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    タイヤ幅を狭く変更するとどうなる?注意点やメリット・デメリットも併せて解説

    タイヤの幅を広くすると、車に迫力が出ます。そのため、カスタムする際はタイヤの幅を広くするのが一般的です。では、反対にタイヤの幅を狭くするとどうなるのでしょうか?

    タイヤの幅を狭くすると接地面積が減り、滑りやすい路面でのグリップ力が強くなります。タイヤの幅を変更すると見た目だけでなく、走行面にも影響が出るでしょう。

    そこで当記事では、幅を変更したときのメリット・デメリットや、違反にならないタイヤの特徴を解説しています。

    タイヤだけに限らず、車をカスタムするときは違反にならないよう、注意点や違反になる基準を知っておきましょう。違反にならない範囲を理解しておけば、タイヤの幅を変更してから整備不良で切符を切られてしまうことはないでしょう。

    タイヤの幅を狭くすると滑りにくくなる

    タイヤの幅を狭くすると滑りにくくなる

    タイヤの幅を狭くすると接地面積が減り、滑りにくくなります。そのため、スタッドレスタイヤはインチダウンし、夏タイヤは見た目を考慮して純正サイズかインチアップする方もいます。

    また、接地面積が減るとタイヤの転がり抵抗も減るため、燃費の向上にもつながるでしょう。

    他にも、幅が狭いタイヤはわだちにハンドルが取られにくくなったり、タイヤの値段が安くなったりするのも特徴です。

    タイヤの幅を狭くすると、車の見た目が華奢になるデメリットはありますが、滑りやすい路面やコストの面ではメリットになります。

    タイヤの幅を変更するメリット

    タイヤの幅を変更するメリット

    タイヤの幅を変更するメリットを、インチダウンする場合とインチアップする場合に分けて紹介します。
    それぞれのメリットを知り、自分の希望に合うタイヤサイズを見つけましょう。

    インチダウンする場合

    タイヤ幅を狭くすると、主に以下のようなメリットが得られます。

    ● 滑りやすい路面での走行性能が上がる
    ● 燃費がよくなる
    ● タイヤの値段が安い

    タイヤの幅が狭くなるとゴムの材料費が抑えられるため、タイヤを安く購入できます。そのため、使用期間が短いスタッドレスタイヤは、コストを抑えるためにも幅が狭いタイヤを履くことが多いでしょう。

    タイヤにかかる費用や燃費を気にする方は、タイヤの幅を狭くするのがおすすめです。

    インチアップする場合

    反対にタイヤの幅を広くすると、以下のようなメリットが得られます。

    ● 見た目に迫力が出る
    ● 走行性能がアップする
    ● 走行時の安定感がアップする

    タイヤの幅を広くすると車を後ろから見たとき、地面に踏ん張っているように見えるため、車に迫力が出ます。そのため、ドレスアップする際はタイヤの幅を広くする傾向にあります。

    さらに、タイヤの接地面積が増えるので、直進安定性の向上やカーブ時でもしっかりと地面に食いついてくれるでしょう。

    車の見た目や走行性能を重視する方は、タイヤの幅を広くするのがおすすめです。

    タイヤの幅を変更するデメリット

    タイヤの幅を変更するデメリット

    タイヤの幅を変更するのはメリットだけでなく、デメリットも存在します。
    メリットよりもデメリットを理解しておくと、タイヤの幅を変更して後悔する可能性は低くなるでしょう。

    インチダウンする場合

    タイヤの幅を狭くした場合のデメリットは以下の通りです。

    ● 走行性能が下がる
    ● 見た目が悪くなる
    ● 車によっては風に煽られるようになる

    タイヤの幅が狭いと接地面積も狭くなるため、走行時の安定性が悪くなります。

    また、背が高いミニバンや軽自動車だと、風に煽られて車体が揺れる場合もあります。とくに、高速道路や大きな橋は風の抵抗を受けやすいため、しっかりハンドルを握り運転に集中しましょう。

    タイヤの幅を狭くすると走行性能が下がり、車もほっそりとした見た目になってしまいます。

    インチアップする場合

    タイヤの幅を広くした場合のデメリットは以下の通りです。

    ● 燃費が悪くなる
    ● タイヤの価格が高くなる
    ● ロードノイズが大きくなる

    タイヤの幅を広くすると、タイヤ自体の価格が高くなります。また、接地面積が増えることで転がり抵抗が増えるので、燃費が悪くなったりロードノイズが大きくなったりします。

    高級車であれば車体が分厚いため、ロードノイズの大きさはあまり気にならないかもしれません。ただ、軽自動車のように車体が薄い車だと、タイヤの音が車内に伝わるため、うるさく感じることもあります。

    インチアップする場合は、迫力ある見た目と引き換えに費用や乗り心地に影響すると理解しておきましょう。

    タイヤの幅を変更するのは違法にはならない

    タイヤの幅を変更するのは違法にはならない

    タイヤサイズやホイールを変更するのは車のドレスアップとして認知されており、ホイールメーカーもさまざまなサイズを販売しています。

    そのため、タイヤの幅を変更すること自体は違反ではありません。実際、街中でもホイールをインチアップしてタイヤのサイズが変わっている車は多く走っています。

    ただ、タイヤには保安基準があり、道路運送車両法で安全に走行できる範囲が定められています。保安基準を守らなければ車検に通らなくなるので、次項で紹介する「違反になるタイヤ」を理解しておきましょう。

    違法になるタイヤとそのリスク

    違法になるタイヤとそのリスク

    違反になるタイヤは以下の通りです。

    1. 車体からはみ出している
    2. スリップサインが出ている
    3. スピードメーターに誤差がある

    どれも安全に走行できないタイヤばかりなので、違反になるタイヤをそのままにしておくリスクとともに解説していきます。タイヤの幅を変更する際には、以下の項目に注意しましょう。

    1.車体からはみ出している

    車体からはみ出しているタイヤは違法

    タイヤ・ホイールがフェンダーより外にはみ出している車は、車検に通らず違反となります。

    はみ出しタイヤに関しては、道路運送車両の保安基準第178条で規定されています。規定では、ホイールの中心から上側の前30度・後ろ50度の範囲を、フェンダー内に収めなければいけません。

    平成29年6月に規定が改正され、10mm未満であればタイヤのはみ出しが認められるようになりましたが、あくまでタイヤのみです。ホイール部分がはみ出してしまうと違反になるため、フェンダーとホイールの出面を合わせるカスタムは違反のままです。

    また、車体からはみ出しているタイヤは車体感覚が変わるため、巻き込み事故や接触事故を起こすリスクが高まります。タイヤの幅を変更する際には、車体からタイヤがはみ出さないようにしましょう。

    2.スリップサインが出ている

    スリップサインが出ているタイヤも車検に通らず、違反となります。スリップサインはタイヤの使用限度を示すもので、サインが出た時点でタイヤとしての機能はありません。

    そのため、雨天時はもちろん乾燥した路面でもブレーキが効きにくく、制動距離が伸びてしまう傾向にあります。スリップサインが出ているタイヤで走行すると、走る・止まる・曲がるの安全性が損なわれるため、早急に交換しましょう。

    スリップサインについては下記記事で詳しく解説しています。

    3.スピードメーターに誤差がある

    タイヤの幅だけでなくホイールもインチアップし、タイヤの外径が変わってしまうとスピードメーターに誤差が生じます。スピードメーターはタイヤの回転数を数えて速度を計測しているからです。そのため、車の速度だけでなく、走行距離も正確に計測できなくなってしまいます。

    また、車検ではスピードメーターの誤差を検査する項目があり、時速40kmで走行させて実速度と比べます。車検での誤差の基準は以下の通りです。

    スピードメーター40kmに対する誤差の範囲
    平成19年1月1日以降に製造された車 時速30.9km〜42.55km
    平成18年12月31日以前に製造された車 時速30.9km〜44.4km

    スピードメーターに誤差があるまま走行していると正確な車の速度がわからないため、速度超過や思いがけない事故につながる可能性があります。インチアップする際は、タイヤの外径をできるだけ変えないようにしましょう。

    車検に通るタイヤの基準

    車検に通るタイヤの基準

    違反になるタイヤとは反対に、車検に通るタイヤの基準は以下の通りです。

    1. 外径の誤差はマイナス3%・プラス2%
    2. ホイールの強度が基準に達しているか

    購入後に「車検に通らなかった」という事態を避けるためにも、タイヤの外径を変更するときは車検の基準を知っておきましょう。

    1.外径の誤差はマイナス3%・プラス2%

    ホイールのインチアップに伴いタイヤの外径を変更した場合、外径の誤差はマイナス3%・プラス2%が許容範囲です。外径に誤差があるとスピードメーターが正確な速度を計測できず、速度超過や事故の恐れがあります。

    外径誤差をわかりやすく数値にすると、純正のタイヤ幅プラス20mm・マイナス10mmまでです。純正のタイヤサイズは、運転席ドアを開けた内側に記載されています。

    ホイールのインチアップやタイヤの外径を変更するときは、純正サイズを理解し、許容範囲内に収めましょう。

    2.ホイールの強度が基準に達しているか

    外径やサイズが基準を満たしているだけでは車検には通らず、車検ではホイールの強度も点検されます。国土交通省が品質基準検査を実施しており、合格したホイールには「JWL」の刻印が入れられています。

    「JWL」の刻印がないホイールは強度が低く、走行中に破損する恐れがあり、車検にも通りません。ホイールを購入する際は「JWL」の刻印があるか確認しておきましょう。

    「JWL」の刻印

    JWTC(自動車用軽合金製ホイール試験協議会)

    タイヤの幅を変更する際の注意点

    タイヤの幅を変更する際の注意点

    タイヤの幅を変更する際の注意点は以下の通りです。

    1. ロードインデックスが交換前より下がらないようにする
    2. 適正空気圧が変わる場合がある
    3. フェンダーに干渉しないようにする

    保安基準以外にも、タイヤの幅を変更する際に気をつけることがあります。何も知らずにタイヤサイズを変更すると走行中にバーストしてしまう恐れがあるため、注意点は理解しておきましょう。

    1.ロードインデックスが交換前より下がらないようにする

    タイヤにはロードインデックスと呼ばれる指数があり、タイヤのサイドウォールに記載されています。ロードインデックスとは荷重指数のことで、規定の条件下でタイヤが支えられる最大負荷能力を示す数値です。

    ロードインデックスはタイヤサイズによって異なり、負荷能力が交換前のタイヤより低いとバーストの危険が伴います。タイヤの幅を変更する際はロードインデックスの数値を確認し、交換前のタイヤを下回らないようにしましょう。

    ロードインデックスについては以下の記事で詳しく解説しています。

    2.適正空気圧が変わる場合がある

    タイヤのサイズを変更するとロードインデックスだけでなく、適正空気圧も変わります。また、空気圧はタイヤのサイズだけでなく車の形状や重量、駆動方式によっても変わるため、車が違うと適正量も変わります。

    交換後のタイヤサイズが純正サイズと異なる場合は、ブリヂストンのページで適正空気圧を調べてみましょう。純正のタイヤと、交換を検討しているタイヤのサイズを入力すれば結果が出るので、店員に確認するのが面倒な方は試してみてください。空気圧が適正でないと燃費や走行性能にかかわるので、事前に調べるのがおすすめです。

    3.フェンダーに干渉しないようにする

    ローダウンしている車のタイヤ幅を変更すると、タイヤハウス内のインナーフェンダーに干渉することがあります。ローダウンとは、タイヤとフェンダーの距離を短くし、車体を低くするカスタムのことです。

    タイヤがインナーフェンダーに当たっていると、走行中やハンドルを切ったときに「ガリガリ」というような音がします。そのまま走行を続けているとインナーフェンダーが千切れてしまい、ライトの裏に雨水や泥が入りショートする可能性があります。

    タイヤサイズを変更する際は、フェンダーに干渉しないようにホイールのインセットを考慮しましょう。

    タイヤ幅を変更する際は許容範囲内に抑えよう

    タイヤ幅を変更する際は許容範囲内に抑えよう

    タイヤの幅を変更する際は純正サイズを基準にし、車検に通る許容範囲内に抑えるのがおすすめです。純正サイズからワンサイズ程度の変更に抑えておくと、保安基準不適合になったりフェンダーに干渉したりする可能性は低いでしょう。

    「純正タイヤのサイズがわからない」という方は、タイヤワールド館ベストの車種別タイヤ検索が便利です。メーカー・車種・年式・インチを選択するだけでタイヤのサイズを絞り込み、適合するタイヤのみを表示します。そのため、わざわざ純正のタイヤサイズを見に行ったり調べたりする必要がありません。

    また、ベストは全国に約4,000のタイヤ取り付け提携店舗があるため、オンラインで購入したタイヤを取付店に直送し、そのまま取付ができます。

    オンラインと実店舗のメリットを掛け合わせたサービスなので、ぜひご利用ください。

    全国約4,000店の提携店!ベストのタイヤ交換

    全国どこでも約4,000店の提携店!ベストのタイヤ交換

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    スタッドレスタイヤ交換費用は?タイヤ・ホイールセットの購入で工賃を安く抑えよう

    「スタッドレスタイヤの交換費用はどれくらい?」「費用を安く抑える方法はある?」

    毎シーズン訪れるスタッドレスタイヤの交換費用は、どれくらいかかるのか気になりませんか?雪の降る地域に引っ越しをして、スタッドレスタイヤをはじめて装着する方もいるかもしれません。

    スタッドレスタイヤの交換費用の目安は、1本あたり1,000円〜3,000円です。

    当記事では、タイヤ交換で発生する作業の内訳や交換費用を安く抑えるコツ、おすすめのスタッドレスタイヤを紹介しています。

    タイヤの交換費用について理解しておけば、履き替えにかかる費用の目安がわかるようになります。そのため、交換を依頼するお店の工賃が安いか高いかを判断できるようになるでしょう。

    なお、タイヤワールド館ベストでは全国に提携取付店があり、1本あたり1,980円〜で交換できます。一度、自宅近くにベスト提携の取付店がないか検索してみてくださいね。

    スタッドレスタイヤの交換費用は1本1,000円〜3,000円が相場

    スタッドレスタイヤの交換費用は1本1,000円〜3,000円が相場

    スタッドレスタイヤの交換費用の相場は1本あたり1,000円〜3,000円が相場です。1,000円〜3,000円の中には、タイヤの脱着とホイールを車体に取り付けるための工賃が含まれています。価格に開きがあるのは、交換を依頼するお店やタイヤサイズによって工賃が変わるためです。

    他にもスタッドレスタイヤ本体の価格が発生します。たとえば、タイヤの値段が1本8,000円だった場合は、1本のタイヤ交換で合計9,000円〜12,000円が必要となります。

    スタッドレスタイヤの交換費用はお店によって異なるため、何件か調べて工賃が安いところに依頼するといいでしょう。

    ご参考までタイヤワールド館ベストでの金額を以下のパターンに分けてご紹介します。

    ● 【タイヤ持ち込み】タイヤ脱着の場合
    ● 【タイヤ持ち込み】タイヤ組み換えの場合
    ● 【タイヤ当店購入】タイヤ脱着の場合
    ● 【タイヤ当店購入】タイヤ組み換えの場合

    ※なお、繁忙期には金額変更となります。通常時期の参考としてご覧ください。

    基本的には購入店と取り付け店を同じ(系列店含む)にすると費用を安く抑えることができるでしょう。

    ちなみに脱着と組み換えの違いは以下の通りです。

    種類 作業内容
    タイヤの脱着 ホイール付きのタイヤを取り外しや取り付け作業
    タイヤの組み換え ホイールはそのまま残し、タイヤのみ交換する作業

    【タイヤ持ち込み】タイヤ脱着の場合

    インチ 通常価格(4本1台分) アプリ会員(4本1台分)
    軽自動車 ¥4,400円 ¥3,300円
    普通車 ¥5,500円 ¥4,400円
    ミニバン/1BOX
    SUV/クロカン
    ¥6,600円 ¥5,500円
    ジャッキ使用 上記脱着料に+1,300円

    【タイヤ持ち込み】タイヤ組み換えの場合

    お持込商品の場合
    インチ 通常価格(4本1台分) アプリ会員(4本1台分)
    10~15インチ ¥14,300円 ¥12,100円
    16~18インチ ¥16,500円 ¥14,300円
    19~20インチ ¥18,700円 ¥16,500円
    21インチ ¥20,900円 ¥18,700円
    22インチ ¥23,100円 ¥20,900円
    22インチ ¥25,300円 ¥23,100円

    ※23インチ以降は1インチ上がるごとに+¥2,200円/(1台)、
    ※ランフラットは別途1本/1,100円(会員)、1本/2,200円(通常)

    【タイヤ当店購入】タイヤ脱着の場合

    当店では購入時の脱着については、料込の価格となっています。
    脱着せず持ち帰りだと-2,200円とさせていただいていますので、購入&脱着をセットで行うのがおすすめです。

    【タイヤ当店購入】タイヤ組み換えの場合

    タイヤワールド館ベストでご購入の場合
    インチ 通常価格(4本1台分) アプリ会員(4本1台分)
    10~15インチ ¥9,900円 ¥7,700円
    16~18インチ ¥12,100円 ¥9,900円
    19~20インチ ¥14,300円 ¥12,100円
    21インチ ¥16,500円 ¥14,300円
    22インチ ¥18,700円 ¥16,500円
    23インチ〜 ¥20,900円 ¥18,700円

    ※ランフラットは別途1本/1,100円

    アプリのDL&登録で会員価格になる

    当店の場合、スマホアプリのDL&会員登録で各種サービスをお得に受けることができます。このようなキャンペーンを行っている場合は多いので、取り付け店を決めたらお得情報も合わせて調べてみるのがおすすめです。

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    タイヤ交換で発生する作業の内訳

    タイヤ交換で発生する作業の内訳

    一言でタイヤ交換といっても、タイヤの組み替えから処分までさまざまな工程があります。

    ● タイヤ組み替え
    ● ホイールの脱着
    ● バランス調整
    ● エアバルブ交換
    ● タイヤの処分

    タイヤの交換作業について理解しておけば、トラブルが起きたときでもお店との交渉がスムーズに進むでしょう。

    タイヤ組み替え

    タイヤの組み替えとは、ホイール本体からタイヤを取り外して新しいタイヤに取り替えることです。組み替え作業では、タイヤチェンジャーと呼ばれる機械を使用し、タイヤやホイールを傷めないようにする技術が必要とされます。

    タイヤチェンジャーを使うには「タイヤの空気充てん作業特別教育」を受けることが義務付けられています。新品のタイヤに空気を入れる作業は、毎年死亡事故が発生しているほど危険です。

    特別教育を受けていないなら、仮にタイヤチェンジャーを使える状況でも使用しないようにしましょう。

    ホイールの脱着

    車体からタイヤがついているホイールを取り外す作業のことです。ホイール付きのスタッドレスタイヤへの履き替えやタイヤローテーション、ほとんどのホイールに関する作業で行われます。

    ホイールの脱着は難しい作業ではないため、自分で作業する方も多いでしょう。

    スタッドレスタイヤはホイールセットで準備しておけば、タイヤの組み替え作業が発生しないので、工賃を安く抑えられます。

    バランス調整

    タイヤとホイールの組み付けにはバランス調整が必要です。バランス調整は、ホイールの裏側にバランスウェイトと呼ばれる重りを取り付けて行います。

    バランスがとれていないと、走行時にハンドルがぶれたりまっすぐ進めなくなったりします。また、タイヤの偏摩耗の原因となり、タイヤの寿命に影響することもあるでしょう。

    バランス調整はホイールの脱着時には必要ありませんが、タイヤを組み替える際はどの業者も必ず行っている作業です。

    エアバルブ交換

    タイヤに空気を充填するエアバルブは極めて重要なパーツです。エアバルブはホイールに装着されており、根本部分のゴムが劣化すると、少しずつ空気が抜けてしまいます。

    そのため、安全なドライブのためには定期的なメンテナンスや交換が必須です。しかし、エアバルブの交換だけを依頼すると工賃が割高になります。

    エアバルブ交換は必須の作業ではありませんが、タイヤ交換と同時であれば工賃を抑えられるので、あわせて依頼するのがおすすめです。

    タイヤの処分

    タイヤを組み替えて不要になったタイヤは、必ず処分しないといけません。しかし、タイヤは粗大ゴミとして処分できないので、お店に依頼するのが一般的です。タイヤの処分にかかる費用は、1本あたり500円〜1,000円程度かかります。

