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    タイヤはホイールなしでも買える?ホイールの役割やタイヤだけ買うデメリットを紹介

    タイヤを買おうか迷っており、以下の疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。

    ● タイヤはホイールなしでも買えるの?
    ● ホイールって絶対必要なの?
    ● そもそもホイールの役割って何?

    ホイールは、車のデザインや走行などのために重要な役割を担っています。本記事では、ホイールなしのタイヤに関するさまざまな疑問に回答します。

    ホイールなしのタイヤを購入したい方や、ホイールの役割などが知りたい方は、ぜひ本記事をお役立てください。

    タイヤはホイールなしでも買える?

    タイヤはホイールなしでも買える?

    タイヤをホイールなしで買うのは問題ありません。ただし、タイヤのみを購入する場合は、事前に装着予定のホイールのサイズを確認する必要があります。

    またタイヤのみ交換する場合は、ホイールごと交換するよりも手間がかかるため、ほとんどの方はタイヤとホイールセットで購入しています。

    タイヤやホイールはインチ数やリム幅などのサイズが決められており、異なるサイズのものは装着できません。ホイールのサイズを把握した上で、交換したいタイヤを選びましょう。

    ホイールサイズの見方については、以下の記事で詳しく解説しています。

    ホイールなしでタイヤだけ買うメリット

    ホイールなしでタイヤだけ買うメリット

    ホイールなしでタイヤだけ買うメリットは、以下の3つです。

    ● ホイールとセットで買うよりも安く済む
    ● ホイール付きよりも持ち運びしやすい
    ● お気に入りのホイールをそのまま使える

    費用面やデザイン面などを気にする方にとっては、ホイールなしのタイヤを買うのがおすすめです。それぞれのメリットの内容を確認しましょう。

    ホイールとセットで買うよりも安く済む

    ホイールなしでタイヤだけ買う場合、ホイールとセットで購入するよりも安く済みます。

    以下はある商品を、タイヤのみとタイヤとホイールセットで購入した場合の違いです。

    タイヤのサイズ 14インチ
    料金相場 ・タイヤのみ:5,900円〜
    ・タイヤとホイールセット:48,000円〜
    製品ブランド ・タイヤのみ:5,900円〜
    ・タイヤ:BLIZZAK (ブリザック) VRX2
    ・ホイール:BEST selection
    参考商品ページ

    ホイールはタイヤのみよりも高いため、新しくタイヤを購入する場合に金額を抑えたい方は、タイヤのみの購入がおすすめです。

    ホイール付きよりも持ち運びしやすい

    タイヤを自宅で保管する場合、タイヤのみだとホイール付きよりも軽く持ち運びやすいのがメリットです。

    ホイールによっては軽量化が進んでいるものもありますが、それでもホイールひとつにつき5kgはあります。重いものだと8kgを超えるものもあり、持ち運びに苦労するでしょう。

    参考:ROZEST ECO DE-01|DUNLOP

    店舗に持ち込んでタイヤ交換する際も、タイヤのみのほうが重量が軽く、ホイール付きよりもトランクに載せやすくなります。

    お気に入りのホイールをそのまま使える

    ホイールにはさまざまなデザインがあり、好みのホイールも人によって異なります。使用中のホイールのデザインや形状が気に入っているのなら、タイヤのみ交換したいと思う方もいるでしょう。

    ホイールなしでタイヤのみを購入しておけば、お気に入りのホイールをそのまま使用しタイヤのみ交換という選択も可能です。

    現在使用中のホイールのデザインにこだわりがある方は、タイヤのみ購入し、オールシーズン同じホイールでタイヤのみ夏と冬で使い分けてもいいでしょう。

    ホイールなしでタイヤだけ買うデメリット

    ホイールなしでタイヤだけ買うデメリット

    ホイールなしでタイヤだけ買うデメリットは、以下の2つです。

    ● タイヤだけで保管すると傷みやすい
    ● タイヤのみ交換する際に手間が増える

    メリットと比べながらご覧ください。それぞれの詳しい内容を確認しましょう。

    タイヤだけで保管すると傷みやすい

    ホイールなしでタイヤだけを保管すると、以下の理由で劣化しやすくなります。

    ● タイヤのみだと空気を充填できず歪んでしまう
    ● ホイール付きであれば空気を充填し保管できるため歪まない
    ● タイヤのみで横積みにすると側面に負荷がかかり傷みやすい

    ホイールなしのタイヤは軽いため持ち運びは便利ですが、いい状態で保管しにくい点は大きなデメリットです。

    タイヤの正しい保管方法については、以下の記事で詳しく解説しているのであわせてご覧ください。

    タイヤのみ交換する際に手間が増える

    タイヤのみの交換は、ホイールごと交換するよりも複雑で手間が増えてしまいます。

    自分で交換する場合は、タイヤチェンジャーという専用工具が必要です。タイヤチェンジャーとは、タイヤをホイールから外す際に使用する専用機器です。

    タイヤのみを交換したい場合、カー用品店やタイヤ専門店などに依頼して、プロに任せたほうがいいでしょう。費用はかかりますが、作業時間や手間なく交換可能です。

    なおホイール付きのタイヤ交換を自分でする手順については、以下の記事を参考にしてください。

    またタイヤワールド館ベストのYouTubeチャンネルでは、タイヤ交換作業の様子を公開しているので、店舗に依頼する際の参考にしてください。

    ホイールなしでタイヤだけ買うのが向いている人

    ホイールなしでタイヤだけ買うのが向いている人

    以下の方は、ホイールなしでタイヤだけ買うのに向いているでしょう。

    ● 現在使っているホイールが気に入っている方
    ● タイヤの購入費用を安く抑えたい方
    ● タイヤ交換を自分で行わない方

    タイヤのみの交換は手間はかかりますが、デザイン性や費用面などのメリットはあります。先述のメリットやデメリットを考慮しながら、タイヤだけを購入するか考えてみてください。

    現在使っているホイールが気に入っている方

    現在使用中のホイールのデザインが気に入っている人は、タイヤのみ購入して交換するのがおすすめです。お気に入りのホイールを付けて運転することで、自分好みのおしゃれを車で表現できるため、より楽しく運転できる効果が期待できます。

    ホイールとセットで購入したほうが交換時の手間は減りますが、デザイン面で妥協することに抵抗がある方はタイヤのみ交換しましょう。

    ただし、スタッドレスタイヤの場合、ホイールによってサイズがない可能性もあるため、事前にディーラーやタイヤ専門店などに問い合わせることが大切です。

    タイヤの購入費用を安く抑えたい方

    タイヤとホイールをセットで購入するよりも、タイヤのみ購入するほうが値段は安く済みます。ホイール交換が必要なく、タイヤ交換の費用を少しでも安く抑えたい方は、タイヤのみの購入がおすすめです。

    ホイールの値段はさまざまですが、タイヤよりも高いため、セットで購入するとどうしても費用は膨らむ傾向があります。しかし大半の場合、タイヤとセットで販売されている商品はセット割引が適用されているので、一概には言えないのが難しいところです。

    ホイールもタイヤもさまざまな種類があるため、費用以外にもデザインや機能などを考慮しながら、自分の車にあったものを選びましょう。

    タイヤとホイールセットとタイヤのみの値段の違いについては、本記事の「 ホイールとセットで買うよりも安く済む」を参考にしてください。

    タイヤ交換を自分で行わない方

    タイヤのみの交換は、ホイールごと交換するよりも複雑で自分で作業するのは大変です。ホイールごとタイヤ交換する方は多いですが、タイヤのみの場合は専用の工具が必要になり、作業も複雑になります。

    タイヤ交換を自分で行う予定がなくディーラーやタイヤ専門店などのプロに任せるのなら、タイヤのみ購入しても作業負担はありません。

    タイヤのみの交換については、記事内の「タイヤのみ交換する際に手間が増える」で解説しているのであわせてご覧ください。

    ホイールの役割

    ホイールの役割

    ホイールの役割は、主に以下の4つが挙げられます。

    ● エンジンのパワーをタイヤに伝える
    ● 車のデザイン性を高める
    ● 走行性能を左右する
    ● 車の熱を外に逃がす

    ホイールは、デザイン以外にも車が走行する上で、さまざまな効果をもたらす重要なパーツです。ホイールの役割を知った上で、自分にあったホイールを探す参考にしてください。

    エンジンのパワーをタイヤに伝える

    ホイールの最大の役割は、エンジンから生み出されるパワーをタイヤに伝えて車を動かすことです。エンジンのパワーが、ホイールに付いている車軸を回転させることでタイヤを動かします。

    タイヤのみでは車に装着できないため、エンジンのパワーがタイヤに伝わらず、走行は不可能です。タイヤとホイールはセットであり、どちらも車の走行に必要不可欠な部品です。

    車のデザイン性を高める

    ホイールにはさまざまなデザインがあり、車の見た目をおしゃれにしてくれる役割があります。自分好みのホイールを選べば、車を通じてオリジナリティを表現できるのも魅力的です。

    純正タイプのホイールもデザインがいいものはありますが、好みの色を選んだり、スポーティーな雰囲気のものを選んだりすれば、自分好みにカスタマイズする楽しみを味わえます。

    好きなホイールを選び車のデザイン性を高めると、車への愛着が湧き、運転も楽しくなるでしょう。

    走行性能を左右する

    ホイールの素材や構造などが異なるだけでも、走行性能は変わります。

    たとえば、アルミホイールはほかの素材よりも軽いため、車の下部の重量を抑えてサスペンションの動きを改善する効果が期待できるでしょう。サスペンションの動きが改善されると、スムーズなハンドリングやブレーキ性能の向上などにつながり走行性能が向上します。

    ホイールはデザインや値段だけでなく、走行性能を高めて快適な運転を実現してくれます。

    車の熱を外に逃がす

    車はブレーキをかけると、摩擦によって熱が生じて車の温度が上がる構造です。ブレーキのたびに発生する熱が車の中に溜まり続けると、熱トラブルを引き起こす可能性があります。

    車の放熱は、ホイールが回転することで、内部に溜まった熱を放出し外気が中に入る仕組みです。ホイールによって車の温度が上がりすぎないよう調節され、熱トラブルを防止します。

    とくにアルミホイールは熱伝導の効果が高く熱を放出しやすいため、熱トラブルのリスクをより軽減してくれます。

    ホイールなしのタイヤに関するよくある質問

    画像の説明

    ホイールなしのタイヤに関するよくある質問は、以下の3つです。

    1. ホイールなしのタイヤでも走行できますか?
    2. タイヤ交換はホイールなしでもできますか?
    3. ホイールなしのタイヤの値段はいくらですか?

    ホイールなしのタイヤに関する情報を事前に知ることで、タイヤ購入や交換の際の参考になり、スムーズに手続きや作業を進められるでしょう。

    1.ホイールなしのタイヤでも走行できますか?

    ホイールなしでタイヤのみの場合は、車は走行不可能です。なぜなら、ホイールはエンジンの動力をタイヤに伝える役割があり、ホイールなしではタイヤが回転しないからです。ただし、ホイールに付いているホイールキャップはなくても走れます。

    ホイールもタイヤも、さまざまなデザインや性能のものがあります。少しでも快適な走り心地を実現するためにも、それぞれの車に合ったタイヤやホイールを選びましょう。

    2.タイヤ交換はホイールなしでもできますか?

    タイヤ交換はホイールなしでも可能です。たとえば、以下の場合は、タイヤのみ交換するほうがいいでしょう。

    ● タイヤのみ劣化している
    ● ホイールのデザインが気に入っている
    ● ホイールなしの新品タイヤが余っている

    タイヤのみ交換するのは問題ありませんが、ホイールとのサイズが異なると装着できないため、サイズを確認してから購入しましょう。

    タイヤはそのままでホイールのみ交換する方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

    3.ホイールなしのタイヤの値段はいくらですか?

    タイヤワールド館ベストで取り扱っている、ホイールなしのタイヤの料金は以下のとおりです。

    ブランド サイズ 値段
    BLIZZAK (ブリザック) VRX 14インチ 9,900円
    ZIEX ZE914F 17インチ 10,530円
    GRANDTREK PT 20インチ 42,100円

    参考: タイヤワールド館ベスト

    タイヤのみはホイール付きよりも値段は抑えられますが、ブランドやサイズなどによって値段は大きく異なります。

    車のタイヤ交換の値段や、車種別タイヤの価格相場について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

    タイヤはホイールなしでも買えるが車の走行にホイールは必要

    タイヤはホイールなしでも買えるが車の走行にホイールは必要

    タイヤはホイールなしでも購入できますが、車の走行においてはホイールは必要不可欠です。ホイールはデザイン性だけでなく、走行機能にも影響する重要なパーツです。

    タイヤのみだと購入費用は抑えられますが、交換費用や作業の手間の増加、保管時に劣化しやすいなどのデメリットがあります。タイヤを交換する際は、ホイールとセットで行うほうが効率的です。

    タイヤワールド館ベストは全国に約4,000の提携店舗があり、オンラインで購入したタイヤを作業店へ直送可能です。購入したタイヤを自宅に一時保管することなく、作業店へ来店するだけでタイヤ交換できます。

    タイヤをネット価格で安く購入し、さらに工賃も安くしたい方は、タイヤワールド館ベストの提携店舗を検索してみてください。

    全国約4,000店の提携店!ベストのタイヤ交換

    全国どこでも約4,000店の提携店!ベストのタイヤ交換

    多賀城店
    多賀城店
    TEL: 022-366-7811
    住所:宮城県多賀城市八幡1-1-5
    アクセス:仙台国道45号線沿い
    営業時間:10:00~19:00
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    速度記号ってなに?タイヤの速度記号の意味と重要性を徹底解説!

    タイヤの速度記号とはスピードレンジとも言います。このタイヤに記載しているスピードレンジはそのタイヤがどのくらいの速度まで耐えられるのかを表す記号になっています。この速度記号が意味する重要性などを現役スタッフが解説していきます!ぜひ最後までご覧下さい。

    タイヤの速度記号とは

    速度記号表記

    ダンロップ公式サイトより

    タイヤの速度記号とはタイヤサイズの後に記載されているアルファベットのことです。これがどんな意味を示しているのか解説してきます!

    速度記号が表す重要な情報

    速度記号はタイヤの最大許容速度を示すアルファベットのコードになります。これは、タイヤがどれくらいの速度で安全に使用できるかを示す重要な情報で、タイヤの側面に記されています。

    タイヤサイズ表記

    アルファベットで表されている速度記号一覧

    速度記号 最高速度 (km/h)
    N 140
    P 150
    Q 160
    R 170
    S 180
    T 190
    U 200
    H 210
    V 240
    W 270
    Y 300
    ZR 240以上

    速度記号の意味と重要性は?

    安心安全

    安全性へ影響するのか?

    はい!安全性に直接影響します。タイヤは、車両が地面と接触する唯一の部分です。その性能は車両の操縦、制動、加速に大きな影響を与えることになります。

    速度記号は、タイヤが安全に扱うことができる最高速度を示すため、速度記号に適合しない高速走行はタイヤにとって危険であり事故のリスクを高めてしまいます。また、速度記号を無視して高速で運転するとタイヤが持つ最大耐久性や耐熱性を超える可能性がありその結果、タイヤが過熱し摩耗が進み最悪の場合はタイヤがバーストしてしまいます。

    バーストしたタイヤの画像

    安全運転とタイヤの寿命を確保するためには、速度記号を適切に選択し、遵守することがとても重要になってきます。

    タイヤ選びに重要になる要素は?

