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マツダCX60をインチアップ!おすすめ人気ブランドホイール紹介

今回はWORKやRAYS・BBSなど人気ブランドホイールメーカーからCX-60におすすめしたいカスタムホイールとサマータイヤをご紹介いたします!

マツダCX-60のタイヤ・アルミホイールサイズとインチアップサイズ

CX-60純正タイヤ・ホイールサイズ

グレード 純正タイヤサイズ 純正ホイールサイズ
Speckage 235/60R18 18×7.5J 5/114 ET45
XD 235/60R18 18×7.5J 5/114 ET45
Premium Sports 235/50R20 20x8J 5/114 ET45
Exclusive Sports 235/50R20 20x8J 5/114 ET45
Premium Modern 235/50R20 20x8J 5/114 ET45
Exclusive Modern 235/50R20 20x8J 5/114 ET45
L Package 235/50R20 20x8J 5/114 ET45

インチアップした時の基本的なサイズ

インチアップタイヤサイズ インチアップホイールサイズ
235/55R19 19×7.5J 5/114 ET40~50
255/40R21 21x8J 5/114 ET40~50

インチアップにはローダウンが必要な場合があります。
純正車高ですとインチアップした際にタイヤが車体よりはみ出てしまったり、タイヤハウスに隙間が出来てしまうことがあります。
しかしローダウンをすることによって、タイヤが内側に引っ込み、タイヤハウスの隙間が縮まります。
ホイールには「1ピース」「2ピース」「3ピース」と種類があり「ピース」はそれぞれホイールをバラせるパーツ数によって頭に入る数字が変わります。
「2ピース」「3ピース」はインセットもミリ単位でこだわる事が出来るのでマッチングにこだわったサイズをはきたい方は2ピース3ピースのホイールを選びましょう!

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※ホイールサイズは各メーカー・ホイールの種類により
推奨サイズが異なります。
詳しくはメーカーマッチングリストを参照になるか、
店頭スタッフまでお問い合わせください。

マツダCX-60におすすめのアルミホイール5選

Weds Kranze Zildawn

プレミアム3Pホイール!
圧倒的存在感で魅了するクレンツェジルドーン。
クレンツェシリーズは3Pホイールなのでディスク、ピアスボルト、オーナメントキャップ、リム
(インナー&アウター)のカラーを自由にコーディネートできる「カラーコーディネートシステム」の対象となっています。
自分だけのこだわりを詰め込むことが出来るホイールです♪

WORK VS XV

プレミアム3Pホイール!
正統派3Pメッシュの衝動、VS XV!
正統派3Pメッシュデザインでクラシカルにシブく決めます!!
深リム具合が最高にカッコいいホイールです♪
WORKならではの幅広いカスタムプランでリムカラー、ディスクカラー、センターキャップやピアスボルトまで選べるので自分だけのカスタムホイールを履くことが出来ます✨

BBS RZ-D

ホイールの王様、BBS👑
深くラウンドさせた中心部から、美しく伸びやかな弧を描く10本クロススポークデザイン。
航空機用金属としても知られる「超超ジュラルミン」を素材に採用し、
最高の強度と耐性を手にした超軽量ホイールで爽快な走りが実現します。

RAYS HOMURA2×7FT SPORT EDITION

人気の高いRAYS HOMURA!
大きく伸びやかなホイールデザインにツヤ消しのフロスト系カラーにポイントのレッドの刻印がカッコいい😍
特別仕様の『SPORT EDITION』でプレミアムな足元に♪

SUPER STAR LEONHARDIRITT
Gemüt

プレミアム3Pホイールのレオンハルト ゲミュート!
「目先の流行りにとらわれず3Pホイールのあるべき姿」をコンセプトとし、レオンハルトシリーズの中ではシンプルなデザインのホイールです。
ですが、ピアスボルトや細部にまでこだわった造りとなっていてよりお車の魅力を引き立たせてくれるホイールです♪

他にもたくさんのホイールをご準備しています!オンラインショップをご覧ください。

車体の大きいCX-60にはこのタイヤがおすすめ!

ダンロップ VEURO VE304

高い静寂性と高次元の操縦安定性を持っていて剛性も高く作られているので、ふらつきにくく足回りのしっかりしているCX-60にもオススメのタイヤです!
タイヤとしてとてもバランスの取れたプレミアムタイヤです♪

ブリヂストン ALENZA 001

ハイレベルな運動性能を発揮するオンロード向けSUV専用タイヤです。
剛性が高くSUV専用設計のタイヤなので走り出しも軽快になります♪

ミシュラン Pilot SPORT4 SUV

「最後まで続く走る愉しみ」を目指して作られたPILOT SPORT 4 SUV。
快適性と強度のバランスに配慮した、SUV専用設計でプレミアムSUVを引き立てる、洗練されたデザインです♪

社外ホイールに交換したときはハブリングの装着をおすすめします!

ハブリング装着をおすすめする理由

そもそもハブリングってなに?という方も多いのではないでしょうか🤔?
ハブリングとはホイール取り付け部のハブに合わせるスペーサーのことです💡

※ハブとは…車軸の中心部にある部品で、車軸とタイヤのホイールとを繋ぐ部品。
※スペーサーとは…隙間を作るとき、部品同士などを離して配置するために使用する部品。

純正ホイールの場合はその車の専用設計で作られていてセンターホールがハブにぴったり収まるように設計されているのでハブリングは不要です。
ですが社外ホイールはその車の専用設計では作っておらず汎用になり、尚且つ純正よりセンターホールが大きいことがほとんどです。
その隙間を埋めるためにハブリングが必要となります◎
隙間を埋めることでセンターが出しやすくなり、より真円度が増し、走行時の振動によるナットの緩みを防止する働きもあります💪

※なぜ社外ホイールのセンターホールが大きく作られているのか…そもそも車体側のハブ径がメーカーによって異なるので、ホイール側のハブ径を少し大きめに設定しておくことで装着できる車種が増えるため。

ちなみに、社外ホイールをバブリングなしで装着してもセンターは出ます。
社外ホイール用のナットはテーパーナットが採用されていてナットの座面が斜めになっているので、締め込んでいくと自動的にセンターが出るようになっています。
ただし、テーパーナットを採用していないホイールの場合はハブリングが必要です🚨
テーパーナットと組み合わせればよりセンターが出て隙間がなくなりがたつく心配がなくなります🙆‍♀️
そのため、ハブリングの装着をオススメします!

当社公式インスタグラムにてハブリング装着動画UP中!

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まとめ

いかがだったでしょうか?
CX-60の開発コンセプトは「ドライビングエンターテインメントSUV」だそうです。「走る歓び」を大切にしたCX-60。タイヤホイールひとつで走り心地、乗り心地、見た目も変わってきます✨

堂々とした車格による力強さ、その中にある上質さ、品格を引き立たせるようなタイヤホイール選びをタイヤワールド館ベストの専門スタッフに是非、お手伝いさせてください😊ブログをご覧の皆様のご来店、心待ちにしております♪

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タイヤ交換 タイヤ知識 ライターチーム

【初心者向け】タイヤ交換に必要なものは?工具の使用方法から注意点まで解説!


「タイヤ交換したいけど必要なものがわからない」
「タイヤ交換の手順を知りたい」

はじめてのタイヤ交換は必要なものが多いため、タイヤ交換に必要なものに悩む方もいるのではないでしょうか。

またタイヤを自分で交換する場合、タイヤ交換の手順や工具の使用方法、工具の使用上の注意点を確認し安全にタイヤ交換作業をしなければいけません。タイヤ交換の手順や道具の使い方を誤れば脱輪にもつながる危険があるため、事前準備が重要です。

本記事では、タイヤ交換初心者の方に向けて、タイヤ交換に必要なものや工具の使用方法、工具の使用上の注意点を解説します。

タイヤ交換で必要なものと使用用途の解説

タイヤ交換で必要なものと使用用途の解説

タイヤ交換を安全に実施するために重要なことは、タイヤ交換に必要な道具の使用用途と注意事項です。道具一式を揃えても、 正しく使用できなければ意味がありません。

本章では、タイヤ交換で一般的に必要なものと使用用途を解説します。

  1. 輪止め
  2. ジャッキ
  3. ジャッキスタンド
  4. クロスレンチ
  5. トルクレンチ

安全にタイヤ交換作業するために必要な道具であるため、解説する道具は必ず準備することをおすすめします。

1.輪止め

タイヤ交換で必要なもの1.輪止め

引用:Amazon

輪止めはタイヤ交換時に車体が動かないようにするための道具です。車は停止しても動いてしまう恐れがあるため、必ず使用しなければいけません。

一般的に運送業者が使用していることが多いため、日常的に良く目にする商品ではないでしょうか。

使用用途や注意点は、以下の通りです。

使用用途 タイヤ交換時に車体が動かないようにする道具
注意点 必ず平坦な場所で車を停車させてから設置する

2.ジャッキ

タイヤ交換で必要なもの2.ジャッキ

引用:Amazon

ジャッキは車体を昇降させるために必須の道具です。ジャッキは車載されていることが多いため、購入しない選択をする方も少なくありません。

しかし、車載されているジャッキは手動で昇降させるパンタグラフジャッキであり、タイヤ交換時の手間が多くかかるためおすすめできません。

油圧式のジャッキの方が車体を昇降する際に、負担少なく効率良く作業に取りかかれるためおすすめです。
使用用途や注意点は、以下の通りです。

使用用途 車体を昇降させるために必要な道具
注意点 ジャッキアップポイントに密着させて作業すること

3.ジャッキスタンド

タイヤ交換で必要なもの3.ジャッキスタンド

引用:Amazon

ジャッキスタンドはジャッキで上げた車両を支えるための道具です。ジャッキだけでタイヤ交換を実施した場合、ジャッキアップ後に万が一車体が落下すれば事故につながり大けがするかもしれません。ジャッキスタンドは安全に作業するために必須の道具といえます。

使用用途や注意点は、以下の通りです。

使用用途 持ち上げた車体を支えるための道具
注意点 車体の重さによって2台~4台のジャッキスタンドが必要な場合がある

4.クロスレンチ

タイヤ交換で必要なもの4.クロスレンチ

引用:Amazon

クロスレンチはホイールナットを借り締めしたり緩めたりする時に使用する道具です。レンチの種類には、以下のようなレンチもあります。

● クロスレンス
● L字レンチ

上記の違いはレンチの形状のみであり、使用用途は同じです。ただしホイールナットを締めたり緩めたりする作業は重労働であるため、力が加わりやすいクロスレンチをおすすめします。

使用用途や注意点は、以下の通りです。

使用用途 ホイールナットを締めたり緩めたりする道具
注意点 ホイールナットを本締めする用途では使用してはいけない

5.トルクレンチ

タイヤ交換で必要なもの5.トルクレンチ

引用:Amazon

トルクレンチはホイールナットを本締めするために使用する道具です。タイヤを取り付けたあとは、必ずナットを規定のトルク値で締め付けなければいけません。

トルクレンチの種類は大きく分けて、以下の2種類です。

タイプ 特徴
シグナル式 ●単能型(トルク値が決まっている)
●プレセット型(トルク値を設定できる)
直読式 ●デジタル型(モニターでトルク値を確認できる)

トルクレンチの本体価格は1万円以下から3万円以上と価格帯の幅も広いため、事前にリサーチしてから自分に合ったトルクレンチを購入することをおすすめします。

使用用途や注意点は、以下の通りです。

使用用途 ホイールナットを最後に締め付けるときに使用する
注意点 規定のトルク値で締め付けない場合、最悪脱輪の可能性がある

自分でタイヤを交換する手順

自分でタイヤを交換する手順

本章では、自分でタイヤ交換する手順を解説します。

  1. 輪止めで車両が動かないように固定
  2. クロスレンチを使用してホイールナットを少し緩める
  3. ジャッキを使用して車体を持ち上げる
  4. 持ち上げた車両の下にジャッキスタンドを設置する
  5. すべてのホイールナットを取り外す
  6. タイヤを取り外す
  7. 新しいタイヤを取り付ける
  8. すべてのホイールナットを仮締めする
  9. ジャッキスタンドを取り外し、車両をゆっくり下ろす
  10. トルクレンチで車種に指定された締め付けトルク値まで締める

先述した工具を使用して解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。作業時の手の保護も忘れないように、軍手も準備しておきましょう!

1.輪止めで車両が動かないように固定

自分でタイヤ交換する手順1.輪止めで車両が動かないように固定

引用:Amazon

水平の場所に車を停止させてから、輪止めで車両が動かないように固定します。先述のした通り、必ず水平の場所で作業しましょう!

2.クロスレンチを使用してホイールナットを少し緩める

自分でタイヤ交換する手順2.クロスレンチを使用してホイールナットを少し緩める

クロスレンチ、またはL字レンチを使用して、ホイールナットを緩めていきます。
ジャッキを事前に設置すれば次の作業がしやすいため、一緒に準備してもよいかもしれません。

3.ジャッキを使用して車体を持ち上げる

自分でタイヤ交換する手順3.ジャッキを使用して車体を持ち上げる

次にジャッキを使用して車体を持ち上げます。車体の裏のジャッキアップポイントを必ず確認してから作業しましょう!

ジャッキアップポイントに当てて車体を持ち上げない場合、作業中に車体のバランスが悪くなり、車体の落下につながるため注意が必要です。

4.持ち上げた車両の下にジャッキスタンドを設置する

自分でタイヤ交換する手順4.持ち上げた車両の下にジャッキスタンドを設置する

引用:Amazon

ジャッキで持ち上げた車体の下に、ジャッキスタンドを設置します。
ジャッキスタンドがない場合でもタイヤ交換作業はできますが、万が一車体が落下しても事故を未然に防げるため、用意しておくことをおすすめします!
また車両の大きさ(重さ)によってジャッキスタンドを接地する台数も異なるため、車体の重さとジャッキスタンドの台数は事前に確認しておきましょう!

5.すべてのホイールナットを取り外す

自分でタイヤ交換する手順5.すべてのホイールナットを取り外す

事前にレンチで緩めたホイールナットを、すべて取り外します。ホイールナットは小さいため、紛失しないためにわかりやすい場所にまとめて保管しておきましょう!

また交換時にナットに傷や破損を発見した場合、ナット交換できるように同じサイズのナットを事前に準備しておくのもおすすめです。

6.タイヤを取り外す

自分でタイヤ交換する手順6.タイヤを取り外す

すべてのホイールナットを取り外したあとは、タイヤを取り外します。前傾姿勢で行うと腰に負担がかかるため、タイヤはなるべく水平の状態で取り外すことを心がけましょう!

7.新しいタイヤを取り付ける

自分でタイヤ交換する手順7.新しいタイヤを取り付ける

交換するタイヤを地面と水平にして、しっかり奥まで差し込みます。タイヤをしっかり差し込めない場合、タイヤ交換後にナットが緩む原因につながります。

タイヤ交換後のナットの緩みによる脱輪も後を絶ちませんから、必ず奥までしっかり差し込んで取り付けましょう!

タイヤを取り外すとき同様に腰を落とせば、腰の負担が軽減できるため心がけましょう!

8.すべてのホイールナットを仮締めする

自分でタイヤ交換する手順8.すべてのホイールナットを仮締めする

タイヤの取り付けが完了したら、レンチを使用してホイールナットを仮締めします。

9.ジャッキスタンドを取り外し、車両をゆっくり下ろす

自分でタイヤ交換する手順9.ジャッキスタンドを取り外し、車両をゆっくり下ろす

ジャッキスタンドを取り外し、車両をゆっくり降ろします。

10.トルクレンチで車種に指定された締め付けトルク値まで締める

自分でタイヤ交換する手順10.トルクレンチで車種に指定された締め付けトルク値まで締める

タイヤ交換最後の締めはトルクレンチを使用します。
トルクレンチを規定のトルク値に設定し「カチン」と音が1回なるまで締め付けます。
以下の写真のように、対角線を結ぶような順番でホイールナットを締め付けるのがポイントです。

対角線を結ぶような順番でホイールナットを締め付けるのがポイント

上記のように対角線を結ぶような手順でホイールナットを締め付けた後の注意点は、2回目の締め付けは行わないことです。

トルクレンチの音が2回以上鳴るまで締め付けた場合オーバートルクにつながり、ボルトが捻じ切れる危険性があります。

またホイールナットの締め付けトルクは弱すぎてもナットの緩みにつながるため、「カチッ」と音が1回鳴るまで締め付けましょう!

