヤもあります。

    ・低燃費性能に優れたタイヤ
    ・高いウエット性能に優れたタイヤ
    ・操縦安定性を追求したタイヤ

    タイヤに求める性能やインチ数によって、タイヤの重さはさまざまです。

    あなたの求める走行性能に合ったタイヤを選ぶためには、タイヤの重さごとのメリット・デメリットを理解する必要があります。

    軽いタイヤのメリット

    軽いタイヤのメリット

    タイヤを軽くすると、バネ下重量が軽くなることで、走行性能が変わります。バネ下重量とは、車体のサスペンション(バネ)から下の部分を指します。

    【参考写真】

    バネ下重量とは、車体のサスペンション(バネ)から下の部分を指す

    本章では、軽いタイヤのメリットを解説します。

    1. 燃費がよい
    2. 加速しやすい
    3. 持ち運びしやすい

    燃費がよい

    軽いタイヤのメリットの1つ目は「燃費がよい」です。車体のトータル重量が軽くなることで、車を動かす動力が少なくなります。

    車を少ない動力で動かせれば車体にかかる負担を軽減できるため、燃費の向上が期待できます。燃費がよい状態で車にかかるコストを抑えたい場合は、軽いタイヤがおすすめです。

    加速しやすい

    軽いタイヤのメリットの2つ目は「加速しやすい」です。タイヤを軽くするとバネ下重量が軽くなるため、平坦な道ではアクセルが踏みやすく加速しやすくなります。

    一方で、道路状況が悪い場所でアクセルが踏みやすくても、タイヤに力が伝わりにくく加速しにくい道も存在します。

    普段から走行する場所が平坦な道であれば、軽いタイヤがおすすめです。

    持ち運びしやすい

    軽いタイヤのメリットの3つ目は「持ち運びしやすい」です。

    軽いタイヤは、以下のような方におすすめです。

    ・自宅でタイヤを保管する人
    ・タイヤ交換を自分でする人

    上記に該当する人は、タイヤの重さが軽くなることで持ち運びにかかる負担を少なくできます。タイヤの重さは軽くて約5kgほどなので、自分でタイヤを管理する方にはおすすめです。

    ただし、ホイールが付いたまま保管する場合、タイヤにホイールの重さが加わり10kg以上になるため、事前に保管方法を検討しておきましょう!

    軽いタイヤのデメリット

    軽いタイヤのデメリット

    軽いタイヤにはデメリットもあるため、軽いタイヤに変更を検討している方は事前に確認しておきましょう!
    本章では、軽いタイヤのデメリットを解説します。

    1. 車体が振動する可能性がある
    2. 路面への抵抗が低い

    車体が振動する可能性がある

    軽いタイヤのデメリットの1つ目は「車体が振動する可能性がある」です。車体が振動する理由は、バネ下重量が過度に軽量化されることです。

    各種メーカーは、タイヤが常に路面に接地するようにパーツを設計しています。タイヤやホイールを軽量化すると、バネ下にある各パーツのバランスにズレが生じるため、車体の振動につながる可能性があります。

    タイヤの軽量化を検討している方は、タイヤ交換をする前に店舗に相談してから実施しましょう!

    路面への抵抗が低い

    軽いタイヤのデメリットの3つ目は「路面への抵抗が低い」です。
    タイヤが軽くなると、路面に接地するタイヤの抵抗が薄くなります。路面への抵抗が低いため、以下のような道路は注意して走行しましょう。

    ・凸凹道
    ・砂利道

    上記のような悪路では、ハンドルを取られやすかったり燃費の低下につながったりと、軽いタイヤの走行性能を発揮できません。

    凸凹道や砂利道での走行は、最悪事故になる可能性があるため危険です。タイヤを軽くして快適に走行するためにも、悪路での走行は十分に注意しましょう。

    重いタイヤのメリット

    重いタイヤのメリット

    重いタイヤは悪路や凸凹道など、不安定な道路でも安定した走行が可能です。走行する場所によっては、重いタイヤの走行性能を存分に発揮できます。本章では、重いタイヤのメリットを2つ紹介します。

    1. 凸凹した道でも安定感のある走行ができる
    2. 加速後のスピードを維持しやすい

    凸凹した道でも安定感のある走行ができる

    重いタイヤのメリットの1つ目は「凸凹した道でも安定感のある走行ができる」です。タイヤが重い分、地面と接地しやすく動力も伝わりやすいため、安定感のある走行が可能です。

    凸凹道を走行するオフロードタイヤは、通常のタイヤと比較して約10kg重いため、凸凹道や道路環境が悪い場所でもグリップ力を存分に発揮してくれます。

    安定性の高いタイヤで走行したい方は、重いタイヤをおすすめします。

    加速後のスピードを維持しやすい

    重いタイヤのメリットの2つ目は「加速後のスピードを維持しやすい」です。タイヤが重くなることで、回転する力がタイヤに伝わりやすくなります。そのため加速後のスピードは、ジャイロ効果(※)によって維持しやすくなります。

    ただし、重いタイヤはブレーキや操作性が鈍くなるため、加速中のハンドル操作や加速後のブレーキは、操作性が低下する危険性もあるので警戒が必要です。
    ※高速回転している物体は回転状態が安定に維持される効果

    重いタイヤのデメリット

    重いタイヤのデメリット

    重いタイヤにはデメリットもあるため、重いタイヤに変更を検討している方は事前に確認しておきましょう。

    1. 燃費が悪くなる
    2. 持ち運びしにくい

    燃費が悪くなる

    重いタイヤのデメリットの1つ目は「燃費が悪くなる」です。理由は以下の2点です。

    1. タイヤが重くなることで車体全体が重くなる
    2. 車体を動かす動力が通常よりも大きくなる

    以上の点から、軽いタイヤと比較すると燃費が悪くなります。重いタイヤは地面への接地面積が多い分、タイヤにかかる負担が大きいため、軽いタイヤより大きい力が必要になります。

    また、タイヤの空気圧が低下している状態で走行すれば、さらに燃費の低下が悪くなるので注意が必要です。重いタイヤを検討の方は、タイヤ交換後は空気圧チェックを定期的におこない、最適な空気圧を維持して燃費の低下を防ぎましょう。

    持ち運びしにくい

    重いタイヤのデメリット2つ目は「持ち運びしにくい」です。タイヤが重いため、以下のような方にはおすすめできません。

    1. タイヤの管理を自身でおこなっている人
    2. 腰痛持ちの人

    上記に該当する人は、タイヤの重さが重くなることで持ち運びにかかる負担が大きくなります。たとえば、1本20kg以上するタイヤを4本分横積み保管したりタイヤ交換したりすると、腰に大きな負担がかかります。

    また、ホイールと組み合わせるとさらに重量が重くなるため、タイヤ交換時やタイヤ保管時など、持ち運ぶ時には注意が必要です。

    重いタイヤを使用する方は安全面を考慮して、店舗でのタイヤ交換やタイヤ保管がおすすめです。

    【一覧表あり】タイヤの重さをインチ別・種類別に紹介

    【一覧表あり】タイヤの重さをインチ別・種類別に紹介

    タイヤの重さは、車種や種類によって異なります。本章では、タイヤの重さをインチと種類にわけて解説します。

    1. 【軽自動車】13インチから15インチまでのタイヤの重さ
    2. 【普通車】16インチから17インチまでのタイヤの重さ
    3. 【SUV車】18インチから20インチまでのタイヤの重さ
    4. 【スタッドレスタイヤ】の重さ

    【軽自動車】13インチから15インチまでのタイヤの重さ

    【軽自動車】13インチから15インチまでのタイヤの重さ"

    軽自動車のタイヤサイズは、一般的に13インチ以上を使用します。
    たとえば、軽自動車のタイヤをインチ別で比較すると、タイヤの重さの目安は以下の通りです。
    【対象タイヤ:YOKOHAMA(BluEarth AE-01)

    車種 インチ数 タイヤの重さ ホイールの重さ
    ミラ 13(165/65R13) 約5.1kg 約5kg
    N-BOX 14(155/65R14) 約5.1kg 約7kg
    ハスラー 15(165/60R15) 約6kg 約8kg

    【上記組み合わせは一例です】

    【普通車】16インチから17インチまでのタイヤの重さ

    【普通車】16インチから17インチまでのタイヤの重さ

    普通自動車のタイヤサイズは、一般的に16インチ以上の大きさを使用します。
    たとえば、普通自動車のタイヤをインチ別で比較すると、タイヤの重さの目安は以下の通りです。
    【対象タイヤ:YOKOHAMA(BluEarth RV-02)

    車種 インチ数 タイヤの重さ ホイールの重さ
    セレナ 16(205/65R16) 約9.9kg 約9.5kg
    ステップワゴン 17(205/55R17) 約10.5kg 約11kg

    【上記組み合わせは一例です】

    【SUV車】18インチから20インチまでのタイヤの重さ

    SUV車】18インチから20インチまでのタイヤの重さ

    SUVのタイヤサイズは、一般的には18インチ以上の大きさを使用します。
    たとえば、SUVのタイヤをインチ別で比較すると、タイヤの重さの目安は以下の通りです。
    【対象タイヤ:YOKOHAMA(ADVAN Sport V105ADVAN Sport V105)

    車種 インチ数 タイヤの重さ ホイールの重さ
    ハリアー 18(235/55R18) 約12.7kg 約13kg
    エクストレイル 19(235/55R19) 約13.3kg 約14kg
    ランドクルーザー 20(285/50R20) 約17.8kg 約18kg

    【上記組み合わせは一例です】

    【スタッドレスタイヤ】の重さ

    スタッドレスタイヤの重さ

    スタッドレスタイヤの重さは、メーカーやサイズによって異なります。
    スタッドレスタイヤの特徴は以下の通りです。

    ・タイヤの溝が深い
    ・タイヤのスリット(切り込み)が多い
    ・地面にグリップできるように硬くなりにくいゴム素材でできている

    上記の特徴により、夏用タイヤと比較して重い作りになっています。たとえば、16インチのタイヤで比較すると以下の通りです。

    【16インチの場合】

    タイヤの種類 商品名 タイヤサイズ タイヤの重さ ホイールの重さ
    夏用タイヤ BluEarth-GT AE51 215/65R16 約9.9kg 約9.5kg
    スタッドレス iceGUARD 7 215/65R16 約10.4kg 約9.5kg

    参照:YOKOHAMA

    【4本合計重量】

    夏用タイヤ 約39.6kg
    スタッドレス 約41.6kg
    タイヤ総重量の差 約2kg

    タイヤ4本を合計して比較すると、約2kgスタッドレスタイヤの方が重い結果になりました。タイヤ4本の総重量は、タイヤが大きくなればなるほど重さの差が大きくなるため、燃費に影響する可能性があります。

    スタッドレスタイヤの重さと燃費が気になる方は、購入前に店舗で相談してから購入することをおすすめします。

    タイヤに合ったホイールを選ぶのもおすすめ

    タイヤに合ったホイールを選ぶのもおすすめ

    タイヤの重さも重要ですが、タイヤに合ったホイール選びも重要です。ホイールの重さも軽量タイプと重いタイプがあるため、タイヤとの組み合わせによって走行性能が変わります。

    たとえば、鍛造ホイールと鋳造ホイールの特徴は、以下の通りです。

    ホイールの種類 重さ デザイン性
    鍛造ホイール 軽量 低い
    鋳造ホイール 重い 高い

    上記の他にもアルミやスチール、マグネシウムなど素材によっても重さが異なります。

    「タイヤは軽いけどホイールが重い」
    「タイヤは重いけどホイールが軽い」

    上記のようにタイヤとホイールの重量バランスが異なると、あなたの求めた走行性能を手に入れることが困難になる可能性があります。

    タイヤとホイールの重さのバランスは考慮する必要があるため、タイヤだけ軽くしたり重くしたりするのは、おすすめできません。あなたが選んだタイヤの重さに合った、最適なホイールを選びましょう。

    タイヤのことならタイヤワールド館ベストにおまかせ

    タイヤのことならタイヤワールド館BESTにお任せください!