    私たちタイヤメーカーは、車両に適切な速度記号のタイヤを推奨しています。速度記号だけでなく荷重指数・ノーマルタイヤ・スタッドレスタイヤ・乗り心地・雨天性能・運転条件・もちろん価格も重要な要素ですね。

    お客様一人一人に納得したお買い物をしていただきたいので、商品説明を受けた上で購入されたいかたは私たちのようなプロショップにご相談頂ければと思います。

    お車に合った速度記号の選び方

    適切な速度記号の選び方

    車両スタイルと速度記号の整合性をみましょう

    ■一般的な自家用車

    一般的な自家用車や普通のセダン、ハッチバックなどの普及車は、速度記号がS(最高速度180 km/h)またはT(最高速度190 km/h)であるタイヤが適しています。


    これらの車は、一般的な道路条件での日常的な走行を想定しており、高速道路での安全な走行をサポートする速度記号のタイヤが最適です。

    ■スポーツカー

    スポーツカーは一般的に高速走行やパフォーマンスを追求する車両のため、速度記号がV(最高速度240 km/h)以上のタイヤが適しています。

    これにより、高速道路やトラックでの高速走行時に安定した性能を発揮できます。※公道での速度制限は守りましょう。

    ■SUVやトラック

    SUVやトラックは、様々な道路条件や環境で使用されるため、速度記号がT以上のタイヤが適しています。

    特に四輪駆動車やオフロード走行を想定している場合は、より耐久性の高いタイヤが望まれます。

    ■高級車やスーパーカー

    高級車やスーパーカーは、非常に高速での走行を想定しているため、速度記号がW(最高速度270 km/h)以上のタイヤが適しています。

    これにより、高速道路やサーキットでの高速性能を最大限に活かすことができます。※公道での速度制限は守りましょう。

    高速道路での速度記号の影響はあるのか

    画像の説明

    ■高速道路での速度記号の重要性はどのくらい?

    重要性は非常に高く、安全性・車両パフォーマンス・快適性・寿命と耐久性など多くの部分に関わってきます。高速道路では公道よりもスピードがあり、長距離運転をされる方も多いです。

    そのため、上記のものが一つでも欠けてしまうと事故に繋がってしまうこともあります。

    タイヤの速度記号と耐久性の関係性

    速度記号と耐久性
    速度記号によりタイヤの材質や構造は変わってくるのか?速度記号が大きくなるにつれ耐久性も大きく変化してくると思います。早速解説していきましょう!

    速度記号とタイヤの材質・構造の影響

    ■材質の影響

    タイヤの耐久性には、使用されるゴムの材質が重要な役割を果たします。高速走行に耐えるためには、耐摩耗性が高く、耐熱性が優れているゴム材料が使用されることが一般的です。


    高速道路での高速走行で使用されるタイヤは、通常、耐久性を重視した特殊なコンパウンドで製造されています。

    速度記号が高いタイヤは、通常、より高品質な材料が使用され、より高い耐久性になっています。

    ■構造の影響

    タイヤの構造も耐久性に影響してきます。高速運転に耐えるためには、タイヤの構造が適切なのが重要です。一般的に、高速道路用のタイヤは、強化されたサイドウォールや耐摩耗性に優れたトレッドパターンを持っています。


    これにより、タイヤが高速での走行に耐えられるだけでなく、長期間の使用にも耐えられるようになります。速度記号が高いタイヤは、一般的により強固な構造を持ち、耐久性が高くなっています。

    耐久性向上のための速度記号の適切な選び方

    ■通常の運転条件と速度制限

    通常の道路状況での運転や法定速度制限内での運転が主である場合、S(最高速度180 km/h)やT(最高速度190 km/h)の速度記号のタイヤがおススメです。これらの速度記号のタイヤは一般的な道路条件での日常的な運転に適しています。

    ■高速道路での運転

    より高速での走行をする場合や、高速道路をよく利用する場合は、より高い速度記号のタイヤがおススメです。V(最高速度240 km/h)やW(最高速度270 km/h)などの速度記号のタイヤが適しています。


    これにより、高速での操縦安定性と耐久性が向上します。

    ■車両の性能

    車両の最高速度やエンジンパワーに合わせて速度記号を選択します。車両が高速走行に適している場合は、それに見合った速度記号のタイヤを選ぶことが重要です。

    逆に、車両が高速走行に向いていない場合は、速度記号を過剰に高くする必要はありません。

    ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの速度記号には違いがあるの?

    タイヤの画像

    ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの違い

    ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの速度記号には基本的には違いがありません。どちらのタイヤも同じ速度記号が適用されます。速度記号は、タイヤが安全に走行できる最高速度を示すものであり、ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤのどちらも同じ速度記号が適用される場合が多いです。

    一部のスタッドレスタイヤは、冬季に雪や凍結路面での走行を考慮して設計されているため、氷や雪の上でのトラクションや制動性能を重視し、高速道路での安定性よりも低速での操作性を重視していることがあります。そのため、一部のスタッドレスタイヤは、高速道路での最高速度がノーマルタイヤよりも低い場合があります。

    ただし、ほとんどの場合、スタッドレスタイヤもノーマルタイヤと同様に、高速道路での走行に対応する速度記号が適用されます。したがって、一般的には、ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの速度記号には大きな違いはありません。

    この記事のまとめ

    お客様の多くはサイズの重要性はご存じでも速度記号については分からない方が多いと思います。タイヤは唯一路面と接地する部品なので、安全性やお車の性能に大きく関わっていきます。

    そのため、お客様の運転スタイルや車の性能に合わせた最高のタイヤを私達プロショップは提供いたします。速度記号以外のことでもなんでもご相談下さい。

    最後まで読んでいただきありがとうございました。

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    メンテナンスその他 タイヤの基礎知識 ライターチーム パンク

    タイヤのひび割れはバーストの前兆|そのまま走行するリスクとは

    ひび割れしたタイヤをそのまま放置している方はいませんか?タイヤに発生したひび割れは、程度によってバーストの恐れがあり、大変危険です。

    そこで当記事では、タイヤのひび割れが発生する原因や使用できる許容範囲を紹介します。ひび割れが発生したタイヤは早めに交換するのが理想ですが、レベルや使い方によってはまだ使用できます。

    ひび割れしたタイヤの理解を深め、危険がない範囲で適切に使用しましょう。

    ひび割れしたタイヤはバーストするリスクがある

    ひび割れしたタイヤはバーストするリスクがある

    ひび割れしたタイヤはバーストする危険性があります。タイヤの内部には「カーカス」と呼ばれるスチール製のワイヤーがあり、ひび割れ部分から水分が入りカーカスが錆びることがあるからです。

    カーカスが錆びると、タイヤとカーカスが剥がれてしまいタイヤ全体の強度が低下します。強度が低下したタイヤに走行中の圧力がかかると、バーストしてしまいます。

    そのため、ひび割れしたタイヤにはバーストのリスクが付きまとうため、できる限り早めに交換するようにしましょう。また、カーカスについては以下の記事で詳しく解説しています。

    タイヤがバーストするときは前兆がある

    タイヤがバーストするときは前兆がある

    タイヤがバーストするときは「スタンディングウェーブ現象」が起こります。スタンディングウェーブ現象とは車を側面から見たときに、タイヤの接地面より後ろの部分が波打つように変形する現象のことです。

    スタンディングウェーブ現象は、タイヤの空気圧が減少した状態で高速走行したときに発生しやすく、このまま走行を続けるとバーストする恐れがあります。ただ、走行中にしか発生しないため、自分では確認できません。そのため、車の挙動に異変を感じたら安全な場所に停車させ、タイヤの状態を確認しましょう。

    やむをえず、ひび割れが発生したタイヤで高速道路を走行する場合は、事前に空気圧のチェックやスペアタイヤを積載しておくのがおすすめです。

    パンクとバーストは空気の抜け方が異なる

    「パンクとバーストは何が違うの?」と思われた方はいませんか?パンクとバーストは空気の抜け方が異なり、以下のような特徴があります。

    ● パンクは徐々に空気が抜けるため、空気圧の低下に気づきにくい
    ● バーストは走行中にタイヤが破裂するため、すぐに走行不可になる

    パンクしたタイヤで空気圧が低下したまま高速走行をすると、スタンディングウェーブ現象が発生し、パンクがバーストにつながるケースもあります。

    タイヤの空気圧チェックはパンクに早く気づくこともできるため、定期的に行いましょう。パンクとバーストについては以下の記事で詳しく解説しています。

    タイヤがバーストしたときの3つの対処法

    タイヤがバーストしたときの3つの対処法

    タイヤがバーストしたときの対処法は以下の3つです。

    ● 安全な場所に停車
    ● スペアタイヤに交換
    ● ロードサービスを呼んで待機

    万が一に備えて対処法も理解しておきましょう。順に解説します。

    安全な場所に停車

    タイヤがバーストしたときは、まずは安全な場所に停車させます。そのまま走行できそうだと感じても、周りの車に二次被害が及ぶ可能性があるため、必ず停車してください。

    例として、高速道路で停車する際の手順を紹介します。

    ● ハザードを点灯させる
    ● ゆっくり走行し、安全な路肩に停車させる
    ● 車両後方に50m以上の距離を確保し、三角停止表示板を設置する
    ● 運転手・同乗者ともにガードレールの外など安全な場所に移動する

    高速道路では停車中に後ろから追突される恐れもあるため、車内で待機せずに安全な場所に避難します。また、一般道では三角停止表示板を設置する義務はありませんが、必要に応じて設置しましょう。

    タイヤがバーストした際、安全を確保するのが最優先です。

    スペアタイヤに交換

    安全な場所に停車できたあとは、スペアタイヤに交換します。ロードサービスを要請してもすぐには来ないので、自分で交換できる方は自分で交換したほうが早く対処できることが多いです。

    ただ、スペアタイヤは応急処置用のタイヤなので、長期間の使用には向いていません。そのため、カーディーラーやタイヤ専門店で必ずタイヤ交換しましょう。

    自分でタイヤ交換する方法は、以下の記事で詳しく解説しています。

    ロードサービスを呼んで待機

    自分でスペアタイヤに交換できない方は、ロードサービスを要請して待機しましょう。ロードサービスといえばJAFが思いつきますが、自動車保険に付帯しているケースもあります。

    契約している自動車保険の内容を確認し、ロードサービスが付帯していないなら追加しておくと、いざというときに頼りになります。

    ただ、1時間以上待たされる可能性もあるので、自分でタイヤ交換できるようにしておくのがおすすめです。

    タイヤがひび割れする3つの原因

    タイヤがひび割れする3つの原因

    タイヤにひび割れが発生する3つの原因を紹介します。

    ● 経年劣化
    ● 空気圧不足
    ● 車の使用頻度

    ひび割れの原因を知り、事前に対策しましょう。順に解説します。

    経年劣化

    タイヤはゴム製品なので、劣化するとひび割れが発生します。直射日光や雨風などの外的要因によりタイヤは劣化し、時間の経過とともに柔軟性が失われるからです。

    ブリヂストンは、劣化したタイヤについて以下のように説明しています。

    使用開始後5年以上経過したタイヤについては、継続使用に適しているかどうか、すみやかにタイヤ販売店等での点検を受けられることをお奨め致します。


    引用:ブリヂストン

    そのため、5年以上使用し劣化したタイヤはひび割れが発生しやすく、性能が低下している傾向にあります。

    空気圧不足

    タイヤの空気圧が不足していると、ひび割れが発生する可能性があります。

    空気圧が適正ではないタイヤは、走行中の衝撃を吸収する能力が低下している状態です。その状態で走行するとタイヤに負荷がかかり、異常な発熱や劣化の原因になります。また、空気圧が不足しているとタイヤの側面が膨らみ、負担がかかります。

    タイヤの空気圧の低下はひび割れの原因になるため、定期的に点検しましょう。

    車の使用頻度

    車の使用頻度が少ないとタイヤが劣化し、ひび割れが発生しやすくなります。タイヤは走行することで劣化防止剤がにじみ出るようになっているため、走行距離が少ないと劣化が進むからです。

    また、車を動かさないとタイヤの同じ場所に負荷がかかり続けるのも原因のひとつです。

    また、定期的に車を走行させることは、バッテリー上がりやエンジンオイルの劣化防止など車にとってもいい影響を与えられます。

    タイヤのひび割れを予防する方法

    タイヤのひび割れを予防する方法

    タイヤのひび割れを予防する方法は以下の通りです。

    ● 月1回の空気圧チェック
    ● 直射日光が当たらない場所での保管
    ● タイヤワックスを使用しない

    タイヤのひび割れを防ぐには、定期的な目視チェックや適切な保管場所での保管が有効です。順に解説します。

    月1回の空気圧チェック

    タイヤのひび割れを防止するために、月に1回は空気圧のチェックを行いましょう。タイヤの空気圧は1ヶ月で5%程度抜けるといわれているためです。

    空気圧の点検はガソリンスタンドで無料でしてもらえます。給油時に同時に点検すれば、タイヤのひび割れを防止できるでしょう。また、空気圧は燃費やタイヤの寿命にも影響するので、定期的に点検すると経済的にもメリットがあります。

    空気圧の確認方法は以下の記事で詳しく解説しています。

    直射日光が当たらない場所での保管

    タイヤをシーズンごとに履き替える方は、直射日光が当たらない場所で保管するようにしましょう。タイヤは直射日光に弱く、同じ場所に当たり続けると劣化が進んでしまいます。

    室内に保管場所がない場合は、タイヤカバーをつけて保管しましょう。また、保管場所がない方はタイヤ保管サービスを利用するのもひとつの方法です。

    タイヤワールド館ベストでもタイヤ保管サービスを展開しているので、近くにお住まいの方はぜひご検討ください。

    タイヤワックスを使用しない

    タイヤワックスを使用すると、タイヤの劣化が進みます。油性のタイヤワックスや艶出し剤には、ひび割れの原因となる「石油系溶剤」が入っているからです。

    石油系溶剤がタイヤ内部の保護成分を過剰に吸い出してしまうことで、タイヤの保護性能が劣り、劣化が早まります。

    一方で、水性のタイヤワックスなら、石油系のように過剰に保護成分を吸い出すことはありません。そのため、適度な保護状態が保たれるので、タイヤワックスを使用する際は、水性を選びましょう。

    タイヤのひび割れはレベル1〜5で判断できる

    wm03イメージ

    引用:日本自動車タイヤ協会

    タイヤのひび割れは日本自動車タイヤ協会により使用許容範囲のレベルが設定されています。

    各レベルの目安は以下の通りです。

    レベル 状況
    1〜2 継続使用可能
    3〜4 継続使用可能(要経過観察)
    5 要注意

    ひび割れがタイヤ内部のカーカスコードに達していない限り、継続使用は可能です。ただ、時間の経過とともにカーカスコードに達する可能性があるので、ひび割れを発見した時点でタイヤの劣化具合は気にしておきましょう。

    ひび割れが発生しているタイヤは、レベル5に達する前に交換するのがおすすめです。

    ひび割れが発生したタイヤは交換するしかない

    ひび割れが発生したタイヤは交換するしかない

    ひび割れが発生したタイヤの効果的な補修方法はなく、気になる場合は交換するしかありません。軽度なひび割れならすぐにはバーストしませんが、時間の経過とともにリスクが上がります。

    そのため、ひび割れを発見したら早めにタイヤ交換しましょう。

    タイヤワールド館ベストでは全国に約4,000の提携店舗があり、オンラインで購入したタイヤを作業店に直送して作業ができます。そのため、タイヤを自宅に一時保管する必要がなく、予約日に作業店に来店するだけでタイヤ交換が可能です。

    一度、ベストの提携店舗が自宅近くにないか検索してみてください。また、タイヤのひび割れについては以下の記事でも詳しく解説しています。

    全国約4,000店の提携店!ベストのタイヤ交換

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    ひび割れしたタイヤで高速走行できる?

