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    自分でホイールはリペア(修理)・補修できる?DIYの方法や費用も解説!

    大切に履いていたホイールを思いっきり傷つけてしまった…

    そんなときは、「自分で直せないかな?」「専門業者に直してもらうべきかな?」と迷ってしまいますよね。

    ホイールのキズ・サビ・歪み等をホイールを買い替えずに再生修復するサービスは、ホイール修理、修正、補修、ホイールリペアなどと呼ばれています。

    ホイール修理は傷等の内容により修理工程が異なり、修正して使用できる状態にする、プロの高度な技術と機材を必要とする作業の一つです。

    当記事では、ホイールを自分で修理(リペア)・補修できるか、どんなときに専門業者に依頼すべきかを解説していきます。

    大切に履いていたホイールを傷つけてしまった…と落ち込んでいる方、ぜひ最後まで読んでみて下さいね。

    症状別|ホイールを自分で修理(リペア)・補修できる?

    ホイールを自分で修理(リペア)・補修できる?

    ホイールのダメージは主にガリ傷、サビ、歪みの3つに分けられます。

    それぞれ詳しく見ていきましょう。

    ホイールについたガリ傷

    ホイールについたガリ傷

    ホイールについたガリ傷は、酷いものでなければ自分で補修できます。

    ガリ傷とは削り傷のことです。少し傷ついた程度なら、自分で削って補修すれば問題なくホイールを使い続けることができます。

    しかしながら、放置するとホイールのクラックにつながったり、サビの原因になったりするので、小さいうちに補修してしまいましょう。

    ガリ傷からクラックやサビに発展してしまった場合は、専門業者に修理を依頼することをおすすめします。

    ガリ傷の原因

    ガリ傷は主に、車の走行中や駐車時に縁石などに接触した際にできますが、タイヤが引っ張られてリムが突出しているもの(太いホイールに適正サイズより細いタイヤが装着されたもの)は、特に傷つくリスクが高くなります。

    ガリ傷の予防方法

    ガリ傷から守る方法のひとつとしてホイールコーティングが有ります。コーティングをしている分、軽度のスリ傷であれば、ホイール本体まで到達する傷にはならない可能性が高くなります。

    ホイールのサビ

    ホイールについたガリ傷

    スチールホイールは経年劣化により錆びることもあります。アルミホイールは錆びにくいと言われていますが、こちらもアルミと表面のクリアー塗装の間に錆が侵食し、ミミズがはったような状態になる白サビと呼ばれるカビが生じることもあり、注意が必要です。

    ホイールの白サビ

    白サビ写真参考:(有)オートサービス西

    スチールホイールに付く軽いサビ(赤錆)なら、スポンジに洗剤をつけて擦れば落とせます。

    しかし、白サビが発生してしまったら自分で直すのはかなり難しい上に、完全に元通りにできる保証もないため、専門家に見てもらうことをおすすめします。

    サビの種類 発生するホイール材質 リペア方法
    赤錆 スチールホイール 擦ったり削ったりすれば比較的簡単に落とすことができる
    白錆 アルミホイール 面のクリア塗装の中にサビが入ってしまっているので、補修は難しい

    サビの原因

    錆びの原因としては融雪剤、ブレーキダスト、洗車した際の洗剤の洗い残しが紫外線と反応する事による劣化等が考えられます。特に傷付いたホイールは症状が出やすいでしょう。

    多少のサビは、走行には問題ありませんが、錆びが酷くなると腐食に繋がり塗装がはがれタイヤとホイールの圧着面から空気が抜けたり、ナットホールのサビによる腐食でナットが適正トルクで締め付け出来ずナットが緩むなどの支障がでてきます。

    またブレーキダストに含まれる鉄分を放置しておくとその鉄分が錆びてしまい、徐々にホイールに浸透する事でホイールのサビ、腐食の原因になります。

    冬の融雪剤だけでなく、車を動かしブレーキを踏む限りこの要因は消せませんので、サビのリスクは常に抱えていることになります。

    サビの予防方法

    錆の予防としては、洗浄を怠らないことです。特に外車はブレーキダスト量が多いので特にこまめな洗浄が必要です。またホイールコーティングする事で塩害、ブレーキダストのダメージを軽減する事も出来ます。

    ホイールの歪み

    ホイールの歪み

    写真参考:NIKKO P WATANABE

    ホイール歪みの原因

    ホイールが変形して歪んでしまう原因の多くは、走行中のホイールに大きな衝撃が加わったことであると考えられています。段差や窪みにタイヤが落ちたなどの場合が多く、また扁平タイヤ(厚みの無いタイヤ)を履いている場合はクッション性が落ちるので特に歪みやすいと考えられます。