    本記事では以下の内容を解説しました。

    ・タイヤの重さとは
    ・タイヤの重さで走行性能が変わる
    ・軽いタイヤのメリット
    ・軽いタイヤのデメリット
    ・重いタイヤのメリット
    ・重いタイヤのデメリット
    ・【一覧表あり】タイヤの重さをインチ別・種類別に紹介
    ・タイヤに合ったホイールを選ぶのもおすすめ

    とくに重要なポイントは、自分に合ったタイヤとホイールを選ぶことです。車種や走行性能以外にも、希望するデザインや機能によって、選ぶ商品は異なります。

    タイヤワールド館ベストでは、タイヤやホイールの相談からタイヤ交換まで対応しております!
    タイヤ選びでお困りの方は、ぜひ最寄りの店舗まで、お立ち寄りください。ご来店お待ちしております!

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    タイヤ知識 泉八乙女

    空気圧の重要性と点検の頻度について解説します!

    タイヤの空気圧はクルマにとってもタイヤにとってとても重要です。乗り心地やタイヤの寿命、普段の走行安全、全てに関っているということを知っておきましょう。

    タイヤの空気圧の役割と重要性

    バーストしたタイヤ画像

    タイヤの空気圧は低くすぎても高すぎても車には悪影響を及ぼします。
    例えば
    【空気圧不足】の場合、地面との接地面積が増えて、以下のようなデメリットが発生します。
    ・摩耗しやすくなる
    ・発熱してバーストしやすくなる
    ・サイド部分が切れてパンクしやすくなる
    ・水を排出する溝が埋まるので、水溜まりでスリップしやすくなる
    ・タイヤのたわみで運転しにくい
    ・抵抗が増すので、燃費が悪くなる

    【空気圧過多】の場合、中央部が盛り上がり接地面積が狭くなるので、以下のようなデメリットが発生します。
    ・タイヤが衝撃を吸収しにくくなるので、乗り心地が悪くなる
    ・接地面積が狭くなるので、ブレーキがききにくくなる
    ・接地面積が狭くなるので、部分的に摩耗しやすくなる
    ・障害物を踏んだ際にバーストしやすくなる

    タイヤの寿命を縮めない為にも定期的に指定空気圧を確認して常に適正値を保つことが重要です。

    空気圧は距離・期間どちらを目安に点検するべきなのか?

    走行距離に応じた点検の必要性

    走行距離にかかわらず定期的な点検を推奨しています。その中でも、車に乗る頻度や高速道路の使用頻度が高い場合には2~3週間に1度は点検しましょう。

    期間を目安に点検する場合の必要性

    タイヤ内の空気は自然な空気漏れで1ヵ月に約5~10%減っていくとされています。空気の分子がタイヤのゴムをすり抜けて、少量ずつ外へ排出されてしまうのです。あまり走行しないとしても1ヶ月に1度は点検しておくのを推奨しています。

    点検方法と必要なアイテム

    空気圧点検はバルブキャップを開けてバルブに空気圧計を押し付けることで計測可能です。そのためセルフ点検をする際には空気圧計が必要です。寄りのガソリンスタンドやカー用品店、ディーラーなどに依頼することも可能です。ガソリンスタンドの多くは機器貸し出しのセルフサービスとなっていることが多いので使用方法も知っておくと役に立ちます。詳細は他記事で紹介していますのでご確認ください!

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    空気圧が低い場合の影響

    車の安定性に与える影響

    目次1でもお伝えしていた内容ひとつに「タイヤのたわみで運転しにくい」この影響が大きいと車の走行安定性に支障がでてきます。なぜなら画像のようにタイヤがたわむことでタイヤが波打つように変形して転がることによりタイヤがよじれているような感覚、ぐねぐねとした乗り心地になります。怖いですよね…

    燃費に与える影響

    タイヤがたわむことで車体姿勢が保てなくなり、タイヤの転がり抵抗が増えることで燃費性能に悪影響を及ぼします。

    空気圧が高い場合の影響

    タイヤの寿命に与える影響

    目次1でもお伝えしていた内容ひとつに「接地面積が狭くなるので、部分的に摩耗しやすくなる」とありましたが、タイヤの空気圧が高いと、路面と接地する部分がタイヤの中央に集中するため、摩耗が早くなります。 そのため、キズを受けやすくなりタイヤの寿命低下につながります。よく言われている言葉は「偏摩耗」です。

    車の安定性に与える影響

    直進安定性が悪くなります。少しハンドルを切っただけで車が大きく曲がるようになるなどハンドル操作に対して敏感になるということです。また、空気圧が高いとタイヤのクッション性が低下し、路面の段差や凹凸による振動が車内に伝わりやすくなるので乗り心地が悪くなります。

    まとめ

    全てに対しての対処法は定期的に指定空気圧を確認して常に適正値を保つことです。バーストの主な原因は空気圧不足や過多が原因で起こることが多いので普段気にならなくともきちんと定期点検をしましょう!

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    タイヤ知識 ライターチーム

    タイヤカバーは屋外保管で必須!必要性と選ぶポイントを解説!


    「タイヤを屋外で保管するときにタイヤカバーは必要なの?」
    「袋に入れておけば、タイヤは汚れないからタイヤカバーは不要ですよね?」

    このようなご質問をよく受けます。

    結論から言うと、タイヤをビニール袋にいれるだけの保管や、タイヤをむき出しの状態で保管することはおすすめできません。
    タイヤカバーをしないまま屋外でタイヤを保管すれば、紫外線や雨風の影響により、ひび割れや錆が発生し、タイヤの劣化を早める可能性が高いからです。

    本記事では、タイヤカバーの重要性やタイヤカバーの選び方など、タイヤ保管についてわかりやすく解説します。ぜひ、参考にしてみてください。

    タイヤの屋外保管にカバーが必要な3つの理由

    タイヤの屋外保管にカバーが必要な3つの理由

    タイヤ交換後に屋外保管する場合は、タイヤカバーの活用がおすすめです。

    タイヤカバーを使用することで、紫外線や雨風によるタイヤへの負担が軽減でき、適切な状態で保管できるからです。
    本章では、タイヤの屋外保管にカバーが必要な3つの理由を解説します。

    1. タイヤを紫外線から守ってくれる
    2. タイヤを雨風から守ってくれる
    3. タイヤの寿命が長くなる

    タイヤを紫外線から守ってくれる

    タイヤカバーをおすすめする1つ目の理由は「タイヤを紫外線から守ってくれる」です。タイヤは紫外線を浴び続けることで、ひび割れが発生しやすく、タイヤが劣化する原因につながります。

    タイヤを屋外で保管するときにタイヤカバーを使用すれば、紫外線によるタイヤへの影響が減少し、ひび割れも未然に防ぐことが可能です。

    タイヤカバーを活用して、タイヤを紫外線から守り、タイヤを長持ちさせましょう。

    タイヤを雨風から守ってくれる

    タイヤを雨風から守ってくれることも、タイヤカバーをおすすめする理由のひとつです。タイヤを雨風から守ることで、タイヤに傷が付くことや、水分の付着を未然に防ぐことが可能です。

    タイヤに水分が付着した状態で長期間屋外保管すれば、カビの発生やホイールの錆など、タイヤ全体に悪影響を及ぼします。悪い状態のタイヤを継続して使用すれば、タイヤに亀裂が入ったり、偏摩耗になったりと、最悪バーストの危険があります。

    雨風の影響を未然に防ぐためにも、タイヤを屋外保管する際は、タイヤカバーを必ず使用しましょう。

    タイヤの寿命が長くなる

    タイヤを紫外線や雨風から守ることで、タイヤの劣化を未然に防げるため、タイヤの寿命が長くなります。タイヤの劣化を防止できれば、長期的にみてタイヤにかかるコストを抑えることが可能です。

    また、保管状態が適切なタイヤなら、次回のタイヤ交換後も安心して走行できます。

    タイヤカバーを使用するだけで、タイヤを簡単に保護できるため、タイヤを屋外で保管するときは、タイヤカバーの利用をおすすめします。

    タイヤカバーなしで屋外保管するデメリット

    タイヤカバーなしで屋外保管するデメリット

    タイヤカバーを使用しない屋外保管は、デメリットしかありません。タイヤをむき出しの状態で屋外に保管すれば、タイヤへの負担が大きく、悪い影響しかないからです。

    本章では、タイヤカバーなしで屋外保管するデメリットを紹介します。

    1. タイヤがひび割れしやすくなる
    2. タイヤの劣化が早くなる
    3. タイヤを盗難される可能性がある

    タイヤがひび割れしやすくなる

    タイヤカバーなしで屋外保管する1つ目のデメリットは「タイヤがひび割れしやすくなる」です。

    タイヤが紫外線を浴び続けると、タイヤに含まれている劣化防止剤(※)が気化して消耗することで、タイヤのひび割れにつながります。

    タイヤを屋外で保管する場合は、タイヤの劣化原因である紫外線を避ける必要があります。
    ひび割れを予防するためにも、タイヤカバーを使用して、タイヤの劣化を防止できる環境で保管しましょう。
    ※ゴムの老化を防ぐための成分

    タイヤの劣化が早くなる

    タイヤカバーなしで屋外保管する2つ目のデメリットは「タイヤの劣化が早くなる」です。

    タイヤをむき出しの状態で屋外に保管すれば、雨や風、紫外線などの影響を受けます。タイヤが悪い影響をうければ、タイヤの劣化が早くなり、タイヤ交換を余儀なくされる可能性が高くなります。

    たとえば、タイヤの屋外保管にともなうタイヤへの悪影響は、以下の通りです。

    屋外環境 タイヤの状態
    タイヤに水分が付着することでカビや錆が発生する
    タイヤが傷つく
    紫外線 劣化防止剤の消耗によりタイヤがひび割れする

    上記の他にも、タイヤワックスを使えば大丈夫と思うかもしれません。
    しかしタイヤワックスの成分には、劣化防止剤も一緒に流してしまう油性の商品もあるため注意が必要です。

    タイヤを盗難される可能性がある

    タイヤカバーなしで屋外保管する3つ目のデメリットは「タイヤを盗難される可能性がある」です。タイヤを交換する時期は、タイヤの窃盗被害が増加する傾向にあります。

    埼玉県の発表では、令和5年1月〜4月末までの間に、タイヤやホイールの盗難被害が40件以上発生しました。

    タイヤ交換後に外部から目の届く場所に保管すると、盗難の危険性も考えられるため注意が必要です。タイヤを屋外で保管する場合は、タイヤカバーを使用して、目のつきにくい場所で保管することをおすすめします。

