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    【保存版】アルミホイールの3つのメリット|スチールホイールとの違いを解説

    カスタムの定番として知られるアルミホイールですが、見た目以外にもメリットがあるのを知っていますか?アルミホイールはスチールより軽いため、燃費やブレーキ性能、乗り心地が向上します。ただ、メリットばかりでなくデメリットも存在するので、しっかり理解しておくのがおすすめです。

    そこで当記事では、アルミホイールのメリット・デメリット、スチールホイールとの違いを紹介します。

    アルミホイールに交換した後に後悔しないよう、購入する際のポイントもおさえておきましょう。

    アルミホイールの3つのメリット

    アルミホイールの3つのメリット

    具体的なアルミホイールの3つのメリットは以下の通りです。

    1. ドレスアップ効果
    2. 燃費やブレーキ性能の向上
    3. 乗り心地の向上

    アルミホイールは、見た目だけでなく性能を重視される方にもおすすめです。順に解説します。

    1.ドレスアップ効果

    アルミはスチールに比べて加工しやすい金属なのでデザインの自由度が高く、さまざまな見た目のホイールが選択可能です。

    アルミホイールのデザインは、大きく3つに分けられます。

    ホイールの種類 説明
    スポークホイール 6本や8本など、ホイールの中心から外側に向かってスポークが伸びているホイール
    メッシュホイール デザイン面がメッシュのようなホイール
    ディッシュホイール デザイン面がお皿のようなホイール

    ホイールを交換するだけで車のイメージがガラリと変わるため、所有する車の雰囲気を変えたい方はアルミホイールに交換するのがおすすめです。

    ホイールのデザインについては以下の記事で詳しく解説しています。

    関連記事:ホイールデザインは大きく3種類!それぞれの特徴とおすすめ車カスタム

    2.燃費やブレーキ性能の向上

    アルミホイールはスチールホイールより軽いため、転がり抵抗が少なくなり燃費が向上します。転がり抵抗とは、走行する際の進行方向とは逆向きに生じる抵抗のことです。

    転がり抵抗は車両重量に比例し、ホイールが軽くなると転がり抵抗も少なくなります。そのため、アルミホイールに交換すれば燃費が向上し、ガソリン代がおさえられるでしょう。

    また、車両重量が軽くなるとブレーキ性能も向上します。車両重量が重いと制動距離が伸びる傾向にあり、ブレーキが効きにくく感じるからです。

    たとえば、7人乗りの車を1人で乗っているときと、7人で乗っているときのブレーキやアクセルの感覚は異なります。

    そのためスチールホイールより軽いアルミホイールに交換すると、以前よりブレーキが効くようになったと感じることがあります。

    3.乗り心地の向上

    アルミホイールに交換すればバネ下重量が軽くなるため、乗り心地が向上します。バネ下重量とは、サスペンションより下の重量のことです。主に以下のような部品のことを指します。

    ● ブレーキキャリパー
    ● ブレーキローター
    ● ホイール
    ● タイヤ

    スプリングより下の部分は、地面の凸凹をしっかりとらえ安定した走行ができるかを左右し、乗り心地に影響します。バネ下重量が軽くなるとスムーズに段差を乗り越えられるため、段差を越える際の突き上げや車が跳ねる感覚をおさえられます。

    乗り心地を向上させたい方は、スチールホイールよりもアルミホイールがおすすめです。

    アルミホイールのデメリット

    アルミホイールのデメリット

    アルミホイールにはメリットだけでなくデメリットも存在します。

    1. スチールホイールより価格が高い
    2. スチールホイールより強度が低い

    アルミホイールのデメリットを理解し、購入後に後悔しないようにしましょう。

    スチールホイールより価格が高い

    アルミホイールはスチールホイールよりも製造コストがかかるため、価格が高い傾向にあります。双方の価格は以下の通りです。

    ホイールの種類 価格
    アルミホイール 約3万円〜
    スチールホイール 約2万円〜

    最低価格を見るとそこまで価格差がないように見えますが「BBS」のホイールだと、サイズによっては100万円前後のものもあります。

    アルミホイールはスチールホイールより価格が高いですが、タイヤ交換の際、ホイールも同時に交換することで若干費用をおさえられます。

    一般的に装着されているアルミホイールは、20万〜30万円前後のものが多い印象ですが、メーカーやサイズによって価格は異なるので、自分の予算に合ったものを選択しましょう。

    当店では軽自動車サイズでタイヤとセットで4本40,460円〜から用意しているので、金額感が気になる方はぜひご覧になってみてください。

    スチールホイールより強度が低い

    アルミホイールはスチールホイールより強度が低い傾向にあり、段差を乗り越えたときに強い衝撃が加わると割れてしまう恐れがあります。

    ただ、通常の走行で問題はないので、気にしすぎる必要はありません。段差を乗り越えるときや路面状況に応じて減速して走行すれば、アルミホイールが破損するリスクをおさえられます。

    強度が気になる方は、鍛造のアルミホイールを選択するといいでしょう。

    アルミホイール製造方法は鍛造と鋳造がある

    アルミホイール製造方法は鍛造と鋳造がある

    アルミホイールの製造方法には「鍛造」「鋳造」の2種類があり、それぞれに特徴があります。鍛造・鋳造の特徴は以下の通りです。

    製造方法 メリット デメリット
    鍛造 軽くて強度が高い
    サイズの精度が高い
    コストがかかる
    デザインの自由度が低い
    鋳造 コストが安い
    大量生産が可能
    デザインの自由度が高い
    鍛造に比べると強度が低い
    サイズの精度が低い

    鍛造はホイールの金型に液体状の素材を流し込み、高密度圧縮して生産されます。金属を打ち付けたり削り出して成形したりするため、デザインに制限があります。鍛造ホイールは精度が高くなる反面、コストが上がるのが特徴です。

    一方鋳造は、型に液体状の素材を流し、そのまま冷やして固めて製造されます。鋳造ホイールは手間がかからないためコストを下げられます。ただ、鍛造に比べると強度が低いのがデメリットです。

    コストを重視する方は鋳造ホイール、強度を重視する方は鍛造ホイールを選ぶのがおすすめです。

    鍛造・鋳造については以下の記事で詳しく解説しています。

    関連記事:鍛造ホイールと鋳造ホイールの違いとは?強度は?重さは?見分け方は?徹底解説

    アルミホイールとスチールホイールとの違い

    アルミホイールとスチールホイールとの違い

    性能や見た目以外のアルミホイールとスチールホイールの違いを紹介します。

    1. アルミホイールとスチールホイールの寿命
    2. アルミホイールとスチールホイールの見分け方

    ホイールの寿命は経済的にも影響するので、しっかり理解しておきましょう。

    1.アルミホイールとスチールホイールの寿命

    アルミホイールとスチールホイールの寿命は以下の通りです。

    ● アルミホイール:10年〜20年、それ以上の場合もある
    ● スチールホイール:10年〜15年

    アルミはスチールよりも強度と耐久性があるため、寿命が長い傾向にあります。スチールは錆びやすいため、雨や融雪剤が付着したまま放置しているとすぐに錆が発生します。

    しかし、アルミにも白錆が発生することがあるため、どちらのホイールも定期的に手入れしましょう。綺麗な状態を維持すれば、ホイールを長期間使用できます。

    アルミホイールの寿命は以下の記事で詳しく解説しています。

    関連記事:知らないと危険!アルミホイールの寿命を見極めよう!

    2.アルミホイールとスチールホイールの見分け方

    アルミホイールとスチールホイールの見分け方は以下の通りです。

    種類 特徴
    アルミホイール ・磁石がつかない
    ・デザイン性がある
    ・白い変色がある
    スチールホイール ・磁石がつく
    ・黒かシルバーでホイールキャップが取り付けられている
    ・茶色い錆がある

    スチールホイールは「テッチン(鉄ちん)」とも呼ばれ、ホイールキャップが取り付けられているホイールのことを指します。色は黒かシルバーで、デザイン性がないものが多い傾向にあります。

    スチールホイール

    一方で、アルミホイールはデザインが豊富です。

    アルミホイール

    茶色い錆が発生していればスチール、白い変色があればアルミと見分けられます。
    また、もっともわかりやすいのが磁石で試す方法です。中古で購入した車のホイールを調べたいときは、磁石を利用するのがおすすめです。

    アルミホイールを購入する際の注意点

    アルミホイールを購入する際の注意点

    アルミホイールを購入するときの注意点を紹介します。

    1. JWLマーク付きを選ぶ
    2. ホイールのサイズを確認する
    3. 車種によってはホイールナットも交換する
    4. スチールホイールより重いものがある

    購入した後に後悔しないために、ホイールを選ぶポイントはおさえておきましょう。

    1.JWLマーク付きを選ぶ

    ホイールには「JWL」「JWL-T」と呼ばれる規格があります。この規格は1983年に国土交通省によって制定されました。

    JWLマーク

    アルミホイールの安全性を確保する目的で制定され、耐久テストを通過しなければJWLのマークは付与されません。

    アルミホイールの耐久テスト内容は以下の通りです。

    ● 回転曲げ疲労試験
    ● 半径方向負荷耐久試験
    ● 衝撃試験

    上記の試験に合格したホイールのみがJWLのマークを付与されます。JWLマークがないホイールは車検に通らないため、購入前には必ずJWLマークがあるか確認しましょう。

    2.ホイールのサイズを確認する

    ホイールを購入する際は、インチ数だけでなく以下のサイズも確認しましょう。

    ● オフセット(インセット)
    ● J数(リム幅)
    ● ホイールナットの穴の数
    ● PCD

    好みのデザインが見つかっても、サイズが合わないと装着できません。仮に装着できたとしても、ホイールが車体からはみ出てしまうと違法改造になります。

    そのため、ホイール購入前には所有する車のホイールサイズをネットで調べたり、店員に確認したりしましょう。

    関連記事: ホイールサイズの見方!サイズの変更や選ぶときの注意点も解説

    3.車種によってはホイールナットも交換する

    車種によっては、ホイールと同時にホイールナットを交換する必要があります。

    ホイールナットにはテーパー座・平面座・球面座の3種類があり、もっとも利用されているのがテーパー座ナットです。そのため、社外ホイールはテーパー座ナットに対応するように製造されています。

    ただトヨタ、ホンダでは平面座や球面座のナットが使用されており、このままではホイールが固定できません。トヨタ、ホンダの車のホイールを交換する際は、ホイールと同時にホイールナットも交換する必要があります。

    対応していないホイールナットを使用すると、走行中にホイールが外れる恐れもあるため、必ずホイールナットも交換しましょう。ホイールナットについては以下の記事で詳しく解説しています。

    関連記事: ナットは車種ごとに形状が違います!正しく付けて安全走行!

    4.スチールホイールより重いものがある

    アルミホイールは基本的にスチールホイールより軽い傾向にありますが、デザインによっては同等の重さかより重くなってしまうこともあります。

    たとえば、メーカー純正のアルミホイールは社外品に比べると重量が重い傾向にあるので、スチールホイールから交換しても軽量化の恩恵は受けにくいでしょう。

    アルミホイールに交換するのが軽量化目的の場合は、現在装着しているホイールと購入を検討中のアルミホイールの重量を確認するのがおすすめです。

    アルミホイールに関するよくある質問

    アルミホイールに関するよくある質問

    アルミホイールに関するよくある質問を紹介します。

    1. アルミホイールの人気のメーカーはどこ?
    2. 1ピース、2ピースって何?
    3. アルミホイールの手入れはどうする?

    アルミホイール購入前に疑問になりやすいポイントを知っておきましょう。

    1.アルミホイールの人気のメーカーはどこ?

    アルミホイールの人気メーカーは以下の通りです。

    ● WORK
    ● RAYS
    ● weds
    ● KYOHO(キョウホウ/共豊)
    ● MID(マルカ)
    ● ENKEI(エンケイ)
    ● BBS

    上記のメーカーは国内メーカーであり、当店でもとても人気があります。BBSは価格帯が高く、ホイールの王様とも呼ばれるメーカーです。デザイン性や性能が優れているので、レクサスやベンツなどの高級車にはぴったりです。

    関連記事:【一覧】知っておくべきホイールメーカー17選を大公開!国内から海外の人気ブランドまでご紹介!

    装着画像を見てみたい、という方はベスト写真館ものぞいてみてくださいね。

    2.1ピース、2ピースって何?

    1ピース・2ピースは、ホイールの部品の数を指します。ホイールはいくつかの部品を組み付けて作られており、その数に応じて下記の通り分類されます。

    種類 特徴
    1ピース ホイールがひとつになっている
    2ピース リム・ディスクから構成
    3ピース アウターリム・インナーリム・ディスクから構成

    部品数が増えるほど高価になり、デザイン性も高くなります。詳細は以下の記事で解説しています。

    関連記事:ホイールの1ピース・2ピース・3ピースってなにが違うの?!ズバリ解決!

    3.アルミホイールの手入れはどうする?

    アルミホイールを手入れするときは、以下のクリーナーを使用するのがおすすめです。

    タイプ 特徴
    スプレータイプ 手が届かない部分でも洗浄できる
    シートタイプ 手軽に汚れを落とせる
    クリームタイプ 頑固な汚れが落とせる
    ノーコンパウンドタイプ ホイールに傷が入りにくい

    また、メンテナンスの回数を減らしたい方はホイールのコーティングもおすすめです。

    関連記事:ホイール洗浄のコツ!クリーナーのおすすめ12選をタイプごとに解説

    性能の向上やデザイン性を求めるならアルミホイールがおすすめ

    性能の向上やデザイン性を求めるならアルミホイールがおすすめ

    アルミホイールには以下のようなメリットがあります。

    ● ドレスアップ効果
    ● 燃費やブレーキ性能の向上
    ● 乗り心地の向上

    アルミホイールはドレスアップ効果がもっとも感じられます。そのため、所有する車のイメージを一新したいならアルミホイールに変更するのがおすすめです。

    ホイールを購入する際のおすすめメーカーは以下の通りです。

    ● WORK
    ● RAYS
    ● weds
    ● KYOHO(キョウホウ/共豊)
    ● MID(マルカ)
    ● ENKEI(エンケイ)
    ● BBS

    上記のメーカーは、タイヤワールド館ベストのオンラインショップですべて取り扱っています。ベストは全国に約4,000の提携店舗があるため、自宅近くにベストの店舗がなくてもご利用いただけます。

    オンラインで購入したホイールは提携店舗に直送されるため、ホイールの一時保管や受け取りが必要ありません。オンラインでホイールの購入から取り付け予約まで完結するため、時間がない方にもおすすめです。

    一度、自宅近くにベストの提携店舗がないか検索してみてください。

    全国約4,000店の提携店!ベストのタイヤ交換

    全国どこでも約4,000店の提携店!ベストのタイヤ交換

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    ライターチーム タイヤ交換

    【保存版】タイヤローテーションを自分で行う手順は?費用の比較や注意点を紹介

    「工具は家にそろっているから自分で作業したい」
    「少しでも費用を抑えたい」

    上記のように考えている方はいませんか?