    ひび割れしたタイヤで高速走行できる?

    引用:NEXCO中日本 八王子支社 X

    タイヤにひび割れがある場合は、高速道路の運転は避けましょう。NEXCO中日本より注意喚起がされており、バーストによる重大事故が発生しています。

    高速道路を利用する前は、以下の項目を点検しましょう。

    ● タイヤの空気圧
    ● タイヤの溝や傷
    ● ひび割れの有無

    万が一バーストした際は、ハザードランプを点灯させ、安全な場所に停車してください。

    タイヤのひび割れを発見したら早めのタイヤ交換がおすすめ

    タイヤのひび割れを発見したら早めのタイヤ交換がおすすめ

    ひび割れが発生しているタイヤはバーストのリスクがあります。走行中にバーストの前兆としてスタンディングウェーブ現象が発生しますが、自分では確認できません。そのため、日頃からタイヤを点検するのが大切です。

    ひび割れを予防する方法は以下の通りです。

    ● 月1回の空気圧チェック
    ● 直射日光が当たらない場所での保管
    ● タイヤワックスを使用しない

    保管場所や空気圧に注意し、タイヤのひび割れを防止しましょう。それでもひび割れが発生した場合は、早めにタイヤ交換するのがおすすめです。

    タイヤワールド館ベストの提携店舗なら、オンラインでタイヤの購入から作業日予約まで完結できます。そのため、忙しくてお店に来店できない方でも気軽に利用可能です。

    ぜひ一度、ベストのタイヤ交換をチェックしてみてください。

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    レーシングワタナベのホイールの魅力とは?人気の8スポークの特徴も徹底解説!

    「レーシングワタナベのホイールの特徴は?」「レーシングワタナベのオススメのホイールを知りたい」というような悩みを持たれている方は多いのではないでしょうか。

    本記事では、レーシングワタナベのホイールについて詳しく解説しています。

    こちらの記事を読めば、レーシングワタナベの特徴を知ったうえで、あなたの希望に合ったレーシングワタナベのホイールを見つけることができますよ。

    自分に合ったホイールをお探しの方はぜひ参考にしてみてください。

    レーシングワタナベとは

    レーシングワタナベとは

    公式サイトより引用

    レーシングワタナベは高性能なアルミホイールを製造している日本の老舗ホイールメーカーです。

    ワタナベホイールの特徴は、8本スポークのデザインとマグネウムホイールがラインナップされていることです。

    レーシングワタナベとは

    レーシングワタナベのエイトスポーク

    また、旧車タイプの車にハマるホイールがラインナップされている点も、定番ホイールとして長年の人気を得ています。

    軽量かつ高剛性なホイールとクラシックな印象を与えるデザインで、サーキットからストリートまで幅広く対応しており、多くの車種にマッチします。

    また、人気漫画の頭文字Dに登場したことが、さらにワタナベホイールの人気に拍車をかけたと言われています。

    レーシングワタナベの創業と成り立ち

    レーシングワタナベは日本のホイールメーカーとして1960年代に創業しました。創業当初から軽量で高剛性なアルミホイールの開発に力を入れており、特に「エイトスポーク」デザインはモータースポーツシーンで高い評価を獲得しています。

    レース用ホイールとしての性能を追求しながら、ストリートカーにも対応するモデルを展開しているので、多くの旧車やスポーツカー愛好者から支持され続けているのが特徴です。

    レースシーンでの実績

    レーシングワタナベのホイールは長年にわたりモータースポーツの世界で高い実績を誇ります。前述の「エイトスポーク」デザインは耐久性と剛性に優れており、ツーリングカーやジムカーナ、ダートトライアルなどさまざまなレースカテゴリーで採用されてきました。

    その軽量設計がコーナリング性能や加速性能を向上させるため、多くのプロレーサーやチューナーが信頼したホイールとなっています。特に、全日本ジムカーナ選手権や全日本ラリー選手権では数多くの優勝マシンが装着したことで、その性能が証明されてきました。

    また、往年のグループA時代には日産スカイラインGT-RやトヨタAE86などに採用され、ストリートからサーキットまで幅広いシーンで支持を集めています。

    旧車・スポーツカーに選ばれる理由

    レーシングワタナベのホイールはクラシックカーやスポーツカーのデザインと相性が良く、レトロな雰囲気を演出できるのが魅力です。とくにエイトスポークデザインは往年のレーシングカーにも採用されていたため、旧車オーナーにとって理想的な選択肢となっています。

    また、オフセットやリム幅のバリエーションが豊富なので、愛車の個性を際立たせながら性能を引き出せる点も人気の理由です。ヴィンテージカーの復刻モデルや、ネオクラシック系のカスタムにもフィットし、走行性能と美しさを両立できる点が高く評価されています。

    レーシングワタナベのホイールの魅力

    レーシングワタナベのホイールの魅力

    レーシングワタナベのホイールの魅力をお伝えします。主な魅力は以下の通りです。

    1. 伝統的なデザイン
    2. 高い性能
    3. 豊富なサイズとラインナップ

    これらの魅力をひとつずつ解説します。

    1.伝統的なデザイン

    レーシングワタナベのホイールは半世紀以上にわたって愛され続ける独自のデザインが特徴です。特に「エイトスポーク」は、クラシックなスタイルとレーシングスピリットを融合させたアイコニックなデザインとして定着しています。

    シンプルながらも力強いフォルムは、旧車から現代のスポーツカーまで幅広くマッチするでしょう。また、伝統を守りつつ最新の製造技術を取り入れることで、時代を超えて高い人気を誇っています。

    2.高い性能

    レーシングワタナベのホイールは軽量化によりバネ下重量を削減することで、ハンドリングや加速性能を向上させ、ドライバーの操作にダイレクトに応えるフィーリングを実現しています。

    さらに、高剛性な構造がコーナリング時の安定性を高めるので、サーキット走行でも優れたパフォーマンスを発揮するのが特徴です。特に、高負荷のかかる長時間の耐久レースや、ハイスピードなワインディング走行でも安定したトラクションを確保します。

    また、耐久性にも優れており、長期間にわたって安心して使用できるため、ストリートからレースまで幅広く支持されています。クラシックカーから最新スポーツカーまで、あらゆる車種にマッチする点も魅力です。

    3.豊富なサイズとラインナップ

    レーシングワタナベのホイールは多様な車種に対応できる豊富なサイズとラインナップを展開しています。リム幅やオフセットの選択肢が広く、旧車やスポーツカーだけでなく、カスタム車両にもフィットするのが特徴です。

    さらに、マグネシウムやアルミ合金などの素材バリエーションもあり、用途に応じた選択が可能です。純正ホイールでは実現できない理想のスタイルやパフォーマンスを求めるユーザーに最適な選択肢となっています。

    ワタナベおすすめホイール5選

    ワタナベおすすめホイール5選

    ここからは、数々のラインナップがあるレーシングワタナベのホイールの中で、特におすすめのもの5選を紹介します。

    1. エイトスポーク R Type
    2. エイトスポーク F8F
    3. 3ピース エイトスポーク RS8R
    4. フォージング R
    5. ゴッティ MG

    各ホイールについて詳しく確認していきましょう。

    1.エイトスポーク Rタイプ

    エイトスポーク Rタイプ

    公式サイトへ

    エイトスポーク Rタイプは、レーシングワタナベの代表的な「エイトスポーク」デザインを踏襲しつつ、より高剛性・高耐久を実現したモデルです。特にハードな走行を想定した設計で、サーキット走行や競技車両にも対応可能となっています。

    独自のリム形状がタイヤのグリップ力を最大限に引き出し、安定したコーナリング性能を発揮可能です。クラシックなデザインと最新技術の融合により、旧車から最新スポーツカーまで幅広く適合します。

    2.エイトスポーク F8F

    エイトスポーク F8F

    公式サイトへ

    エイトスポーク F8Fは、クラシックな「エイトスポーク」デザインを継承しながらも、現代のスポーツカーやカスタム車両に最適化されたモデルです。軽量ながらも高剛性を確保し、ストリートからサーキットまで幅広いシーンで優れたパフォーマンスを発揮します。

    特にコンパクトスポーツカーやFR車との相性が良く、バランスの取れたハンドリングと走行安定性を提供します。伝統と最新技術を融合させた、万能型のホイールです。

    3.3ピース エイトスポーク RS8R

    3ピース エイトスポーク RS8R

    公式サイトへ

    3ピース Eエイトスポーク RS8Rはクラシックな「エイトスポーク」デザインに3ピース構造を採用したプレミアムモデルです。リムとディスクを分割することで、細かなサイズ調整が可能になり、カスタム性が大幅に向上しました。

    さらに、強度と軽量性のバランスが取れた設計によって、走行性能を高めつつ独自のスタイルを実現できます。深リム仕様も選択できるため、オールドスクールな雰囲気を演出したいユーザーにも最適なホイールです。

    4.フォージング R

    フォージング R

    公式サイトへ

    フォージング Rは、鍛造製法を採用した高性能ホイールで、軽量かつ高剛性を実現したモデルです。強度を確保しながらも極限まで軽量化されており、バネ下重量の低減によって加速やブレーキング性能が向上しています。

    特にスポーツカーやハイパフォーマンス車両に適しており、サーキット走行でも安定したパフォーマンスを発揮します。伝統のエイトスポークデザインをベースに、最新技術を融合した、まさに究極のワタナベホイールです。

    5.ゴッティ MG

    ゴッティ MG

    公式サイトへ

    ゴッティ MGレーシングワタナベが手掛ける個性的な3ピースホイールで、クラシックなデザインと高い機能性を両立したモデルです。マグネシウム合金を採用しており、軽量化と剛性の向上を実現しています。

    特に旧車やクラシックスポーツカー向けに設計されており、独特の深リムデザインが特徴です。サイズやオフセットの自由度が高く、カスタム性にも優れているため、オリジナルのスタイルを求めるユーザーに最適なホイールです。

    購入前に知っておきたいポイント

    購入前に知っておきたいポイント

    自信に合ったレーシングワタナベのホイールを購入するために、「ホイールサイズの選び方」や「素材や仕上げの選択ポイント」などを解説します。

    ぜひ、お読みいただきご自身に合ったホイールを選択してみてください。

    ホイールサイズの選び方

    ホイールを選ぶ際は、リム幅・オフセット・PCD(ピッチサークル径)を確認することが重要です。車両に適合するサイズを選ばないと、ハンドリングや走行性能に悪影響を及ぼす可能性があります。

    特に、ワタナベホイールは旧車やスポーツカー向けに幅広いサイズ展開があり、理想のフィット感を実現することが可能です。カスタムを考えている場合は、フェンダークリアランスやタイヤサイズとのバランスも考慮しましょう。

    素材や仕上げの選択ポイント

    レーシングワタナベのホイールには、アルミ合金やマグネシウム合金などの素材があり、用途に応じた選択が重要です。アルミ合金はコストと耐久性のバランスが良く、ストリート向けに最適でしょう。

    一方、マグネシウム合金は軽量で剛性が高いので、スポーツ走行やサーキット向きです。また、仕上げにはブラック、ガンメタ、ポリッシュなどがあり、車の雰囲気に合わせて選ぶことで、より一層個性的なスタイルを演出できます。

    ワタナベホイールに関するよくある質問

    ワタナベホイールに関するよくある質問

    最後に、レーシングワタナベのホイールに関する質問にいくつか回答します。回答を読んで、すっきりした状態でホイールを選びましょう。

    1. 専用ナットが必要?
    2. 本物と偽物の見分け方はある?
    3. F8ホイールとF8Fホイールの違いは?
    4. 傷ついたりした場合ホイール修正は可能?

    1.専用ナットが必要?

    レーシングワタナベのホイールは、一般的なホイールナットと異なる設計が施されているため、専用ナットの使用が推奨されます。特に、座面形状が純正ホイールと異なる場合、適合しないナットを使用するとホイールの固定が不十分になり、安全性に影響を及ぼす可能性があります。

    当社のホイールは、汎用仕様以外、専用ナット仕様です。専用ナット仕様のホイールは、専用ナットをご使用ください。汎用ナットご使用の場合、保証外になります。


    引用元:公式サイトより

    購入時には適合するナットを確認して、確実な装着をおこなうことで、ホイール本来の性能を最大限に引き出せます。

    2.本物と偽物の見分け方はある?

    レーシングワタナベのホイールは人気が高く、類似品や偽物が出回ることもあります。本物はホイールの裏面やスポーク部分に「RACING WATANABE」の刻印があり、細部の仕上げが精巧です。

    偽物を購入しないためには、正規販売店や公式サイトでの購入を推奨します。また、価格が極端に安いものや、不自然なロゴ・デザインのホイールは注意が必要です。信頼できるルートで購入して、確実に本物を手に入れましょう。

    3.F8ホイールとF8Fホイールの違いは?

    F8ホイールとF8Fホイールは、どちらもレーシングワタナベの「エイトスポーク」デザインを採用していますが、主にサイズ展開と適合車種が異なります。

    F8ホイールとF8Fホイールの違いは?

    F8は幅広い車種に対応するスタンダードモデルで、クラシックカーから現代のスポーツカーまで幅広く装着することが可能です。

    一方、F8Fはオフセットやリム幅が最適化されており、特にコンパクトスポーツカー向けに設計されています。用途や車両に合わせた選択が重要です。

    4.傷ついたりした場合ホイール修正は可能?

    レーシングワタナベのホイールは傷や歪みが生じた場合でも修正が可能な場合があります。特に軽度なガリ傷や塗装の剥がれは、リペアや再塗装で対応可能です。

    ただし、大きな変形やクラックが入った場合は安全性を考慮し交換を検討する必要があります。修正を依頼する際は専門のリペアショップやメーカーに相談して、適切な対応をすることでホイールの性能を維持できるでしょう。

    また、公式メーカーからの購入の場合は、購入日または製造日から3年以内なら無償で可能です。

    ユーズドホイール(中古ホイール)は、保障対象外とさせて頂きます。製造年月日より3年以上経過したホイールは、各種クレ-ムの対象外になる場合が御座います。ホイール団体(JAWA)等に準じて、アルミ&マグホイールは3年保証です。


    引用元:公式サイトより

    まとめ

    まとめ

    公式サイトより引用

    レーシングワタナベのホイールは車種や運転する環境によって適切なモデルが異なります。愛車に合った適切なホイールを選びましょう。

    タイヤワールド館ベストのオンラインショップでは車種を入力するだけで、あなたの愛車にぴったりのレーシングワタナベのホイールを簡単に見つけることができるので非常に便利です。

    レーシングワタナベのホイールをお探しの際は、タイヤワールド館ベストをぜひチェックしてみてください。

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    古川店
    古川店
    TEL: 0229-25-4611
    住所:宮城県大崎市古川穂波3-1-31
    アクセス:古川国道4号線沿い
    営業時間:10:00~19:00
    カテゴリー
    メンテナンスその他 ライターチーム タイヤ交換

    タイヤローテーションを自分で行うやり方は?費用や4WD・スペアタイヤなしの場合も解説

    「工具は家にそろっているから自分で作業したい」
    「少しでも費用を抑えたい」

    上記のように考えている方はいませんか?