    タイヤカバーを選ぶ5つのポイント

    タイヤカバーを選ぶ5つのポイント

    タイヤカバーを検索しても、膨大な商品の中から、保管状況に合ったタイヤカバーを見つけるのは困難です。
    本章では、タイヤカバーを選ぶ5つのポイントを解説します。

    1. タイヤのサイズに合わせて選ぶ
    2. タイヤの収納方法で選ぶ
    3. タイヤの置き方で選ぶ
    4. タイヤカバーの素材で選ぶ
    5. タイヤカバーの機能性で選ぶ

    タイヤのサイズに合わせて選ぶ

    タイヤカバーを選ぶ1つ目のポイントは「タイヤのサイズ」です。タイヤカバーのサイズは、メーカーによって異なります。

    一般的には、SサイズからLLサイズまでの商品が多いです。

    タイヤカバーは、軽自動車から大型車まで、幅広いサイズの取り扱いがあります。タイヤのサイズに合ったタイヤカバーを選びましょう。

    タイヤの収納方法で選ぶ

    タイヤカバーを選ぶ2つ目のポイントは「タイヤの収納方法で選ぶ」です。
    タイヤカバーは、「1本用タイプ」と、4本まとめて全体的に収納できる「フルタイプ」があります。
    上記収納方法の、メリットとデメリットを表にまとめました。

    収納方法 メリット デメリット
    1本用タイプ 1本ずつ保護して収納できる 1本ずつ収納する手間がかかる
    フルタイプ タイヤをまとめて収納できる 1本ずつ保護できない

    タイヤを屋外保管する場所によって、収納タイプ別でタイヤカバーを決める必要があります。
    タイヤを保管する場所は、必ず確認してからタイヤカバーを選びましょう。

    タイヤの置き方で選ぶ

    タイヤカバーを選ぶ3つ目のポイントは「タイヤの置き方」です。
    一般的にタイヤ保管は、縦置き保管か横置きで保管します。
    タイヤの置き方に適したタイヤカバーは、以下の通りです。

    ・縦置き保管は1本用タイプがおすすめ
    ・横置き保管はフルタイプがおすすめ

    縦置き保管は1本用タイプがおすすめ

    縦置き保管の場合は、1本用タイプのタイヤカバーがおすすめです。
    屋外保管の場合は、必ずしもタイヤを保管できるスペースがあるとは限りません。
    1本用タイプのタイヤカバーは、自宅内の省スペースを活用して保管することが可能です。
    タイヤを保管する場所の確保が難しい方は、縦置き保管に適した1本用タイプがおすすめです。

    横置き保管はフルタイプがおすすめ

    横置き保管の場合は、フルタイプのタイヤカバーをおすすめします。
    フルタイプは、1本ずつ保管する必要がなく、4本のタイヤをまとめて収納できます。
    タイヤを屋外保管できるスペースがあり、1本ずつ保管する手間を少なくしたい方には、フルタイプのタイヤカバーがおすすめです。

    タイヤカバーの素材で選ぶ

    タイヤカバーを選ぶ4つ目のポイントは「タイヤカバーの素材」です。タイヤの屋外保管は、タイヤを保管する地域によって、タイヤに与える影響は異なります。

    タイヤカバーは、雨量が多い地域や紫外線が強い地域、風が強い地域など、住んでいる環境や保管状況に合わせて選びましょう。

    たとえば地域別でおすすめの素材は、以下の通りです。

    地域 おすすめ素材
    雨量が多い地域 防水素材かつファスナーも防水加工
    風が強い地域 耐久性の高い丈夫なオックス素材
    紫外線が多い地域 UVカット素材で遮光性が高い素材

    タイヤの保管状況や保管する地域に応じて、タイヤカバーを選びましょう。

    タイヤカバーの機能性で選ぶ

    タイヤカバーを選ぶ5つ目のポイントは「タイヤカバーの機能性」です。
    たとえば、タイヤカバーの機能性がある商品は、以下の通りです。

    ・取っ手が付きでタイヤの持ち運びに適したタイヤカバー
    ・タイヤを着脱しやすいゴムひも付きのタイヤカバー
    ・前後左右どのタイヤを収納しているかわかるタイプのタイヤカバー
    ・タイヤの部品が収納可能なポケット付きタイヤカバー

    上記商品以外にも、タイヤカバーの種類は豊富です。

    タイヤを保管する場所、タイヤ保管後の管理体制に合ったタイヤカバーを選びましょう。

    屋外保管におすすめのタイヤカバー

    屋外保管におすすめのタイヤカバー

    タイヤを適切な状態で保管するためには、保管するタイヤのサイズや保管状況によって、最適な商品を選ぶ必要があります。

    本章では、おすすめのタイヤカバーを3つ紹介します。

    ・Mr.Youタイヤカバー(横置きフルタイプ)
    ・Mr.Youタイヤカバー(縦置きフルタイプ)
    ・COVERGROUP タイヤカバー(1本用タイプ)

    タイヤを長持ちさせるためにも、ぜひ参考にしてみてください。

    Mr.Youタイヤカバー(横置きフルタイプ)

    Mr.Youタイヤカバー(横置きフルタイプ)

    引用:Amazonサイトへ

    屋外保管におすすめのタイヤカバー1つ目は「Mr.You」のタイヤカバー(横置きフルタイプ)です。
    おすすめポイントは以下の5つです。

    1. 生地は丈夫な厚手仕様の、420Dオックスフォード生地を使用している
    2. ポリウレタン塗料と紫外線防止保護塗料の使用で、防水と紫外線対策ができる
    3. タイヤカバー下部に、ヒモとストッパーで吹き飛び予防できる
    4. 軽自動車からSUV車のタイヤまで、幅広いサイズがある
    5. ジッパーが大きく開くため、タイヤカバーをかけやすい

    タイヤを屋外で保管する時の条件である、防水性や防塵性、紫外線対策をクリアしており、価格も安価であるためおすすめです。

    ただしタイヤを地面に直置きすると、タイヤの劣化や変形の原因につながるため注意が必要です。タイヤの劣化や変形を未然に防ぐためにも、タイヤの直置き対策ができる、タイヤパレットの購入もあわせておすすめします。

    商品名 Mr.Youタイヤカバー
    価格 2,599~2,799円(税込)※
    置き方 横置き
    サイズ一覧 S・M・L
    防水性
    紫外線対策
    丈夫さ
    素材(生地) 420Dオックスフォード生地
    同時購入推奨商品 Belca すのこ タイヤパレット

    ※Amazon:R5年5月16日時点

    Mr.Youタイヤカバー(縦置きフルタイプ)

    Mr.Youタイヤカバー(縦置きフルタイプ)

    引用:Amazonサイトへ

    屋外保管におすすめのタイヤカバー2つ目は「Mr.You」のタイヤカバー(縦置きフルタイプ)です。
    おすすめポイントは以下の5つです。

    1. 耐水圧3500paと防水性に優れているため、豪雨にも備えられる
    2. ジッパーも防水加工が施されている
    3. Mr.You独自シルバーコートで紫外線対策ができる
    4. 丸洗いできるため、長く使用できる
    5. 耐用年数も5年以上でコストパフォーマンスがよい

    縦置きフルタイプのタイヤカバーを使用する場合、タイヤを縦置き保管するためのラックが必要です。
    上記商品の推奨するタイヤラックも、あわせて検討することをおすすめします。

    商品名 Mr.Youタイヤカバー
    価格 3,399~3,599円(税込)※
    置き方 縦置き
    サイズ一覧 M・L
    防水性
    紫外線対策
    丈夫さ
    素材(生地) 420Dオックスフォード生地
    同時購入推奨商品 アイリスオーヤマ タイヤラック
    Mサイズ:KSL-590
    Lサイズ:KSL-710

    ※Amazon:R5年5月16日時点

    COVERGROUPタイヤカバー(1本用タイプ)

    COVERGROUP タイヤカバー(1本用タイプ)

    引用:Amazonサイトへ

    屋外保管におすすめのタイヤカバー3つ目は「COVERGROUP」のタイヤカバー(1本用タイプ)です。
    おすすめポイントは以下の6つです。

    1. 取っ手付きで持ち運びしやすい
    2. 部品を収納できるポケットが付いているため、部品の紛失防止ができる
    3. 前後左右どのタイヤかわかるように、メモを入れるポケットがある
    4. タイヤの接地面(黒い部分)はオックス600D+PVCで丈夫なつくり
    5. フェルトパッドでホイールを埃やゴミから保護してくれる
    6. タイヤサイズは15-22インチサイズで、幅広いタイヤに対応している

    また、タイヤを保護するフェルトパッドが付属するため、ホイールも優しく保護することが可能です。

    注意点はフルタイプと異なり、防水性が劣ることです。
    タイヤが濡れないためにも、軒下など雨水が浸入しない場所で保管しましょう。

    雨水が侵入する可能性のある場所であれば、フルタイプのタイヤカバーと併用することをおすすめします。

    商品名 COVERGROUP
    価格 4,800円(税込)※
    置き方 縦置き・横置き
    サイズ一覧(対応可能インチ) 15~22インチ
    防水性
    紫外線対策
    丈夫さ
    素材(生地) ・黒い部分:600Dオックスフォード+PVC
    ・色あり部分:210Dオックスフォード
    同時購入推奨商品 アイリスオーヤマ タイヤラック
    Mサイズ:KSL-590
    Lサイズ:KSL-710

    ※R5年5月16日時点

    タイヤ保管の注意点

    タイヤ保管の注意点

    タイヤ保管をするときは、ホイールの有無に応じたタイヤの置き方で、保管方法を検討しましょう。
    以下の表に、ホイール有無別の適切な保管方法、注意点と改善ポイントをまとめました。

    ホイールつき

    保存方法 横置き
    注意点 下のタイヤが、上のタイヤの重みで変形する可能性がある
    改善ポイント タイヤ専用ラックを使い、タイヤにかかる負担を減らす

    ホイールなし

    保存方法 縦置き
    注意点 タイヤの接地面が長い期間同じ場合、変形の可能性がある
    改善ポイント 定期的にタイヤの接地面を入れ替えて、変形を予防する

    上記の2つの注意点で共通することは、長期間同じ箇所に負担が加わり続ければ、タイヤの変形につながることです。
    タイヤを長持ちさせるためにも、ラックをあわせて活用し、適切な保管方法でタイヤを管理しましょう。
    タイヤの正しい保管方法については【タイヤの正しい保管方法は?事前準備でタイヤを長持ちさせよう】の記事も参考にしてみてください。

    自宅で保管できない方はタイヤ保管サービスもおすすめ

    自宅で保管できない方はタイヤ保管サービスもおすすめ

    タイヤを保管するスペースがなくてお困りの方は、タイヤ保管サービスを有効活用しましょう。
    タイヤ保管サービスとは、夏用タイヤや冬用タイヤ(スタッドレス)を、メンテナンスも含めて最適な環境で保管してくれるサービスです。

    タイヤ保管サービスの内容は店舗によって異なりますが、タイヤワールド館BESTでは、タイヤ保管以外に以下のサービスも実施しています。

    ・次回のタイヤ交換
    ・バランス調整
    ・空気圧調整
    ・残溝チェック
    ・ホイール安全点検

    タイヤ保管サービスについては【タイヤ保管サービスとは?おすすめ点や料金をご紹介】の記事も参考にしてみてください。

    タイヤワールドBESTはタイヤ保管サービスも実施しております

    タイヤワールドBESTはタイヤ保管サービスも実施しております!

