カスタムの定番として知られるアルミホイールですが、見た目以外にもメリットがあるのを知っていますか?アルミホイールはスチールより軽いため、燃費やブレーキ性能、乗り心地が向上します。ただ、メリットばかりでなくデメリットも存在するので、しっかり理解しておくのがおすすめです。
そこで当記事では、アルミホイールのメリット・デメリット、スチールホイールとの違いを紹介します。
アルミホイールに交換した後に後悔しないよう、購入する際のポイントもおさえておきましょう。
- アルミホイールの3つのメリット
- アルミホイールのデメリット
- アルミホイール製造方法は鍛造と鋳造がある
- アルミホイールとスチールホイールとの違い
- アルミホイールを購入する際の注意点
- アルミホイールに関するよくある質問
- 性能の向上やデザイン性を求めるならアルミホイールがおすすめ
アルミホイールの3つのメリット
具体的なアルミホイールの3つのメリットは以下の通りです。
- ドレスアップ効果
- 燃費やブレーキ性能の向上
- 乗り心地の向上
アルミホイールは、見た目だけでなく性能を重視される方にもおすすめです。順に解説します。
1.ドレスアップ効果
アルミはスチールに比べて加工しやすい金属なのでデザインの自由度が高く、さまざまな見た目のホイールが選択可能です。
アルミホイールのデザインは、大きく3つに分けられます。
ホイールの種類 | 説明 |
---|---|
スポークホイール | 6本や8本など、ホイールの中心から外側に向かってスポークが伸びているホイール |
メッシュホイール | デザイン面がメッシュのようなホイール |
ディッシュホイール | デザイン面がお皿のようなホイール |
ホイールを交換するだけで車のイメージがガラリと変わるため、所有する車の雰囲気を変えたい方はアルミホイールに交換するのがおすすめです。
ホイールのデザインについては以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:ホイールデザインは大きく3種類!それぞれの特徴とおすすめ車カスタム
2.燃費やブレーキ性能の向上
アルミホイールはスチールホイールより軽いため、転がり抵抗が少なくなり燃費が向上します。転がり抵抗とは、走行する際の進行方向とは逆向きに生じる抵抗のことです。
転がり抵抗は車両重量に比例し、ホイールが軽くなると転がり抵抗も少なくなります。そのため、アルミホイールに交換すれば燃費が向上し、ガソリン代がおさえられるでしょう。
また、車両重量が軽くなるとブレーキ性能も向上します。車両重量が重いと制動距離が伸びる傾向にあり、ブレーキが効きにくく感じるからです。
たとえば、7人乗りの車を1人で乗っているときと、7人で乗っているときのブレーキやアクセルの感覚は異なります。
そのためスチールホイールより軽いアルミホイールに交換すると、以前よりブレーキが効くようになったと感じることがあります。
3.乗り心地の向上
アルミホイールに交換すればバネ下重量が軽くなるため、乗り心地が向上します。バネ下重量とは、サスペンションより下の重量のことです。主に以下のような部品のことを指します。
● ブレーキローター
● ホイール
● タイヤ
スプリングより下の部分は、地面の凸凹をしっかりとらえ安定した走行ができるかを左右し、乗り心地に影響します。バネ下重量が軽くなるとスムーズに段差を乗り越えられるため、段差を越える際の突き上げや車が跳ねる感覚をおさえられます。
乗り心地を向上させたい方は、スチールホイールよりもアルミホイールがおすすめです。
アルミホイールのデメリット
アルミホイールにはメリットだけでなくデメリットも存在します。
- スチールホイールより価格が高い
- スチールホイールより強度が低い
アルミホイールのデメリットを理解し、購入後に後悔しないようにしましょう。
スチールホイールより価格が高い
アルミホイールはスチールホイールよりも製造コストがかかるため、価格が高い傾向にあります。双方の価格は以下の通りです。
ホイールの種類 | 価格 |
---|---|
アルミホイール | 約3万円〜 |
スチールホイール | 約2万円〜 |
最低価格を見るとそこまで価格差がないように見えますが「BBS」のホイールだと、サイズによっては100万円前後のものもあります。
アルミホイールはスチールホイールより価格が高いですが、タイヤ交換の際、ホイールも同時に交換することで若干費用をおさえられます。
一般的に装着されているアルミホイールは、20万〜30万円前後のものが多い印象ですが、メーカーやサイズによって価格は異なるので、自分の予算に合ったものを選択しましょう。
当店では軽自動車サイズでタイヤとセットで4本40,460円〜から用意しているので、金額感が気になる方はぜひご覧になってみてください。
スチールホイールより強度が低い
アルミホイールはスチールホイールより強度が低い傾向にあり、段差を乗り越えたときに強い衝撃が加わると割れてしまう恐れがあります。
ただ、通常の走行で問題はないので、気にしすぎる必要はありません。段差を乗り越えるときや路面状況に応じて減速して走行すれば、アルミホイールが破損するリスクをおさえられます。
強度が気になる方は、鍛造のアルミホイールを選択するといいでしょう。
アルミホイール製造方法は鍛造と鋳造がある
アルミホイールの製造方法には「鍛造」「鋳造」の2種類があり、それぞれに特徴があります。鍛造・鋳造の特徴は以下の通りです。