    タイヤローテーションを自分で行うと、工賃が抑えられます。しかし、工具をそろえる費用がかかったりスペアタイヤが必要になったりと、通常のタイヤ交換に比べて手間が増える傾向にあります。

    タイヤローテーションを自分で行う際には、覚えておきたい注意点があります。そこで当記事では、タイヤローテーションを自分で行う手順や注意点を紹介しています。

    タイヤローテーションを自分で行えば、約2,000円〜5,000円ほどの工賃を節約できるでしょう。
    おいしい食事ができるほどの金額なので「自分でもできそう」だと感じたら挑戦してみてください。

    タイヤローテーションを自分で行う手順

    タイヤ交換画像

    タイヤローテーションを自分で行うには、スペアタイヤを使う方法と使わない方法があります。

    ● スペアタイヤを使用するローテーション
    ● スペアタイヤなしでローテーションする方法

    スペアタイヤなしで作業する場合は、フロアジャッキやウマが必要になります。DIYでさまざまな作業をするなら、この機会に工具をそろえるのもいいでしょう。

    スペアタイヤを使用するローテーション

    スペアタイヤと車載ジャッキを使用するローテーションの手順は以下の通りです。

  • 輪を車載ジャッキで持ち上げる
  • スペアタイヤに入れ替える
  • 取り外したタイヤをローテーション先のタイヤと付け替える
  • 1.〜3.を繰り返す
  • 上記の手順なら、フロアジャッキやウマを使わずにタイヤローテーションができます。ただ、3〜5回ほどジャッキアップしないといけないので、手間がかかります。タイヤローテーションのためだけに工具をそろえたくない方は、スペアタイヤと車載ジャッキを使用する方法がおすすめです

    スペアタイヤなしでローテーションする方法

    近年、スペアタイヤが搭載されていない車が増えてきました。そのため、スペアタイヤを持っていない方もいらっしゃるでしょう。

    スペアタイヤがない方は、以下の方法を検討してみてください。

    ● スペアタイヤの代わりにスタッドレスタイヤを使用する
    ● ウマを4つ用意して車体を完全に浮かせる

    ウマを4つ用意する方法は、安全かつ手間が少なくなります。1輪ずつサイドのジャッキアップポイントでジャッキアップし、ウマをかけていけば4本同時にローテーションできます。

    まれに、フロアジャッキで車体をあげてそのままタイヤを交換する方がいますが、危険が伴うので絶対にやめましょう。

    タイヤローテーションを自分で行うにはウマ2つが必須

    タイヤ交換画像

    タイヤローテーションを自分で行うのに必要な道具を紹介します。

    ● クロスレンチ
    ● トルクレンチ
    ● フロアジャッキ(パンタグラフジャッキ)
    ● ウマ(最低2つ)
    ● 輪止め
    ● 仮装着するタイヤ(スペアタイヤ)

    注意点として、パンタグラフジャッキは1輪しか持ち上げられません。「パンタグラフジャッキを2つ用意して前後輪を持ち上げれば安くできる」と考える方がいますが、絶対にやめてください。

    また、フロアジャッキでも同様です。ジャッキは「車体を持ち上げるもの」、ウマは「車体を支えるもの」なので、ジャッキのみではいつ車体が落下してもおかしくない状況だといえます。

    実際に、以下のような事件が起きています。

    車の整備中にジャッキが外れて男性が車の下敷きに…通報から約30分後に救出されるも搬送先の病院で死亡

    北海道文化放送

    ジャッキは、持ち上げた状態で作業する前提で作られていないので、手で押せば揺れるほど不安定です。油圧式のジャッキの場合、油圧が抜けて下がってくる恐れもあります。

    タイヤローテーションに限らず、ジャッキを使った作業をする場合は必ずウマに車体を乗せましょう。

    タイヤローテーションを自分で行う費用と工賃の比較

    料金計算

    タイヤローテーションをお店に依頼したときの費用は、約2,000円〜5,000円です。「お店に依頼するのと自分でするのはどちらがお得なの?」と疑問になりますよね。

    そこで、タイヤローテーションを自分で行うのに必要な工具をそろえるといくらかかるのか、表にまとめました。元が取れるなら自分で作業しようと思っている方は参考にしてみてください。

    工具 Amazon価格
    クロスレンチ 約2,000円〜
    トルクレンチ 約5,000円〜
    フロアジャッキ 約8,000円〜
    ウマ(2つ) 約5,000円〜
    輪止め 約2,000円〜

    上記すべてをそろえると、合計で約2万2千円です。通常、タイヤローテーションは5,000km走行ごとが目安とされています。そのため、タイヤローテーションを5〜10回行えば、工具の元は取れる計算になります。

    ただ、作業には手間と時間がかかるため、タイヤローテーションのためだけに工具をそろえるのは効率的ではないかもしれません。「すでに工具がそろっている方」「スタッドレスタイヤの履き替えも自分で行う」方は、自分でタイヤローテーションするメリットを感じられるでしょう。

    タイヤをローテーションする方向は駆動方式によって異なる

    車輛画像

    タイヤローテーションは、車の駆動方式によって入れ替える順番が異なります。

    ● FFは「後輪→前輪」のみ左右をローテーション
    ● FR・4WDは「前輪→後輪」のみ左右をローテーション所有する車にとって適切なローテーションを行うことで、最後まできれいにタイヤを使いきれます。

    FFは「後輪→前輪」のみ左右をローテーション

    FF車ローテーション

    参考:ヨコハマタイヤ

    FF車の場合、前輪が駆動かつ舵をとる役割をしています。そのため、後輪に比べて前輪が早く摩耗します。FF車のローテーション方法は以下の通りです。

    ● 前輪のタイヤは左右そのまま後輪へ
    ● 後輪のタイヤは左右を入れ替え、後輪へ

    自分で行うときは、以下の手順で行いましょう。

  • 左右どちらかの前輪をスペアタイヤに交換する
  • 前輪についていたタイヤを後輪に装着する
  • 後輪についていたタイヤを反対の前輪に装着する
  • 前輪から外したタイヤを後輪に装着する
  • 後輪から外したタイヤをスペアタイヤと入れ替える
  • 上記のやり方なら1本ずつ持ち上げて行うため、パンタグラフジャッキでも比較的安全に作業できます。少しでも手間を減らしたい方は、ウマを4本用意して車体を完全に持ち上げるのがおすすめです。

    FR・4WDは「前輪→後輪」のみ左右をローテーション

    参考:ヨコハマタイヤ

    FR車は後輪が駆動輪、4WDは4輪ともが駆動輪のためFF車とは逆のローテーション方法になります。

    ● 前輪のタイヤは左右を入れ替えて後輪へ
    ● 後輪のタイヤは左右そのまま前輪へ

    自分で行うときは以下の手順で行いましょう。

  • 左右どちらかの前輪をスペアタイヤに交換する
  • 前輪についていたタイヤを後輪に装着する
  • 後輪についていたタイヤを反対の前輪に装着する
  • 前輪から外したタイヤを後輪に装着する
  • 後輪から外したタイヤをスペアタイヤと入れ替える
  • FF車とFR車では、左右を入れ替えるタイヤが異なります。駆動輪のタイヤは左右そのまま前後を入れ替える、駆動しないタイヤは左右入れ替えると覚えておきましょう。4WDはFR車と同様のローテーション方法です。

    タイヤローテーションを自分で行う際は所有する車の駆動方式を調べ、タイヤを入れ替える手順を間違えないようにしましょう。

    タイヤローテーションを自分で行う際の注意点

    タイヤ画像

    タイヤローテーションを自分で行う際の注意点を紹介します。

  • 回転方向が決まっているタイヤはローテーションできない
  • 100km走行したら増し締めする
  • 保管するタイヤには装着位置を明記しておく
  • 自分で作業するときは、細かな注意点まで気にしておきましょう。作業中に手を止めて調べると、スムーズに行えません。事前に知っておけば、スピーディーに作業できます。

    1.回転方向が決まっているタイヤはローテーションできない

    すべてのタイヤがローテーションできるわけではありません。
    なぜなら、回転方向が決まっているタイヤや前後のサイズが違うタイヤはローテーションすると、メリットを発揮できなくなるからです。

    スポーツカーは前後輪のサイズを変えて、駆動輪のグリップ力を調整しています。スポーツカーは馬力が強く、駆動輪の力を効率よく路面に伝えないと横滑りしてしまいます。

    また、回転方向が違うタイヤの左右をローテーションすると、持ち前の性能を発揮できません。タイヤローテーションする前に、前後のタイヤサイズ・サイドウォールに「ROTATION」の表記がないか確認しておきましょう。表記がある場合は、矢印の向きに合わせてタイヤを入れ替えてください。

    2.100km走行したら増し締めする

    タイヤローテーションに限らず、自分でホイールを取り外したあとは増し締めをしましょう。ホイールナットは走行中の振動で緩む可能性があるからです。

    国土交通省が調査したデータによると、ホイールの脱輪事故は約20年間で1,188件発生しており、11月〜3月の冬に集中しています。このことから、冬タイヤ交換後1ヶ月以内に多く発生することがわかります。

    そのため、冬タイヤ交換やタイヤローテーションなどの作業をしたあとは、100km走行後にトルクレンチを使い、ナットが緩んでいないか点検しましょう。

    3.保管するタイヤには装着位置を明記しておく

    タイヤ交換後、取り外したタイヤの装着位置がわかるようにしておくのがおすすめです。前回の装着位置がわかれば夏・冬タイヤともに効率よくローテーションできます。

    取り付け位置がわかるようにするためには、ホームセンターに売っている養生テープに装着位置を書いたり、専用のシールを利用したりしましょう。専用のシールは通販サイトで販売されています。

    スタッドレスタイヤ・サマータイヤに交換する際に、前後左右の取り付け位置を明記すれば作業回数を減らしてローテーションできます。

    タイヤローテーションは5,000km走行が目安

    チェックポイント画像

    タイヤローテーションを行う目安は以下の通りです。

    ● 5,000km〜10,000km走行したとき
    ● タイヤが摩耗してきたとき
    ● スタッドレスタイヤ↔︎サマータイヤに交換するとき

    一般的なのは、5,000km走行ごとにローテーションを行うことです。タイヤは5,000kmで1mm摩耗するといわれているため、多くの店舗で推奨されています。

    他にも、季節ごとのタイヤに交換するときや、摩耗に差が出てきたと感じたときにもローテーションするといいでしょう。

    「スタッドレスタイヤは使用しない」「タイヤの摩耗状態はよくわからない」方は5,000km走行を目安にしましょう。

    タイヤローテーションに関するよくある質問

    質問

    タイヤローテーションに関するよくある質問は以下の通りです。

    ● タイヤローテーションを自分で行うとどれくらい時間がかかる?
    ● トルクレンチがない…思い切り閉めていい?

    タイヤローテーションで疑問点を事前に知り、前もって計画を立てたり準備したりすればスムーズに作業を進められるでしょう。

    タイヤローテーションを自分で行うとどれくらい時間がかかる?

    ホイールを外したことがない方は、1時間半程度は見積もっておきましょう。はじめは、ジャッキアップやウマをかけたりするのに時間がかかります。

    タイヤローテーションの作業内容は、慣れれば30分〜1時間ほどで終わる作業です。最初は作業中に不明点が出てくると思うので、時間がかかってしまいます。

    トルクレンチがない…思い切り締めていい?

    トルクレンチは必ず用意しておきましょう。トルクレンチがないからといって思い切り締めてしまうと、ボルトがねじきれたり痛んだりする原因になります。

    最悪の場合、走行中にボルトがちぎれてホイールが外れる可能性もあります。本締めは、車体を地面におろしてからトルクレンチを使い、適正なトルクで行いましょう。

    タイヤローテーションを自分で行う際はウマ2つ使おう

    タイヤ交換画像

    タイヤローテーションを自分で行う際は、必ずウマを使用してください。ジャッキだけでは車を支えられず、車体が落下し死亡事故につながる恐れもあります。

    ただ、以下のタイヤはローテーションができません。

    ● 回転方向が決まっている
    ● 前後のサイズが違う

    工具をそろえる前に装着しているタイヤを確認し、ローテーションができるかどうか確認しておきましょう。回転方向が決まっているタイヤはサイドウォールに「ROTATION」の記載があるため、矢印の向きにしたがって交換します。

    タイヤローテーションはタイヤを効率よく摩耗させ、最後まで均一に使うための手段です。日頃からタイヤのチェックをし「摩耗が偏ってきた」「前回のローテーションから5,000km走行」のタイミングで行いましょう。

    なお、タイヤワールド館ベストでもタイヤローテーションを実施しています。タイヤ専門のプロが丁寧に作業していますので、ぜひ一度ご相談ください。

    タイヤワールド館ベスト店舗一覧

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    タイヤの空気圧が1本だけ減る?原因や適切な対処法を紹介

    タイヤの空気圧が1本だけ少ない原因は、エアバルブの劣化やホイールとタイヤの組み付け不良などが考えられます。また、1本だけ空気圧が少ない状態で走行できるのか気になりますよね。

    そこで当記事では、タイヤの空気圧が1本だけ減る原因やそのまま走行するリスクを紹介します。

    空気圧がタイヤや車に及ぼす影響を知り、安全なドライブを楽しみましょう。

    タイヤの空気圧が1本だけ減る4つの原因

    タイヤの空気圧が1本だけ減る4つの原因

    タイヤの空気圧が1本だけ減る原因は以下の通りです。

    1. エアバルブの劣化
    2. タイヤとホイールの組み付け不良
    3. 釘や異物によるパンク
    4. タイヤ・ホイールの劣化

    1本だけ空気圧が低いのはそのタイヤに原因があります。再度空気を入れた後、問題なく空気圧が低下しないときもありますが、できる限り原因を突き止めましょう。

    1.エアバルブの劣化

    タイヤの空気圧が1本だけ減る原因のひとつとして、エアバルブの劣化が考えられます。タイヤのエアバルブにはゴム製のものもあり、使用期間が長いと劣化するため空気が漏れることがあります。

    そのため、エアバルブの劣化を防ぐには定期的に交換するのがおすすめです。タイヤ交換と同時に依頼すれば1本あたり400円前後で交換できます。ただ、タイヤ交換を同時に行わない場合は、1本あたり2,000円前後と高額になってしまいます。