    本記事では、以下の内容を解説しました。

    タイヤを屋外で保管する場合、タイヤを長持ちさせるためには、タイヤカバーは必須です。

    一方で、保管する場所を確保できない方も少なくありません。屋内外問わずタイヤを保管するスペースがない方は、タイヤ保管サービスの利用もおすすめです。

    タイヤワールド館ベストでは、経年劣化具合や空気圧調整など、お客様のタイヤを最適な状態で保管する、タイヤ保管サービスも実施しております。
    お気軽にご相談ください!

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    車のホイールベースとは?長さ別の特徴や目的に合わせたオススメの選び方を解説

    車のホイールベースとは?長さ別の特徴や目的に合わせたオススメの選び方を解説

    ホイールベースという言葉を聞いたことがあっても、「車のどこを指しているのかわからない…」そう思っている人は多いのではないでしょうか。

    カタログにも載っているものの、いまいちピンとこないかもしれません。

    本記事では、ホイールベースについて詳しく解説します。間違えやすい言葉との関係性もお伝えするので、より理解が深まりますよ。

    長さ別のメリットやデメリットもあわせて解説します。特徴や目的にそった車選びができるように、役立つ情報をまとめました。

    ぜひ参考にしてみてください。

    ホイールベースは前輪と後輪の距離を表すもの

    ホイールベースは前輪と後輪の距離を表すもの

    ホイールベースとは、前のタイヤの中心から後のタイヤの中心までの距離を表したものです。簡単にいうと、車の縦の長さのことです。

    ホイールベースは車の設計にかかわる重要な要素で、安定性、操作性、走行性能などあらゆる部分に影響を及ぼします。

    長ければ長いほど良い、というわけではなく、その逆でもありません。車を構成するさまざまな部分から、より良いバランスを考えて長さが決められています。

    ホイールベースはよくほかの言葉と間違えられますが、それぞれがホイールベースと深くかかわっています。

    間違えやすい言葉は、以下の通りです。

    ・トレッド
    ・内輪差と最小半径

    ホイールベースとの関係性もあわせて解説します。

    ホイールベースとトレッドの関係

    ホイールベースとよく間違えられるのがトレッドです。トレッドとは、左右のタイヤの接地面の中心を結んだ距離のことを指します。

    わかりやすくいうと、ホイールベースが車の縦の長さだとすれば、トレッドは横の長さを表すものです。

    タイヤの用語として使われることもあり、その場合はタイヤが路面と接触する一番外側のゴムの部分を指します。

    ホイールベースとトレッドには密接な関係があり、「ホイールベース・トレッド比」とよばれる比率があります。

    ホイールベース・トレッド比は車の走行性能を表す1つの数値で、その車の特性を表すものです。

    一般的に数値が「1」に近いほど小回りがきき、「2」に近いほど直進時に安定するといわれています。

    ホイールベース・トレッド比は、以下の計算式で算出します。

    ホイールベース÷((前輪のトレッド幅+後輪のトレッド幅)÷2)

    具体例をあげると、ホンダのフィット(BASICタイプFF)では以下のような計算になります。

    2,530÷((1,485+1,475)÷2)=約1.7

    計算上では、1より2に近い数値になるので、直進時に安定しやすいということになるでしょう。

    わかりやすくいうと、大型ショッピングモールのカートを思い浮かべてください。子どもが乗れるようなものや、物をたくさん乗せられる大きなカートは、縦に長いものが多くみられます。まっすぐ押す分には安定しますが、縦に長くなるほど曲がりにくくなります。

    車にも同じことがいえます。

    どちらかが長ければ良い、もしくは短ければ良いというものではなく、お互いのバランスが重要です。

    内輪差と最小回転半径

    ホイールベースと関係のある言葉で、よく耳にするのが「内輪差」と「最小半径」です。この2つは似ているようでも、表しているものは違います。

    内輪差とは、カーブを曲がるときに前輪が通る場所と後輪が通る場所が異なり、そのときにできた差のことです。ホイールベースが長い車ほどこの差が大きくなるので、右左折時は内輪差のことを考えてハンドルを切る必要があります。

    内輪差

    大型のトレーラーや観光バスなどが左折をするとき、一旦右側に頭をふってから左にハンドルを切っているのを見たことはありませんか?

    あれは、そのままハンドルを左に切ってしまうと、左後ろのタイヤが縁石にぶつかり、傷ついてしまうからです。最悪の場合は歩行者や二輪車を巻き込む可能性もあります。

    内輪差はホイールベースが大きく影響しているのです。

    最小回転半径とは、ハンドルをいっぱいに切って曲がったとき、一番外側にくるタイヤの中心が描く円の道筋です。

    最小回転半径

    参考:HONDA

    わかりやすくいうと、車がどれくらい小さく回れるかを表す数値で、ホイールベースの長短によっても変化し、内輪差とは異なります。

    カタログにも記載されており、ホンダのフィット(BASICタイプFF)は4.9mです。

    それぞれの意味は違いますが、内輪差も最小半径もホイールベースの長さに深くかかわっている言葉です。

    ホイールベースが長い車のメリット・デメリット

    ホイールベースが長い車のメリット・デメリット

    ホイールベースが長い車の特徴を、メリットとデメリットにわけて解説します。特徴を理解すると、車を選ぶときの指標になります。良い面と悪い面の両方を確認しておきましょう。

    [メリット]
    ・直進時に車が安定する
    ・車内が広くなる

    [デメリット]
    ・取り回しが大変になる
    ・内輪差を意識しないとボディやホイールを傷つける

    詳しく説明していきます。

    メリット①直進時に車が安定する

    ホイールベースが長い車は、直進走行時に安定感があります。前のタイヤから後ろのタイヤまでの距離が長いので、橋の上で横風に吹かれても車体が左右にふられにくくなります。

    わかりやすくいうと、電車で立っているときに足を閉じているよりも足を肩幅くらいに開いたほうが安定して立てますよね。それと同じです。

    高速道路での走行も直進が多いので、安定感があるほうが運転は楽に感じるでしょう。

    メリット②車内が広くなる

    ホイールベースが長くなると車内が広くなるのもメリットです。

    前後の長さが長くなれば、その分車内の空間に余裕ができます。たくさんの荷物を乗せられる、乗車人数を増やせるなど、空間を有効活用することも。

    乗車人数が決められている軽自動車の場合は、ホイールベースを長くすることで後部座席でも窮屈にならないように工夫されている車もあります。

    デメリット①取り回しが大変になる

    ホイールベースが長いと、直進時に安定する分、カーブは曲がりにくくなります。これはホイールベースが長くなると、最小半径(車がどれだけ小さく回れるかを表す数値)が大きくなることが考えられるからです。

    デメリット②内輪差を意識しないとボディやホイールを傷つける

    内輪差も大きくなるため、右左折時に気をつけておかないとタイヤを縁石に乗り上げたり、ボディを傷つけてしまったりする恐れもあります。

    ホイールベースが長くなれば、ハンドルを切り返す場面が多くなる可能性もあり、運転に慣れていない人は大きなデメリットと感じるかもしれません。

    ホイールベースが短い車のメリット・デメリット

    ホイールベースが短い車のメリット・デメリット

    次に、ホイールベースが短い車の特徴を、メリットとデメリットにわけて解説します。ホイールベースが長い車との違いがわかると、自分がどちらの車と相性がいいのかがわかります。

    両方の特徴を理解しておくことで、1つの判断基準になりますよ。

    [メリット]
    ・ハンドルがよく切れる
    ・街乗りが楽になる

    [デメリット]
    ・ふらつきが気になる
    ・車内がせまくなる

    こちらも1つずつ解説ていきます。

    メリット①ハンドルがよく切れる

    ホイールベースが短い車は、小回りがしやすいです。最小半径(車がどれだけ小さく回れるかを表す数値)が小さくなるので、ハンドルがよく切れ、カーブも曲がりやすいです。

    ホイールベースが長い車のように内輪差も大きくないので、右左折時に頭を逆方向にふらなくても曲がれる場合が多いでしょう。

    メリット②街乗りが楽になる

    ハンドル操作が軽いので、駐車するときに何回も切り返す必要はありません。ゆとりがない駐車場でも、少ない切り返しで駐車できるでしょう。

    せまい道や街乗りなどのシーンで運転が楽に感じられます。

    デメリット①ふらつきが気になる

    ホイールベースが短いと、小回りがきく分安定性に欠けます。風が強い日にハンドルを取られたり、カーブを曲がるときにふらつきが気になったりと、少々心もとないと感じる場合があるかもしれません。

    デメリット②車内がせまくなる

    車内の空間がせまくなるのもデメリットです。前後の長さが短くなるので、どうしても真ん中にギュッと詰め込んだ形になってしまいます。

    荷物を載せるスペースが少ない、後部座席がせま苦しくなるなど、あまり長距離を走るのには向かないかもしれません。

    どちらの車がオススメ?ホイールベースの長さ別の選び方

    どちらの車がオススメ?

    ホイールベースの長さ別で、オススメの選び方は以下の通りです。

    ・広い空間や安定性がほしい人はホイールベースが長い車
    ・操作性を重視する人はホイールベースが短い車

    主に走行する場所や、荷物や人をどれくらい乗せるかによって選ぶのがオススメです。ですが、どちらの車が自分に合うのかは、目的や状況によって変わります。

    両方のメリットとデメリットを理解したうえで、必要な性能や機能をもっているほうを選びましょう。

    詳しく解説します。

    広い空間や安定性がほしい人はホイールベースが長い車

    高速道路をよく走る、広い車内に荷物や人を多く乗せたい人は、ホイールベースの長い車がオススメです。

    通勤距離が長い、アウトドアが趣味、家族の人数が多いなど、こういった人には安定性があり車内が広く使用できる車が向いているでしょう。

    子育て世代ならファミリーカー、アウトドアが趣味ならSUV車を選ぶ人が多い印象です。

    操作性を重視する人はホイールベースが短い車

    せまい道をよく走り、駐車が苦手など運転に自信がない人にはホイールベースが短い車がオススメです。

    高速道路よりも街乗りがメインで、スーパーや銀行などちょっとした場所に行くことが多い人は、小回りがきく車が向いています。

    ホイールベースが長い車よりも操作性が良く、比較的運転しやすいでしょう。

    ホイールベースの長い代表車種

    ホイールベースの長い車種

    ホイールベースが長い車といわれても、あまりピンとこない人も多いのではないでしょうか。一例として、下記の表にホイールベースが長い車をまとめてみました。参考にしてください。

    車種 ホイールベースの長さ
    トヨタ ノア 2,850mm
    日産 エルグランド 3,000mm
    レクサス LS 3,125mm

    ホイールベースの長い車は、ファミリーカーやセダンなどの車が多い印象です。どの車も3m前後の長さがあります。

    ホイールベースの短い代表車種

    ホイールベースの短い車種

    ホイールベースが短い車にはどのような種類があるのでしょうか。こちらも一例として、下記の表にまとめてみました。

    車種 ホイールベースの長さ
    ホンダ N-BOX 2,150mm
    トヨタ ルーミー 2,450mm
    ダイハツ タント 2,460mm

    ホイールベースが短い車は、軽自動車や小型車に多い印象です。長さは2m〜2.5m前後になっています。

    車種によっては、小型車でも軽自動車よりもホイールベースが短い場合があります。

    タイヤとホイールはどう選ぶ?

