普段何気なくタイヤについているアルミホイール。「タイヤと違ってホイールに寿命はあるの?」「アルミだしずっと使えるよね!」
‥ちょっと待ってください!アルミホイールにも残念ながら寿命があります。
今回はアルミホイールの寿命について詳しく解説していきます。寿命を延ばすコツについても触れているのでぜひ最後までご覧ください。
- アルミホイールの耐用年数は?
- ホイールの寿命を左右する4つの要因
- ┗ホイールの素材
- ┗ホイールの製造方法
- ┗使用状況
- ┗<メンテナンス状況/a>
- アルミホイール交換のタイミングは?寿命を見極めるポイント
- ┗アルミホイールに衝撃が加わり変形した時
- ┗深い傷が付いてしまった時
- ┗腐食で塗装がはがれてきている時
- よくあるトラブル|タイヤの空気漏れ(エア漏れ)について
- ┗タイヤのバルブコアの劣化
- ┗タイヤとホイールの密着性の低下
- アルミホイールの寿命を伸ばす4つのコツ
- ┗ホイールの定期点検
- ┗適切な駐車・保管環境
- ┗ホイール洗浄
- ┗ホイールコーティング
- まとめ
アルミホイールの耐用年数は?

アルミホイールの寿命は、使用状況やメンテナンスの方法によって大きく異なりますが、アルミを金属の塊として考えると約50年とも言われています。特に深刻な損傷や腐食がなければ、10年以上使用することも珍しくありません。
しかし、道路の状態、塩害、ブレーキダストの蓄積、衝撃による損傷など、多くの外的要因がアルミホイールの劣化を早めてしまうことがあります。
ホイールの寿命を左右する4つの要因