    タイヤローテーションを自分で行うと、工賃が抑えられます。しかし、工具をそろえる費用がかかったりスペアタイヤが必要になったりと、通常のタイヤ交換に比べて手間が増える傾向にあります。

    タイヤローテーションを自分で行う際には、覚えておきたい注意点があります。そこで当記事では、タイヤローテーションを自分で行う手順や注意点を紹介しています。

    タイヤローテーションを自分で行えば、約2,000円〜5,000円ほどの工賃を節約できるでしょう。
    おいしい食事ができるほどの金額なので「自分でもできそう」だと感じたら挑戦してみてください。

    タイヤローテーションを自分で行う手順

    タイヤ交換画像

    タイヤローテーションを自分で行うには、スペアタイヤを使う方法と使わない方法があります。

    ● スペアタイヤを使用するローテーション
    ● スペアタイヤなしでローテーションする方法

    スペアタイヤなしで作業する場合は、フロアジャッキやウマが必要になります。DIYでさまざまな作業をするなら、この機会に工具をそろえるのもいいでしょう。

    スペアタイヤを使用するローテーション

    スペアタイヤと車載ジャッキを使用するローテーションの手順は以下の通りです。

  • 輪を車載ジャッキで持ち上げる
  • スペアタイヤに入れ替える
  • 取り外したタイヤをローテーション先のタイヤと付け替える
  • 1.〜3.を繰り返す
  • 上記の手順なら、フロアジャッキやウマを使わずにタイヤローテーションができます。ただ、3〜5回ほどジャッキアップしないといけないので、手間がかかります。タイヤローテーションのためだけに工具をそろえたくない方は、スペアタイヤと車載ジャッキを使用する方法がおすすめです

    スペアタイヤなしでローテーションする方法

    近年、スペアタイヤが搭載されていない車が増えてきました。そのため、スペアタイヤを持っていない方もいらっしゃるでしょう。

    スペアタイヤがない方は、以下の方法を検討してみてください。

    ● スペアタイヤの代わりにスタッドレスタイヤを使用する
    ● ウマを4つ用意して車体を完全に浮かせる

    ウマを4つ用意する方法は、安全かつ手間が少なくなります。1輪ずつサイドのジャッキアップポイントでジャッキアップし、ウマをかけていけば4本同時にローテーションできます。

    まれに、フロアジャッキで車体をあげてそのままタイヤを交換する方がいますが、危険が伴うので絶対にやめましょう。

    タイヤローテーションを自分で行うにはウマ2つが必須

    タイヤ交換画像

    タイヤローテーションを自分で行うのに必要な道具を紹介します。

    ● クロスレンチ
    ● トルクレンチ
    ● フロアジャッキ(パンタグラフジャッキ)
    ● ウマ(最低2つ)
    ● 輪止め
    ● 仮装着するタイヤ(スペアタイヤ)

    注意点として、パンタグラフジャッキは1輪しか持ち上げられません。「パンタグラフジャッキを2つ用意して前後輪を持ち上げれば安くできる」と考える方がいますが、絶対にやめてください。

    また、フロアジャッキでも同様です。ジャッキは「車体を持ち上げるもの」、ウマは「車体を支えるもの」なので、ジャッキのみではいつ車体が落下してもおかしくない状況だといえます。

    実際に、以下のような事件が起きています。

    車の整備中にジャッキが外れて男性が車の下敷きに…通報から約30分後に救出されるも搬送先の病院で死亡

    北海道文化放送

    ジャッキは、持ち上げた状態で作業する前提で作られていないので、手で押せば揺れるほど不安定です。油圧式のジャッキの場合、油圧が抜けて下がってくる恐れもあります。

    タイヤローテーションに限らず、ジャッキを使った作業をする場合は必ずウマに車体を乗せましょう。

    タイヤローテーションを自分で行う費用と工賃の比較

    料金計算

    タイヤローテーションをお店に依頼したときの費用は、約2,000円〜5,000円です。「お店に依頼するのと自分でするのはどちらがお得なの?」と疑問になりますよね。

    そこで、タイヤローテーションを自分で行うのに必要な工具をそろえるといくらかかるのか、表にまとめました。元が取れるなら自分で作業しようと思っている方は参考にしてみてください。

    工具 Amazon価格
    クロスレンチ 約2,000円〜
    トルクレンチ 約5,000円〜
    フロアジャッキ 約8,000円〜
    ウマ(2つ) 約5,000円〜
    輪止め 約2,000円〜

    上記すべてをそろえると、合計で約2万2千円です。通常、タイヤローテーションは5,000km走行ごとが目安とされています。そのため、タイヤローテーションを5〜10回行えば、工具の元は取れる計算になります。

    ただ、作業には手間と時間がかかるため、タイヤローテーションのためだけに工具をそろえるのは効率的ではないかもしれません。「すでに工具がそろっている方」「スタッドレスタイヤの履き替えも自分で行う」方は、自分でタイヤローテーションするメリットを感じられるでしょう。

    タイヤをローテーションする方向は駆動方式によって異なる

    車輛画像

    タイヤローテーションは、車の駆動方式によって入れ替える順番が異なります。

    ● FFは「後輪→前輪」のみ左右をローテーション
    ● FR・4WDは「前輪→後輪」のみ左右をローテーション所有する車にとって適切なローテーションを行うことで、最後まできれいにタイヤを使いきれます。

    FFは「後輪→前輪」のみ左右をローテーション

    FF車ローテーション

    参考:ヨコハマタイヤ

    FF車の場合、前輪が駆動かつ舵をとる役割をしています。そのため、後輪に比べて前輪が早く摩耗します。FF車のローテーション方法は以下の通りです。

    ● 前輪のタイヤは左右そのまま後輪へ
    ● 後輪のタイヤは左右を入れ替え、後輪へ

    自分で行うときは、以下の手順で行いましょう。

  • 左右どちらかの前輪をスペアタイヤに交換する
  • 前輪についていたタイヤを後輪に装着する
  • 後輪についていたタイヤを反対の前輪に装着する
  • 前輪から外したタイヤを後輪に装着する
  • 後輪から外したタイヤをスペアタイヤと入れ替える
  • 上記のやり方なら1本ずつ持ち上げて行うため、パンタグラフジャッキでも比較的安全に作業できます。少しでも手間を減らしたい方は、ウマを4本用意して車体を完全に持ち上げるのがおすすめです。

    FR・4WDは「前輪→後輪」のみ左右をローテーション

    参考:ヨコハマタイヤ

    FR車は後輪が駆動輪、4WDは4輪ともが駆動輪のためFF車とは逆のローテーション方法になります。

    ● 前輪のタイヤは左右を入れ替えて後輪へ
    ● 後輪のタイヤは左右そのまま前輪へ

    自分で行うときは以下の手順で行いましょう。

  • 左右どちらかの前輪をスペアタイヤに交換する
  • 前輪についていたタイヤを後輪に装着する
  • 後輪についていたタイヤを反対の前輪に装着する
  • 前輪から外したタイヤを後輪に装着する
  • 後輪から外したタイヤをスペアタイヤと入れ替える
  • FF車とFR車では、左右を入れ替えるタイヤが異なります。駆動輪のタイヤは左右そのまま前後を入れ替える、駆動しないタイヤは左右入れ替えると覚えておきましょう。4WDはFR車と同様のローテーション方法です。

    タイヤローテーションを自分で行う際は所有する車の駆動方式を調べ、タイヤを入れ替える手順を間違えないようにしましょう。

    タイヤローテーションを自分で行う際の注意点

    タイヤ画像

    タイヤローテーションを自分で行う際の注意点を紹介します。

  • 回転方向が決まっているタイヤはローテーションできない
  • 100km走行したら増し締めする
  • 保管するタイヤには装着位置を明記しておく
  • 自分で作業するときは、細かな注意点まで気にしておきましょう。作業中に手を止めて調べると、スムーズに行えません。事前に知っておけば、スピーディーに作業できます。

    1.回転方向が決まっているタイヤはローテーションできない

    すべてのタイヤがローテーションできるわけではありません。
    なぜなら、回転方向が決まっているタイヤや前後のサイズが違うタイヤはローテーションすると、メリットを発揮できなくなるからです。

    スポーツカーは前後輪のサイズを変えて、駆動輪のグリップ力を調整しています。スポーツカーは馬力が強く、駆動輪の力を効率よく路面に伝えないと横滑りしてしまいます。

    また、回転方向が違うタイヤの左右をローテーションすると、持ち前の性能を発揮できません。タイヤローテーションする前に、前後のタイヤサイズ・サイドウォールに「ROTATION」の表記がないか確認しておきましょう。表記がある場合は、矢印の向きに合わせてタイヤを入れ替えてください。

    2.100km走行したら増し締めする

    タイヤローテーションに限らず、自分でホイールを取り外したあとは増し締めをしましょう。ホイールナットは走行中の振動で緩む可能性があるからです。

    国土交通省が調査したデータによると、ホイールの脱輪事故は約20年間で1,188件発生しており、11月〜3月の冬に集中しています。このことから、冬タイヤ交換後1ヶ月以内に多く発生することがわかります。

    そのため、冬タイヤ交換やタイヤローテーションなどの作業をしたあとは、100km走行後にトルクレンチを使い、ナットが緩んでいないか点検しましょう。

    3.保管するタイヤには装着位置を明記しておく

    タイヤ交換後、取り外したタイヤの装着位置がわかるようにしておくのがおすすめです。前回の装着位置がわかれば夏・冬タイヤともに効率よくローテーションできます。

    取り付け位置がわかるようにするためには、ホームセンターに売っている養生テープに装着位置を書いたり、専用のシールを利用したりしましょう。専用のシールは通販サイトで販売されています。

    スタッドレスタイヤ・サマータイヤに交換する際に、前後左右の取り付け位置を明記すれば作業回数を減らしてローテーションできます。

    タイヤローテーションは5,000km走行が目安

    チェックポイント画像

    タイヤローテーションを行う目安は以下の通りです。

    ● 5,000km〜10,000km走行したとき
    ● タイヤが摩耗してきたとき
    ● スタッドレスタイヤ↔︎サマータイヤに交換するとき

    一般的なのは、5,000km走行ごとにローテーションを行うことです。タイヤは5,000kmで1mm摩耗するといわれているため、多くの店舗で推奨されています。

    他にも、季節ごとのタイヤに交換するときや、摩耗に差が出てきたと感じたときにもローテーションするといいでしょう。

    「スタッドレスタイヤは使用しない」「タイヤの摩耗状態はよくわからない」方は5,000km走行を目安にしましょう。

    タイヤローテーションに関するよくある質問

    質問

    タイヤローテーションに関するよくある質問は以下の通りです。

    ● タイヤローテーションを自分で行うとどれくらい時間がかかる?
    ● トルクレンチがない…思い切り閉めていい?

    タイヤローテーションで疑問点を事前に知り、前もって計画を立てたり準備したりすればスムーズに作業を進められるでしょう。

    タイヤローテーションを自分で行うとどれくらい時間がかかる?

    ホイールを外したことがない方は、1時間半程度は見積もっておきましょう。はじめは、ジャッキアップやウマをかけたりするのに時間がかかります。

    タイヤローテーションの作業内容は、慣れれば30分〜1時間ほどで終わる作業です。最初は作業中に不明点が出てくると思うので、時間がかかってしまいます。

    トルクレンチがない…思い切り締めていい?

    トルクレンチは必ず用意しておきましょう。トルクレンチがないからといって思い切り締めてしまうと、ボルトがねじきれたり痛んだりする原因になります。

    最悪の場合、走行中にボルトがちぎれてホイールが外れる可能性もあります。本締めは、車体を地面におろしてからトルクレンチを使い、適正なトルクで行いましょう。

    タイヤローテーションを自分で行う際はウマ2つ使おう

    タイヤ交換画像

    タイヤローテーションを自分で行う際は、必ずウマを使用してください。ジャッキだけでは車を支えられず、車体が落下し死亡事故につながる恐れもあります。

    ただ、以下のタイヤはローテーションができません。

    ● 回転方向が決まっている
    ● 前後のサイズが違う

    工具をそろえる前に装着しているタイヤを確認し、ローテーションができるかどうか確認しておきましょう。回転方向が決まっているタイヤはサイドウォールに「ROTATION」の記載があるため、矢印の向きにしたがって交換します。

    タイヤローテーションはタイヤを効率よく摩耗させ、最後まで均一に使うための手段です。日頃からタイヤのチェックをし「摩耗が偏ってきた」「前回のローテーションから5,000km走行」のタイミングで行いましょう。

    なお、タイヤワールド館ベストでもタイヤローテーションを実施しています。タイヤ専門のプロが丁寧に作業していますので、ぜひ一度ご相談ください。

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    タイヤの空気圧が1本だけ減る?原因や適切な対処法を紹介

    タイヤの空気圧が1本だけ少ない原因は、エアバルブの劣化やホイールとタイヤの組み付け不良などが考えられます。また、1本だけ空気圧が少ない状態で走行できるのか気になりますよね。

    そこで当記事では、タイヤの空気圧が1本だけ減る原因やそのまま走行するリスクを紹介します。

    空気圧がタイヤや車に及ぼす影響を知り、安全なドライブを楽しみましょう。

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    タイヤの空気圧が1本だけ減る4つの原因

    タイヤの空気圧が1本だけ減る4つの原因

    タイヤの空気圧が1本だけ減る原因は以下の通りです。

    1. エアバルブの劣化
    2. タイヤとホイールの組み付け不良
    3. 釘や異物によるパンク
    4. タイヤ・ホイールの劣化

    1本だけ空気圧が低いのはそのタイヤに原因があります。再度空気を入れた後、問題なく空気圧が低下しないときもありますが、できる限り原因を突き止めましょう。

    1.エアバルブの劣化

    タイヤの空気圧が1本だけ減る原因のひとつとして、エアバルブの劣化が考えられます。タイヤのエアバルブにはゴム製のものもあり、使用期間が長いと劣化するため空気が漏れることがあります。

    そのため、エアバルブの劣化を防ぐには定期的に交換するのがおすすめです。タイヤ交換と同時に依頼すれば1本あたり300円前後で交換できます。ただ、タイヤ交換を同時に行わない場合は、1本あたり2,000円前後と高額になってしまいます。

    エアバルブは3〜5年使用すると劣化が進むため、タイヤ交換と同時に交換するといいでしょう。また、空気漏れが発生しているかはエアバルブに石鹸水を吹き付けて調べます。泡がブクブクと発生すればエア漏れが発生しているため、早急に交換しましょう。

    2.タイヤとホイールの組み付け不良

    タイヤをホイールに組み付けた際、ビード部に損傷を与えてしまうと空気が抜けることがあります。タイヤの組み付け作業は、タイヤサイズや整備工場の設備によって難易度が異なるため、作業時のミスが発生することがあるからです。

    そのため、タイヤの組み付け不良が原因の場合は、自分で点検するのは難しい傾向にあります。タイヤ交換したばかりなのに空気圧が1本だけ減っているときは、作業店で点検してもらいましょう。

    3.釘や異物によるパンク

    タイヤに異物が刺さってパンクしていると、ゆっくりと空気が抜けます。パンクは一気に空気が抜けるわけではなく、徐々に空気圧が減るので気づきにくいのが特徴です。

    タイヤの空気圧の低下を感じたら、まずは外傷がないか確認します。

    異物が刺さっていた場合、すぐに抜かずにそのまま近くのガソリンスタンドや整備工場に向かってください。タイヤに刺さっている異物を抜いてしまうと空気がすべて抜けてしまい、走行不可になるので注意しましょう。

    4.タイヤ・ホイールの劣化

    タイヤ・ホイールが劣化すると、空気圧が減る原因になります。走行距離や使用頻度で劣化具合は異なりますが、タイヤの寿命は約3〜5年といわれています。一方で、ホイールは素材によって10年〜20年使用可能です。

