パンク修理はタイヤ交換より安く抑えられるものの、タイヤの耐久性が不安になりませんか?
パンク修理は約1,500円〜で可能ですが、タイヤを交換する場合は1本でも約1〜2万円の費用がかかります。 サイズによってはさらに高額になることもあり、ひとり暮らしの1ヶ月の食費ほどになる場合もあるでしょう。
パンク修理を行っても、タイヤの耐久性に影響はありません。しかし、タイヤの劣化具合や損傷の場所によっては修理ができないこともあります。この記事では、パンク修理についての情報と、耐久性や修理できないタイヤについて解説しています。
パンク修理について理解し、自分の希望にあった最適な補修方法を選択できるようにしましょう。
タイヤをパンク修理しても耐久性は変わらない
タイヤは、パンク修理しても普通に走る分には問題ありません。通常のタイヤと同様に扱え、寿命や耐久性に影響はないでしょう。
ただ、無理な運転やタイヤに負担がかかる運転を繰り返していると、パンク修理した部分からエア漏れが起こる可能性もゼロではありません。パンク修理後の耐久性はタイヤの劣化具合に影響され、状態が悪いタイヤなら修理しても不安が残ります。
パンク箇所が適切に修理されていれば、高速走行も可能なほどの安全性になるので修理の際に担当スタッフに聞いてみましょう。
適切に修理されていれば高速走行も可能
パンクしたタイヤのワイヤーを損傷していない場合、適切に修理すれば高速道路も走行可能です。 ただし、走行中のタイヤの状態を確認することはできないため、安全運転は常に心掛けるべきです。
高速走行が心配な場合は、パンク修理したタイヤを後輪に装着することをおすすめします。これにより、万が一再度パンクしてもハンドル操作が不能になるリスクを減らすことができます。
また、確実なパンク修理を望むなら、「内面修理」が最適です。内面修理はエア漏れのリスクを大幅に減らし、パンク修理の方法としては最も安全で確実な方法とされています。
タイヤのパンク修理には主に2種類ある
タイヤのパンク修理には、以下の2種類があります。
● 「内面修理」はタイヤを外して修理する
● 「外面修理」はタイヤを取り付けたまま作業する
確実に修理したいなら内面修理がおすすめです。外面修理は安く簡単にパンクを直せます。それぞれの特徴を知り、自分の希望に合った修理方法を選びましょう。
「内面修理」はタイヤを外して作業する
内面修理はタイヤを取り外して内側から作業するため、パンクの症状が正確に把握でき、確実かつ安全性が高い修理方法です。ただ、タイヤを取り外す手間がかかるため、費用も外面修理に比べると高い傾向にあります。
メリット |
デメリット |
安全性が高い
症状が把握できるため確実に修理できる
再発する可能性が低い
高速走行もできる |
費用・時間がかかる(約30〜50分・約3,000〜5,000円)
対応できるお店が限られる |
内面修理は「恒久修理」とも呼ばれ、その場しのぎではない長期的な修理方法だといえます。そのため「まだタイヤ交換はしたくない」「安全な方法で修理したい」という方は内面修理がおすすめです。
「外面修理」はタイヤを取り付けたまま作業する
外面修理はタイヤを取り付けたまま作業するため、手間がかからず費用も安い傾向にあります。ただ、パンクの状況を把握できないため、簡易的な処置になるのでエア漏れが再発する可能性があります。
メリット |
デメリット |
安全性が高い
症状が把握できるため確実に修理できる
再発する可能性が低い
高速走行もできる |
費用・時間がかかる(約30〜50分・約3,000〜5,000円)
対応できるお店が限られる |
外面修理した部分からエア漏れが発生した場合、再修理ができません。一度エア漏れが発生した場所は再発する可能性が高く、タイヤ交換が必要になります。
外面修理は「応急修理」です。根本的な修理ではなく、その場しのぎの対応なので「タイヤの寿命が近い」「タイヤ交換する日が決まっている」という方は外面修理がおすすめです。
タイヤのパンク修理にかかる費用は1,500円〜5,000円
タイヤのパンク修理を業者に依頼する場合、店舗によって費用が異なります。
店舗 |
外面修理 |
内面修理 |
カーディーラー |