    溝が残っているタイヤや製造してから日が浅いタイヤは、フリマアプリやリサイクルショップで買い取ってもらえる場合があります。

    まだ使用できそうなタイヤは持ち帰り、フリマアプリに出品すればタイヤの処分費用は梱包や郵送費用のみに抑えられるでしょう。

    スタッドレスタイヤの交換費用はお店によって変わる

    スタッドレスタイヤの交換費用はお店によって変わる

    スタッドレスタイヤの交換費用はカーディーラーやカー用品店などでも変わります。そこで、タイヤ交換ができる代表的なお店の交換にかかる工賃目安を紹介します。

    1. カーディーラーの工賃
    2. カー用品店の工賃
    3. ガソリンスタンドの工賃

    工賃の値段だけでなく、自宅からの距離や行き来しやすいお店を選ぶのがおすすめです。

    カーディーラーの工賃

    カーディーラーでタイヤ交換する際の工賃は以下の通りです。

    作業内容 1本あたりの工賃相場
    タイヤの組み替え 2,000円〜8,000円
    ホイールの脱着 1,500円〜2,200円

    カーディーラーは車の販売だけでなく、タイヤ交換や整備も対応しています。メーカーの車に関する専門知識をもった整備士が作業してくれるため、安心して任せられます。ただ、他の作業店に比べて工賃が高いのがデメリットです。

    安心を優先したい方はカーディーラーで交換するのがおすすめです。

    カー用品店の工賃

    カー用品店とは、オートバックスやイエローハットのようなカー用品の販売をしているお店です。カー用品店でタイヤ交換を依頼する際の工賃は、以下の通りです。

    作業内容 1本あたりの工賃相場
    タイヤの組み替え 1,500円〜2,000円
    ホイールの脱着 1,000円〜1,500円

    カー用品店はタイヤの取扱点数が多く、気軽に足を運べるのがメリットです。カーディーラーに比べると工賃が安く、スタッドレスタイヤの交換費用を抑えられるでしょう。

    ただ、休日や雪が降る前は混雑しやすい傾向にあり、当日に来店しても作業を断られる可能性があります。

    カー用品店でタイヤ交換する際は、電話で混雑状況を確認し作業の予約をしておきましょう。

    ガソリンスタンドの工賃

    ガソリンスタンドでタイヤ交換を依頼すると以下のような工賃になります。

    作業内容 1本あたりの工賃相場
    タイヤの組み替え 1,000円 〜 5,000円
    ホイールの脱着 500円 〜 1,500円

    ガソリンスタンドは店舗数が多く、タイヤ交換のついでに洗車や給油ができます。しかし、車の専門知識をもったスタッフが対応してくれるとは限らないため、信頼性にかけます。

    「車のトラブルがあったときはすぐ対処できる」という方は、紹介した中ではガソリンスタンドがもっとも費用を抑えられるでしょう。

    スタッドレスタイヤの交換費用を安く抑えるコツ

    スタッドレスタイヤの交換費用を安く抑えるコツ

    スタッドレスタイヤへの交換は毎年行うものなので、少しでも安くしたいと思いませんか?そこで、スタッドレスタイヤの交換費用を安く抑えるコツを紹介します。

    ● 繁忙期前の9月〜10月を狙う
    ● タイヤ・ホイールをセットで購入する
    ● 工具を揃えて自分で交換する

    上記の方法を実践すれば、冬前の11月〜12月にスタッドレスタイヤのみの交換をするより費用を安く抑えられるでしょう。

    繁忙期前の9月〜10月を狙う

    スタッドレスタイヤがもっとも安くなるのは、冬前の9月〜10月です。

    9月〜10月は気温が20度以上の日もあり、まだ暖かいと感じる日も多いでしょう。しかし、9月〜10月からスタッドレスタイヤへの交換を検討すれば、冬前に交換するよりも安く交換できることがあります。

    スタッドレスタイヤ交換の需要が高まるのは、冬が始まる少し前の11月〜1月です。11月〜1月はスタッドレスタイヤの購入・交換の方で取付店が混雑します。

    そこで取付店は、冬前のスタッドレスタイヤ交換による混雑を少しでも分散したいと考え、9月〜10月にスタッドレスタイヤの早期交換キャンペーンを行うようになりました。

    9月〜10月は早期交換キャンペーンを利用できるため、安くスタッドレスタイヤを購入できるでしょう。

    タイヤ・ホイールセットで購入する

    スタッドレスタイヤをホイールセットで購入しておけば、交換費用を安く抑えられます。ホイールセットで購入すれば、タイヤ組み替えによる工賃が発生しないためです。

    タイヤ交換では「タイヤの組み替え」と「ホイールの脱着」の工賃が発生します。通常は、車体からホイールを外してからホイールのタイヤを組み替えます。しかし、ホイールセットで購入した場合、すでにタイヤが組み込まれているので「タイヤの組み替え」の工賃は発生しません。

    一方で「ホイールセットだと購入時の価格が高いのでは」と思いませんか?タイヤワールド館ベストのホイールセットは、軽自動車のサイズなら40,000円代から購入できます。

    スタッドレスタイヤを購入する際は、ホイールとセットで購入すると毎年の交換費用を安く抑えられます。

    工具を揃えて自分で交換する

    タイヤ・ホイールセットで購入しておけば、工具を揃えて自分で交換できます。自分で作業できれば工賃がかからないため、スタッドレスタイヤ交換の費用は発生しません。

    ただ、タイヤ交換に必要な工具を揃え、ホイールセットで購入しておく必要があります。交換に必要な工具は、主に以下のようなものがあります。

    ● フロアジャッキ
    ● クロスレンチ
    ● トルクレンチ
    ● ジャッキスタンド

    上記の工具をすべて揃えるのに約3〜5万円はかかるでしょう。初期費用はかかりますが、一度工具を揃えてしまえば毎年の工賃が発生しなくなるので、スタッドレスタイヤの交換費用を安く抑えられます。

    お店でスタッドレスタイヤを交換する際の注意点

    お店でスタッドレスタイヤを交換する際の注意点

    「今年はじめてスタッドレスタイヤに交換する」という方もいるかもしれません。そこで、スタッドレスタイヤに交換する際の注意点を紹介します。

    ● 交換予約をしておく
    ● 持ち込みタイヤは断られる可能性がある
    ● サイズによって価格が変わる

    繁忙期の12月ごろに、予約せずお店に行っても交換してくれないこともあります。時間やお金を損しないためにも、注意点は心得ておきましょう。

    交換予約をしておく

    繁忙期の11月〜1月は、予約をしないとスタッドレスタイヤへの交換はできない可能性が高いでしょう。繁忙期のタイヤ取付店は、スタッドレスタイヤ関係で混雑し、当日の交換は断られることがあります。

    時間を無駄にしないためにも、事前に電話やネットで交換したい日時を予約しておくのがおすすめです。

    持ち込みタイヤは断られる可能性がある

    ネットで購入したタイヤを取付店に持ち込むと、最悪断られるケースがあります。

    基本的に持ち込み交換は歓迎されない傾向にあり、取付店で購入したタイヤの取付より工賃が高く設定されています。取付店からするとタイヤ本体の利益がでないので、工賃を上げて対応しているためです。

    オンラインならタイヤを安く購入できますが、お店に持ち込むと工賃が高くなるので注意しましょう。タイヤワールド館ベストなら、ネットで購入したタイヤを取付店に直送し、オンラインで予約まで完結できます。

    サイズによって価格が変わる

    スタッドレスに限らず、タイヤはサイズによって本体価格や工賃が変わります。サイズが大きくなるほどゴムの使用量が増え、交換時もタイヤが重くなり作業がしにくくなるためです。

    そのため、タイヤの価格を問い合わせる際は、自分の車のタイヤサイズを確認しておきましょう。自分の車のタイヤサイズを理解しておけば、正確な本体価格・工賃を見積もってもらえます。

    おすすめのタイヤ・ホイールセット

    おすすめのタイヤ・ホイールセット

    「どのスタッドレスタイヤがいいかわからない」という方のために、おすすめのスタッドレスタイヤ・ホイールのセットを紹介します。

    1. 軽自動車におすすめ:トーヨータイヤ/オブサーブGIZ2
    2. 普通車におすすめ:ダンロップ/ウィンターマックス02
    3. ミニバン・SUVにおすすめ:トーヨータイヤ/ウィンタートランパスTX

    スタッドレスタイヤに悩んでいる方は、上記3つの中から車にあわせて選ぶといいでしょう。3つとも国産でコスパがよく、高性能なものばかりです。

    軽自動車におすすめ トーヨータイヤ OBSERVE(オブサーブ) GIZ2

    軽自動車におすすめ トーヨータイヤ OBSERVE  (オブサーブ) GIZ2

    出典:トーヨータイヤ公式

    トーヨータイヤのオブザーブGIZ2は、軽自動車のサイズならホイールセットで45,980円〜から購入でき、コスパがいいのが特徴です。吸着3Dサイプの採用によりアイス路面での制動性・コーナリング性が向上し、信頼ある走りをサポートしてくれます。

    購入者のレビューでは「雪の上でも不安なく走行できた」と性能面でも満足されています。コスパがいいので、年に数回しか雪が降らない地域の方におすすめです。

    普通車におすすめ ダンロップ WM02 ウィンターマックス

    普通車におすすめ ダンロップ WM02 ウィンターマックス

    出典:ダンロップ公式

    ウィンターマックス02は氷上性能が高く、積雪した路面の走行にもおすすめのスタッドレスタイヤです。新しいモデルが発売されているので型落ちにはなりますが、価格が安いので性能とのバランスがいいのが特徴です。ホイールセットで33,960円〜から購入できます。

    性能がいいタイヤを安く手に入れたい方には、ウィンターマックス02がおすすめです。

    ミニバン・SUVにおすすめ トーヨータイヤ Winter TRANPATH(ウィンタートランパス) TX

    ミニバン・SUVにおすすめ トーヨータイヤ Winter TRANPATH(ウィンタートランパス) TX

    出典:トーヨータイヤ公式

    ウィンタートランパスTXは、SUVやミニバンのような背が高い車専用に設計されたタイヤです。ふらつきを抑えた安定感ある走りが特徴で、ミニバン特有のカーブ時に車体が傾くのを抑えてくれます。

    ミニバンやSUVに乗っていて、ふらつきが気になるという方におすすめのスタッドレスタイヤです。

    スタッドレスタイヤの交換費用はホイールセットを購入して安く抑えよう

    スタッドレスタイヤの交換費用はホイールセットを購入して安く抑えよう

    スタッドレスタイヤへの交換費用は1本あたり1,000円〜3,000円が相場です。タイヤ単体の交換だと組み替えと脱着、両方の工賃が発生するため、費用を抑えるならホイールセットでの購入がおすすめです。

    タイヤワールド館ベストならオンラインショップでタイヤ・ホイールセットを購入し、全国の提携取付店に直送できます。オンラインで購入〜交換予約まで完結するので、予約当日に来店するだけでスタッドレスタイヤへの交換が完了します。

    自宅近くにタイヤ交換できるお店がないという方も、ベストの提携店舗ならあるかもしれません。提携店舗は全国に4,000店あるので、最寄りの取付店がないか検索してみてください。

    全国約4,000店の提携店!ベストのタイヤ交換

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    タイヤ知識 スタッドレスタイヤ ライターチーム

    スタッドレスタイヤの寿命は?おすすめの冬タイヤや長持ちさせるコツを紹介

    スタッドレスタイヤの寿命は?おすすめの冬タイヤや長持ちさせるコツを紹介

    「スタッドレスタイヤってどれくらい使えるの?」「寿命を伸ばすコツはある?」

    冬の期間しか使わないスタッドレスタイヤは、夏タイヤに比べて使用期間が短い傾向にあります。そのため、夏タイヤより寿命が長いと思っている方も多いのではありませんか?

    スタッドレスタイヤの寿命はメーカーや使用状況によって異なりますが、約3〜4年です。夏タイヤの寿命は約4〜5年なので、使用期間は短くてもスタッドレスタイヤのほうが早く交換時期がきます。

    当記事では、スタッドレスタイヤの寿命を少しでも伸ばすコツや、おすすめのスタッドレスタイヤを紹介します。

    スタッドレスタイヤを適切に扱えば、性能を維持したまま長く使い続けられるでしょう。

    スタッドレスタイヤの寿命は約3〜4年

    スタッドレスタイヤの寿命は約3〜4年

    一般的にスタッドレスタイヤの寿命は、毎年冬だけの使用で約3〜4年といわれています。

    スタッドレスタイヤは夏タイヤに比べるとゴムがやわらかいのが特徴です。スタッドレスタイヤの寿命が短いのは、ゴムがやわらかいことで紫外線の影響による劣化が早く、グリップ力が低下しやすいことが理由です。

    さらに夏場に使用したり屋外に保管したりしていると、より寿命が短くなることもあります。タイヤの溝が残っていても、経年劣化でゴムが劣化していると本来の性能を発揮できません。

    スタッドレスタイヤは、走行距離よりも経過した年数で寿命を判断すると安全に使い続けられるでしょう。

    スタッドレスタイヤの寿命の見分け方

    スタッドレスタイヤの寿命の見分け方

    年数以外でスタッドレスタイヤの寿命を判断するポイントを紹介します。

    ● プラットホームの露出はないか
    ● ひび割れや傷はないか
    ● ゴムは固くなっていないか

    上記の項目も点検しておけば「気づかずに寿命が過ぎたタイヤを使用していた」ということはなくなるでしょう。毎シーズン、使用前に点検するのがおすすめです。

    プラットホームの露出はないか

    プラットホームの確認は、冬タイヤの寿命を判断する方法のひとつです。プラットホームは、タイヤの溝の中にある摩耗限度を示すサインで、溝を50%消費するとタイヤの表面に現れます。

    スタッドレスタイヤは新品時の溝が10mmあり、5mm以下になると冬タイヤとしての機能を失います。プラットホームの露出は冬用タイヤとして性能が発揮できないことを意味しているため、早急に交換しましょう。

    ここでは100円玉を利用した、スタッドレスタイヤの残り溝を調べる簡単な方法を紹介します。

    100円玉を利用した、スタッドレスタイヤの残り溝を調べる簡単な方法

    1. 100円玉の「100」の刻印が手前になるようにタイヤの溝に入れる
    2. 100円玉の「1」が硬貨の端からおよそ5mmなので「1」が見えるか見えないかを確認
    3. 「1」がタイヤで隠れれば、タイヤの溝は5mm以上
    4. 「1」が見えると、タイヤの溝は5mmを切っている可能性が高い

    毎シーズンごとにスタッドレスタイヤの残り溝を確認し、雪道の性能は確保されているか点検しましょう。

    ひび割れや傷はないか

    ひび割れや傷は冬タイヤに限らずチェックしておきましょう。凍結路や積雪路ではタイヤに問題があると制動距離が伸び、カーブを曲がりにくくなります。

    また、タイヤはゴム製なので経年劣化によりひび割れが発生しやすくなります。ひび割れがあると走行中にパンクしてしまう恐れがあるため、外傷のチェックは入念にしましょう。

    冬は雪のせいで路面状況や障害物が見えにくいため、気づかずにタイヤが破損する場合もあります。

    スタッドレスタイヤに交換する前にひび割れや傷を確認し、気になる損傷がある場合は専門店で点検してもらいましょう。

    ゴムは硬くなっていないか

    スタッドレスタイヤは夏タイヤと比べてゴムがやわらかいのが特徴です。ゴムがやわらかいおかげで冬の路面にしっかり密着し、安定した走行ができます。そのため、ゴムが硬くなってしまうとグリップ力が弱まり、冬の路面で滑りやすくなります。

    タイヤのゴムの硬度を知りたい方は「硬度計」という機械がおすすめです。アマゾンで2,000円〜4,000円ほどで販売されているので「ゴムの硬度を正確に知りたい」という方は購入しましょう。

    新品タイヤの硬度は「45」で、「60」を超えると冬用タイヤとしての機能は失われます。

    未使用でも、年数が経つにつれてゴムの硬度は下がっていくので、使用前に確認しておきましょう。

    スタッドレスタイヤの寿命を延ばす4つのコツ

    スタッドレスタイヤの寿命を延ばす4つのコツ

    タイヤは消耗品ですが、冬しか使わないスタッドレスタイヤは長持ちさせたいと思っていませんか?適切に保管・使用すれば、スタッドレスタイヤを安全な状態で長く使える可能性があります。寿命を延ばすコツは以下の通りです。

    1. 室内で保管する
    2. 適切な空気圧で使用する
    3. タイヤローテーションをする
    4. 夏場は使用しない

    1年の内に3〜5ヶ月しか使わないスタッドレスタイヤですから、丁寧にメンテナンスして、できるだけ長く使用しましょう。

    室内で保管する

    タイヤは走行時だけでなく、使用していなくても劣化が進んでいきます。紫外線や雨風などに弱く、長持ちさせるには次のような場所で保管するといいでしょう。

    ● 高温にならない
    ● 直射日光が当たらない
    ● 雨風がしのげる
    ● 風通しがいい

    タイヤラックやカバーを使えば、タイヤにかかる負担を軽くできます。

    ホイール付きの場合は横に寝かせて保管しましょう。立てて保管するとホイールの重みがタイヤにかかり、接地面が変形してしまう可能性があります。ただ、横向きで保管してもタイヤのサイドウォールに負担がかかってしまうので、タイヤラックの使用がもっとも理想です。
    タイヤ単品の場合は立てて保管で問題ありません。

    自宅でタイヤの保管場所が確保できない場合は、タイヤの保管サービスを検討しましょう。

    適切な空気圧で使用する

    タイヤは、車種ごとに適切な空気圧が決まっています。空気圧が高すぎても低すぎても、タイヤの損傷や偏摩耗の原因となり、寿命を縮めてしまいます。

    車種ごとの適正空気圧は、運転席ドアの内側に貼られたラベルを確認しましょう。車種によってはスライドドアを開けたところや、ドアの付け根付近にラベルが貼られていることもあります。

    適正空気圧表示位置

    引用:ダンロップ公式サイト

    ガソリンスタンドやカー用品店なら、無料で空気圧をチェックできるのがほとんどなので、1〜2ヶ月に1回は点検しておきましょう。

    タイヤローテーションをする

    タイヤローテーションとは、前後左右のタイヤの位置を取り替えて摩耗を抑える方法です。

    タイヤは取り付ける場所や駆動輪によって摩耗速度が異なり、エンジンの力が伝わりやすい場所から摩耗していきます。そのため、同じ位置に取り付けたままにしておくと、特定のタイヤだけすり減ってしまいます。タイヤローテーションすることで摩耗が均一になり、タイヤを最後まで使いきれるでしょう。

    ローテーションは5,000kmを目安にするのが一般的です。スタッドレスタイヤを外すときにどの位置に装着していたか印をつけておき、毎シーズンごとに違う場所に取り付けるといいでしょう。

    夏場は使用しない

    スタッドレスタイヤは夏タイヤよりゴムがやわらかく、乾いた路面で使用すると摩耗が早くなります。冬の道路での使用を前提に作られているため、夏に使用すると、熱によってタイヤがやわらかくなりすぎて変形してしまいます。そのため、夏場では走行性能が低下し、安全に走行できる状況ではありません。