製造方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
鍛造 | 軽くて強度が高い サイズの精度が高い |
コストがかかる デザインの自由度が低い |
鋳造 | コストが安い 大量生産が可能 デザインの自由度が高い |
鍛造に比べると強度が低い サイズの精度が低い |
鍛造はホイールの金型に液体状の素材を流し込み、高密度圧縮して生産されます。金属を打ち付けたり削り出して成形したりするため、デザインに制限があります。鍛造ホイールは精度が高くなる反面、コストが上がるのが特徴です。
一方鋳造は、型に液体状の素材を流し、そのまま冷やして固めて製造されます。鋳造ホイールは手間がかからないためコストを下げられます。ただ、鍛造に比べると強度が低いのがデメリットです。
コストを重視する方は鋳造ホイール、強度を重視する方は鍛造ホイールを選ぶのがおすすめです。
鍛造・鋳造については以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:鍛造ホイールと鋳造ホイールの違いとは?強度は?重さは?見分け方は?徹底解説
アルミホイールとスチールホイールとの違い
性能や見た目以外のアルミホイールとスチールホイールの違いを紹介します。
- アルミホイールとスチールホイールの寿命
- アルミホイールとスチールホイールの見分け方
ホイールの寿命は経済的にも影響するので、しっかり理解しておきましょう。
1.アルミホイールとスチールホイールの寿命
アルミホイールとスチールホイールの寿命は以下の通りです。
● スチールホイール:10年〜15年
アルミはスチールよりも強度と耐久性があるため、寿命が長い傾向にあります。スチールは錆びやすいため、雨や融雪剤が付着したまま放置しているとすぐに錆が発生します。
しかし、アルミにも白錆が発生することがあるため、どちらのホイールも定期的に手入れしましょう。綺麗な状態を維持すれば、ホイールを長期間使用できます。
アルミホイールの寿命は以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:知らないと危険!アルミホイールの寿命を見極めよう!
2.アルミホイールとスチールホイールの見分け方
アルミホイールとスチールホイールの見分け方は以下の通りです。
種類 | 特徴 |
---|---|
アルミホイール | ・磁石がつかない ・デザイン性がある ・白い変色がある |
スチールホイール | ・磁石がつく ・黒かシルバーでホイールキャップが取り付けられている ・茶色い錆がある |
スチールホイールは「テッチン(鉄ちん)」とも呼ばれ、ホイールキャップが取り付けられているホイールのことを指します。色は黒かシルバーで、デザイン性がないものが多い傾向にあります。
一方で、アルミホイールはデザインが豊富です。
茶色い錆が発生していればスチール、白い変色があればアルミと見分けられます。
また、もっともわかりやすいのが磁石で試す方法です。中古で購入した車のホイールを調べたいときは、磁石を利用するのがおすすめです。
アルミホイールを購入する際の注意点
アルミホイールを購入するときの注意点を紹介します。
- JWLマーク付きを選ぶ
- ホイールのサイズを確認する
- 車種によってはホイールナットも交換する
- スチールホイールより重いものがある
購入した後に後悔しないために、ホイールを選ぶポイントはおさえておきましょう。
1.JWLマーク付きを選ぶ
ホイールには「JWL」「JWL-T」と呼ばれる規格があります。この規格は1983年に国土交通省によって制定されました。
アルミホイールの安全性を確保する目的で制定され、耐久テストを通過しなければJWLのマークは付与されません。
アルミホイールの耐久テスト内容は以下の通りです。
● 半径方向負荷耐久試験
● 衝撃試験
上記の試験に合格したホイールのみがJWLのマークを付与されます。JWLマークがないホイールは車検に通らないため、購入前には必ずJWLマークがあるか確認しましょう。
2.ホイールのサイズを確認する
ホイールを購入する際は、インチ数だけでなく以下のサイズも確認しましょう。
● J数(リム幅)
● ホイールナットの穴の数
● PCD
好みのデザインが見つかっても、サイズが合わないと装着できません。仮に装着できたとしても、ホイールが車体からはみ出てしまうと違法改造になります。
そのため、ホイール購入前には所有する車のホイールサイズをネットで調べたり、店員に確認したりしましょう。
関連記事: ホイールサイズの見方!サイズの変更や選ぶときの注意点も解説
3.車種によってはホイールナットも交換する
車種によっては、ホイールと同時にホイールナットを交換する必要があります。
ホイールナットにはテーパー座・平面座・球面座の3種類があり、もっとも利用されているのがテーパー座ナットです。そのため、社外ホイールはテーパー座ナットに対応するように製造されています。
ただトヨタ、ホンダでは平面座や球面座のナットが使用されており、このままではホイールが固定できません。トヨタ、ホンダの車のホイールを交換する際は、ホイールと同時にホイールナットも交換する必要があります。
対応していないホイールナットを使用すると、走行中にホイールが外れる恐れもあるため、必ずホイールナットも交換しましょう。ホイールナットについては以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事: ナットは車種ごとに形状が違います!正しく付けて安全走行!