トルクレンチの重要性については【ホイールナットの締め付けトルクを守らないと危険?!トルク管理の基本を解説】の記事も参考にしてください。

タイヤ交換後の注意点

タイヤ交換後の注意点

本章では、タイヤ交換後の注意点を解説します。タイヤ交換作業が完了しても安心はできません。ホイールナットを指定のトルク値で締め付けをしても、ホイールナットは緩む可能性があります。タイヤ交換後は適切なトルク管理やタイヤ保管を行いましょう。

● タイヤ交換後に100km走行したら増し締めチェック
● 交換したタイヤは適切な環境で保管する

タイヤ交換後に100km走行したら増し締めチェック

タイヤ交換後の増し締めチェックは、タイヤ交換後の重要な点検作業のひとつです。トルクレンチで「カチッ」と音が鳴るまで締め付けても、走行中にナットが緩む可能性があります。

走行中にナットが緩んだ場合、最悪脱輪につながり大変危険です。
国土交通省発表の「大型車の脱輪事故発生状況」では、令和3年度の車輪脱落事故が123件のうち81件がタイヤ交換後の脱輪による事故と示されています。

大型車の脱輪事故発生状況

引用:国土交通省(令和3年度大型車の車輪脱落事故発生状況と傾向分析について)

タイヤを交換したあとに安全な走行を継続できるよう、100km走行したら増し締めチェックを実施しましょう。

トルクレンチの増し締めについては【定期的なトルクレンチチェック!その頻度はどのくらい??】の記事も参考にしてください。

交換したタイヤは適切な環境で保管する

タイヤは未使用の状態でも劣化は進行しているため、交換したタイヤは適切な環境で保管することが重要です。適切な環境でタイヤを保管した場合1本のタイヤを長く使用できるため、タイヤにかかるコストを削減できます。
「交換したタイヤをそのままの状態で保管している」
「タイヤを保管している場所は屋外で横積みしています」

上記のような保管方法ではタイヤの劣化を早め、以下のトラブルが発生しやすくなります。

タイヤの保管状態 タイヤに与える悪影響
タイヤをむき出した状態で屋外保管 タイヤのひび割れや亀裂が発生しやすい
タイヤを重ねて横積み保管 1番下のタイヤが変形する

上記のようなトラブルを未然に防ぐために、以下のポイントを守ってタイヤ保管することをおすすめします。

● 屋外保管はタイヤカバーを使用して紫外線からタイヤを守る
● タイヤを重ねて保管する場合、専用のタイヤラックを使用する

交換したタイヤを上記のように適切な環境で保管すれば、次回のタイヤ交換時も同じタイヤを使用することが可能です。

なおタイヤを自宅で保管できない場合、タイヤ保管サービスの利用もおすすめです。
タイヤ保管サービスについては【タイヤ保管サービスとは?おすすめ点や料金をご紹介】の記事も参考にしてください。

タイヤ交換に必要な工具一式の費用の目安

タイヤ交換に必要な工具一式の費用の目安

先述した工具は安全に作業する上で必要な商品です。
タイヤ交換に必要な工具一式の費用の目安を、以下の表にまとめました。

必要な工具 作業目的 費用(目安)
輪止め 車が動かないようにする 約1,000円
ジャッキ 車体を持ち上げる 約8,000円
ジャッキスタンド 持ち上げた車体を支える 約5,000円
クロスレンチやL字レンチ ナットを締めたり緩めたりする 約5,000円
トルクレンチ 規定のトルク値に締め付ける 約18,000円
軍手やタオルなどの備品 ケガや汚れ予防 約1,000円
工具合計金額 約37,000円

上記費用はあくまで目安ですから、愛車の種類や重量によって、商品の必要個数や費用も異なります。また工具のデザインや機能面、使いやすさでも費用に差がでてきます。

タイヤ交換を検討中の方は、必要な工具の費用を事前にリサーチしておきましょう!

タイヤ交換を自分でやる前にリスクは必ず確認する

タイヤ交換を自分でやる前にリスクは必ず確認する

本章では、タイヤ交換で発生しやすいリスクを解説します。

● タイヤが外れる可能性がある
● ジャッキアップの失敗
● 適切なタイヤローテーションができないv
● パーツが破損する

自分でタイヤ交換する場合、タイヤ交換時やタイヤ交換後のリスクは把握しておきましょう!
「タイヤ交換が大変だとは思わなかった」
「タイヤ交換時にパーツが破損してしまった」

上記のように自分でタイヤ交換をして後悔する方も少なくありません。

タイヤ交換のリスクを事前に把握すれば、より安全にタイヤ交換作業をすることが可能です。ぜひ参考にしてください。

タイヤが外れる可能性がある

タイヤ交換のリスクで一番恐れられることは、タイヤが外れて脱輪することです。タイヤをしっかり取り付けたあとでも、ホイールナットが徐々に緩んでタイヤが外れる事故は後を絶ちません。

走行中に脱輪した場合あなたの車だけでなく、最悪他者を巻き込む大きな事故になる可能性も考えられます。

タイヤが外れる危険性を回避するポイントは、以下の通りです。

● ホイールナットを締め付ける前にトルクレンチの使用方法を理解する
● メーカー規定の締め付けトルク値を守ってホイールナットを締め付ける
● ホイールナットの締め付けは「カチッ」と1回音が鳴ったらそれ以上締め付けない
● タイヤ交換後に定期的に増し締めチェックを実施する

上記のポイントを確認し、タイヤが外れないよう対策を取りながらタイヤ交換を実施しましょう!

ジャッキアップの失敗

タイヤ交換ではジャッキアップを失敗する可能性もあるため、十分に注意しましょう。ジャッキアップが失敗する原因は、以下の通りです。

● 平坦な場所で作業していない
● ジャッキアップポイントが間違っている
● ジャッキスタンドを使用していない

上記のような場所でタイヤ交換をした場合、道具を適切な方法で使用できなかったり道具が不足していたりすると、最悪車体が落下し大けがするかもしれません。

安全にタイヤ交換作業を実施するために、作業環境や必要な道具は事前に揃えておきましょう!

適切なタイヤローテーションができない

「前後左右の摩耗のバランスがわからない」
「前回使用していたタイヤの位置を覚えていない」

このような状況では、適切なタイヤローテーションができないかもしれません。

また適切なタイヤローテーションができない場合、4本のタイヤの摩耗バランスが崩れてしまい、偏摩耗の発生につながります。

さらにタイヤの劣化が早くなるため、タイヤローテーションを実施しても逆効果になります。
たとえばFF車のタイヤローテーションは、以下の通りです。

FF車のタイヤローテーション

引用:YOKOHAMA

● 前輪は左右の位置は変更せずに後輪へ
● 後輪の右→前輪の左
● 後輪の左→前輪の右

上記のタイヤローテーション方法はFF車の場合ですが、FR車や4WD、方向性タイヤなど、他にもタイヤローテーションの方法は存在します。

適切なタイヤローテーションを実施するために、以下のポイントをおさえましょう。

● 愛車の車種のタイヤローテーション方法を把握しておく
● 交換するタイヤは、前後左右どの部分で使用していたか把握しておく
● タイヤ4本の摩耗状態を把握する

タイヤローテーションは4本の摩耗しているタイヤの状態に応じた、位置交換が重要です。タイヤのローテーションを検討中の方は、タイヤの摩耗状態を把握してからタイヤローテーションを実施しましょう!

タイヤのローテーションについては【車のタイヤの位置交換(ローテーション)は重要!やり方と目安も解説!
の記事も参考にしてください。

パーツが破損する

自分でタイヤ交換をする場合、タイヤに関連するパーツが破損する可能性があることも考慮しましょう。たとえばタイヤに関連するパーツや破損する状況は、以下の通りです。

破損するパーツ 破損する状況
ハブボルト オーバートルク(ナットを強く締め付けすぎ)でボルトが捻じ切れる
ホイールナット ●不適合サイズのレンチを使用してナットが傷つく
●力任せにナットを締めて傷つける

上記のように、タイヤ交換時のホイールナットやハブボルトが損傷する可能性があります。

また走行中にタイヤが脱輪した場合、車体に大きな損傷があるだけでなく他者の車を巻き込む事故に発展する可能性も考えられます。タイヤ交換を検討中の方は、リスクを確認してから作業しましょう。

自分でタイヤ交換を実施することに不安を感じる方は、最寄りの店舗でタイヤ交換を依頼した方が安心かもしれません。

店舗でタイヤ交換した方がお得になる可能性がある

店舗でタイヤ交換した方がお得になる可能性がある

「自分でタイヤ交換した方が安く済む」このように思っている方は、店舗で一度見積もりをとることをおすすめします。

タイヤ交換を依頼する店舗によっては、自分でタイヤ交換するよりトータル費用がお得になるかもしれません。先述した工具一式の費用合計の目安は、以下の通りです。

必要な工具 費用(目安)
輪止め 約1,000円
ジャッキ 約8,000円
ジャッキスタンド 約5,000円
クロスレンチやL字レンチ 約5,000円
トルクレンチ 約18,000円
軍手やタオルなどの備品 約1,000円
工具合計金額 約37,000円

上記の道具の合計金額に、タイヤの本体価格が加わります。
タイヤワールド館ベストでタイヤを購入した場合、以下の料金でタイヤ交換が可能です。

【店舗購入でタイヤ交換を依頼した場合】

タイヤ(15インチ) ホイール 工賃(アプリ会員) 合計金額
EC202L(ダンロップ) V-EMOTION RC10 Vエモーション RC10 ・タイヤ入替
・バランス調整
・タイヤ取付
セット価格:55,500円 8,800円 64,300円

上記のように店舗に依頼した場合、タイヤ交換やバランス調整費用を含んでいるため、自分でタイヤ交換する工具を揃えるよりお得にタイヤ交換できるのではないでしょうか?

もちろんタイヤ交換に必要な道具を揃えた場合、次回のタイヤ交換時は道具の費用はかからなくなります。しかし自分でタイヤを交換することに不安を感じる方には、店舗でのタイヤ交換をおすすめします。

タイヤの脱着や費用については>の記事も参考にしてください。

タイヤ交換でよくある質問

タイヤ交換でよくある質問

最後に、タイヤ交換に関するよくある質問に回答します。

● タイヤ交換しないとどうなりますか?
● タイヤの寿命は何年ですか?

タイヤ交換しないとどうなりますか?

タイヤ交換しないと、1本のタイヤの寿命が短くなり安全性が低下します。タイヤは走行距離や走行環境によって必ず経年劣化に伴い、以下の問題が発生するからです。

● タイヤが摩耗する
● タイヤにひび割れや亀裂が発生する

上記のようなタイヤの状態で走行した場合、以下のトラブルが発生するかもしれません。

トラブル内容 走行中の支障
タイヤに偏摩耗が発生する ハンドル操作が不安定になる
タイヤにひび割れが悪化する パンクやバーストが発生する
タイヤの溝の深さが半分以下になる ハイドロプレーニング現象が発生する

上記のトラブルをみてわかるように、タイヤ交換をしない場合危険しかありません。安全性を保ちながら走行するために、タイヤの劣化状態に応じてタイヤ交換は実施しましょう!

タイヤの状態を判断できない場合は、タイヤ交換を店舗に相談するのがおすすめです。

タイヤの寿命は何年ですか?

タイヤの寿命は夏タイヤで約5年、スタッドレスタイヤで約3年です。またタイヤの寿命は使用年数で確認する方法の他に、以下のような方法でもタイヤの寿命を確認できます。

タイヤの寿命の確認方法 寿命の目安
走行距離 ●夏タイヤ:約30,000km
●スタッドレスタイヤ:約25,000km
スリップサイン タイヤの溝の深さが1.6mmになったとき
タイヤのひび割れ具合 タイヤ内部までひび割れが達したとき

ただし上記のようなタイヤの寿命を確認する方法は、あくまで目安です。
「タイヤの寿命の目安は超えていないけど大きなひび割れがある」
「スリップサインが出現している」

上記のような危険な状態のタイヤを継続して使用した場合、パンクやバーストが発生するリスクが高まるため危険です。

タイヤの劣化する早さには個人差があるため、定期的にタイヤ点検を実施してタイヤの劣化状態に合った対策をとるのがおすすめです。タイヤの状態を自分で確認できない方は、最寄りの店舗に相談してからタイヤ交換を実施しましょう。

夏タイヤの寿命については【夏タイヤの寿命はどれくらい?長く使い続けるコツを5つ紹介】の記事も参考にしてください。

タイヤ交換に悩んだらタイヤワールド館ベストにご相談ください!

タイヤ交換に悩んだらタイヤワールド館ベストにご相談ください!

あらためて、本記事では以下の内容を解説しました。

● タイヤ交換で必要なものと使用用途の解説
● 自分でタイヤを交換する手順
● タイヤ交換後の注意点
● タイヤ交換に必要な工具一式の費用の目安
● タイヤ交換を自分でやる前にリスクは必ず確認する
● 店舗でタイヤ交換した方がお得になる可能性がある
● タイヤ交換でよくある質問

とくに重要なポイントは、以下の通りです。

● タイヤ交換に必要な工具の使用方法と注意点を確認する
● タイヤ交換後は定期的に増し締めする
● タイヤ交換を自分で実施する場合はリスクを必ず確認する
● 店舗でタイヤ交換した方がお得になる可能性がある

自分でタイヤ交換を実施する場合、上記の点をチェックしてからタイヤ交換を実施しましょう!
タイヤワールド館ベストでは、タイヤの定期的点検からタイヤ交換まで実施しております!
ぜひ一度ご相談ください!

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【タイヤのスリップサイン】限界までタイヤを安全に使う方法とは?

「タイヤを限界まで使うための方法が知りたい」
「タイヤにスリップサインが出てからのタイヤ交換は遅いですか?」

タイヤの溝の深さが1.6mmで出現するスリップサインがタイヤの限界の基準になりますが、スリップサインが出現してからタイヤを交換することはおすすめできません。

しかし、タイヤをなるべく限界まで使用したいと思う方も多いのではないでしょうか?本記事では、タイヤの限界を確認する方法やタイヤを限界まで安全に使用する方法を解説します。

タイヤのスリップサインとは?

タイヤのスリップサインとは?

タイヤのスリップサインとは、タイヤの溝の深さが1.6mmになると出現する印です。
以下写真でわかるように、タイヤのショルダー部にある三角マークの延長線上で確認できます。

スリップサインはタイヤのショルダー部にある三角マークの延長線上にある

タイヤに上記のようなスリップサインが出現している状態で走行はできません。

スリップサインが出た状態で走行した場合、以下のように整備不良で罰則を受ける可能性があります。

【道路交通法(設備不良)による罰則】

減点数 反則金
2点 9,000円

また溝が浅いタイヤはスリップしやすく、事故につながる危険性の高いタイヤであることを理解しておきましょう!

タイヤのスリップサインはタイヤの限界値であり車検基準でもある

タイヤのスリップサイン(1.6mm)はタイヤの限界値であり車検基準でもあることはご存じでしょうか?
国土交通省では、タイヤに以下のような保安基準を設けています。

【道路運送車両の保安基準の細目を定める告示の第167条より一部抜粋】
二. 接地部は滑り止めを施したものであり、滑り止めの溝(最高速度40km/h未満の自動
車、最高速度40km/h未満の自動車に牽引される被牽引自動車、大型特殊自動車及び大
型特殊自動車に牽引される被牽引自動車に備えるものを除く。)は、空気入ゴムタイヤ
の接地部の全幅(ラグ型タイヤにあっては、空気入ゴムタイヤの接地部の中心線にそ
れぞれ全幅の4分の1)にわたり滑り止めのために施されている凹部(サイピング、プ
ラットフォーム及びウエア・インジケータの部分を除く。)のいずれの部分においても
1.6mm(二輪自動車及び側車付二輪自動車に備えるものにあっては、0.8mm)以上の深
さを有すること。この場合において、滑り止めの溝の深さについての判定は、ウエア・
インジケータにより判定しても差し支えない。


引用:道路運送車両の保安基準の細目を定める告示【2022.1.7】第167条(走行装置)

上記の国土交通省の保安基準により、タイヤの溝の深さが1.6mm以下の場合車検には通りません。
タイヤの溝の深さがスリップサイン(1.6mm)を下回って走行した場合、先述のように道路交通法違反になるため、必ずタイヤ交換を実施しましょう!

タイヤの限界と安全に走行できる限界は異なる

「スリップサインが1.6mmまでならまだまだ走れる」「車検までまだ期間があるから多少の摩耗も気にしない」このようにお考えのあなたのタイヤは、危険な状態かもしれません。

タイヤの使用できる限界の基準が1.6mmであることは間違いありませんが、安全に走行できる基
準ではないため注意する必要があります。

以下YOKOHAMAのデータでは、タイヤの溝の深さが4mmを下回って走行した場合、制動距離が顕著に伸びるデータが存在します。

タイヤの溝の深さが4mmを下回った場合は制動距離が伸びる

引用:YOKOHAMA

上記のデータではタイヤの溝の深さが4mm以下になった場合、完全に停止するまでの距離が伸びることがわかります。

つまり走行性能を十分に発揮できるタイヤの溝の深さは4mm以上必要であり、タイヤにスリップサインが出現するまでタイヤを使用した場合、走行中の危険が高くなります。

タイヤ交換を検討中の方は、以下のポイントを確認しておくことがおすすめです!

● タイヤの限界や車検の基準は1.6mm
● 安全に走行できるタイヤの溝は4mm以上

上記内容を把握し、タイヤが安全に走行できる状態でタイヤ交換を実施しましょう!

タイヤを限界まで使うことはおすすめできない理由

タイヤを限界まで使うことはおすすめできない理由

本章では、タイヤを限界まで使用することはおすすめできない理由を解説します。

● タイヤの摩耗状態によって走行に支障が出る
● ハイドロプレーニング現象が発生しやすい
● パンクやバーストする可能性が高くなる

ぜひ参考にしてみてください。

タイヤの摩耗状態によって走行に支障が出る

タイヤの溝の深さが限界値の1.6mmになるまで使用した場合、タイヤの摩耗状態によって走行に支障が出るため危険です。

先述した通り、タイヤの溝の深さが4mmを下回ると制動距離が伸び、走行中に以下のような支障が生じます。

【タイヤの摩耗によっておこる走行中の支障】

● ハンドル操作ができない
● ブレーキが効かない

走行中に上記のような支障が生じた場合、最悪他者を巻き込む大きな事故につながるかもしれません。

タイヤの溝の深さが1.6mmになるまで使用したい方は、走行中の以下の支障を考慮しながら運転しましょう!

