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    インチは一緒なのにどうして装着できない?ホイールのJ数とは?

    最終更新日 2024年6月3日

    同じインチなのになんで取り付けることができないのか?そもそも「J数」ってなに?「J数」が合わないホイールを購入したらどうなるの?などなど、今回はホイールの「J数」について詳しく解説していきます!

    インチだけではない、ホイールサイズのチェックポイント

    ホイールの名称

    ホイールのサイズってよく分からないですよね。例えば同じ17インチなのに
    取り付け出来たり出来なかったり‥そもそも17インチのホイールとは、リム径(=ホイールの直径)が17インチのホイールという意味です。

    ホイールのサイズでメインとなるのは、

    リム幅(インチ):ホイールを横から見た時の幅
    穴数:ボルトを通す穴の数
    PCD(mm):ボルト穴の中心を結んでできた円の直径
    インセット(mm):ホイールを横から見た時の中心断面から、ホイールの取付面までの距離をmmで表したもの

    などがあり、その他メーカー純正ホイールの場合はハブ径も関係してきます。

    そして、装着できるサイズは車種ごとに異なっているため、

    『前の車と同じ17インチだから、そのまま使おうとしたら取付できなかった‥』

    というような事が起こるわけです。

    ホイールのJ数とは?

    ホイールの名称2

    いわゆるJ数とはリム幅のことで、ホイールを横から見た時の幅をインチで表したものです。

    厳密にいうと「J」とは、ホイールのフランジ形状の規格のことで、ホイールの外面の縁にある形状を指しています。フランジの形状は「J」のほかに「JJ」があり、この二つが一般的です。

    リム幅はこの「J」の前にくるので、「J数」と呼ばれたり、「J数を増やす=リム幅を大きくする」のような使われ方がされますが、「J」自体はフランジ形状の規格なので注意が必要です。

    この記事では、みなさんの馴染みがある「J数」として記事を執筆していますが、本来「J」はフランジ形状だということはご留意ください。

    J数は、ホイールの裏側に刻印されていたり、ステッカーが貼られていたりしています。「6 1/2 J」や「4.5 J」などで表されます。 それぞれ、6.5インチ(約165mm)や4.5インチ(約114mm)ということですね。

    タイヤハウス(車両のタイヤが収まるところ)のスペースには限りがあり、どんな幅のホイールでも装着できるわけではありませんので、タイヤ幅毎に適合リム幅があります。例えば195/65R15では「5.5J~7.0J」あたりが適正リム幅に該当します。

    タイヤサイズごとの適合リム幅は各タイヤメーカーのホームページで確認することができます。

    ブリヂストン

    ダンロップ

    トーヨータイヤ

    ヨコハマタイヤ

    このように、ホイールは適正なJ数の範囲内のサイズで装着する必要があります。

    実際には、明らかに太いリム幅のホイールも市販されている

    明らかに太いリム幅のホイールも市販されている

    一方で、標準的なサイズから見て、明らかに太いリム幅のホイールも市販されています。なぜそんなサイズのホイールが市販されているかというと、

    ・タイヤを太くして見た目をかっこよくする(ドレスアップ)
    ・車高を下げてタイヤを引っ張り、いわゆる「ツライチ」にする(ドレスアップ)
    ・太いタイヤを装着して接地面を増やし、グリップを上げる(レース・スポーツ)

    (※引っ張るとはタイヤ幅よりも太いリム幅のホイールにタイヤを組付けて、タイヤのサイドウォールを左右に引っ張るように組むことです)

    などの目的のためです。

    一方で、以下のようなデメリットもあるので、注意が必要です。

    ・車のタイヤを付けるスペースには限りがあり、サイズ選定を間違うとはみ出しや干渉を起こしてしまう
    ・タイヤを引っ張ると本来の性能を発揮できない事がある
    ・タイヤの偏摩耗の原因になり、寿命が短くなる

    J数が合わないホイールを購入してしまった失敗談

    タイヤハウス図

    リム幅が適正範囲よりも太いホイールを購入してしまって‥

    ・車両からホイールがはみ出してしまった!
    ・タイヤハウスの内側にタイヤが干渉してしまった!

    リム幅が適正範囲よりも細いホイールを購入してしまって‥

    ・ホイールがブレーキキャリパーに干渉してしまった!
    ・タイヤホイールが異様に引っ込んでしまった!
    ・タイヤのサイドウォール(側面)が異様に盛り上がってしまった!

    など、そもそも装着出来なかったり、見た目に違和感があったりと様々な失敗が発生していますので、適正範囲のJ数のホイールを装着しましょう。

    ホイールが太くなるメリット・デメリット

    ホイールが太くなるメリット・デメリット

    社外ホイールに交換する時、「なるべくホイールは太いものを」と希望されるお客さまが多いです。見た目がかっこいい太ホイールのメリットとデメリットを確認しておきましょう。

    リム幅が太いホイールのメリット

    『リムが深くとれる』=見た目が格好良くなる
    ・後ろから見たときのボリューム感がアップする
    ・『太いホイール』=タイヤも太くなるので、グリップ力が増しコーナリング性能や直進安定性が向上する

    リム幅が太いホイールのデメリット

    ・ホイールが重くなるので、燃費が悪くなる
    ・タイヤが外に出ると運転の難易度が上がる
    ・タイヤのたわみが少なくなり、乗り心地が悪くなることもある

    J数はホイールインセットとのバランスが大切

    ホイールインセットとは

    ホイールインセットとは、リム幅の中心線から取り付け面までの
    距離のこと
    で、タイヤにホイールをセットするときの基準となるものです。

    ホイールインセットは車種ごとに異なりますが、3つに分類することができます。

    中心線よりも、

    ・装着面が、内側(インナー側)に入る
    アウトセット(マイナスインセット)数字の前に「-」
    ・装着面が、中心線と同じ(プラスマイナス0)
    ゼロセット
    ・装着面が外側(アウター側)に出る
    インセット(プラスインセット)数字の前に「+」

    と呼ばれます。

    J数もですが、このインセットの数値も適正ではない場合、ホイールがはみ出したり、フェンダーに干渉したりする可能性があります。

    乗用車用のホイールサイズの表記方法はいくつかあります。例えば、

    「15×6 1/2 J 5 114.3 45」

    のように書かれている場合、

    「リム径×リム幅 フランジの形状 ボルト穴数 P.C.D インセット」

    を表しており、この場合のホイールインセットの値は「45」です。

    まとめ

    いかがでしたでしょうか。

    一言にホイールといっても、選び方には気を付けなければいけないポイントが多数あり、中々ご自身ではどうしていいか分からないですよね。

    当店では専門知識を持ったスタッフがホイール選びをお手伝いさせて頂きますので、インチアップをしたいけれど「どんなホイール・サイズがいいの?」とお悩みでしたら、ぜひご来店下さい!

    お待ちしております。

    西多賀店
    西多賀店
    TEL: 022-398-3801
    住所:仙台市太白区泉崎2-23-17
    アクセス:仙台国道286号線沿い
    営業時間:10:00~19:00

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    作成者: 安田 道雄

    タイヤワールド館ベスト西多賀店 店長

    趣味:サッカー・ゴルフ・スポーツ観戦
    モットー:親切・丁寧・心のこもったサービスメニューを提供致します。
    特技:お客様の車をドレスアップ・カスタムすること!
    ご来店お待ちしております!