    エアバルブは3〜5年使用すると劣化が進むため、タイヤ交換と同時に交換するといいでしょう。また、空気漏れが発生しているかはエアバルブに石鹸水を吹き付けて調べます。泡がブクブクと発生すればエア漏れが発生しているため、早急に交換しましょう。

    関連記事:エアバルブは必ず交換しよう!工賃や交換の仕方を解説

    2.タイヤとホイールの組み付け不良

    タイヤをホイールに組み付けた際、ビード部に損傷を与えてしまうと空気が抜けることがあります。タイヤの組み付け作業は、タイヤサイズや整備工場の設備によって難易度が異なるため、作業時のミスが発生することがあるからです。

    そのため、タイヤの組み付け不良が原因の場合は、自分で点検するのは難しい傾向にあります。タイヤ交換したばかりなのに空気圧が1本だけ減っているときは、作業店で点検してもらいましょう。

    3.釘や異物によるパンク

    タイヤに異物が刺さってパンクしていると、ゆっくりと空気が抜けます。パンクは一気に空気が抜けるわけではなく、徐々に空気圧が減るので気づきにくいのが特徴です。

    タイヤの空気圧の低下を感じたら、まずは外傷がないか確認します。

    異物が刺さっていた場合、すぐに抜かずにそのまま近くのガソリンスタンドや整備工場に向かってください。タイヤに刺さっている異物を抜いてしまうと空気がすべて抜けてしまい、走行不可になるので注意しましょう。

    4.タイヤ・ホイールの劣化

    タイヤ・ホイールが劣化すると、空気圧が減る原因になります。走行距離や使用頻度で劣化具合は異なりますが、タイヤの寿命は約3〜5年といわれています。一方で、ホイールは素材によって10年〜20年使用可能です。

    ブリヂストンはタイヤの寿命について以下のように明記しています。

    使用開始後5年以上経過したタイヤについては、継続使用に適しているかどうか、すみやかにタイヤ販売店等での点検を受けられることをお奨め致します。


    引用元:ブリヂストン

    タイヤは使用開始から5年以上経過すると、さまざまな問題が発生することがあります。また、ホイールは寿命がきていなくても、使用に伴い変形すると空気圧低下の原因になります。

    そのため、タイヤ・ホイールは定期的に交換するのがおすすめです。

    タイヤの空気が抜けてる状態で走行するリスク

    タイヤの空気が抜けてる状態で走行するリスク

    タイヤの空気圧が抜けている状態で走行するリスクは以下の通りです。

    1. パンクやバーストの恐れ
    2. 走行性能の低下
    3. 燃費の低下
    4. タイヤへの負担

    タイヤの空気圧が抜けていると、さまざまなリスクがあります。重大な事故につながる恐れもあるため、空気圧が低い場合は高速走行を控えましょう。

    1.パンクやバーストの恐れ

    空気圧が不足するとタイヤに負荷がかかり、異常な発熱によってバーストする恐れがあります。パンクやバーストしてしまうとまともに走行できなくなり、重大な事故につながることもあるので自走しないでください。

    高速道路でバーストすると、突然大きな破裂音とともにハンドル操作が効きにくくなります。並走していた車と衝突することも考えられるので、空気圧が低下した状態での高速道路の走行はやめましょう。

    また、タイヤがパンクした状態で走行すると危険を伴います。危険性や対処法については以下の記事を参考にしてください。

    関連記事:【危険】車のタイヤがパンクした状態で走行する危険性と対処方法を解説

    2.走行性能の低下

    空気圧が低い状態だと、タイヤ本来の走行性能が発揮できません。タイヤの性能は、適正空気圧が保たれた状態での使用が前提とされているためです。

    空気圧が低いとブレーキや旋回、燃費の性能に悪影響を与えます。そのため、性能に優れたタイヤを購入しても空気圧が適正に保たれていないと意味がありません。

    タイヤの特徴を最大限活かすためにも、空気圧は適正に保ちましょう。

    3.燃費の低下

    タイヤの空気圧が低いとタイヤの転がり抵抗が大きくなり、車の燃費に影響します。転がり抵抗とは、タイヤの接地面に対し進行方向とは逆向きに働く抵抗のことです。

    転がり抵抗が大きいと車が前に進むのに使うエネルギーが増えるため、その分燃料を消費します。そのため、タイヤの空気圧が適正でないと燃費が低下します。

    経済的な負担を避けるためにもタイヤの空気圧は適正に保つようにしましょう。

    4.タイヤへの負担

    空気圧が規定より低いと車の重さでタイヤの側面が膨らみ、タイヤに負担がかかります。そのまま走行していると発熱により劣化が早くなり、ひび割れやピンチカットの原因にもなります。

    ピンチカットとは、タイヤの側面に発生するコブのことです。ピンチカットやひび割れが発生するとタイヤ交換するしか対処法がなく、まだ溝が残っていても破棄することになります。

    空気圧を適正に保っておけばタイヤへの負担を減らし、同じタイヤを長く使用できるでしょう。ピンチカットについての詳細な説明は、以下の記事で解説しています。

    関連記事:【小さくても危険】タイヤのピンチカットとは?原因や対処法を紹介

    タイヤの空気圧が1本だけ低下している場合の対処法

    タイヤの空気圧が1本だけ低下している場合の対処法

    タイヤの空気圧が1本だけ低下している場合の対処法は以下の通りです。

    ● 走行中に気づいたら停車して近くのガソリンスタンドへ
    ● スペアタイヤに交換する

    空気圧の低下に早めに気づくことで、リスクを最小限に抑えられます。

    走行中に気づいたら停車して近くのガソリンスタンドへ

    走行中の感覚から異変に気づいたなら、近くのタイヤ交換ができるお店に入りましょう。主なタイヤ交換ができるお店は、以下の通りです。

    ● ガソリンスタンド
    ● カー用品店
    ● タイヤ専門店
    ● カーディーラー

    お店に入り、空気圧を点検させてもらいたい旨を伝え、道具を貸してもらいます。その場で対処できるようなら、パンク修理かタイヤ交換をしてもらいましょう。

    急な出費に躊躇するかもしれませんが、リスクを回避するためにも必要経費だと割り切り交換するのがおすすめです。

    関連記事:車の空気圧を確認する方法|適正な値を計測する6つのコツも紹介

    スペアタイヤに交換する

    スペアタイヤを積んでいるなら、自分で交換する方法もあります。車載工具の中にパンタジャッキやレンチが入っているので、緊急時でも作業方法がわかれば自分で交換できます。

    ただ、スペアタイヤは応急時に使用するものなので、できる限り早く通常のタイヤに交換してください。スペアタイヤの強度は低いため、そのまま使用しているとパンクしてしまいさらに出費が増える可能性があります。

    万が一のためにタイヤ交換を覚えたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

    関連記事:タイヤ交換を自分でする手順は?トラブルを防ぐための注意点も解説

    空気圧の点検は月に1回行うのがおすすめ

    空気圧の点検は月に1回行うのがおすすめ

    空気圧の点検は月に1回、定期的に行うのがおすすめです。空気圧の点検は以下の方法で行いましょう。

    ● お店で点検してもらう
    ● 自宅で点検する場合はエアーコンプレッサーを購入

    空気圧を定期的に点検し、出先でパンクするリスクを減らしましょう。

    お店で点検してもらう

    タイヤの空気圧は以下のお店で点検してもらえます。

    ● ガソリンスタンド
    ● カーディーラー
    ● カー用品店
    ● タイヤ専門店

    ガソリンスタンドで給油のたびに点検すると、忘れずにチェックできるのでおすすめです。セルフのスタンドだと自分でできるため、毎回空気圧の点検を依頼するのは気が引ける方はセルフスタンドがいいでしょう。

    空気圧の点検はほとんどの店舗が無料で行っているので、気軽に利用できます。

    自宅で点検する場合はエアーコンプレッサーを購入

    「自分で好きなときに点検したい」「自宅で気兼ねなく点検したい」という方は、エアーコンプレッサーを購入するのがおすすめです。

    シガーソケットから電源を取るタイプなら2,000円程度で購入できるため、万が一のために車に積んでおくのもいいでしょう。

    ただ、コンプレッサーの動作音は大きいので、近所迷惑にならないように真夜中や早朝の使用はやめましょう。

    適正な空気圧はドアの内側に記載

    タイヤの適正空気圧は車種によって異なります。車種ごとの適正空気圧は、運転席ドアを開けたところの車体側後ろのラベルで確認可能です。

    タ適正空気圧は、運転席ドアを開けたところの車体側後ろのラベルで確認可能

    空気圧はkPa(キロパスカル)で表示されており、適正に保つことで燃費の悪化を防止できます。ドアに記載がない場合は、ネットで調べるか取扱説明書でチェックしてみてください。

    関連記事:車の空気圧を確認する方法|適正な値を計測する6つのコツも紹介

    タイヤの空気圧に関するよくある質問

    タイヤの空気圧に関するよくある質問

    タイヤの空気圧に関するよくある質問は以下の通りです。

    1. 空気圧は高くても問題ありませんか?
    2. 1本だけパンクしたら交換するのは1本でいいですか?
    3. 窒素ガスはどんな効果がありますか?

    事前に気になるポイントを理解すれば、タイヤの空気圧についての知識をより深められるでしょう。

    1.空気圧は高くても問題ない?

    タイヤの空気圧は、適正値より+0.1程度なら問題ありません。ただ、空気圧が高すぎると以下のようなデメリットがあります。

    ● 乗り心地の悪化
    ● ブレーキ性能の低下
    ● センター部の偏摩耗

    タイヤの空気圧は低すぎても高すぎても悪影響があるため、適正値を保つようにしましょう。空気圧の適正値については以下の記事を参考にしてください。

    関連記事:タイヤの空気圧を高めに調整するべき理由は?目安や空気圧の調整方法を解説!

    2.1本だけパンクしたら交換するのは1本でいい?

    パンクしたタイヤを交換する場合、1本交換・2本交換・4本交換の選択肢があります。

    交換本数 状況
    1本交換 タイヤ交換したばかり
    まだ他のタイヤが綺麗
    2本交換 2年程度使用し、摩耗具合に差が出る
    4本交換 タイヤが劣化している
    タイヤ交換をしばらくしていない

    パンクしたタイヤを交換する本数で迷ったら、上記の表を参考にしてください。タイヤがパンクしたときの交換については、以下の記事で詳しく解説しています。

    関連記事:タイヤがパンク!1本だけ変える?4本変えた方がいい?そのお悩み解決します!

    3.窒素ガスはどんな効果がある?

    タイヤに窒素ガスを注入することで、以下のようなメリットが得られます。

    ● 燃費向上
    ● タイヤにかかるコストの低下
    ● 寿命の延長
    ● 災害防止
    ● 乗り心地の改善

    窒素ガスは基本的に有料です。窒素ガスを注入するか迷っている方は以下の記事を参考にしてください。

    関連記事:タイヤに窒素ガスは必要?入れて得られる5つの効果・メリットを初心者向けに解説!

    タイヤの空気圧は定期的に点検しよう

    タイヤの空気圧は定期的に点検しよう

    タイヤの空気圧を定期的に点検していれば、1本だけ減っていても早めに対処できます。また、万が一に備えて自分でタイヤ交換できるようにしておくのもおすすめです。

    タイヤの空気圧が減っている状態で走行するのはさまざまなリスクを伴うため、高速走行前には空気圧の点検をしましょう。なお、使用から5年が経過したタイヤは、専門店の点検を受けるか交換するのが推奨されています。

    タイヤ交換の際は「ベストのタイヤ交換」をご検討ください。

    全国に約4,000の提携店舗があり、オンラインで購入したタイヤを作業店へ直送可能です。そのため、タイヤを自宅に一時保管する必要がなく、作業店へ来店するだけでタイヤ交換ができます。

    自宅近くにタイヤ交換店がない方や、ネット価格でタイヤを購入し、工賃も安くしたい方はベストの提携店舗を探してみてください。

    全国約4,000店の提携店!ベストのタイヤ交換

    全国どこでも約4,000店の提携店!ベストのタイヤ交換

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    【検証】スタッドレスタイヤは本当に硬くなるのか!硬度計を使って実験してみた

    皆さんこんにちわ!タイヤワールド館ベストです。今回はタイヤの硬さを測る機械【硬度計】を使用して、数年使用したタイヤ(ゴム)は硬くなるのか?という検証をしてみたいと思います!

    他にも硬度計はどこで手に入るのか?硬度計の使い方などもご紹介していきたいと思いますのでぜひ最後までご覧ください。

    タイヤの硬度計はどこで手に入る?

    ・インターネットでの購入
    ・カー用品ショップ
    ・工具を取り扱う店舗

    硬度計を購入するには上記3つの選択肢があります。価格もお安いものから高額な高精度のものまで揃っており安いものですと2,000円~、高いものですと10,000円を越えてくるものまでピンキリになります。

    安いものだとしっかり硬度が測れないのではないのか?と思ってしまいますがそんなことはありません。きちんと計測でき目安になるのでご安心下さい。

    硬度計の使い方と見方


    硬度計とは、タイヤのトレッド面に機械を押し当てて硬さを計測する器具です。

    この硬度計を見て頂くと信号機と同じで色分けしており、

    ・青色は、タイヤが柔らかく安心して使用できる
    ・黄色は、タイヤが硬くなってきていて使用には注意が必要
    ・赤色は、タイヤが硬く交換がおすすめ

    というサインを表しています。

    新品と5年使用したのスタッドレスタイヤの硬さを測ってみた

    これは実際に新品のスタッドレスタイヤと年数が経ったスタッドレスタイヤを硬度計を使って硬さを計測してみました!

    【2023年製 ダンロップ社スタッドレスタイヤ】
    さて!ここからは実際に新品のスタッドレスタイヤと年数使用したスタッドレスタイヤの硬さを硬度計を使って計測してみたいと思います。

    【2018年製 ダンロップ社スタッドレスタイヤ】
    約5年使用したスタッドレスタイヤを計測すると赤色のラインで針が止まりました。スタッドレスはゴムが柔らかくないとアイスバーンやスノー路面で滑ってしまいこちらは寿命となります。輪ゴムなども時間がたつとゴムがもろく切れやすくなり使用不可となりますよね?タイヤのゴムもそのようにイメージして頂けると分かりやすいかなと思います。

    スタッドレスタイヤの使用期限は3~4年程度です。年数が経過してしまっているスタッドレスタイヤは、ゴムが硬くなり氷上・雪上での性能がう非常に悪くなってしまいます。このような状態でスタッドレスタイヤを使用するのはとても危険ですので、新品に交換をしましょう。

    スタッドレスタイヤの硬度はどのくらいが目安になる?