    ブリヂストンはタイヤの寿命について以下のように明記しています。

    使用開始後5年以上経過したタイヤについては、継続使用に適しているかどうか、すみやかにタイヤ販売店等での点検を受けられることをお奨め致します。


    引用元:ブリヂストン

    タイヤは使用開始から5年以上経過すると、さまざまな問題が発生することがあります。また、ホイールは寿命がきていなくても、使用に伴い変形すると空気圧低下の原因になります。

    そのため、タイヤ・ホイールは定期的に交換するのがおすすめです。

    タイヤの空気が抜けてる状態で走行するリスク

    タイヤの空気が抜けてる状態で走行するリスク

    タイヤの空気圧が抜けている状態で走行するリスクは以下の通りです。

    1. パンクやバーストの恐れ
    2. 走行性能の低下
    3. 燃費の低下
    4. タイヤへの負担

    タイヤの空気圧が抜けていると、さまざまなリスクがあります。重大な事故につながる恐れもあるため、空気圧が低い場合は高速走行を控えましょう。

    1.パンクやバーストの恐れ

    空気圧が不足するとタイヤに負荷がかかり、異常な発熱によってバーストする恐れがあります。パンクやバーストしてしまうとまともに走行できなくなり、重大な事故につながることもあるので自走しないでください。

    高速道路でバーストすると、突然大きな破裂音とともにハンドル操作が効きにくくなります。並走していた車と衝突することも考えられるので、空気圧が低下した状態での高速道路の走行はやめましょう。

    また、タイヤがパンクした状態で走行すると危険を伴います。危険性や対処法については以下の記事を参考にしてください。

    2.走行性能の低下

    空気圧が低い状態だと、タイヤ本来の走行性能が発揮できません。タイヤの性能は、適正空気圧が保たれた状態での使用が前提とされているためです。

    空気圧が低いとブレーキや旋回、燃費の性能に悪影響を与えます。そのため、性能に優れたタイヤを購入しても空気圧が適正に保たれていないと意味がありません。

    タイヤの特徴を最大限活かすためにも、空気圧は適正に保ちましょう。

    3.燃費の低下

    タイヤの空気圧が低いとタイヤの転がり抵抗が大きくなり、車の燃費に影響します。転がり抵抗とは、タイヤの接地面に対し進行方向とは逆向きに働く抵抗のことです。

    転がり抵抗が大きいと車が前に進むのに使うエネルギーが増えるため、その分燃料を消費します。そのため、タイヤの空気圧が適正でないと燃費が低下します。

    経済的な負担を避けるためにもタイヤの空気圧は適正に保つようにしましょう。

    4.タイヤへの負担

    空気圧が規定より低いと車の重さでタイヤの側面が膨らみ、タイヤに負担がかかります。そのまま走行していると発熱により劣化が早くなり、ひび割れやピンチカットの原因にもなります。

    ピンチカットとは、タイヤの側面に発生するコブのことです。ピンチカットやひび割れが発生するとタイヤ交換するしか対処法がなく、まだ溝が残っていても破棄することになります。

    空気圧を適正に保っておけばタイヤへの負担を減らし、同じタイヤを長く使用できるでしょう。ピンチカットについての詳細な説明は、以下の記事で解説しています。

    タイヤの空気圧が1本だけ低下している場合の対処法

    タイヤの空気圧が1本だけ低下している場合の対処法

    タイヤの空気圧が1本だけ低下している場合の対処法は以下の通りです。

    ● 走行中に気づいたら停車して近くのガソリンスタンドへ
    ● スペアタイヤに交換する

    空気圧の低下に早めに気づくことで、リスクを最小限に抑えられます。

    走行中に気づいたら停車して近くのガソリンスタンドへ

    走行中の感覚から異変に気づいたなら、近くのタイヤ交換ができるお店に入りましょう。主なタイヤ交換ができるお店は、以下の通りです。

    ● ガソリンスタンド
    ● カー用品店
    ● タイヤ専門店
    ● カーディーラー

    お店に入り、空気圧を点検させてもらいたい旨を伝え、道具を貸してもらいます。その場で対処できるようなら、パンク修理かタイヤ交換をしてもらいましょう。

    急な出費に躊躇するかもしれませんが、リスクを回避するためにも必要経費だと割り切り交換するのがおすすめです。

    スペアタイヤに交換する

    スペアタイヤを積んでいるなら、自分で交換する方法もあります。車載工具の中にパンタジャッキやレンチが入っているので、緊急時でも作業方法がわかれば自分で交換できます。

    ただ、スペアタイヤは応急時に使用するものなので、できる限り早く通常のタイヤに交換してください。スペアタイヤの強度は低いため、そのまま使用しているとパンクしてしまいさらに出費が増える可能性があります。

    万が一のためにタイヤ交換を覚えたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

    空気圧の点検は月に1回行うのがおすすめ

    空気圧の点検は月に1回行うのがおすすめ

    空気圧の点検は月に1回、定期的に行うのがおすすめです。空気圧の点検は以下の方法で行いましょう。

    ● お店で点検してもらう
    ● 自宅で点検する場合はエアーコンプレッサーを購入

    空気圧を定期的に点検し、出先でパンクするリスクを減らしましょう。

    お店で点検してもらう

    タイヤの空気圧は以下のお店で点検してもらえます。

    ● ガソリンスタンド
    ● カーディーラー
    ● カー用品店
    ● タイヤ専門店

    ガソリンスタンドで給油のたびに点検すると、忘れずにチェックできるのでおすすめです。セルフのスタンドだと自分でできるため、毎回空気圧の点検を依頼するのは気が引ける方はセルフスタンドがいいでしょう。

    空気圧の点検はほとんどの店舗が無料で行っているので、気軽に利用できます。

    自宅で点検する場合はエアーコンプレッサーを購入

    「自分で好きなときに点検したい」「自宅で気兼ねなく点検したい」という方は、エアーコンプレッサーを購入するのがおすすめです。

    シガーソケットから電源を取るタイプなら2,000円程度で購入できるため、万が一のために車に積んでおくのもいいでしょう。

    ただ、コンプレッサーの動作音は大きいので、近所迷惑にならないように真夜中や早朝の使用はやめましょう。

    適正な空気圧はドアの内側に記載

    タイヤの適正空気圧は車種によって異なります。車種ごとの適正空気圧は、運転席ドアを開けたところの車体側後ろのラベルで確認可能です。

    タ適正空気圧は、運転席ドアを開けたところの車体側後ろのラベルで確認可能

    空気圧はkPa(キロパスカル)で表示されており、適正に保つことで燃費の悪化を防止できます。ドアに記載がない場合は、ネットで調べるか取扱説明書でチェックしてみてください。

    タイヤの空気圧に関するよくある質問

    タイヤの空気圧に関するよくある質問

    タイヤの空気圧に関するよくある質問は以下の通りです。

    1. 空気圧は高くても問題ありませんか?
    2. 1本だけパンクしたら交換するのは1本でいいですか?
    3. 窒素ガスはどんな効果がありますか?

    事前に気になるポイントを理解すれば、タイヤの空気圧についての知識をより深められるでしょう。

    1.空気圧は高くても問題ない?

    【まとめ】タイヤの空気圧は定期的に点検しよう

    タイヤの空気圧は定期的に点検しよう

    タイヤの空気圧を定期的に点検していれば、1本だけ減っていても早めに対処できます。また、万が一に備えて自分でタイヤ交換できるようにしておくのもおすすめです。

    タイヤの空気圧が減っている状態で走行するのはさまざまなリスクを伴うため、高速走行前には空気圧の点検をしましょう。なお、使用から5年が経過したタイヤは、専門店の点検を受けるか交換するのが推奨されています。

    タイヤ交換の際は「ベストのタイヤ交換」をご検討ください。

    全国に約4,000の提携店舗があり、オンラインで購入したタイヤを作業店へ直送可能です。そのため、タイヤを自宅に一時保管する必要がなく、作業店へ来店するだけでタイヤ交換ができます。

    自宅近くにタイヤ交換店がない方や、ネット価格でタイヤを購入し、工賃も安くしたい方はベストの提携店舗を探してみてください。

    全国約4,000店の提携店!ベストのタイヤ交換

    全国どこでも約4,000店の提携店!ベストのタイヤ交換

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    タイヤの基礎知識 スタッドレスタイヤ 仙台本店

    スタッドレスの硬度を実測!硬度計で分かる性能劣化とおすすめ測定方法

    スタッドレスの硬度を実測!硬度計で分かる性能劣化とおすすめ測定方法

    【検証】スタッドレスタイヤは本当に硬くなるのか!硬度計を使って実験してみた

    「タイヤのゴムが硬くなっていないか気になる」「スタッドレスタイヤの交換時期を数値で判断したい」「安全に冬道を走るために、硬度計で状態を確認したい」

    そんなドライバーにとって欠かせないのが、タイヤのゴムの硬度チェックです。

    タイヤの「硬度」は氷上グリップや制動力を大きく左右する重要な指標です。ゴムが硬化すると路面への密着性が失われ、ブレーキ性能が急激に低下してしまいます。そこで役立つのが硬度計です。

    本記事ではタイヤの硬度の基礎知識から、硬度計の使い方・選び方・測定手順まで冬の安全運転を守るために知っておきたいポイントを徹底解説します。ぜひ最後までご一読ください。

    2025年スタッドレス特集!

    そもそも「硬度」とは?なぜスタッドレスでゴムの硬さが重要なのか

    そもそも「硬度」とは?なぜスタッドレスでゴムの硬さが重要なのか

    タイヤの「硬度」とはゴムの固さを数値で表したものです。一般的に硬度が高いほどゴムは固くなり摩耗に強くなる一方で、氷上や雪上でのグリップ力は低下します。

    スタッドレスタイヤでは低温でも柔らかさを保てることが重要で、これが路面への密着性と制動力を左右します。つまり、硬度管理は「冬道で止まれるかどうか」を決める大切な指標になるでしょう。

    新品でも保管環境や経年によって徐々に硬化が進むため、硬度計を使って定期的に測定することで、交換時期を見極めることが安全運転の第一歩になります。

    実際に硬度を測ってみた

    ここでは、実際に新品と5年使用したスタッドレスタイヤの硬さを硬度計を使って比較してみました。

    一般的にスタッドレスタイヤのゴムについては、以下のように言われています。

    • ● 新品のスタッドレスタイヤの硬さはは35~45程度
    • ● 年数が経ったスタッドレスタイヤの硬さは50後半から70程度

    それでは実際に測ってみましょう。

    まず【2023年製 ダンロップ社スタッドレスタイヤ】を計測すると、針の位置は40のあたりでした。しっかりと柔らかさが保たれており、氷上でも路面に密着しやすい理想的な状態です。

    【2023年製 ダンロップ社スタッドレスタイヤ】を計測

    一方、【2018年製 ダンロップ社スタッドレスタイヤ】を測定すると、針は赤いライン付近、65のあたりで停止しました。これはゴムが硬化しており、氷上・雪上ではグリップ力が大きく低下する危険な状態です。

    【2018年製 ダンロップ社スタッドレスタイヤ】を測定

    輪ゴムが時間とともに劣化して切れやすくなるように、タイヤのゴムも年数とともに弾力を失います。

    一般的にスタッドレスタイヤの寿命は3〜4年程度とされており、硬度計で硬化が確認できる場合は、性能が著しく落ちているサインとなります。雪道での安全を守るためにも、早めの交換がおすすめです。

    硬度計で分かる「タイヤ寿命」の目安

    硬度計で分かる「タイヤ寿命」の目安

    硬度計を使えば、スタッドレスタイヤの「見た目では分からない劣化」を数値で確認することが可能です。新品のころは柔らかいゴムでも、年数が経つにつれて徐々に硬化して、氷上性能が低下していきます。

    一般的には、ショアA硬度(デュロメーター表示)で数値が上がるほどゴムが硬くなり、性能も落ちていくでしょう。以下は、硬度計で測ったときの数値と寿命の目安です。

    測定硬度(ショアA) 状態の目安 氷雪路の体感 推奨対応
    45〜55 新品〜ほぼ新品 密着性が高く安心感◎ 継続使用(理想的)
    56〜60 良好(軽い硬化) 止まりは問題ないが余裕は減る 継続使用+定期測定
    61〜65 硬化進行 アイスで効きが落ち始める 交換検討(複合的に判断)
    66以上 硬化が顕著 低温で滑りやすい 早めに交換(使用非推奨)

    硬度計を使うと走行距離よりも正確にタイヤの「今の状態」を判断可能です。とくに60を超えたあたりから氷上性能は急激に落ちるため、数字をチェックして交換時期を見極めましょう。

    おすすめ硬度計3選

    ここからは、おすすめな3つの硬度計を解説していきます。

    1. BRIDGESTONE ゴム硬度計
    2. OBEST デジタル硬度計 A型
    3. Yosoo デジタルゴム硬度計

    1.BRIDGESTONE ゴム硬度計

    BRIDGESTONE ゴム硬度計

    参考:Amazon公式サイト

    ブリヂストンのゴム硬度計は、タイヤメーカーが出しているゴム硬度計なので、「タイヤ用途を想定している」という安心感があります。価格は13,000円〜と、コストとしてはやや高めかなという印象ですが、信頼性は抜群です。

    2.OBEST デジタル硬度計 A型

    おすすめ硬度計1.OBEST デジタル硬度計 A型

    参考:Amazon公式サイト

    コストパフォーマンスに優れたOBEST デジタル硬度計 A型は、誰でも簡単に使えるエントリーモデルです。デジタル表示で数値が即時に確認でき、測定値のホールド機能や平均値計算モードも搭載しています。

    A型ゴムの硬度を正確に測れるため、スタッドレスタイヤの硬化チェックにも最適です。軽量で携帯性も高く、自宅でのタイヤメンテナンスにぴったりでしょう。はじめて硬度計を使うドライバーでも安心して扱える、コスパ抜群の人気モデルです。

    3.Yosoo デジタルゴム硬度計

    おすすめ硬度計5選2.Yosoo デジタルゴム硬度計

    参考:Amazon公式サイト

    Yosoo デジタルゴム硬度計はコンパクトながらも高精度な測定が可能な人気モデルです。デジタル表示により数値の読み取りミスを防ぎ、操作もシンプルで初心者でも扱いやすい設計となっています。

    交換用プローブやキャリブレーション機能も備えており、長く使えるのも魅力です。スタッドレスタイヤの硬度チェックや、DIYでのゴム部品測定にも活用できます。手頃な価格で基本性能をしっかり押さえた、コスパ重視派におすすめの一台です。

    硬度の測定手順を詳しく解説

    硬度の測定手順を詳しく解説

    硬度計を用いて正しく測定するための手順をひとつずつ説明していきます。

    1. タイヤ表面を清掃する
    2. 平坦な場所にタイヤを置く
    3. ゴム硬度計を垂直に当て、2~3秒押し当てて値を読む
    4. 数か所測定して平均値を出す

    1.タイヤ表面を清掃する

    正確な硬度を測るためにはタイヤ表面の測定前の清掃が欠かせません。砂やホコリ、油分、泥汚れなどが残っていると、硬度計の針がしっかり当たらず誤測定の原因になります。乾いた布や中性洗剤を使って丁寧に汚れを落とし、水分を完全に乾かしてから測定をおこないましょう。

    とくに冬季は、融雪剤や塩分がゴムを硬化させることがあるため、細部まできれいに拭き取ることが大切です。清潔な表面が正確な数値を得るための第一歩になります。

    2.平坦な場所にタイヤを置く

    次に、タイヤを安定した平坦な場所に置いて測定の準備をします。傾いたり柔らかい地面に置いたまま測ると硬度計の圧力が均等に伝わらず、誤差の大きい数値が出てしまいます。