    ほかにもさまざまなデメリットがあるため、スタッドレスタイヤを夏場に使用するのは避けましょう。次項で詳しく掘り下げます。

    スタッドレスタイヤを夏に使うデメリット

    スタッドレスタイヤを夏に使うデメリット

    スタッドレスタイヤを夏に使うと以下のようなデメリットがあります。

    ● 燃費が悪くなる
    ● 安全性が低くなる
    ● 寿命が短くなる

    冬の道路を想定して作られたスタッドレスタイヤは、夏に使用すると性能が発揮できません。また、安全性も低くなってしまうため、冬が終わればすぐに夏タイヤに交換しましょう。

    燃費が悪くなる

    スタッドレスタイヤはゴムがやわらかく変形しやすいため、路面との接地面が増えます。冬の路面では、接地面が増えるおかげで雪や氷と密着できるため、しっかりとグリップしてくれます。

    ただ、接地面が増えるとタイヤにかかる抵抗が大きくなるため、その分動力が必要です。
    スタッドレスタイヤを乾いた路面で使用すると、夏タイヤより燃費が悪くなってしまいます。

    また、燃費だけでなく性能も低下するので、スタッドレスタイヤを夏に使用するのは避けましょう。

    安全性が低くなる

    スタッドレスタイヤは冬の路面に特化したタイヤなので、乾いた路面や雨の中を走行するには向いていません。

    雨の中では、路面とタイヤの間にある水をかき出すのに時間がかかるため「ハイドロプレーニング現象」が起きやすくなります。ハイドロプレーニング現象が起きると、ハンドルやブレーキが効かなくなり、車の制御ができなくなります。

    スタッドレスタイヤを夏の乾いた路面で使用すると安全性が低くなるため、冬が過ぎたら夏タイヤに戻しましょう。

    寿命が短くなる

    スタッドレスタイヤの寿命は、約3〜4年です。冬以外も使用すれば摩耗が早まるため、寿命は短くなるでしょう。

    スタッドレスタイヤは新品時の溝が10mmあり、残り溝が5mmを切ると冬タイヤとして機能しなくなります。使用できるタイヤの溝はスタッドレスタイヤのほうが少なく、夏に使うとさらに早く摩耗します。

    スタッドレスタイヤを夏に使用すると冬より早く摩耗するため、寿命を縮めてしまうことになるでしょう。

    おすすめのスタッドレスタイヤ5選

    おすすめのスタッドレスタイヤ5選

    「スタッドレスタイヤはどれがいいかわからない」という方のために、おすすめのスタッドレスタイヤを5つ紹介します。

    1. ブリヂストン ブリザック VRX3
    2. ダンロップ ウィンターマックス WM03
    3. トーヨータイヤ オブザーブギズ OBSERVE GIZ2
    4. ヨコハマタイヤ アイスガード iceGUARD7
    5. グッドイヤー アイスナビ ICE NAVI8

    すべて国産で有名なスタッドレスタイヤばかりなので、迷ったら上記の中から選択するのがおすすめです。性能が高いタイヤだからといって油断せず、雪道は丁寧な運転を心がけましょう。

    1.ブリヂストン ブリザック VRX3

    おすすめのスタッドレスタイヤ1.ブリヂストン ブリザック VRX3

    出典:ブリヂストン公式

    ブリザックVRX3は氷上性能を向上させつつ、耐摩耗性能もアップさせたスタッドレスタイヤです。ブリザックはスタッドレスタイヤの中でもっとも人気があるブランドで、北海道や北関東主要5都市での装着率は46.2%を誇ります。

    2.ダンロップ ウィンターマックス WM03

    おすすめのスタッドレスタイヤ2.ダンロップ ウィンターマックス WM03

    出典:ダンロップ公式

    ウィンターマックスWM03はユーザーからの満足度が95%と高く、氷上性能や摩耗が進んだ際のブレーキ性能が非常に優れています。

    「ナノ凸凹ゴム」で密着率を向上させ、氷の上でもしっかりグリップしてくれます。トレッド面が摩耗しても新たな面が登場するので、溝が減っても氷上性能が大きく損なわれることはないでしょう。

    3.トーヨータイヤ オブザーブギズ OBSERVE GIZ2

    おすすめのスタッドレスタイヤ3.トーヨータイヤ オブザーブギズ OBSERVE GIZ2

    出典:トーヨータイヤ公式

    オブザーブギズ2は2020年度のグッドデザイン賞を受賞しています。路面への引っ掻きを高めるために鬼クルミ殻を配合した素材が使用されており、氷上でもしっかり食いついてくれます。

    経年劣化による摩擦力の低下も緩やかで、長期間使用できるでしょう。

    4.ヨコハマタイヤ アイスガード iceGUARD7

    おすすめのスタッドレスタイヤ4.ヨコハマタイヤ アイスガード iceGUARD7

    出典:ヨコハマ公式

    アイスガード7は、氷上性能・雪上性能と、相反する性能を両立し、どちらも向上させたタイヤです。新素材の「ウルトラ吸水ゴム」は時間が経っても硬化が少なく、4年経過しても摩擦力が低下しません。

    雪道、凍結路の両方で安全に走行したい方におすすめです。

    5.グッドイヤー アイスナビ ICE NAVI8

    おすすめのスタッドレスタイヤ

    出典:グッドイヤー公式

    アイスナビ8は凍結路や雪上性能も兼ね備え、ドライ路面でも長く走れるのであまり雪が降らない地域におすすめです。

    ショルダー主溝やラグ溝を深くすることで、スタッドレスタイヤが苦手な排水性も確保しています。前モデルのアイスナビ7に比べて寿命が伸びているので、長く使用できるでしょう。

    スタッドレスタイヤが寿命を迎えたらすぐに交換しよう

    スタッドレスタイヤが寿命を迎えたらすぐに交換しよう

    スタッドレスタイヤは冬しか使わないので、タイヤ交換が後回しになりがちです。しかし、スタッドレスタイヤは約3〜4年で寿命を迎えるので定期的に点検し、安全性を維持しましょう。

    スタッドレスタイヤを長持ちさせるコツは以下の通りです。

    ● 室内で保管する
    ● 適切な空気圧で使用する
    ● タイヤローテーションをする
    ● 夏場は使用しない

    夏場は使用せずに、直射日光の当たらない場所で保管するのがおすすめです。また、「どれにすればいいかわからない」という方は以下の5つから選ぶといいでしょう。

    ● ブリヂストン ブリザック VRX3
    ● ダンロップ ウィンターマックス WM03
    ● トーヨータイヤ オブザーブギズ OBSERVE GIZ2
    ● ヨコハマタイヤ アイスガード iceGUARD7
    ● グッドイヤー アイスナビ ICE NAVI8

    タイヤワールド館ベストならオンラインで購入後、全国の提携取付店で交換予約ができます。タイヤは取付店へ直送されるので、宅配を受け取る手間やゴミの処分も必要ありません。

    提携取付店は全国に約4,000の提携店舗以上あり、自宅近くのお店を選べます。ぜひ、自宅近くにベストの提携取付店がないか検索してみてください。

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    サマータイヤ タイヤ知識 仙台本店

    静粛性の高い高級サマータイヤはほかのタイヤと何が違うのか?

    今回は、タイヤの種類が数多くある中で、静粛性の高い高級サマータイヤについてご紹介致します!

    走行中にうるさいと感じる原因

    ロードノイズ

    ロードノイズは、タイヤが路面の凹凸の上を転がることによって発生します。
    「ゴーゴー」「ガーガー」といった音が特徴です。

    パターンノイズ

    パターンノイズは、タイヤが転がって路面と接触したときに
    タイヤの溝にある空気が圧縮されることによって発生します。
    「ヒューヒュー」「シャーシャー」といった音が鳴るのが特徴です。

    空洞共鳴音

    高速走行中の「パカン」といった音が鳴るのが特徴です。
    主に、高速道路などの継ぎ目を通過した際に発生します。
    タイヤの空洞中の空気が共鳴している音です。

    静粛性の高いタイヤのメリット・デメリット

    メリット

    ・静粛性に優れている
    ・性能のバランスが良い

    デメリット

    ・価格が高い

    静粛性が高いタイヤはほかのタイヤと何が違うのか

    静粛性能を高める素材が採用されている

    ロードノイズは、地面からの振動によりタイヤの内部にあるベルトが振動し、
    そのノイズが車内に伝わってきます。そのため、静粛性の高いタイヤには、
    その振動を吸収する「ノイズ吸収シート」が採用されています。
    またタイヤの内側に特殊吸音スポンジを採用し、空洞共鳴音を軽減し、
    静粛性を高めているタイヤも存在します。

    各メーカーから販売されている静粛性の高いサマータイヤ

    ダンロップ VEURO VE304

    ダンロップヴューロVE304

    静粛性と安定性に優れたプレミアムコンフォートタイヤです。
    タイヤの剛性が高く、セダンからSUVといった幅広い車種に適応しています。
    タイヤの内側に特殊吸音スポンジを搭載した
    ダンロップ独自の技術「サイレントコア」が、空洞共鳴音を低減させます。

    ダンロップ LE MANS V+

    高い静粛性に、ソフトな乗り心地に、ウエット性能をプラスした
    バランスのとれたコンフォートタイヤです。
    従来のLE MANS Vからゴムがよりしなやかになり、路面の凹凸に柔軟に対応し、
    乗り心地性能とウエットブレーキ性能の向上を実現しました。
    また、タイヤの内側に特殊吸音スポンジを搭載した
    ダンロップ独自の技術「サイレントコア」が、空洞共鳴音を低減させます。

    ブリヂストン REGNO GR-XⅡ

    タイヤの基本性能を高い次元でバランスさせた最高級タイヤです。
    優雅な乗り心地と応答性の良いハンドリングを両立させる、かつ高い静粛性を
    実現させた究極のバランス性能を誇っています。
    レグノシリーズには、ミニバン向けに特化した「GRVⅡ」や
    軽自動車専用に開発した「GR-Leggera」があります。

    ヨコハマタイヤ ADVAN dB V552

    タイヤの側面の形状を整えることで、タイヤに加わる衝撃を
    タイヤ全体で吸収する仕組みを確立しています。
    衝撃がタイヤの1点に加わらないため、ノイズや振動が発生しづらく、
    静粛性が高くなっているのが特徴です。

    まとめ

    いかがでしたでしょうか??

    走行中ノイズうるさいと感じる・快適なドライブをしたいお客様は、
    ぜひとも静粛性の高いタイヤを履いてみて下さい!

    弊社では、数多く静粛性の高いタイヤを取り扱っております。
    タイヤワールド館ベストスタッフ一同心よりお客様のお越しをお待ちしております!

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    タイヤ知識 スタッドレスタイヤ ライターチーム

    【これさえ見えればOK】スタッドレスタイヤはどれを選べばいい?車種別一覧とおすすめランキングを紹介!

    本格的な冬が到来する前に、スタッドレスタイヤの購入を検討している方もいるでしょう。

    積雪エリアに住んでいる方はもちろん、スキーやスノボーなどのレジャーで雪が降る地域に行く機会がある方は、スタッドレスタイヤが必要不可欠です。

    とはいえ、昨今はさまざまなメーカーからいろいろなスタッドレスタイヤが販売されており、どれを選べばいいかわからない方も多いのではないでしょうか。

    そこで、今回は、スタッドレスタイヤの特徴や寿命に加え、おすすめのスタッドレスタイヤについて解説します。

    さらに、スタッドレスタイヤの費用相場も併せて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

    スタッドレスタイヤは普通のタイヤとどう違う?

    タッドレスタイヤは普通のタイヤとどう違う?

    積雪地域に住んでいる方や、冬になるとレジャー目的で雪が降る地域に行く方の中で、なんとなくスタッドレスタイヤが必要だと考えている方も多いのではないでしょうか。

    スタッドレスタイヤを装着することで、雪道や凍結路面であっても、安心して走行できるほか、冬の高速道路ではスタッドレスタイヤを装着していないと走ることが禁じられているケースも少なくありません。

    ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの主な違いは以下の2つです。

    ●低温域でも硬化せずに柔軟性を維持できるゴムを使用している
    ●タイヤのトレッド面(接地面)の溝が太く深く、細かいサイプがある

    低温域でも硬化せずに柔軟性を維持できるゴムを使用している

    タイヤはしなやかさや柔軟性があるため、路面にしっかりと食いつき、グリップ力を確保しています。普通のタイヤであれば、路面温度が高く、タイヤのゴムが温まり、柔らかくなることから路面を掴むような走行ができ、高いグリップ力を維持することが可能です。

    しかし、冬の場合、路面温度や気温が低いことから、普通のタイヤを使用するとゴムが硬化してしまって、グリップ力を発揮できません。
    ただ、スタッドレスタイヤには、低温域でも硬化せずに柔軟性を維持できるようなゴムが使われています。

    したがって、雪道などの路面温度が低いところを走行しても、タイヤのゴムの柔軟性が保たれて、路面に食いつき、グリップ力を維持することが可能です。

    タイヤのトレッド面(接地面)の溝が太く深く、細かいサイプがある

    そのほか、スタッドレスタイヤと普通のタイヤとでは、トレッド面の構造的な違いもあります。普通のタイヤの場合、いかに路面との摩擦を減らして、タイヤが転がりやすくなるかをもとに開発されていることから、溝が少なく、小さなブロックが使われているケースがほとんどです。

    一方、スタッドレスタイヤの場合、雪道や凍結路面を走行することを想定しています。トレッド面には大きなブロックが配置されており、そのブロックの角で雪をひっかきながら走行することが可能です。

    そのほか、スタッドレスタイヤにはサイプと呼ばれる小さな溝が刻まれており、サイプに水が入り込むことで排水効果をもたらし、凍結路面や雪道などの水分量が多い路面でも安定した走行が可能になります。

    スタッドレスタイヤの寿命は?

    スタッドレスタイヤの寿命は?

    スタッドレスタイヤの寿命は以下のポイントで確認することができます。

    ●50%摩耗したら交換
    ●残溝が4mm以下になったら交換
    ●ひび割れや偏摩耗を見つけたら交換

    50%摩耗したら交換

    スタッドレスタイヤタイヤの寿命を確認するポイントのひとつにプラットホームがあります。プラットホームはタイヤの摩擦限度を示すサインで、50%摩擦するとタイヤ表面に現れます。

    プラットホームが現れると、冬用タイヤとして雪道では性能が発揮できないことを意味します。

    スタッドレスタイヤの場合、摩耗状態の確認は必ずプラットホームで確認を

    引用:ブリヂストン

    しかしタイヤとしての機能は失っていないので、雪道・凍結路以外の道路なら使用することは可能です。

    タイヤの溝の深さ 使用用途
    1.6mm~5mm 雪道以外なら一般のタイヤとして使用可能
    5mm~10mm スタッドレスとして使用可能

    お手軽な残溝チェック方法

    残りのタイヤ溝を測るには専用の器具も出ていますが、身近にある「100円玉」を使用して調べることもできます。

    1. お持ちのスタッドレスタイヤを準備。
    2. タイヤの溝に「100円玉」の数字の1が下になるように差し込みます。
    3. 1の数字は「100円玉」の淵から5ミリのところにあります。1の数字が見えているようなら、タイヤ交換を。

    お手軽な残溝チェック方法

    残溝が4mm以下になったら交換

    先程のプラットホームは、「スタッドレスとしての限界」でしたが、こちらの残溝4mmというのは、安全に走行できる残溝です。

    タイヤの限界や車検の基準は1.6mmまでですが、4mmを下回って走行した場合、制動距離が顕著に伸びるデータが存在します。

    タイヤの溝の深さが4mmを下回った場合は制動距離が伸びる

    引用:YOKOHAMA

    タイヤの使用限界ギリギリまで使うのではなく、安全のためにも4mmになったら新しいタイヤに交換することをおすすめします。

    ひび割れや偏摩耗を見つけたら交換

    タイヤのひび割れにも注意が必要です。小さなひび割れでは継続使用が可能ですが、ひびがタイヤ内部のコードまで達している場合、バーストや大事故に繋がる可能性があります。

    タイヤのひび割れ具合のレベル

    引用:JATMA

    タイヤのひび割れの判断が不安な方は、最寄りの店舗に相談してみてください。

    スタッドレスタイヤを選ぶポイントは?

    スタッドレスタイヤを選ぶポイントは?

    スタッドレスタイヤを装着することで、雪道や凍結路面でも安心した走行が可能になります。積雪エリアに住んでいる方だけでなく、旅行などで雪道を走行する機会がある方は、スタッドレスタイヤの装着を検討したほうがいいでしょう。

    ただ、スタッドレスタイヤにはさまざまな種類があり、どれを選べばいいかわからない方も多いでしょう。ここでは、スタッドレスタイヤを選ぶ3つのポイントを詳しく紹介します。

    ●車に合ったスタッドレスタイヤを選ぶ
    ●氷上性能・雪上性能を確認する
    ●ドライ性能もチェックする

    車に合ったスタッドレスタイヤを選ぶ

    スタッドレスタイヤやサマータイヤにかかわらず、車ごとにさまざまなタイヤが展開されています。セダンやスポーツカー向け、軽自動車向け、ミニバン向け、SUV向けなど、それぞれのボディタイプに合ったタイヤが開発されており、そういったタイヤを選ぶことで、より快適で安全なドライブを楽しめるでしょう。

    氷上性能・雪上性能を確認する

    スタッドレスタイヤを選ぶときは、氷上性能や雪上性能を確認することが大切です。

    氷上性能とは、文字通り、氷の上における走行性能であり、凍結路面を走行するときに確認しておきたい項目のひとつです。

    アイスバーンと呼ばれる凍結路面や、雪解け直後の氷膜が張られた路面を走行する機会があるときは、氷上性能が高いスタッドレスタイヤを選びましょう。

    また、雪上性能とは、積雪道路や雪が解けだしたシャーベッド状の路面を走行するときの性能です。雪上性能が高ければ、柔らかい雪が積もった路面や、深さのある雪道などを走行するときも、タイヤが滑らずに安定した走行ができる可能性が高まります。

    とはいえ、凍結路面だけを走行したり、積雪道路だけを走行したりといったことは考えにくく、スタッドレスタイヤを選ぶときは、どちらの性能もしっかりと確認しておくことが大切です。

    ドライ性能もチェックする

    スタッドレスタイヤを選ぶときは、雪道を走行できるか、凍結路面で滑らないかなどに着目して、検討することが一般的です。しかし、実際は雪道や凍結路面での走行性能だけでなく、ドライ性能も併せてチェックしておいたほうがいいでしょう。

    というのも、スタッドレスタイヤを装着したからといって、雪道だけを走行するわけではありません。たとえば、雪が降らない地域から積雪エリアに旅行に行くときは、一時的にドライ路面を走行することになります。

    スタッドレスタイヤは、普通のタイヤよりも柔らかいゴムが使用されているほか、大きなブロックやたくさんのサイプが刻まれており、あくまでも雪道の走行を想定した設計になっています。

    とはいえ、先ほどの例のように、雪道だけでなく、ドライ路面も走行することがあるので、スタッドレスタイヤが持つドライ性能がどれくらいのスペックなのかを確認しておきましょう。