    硬度計の青・黄・赤で見分けるのが1番分かりやすいですが数値的な目安も覚えていると良いかもしれません。

    実際にスタッドレスタイヤを計測すると、

    ・新品のスタッドレスタイヤの硬さはは35~45程度
    ・年数が経ったスタッドレスタイヤの硬さは50後半から70程度

    という数値で計測されます。

    数年使用し硬さの数字が60を越えたら交換の目安にして頂くと良いかと思います。

    この記事のまとめ

    ゴムが硬くなっているというのは実際に目視では分からないので実際に検証してみましたが、5年使用したスタッドレスタイヤは確実に硬くなっているという事がお分かり頂けたかと思います。ゴムが硬くなっているということはスタッドレスとしての寿命を迎えていることになりますので安心・安全に走るためにも交換をおすすめします。タイヤワールド館ベストは点検だけでも大歓迎!ぜひお近くの店舗までご来店ください。

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    タイヤのエア漏れ確認方法とエア漏れの原因を知ろう!

    タイヤのエア漏れと聞くとクギが刺さったりしたパンクを思い浮かべますが、実はエア漏れには様々な原因があります。今回はエアが漏れる原因と対処法を解説していきたいと思います。そして原則エアが漏れている時は走行禁止です。パンク修理で対処できるものも走ってしまったことにより新品交換となってしまうからです。

    いざ!という時冷静に対処するためにぜひこちらの記事をご一読下さい。

    タイヤのエア漏れ確認方法は?

    ご家庭にあるもので簡単に確認することができます。

    石鹸水で確認することができます

    異物が刺さったり異物が抜けてどこからパンクしているか分からない!というときは石鹸水を使用することでエア漏れしているか確認が出来ます。

    空気が漏れていたら石鹸水がブクブクと泡立つので疑わしい箇所があったらお家の食器用洗剤を水で薄めてタイヤにかけてみてください。

    ①クギが刺さったことによるエア漏れ

    1番多い原因がクギによるパンクです

    画像の説明

    様々なパンク原因のお客様が来店されますがその中でも走行中に異物を踏んでしまいパンクをすることが一番多いです。

    その他にも縁石などに乗り上げる・ぶつける等でタイヤが裂けてしまうバーストも多数ありますが、やはり釘などの異物踏みが多いです。

    クギが刺さっているときの対処法

    画像の説明

  • スペアタイヤに交換する
  • パンク修理キットで修理を行う
  • 近くのお店で点検をしてもらう
  • 等があります。ここで注意して頂きたいのが、エア漏れが起きている場合は走行しないでください。タイヤが潰れた状態で走ると内部が削れ使用不可になりバーストする可能性もあります。

    ②バルブの劣化による

    ゴムバルブはタイヤと一緒で劣化するので注意

    ゴムバルブ

    空気を注入するエアバルブの根元やバルブコアの劣化・不良によるエア漏れです。エアバルブはゴム製の物と金属製の物があります。

    ゴムバルブはその名の通りゴムで出来ており、3年~5年を経過すると様々なゴム製品と同じ様に、経年劣化によるヒビ割れが起こる可能性があります。ヒビ割れが発生すると空気が漏れる原因となります。

    金属バルブであれば大丈夫?!

    金属バルブ

    一般的には金属製のバルブの方が耐久性が高く、ゴムバルブよりも交換頻度は少なく済みますが、根元のパッキンが劣化すると同様に空気が漏れますので、こちらもタイヤ交換の際の点検等が重要になります。

    ③ ホイールからのエア漏れ

    ホイールのリム部分の腐食によるエア漏れ

    腐食したアルミホイール

    現在の乗用車用タイヤはほぼ全てチューブレスタイヤです。そしてタイヤホイールはタイヤのビード部(内側の淵)とホイールの淵が密着して密閉される構造になっています。そして乗用車用ホイールは鉄やアルミ製の物が多いですが、いずれも金属で空気に触れると腐食(サビ)が発生します。

    それを防ぐために塗装しているホイールが多いですが、どんなに気を付けても長期間使用していくうちに目に見えない細かい傷が付いてしまいます。その細かい傷から徐々に水分が入り込み金属部に届くと錆びて塗装を剝がしてしまったり凹凸を作り、空気漏れが発生する場合があります。

    この場合、再塗装か新品ホイールへの交換が必要になりますが、
    再塗装はそれなりの費用と時間がかかる為、新品ホイールの購入を検討頂くケースが多いです。

    また、縁石などに乗り上げてしまい、その衝撃でホイールリムが変形してしまった場合も同様に空気漏れの原因となり、補修にはそれなりの費用が掛かる為、場合によってはホイール交換をご検討頂きます。

    ホイールのクラックによるエア漏れ

    こちらはかなりまれな原因ですが、強度不足で走行中にヒビが入ってしまったり、製品不良で非常に小さいクラック(ヒビ)や
    ピンホールがあるホイールの場合、そのヒビや穴から空気が漏れてしまう事もあり得ます。

    エアが漏れているときと漏れていない時の対処法

    エアが漏れている場合

    釘が刺さったタイヤ

    エアが漏れている場合はスペアタイヤに交換をするかパンク修理キットを使用して走行出来る状態を整え早急にタイヤ交換を行いましょう。

    エアが漏れていない場合

    釘が刺さったタイヤ

    エアが漏れていない場合でも刺さっている異物を抜いた瞬間にエアが漏れる可能性もあります。

    この場合は発見した際に異物を抜かずに近くのお店などに持ち込んで点検を行いましょう。

    修理ができないタイヤの特徴 

    タイヤの側面に跡が付いている

    以下のような症状・状態はパンク補修が出来ません。

    トレッド面への異物刺さりで応急補修できる一般的な条件は

  • 直径・・・6mm以下
  • 修理箇所・・・2箇所以下
  • 周上間隔・・・40cm以上
  • ※当店では安全担保の面から1ヵ所までの補修とさせて頂いております。

    以上、3点の基準を満たした上で、タイヤにダメージがなければ可能と言われておりますが、

    ①トレッド面の端の方への異物刺さりやサイドウォールの穴・亀裂・損傷がある

    ②空気が抜けた状態で走行した場合のサイドウォールの引きずり痕や縁石等への乗り上げによる損傷
    ※サイドウォール内部の損傷がある場合。

    この場合はいずれも修理は不可となります。

    この記事のまとめ

    いかがでしたか?今回は主なパンクの原因や確認方法などをご紹介致しました。みなさんも安心・安全なドライブを楽しめる様に
    事前にタイヤ・ホイールの点検をしてみてください。

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    タイヤ知識 ライターチーム タイヤ交換

    【使用限界】タイヤのカーカスが見えると危険|放置するリスクや応急処置を紹介

    カーカスとは、タイヤの使用限界を超えたときに見えるワイヤーのことです。カーカスが見えているタイヤはいつバーストしても不思議ではなく、大変危険な状態です。

    「タイヤにワイヤーが見えているけど大丈夫だろう」
    「まだ使えるし急な出費は避けたい…」

    上記のように、カーカスが見えたタイヤをそのまま使い続けているという状況はありませんか?カーカスが見えるタイヤを放置すると、重大な事故を引き起こす可能性があります。そこでこの記事では、カーカスが見えたタイヤを放置するリスクや応急処置を紹介します。

    タイヤは車両が地面と接触している唯一の部品です。そのため、タイヤには自分の命を預けているとも言えます。使用限界を超えたタイヤの危険性を理解し、最悪の状況を防ぐための対策を講じましょう。

    カーカスが見えているタイヤは使用しないこと

    カーカスが見えているタイヤは使用しないこと

    カーカスが現れたタイヤは使用しないようにしましょう。カーカスが見えたタイヤは強度が低下しており、非常に危険な状態です。

    通常、タイヤは車の速度に比例して負荷が増加します。しかし、カーカスが見えたタイヤは強度が低下しているため、高速道路だけでなく一般道でもバーストの危険があり、命に危険を及ぼす可能性があります。

    たとえカーカスが見えていなくても、ピンチカットが発生しているタイヤも同様です。ピンチカットは内部のカーカスが切れ、タイヤにコブが現れている状態のことです。

    そのため、カーカスが見えている・ピンチカットが発生しているタイヤは使用を中止し、至急交換しましょう。

    関連記事:【小さくても危険】タイヤのピンチカットとは?原因や対処法を紹介

    タイヤは4層構造でできている

    タイヤは4層構造でできている

    引用:ダンロップ

    タイヤはゴムだけでできていると思われがちですが、実は複雑でさまざまな素材が使われています。タイヤの構造を知れば、カーカスが見えたタイヤの危険性が具体的に理解できるでしょう。

    タイヤの内部構造

    部品名 説明
    ビードワイヤー スチールワイヤー(鋼線)を束ねてゴムで被覆したリング状の補強部材。カーカスコードの引っ張りを受け止めてリムに固定する役目を担っています。
    カーカス タイヤの骨格を形成するゴムで被覆したコード層の部分。荷重や衝撃、空気圧などに耐える仕組みを有しています。
    インナーライナー チューブレスタイヤの内面に貼り付けられるゴム層の部分。気密保持性を確保する役割を果たします。
    ベルト ラジアルタイヤに配されるトレッドとカーカスのあいだのコード層。カーカスを締めつけて、トレッドの剛性を高める役割を果たします。

    引用:ダンロップ

    カーカスは4層構造のうち中から2番目の層であり、荷重や衝撃、空気圧を支えるコード層です。カーカスが見えていると、外的要因により劣化していくため、バーストが起きやすくなります。

    そのため、カーカスはタイヤにとって重要な役割を果たしているといえるでしょう。

    タイヤのカーカスが見える状態は危険

    タイヤのカーカスが見える状態は危険

    カーカスが見えているタイヤをそのまま使用するリスクは、以下の通りです。

    ● いつバーストするかわからない
    ● 車検に通らない
    ● タイヤの機能を果たせない

    カーカスが露出したタイヤを使い続けるメリットはありません。カーカスが見えたら、迷わずに至急交換しましょう。

    いつバーストするかわからない

    カーカスが見えたタイヤは、いつバーストするかわかりません。カーカスは荷重や衝撃、空気圧を支える重要なコード層なので、露出していると損傷するリスクがあるからです。

    カーカスが見えた状態で走行していると小石や雨など、本来カーカスに触れないものが触れるようになります。外的要因によってカーカスが破損すると、タイヤの空気圧を保持できなくなり、バーストします。

    カーカスが見えたタイヤはいつ爆発するかわからない爆弾のようなものなので、早急に交換しましょう。

    車検に通らない

    カーカスが見えているタイヤは車検に通りません。車検のタイヤに関する基準は、以下のように道路運送車両法に記載されています。

    亀裂、コード層の露出等著しい破損のないものであること。


    引用:道路運送車両法

    カーカスはコード層に該当するため、安全なタイヤとは判断されず、車検に通りません。他にも、スリップサインやピンチカットがでているタイヤも同様です。

    カーカスが見えたタイヤは、車検時に必ず交換しないといけません。早めにタイヤを交換して、不安なくドライブできるようにしましょう。

    関連記事:【危険?】車検に通らないタイヤの特徴5選!車検に通るタイヤの管理方法も解説

    タイヤの機能を果たせない

    トレッド面にカーカスが見えている場合は、タイヤとしての機能を発揮できません。タイヤの溝がないとグリップ力や排水性が悪くなり、ブレーキが効かなくなる恐れがあります。

    また、制動距離が伸びたりハイドロプレーニング現象が起きたりと、車の操作に影響することもあるため、危険な状態だといえます。とくにサイドウォールやショルダー部はカーカスが見えやすく、車体の内側に露出していると発見が遅れてしまいがちです。

    タイヤの異常を早く見つけるには、定期的なタイヤローテーションがおすすめです。タイヤローテーションすれば偏摩耗を防止でき、タイヤの異常を早く見つけられるでしょう。

    応急処置は?カーカスが見えたタイヤの対処法

    応急処置は?カーカスが見えたタイヤの対処法

    カーカスが見えたとき、タイヤ本体に施す応急処置はありません。タイヤはのちに交換しないといけませんが、出先でカーカスが見えているのを発見した場合の対処法を紹介します。

    ● 自走が不安ならレッカーを呼ぶ
    ● スペアタイヤに交換する

    昨今、スペアタイヤではなくパンク修理キットを積んでいる車が主流になってきました。しかし、カーカスが見えたタイヤや、サイドウォールに損傷が発生したタイヤはパンク修理キットでは対応できません。

    カーカスが見えたタイヤの対処法を知り、いざというときに対応できるようにしておきましょう。

    自走が不安ならレッカーを呼ぶ

    カーカスが見えたタイヤでの自走が不安な場合は、レッカーを呼びましょう。カーカスが見えたタイヤはバーストのリスクがあり、10km走行できるか1kmしか走行できないのか外見では判断できません。

    レッカーは任意保険のロードサービスに付帯している場合があります。条件によっては、保険会社が指定する修理工場まで無料でレッカーしてくれることもあるため、一度確認しておくのがおすすめです。

    ただ、レッカーは到着に時間を要する場合が多いため、所有する車にスペアタイヤが積んであるなら自分で交換するほうが早いでしょう。

    スペアタイヤに交換する

    スペアタイヤを積んでいる場合は自分で交換し、タイヤ交換店へ向かうのが安全でもっともスムーズです。タイヤ交換作業に慣れている方なら、1本15分程度で終わらせられます。

    ただ、最近の車はスペアタイヤではなくパンク修理キットのみを積んでいる車が多くなっています。パンク修理キットではカーカスが見えたタイヤには対応できないため、所有する車にスペアタイヤが積んであるのか確認しておきましょう。

    【タイヤの場所別】カーカスが露出する原因

    【タイヤの場所別】カーカスが露出する原因

    カーカスが露出する原因はタイヤの場所によって異なります。それぞれの原因は以下の通りです。

    ● トレッド面のカーカス露出は摩耗が原因
    ● 側面のカーカス露出は空気圧不足が原因

    カーカスが見える原因はひとつではないので、それぞれの場所の原因を知り、的確に対処しましょう。

    トレッド面のカーカス露出は摩耗が原因

    トレッド面にカーカスが見えている場合は、摩耗が原因です。スリップサインが現れていたにもかかわらず使用し続けると、カーカスが露出します。

    一方で、トレッド面は均一に摩耗するわけではありません。駆動方式や取付位置によって摩耗しやすい場所があり、トレッド面のセンター部分やショルダー部分が偏って摩耗します。これを偏摩耗といい、偏摩耗が進むと、タイヤの寿命より早くカーカスが見えてしまいます。