    コンクリートや木の板などの硬く水平な面の上で測定するのが理想的です。転がり防止のためにストッパーやブロックを当てると安全です。わずかな傾きや揺れでも結果に影響するため、安定性をしっかり確保してから計測を始めましょう。

    3.ゴム硬度計を垂直に当て、2~3秒押し当てて値を読む

    硬度計をタイヤのトレッド面に垂直に押し当て、一定の力で約2〜3秒キープします。力が弱すぎたり角度がずれると正しい数値が測定できません。デジタル式なら表示を、アナログ式なら針の位置を確認します。

    測定は室温付近(約20℃)でおこなうのが理想で、冷えたままだと硬度が高く出やすいです。焦らずゆっくり押し当て、針や数値が安定したタイミングで読み取ることが重要でしょう。

    4.数か所測定して平均値を出す

    タイヤのゴムは場所によって硬さが異なるため、1か所だけでは正確な判断ができません。トレッドの中央・外側・内側など、少なくとも3〜5か所を均等に測定して平均値を出しましょう。

    もし、特定の箇所だけ極端に高い数値が出た場合は部分的な硬化や劣化のサインです。複数回の測定を通して全体の傾向をつかむことで、タイヤの実際の状態をより正確に把握して、交換判断にも役立てられます。

    硬度測定時の注意点

    硬度測定時の注意点

    正しい硬度を測定するための注意点を3つ解説していきます。

    1. 気温10〜20℃で測定すると安定する
    2. トレッド中央を複数回測る
    3. 日差し直下や室温が高い場所は避ける
    4. 同じ条件で比較するのがポイント

    1.気温10〜20℃で測定すると安定する

    タイヤの硬度は温度に大きく影響を受けます。寒すぎるとゴムが硬化して、逆に高温では柔らかくなってしまうため、測定結果に誤差が出やすくなるでしょう。

    最も安定した数値を得るには、気温10〜20℃程度の環境で測定するのが理想的です。特に冬場の屋外や直射日光下では硬度が変化しやすいため、室内でタイヤを常温に戻してから計測すると、より正確なデータが得られます。

    2.トレッド中央を複数回測る

    タイヤのトレッド面は場所によって摩耗や硬化の度合いが異なるため、1点だけの測定では正確な判断ができません。もっとも荷重がかかる中央部分を中心に、複数の位置で測定して平均値を出すようにしましょう。

    内側や外側は温度や路面摩耗の影響を受けやすく、部分的に数値が高く出ることもあります。複数回測定することでタイヤ全体の状態を客観的に把握できるので、より信頼性の高い硬度データを得ることができるでしょう。

    3.日差し直下や室温が高い場所は避ける

    直射日光が当たる場所や高温のガレージなどでは、タイヤ表面温度が上がりすぎてしまい、正しい硬度を測定できません。特に黒いゴムは熱を吸収しやすく、表面温度が急上昇することで測定値が低く出る傾向にあります。

    測定前はできるだけ日陰や風通しの良い室内に置き、温度が安定してから計測するのが理想的です。環境を整えることで実際の路面条件に近い正確なデータが得られます。

    4.同じ条件で比較するのがポイント

    複数のタイヤを比較する場合や、使用年数による劣化を確認する場合は、必ず同じ条件下で測定することが重要です。気温・照明・測定面の硬さなどが異なると、わずかな差でも結果に影響します。

    例えば、新品と5年使用タイヤを比較する際も、室温・測定位置・押し当てる力を揃えることで、データの信頼性が大きく向上します。条件を統一することが正しい判断のための最も基本的なポイントです。

    硬度が上がったタイヤはどうなる?

    硬度が上がったタイヤはどうなる?

    スタッドレスタイヤのゴムは柔らかさを保つことで氷上や雪上にしっかり密着して、滑りを防ぐことが可能です。しかし、経年劣化や紫外線、熱、そして長期保管中の乾燥などによって硬度が上がると、ゴムが硬化して路面への追従性が著しく低下します。

    その結果、制動距離が延びて、発進時やカーブでスリップしやすくなるなど、安全性が大きく損なわれるでしょう。さらに、振動やロードノイズも増えて乗り心地も悪化します。見た目に溝が十分あっても硬度が高いタイヤは性能が大きく落ちているため、早めの交換が不可欠です。

    スタッドレスタイヤの硬度を保つ保管方法

    スタッドレスタイヤの硬度を保つ保管方法

    スタッドレスタイヤのゴムの硬さは、保管状況に大きく左右されます。硬度を長く適正に保つための保管方法のポイントを詳しく説明していきます。

    • ● 温度管理
    • ● 湿度管理
    • ● 直射日光の回避

    温度管理

    タイヤのゴムは温度変化に敏感で、高温や極端な寒さにさらされると硬度が上がりやすくなります。理想的な保管温度は10〜25℃程度で、夏場の倉庫や車内に放置すると急速に劣化が進むことが多いでしょう。

    特に直射日光の当たる場所や暖房機器の近くは避け、風通しの良い室内や日陰のガレージなどで一定の温度を保つことが大切です。安定した温度環境を維持することで、ゴムの柔軟性と密着性能を長く保てます。

    湿度管理

    湿度が高すぎるとカビや腐食の原因となり、逆に乾燥しすぎるとゴムの弾力が失われて硬化が進みます。スタッドレスタイヤの保管には、湿度40〜60%程度の環境が理想的です。

    コンクリートの床などに直接置かず、木製パレットやスタンドを使って床との接触を避けましょう。ビニール袋などで密閉する場合は、完全に密封せず少し空気を逃がして湿気をためないことがポイントです。

    直射日光の回避

    紫外線はタイヤの大敵で、長時間紫外線に当たるとゴム内部の化学結合が分解され、硬度上昇やひび割れの原因になります。屋外で保管する場合は必ず遮光カバーやブルーシートなどをかけて日光を遮断しましょう。

    屋内でも窓際など日差しが差し込む場所は避け、暗くて風通しの良いスペースに置くのが理想です。紫外線対策を徹底することで、スタッドレスタイヤの柔らかさと安全性能を長期間維持できます。

    まとめ

    まとめ

    本記事ではタイヤの「硬度」と「硬度計」についての基礎知識から測定手順、交換判断の目安を解説しました。

    スタッドレスタイヤは柔らかさが命で、硬度が上がると氷上性能や制動力が大きく低下します。硬度計を使用すれば、誰でも簡単にタイヤの状態を数値で把握可能です。

    もし、ご自身のタイヤの劣化が気になる方は、ぜひタイヤワールド館ベストにご来店ください。スタッフ一同心よりお待ちしております。

    2025年スタッドレス特集!

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    タイヤバルブの空気漏れは石鹸で確認できる!エア漏れの原因と状況別の対処法を紹介

    タイヤのエア漏れと聞くとクギが刺さったりしたパンクを思い浮かべますが、実はエア漏れには様々な原因があります。

    今回はエアが漏れる原因と対処法を解説していきたいと思います。そして原則エアが漏れている時は走行禁止です。
    パンク修理で対処できるものも走ってしまったことにより新品交換となってしまうからです。

    いざ!という時冷静に対処するためにぜひこちらの記事をご一読下さい。

    タイヤのエア漏れとは?パンクとの違い

    タイヤのエア漏れは自宅で確認方法できる

    タイヤの空気漏れ(エア漏れ・スローリーク)は、パンクとは異なり、タイヤの空気圧が徐々に低下する現象です。原因としては、バルブの劣化、タイヤとホイールの密着不良、異物の刺さりなどが考えられます。

    エア漏れの兆候を見逃したり、対処せずに放置してしまうと、燃費低下やハンドリング不良、タイヤ寿命の低下などが起こる可能性があります。

    影響 詳細
    燃費低下 空気圧不足でタイヤの転がり抵抗が増加し、燃費が悪化
    ハンドリング不良 低圧状態では、コーナリングや操舵性が低下し、安全性が損なわれる恐れがある
    タイヤ寿命の短縮 空気圧不足により、タイヤ内部のプライや構造ゴムに負担がかかり、ひび割れや耐久性低下が早まる可能性がある

    タイヤのエア漏れは自宅で確認できる

    タイヤのエア漏れは自宅で確認方法できる

    タイヤのエア漏れの確認は石鹸水や食器用洗剤をタイヤにかけることで、ご自宅で簡単に確認することができます。

    異物が刺さったり異物が抜けてどこからパンクしているか分からない!というときは石鹸水を使用することでエア漏れしているか確認が出来ます。

    空気が漏れていたら石鹸水がブクブクと泡立つので疑わしい箇所があったらお家の食器用洗剤を水で薄めてタイヤにかけてみてください。

    石鹸水を使ったエア漏れチェックの手順

    石鹸水を使ったエア漏れチェックの手順

    1. 石鹸水を用意する
    2. 全体に石鹸水を塗布
    3. 泡の発生を観察

    1.石鹸水を用意する

    「水:食器用洗剤 = 約20:1」程度で薄めた石鹸水を用意し、スプレーボトルなどに入れておきます。

    2.全体に石鹸水を塗布

    タイヤの表面だけでなく、ホイールとの接合部(ビード部)、バルブ周辺、リムの内側も丁寧にスプレーします。とくにエアバルブには集中的にスプレーしてみてください。

    >3.泡の発生を観察

    空気が漏れている場合、気泡が出てきます。泡が大きく早いほど、エア漏れが顕著ということで、小さな泡が連続する場合も、微小ながら確実に漏れています。

    漏れが見えにくいときは、その場で5~10秒ほど待つと泡が膨らむことがあります。

    主なエア漏れ4つの原因とその対処法

    主なエア漏れ4つの原因とその対処法

    空気漏れが起きる原因は様々ですが、主に以下の4つが挙げられます。それぞれの原因とその対処法についてご説明します。

    1. クギが刺さったことによるエア漏れ
    2. バルブの劣化によるエア漏れ
    3. ホイールからのエア漏れ

    1.クギが刺さったことによるエア漏れ

    石鹸水を使ったエア漏れチェックの手順

    1番多いエア漏れの原因が、クギによるパンクです。
    様々なパンク原因のお客様が来店されますがその中でも走行中に異物を踏んでしまいパンクをすることが一番多いです。

    その他にも縁石などに乗り上げる・ぶつける等でタイヤが裂けてしまうバーストも多数ありますが、やはり釘などの異物踏みが多いです。

    クギが刺さっているときの対処法

    クギなど異物の刺さりが原因でエア漏れが起きている場合、基本的には走行しないでください。なぜなら、タイヤが潰れた状態で走ると内部が削れ使用不可になりバーストする可能性もあります。

    ● スペアタイヤに交換する
    ● パンク修理キットで修理を行う
    ● 近くのお店で点検をしてもらう

    2.バルブの劣化によるエア漏れ

    バルブの劣化によるエア漏れ

    空気を注入するエアバルブの根元やバルブコアの劣化・不良も、主なエア漏れ原因の一つです。

    エアバルブはゴム製の物と金属製の物があります。

    ゴムバルブはその名の通りゴムで出来ており、3年~5年を経過すると様々なゴム製品と同じ様に、経年劣化によるヒビ割れが起こる可能性があります。ヒビ割れが発生すると空気が漏れる原因となります。

    金属バルブであれば大丈夫?

    一般的には金属製のバルブの方が耐久性が高く、ゴムバルブよりも交換頻度は少なく済みますが、根元のパッキンが劣化すると同様に空気が漏れるので、こちらもタイヤ交換の際の点検が重要になります。

    3.ホイールからのエア漏れ

    ホイールからのエア漏れ

    一般的には金属製のバルブの方が耐久性が高く、ゴムバルブよりも交換頻度は少なく済みますが、根元のパッキンが劣化すると同様に空気が漏れますので、こちらもタイヤ交換の際の点検等が重要になります。

    ● リム腐食によるエア漏れ
    ● リムの変形によるエア漏れ
    ● ホイールクラック(ひび割れ)によるエア漏れ

    リム腐食によるエア漏れ

    リム腐食によるエア漏れ

    アルミや鉄ホイールの塗装下で湿気や塩分により錆・酸化が進むと、ビード面に凹凸(ピット)が生じ密閉性が損なわれます。その結果、石鹸水検査で泡が発生し、エア漏れを引き起こします。腐食箇所はスチールブラシや耐水ペーパーで研磨し、エポキシシーラーを塗ることで修復可能と報告されています

    現在の乗用車用タイヤはほぼ全てチューブレスタイヤです。そしてタイヤホイールはタイヤのビード部(内側の淵)とホイールの淵が密着して密閉される構造になっています。そして乗用車用ホイールは鉄やアルミ製の物が多いですが、いずれも金属で空気に触れると腐食(サビ)が発生します。

    それを防ぐために塗装しているホイールが多いですが、どんなに気を付けても長期間使用していくうちに目に見えない細かい傷が付いてしまいます。その細かい傷から徐々に水分が入り込み金属部に届くと錆びて塗装を剝がしてしまったり凹凸を作り、空気漏れが発生する場合があります。

    この場合、再塗装か新品ホイールへの交換が必要になりますが、
    再塗装はそれなりの費用と時間がかかる為、新品ホイールの購入を検討頂くケースが多いです。

    また、縁石などに乗り上げてしまい、その衝撃でホイールリムが変形してしまった場合も同様に空気漏れの原因となり、補修にはそれなりの費用が掛かる為、場合によってはホイール交換をご検討頂きます。

    リムの変形によるエア漏れ

    縁石への接触や大きな段差を乗り越えた際、ホイールリムがわずかに歪むと、タイヤのビードとリム面の密着性が低下し、スローパンクにつながります。

    運転中にハンドルの振動や異音を感じる、頻繁に空気圧が低下する場合は、リムの歪みが原因の可能性があります。専門店では冷間矯正で修復する例もあります 。

    ホイールクラック(ひび割れ)によるエア漏れ

    こちらはかなりまれな原因ですが、強度不足で走行中にヒビが入ってしまったり、製品不良で非常に小さいクラック(ヒビ)やピンホールがあるホイールの場合、そのヒビや穴から空気が漏れてしまう事があります。

    溶接による修復が可能なケースもありますが安全性を考慮し、ホイール交換することをおすすめします。

    エア漏れあり・エア漏れなし|状況別の対処法

    リム腐食によるエア漏れ

    空気漏れがある場合は走行せずに応急処置、・空気漏れはないが異物刺さりがある場合は抜かずに専門店に持ち込むようにしましょう。

    状況 対応
    エア漏れあり スペアタイヤや修理キットで応急対応し、ただちに交換または専門店で修理する
    エア漏れなし(でも異物あり) 異物は抜かずに、専門店に持ち込み点検・必要なら修理をする

    エアが漏れている場合

    釘が刺さったタイヤ

    タイヤにエア漏れが確認されたら、まずはスペアタイヤへ交換するかパンク修理キットで仮補修しましょう。修理キットにはプラグやリーマーが含まれ、穴をふさぎながら空気を補充できます。

    ただしこれは一時的な応急処置であり、安全な走行状態を確保した後は、なるべく早く専門店で完全な修理またはタイヤ交換を行いましょう。

    エアが漏れていない場合

    釘が刺さったタイヤ

    走行中に異物(釘やビスなど)が刺さっていても、エア漏れがなければすぐに抜かないよう注意が必要です。異物除去の瞬間に密閉性が失われ、急に空気が抜ける可能性があります。