    昨今は、雪道での走行性能の高さを実現しつつ、ドライ路面におけるグリップ力や耐久性を確保しているスタッドレスタイヤも増えています。

    【ボディタイプ別】スタッドレスタイヤのおすすめランキング

    【ボディタイプ別】スタッドレスタイヤのおすすめランキング

    スタッドレスタイヤにはいろいろな種類があり、自分に合ったタイヤを選ぶことが大切です。

    ここでは、以下の4つのタイプに分けて、おすすめのスタッドレスタイヤとその特徴を見ていきましょう。

    なお、すべての金額は執筆時のものなので、最新の価格はリンク先ページ(金額をクリック)でご確認ください。

    1. 軽自動車・コンパクトカー
    2. セダン・スポーツカー
    3. ミニバン
    4. SUV・4×4

    軽自動車・コンパクトカーにおすすめのスタッドレスタイヤ一覧

    主なメーカーの軽自動車・コンパクトカー用のスタッドレスタイヤは以下の通りです。

    メーカー タイヤ名 ジャンル 155/65R14の1本の金額(税込) リンク
    ブリヂストン VRX2 スタンダード 5,900円 公式サイト
    VRX3 プレミアム 10,280円 公式サイト
    ダンロップ ウィンターマックス02 スタンダード 6,800円 公式サイト
    ウィンターマックス03 プレミアム 11,100円 公式サイト
    トーヨータイヤ ガリットギズ リーズナブル 4,880円 公式サイト
    オブザーブギズ2 スタンダード 9,800円 公式サイト
    オブザーブギズ3 プレミアム 11,400円 公式サイト
    ウィンター・トランパスTX ハイト系 9,800円 公式サイト
    ヨコハマタイヤ アイスガード7 プレミアム 11,730円 公式サイト

    ※執筆時の金額となりますので、最新の価格はリンク先ページ(金額をクリック)でご確認ください。

    スタッフおすすめランキング1位・ブリジストン/ブリザックVRX2

    軽自動車・コンパクトカーにおすすめのスタッドレスタイヤvrx2

    ブリジストンのブリザックVRX2は、氷上性能、雪上性能はもちろん、耐久性やウェット性能、ドライ性能の数値が高く、バランスのいいスタッドレスタイヤです。氷上でのハンドル操作もスムーズに行うことができ、コーナリング時に車が外側に広がるのを防げる可能性が高まります。

    また、タイヤのトレッド面には、非対称パタンが採用されており、路面とタイヤとの接地面積を広く取ることで、さまざまな路面におけるグリップ力を確保する一方、排水性や雪をひっかく力を確保しており、どのような道でも安定した走行が可能です。

    なお、ホンダNBOXにブリザックVRX2を装着するとなると、1台あたり23,400円(税込)となります。また、トヨタアクアの場合は、1台あたり38,360円(税込)が目安です。

    セダン・スポーツカーにおすすめのスタッドレスタイヤ一覧

    主なメーカーのセダン・スポーツカー用のスタッドレスタイヤは以下の通りです。多くのメーカーで軽自動車・コンパクトカーと同じラインナップですが、タイヤのサイズが大きいため、価格は高めとなっています。

    メーカー タイヤ名 ジャンル 225/45R18の金額(税込) リンク
    ブリヂストン VRX2 スタンダード 28,760円 公式サイト
    VRX3 プレミアム 37,570円 公式サイト
    ダンロップ ウィンターマックス02 スタンダード 30,700円 公式サイト
    ウィンターマックス03 プレミアム 42,300円 公式サイト
    トーヨータイヤ オブザーブギズ2 スタンダード 32,300円 公式サイト
    オブザーブギズ3 プレミアム 43,100円 公式サイト
    ヨコハマタイヤ アイスガード7 プレミアム 43,160円 公式サイト
    アイスガード6 Z・P・S ランフラットタイヤ 入荷待ち 公式サイト

    ※執筆時の金額となりますので、最新の価格はリンク先ページ(金額をクリック)でご確認ください。

    スタッフおすすめランキング1位・ブリジストン/ブリザックVRX3

    セダン・スポーツカーにおすすめのスタッドレスタイヤVRX3

    セダンやスポーツカーにスタッドレスタイヤを装着するなら、ブリジストンのVRX3がおすすめです。VRX3は、ブリジストンのスタッドレスタイヤの中で史上最高の氷上性能を実現しており、凍結路面や積雪道路、アイスバーンでも安心した走行ができるでしょう。

    氷上性能、雪上性能に加え、耐久性や静粛性、低燃費性など、すべての項目において、ほかのシリーズよりも優れた数値となっており、まさにブリジストンのフラッグシップスタッドレスタイヤといえるでしょう。

    トヨタクラウンハイブリットにブリザックVRX3を装着する場合は、156,800円(税込)が目安となります。そして、スバルBRZの装着する場合は、156,000円(税込)となります。

    ミニバンにおすすめのスタッドレスタイヤ一覧

    主なメーカーのミニバン用のスタッドレスタイヤは以下の通りです。こちらもほぼ軽自動車・コンパクトカーと同じラインナップとなっています。

    メーカー タイヤ名 ジャンル 205/60R16の金額(税込) リンク
    ブリヂストン VRX2 スタンダード 20,120円 公式サイト
    VRX3 プレミアム 25,000円 公式サイト
    ダンロップ ウィンターマックス02 スタンダード 19,500円 公式サイト
    ウィンターマックス03 プレミアム 27,000円 公式サイト
    トーヨータイヤ ガリットギズ リーズナブル 12,380円 公式サイト
    オブザーブギズ2 スタンダード 21,600円 公式サイト
    オブザーブギズ3 プレミアム 27,600円 公式サイト
    ウィンター・トランパスTX ハイト系 入荷待ち 公式サイト
    ヨコハマタイヤ アイスガード7 プレミアム 28,040円 公式サイト

    ※執筆時の金額となりますので、最新の価格はリンク先ページ(金額をクリック)でご確認ください。

    スタッフおすすめランキング1位・トーヨータイヤ/ウィンタートランパスTX

    ミニバンにおすすめのスタッドレスタイヤウィンタートランパスTX

    トーヨータイヤのウィンタートランパスTXは、ミニバンなどのハイト系専用のスタッドレスタイヤです。車高や重心の高いミニバンは、高速走行時や車線変更時などにふらつきが発生しやすく、雪道においては車両が大きく傾いてしまう可能性があるため、注意深く運転する必要があります。

    ウィンター・トランパス・ティーエックスは、スーパーハイターンアップ構造を採用しており、横方向のボディ剛性を強化しており、ミニバンなどのハイト系特有のふらつきを抑えられる効果を期待できます。

    もちろん、氷上性能や雪上性能も高いので、安心した走行ができるでしょう。

    なお、トヨタアルファードにウィンター・トランパス・ティーエックスを装着する場合は、1台あたり70,400円(税込)、ホンダステップワゴンにウィンター・トランパス・ティーエックスを装着するとなると、1台あたり79,200円(税込)が目安となります。

    SUV・4×4におすすめのスタッドレスタイヤ一覧

    主なメーカーのSUV・4×4用のスタッドレスタイヤは以下の通りです。ほぼすべてのメーカーで「SUV専用」と「それ以外の車」でスタッドレスタイヤが開発されています。(トーヨータイヤだけ「ハイト系」というくくりもあります)

    SUV専用のサイズは、通常の「スタンダード」「プレミアム」タイプのスタッドレスタイヤでも同サイズで展開されていたりします。例えばダンロップの場合、ウィンターマックス3とSJ8+のの違いを以下のように説明しています。

    ウィンターマックス3とSJ8+のの違い

    個人的には、せっかく各メーカーがSUV専用として開発しているので、専用タイヤがある場合はそちらを優先した方が良いのではないかな、と思います。

    メーカー タイヤ名 ジャンル 225/65R17の金額(税込) リンク
    ブリヂストン DM-V3 SUV専用 21,190円 公式サイト
    ダンロップ ウィンターマックスSJ8+ SUV専用 21,000円 公式サイト
    トーヨータイヤ オブザーブGSi-6 SUV/CCV専用 18,300円 公式サイト
    ウィンター・トランパスTX ハイト系 20,400円 公式サイト
    ヨコハマタイヤ アイスガードSUV G075 SUV専用 21,220円 公式サイト

    ※執筆時の金額となりますので、最新の価格はリンク先ページ(金額をクリック)でご確認ください。

    スタッフおすすめランキング1位・ブリジストン/ブリザックDM-V3

    SUV・4×4におすすめのスタッドレスタイヤdmv3

    ブリジストンのDM-V3は、SUV専用のスタッドレスタイヤです。雪道や凍結路面での走行性能の高さはもちろん、ウェット性能や耐久性が高いのがDM-V3の特徴といえます。

    従来のDM-V2と比較すると、ウェットブレーキは6%短縮、摩耗ライフは25%も向上されています。DM-V3には、VRX2にも採用されている「アクティブ発泡ゴム2」が搭載されており、路面の水膜を除去する効果があることから、凍結路面でも高い制動力を期待できます。

    実際、従来のDM-V2と比較すると、氷上部歴は9%も短縮されており、制動力の高さがわかるでしょう。

    なお、トヨタハリアーにブリジストンのDM-V3を装着する場合は89,960円が目安となります。

    スタッドレスタイヤの交換にかかる費用相場は?

    スタッドレスタイヤの交換にかかる費用相場は?

    スタッドレスタイヤの購入を検討しているものの、実際どれくらいの費用がかかるのか不安な方もいるでしょう。ここでは、スタッドレスタイヤの交換にかかる費用相場を詳しく紹介します。

    スタッドレスタイヤの交換には、スタッドレスタイヤの商品代に加え、交換工賃がかかります。そのほか、古いタイヤを廃棄してもらう場合は廃棄代がかかり、ゴムバルブを交換する場合はバルブ代が実費でかかります。

    スタッドレスタイヤの交換費用の相場は、車種やタイヤの銘柄によって異なることが一般的です。以下はスタッドレスタイヤの交換費用の相場であり、組み替えを想定しています。

    ボディタイプ スタッドレスタイヤ本体代 交換工賃
    ※4本交換
    軽自動車 30,000~100,000円 5,000~20,000円
    コンパクトカー 30,000~100,000円 5,000~20,000円
    セダン 100,000~250,000円 8,000~36,000円
    スポーツカー 100,000~250,000円 8,000~36,000円
    ミニバン 100,000~250,000円 8,000~36,000円
    SUV 100,000~250,000円 8,000~45,000円

    まとめ

    まとめ

    積雪エリアに住んでいる方や、冬シーズンに雪が降るエリアに旅行に行く方の中で、スタッドレスタイヤの購入を検討している方もいるでしょう。ただ、スタッドレスタイヤには、さまざまな種類があり、どれを選べばいいかわからない方が多いのではないでしょうか。

    スタッドレスタイヤを選ぶときは、車に合っているかどうか、氷上性能や雪上性能はどうか、ドライ性能はどうかなどを、確認することが大切です。

    また、各タイヤメーカーから、複数のスタッドレスタイヤが販売されており、予算や希望に合ったタイヤを選ぶことをおすすめします。

    スタッドレスの購入はタイヤワールド館ベストがオススメです。宮城県に7店舗の他、オンラインショップで購入しても全国に約4,000の提携店舗があり、どのエリアの方でも利用しやすくなっています。豊富な種類を取り揃えているので、あなたの好みに合ったスタッドレスタイヤがきっと見つかりますよ。

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    サマータイヤ タイヤ知識 泉八乙女

    気になる走行中の音の正体は?ロードノイズ・パターンノイズの違い

    走行しているときに、ゴォーというような音が聞こえる、なんとなく車内がうるさいような気がする。それ、実はロードノイズ・パターンノイズと呼ばれるものかもしれません。同じノイズですが、それぞれ原因や音の種類が違うのです。今回は、この二つのノイズについて解説していきます!まずはそれぞれの音の特徴についてです!

    走行中の騒音は2種類!それぞれどんな音や特徴があるのか

    ロードノイズの特徴

    ロードノイズとは、走行中に鳴る「ゴォー」「ガー」という低い音域の音になります。

    低い周波数の音の為、私たちの耳に入りやすいノイズでもあります。

    パターンノイズの特徴

    パターンノイズは、ロードノイズと違い「ヒュルヒュル」「シャー」といった高い音域の音になります。

    また、速度によって聞こえ方が変わるのも特徴の一つです。

    ロードノイズ・パターンノイズは何が原因で起きるのか

    ロードノイズの発生源

    ロードノイズ発生の大きな原因はタイヤになります。

    ロードノイズは、路面の細かい凹凸とタイヤが接触することで発生する振動が主な原因となっています。一見きれいに見える舗装道路を走っていても、路面の細かい凹凸によって発生します。

    このノイズは、50~500Hzの周波数で耳に入りやすい為、私たちが不快なノイズとして認識しやすい音になります。

    ほかにも、タイヤの扁平率が薄いものでは、タイヤ内部の空洞が狭くなるため大きいロードノイズが発生しやすいです。

    パターンノイズの発生源

    パターンノイズの大きな原因は、タイヤのトレッドパターンだと言われています。

    トレッドパターンは、タイヤの溝ともいわれます。ロードノイズはタイヤの溝に含まれる空気が走行中に圧縮され、タイヤが地面から離れた瞬間に膨張することで発生します。

    そのため、ロードノイズと違い、路面状況ではなく走行速度によって音の大きさや周波数が変わってくるノイズになります。

    ノイズを解消するためにどんなタイヤを選んだら良いのか?

    この不快なノイズを解消するためのタイヤ選びのポイントが3つあります

    扁平の高いタイヤを選ぶこと

    扁平が薄い分地面からのノイズが車内に伝わりやすいため、静粛性を求めるうえでは向いていないと言えます。

    コンフォート系のタイヤを選ぶこと

    コンフォートタイヤは、高級車に使われることも多いため、乗り心地や静粛性に力を入れている商品が多いからです。

    柔らかめのゴムが使用されているタイヤを選ぶこと

    柔らかいと地面に密着する力が高いため路面の凹凸をうまく吸収して、ロードノイズを軽減してくれる可能性が高いためです。

    では、実際にどのようなタイヤがラインナップされているのか、おすすめのタイヤを紹介していきます。

    ベストがおすすめするタイヤはこれ!

    BRIDGESTONE REGUNOシリーズ/ブリヂストン レグノシリーズ

    REGUNO Leggera/レグノ レジェーラ

    REGUNO GRXⅡ/レグノ GRX2

    REGUNO GRVⅡ/レグノ GRV2

    BRIDGESTONEの中でも高い静粛性と最上級の乗り心地を誇る、プレミアムコンフォートタイヤです。タイヤ自体の柔らかさに加え、軽自動車用、ミニバン用と幅広い車種の専用タイヤもあることから人気のシリーズです。

    DUNLOP VEURO VE304/ダンロップ ビューロ VE304

    DUNLOPのプレミアムコンフォートタイヤとなっており、中に吸音スポンジと呼ばれるダンロップ独自の技術が搭載されたタイヤです。

    高い静粛性高次元の操縦応答性からくる高速道路での安定性高い耐摩耗性と多くを兼ね備えていることから、最上級の車内空間を追求する方たちに人気の商品です。

    YOKOHAMA ADVANdb v552/ヨコハマ アドバンデシベル v552

    ゴムの厚みをサイズごとに最適化することで、ゴムの振動をコントロールし、人間の耳に残る100~160Hzの周波数域のノイズを低減してくれるよう設計されています

    パターンブロックの大きさを限界まで小さくすることで、贅沢なまでの静かさを実現させています。

    MICHELIN PRIMACY4+/ミシュラン プライマシー4+

    MICHELINのPRIMACY4+は、安心感の長く続くウェットブレーキ性能、どこまでも走りたくなる高速走行時の安定性、同乗者との会話が弾む静粛性を兼ね備えたMICHELINの誇るプレミアムコンフォートタイヤです。

    接地面における接地部分と溝部分の比率を常に一定になるように設計されているため、タイヤパターンから発する音圧が一定になり、優れた静粛性を実現させています。

    TOYO TIRES PROXES comfortⅡs/トーヨー プロクセスコンフォートツーエス

    上質なクルージングを追求し、環境性能にも着目したプレミアムコンフォートタイヤです

    非対称ブロックピッチ配列によりノイズの低減を図っているため、上質な乗り心地と高い操作性を両立させた商品です。

    まとめ

    静粛性に優れたタイヤは多くあります。しかし、一概に静粛性といっても、それぞれの商品にはほかにも特徴があります。

    今回紹介したタイヤの詳しい情報や、自分の車に向いているかを知りたいと思いましたら、どうぞタイヤワールド館ベストにお越しくださいませ。

    お客様のご要望に沿ったタイヤや、お車に合ったタイヤをご提案させていただきます。

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    タイヤ知識 スタッドレスタイヤ ライターチーム タイヤ交換

    スタッドレスタイヤの付け替えは早めがおすすめ!タイヤ交換のタイミングも解説!

    「スタッドレスタイヤへ交換するタイミングがわからない」
    「雪が降る地域ではないからスタッドレスタイヤを使用するか検討中です」

    上記のようにお考えの方も多いのではないでしょうか。実はスタッドレスタイヤは、雪道のみの走行を目的として作られていないことはご存じでしょうか?

    本記事では、タイヤ交換の必要性からスタッドレスタイヤの付け替えのタイミングまでわかりやすく解説します。

    ぜひ参考にしてみてください。

    タイヤ交換の必要性

    Studlesstir-replacement

    タイヤ交換はタイヤの劣化を未然に防ぎ、安定した走行を可能にするために実施する重要な作業です。タイヤは消耗品であり必ず劣化するため、走行距離や摩耗状態などタイヤの状態に合った対応をする必要があります。
    タイヤの劣化が進んだ場合、タイヤは以下の状態になる可能性があります。

    ● タイヤにひび割れが発生する
    ● タイヤに偏摩耗が発生する
    ● タイヤに亀裂が発生する

    またタイヤが劣化した状態を無視して走行した場合、以下の危険があるため注意が必要です。

    ● ハイドロプレーニング現象が発生する
    ● タイヤがパンクする
    ● タイヤがバーストする

    上記のようなトラブルが発生した場合、ハンドル操作もできなくなるため、最悪他者を巻き込む事故につながるかもしれません。

    危険な事故を未然に防ぐために、タイヤ交換は必要な作業なのです。

    なおタイヤの限界を表すスリップサインが出現しても走行を続けた場合、道路交通法の整備不良に該当し、以下の罰則を受ける可能性があります。

    【道路交通法(設備不良)による減点と反則金詳細】

    減点数 反則金
    2点 9,000円

    上記内容は、夏用タイヤもスタッドレスタイヤも同じです。
    タイヤの状態は定期的に確認し、安全に走行できる状態を保ちましょう!

    夏用タイヤとスタッドレスタイヤの違い

    夏用タイヤとスタッドレスタイヤの違い

    本章では、夏用タイヤとスタッドレスタイヤの違いを解説します。夏用タイヤとスタッドレスタイヤの違いを以下の表にまとめました。

    比較項目 夏用タイヤ スタッドレス
    タイヤの寿命 約5年 約3年
    タイヤの柔軟性 硬い やわらかい
    タイヤの溝の深さ 8mm 10mm
    スリップサイン(1.6mm)の有無
    プラットホーム(5mm)の有無
    路面摩擦抵抗 低い 高い
    使用適正気温 8度以上 7度以下

    上記の表の通り、夏用タイヤとスタッドレスタイヤは路面状態や気温、走行する環境によって発揮できる走行性能は異なります。
    夏用タイヤとスタッドレスタイヤをうまく使い分けできない場合、タイヤの種類によって以下のトラブルにつながる可能性があります。

    状況に合わないタイヤの使用状況 タイヤのトラブル
    夏用タイヤで雪道や凍結路を走行 グリップが効かずにスリップ
    スタッドレスタイヤで夏場の路面を走行 タイヤが熱を持ちバースト

    上記のような使い方ではタイヤの寿命が短くなるだけでなく、最悪の場合事故につながるかもしれません。
    夏用タイヤとスタッドレスタイヤの走行性能を十分に発揮するために、シーズンに適したタイヤを使用しましょう!