    タイヤとホイールはどう選ぶ?

    ホイールベースの長さに応じてタイヤとホイールを選ぶ、という考えはオススメしません。

    確かにホイールベースの長さは車の走行性能などに関わる大切な要素ではありますが、タイヤとホイールの選び方は目的によって大きく変わるからです。

    一般的にホイールベースが長い車には、純正で大径のホイールに太いタイヤが装着されていることが多く、短い車にはその逆が多いと考えられます。

    ですが、ホイールとタイヤの変更は、なにを重視するのかによって最適なサイズは変わります。

    車体のバランスや乗り心地を重視するのか、見た目のカッコよさを優先するのかによって、選ぶサイズは異なるからです。

    ホイールベースの長い車、短い車にはこれ!というような考えで選ぶよりも、目的に応じたホイールやタイヤを選ぶことが大切です。

    タイヤとホイールを選ぶならタイヤワールド館ベストがオススメ

    タイヤとホイールを選ぶならタイヤワールド館ベストがオススメ

    ホイールベースとは、前のタイヤの中心から後ろのタイヤの中心までの距離を表す数値です。トレッドや内輪差、最小半径とは違う意味をもちますが、どの言葉もホイールベースと深いかかわりがあります。

    長さによってメリットとデメリットがあり、両方を理解することで車を選ぶときの指針になります。

    よく走る場所や重視したい走行性能を考えて、車選びに役立ててください。

    ホイールとタイヤをホイールベースの長さで選ぶ、ということはオススメできません。ホイール・タイヤは、乗り心地の向上やドレスアップなどの目的に合わせて選ぶことが大切です。

    タイヤワールド館ベストでは、宮城県に7店舗の他、オンラインショップで購入しても全国に約3,200の提携店舗があり、どのエリアの方でも利用しやすくなっています。豊富な種類のホイールやタイヤを取り揃えております。あなたの目的に合わせて、好みのものを選べますよ。

    ぜひ一度、チェックしてみてください。

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    タイヤ知識 栗生店

    雨の日にスリップする原因は?濡れている路面に強い夏タイヤのご紹介

    雨の日にスリップした経験がある人も多いのではないのでしょうか?雨の日も安心安全にお車を乗っていただけるようにおすすめのタイヤなど詳しくご紹介させていただきますね!

    雨の日に一番多い事故はスリップ事故です。

    雨の日の運転は、視界が悪いだけではなく、
    路面が滑りやすくなっているため、
    晴天時よりも慎重に運転する必要があります。
    首都高速道路株式会社の調査によると、雨天時の時間当たりの事故件数は、晴天時と比較し、約5倍も高くなっているといわれています。さらに、雨天時の夜間は視界がますます悪くなるため、深夜になると晴天時の約7倍も事故が発生してしまうのです。
    首都高速道路の調査では、雨天時の事故件数は晴天時の約5倍も発生。
    雨天で多いのはスリップ事故だが、急加速や速度超過など原因は様々。
    雨天の夜は視界が悪く、歩行者や自転車の発見が遅れるので要注意。

    高速道路を頻繁に使う方や長距離を乗る方はタイヤの摩耗を要チェック

    ①空気圧は適正かチェックする

    空気圧不足のまま走行した場合の影響

    燃費の悪化
    走行性能の低下
    偏摩耗(タイヤの両肩部が摩耗しやすい)

    ↓自分の車の空気圧を見るときは
    運転席側のドア表示を見ればどのくらい入れるのか分かります

    空気圧ドア表示

    ➁タイヤの残溝をチェックする

    ▸走行前にタイヤの残り溝をチェックしましょう。
    特に雨の日の高速道路等では、タイヤと路面の間の水をかき出す力(排水性能)が低くなり、タイヤが浮く状態になることで、ハンドルやブレーキが効かなくなる※ハイドロプレーニング現象が発生しやすくなります。
    ※濡れた路面を高速で走行した際に、タイヤと路面との間に水膜ができることで浮いた状態になり、コントロールできなくなる現象です

    ③偏摩耗していないかチェックする

    ▸タイヤの接地面に極端にすり減っている箇所がないかを点検しましょう。
    タイヤの偏った摩耗は、空気圧が適正でなかったり、タイヤローテーションをせずに使用していた場合に起こりやすくなります。

    タイヤの異常を見つけ寿命を長くするためにもローテ―ションをおすすめ致します!

    雨に強いタイヤを選ぶポイント

    タイヤにも雨の日のウェット性能が優れているタイヤやタイヤを選ぶポイントを絞ることで安心にお車を乗ることが出来るんです!次に詳しくご紹介していきますね!

    排水性

    タイヤの溝(トレッドパターン)
    は基本的に下記の役割を持っています。

    ↓トレッドパターンとは
    タイヤが直接路面に接する部分になります!
    簡単に言うとタイヤの側面にある溝や切り込みのことです。
    ダンロップLM5

    ※排水性とは
    排水性とはタイヤの進行方向に水を弾き飛ばす性能と、接地部分の水を後方に流し出す性能です。

    ①タイヤの駆動力、制動力、およびけん引力の増加
    ②操縦性、および安定性の向上
    ③タイヤの放熱性の向上
    ④排水効果

    ウェットグリップ性能

    雨に強いタイヤとはウエットグリップ性能が高く、
    雨天時などで路面が濡れた環境下でも優れた
    排水性能と高いグリップ力を発揮しブレーキ時の
    制動性が高く滑りにくい
    のが特徴です。

    雨の日に感じるストレスや不安、疲労を軽減することが出来るので、タイヤを選ぶ際のポイントにもなってきます!

    排水性・グリップが優れている夏タイヤ

    『雨の日に安全に車を乗りたい!』・『雨の日のストレスを軽減したい!』と思っている方も多いのではないのでしょうか!

    排水性・グリップが優れている夏タイヤを
    ご紹介していきますね!

    ダンロップ

    VEURO VE304 ビュ-ロブイイーサンマルヨン

    ▸静粛性はもちろんのこと、快適性、最高のウェット性能を求める方におすすめのタイヤです。

    『VEURO VE304』に刻まれた「3D波型グルーブ」は
    特殊な溝の掘りかたをすることで摩耗後でも排水性が悪化しません。

    タイヤの中にスポンジが入っているので走行中の『ゴー』という音を吸収してくれ、乗り心地もいい優れたタイヤになっています!

    ▸推奨車種
    セダン・ハッチバック・ミニバン・コンパクト・SUV

    ダンロップビューロ VE304

    ブリヂストン

    ECOPIA NH200シリーズ エコピアエヌエッチニヒャク

    ブリヂストンエコピアNH200

    ▸新車装着タイヤでブリヂストンのエコピアが装着されることが多いのですが、低燃費性・安全性が進化した新しいエコピアが誕生しました!

    車に乗っていてタイヤがすり減った際に不安を感じる時は
    雨の日が多いのではないのでしょうか?
    濡れた路面でのブレーキコーナリング時に2人に1人が性能低下を感じているんです!

    NH200はタイヤが摩耗してもウェット性能が低下しにくく作れれています。

    トーヨー

    NANOENERGY 3PLUS  ナノエナジー・スリープラス

    ▸ウェット性能にさらなる磨きをかけた
    スタンダード低燃費タイヤ。

    エコタイヤとして一番重要な転がり性能で
    「NANOENERGY 3」従来モデルの「A」を維持したまま、
    ウェット性能もcランクからbランクまで引き上げてきました。

    まとめ

    濡れている路面に強いタイヤを詳しくご紹介させていただきました。夏タイヤも種類がたくさんありどれを選べばいいのか悩みますよね。ベストでは安全にお車に乗って頂く為にもお客様の用途に合ったタイヤを選ばせていただきます!
    皆様のご来店スタッフ一同心よりおまちしております(^▽^

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    車の空気圧を確認する方法|適正な値を計測する6つのコツも紹介

    「自分の車のタイヤに、どれだけ空気を入れればいいの?」
    「空気圧を入れすぎると良くないのか?」

    車の空気圧に関して、上記のような疑問をもつ方は少なくないはずです。

    タイヤの空気は、使用の有無にわらず自然と抜けていきます。

    しかし、空気が不足している状態で運転を続けると、タイヤの劣化や燃費の悪化に繋がります。

    2015年〜2019年にJATMAによって行われた調査では、「乗用車の4台に1台が空気圧不足」という結果が判明しました。

    そこで今回は、車の適正な空気圧を計測して、充填する方法を紹介します。

    自分の車に合った空気圧を保ち、快適なカーライフをお過ごしください。

    適正な空気圧は車のドアに記載されている

    適正な空気圧は車のドアに記載されている

    適正な空気圧は車によって異なります。

    自分の車に合った空気圧は、運転席のドア開口部、もしくは給油口に貼られた「車両指定空気圧」から確認可能です。

    kPa(キロパスカル)で表示された指定空気圧を保つことで、タイヤの摩耗や燃費の悪化を防げます。

    もしドアに記載がない場合は、車の取扱説明書でも確認できるので、チェックしてみてください。

    空気不足のデメリット

    適正な空気圧が保たれたタイヤの、地面との接地面積は「はがき1枚分」です。

    しかし、タイヤの空気が不足すれば地面との接地面積が増えて、以下のようなデメリットが発生します。

    ・摩耗しやすくなる
    ・発熱してバーストしやすくなる
    ・サイド部分が切れてパンクしやすくなる
    ・水を排出する溝が埋まるので、水溜まりでスリップしやすくなる
    ・タイヤのたわみで運転しにくい
    ・抵抗が増すので、燃費が悪くなる

    空気が不足していると、タイヤの状態が悪くなるだけではなく、燃費の悪化や事故の原因に繋がる可能性もあります。

    そのため、定期的に指定空気圧を確認して調整するのが重要です。

    空気圧過多のデメリット

    「定期的に空気を充填するのは面倒だから、一度に多く入れたい」と考える人も少なくないでしょう。

    しかし、空気圧過多のタイヤは、中央部が盛り上がり接地面積が狭くなるので、以下のようなデメリットが発生します。

    ・タイヤが衝撃を吸収しにくくなるので、乗り心地が悪くなる
    ・接地面積が狭くなるので、ブレーキがききにくくなる
    ・接地面積が狭くなるので、部分的に摩耗しやすくなる
    ・障害物を踏んだ際にバーストしやすくなる

    多めに空気を充填したい方は、許容範囲の上限10%を目安に調整するのがおすすめです。

    車の空気圧を調べる方法

    車の空気圧を調べる方法

    引用:グッドイヤー公式サイト

    タイヤの空気圧を計測するには、エアーバルブに空気圧計を使用します。

    空気圧計を購入すれば自宅で計測できますし、ガソリンスタンドやタイヤ販売店では、無料で機材を貸出していることも少なくありません。

    空気圧計を用意したら、以下の5ステップで計測します。

    1. 指定空気圧を把握する
    2. エアーバルブのキャップを外す
    3. 空気圧計を用いて計測
    4. 足りなければ充填
    5. エアーバルブにキャップを締める