定期的なケアを行えば、アルミホイールでも十分長く使い続けられます。より頑丈さを求めるなら、スチールや鍛造アルミの採用を検討すると良いでしょう。
- ホイールの素材
- ホイールの製造方法
- 使用状況
- メンテナンス状況
1.ホイールの素材
素材によってもホイールの寿命は異なります。
アルミホイールは軽量で腐食に強く、燃費やハンドリング性能の向上が期待されますが、塗装の劣化やガリ傷、クリア層の剥がれなどで美観が損なわれることがあります。また、3~5年ほど経つと腐食が目立ち始めることがあるとされます。
スチールホイールは構造が堅牢で、多少の衝撃では曲がりにくい設計です。そのため悪路や冬季の使用に向いており、10年〜15年以上使い続けられる場合もあります。
| 素材 | 寿命目安 | 特徴・注意点 |
|---|---|---|
| スチールホイール | 10~30年以上 | 最も頑丈で重いが錆びやすい |
| 鋳造アルミホイール | 約5~10年(最短3年) | 軽量だが、腐食に注意が必要 |
| 鍛造アルミホイール | 10年以上 | 強靭だが高価格 |
| マグネシウムホイール | 約10年以上 | 軽量で高価だが、腐食対策が必須 |
| カーボン/チタンホイール | 10年以上 | 高性能でコストが高いが、衝撃に弱いという弱点がある |
2.ホイールの製造方法
ホイールの製造方法には、一般的な「鋳造」と高強度・高品質を実現する「鍛造」があり、その中間に位置し性能とコストの両立を狙った「フローフォーミング」の3種類があります。
| 製造方法 | 強度・密度 | 軽さ | コスト | 寿命への影響 |
|---|---|---|---|---|
| 鋳造 | △(やや弱め) | 重め | ◎(安価) | 強度不足により、ヒビや曲がりが出やすく、寿命は一般的に短めです。 |
| フローフォーミング | ○(鍛造に近い) | 軽量 | ○(中価格帯) | 衝撃耐性が高く、寿命は鋳造より長く、鍛造に迫るでしょう。 |
| 鍛造 | ◎(最高クラス) | 非常に軽量 | ×(高額) | 高強度で劣化しにくく、寿命は非常に長いです。 |
鋳造(Cast)
鋳造ホイールは最も一般的な製造方法で、ホイール素材(主にアルミニウム合金)を溶かして鋳型(モールド)に流し込み、冷却・成形を行います。重力による「グラビティ鋳造」や、圧力を加える「低圧鋳造」「高圧ダイキャスト」があります。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| コストが低く、複雑なデザインも容易に再現可能です。主にOEM車向けに採用され、全体の約90%を占める | 密度が比較的低く、強度や耐衝撃性はやや劣る場合がある |
鍛造(Forging)
鍛造ホイールはアルミニウムの塊(ビレット)を高圧力で加圧・加熱成型す方法で製造します。ホイールの密度と結晶が高まり、強度・軽さのバランスに優れます。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 軽量ながら強靭で、応力集中に強く、高性能車やスポーツカーに最適 | 製造コストが高く複雑、価格も高額 |
フローフォーミング(Flow Forming/Rim Rolling)
フローフォーミングは、鋳造ホイールのリム部分(外周)を回転させながら加熱・圧力加工し、鍛造に近い性能を得る方法です。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 鍛造に近い強度と軽量化を実現しつつ、コストは鋳造に近い | 応力耐性や引張強度が向上し、性能とコスパのバランスに優れている |
3.使用状況
悪路や縁石との接触はホイール表面に傷や歪みを招き、寿命を縮める大きな要因です。
とくに積雪地域で撒かれる融雪剤(塩化カルシウムなど)、海岸地帯での塩害は腐食の進行を速め、ホイールの劣化を促進します。
縁石への接触、段差越え、飛び石などによる物理的ダメージは、ヒビや変形を引き起こし、さらに空気漏れや振動の原因となるため注意が必要です。こうした衝撃により、ホイールの交換時期が早まるケースもあります。
4.メンテナンス状況
ホイールを長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。ブレーキダストや塩分などの有害物質が付着したまま放置すると腐食が進むため、日々のケアが重要です。以下では、効果的なメンテナンス方法を詳しく解説します。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 定期的な洗浄 | ブレーキダストや汚れ、塩分は腐食リスクとなるため、週単位〜月単位での洗浄がおすすめです。 |
| 表面の保護 | ワックスやセラミックコーティングにより、汚れや腐食の防止が期待できます。 |
| 適正な空気圧 | 空気圧が不適切だと衝撃吸収力が落ち、ホイールに過度のストレスがかかるため、寿命に影響します。 |
| 損傷の確認 | ヒビや曲がりが発生した場合、すぐに修理あるいは交換を検討しましょう。 |
アルミホイール交換のタイミングは?寿命を見極めるポイント

以下の場合はホイールの交換を検討するタイミングだと言えるでしょう。
- アルミホイールに衝撃が加わり変形した時
- 深い傷が付いてしまった時
- 腐食で塗装がはがれてきている時
順に見ていきましょう。
1.アルミホイールに衝撃が加わり変形した時

アルミホイールは衝撃により変形することがあり、このような場合は交換のタイミングと言えるでしょう。衝突や大きな穴にハマるなどの衝撃が加わると、アルミホイールは曲がったり、ひびが入ったりすることがあります。
衝撃を受けた後は、まずはホイールに目に見える損傷がないか確認しましょう。
その他にも、以下のような症状がある場合は、専門店に診てもらうことをおすすめします。
●バランスが取りにくい時
●走行中の振動やノイズが増えた時
また、リムの内側のひび割れや損傷は、目視で確認しにくいため、タイヤ交換やローテーションの際に定期的に点検しておくと安心です。
エア漏れが頻繁に起こる時
タイヤからのエア漏れは、ホイールの微細な亀裂や歪みが原因で起こることがあります。頻繁に空気圧を補充する必要がある場合は、ホイールに問題があるサインかもしれません。
バランスが取りにくい時
タイヤのバランスをとる際に、異常に重りが多く必要になったり、バランスが取りにくい場合は、ホイールの形状が正確でない可能性があります。バランスの取りづらさは、運転中の振動やハンドリングの悪化につながります。
走行中の振動やノイズが増えた時
ホイールの歪みやバランスの問題は、走行中の振動や異音の原因となり得ます。特に高速での運転時に顕著になる場合が多いので、普段と違う振動やノイズを感じたらチェックが必要です。
2.深い傷が付いてしまった時
縁石に乗り上げてしまった時や、ホイールをガリガリと擦ってしまった時は要注意です。
車のタイヤは自転車のタイヤとは違いチューブがなく、タイヤとホイールがくっついた状態になっています。このガリガリっと擦ってしまい、想定よりキズが深かった場合に、少しずつタイヤからエアが漏れていきパンクしてしまった、という事例を数多く見てきました。
これくらいなら大丈夫かな?と思っても、不安な場合は近くのタイヤショップやガソリンスタンドで点検しましょう。
3.腐食で塗装がはがれてくている時