    タイヤの寿命については【スタッドレスタイヤの交換時期は?寿命の見分け方や長持ちさせる方法を解説】の記事も参考にしてください。

    スタッドレスタイヤへ履き替えるタイミング

    スタッドレスタイヤへ履き替えるタイミング

    スタッドレスタイヤへ履き替えるタイミングは、一般的には初雪の1ヶ月前が目安です。

    スタッドレスタイヤ交換直後に雪道や凍結路など過酷な環境で使用した場合、スタッドレスタイヤ本来の持つグリップ性能を発揮できません。

    走行性能の低下だけでなくタイヤの損傷にもつながるため、初雪直前にスタッドレスタイヤへ付け替えることは避けた方がよいでしょう。

    初雪の1ヶ月前にスタッドレスタイヤに履き替えることで、タイヤが車体や路面に慣れ、タイヤ損傷の予防につながり、タイヤの持つ本来のグリップ性能が発揮できます。

    全国の雪の初日と終日は以下の通りです。

    全国の雪の初日と終日

    都道府県 初日 終日
    札幌 11/1 4/19
    福島県 11/19 4/5
    東京都 1/3 3/9
    新潟県 11/26 4/1
    大阪府 12/26 3/8
    広島県 12/13 3/10
    福岡県 12/18 3/2

    出典:気象庁過去の気象データ検索

    気象庁のデータをもとに図と表を作成しました。

    急な雪でも万全な状態で運転するためには、雪が降る初日に合わせて1ヶ月前にスタッドレスに交換することをおすすめします。

    秋頃から天気情報をチェックし、スタッドレスタイヤに付け替えるタイミングを確認しておきましょう!

    スタッドレスタイヤの付け替えは早めがおすすめ

    スタッドレスタイヤの付け替えは早めがおすすめ

    本章では、スタッドレスタイヤの付け替えは早めがおすすめな理由を解説します。

    ● 夏用タイヤは低い気温に弱い
    ● 新品スタッドレスタイヤは慣らし走行が必要

    夏用タイヤは低い気温に弱い

    夏用タイヤは雪が降らない環境でも、7度以下の低い気温になるとタイヤのゴムが硬くなり、走行性能が低下します。
    「雪が降らないから夏用タイヤを使用している」
    「雪が降ってからスタッドレスタイヤへ交換している」

    上記のようにタイヤを使い分けている方も少なくありません。

    雪が降らない環境でも低い気温の環境で夏用タイヤの使用を続けた場合、走行中に以下の支障が発生する可能性があります。

    ● ハンドル操作が効きにくい
    ● スリップして事故につながる

    雪予報が発表されるときにはすでに低気温になっているため、夏用タイヤでは走行性能を十分に発揮できません。

    一方スタッドレスタイヤは雪が降らない環境でも、7度以下の低気温の環境で走行性能を発揮してくれます。

    安全に走行するために、雪が降ってからではなく気温が低くなるタイミングでスタッドレスタイヤへ交換をしましょう!

    新品スタッドレスタイヤは慣らし走行が必要

    新品スタッドレスタイヤが本来の走行性能を発揮するためには、慣らし走行が必要です。慣らし走行を実施することで、以下の効果が期待できます。

    ● スタッドレスタイヤ本来のグリップ性能を発揮する
    ● 部品同士が馴染むことで故障予防につながる
    ● タイヤが地面に馴染むことでスムーズに走行できる

    具体的に新品タイヤの慣らし走行の目安は、以下の通りです。

    タイヤの種類 速度 走行距離
    夏用タイヤ 時速80km以下 最低100km以上
    スタッドレス 時速60km以下 最低200km以上

    参考:ブリヂストン

    一方慣らし走行をしない状態で雪道や凍結路など過酷な環境を走行した場合、以下のトラブルが発生するかもしれません。

    ● タイヤが損傷する
    ● パーツが損傷する
    ● 新品タイヤの表皮が取れていないためグリップ性能が低下

    上記のようなトラブルが道路上で発生した場合、車体の故障や事故の原因につながってしまいます。
    スタッドレスタイヤの付け替えは早めに実施し、スタッドレスタイヤ本来の走行性能を発揮できる状態で冬シーズンを迎えられるようにしましょう!

    スタッドレスタイヤの付け替えを早く実施するメリット

    スタッドレスタイヤの付け替えを早く実施するメリット

    「雪予報が出たけどスタッドレスタイヤに交換していない」
    「スタッドレスタイヤに付け替えしたいけど予約がいっぱい」

    上記のようにスタッドレスタイヤ交換が延期になる方も多いのではないでしょうか?本章では、スタッドレスタイヤの付け替えを早く実施するメリットを解説します。

    ● スタッドレスタイヤの種類が選べる
    ● 事故を未然に防ぐことができる

    スタッドレスタイヤの種類が選べる

    スタッドレスタイヤの付け替えを早く実施する最大のメリットは、スタッドレスタイヤの種類が選べることです。

    スタッドレスタイヤの販売が始まるタイミングなら、スタッドレスタイヤの在庫も豊富にあるため、あなたが希望するスタッドレスタイヤを手に入れられる可能性が高くなります。また以下のような購入条件を満たしてくれるかもしれません。

    ● スタッドレスタイヤの費用を抑えたい
    ● 気に入ったメーカーを選びたい
    ● 希望の日時にスタッドレスタイヤに交換してほしい

    タイヤショップでスタッドレスタイヤの取り扱いが始まった直後は、スタッドレスタイヤのサイズや価格、機能面を考慮してスタッドレスタイヤの種類を選べます。

    スタッドレスタイヤがタイヤショップで販売され始める時期は、一般的には10月中旬頃です。雪が降るタイミングは早い地域で11月頃であるため、慣らし走行を含めると購入するタイミングとしては最適です。

    一方冬シーズン直前や雪予報が発令されてからスタッドレスタイヤ購入を検討した場合、以下のような状況になる可能性があるため注意しましょう!

    ● 希望するスタッドレスタイヤの在庫がない
    ● 予算オーバーのスタッドレスタイヤしかなかった
    ● スタッドレスタイヤ交換予約が先延ばしになった

    あなたの希望するスタッドレスタイヤを購入するために、スタッドレスタイヤへの付け替えは早めに実施することをおすすめします!

    スタッドレスタイヤの賢い購入方法については【スタッドレスタイヤはいつ・どこで買うべき?賢い購入方法】の記事も参考にしてください。

    事故を未然に防ぐことができる

    凍結路での事故を未然に防ぐことができることも、スタッドレスタイヤの付け替えを早く実施するメリットのひとつです。

    スタッドレスタイヤは雪道や凍結路ではない道路でも、気温が7度以下の環境で走行性能を発揮します。

    気温が7度以下になった環境で夏用タイヤを使用した場合、タイヤのゴムが硬くなりグリップ性能が低下して最悪スリップするかもしれません。

    「気温は低いけど雪は降らないから、ノーマルタイヤのままで大丈夫」
    「雪が降らないエリアだから大丈夫」

    このようにお考えのあなたは、事故につながる可能性があるため早めにスタッドレスタイヤに交換することをおすすめします。

    事故を未然に防ぐために気温の情報も確認しながら、早い段階でスタッドレスタイヤへ付け替えをしましょう!

    スタッドレスに履き替える費用の目安

    スタッドレスに履き替える費用の目安

    本章では、スタッドレスタイヤに履き替える費用の目安を紹介します。

    ● スタッドレスタイヤ交換を自分で作業する場合
    ● スタッドレスタイヤ交換を持ち込みで実施した場合

    スタッドレスタイヤ交換を自分で作業する場合

    スタッドレスタイヤ交換作業を自分でおこなう場合、スタッドレスタイヤ本体以外にもタイヤ交換に必要な道具の費用がかかります。
    タイヤ交換に必要な道具は、以下の通りです。

    必要な工具 作業目的 費用(目安)
    輪止め 車が動かないようにする 約1,000円
    ジャッキ 車体を持ち上げる 約8,000円
    ジャッキスタンド 持ち上げた車体を支える 約5,000円
    クロスレンチやL字レンチ ナットを締めたり緩めたりする 約5,000円
    トルクレンチ 規定のトルク値に締め付ける 約18,000円
    軍手やタオルなどの備品 ケガや汚れ予防 約1,000円
    工具合計金額 約37,000円

    上記は一例であり、費用はメーカーや道具の性能によって異なります。
    またスタッドレスタイヤ4本とホイール、タイヤ交換に必要な工具の合計料金を含めた金額の目安は以下の通りです。

    17インチのスタッドレスタイヤとホイールを購入した場合

    商品詳細 商品合計費用
    スタッドレスタイヤ Winter i*cept X RW10 87,900円(税込)/4本
    ホイール ユーロスピードG10
    タイヤ交換に必要な工具一式 約37,000円
    自分でタイヤ交換した場合の合計費用 約124,900円

    上記のタイヤとホイールセットはあくまで目安であり、スタッドレスタイヤやホイールの種類によって金額は異なります。
    スタッドレスタイヤ交換を自分で作業する場合、想像以上にかかる費用を把握しておきましょう!

    自分でタイヤ交換をおこなう手順

    タイヤ交換を自分で実施する場合の手順は、以下の通りです。

    1. 車体が動かないように輪止めで固定
    2. レンチを使ってホイールナットを少し緩めておく
    3. 車体をジャッキアップ
    4. 車体の落下防止のためジャッキスタンドを設置
    5. 古いタイヤを外し新品タイヤを取り付ける
    6. ホイールナットを仮締めする
    7. トルクレンチで対角線上に本締めする

    上記の手順でスタッドレスタイヤへ交換が可能です。

    自分でタイヤ交換する場合、ホイールナットの締め付けトルクが適切でなかったりタイヤがしっかり固定できなかったりすると、最悪の場合脱輪につながる可能性があるため、十分に注意して作業しましょう!

    タイヤ交換作業を自分で実施することに抵抗を感じる方は、店舗に持ち込んでタイヤ交換を依頼しましょう!

    タイヤ交換については【タイヤ交換を自分でする手順は?トラブルを防ぐための注意点も解説】の記事も参考にしてください。

    スタッドレスタイヤ交換を店舗に依頼する場合

    スタッドレスタイヤ交換を店舗に依頼した場合、一般的には工賃が発生します。タイヤワールド館ベストでタイヤを持ち込みで依頼した場合の工賃目安は、以下の通りです。
    お持ち込み商品の場合

    インチ数 通常価格 アプリ会員
    10~15インチ 11,000円 8,800円
    16~18インチ 13,200円 11,000円
    19~20インチ 15,400円 13,200円
    21インチ 17,600円 15,400円
    22インチ 19,800円 17,600円

    上記工賃に、事前購入したスタッドレスタイヤの費用が加わります。
    たとえばスタッドレスタイヤとホイール、工賃を含めた費用の目安は以下の通りです。

    17インチのスタッドレスタイヤとホイールを持ち込んだ場合

    商品詳細 商品合計費用
    スタッドレスタイヤ Winter i*cept X RW10 87,900円(税込)/4本
    ホイール ユーロスピードG10
    工賃 ・タイヤ入替
    ・バランス調整
    ・タイヤ取付
    11,000円(税込)
    ※アプリ会員の場合
    店舗にスタッドレスタイヤを持ち込んでかかる費用の目安 98,900円(税込)

    スタッドレスタイヤを店舗に持ち込んで依頼した場合と自分でスタッドレスタイヤに交換する費用と比較して、タイヤ交換費用を抑えられます。

    またタイヤワールド館ベストでは、タイヤ交換の工賃にバランス調整やタイヤ入替、取付費用も含まれています。

    トータル的に費用を抑えてスタッドレスタイヤの付け替えを検討中の方は、一度店舗に相談することがおすすめです!

    なお入会金・年会費無料のベストアプリ会員には「タイヤワールド館ベスト公式アプリ」をダウンロードで入会いただけます。ぜひ参考にしてください!

    タイヤワールド館ベスト公式アプリ

    また、オンラインショッピングでは購入した商品を全国約4000店の連携店でタイヤ取り付けまで予約することができます。こちらもぜひご検討ください!

    ホイールをそのままにするタイヤ交換なら店舗がおすすめ

    ホイールをそのままにするタイヤ交換なら店舗がおすすめ

    ホイールをそのままにしてスタッドレスタイヤへの交換を検討中の方は、店舗に依頼することをおすすめします。ホイールをそのままにして黒い部分(タイヤ)のみ交換する組み換え作業は、専門知識と技術が必要だからです。
    一般的には以下写真のような「タイヤチェンジャー」という専用機械を使用し、タイヤ組み換え作業を実施します。

    タイヤチェンジャー

    参照:株式会社エイワ

    またタイヤ組み換え後は以下写真のような「ホイールバランサー」という機械を使用し、バランスウエイトを貼ってタイヤの重心を中心にする作業を行います。

    ホイールバランサー

    参照:東洋精器工業株式会社

    上記のようなタイヤチェンジャーやホイールバランサーをご自身で準備して作業する場合、以下のデメリットがあることを把握しておきましょう。

    ● タイヤチェンジャーとホイールバランサーは多額の費用がかかる
    ● 専用機械を設置するスペースが必要になる
    ● 作業できるスペースを確保する
    ● 機械の操作方法を覚える
    ● タイヤ組み換えとホイールバランス調整の2つの作業を自分で実施することになる

    上記のようなデメリットを考慮すると、自分でスタッドレスタイヤへ組み換えることは現実的ではありません。

    さらに自分でタイヤの組み換え作業を実施した場合、ホイールに傷が付きサビにつながる可能性もあります。

    店舗に依頼すればタイヤのプロがタイヤの組み換え作業やホイールバランス調整作業を正確に実施するため、安心できるのではないでしょうか。

    ホイールを残してスタッドレスタイヤのみの交換を検討中の方は、店舗に依頼することをおすすめします!

    外したタイヤは適切な環境で保管する

    外したタイヤは適切な環境で保管する

    スタッドレスタイヤへ交換が完了した後は、外したタイヤを適切な環境・状態で保管することを忘れてはいけません。

    タイヤを適切な方法で保管することでタイヤの劣化を抑制できるため、タイヤを長く使用することが可能になります。

    外したタイヤを適切な方法で保管するポイントは、以下の通りです。

    ● タイヤを水洗いしてきれいにする
    ● タイヤの空気圧は半分に減らす
    ● 紫外線や雨風を避ける
    ● ホイール付きなら横積みで保管
    ● ホイール無しなら縦積みで保管

    一方タイヤの保管状態が悪い場合、以下のリスクが考えられます。

    保管状況 タイヤの状態
    タイヤに水分や汚れがついている タイヤのひび割れや亀裂、サビが発生
    タイヤカバーを使用しない 劣化防止剤が減少して劣化が促進
    ラックを使用せずにタイヤを積み重ねる タイヤが変形

    タイヤが上記のような状態になった場合、タイヤの劣化が早くなりタイヤの寿命が短くなります。また走行中にパンクが発生したり、最悪バーストしたりと危険なことしかありません。

    取り外したタイヤは適切な方法で必ず保管しましょう!

    タイヤの適切な保管方法については【タイヤの正しい保管方法は?事前準備でタイヤを長持ちさせよう】の記事も参考にしてください。

    タイヤを保管するスペースがない場合はタイヤ保管サービスがおすすめ

    タイヤを保管するスペースがない場合はタイヤ保管サービスがおすすめ

    「タイヤを管理する時間がない」「タイヤを保管するスペースがない」
    このようなお悩みの方には、タイヤ保管サービスがおすすめです。

    タイヤ保管サービスとは、未使用のタイヤを適切な環境で保管してくれるサービスです。タイヤ保管サービスを利用するメリットは、以下の通りです。

    ● タイヤを自宅に保管する必要がない
    ● タイヤの管理をしてくれる
    ● タイヤを持ち運ぶ必要がない

    タイヤ保管サービスの費用はかかりますが、タイヤを自宅で保管できない方やタイヤの管理ができない方にとって、おすすめのサービスといえます。

    タイヤワールド館ベストでは、タイヤを保管するだけでなく以下の内容を含んだタイヤ保管サービスを提供しています。

    ● タイヤの残溝チェック
    ● ホイール安全点検
    ● 空気圧チェック
    ● 次回のタイヤ交換
    ● バランス調整

    タイヤのプロにタイヤを適切な環境で管理や点検をしてもらうことで、安全な状態のタイヤを使用可能です。
    タイヤを適切な方法で保管できない方や、タイヤを保管するスペースがなく困っている方は、一度タイヤ保管サービスをご検討ください!

    タイヤ保管サービスについては【タイヤ保管サービスとは?おすすめ点や料金をご紹介】の記事も参考にしてください。

    スタッドレスタイヤへの付け替えはタイヤワールド館ベストにお任せください!

    スタッドレスタイヤへの付け替えはタイヤワールド館ベストにお任せください!

    あらためて、本記事では以下の内容を解説しました。

    ● タイヤ交換の必要性
    ● 夏用タイヤとスタッドレスタイヤの違い
    ● スタッドレスタイヤへ履き替えるタイミング
    ● スタッドレスタイヤの付け替えは早めがおすすめ
    ● スタッドレスタイヤの付け替えを早く実施するメリット
    ● スタッドレスに履き替える費用の目安
    ● ホイールをそのままにするタイヤ交換なら店舗がおすすめ
    ● 外したタイヤは適切な方法で保管する
    ● タイヤを保管するスペースがない場合はタイヤ保管サービスがおすすめ

    とくに重要なポイントは、以下の4つです。

    ● スタッドレスタイヤに付け替えるタイミングは初雪の1ヶ月前
    ● スタッドレスタイヤは慣らし走行が必要
    ● スタッドレスタイヤの予算や種類を決めたい方は早めに店舗へ
    ● 外したタイヤは適切な環境で保管する

    スタッドレスタイヤは雪道や凍結路、7度以下の低気温の環境で走行性能を発揮します。
    シーズン前にスタッドレスタイヤに付け替えることで、急な雪や凍結路に遭遇しても安全な走行が可能です。

    タイヤワールド館ベストでは、スタッドレスタイヤへの付け替えやタイヤ保管、タイヤ点検も実施しております。

    冬に向けてスタッドレスタイヤの付け替えを検討中の方は、ぜひ一度ご相談ください!

    タイヤワールド館ベスト店舗一覧

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    タイヤ知識 スタッドレスタイヤ ライターチーム

    スタッドレスタイヤには意味がある!ノーマルとの違いや必要な場面・メリット・デメリットを解説

    冬に向けてスタッドレスタイヤを用意しようかと考えているけれど、「スタッドレスタイヤなんて意味がないのでは…」と感じている人は多いのではないでしょうか。

    降雪地域では必須のアイテムですが、あまり雪が降らない地域だと、効果を感じにくいのかもしれません。

    本記事では、スタッドレスタイヤの必要性を解説します。必要になる場面やメリットもお伝えするので、装着には意味があることをご理解いただけると思います。

    スタッドレスタイヤは、寒い季節の安全運転にはかかせません。スタッドレスタイヤには意味がない?と思っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

    スタッドレスタイヤとは?夏用タイヤとの違い

    スタッドレスタイヤとは?夏用タイヤとの違い

    スタッドレスタイヤとは、雪道や凍結した路面でも、車が安全に走行できるように作られたタイヤのことです。

    以前はタイヤのゴムの部分(トレッド部)に、金属の鋲が打ち込まれたスパイクタイヤが使われていました。ですが、鋲が道路を傷つけるだけでなく、粉塵が問題になり、日本では使われなくなったのです。

    こうした背景から、「スタッド(鋲が)レス(ない)タイヤ」が開発され、冬の悪路での走行に使用されています。

    さて、そんなスタッドレスタイヤと夏用タイヤとでは、以下の点で異なっています。

    1. 溝が太く、深い
    2. ゴムが柔らかい
    3. トレッド部分(接地面に)「サイプ」がある

    1. 溝が太く、深い

    タッドレスタイヤの溝は夏用タイヤに比べて太く、深くなっています。これにより、雪や氷の上でのグリップ力が向上し、特に雪道やぬかるんだ道路でもしっかりと路面をとらえることができます。また、深い溝は雪をかき出す役割も果たし、タイヤのトラクション性能を維持します。

    2. ゴムが柔らかい

    スタッドレスタイヤに使われているゴムの素材は非常に柔らかく、低温でも硬化しにくい特性を持っています。これは、寒冷地での路面状況において柔軟性を保ち、接地面での摩擦力を最大限に引き出すためです。
    夏用タイヤは硬いゴムを使用しているため、冬の低温では硬化しやすく、路面との接触が弱くなる傾向があります。

    3. トレッド部分(接地面に)「サイプ」がある

    スタッドレスタイヤのトレッド部分には「サイプ」と呼ばれる細かい切れ目が多数あります。このサイプはタイヤが路面と接触する際に、氷や雪を引っかき、滑りやすい状況でも高いグリップ力を発揮する役割を果たします。
    また、サイプによってタイヤがわずかにたわみやすくなるため、より多くの接地面を確保し、安定した走行をすることができます。

    スタッドレスタイヤは意味がない?

