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インチは一緒なのにどうして装着できない?ホイールのJ数とは?

最終更新日 2023年9月19日

同じインチなのになんで取り付けることができないのか?そもそも「J数」ってなに?「J数」が合わないホイールを購入したらどうなるの?などなど、今回はホイールの「J数」について詳しく解説していきます!

インチだけではない、ホイールサイズのチェックポイント

ホイールの名称

ホイールのサイズってよく分からないですよね。例えば同じ17インチなのに
取り付け出来たり出来なかったり‥そもそも17インチのホイールとは、リム径(=ホイールの直径)が17インチのホイールという意味です。

ホイールのサイズでメインとなるのは、

リム幅(インチ):ホイールを横から見た時の幅
穴数:ボルトを通す穴の数
PCD(mm):ボルト穴の中心を結んでできた円の直径
インセット(mm):ホイールを横から見た時の中心断面から、ホイールの取付面までの距離をmmで表したもの

などがあり、その他メーカー純正ホイールの場合はハブ径も関係してきます。

そして、装着できるサイズは車種ごとに異なっているため、

『前の車と同じ17インチだから、そのまま使おうとしたら取付できなかった‥』

というような事が起こるわけです。

ホイールのJ数とは?

ホイールの名称2

いわゆるJ数とはリム幅のことで、ホイールを横から見た時の幅をインチで表したものです。

厳密にいうと「J」とは、ホイールのフランジ形状の規格のことで、ホイールの外面の縁にある形状を指しています。フランジの形状は「J」のほかに「JJ」があり、この二つが一般的です。

リム幅はこの「J」の前にくるので、「J数」と呼ばれたり、「J数を増やす=リム幅を大きくする」のような使われ方がされますが、「J」自体はフランジ形状の規格なので注意が必要です。

この記事では、みなさんの馴染みがある「J数」として記事を執筆していますが、本来「J」はフランジ形状だということはご留意ください。

J数は、ホイールの裏側に刻印されていたり、ステッカーが貼られていたりしています。「6 1/2 J」や「4.5 J」などで表されます。 それぞれ、6.5インチ(約165mm)や4.5インチ(約114mm)ということですね。

タイヤハウス(車両のタイヤが収まるところ)のスペースには限りがあり、どんな幅のホイールでも装着できるわけではありませんので、タイヤ幅毎に適合リム幅があります。例えば195/65R15では「5.5J~7.0J」あたりが適正リム幅に該当します。

タイヤサイズごとの適合リム幅は各タイヤメーカーのホームページで確認することができます。

ブリヂストン

ダンロップ

トーヨータイヤ

ヨコハマタイヤ

このように、ホイールは適正なJ数の範囲内のサイズで装着する必要があります。

実際には、明らかに太いリム幅のホイールも市販されている

明らかに太いリム幅のホイールも市販されている

一方で、標準的なサイズから見て、明らかに太いリム幅のホイールも市販されています。なぜそんなサイズのホイールが市販されているかというと、

・タイヤを太くして見た目をかっこよくする(ドレスアップ)
・車高を下げてタイヤを引っ張り、いわゆる「ツライチ」にする(ドレスアップ)
・太いタイヤを装着して接地面を増やし、グリップを上げる(レース・スポーツ)

(※引っ張るとはタイヤ幅よりも太いリム幅のホイールにタイヤを組付けて、タイヤのサイドウォールを左右に引っ張るように組むことです)

などの目的のためです。

一方で、以下のようなデメリットもあるので、注意が必要です。

・車のタイヤを付けるスペースには限りがあり、サイズ選定を間違うとはみ出しや干渉を起こしてしまう
・タイヤを引っ張ると本来の性能を発揮できない事がある
・タイヤの偏摩耗の原因になり、寿命が短くなる

J数が合わないホイールを購入してしまった失敗談

タイヤハウス図

リム幅が適正範囲よりも太いホイールを購入してしまって‥

・車両からホイールがはみ出してしまった!
・タイヤハウスの内側にタイヤが干渉してしまった!

リム幅が適正範囲よりも細いホイールを購入してしまって‥

・ホイールがブレーキキャリパーに干渉してしまった!
・タイヤホイールが異様に引っ込んでしまった!
・タイヤのサイドウォール(側面)が異様に盛り上がってしまった!

など、そもそも装着出来なかったり、見た目に違和感があったりと様々な失敗が発生していますので、適正範囲のJ数のホイールを装着しましょう。

ホイールが太くなるメリット・デメリット

ホイールが太くなるメリット・デメリット

社外ホイールに交換する時、「なるべくホイールは太いものを」と希望されるお客さまが多いです。見た目がかっこいい太ホイールのメリットとデメリットを確認しておきましょう。

リム幅が太いホイールのメリット

『リムが深くとれる』=見た目が格好良くなる
・後ろから見たときのボリューム感がアップする
・『太いホイール』=タイヤも太くなるので、グリップ力が増しコーナリング性能や直進安定性が向上する

リム幅が太いホイールのデメリット

・ホイールが重くなるので、燃費が悪くなる
・タイヤが外に出ると運転の難易度が上がる
・タイヤのたわみが少なくなり、乗り心地が悪くなることもある

J数はホイールインセットとのバランスが大切

ホイールインセットとは

ホイールインセットとは、リム幅の中心線から取り付け面までの
距離のこと
で、タイヤにホイールをセットするときの基準となるものです。

ホイールインセットは車種ごとに異なりますが、3つに分類することができます。

中心線よりも、

・装着面が、内側(インナー側)に入る
アウトセット(マイナスインセット)数字の前に「-」
・装着面が、中心線と同じ(プラスマイナス0)
ゼロセット
・装着面が外側(アウター側)に出る
インセット(プラスインセット)数字の前に「+」

と呼ばれます。

J数もですが、このインセットの数値も適正ではない場合、ホイールがはみ出したり、フェンダーに干渉したりする可能性があります。

乗用車用のホイールサイズの表記方法はいくつかあります。例えば、

「15×6 1/2 J 5 114.3 45」

のように書かれている場合、

「リム径×リム幅 フランジの形状 ボルト穴数 P.C.D インセット」

を表しており、この場合のホイールインセットの値は「45」です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

一言にホイールといっても、選び方には気を付けなければいけないポイントが多数あり、中々ご自身ではどうしていいか分からないですよね。

当店では専門知識を持ったスタッフがホイール選びをお手伝いさせて頂きますので、インチアップをしたいけれど「どんなホイール・サイズがいいの?」とお悩みでしたら、ぜひご来店下さい!

お待ちしております。

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西多賀店
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作成者: 安田 道雄

タイヤワールド館ベスト西多賀店 店長

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モットー:親切・丁寧・心のこもったサービスメニューを提供致します。
特技:お客様の車をドレスアップ・カスタムすること!
ご来店お待ちしております!