    カーカスは一部分でも見えると危険が伴うので、タイヤの溝がまだ残っていても交換が必要です。

    側面のカーカス露出は空気圧不足が原因

    タイヤ側面にカーカスが見える原因は、空気圧不足や側面をぶつけたときの衝撃です。タイヤ側面にはベルトと呼ばれる金属製の板がないため、トレッド面より衝撃に弱い傾向があります。

    そのため、空気圧不足によりタイヤ側面が膨らんだり、縁石にぶつけたりするとカーカスが露出することがあります。また、タイヤ内部でカーカスが破損したときに発生するピンチカットにも注意しましょう。

    カーカスを露出させないために定期的な点検が大事

    カーカスを露出させないために定期的な点検が大事

    トレッド面、側面にカーカスを露出させないためにも、定期的にタイヤの点検をしましょう。カーカスの露出を防止するには、以下の点検・対策がおすすめです。

    1. タイヤローテーション
    2. 月に一回の空気圧点検
    3. 安全運転
    4. 定期的なタイヤ交換

    定期的に点検すればカーカスの露出だけでなくさまざまなトラブルを回避でき、同じタイヤを長く使えるでしょう。

    1.タイヤローテーション

    タイヤの偏摩耗によるカーカスの露出を防止するには、タイヤローテーションがおすすめです。ローテーションすることでタイヤの偏摩耗を防止しつつ、溝を均一に使えるので寿命を伸ばす効果もあります。

    たとえば、FF車は前輪のタイヤが摩耗しやすいため、定期的に後ろと交換すれば4本が均一に摩耗していきます。また、タイヤローテーションは約5,000km〜1万km走行で行うのが理想です。

    タイヤローテーションの費用は約2,000円〜5,000円です。工具があれば自分でも作業できるので定期的に行いましょう。

    関連記事:タイヤローテーションは長持ちの秘訣!スペアタイヤや4WDについても解説

    2.月に一回の空気圧点検

    月に一回の空気圧点検で、タイヤ側面のカーカス露出を防止できます。空気圧が不足すると車の荷重により側面が膨らみ、カーカスに負荷がかかってしまいます。そのまま気づかずに放置すると、最悪の場合カーカスが切れ、バーストすることもあるでしょう。

    タイヤの空気圧を適正に保っておけばカーカスの露出を防げるだけでなく、燃費の向上にもつながります。空気圧は高すぎても低すぎてもよくないため、月に一回はガソリンスタンドで点検してもらいましょう。一声かければ、無料で点検してもらえます。

    関連記事:車の空気圧を確認する方法|適正な値を計測する6つのコツも紹介

    3.安全運転

    「急」がつく運転は、タイヤの劣化を早める原因です。急カーブや急発進、急ハンドルはタイヤが変形するため、側面に負担がかかります。

    たとえば、減速せずに左に曲がると右方向に遠心力が働くため、右タイヤに荷重がかかり、側面が膨らみます。側面が膨らんでいる状態はタイヤに負荷がかかっているため、急カーブを繰り返しているとカーカスが損傷し、バーストする可能性もあるでしょう。

    日頃から安全運転を心がければトラブル回避だけでなく、燃費の向上や精神の安定にもつながります。

    4.定期的なタイヤ交換

    タイヤの寿命にもとづいて定期的に交換すると、カーカスだけでなくさまざまなトラブルを防止できるでしょう。

    タイヤの寿命は3年〜5年とされており、メーカーも使用から5年が経過したタイヤはプロによる点検を推奨しています。また、製造から10年経過したタイヤは見た目に問題がなくてもゴムが劣化しているため、交換がおすすめです。

    中には「いつタイヤを購入したかわからない」「中古車だからタイヤの交換時期が不明」という方もいるでしょう。タイヤの側面には製造年が記載されているので、一度確認してみてください。

    関連記事:【夏タイヤの寿命はどれくらい?長く使い続けるコツを5つ紹介】

    カーカスが見えたタイヤの交換はベストにおまかせ

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    カーカスが見えたタイヤの交換はベストにおまかせください。ベストには全国に約4,000の提携店舗があり、オンラインでタイヤの購入から交換予約まで完結します。購入したタイヤは取付店舗へ直送するため、タイヤの受け取りや一時的な保管は必要ありません。

    また、タイヤはオンラインで購入するほうが安い傾向にあります。かといって、ネットで購入したタイヤを持ち込むと工賃が高くなるので、結局「ネットで購入した意味がなかった」となりかねません。

    しかし、ベストのタイヤ交換なら「タイヤはネット価格」「工賃は通常通り」なので、実店舗とオンラインのいいとこ取りをしたサービスだといえます。

    自宅近くの提携店舗はすぐに検索できるので、気軽に探してみてください。

    全国約4,000店の提携店!ベストのタイヤ交換

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    タイヤのカーカスが見える前にタイヤを交換しよう

    タイヤのカーカスが見える前にタイヤを交換しよう

    カーカスは使用限界を超えたときに現れます。カーカスが見えてからタイヤ交換では遅いので、カーカスが見える前に交換しましょう。交換の目安は、タイヤの寿命といわれている3〜5年を目安にするのがおすすめです。

    カーカスが見えたタイヤは、いつバーストしても不思議ではありません。そのため、カーカスの露出を見つけたら、走行は控えて早急にタイヤ交換してください。自走が心配であれば、任意保険に付帯しているロードサービスを利用するといいでしょう。

    カーカスは、タイヤの荷重や空気圧を支える重要なコード層です。タイヤのカーカスが見えているのを発見したら、すぐに交換してください。

    全国約4,000店の提携店!ベストのタイヤ交換

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    人気のホワイトレタータイヤとは?オススメや似合う車種を紹介

    タイヤの側面の文字が白くなっているホワイトレタータイヤ。ドレスアップアイテムとしても人気ですが、「どれを選べばいいのかわからない…」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

    タイヤは頻繁に交換する部品ではないので、車に合ったものや自分好みのものを選びたいですよね。

    本記事では、オススメのホワイトレタータイヤを5つ紹介します。メンテナンス方法やよくある質問もお伝えするので、不安に思うことなくタイヤを選べますよ。

    ホワイトレタータイヤが似合う人気車種もあわせて解説します。ホワイトレタータイヤが気になっている人は、ぜひ参考にしてみてください。

    ホワイトレタータイヤとは?

    ホワイトレタータイヤとは?

    ホワイトレタータイヤとは、タイヤの側面にあるメーカー名やタイヤ名が白い文字で記されているタイヤのことです。

    黒いタイヤに白い文字が浮き出ているので、見た目がおしゃれになり迫力のある足元を演出できます。

    これまではクロスカントリー車やアウトドア車が主流でしたが、最近ではSUV車やコンパクトカーなど国産車にも人気が出てきました。

    それにともない、オフロードタイヤやスポーツタイヤだけでなく、幅広い種類のタイヤに設定が増えている傾向にあります。
    そんなホワイトレタータイヤについて、なぜ白いのか、どういった効果があるのかを詳しく解説します。

    ● 白い部分は塗料ではなくゴムの色
    ● 足元をおしゃれにドレスアップ

    白い部分は塗料ではなくゴムの色

    ホワイトレターの白い部分は、ゴムの色です。黒いタイヤの上から白い塗料を塗り重ねているわけではありません。
    製造するときにタイヤの側面に白いゴムをはさみ込み、完成してから表面の黒いゴムを削ることで白い文字になるようにしています。

    本来、タイヤの色は黒ではなく白でした。タイヤが黒いのはカーボンが加えられているからです。カーボンを加えるとゴムの強度が急激に高まり、タイヤとしての性能を発揮しやすくなります。

    文字は白くてもタイヤと同じゴムなので、塗料のように剥がれてくる心配はありません。ひび割れを起こす可能性も低いでしょう。

    足元をおしゃれにドレスアップ

    ホワイトレタータイヤは、さまざまなスタイルでおしゃれな足元を楽しめるアイテムです。

    相性が良い車種は、やはりSUV車でしょう。最近では定番のドレスアップになりつつあります。SUV車は扁平率が高いタイヤ(タイヤの黒いゴムの面積が広い)をはくので、白い文字がはっきりとわかり、ホワイトレターを強調できます。

    足回りにインパクトをもたせ、タイヤのロゴを目立たせるのにピッタリです。

    また、ミニバンや軽トラックにもオススメです。ノーマル車にはくだけでも十分おしゃれですが、ほかのカスタマイズとあわせることでより個性を発揮できます。

    ホワイトレタータイヤは、さまざまなスタイルでおしゃれな足元を楽しめるアイテムです。

    オススメ!ホワイトレタータイヤ5選

    オススメ!ホワイトレタータイヤ5選

    オススメのホワイトレタータイヤを5つ紹介します。

    ● トーヨータイヤ OPEN COUNTRY A/T Ⅲ
    ● グッドイヤー EAGLE #1 NASCAR
    ● BFGOODRICH ALL TERRAIN T/A KO2
    ● FALKEN W11
    ● ヨコハマ PARADA PA03

    あなたにピッタリのホワイトレタータイヤが見つかりますよ!それぞれ解説します。

    トーヨータイヤ OPEN COUNTRY A/T Ⅲ

    トーヨータイヤ OPEN COUNTRY A/T Ⅲ

    トーヨータイヤ公式サイトへ

    トーヨータイヤのOPEN COUNTRY A/T Ⅲ (オープンカントリー・エーティースリー)は、舗装路(オンロード)にも未舗装路(オフロード)にも対応している、全地形タイヤ(オールテレーンタイヤ)です。さまざまな地形、気象状況でも走り抜けます。

    SUV車やクロスカントリー車にオススメで、ホワイトレターはゴツゴツした足回りのアクセントになります。

    おしゃれな印象はもちろん、オールマイティーな性能を求める人にオススメです。

    グッドイヤー EAGLE #1 NASCAR

    グッドイヤー EAGLE #1 NASCAR

    グッドイヤー公式サイトへ

    グッドイヤーのEAGLE #1 NASCAR(イーグル ナンバーワン ナスカー)は、アメリカンレーシングイメージのホワイトレタータイヤです。バンタイプやライトトラック用のドレスアップタイヤとして販売されています。

    ミニバン用のタイヤ「EAGLE RV-S ECO」で採用されているパターンを受け継いだトレッドデザインで、ワンボックスカーによくあるふらつきや偏摩耗を軽減しています。

    低車外音タイヤ(走行中タイヤが車外に発する騒音が一定基準以下のタイヤ)に設定されているのもポイントです。

    走行中のふらつきや騒音が気になる人にオススメです。

    BFGOODRICH ALL TERRAIN T/A KO2

    BFGOODRICH ALL TERRAIN T/A KO2

    BFグッドリッチ公式サイトへ

    BFGOODRICHとALL TERRAIN T/A KO2(オールテレーンT/A KO2)は、本格的なオフロードの走行からドレスアップまで、幅広い車種に対応しているタイヤです。

    アメリカのレースで培った技術をふんだんに盛り込み、オフロード走行時のショルダーブロックの裂け割れを抑え、外傷によるタイヤへのダメージを少なくしています。

    インパクトのあるショルダーデザインにも、高いドレスアップ効果が期待できます。

    また、日本で有名なクルマのSNSサイト「みんカラ」が実施しているパーツオブザイヤーでは、「2023タイヤ SUV/4×4部門 年間大賞1位」を獲得するなど、注目のホワイトレタータイヤです。

    FALKEN W11

    FALKEN W11

    ファルケン公式サイトへ

    FALKENの W11(ダブリューイチイチ)は、バン用のドレスアップタイヤです。見栄え良く彩られたホワイトレターのデザインは、ワンボックスカーの足元をおしゃれに演出します。

    高荷重に対応しているのはもちろん、ゴムに柔軟さをもたせることで安定性や路面との密着度が高まり、濡れた路面でのグッと踏ん張る力がアップしています。

    また、バンタイプの車両によく見られるカーブを曲がるときのふらつきを軽減。ハンドリング性能も高めています。

    ワンボックスカーのドレスアップに最適のホワイトレタータイヤです。

    ヨコハマ PARADA PA03

    ヨコハマ PARADA PA03

    ヨコハマ公式サイトへ

    ヨコハマの PARADA PA03(パラダ・ピーエーゼロサン)は、小型トラックやバン用のホワイトレタータイヤです。

    グラデーションデザインを採用し、シンプルでもおしゃれに印象づけます。ホワイトレターの部分をタイヤ側面に4か所置くことで、ドレスアップ効果を高めます。

    走行中の騒音やタイヤの偏摩耗を抑えるパターンデザインを採用し、おしゃれを楽しみながら安定して走行できるでしょう。

    ホワイトレターが似合う人気車種

    ホワイトレタータイヤは、幅広い車種でドレスアップが可能です。その中でも、とくに似合う人気車種を2種類紹介します。

    ● ハイエース
    ● ジムニー

    1つずつ解説します。

    ハイエース

    ハイエース

    ハイエースは、ホワイトレタータイヤが良く似合う車種です。四角い形をおしゃれに見せて、タイヤの存在感を強調します。
    ドレスアップには敬遠されがちな扁平率の高いタイヤでも、ホワイトレタータイヤを装着することで、新たな魅力を発揮します。

    シンプルなボディにドレスアップされた足元で、ハイエースの印象を一新してくれるでしょう。

    ハイエースの装着画像へ

    関連記事:ハイエースにホワイトレタータイヤってかっこいい!車検も通る、夏タイヤ特集

    ジムニー

    ジムニー

    ホワイトレタータイヤは、ジムニーとも相性バツグンです。SUV車のゴツゴツした雰囲気を、白い文字でキュッと引き締めます。
    オフロードタイヤのロゴを強調する意味でも、ホワイトレターが好まれる印象です。遊び心があり個性的なジムニーには、ピッタリのタイヤだといえるでしょう。

    ジムニーの装着画像へ

    関連記事:ジムニー・ジムニーシエラホワイトレターで注目度アップ!