    エアーバルブのキャップは小さく無くしやすいため、袋に入れるなどして対策しましょう。

    キャップは空気漏れの防止以外にも、タイヤに水やほこりなどの異物を侵入させないための役割
    があります。

    キャップはタイヤ販売店などで購入可能なため、万が一無くした際は補充しましょう。

    空気の入れ方|ガソリンスタンドで充填可能

    空気の入れ方|ガソリンスタンドで充填可能

    空気圧の充填は、ガソリンスタンドやタイヤ販売店に設置されている機材から行えます。

    基本的には無料で使用できますが、場所によって有料の場合もあるので、事前に確認してください。

    空気の充填はセルフサービスのため、以下では機材の使用方法について紹介します。

    ガソリンスタンドなどに設置されている空気充填機の種類は、主に以下の3種類です。

    ・エアータンク式
    ・据え置き型(デジタル式)
    ・据え置き型(ダイヤル式)

    場所によって設置されている機材が異なるため、それぞれの使い方と特徴を見ていきましょう。

    エアータンク式

    エアータンク式の空気圧充填機は、以下の4ステップで使用できます。

    1. エアーバルブのキャップを外す
    2. ノズルをタイヤの差込口に挿入する
    3. +と−ボタンを押して空気圧を調整する
    4. キャップを取り付けて完了

    充填機のノズルをタイヤの差込口に挿入すると、現在の空気圧が計測されるので、不足している分は「+」ボタンを押しながら充填しましょう。

    多く入れすぎた場合は、「−」ボタンを押せば放出できます。

    指定空気圧まで調整できたら、キャップを取り付けて完了です。

    また、エアータンク式の充填機は、以下の特徴があります。

    ・持ち運びできる
    ・空気圧の計測もできる

    エアータンク式の充填機は持ち運びできるので、車を移動させずに空気圧を調整できます。

    また、充填だけではなく、空気圧の計測も同時に行えるのが魅力です。

    据え置き型(デジタル式)

    据え置き型(デジタル式)の空気充填機は、以下の5ステップで使用できます。

    1. メーターに指定空気圧を入力する
    2. エアーバルブのキャップを外す
    3. ノズルをタイヤの差込口に挿入する
    4. 空気が自動で充填される
    5. 終了したらキャップを取り付けて完了

    「+」ボタンと「−」ボタンで指定空気圧を設定したら、空気充填機のノズルをタイヤの差込口に挿入します。

    充填中に鳴っている音が止まったら終了なので、キャップを締めて完了です。

    据え置き型(デジタル)の空気充填機は、以下の特徴があります。

    ・空気充填機は移動できない
    ・空気圧の計測はできない
    ・設定した空気圧を自動で充填できる

    据え置き型(デジタル)の充填機は、特定の場所に設置されているため、近くに車を移動させなければいけません。

    空気圧の計測はできませんが、指定空気圧を入力すれば、不足している分を自動で充填してくれます。

    据え置き型(ダイヤル式)

    据え置き型(ダイヤル式)の使い方は、据え置き型充填機(デジタル)とほとんど同じですが、空気圧を調整するのはメーターの横にあるダイヤルです。

    ダイヤルを時計方向に回すと数値が増え、反時計方向に回すと数値が減ります。

    空気圧を設定した後は、充填機のノズルをタイヤの差込口に挿入して自動で空気が調整されます。

    音が鳴り止んだら充填終了の合図なので、キャップを締めて完了です。

    適正な空気圧を計測するコツ6選

    適正な空気圧を計測するコツ6選

    指定空気圧を保つことでタイヤは長持ちし、燃費の悪化も防げます。

    より正確に空気圧を充填するため、以下の6つの計測する際のコツを紹介します。

    1. 点検はタイヤが冷えている時に行う
    2. 空気圧の上限は+10%までにする
    3. タイヤの空気圧を調べてから充填する
    4. 空気漏れがないか確認する
    5. タイヤ交換後は空気圧を確認する
    6. タイヤの状態も確認する

    点検はタイヤが冷えている時に行う

    空気圧を計測するのは、以下の時間帯で行うのがおすすめです。

    ・早朝または夜(日が出ていない)
    ・走行前(タイヤが冷えている)

    タイヤが温かいと、内部の空気が膨張して正確な空気圧を計測できません。

    具体的には、気温が10℃上昇する毎に、タイヤの空気圧は10kPa上昇します。

    したがって、正確な空気圧を計測するタイミングは、日が沈んでいる朝や夜、タイヤが冷えている運転前が適しています。

    より正確な空気圧を把握したい方は、空気圧計を購入して、運転前に自宅で計測するのがよいでしょう。

    空気圧の上限は+10%までにする

    空気圧の上限は、指定空気圧の上限+ 10%までにしましょう。

    本来は指定空気圧の数値に沿って充填するべきですが、空気圧点検の頻度を抑えるために、多めに空気を補充したい方は少なくないはずです。

    空気が多すぎれば、乗り心地やタイヤの摩耗具合に影響しますが、指定空気圧の上限+ 10%であれば許容範囲です。

    したがって、指定空気圧の数値を下回らないように、上限の+ 10%の範囲で空気圧を充填しましょう。

    タイヤの空気圧を調べてから充填する

    前輪と後輪の入れるべき空気圧が同じとは限らないので、すべてのタイヤの指定空気圧を確認してから充填しましょう。

    また、純正品からサイズの異なるタイヤに変更した場合は、車に記載された指定空気圧の値が異なります。

    インチアップ等でタイヤサイズを変更した場合、専門店から適正な空気圧の値を確認しましょう。

    空気漏れがないか確認する

    エアーバルブとキャップの間に隙間があれば、走行中に空気が漏れてしまうため、充填後の締め付けはしっかり行いましょう。

    キャップはゴムでできているので、2〜3年ほどで劣化する可能性があります。

    キャップの劣化を見極めるには、洗剤を含んだ水をバルブの付近に垂らす方法が有効です。

    垂らした液体が泡立つのは、隙間から空気が放出されている証拠なので、キャップの交換を検討するのがよいでしょう。

    空気漏れの確認方法

    キャップが固定されているにもかかわらず空気の減りが早い場合は、タイヤ自体が劣化している可能性があるので、買い換えるのがおすすめです。

    タイヤ交換後は空気圧を確認する

    夏タイヤとスタッドレスタイヤを交換する際は、空気圧を確認しましょう。

    タイヤの空気は使用の有無にかかわらず自然と抜けるため、保管している間に指定空気圧を下回る可能性があります。

    また、スタッドレスタイヤは夏タイヤに比べて摩耗が早いので、空気圧が不足しないように注意しましょう。

    スペアタイヤを積んでいる方は、万が一の際に使用できるよう、合わせて空気圧を確認するのがおすすめです。

    タイヤの状態も確認する

    空気圧の点検と合わせて、タイヤの状態に異常がないか確認しましょう。

    タイヤは製造年月日から約4年、もしくは約3万km以上の走行で寿命を迎えます。

    その他にも、以下の状態のタイヤは、交換するのがおすすめです。

    ・スリップサインが露出している
    ・著しいひび割れがある

    寿命を過ぎたタイヤを使用した場合、交通事故の遭遇や交通違反に該当する可能性があるため、注意が必要です。

    タイヤの寿命を見極める方法は、下記の記事を参考にしてください。

    よくある質問

    よくある質問

    空気圧点検に関するよくある質問に回答します。

    どれくらいの頻度で空気圧を計測するべき?

    空気圧の計測は、1ヶ月に1回のペースで空気圧を計測するのがおすすめです。

    JATMA(日本自動車タイヤ協会)は、タイヤの空気は1ヶ月に5%ほど抜けていると公表しています。

    頻繁に空気圧を確認するのが最善ですが、最低限1ヶ月に1回以上のペースで確認するのがよいでしょう。

    また、使用の有無にかかわらず空気は抜けるので、走行距離が短くても定期的に空気圧の確認をしてください。

    高速道路に乗る際は高い空気圧にした方がいい?

    「高速道路に乗る際は、空気圧を多く入れるべき」という意見もありますが、あえて指定空気圧の数値以上に充填する必要はありません。

    高速道路では、空気圧不足による運転の違和感やタイヤの摩耗を感じやすいですが、指定空気圧が保たれていれば問題ないからです。

    空気圧過多の場合でも、乗り心地の悪さを感じたり、タイヤが摩耗しやすかったりするので、多くとも上限+10%を目安に充填しましょう。

    スタッドレスタイヤと夏タイヤの空気圧は異なる?

    スタッドレスタイヤと夏タイヤは、どちらも同じ空気圧で問題ありません。

    タイヤの性質や形状は異なりますが、タイヤの容量は変わらないからです。

    ただし、保管期間が長いスタッドレスタイヤは、「使用していないから空気は抜けていないはず」と思う方も少なくありません。

    使用の有無にかかわらずタイヤの空気は抜けるので、交換の際は空気圧を確認してから取りつけるのがおすすめです。

    スタッドレスタイヤの詳細な空気圧については、以下の記事をご覧ください。

    窒素ガスを充填するメリットは?

    タイヤに空気ではなく、窒素ガスを入れる主なメリットは以下の3つです。

    ・窒素は抜けにくい
    ・タイヤが劣化しにくい
    ・気温による影響が少ない

    窒素は、酸素よりもゴムを通り抜けにくい性質があるので、空気の減りを抑えられます。

    また、窒素には水分が含まれていないので、気温の変化による膨張・圧縮や、鉄製のホイールを劣化させにくいのも特徴です。

    窒素ガスを扱っている店は限られますが、ガソリンスタンドやタイヤ販売店で充填できます。

    ただし、窒素の充填はタイヤ1本あたり500円ほどかかるので、料金とメリットを見比べて検討するのがよいでしょう。

    空気圧の点検はタイヤワールド館ベストにお任せください

    空気圧の点検はタイヤワールド館ベストにお任せください

    空気圧を適正に保つことで、タイヤの劣化や燃費の悪化を防げます。

    指定空気圧の上限+10%を目安に、定期的にメンテナンスを行いましょう。

    空気圧の充填は、ガソリンスタンドなどに設置された機材で行えます。

    しかし、空気圧の調整はセルフなので、不安な方は最寄りのタイヤワールド館ベストに起こしください。

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    夏タイヤの寿命はどれくらい?長く使い続けるコツを5つ紹介