約2,000円 |
約5,000円 |
ガソリンスタンド |
約1,500円〜2,000円 |
できない場合が多い |
カー用品店 |
約1,500円 |
できない場合が多い |
タイヤ専門店 |
約2,000円 |
約3,000円〜5,000円 |
ガソリンスタンドとカー用品店は内面修理ができない店舗が多いため、依頼する前に対応してもらえるか確認しておきましょう。
内面修理でもタイヤ交換よりは安く抑えられるので、パンク修理は内面修理で安心かつ確実に修理しておくのがおすすめです。
パンク修理できない3種類のタイヤ
パンクしたタイヤの状態や場所によっては、修理できない場合があります。
- サイドウォールがパンクしたタイヤ
- 損傷箇所が直径6mmを超えているタイヤ
- 劣化しているタイヤ
上記のタイヤはパンク修理ができず、交換するしかありません。パンク修理を依頼するときは、上記の特徴に該当していないか確認しておきましょう。
1.サイドウォールがパンクしたタイヤ
ショルダー部やサイドウォールにパンクや切り傷があるタイヤは修理できません。サイドウォール部分はトレッド面に比べてゴムが薄く、強度が弱いためピンホールのような小さな穴でも修復は不可能です。
また、サイドウォールはタイヤの中でも収縮が激しくたわむ唯一の場所なので、修理できたとしてもすぐにエア漏れしてしまうでしょう。
「サイドウォールをイタズラでパンクさせられた」「縁石に乗り上げたときに損傷した」場合はパンク修理ができず、タイヤを交換するしかありません。
関連記事:タイヤのサイドウォールによくある問題とは?問題の原因と対策方法を解説
2.損傷箇所の直径が6mmを超えているタイヤ
損傷箇所の直径が6mmを超えている場合、修復できません。大きな穴が開くとタイヤの中の繊維まで損傷してしまい、修理しても強度が保てないためです。
他にもパンク修理が2箇所行われているタイヤや、40cmの範囲内にパンク修理跡があるタイヤも修復できません。
タイヤパンクの補修可能条件
場所 |
タイヤのトレッド面(接地面)端の手前まで |
条件 |
・損傷の直径…6mm以下
・損傷の個数…2個以内
・損傷の周上間隔…40cm以上 |
※なお、当店では安全性担保の為、1本につき1ヵ所までの補修とさせて頂いております。
関連サイト:一般社団法人日本自動車タイヤ協会
損傷箇所が大きくて修理できるか判断できないときは、プロの整備士に確認してみましょう。
3.劣化しているタイヤ
劣化しているタイヤはパンク修理しても強度が確保できないため、修復できません。主に、スリップサインやひび割れがあるタイヤが該当します。
たとえスリップサインやひび割れがなくても、寿命が過ぎているタイヤは劣化している可能性があります。
また、空気圧が0kPaの場合やパンク状態での走行距離・期間が不明な場合も修理ができない場合がありますので、注意が必要です。
関連サイト:一般社団法人日本自動車タイヤ協会
いつ交換したか覚えていない、わからない方はパンク修理する前に使用年数を伝え、修理か交換のどちらがいいか確認するのがおすすめです。
関連記事:夏タイヤの寿命はどれくらい?長く使い続けるコツを5つ紹介
パンクしたら原則はタイヤ4本交換
パンクしたタイヤが1本だけでも原則として4本の交換が推奨されています。理由としては、以下のようなことが挙げられます。
● タイヤの劣化や摩耗具合が違う
● グリップ力に違いが出る
● タイヤの外径が変わる
● 4輪駆動車は負荷がかかる
タイヤの劣化具合や外径に差が出るとグリップ力が変わり、車の制御システムがうまく作動しないこともあるでしょう。
また、4輪駆動車はタイヤの回転差を吸収する仕組みがあります。そのため、4輪駆動車のタイヤを1本だけ交換すると外径のバランスが崩れ、機械に負担がかかります。結果、機械のトラブルにつながり、部品交換が必要になるかもしれません。
タイヤを1本だけ交換すると車のシステムにも影響し、タイヤ代以上に負担がかかってしまうこともあります。2〜3年使用していたタイヤがパンクした場合は、4本とも交換するのがおすすめです。
関連記事:タイヤがパンク!1本だけ変える?4本変えた方がいい?そのお悩み解決します!