タイヤの溝の深さ 走行中の支障
4mm以下になった場合 制動距離が伸び始める
4mm~1.6mm ●ハイドロプレーニング現象のリスクが高くなる
●ハンドルやブレーキが効きにくくなる

上記のような制動距離が伸びたタイヤでも継続的に使用することは可能です。ただしタイヤの限界値は1.6mmでも、安全に走行できるタイヤの溝の深さは4mm以上必要であることを覚えておきましょう!

タイヤの摩耗状態は定期的に確認し、タイヤの摩耗状態によっては早急にタイヤ交換することをおすすめします!

ハイドロプレーニング現象が起きやすくなる

タイヤを限界値まで使用される方は、ハイドロプレーニング現象が起きやすいタイヤを使用しているかもしれません。

ハイドロプレーニング現象はスリップサインに近づくほど発生しやすくなりますが、タイヤにスリップサインが出現する前でも発生する危険があります。

ブリヂストンではタイヤの溝の深さ別で、以下のような実験データが記載されています。

【雨の日に高速走行したタイヤの接地面積の比較】

雨の日に高速走行したタイヤの接地面積の比較

引用:ブリヂストン

上記の実験データでわかるように、タイヤの溝の深さが4mm以下になるとタイヤと地面の設置面積が減少し、ハイドロプレーニング現象が発生する危険性が高まります。

ハイドロプレーニング現象が発生すれば、ブレーキもハンドルも効きません。
最悪の場合、他人を巻き込む大きな事故につながるリスクも考えられるため、タイヤのスリップサインが1.6mmより浅い場合でも、制動距離が伸び始める4mm以下になったらタイヤ交換を検討しましょう!

パンクやバーストする可能性が高くなる

タイヤを限界まで使用する場合、タイヤがパンクやバーストする危険性が高くなるため注意しなければいけません。先述の通りタイヤはひび割れや摩耗状態、使用年数など、さまざまな要因で劣化します。

タイヤを限界まで使用する過程で、走行中にパンクしたりバーストしたりと、想定外のトラブルが発生しやすくなります。たとえば限界を迎えたタイヤの状態は、以下の通りです。

限界を迎えたタイヤの状態

上記のような大きなひび割れが発生しているタイヤで走行を続けた場合、パンクやバーストする可能性が高くなります。

パンクやバーストがしやすい状態のタイヤを使用するのは危険です。タイヤの溝の深さが4mmを下回ったタイヤは危険が多く、あなたにとってもデメリットしかありません。

先述した危険を回避するためにタイヤの溝の深さが4mmを下回ったら、タイヤ交換することがおすすめです!

タイヤワールド館ベストではタイヤ点検も実施しておりますので、タイヤの溝の深さや劣化具合が気になる方は、ぜひお問い合わせください!

【状況別】タイヤの限界を確認する方法

【状況別】タイヤの限界を確認する方法

スリップサイン以外にも、タイヤの限界を確認する方法が存在します。
本章では、状況別にタイヤの限界を確認する方法を解説します。

  1. タイヤの使用年数
  2. タイヤの走行距離
  3. タイヤのひび割れや亀裂
  4. タイヤの摩耗状態

1.タイヤの使用年数

一番シンプルでわかりやすい確認方法は、タイヤの使用年数です。一般的にタイヤの寿命は、以下の通りです。

タイヤの種類 寿命の目安
夏タイヤ 約5年
スタッドレスタイヤ 約3年

上記の期間を超えてタイヤを使用している方は、タイヤが限界を超えている可能性があります。使用年数を大幅に超えたタイヤは、ゴムの劣化によりひび割れやバーストが発生しやすく大変危険な状態です。

ただし、あくまで目安の寿命であるため、タイヤの平均寿命より早かったり遅かったりと、タイヤの状態によって異なります。

長期間同じタイヤを使用している方は、最寄りの店舗で点検してもらい、継続して同じタイヤを使用できるか確認しておきましょう!

2.タイヤの走行距離

走行距離でもタイヤの限界を確認することが可能です。走行距離でタイヤの限界を確認する前に、以下の前提知識を覚えておきましょう!

タイヤの種類 新品時の溝の深さ 1mm摩耗するまでの走行距離
夏タイヤ 8mm 5,000km
スタッドレスタイヤ 10mm 3,000km

上記のタイヤの溝の深さやタイヤが1mm摩耗するまでの走行距離を具体的な計算式にすると、以下の通りです。

【タイヤの限界値を走行距離で計算する方法】

夏タイヤ (8mm-1.6mm)×5,000km=32,000km
スタッドレスタイヤ (10mm-1.6mm)×3,000km=25,200km

上記のように計算すればタイヤの限界値の目安を割り出すことは可能ですが、走行場所や運転状況によって、タイヤが摩耗するスピードは異なります。

また後述しますが、タイヤを使用できる限界値はスリップサインが出現する1.6mmであり、安全に走行できる限界値(タイヤの溝の深さ)ではありません。

タイヤの使用年数やタイヤの劣化具合も含め、タイヤの限界値を把握しておきましょう!

3.タイヤのひび割れや亀裂

タイヤのひび割れで限界を確認したい方は、JATMA基準を参考にすることをおすすめします。

JATMA基準では、タイヤのひび割れの状態に応じた対応方法が記載されています。具体的にタイヤのひび割れ具合のレベルは、以下の通りです。

タイヤのひび割れ具合のレベル

引用:JATMA

上記でわかるように「レベル5」に該当しないタイヤの場合、タイヤのひび割れがタイヤ内部のコードに達しない限り、同じタイヤを継続して使用できます。

しかしタイヤのひび割れが、タイヤ内部のコードに達しているか判断するのは難しいかもしれません。

判断を誤りひび割れがタイヤ内部のコードに達した状態で走行を続けた場合、タイヤのひび割れの悪化やバーストにつながり、最悪他者を巻き込む事故につながる危険性もあります。

タイヤのひび割れ具合の判断が不安な方は、最寄りの店舗に相談することをおすすめします!

4.タイヤの摩耗状態

タイヤが摩耗している状態によっては、スリップサインが出現する前でもタイヤが限界を迎えるケースも少なくありません。

たとえばタイヤの摩耗に偏りが発生する偏摩耗になった場合、タイヤ交換は必須です。タイヤの偏摩耗には、以下のような種類が存在します。

タイヤの偏摩耗の種類

引用:ブリヂストン

上記のようなタイヤの偏摩耗を無視して走行した場合、以下の危険が生じるため注意が必要です。

● ハンドルが効かなくなる
● 4本のタイヤバランスが崩れる
● バーストする

走行中に上記のような危険が伴う場合、安全に走行することは困難です。またタイヤ以外の部品を修理する可能性も出てくるため、多額の修理費用が発生するかもしれません。

スリップサインの確認だけでなくタイヤの摩耗状態も確認し、安全に走行できるタイヤの状態を維持できる対策を取りましょう!

スタッドレスタイヤはプラットホームで確認

スタッドレスタイヤの場合、摩耗状態の確認は必ずプラットホームで確認しましょう!

スタッドレスタイヤの場合、摩耗状態の確認は必ずプラットホームで確認を

引用:ブリヂストン

スタッドレスタイヤの限界基準は夏タイヤと同じ1.6mmですが、冬用のタイヤとして使用できる限界値とは異なります。
冬用タイヤとして使用できる限界は、タイヤの溝が50%摩耗したときに出現するプラットホームが基準です。

つまりスタッドレスタイヤの溝の深さは10mmであるため、5mm以下になると雪道を走行できるタイヤとして使用できません。

ただしタイヤとしての機能は失っていないため、雪道以外の道路なら使用することは可能です。
以下にスタッドレスタイヤの溝の深さ別で、使用用途をまとめました。

タイヤの溝の深さ 使用用途
1.6mm~5mm 雪道以外なら一般のタイヤとして使用可能
5mm~10mm スタッドレスとして使用可能

上記のようにスタッドレスタイヤの溝の深さが5mm以下でも雪道以外なら走行可能です。

しかし夏用タイヤと異なり、スタッドレスタイヤのゴム素材はやわらかいため、グリップ力が低下し走行性能が低下するため、一般のタイヤとして使用するのはおすすめできません。

スタッドレスタイヤを使用中の方は、タイヤの摩耗状態は必ずプラットホームを基準で確認しましょう!

タイヤを安全な状態で限界まで使用する方法

タイヤを安全な状態で限界まで使用する方法

「スリップサイン出ていないから大丈夫」
「走行中は運転に細心の注意をはらっています」
上記のように思っていても、タイヤが安全な状態である確信は持てません。

タイヤを長く使用するためには、タイヤが安全な状態を維持しなければいけません。本章では、タイヤを安全な状態で限界まで使用する方法を解説します。

  1. タイヤの空気圧を適正値に保つ
  2. タイヤをローテーションする
  3. 安全運転を心がける
  4. タイヤの定期点検を実施する

1.タイヤの空気圧を適正値に保つ

タイヤの空気圧を適正値に保つだけで、タイヤを長く使用できる可能性が高くなります。タイヤの走行性能とは、以下の通りです。

● 車両の重量を支える
● 駆動力・制動力を路面に伝える
● 方向を転換・維持する
● 路面からの衝撃をやわらげる

参照:ブリヂストン

タイヤの空気圧をメーカー指定の数値にすれば上記のような走行性能を十分に発揮できますが、タイヤの空気圧が適正ではない場合、以下のリスクが考えられます。

● タイヤに偏摩耗が発生する
● タイヤがパンクする原因になる
● タイヤの劣化が早くなる

タイヤの空気圧が適正値に保てれば、上記のリスクを軽減することが可能です。誰でも簡単に確認できる方法であるため、月1回はタイヤの空気圧を確認してタイヤの空気圧を適正値に保ちましょう!

タイヤの空気圧については【タイヤの空気圧の量が分からない!見方と注意点!】の記事を参考にしてください。

2.タイヤをローテーションする

タイヤのローテーション実施は、タイヤを限界まで使用できる方法のひとつです。

タイヤの空気圧を適正に保っていても、タイヤの経年劣化による摩耗は避けられません。タイヤは車種や走行距離、運転状況などさまざまな要因が重なりタイヤが摩耗するパターンが異なります。

そこで4本のタイヤの摩耗を均一に近づけるタイヤローテーションを実施すれば、タイヤの摩耗がバランス良くなるため、1本のタイヤを長く使用できます。

タイヤをローテーションせずに走行した場合、以下のコストが発生するかもしれません。

● タイヤに偏摩耗が発生してタイヤ交換
● アライメントが崩れてアライメント調整実施
● パンクやバーストが発生して破損パーツの修理や交換

タイヤのローテーションを実施すれば、上記のコスト発生を未然に防ぐことが可能です。タイヤを限界まで使用するために、タイヤローテーションは実施しておきましょう!

タイヤのローテーションについては【車のタイヤの位置交換(ローテーション)は重要!やり方と目安も解説!】の記事も参考にしてください。

3.安全運転を心がける

「安全運転は当たり前」
「なるべく注意して走行している」
このような心がけは大切ですよね!

とくに走行中の急停止や急発進、急ハンドルはタイヤに大きな負担がかかるため注意しなければいけません。タイヤに大きな負担がかかり続けた場合、以下のリスクもあるため注意しましょう!

● タイヤの劣化を早める
● タイヤを支えるパーツが損傷する

安全運転をするだけで、タイヤが長持ちする可能性が高くなるため、誰でも簡単に実践できるのではないでしょうか。

タイヤや車両にかかる大きな負担を未然に防ぐために、運転には細心の注意を払いましょう!

4.タイヤは適切な場所に保管する

交換したタイヤへの配慮も忘れてはいけません。
未使用のタイヤは、適切な場所に保管することで長く使用することが可能です。
「タイヤはビニール袋に入れて屋外で保管している」
「タイヤカバーをせずに保管している」

このような保管方法では、紫外線の影響によりタイヤのゴムが劣化しひび割れや亀裂、タイヤの短寿命化につながり、1本のタイヤを長く使用できません。

タイヤを保管する場合、タイヤを紫外線や雨風から守れる以下のような環境で保管することをおすすめします!

● タイヤカバーを使用して紫外線を避けられる場所
● タイヤ保管サービスで管理してもらう

タイヤを長く使用するために、保管するタイヤへの配慮も忘れずに適切な環境で保管しましょう!

タイヤの保管方法については【タイヤの正しい保管方法は?事前準備でタイヤを長持ちさせよう】の記事も参考にしてください。

タイヤにスリップサインが出る前にタイヤ交換がおすすめ

タイヤにスリップサインが出る前にタイヤ交換がおすすめ

本章では、タイヤにスリップサインが出る前にタイヤ交換がおすすめな理由を解説します。

  1. タイヤ本来の持つ走行性能を維持できる
  2. タイヤが原因で発生する事故を未然に防げる

1.タイヤ本来の持つ走行性能を維持できる

タイヤが安全に走行できる状態でタイヤ交換した方が、安心して走行できるのではないでしょうか?

タイヤは空気圧や溝の深さが適切な状態ではない場合、本来の走行性能を発揮できません。YOKOHAMAでは、タイヤの役割(4大機能)を以下のように謳っています。

● 車体や乗員、荷物などの重さを支える
● 路面の凸凹による衝撃を緩和する
● エンジンやブレーキの力を路面に伝えて車を発進、減速させる
● 行きたい方向に曲がったり、直進を保つ

参照:YOKOHAMA

タイヤの溝の深さが徐々に摩耗(低下)すれば、タイヤの劣化に伴いタイヤの性能も徐々に低下します。

タイヤの溝が限界値であるスリップサインの1.6mmから制動距離が伸び始める4mmまでは、タイヤ本来の持つ駆動力や制動力が低下し、走行中に危険が生じるかもしれません。

先述の通り、走行性能が十分に発揮できるタイヤの溝の深さは4mm以上必要です。タイヤの走行性能が低下する前のタイヤ交換は、走行中の危険も未然に防ぐことが可能になるためおすすめです。

2.事故を未然に防げる

事故を未然に防ぐ方法のひとつとして、タイヤにスリップサインが出る前のタイヤ交換もおすすめです。

タイヤが原因で発生するトラブルは後を絶ちません。たとえば、タイヤの溝の深さが2mmの状態で継続的に使用した場合、走行中に以下の危険が考えられます。

● ハイドロプレーニング現象
● タイヤがパンクする
● タイヤがバーストする

車所有者は安全に運転する義務があるため、上記のような危険を回避することが事故を未然に防ぐための対策になります。

タイヤにスリップサインが出現する前のタイヤ交換は、事故を未然に防げるだけでなくタイヤのトラブルも発生しにくいため、おすすめの方法です!

走行性能が落ちる前にタイヤ交換を実施しましょう!

走行性能が落ちる前にタイヤ交換を実施しましょう!

本記事では、あらためて以下の内容を解説しました。

● タイヤのスリップサインとは?
● タイヤを限界まで使うことはおすすめできない理由
● 【状況別】タイヤの限界を確認する方法
● タイヤを安全な状態で限界まで使用する方法
● タイヤにスリップサインが出る前にタイヤ交換がおすすめ

とくに重要なポイントは以下の通りです。

● タイヤのスリップサインはあくまでタイヤが使用できる限界
● 安全に走行できるタイヤの溝の深さは4mm以上
● タイヤを限界まで使用したい方は、必ずタイヤを定期点検する
● スリップサインが出る前にタイヤ交換がおすすめ

安全に走行するためには、タイヤの状態確認は欠かせません。タイヤワールド館ベストではタイヤの定期点検からタイヤ交換まで、ご相談を承っております。
ぜひお気軽にお問い合わせください!

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夏タイヤの溝の深さは新品で何ミリ?タイヤの溝の役割と長持ちさせるコツを解説!


「タイヤの溝の深さって重要なの?」
「タイヤの溝をなるべく長持ちさせたい」

タイヤを購入したら、同じタイヤを長い期間使用したいですよね。

タイヤの溝は、車が安全に走行するためには欠かせない部分です。本記事ではタイヤの溝の深さの役割や危険性、タイヤ交換のタイミングをわかりやすく解説します。

タイヤの溝の役割とは?

タイヤの溝の役割とは?