    ホワイトレタータイヤのメンテナンス方法

    ホワイトレタータイヤのメンテナンス方法

    ホワイトレタータイヤのメンテナンス方法について解説します。基本は普通のタイヤと変わりませんが、ホワイトレターならではのお手入れもあるので、しっかり理解しておきましょう。

    ● 汚れを落とす方法
    ● 保管方法

    1つずつ解説します。

    汚れを落とす方法

    ホワイトレターは長年使用していると、白い文字がくすみ、茶色くなってくることがあります。これは、タイヤのひび割れや劣化を防止する保護剤の油分が染み出し、変色するためです。

    真っ黒のタイヤでも起こることですが、ホワイトレターの場合、どうしても悪目立ちしてしまいます。見栄え良く保つためにも、お手入れして汚れを落としましょう。

    汚れを落とす方法はいくつかあります。すぐにできそうなものから試してみてください。


    ● 水をかけてスポンジやスチールウールで優しく擦る
    ● 中性洗剤を使って擦る
    ● 専用のクリーナーを使う
    ● パーツクリーナーで代用する

    パーツクリーナーはやりすぎるとタイヤの油分を余分に落としてしまうので、注意が必要です。
    タイヤを傷つける素材を使ったり、汚れが落ちにくいからと強く擦ったりするのはやめましょう。タイヤの寿命を縮めてしまっては意味がないので、メンテナンスはできるだけ優しく行ってください。

    保管方法

    ホワイトレタータイヤの保管方法は、基本は黒いタイヤと同じですが、ひとつだけ注意点があります。それは、ホワイトレターの白い部分が、ほかのタイヤの黒い部分に干渉しないようにすることです。

    黒い部分に白い文字が接触したまま保管してしまうと、黒いタイヤに色移りしたり、白い部分が変色したりする可能性があります。

    横積みで保管する場合は、段ボールなどの緩衝材をはさむ、1本ずつ袋に入れるなどの工夫をしましょう。

    ホワイトレタータイヤのよくある質問

    ホワイトレタータイヤのよくある質問

    ホワイトレタータイヤについて、よくある質問をまとめました。

    1. スタッドレスタイヤにもありますか?
    2. サイズ展開は豊富ですか?
    3. 新品のホワイトレターが青いのはなぜですか?
    4. ブラックレターをホワイトレターにできますか?

    安心してホワイトレタータイヤを選ぶためにも、ぜひチェックしてくださいね!
    1つずつ解説します。

    1.スタッドレスタイヤにもありますか?

    スタッドレスタイヤにも、ホワイトレタータイヤはあります。 せっかくドレスアップを楽しむのなら、1年を通しておしゃれな足元を演出したいですよね。

    ホイールとセットで販売されていることもあるので、ぜひあなたの車に合うものを装着してください。

    ハイエースオーナーの人は、下記の記事もチェックしてみてくださいね!

    関連記事:【ハイエース】ホワイトレターのスタッドレスを履きたい!

    2.サイズ展開は豊富ですか?

    サイズ展開はメーカーによって異なります。

    たとえば、トーヨータイヤのOPEN COUNTRY A/T Ⅲの場合だと、サイズ展開は15インチ〜20インチまで設定があります。

    しかし、ヨコハマの PARADA PA03 では、14インチ〜18インチの設定です。メーカーやタイヤの種類によってサイズ展開は変わってくるので、車や環境に合った性能を選び、その中でサイズが合うものを選ぶと良いでしょう。

    3.新品のホワイトレターが青いのはなぜですか?

    新品のホワイトレタータイヤが青いのは、傷がつかないように保護剤を塗布しているためです。 不良品ではないので、安心してくださいね。

    落とし方も簡単で、水やぬるま湯をかけてスポンジで優しく擦ればOKです。海外製のものや時間がたってしまったタイヤは、水だけでは落ちにくいこともあります。その場合は、洗車用の洗剤や中性洗剤を使って擦ると落ちるでしょう。

    また、高圧洗浄機を使うことはオススメしません。タイヤの表面を傷つけてしまう可能性があるので、できるだけ優しく落とすようにしてください。

    4.ブラックレターをホワイトレターにできますか?

    黒いタイヤをホワイトレタータイヤに見せることは可能です。 方法は以下の手順で行います。

    1. タイヤを洗浄する
    2. 乾いたら脱脂する
    3. タイヤマーカーで文字を塗る
    4. 乾燥させる

    タイヤマーカーを使う方法以外にも、ステッカーを貼って自作することもできます。
    しかし、ホワイトレタータイヤに比べて耐久性は高くありません。汚れたり消えたりするので、頻繁に塗りなおす必要があるでしょう。

    また、見栄えの良さも本物のホワイトレタータイヤと比べると劣ります。タイヤは交換頻度の高い部品ではないからこそ、自作よりも本物を購入するほうがオススメです。

    ホワイトレタータイヤの購入はタイヤワールド館ベストへ!

    ホワイトレタータイヤの購入はタイヤワールド館ベストへ!

    ホワイトレタータイヤは、車の足回りを華やかに見せてくれる素晴らしいドレスアップアイテムです。黒いタイヤに白い文字が良く映えるので、印象をがらりと変えてくれます。

    とくにSUV車に似合うタイヤですが、最近では幅広い車種にも人気です。あなたの車にも、ホワイトレタータイヤを装着してドレスアップを楽しんでください!

    タイヤワールド館ベストでも、ホワイトレタータイヤを取り扱っております。気になる方は、ぜひ一度チェックしてみてくださいね。

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    タイヤ知識 ライターチーム パンク

    【小さくても危険】タイヤのピンチカットとは?原因や対処法を紹介

    「ピンチカットって何?」
    「タイヤにコブができたけど小さいから大丈夫だよね?」

    タイヤに小さなコブができたとき、このまま走行できるか不安になりませんか?タイヤにできたコブは危険な見た目をしているので、どうしたらいいかわかりませんよね。

    結論、コブが発生したタイヤは大小にかかわらず早急に交換しましょう。

    ピンチカットとは、タイヤの側面にできるぽっこりとしたコブのような膨らみのこと。小さいピンチカットだと気にしなくていいと思われがちですが、大きさは関係ありません。ピンチカットが発生した場合、すぐに対処しないと事故につながる可能性があります。

    そこで当記事では、ピンチカットの原因や放置する危険性を紹介します。ピンチカットをできる限り発生させないようにし、走行中のトラブルを未然に防止しましょう。

    タイヤのピンチカットとは側面のコブのこと

    タイヤのピンチカットとは側面のコブのこと

    参考:ダンロップ

    ピンチカットとは、タイヤの側面にできるコブのことです。タイヤ内部のカーカスコードが切れ、空気が保持できなくなったときにピンチカットが発生します。

    カーカスコード<とは、タイヤ全体を支えるポリエステルやナイロン、レーヨンを編んだものです。

    カーカスコード

    参考:ブリヂストン

    カーカスコードはタイヤの空気を保持したり車の荷重を支えたりと、重要な役割を果たしています。また、タイヤのトレッド面にはベルトと呼ばれる金属の補強板がありますが、サイドウォールは表面のゴムの下がカーカスコードです。

    そのため、サイドウォールはカーカスコードが切れやすく、タイヤ内部の空気が保持できずにコブができてしまいます。ピンチカットができている状態はタイヤを支えているカーカスコードに異常があるため、極めて危険な状態だといえるでしょう。

    タイヤのピンチカットの原因

    タイヤのピンチカットの原因

    タイヤにピンチカットができる原因は、以下の4つが挙げられます。

    ● 縁石との接触
    ● 空気圧の低下
    ● 過積載
    ● タイヤの劣化・不良

    ピンチカットが起きる原因を理解し、事前に対策を取りましょう。

    縁石との接触

    走行中にサイドウォールを縁石にぶつけてしまうと、ピンチカットが発生することがあります。サイドウォールはトレッド面に比べて耐久性が低いため、衝撃で損傷してしまいます。

    ピンチカットが発生する状況は、主に以下の通りです。

    ● お店から出るとき死角の縁石にサイドウォールをぶつけた
    ● 右折待ちの車を避けるため左に寄せたらタイヤを縁石にこすった

    上記のように速度を出していないような状況でも、ピンチカットは発生します。そのため車のボディだけでなく、タイヤの側面にも気を配り、運転するのがおすすめです。

    空気圧の低下

    タイヤの空気圧が低下していると、サイドウォールに負荷がかかるためピンチカットが発生しやすくなるでしょう。

    サイドウォールは空気圧が低いと、荷重を受けている部分が横に膨らむため、常に負荷がかかっている状態になります。やがて、タイヤ内部のカーカスコードが切れてしまい、ピンチカットが発生します。

    空気圧はピンチカットだけでなく、燃費やタイヤの寿命にも影響する重要な項目です。そのため、異常がなくても定期的に点検しましょう。空気圧の点検は、ガソリンスタンドやカー用品店で無料でできるため、給油のついでに一声かければチェックしてくれます。

    過積載

    車に荷物を積んだままにしているのも、ピンチカット発生の原因になります。荷物を多く載せていると車重が重くなり、荷重を支えているカーカスコードに負荷がかかるためです。

    たとえば、キャンプが趣味の方は荷物を降ろすのが面倒で、積んだままにすることがありませんか?また、収納場所がないからといって、車の荷室を収納がわりにしているかもしれません。家族分キャンプ道具があると重量も増え、さらにタイヤへの負担は増えるでしょう。

    ピンチカットを防ぐためにも、キャンプから帰宅したら車から荷物を降ろし、できる限りタイヤの負荷を減らすのがおすすめです。

    タイヤの劣化・不良

    ピンチカットは、購入したばかりのタイヤにも発生する可能性があります。これは、購入したタイヤの品質が悪い場合に起こります。

    自分自身でタイヤ側面をぶつけていないのにピンチカットが発生した場合は、購入店に持ち込んでみましょう。初期不良が認められれば、交換してくれることがあります。

    また、寿命が近づき劣化しているタイヤは、ピンチカットが発生しやすい状況です。タイヤの寿命は3〜5年なので、定期的に交換してトラブルを未然に防ぎましょう。

    関連記事:夏タイヤの寿命はどれくらい?長く使い続けるコツを5つ紹介

    大丈夫?ピンチカットを放置する危険性やリスク

    大丈夫?ピンチカットを放置する危険性やリスク

    ピンチカットを放置する危険性やリスクを紹介します。

    ● いつバーストしてもおかしくない
    ● 車検に通らない可能性がある

    ピンチカットが小さくても、放置しておくのは危険です。コブが小さいから大丈夫だと思わず、ピンチカットの危険性を理解しておきましょう。

    いつバーストしてもおかしくない

    ピンチカットが発生したからといって、すぐに走れなくなるわけではありません。しかし、側面のカーカスコードが破損しているため、いつバーストしてもおかしくない状況です。

    ピンチカットが発生したタイヤは、車の荷重や走行中の振動により内部のゴムが剥がれ落ちていきます。そのため、見た目は変わらなくてもタイヤ内部から劣化が進み、ある日突然バーストしてしまうでしょう。

    ピンチカットが発生したタイヤは、内部から劣化していきます。最悪の場合、重大な事故につながる恐れもあるため、ピンチカットが発生したタイヤはできる限り早く交換しましょう。

    関連記事:【危険】車のタイヤがパンクした状態で走行する危険性と対処方法を解説

    車検に通らない可能性がある

    タイヤにピンチカットが発生していると車検に通りません。車検の項目には「タイヤの摩耗・損傷」に関する項目があり、道路運送車両法にも明記されています。

    亀裂、コード層の露出等著しい破損のないものであること。


    道路運送車両法

    ピンチカットはタイヤ内部のカーカスコードが破損している状態なので、車検には通りません。他にも車検に通らないタイヤの例として、スリップサインが見えているタイヤが挙げられます。

    車検前にはタイヤにスリップサインは出ていないか、損傷はないか、などの点検をしておきましょう。

    関連記事:【危険?】車検に通らないタイヤの特徴5選!車検に通るタイヤの管理方法も解説

    タイヤのピンチカットを予防する方法

    タイヤのピンチカットを予防する方法

    ピンチカットの発生を予防する方法を紹介します。「ピンチカットを発生させたくない」と感じた方は、参考にしてみてください。

    1. 安全運転を心がける
    2. 月に一回の空気圧点検
    3. アウトドア時でも過積載しない

    ピンチカットを未然に防げば、旅行やキャンプなどレジャーを楽しんでいる最中の思わぬトラブルも防止できます。

    1.安全運転を心がける

    タイヤの側面にダメージを与えるような運転はしないようにしましょう。

    ● 急ハンドル
    ● 急ブレーキ
    ● 急カーブ
    ● 急発進

    上記4つの運転をすると、タイヤが一時的に変形し、側面に負担がかかります。また、ピンチカットだけでなく、タイヤの摩耗スピードや寿命にも影響します。

    タイヤに負荷をかけない運転は、具体的に以下のようにするのがおすすめです。

    ● 進行方向の信号が赤だとわかっている場合は、早めにアクセルを離す
    ● カーブ前には減速する
    ● 発進時はゆっくりアクセルを踏み込む

    他にも挙げればキリがありませんが、安全に落ち着いてゆとりのある運転をするといいでしょう。安全運転は事故の防止だけでなく、車自体にとってもプラスになります。

    2.月に一回の空気圧点検

    空気圧の点検を定期的にすることで、ピンチカットの発生を予防できます。空気圧が低下すると、タイヤの側面がたわみ負荷がかかるため、空気圧を適正に保つのは重要です。

    タイヤの空気圧点検は、ガソリンスタンドやカー用品店で無料で点検できます。ガソリンスタンドは給油のついでに頼めば点検してくれるので、手間がかからずおすすめです。

    また、空気圧の点検はタイヤが冷えた状態で行いましょう。高速走行したあとはタイヤ内部の空気があたたまり、熱膨張によって空気圧が上昇しているため、正確に測定できません。

    月に一回、自宅の最寄りのガソリンスタンドで点検してもらえば、ピンチカットの発生を予防できます。

    関連記事:空気圧の重要性と点検の頻度について解説します!

    3.アウトドア時でも過積載をしない

    アウトドアは過積載になりやすく、タイヤに負荷がかかります。とくにキャンプは荷物が増えやすいため、家族だと車の荷室がパンパンになる場合もあるでしょう。さらにルーフキャリアを利用し、屋根にも荷物を積んでいるとかなりの重量になっていると予想できます。

    タイヤに負荷がかかるとピンチカット発生の原因になるため、なるべく荷物を減らしましょう。また、軽量でコンパクトなキャンプ道具を利用すれば、重量を減らせるので過積載の防止になります。

    アウトドアの荷物を必要最低限に抑えられれば、ピンチカットの予防につながるでしょう。

    タイヤにピンチカットができたときの対処法

    タイヤにピンチカットができたときの対処法

    予防策を実践していたのにもかかわらず、ピンチカットができてしまったときの対処法を紹介します。

    1. 早急にタイヤ交換
    2. レッカーを呼ぶ
    3. 運転を控える

    ピンチカットが発生した場合、応急処置はありません。ピンチカットの対処法を知っておき、いざというときに対応できるようにしましょう。

    早急にタイヤ交換

    ピンチカットが発生したタイヤは修理ができないため、すぐに交換するのがおすすめです。

    理想は4本交換ですが、タイヤを交換したばかりの場合は1本だけの交換でも問題ありません。また、2本を新品に交換し、ローテーションして利用する方法もあります。

    ピンチカットが発生したタイヤは、遅かれ早かれ必ず交換が必要です。すぐにタイヤを交換し、危険な状態で走行しないようにしましょう。

    関連記事:タイヤがパンク!1本だけ変える?4本変えた方がいい?そのお悩み解決します!