タイヤを4本交換しなくてもいいケース
タイヤを交換するときは4本がおすすめですが、4本とも新品に交換したばかりの場合はパンクした1本だけでも問題はないでしょう。外径や劣化具合にもほとんど差がないため、車に及ぼす影響も少ないといえます。
また、2本を交換するという方法もあります。タイヤは駆動輪の摩耗が早い傾向にあるため、新品のタイヤをFF車なら前輪に、FR車なら後輪に装着すれば効率よくタイヤを利用できるでしょう。定期的にタイヤローテーションを行うことで、タイヤの寿命も伸ばせます。
関連記事:タイヤローテーションは長持ちの秘訣!スペアタイヤや4WDについても解説
運転中に違和感を覚えたらタイヤをチェック
運転中に違和感を覚えたら、最初にタイヤをチェックしましょう。パンクの予兆として現れる違和感は以下の通りです。
● 平坦な道で振動がある
● 車が傾いている気がする
● ハンドルが重い
● 加速が悪い
タイヤの空気が抜けるとクッション性が失われるため、振動が多くなり乗り心地がゴツゴツするようになります。他には、カーブの際にハンドルが操作しにくくなり、直進安定性も損なわれます。ただ、走行中に釘が刺さり、徐々に空気が漏れている場合は気づきにくいかもしれません。
少しでも違和感を覚えたら安全な場所に停車させ、タイヤ周りをチェックしましょう。
パンク修理したタイヤの耐久性についてよくある質問
タイヤのパンク修理に関するよくある質問を紹介します。
- パンク修理したタイヤの寿命はどうなる?
- パンクを未然に防ぐ方法はある?
- タイヤに刺さった釘は抜いてもいい?
- パンク修理キットの耐久性は?
頻繁に取り上げられる質問ばかりを集めたので、パンク修理を検討中の方は参考にしてみてください。
1.パンク修理したタイヤの寿命はどうなる?
パンク修理したタイヤは、内面修理で適切に補修されている場合、耐久性・寿命ともに変わりません。適切に補修されたタイヤは通常のタイヤと同様に扱えます。
外面修理は「応急処置」なので手間はかかりませんが耐久性が低く、高速走行するには不安が残ります。そのため、まだタイヤ交換の予定がない方は、耐久性が高い内面修理がおすすめです。
2.パンクを未然に防ぐ方法はある?
パンクを未然に防ぐには、タイヤを定期的に点検するのがおすすめです。具体的には以下のような点検がいいでしょう。
● 月一回の空気圧点検
● 車に乗る前にタイヤの損傷チェック
空気圧はタイヤの寿命や燃費にも影響します。ガソリンスタンドでスタッフに一声かければ、無料で点検してもらえます。セルフのガソリンスタンドなら自分でできるので、月に一回空気圧を点検すればパンクの防止につながるでしょう。
関連記事:空気圧の重要性と点検の頻度について解説します!
3.タイヤに刺さった釘は抜いてもいい?
タイヤに刺さった釘は、抜かずにそのままにしてください。その場で抜いてしまうと空気が一気に抜けて移動できなくなり、パンク修理キットも使えなくなります。
また、穴が小さいと修理する際にパンク箇所を見つけにくくなる可能性があるため、タイヤに刺さった釘は抜かずにそのままにしましょう。
4.パンク修理キットの耐久性は?
パンク修理キットは応急処置なので、耐久性は低いといえます。どのような穴でもパンク修理キットで対処できるわけではなく、大きさが4mm以下の場合に限られます。
パンク修理キットは、パンクを簡易的に修理するための装備です。パンク部分を防ぐための修理液と、空気を入れるためのコンプレッサーが入っています。そのため、誰でも簡単に修復できますが、あくまでも、タイヤ交換するまでの応急処置です。
パンク修理キットを使用した場合は、できる限り早くタイヤ交換店に持ち込み、交換か内面修理を行いましょう。
関連記事:タイヤパンク修理キットの使い方やメリット・デメリットをご紹介
タイヤのパンクを修理するなら内面修理がおすすめ
タイヤをパンク修理するなら、内面修理がおすすめです。耐久性・安全性が高いため、通常のタイヤと同様に扱えます。パンク修理キットや外面修理は応急処置なので耐久性が低く、長期間の使用は控えてできる限り早くタイヤ交換しましょう。
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関連記事:ベストのタイヤパンク保証tapaho(タパホ)のご紹介
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タイヤワールド館ベスト仙台本店 店長
趣味:温泉・サウナ(週2でいきます!)
モットー:笑顔・お客様に満足頂ける商品提案・接客を行う
特技:お客様のお顔を覚える記憶力
若手店長ながらも誠実な接客と絶やさない笑顔でリピーターが多い。