タイヤの溝は路面とタイヤの間の水を効率良く排出し、雨の日に発生しやすいハイドロプレーニング現象を予防する役割を担っている重要なタイヤの一部です。

タイヤの溝の深さや溝の模様はメーカーによって多種多様であり、安全に走行できることを前提に設計されています。またタイヤの溝は排水溝の役割の他に、以下のような役割を果たしています。

● 低燃費性の向上
● 走行中の耐偏摩耗性の向上
● 走行のふらつきを抑え安定性を発揮する

上記でわかるようにタイヤの溝は、安全に走行する上で重要な部分です。次章から、タイヤの溝の深さの重要性をより詳しく解説します。

【種類別】新品タイヤの溝の深さ

【種類別】新品タイヤの溝の深さ

タイヤの種類によって、新品タイヤの溝の深さは異なります。本章では、夏用タイヤとスタッドレスタイヤの溝の深さについて解説します。

● 夏用タイヤの溝の深さは新品で8mm
● スタッドレスタイヤの溝の深さは10mm

夏用タイヤの溝の深さは新品で8mm

夏用タイヤの溝の深さは、新品タイヤで8mmです。
タイヤの溝の深さが8mmあることで、以下のような走行性能を発揮できます。

● 車体を支える
● エンジンやブレーキの力を地面に伝える
● 路面の衝撃を緩和する
● まっすぐ走行できる安定性を保つ

上記の走行を可能にするためにタイヤの溝は欠かせませんが、タイヤの摩耗に伴いタイヤの溝は徐々に減少するため、タイヤの劣化に伴い走行性能は必ず低下します。

タイヤの溝の深さの見極めが安全に走行できる重要なポイントになるため、以下内容を覚えておくことをおすすめします。

● タイヤの溝の深さが1.6mmになりスリップサインが出現したらタイヤ交換
● タイヤの溝の深さが4mm以下になると制動距離が長くなる

後述しますが、安全に走行できるタイヤの溝の深さは五分山(4mm)までです。

タイヤの溝の深さが4mm以下になると、走行性能の低下につながります。

またタイヤの溝の深さが1.6mmになるとスリップサインが出現し、ハイドロプレーニング現象が発生しやすくなるため注意が必要です。

タイヤ交換を検討中の方は、タイヤの溝の深さが4mmを下回る前にタイヤ交換することをおすすめします。

夏タイヤについては【夏タイヤの寿命はどれくらい?長く使い続けるコツを5つ紹介】の記事も参考にしてください。

スタッドレスタイヤの溝の深さは新品で10mm

スタッドレスタイヤの溝の深さは、新品の状態で10mmです。スタッドレスタイヤは雪道を安定して走行できるよう作られているため、夏用タイヤと比較してタイヤの溝が深く、地面の接地面積も大きい特徴があります。

またスタッドレスタイヤは、プラットホームで走行性能の判断が可能です。プラットホームとはスタッドレスタイヤとして使用できる基準であり、50%タイヤの溝が減ると以下のように出現します。

プラットホームイメージ

引用:ブリヂストン

ラットホームが出現した場合雪道でスタッドレスタイヤとして使用できませんが、スリップサイン(1.6mm)が出現するまで夏用タイヤとして使用することは可能です。ただし雪道に特化したタイヤであるため、夏用タイヤとして使用するのはおすすめできません。

スタッドレスタイヤの交換時期については【スタッドレスタイヤの交換時期は?寿命の見分け方や長持ちさせる方法を解説】の記事も参考にしてください。

次章では、タイヤの溝が浅くなった状態で走行を続ける危険について解説します!

タイヤの溝が浅くなるとどうなる?

タイヤの溝が浅くなるとどうなる?

新品のタイヤで走行すればタイヤの走行性能を十分に発揮できるため、安心してカーライフを満喫できるのではないでしょうか。一方でタイヤの溝が浅くなった場合、タイヤの走行性能が低下するため安全に走行できなくなります。

タイヤの溝は走行距離や経年劣化で必ず減少していきます。本章では、タイヤの溝が浅くなるとおこる危険性を解説します。

● ハイドロプレーニング現象が発生しやすくなる
● 走行性能が低下する

ハイドロプレーニング現象が発生しやすくなる

タイヤの溝が浅くなると制動距離が長くなり、スリップサインが出現する1.6mmまで溝が浅くなった場合、ハイドロプレーニング現象が発生しやすくなります。

とくに注意が必要なタイヤの溝の深さは、4mmを下回ったときです。

以下の図でわかるように、タイヤの溝が4mmを下回った場合、タイヤの排水性能の低下が顕著にあらわれ、制動距離の増加に伴い安全に走行できません。

4mmを下回った場合、タイヤの排水性能の低下が顕著にあらわれる

引用:ブリヂストン

さらに、タイヤの残溝が1.6mmになるとスリップサインが出現します。スリップサインが出た場合、晴れの日でもスリップしやすくなりますが、雨の日の走行ではブレーキが利きにくくハンドル操作性も低下するため、最悪大きな事故につながるかもしれません。

タイヤの溝の深さが4mmを下回る前に、タイヤ交換することをおすすめします。

走行性能が低下する

タイヤの溝が残っているほど走行性能を発揮しますが、タイヤが摩耗し溝が浅くなれば走行性能は低下します。
タイヤの走行性能が低下して起こる具体的な状況は、以下の通りです。

● ブレーキが効きにくい
● カーブを曲がるときの安定性が低下する
● ハンドルが効かない

上記のようなタイヤの状態になるまで使用した場合、最悪スリップして事故につながる危険性も考えられます。

またタイヤに大きな負担がかかれば、走行中にバーストする危険性も高くなります。タイヤの溝は定期的に確認し、溝の深さに応じた対策を取りましょう!

タイヤの溝の深さを目視で確認が苦手な方は、最寄りの店舗に相談するのがおすすめです。

タイヤの溝の深さは罰則や車検に関係する

タイヤの溝の深さは罰則や車検に関係する

タイヤの溝の深さが、罰則や車検にも関係することを忘れてはいけません。安全に走行しているつもりでも、法令違反や車検に通らない状態のタイヤで走行している可能性があるからです。

本章では、タイヤの溝の深さと罰則や車検に関係する、以下の内容を解説します。

● 整備不良で法令違反になる
● 車検に通らない

整備不良で法令違反になる

「タイヤの溝の深さは確認していない」「自分ではタイヤの点検を実施していません」このようなあなたは、整備不良により法令違反になるかもしれません。

国土交通省では、タイヤの溝の深さが1.6mm以上必要という保安基準が設けられています。タイヤの溝の深さが1.6mmになり、スリップサインが出ている状態で走行を続けた場合、以下の罰則を受ける可能性があります。

【道路交通法(設備不良)による減点と反則金詳細】

減点数 反則金
2点 9,000円

またスリップサインが出るまで使用したタイヤは、ハイドロプレーニング現象が発生しやすかったりハンドルが効かなかったりと、安全に走行できるタイヤの状態とはいえません。

タイヤの溝の深さは定期的に確認し、保安基準を満たした状態のタイヤで安全に走行しましょう!

車検に通らない

先述の通りタイヤには保安基準が設けられており、タイヤにスリップサインが1カ所でもあると車検には通りません。

タイヤの溝の深さが1.6mmを下回るタイヤの使用は危険であり、継続して使用できないタイヤであることを理解する必要があります。また車検に通らない他にも、以下のような危険やデメリットが生じます。

● 整備不良で法令違反になる
● ハイドロプレーニング現象が起きやすい
● スリップしやすく事故につながる可能性がある
● バーストする危険がある

車検に通らないタイヤは、あなたの危険だけでなく周囲にも悪影響を与える可能性があることを忘れてはいけません。

車検に通らないタイヤの状態になる前に、タイヤ交換を実施して起こりうる悪影響を未然に防ぎましょう!

車検に合格するタイヤについては【車検に合格するタイヤの溝の深さは?測り方と対策を徹底解説!】、スタッドレスタイヤでの車検については【スタッドレスタイヤで車検は通る?車検に通るタイヤの基準】の記事も参考にしてください。

タイヤの溝の深さを確認する方法

タイヤの溝の深さを確認する方法

「整備不良になって罰則を受けたくない」「タイヤの溝の深さを確認する方法がわからない」
このようなお悩みの方もいるのではないでしょうか。本章では、タイヤの溝の深さが簡単に確認できる方法を解説します。

● 5円玉で確認する方法
● 専用の工具で確認する方法

5円玉で確認する方法

タイヤの溝の深さは、5円玉を使えば簡単に確認できます。5円玉を使ってタイヤの溝の深さを確認する方法は、以下の通りです。

5円玉を使ってタイヤの溝の深さを確認する方法

五の3画目の下側でわかる溝の深さ 五の4画目の下側でわかる溝の深さ
4mm 1.6mm

1.6mmはスリップサインですが、安全に走行できる基準の4mmも計測することが可能です。タイヤの溝の深さが4mmを下回った状態で走行した場合、走行性能が低下しているため運転に支障が出るかもしれません。

簡単に確認できるため、安全に走行するためにぜひ試しに計測してみてください!

タイヤ摩耗計で確認する方法

タイヤの溝の深さを正確に確認したい方は、タイヤ摩耗計がおすすめです。タイヤに以下写真のような摩耗計を垂直に当てるだけなので、簡単にタイヤの溝の深さを測定できます。

タイヤ摩耗計で確認する方法

引用:Amazon

上記の商品はタイヤの溝の深さに対し「安全」から「危険」までの基準が書いてあり、価格も約350円であるため、はじめてタイヤ摩耗計の購入を検討中の方におすすめです。

タイヤを長持ちさせるポイント

タイヤを長持ちさせるポイント

タイヤを購入したら、できる限り長い期間使用したいですよね。

タイヤの溝の深さは、1度減少したら修復できません。またタイヤの劣化状態により、タイヤ交換を余儀なくされることも考えられます。

そのためタイヤを長持ちさせるためには、タイヤの溝の深さを均一に摩耗させられるかがポイントです。本章では、タイヤを長持ちさせるポイントを4つご紹介します。

  1. タイヤの空気圧を確認
  2. 急発進・急停車を避ける
  3. タイヤをローテーションする
  4. タイヤを保管する場合は紫外線を避ける

1.タイヤの適正空気圧を保つ

タイヤの空気圧は、誰でも簡単に確認できる方法のひとつです。メーカーで定められたタイヤの空気圧に保てれば、以下の効果が期待できます。

● タイヤの摩耗がバランス良くなる
● 燃費効率が良くなる
● 走行性能が発揮できる

一方で、タイヤの空気圧が適正値より高すぎたり低すぎたりした場合、タイヤに以下のデメリットが生じる可能性があります。

タイヤの空気圧が高い場合 タイヤの空気圧が低い場合
トレッドの中心部が摩耗する タイヤ側面(ショルダー部)が摩耗する
走行時の衝撃が伝わりやすくなる タイヤが円周方向にのこぎりの歯のように摩耗する
タイヤに大きく負担がかかり劣化を早める 燃費効率が低下する

上記でわかるようにタイヤの空気圧が適正値以外の場合、タイヤの摩耗バランスが悪くなったり走行性能の低下につながったりと、デメリットしかありません。

タイヤの空気圧の確認方法は、運転席側の扉を開けた側面にある以下の写真のようなラベルで確認可能です。

タイヤの空気圧の確認方法

上記の写真のように目視で簡単に確認できるため、1ヶ月に1回はガソリンスタンドや最寄りの店舗で空気圧の確認と補充をし、タイヤの空気圧は適正値に保ちましょう!

タイヤの空気圧については【タイヤの空気圧の量が分からない!見方と注意点!】の記事を参考にしてください。

2.急発進・急停車を避ける

「急に停車することが多い」「アクセルを急に強く踏んでいる」
このような急発進や急停止を避けるだけで、タイヤの寿命を長くすることが可能です。急発進や急停止が原因で、タイヤが以下のような悪影響を受けるリスクがあります。

急発進や急停止はタイヤに悪影響

引用:ブリヂストン

上記のような、局所摩耗が発生すれば安全に走行を継続できなくなるかもしれません。またタイヤの溝が残っても偏摩耗が発生した場合、タイヤ交換は必須になるため多くのコストがかかります。

急発進や急停止を避けて局所摩耗を未然に防ぎ、タイヤを長く使用しましょう!

3.タイヤをローテーションする

「タイヤをローテーションしませんか?」このような提案を、店舗スタッフにされたことはありませんか?

タイヤを長持ちさせる方法のひとつが、タイヤのローテーションです。タイヤのローテーションとは、4本のタイヤの摩耗を均一に近づける作業です。

車種やタイヤの状態によってタイヤの摩耗する部位が異なります。摩耗したタイヤを無視して走行した場合、タイヤに以下のリスクが考えられます。

● タイヤに偏摩耗が発生
● ホイールバランスが崩れる
● アライメントが崩れる

上記のリスクが発生した場合、タイヤ交換費用の他に、タイヤや車両の調整作業が発生するためコストがかかるかもしれません。タイヤに摩耗が発生したらタイヤの寿命を長くするために、タイヤローテーションを実施しましょう!

タイヤのローテーションについては【車のタイヤの位置交換(ローテーション)は重要!やり方と目安も解説!】の記事も参考にしてください。

4.タイヤを保管する場合は紫外線を避ける

タイヤを保管する場合は紫外線を避けましょう。使用するタイヤのケアも重要ですが、交換後のタイヤも適切な環境での保管も重要です。

紫外線を受ける環境でタイヤを保管すると、タイヤに以下の悪影響をあたえるため注意が必要です。

● タイヤのひび割れや亀裂が入りやすくなる
● タイヤの劣化が早くなる

上記のような保管状況ではタイヤの溝が浅い状態でも、タイヤのひび割れや亀裂が原因でタイヤ交換が必要になるかもしれません。

タイヤのひび割れや亀裂、劣化促進からタイヤを守るためにも、交換後のタイヤは適切な環境で保管しましょう!

タイヤの正しい保管方法については【タイヤの正しい保管方法は?事前準備でタイヤを長持ちさせよう】の記事も参考にしてください。

【タイヤの残溝別】タイヤを交換するタイミング

【タイヤの残溝別】タイヤを交換するタイミング

「タイヤの溝の深さが何ミリで交換するの?」「タイヤを交換するタイミングがわからない」このようにお悩みの方もいるのではないでしょうか。

本章では、タイヤ交換するタイミングの目安をタイヤの残溝別で解説します。

  1. 【タイヤの残溝が4mm以下】タイヤ交換がおすすめ
  2. 【タイヤの残溝が5mm~6mm】継続利用可能
  3. 【タイヤの残溝が6mm以上】例外を除いて継続利用可能

1.【タイヤの残溝が4mm以下】タイヤ交換がおすすめ

タイヤの残溝が4mm以下になった場合、タイヤ交換をおすすめします。理由はタイヤの残溝が50%を下回ると、制動距離が長くなり走行性能が低下するからです。

先述の通りタイヤの溝が4mm以下を下回ると、ハイドロプレーニング現象や走行性能の低下、最悪事故につながる可能性があります。

車検に通る基準は1.6mmですが、安全に走行できるタイヤの溝の深さは4mm以上必要です。
タイヤの残溝が4mm以下になったら、事故を未然に防ぎ安全に走行するためにタイヤ交換を実施しましょう!

2.【タイヤの残溝が5mm~6mm】継続利用可能

タイヤの残溝が5mm〜6mmは、継続利用可能です。タイヤの溝の深さが半分以上残っている状態であるため、走行性能は十分に発揮できるタイヤの状態といえます。

ただしタイヤの管理状態や走行方法によって、タイヤにひび割れが発生したり偏摩耗したりと、タイヤが劣化している可能性もあるため注意が必要です。

タイヤを長く使用するためには定期的にタイヤの摩耗を確認し、タイヤをローテーションしたり空気圧を適正値にしたりと、タイヤの摩耗が均一になるような対策をしておきましょう!

3.【タイヤの残溝が6mm以上】例外を除いて継続利用可能

タイヤの残溝が6mm以上残っている場合、一般的に問題なく走行可能です。ただし以下のようなタイヤの状態は、タイヤ交換が必要になるかもしれません。

● タイヤに大きなひび割れが発生している
● タイヤに偏摩耗が発生している

上記のようなタイヤは、タイヤの劣化が早まるだけでなく走行に支障がでるため、タイヤ交換が必要です。

「まだタイヤの溝が浅いから大丈夫」「次のタイヤ点検で確認してもらおう」
このようにお考えの方は、念のためタイヤ点検することをおすすめします。

タイヤのひび割れや偏摩耗を無視して走行すれば、最悪の場合バーストする危険性も高くなります。

タイヤの溝が6mm以上残っていてもタイヤの状態は定期的に確認し、摩耗の状態に応じた対策をとりましょう!

タイヤの定期点検ならタイヤワールド館ベストにお任せください!

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あらためて、本記事では以下の内容を解説しました。

● タイヤの溝の役割とは?
● 【種類別】新品タイヤの溝の深さ
● タイヤの溝が浅くなるとどうなる?
● タイヤの溝の深さは罰則や車検に関係する
● タイヤの溝の深さを確認する方法
● タイヤを長持ちさせるポイント
● 【タイヤの残溝別】タイヤを交換するタイミング

タイヤの溝の重要性はわかっていても、なかなか自分で確認することも難しいのではないでしょうか?
タイヤワールド館ベストでは、タイヤの定期点検から以下のようなタイヤを長持ちさせるサービスまで、幅広いメニューでお客様のお悩みに寄り添います!

● タイヤの空気圧補充
● タイヤのホイールバランス調整
● タイヤのローテーション
● タイヤ保管サービス

タイヤのことでお困りの方は、ぜひ一度タイヤワールド館BESTにお問い合わせください!

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タイヤ交換をするならトルクレンチは必須!選ぶポイントと使い方を解説!


「タイヤを交換するときにトルクレンチって必要?」
「トルクレンチが必要ならの選び方を知りたい」

トルクレンチは車のタイヤ交換のときに、規定のトルク値で締められる必要不可欠な工具です。
トルクレンチを使用しない場合、走行中にネジが緩んだり車体のブレにつながったり、最悪脱輪する危険性があります。
本記事では、タイヤ交換時のトルクレンチの必要性やトルクレンチ選びのポイント、使い方をわかりやすく解説します。

ぜひ参考にしてみてください。

トルクレンチと一緒に覚えたい締め付けトルクとは?

トルクレンチと一緒に覚えたい締め付けトルクとは?

タイヤ交換で必ず聞く用語が「締め付けトルク」です。締め付けトルクとは、タイヤ交換時にナットにかかる締め付ける強さを指します。

たとえば、日産ノートの締め付けトルクは以下の通りです。

日産ノートの締め付けトルク

上記の取扱説明書のように、ホイールナットの締め付けトルクは「108N・m」を指定しています。

ホイールナットに指定された締め付けトルク以外の強さで締め付けをしても、ネジは緩んでしまいます。トルクレンチを使用する場合は、必ず締め付けトルクを確認してから作業しましょう!

締め付けトルクについては、【ホイールナットの締め付けトルクを守らないと危険?!トルク管理の基本を解説】の記事も参考にしてみてください。

車のタイヤ交換に必要なトルクレンチとは?

