タイヤが変形していることに気づき、以下のような疑問や不安を持っていませんか。
● 変形したタイヤの直し方は?
● タイヤの変形を予防する方法は?
本記事では、タイヤの変形に困っている方に向け、タイヤの変形原因や直し方、予防法を紹介。また、タイヤが変形したまま走行することによるリスクも解説しています。
タイヤの変形は大きな事故につながる恐れもあるため、タイヤの変形に困っている方は、早めに対処できるよう本記事を参考にしてください。
- タイヤが変形する原因
- ┗長期間使用していない
- ┗保管環境がよくない
- ┗偏摩耗している
- ┗高温によって溶ける
- ┗衝撃によって損傷する
- タイヤの変形を放置したまま走行するリスク
- タイヤが変形した際の直し方
- ┗そのまま走行して直る場合がある
- ┗業者に依頼して修理してもらう
- ┗新しいものに交換する
- タイヤの変形を予防する方法
- タイヤの変形に関するよくある質問
- ┗タイヤのコブができるのはなぜ?
- ┗タイヤの寿命は何年?
- ┗ホイールが変形したらどうすればいい?
- タイヤの変形は早めに対処することが大切
タイヤが変形する原因
タイヤの変形は、以下の点が原因です。
- 長期間使用していない
- 保管環境がよくない
- 偏摩耗している
- 高温によって溶ける
- 衝撃によって損傷する
それぞれ詳しい内容を解説します。事前に原因を知ることで、変形のリスクを減らせるでしょう。
1.長期間使用していない
タイヤは長期間使用しないと劣化が早まり、その影響で変形する可能性があります。車体に装着している場合、長期間同じ状態で駐車しているため同じ箇所に圧がかかり続けることで変形します。
またホイール付きでタイヤを長期間保管する場合は、横向きがおすすめです。縦置きだとホイールの重みがタイヤの下部分に集中し、変形してしまう可能性があります。
適切な方法で保管することで、タイヤの変形を予防しましょう。
2.保管環境がよくない
タイヤの保管環境がよくないと、変形する恐れがあります。
先述のとおり、ホイール付きなら横向きでの保管が変形予防に効果的です。一方で、ホイールなしタイヤのみで保管する場合は、縦向きが適しています。
そのほか、雨や風、温度や湿度などの保管環境もタイヤの劣化に影響し、変形の原因になるかもしれません。
自宅で適切な保存環境を準備できない場合、タイヤ保管サービスの利用がおすすめです。
タイヤワールド館ベストが提供する「タイヤ保管サービス」については、以下の記事を参考にしてください。
3.偏摩耗している
車を運転していてもタイヤが変形することがあります。主な原因は、偏摩耗によるものです。
偏摩耗とは、タイヤのすり減り方に偏りが生じ、タイヤが部分的に摩耗していくことです。
ハンドルの切り方やブレーキの踏み方など、運転の癖によって偏摩耗が生じる場合もあれば、空気圧が高すぎることで偏摩耗につながるケースもあります。
タイヤの摩耗は走行すれば必ず発生するため、定期的にタイヤチェックを行いましょう。劣化が進んでいる場合、早めに交換することもご検討ください。
4.高温によって溶ける
真夏にアスファルトが高温になることで、タイヤが溶けて変形する可能性もあります。
運転中にタイヤが溶けたら事故につながるのでは?と不安に感じる方もいるかもしれません。
タイヤが溶けるからといってすぐに運転に影響するわけではなく、タイヤの劣化を早めることで徐々にタイヤの性能を低下させます。
タイヤが溶ける際の対策については、以下の記事を参考にしてください。
5.衝撃によって損傷する
外部からの衝撃によってタイヤが損傷し、ピンチカットといわれるコブ状の膨らみができることがあります。
ピンチカットとは、タイヤ側面が大きな衝撃を受けて内部の空気圧を保持できなくなることで膨らんだ部分のことです。
ピンチカットは縁石のような障害物にぶつかって発生する以外に、空気圧の調整ミスや荷物の乗せすぎなどが原因になることもあります。
タイヤに不適切な衝撃がかからないよう、注意しながら走行しましょう。
タイヤの変形を放置したまま走行するリスク
タイヤの変形を放置したまま走行することで、以下のリスクがあります。
● 走行中にタイヤがバーストする
● 他人を巻き込む重大事故につながる
ちょっとした変形なら、そのまま走行してもすぐに何が起こるわけではありません。しかし、変形したタイヤは元に戻るわけではないため、小さな爆弾を抱えて走行しているようなものです。
万が一高速道路でタイヤがバーストした場合、重大事故につながる恐れもあるでしょう。小さな変形は気づきにくいため、こまめな確認やメンテナンスが必要になってきます。
タイヤの変形に気づいた場合、ディーラーやタイヤ専門店などの専門家に相談して、早めに変形を改善することが大切です。
タイヤが変形した際の直し方
変形したタイヤは、以下の方法で直せます。
- そのまま走行して直る場合がある
- 業者に依頼して修理してもらう
- 新しいものに交換する
それぞれ具体的な方法を解説するので、タイヤが変形して困っている人はお役立てください。
1.そのまま走行して直る場合がある
車を長期間放置して駐車した際に、タイヤの一部が平らになるフラットスポット現象が発生する場合があります。
放置した期間が長すぎなければ、通常通り運転することで徐々にフラットスポット現象が発生するかもしれません。
また、急ブレーキによりタイヤが変形することもあります。その場合は走行しても改善する可能性は低く、完全に直すためにはタイヤの交換が必要です。
2.業者に依頼して修理してもらう
タイヤの変形の多くは、業者に依頼することで直せます。