アルミホイールは塩分や湿気、化学物質などの外的要因によって腐食し、塗装がはがれることがあります。ホイールの腐食が疑われる時は、ホイールの損傷具合を確認し、以下の対応をとりましょう。
| 状態 | 対処方法 |
|---|---|
| 塗装剥がれ | 表面を研磨して再塗装 |
| 腐食が浅い | |
| 腐食が深い | 新しいものと交換する(寿命) |
まずは塗装の剥がれと腐食の確認を
まずはホイールの損傷具合を確認します。塗装が剥がれただけであれば、見た目の問題はあっても安全性に直接影響することは少ないです。
しかし、腐食が進行している場合は、ホイールの強度が低下している可能性があります。特に、ホイールのリム部分やスポークの腐食は、注意が必要です。
このような腐食は見た目だけでなく、ホイールの強度や安全性にも影響を及ぼす可能性があり、自動車整備工場やタイヤショップで専門家で点検してもらうことをおすすめします。
腐食の程度によっては、ホイールの修復や再塗装、場合によっては交換が必要になることがあります。
冬の融雪剤は腐食の原因になる
ホイールの腐食を防ぐためには、定期的な清掃とメンテナンスが重要です。特に冬場の塩害対策として、塩分を含んだ汚れは早めに洗い流し、ホイールにコーティングを施すことで腐食を防ぐことができます。
ホイールの修理はできないの?
「ホイールは修理出来ないの?」と思われるかもしれませんが、腐食が進行している場合、安全性を考えると修理はおすすめできません。当店でも点検等行っているのでぜひお問い合わせください。
よくあるトラブル|タイヤの空気漏れ(エア漏れ)について

ホイール不調の原因としては以下の2つが多く見られます。
- タイヤのバルブコアの劣化
- タイヤとホイールの密着性の低下
1.タイヤのバルブコアの劣化

タイヤの空気を入れる箇所(バルブ)には、通称ムシとも呼ばれる「バルブコア」が入っています。
このバルブコア内のバネが錆びるなどの原因で伸びきらない場合や、バルブコアの周りに巻きつけてあるゴムが劣化して隙間ができるなどの影響で、エアが漏れることがあります。
2.タイヤとホイールの密着性の低下

バルブ周りに問題がないのにエア漏れが起こっている場合は、タイヤとホイールがしっかり密着されていない可能性があります。
縁石などにホイールをぶつけて変形してしまい、隙間ができてしまうことなどが原因として考えられます。
エアが漏れているまま走行するとバーストの危険性も
エア漏れの状態のまま走行していると「バースト」の原因となる可能性もあります。タイヤのバーストとは、車の走行中にタイヤが破裂してしまう現象のことです。
通常の走行では、タイヤの空気が抜けてパンクすることはあっても、タイヤのバーストは滅多に起こりません。
エア(空気)が漏れていると感じたら、お近くのカーショップ・カーディーラー・ロードサービス
を呼ぶなどして対応してくださいね。
アルミホイールの寿命を伸ばすコツ

