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クレンツェ ホイールの知識 泉八乙女

ホイールの1ピース・2ピース・3ピースってなにが違うの?!ズバリ解決!

最終更新日 2024年1月15日

ホイールでよく聞かれる「ピース」
「1ピース」「2ピース」「3ピース」と3種類に分けることができ、それぞれにきちんとした理由・特徴を持っています。

今回はそれぞれの特徴や違いについて、画像を用いてご説明していきます。

ホイールの「ピース」はパーツ数の違い

ホイールの「ピース」は、ホイールが何個のパーツでできているかの「構造」として考えられます。
構造の違いとして「1ピース」「2ピース」「3ピース」と3種類に分けられており、それぞれにきちんとした理由・特徴を持っています。

ホイールの名称

ホイールの名称

まず、ホイールの名称について確認していきましょう。

すべてホイールにとって大事ですが、今回説明する「ピース」の違いとして、大きくかかわってくるのは「リム」と「ディスク」です。

リム

リム

ホイールの外側部分のことで、タイヤをはめ込む箇所のことです。リムの構造によって自分が目指すドレスアップのデザインが変わってきます。
また、どのピース構造を選ぶかによって、リムが深くなったり、浅くなったりします。

ディスク

ディスク

主に見た目を決める、ホイールの表面部分のことを指します。

深リムとインセット

足回りのカスタムで語られることが多い深リムとインセットについて、簡単にご説明します。

深リムとは

深リムホイール

車好きなら一度は聞いたことがある「深リム」。深リムとはその名の通り、ディスク面が内側に入り込み、外側のリム幅を取ることができるデザインのホイールのことです。2ピース、3ピース構造のホイールで作ることができます。

深リム装着車

インセットとは

インセットとは

リムの中心線とホイールの取り付け面の距離のことをインセットといいます。取り付け面がホイール外側にあればプラスインセット、内側にあればマイナスです。インセットが異なると、同じリム幅でもホイールとフェンダーとの距離が変わってくるため、見映えが大きく変わってきます。

1ピースホイールの特徴

1ピースの構造

ディスク・リムなど全ての部品が一体成形されている構造が1ピースです。

スポーツホイールに多い構造で、鋳造後に加工して仕上げるため、精度が高く軽量に作る事ができます。

1ピースホイールの例

1ピースのメリット

・精度と剛性が高く軽量なものが多い
・価格が安い

1ピースのデメリット

・デザインの自由度が少ない
・リム幅を出すことができない

2ピースホイールの特徴

2ピースの構造

リムとディスクを繋いで一体化させる構造を2ピースといいます。

インセットの設定やディスク部分のデザインの自由度が高く、昨今のアルミホイールの主流です。ボルトがダミーのものなど、様々なバリエーションがあります。

2ピースホイールの例

2ピースのメリット

・ミリ単位のインセットの設定が可能
→ホイールの幅を変えずにフェンダーのツラまでホイールを詰めることができる
・リムの調整が可能なので、「深リム」を作ることができる

2ピースのデメリット

・1ピースに比べて価格が高い
・剛性を確保するのが難しい

3ピースホイールの特徴

3ピースの構造

アウターリム、インナーリム、ディスク、3つの部品をつないで一体化させる構造が3ピースです。

デザインの自由度が高く、ファッション性を追求したホイールに多く採用されています。

3ピースホイールの例

3ピースホイールは最高級品で、日本国内で製造できるのは数社しかありません。

3ピースのメリット

・ミリ単位のインセットの設定が可能
→ホイールの幅を変えずにフェンダーのツラまでホイールを詰めることができる

・リムの調整が可能
→ディスクをアウターリムとインナーリムで挟み込むサンド構造や、アウターリムの内側にディスクを組み付けるアンダーヘッド構造が可能なホイールであれば2ピースよりも更に深い「リム」のデザインを作ることができる

3ピースのデメリット

・2ピースに比べて価格が高い
・剛性を確保するのが難しい

各ピース違いによる仕上がりイメージ

3ピースホイールの例

ピースの違いがわかったところで、実際の装着イメージを見ていきましょう。今回は「クレンツェ ヴェラーエ」をピース違いで見ていきましょう。

1ピース|クレンツェ ヴェラーエ×プリウス

1ピースホイールカスタム例

価格で選べば一番お手軽なのが1ピースです。

スタンダードなデザインが多いのでカスタム初心者やシンプルなドレスアップを目指している方におすすめです。

2ピース|クレンツェ ヴェラーエ×アクア

2ピースホイールカスタム例

2ピースはデザインとコストのバランスが取れ、車をカスタムするには一番人気です。

3ピースほどの自由度はないですが、1ピースよりデザインも豊富で、ホイールの存在感が出るので足回りがおしゃれになります。

3ピース|クレンツェ ヴェラーエ×LS

3ピースホイールカスタム例

にかくホイールの存在とオーラに高級感を出したいという方には、3ピースがオススメです。

デザイン、カラー、ピアスボルトなどのフルオーダーが可能なので、愛車にピッタリな優越感のあるホイールとなります。(その分、価格も高くなってしましまいますが…)

2ピース・3ピースはディスクの形状も確認を

2ピース・3ピースのホイールにはディスクの形状というものがあり、ディスクの形状によって、ホイールの見え方やデザインが大きく変わります。
ディスクの形状は主に以下の3つがあります。

スタンダード対応 ビックキャリパー対応 ディープリム対応
スタンダード対応ホイール例 ビックキャリパー対応ホイール例 ディープリム対応ホイール例

スタンダード対応タイプ

スタンダード対応タイプカスタム例

一般的なクルマの足回りに対応するスタンダードタイプです。幅広い車種に対応しており、ドレスアップのビギナー、軽いドレスアップを望むユーザーに適したディスクです。おすすめは【WORK シュヴァート SG2】です。

ピックキャリパー対応タイプ

ビックキャリパー対応タイプカスタム例

キャリパーとの干渉を防ぐために、ディスク裏のスペースが深く確保されているタイプです。大型ブレーキシステムを装備したい、スポーツ派のユーザーに適したディスクです。おすすめは【WORK VS XV】です。

ディープリム対応タイプ

ディープリム対応タイプカスタム例

同一インセット値の他ディスクに比べると、アウター側のリムがより深くとれる形状となっています(深リム)。深い奥行き感のあるホイールデザインを望むユーザーに適したディスクです。おすすめは【WORK エクイップ03】です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ホイールを購入する際は、見た目のデザインだけではなく、「構造」にも目を向けると、ホイール選びが一層楽しくなるのではないでしょうか。

また、車種によっては、合う合わないがありますので、「欲しい!」と思ったホイールを見つけたら購入する前に是非ご相談ください!

実際にピース違いで装着しても、パっと見て違いが区別付かない様にも見えますが、目の付け所によって印象が違います。

装着する車、価格、デザインを考慮して自分の納得のいくホイールを見つけてくださいね。

作成者: 佐々木 健人

趣味:ドライブ旅行
モットー:一期一会
特技:スノーボード
物腰柔らかな接客で安心して買い物が出来ると定評あり。