    発見したらそのままにして、安全な場所まで走行し、近くの整備工場やガソリンスタンドなどで点検・修理を依頼しましょう。

    修理ができないタイヤの特徴

    修理ができないタイヤの特徴

    一般的に、パンク補修ができる条件は以下の3点です。

    ● 直径6mm以下の穴
    ● 箇所はトレッド面中央限定かつ最大2箇所まで
    ● 2箇所以上の場合は穴同士の間隔が40cm以上

    ※当店では安全担保の面から1ヵ所までの補修とさせて頂いております。

    以上、3点の基準を満たした上で、タイヤにダメージがなければ可能と言われておりますが、以下の条件に当てはまる場合は修理不可となります。

    側面(サイドウォール)やリム端での損傷は修理不可

    サイドウォールは走行中に大きく変形する箇所のため、内部構造が脆くなっており、補修しても耐久性を保てないので、即交換が必須です。

    また、トレッド中央以外の部分(リム側やショルダー部)に傷がある場合も修理不可とされ、新品交換が推奨されます。

    【修理不可となる破損箇所】
    ● トレッド面の端の方への異物刺さりやサイドウォールの穴・亀裂・損傷がある
    ● 空気が抜けた状態で走行した場合のサイドウォールの引きずり痕や縁石等への乗り上げによる損傷(※サイドウォール内部の損傷がある場合)
    ● トレッド中央以外の破損

    タイヤの空気漏れを見逃さないための3つのポイント

    タイヤの空気漏れを見逃さないための3つのポイント

    タイヤの空気漏れを見逃さないために、以下のポイントを抑えておきましょう。

    1. TPMS(空気圧警告灯)を見逃さない
    2. 月に1回、目視&聴診による点検をする
    3. 空気圧は正確に・冷間で確認する

    1.TPMS(空気圧警告灯)を見逃さない

    ダッシュボードに表示されるTPMS警告灯が点灯したら、即時チェックが必要です。通常、約5psi以上の減圧で警告が出るため、日常的な空気圧低下の兆候を逃さず、早期発見につながります。

    日本では、2017年頃からTPMSの新車搭載が一般化されています。2025年2月に433MHz帯によるTPMSの技術基準が法規で義務化されており、ほとんどの新車に搭載されています。

    2.月に1回、目視&聴診による点検をする

    月に1回程度、タイヤの溝・側面・バルブ周辺にひび割れや異物がないかチェックしましょう。エア漏れがあれば、近づいて耳を澄ませたり手で触れて「シュー」っという音や空気感を感じ取れることもあります。

    3.空気圧は正確に・冷間で確認

    エア漏れをしている場合、徐々に空気が抜けていくため、空気圧が低下しています。定期的に空気圧をチェックし、適切な空気圧を維持することが大切です。

    空気圧は冷間状態(走行前)のタイヤで空気圧を測るのが基本です。気温変化にも影響を受けるので、季節の変わり目や出発前に必ず確認することが安全管理のカギです。

    タイヤと空気圧のチェックをして安心なドライブを!

    タイヤの空気漏れを見逃さないようにしよう

    今回は主なパンクの原因や確認方法などをご紹介致しました。本記事をまとめはこちらです。

    ● エア漏れがあるかどうかは石鹸水をかけて泡が発生するかどうかで確認できる
    ● エア漏れがあった場合、走行せずに応急処置をする
    ● くぎなどの異物があった場合は抜かずに近くの専門店へ

    みなさんも安心・安全なドライブを楽しめる様にタイヤ・ホイールの点検をしてみてくださいね。

    西多賀店
    西多賀店
    TEL: 022-398-3801
    住所:仙台市太白区泉崎2-23-17
    アクセス:仙台国道286号線沿い
    営業時間:10:00~19:00
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    タイヤの基礎知識 ライターチーム タイヤ交換

    【使用限界】タイヤのカーカスが見えると危険|放置するリスクや応急処置を紹介

    カーカスとは、タイヤの使用限界を超えたときに見えるワイヤーのことです。カーカスが見えているタイヤはいつバーストしても不思議ではなく、大変危険な状態です。

    「タイヤにワイヤーが見えているけど大丈夫だろう」
    「まだ使えるし急な出費は避けたい…」

    上記のように、カーカスが見えたタイヤをそのまま使い続けているという状況はありませんか?カーカスが見えるタイヤを放置すると、重大な事故を引き起こす可能性があります。そこでこの記事では、カーカスが見えたタイヤを放置するリスクや応急処置を紹介します。

    タイヤは車両が地面と接触している唯一の部品です。そのため、タイヤには自分の命を預けているとも言えます。使用限界を超えたタイヤの危険性を理解し、最悪の状況を防ぐための対策を講じましょう。

    カーカスが見えているタイヤは使用しないこと

    カーカスが見えているタイヤは使用しないこと

    カーカスが現れたタイヤは使用しないようにしましょう。カーカスが見えたタイヤは強度が低下しており、非常に危険な状態です。

    通常、タイヤは車の速度に比例して負荷が増加します。しかし、カーカスが見えたタイヤは強度が低下しているため、高速道路だけでなく一般道でもバーストの危険があり、命に危険を及ぼす可能性があります。

    たとえカーカスが見えていなくても、ピンチカットが発生しているタイヤも同様です。ピンチカットは内部のカーカスが切れ、タイヤにコブが現れている状態のことです。

    そのため、カーカスが見えている・ピンチカットが発生しているタイヤは使用を中止し、至急交換しましょう。

    関連記事:【小さくても危険】タイヤのピンチカットとは?原因や対処法を紹介

    タイヤは4層構造でできている

    タイヤは4層構造でできている

    引用:ダンロップ

    タイヤはゴムだけでできていると思われがちですが、実は複雑でさまざまな素材が使われています。タイヤの構造を知れば、カーカスが見えたタイヤの危険性が具体的に理解できるでしょう。

    タイヤの内部構造

    部品名 説明
    ビードワイヤー スチールワイヤー(鋼線)を束ねてゴムで被覆したリング状の補強部材。カーカスコードの引っ張りを受け止めてリムに固定する役目を担っています。
    カーカス タイヤの骨格を形成するゴムで被覆したコード層の部分。荷重や衝撃、空気圧などに耐える仕組みを有しています。
    インナーライナー チューブレスタイヤの内面に貼り付けられるゴム層の部分。気密保持性を確保する役割を果たします。
    ベルト ラジアルタイヤに配されるトレッドとカーカスのあいだのコード層。カーカスを締めつけて、トレッドの剛性を高める役割を果たします。

    引用:ダンロップ

    カーカスは4層構造のうち中から2番目の層であり、荷重や衝撃、空気圧を支えるコード層です。カーカスが見えていると、外的要因により劣化していくため、バーストが起きやすくなります。

    そのため、カーカスはタイヤにとって重要な役割を果たしているといえるでしょう。

    タイヤのカーカスが見える状態は危険

    タイヤのカーカスが見える状態は危険

    カーカスが見えているタイヤをそのまま使用するリスクは、以下の通りです。

    ● いつバーストするかわからない
    ● 車検に通らない
    ● タイヤの機能を果たせない

    カーカスが露出したタイヤを使い続けるメリットはありません。カーカスが見えたら、迷わずに至急交換しましょう。

    いつバーストするかわからない

    カーカスが見えたタイヤは、いつバーストするかわかりません。カーカスは荷重や衝撃、空気圧を支える重要なコード層なので、露出していると損傷するリスクがあるからです。

    カーカスが見えた状態で走行していると小石や雨など、本来カーカスに触れないものが触れるようになります。外的要因によってカーカスが破損すると、タイヤの空気圧を保持できなくなり、バーストします。

    カーカスが見えたタイヤはいつ爆発するかわからない爆弾のようなものなので、早急に交換しましょう。

    車検に通らない

    カーカスが見えているタイヤは車検に通りません。車検のタイヤに関する基準は、以下のように道路運送車両法に記載されています。

    亀裂、コード層の露出等著しい破損のないものであること。


    引用:道路運送車両法

    カーカスはコード層に該当するため、安全なタイヤとは判断されず、車検に通りません。他にも、スリップサインやピンチカットがでているタイヤも同様です。

    カーカスが見えたタイヤは、車検時に必ず交換しないといけません。早めにタイヤを交換して、不安なくドライブできるようにしましょう。

    関連記事:【危険?】車検に通らないタイヤの特徴5選!車検に通るタイヤの管理方法も解説

    タイヤの機能を果たせない

    トレッド面にカーカスが見えている場合は、タイヤとしての機能を発揮できません。タイヤの溝がないとグリップ力や排水性が悪くなり、ブレーキが効かなくなる恐れがあります。

    また、制動距離が伸びたりハイドロプレーニング現象が起きたりと、車の操作に影響することもあるため、危険な状態だといえます。とくにサイドウォールやショルダー部はカーカスが見えやすく、車体の内側に露出していると発見が遅れてしまいがちです。

    タイヤの異常を早く見つけるには、定期的なタイヤローテーションがおすすめです。タイヤローテーションすれば偏摩耗を防止でき、タイヤの異常を早く見つけられるでしょう。

    応急処置は?カーカスが見えたタイヤの対処法

    応急処置は?カーカスが見えたタイヤの対処法

    カーカスが見えたとき、タイヤ本体に施す応急処置はありません。タイヤはのちに交換しないといけませんが、出先でカーカスが見えているのを発見した場合の対処法を紹介します。

    ● 自走が不安ならレッカーを呼ぶ
    ● スペアタイヤに交換する

    昨今、スペアタイヤではなくパンク修理キットを積んでいる車が主流になってきました。しかし、カーカスが見えたタイヤや、サイドウォールに損傷が発生したタイヤはパンク修理キットでは対応できません。

    カーカスが見えたタイヤの対処法を知り、いざというときに対応できるようにしておきましょう。

    自走が不安ならレッカーを呼ぶ

    カーカスが見えたタイヤでの自走が不安な場合は、レッカーを呼びましょう。カーカスが見えたタイヤはバーストのリスクがあり、10km走行できるか1kmしか走行できないのか外見では判断できません。

    レッカーは任意保険のロードサービスに付帯している場合があります。条件によっては、保険会社が指定する修理工場まで無料でレッカーしてくれることもあるため、一度確認しておくのがおすすめです。

    ただ、レッカーは到着に時間を要する場合が多いため、所有する車にスペアタイヤが積んであるなら自分で交換するほうが早いでしょう。

    スペアタイヤに交換する

    スペアタイヤを積んでいる場合は自分で交換し、タイヤ交換店へ向かうのが安全でもっともスムーズです。タイヤ交換作業に慣れている方なら、1本15分程度で終わらせられます。

    ただ、最近の車はスペアタイヤではなくパンク修理キットのみを積んでいる車が多くなっています。パンク修理キットではカーカスが見えたタイヤには対応できないため、所有する車にスペアタイヤが積んであるのか確認しておきましょう。

    【タイヤの場所別】カーカスが露出する原因

    【タイヤの場所別】カーカスが露出する原因

    カーカスが露出する原因はタイヤの場所によって異なります。それぞれの原因は以下の通りです。

    ● トレッド面のカーカス露出は摩耗が原因
    ● 側面のカーカス露出は空気圧不足が原因

    カーカスが見える原因はひとつではないので、それぞれの場所の原因を知り、的確に対処しましょう。

    トレッド面のカーカス露出は摩耗が原因

    トレッド面にカーカスが見えている場合は、摩耗が原因です。スリップサインが現れていたにもかかわらず使用し続けると、カーカスが露出します。

    一方で、トレッド面は均一に摩耗するわけではありません。駆動方式や取付位置によって摩耗しやすい場所があり、トレッド面のセンター部分やショルダー部分が偏って摩耗します。これを偏摩耗といい、偏摩耗が進むと、タイヤの寿命より早くカーカスが見えてしまいます。

    カーカスは一部分でも見えると危険が伴うので、タイヤの溝がまだ残っていても交換が必要です。

    側面のカーカス露出は空気圧不足が原因

    タイヤ側面にカーカスが見える原因は、空気圧不足や側面をぶつけたときの衝撃です。タイヤ側面にはベルトと呼ばれる金属製の板がないため、トレッド面より衝撃に弱い傾向があります。

    そのため、空気圧不足によりタイヤ側面が膨らんだり、縁石にぶつけたりするとカーカスが露出することがあります。また、タイヤ内部でカーカスが破損したときに発生するピンチカットにも注意しましょう。

    カーカスを露出させないために定期的な点検が大事

    カーカスを露出させないために定期的な点検が大事

    トレッド面、側面にカーカスを露出させないためにも、定期的にタイヤの点検をしましょう。カーカスの露出を防止するには、以下の点検・対策がおすすめです。

    1. タイヤローテーション
    2. 月に一回の空気圧点検
    3. 安全運転
    4. 定期的なタイヤ交換

    定期的に点検すればカーカスの露出だけでなくさまざまなトラブルを回避でき、同じタイヤを長く使えるでしょう。

    1.タイヤローテーション

    タイヤの偏摩耗によるカーカスの露出を防止するには、タイヤローテーションがおすすめです。ローテーションすることでタイヤの偏摩耗を防止しつつ、溝を均一に使えるので寿命を伸ばす効果もあります。

    たとえば、FF車は前輪のタイヤが摩耗しやすいため、定期的に後ろと交換すれば4本が均一に摩耗していきます。また、タイヤローテーションは約5,000km〜1万km走行で行うのが理想です。

    タイヤローテーションの費用は約2,000円〜5,000円です。工具があれば自分でも作業できるので定期的に行いましょう。

    関連記事:タイヤローテーションは長持ちの秘訣!スペアタイヤや4WDについても解説

    2.月に一回の空気圧点検

    月に一回の空気圧点検で、タイヤ側面のカーカス露出を防止できます。空気圧が不足すると車の荷重により側面が膨らみ、カーカスに負荷がかかってしまいます。そのまま気づかずに放置すると、最悪の場合カーカスが切れ、バーストすることもあるでしょう。

    タイヤの空気圧を適正に保っておけばカーカスの露出を防げるだけでなく、燃費の向上にもつながります。空気圧は高すぎても低すぎてもよくないため、月に一回はガソリンスタンドで点検してもらいましょう。一声かければ、無料で点検してもらえます。

    関連記事:車の空気圧を確認する方法|適正な値を計測する6つのコツも紹介

    3.安全運転

    「急」がつく運転は、タイヤの劣化を早める原因です。急カーブや急発進、急ハンドルはタイヤが変形するため、側面に負担がかかります。

    たとえば、減速せずに左に曲がると右方向に遠心力が働くため、右タイヤに荷重がかかり、側面が膨らみます。側面が膨らんでいる状態はタイヤに負荷がかかっているため、急カーブを繰り返しているとカーカスが損傷し、バーストする可能性もあるでしょう。

    日頃から安全運転を心がければトラブル回避だけでなく、燃費の向上や精神の安定にもつながります。

    4.定期的なタイヤ交換

    タイヤの寿命にもとづいて定期的に交換すると、カーカスだけでなくさまざまなトラブルを防止できるでしょう。

    タイヤの寿命は3年〜5年とされており、メーカーも使用から5年が経過したタイヤはプロによる点検を推奨しています。また、製造から10年経過したタイヤは見た目に問題がなくてもゴムが劣化しているため、交換がおすすめです。

    中には「いつタイヤを購入したかわからない」「中古車だからタイヤの交換時期が不明」という方もいるでしょう。タイヤの側面には製造年が記載されているので、一度確認してみてください。

