MINIに限らず、あらゆる乗り物にとって、タイヤは非常に重要な役割を担っています。車のような、スピードを出して走る乗り物が地面と唯一接しているのがタイヤです。
MINIの場合、DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)のように車の姿勢制御をコンピューターでサポートするシステムが搭載されていますが、万能のシステムではありません。タイヤが充分に性能を発揮している状態であるほど危険な状況に遭う可能性は少なくなりますし、運転していてもMINIらしい楽しさが味わえます。
そこで、今回はタイヤが果たす役割と純正で指定されているタイヤの位置づけ、MINIのタイヤ選びではどのようなことに気をつければいいのか、などを説明させていただきますね。
ミニ クロスオーバーの純正サイズ
MINI CROSSOVER (クロスオーバー)は、ミニのSUVモデルです。
<ミニ クロスオーバーの種類>
● ミニ クロスオーバー R60 [ 2011(H23)~2017(H29) ]
年式・型式によって異なります。
[ 16インチ車 ]
タイヤサイズ:(F)205/60R16
タイヤサイズ:(R)205/60R16
・ ホイールサイズ:16×6.5J
・ホール数:5H
・PCD:120
・インセット:+46
・ボア径:ⲫ 72.6
ホイール留め具: ボルトタイプ テーパー座 60度
ネジサイズ: M14 x 1.25
[ 17インチ車 ]
タイヤサイズ:(F)205/55R17
タイヤサイズ:(R)205/55R17
・ホイールサイズ:17×7J
・ホール数:5H
・PCD:120
・インセット:+50
・ボア径:ⲫ 72.6
● ミニ クロスオーバー F60 [ 2017(H29)~ ]
[ 17インチ車 ]
タイヤサイズ:(F)225/55R17
タイヤサイズ:(R)225/55R17
・ホイールサイズ:17×7.5J
・ホール数:5H
・PCD:112
・インセット:+52
・ボア径:ⲫ 66.6
[ 18インチ車 ]
タイヤサイズ:(F)225/50R18
タイヤサイズ:(R)225/50R18
・ホイールサイズ:18×7.5J
・ホール数:5H
・PCD:112
・インセット:+51
・ボア径:ⲫ 66.6
どんなタイヤが合うのか
純正指定されているタイヤ一覧を参考に、ミニに純正指定されている「★」印付きのタイヤリストを掲載します。ディーラーでは★印がついた純正タイヤ、もしくはBMWが推奨するタイヤのみが在庫されていますが、タイヤサイズだけで見ると1つのサイズに数十種類以上のタイヤが流通しているはずです。
ハイグリップな高級タイヤから性能の低い格安タイヤまでが販売されていますよね。皆さんにご理解いただきたいのは、ミニは運動性能に妥協せず開発されている車だということです。タイヤは車の性能に大きな影響を及ぼします。性能が低いタイヤを選んでしまうと、ミニの性能が存分に発揮できないかもしれません。
低燃費やグリップ、室内の快適さ…タイヤ選びにはいろいろな判断基準があり、どういったタイヤが好みなのかは複数のタイヤを使い分けて判断するしかないでしょう。
タイヤにこだわるのは知識や経験が必要なので、よくわからない場合は経験・販売豊富な当店のプロのスタッフにご相談するのが一番良いと思います。曖昧なイメージでもお客様にピッタリなタイヤをご提案させていただきます。
また、現在はメーカーオプションで設定されている、パンクをしても一定の距離ならパンクしたまま走行できるように設計されたタイヤです。2010年頃までは16インチ以上の純正タイヤはすべて「ランフラットタイヤ」でした。
「ランフラットタイヤ」はタイヤのサイドウォール(左右の縁)部分が強化されており、パンクをして空気が抜けた後もサイドウォール部分で車の重量を支えます。パンクをしても気づかないほどスムーズに走行できてしまうので、ランフラットタイヤを装着したMINIでは、タイヤの空気圧の警告灯が点いた場合はタイヤのパンクを確認してください。ランフラットタイヤはあくまで「パンクをしてもしばらく走ることができる」のであって、そのまま何百㎞も走行するのは危険です。80㎞圏内でタイヤ交換ができる場所を探すようにしてください。
しかし良い所だけではありません、通常のタイヤよりも販売価格と作業工賃が少し高めなのがデメリットとなります。
乗り心地のいいおすすめタイヤ3選
① ミシュラン PRIMACY 4 (プレミアムコンフォートタイヤ)
年式やグレード・タイヤサイズにより多少異なりますが、MINIの新車で純正採用されているのが ミシュランのPRIMACY 3 が多いのですが、製造工場によってはバラツキが御座います。純正の乗り味を大きく変えたくない方は、後継のPRIMACY 4 を選ぶ方が安心かもしれません。PRIMACY 3 よりもウェット性能や静粛性に優れており、ワンランク上の乗り心地を体感できると思います。
また「最後まで続く安全」をテーマに開発が進められており、タイヤの溝が減っても性能差が小さいことで知られています。またPRIMACY 4 はBMW技術承認タイプ(★印)の設定も有り、より安心して走行できるおススメのタイヤとなります。
詳しい情報は ↓↓
https://www.michelin.co.jp/auto/tyres/michelin-primacy-4
