最終更新日 2024年8月2日
車の性能や安全性を左右する重要な要素の一つがタイヤです。
車の乗り心地や安全性を向上させるために、タイヤの進化は常に進んでおりその中でも特に注目されるのがラジアルタイヤ。
ラジアルタイヤは他のタイヤと何が違うのか、どんなメリットがあるのか気になりませんか?今回は、ラジアルタイヤの基本的な特徴や利点について詳しく解説していきます。
- ラジアルタイヤとは?ノーマルタイヤと違うの?
- ┗ラジアルタイヤとは
- ラジアルタイヤとバイアスタイヤの違い
- ┗ラジアルタイヤの構造と性能
- ┗バイアスタイヤの構造と性能
- ラジアルタイヤは安全性が向上
- ┗ウェットグリップ性能、ハイドロプレーニング防止など安全面でのメリット
- 燃費効率を改善
- ┗ローリング抵抗が小さいことによる燃費向上効果
- まとめ
ラジアルタイヤとは?ノーマルタイヤと違うの?
車のタイヤには様々な種類がありますが、その中でも最も一般的なのがラジアルタイヤです。しかし、多くの人にとってラジアルタイヤとは一体何なのか、またノーマルタイヤといわれている通常のタイヤとの違いは何なのか・・と疑問に思うこともあるでしょう。
タイヤにはラジアルタイヤとバイアスタイヤがあり、タイヤの内部構造が異なります。ラジアルタイヤは安定性・操縦性・高速性能が優れたタイヤで、街乗りに適した構造になっており普段使用しているのもラジアルタイヤ(乗用車用のタイヤ)になります。
ではその構造とは、どのようになっているのでしょうか。
ラジアルタイヤとは
タイヤ内部の繊維層(カーカス)が放射状(ラジアル)に配置されたタイヤのことをいいます。この構造により、路面との接地面が広く、優れたグリップ力と安定した走行性能を実現。
また、耐久性が高く、乗り心地が快適であるため乗用車やスポーツカーで広く使用されています。
バイアスタイヤといわれるタイヤがありますがそのバイアスタイヤと比較すると、ラジアルタイヤは経済性や安全性において優れていますが、初期費用が高いというデメリットもあります。
では次にそのバイアスタイヤとラジアルタイヤの違いを何か解説していきます。
ラジアルタイヤとバイアスタイヤの違い
ラジアルタイヤとバイアスタイヤの違いは中の構造です。
特徴 | ラジアルタイヤ | バイアスタイヤ |
---|---|---|
構造 | 放射状に配置 | 斜めに交差 |
グリップ力 | 高い | 中程度 |
乗り心地 | 良い | 硬い |
耐久性 | 高い | 中程度 |
コスト | 高め | 低め |
ラジアルタイヤの構造と性能
ラジアルタイヤは、1950年代にミシュランが開発したタイヤの一種です。上記ラジアルタイヤとはでもお伝えしましたが、タイヤ内部の繊維層(カーカス)が放射状(ラジアル)に配置されたタイヤのことをいいます。
ラジアルタイヤは車の重量を均等に分散する構造をしているので、路面との接触を最適化し、乗り心地が向上、振動も抑えられます。均等な接地圧が安定したハンドリングを実現し衝撃吸収性能が高く、路面の凹凸をスムーズに吸収してくれ快適な乗り心地を体感できます。
安全性 | 高いグリップ力により急ブレーキやカーブでも安定した走行が可能 |
経済性 | 耐久性が高く交換頻度が少ないため、長期的にコスパが良い |
快適性 | 衝撃吸収性が高く、長時間のドライブも疲れにくい |
初期費用が高い | 購入時のコストがバイアスタイヤよりも高い |
適合車種が限定 | 一部の車種や特殊用途には適していない場合がある |
バイアスタイヤの構造と性能
タイヤ内部の繊維層(カーカス)が斜め(バイアス)に交差して配置されているタイヤです。
荷重分散が比較的均一で、重い荷物を運ぶ車両に装着されることが多く、荒れた道路やオフロードでの使用に適しています。
分かりやすいものだと、農業機械や一部のトラックによく使用されています。
乗り心地やグリップ力、耐久性などの点でラジアルタイヤに劣るため、使用用途を見極めて選ぶことが重要です。
安全性 | 構造上、側面が厚くなるため外部からの衝撃や切り傷に強くなります。悪路や未舗装道路でも安定して使用できます。 |
経済性 | 製造コストが低いため購入価格が安価です。 |
定期用車種多様 | トラクターや建設機械、二輪車など特定の用途で高い評価を得ています。 |
快適性 | 硬さによる乗り心地の悪さ、柔軟性が低く路面の凸凹をダイレクトに感じやすいです。 |
コスパ | 摩耗が早い。ラジアルタイヤに比べて寿命が短く頻繁な交換が必要。転がり抵抗が高く燃費が悪化する傾向がある。 |
ラジアルタイヤは安全性が向上
ウェットグリップ性能、ハイドロプレーニング防止など安全面でのメリット
ウェットグリップ性能を向上させるための特殊なゴム化合物が使用されています。
これにより、濡れた路面でも高い摩擦力を発揮し、ブレーキ性能やコーナリング性能が向上します。また、ラジアル構造によりタイヤの接地面積が均一に広がり、ウェットコンディションで安定したグリップを実感できます。
ラジアルタイヤはの構造、縦方向の溝が深く、横方向の溝も効果的に配置されていることにより、雨天時の水を効果的に排出し、タイヤと路面の接触を最大限に保つことができます。これにより、ハイドロプレーニング(アクアプレーニング)のリスクが低減します。
燃費効率を改善
ローリング抵抗が小さいことによる燃費向上効果
上記でお伝えしたラジアルタイヤの構造は、タイヤの変形を最小限に抑える為、ローリング抵抗を低減させます。ローリング抵抗が小さいことで、車両を動かすために必要なエネルギーが減少し、エンジンの負荷が軽減され、燃料消費量が少なくなります。
また、ローリング抵抗が低いとタイヤの摩耗も比較的少なくなります。
タイヤの寿命が延び、交換頻度が減少するため、さらなるコスト削減が期待できます。
結果として、燃料費やタイヤの消耗頻度削減による経済的メリットをもたらします。
まとめ
今回はラジアルタイヤの特徴をバイアスタイヤと比較しながら解説させていただきました。ラジアルタイヤは、自動車用タイヤの一種のことを指し、構造や性能が特徴的なタイヤだいう事はご理解頂けましたでしょうか?
ラジアルタイヤは、優れた性能と安全性から、現代の乗用車に多く装着されています。さらに信頼できるブランドのタイヤを選ぶことで、より快適なカーライフを楽しむことができるので、用途に合った最適なタイヤ選びの参考になれば幸いです。
趣味:犬・猫
モットー:自分らしく。
車・タイヤについて「こんなことも知りたい!」などあればリクエストお待ちしております。