車のタイヤ交換に必要なトルクレンチとは?

車のタイヤ交換に必要なトルクレンチとは、ボルトやネジ、ナットなど決まったトルク(締め付け力)で締めるための工具です。トルクレンチは自動車のタイヤ交換の他にもさまざまな場面で使用されています。
トルクレンチを使用する状況は、たとえば以下の通りです。

● 自転車の整備
● バイクの整備時
● トルクの測定

上記でわかるように、トルクレンチはさまざまな場面で使用されています。

タイヤの交換時にトルクレンチが必須な理由

タイヤの交換時にトルクレンチが必須な理由

タイヤを交換するときは、必ずトルクレンチを使用してボルトの締め付けが必要です。理由は、メーカーが定めたトルク値に締めることで安全に走行できるからです。

メーカー指定のトルク値に設定できないまま走行すると、たとえば以下の危険が考えられます。

● 締め足りずにタイヤががたつく
● 締めすぎてしまいボルトが破損

上記のように、締め付けトルクは強すぎても弱すぎても危険が伴います。最悪の場合、脱輪する可能性があるため大変危険です。

トルクレンチが1本あれば、締め付けトルク管理が可能です。安全に走行するためにも、タイヤ交換時はトルクレンチを使用して締め付けをおこないましょう!

車のタイヤ交換に必要なトルクレンチの種類は主に2つ

車のタイヤ交換に必要なトルクレンチの種類は主に2つ

車のタイヤ交換に必要なトルクレンチの種類は、シグナル式と直読式の2つです。

トルクレンチの種類によって、扱いやすさや重さ、素材が異なります。本章では、タイヤ交換に必要なトルクレンチの種類について解説します。

● シグナル式トルクレンチ
● 直読式トルクレンチ

シグナル式トルクレンチ

車のタイヤ交換に必要なトルクレンチの種類の1つ目は「シグナル式トルクレンチ」です。
シグナル式のトルクレンチは、既定のトルク値に達すると「カチン」とシグナル音が鳴ることで、ナットが締まったことを確認できる工具です。
シグナル式にもトルク値の調整が可能なプレセット型と、トルク値の変更できない単能型の、2種類が存在します。

各トルクレンチの特徴は、以下の通りです。

メリット デメリット
プレセット型 トルク値の調整幅が広い 毎回トルク値を調整する
単能型 トルク値の調整が不要 決まったトルクしか締め付けができない

直読式トルクレンチ

車のタイヤ交換に必要なトルクレンチの種類2つ目は「直読式トルクレンチ」です。
直読式のトルクレンチとは、トルク値を目視で確認しながら作業できる工具です。
直読式トルクレンチには、プレート型やダイヤル型、デジタル型の3種類あります。

メリット デメリット
プレセット型 トルク値の調整幅が広い 毎回トルク値を調整する
単能型 トルク値の調整が不要 決まったトルクしか締め付けができない

上記の表でわかるように、プレート型とダイヤル型はトルク数値の確認で使用するため、タイヤ交換で使用するタイプはデジタル型です。
デジタル型トルクレンチの特徴は、以下の通りです。

● 画面上に表示される締め付けトルク値を目視で確認できる
● 確実に規定のトルク値で締め付けられる
● 規定のトルク値に達したら光やブザー音で知らせてくれる

上記でわかるように、デジタル型トルクレンチは正確にトルク値を確認できます。
シグナル式トルクレンチと直読式トルクレンチの特徴を比較すると、以下の通りです。

トルクレンチ種類 規定トルク確認方法
シグナル式トルクレンチ ● 「カチン」とシグナル音が鳴る
● 目視ではトルク値の確認ができない
直読式トルクレンチ ● 規定のトルク値に達したら光やブザー音で知らせる
● 数値を目視で確認できる

上記のように、規定のトルク値に締め付けるときに違いがあります。
お買い求めやすい価格帯から高価な商品まで、多種多様のトルクレンチがあります。

タイヤ交換に必要なトルクレンチ選びのポイント

タイヤ交換に必要なトルクレンチ選びのポイント

タイヤ交換に必要なトルクレンチは、車の所有者の目的によって異なります。
タイヤ交換における、あなたの目的にあった商品を選びましょう。
本章では、タイヤ交換に必要なトルクレンチ選びのポイントを解説します。

● トルクレンチの種類で選ぶ
● トルク値の設定範囲で選ぶ
● 使いやすさで選ぶ

トルクレンチの種類で選ぶ

タイヤ交換に必要なトルクレンチ選びのポイント1つ目は「トルクレンチの種類で選ぶ」です。タイヤ交換で使用するトルクレンチは、以下の3種類です。

トルクレンチの種類 特徴
プリセット型 トルク値の調整ができる
単能型 トルク値が決まっている
デジタル型 目視でトルク値を確認できる

上記のように、トルクレンチの種類によって特徴が異なります。
プレセット型や単能型と比較して、デジタル型トルクレンチの本体は高価なため、あなたの目的にあったトルクレンチを選びましょう!

トルク値の設定範囲で選ぶ

タイヤ交換に必要なトルクレンチ選びのポイント2つ目は「トルク値の設定範囲で選ぶ」です。タイヤ交換時の一般的な締め付けトルクは、以下の通りです。

車両別 トルク値設定範囲
軽自動車 約80~100N
普通自動車 約100~120N

締め付けトルクは車種によって異なるため、車種に合ったトルクレンチを選ぶ必要があります。たとえば、車種別の締め付けトルク値は以下の通りです。

車種 締め付けトルク
ハスラー(スズキ) 85N・m
ハイエース(トヨタ) 100N・m
アクア(トヨタ) 103N・m
N-BOX(ホンダ) 108N・m

上記のように、4台の車は規定のトルク値が異なります。プリセット型やデジタル式トルクレンチは、軽自動車と普通車の規定トルク値範囲を網羅しているためおすすめです。

一方で、トルク値の設定が手間とお考えの方は、トルク値設定不要の単能型トルクレンチをおすすめします。

使いやすさで選ぶ

タイヤ交換に必要なトルクレンチ選びのポイント3つ目は「使いやすさで選ぶ」です。機能性の高いトルクレンチでも、使いこなせなければ意味がありません。

たとえば、使いやすいトルクレンチは以下の通りです。

● トルク値の設定がしやすい
● トルクレンチの重量が軽い
● トルクレンチに力が入りやすい

また、トルクレンチをうまく扱えない理由は以下の通りです。

● トルクレンチが高機能すぎてトルク値の設定に時間がかかる
● トルクレンチが重すぎて締め付けるとき大変な思いをする
● トルクレンチの持ち手が握りにくく力が入りにくい

上記のように使いにくいトルクレンチを使用すれば、タイヤ交換や締め付けトルク管理に手間を感じてしまいます。タイヤ交換が必要な状況は、たとえば以下の通りです。

● 劣化したタイヤを新品タイヤに交換
● 夏用タイヤをスタッドレスタイヤに交換
● スタッドレスタイヤを夏用タイヤに交換
● タイヤのパンクなど不具合によるタイヤ交換

上記のように、劣化したタイヤを交換したり、タイヤの種類を変更したりと、タイヤ交換する回数はさまざまです。

タイヤ交換が必要な状況を想定し、あなたに合った使いやすいトルクレンチを選ぶことをおすすめします。

トルクレンチの一般的な使い方

トルクレンチの一般的な使い方

本章では、トルクレンチの中でも一般的な、プリセット型トルクレンチの使い方を解説します。

  1. ロックを解除する
  2. 設定したい締め付けトルク値に合わせる
  3. 解除したロックを戻してソケットを差し込む
  4. 規定のトルク値まで締める

ロックを解除する

ロックを解除する

引用:大橋産業株式会社

規定トルク値に設定する前に、ロックつまみを半時計回りに回してロックを解除します。

設定したい締め付けトルク値に合わせる

設定したい締め付けトルク値に合わせる

引用:大橋産業株式会社

トルク値は、主目盛と副目盛りの合計で設定します。たとえば、N-BOX(ホンダ)の場合は以下のように締め付けトルクを調整します。

N-BOX(ホンダ)締め付けトルク値:108N・m
主目盛 副目盛
100N・m 8N・m

解除したロックを戻してソケットを差し込む

解除したロックを戻してソケットを差し込む

引用:大橋産業株式会社

締め付けトルク値に設定が完了したら、ロック解除したつまみを時計回りに止まるまで回して再度ロックします。
つまみがとまったら、ボルトとナットのサイズに適合したソケットを差し込みます。
ソケットの差し込みが甘いとボルトが傷つく可能性があるため、しっかり奥まで差し込みましょう!

規定のトルク値まで絞める

規定のトルク値まで絞める

引用:大橋産業株式会社

上記のように、締める方向でトルクがかけられるようにレバーを切り替え、規定のトルク値までしっかり締めます。
締め直しはオーバートルクの原因になるため、注意して締めましょう!

トルクレンチを使うときのポイント

トルクレンチを使うときのポイント

トルクレンチは、規定のトルク値を間違えると危険な走行につながることを忘れてはいけません。規定のトルク値に締め付けできなければ、最悪タイヤがはずれて、大きな事故につながります。

本章では、安全に走行するためにも、トルクレンチを使うときのポイントを5つ紹介します。

  1. 丁寧に扱う
  2. 「カチン」とシグナル音が鳴るまで締める
  3. 力任せに何度も締めない
  4. 緩める目的で使用しない
  5. 最後の仕上げにトルクレンチを使う

丁寧に扱う

トルクレンチを使うときのポイント1つ目は「丁寧に扱う」です。
「丁寧に扱うのは当たり前」
「なるべく注意すれば大丈夫」

このようにトルクレンチを管理している方は、トルクレンチを使うときのポイントを参考にしてみてください。

先述の通り、トルクレンチは種類問わず精密機械であり繊細な工具です。トルクレンチに強い衝撃が加われば、故障して正確なトルクで締め付けられません。
強い衝撃が加わりやすい状況は、たとえば以下の場面です。

● 使用中に高い位置から落下
● むき出しの状態で持ち運び中に物と接触

上記のように、作業中や持ち運び時は無意識のうちに強い衝撃が加わるかもしれません。
正確な締め付けトルクをかけるためにも、トルクレンチは丁寧に扱いましょう!

「カチン」とシグナル音が鳴るまで締める

トルクレンチを使うときのポイント2つ目は「「カチン」とシグナル音が鳴るまで締める」です。

トルクレンチは種類によって異なりますが、一般的には規定のトルク値に達すると「カチン」とシグナル音で知らせてくれます。

音が鳴る前に締め付けをやめるとネジが緩みやすく車体やタイヤのガタつきにつながり、最悪の場合脱輪する危険性もあるため注意が必要です。

トルクレンチを使用するときは、必ずシグナル音が鳴るまで締め付けを行いましょう!

力任せに何度も締めない

トルクレンチを使うときのポイント3つ目は「力任せに何度も締めない」です。
「シグナル音はなったけど念のためもう1回締めよう」
「とにかく強く締めれば大丈夫だ」
上記のような締め付け方を、オーバートルクといいます。
規定のトルク値以上に締め付けると、タイヤのボルトが以下のような状態になるかもしれません。

● 強く締めすぎてボルトが変形する
● 車体側にあるボルトが捻じ切れる

上記のようになると最終的にはネジが緩み、タイヤが車体からはずれる可能性があるため大変危険です。トルクレンチは力任せに何度も締めずに、規定のトルク値に達したら作業を終了しましょう!

タイヤが規定のトルク値で絞まっているか不安な方は、店舗で確認してもらうことをおすすめします。

緩める目的で使用しない

トルクレンチを使うときのポイント4つ目は「緩める目的で使用しない」です。

理由は、トルクレンチを常用的に逆方向に力をかければ、トルク値が正確に測れなかったり精度が狂ったりと、トルクレンチの破損につながるからです。

トルクレンチメーカーでは、以下のように説明しています。

「今トルクレンチで締めた物をそのトルクレンチで緊急的に緩める為の機能」としてあります。今締めたばかりなら手に持っているトルクレンチの容量を越える事は無く、一般的に緩め(戻し)のトルクは締付けトルクより小さい ので、緊急的に緩め(戻し)も可能です。但し緩め(戻し)を常用する場合や、以前締めたねじで締付けトルクが不明な場合や固着(接着剤塗布や焼き付き等)の可能性がある場合には、緩め(戻し)専用工具をご利用ください。


引用:株式会社東日製作所

上記のようにラチェット式では逆方向にも利用できますが、メーカーは推奨していません。
トルクレンチを購入する際は、ホイールナットを緩めるための専用工具も一緒に購入することをおすすめします。

最後の仕上げにトルクレンチを使う

トルクレンチを使うときのポイント5つ目は「最後の仕上げにトルクレンチを使う」です。

タイヤ交換時は、最初からトルクレンチは使用しません。理由は、トルクレンチは最後に規定のトルク値にするために使用するからです。

たとえば、タイヤ交換時にトルクレンチを使うタイミングは以下の通りです。

タイヤ交換の手順 使う工具
1.車体を持ち上げる ジャッキ
2.ホイールをハブボルトに通す 手作業
3.手締めする 手作業
4.仮締めする クロスレンチやL字レンチ
5.車体を下ろす ジャッキ
6.本締めする トルクレンチ

上記の表でわかるように、トルクレンチを使用するタイミングは最後の仕上げのときのみです。
トルクレンチの締め直しでオーバートルクにならないよう、注意しながら締めましょう!

トルクレンチの保管方法

トルクレンチの保管方法

規定のトルクに締めた後に重要なのが、トルクレンチの管理です。トルクレンチは精密機械であるため、丁寧に保管する必要があります。
トルクレンチの適切な保管方法は以下の通りです。

● トルクレンチ使用後にトルク値は測定最低値の状態に戻す
● ハードケースを使用して衝撃から守る
● 高温多湿を避ける

トルクレンチをそのままの状態で保管した場合、以下の不具合が発生するかもしれません。

● トルク値が正確に測れない
● 埃やゴミが入り込み故障する
● 錆が発生する

上記のような悪い状態のトルクレンチでは、適切な締め付けトルクをかけることはできません。
適切な締め付けトルクで締め付けるためにも、トルクレンチは大切に保管しましょう!

タイヤ交換におすすめのトルクレンチ

タイヤ交換におすすめのトルクレンチ

本章では、タイヤ交換におすすめのトルクレンチを3つ紹介します。

  1. プレセット型トルクレンチ(京都機械工具)
  2. 単能型トルクレンチセット(京都機械工具)
  3. デジタルトルクレンチ(京都機械工具)

京都機械工具(KTC)12.7sq.プレセット型トルクレンチ

タイヤ交換におすすめのトルクレンチ1つ目は「京都機械工具(KTC)12.7sq.プレセット型トルクレンチ」です。

タイヤ交換におすすめのトルクレンチ1「京都機械工具(KTC)12.7sq.プレセット型トルクレンチ」

引用:Amazon

メーカー名 京都機械工具株式会社
トルクレンチ種類 プリセット型
トルク値設定範囲 40~200N・m
適用車種 軽自動車/普通自動車
本体重量 1.3kg
素材 ABS
一緒に使いたいおすすめ商品 京都機械工具(KTC) ホイルナットソケット B38Z-21H

プリセット型の本商品は、幅広いトルク値に対応しているおすすめの商品のひとつです。
車体別の規定トルク範囲は、たとえば以下の通りです。

車体別 トルク幅
軽自動車 80〜100N・m
普通自動車 100〜120N・m

プレセット型トルクレンチは、設定できる締め付けトルクの調整幅が広いため、異なる締め付けトルク値の車を所有する方におすすめの商品です。

本商品は本体のみ販売しているため、車のサイズに合ったソケットの購入をおすすめします。

京都機械工具(KTC) 12.7mmホイールナットトルクレンチセット

タイヤ交換におすすめのトルクレンチ2つ目は「京都機械工具(KTC) 12.7mmホイールナットトルクレンチセット」です。

wm03イメージ

引用:Amazon

メーカー名 京都機械工具株式会社
トルクレンチ種類 単能型
トルク値設定範囲 85N・m
108N・m
適用車種 85N・m:ハスラー/スペーシア/アルト
108N・m:フィット/N-BOX
本体重量 1.3kg
素材 金属
一緒に使いたいおすすめ商品 京都機械工具(KTC) 早回しクロスレンチ XH30

本商品は、締め付けトルク値が調整不要なおすすめのトルクレンチです。以下のような方におすすめのトルクレンチです。

● 締め付けトルクの調整が苦手
● 毎回締め付けトルクの調整は手間がかかる
● 同じ車に乗り続けるから締め付けトルクを調整しない

本商品は締め付けトルク値が決まっているため、調整の手間はかかりません。

単能型トルクレンチは、所有している車を長期間使用したり、同じトルク値の車に買い換えたりと、締め付けトルクの設定が不要な方には便利でおすすめの商品です。

なお、本商品はソケット付きですが、タイヤを緩めるためのレンチは付属していません。ご自身でタイヤ交換する場合は、一緒にクロスレンチやL字レンチの購入をおすすめします。

京都機械工具(KTC) 12.7SQ 充電式 デジタルトルクレンチ

タイヤ交換におすすめのトルクレンチ3つ目は「京都機械工具(KTC) 12.7SQ 充電式 デジタルトルクレンチ」です。

wm03イメージ

引用:Amazon

メーカー名 京都機械工具株式会社
トルクレンチ種類 デジタル型
トルク値設定範囲 40~200N・m
適用車種 軽自動車/普通自動車
本体重量 990g
素材 ABS
一緒に使いたいおすすめ商品 京都機械工具(KTC) ホイルナットソケット B38Z-21H

本商品は、重量1kg以下で操作性がよく、締め付けトルク値を目視しながら締め付けができるおすすめのデジタル型トルクレンチです。
以下のような方におすすめのトルクレンチです。

● 確実に締め付けトルク値になっているか確認したい
● 使うなら高機能のトルクレンチを使用したい
● 幅広い締め付けトルクに対応したトルクレンチを使用したい

プレセット型や単能型は「カチン」と音が鳴ることで規定トルク値になったことを確認できますが、本商品は数字を見て確認できるため、確実に指定のトルク値で締められます。

デジタル型トルクレンチは、目視で確認しながらトルクレンチを使用したい方におすすめの商品です。

なお、本商品はソケット付きですがタイヤを緩めるためのレンチは付属していません。
ご自身でタイヤ交換する場合は、トルクレンチと一緒にクロスレンチやL字レンチの購入もおすすめします。

トルクレンチでよくある質問

トルクレンチでよくある質問

本章では、トルクレンチでよくある質問を解説します。

● タイヤの増し締めの目安
● 締め付けトルクを調べる方法

タイヤの増し締めの目安は?