② コンチネンタル PremiumContact 6 (スポーツコンフォート)
コンチネンタルタイヤはMINIの新車で純正採用されているメーカー推奨ブランドの一つになります。快適性とスポーツ性という相反する要素を融合した、新しいスポーティコンフォートタイヤ。快適性と正確なステアリングレスポンス、高い安全性に優れた燃費性能まで求めたスポーツコンフォートタイヤです。
コーナーリングでの操縦安定性とワンランク上の乗り心地を体感できると思います。ディーラー推奨ブランドで安心・安全で走行できるおススメのタイヤとなります。
詳しい情報は ↓↓
https://www.continental-tire.jp/car/tires/premiumcontact6
③ ダンロップ ビューロ VE304 (プレミアムコンフォートタイヤ)
ダンロップタイヤはMINIの新車で純正採用されているランフラットタイヤなどでも有名ブランドになります。その静粛性は圧倒的で、このタイヤを付けるだけで、1ランクか2ランクくらい上の静粛性、快適性が得られるタイヤだと思います。
また、プレミアムコンフォートタイヤで大切な性能が操縦安定性ですが、トレッドブロックの(リブ)剛性を整えふらつきを抑えている為、ハンドル操作に対してリニアに応答してくれるので安心・安全に走ることができます。それとタイヤが摩耗してもウエット性能が長続きする性能持続技術を搭載している為、静粛性・快適性・操縦安定性・ウェット性能どれも満足できるおススメのタイヤとなります。
詳しい情報は ↓↓
https://tyre.dunlop.co.jp/tyre/lineup/passenger/ve304/#tech
スポーツ系おすすめタイヤ3選
おススメする前に注意点として、個人的には国産ブランドをお勧めしますがサイズ設定が無いのも御座いますので予めご確認が必要です。また、ミニのクイックなハンドリングを楽しみたいならスポーツ系タイヤを、比較的乗り心地を重視されるなら、コンフォート系を選ばれるといいでしょう。
また、16インチのサイズにはスポーツ系の設定が比較的少ないのでインチアップ時や17インチ以上のタイヤをおススメいたします。
① ブリヂストン ポテンザS007A (プレミアム スポーツタイヤ)
ブリヂストンのプレミアムスポーツの特徴でもあるドライ性能を更に向上し、同時にウェット性能とコンフォート性能にも配慮したスポーツタイヤになります。走りはスポーツの本筋を思わせる程よい硬さとコーナーリング性も良くしっかりとしたグリップ感が得られます。キビキビと走りたい方には是非おススメいたします。
詳しい情報は ↓↓
https://tire.bridgestone.co.jp/potenza/s007a/index.html
② ミシュラン パイロットスポーツ4(ダイナミックグリップ スポーツタイヤ)
プレミアムスポーツタイヤの中では一番トータルバランスに優れたタイヤだと思います。スポーツタイヤとはいえ、濡れた雨天時でも安心して走行出来てウェット性能がかなり向上しています。また走り始めるとしっとりと路面に馴染み、ハンドリングに安心感を与え、柔らかさを全く感じさせない剛性感と高いグリップ力により安全・安心して走行できるスポーツタイヤとなっております。
「直進安定性」「ドライ性能」「ウェット性能」「耐久性」「乗り心地」などを重視した一番トータルバランスに優れたスポーツタイヤと言えますので是非おススメ致します。
詳しい情報は ↓↓
https://www.michelin.co.jp/auto/tyres/michelin-pilot-sport-4
③ ダンロップ ディレッツァ DZ102(カジュアルスポーツタイヤ)
街乗りからストリートまで幅広く走行できグリップ力に反している乗り心地と乗り心地と静かさをバランスよくミックスさせたタイヤだと思います。また、タイヤの剛性も向上している為、コーナーリングでの高いグリップ力を発揮してくれますのでストレスのない走りをお求めの方には大変おススメ致します。
詳しい情報は ↓↓
https://tyre.dunlop.co.jp/tyre/lineup/sport/dz102/#size
まとめ
ミニクロスオーバーのタイヤサイズを調べているうちに、タイヤと切っても切れないホイールのサイズも知りたくなったりと困惑する部分もたくさんあると思います。このようにタイヤの種類もいろいろご紹介しましたが如何でしたでしょうか。
タイヤは本当に奥が深い事がわかりますよね、もっと勉強して愛車のタイヤを自分で交換できるようになったら、きっともっと楽しいクロスオーバーライフを過ごせる気がします。
タイヤは走行性がすぐれているだけではなく、デザイン性もすぐれていて見ているだけで楽しくなります。車を支えて乗る人を支える、重要な役割もありますので、サイズをよく調べておしゃれで安全なタイヤを選びたいですね。
よく分からない場合や曖昧なイメージでも経験・販売豊富な当店のプロのスタッフにご相談するのが一番良いと思います。親切・丁寧でお客様にピッタリなタイヤをご提案させていただきます。
オンラインショップhttps://tireworldkan.com/
店舗一覧https://tireworldkan.com/shop.html
タイヤワールド館ベスト栗生店 店長
趣味:車を整備する事。
特技:手指の関節をポキポキ鳴らせる事。
モットー:お客様から感謝される接客を心がける事。