    スタッドレスタイヤは意味がない?

    スタッドレスタイヤには、装着する意味があります。

    怖いのは雪道だけではありません。「雪が降らない地域だから意味がないのでは?」と思われがちですが、タイヤの天敵は雪だけではないのです。

    タイヤのゴムは気温が7度を下回ると硬くなり、性能を発揮することが難しくなります。硬くなったゴムでは、止まったり曲がったりするときの踏ん張る力(グリップ力)が弱くなってしまうからです。

    とくに気温が低い雨の日は、夏用タイヤでは本来のパフォーマンスを発揮できません。

    また、気温が低くなると路面が凍結する恐れもあります。夜中に雨が降り、朝に気温が下がると、水たまりや濡れた路面が凍り、気づかずに走行してしまうと非常に危険です。

    日陰になっている場所は路面が凍結しやすく、見落としがちです。歩いていても気づかずに足をおいてしまい、滑りかけた経験がある人も多いのではないでしょうか。

    スタッドレスタイヤは雪道や凍った路面でしか効果を得られない印象がありますが、気温が低いときにこそ重要な役割があります。

    雪が降らない地域でも、スタッドレスタイヤは必要なアイテムだといえます。

    スタッドレスタイヤが必要な場面

    スタッドレスタイヤが必要な場面

    寒い季節に必要になるスタッドレスタイヤですが、実際にどのような場面で必要になるのでしょうか。具体例を2つ解説します。

    ● 雪道や凍結した路面での走行
    ● 気温が低い日の走行

    安全に走行するためにも、スタッドレスタイヤが必要になる場面を理解しておきましょう。

    順番に解説します。

    雪道や凍結した路面での走行

    雪道や凍結した路面では、スタッドレスタイヤが必須です。夏用タイヤでは対応できず、滑って事故を起こしてしまうリスクがあります。

    スタッドレスタイヤには、雪上性能や氷上性能など、冬の悪路に特化した性能をかね備えています。

    雪上性能とは、雪が積もった道路やシャーベットのようにじゃりじゃりになった道路でも、安定して走行する性能です。タイヤが空回りしないように路面をひっかき、滑らないようにコントロールします。

    氷上性能は、非常に滑りやすいといわれる凍結した路面を走る性能です。夏用タイヤよりもやわらかいゴムを使用して、路面との密着度を高めたり、氷がとけることでできた水膜を排水したりするなど、さまざまな滑りにくい工夫があります。

    雪が積もった道や凍結した路面を安全に走行するためには、スタッドレスタイヤの装着が必要だといえます。

    気温が低い日の走行

    スタッドレスタイヤが必要になるのは、路面の状況が悪いときだけではありません。気温が低い日の走行にも、かかせないアイテムです。

    夏用タイヤは気温が7度より低くなると、ゴムが硬くなり性能が落ちてしまいます。硬いゴムは地面との密着度が低くなり、路面の凹凸への対応が悪くなります。踏ん張る力が弱くなって、ブレーキを踏んでから止まる距離が長くなる可能性もあるでしょう。

    たとえば、寒い日にゴムのホースの口を指ではさもうとしても、硬くなってはさみにくくなることはありませんか?タイヤも同じで、硬くなると柔軟性が低下してしまいます。

    「雪が降らないから大丈夫」と思っていても、知らず知らずのうちにタイヤ本来の力が発揮できず、危険な状況になることも考えられます。

    気温が低い日の走行にも、スタッドレスタイヤを装着することをオススメします。

    スタッドレスタイヤのメリット

    スタッドレスタイヤのメリット

    スタッドレスタイヤは、寒い日の運転やレジャーなどで安心して走行するための強い味方です。装着するメリットは以下の3つが考えられます。

    ● 冬の悪路でも安定した走行ができる
    ● 低温でもゴムがやわらかく性能を維持しやすい
    ● 乾いた路面もそのまま走行できる

    1つずつ解説します。

    冬の悪路でも安定した走行ができる

    スタッドレスタイヤは、雪道や凍った路面などの走りにくい道路でも、安定した走行が期待できます。

    滑りやすい道路では、ブレーキを踏んでから止まるまでの距離が長くなったり、曲がるときに大きくふくらんだりする恐れがあります。

    路面状況が悪くても、スタッドレスタイヤの特性を活かし、車の運転にかかせない「止まる」と「曲がる」を行えるのです。

    冬の道路は、摩擦係数(タイヤと路面の間の摩擦力の大きさ)が小さくなり、滑りやすくなります。

    乾燥した道路で0.7〜0.9ある摩擦係数は、つるつるに凍結した道路だと0.1未満になり、ブレーキを踏んでから止まるまでの距離は約8倍長くなります。

    摩擦係数

    ※参考 一般社団法人 日本自動車タイヤ協会ホームページより

    自分の思っている距離で止まれなかったら、前の車に追突してしまうかもしれません。

    こうした危険性を減らせることも、スタッドレスタイヤの大きなメリットです。

    低温でもゴムがやわらかく性能を維持しやすい

    夏用タイヤに比べると、スタッドレスタイヤはやわらかいゴムでできています。低温でも硬くなりにくいので、タイヤの性能を維持しやすいのがメリットです。

    夏用タイヤは気温が7度を下回ると性能が低下し、本来の力を発揮できません。硬くなったゴムでは路面との密着が悪くなり、踏ん張る力が少なくなるからです。

    先ほど説明した摩擦係数も小さくなるので、ブレーキを踏んでから止まるまでの距離も長くなります。

    スタッドレスタイヤは雪道用や凍結路面用といったイメージが強いですが、「低温用タイヤ」ともいわれています。

    気温が低いときでも性能を落とすことなく、安定して走行できるタイヤなのです。

    乾いた路面もそのまま走行できる

    スタッドレスタイヤは、一度装着してしまえば、シーズンが終わるまではきかえる必要がありません。

    チェーンを使用した場合だと、乾燥した路面での走行は不向きなので、取り外しを行う必要があります。

    スタッドレスタイヤなら、雪道や凍結した道路はもちろん、乾燥した道でもそのまま走行することができます。

    頻繁に脱着作業を行う必要がなく、さまざまな路面状況にも適応して走行できるのはスタッドレスタイヤの強みです。

    しかし、以下のときにはチェーンの装着が必要です。

    ● 雪が多いとき
    ● スタッドレスタイヤだけでは坂を登れないとき
    ● チェーン規制がかかっているとき

    普段はスタッドレスタイヤで走行し、もしものときのためにチェーンを常備しておくと良いでしょう。

    スタッドレスタイヤのデメリット

    スタッドレスタイヤのデメリット

    スタッドレスタイヤのデメリットは、以下の3つが考えられます。

    ● 燃費が悪くなる
    ● 乗り心地が変わる
    ● 保管場所が必要になる

    どのデメリットも、装着するメリットを考えれば大きな問題ではありません。ですが、念のためデメリットも知っておいたほうが安心です。

    それぞれ解説します。

    燃費が悪くなる

    夏用タイヤに比べると、燃費の面では劣ります。

    スタッドレスタイヤは滑りにくくするために、タイヤと路面の密着度を高めています。タイヤと路面の接地面が大きくなればなるほどタイヤは転がりにくくなるので、余計にパワーが必要になり、燃費が悪くなるのです。

    また、スタッドレスタイヤのやわらかいゴムは夏用タイヤよりも重くなります。たとえば、荷物を乗せる前の台車と、たくさんの荷物を乗せた台車では、より多くの力が必要になるのは後者のほうです。

    車も同じで、より軽くより転がりやすいほうが燃費は良くなります。

    しかし、滑ってコントロールを失ったり、止まれなかったりすると、燃費以前に事故を起こす可能性があります。

    エコドライブを心がけるのは大切ですが、事故を起こしてしまうと元も子もありません。冬の悪路を安全に走行するためにも、安定して走れるスタッドレスタイヤをオススメします。

    乗り心地が変わる

    夏用タイヤからスタッドレスタイヤに交換した直後は、乗り心地がふわふわと感じられる場合があります。
    これは、スタッドレスタイヤがやわらかいゴムを使用しているためです。

    慣れてくるまでは落ち着かないかもしれませんが、走行しているうちになじんでくるはずです。

    インチダウンを行ったスタッドレスタイヤだと、ゴムの面積が増えるのでよりソフトな乗り心地になるでしょう。

    スタッドレスタイヤの乗り心地に慣れておくためにも、冬本番になる前に交換して感覚をつかんでおくことが望ましいです。

    保管場所が必要になる

    車に夏用タイヤを装着しているときはスタッドレスタイヤを、スタッドレスタイヤを装着しているときは夏用タイヤをどこかに保管しておく必要があります。

    タイヤの保管は、風通しが良く直射日光が当たらない屋内が理想です。タイヤはゴムでできているので、紫外線を浴びたり長時間高温にさらされたりすると、劣化が早まってしまいます。

    ガレージの中や物置、納戸などに保管すると良いでしょう。どうしても屋外で保管する場合は、カバーをかけるなど雨ざらしにしないことが大切です。

    屋内にも屋外にも保管場所が確保できない場合は、タイヤを預かってくれるサービスもあります。そういったものを利用するのも1つの方法です。

    オススメのスタッドレスタイヤ3選

    オススメのスタッドレスタイヤ3選

    オススメのスタッドレスタイヤを3つ紹介します。

    1. ダンロップ WINTER MAXX03 (ウィンターマックス)WM03
    2. トーヨータイヤ Winter TRANPATH(ウィンタートランパス)TX
    3. ブリヂストン BLIZZAK (ブリザック)VRX3

    スタッドレスタイヤは種類が豊富で、どれを選べばいいのか悩んでしまう人も多いと思います。重視する性能や車のタイプに合わせて選ぶと良いでしょう。

    順番に解説します。

    ダンロップ WINTER MAXX03 (ウィンターマックス)WM03

    オススメのスタッドレスタイヤ・ウィンターマックス3

    ダンロップ公式サイトへ

    ダンロップの WINTER MAXX03 は、氷上性能に特化したスタッドレスタイヤです。凍った路面でのブレーキ性能やコーナリング性能を重視しています。

    従来のタイヤから、氷上でのブレーキ性能が22%、コーナリング性能が11%アップしています。とくにカーブを曲がるときのふらつきが改善され、安定感が増した印象です。

    凍った路面を走行することが多い人にオススメです。

    トーヨータイヤ Winter TRANPATH(ウィンタートランパス)TX

    オススメのスタッドレスタイヤ・ウィンタートランパスTX

    トーヨータイヤ公式サイトへ

    トーヨータイヤの Winter TRANPATH TX は、ミニバンや背の高い軽自動車、SUVなどのハイト系専用のスタッドレスタイヤです。

    高い氷上性能に加え、カーブを曲がるときにみられる特有のふらつきを軽減します。凍った路面でもふらつきを抑えながら、安定した走行が期待できます。

    背の高い車に乗っている人にオススメです。

    ブリヂストン BLIZZAK (ブリザック)VRX3

    オススメのスタッドレスタイヤ・ブリザックVRX3

    ブリヂストン公式サイトへ

    ブリヂストンの BLIZZAK VRX3 は、高い性能をもつバランスのとれたスタッドレスタイヤです。北海道や北東北での装着率が22年連続1位になるなど、ドライバーから高い評価をほこります。

    氷上性能を重視していますが、耐摩耗性能にも優れているので、より長く使えることも魅力です。

    バランスの良いスタッドレスタイヤがほしい人にオススメです。

    スタッドレスタイヤの交換時期

    スタッドレスタイヤの交換時期

    スタッドレスタイヤに交換する時期は、初雪が降る1か月前が望ましいといわれています。急な雪に慌てないためと、スタッドレスタイヤの乗り心地に慣れてから冬本番を迎えるためです。

    雪があまり降らない地域だと、気温を目安にすると良いでしょう。最低気温が7度を下回る前に交換しておくと安心です。

    新品のスタッドレスタイヤの場合、時速60〜80km以下で200kmほど(メーカーによって異なります)走行し、慣らし運転を行いましょう。タイヤの表皮がとれて、本来の性能を発揮しやすくなります。

    直前になると、混みあってタイヤ交換ができない可能性も考えられます。余裕をもってスタッドレスタイヤの交換を行いましょう。

    スタッドレスタイヤを選ぶならタイヤワールド館ベストがオススメ!

    スタッドレスタイヤを選ぶならタイヤワールド館ベストがオススメ!

    スタッドレスタイヤには、装着する意味があります。雪道や凍った路面を安全に走行するためには、必須のアイテムだといえます。

    たとえ雪が降らなくても、気温が低くなると夏用タイヤの性能が落ちてしまうので、スタッドレスタイヤの装着が望ましいでしょう。

    冬本番を迎える前に、早めに準備をして安全走行を心がけてくださいね。

    スタッドレスタイヤの購入は、タイヤワールド館ベストがオススメです。店舗だけでなくネットでも購入可能なので、ぜひ検討してみてください。

    【スタッドレス】ブリヂストン・ダンロップ特集

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    全国約4,000店の提携店!ベストのタイヤ交換

    全国どこでも約4,000店の提携店!ベストのタイヤ交換

    カテゴリー
    タイヤ知識 ライターチーム タイヤ交換

    【初心者向け】タイヤ交換に必要なものは?工具の使用方法から注意点まで解説!


    「タイヤ交換したいけど必要なものがわからない」
    「タイヤ交換の手順を知りたい」

    はじめてのタイヤ交換は必要なものが多いため、タイヤ交換に必要なものに悩む方もいるのではないでしょうか。

    またタイヤを自分で交換する場合、タイヤ交換の手順や工具の使用方法、工具の使用上の注意点を確認し安全にタイヤ交換作業をしなければいけません。タイヤ交換の手順や道具の使い方を誤れば脱輪にもつながる危険があるため、事前準備が重要です。

    本記事では、タイヤ交換初心者の方に向けて、タイヤ交換に必要なものや工具の使用方法、工具の使用上の注意点を解説します。

    タイヤ交換で必要なものと使用用途の解説

    タイヤ交換で必要なものと使用用途の解説

    タイヤ交換を安全に実施するために重要なことは、タイヤ交換に必要な道具の使用用途と注意事項です。道具一式を揃えても、 正しく使用できなければ意味がありません。

    本章では、タイヤ交換で一般的に必要なものと使用用途を解説します。

    1. 輪止め
    2. ジャッキ
    3. ジャッキスタンド
    4. クロスレンチ
    5. トルクレンチ

    安全にタイヤ交換作業するために必要な道具であるため、解説する道具は必ず準備することをおすすめします。

    1.輪止め

    タイヤ交換で必要なもの1.輪止め

    引用:Amazon

    輪止めはタイヤ交換時に車体が動かないようにするための道具です。車は停止しても動いてしまう恐れがあるため、必ず使用しなければいけません。

    一般的に運送業者が使用していることが多いため、日常的に良く目にする商品ではないでしょうか。

    使用用途や注意点は、以下の通りです。

    使用用途 タイヤ交換時に車体が動かないようにする道具
    注意点 必ず平坦な場所で車を停車させてから設置する

    2.ジャッキ

    タイヤ交換で必要なもの2.ジャッキ

    引用:Amazon

    ジャッキは車体を昇降させるために必須の道具です。ジャッキは車載されていることが多いため、購入しない選択をする方も少なくありません。

    しかし、車載されているジャッキは手動で昇降させるパンタグラフジャッキであり、タイヤ交換時の手間が多くかかるためおすすめできません。

    油圧式のジャッキの方が車体を昇降する際に、負担少なく効率良く作業に取りかかれるためおすすめです。
    使用用途や注意点は、以下の通りです。

    使用用途 車体を昇降させるために必要な道具
    注意点 ジャッキアップポイントに密着させて作業すること

    3.ジャッキスタンド

    タイヤ交換で必要なもの3.ジャッキスタンド

    引用:Amazon

    ジャッキスタンドはジャッキで上げた車両を支えるための道具です。ジャッキだけでタイヤ交換を実施した場合、ジャッキアップ後に万が一車体が落下すれば事故につながり大けがするかもしれません。ジャッキスタンドは安全に作業するために必須の道具といえます。

    使用用途や注意点は、以下の通りです。

    使用用途 持ち上げた車体を支えるための道具
    注意点 車体の重さによって2台~4台のジャッキスタンドが必要な場合がある

    4.クロスレンチ

    タイヤ交換で必要なもの4.クロスレンチ

    引用:Amazon

    クロスレンチはホイールナットを借り締めしたり緩めたりする時に使用する道具です。レンチの種類には、以下のようなレンチもあります。

    ● クロスレンス
    ● L字レンチ

    上記の違いはレンチの形状のみであり、使用用途は同じです。ただしホイールナットを締めたり緩めたりする作業は重労働であるため、力が加わりやすいクロスレンチをおすすめします。

    使用用途や注意点は、以下の通りです。

    使用用途 ホイールナットを締めたり緩めたりする道具
    注意点 ホイールナットを本締めする用途では使用してはいけない

    5.トルクレンチ

    タイヤ交換で必要なもの5.トルクレンチ

    引用:Amazon

    トルクレンチはホイールナットを本締めするために使用する道具です。タイヤを取り付けたあとは、必ずナットを規定のトルク値で締め付けなければいけません。

    トルクレンチの種類は大きく分けて、以下の2種類です。

    タイプ 特徴
    シグナル式 ●単能型(トルク値が決まっている)
    ●プレセット型(トルク値を設定できる)
    直読式 ●デジタル型(モニターでトルク値を確認できる)

    トルクレンチの本体価格は1万円以下から3万円以上と価格帯の幅も広いため、事前にリサーチしてから自分に合ったトルクレンチを購入することをおすすめします。

    使用用途や注意点は、以下の通りです。

    使用用途 ホイールナットを最後に締め付けるときに使用する
    注意点 規定のトルク値で締め付けない場合、最悪脱輪の可能性がある

    自分でタイヤを交換する手順

    自分でタイヤを交換する手順

    本章では、自分でタイヤ交換する手順を解説します。

    1. 輪止めで車両が動かないように固定
    2. クロスレンチを使用してホイールナットを少し緩める
    3. ジャッキを使用して車体を持ち上げる
    4. 持ち上げた車両の下にジャッキスタンドを設置する
    5. すべてのホイールナットを取り外す
    6. タイヤを取り外す
    7. 新しいタイヤを取り付ける
    8. すべてのホイールナットを仮締めする
    9. ジャッキスタンドを取り外し、車両をゆっくり下ろす
    10. トルクレンチで車種に指定された締め付けトルク値まで締める

    先述した工具を使用して解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。作業時の手の保護も忘れないように、軍手も準備しておきましょう!