増し締めの目安は、タイヤ交換直後の場合は50〜100kmです。タイヤ交換直後は締め付け力が低下し、ネジが緩む可能性があります。

また、一度タイヤ交換を実施した後の増し締めの目安は以下の通りです。

● 2~3ヵ月後
● 5000km

タイヤ交換時にしっかり規定のトルクで締め付けても、走行中にタイヤのネジが緩む可能性はゼロではないため、トルクレンチを使った定期的な増し締めが必要です。安心して走行するためにも、増し締めは定期的に実施しましょう!

トルクレンチチェックについては、【定期的なトルクレンチチェック!その頻度はどのくらい??】の記事も参考にしてみてください。

締め付けトルクを調べる方法は?

規定の締め付けトルクの確認方法は、以下の3つです。

● 説明書
● メーカーに直接問い合わせ
● ディーラーに直接問い合わせ

説明書は基本的には車載しているため、すぐに確認できるためおすすめです。

締め付けトルクを調べることが不安な方は、メーカーや車を購入したディーラーに問い合わせて、確実な情報を聞き取る方法がよいかもしれません。

簡単に調べられるため、タイヤ交換を検討した段階で締め付けトルク値を確認しておきましょう!

タイヤワールド館ベストでは増し締め点検も実施しております!

タイヤワールド館ベストでは増し締め点検も実施しております!

あらためて、本記事では以下の内容を解説しました。

● 車のタイヤ交換に必要なトルクレンチとは?
● タイヤの交換時にトルクレンチが必須な理由
● 車のタイヤ交換に必要なトルクレンチの種類は主に2つ
● タイヤ交換に必要なトルクレンチ選びのポイント
● トルクレンチの一般的な使い方
● トルクレンチを使うときのポイント
● トルクレンチの保管方法
● タイヤ交換におすすめのトルクレンチ
● トルクレンチでよくある質問

とくに押さえるべきポイントは以下の3つです。

● トルクレンチは精密機械なので丁寧に扱う
● 締め付けトルクは強すぎても弱くても危険が伴う
● トルクレンチを使用したあとでも不安なら店舗に相談する

トルクレンチはタイヤ交換に必須な精密機械です。一方で使い方を間違えれば、最悪脱輪につながる危険があることも忘れてはいけません。

タイヤワールド館ベストでは、タイヤ交換だけでなくトルクレンチの増し締め点検も実施しております。お気軽にお問い合わせください!

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タイヤ交換の脱着とは?組み換えとの違いやDIYの方法を解説!

「タイヤ交換の脱着とは?」
「タイヤの脱着と組み換えの違いは?」

タイヤ交換は、古くなったタイヤの交換をイメージするかもしれません。しかし、タイヤ交換は、タイヤを脱着したり組み換えたりと、作業工程によって言い方が異なります。

本記事では、タイヤ交換の脱着の解説や組み換えとの違い、自身で脱着できるDIYの方法を解説します。ぜひ参考にしてください。

タイヤ交換とは?

タイヤ交換とは?

一言に「タイヤ交換」といっても、タイヤ交換における作業工程によって言い方が異なります。タイヤ交換の作業工程は、たとえば以下の通りです。

言い方の種類 作業内容例
タイヤを交換する 新品のタイヤに交換する
タイヤを脱着する タイヤをローテーションする
タイヤを組み換えする 黒いゴムの部分だけ交換する

上記のように、作業内容によってタイヤ交換の意味合いが異なります。次章ではタイヤの脱着と組み換えの違いについて詳しく解説します。

タイヤ交換については【タイヤ交換を安くする方法は?自分で交換する方法とタイヤの選び方】の記事も参考にしてください。

タイヤの脱着と組み換えの違いとは?

タイヤの脱着と組み換えの違いとは?

タイヤの脱着と組み換えの違いは、以下の通りです。

種類 作業内容
タイヤの脱着 ホイール付きのタイヤを取り外しや取り付け作業
タイヤの組み換え ホイールはそのまま残し、タイヤのみ交換する作業

上記の表でわかるように、ホイール付きタイヤをそのまま使用するか、ホイールを残してゴム部分のみ交換するかの違いです。本章では、タイヤの脱着と組み換えの違いについてそれぞれ解説します。

● タイヤの脱着とは?
● タイヤの組み換えとは?

タイヤの脱着とは

タイヤの脱着とは、ホイール付きのタイヤを取り付けたり取り外したりする作業です。タイヤを脱着する作業内容と頻度は、たとえば以下の通りです。

作業内容 作業頻度
タイヤを夏用やスタッドレスへ交換 1年に2回
タイヤをローテーションする 5,000~10,0000kmで実施

上記の作業内容は、ホイール付きのタイヤを取り外して新たなホイール付きのタイヤを取り付ける作業になるため、比較的時間がかかりません。

また、タイヤ交換に必要な工具があれば、自分でもタイヤ交換の作業は可能です。自分でタイヤ交換する場合は、以下の工具が必要になるため初期費用がかかります。

必要な工具 役割 費用目安
車止め 車が動かないようにする 約1,000円
油圧式ジャッキ 車両を持ち上げる 約7,000円
ジャッキスタンド 持ち上げた車両を支える 約5,000円
クロスレンチ ナットを締めたり緩めたりする 約3,000円
トルクレンチ メーカー規定のトルク値に締め付ける 約5,000円

上記商品は、機能面や対応車種、メーカーなどによって価格もさまざまです。自分でタイヤ交換する場合は、事前に価格も確認し、タイヤに見合った工具を準備しておきましょう。

一方で、自分でタイヤをローテーションするのは難しいかもしれません。

理由は、タイヤ4本の摩耗を均一に近づけるためのタイヤローテーションは、プロがタイヤのすり減り具合を確認し、適切な配置を検討するからです。

タイヤローテーションの方法を間違えれば、タイヤのバランスも崩れやすく、偏摩耗のリスクも高まります。

タイヤのローテーションを希望の方は、店舗に相談することをおすすめします。

タイヤの組み換えとは

タイヤの組み換えとは

タイヤの組み換えとは、ホイールを変更せずにタイヤのみを交換する作業です。タイヤ組み換え作業状況は、たとえば以下の通りです。

【タイヤが1本パンクした場合】

状況例 残り3本のタイヤの状態は問題ないため、1本だけタイヤ交換したい
作業内容 ホイールは変更せずに、パンクしたタイヤのゴム部分を組み換える

【タイヤを変更したい場合】

状況例 スタッドレスタイヤに交換したい
新品のタイヤに交換する
作業内容 ホイールは変更せずに、夏タイヤをスタッドレスタイヤに、古いタイヤを新しいタイヤへ組み換える

タイヤ組み換え作業は、タイヤの脱着と異なりホイールのコストがかかりません。気に入ったホイールを継続して使用したい方には、おすすめの方法です。

しかし、タイヤ組み換え作業には、タイヤ組み換え専用の機械であるタイヤチェンジャーを使用してタイヤを組み換えるため、自分でタイヤ組み換え作業はできません。

また、タイヤを引き伸ばして組み換えるため、タイヤやホイールに傷がつく可能性があります。
タイヤ組み換えを希望する方は、専門店に依頼することをおすすめします。

タイヤ交換の組み換えについては、【タイヤワールド館ベスト】タイヤ交換作業動画(組み換え・バランス調整作業)の動画も参考にしてください。

タイヤの脱着を自分でする方法

タイヤの脱着を自分でする方法

本章では、タイヤの脱着を自分でする方法を解説します。

  1. レンチを使ってホイールナットを軽く緩める
  2. ジャッキを使って車体を持ち上げる
  3. ホイールナットをすべて取ってタイヤをはずす
  4. 新しいタイヤを取り付ける
  5. ホイールナットを取り付けて手締めする
  6. 車体をゆっくり下ろす
  7. 最後の仕上げはトルクレンチで規定のトルク値まで締めて完了

タイヤ交換時の安全確保のため、以下の4点は事前に確認しましょう!

● 車のエンジンを切る
● サイドブレーキをかける
● パーキングの状態にする
● 車止めで車両を動かないようにする

1.レンチを使ってボルトを緩める

レンチを使ってボルトを緩める

引用:JAF channel

レンチを使って対角線上に軽く緩めます。

使用工具
レンチ(L字レンチやクロスレンチ)

2.ジャッキを使って車体を持ち上げる

ジャッキを使って車体を持ち上げる

引用:JAF channel

ジャッキを使用して車体をゆっくり持ち上げます。

使用工具
ジャッキ、ジャッキスタンド

3.ホイールナットをすべて取ってタイヤをはずす

ホイールナットをすべて取ってタイヤをはずす

引用:JAF channel

一度緩めたホイールナットをすべて取り、タイヤを完全に取り外します。

4.新しいタイヤを取り付ける

新しいタイヤを取り付ける

引用:JAF channel

新しいタイヤやスタッドレスタイヤなど、ホイール付きのタイヤを取り付けます。タイヤを取り付けるときは、タイヤを水平の状態で取り付けないと奥まで入らないので、しっかり車体の奥までタイヤを差し込みましょう!

5.ホイールナットを取り付けて手締めする

ホイールナットを取り付けて手締めする

引用:JAF channel

ホイールナットを取り付け、対角線上に仮締めします。

6.車体をゆっくり下ろす

車体をゆっくり下ろす

引用:JAF channel

ジャッキを使ってゆっくり下ろします。

7.最後の仕上げはトルクレンチで規定のトルク値まで締めて完了

最後の仕上げはトルクレンチで規定のトルク値まで締めて完了

最後の仕上げは、トルクレンチで規定のトルク値まで締めて完了です。
トルクレンチを使用するときも、対角線上に締め付けをしましょう!

使用工具
トルクレンチ

タイヤの脱着をDIYで実施した後の注意点

タイヤの脱着をDIYで実施した後の注意点

タイヤの脱着をDIYで実施したあとは、定期的なトルク管理が必要です。タイヤの締め付けトルクが不足した状態のまま走行すれば、ナットがボルトから外れて脱輪の危険性があります。
たとえば、タイヤのトルク管理を実施する頻度は以下の通りです。

● タイヤの脱着直後は500~1,000kmで増し締め点検
● 定期的に5,000km~10,0000kmで増し締め点検

一般的には、上記のタイミングでトルク管理を実施します。タイヤの脱着をDIYで実施したあとは、定期的にタイヤのトルク管理を実施し、安全に走行できるタイヤの状態を保ちましょう!

タイヤのトルク管理が不安な方や苦手意識のある方は、定期的に最寄りの店舗での増し締め点検の実施をおすすめします。

タイヤ交換以外の脱着はおすすめできない

ホイール付きタイヤの交換以外の脱着は、DIYではおすすめできません。理由は、タイヤのローテーションに伴う脱着やタイヤの組み換えは、専門の機械や組み換え技術など、専門性が高い作業だからです。

たとえば、タイヤのローテーションは既存のタイヤ4本の摩耗を均一に近づけるために、以下のように入れ替えます。

タイヤのローテーション

引用:ブリヂストン

上記の場所にタイヤを入れ替えるためには、専門家が前後左右のタイヤのすり減りを確認し、適切な位置にタイヤの脱着を実施します。

タイヤの入れ替える位置によっては、タイヤの真芯をとるためにホイールバランサーという専門の機械を使用した、タイヤのバランス調整が必要です。

また、タイヤ組み換えは、タイヤチェンジャーやホイールバランサーなどの専門の機械を使用した作業が必要になります。

タイヤのバランス調整をせずに走行すれば、走行中に車体のがたつきやハンドルのブレが発生し、不安定になる可能性があるため危険です。

ホイール付きタイヤの交換以外の脱着は、タイヤの知識や技術、専用の機械が必要になるため、店舗に依頼することをおすすめします。

【作業別】工賃と費用の相場

【作業別】工賃と費用の相場

本章では、タイヤ交換の作業別に工賃と費用を解説します。

タイヤ交換の工賃と費用

タイヤ交換は、新しいタイヤに交換したり、スタッドレスタイヤに変更したりとホイール付きのタイヤを交換する作業です。

タイヤ交換に伴う工賃の費用は店舗によって異なりますが、タイヤワールド館ベストでは以下の料金でタイヤ交換を実施しています。

当店でご購入の場合

タイヤワールド館ベストでご購入の場合
インチ 通常価格 アプリ会員
10~15インチ ¥8,800円 ¥6,600円
16~18インチ ¥11,000円 ¥8,800円
19~20インチ ¥13,200円 ¥11,000円
21インチ ¥15,400円 ¥13,200円
22インチ ¥17,600円 ¥15,400円

※ランフラットは別途1本/1,100円

タイヤを持ち込んだ場合のタイヤ交換工賃は、以下の通りです。

お持込商品の場合
インチ 通常価格 アプリ会員
10~15インチ ¥11,000円 ¥8,800円
16~18インチ ¥13,200円 ¥11,000円
19~20インチ ¥15,400円 ¥13,200円
21インチ ¥17,600円 ¥15,400円
22インチ ¥19,800円 ¥17,600円

※ランフラットは別途1本/2,200円

上記の交換工賃に、タイヤの価格が加わります。
タイヤとホイールを一緒に購入した場合のタイヤ交換費用は、たとえば以下の通りです。
【店舗購入の場合】

タイヤ(15インチ) ホイール 工賃 合計金額
EC202L(ダンロップ)
>V-EMOTION RC10 Vエモーション RC10
・タイヤ入替
・バランス調整
・タイヤ取付
セット価格:53,300円 8,800円 62,100円

【タイヤ持ち込みの場合】

タイヤ(15インチ) ホイール 工賃 合計金額
EC202L(ダンロップ)
>V-EMOTION RC10 Vエモーション RC10
・タイヤ入替
・バランス調整
・タイヤ取付
セット価格:53,300円 11,000円 64,300円

タイヤワールド館ベストのアプリ会員は、タイヤ交換費用を抑えることが可能です。また、アプリ会員限定クーポンも配信しておりますので、ぜひ参考にしてください。

タイヤの脱着の工賃と費用

タイヤ脱着の作業は、ホイール付きのタイヤを取り外したり取り付けたりする作業を指します。タイヤ1本の脱着の工賃は店舗によって異なりますが、一般的にはタイヤ1本あたり数百円〜約1,000円で実施しています。

ガソリンスタンドでタイヤを脱着する場合の工賃は、たとえば以下の通りです。

タイヤの本数 軽・普通車 1BOX・SUV車
1本 600円 1,000円
4本 2,400円 4,000円

参照元:宇佐美ガソリンスタンド

上記の料金は、タイヤを脱着するだけの工賃です。タイヤの劣化具合やタイヤの脱着により、ホイールバランスの崩れがある場合はタイヤの脱着と一緒に、以下の作業を実施する可能性があります。

【作業内容例】

作業内容 作業目的 工賃
タイヤローテーション タイヤ4本の摩耗を均一に近づける 2,200円~/1台
バランス調整 タイヤがまっすぐ転がるように調整する 1,100円~/1本

参照元:オートバックス

タイヤ脱着後も安全に走行するためには、上記のような作業も重要です。

タイヤの脱着を検討中の方は、店舗に相談してから最適な方法でタイヤ交換することをおすすめします。

タイヤの組み換えの工賃と費用

タイヤ組み換えは、ホイールは変更せずタイヤのゴムの部分のみ交換する作業です。タイヤの脱着作業と異なり手間がかかるため、一般的にはタイヤの脱着と比較し、タイヤの組み換え料金は高くなります。

タイヤの脱着とタイヤの組み換え工賃を比較すると、たとえば以下の通りです。

作業別 タイヤ1本 タイヤ4本
タイヤの脱着工賃目安 600円~ 2,400円~
タイヤの組み換え工賃目安 1,100円~ 4,400円~

参照元:宇佐美ガソリンスタンド

上記の表でわかるように、タイヤの組み換え工賃は高めですが、ホイールの費用は発生しません。タイヤ組み換えを依頼した場合、たとえば以下の料金になります。
【15インチタイヤの場合】

タイヤ ホイール 作業内容 合計金額
EC202L(ダンロップ)
変更なし タイヤ組み換え
25,200円/4本 0円 4,400円/4本 29,600円

参照元:宇佐美ガソリンスタンド

ホイールを変更せずにタイヤのみ組み換えをすれば、タイヤ交換のコスト削減が可能です。しかし、先述の通りタイヤの組み換えは、タイヤやホイールに傷がつくかもしれません。

また、タイヤ組み換え費用の他に、タイヤのバランス調整やタイヤローテーション、タイヤ処分代などの費用もかかる可能性があります。

タイヤの組み換え希望の方は、店舗へ相談して見積もりをとってからタイヤ組み換えすることをおすすめします。

タイヤの処分については【タイヤの処分はどうやってやる?回収してくれるお店と費用相場を紹介】の記事も参考にしてください。

タイヤ脱着や組み換えのタイミングを見逃さないためのポイント

タイヤ脱着や組み換えのタイミングを見逃さないためのポイント

「スリップサインが出たから交換した」
「店員さんに交換を提案されたからお願いした」

タイヤの脱着やタイヤの組み換えするタイミングは、走行状況やタイヤの状態によって変わります。
本章では、タイヤ脱着や組み換えのタイミングを見逃さないためのポイントを紹介します。

● タイヤに偏摩耗はないか
● タイヤにひび割れはないか
● 走行中のハンドル操作にブレはないか
● タイヤの寿命を超えて使用していないか5

偏摩耗はないか

タイヤにすり減りが確認できた場合、タイヤの摩耗状態に合った対応や対策が必要です。タイヤのすり減り具合の状態は、たとえば以下の通りです。

タイヤの摩耗状態 対応&対策方法
偏摩耗があった場合 新品タイヤへ交換か組み換え
偏摩耗はないがタイヤにすり減りがある場合 タイヤをローテーションする

タイヤの偏摩耗を無視すれば、部分的なすり減りが悪化してバーストの危険性があるため、ホイール付きタイヤへの交換か、タイヤのゴム部分の組み換え作業が必要です。
偏摩耗には以下のようなパターンがあります。

タイヤの偏摩耗図

引用:JATMA

上記のような偏摩耗がある場合は、無視をせずにタイヤ交換をしましょう!