    夏タイヤの寿命はどれくらい?長く使い続けるコツを5つ紹介


    「夏タイヤはいつまで使い続けられるの?」
    「夏タイヤとスタッドレスタイヤの寿命は同じ?」

    これからタイヤ交換を行う場合、上記のような疑問をもつ方もいるでしょう。

    タイヤには寿命があるので、適切なタイミングで交換しなければ、事故に遭遇してしまう可能性もあります。

    そこで今回は、夏タイヤの寿命とタイヤの交換方法について紹介します。

    適切なタイヤ交換のタイミングを見極めて、安全なカーライフを過ごしてください。

    夏タイヤの寿命は?走行距離と製造年月日の目安を紹介

    夏タイヤの寿命は?走行距離と製造年月日の目安を紹介

    夏タイヤの寿命は、以下の2つの基準が目安になります。

    走行距離が約3万km
    製造年月日から約4年

    順番に解説していきます。

    走行距離|約3万km

    約3万km走行すると、夏タイヤが摩耗して寿命を迎えます。

    そもそも寿命とは、タイヤの溝が1.6mm以下の状態を指します。

    道路交通法により、タイヤの溝は1.6mm以上を維持することが義務付けられているからです。

    空気入ゴムタイヤ の接地部の全幅にわたり滑り止めのために施されている凹部のいずれの部分においても 1.6mm以上の深 さを有すること。

    引用:道路運送車両の保安基準の細目を定める告示

    では「なぜ3万kmの走行で溝が1.6mm以下になるの?」と思われる方もいるでしょう。

    具体的な計算方法は、下記のとおりです。

    (8mm-1.6mm)×5,000km=32,000km

    ブランドや種類によって異なりますが、新品の夏タイヤの溝は基本的に約8mmです。

    5,000km走行する毎に夏タイヤは1mm程度摩耗するので、寿命までに走行できる距離は約3万kmになります。

    3万kmの走行で、必ず溝が1.6mm以下になるとは限りませんが、タイヤの寿命を確認する目安として走行距離を意識するのがよいでしょう。

    製造からの年数|約4年

    夏タイヤの寿命を判断するもうひとつの方法は、製造されてからの経過年数を確認することです。
    使用済みのタイヤは、製造から約4年で寿命を迎えます。

    タイヤの素材であるゴムは、使用の有無にかか関わらず劣化する性質があり、未使用でも製造から10年以上経過している場合は、品質に異常がないか注意して使用してください。

    製造年月日は、タイヤの側面に記載された「4桁の数字」で確認します。

    タイヤの側面4桁数字の見方

    下2桁は「製造年」で、上2桁は「週」を表します。

    たとえば、上記の画像は、2015年の12周目(4月)に製造されたタイヤです。

    したがって、製造から4年後の、2019年4月がタイヤを交換するタイミングの目安です。

    製造年月日の見方について詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

    夏タイヤの交換時期を確認する方法

    夏タイヤの交換時期を確認する方法

    前章で紹介した夏タイヤの寿命は、あくまで目安に過ぎません。

    なぜなら、夏タイヤの寿命は品質や保管方法、運転の仕方によって変わるからです。

    丁寧に運転をしていれば3万km以上走行することも可能ですし、適切ではない方法でタイヤを保管すれば、1年以内に寿命を迎えることもあります。

    したがって、タイヤを交換するタイミングは、以下の2つに注意しながら目視で確認するのがおすすめです。

    ・スリップサインが露出していないか?
    ・深いひび割れがないか?

    順番に解説していきます。

    スリップサインが露出していないか

    タイヤには、摩耗具合を確認できる「スリップサイン」があります。

    下記のように、溝が1.6mm以下になると、スリップサインが露出します。

    スリップサイン

    引用:ダンロップ公式サイト

    スリップサインが露出したタイヤを使用している場合、交通違反で反則金が課せられるので速やかに交換してください。

    また、スリップサインを確認する際は、すべての箇所を確認しましょう。

    走行中のタイヤが均等に摩耗するとは限らず、一部分が集中して削れる可能性もあります。

    そのため、設置された4〜9箇所のスリップサインをすべて確認して、タイヤの摩耗具合を判断しましょう。

    スリップサインの見方について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

    深いひび割れがないか

    タイヤに著しいひび割れがあれば、交換するのがよいでしょう。

    タイヤの素材はゴムなので、時間の経過とともにひび割れが発生します。

    細かいひび割れであれば走行可能でも、深いひび割れはパンクやバースト(破裂)の原因になります。

    運転に支障があるほどのひび割れか見極めるのは難しいので、細かな傷を発見したらタイヤ販売店などに勤めるプロに相談するのがおすすめです。

    また、ゴムの性質上、熱や湿度、紫外線も劣化の原因になります。

    未使用のタイヤでもひび割れを起こす可能性があるので、交換の際は必ず確認するようにしましょう。

    タイヤの品質を保つための適切な保管方法を後述しているので、ぜひ参考にしてください。

    夏タイヤの寿命を伸ばすコツ5選

    夏タイヤの寿命を伸ばすコツ5選

    寿命を過ぎたタイヤを使うのは危険なので、異変を感じた際はすぐスグに交換してください。

    しかし、「お金がもったいないので、なるべく長く使い続けたい」と感じる方も少なくないでしょう。

    そこで、タイヤの寿命を伸ばすコツを5つ紹介します。

    ・タイヤローテーションを行う
    ・空気圧をチェックする
    ・必要最低限の荷物を乗せる
    ・ホイールアライメントを調整する
    ・適切な方法で保管する

    順にご説明します。

    タイヤローテーションを行う

    タイヤの寿命を伸ばすために、定期的にタイヤの配置を交換するのがおすすめです。

    車の構造や重量によって、前後どちらかのタイヤに集中して負荷がかかることは少なくないからです。

    負荷がかかるタイヤから摩耗が進むので、定期的にタイヤローテーションを実施しましょう。

    ただし、タイヤローテーションを行う際は、車種やタイヤの種類によって取り付け方が決まっているので注意してください。

    たとえばFF車とFR車のタイヤローテーションは、以下のように行います。

    タイヤローテーション

    引用:ダンロップ公式サイト

    FF車(前輪駆動) FR車(後輪駆動)
    前輪はそのまま後輪に移動 後輪は左右を入れ替えて前輪に移動
    後輪はそのまま前輪に移動 前輪は左右を入れ替えて後輪に移動

    タイヤローテーションを頻繁に行うのは少々手間なので、タイヤが1mm摩耗する5,000kmの走行距離を目安に交換するのがおすすめです。

    また、タイヤ交換をお店に依頼する場合は、念の為タイヤローテーションの希望を伝えておくのがよいでしょう。

    空気圧をチェックする

    空気圧を適正に保つことも、夏タイヤの寿命を伸ばす方法のひとつです。

    なぜなら、空気圧が不足しているタイヤは地面との接地面積が増えるため、摩耗しやすくなるからです。

    適正な空気圧は、運転席のドア開口部に貼られた「車両指定空気圧」から確認しましょう。

    車両指定空気圧

    ただし、指定空気圧よりも多く空気を充填しても、地面との接地面積が減って負荷が集中するため、タイヤの摩耗が早まります。

    空気を充填する際は、指定空気圧の上限10%以内に留めるのがおすすめです。

    空気圧の計測と充填は、ガソリンスタンドやタイヤ販売店で行えます。

    適正な空気圧を保ったタイヤは劣化だけでなく、燃費の悪化も防げるので、調整する際は下記の記事を参考に行ってください。

    必要最低限の荷物を乗せる

    夏タイヤの寿命を伸ばすために、不要な荷物はなるべく車から降ろしましょう。

    車が重いと、その分タイヤへの負担も大きくなり、摩耗を早めてしまいます。

    また、車が重いほど走行に必要な燃料が増えるので、燃費の悪化にも影響します。

    したがって、夏タイヤの劣化と燃費の悪化を抑えるために、不要な荷物を車に載せないようにしましょう。

    ホイールアライメントを調整する

    タイヤの適正な設置角度であるホイールアライメントを守り、過度な摩耗を防ぎましょう。

    縁石への衝突や経年劣化などが原因で、タイヤの適正な設置角度がズレることがあります。

    設置角度がズレた状態で走行を続ければ、タイヤの一部が集中して摩耗することもあります。

    明らかに角度がズレている場合は走行中に違和感を覚えますが、若干のズレは気づきにくいため、定期的に店頭で確認するのがおすすめです。

    適切な方法で保管する

    夏タイヤの寿命を伸ばすため、保管方法に注意してください。

    タイヤはゴムでできているので、未使用の状態でも時間の経過とともに劣化します。

    保管場所の気温や湿度、紫外線などの影響でタイヤの劣化は早まるため、適切な方法で管理しましょう。

    具体的には、以下の手順で夏タイヤを管理するのが有効です。

    1. タイヤを水洗いする
    2. しっかり乾燥させる
    3. タイヤの空気圧を抜いて保管する

    タイヤは汚れや湿度の影響で劣化しやすいため、しっかり洗浄して乾かしてください。

    また、走行時の空気圧の状態で保管すると、内圧でゴムに負担がかかるので、半分ほど空気圧を抜いておくのがよいでしょう。

    タイヤを長持ちさせるための保管方法については、下記の記事で詳しく紹介しています。

    夏タイヤはスタッドレスタイヤよりも寿命が長い

    夏タイヤはスタッドレスタイヤよりも寿命が長い

    一般的に、新品の夏タイヤは溝が8mmなのに対して、スタッドレスタイヤは10mmです。

    「それじゃあ、寿命が長いのはスタッドレスタイヤ?」と思われるかもしれませんが、寿命が長いのは夏タイヤです。

    夏タイヤとスタッドレスタイヤの寿命の違いを、以下にまとめました。

    夏タイヤ スタッドレスタイヤ
    製造年月日 約4年 約4年
    走行距離 約3万km 約1万km

    経過年数の寿命は大差ありませんが、走行距離の寿命が短いのはスタッドレスタイヤです。

    スタッドレスタイヤに使用されているゴムには、低い気温でもしなやかさが損なわれないように、夏タイヤよりも柔軟性が高いものが使用されています。

    そのため、地面との接地面積が増えて、タイヤの摩耗が早くなります。

    夏タイヤをメインに使用して、以下のタイミングでスタッドレスタイヤに切り替えれば、タイヤの交換頻度を抑えられるでしょう。

    ・最低気温が3℃以下(路面が凍結する可能性が高い)
    ・11月〜4月の間(積雪の可能性が高い)

    スタッドレスタイヤと夏タイヤの詳細な使い分けについて知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

    夏タイヤを限界まで使うのは危険

    夏タイヤを限界まで使うのは危険

    前章ではタイヤの寿命を伸ばす方法を紹介しましたが、異変を感じた場合はすぐに交換しましょう。

    タイヤを限界まで使うと、以下のようなリスクが考えられます。

    ・水を排出する溝が浅くなり、濡れた路面でスリップする
    ・ブレーキが効きにくくなり、人や物に衝突する
    ・タイヤが劣化して走行中にバースト(破裂)する