    関連記事:【夏タイヤの寿命はどれくらい?長く使い続けるコツを5つ紹介】

    カーカスが見えたタイヤの交換はベストにおまかせ

    カーカスが見えたタイヤの交換はベストにおまかせ

    カーカスが見えたタイヤの交換はベストにおまかせください。ベストには全国に約4,000の提携店舗があり、オンラインでタイヤの購入から交換予約まで完結します。購入したタイヤは取付店舗へ直送するため、タイヤの受け取りや一時的な保管は必要ありません。

    また、タイヤはオンラインで購入するほうが安い傾向にあります。かといって、ネットで購入したタイヤを持ち込むと工賃が高くなるので、結局「ネットで購入した意味がなかった」となりかねません。

    しかし、ベストのタイヤ交換なら「タイヤはネット価格」「工賃は通常通り」なので、実店舗とオンラインのいいとこ取りをしたサービスだといえます。

    自宅近くの提携店舗はすぐに検索できるので、気軽に探してみてください。

    全国約4,000店の提携店!ベストのタイヤ交換

    全国どこでも約4,000店の提携店!ベストのタイヤ交換

    タイヤのカーカスが見える前にタイヤを交換しよう

    タイヤのカーカスが見える前にタイヤを交換しよう

    カーカスは使用限界を超えたときに現れます。カーカスが見えてからタイヤ交換では遅いので、カーカスが見える前に交換しましょう。交換の目安は、タイヤの寿命といわれている3〜5年を目安にするのがおすすめです。

    カーカスが見えたタイヤは、いつバーストしても不思議ではありません。そのため、カーカスの露出を見つけたら、走行は控えて早急にタイヤ交換してください。自走が心配であれば、任意保険に付帯しているロードサービスを利用するといいでしょう。

    カーカスは、タイヤの荷重や空気圧を支える重要なコード層です。タイヤのカーカスが見えているのを発見したら、すぐに交換してください。

    全国約4,000店の提携店!ベストのタイヤ交換

    全国どこでも約4,000店の提携店!ベストのタイヤ交換

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    人気のホワイトレタータイヤとは?オススメや似合う車種を紹介

    タイヤの側面の文字が白くなっているホワイトレタータイヤ。ドレスアップアイテムとしても人気ですが、「どれを選べばいいのかわからない…」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

    タイヤは頻繁に交換する部品ではないので、車に合ったものや自分好みのものを選びたいですよね。

    本記事では、オススメのホワイトレタータイヤを5つ紹介します。メンテナンス方法やよくある質問もお伝えするので、不安に思うことなくタイヤを選べますよ。

    ホワイトレタータイヤが似合う人気車種もあわせて解説します。ホワイトレタータイヤが気になっている人は、ぜひ参考にしてみてください。

    ホワイトレタータイヤとは?

    ホワイトレタータイヤとは?

    ホワイトレタータイヤとは、タイヤの側面にあるメーカー名やタイヤ名が白い文字で記されているタイヤのことです。

    黒いタイヤに白い文字が浮き出ているので、見た目がおしゃれになり迫力のある足元を演出できます。

    これまではクロスカントリー車やアウトドア車が主流でしたが、最近ではSUV車やコンパクトカーなど国産車にも人気が出てきました。

    それにともない、オフロードタイヤやスポーツタイヤだけでなく、幅広い種類のタイヤに設定が増えている傾向にあります。
    そんなホワイトレタータイヤについて、なぜ白いのか、どういった効果があるのかを詳しく解説します。

    ● 白い部分は塗料ではなくゴムの色
    ● 足元をおしゃれにドレスアップ

    白い部分は塗料ではなくゴムの色

    ホワイトレターの白い部分は、ゴムの色です。黒いタイヤの上から白い塗料を塗り重ねているわけではありません。
    製造するときにタイヤの側面に白いゴムをはさみ込み、完成してから表面の黒いゴムを削ることで白い文字になるようにしています。

    本来、タイヤの色は黒ではなく白でした。タイヤが黒いのはカーボンが加えられているからです。カーボンを加えるとゴムの強度が急激に高まり、タイヤとしての性能を発揮しやすくなります。

    文字は白くてもタイヤと同じゴムなので、塗料のように剥がれてくる心配はありません。ひび割れを起こす可能性も低いでしょう。

    足元をおしゃれにドレスアップ

    ホワイトレタータイヤは、さまざまなスタイルでおしゃれな足元を楽しめるアイテムです。

    相性が良い車種は、やはりSUV車でしょう。最近では定番のドレスアップになりつつあります。SUV車は扁平率が高いタイヤ(タイヤの黒いゴムの面積が広い)をはくので、白い文字がはっきりとわかり、ホワイトレターを強調できます。

    足回りにインパクトをもたせ、タイヤのロゴを目立たせるのにピッタリです。

    また、ミニバンや軽トラックにもオススメです。ノーマル車にはくだけでも十分おしゃれですが、ほかのカスタマイズとあわせることでより個性を発揮できます。

    ホワイトレタータイヤは、さまざまなスタイルでおしゃれな足元を楽しめるアイテムです。

    オススメ!ホワイトレタータイヤ5選

    オススメ!ホワイトレタータイヤ5選

    オススメのホワイトレタータイヤを5つ紹介します。

    ● トーヨータイヤ OPEN COUNTRY A/T Ⅲ
    ● グッドイヤー EAGLE #1 NASCAR
    ● BFGOODRICH ALL TERRAIN T/A KO2
    ● FALKEN W11
    ● ヨコハマ PARADA PA03

    あなたにピッタリのホワイトレタータイヤが見つかりますよ!それぞれ解説します。

    トーヨータイヤ OPEN COUNTRY A/T Ⅲ

    トーヨータイヤ OPEN COUNTRY A/T Ⅲ

    トーヨータイヤ公式サイトへ

    トーヨータイヤのOPEN COUNTRY A/T Ⅲ (オープンカントリー・エーティースリー)は、舗装路(オンロード)にも未舗装路(オフロード)にも対応している、全地形タイヤ(オールテレーンタイヤ)です。さまざまな地形、気象状況でも走り抜けます。

    SUV車やクロスカントリー車にオススメで、ホワイトレターはゴツゴツした足回りのアクセントになります。

    おしゃれな印象はもちろん、オールマイティーな性能を求める人にオススメです。

    グッドイヤー EAGLE #1 NASCAR

    グッドイヤー EAGLE #1 NASCAR

    グッドイヤー公式サイトへ

    グッドイヤーのEAGLE #1 NASCAR(イーグル ナンバーワン ナスカー)は、アメリカンレーシングイメージのホワイトレタータイヤです。バンタイプやライトトラック用のドレスアップタイヤとして販売されています。

    ミニバン用のタイヤ「EAGLE RV-S ECO」で採用されているパターンを受け継いだトレッドデザインで、ワンボックスカーによくあるふらつきや偏摩耗を軽減しています。

    低車外音タイヤ(走行中タイヤが車外に発する騒音が一定基準以下のタイヤ)に設定されているのもポイントです。

    走行中のふらつきや騒音が気になる人にオススメです。

    BFGOODRICH ALL TERRAIN T/A KO2

    BFGOODRICH ALL TERRAIN T/A KO2

    BFグッドリッチ公式サイトへ

    BFGOODRICHとALL TERRAIN T/A KO2(オールテレーンT/A KO2)は、本格的なオフロードの走行からドレスアップまで、幅広い車種に対応しているタイヤです。

    アメリカのレースで培った技術をふんだんに盛り込み、オフロード走行時のショルダーブロックの裂け割れを抑え、外傷によるタイヤへのダメージを少なくしています。

    インパクトのあるショルダーデザインにも、高いドレスアップ効果が期待できます。

    また、日本で有名なクルマのSNSサイト「みんカラ」が実施しているパーツオブザイヤーでは、「2023タイヤ SUV/4×4部門 年間大賞1位」を獲得するなど、注目のホワイトレタータイヤです。

    FALKEN W11

    FALKEN W11

    ファルケン公式サイトへ

    FALKENの W11(ダブリューイチイチ)は、バン用のドレスアップタイヤです。見栄え良く彩られたホワイトレターのデザインは、ワンボックスカーの足元をおしゃれに演出します。

    高荷重に対応しているのはもちろん、ゴムに柔軟さをもたせることで安定性や路面との密着度が高まり、濡れた路面でのグッと踏ん張る力がアップしています。

    また、バンタイプの車両によく見られるカーブを曲がるときのふらつきを軽減。ハンドリング性能も高めています。

    ワンボックスカーのドレスアップに最適のホワイトレタータイヤです。

    ヨコハマ PARADA PA03

    ヨコハマ PARADA PA03

    ヨコハマ公式サイトへ

    ヨコハマの PARADA PA03(パラダ・ピーエーゼロサン)は、小型トラックやバン用のホワイトレタータイヤです。

    グラデーションデザインを採用し、シンプルでもおしゃれに印象づけます。ホワイトレターの部分をタイヤ側面に4か所置くことで、ドレスアップ効果を高めます。

    走行中の騒音やタイヤの偏摩耗を抑えるパターンデザインを採用し、おしゃれを楽しみながら安定して走行できるでしょう。

    ホワイトレターが似合う人気車種

    ホワイトレタータイヤは、幅広い車種でドレスアップが可能です。その中でも、とくに似合う人気車種を2種類紹介します。

    ● ハイエース
    ● ジムニー

    1つずつ解説します。

    ハイエース

    ハイエース

    ハイエースは、ホワイトレタータイヤが良く似合う車種です。四角い形をおしゃれに見せて、タイヤの存在感を強調します。
    ドレスアップには敬遠されがちな扁平率の高いタイヤでも、ホワイトレタータイヤを装着することで、新たな魅力を発揮します。

    シンプルなボディにドレスアップされた足元で、ハイエースの印象を一新してくれるでしょう。

    ハイエースの装着画像へ

    関連記事:ハイエースにホワイトレタータイヤってかっこいい!車検も通る、夏タイヤ特集

    ジムニー

    ジムニー

    ホワイトレタータイヤは、ジムニーとも相性バツグンです。SUV車のゴツゴツした雰囲気を、白い文字でキュッと引き締めます。
    オフロードタイヤのロゴを強調する意味でも、ホワイトレターが好まれる印象です。遊び心があり個性的なジムニーには、ピッタリのタイヤだといえるでしょう。

    ジムニーの装着画像へ

    関連記事:ジムニー・ジムニーシエラホワイトレターで注目度アップ!

    ホワイトレタータイヤのメンテナンス方法

    ホワイトレタータイヤのメンテナンス方法

    ホワイトレタータイヤのメンテナンス方法について解説します。基本は普通のタイヤと変わりませんが、ホワイトレターならではのお手入れもあるので、しっかり理解しておきましょう。

    ● 汚れを落とす方法
    ● 保管方法

    1つずつ解説します。

    汚れを落とす方法

    ホワイトレターは長年使用していると、白い文字がくすみ、茶色くなってくることがあります。これは、タイヤのひび割れや劣化を防止する保護剤の油分が染み出し、変色するためです。

    真っ黒のタイヤでも起こることですが、ホワイトレターの場合、どうしても悪目立ちしてしまいます。見栄え良く保つためにも、お手入れして汚れを落としましょう。

    汚れを落とす方法はいくつかあります。すぐにできそうなものから試してみてください。


    ● 水をかけてスポンジやスチールウールで優しく擦る
    ● 中性洗剤を使って擦る
    ● 専用のクリーナーを使う
    ● パーツクリーナーで代用する

    パーツクリーナーはやりすぎるとタイヤの油分を余分に落としてしまうので、注意が必要です。
    タイヤを傷つける素材を使ったり、汚れが落ちにくいからと強く擦ったりするのはやめましょう。タイヤの寿命を縮めてしまっては意味がないので、メンテナンスはできるだけ優しく行ってください。

    保管方法

    ホワイトレタータイヤの保管方法は、基本は黒いタイヤと同じですが、ひとつだけ注意点があります。それは、ホワイトレターの白い部分が、ほかのタイヤの黒い部分に干渉しないようにすることです。

    黒い部分に白い文字が接触したまま保管してしまうと、黒いタイヤに色移りしたり、白い部分が変色したりする可能性があります。

    横積みで保管する場合は、段ボールなどの緩衝材をはさむ、1本ずつ袋に入れるなどの工夫をしましょう。

    ホワイトレタータイヤのよくある質問

    ホワイトレタータイヤのよくある質問

    ホワイトレタータイヤについて、よくある質問をまとめました。

    1. スタッドレスタイヤにもありますか?
    2. サイズ展開は豊富ですか?
    3. 新品のホワイトレターが青いのはなぜですか?
    4. ブラックレターをホワイトレターにできますか?

    安心してホワイトレタータイヤを選ぶためにも、ぜひチェックしてくださいね!
    1つずつ解説します。

    1.スタッドレスタイヤにもありますか?

    スタッドレスタイヤにも、ホワイトレタータイヤはあります。 せっかくドレスアップを楽しむのなら、1年を通しておしゃれな足元を演出したいですよね。

    ホイールとセットで販売されていることもあるので、ぜひあなたの車に合うものを装着してください。

    ハイエースオーナーの人は、下記の記事もチェックしてみてくださいね!

    関連記事:【ハイエース】ホワイトレターのスタッドレスを履きたい!

    2.サイズ展開は豊富ですか?

    サイズ展開はメーカーによって異なります。

    たとえば、トーヨータイヤのOPEN COUNTRY A/T Ⅲの場合だと、サイズ展開は15インチ〜20インチまで設定があります。

    しかし、ヨコハマの PARADA PA03 では、14インチ〜18インチの設定です。メーカーやタイヤの種類によってサイズ展開は変わってくるので、車や環境に合った性能を選び、その中でサイズが合うものを選ぶと良いでしょう。

    3.新品のホワイトレターが青いのはなぜですか?

    新品のホワイトレタータイヤが青いのは、傷がつかないように保護剤を塗布しているためです。 不良品ではないので、安心してくださいね。

    落とし方も簡単で、水やぬるま湯をかけてスポンジで優しく擦ればOKです。海外製のものや時間がたってしまったタイヤは、水だけでは落ちにくいこともあります。その場合は、洗車用の洗剤や中性洗剤を使って擦ると落ちるでしょう。

    また、高圧洗浄機を使うことはオススメしません。タイヤの表面を傷つけてしまう可能性があるので、できるだけ優しく落とすようにしてください。

    4.ブラックレターをホワイトレターにできますか?

    黒いタイヤをホワイトレタータイヤに見せることは可能です。 方法は以下の手順で行います。

    1. タイヤを洗浄する
    2. 乾いたら脱脂する
    3. タイヤマーカーで文字を塗る
    4. 乾燥させる

    タイヤマーカーを使う方法以外にも、ステッカーを貼って自作することもできます。
    しかし、ホワイトレタータイヤに比べて耐久性は高くありません。汚れたり消えたりするので、頻繁に塗りなおす必要があるでしょう。

    また、見栄えの良さも本物のホワイトレタータイヤと比べると劣ります。タイヤは交換頻度の高い部品ではないからこそ、自作よりも本物を購入するほうがオススメです。

    ホワイトレタータイヤの購入はタイヤワールド館ベストへ!

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    ホワイトレタータイヤは、車の足回りを華やかに見せてくれる素晴らしいドレスアップアイテムです。黒いタイヤに白い文字が良く映えるので、印象をがらりと変えてくれます。

    とくにSUV車に似合うタイヤですが、最近では幅広い車種にも人気です。あなたの車にも、ホワイトレタータイヤを装着してドレスアップを楽しんでください!

    タイヤワールド館ベストでも、ホワイトレタータイヤを取り扱っております。気になる方は、ぜひ一度チェックしてみてくださいね。