    1.輪止めで車両が動かないように固定

    自分でタイヤ交換する手順1.輪止めで車両が動かないように固定

    引用:Amazon

    水平の場所に車を停止させてから、輪止めで車両が動かないように固定します。先述のした通り、必ず水平の場所で作業しましょう!

    2.クロスレンチを使用してホイールナットを少し緩める

    自分でタイヤ交換する手順2.クロスレンチを使用してホイールナットを少し緩める

    クロスレンチ、またはL字レンチを使用して、ホイールナットを緩めていきます。
    ジャッキを事前に設置すれば次の作業がしやすいため、一緒に準備してもよいかもしれません。

    3.ジャッキを使用して車体を持ち上げる

    自分でタイヤ交換する手順3.ジャッキを使用して車体を持ち上げる

    次にジャッキを使用して車体を持ち上げます。車体の裏のジャッキアップポイントを必ず確認してから作業しましょう!

    ジャッキアップポイントに当てて車体を持ち上げない場合、作業中に車体のバランスが悪くなり、車体の落下につながるため注意が必要です。

    4.持ち上げた車両の下にジャッキスタンドを設置する

    自分でタイヤ交換する手順4.持ち上げた車両の下にジャッキスタンドを設置する

    引用:Amazon

    ジャッキで持ち上げた車体の下に、ジャッキスタンドを設置します。
    ジャッキスタンドがない場合でもタイヤ交換作業はできますが、万が一車体が落下しても事故を未然に防げるため、用意しておくことをおすすめします!
    また車両の大きさ(重さ)によってジャッキスタンドを接地する台数も異なるため、車体の重さとジャッキスタンドの台数は事前に確認しておきましょう!

    5.すべてのホイールナットを取り外す

    自分でタイヤ交換する手順5.すべてのホイールナットを取り外す

    事前にレンチで緩めたホイールナットを、すべて取り外します。ホイールナットは小さいため、紛失しないためにわかりやすい場所にまとめて保管しておきましょう!

    また交換時にナットに傷や破損を発見した場合、ナット交換できるように同じサイズのナットを事前に準備しておくのもおすすめです。

    6.タイヤを取り外す

    自分でタイヤ交換する手順6.タイヤを取り外す

    すべてのホイールナットを取り外したあとは、タイヤを取り外します。前傾姿勢で行うと腰に負担がかかるため、タイヤはなるべく水平の状態で取り外すことを心がけましょう!

    7.新しいタイヤを取り付ける

    自分でタイヤ交換する手順7.新しいタイヤを取り付ける

    交換するタイヤを地面と水平にして、しっかり奥まで差し込みます。タイヤをしっかり差し込めない場合、タイヤ交換後にナットが緩む原因につながります。

    タイヤ交換後のナットの緩みによる脱輪も後を絶ちませんから、必ず奥までしっかり差し込んで取り付けましょう!

    タイヤを取り外すとき同様に腰を落とせば、腰の負担が軽減できるため心がけましょう!

    8.すべてのホイールナットを仮締めする

    自分でタイヤ交換する手順8.すべてのホイールナットを仮締めする

    タイヤの取り付けが完了したら、レンチを使用してホイールナットを仮締めします。

    9.ジャッキスタンドを取り外し、車両をゆっくり下ろす

    自分でタイヤ交換する手順9.ジャッキスタンドを取り外し、車両をゆっくり下ろす

    ジャッキスタンドを取り外し、車両をゆっくり降ろします。

    10.トルクレンチで車種に指定された締め付けトルク値まで締める

    自分でタイヤ交換する手順10.トルクレンチで車種に指定された締め付けトルク値まで締める

    タイヤ交換最後の締めはトルクレンチを使用します。
    トルクレンチを規定のトルク値に設定し「カチン」と音が1回なるまで締め付けます。
    以下の写真のように、対角線を結ぶような順番でホイールナットを締め付けるのがポイントです。

    対角線を結ぶような順番でホイールナットを締め付けるのがポイント

    上記のように対角線を結ぶような手順でホイールナットを締め付けた後の注意点は、2回目の締め付けは行わないことです。

    トルクレンチの音が2回以上鳴るまで締め付けた場合オーバートルクにつながり、ボルトが捻じ切れる危険性があります。

    またホイールナットの締め付けトルクは弱すぎてもナットの緩みにつながるため、「カチッ」と音が1回鳴るまで締め付けましょう!

    トルクレンチの重要性については【ホイールナットの締め付けトルクを守らないと危険?!トルク管理の基本を解説】の記事も参考にしてください。

    タイヤ交換後の注意点

    タイヤ交換後の注意点

    本章では、タイヤ交換後の注意点を解説します。タイヤ交換作業が完了しても安心はできません。ホイールナットを指定のトルク値で締め付けをしても、ホイールナットは緩む可能性があります。タイヤ交換後は適切なトルク管理やタイヤ保管を行いましょう。

    ● タイヤ交換後に100km走行したら増し締めチェック
    ● 交換したタイヤは適切な環境で保管する

    タイヤ交換後に100km走行したら増し締めチェック

    タイヤ交換後の増し締めチェックは、タイヤ交換後の重要な点検作業のひとつです。トルクレンチで「カチッ」と音が鳴るまで締め付けても、走行中にナットが緩む可能性があります。

    走行中にナットが緩んだ場合、最悪脱輪につながり大変危険です。
    国土交通省発表の「大型車の脱輪事故発生状況」では、令和3年度の車輪脱落事故が123件のうち81件がタイヤ交換後の脱輪による事故と示されています。

    大型車の脱輪事故発生状況

    引用:国土交通省(令和3年度大型車の車輪脱落事故発生状況と傾向分析について)

    タイヤを交換したあとに安全な走行を継続できるよう、100km走行したら増し締めチェックを実施しましょう。

    トルクレンチの増し締めについては【定期的なトルクレンチチェック!その頻度はどのくらい??】の記事も参考にしてください。

    交換したタイヤは適切な環境で保管する

    タイヤは未使用の状態でも劣化は進行しているため、交換したタイヤは適切な環境で保管することが重要です。適切な環境でタイヤを保管した場合1本のタイヤを長く使用できるため、タイヤにかかるコストを削減できます。
    「交換したタイヤをそのままの状態で保管している」
    「タイヤを保管している場所は屋外で横積みしています」

    上記のような保管方法ではタイヤの劣化を早め、以下のトラブルが発生しやすくなります。

    タイヤの保管状態 タイヤに与える悪影響
    タイヤをむき出した状態で屋外保管 タイヤのひび割れや亀裂が発生しやすい
    タイヤを重ねて横積み保管 1番下のタイヤが変形する

    上記のようなトラブルを未然に防ぐために、以下のポイントを守ってタイヤ保管することをおすすめします。

    ● 屋外保管はタイヤカバーを使用して紫外線からタイヤを守る
    ● タイヤを重ねて保管する場合、専用のタイヤラックを使用する

    交換したタイヤを上記のように適切な環境で保管すれば、次回のタイヤ交換時も同じタイヤを使用することが可能です。

    なおタイヤを自宅で保管できない場合、タイヤ保管サービスの利用もおすすめです。
    タイヤ保管サービスについては【タイヤ保管サービスとは?おすすめ点や料金をご紹介】の記事も参考にしてください。

    タイヤ交換に必要な工具一式の費用の目安

    タイヤ交換に必要な工具一式の費用の目安

    先述した工具は安全に作業する上で必要な商品です。
    タイヤ交換に必要な工具一式の費用の目安を、以下の表にまとめました。

    必要な工具 作業目的 費用(目安)
    輪止め 車が動かないようにする 約1,000円
    ジャッキ 車体を持ち上げる 約8,000円
    ジャッキスタンド 持ち上げた車体を支える 約5,000円
    クロスレンチやL字レンチ ナットを締めたり緩めたりする 約5,000円
    トルクレンチ 規定のトルク値に締め付ける 約18,000円
    軍手やタオルなどの備品 ケガや汚れ予防 約1,000円
    工具合計金額 約37,000円

    上記費用はあくまで目安ですから、愛車の種類や重量によって、商品の必要個数や費用も異なります。また工具のデザインや機能面、使いやすさでも費用に差がでてきます。

    タイヤ交換を検討中の方は、必要な工具の費用を事前にリサーチしておきましょう!

    タイヤ交換を自分でやる前にリスクは必ず確認する

    タイヤ交換を自分でやる前にリスクは必ず確認する

    本章では、タイヤ交換で発生しやすいリスクを解説します。

    ● タイヤが外れる可能性がある
    ● ジャッキアップの失敗
    ● 適切なタイヤローテーションができないv
    ● パーツが破損する

    自分でタイヤ交換する場合、タイヤ交換時やタイヤ交換後のリスクは把握しておきましょう!
    「タイヤ交換が大変だとは思わなかった」
    「タイヤ交換時にパーツが破損してしまった」

    上記のように自分でタイヤ交換をして後悔する方も少なくありません。

    タイヤ交換のリスクを事前に把握すれば、より安全にタイヤ交換作業をすることが可能です。ぜひ参考にしてください。

    タイヤが外れる可能性がある

    タイヤ交換のリスクで一番恐れられることは、タイヤが外れて脱輪することです。タイヤをしっかり取り付けたあとでも、ホイールナットが徐々に緩んでタイヤが外れる事故は後を絶ちません。

    走行中に脱輪した場合あなたの車だけでなく、最悪他者を巻き込む大きな事故になる可能性も考えられます。

    タイヤが外れる危険性を回避するポイントは、以下の通りです。

    ● ホイールナットを締め付ける前にトルクレンチの使用方法を理解する
    ● メーカー規定の締め付けトルク値を守ってホイールナットを締め付ける
    ● ホイールナットの締め付けは「カチッ」と1回音が鳴ったらそれ以上締め付けない
    ● タイヤ交換後に定期的に増し締めチェックを実施する

    上記のポイントを確認し、タイヤが外れないよう対策を取りながらタイヤ交換を実施しましょう!

    ジャッキアップの失敗

    タイヤ交換ではジャッキアップを失敗する可能性もあるため、十分に注意しましょう。ジャッキアップが失敗する原因は、以下の通りです。

    ● 平坦な場所で作業していない
    ● ジャッキアップポイントが間違っている
    ● ジャッキスタンドを使用していない

    上記のような場所でタイヤ交換をした場合、道具を適切な方法で使用できなかったり道具が不足していたりすると、最悪車体が落下し大けがするかもしれません。

    安全にタイヤ交換作業を実施するために、作業環境や必要な道具は事前に揃えておきましょう!

    適切なタイヤローテーションができない

    「前後左右の摩耗のバランスがわからない」
    「前回使用していたタイヤの位置を覚えていない」

    このような状況では、適切なタイヤローテーションができないかもしれません。

    また適切なタイヤローテーションができない場合、4本のタイヤの摩耗バランスが崩れてしまい、偏摩耗の発生につながります。

    さらにタイヤの劣化が早くなるため、タイヤローテーションを実施しても逆効果になります。
    たとえばFF車のタイヤローテーションは、以下の通りです。

    FF車のタイヤローテーション

    引用:YOKOHAMA

    ● 前輪は左右の位置は変更せずに後輪へ
    ● 後輪の右→前輪の左
    ● 後輪の左→前輪の右

    上記のタイヤローテーション方法はFF車の場合ですが、FR車や4WD、方向性タイヤなど、他にもタイヤローテーションの方法は存在します。

    適切なタイヤローテーションを実施するために、以下のポイントをおさえましょう。

    ● 愛車の車種のタイヤローテーション方法を把握しておく
    ● 交換するタイヤは、前後左右どの部分で使用していたか把握しておく
    ● タイヤ4本の摩耗状態を把握する

    タイヤローテーションは4本の摩耗しているタイヤの状態に応じた、位置交換が重要です。タイヤのローテーションを検討中の方は、タイヤの摩耗状態を把握してからタイヤローテーションを実施しましょう!

    タイヤのローテーションについては【車のタイヤの位置交換(ローテーション)は重要!やり方と目安も解説!
    の記事も参考にしてください。

    パーツが破損する

    自分でタイヤ交換をする場合、タイヤに関連するパーツが破損する可能性があることも考慮しましょう。たとえばタイヤに関連するパーツや破損する状況は、以下の通りです。

    破損するパーツ 破損する状況
    ハブボルト オーバートルク(ナットを強く締め付けすぎ)でボルトが捻じ切れる
    ホイールナット ●不適合サイズのレンチを使用してナットが傷つく
    ●力任せにナットを締めて傷つける

    上記のように、タイヤ交換時のホイールナットやハブボルトが損傷する可能性があります。

    また走行中にタイヤが脱輪した場合、車体に大きな損傷があるだけでなく他者の車を巻き込む事故に発展する可能性も考えられます。タイヤ交換を検討中の方は、リスクを確認してから作業しましょう。

    自分でタイヤ交換を実施することに不安を感じる方は、最寄りの店舗でタイヤ交換を依頼した方が安心かもしれません。

    店舗でタイヤ交換した方がお得になる可能性がある

    店舗でタイヤ交換した方がお得になる可能性がある

    「自分でタイヤ交換した方が安く済む」このように思っている方は、店舗で一度見積もりをとることをおすすめします。

    タイヤ交換を依頼する店舗によっては、自分でタイヤ交換するよりトータル費用がお得になるかもしれません。先述した工具一式の費用合計の目安は、以下の通りです。

    必要な工具 費用(目安)
    輪止め 約1,000円
    ジャッキ 約8,000円
    ジャッキスタンド 約5,000円
    クロスレンチやL字レンチ 約5,000円
    トルクレンチ 約18,000円
    軍手やタオルなどの備品 約1,000円
    工具合計金額 約37,000円

    上記の道具の合計金額に、タイヤの本体価格が加わります。
    タイヤワールド館ベストでタイヤを購入した場合、以下の料金でタイヤ交換が可能です。

    【店舗購入でタイヤ交換を依頼した場合】

    タイヤ(15インチ) ホイール 工賃(アプリ会員) 合計金額
    EC202L(ダンロップ) V-EMOTION RC10 Vエモーション RC10 ・タイヤ入替
    ・バランス調整
    ・タイヤ取付
    セット価格:55,500円 8,800円 64,300円

    上記のように店舗に依頼した場合、タイヤ交換やバランス調整費用を含んでいるため、自分でタイヤ交換する工具を揃えるよりお得にタイヤ交換できるのではないでしょうか?

    もちろんタイヤ交換に必要な道具を揃えた場合、次回のタイヤ交換時は道具の費用はかからなくなります。しかし自分でタイヤを交換することに不安を感じる方には、店舗でのタイヤ交換をおすすめします。

    タイヤの脱着や費用については>の記事も参考にしてください。

    タイヤ交換でよくある質問

    タイヤ交換でよくある質問

    最後に、タイヤ交換に関するよくある質問に回答します。

    ● タイヤ交換しないとどうなりますか?
    ● タイヤの寿命は何年ですか?

    タイヤ交換しないとどうなりますか?

    タイヤ交換しないと、1本のタイヤの寿命が短くなり安全性が低下します。タイヤは走行距離や走行環境によって必ず経年劣化に伴い、以下の問題が発生するからです。

    ● タイヤが摩耗する
    ● タイヤにひび割れや亀裂が発生する

    上記のようなタイヤの状態で走行した場合、以下のトラブルが発生するかもしれません。

    トラブル内容 走行中の支障
    タイヤに偏摩耗が発生する ハンドル操作が不安定になる
    タイヤにひび割れが悪化する パンクやバーストが発生する
    タイヤの溝の深さが半分以下になる ハイドロプレーニング現象が発生する

    上記のトラブルをみてわかるように、タイヤ交換をしない場合危険しかありません。安全性を保ちながら走行するために、タイヤの劣化状態に応じてタイヤ交換は実施しましょう!

    タイヤの状態を判断できない場合は、タイヤ交換を店舗に相談するのがおすすめです。

    タイヤの寿命は何年ですか?

    タイヤの寿命は夏タイヤで約5年、スタッドレスタイヤで約3年です。またタイヤの寿命は使用年数で確認する方法の他に、以下のような方法でもタイヤの寿命を確認できます。

    タイヤの寿命の確認方法 寿命の目安
    走行距離 ●夏タイヤ:約30,000km
    ●スタッドレスタイヤ:約25,000km
    スリップサイン タイヤの溝の深さが1.6mmになったとき
    タイヤのひび割れ具合 タイヤ内部までひび割れが達したとき

    ただし上記のようなタイヤの寿命を確認する方法は、あくまで目安です。
    「タイヤの寿命の目安は超えていないけど大きなひび割れがある」
    「スリップサインが出現している」

    上記のような危険な状態のタイヤを継続して使用した場合、パンクやバーストが発生するリスクが高まるため危険です。

    タイヤの劣化する早さには個人差があるため、定期的にタイヤ点検を実施してタイヤの劣化状態に合った対策をとるのがおすすめです。タイヤの状態を自分で確認できない方は、最寄りの店舗に相談してからタイヤ交換を実施しましょう。

    夏タイヤの寿命については【夏タイヤの寿命はどれくらい?長く使い続けるコツを5つ紹介】の記事も参考にしてください。

    タイヤ交換に悩んだらタイヤワールド館ベストにご相談ください!

    タイヤ交換に悩んだらタイヤワールド館ベストにご相談ください!

    あらためて、本記事では以下の内容を解説しました。

    ● タイヤ交換で必要なものと使用用途の解説
    ● 自分でタイヤを交換する手順
    ● タイヤ交換後の注意点
    ● タイヤ交換に必要な工具一式の費用の目安
    ● タイヤ交換を自分でやる前にリスクは必ず確認する
    ● 店舗でタイヤ交換した方がお得になる可能性がある
    ● タイヤ交換でよくある質問

    とくに重要なポイントは、以下の通りです。

    ● タイヤ交換に必要な工具の使用方法と注意点を確認する
    ● タイヤ交換後は定期的に増し締めする
    ● タイヤ交換を自分で実施する場合はリスクを必ず確認する
    ● 店舗でタイヤ交換した方がお得になる可能性がある

    自分でタイヤ交換を実施する場合、上記の点をチェックしてからタイヤ交換を実施しましょう!
    タイヤワールド館ベストでは、タイヤの定期的点検からタイヤ交換まで実施しております!
    ぜひ一度ご相談ください!

    カテゴリー
    タイヤ知識 ライターチーム タイヤ交換

    【タイヤのスリップサイン】限界までタイヤを安全に使う方法とは?

    「タイヤを限界まで使うための方法が知りたい」
    「タイヤにスリップサインが出てからのタイヤ交換は遅いですか?」

    タイヤの溝の深さが1.6mmで出現するスリップサインがタイヤの限界の基準になりますが、スリップサインが出現してからタイヤを交換することはおすすめできません。

    しかし、タイヤをなるべく限界まで使用したいと思う方も多いのではないでしょうか?本記事では、タイヤの限界を確認する方法やタイヤを限界まで安全に使用する方法を解説します。

    タイヤのスリップサインとは?

    タイヤのスリップサインとは?

    タイヤのスリップサインとは、タイヤの溝の深さが1.6mmになると出現する印です。
    以下写真でわかるように、タイヤのショルダー部にある三角マークの延長線上で確認できます。

    スリップサインはタイヤのショルダー部にある三角マークの延長線上にある

    タイヤに上記のようなスリップサインが出現している状態で走行はできません。

    スリップサインが出た状態で走行した場合、以下のように整備不良で罰則を受ける可能性があります。

    【道路交通法(設備不良)による罰則】

    減点数 反則金
    2点 9,000円

    また溝が浅いタイヤはスリップしやすく、事故につながる危険性の高いタイヤであることを理解しておきましょう!