    歪んだホイールはなるべく早く修理しよう

    歪んだホイールは大変危険です。目に見えて歪んでいる状態は判別しやすいですが、特に問題ないように見えても実は、全体にわたり歪んでいることもあります。

    歪んだまま走行すると、タイヤの揺れやハンドルのぶれなど運転中に影響が出てしまいます。

    ホイールのバランスが崩れる事でタイヤの片寄った摩耗やエア漏れの原因ともなり、タイヤの寿命が短くなるほか、パンクやスリップといった事故の原因になる場合もありますので、ホイールの歪みが発覚したら速やかに修理してもらいましょう。

    歪んでしまったホイールを自分で直すのは難易度が高すぎるため、専門業者に修理を依頼することをおすすめします。

    ホイール歪みの予防方法

    ホイール歪みの対策は、運転の際に段差、窪み、落下物等に注意するしかありません。衝撃を与えないように安全運転を心がけましょう。

    ホイールを早めに修理(リペア)・補修したほうがいい2つの理由

    ホイールを早めに修理(リペア)・補修したほうがいい2つの理由

    ホイールの歪みや、傷を発見した場合は、早めに修理をしましょう。

    主な理由は以下の2つです。

    1. 走行中にトラブルを引き起こす恐れがある
    2. 見栄えを損なう

    詳しくみていきましょう。

    理由1.走行中にトラブルを引き起こす恐れがある

    ホイールのダメージを放置して走り続けると、走行中にトラブルを引き起こす可能性があり、大変危険です。

    たとえば、ホイールとタイヤが接触しているリム部分に看過できない程度の傷があると、そこから少しずつ空気が漏れ、左右のタイヤのバランスが狂ってしまう原因になります。
    ホイールは走行性に影響を与える重要なパーツなので、ダメージが生じていたらできるだけ早くメンテナンスしましょう。

    理由2.見栄えを損なう

    アルミホイールをドレスアップ目的で選んでいる方にとって、ホイールが傷ついたことで見栄えを損なうのは問題になりがちです。

    車のホイールは車の印象を左右する重要なパーツでもあり、傷があると大切な車を無頓着に扱っているように見えてしまいます。

    ドレスアップ用のパーツとしてホイールを大切にしたいなら、シートタイプのクリーナーを常備して、こまめにメンテナンスするようにしましょう。

    ホイール修理の費用相場は?

    ホイールの修理(リペア)・補修費用の相場は?

    ホイール修理の費用相場のポイントは以下のとおりです。

    ・ガリ傷をプロに依頼すると補修費用の相場は8,000〜20,000円
    ・ガリ傷を自分で直せば約5,000円以内でおさまる
    ・歪んだホイールの修理(リペア)費用は1本1万5,000円〜

    また、専門業者に依頼する場合は、上記費用に追加して作業料金が別途かかる場合が大半(脱着代、タイヤとホイールのバラシ、組込み等)なので、まずは見積もりを取ることをおすすめします。

    修理内容 方法 相場
    ガリ傷 専門業者 8,000〜20,000円
    自分で 〜5,000円
    歪んだホイールの修理 専門業者 15,000円/1本〜

    ガリ傷を専門業者に補修依頼する場合の費用相場

    ガリ傷の補修費用の相場は8,000〜20,000円程度です。リム磨きで1本8,000円〜、部分ハイパー塗装で〜20,000円等、修繕内容によって値段が変わります。範囲、インチ数、カラーによっても価格が大きく変動しますので注意してください。