    交換の手間を惜しんでタイヤを使い続けると、大きな代償を支払わなければならない可能性もあります。

    したがって、「そろそろ寿命かもしれない」と感じた際は、迷わずタイヤ交換をするのがおすすめです。

    寿命の見極めが難しい場合は、タイヤ販売店やディーラーで判断してもらうのもよいでしょう。

    タイヤを交換する方法

    タイヤを交換する方法

    寿命が近づいてきたタイヤを交換する方法は、以下3つの方法があります。

    ・自分で交換する
    ・タイヤを購入してお店で交換する
    ・お店でタイヤを購入して交換する

    それぞれタイヤ交換にかかる費用や労力が異なるため、自分に合った方法を試してください。

    自分で交換する

    「タイヤ交換にお金をかけたくない」という方は、インターネットでタイヤを購入して自分で交換する方法がおすすめです。

    工具を購入する費用はかかりますが、2回目以降はタイヤを購入するだけで交換できます。

    取り付けに必要な工具や、タイヤの選び方を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

    タイヤを購入してお店で交換する

    「なるべく安い価格でタイヤ交換はしたいけど、取り付けはプロに任せたい」という方におすすめな交換方法です。

    インターネットのタイヤ販売は、店頭に比べて安い傾向にあります。

    取り付けの工賃はかかりますが、タイヤ代と労力を抑えられるのが特徴です。

    タイヤワールド館ベストでは、取付工賃込みの商品もありますので、そのようなタイヤを選択するのも一つの手です。

    「自分の車に合ったタイヤがわからない」という方は、以下の記事を参考に選ぶのがよいでしょう。

    また、タイヤの摩耗を抑えるために、交換と同時にホイールアライメントの点検も行うのがおすすめです。

    お店でタイヤを購入して交換する

    店頭でタイヤを購入すれば、そのまま取り付けてもらえます。

    「とにかく簡単にタイヤ交換を済ませたい」という方におすすめの交換方法です。

    ただし、タイヤの品揃えは店頭よりもインターネットの方が充実している可能性があります。

    タイヤワールド館ベストでは、約2,500種類以上のタイヤを販売しています。

    より多くの選択肢の中からタイヤを選びたい方は、ぜひ一度サイトをご覧ください。

    タイヤに異変を感じたらすぐに交換しよう

    タイヤに異変を感じたらすぐに交換しよう

    夏タイヤの寿命は、走行距離にして約3万km、製造から約4年が目安です。

    しかし、タイヤの寿命は品質や管理状態によって異なるので、目視で判断するのがおすすめです。

    寿命を過ぎたタイヤを使用した場合、スリップやバーストなどの交通事故に遭遇する可能性があります。

    そのため、少しでもタイヤに異変を感じたら、すぐに交換しましょう。

    タイヤの寿命を守って、充実したカーライフを過ごしてください。

    (ディスクリプション)
    夏タイヤの寿命について紹介します。夏タイヤの寿命は、走行距離にして約3万km、製造から約4年が目安です。寿命が過ぎているタイヤを使用した場合、事故に繋がる可能性も考えられます。タイヤを長持ちするコツも解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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    タイヤのひび割れの原因と許容範囲は?対処法や保管方法などもご紹介!

    タイヤのひび割れがおきる原因は?

    タイヤのひび割れがおきる原因とは?

    タイヤのひび割れの主な原因は以下の4つです。

    1. 紫外線や摩擦熱による劣化
    2. 傷などによる局部への応力の集中
    3. 空気圧不足などによる過度の屈伸
    4. タイヤワックスや艶出し剤などの塗りすぎ

    詳しく説明します。

    1. 紫外線や摩擦熱による劣化

    紫外線や摩擦熱による劣化

    タイヤのゴムは熱の影響を受けやすく、特に夏場はアスファルトの路面温度がかなり上昇するため注意が必要です。

    タイヤのゴムは熱による劣化で固くなり、ひび割れを起こしやすくなります。

    また、夏の厳しい日差しは強い紫外線を含んでいます。この紫外線を受け続けることが、タイヤの劣化へと繋がります。

    タイヤのひび割れやシワは、そのままにしておくとバーストやパンクに繋がってしまう可能性があるので、夏場は特に気をつけましょう。

    2. 傷などによる局部への力の集中

    傷などによる局部への応力の集中

    タイヤに一度傷がついてしまうと、その弱った部分に力が集中し、劣化が進んでしまいます。

    とくに==決められた荷重以上の荷物を積載している車両/==は、燃費の悪化だけでなく、タイヤの劣化も早まりますので、使用しない荷物は車から適宜おろしましょう。

    3. 空気圧不足などによる過度の屈伸

    空気圧不足などによる過度の屈伸

    空気圧は不足しても、多く入れすぎても偏摩耗の原因となります。空気圧不足ではタイヤの両端が偏摩耗し、入れ過ぎでは中心が偏摩耗してしまいます。
    空気圧は高めにする場合でも規定値よりプラス10くらいにしておくのがおすすめです。

    タイヤは適正な空気圧で本来の性能を発揮するので、車種に適した空気圧で走行しましょう。

    タイヤワックスや艶出し剤などの塗りすぎ

    タイヤの見栄えをよくするタイヤワックスや艶出し剤ですが、タイヤの劣化を早める場合があります。

    特に油性のワックスには石油系溶剤が含まれている商品があり、これはタイヤのゴム成分を徐々に溶かしてしまう恐れがあります。

    したがって、タイヤワックスを使用する際には水性のものを選ぶことをおすすめします。

    タイヤのヒビ割れの許容範囲と基準

    タイヤのヒビ割れの許容範囲と基準

    実際にタイヤにひび割れを発見してしまった場合、以下のポイントに注意してどの程度であれば走行可能であるか確認しましょう。

    ●ひび割れの深さや幅
    ●タイヤの製造年月日

    ひび割れの深さや幅


    まず、ひびの状態を確認してください。ひび割れがタイヤ内部のコードに達している場合は、タイヤ交換が必要です。ひび割れが深くまで達している場合バーストの危険性も高まります。

    じつは、タイヤのひび割れの許容範囲については、日本自動車タイヤ協会により使用許容範囲のレベルが設定されています。

    タイヤのひび割れの許容範囲

    引用:日本自動車タイヤ協会

    判断基準はシンプルでひび割れ(クラック)がタイヤ内部のコードに達しない限り継続使用は可能です。

    タイヤの製造年月日

    ゴムの性質上、経年劣化でひび割れはどうしても発生してしまうので、タイヤの製造年月日もチェックしましょう。

    タイヤの製造年刻印

    ↑こちらがタイヤに刻印されている製造年月日です。
    赤枠で囲んでいるところに【2721】とありますが、これは【2021年27週】に製造されたタイヤということになります。

    また、ブリヂストンは、劣化したタイヤについて以下のように説明しています。

    使用開始後5年以上経過したタイヤについては、継続使用に適しているかどうか、すみやかにタイヤ販売店等での点検を受けられることをお奨め致します。(中略)外観上使用可能のように見えたとしても(溝深さが法律に規定されている値まですり減っていない場合も)製造後10年(注)経過したタイヤ(含むスペアタイヤ)は新しいタイヤに交換されることをお奨め致します。


    引用元:ブリヂストン

    いつ購入したかの目安にもなるので、製造年月日の見方は覚えておくと良いかと思います。

    タイヤのひび割れは修理できる?

    ひび割れは補修できる?

    結論からいうと、タイヤのひび割れは補修はできません。

    なぜなら、タイヤはゴム製品で経年劣化が主な原因となるため、ひび割れは進行していく一方だからです。

    タイヤが地面に接地した際にゴムが伸び縮みしますが、そのゴムが硬くなると伸び縮みしにくくなり、段々と細かいひびが大きくなりゴムが割れてしまいます。

    タイヤの内側には骨組みがあり、そこにゴムを巻き付けて製造されています。

    この骨組みは鉄のワイヤーで出来ているので、ひびが入っている隙間から水等が侵入してしまうと錆びてしまいます。

    錆びてしまうと、走行中に骨組みとゴムが剝がれてしまいこれによりタイヤの強度が下がり、走行の負荷に耐えられず最悪の場合、バーストしてしまう可能性があります。

    ひび割れの状態で走行を続けていると起きること

    ひび割れの状態で走行を続けていると起きること

    タイヤのひび割れは修理・補修が不可能なので、交換以外に方法はありません。そのまま使用し続けてしまうとひび割れが進行し、バーストを起こしてしまう危険性が高まります。

    実際にバーストしてしまったタイヤ

    ダンロップ公式HPより引用

    タイヤのバーストとはタイヤに負荷がかかることでタイヤ内が発熱し、車の走行中にタイヤが破裂してしまう現象のことです。

    衝撃でハンドルが取られる等、コントロールが効かなくなり車が意図しない動きをしてしまうので、最悪の場合、周囲を巻き込む大事故や死亡事故に発展してしまう為非常に危険です。

    また、タイヤはゴムのしなやかさで路面へ密着してグリップ力を発生させたり、路面からの衝撃を和らげる働きをしています。

    経年劣化で固くなったゴムは路面へ密着できず、グリップ力が低下して滑りやすくなったり、乗り心地の悪化・ロードノイズの増大を招くこともあります。

    もし使用している車両のタイヤにひび割れが確認された場合は、早めにタイヤを交換することをおすすめします。

    タイヤのひび割れ・劣化を遅らせる保管方法

    タイヤの劣化を遅らせる保管方法

    タイヤの劣化を遅らせる保管方法のポイントは以下の3つです。

    1. 直射日光や雨を避け、空気を抜いて保管する
    2. 油や熱を避けて保管する
    3. タイヤを過剰に洗浄しない

    詳しく見ていきましょう。

    1. 直射日光や雨を避け、空気を抜いて保管する

    直射日光や雨を避け、空気を抜いて保管する

    ゴムは紫外線により劣化するので、長期間日光にさらしておくとゴム表面にひび割れが発生します。

    またタイヤの空気圧は、クルマの車重や荷重がかかっても十分に耐えられるよう設定されており、かなりの内圧がかかっています。

    取り外してそのまま保管すると、内圧でゴムに負担がかかり劣化やひび割れがより進んでしまいます。

    空気を抜くことでゴムに負担がかからず、劣化やひび割れが抑制されます。

    タイヤは暗く涼しいところで、空気を抜いて保管しましょう。

    2. 油や熱を避けて保管する

    油や熱を避けて保管する

    ゴムは油を吸収する性質を持っているので、油分が発生する環境での保管は避けましょう。

    また、ストーブの近くなど高熱の場所でもゴムが老化してしまいます。

    油が付着したらきれいに拭き取り、せっけん水で洗ってください。
    また熱源の近くでは保管しないでください。

    3. タイヤを過剰に洗浄しない

    タイヤを過剰に洗浄しない

    洗剤やタイヤワックスなどでの過剰な清掃は表面を傷めやすく、サイドウォールを中心に「オゾンクラック(亀裂)」を発生させ、場合によっては空気漏れを起こします。

    通常は水洗いにとどめ、ひどく汚れた場合だけ洗剤を使い、乾いた布で拭くようにしましょう。

    ひび割れでタイヤを新調するならタイヤワールド館ベストへ

    ひび割れでタイヤを新調するならタイヤワールド館ベストへ

    タイヤのひび割れは経年劣化や空気圧、外部からの衝撃などさまざまな原因で起こります。

    ひび割れに気付かないまま走行してしまうと、パンクやバーストを起こし操縦が困難になります。

    重大な事故を引き起こす危険性もあるので、タイヤがひび割れしていないかこまめに確認をするようにしましょう。

    新しいタイヤの購入はタイヤワールド館ベストがおすすめです。

    定期的にひび割れの点検をして、安心安全なドライブを楽しんでくださいね。

    タイヤワールド館ベスト店舗一覧

    西多賀店
    西多賀店
    TEL: 022-398-3801
    住所:仙台市太白区泉崎2-23-17
    アクセス:仙台国道286号線沿い
    営業時間:10:00~19:00