タイヤの変形箇所や状態によっては部分的に修理できる場合もありますが、基本的にはタイヤの交換が必要です。
変形の範囲や具合によっては走行時のハンドルのブレやタイヤのバーストなど、重大事故につながる恐れがあります。そのため、タイヤの変形に気づいた時点で、業者に修理を依頼して早めに直すのがおすすめです。
3.新しいものに交換する
変形したタイヤを元の状態に戻すことは難しいため、新しいタイヤに交換することがもっとも効果的で手っ取り早い対処法です。
タイヤ交換は自分で行えば無料ですし、業者に依頼したとしても工賃のみで済むため、高額になることはありません。
タイヤ交換を自分でする場合は、以下の記事を参考にしてください。
タイヤの変形を予防する方法
タイヤの変形は、以下の方法で予防できます。
- 空気圧を適正値に保つ
- 悪路や未舗装道路などの運転は避ける
- タイヤの寿命を考慮し早めに交換する
- 荷物を載せすぎない
- 適切な方法で保管する
それぞれ詳しい内容を見ていきましょう。
1.空気圧を適正値に保つ
タイヤの空気圧を定期的に点検し、適正値に保つことで以下の効果が期待できます。
● 燃費低下の抑制
空気圧を適正値に保つことで、タイヤ本来の耐久性の維持にもつながるため、変形しにくい状態を作れます。
タイヤの空気圧を長期間安定させたい場合は、空気圧が低下しにくい窒素ガスの使用も有効です。
2.悪路や未舗装道路などの運転は避ける
悪路や未舗装道路などの運転を避け、外からの衝撃を極力少なくすることでタイヤの変形を予防できます。
悪路や未舗装道路などの運転はタイヤの変形以外にも、以下のことが原因でパンクするリスクがあります。
● スロープのない高い段差に強く当たる
● 大きな石に接触する
どうしても悪条件の道路を走行しなければいけない場合、慎重に運転し車やタイヤへのダメージを最小限にしましょう。
3.タイヤの寿命を考慮し早めに交換する
タイヤの変形を予防する方法の3つ目は「タイヤの寿命を考慮し早めに交換する」ことです。
タイヤが劣化した状態のまま走行すると、変形のリスクも高く、走行中のバーストにつながる恐れもあります。
タイヤの寿命は夏用ならおよそ5年、スタッドレスならおよそ3年です。
タイヤの劣化を遅らせるためには、装着位置を変えるタイヤローテーションも有効でしょう。
タイヤローテーションについては、以下の記事を参考にしてください。
4.荷物を載せすぎない
車に荷物を載せすぎると、タイヤの負荷が増えてタイヤが変形する恐れがあります。そのため荷物を載せる際は、必要以上のものは避けたほうがいいでしょう。
どうしても重いものを運ぶ必要がある場合、運び終わったら車から下ろしてタイヤへの負荷を軽減させることが大切です。
車ごとに最大積載量が定められているため、多くの荷物を乗せる必要がある際は事前に確認しておきましょう。
5.適切な方法で保管する
タイヤを適切な方法で保管することで、劣化を防ぎタイヤ本来の耐久性を保てるため、変形予防につながります。
タイヤの劣化を防ぐ保管方法は、以下のとおりです。
● 汚れや水分を事前に取り除き錆を予防する
● タイヤの状態に適した置き方をする
ホイール付きのタイヤなら横向き、タイヤのみなら縦向きでの保管が変形予防に効果的です。
タイヤの正しい保管方法については、以下の記事を参考にしてください。
タイヤの変形に関するよくある質問
タイヤの変形に関するよくある質問は、以下のとおりです。
- タイヤのコブができるのはなぜ?
- タイヤの寿命は何年?
- ホイールが変形したらどうすればいい?
わかりやすく回答しているので、ぜひ参考にしてください。
1.タイヤにコブができるのはなぜ?
路肩の縁石にぶつかることで、タイヤにコブができることがあります。コブは、タイヤの横側に大きな衝撃を受けることで発生します。
外から見るとコブ状に膨らんでいるだけですが、内部ではタイヤが避けている可能性があり、走行中のバーストにつながるかもしれません。
コブがあっても走行できますが、気づいた段階で業者に依頼して原因を追求し、早急に対処することが大切です。
2.タイヤの寿命は何年?
タイヤの寿命は、タイヤの種類によって以下のように異なります。
タイヤの種類 | タイヤの寿命 |
---|---|
夏用タイヤ | 約5年 |
スタッドレスタイヤ | 約3年 |
以下のような工夫で、タイヤの寿命が長持ちします。
● 余計な荷物を載せない
● 定期的に空気圧を調整する
タイヤの寿命やタイヤ交換の目安などについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
3.ホイールが変形したらどうすればいい?
タイヤではなくホイール部分が変形した場合、業者に依頼して油圧プレスやハンマーなどで直してもらうか、新しいものに交換するのが有効です。
ホイールが変形したまま走行すると、タイヤとホイールの間に隙間ができることでタイヤの空気が抜けやすくなる恐れがあります。
走行中にタイヤの空気が抜けると、ハンドルがブレて重大事故につながる恐れがあるため、ホイールの変形を確認したら早めに業者に相談しましょう。
タイヤの変形は早めに対処することが大切
タイヤが部分的に変形しても走行できますが、ハンドルがブレたりタイヤがバーストしたりするリスクは高まっている状態です。
そのためタイヤの変形を発見した際は、重大な事故を防ぐためにも早めに対処することが大切です。
また本記事でも紹介した「タイヤの変形を予防する方法」を参考に、普段の運転からタイヤが変形しないよう心がけましょう。
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