    また、19インチまでは20,000円以内でも、20インチ以上のタイヤは数千円単位で金額が高くなる等、サイズによって値段が変わる場合もあります。

    専門業者に相談して、ホイールによっては、修理と買い替えの値段が変わらない場合も…あまりにも高くなりそうなら新品交換も視野に入れましょう。

    上記の補修費用に加えて、タイヤの脱着等の作業料金が別途かかる場合があるので、忘れずに確認してください。

    ダイヤモンドカット等の加工が施されたホイールは修理(リペア)費用が高額に

    ダイヤモンドカットホイールを工場で直そうとすると、20,000〜50,000円と高額になる場合があります。

    ダイヤモンドカットホイールとは、CD盤面のように虹色の輝きを放つ、特殊加工仕上げの高級ホイールです。

    新品を作る際だけでなく、修理の際にも専用マシーンを使用して仕上げる必要があるため、高額になりがちです。

    ホイールを修理した後に新たにダイヤモンドカットし直すのは、新品を作る工程に近い修理方法になるので非常に難しく、修理を断られる場合もありますので、注意が必要です。

    ガリ傷を自分で直す場合の費用相場

    軽度のガリ傷は自分で補修できます。やすりで傷を削ってなめらかにした後、削った箇所にパテを塗って補修すれば、5,000円かからずに直すことも可能です。

    ただし、ガリ傷を削る工程で相当な体力と根気を要します。コーティングをはがして素材が出てくるまでに2時間、ガリ傷を削るだけで6時間かかったという事例も。

    自分でやりたくないと思ったら業者に任せてしまうのがおすすめです。

    歪んだホイールを専門業者に補修依頼する場合の費用相場

    歪んだホイールの修理費用は、変形具合にもよりますが、基本的には専門業者に依頼することになるので、1本15,000円〜が目安です。

    こちらも修理費用に加えて、タイヤの脱着等の作業料金が別途かかる場合があるので、忘れずに確認してください。

    歪みの状態や、塗装と一緒に修理する場合などにより価格が変わりますので、一度見積りに出してみると良いでしょう。

    ホイールのガリ傷を自分で修理(リペア)・補修する方法5ステップ

    ホイールのガリ傷を自分で修理(リペア)・補修する方法5ステップ

    ホイールのガリ傷を自分で補修する方法を5ステップで解説します。

    1. マスキング
    2. やすりで傷を削る
    3. パテ盛り
    4. 表面仕上げ
    5. 塗装

    順番に見ていきましょう。

    手順1.マスキング

    修繕する前に、やすりで削る際に補修部分以外を傷つけてしまわないように、マスキングテープでカバーします。

    ガリ傷周辺のタイヤゴム部分とアルミホイールの内側にマスキングテープを貼ると、うっかり削ったり、パテや塗料を塗ってしまうのを防げます。

    手順2.やすりで傷を削る

    ガリ傷を紙やすりで平らに削っていきます。

    やすりは4種セットになっている耐水サンドペーパーセットMがおすすめです。
    はじめは粗いやすりを使って磨き、だんだん細かいものに変えていくときれいに仕上がります。

    この工程はかなり時間と体力と根気を要するため、気合を入れて頑張りましょう。

    手順3.パテ盛り

    手順3-1.脱脂

    パテを塗る前に、必ずシリコンオフで脱脂しましょう。
    パテ補修する部分に油分が残っていると、せっかく塗ってもはがれ落ちてしまいます。

    手順3-2.アルミパテ

    脱脂したらアルミパテの主材と硬化剤をしっかり練ってパテヘラで塗ります。
    このとき主材と硬化剤がうまく混ざり合っていないと硬化しない場合があるため、混ざったと思ってからプラス30回は練りましょう。

    手順3-3.硬化

    補修したい部分にアルミパテを少し盛り上げ気味に塗ったら、マスキングテープをはがして硬化するのを待ちます。
    硬化するまでに、気温20度で約2時間、完全硬化は約12時間かかります。
    硬化する前に次の作業を行うと、せっかく盛ったパテが痩せてしまい、思ったとおりの仕上がりにならないので、気長に待ちましょう。

    手順4.表面仕上げ

    アルミパテが硬化したら、やすりで表面を整えましょう。
    傷付くのを防ぐために、ホイールの内側にもう一度マスキングテープを貼って作業するのがおすすめです。
    ここでも粗いやすりから、だんだん番数を上げてなめらかに仕上げます。

    手順5.塗装

    表面がきれいに仕上がったら、仕上げに塗装します。
    その前に、もう一度ホイールを洗浄と油分の除去をしておくと、塗料の持ちが良くなります。
    塗料はホイールカラーに合ったものを選んで塗りましょう。

    ホイールのサビを修理(リペア)・補修する方法

    ホイールのサビを修理(リペア)・補修する方法

    ホイールのサビを補修する方法を説明します。
    軽度のサビなら洗浄剤をスポンジに含ませて擦れば落ちますが、ひどいものはコンパウンド入りのものでないと対処できません。

    対処法を誤るとホイールを補修するつもりが、余計に傷つけてしまうことになりかねないため、注意しましょう。

    アルミホイールがサビ、腐食してしまった場合のDIYでの補修はかなり困難です。腐食は塗装の下のアルミ部分で起きているため、補修、除去するためには塗装を落とし、さらに腐食したアルミを磨かなければなりません。しかも腐食したアルミを磨いても、腐食の進行度合いにより完全に元通りになるかどうかはわかりませんので、アルミホイールのサビは専門業者に依頼することをおすすめします。

    軽度のサビはスポンジに洗剤をつけて擦れば落とせる

    軽度のサビなら、スポンジに洗浄剤をつけて擦ると落とせます。
    シュアラスターのホイールクリーナーなら、スポンジ付きで販売しているため別途用意する必要がありません。