また、タイヤにすり減りはあるが偏摩耗ではない場合は、タイヤをローテーションして偏摩耗を未然に防ぐことが可能です。タイヤのローテーション内容は、たとえば以下の通りです。

タイヤのローテーション内容

引用:グッドイヤー

上記のように、タイヤローテーションをすれば偏摩耗を未然に防げます。タイヤの状態を日頃から確認し、タイヤの状態に応じた対応や対策を実施しましょう!

タイヤのローテーションについてはタイヤローテーションは長持ちの秘訣!スペアタイヤや4WDについても解説
の記事も参考にしてください。

タイヤにひび割れはないか

タイヤのひび割れを確認した場合は、以下の対応が必要になる場合があります。

● ホイール付き新品タイヤへの交換
● タイヤのゴム部分の組み換え

タイヤのひび割れは修復できないため、そのまま無視して走行を続けると、タイヤのひび割れが悪化しパンクやバーストの危険があります。
ただし、タイヤのひび割れ度合いによっては継続使用できるため、一般社団法人日本自動車タイヤ協会(JATMA)の基準を参考に、タイヤのひび割れ具合を確認しましょう。

タイヤのクラックイメージ

引用:JATMA

上記のレベル1〜4のひび割れは、カーカスに達していなければ同じタイヤの継続使用は可能です。レベル5のようなタイヤに大きなひび割れが発生した場合、タイヤ交換は必須です。
安全に走行するためにも、最寄りの店舗でタイヤ交換を依頼しましょう!

タイヤのひび割れについては【【危険】タイヤのひび割れは補修すべき?原因や対処法を解説】の記事も参考にしてください。

走行中のハンドル操作にブレはないか

走行中のハンドル操作にブレを感じたら、以下の問題が発生している場合があります。

● タイヤの空気圧が低下している
● タイヤが偏摩耗している
● ホイールバランスが悪くなっている
● アライメントが崩れている

上記問題の中で、タイヤの偏摩耗やホイールバランスが悪いときは、タイヤを一度取り外した対応が必要になります。

タイヤの偏摩耗やホイールバランスの問題に対する対応や対策方法は、たとえば以下の通りです。

問題 対応&対策方法
タイヤが偏摩耗している 新品タイヤへ交換か組み換え
ホイールバランスが悪くなった ホイールをバランス調整する

タイヤの偏摩耗についての対応方法は、先述の通りタイヤ交換が必要になります。ホイールバランスが悪い場合は、タイヤのバランス調整が必要です。

タイヤを取り外し、バランスウエイトという部品を使用し、タイヤの重心を中心にするためにバランス調整をする作業です。

走行中のハンドルのブレについては、さまざまな原因や対策が必要になる可能性があるため、自分で対応するのは難しいかもしれません。走行中にハンドルのブレを感じたら、最寄りの店舗への相談がおすすめです。

タイヤ交換時のホイールバランスについては【タイヤ交換時のホイールバランスは重要!崩れるとおこる危険と対策を解説】の記事も参考にしてください。

タイヤの寿命を超えて使用していないか

タイヤの寿命を超えて使用している場合は、ホイール付き新品タイヤか新品タイヤへの組み換えがおすすめです。

タイヤは経年劣化すると、タイヤにひび割れや傷が付きやすく、ゴムの柔軟性も低下してタイヤの状態が悪化します。車の夏用タイヤとスタッドレスタイヤの寿命は、以下の通りです。

タイヤ種類 寿命の目安
夏用タイヤ 5年
スタッドレス 3年

上記のタイヤの寿命は、走行距離やタイヤの状態によって異なります。ただし、タイヤは未使用状態でも劣化が進んでいるため、使用してからタイヤの寿命をカウントするのではなく、タイヤの製造日年月日からカウントしてください。

たとえば、製造年月日から交換時期までの目安は、以下の通りです。

【寿命の目安5年の場合(夏用タイヤ)】

製造年月日 交換目安時期
2018年4月 2023年4月

上記のように、製造年月日を確認すればタイヤ交換の目安が把握できるため、的確な時期に対応が可能です。
タイヤの製造年月日は、タイヤのサイドウォールに印字されているため目視で確認できます。
ただし、タイヤの寿命はあくまで目安なので、店舗での定期点検は忘れずに行いましょう!
タイヤの製造年月日の見方については【タイヤの製造年月日の見方は?使用の許容範囲や寿命を解説】の記事も参考にしてください。

タイヤの脱着もタイヤワールド館ベストにお任せください!

タイヤの脱着もタイヤワールド館ベストにお任せください!

あらためて、本記事では以下の内容を解説しました。

● タイヤ交換とは?
● タイヤの脱着と組み換えの違いとは?
● タイヤの脱着を自分でする方法
● タイヤの脱着をDIYで実施した後の注意点
● 【作業別】タイヤ交換・脱着・組み換え費用相場
● タイヤ脱着やタイヤ組み換えのタイミングを見逃さないためのポイント

タイヤ交換の作業内容は、タイヤの状態によって異なるため、定期的なタイヤ点検は必要です。

タイヤワールド館ベストでは、バランス調整やタイヤのローテーション、タイヤの脱着作業も実施しております。お気軽にご連絡ください!

なお、タイヤワールド館ベストのオンラインショップでタイヤを購入すると、取付けからタイヤ処分まで対応してくれるお店をワンストップで手配できるので非常に便利です。

タイヤをスムーズに交換したい方は、おすすめのサービスなのでぜひ参考にしてください!

カテゴリー
サマータイヤ スタッドレス-ダンロップ スタッドレス-ブリヂストン スタッドレス-ヨコハマタイヤ スタッドレスタイヤ タイヤ交換 ダンロップ プリウス ブリヂストン 多賀城店

快適性と安全性を両立!新型プリウスに相応しいサマータイヤ

 

60プリウス

新型のプリウスが発売されました。従来のタイヤサイズではなく、新型プリウス専用サイズと言っても過言ではないサイズ展開となっています。今回はその新型プリウスのタイヤサイズのご紹介をしていきます。

60系プリウスのグレード別タイヤサイズ

60プリウス純正タイヤサイズ表
上記2種類のタイヤサイズが純正タイヤサイズとなっています。Uグレードの17インチはライズと同じタイヤサイズとなっています。
19インチは現在こちらの60プリウスだけのサイズとなっております。

60系プリウスのタイヤを選ぶ時のポイント

まずはタイヤサイズを確認しましょう! 

タイヤサイズを確認する方法は2種類です。
1つはタイヤの脇をみてタイヤの刻印の確認!
タイヤサイズ表記場所このように、タイヤサイズがタイヤの名前と共に刻印されていますので確認してみてください。
もう一つは運転席のドアを開けるとこのように表記があります。
タイヤと空気圧表示ドア表記シール
このシール表記が純正のタイヤサイズ及び指定の空気圧となりますので合わせて確認をしましょう。
表記の空気圧以下になってしまうと変摩耗の危険性もでてきますので月に1回でいいので空気圧チェックされてはいかがでしょうか。

プリウスに専用タイヤはある? 

結論から申しますと、ないです。
SUVや商用バンという設定の車ではない為、基本的には乗用車用のタイヤで問題ないです。
しかし、プリウスはハイブリットカーでエンジン音がしないのが特徴でもあるので、スタンダードランクのタイヤよりも静粛性のあるタイヤや、低燃費設計のタイヤがおすすめです。

 

50系までのプリウスとはサイズが異なるので注意です

50系から60系に乗り換えても流用は不可です

前回のホイールの記事でも紹介しましたが、50系の純正で17インチの設定はありますが、タイヤサイズが違うことと併せて荷重指数も異なる為、流用はできません
その為、必ず前型のプリウスから60系に乗り換えをされた場合はタイヤ・ホイール共に新しいものをご準備いただくようになってしまうので注意が必要です。

 

こんなタイヤが60系プリウスにおすすめです

夏タイヤ

★ブリヂストン NH200

エコピアNH200

タイヤが転がるときに発生するエネルギーロスを低減し、ウェット性能やライフ性能と両立した高い低燃費性能を実現したタイヤです。
また接地圧を均等にすることで、高い耐偏摩耗性を実現。雨の日でも安心感が長続き、雨の日の安全性能が進化しています。

★ダンロップ VE304

ビューロVE304

乗り心地はとにかく静かで、ウェット性能も高く、サイド剛性が高いのでふらつきを抑え、安定感の高い上質な走りを安心して楽しむことが出来ます。
また特殊吸音スポンジが内側にあるタイヤなのでノイズが車内に伝わりにくい設計となっている為、静粛性の高いタイヤとなっています。

どちらのタイヤも17インチ及び19インチの設定がありますので、純正タイヤよりもより静かな乗り心地をお求めの方にお勧めです。

冬タイヤ

★ダンロップ ウィンターMAXX03

ダンロップWM03

氷の上で停まることに必要なのはその水膜を素早く除去する力。除去した上で素早く密着することです。
密着するための鍵になるのは凹凸構造。凹凸構造を滑りの原因となる水膜の除去から、氷面への密着へと至る為にナノレベルのテクノロジーに応用させたのがウィンターマックス03です。

★ブリヂストン ブリザックVRX3

VRX3

氷上性能NO1といっても過言ではないVRX3。坂道や凍りやすい路面にVRX3の氷上性能はピカイチです。
VRX2に比べ氷上ブレーキ性能は20%アップ、対摩耗性も17%向上しており、より氷に効き、より減りにくくなっています。

★ヨコハマタイヤ アイスガード7 IG70

アイスガード7

氷に効くを追求する接地面積とブロック剛性を大幅に増加し、IN/OUTそれぞれ違うブロックを配置することで、氷上の発進/制動時にしっかりと接地を実現しています。

 

いずれの3種のスタッドレスタイヤも195/50R19のタイヤサイズラインナップが発表されているモデルになりますので、純正ホイールを流用して履き替えをご検討されるのも良いかと思います。

まとめ

60プリウスモデリスタ

せっかく買った新しい車だからこそ、快適に乗りたい!そんな要望を叶えるのがタイヤだと思います。
新車装着のタイヤではなくあえて静粛性のあるタイヤやスポーツ系のグリップの強いタイヤを選択される方もいらっしゃると思います。
新型のプリウスはタイヤサイズが17インチでも19インチでも特殊なサイズになっている為、購入の際には注意が必要です。
またインフレの影響から納車される前にスタッドレスタイヤの購入を考えられるユーザー様も少なくないと思いますのでこちらの記事を参考にしていただければ幸いです。

カテゴリー
カスタムその他 サマータイヤ タイヤ交換 ハスラー 泉八乙女 足回り

ハスラーリフトアップ&15インチインチアップタイヤホイールセット施工事例

今回は実際にご来店くださったハスラーオーナー様のドレスアップカスタム事例をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください!

お客様の仕上がりイメージと要望

ハスラーをタイヤのインチ数を変えずにリフトアップさせたい

ハスラーの純正サイズは165/60R15、15×4.5J 5/100 +45です。インチアップではなく15インチのままでドレスアップをしたいとご希望。

クロカン仕様、ナイトロパワーシリーズを履いてみたい

林道や砂地のような凸凹が多い道にあるクルマをイメージ。クロカン仕様のハスラーへ変身させたい。

「ナイトロパワーの新商品は合うサイズあるかな…」

車種に対してきちんと合うサイズがあるかどうか確認をさせていただきます!ご安心ください。

軽自動車で人気車種のひとつ、スズキのハスラーはいろいろな仕様へ変身させることができます。お好みに合わせてカスタムしてみましょう♪

装着したナイトロパワーH12ショットガンの大きな魅力

アメリカン!ミリタリーテイストでオフロード系カスタム!

12個のホールを使用してデザインされたワイルドなH12。一見素朴なイメージですが…オフロード系はもちろん、センターに配置されている文字やリムにある専用のピアスボルトが高級感を現します。インストールされたクルマは一気にインパクトあるアメリカンなスタイルへ。

「コストパフォーマンスが高い商品」とはこのことをいう!

繊細な作り込みがされ、ホールの縦壁にはリブが設けられ奥行きのある立体を構成。また、センターに配置された文字は製造技術の限界まで精密な造形でリアルを追求。外周には専用のピアスボルトを打ち込みインパクトのあるアメリカンなディッシュデザインを作り上げています。かなり凝った作りをされており技術にも申し分がありません。コストパフォーマンスが高いホイールとなっておりオフ系カスタムを考えている方にはかなりおすすめのシリーズです。

装着したTOYOタイヤオープンカントリーR/Tの魅力

オフ系の仕上がりにはかかせないホワイトレター

ホワイトレターとはタイヤの側面の文字が白いこと。足元を引き立てるドレスアップの一つの方法で、トーヨータイヤのオープンカントリーRTはオフ系カスタムカーオーナーに絶大な人気を誇っています。

野性味溢れるゴツゴツ感

オープンカントリーRTは新カテゴリータイヤです。”ラギットテレーン”という名のオフロード性能とオンロード性能のいいとこどり!凸凹したゴツゴツタイヤ、「乗り心地悪いよね…」よく聞かれますが、同じ部類の他メーカーと比べると乗り心地には定評のあるのがオープンカントリーの強みです。見た目だけでなく乗り心地にもこだわりたい場合はトーヨータイヤのオープンカントリーRTが断然おすすめです!

タナベのサスでリフトアップ!ラテラルロッドで走行安心

タナベというメーカーの特徴

タナベはホイールやマフラーなども取り扱っており、すべてにおいて好評な商品ばかりです。その中でもサスペンションはユーザーのニーズに合わせてスポーティー・リフトアップ・ローダウン様々な商品展開が行われています。

リフトアップサスの取付前後の写真

今回使用したのは、DEVIDE UP210!ナチュラルなリフトアップ具合が人気の理由!冷間成形ならではの乗り心地で、タイヤから伝わるゴツゴツ感もマイルドに緩和。さらにロールセンターの最適化により、コーナーリングをスムーズになる効果も得られます。

ラテラルロッドの取付でより快適なドレスアップ

今回取付したのはシュピーゲルのラテラルロッド。
適合をきちんと確認してからオーダー。

ラテラルロッドとは、車軸の横方向への動きを規制・支持。車輪の位置を決める棒状の部品です。車高を変えると車が真っ直ぐ走行しなくなったり、タイヤが片方のフェンダーに当たってしまうなどの症状が出てきます。フロントタイヤに対し、リア全体が左右にずれているのが原因です。こうならないためにもラテラルロッドの取付(交換)が必要になります!

まとめ

同じ車でも人によって好みはそれぞれで、十人十色です。「こんな風になるんだ!」「このカスタムいいな~」そのきっかけから自分だけのクルマを完成させてみませんか?

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weds インチアップ カスタムその他 タイヤ交換 ディッシュ 国産高級車 泉八乙女

超豪華!グランエースにおすすめしたいカスタムホイール特集!

「グランエースのホイール…なかなか種類がなくて何かいいホイールないかな」そう思っているグランエースユーザー様!安心してください!タイヤホイール専門店だからこそ見つけられたグランエースにおすすめしたいホイールをご紹介します。

TOYOTAグランエースの純正ホイールサイズ

6穴130はグランエースのホイールにしか設定されていません。ホイールの種類が少ないのはこれが理由かもしれませんね…
ハイエースやランドクルーザーなどに設定されている6穴139のホイール設定は多々ありますのでネットショッピングなどで購入を考えている方は見間違えないよう要注意です!