    レッカーを呼ぶ

    走行中にピンチカットを発見し、運転するのが怖いと感じた場合はレッカーを呼びましょう。レッカーは、任意保険にロードサービスとして付帯していることがあるので、一度加入している保険内容を確認してみてください。

    近くにタイヤ交換できるお店があるときは、ハザードを出して左に寄りながらゆっくり走行して向かうと安全です。

    ピンチカットの大きさ次第では、運転するのが怖いと感じることもあると思います。決して無理をせず、レッカーを呼んで大きな事故にならないようにしましょう。

    運転を控える

    自宅でピンチカットを発見した場合は、運転を控えましょう。できる限り、自宅に近いガソリンスタンドやカー用品店を選び、早急にタイヤを交換するのがおすすめです。

    自宅近くにタイヤ取付店が見当たらない方は、ベストの提携店舗も探してみてください。自宅近くのタイヤ交換店を見つけられるかもしれません。

    ピンチカットが発生したタイヤで運転するのが怖い方は、レッカーを呼びましょう。

    ピンチカットしたタイヤの交換はベストにお任せ

    ピンチカットしたタイヤの交換はベストにお任せ

    ピンチカットが発生したタイヤの交換はタイヤワールド館ベストにお任せください。全国に約4,000の提携店舗があるため、最寄りのタイヤ交換店が見つかるかもしれません。

    ベストの提携店舗では、オンラインショップで購入したタイヤを直送し、来店するだけでタイヤを交換が可能です。タイヤはオンラインで購入するほうが安い傾向にあるのですが、通常、持ち込みタイヤの工賃は高くなります。

    しかし、ベストのタイヤ交換は、オンラインでタイヤを購入しても工賃が上がらないので、オンラインと実店舗のメリットを兼ね備えたサービスといえます。オンラインでタイヤの購入から取付日の予約まで完結できるので、忙しく時間がない方にもおすすめです。

    全国約4,000店の提携店!ベストのタイヤ交換

    全国どこでも約4,000店の提携店!ベストのタイヤ交換

    タイヤのピンチカットは危険|即交換しよう

    タイヤのピンチカットは危険|即交換しよう

    タイヤのピンチカットは内部のカーカスコードが切れ、とても危険な状態です。そのまま乗り続けるといつバーストするかわからないので、ピンチカットが発生したタイヤはできる限り早く交換しましょう。

    また、タイヤのサイドウォールは弱いため、縁石にこすったり空気圧が低い状態が続いたりすると負荷がかかり、ピンチカットが発生します。

    ピンチカットの発生を防ぐためには、月に一回の空気圧点検や安全運転を心がけるのが重要です。

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    タイヤ知識 ライターチーム タイヤ交換

    【保存版】タイヤの組み換えとは?脱着との工賃比較やタイミングについて解説

    タイヤ交換について調べていると「組み換え」という聞き慣れない言葉を目にしませんか?タイヤの組み換えを知らないと、場合によっては約10万円以上かかってしまうこともあり、車検代と考えるととんでもない金額です。そのため、タイヤ組み換え作業の概要を理解しておきましょう。

    タイヤの組み換えとは、ゴム部分の取り外しと取り付けの作業のことを指します。タイヤだけを組み換えると、ホイールをそのまま使用できるため経済的ですが、タイミングが重要です。

    そこで当記事では、タイヤを組み換える最適なタイミングや、どこで作業するのがお得なのかを紹介しています。できる限りタイヤ交換にかかる費用を抑え、趣味にお金を使えるようにしましょう。

    組み換えとはタイヤを交換する作業のこと

    組み換えとはタイヤを交換する作業のこと

    組み換えとは、ホイールから古いタイヤを取り外し、新しいタイヤを組み付ける作業のことです。 主にタイヤが摩耗して溝がなくなったときや寿命が来た場合など、新しいものに組み換えるときに行います。

    また、タイヤの組み換えには、タイヤチェンジャーと呼ばれる機械と専門技術が必要です。自力で交換するのは不可能に近く、タイヤを引き伸ばして組み換えるため、タイヤやホイールに傷がつく可能性があります。そのため、タイヤの組み換え作業は専門店に依頼しましょう。

    組み換え・脱着・交換の違い

    タイヤ交換に関する作業は組み換えの他に「脱着」があります。脱着とは、車体からホイールごと取り外す作業のことです。

    作業内容 説明
    脱着 車体からホイールを取り外したり取り付けたりする作業
    組み換え ホイールからタイヤを取り外して組み付ける作業
    交換 脱着と組み換えの総称

    脱着と組み換えはタイヤ交換の工程のひとつなので、作業手順としては脱着→組み換え→脱着となります。ホイールをセットで交換する場合の作業は脱着のみ、タイヤのみを交換する場合は脱着と組み換え両方の作業が必要です。ただ、工賃だけでみると、タイヤを組み換えるほうが高い傾向にあります。

    脱着と組み替えについては、以下の記事で詳しく解説しています。

    関連記事:タイヤ交換の脱着とは?組み換えとの違いやDIYの方法を解説!

    タイヤを組み換えるメリット・デメリット

    タイヤを組み換えるメリット・デメリット

    タイヤを組み換えるメリット・デメリットは以下の通りです。

    ● タイヤ交換全体の費用が抑えられる
    ● 脱着に比べて工賃が高くなる

    組み換え作業は、ホイールセットで交換するより費用が抑えられるためメリットが多いですが、デメリットも存在します。タイヤ組み換えを依頼する前に、デメリットも理解しておけば作業後に後悔することはないでしょう。

    タイヤ交換全体の費用が抑えられる

    タイヤ組み替えは、ホイールを再利用するので商品購入にかかるのはタイヤ代のみになります。そのため、ホイールセットで交換するよりタイヤ交換にかかる費用総額が抑えられるでしょう。

    ヨコハマタイヤのBluEarth ES32 16インチで比べると以下のようになります。

    価格(税込)
    タイヤのみ購入 63,200円
    ホイールセットで購入 84,790円〜

    ホイールの種類や販売店によって価格は変動します。タイヤワールド館ベスト最安値のホイールでも約20,000円の差があるので、組み換え作業はタイヤ交換にかかる費用が抑えられるといえます。少しでも安くタイヤを交換したい方は、組み換えるのがおすすめです。

    脱着に比べて工賃が高くなる

    タイヤ組み換え作業は、脱着のみの作業に比べると工賃が高くなる傾向にあります。脱着に加え、タイヤの取り外し・取り付けの作業が発生するからです。

    タイヤワールド館ベストの工賃で16インチの場合、双方の料金は以下のようになります。

    内容 工賃(税込)
    脱着のみ(16インチ4本) 2,200円
    組み換え+脱着(16インチ4本) 9,240円

    組み換え作業のほうが、約7,000円高い結果になりました。ただ、タイヤ交換全体でみるとホイール代が約20,000円抑えられるので、タイヤのみを組み換えたほうが約13,000円コストを下げられます。

    そのため、工賃だけでみると組み換えは高い傾向にありますが、ホイールセットで交換するよりはタイヤ交換にかかる全体の費用を抑えられます。

    タイヤは定期的に組み換えるのが重要

    タイヤは定期的に組み換えるのが重要

    タイヤは定期的に組み換えるのがいいでしょう。タイヤの素材はゴムなので、紫外線や雨風を受けると劣化するからです。また、タイヤが摩耗し、残り溝1.6mmを過ぎたら現れる「スリップサイン」が一部分でも見えたら交換のサインです。

    劣化したタイヤはひび割れが入り、走行に危険が伴います。最悪の場合、走行中のバーストやハイドロプレーニング現象も考えられます。そのため、タイヤは定期的な点検と組み換えを行い、いつでも安全に走行できるようにしておきましょう。

    関連記事:スリップサインの見方がわからない!タイヤの交換時期・何キロ走れるのか解説

    タイヤ組み換えは3〜5年を目安に

    タイヤの組み換えは、3〜5年を目安にするといいでしょう。5年以上使用したタイヤは、溝が残っていて使用できそうに見えても劣化が進んでいる場合があります。ブリヂストンは、5年以上使用したタイヤは販売店で点検を受けることを推奨しています。

    また、使用期間が少なくても製造から10年経過したタイヤは劣化が進んでいるため、新しいものに交換するのがおすすめです。

    関連記事:【保存版】タイヤ交換時期の目安は?寿命を延ばす6つのコツも紹介

    タイヤ組み換えの作業は専用の機械を使う

    タイヤ組み換えの作業は専用の機械を使う

    タイヤの組み換え作業には、タイヤチェンジャーと呼ばれる専用の機械を使用します。基本的に人力ではタイヤをホイールに組み込めないため、タイヤチェンジャーなしではできません。ネットで検索すると自分で組み替えている記事が出てきますが、タイヤの組み替えは技術と腕力が必要な大変な作業です。

    一方で、組み換えたタイヤに空気を入れる作業には資格が必要です。自動車用タイヤに空気を充てんする作業により、毎年死亡事故が発生しています。そのため、タイヤの組み換え作業はプロに任せて自分で行わないようにしましょう。

    タイヤの組み換えはどこがお得?

    タイヤの組み換えはどこがお得?

    タイヤの組み換えができるお店は以下の通りです。

    1. カーディーラー
    2. カー用品店
    3. ガソリンスタンド
    4. タイヤ専門店

    上記のお店でタイヤ組み換え作業ができ、それぞれ特徴があります。メリット・デメリットを知り、自身に合ったお店で作業をしてもらいましょう。

    1.カーディーラー

    カーディーラーはメーカーのプロなので、所有する車にもっとも適した性能・サイズのタイヤを選んでくれるでしょう。接客や作業の質が高いため、カーディーラーは安心感が高いといえます。

    ただ、他のお店と比べると工賃が高く、タイヤ組み換え1本約2,000円〜です。タイヤのサイズやメーカーによって工賃が異なるので、カーディーラーでタイヤ交換する場合は直接問い合わせてみてください。

    車のことはよくわからない、安心して作業を任せたい方は、カーディーラーでタイヤを組み換えてもらうのがおすすめです。

    2.カー用品店

    カー用品店は、気軽に来店しやすいのがメリットです。タイヤ組み換えの工賃は1本で約1,000円〜と安い傾向にあります。

    ただ、利用客が多く、冬前の繁忙期には予約しないと作業を断られる可能性もあります。そのため、カー用品店でタイヤ交換を依頼する際は、事前に作業日予約をしておきましょう。

    安く気軽にタイヤを組み換えたい方は、カー用品店での作業がおすすめです。

    3.ガソリンスタンド

    ガソリンスタンドは店舗数が多く、自宅近くにある方も多いでしょう。工賃は、タイヤ1本で約1,000円〜となっており、店舗やサイズによって変動します。

    ガソリンスタンドでは、給油や洗車をタイヤ組み換えと同時に行えるため、車を一気にリフレッシュできます。ただ、メインはタイヤ交換作業ではないため、技術や知識があるのか気になる方もいるかもしれません。自宅近くにガソリンスタンドがある、洗車もしたい方はガソリンスタンドでの作業がおすすめです。

    関連記事:ガソリンスタンドのタイヤ交換の値段は?エネオス・出光の相場や持ち込みについて解説

    4.タイヤ専門店

    タイヤ専門店のタイヤ組み換え工賃は、1本約1,500円〜です。店舗数はガソリンスタンドより少なく、工賃も高いですが、タイヤ専門店には知識が豊富なスタッフが多い傾向にあります。また、タイヤの品揃えも多く、自分の希望に合った商品を選択できます。

    タイヤ専門店も冬前に繁忙期を迎えるので、来店前には予約をしておきましょう。豊富な商品の中から納得できるタイヤを選びたい、知識が豊富なスタッフに作業して欲しい方はタイヤ専門店での作業がおすすめです。

    最後に、紹介した4つのお店それぞれの工賃を比較します。

    作業店 1本あたりのタイヤ組み換えの工賃(税込)
    カーディーラー 約2,000円〜
    カー用品店 約1,000円〜
    ガソリンスタンド 約1,000円〜
    タイヤ専門店 約1,500円〜

    タイヤ組み換えの工賃は、カー用品店・ガソリンスタンドがもっとも安い傾向にあります。ただ、どのお店にもメリット・デメリットがあり、人によってはカーディーラーが最適な選択になる場合もあるでしょう。

    工賃の安さだけでなく、スタッフの知識や商品の品揃えも考慮して作業店を選んでみてください。それでも決められない方は、タイヤ専門店で組み換えてもらうのがおすすめです。

    タイヤの組み換えに関する質問

    タイヤの組み換えに関する質問

    タイヤの組み換えに関する質問をまとめました。

    1. タイヤの組み換えは自分でできる?
    2. タイヤを組み換えるのとホイールセットで脱着するのはどっちがお得?
    3. 持ち込みタイヤでも対応してくれる?

    事前にわかりにくいポイントを理解しておくことで、お得にタイヤの組み換えができるでしょう。

    1.タイヤ組み換えは自分でできる?

    タイヤの組み換えには、タイヤチェンジャーを使用するため、基本的に自力でできません。ネットで検索すると自分で作業する方法が出てきますが、知識と経験がある方向けの方法です。

    タイヤを自力で組み換えると、タイヤ・ホイールに傷がついたり事故につながったりする可能性があるので、自分で作業しないようにしましょう。

    2.タイヤの組み換えとホイールセットで脱着するのはどっちが安い?

    工賃だけでみると、ホイールセットで交換するほうがお得です。ただ、脱着のみを行いたい場合、ホイールを購入する必要があります。条件にもよりますが、タイヤ交換総額で考えると組み換えのほうが約13,000円安くなるでしょう。

    3.持ち込みタイヤでも対応してくれる?