    少し錆びてしまった程度なら、ホイールクリーナーで補修してみましょう。
    それで対処できなければ、コンパウンド入りの洗浄剤を使います。

    重度のものはコンパウンドを使用

    スポンジで軽く擦っても取れないレベルのサビなら、コンパウンド(研磨剤)入りの洗浄剤を使用します。

    磨き剤は、ブルーマジック・メタルポリッシュクリームなどもおすすめです。

    ホイールのサビを修理(リペア)・補修する方法

    ブルーマジックはコーティング剤も兼ねているので、サビを落とした後にコーティング剤を塗って素材表面を保護する手間が省けます。

    手入れ方法を誤るとホイールを傷つける原因に

    ホイールのサビを自分で磨いて取る場合は、必ずコーティングを行いましょう。

    ホイールの表面を削ると、素材がむき出しの状態になります。そのまま放置すると再びサビが発生したり、ホイールの内部に悪影響を及ぼしたりします。

    また、アルミホイールに特有の「白サビ」が発生してしまったら、自分で対処するのは難しいため専門業者に修理をお願いしましょう。

    ホイールの歪みを修理(リペア)・補修する方法

    ホイールの歪みを修理(リペア)・補修する方法

    ホイールに歪みが生じたら、専門業者にホイール専用修正プレス機で修理してもらいましょう。こちらは専用の機械が無いと修理は難しく、DIYでの作業は基本難しいものとお考え下さい。

    ホイールの歪みはハンマーで修理できる?

    ホイールの歪みを修理(リペア)・補修する方法

    ホイールの歪みをハンマーで叩いて直すのは推奨できません。エアーが漏れなければOKと考える方もいますが、大丈夫そうに見えても高速道路でブレがでて、事故の原因になってしまう場合もあります。

    下手に叩くとクラックが入る恐れもあるので、ホイールの歪みを自分で修理するのはやめておきましょう。

    専門業者にホイール専用修正プレス機で直してもらうのがおすすめ

    ホイールが歪んでしまったら、専門業者にホイール専用修正プレス機で直してもらいましょう。

    曲がった箇所をプレス機で修正し、ダイアルゲージで真円度を計りながら走行可能な状態に戻す作業をしてもらいます。

    1mmのズレも許されないシビアな修理で、初心者には到底まねできない職人芸です。
    ホイールの歪みは走行に支障が出てしまう重大なダメージなので、専門業者にお願いしてきちんと直してもらいましょう。

    ホイールをリペアすべき?新品に交換すべき?判断ポイント

    ホイールを修理(リペア)・補修すべき?新品に交換すべき?

    ホイールのダメージ具合によっては、修理をあきらめて新品交換したほうがいい場合もあります。判断ポイントは以下の2つです。

    ・純正ホイールなら買い替えのほうが得をする場合が多い。ただし、1本単位で購入できるならそれがベスト
    ・社外品ホイールは廃盤やセット販売が基本なので修理した方がメリットが大きい

    純正ホイールなら買い替えのほうが得をする場合が多い

    純正ホイールなら、修理に出すより新品を買ってしまったほうがお得かもしれません。

    ただし、社外品より手軽で安く買えることから、純正ホイールを1本単位で購入可能な場合は、修理よりコスパがいいことがあります。

    リペア前に修理費用とホイール1本の購入費用を比べて検討しましょう。

    社外品ホイールは修理したほうがメリットが大きい

    社外品のホイールを使用しているなら、修理したほうがいい場合が多いです。

    なぜなら、使用しているホイールが廃版になってしまった、4本セットしか売っていない等、買い替えのハードルが純正より高めになるケースが多いからです。

    中古品で安く買い換えられるものが見つかればいいですが、1本だけの交換が難しいようなら修理を依頼しましょう。

    ホイールの修理・補修が難しいようであれば購入を検討しよう

    ホイールの修理・補修が難しいようであれば購入を検討しよう

    ホイールは見栄えだけでなく走行性に関わる大切なパーツです。傷や歪み等のダメージを見つけたらできるだけ早く直しましょう。

    ただし、修理・補修には時間もお金もかかるため、いっそ買い換えてしまったほうがいい場合も多々あります。

    たとえば、ホイールのガリ傷が悪化して白サビがひどくなって修理に多額の費用を払うなら、新品のホイールに買い替えた方がよいでしょう。

    自分で判断できず不安に思っているようなら、一度専門家に相談してみるのがおすすめです。修理すべきか交換すべきか、プロの目線で判断してもらえます。

    また高級ホイールの中には、購入時にサポート会員に登録すると、数年のサポートが付帯しリムの部分が通常価格より安く交換できる場合もあるので、購入の際にはぜひ確認してみてください。

    新品への買い替えの場合はタイヤワールド館ベストがおすすめです。宮城県に7店舗の他、オンラインショップで購入しても全国に約3,200の提携店舗があり、どのエリアの方でも利用しやすくなっています。

    日頃から点検して、少しでもホイールの不調を見つけたら、修理を検討し、安全なカーライフを送ってくださいね。