    タイヤのスリップサインはタイヤの限界値であり車検基準でもある

    タイヤのスリップサイン(1.6mm)はタイヤの限界値であり車検基準でもあることはご存じでしょうか?
    国土交通省では、タイヤに以下のような保安基準を設けています。

    【道路運送車両の保安基準の細目を定める告示の第167条より一部抜粋】
    二. 接地部は滑り止めを施したものであり、滑り止めの溝(最高速度40km/h未満の自動
    車、最高速度40km/h未満の自動車に牽引される被牽引自動車、大型特殊自動車及び大
    型特殊自動車に牽引される被牽引自動車に備えるものを除く。)は、空気入ゴムタイヤ
    の接地部の全幅(ラグ型タイヤにあっては、空気入ゴムタイヤの接地部の中心線にそ
    れぞれ全幅の4分の1)にわたり滑り止めのために施されている凹部(サイピング、プ
    ラットフォーム及びウエア・インジケータの部分を除く。)のいずれの部分においても
    1.6mm(二輪自動車及び側車付二輪自動車に備えるものにあっては、0.8mm)以上の深
    さを有すること。この場合において、滑り止めの溝の深さについての判定は、ウエア・
    インジケータにより判定しても差し支えない。


    引用:道路運送車両の保安基準の細目を定める告示【2022.1.7】第167条(走行装置)

    上記の国土交通省の保安基準により、タイヤの溝の深さが1.6mm以下の場合車検には通りません。
    タイヤの溝の深さがスリップサイン(1.6mm)を下回って走行した場合、先述のように道路交通法違反になるため、必ずタイヤ交換を実施しましょう!

    タイヤの限界と安全に走行できる限界は異なる

    「スリップサインが1.6mmまでならまだまだ走れる」「車検までまだ期間があるから多少の摩耗も気にしない」このようにお考えのあなたのタイヤは、危険な状態かもしれません。

    タイヤの使用できる限界の基準が1.6mmであることは間違いありませんが、安全に走行できる基
    準ではないため注意する必要があります。

    以下YOKOHAMAのデータでは、タイヤの溝の深さが4mmを下回って走行した場合、制動距離が顕著に伸びるデータが存在します。

    タイヤの溝の深さが4mmを下回った場合は制動距離が伸びる

    引用:YOKOHAMA

    上記のデータではタイヤの溝の深さが4mm以下になった場合、完全に停止するまでの距離が伸びることがわかります。

    つまり走行性能を十分に発揮できるタイヤの溝の深さは4mm以上必要であり、タイヤにスリップサインが出現するまでタイヤを使用した場合、走行中の危険が高くなります。

    タイヤ交換を検討中の方は、以下のポイントを確認しておくことがおすすめです!

    ● タイヤの限界や車検の基準は1.6mm
    ● 安全に走行できるタイヤの溝は4mm以上

    上記内容を把握し、タイヤが安全に走行できる状態でタイヤ交換を実施しましょう!

    タイヤを限界まで使うことはおすすめできない理由

    タイヤを限界まで使うことはおすすめできない理由

    本章では、タイヤを限界まで使用することはおすすめできない理由を解説します。

    ● タイヤの摩耗状態によって走行に支障が出る
    ● ハイドロプレーニング現象が発生しやすい
    ● パンクやバーストする可能性が高くなる

    ぜひ参考にしてみてください。

    タイヤの摩耗状態によって走行に支障が出る

    タイヤの溝の深さが限界値の1.6mmになるまで使用した場合、タイヤの摩耗状態によって走行に支障が出るため危険です。

    先述した通り、タイヤの溝の深さが4mmを下回ると制動距離が伸び、走行中に以下のような支障が生じます。

    【タイヤの摩耗によっておこる走行中の支障】

    ● ハンドル操作ができない
    ● ブレーキが効かない

    走行中に上記のような支障が生じた場合、最悪他者を巻き込む大きな事故につながるかもしれません。

    タイヤの溝の深さが1.6mmになるまで使用したい方は、走行中の以下の支障を考慮しながら運転しましょう!

    タイヤの溝の深さ 走行中の支障
    4mm以下になった場合 制動距離が伸び始める
    4mm~1.6mm ●ハイドロプレーニング現象のリスクが高くなる
    ●ハンドルやブレーキが効きにくくなる

    上記のような制動距離が伸びたタイヤでも継続的に使用することは可能です。ただしタイヤの限界値は1.6mmでも、安全に走行できるタイヤの溝の深さは4mm以上必要であることを覚えておきましょう!

    タイヤの摩耗状態は定期的に確認し、タイヤの摩耗状態によっては早急にタイヤ交換することをおすすめします!

    ハイドロプレーニング現象が起きやすくなる

    タイヤを限界値まで使用される方は、ハイドロプレーニング現象が起きやすいタイヤを使用しているかもしれません。

    ハイドロプレーニング現象はスリップサインに近づくほど発生しやすくなりますが、タイヤにスリップサインが出現する前でも発生する危険があります。

    ブリヂストンではタイヤの溝の深さ別で、以下のような実験データが記載されています。

    【雨の日に高速走行したタイヤの接地面積の比較】

    雨の日に高速走行したタイヤの接地面積の比較

    引用:ブリヂストン

    上記の実験データでわかるように、タイヤの溝の深さが4mm以下になるとタイヤと地面の設置面積が減少し、ハイドロプレーニング現象が発生する危険性が高まります。

    ハイドロプレーニング現象が発生すれば、ブレーキもハンドルも効きません。
    最悪の場合、他人を巻き込む大きな事故につながるリスクも考えられるため、タイヤのスリップサインが1.6mmより浅い場合でも、制動距離が伸び始める4mm以下になったらタイヤ交換を検討しましょう!

    パンクやバーストする可能性が高くなる

    タイヤを限界まで使用する場合、タイヤがパンクやバーストする危険性が高くなるため注意しなければいけません。先述の通りタイヤはひび割れや摩耗状態、使用年数など、さまざまな要因で劣化します。

    タイヤを限界まで使用する過程で、走行中にパンクしたりバーストしたりと、想定外のトラブルが発生しやすくなります。たとえば限界を迎えたタイヤの状態は、以下の通りです。

    限界を迎えたタイヤの状態

    上記のような大きなひび割れが発生しているタイヤで走行を続けた場合、パンクやバーストする可能性が高くなります。

    パンクやバーストがしやすい状態のタイヤを使用するのは危険です。タイヤの溝の深さが4mmを下回ったタイヤは危険が多く、あなたにとってもデメリットしかありません。

    先述した危険を回避するためにタイヤの溝の深さが4mmを下回ったら、タイヤ交換することがおすすめです!

    タイヤワールド館ベストではタイヤ点検も実施しておりますので、タイヤの溝の深さや劣化具合が気になる方は、ぜひお問い合わせください!

    【状況別】タイヤの限界を確認する方法

    【状況別】タイヤの限界を確認する方法

    スリップサイン以外にも、タイヤの限界を確認する方法が存在します。
    本章では、状況別にタイヤの限界を確認する方法を解説します。

    1. タイヤの使用年数
    2. タイヤの走行距離
    3. タイヤのひび割れや亀裂
    4. タイヤの摩耗状態

    1.タイヤの使用年数

    一番シンプルでわかりやすい確認方法は、タイヤの使用年数です。一般的にタイヤの寿命は、以下の通りです。

    タイヤの種類 寿命の目安
    夏タイヤ 約5年
    スタッドレスタイヤ 約3年

    上記の期間を超えてタイヤを使用している方は、タイヤが限界を超えている可能性があります。使用年数を大幅に超えたタイヤは、ゴムの劣化によりひび割れやバーストが発生しやすく大変危険な状態です。

    ただし、あくまで目安の寿命であるため、タイヤの平均寿命より早かったり遅かったりと、タイヤの状態によって異なります。

    長期間同じタイヤを使用している方は、最寄りの店舗で点検してもらい、継続して同じタイヤを使用できるか確認しておきましょう!

    2.タイヤの走行距離

    走行距離でもタイヤの限界を確認することが可能です。走行距離でタイヤの限界を確認する前に、以下の前提知識を覚えておきましょう!

    タイヤの種類 新品時の溝の深さ 1mm摩耗するまでの走行距離
    夏タイヤ 8mm 5,000km
    スタッドレスタイヤ 10mm 3,000km

    上記のタイヤの溝の深さやタイヤが1mm摩耗するまでの走行距離を具体的な計算式にすると、以下の通りです。

    【タイヤの限界値を走行距離で計算する方法】

    夏タイヤ (8mm-1.6mm)×5,000km=32,000km
    スタッドレスタイヤ (10mm-1.6mm)×3,000km=25,200km

    上記のように計算すればタイヤの限界値の目安を割り出すことは可能ですが、走行場所や運転状況によって、タイヤが摩耗するスピードは異なります。

    また後述しますが、タイヤを使用できる限界値はスリップサインが出現する1.6mmであり、安全に走行できる限界値(タイヤの溝の深さ)ではありません。

    タイヤの使用年数やタイヤの劣化具合も含め、タイヤの限界値を把握しておきましょう!

    3.タイヤのひび割れや亀裂

    タイヤのひび割れで限界を確認したい方は、JATMA基準を参考にすることをおすすめします。

    JATMA基準では、タイヤのひび割れの状態に応じた対応方法が記載されています。具体的にタイヤのひび割れ具合のレベルは、以下の通りです。

    タイヤのひび割れ具合のレベル

    引用:JATMA

    上記でわかるように「レベル5」に該当しないタイヤの場合、タイヤのひび割れがタイヤ内部のコードに達しない限り、同じタイヤを継続して使用できます。

    しかしタイヤのひび割れが、タイヤ内部のコードに達しているか判断するのは難しいかもしれません。

    判断を誤りひび割れがタイヤ内部のコードに達した状態で走行を続けた場合、タイヤのひび割れの悪化やバーストにつながり、最悪他者を巻き込む事故につながる危険性もあります。

    タイヤのひび割れ具合の判断が不安な方は、最寄りの店舗に相談することをおすすめします!

    4.タイヤの摩耗状態

    タイヤが摩耗している状態によっては、スリップサインが出現する前でもタイヤが限界を迎えるケースも少なくありません。

    たとえばタイヤの摩耗に偏りが発生する偏摩耗になった場合、タイヤ交換は必須です。タイヤの偏摩耗には、以下のような種類が存在します。

    タイヤの偏摩耗の種類

    引用:ブリヂストン

    上記のようなタイヤの偏摩耗を無視して走行した場合、以下の危険が生じるため注意が必要です。

    ● ハンドルが効かなくなる
    ● 4本のタイヤバランスが崩れる
    ● バーストする

    走行中に上記のような危険が伴う場合、安全に走行することは困難です。またタイヤ以外の部品を修理する可能性も出てくるため、多額の修理費用が発生するかもしれません。

    スリップサインの確認だけでなくタイヤの摩耗状態も確認し、安全に走行できるタイヤの状態を維持できる対策を取りましょう!

    スタッドレスタイヤはプラットホームで確認

    スタッドレスタイヤの場合、摩耗状態の確認は必ずプラットホームで確認しましょう!

    スタッドレスタイヤの場合、摩耗状態の確認は必ずプラットホームで確認を

    引用:ブリヂストン

    スタッドレスタイヤの限界基準は夏タイヤと同じ1.6mmですが、冬用のタイヤとして使用できる限界値とは異なります。
    冬用タイヤとして使用できる限界は、タイヤの溝が50%摩耗したときに出現するプラットホームが基準です。

    つまりスタッドレスタイヤの溝の深さは10mmであるため、5mm以下になると雪道を走行できるタイヤとして使用できません。

    ただしタイヤとしての機能は失っていないため、雪道以外の道路なら使用することは可能です。
    以下にスタッドレスタイヤの溝の深さ別で、使用用途をまとめました。

    タイヤの溝の深さ 使用用途
    1.6mm~5mm 雪道以外なら一般のタイヤとして使用可能
    5mm~10mm スタッドレスとして使用可能

    上記のようにスタッドレスタイヤの溝の深さが5mm以下でも雪道以外なら走行可能です。

    しかし夏用タイヤと異なり、スタッドレスタイヤのゴム素材はやわらかいため、グリップ力が低下し走行性能が低下するため、一般のタイヤとして使用するのはおすすめできません。

    スタッドレスタイヤを使用中の方は、タイヤの摩耗状態は必ずプラットホームを基準で確認しましょう!

    タイヤを安全な状態で限界まで使用する方法

    タイヤを安全な状態で限界まで使用する方法

    「スリップサイン出ていないから大丈夫」
    「走行中は運転に細心の注意をはらっています」
    上記のように思っていても、タイヤが安全な状態である確信は持てません。

    タイヤを長く使用するためには、タイヤが安全な状態を維持しなければいけません。本章では、タイヤを安全な状態で限界まで使用する方法を解説します。

    1. タイヤの空気圧を適正値に保つ
    2. タイヤをローテーションする
    3. 安全運転を心がける
    4. タイヤの定期点検を実施する

    1.タイヤの空気圧を適正値に保つ

    タイヤの空気圧を適正値に保つだけで、タイヤを長く使用できる可能性が高くなります。タイヤの走行性能とは、以下の通りです。

    ● 車両の重量を支える
    ● 駆動力・制動力を路面に伝える
    ● 方向を転換・維持する
    ● 路面からの衝撃をやわらげる

    参照:ブリヂストン

    タイヤの空気圧をメーカー指定の数値にすれば上記のような走行性能を十分に発揮できますが、タイヤの空気圧が適正ではない場合、以下のリスクが考えられます。

    ● タイヤに偏摩耗が発生する
    ● タイヤがパンクする原因になる
    ● タイヤの劣化が早くなる

    タイヤの空気圧が適正値に保てれば、上記のリスクを軽減することが可能です。誰でも簡単に確認できる方法であるため、月1回はタイヤの空気圧を確認してタイヤの空気圧を適正値に保ちましょう!

    タイヤの空気圧については【タイヤの空気圧の量が分からない!見方と注意点!】の記事を参考にしてください。

    2.タイヤをローテーションする

    タイヤのローテーション実施は、タイヤを限界まで使用できる方法のひとつです。

    タイヤの空気圧を適正に保っていても、タイヤの経年劣化による摩耗は避けられません。タイヤは車種や走行距離、運転状況などさまざまな要因が重なりタイヤが摩耗するパターンが異なります。

    そこで4本のタイヤの摩耗を均一に近づけるタイヤローテーションを実施すれば、タイヤの摩耗がバランス良くなるため、1本のタイヤを長く使用できます。

    タイヤをローテーションせずに走行した場合、以下のコストが発生するかもしれません。

    ● タイヤに偏摩耗が発生してタイヤ交換
    ● アライメントが崩れてアライメント調整実施
    ● パンクやバーストが発生して破損パーツの修理や交換

    タイヤのローテーションを実施すれば、上記のコスト発生を未然に防ぐことが可能です。タイヤを限界まで使用するために、タイヤローテーションは実施しておきましょう!

    タイヤのローテーションについては【車のタイヤの位置交換(ローテーション)は重要!やり方と目安も解説!】の記事も参考にしてください。

    3.安全運転を心がける

    「安全運転は当たり前」
    「なるべく注意して走行している」
    このような心がけは大切ですよね!

    とくに走行中の急停止や急発進、急ハンドルはタイヤに大きな負担がかかるため注意しなければいけません。タイヤに大きな負担がかかり続けた場合、以下のリスクもあるため注意しましょう!

    ● タイヤの劣化を早める
    ● タイヤを支えるパーツが損傷する

    安全運転をするだけで、タイヤが長持ちする可能性が高くなるため、誰でも簡単に実践できるのではないでしょうか。

    タイヤや車両にかかる大きな負担を未然に防ぐために、運転には細心の注意を払いましょう!

    4.タイヤは適切な場所に保管する

    交換したタイヤへの配慮も忘れてはいけません。
    未使用のタイヤは、適切な場所に保管することで長く使用することが可能です。
    「タイヤはビニール袋に入れて屋外で保管している」
    「タイヤカバーをせずに保管している」

    このような保管方法では、紫外線の影響によりタイヤのゴムが劣化しひび割れや亀裂、タイヤの短寿命化につながり、1本のタイヤを長く使用できません。

    タイヤを保管する場合、タイヤを紫外線や雨風から守れる以下のような環境で保管することをおすすめします!

    ● タイヤカバーを使用して紫外線を避けられる場所
    ● タイヤ保管サービスで管理してもらう

    タイヤを長く使用するために、保管するタイヤへの配慮も忘れずに適切な環境で保管しましょう!

    タイヤの保管方法については【タイヤの正しい保管方法は?事前準備でタイヤを長持ちさせよう】の記事も参考にしてください。

    タイヤにスリップサインが出る前にタイヤ交換がおすすめ

    タイヤにスリップサインが出る前にタイヤ交換がおすすめ

    本章では、タイヤにスリップサインが出る前にタイヤ交換がおすすめな理由を解説します。

    1. タイヤ本来の持つ走行性能を維持できる
    2. タイヤが原因で発生する事故を未然に防げる

    1.タイヤ本来の持つ走行性能を維持できる

    タイヤが安全に走行できる状態でタイヤ交換した方が、安心して走行できるのではないでしょうか?

    タイヤは空気圧や溝の深さが適切な状態ではない場合、本来の走行性能を発揮できません。YOKOHAMAでは、タイヤの役割(4大機能)を以下のように謳っています。

    ● 車体や乗員、荷物などの重さを支える
    ● 路面の凸凹による衝撃を緩和する
    ● エンジンやブレーキの力を路面に伝えて車を発進、減速させる
    ● 行きたい方向に曲がったり、直進を保つ

    参照:YOKOHAMA

    タイヤの溝の深さが徐々に摩耗(低下)すれば、タイヤの劣化に伴いタイヤの性能も徐々に低下します。

    タイヤの溝が限界値であるスリップサインの1.6mmから制動距離が伸び始める4mmまでは、タイヤ本来の持つ駆動力や制動力が低下し、走行中に危険が生じるかもしれません。

    先述の通り、走行性能が十分に発揮できるタイヤの溝の深さは4mm以上必要です。タイヤの走行性能が低下する前のタイヤ交換は、走行中の危険も未然に防ぐことが可能になるためおすすめです。

    2.事故を未然に防げる

    事故を未然に防ぐ方法のひとつとして、タイヤにスリップサインが出る前のタイヤ交換もおすすめです。

    タイヤが原因で発生するトラブルは後を絶ちません。たとえば、タイヤの溝の深さが2mmの状態で継続的に使用した場合、走行中に以下の危険が考えられます。

    ● ハイドロプレーニング現象
    ● タイヤがパンクする
    ● タイヤがバーストする

    車所有者は安全に運転する義務があるため、上記のような危険を回避することが事故を未然に防ぐための対策になります。

    タイヤにスリップサインが出現する前のタイヤ交換は、事故を未然に防げるだけでなくタイヤのトラブルも発生しにくいため、おすすめの方法です!

    走行性能が落ちる前にタイヤ交換を実施しましょう!

    走行性能が落ちる前にタイヤ交換を実施しましょう!

    本記事では、あらためて以下の内容を解説しました。

    ● タイヤのスリップサインとは?
    ● タイヤを限界まで使うことはおすすめできない理由
    ● 【状況別】タイヤの限界を確認する方法
    ● タイヤを安全な状態で限界まで使用する方法
    ● タイヤにスリップサインが出る前にタイヤ交換がおすすめ

    とくに重要なポイントは以下の通りです。

    ● タイヤのスリップサインはあくまでタイヤが使用できる限界
    ● 安全に走行できるタイヤの溝の深さは4mm以上
    ● タイヤを限界まで使用したい方は、必ずタイヤを定期点検する
    ● スリップサインが出る前にタイヤ交換がおすすめ

    安全に走行するためには、タイヤの状態確認は欠かせません。タイヤワールド館ベストではタイヤの定期点検からタイヤ交換まで、ご相談を承っております。
    ぜひお気軽にお問い合わせください!