    ネットや中古で購入したタイヤを持ち込んでも作業はしてもらえますが、工賃が高くなります。持ち込みの場合はタイヤを販売しない分、利益が確保できず、工賃しか請求できないからです。

    他にも、持ち込まれたタイヤに責任が取れないことや装着後のトラブルを避けるために、工賃を高く設定している場合もあります。また、繁忙期やお店によっては交換そのものを断られることもあり、タイヤの持ち込みは最善の策とはいえないでしょう。

    タイヤワールド館ベストなら、ネットと実店舗のいいとこ取りをしたサービスを展開しています。次の見出しで詳しく解説します。

    関連記事:持ち込みでタイヤ交換できるお店はどこ?受付可能なお店や工賃を解説

    タイヤワールド館ベストはタイヤの組み換えもできる

    タイヤワールド館ベストはタイヤの組み換えもできる

    タイヤワールド館ベストは、オンラインショップで購入した商品を全国の提携取付店に直送できます。そのため、タイヤを自宅で受け取る必要がなく、取付日まで自宅で保管しておく場所もいりません。

    タイヤの購入から取付予約までオンラインで完結するため、当日お店に行くだけで作業してもらえます。タイヤを車に積み込む必要がないので、力に自信がない女性の方でも安心です。

    ベストの提携店舗は全国に約4,000店存在するので、自宅近くにないか検索してみてください。

    タイヤの組み換えは定期的にしよう

    タイヤの組み換えは定期的にしよう

    組み換え作業はタイヤ部分だけを取り外して組み付けるため、ホイールごと交換するより費用が抑えられます。ただ、スタッドレスタイヤは、ホイールごと用意したほうが工賃は安くなります。

    また、タイヤの組み換えにはタイヤチェンジャーが必要なので、自力で作業できません。タイヤ・ホイールの損傷や危険が伴うので、組み替え作業はお店に依頼しましょう。どこで交換すればいいかわからない場合は、タイヤ専門店がおすすめです。

    タイヤワールド館ベストならオンラインでタイヤを購入し、提携取付店に直送できます。車種別でタイヤを検索できるため、サイズを調べる必要がありません。面倒な手間を省きたい方は、ベストのオンラインショップでタイヤを探してみてください。

    全国約4,000店の提携店!ベストのタイヤ交換

    全国どこでも約4,000店の提携店!ベストのタイヤ交換

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    タイヤ知識 ライターチーム インチアップ

    タイヤ幅を狭く変更するとどうなる?注意点やメリット・デメリットも併せて解説

    タイヤの幅を広くすると、車に迫力が出ます。そのため、カスタムする際はタイヤの幅を広くするのが一般的です。では、反対にタイヤの幅を狭くするとどうなるのでしょうか?

    タイヤの幅を狭くすると接地面積が減り、滑りやすい路面でのグリップ力が強くなります。タイヤの幅を変更すると見た目だけでなく、走行面にも影響が出るでしょう。

    そこで当記事では、幅を変更したときのメリット・デメリットや、違反にならないタイヤの特徴を解説しています。

    タイヤだけに限らず、車をカスタムするときは違反にならないよう、注意点や違反になる基準を知っておきましょう。違反にならない範囲を理解しておけば、タイヤの幅を変更してから整備不良で切符を切られてしまうことはないでしょう。

    タイヤの幅を狭くすると滑りにくくなる

    タイヤの幅を狭くすると滑りにくくなる

    タイヤの幅を狭くすると接地面積が減り、滑りにくくなります。そのため、スタッドレスタイヤはインチダウンし、夏タイヤは見た目を考慮して純正サイズかインチアップする方もいます。

    また、接地面積が減るとタイヤの転がり抵抗も減るため、燃費の向上にもつながるでしょう。

    他にも、幅が狭いタイヤはわだちにハンドルが取られにくくなったり、タイヤの値段が安くなったりするのも特徴です。

    タイヤの幅を狭くすると、車の見た目が華奢になるデメリットはありますが、滑りやすい路面やコストの面ではメリットになります。

    タイヤの幅を変更するメリット

    タイヤの幅を変更するメリット

    タイヤの幅を変更するメリットを、インチダウンする場合とインチアップする場合に分けて紹介します。
    それぞれのメリットを知り、自分の希望に合うタイヤサイズを見つけましょう。

    インチダウンする場合

    タイヤ幅を狭くすると、主に以下のようなメリットが得られます。

    ● 滑りやすい路面での走行性能が上がる
    ● 燃費がよくなる
    ● タイヤの値段が安い

    タイヤの幅が狭くなるとゴムの材料費が抑えられるため、タイヤを安く購入できます。そのため、使用期間が短いスタッドレスタイヤは、コストを抑えるためにも幅が狭いタイヤを履くことが多いでしょう。

    タイヤにかかる費用や燃費を気にする方は、タイヤの幅を狭くするのがおすすめです。

    インチアップする場合

    反対にタイヤの幅を広くすると、以下のようなメリットが得られます。

    ● 見た目に迫力が出る
    ● 走行性能がアップする
    ● 走行時の安定感がアップする

    タイヤの幅を広くすると車を後ろから見たとき、地面に踏ん張っているように見えるため、車に迫力が出ます。そのため、ドレスアップする際はタイヤの幅を広くする傾向にあります。

    さらに、タイヤの接地面積が増えるので、直進安定性の向上やカーブ時でもしっかりと地面に食いついてくれるでしょう。

    車の見た目や走行性能を重視する方は、タイヤの幅を広くするのがおすすめです。

    タイヤの幅を変更するデメリット

    タイヤの幅を変更するデメリット

    タイヤの幅を変更するのはメリットだけでなく、デメリットも存在します。
    メリットよりもデメリットを理解しておくと、タイヤの幅を変更して後悔する可能性は低くなるでしょう。

    インチダウンする場合

    タイヤの幅を狭くした場合のデメリットは以下の通りです。

    ● 走行性能が下がる
    ● 見た目が悪くなる
    ● 車によっては風に煽られるようになる

    タイヤの幅が狭いと接地面積も狭くなるため、走行時の安定性が悪くなります。

    また、背が高いミニバンや軽自動車だと、風に煽られて車体が揺れる場合もあります。とくに、高速道路や大きな橋は風の抵抗を受けやすいため、しっかりハンドルを握り運転に集中しましょう。

    タイヤの幅を狭くすると走行性能が下がり、車もほっそりとした見た目になってしまいます。

    インチアップする場合

    タイヤの幅を広くした場合のデメリットは以下の通りです。

    ● 燃費が悪くなる
    ● タイヤの価格が高くなる
    ● ロードノイズが大きくなる

    タイヤの幅を広くすると、タイヤ自体の価格が高くなります。また、接地面積が増えることで転がり抵抗が増えるので、燃費が悪くなったりロードノイズが大きくなったりします。

    高級車であれば車体が分厚いため、ロードノイズの大きさはあまり気にならないかもしれません。ただ、軽自動車のように車体が薄い車だと、タイヤの音が車内に伝わるため、うるさく感じることもあります。

    インチアップする場合は、迫力ある見た目と引き換えに費用や乗り心地に影響すると理解しておきましょう。

    タイヤの幅を変更するのは違法にはならない

    タイヤの幅を変更するのは違法にはならない

    タイヤサイズやホイールを変更するのは車のドレスアップとして認知されており、ホイールメーカーもさまざまなサイズを販売しています。

    そのため、タイヤの幅を変更すること自体は違反ではありません。実際、街中でもホイールをインチアップしてタイヤのサイズが変わっている車は多く走っています。

    ただ、タイヤには保安基準があり、道路運送車両法で安全に走行できる範囲が定められています。保安基準を守らなければ車検に通らなくなるので、次項で紹介する「違反になるタイヤ」を理解しておきましょう。

    違法になるタイヤとそのリスク

    違法になるタイヤとそのリスク

    違反になるタイヤは以下の通りです。

    1. 車体からはみ出している
    2. スリップサインが出ている
    3. スピードメーターに誤差がある

    どれも安全に走行できないタイヤばかりなので、違反になるタイヤをそのままにしておくリスクとともに解説していきます。タイヤの幅を変更する際には、以下の項目に注意しましょう。

    1.車体からはみ出している

    車体からはみ出しているタイヤは違法

    タイヤ・ホイールがフェンダーより外にはみ出している車は、車検に通らず違反となります。

    はみ出しタイヤに関しては、道路運送車両の保安基準第178条で規定されています。規定では、ホイールの中心から上側の前30度・後ろ50度の範囲を、フェンダー内に収めなければいけません。

    平成29年6月に規定が改正され、10mm未満であればタイヤのはみ出しが認められるようになりましたが、あくまでタイヤのみです。ホイール部分がはみ出してしまうと違反になるため、フェンダーとホイールの出面を合わせるカスタムは違反のままです。

    また、車体からはみ出しているタイヤは車体感覚が変わるため、巻き込み事故や接触事故を起こすリスクが高まります。タイヤの幅を変更する際には、車体からタイヤがはみ出さないようにしましょう。

    2.スリップサインが出ている

    スリップサインが出ているタイヤも車検に通らず、違反となります。スリップサインはタイヤの使用限度を示すもので、サインが出た時点でタイヤとしての機能はありません。

    そのため、雨天時はもちろん乾燥した路面でもブレーキが効きにくく、制動距離が伸びてしまう傾向にあります。スリップサインが出ているタイヤで走行すると、走る・止まる・曲がるの安全性が損なわれるため、早急に交換しましょう。

    スリップサインについては下記記事で詳しく解説しています。

    3.スピードメーターに誤差がある

    タイヤの幅だけでなくホイールもインチアップし、タイヤの外径が変わってしまうとスピードメーターに誤差が生じます。スピードメーターはタイヤの回転数を数えて速度を計測しているからです。そのため、車の速度だけでなく、走行距離も正確に計測できなくなってしまいます。

    また、車検ではスピードメーターの誤差を検査する項目があり、時速40kmで走行させて実速度と比べます。車検での誤差の基準は以下の通りです。

    スピードメーター40kmに対する誤差の範囲
    平成19年1月1日以降に製造された車 時速30.9km〜42.55km
    平成18年12月31日以前に製造された車 時速30.9km〜44.4km

    スピードメーターに誤差があるまま走行していると正確な車の速度がわからないため、速度超過や思いがけない事故につながる可能性があります。インチアップする際は、タイヤの外径をできるだけ変えないようにしましょう。

    車検に通るタイヤの基準

    車検に通るタイヤの基準

    違反になるタイヤとは反対に、車検に通るタイヤの基準は以下の通りです。

    1. 外径の誤差はマイナス3%・プラス2%
    2. ホイールの強度が基準に達しているか

    購入後に「車検に通らなかった」という事態を避けるためにも、タイヤの外径を変更するときは車検の基準を知っておきましょう。

    1.外径の誤差はマイナス3%・プラス2%

    ホイールのインチアップに伴いタイヤの外径を変更した場合、外径の誤差はマイナス3%・プラス2%が許容範囲です。外径に誤差があるとスピードメーターが正確な速度を計測できず、速度超過や事故の恐れがあります。

    外径誤差をわかりやすく数値にすると、純正のタイヤ幅プラス20mm・マイナス10mmまでです。純正のタイヤサイズは、運転席ドアを開けた内側に記載されています。

    ホイールのインチアップやタイヤの外径を変更するときは、純正サイズを理解し、許容範囲内に収めましょう。

    2.ホイールの強度が基準に達しているか

    外径やサイズが基準を満たしているだけでは車検には通らず、車検ではホイールの強度も点検されます。国土交通省が品質基準検査を実施しており、合格したホイールには「JWL」の刻印が入れられています。

    「JWL」の刻印がないホイールは強度が低く、走行中に破損する恐れがあり、車検にも通りません。ホイールを購入する際は「JWL」の刻印があるか確認しておきましょう。

    「JWL」の刻印

    JWTC(自動車用軽合金製ホイール試験協議会)

    タイヤの幅を変更する際の注意点

    タイヤの幅を変更する際の注意点

    タイヤの幅を変更する際の注意点は以下の通りです。

    1. ロードインデックスが交換前より下がらないようにする
    2. 適正空気圧が変わる場合がある
    3. フェンダーに干渉しないようにする

    保安基準以外にも、タイヤの幅を変更する際に気をつけることがあります。何も知らずにタイヤサイズを変更すると走行中にバーストしてしまう恐れがあるため、注意点は理解しておきましょう。

    1.ロードインデックスが交換前より下がらないようにする

    タイヤにはロードインデックスと呼ばれる指数があり、タイヤのサイドウォールに記載されています。ロードインデックスとは荷重指数のことで、規定の条件下でタイヤが支えられる最大負荷能力を示す数値です。

    ロードインデックスはタイヤサイズによって異なり、負荷能力が交換前のタイヤより低いとバーストの危険が伴います。タイヤの幅を変更する際はロードインデックスの数値を確認し、交換前のタイヤを下回らないようにしましょう。

    ロードインデックスについては以下の記事で詳しく解説しています。

    2.適正空気圧が変わる場合がある

    タイヤのサイズを変更するとロードインデックスだけでなく、適正空気圧も変わります。また、空気圧はタイヤのサイズだけでなく車の形状や重量、駆動方式によっても変わるため、車が違うと適正量も変わります。

    交換後のタイヤサイズが純正サイズと異なる場合は、ブリヂストンのページで適正空気圧を調べてみましょう。純正のタイヤと、交換を検討しているタイヤのサイズを入力すれば結果が出るので、店員に確認するのが面倒な方は試してみてください。空気圧が適正でないと燃費や走行性能にかかわるので、事前に調べるのがおすすめです。

    3.フェンダーに干渉しないようにする

    ローダウンしている車のタイヤ幅を変更すると、タイヤハウス内のインナーフェンダーに干渉することがあります。ローダウンとは、タイヤとフェンダーの距離を短くし、車体を低くするカスタムのことです。

    タイヤがインナーフェンダーに当たっていると、走行中やハンドルを切ったときに「ガリガリ」というような音がします。そのまま走行を続けているとインナーフェンダーが千切れてしまい、ライトの裏に雨水や泥が入りショートする可能性があります。

    タイヤサイズを変更する際は、フェンダーに干渉しないようにホイールのインセットを考慮しましょう。

    タイヤ幅を変更する際は許容範囲内に抑えよう

    タイヤ幅を変更する際は許容範囲内に抑えよう

    タイヤの幅を変更する際は純正サイズを基準にし、車検に通る許容範囲内に抑えるのがおすすめです。純正サイズからワンサイズ程度の変更に抑えておくと、保安基準不適合になったりフェンダーに干渉したりする可能性は低いでしょう。

    「純正タイヤのサイズがわからない」という方は、タイヤワールド館ベストの車種別タイヤ検索が便利です。メーカー・車種・年式・インチを選択するだけでタイヤのサイズを絞り込み、適合するタイヤのみを表示します。そのため、わざわざ純正のタイヤサイズを見に行ったり調べたりする必要がありません。

    また、ベストは全国に約4,000のタイヤ取り付け提携店舗があるため、オンラインで購入したタイヤを取付店に直送し、そのまま取付ができます。

    オンラインと実店舗のメリットを掛け合わせたサービスなので、ぜひご利用ください。

    全国約4,000店の提携店!ベストのタイヤ交換

    全国どこでも約4,000店の提携店!ベストのタイヤ交換