4.スチールホイールより重いものがある
アルミホイールは基本的にスチールホイールより軽い傾向にありますが、デザインによっては同等の重さかより重くなってしまうこともあります。
たとえば、メーカー純正のアルミホイールは社外品に比べると重量が重い傾向にあるので、スチールホイールから交換しても軽量化の恩恵は受けにくいでしょう。
アルミホイールに交換するのが軽量化目的の場合は、現在装着しているホイールと購入を検討中のアルミホイールの重量を確認するのがおすすめです。
アルミホイールに関するよくある質問
アルミホイールに関するよくある質問を紹介します。
- アルミホイールの人気のメーカーはどこ?
- 1ピース、2ピースって何?
- アルミホイールの手入れはどうする?
アルミホイール購入前に疑問になりやすいポイントを知っておきましょう。
1.アルミホイールの人気のメーカーはどこ?
アルミホイールの人気メーカーは以下の通りです。
● RAYS
● weds
● KYOHO(キョウホウ/共豊)
● MID(マルカ)
● ENKEI(エンケイ)
● BBS
上記のメーカーは国内メーカーであり、当店でもとても人気があります。BBSは価格帯が高く、ホイールの王様とも呼ばれるメーカーです。デザイン性や性能が優れているので、レクサスやベンツなどの高級車にはぴったりです。
関連記事:【一覧】知っておくべきホイールメーカー17選を大公開!国内から海外の人気ブランドまでご紹介!
装着画像を見てみたい、という方はベスト写真館ものぞいてみてくださいね。
2.1ピース、2ピースって何?
1ピース・2ピースは、ホイールの部品の数を指します。ホイールはいくつかの部品を組み付けて作られており、その数に応じて下記の通り分類されます。
種類 | 特徴 |
---|---|
1ピース | ホイールがひとつになっている |
2ピース | リム・ディスクから構成 |
3ピース | アウターリム・インナーリム・ディスクから構成 |
部品数が増えるほど高価になり、デザイン性も高くなります。詳細は以下の記事で解説しています。
関連記事:ホイールの1ピース・2ピース・3ピースってなにが違うの?!ズバリ解決!
3.アルミホイールの手入れはどうする?
アルミホイールを手入れするときは、以下のクリーナーを使用するのがおすすめです。
タイプ | 特徴 |
---|---|
スプレータイプ | 手が届かない部分でも洗浄できる |
シートタイプ | 手軽に汚れを落とせる |
クリームタイプ | 頑固な汚れが落とせる |
ノーコンパウンドタイプ | ホイールに傷が入りにくい |
また、メンテナンスの回数を減らしたい方はホイールのコーティングもおすすめです。
関連記事:ホイール洗浄のコツ!クリーナーのおすすめ12選をタイプごとに解説
性能の向上やデザイン性を求めるならアルミホイールがおすすめ
アルミホイールには以下のようなメリットがあります。
● 燃費やブレーキ性能の向上
● 乗り心地の向上
アルミホイールはドレスアップ効果がもっとも感じられます。そのため、所有する車のイメージを一新したいならアルミホイールに変更するのがおすすめです。
ホイールを購入する際のおすすめメーカーは以下の通りです。
● RAYS
● weds
● KYOHO(キョウホウ/共豊)
● MID(マルカ)
● ENKEI(エンケイ)
● BBS
上記のメーカーは、タイヤワールド館ベストのオンラインショップですべて取り扱っています。ベストは全国に約4,000の提携店舗があるため、自宅近くにベストの店舗がなくてもご利用いただけます。
オンラインで購入したホイールは提携店舗に直送されるため、ホイールの一時保管や受け取りが必要ありません。オンラインでホイールの購入から取り付け予約まで完結するため、時間がない方にもおすすめです。
一度、自宅近くにベストの提携店舗がないか検索してみてください。
2022年6月からベストライターチームとして本格始動!
タイヤやホイール等車に関するあらゆる悩みを解消できたり、
購入する時のポイントなど
足回りを取り扱うプロとして執筆していきます!
公式InstagramやTwitterも更新しているので是非
そちらもご覧ください!