グランエースにおすすめしたいアルミホイール

WALD VORSALINO V12-C|ヴァルド ボルサリノ V12-C

斬新なスポークデザインが特徴のヴァルド ボルサリノ。ギアをイメージしたデザインでありながら、7本のアールの効いたスポークが有機的なデザインにも見えるのも特徴です。ラグジュアリー感を出したい方へおすすめです。

実際にベスト多賀城店で装着させて頂いたお客様のお写真です。
純正ホイールでもかなりのインパクトがありましたが、ボルサリノを装着しさらに存在感がでました!
ヴァルド ボルサリノ V12-C

ENKEI WPS GranV|エンケイ ダブルピーエス グランヴェ

限定品!グランエース専用のホイールです。鍛造削り出し製法により贅沢に時間をかけられた工芸品のようなデザインと高性能をあわせもつエンケイのホイール『WPS GranV』。贅沢なデザインと安心を兼ね備えた特別なホイールをお求めの方へおすすめです。

WEDS ADVENTURE KEELER TACTICS|ウェッズ アドベンチャー キーラー タクティクス

ウェッズアドベンチャーシリーズ。価格面やデザイン性でスタッドレスタイヤ用として重宝されている傾向があります。最近の流行ブラックカラーのホイールは断トツ人気ですが、シルバーカラーも設定があるのでお好みに応じてカラーを選択できます。ベーシックなホイールデザインをお求めの方へおすすめです。

KYOHO SMACK CREST|共豊 スマック クレスト

新車装着ホイールに採用されることが多くなっているデザインのブラックポリッシュ系加工(天面切削加工)が施されたホイールです。塩害対策はもちろん、ホイールデザインにも拘った1枚です。Wフェイスデザインを採用してるので立体感になり、装着しても飽きないデザインとなっています。

ホイールを購入したらナットも一緒に購入しましょう

グランエースのナットサイズ

21HEX M14×1.5
6穴ホイールなので24個必要になります。純正ホイール用ナットは社外ホイールへの装着は不可です。
社外のホイールでカスタムした場合は別途社外ホイール用ナットも購入しましょう。

ナットにもカラー付きやロックナットなど種類があります

メッキ・ブラック 定番ナット

ロックナット 別売りもセットもあります

キックス レデューラ 2ピースシェルタイプナット

まとめ

グランエース写真

大きくて豪華なトヨタのミニバン、グランエースはなんと4列シートの8人乗り!(Gグレード)法人での使用が多いようですが最近では個人使用での人気が増えてきているようです。今後ホイールメーカーも商品展開をしてくれることでしょう!また、ホイールのほか、タイヤも大きなボディーを支えるのに必要な加重指数を満たしている種類が少ないのでできるかぎり交換時期に余裕を持たせたほうがいいかもしれません。直接のご相談もお待ちしております。

カテゴリー
タイヤ交換 ホイールの知識 ライターチーム

タイヤとホイール交換の値段は?持ち込みの費用は?自分で交換するやり方や工賃を安くする方法も解説


「ホイール交換の値段は?持ち込みの場合は?」
「タイヤホイール交換を自分で交換したい」
「ホイール交換を依頼するならどこで?」

こんな疑問を抱えてお悩みではありませんか?

ホイール交換にどれくらい費用がかかるか分からず、依頼先に悩むケースや持ち込みで依頼すべきなのかなど迷われているかもしれません。
また、自分で交換作業が可能なのか知りたい人も多いでしょう。

今回はタイヤとホイール交換の料金相場を細かく解説しつつ、自分で交換作業するやり方や注意点にも触れていきます。
記事を最後まで読んでいただければ、手間なくお得にホイール交換ができる方法もお分かりいただけますよ。

タイヤ・ホイール交換には2種類ある

タイヤホイール交換には2種類ある

タイヤとホイール交換には2種類の工程があります。
車に詳しくない人であれば、具体的な工程も分からず、何がどう違うのかも分からないのではないでしょうか。

専門業者に依頼する場合、工程によって値段も変わるため、まずはタイヤとホイール交換の仕組みを理解しておきましょう。

ちなみに、後ほど解説する「組換え」に関しては基本的には業者に依頼する形しかありません。この部分も解説していきます。

手軽に出来る「脱着」(履き替え)

「脱着」は車からタイヤを取り外し、ホイールとタイヤがセットになった状態のものを、付け替える作業のこと

脱着(履き替え)とは、タイヤとホイールをセットの状態で車から外し、新しいタイヤ・ホイールセットに変える工程を指します。

分かりやすいイメージとしては、多くの人がサマータイヤ(ホイールセット)からスタッドレスタイヤ(ホイールセット)に変える時に実施される作業が脱着となります。

基本的には「外す」「取り付ける」だけの作業になるため、工賃も安価に済む工程です。

当然ながら、ホイールを2種類所持することになるので、2つ目を購入するときの初期費用は必要になります。

ホイールはピンキリですが、大きなサイズであれば10万円以上など高額品です。

新しくホイールを購入する予算が無く、古くなったタイヤのみを変えたい場合は「脱着」ではなく、「組替え」の作業になります。

【ポイント】
「脱着」は車からタイヤを取り外し、ホイールとタイヤがセットになった状態のものを、付け替える作業のこと

タイヤをホイールから外す「組替え」

「組替え」はタイヤとホイールをバラバラにして、入れ替えること

組替えはタイヤのみを交換する形で、ホイールは車に取り付けている物をそのまま使用します。

例えば、「今のホイールがお気に入りでタイヤだけ劣化したいので変えたい」「ホイールの保管場所が無いのでタイヤだけ変えたい」といった時に組替えを選ぶことになります。

人によっては、費用をかけたくないからタイヤとホイール交換は自分でやると考えると思います。

しかし、組替えに限ってはタイヤをホイールから外す工程には専用器具や知識が必要になるため、一般家庭では「出来ない」と考えたほうがよいでしょう。

専門業者に依頼する場合、脱着よりも工程が多いので工賃は脱着よりは高くなります。

また、組替え作業のなかでもサイズによって工賃が変わり、組替えの難易度が上がる低扁平タイヤによっても工賃は変動します。

想定よりも費用がかからないように、作業前に料金の確認をしておきましょう。

【ポイント】
「組替え」はタイヤとホイールをバラバラにして、入れ替えること。主にタイヤ単品を購入したときに発生する作業で、専用の器具がないとできないので自分でやるのは難しい。

それぞれ交換にかかる工賃などは後ほど解説していきます。

ホイール交換にはバランスとエアバブルの確認もしよう

タイヤとホイール交換は頻繁にする作業ではないため、交換に合わせて確認しておくべき箇所があります。
足回りは車の見た目を大きく変える部分でもありますが、車の「安全性」においても重要になるため、忘れずに確認しておきましょう。

確認すべき項目は2つです。

項目 内容
ホイールバランスの調整 ・バランスが取れていないと次第に上下左右にブレが生じてしまう
・走行中のブレ、タイヤの偏摩耗、ジミー現象の防止
エアバルブ交換 ・ホイールについている空気穴(バルブ)の交換
・2年〜3年で劣化する部品

ホイールバランス調整

ホイールバランスの調整は、タイヤホイールが適正なバランスになるよう調整する作業です。このようなバランスウェイトをホイールに貼り、調整します。

バランスウェイト

走行中のトラブルを防ぐためにも必須で、特に、高速走行中に振動が発生するシミー現象は事故に繋がる危険性もあります。

専門業者に依頼した場合、交換の工賃内で実施してくれるケースもあります。当店でもホイール入れ替え作業の場合は、バランス調整も含まれています。

ホイールバランスについては【タイヤ交換時のホイールバランスは重要!崩れるとおこる危険と対策を解説】も参考にしてみてください。

エアバルブ交換

エアバルブも念のため、ホイール交換の都度確認してもらい、必要があれば交換してもらいましょう。部品の値段も数百円と安価で済みます。

エアバルブ

エアバルブには大きく分けて2種類、全体がゴムで覆われたタイプの【ゴムバルブ】と全体が金属状でホイールの外側と内側をゴムパッキンを介し内側からナットで締め付けるタイプの【金属バルブ】があります。

詳しくはエアバルブは必ず交換しよう!工賃や交換の仕方を解説の記事も参考にしてみてください。

タイヤ・ホイール交換にかかる料金は?

タイヤホイール交換にかかる料金は?

ホイール交換にかかる料金は、工程・サイズ・タイヤホイールの種類・持ち込み・改造の有無など、条件によって変わります。

一番多いパターンである依頼先でタイヤ等を購入した場合の料金相場を表にまとめています。車体の大きさによっても変わりますが、今回は軽・普通車を想定した形です。

依頼業者 脱着4本 組替え4本
ディーラー 6,000円前後 8,000円前後
タイヤ専門店 4,000円前後 6,000円前後
カー用品店 4,000円前後 6,000円前後
ガソリンスタンド 3,000円前後 4,500円前後

車体や履いているホイールのサイズがさまざまになるため、上記はあくまで一例となります。

ディーラー以外は、キャンペーンや優遇制度を実施しているケースがあり、「思ったより安い」となる可能性もあるでしょう。

ディーラーは最も料金が高くなりがちですが、所持している車を知り尽くした整備士に頼めるので、安心できるというメリットがあります。

持ち込みによる交換工賃は?

オンラインショップが普及したことで、安くタイヤやホイールを手に入れて交換したい人も増加しています。その場合、ホイールを持ち込んで作業だけを依頼することも可能です。

ただし、持ち込み料として工賃が通常よりも1.5倍〜2倍必要になるケースもあります。
業者も自社で購入してくれたほうが利益も出るため、持ち込みは別枠の料金設定にしており、タイヤ専門店でも5,000円〜10,000円かかるイメージです。

依頼先以外で購入する場合は、工賃も差し引きしたうえでお得になるか確認してください。

最近は「持ち込み歓迎!」としている業者も増え、持ち込みでも工賃は変動しない可能性もあるので、よくチェックしておきましょう。

ホイールサイズによっても料金は変わる?

ホイールサイズが変わると料金も大きく変わります。

例えば、カー用品専門店で持ち込みで組替えを依頼した場合、下記のように変動する形です。

ホイールサイズ 普通車 大型車
(4WDなど)
16インチ 1,500円 3,000円
17インチ 2,500円 4,000円
18インチ 3,000円 4,500円
19インチ 4,000円 5,600円

ホイールのサイズが大きくなればなるほど、当然料金も高くなります。

また、脱着や組替えをするときにインチアップする場合も通常料金と変わる可能性があるので、事前に確認しておきましょう。

タイヤホイール交換以外に必要な費用は?

先程も触れましたが、交換時に別途必要となる可能性のある費用は以下の通りです。

内容 金額
タイヤ廃棄 1本300円〜500円前後
ホイールバランス調整 1本1000円前後〜
エアバルブ交換 4本1500円前後〜

バランス調整やバルブ交換などは追加費用が発生しますが、ホイール交換時以外で行おうとすると「脱着」「入れ替え」の工賃が都度発生してしまいますので、一度に確認して一緒に行うことをおすすめします。

タイヤローテーションにかかる費用は?

タイヤローテーションにかかる費用は?

5000km前後走行した後は、タイヤのローテーションが推奨されています。これは現在履いているタイヤホイールの位置を交換する作業を指します。

タイヤホイールの交換ではなく、タイヤが扁摩耗しないようにローテーションだけしたい人もいるはずです。

この場合、1回2,000円〜5,000円前後の工賃(タイヤ脱着の工賃)がかかってしまうので、タイヤ・ホイール交換の際に一緒にタイヤローテーションお願いすることをおすすめします。

専門店に任せる場合は、たいていの場合、そのタイヤをどこに装着していたかの目印シールを貼ってくれるので、次回はそれを見てローテーションしてくれます。

タイヤを長持ちさせたい人は、定期的にローテーションを実施しておくのがおすすめです。

ホイール交換にかかる時間も知りたい

タイヤホイール交換にかかる時間も知りたい

料金と合わせて、ホイール交換にかかる作業時間も確認しておきましょう。
ホイール交換の作業自体にかかる時間はサイズにもよりますが30分〜程ですが、これに待ち時間や受付・お会計の時間を合わせると、少なくとも1時間以上は作業にかかることになります。

特に組替えは工程も増えるので、通常よりも時間がかかります。

脱着の作業時間目安
10~15インチ 約30分
16~18インチ 約40分
19~20インチ 約50分
組み換えの作業時間目安
10~15インチ 約30分
16~18インチ 約40分
19~20インチ 約50分

最近はWebで交換作業を予約できる店も増えているので、上手に活用すると便利です。

作業時間に関しては【タイヤ交換にかかる時間は?作業内容別にご紹介!】の記事も参考にしてみてください。

自分でタイヤホイール交換をするやり方

自分でタイヤホイール交換をするやり方

これまでの解説を見て、「工賃が高いから自分で交換しよう」と考えているかもしれません。

実際、整備士でなくてもタイヤホイールの「脱着」だけであれば作業は可能です。
必要な用具・手順さえ守れば、想像よりも簡単にできてしまうでしょう。

ただ、間違ったやり方で進めて、足回りにダメージを与えて取り返しのつかないことになるケースも。

詳しく説明していきます。

ホイール交換に必要な工具

まずは必要となる用具の確認です。
一般家庭にはない工具もありますが、必須道具になります。

・レンチ(できれば十字レンチ)
・ジャッキ
・輪止め
・トルクレンチ

トルクレンチはホイールナットを適正な力で締める専用工具ですが、無くても作業自体はできます。
ただ経験上、トルクレンチなしで作業すると足回りの安全性が損なわれたり、部品が損傷したりなどデメリットが大きいので用意は必須です。

どうしても用意できない場合は、交換後に専門業者やガソリンスタンドで増し締めを依頼する方法もあります。

ホイール交換の手順

タイヤホイールの脱着に必要な工程は、さほど多くありません。
紹介する8ステップで、取り外しから取り付けまで完了できます。

初心者は以下の手順を必ず守るようにしてください。

  1. サイドブレーキを必ずかけて、交換するタイヤの対角線に輪止めをする
  2. 交換するタイヤのホイールナットを軽く緩める(軽くでOK)
  3. ラジャッキを交換するタイヤ近くのジャッキポイントに合わせて、車体を持ち上げる(タイヤが地面から1cm以上は離れるように)
  4. 緩めたホイールナットを全て外して、タイヤを取り外す
  5. 取り付けるタイヤホイールをボルト位置に合わせて取り付ける(平行になるように)
  6. ホイールナットを取り付け、上から対角線に沿って順番に締めていく(必ず上から締めて対角線で締める/2〜3週しながら締めればOK)
  7. 完全に締める前に、ジャッキを下ろしていく
  8. タイヤが地面についたら、ジャッキを外してトルクレンチで本締めをする

ジャッキポイントが分からない場合は、車に付属している説明書に場所が記載されています。

ホイールナットを締めるときは、締める順番を必ず守るようにしてください。

4穴ホイールの場合は「4」の数字を、一筆書きするイメージで締めていきます。

4穴ホイールの閉める順番

5穴ホイールの場合のナットを締める順番は、「星」の形を一筆書きするイメージで締めていきます。

5穴ホイールの閉める順番

6穴ホイールの場合のナットを締める際には、ジグザグ線を書くように、締めていけば迷うことなく締められます。

6穴ホイールの閉める順番

最近はyoutubeでも沢山の交換方法が掲載されていますので、イメージを膨らませておくのもおすすめです。

自分でのタイヤ・ホイール交換は【タイヤ交換を自分でする手順は?トラブルを防ぐための注意点も解説】の記事も参考にしてみてください。

絶対やってはいけないホイール交換のやり方・注意点とは?

タイヤホイール交換の難易度は低いとはいえ、慣れていないと危険性と思わぬ故障につながる可能性があります。特に以下の3つには十分注意してください。

・ジャッキポイントは必ず適正な位置にして、途中で外れないようにする
・ホイールナットを曲がった方向に入れない
・ホイールナットを無理矢理閉めようとしない

ジャッキが外れて車体が急に落ちてしまうと、足が挟まれたりなど大きな事故の危険性があります。

また、ホイールナットを間違った締め方で進めてしまうと、ボルトのネジ山が潰れる・折れるケースがあり、取り返しつかない事態になるケースもあります。

筆者も初めて自分で作業した時に、ボルトを折ってしまい、修理が必要になり余計な出費をしてしまった経験があります。

足回りは車の重要部分かつ、修理も高額になるため、自信がない人は最初からプロに頼んでしまうのがおすすめです。

手間をかけずにホイール交換を安くする方法がある?

手間をかけずにホイール交換を安くする方法がある?

タイヤホイール交換を手間なく安く済ます方法は、交換を依頼する場所で商品自体も購入してしまうことです。

自社でタイヤやホイールを購入してもらったほうが利益が出るため、その分通常よりも工賃を安くする・特別保証をつけるなど、消費者側にもメリットが付いてきます。

また、どんなタイヤやホイールにするか相談して、そのまま購入〜取り付けまで一括して出来るので手間が無く、無駄な時間も発生しません。

さらに、購入者限定で履き替えたタイヤをそのままお店で保管してくれる業者であれば、自宅のスペースが空くなど、コスト以外のメリットもあります。

参考記事:【タイヤ保管サービスとは?おすすめ点や料金をご紹介】

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ここまで、本記事ではタイヤホイール交換にかかる費用や自分でやる場合のやり方を解説しました。

確かに交換の難易度は低いため、自分で作業するのは可能です。
ただし、プロに任せてしまうことで時間の節約や安全性を守ることにもつながるので、専門業者に任せてしまうのが得策といえるでしょう。

タイヤワールド館ベストなら、オンライン上でタイヤホイールの購入が可能で、そのまま全国3,200店の提携取付店へ直送し、交換作業予約まで完了できます。

自分で取付店も選べて日時も選択できるから安心して依頼可能です。もちろん、提携している取付店は信頼のおける優良店のみとなります。

なにより、購入した際はタイヤ組替え・バランス調整・脱着に必要な工賃が全て込みになる「コミコミプラン」といったお得なプランが用意されています。

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