ここではアルミホイールの寿命を伸ばすコツを4つ紹介したいと思います。
- ホイールの定期点検
- 適切な駐車・保管環境
- ホイール洗浄
- ホイールコーティング
1.タイヤの点検の際にはホイールの確認も忘れずに
ホイール不調の主な原因であるタイヤの空気漏れを防ぐため、定期的な点検は非常に重要です。
ホイールの歪みや損傷は、運転中の振動の原因となり得ます。とくに、穴や段差のある道を走行した後は、ホイールのチェックをおすすめします。
また、タイヤの空気圧は、車の乗り心地や燃費、さらには運転の安全性に直接影響を与えます。不適切な空気圧は、タイヤの早期摩耗や破損、さらには事故につながる可能性もあるので、タイヤ点検の際にはホイールも一緒に確認するようにしましょう。
2.駐車や保管は、湿気が少なく直射日光の当たらない場所で
駐車環境や保管場所にも注意を払いましょう。できるだけ湿気が少なく、直射日光の当たらない場所を選ぶことが望ましいです。湿気が多い場所での長期間の駐車は、ホイールはもちろん、車の錆びの原因にもなります。
また、長期間同じ位置に駐車する場合は、タイヤが平らにならないように位置を少し変えることが推奨されています。
適切な駐車・保管環境を整えることで、ホイールの寿命を延ばし、常に最高のコンディションを保つことができます。
3.足廻りのプロが伝授!アルミホイールの正しい洗い方

実際にお客様とホイール商談をしていて「洗いやすいホイールがいいんだよね」という方も多いですが、コツをつかめば洗いにくい形状でもきれいに洗うことができます。
大きなポイントは、いきなり洗浄剤で洗うのではなく、最初に水で汚れを落とすことと、しっかり水分をふき取ることです。
ご自宅で洗うのはなかなか大変だと思いますが、ぜひみなさんもこの手順でやってみてくださいね。
1.水で汚れを洗い流す
まずはアルミホイールにたっぷり水をかけて、汚れを浮かせるように洗い流します。
みなさんもお風呂に入る時髪を洗いますよね?最初に汚れを落としてからシャンプーをすると思います。ホイールも人間と同じで水で汚れをしっかりと落としてあげることがポイントなんです。
2.カーシャンプー・ホイールシャンプー洗浄
汚れを落とした後はカーシャンプー・ホイールシャンプーで丁寧に洗いましょう。洗う際は、あまり強くこすらないことがポイントです。
3.水分をふき取る
最後に少しぬれているタオルで丁寧にふき取ります。湿ったタオルを使用することで、洗浄後の微細な汚れやほこりを効果的にふき取ることができます。
また、水滴が残ると「水垢」が発生してしまいます。水垢は乾燥するときに水に含まれるミネラルが固まって発生し、これがホイール表面に付着すると見た目が悪くなるだけでなく、取り除くのが非常に難しいです。
自然乾燥にせず、丁寧に水気をふき取りましょう。
4.ホイールのコーティングで腐食を低減

ホイールの寿命を短くしてしまう原因の一つにホイール腐食がありますが、これを減少させる方法の一つがホイールコーティングです。
当店では、keeper技研のホイールのコーティングを施工しています。「シングル」または「ダブル」があり、どちらもガラス被膜を形成しますが、被膜の厚さが異なります。金額の相場は、シングルで10,400円〜、ダブルで15,500円〜となっています。
ホイールコーティングのメリット
ホイールをコーティングしておくと撥水効果が生まれ、汚れが付着しにくくなります。また、汚れが付着しても落としやすくなったりする防汚効果を得られます。
ホイールの汚れに多い油汚れやブレーキダストも付着しにくくなり、付着しても固着しにくくなります。これらの効果のおかげで洗車が楽になります!
ホイールコーティング・シングル

施工時間は1時間~です。
| ~15インチ | 16~19インチ | 20インチ~ |
| 10,400円 | 11,800円~ | 13,900円~ |
1層のガラス被膜です。分厚いガラス皮膜でホイールをしっかりと守ります。
ホイールコーティング・ダブル

施工時間は2時間~です。
| ~15インチ | 16~19インチ | 20インチ~ |
| 15,500円 | 17,600円~ | 20,900円~ |
2層のガラス被膜です。被膜が分厚い分、汚れ防止や水弾きの効果がさらに高いです。ホイールコーティングのガラス被膜にもう一層乗せることでより艶と水弾きを良くします。
※マット系ホイールでは施工できません。
ホイールのインチによって料金異なりますのでお近くのベストまでお問い合わせください!
まとめ

本日はホイールコーティングについてご紹介させていただきました。ホイールコーティングはホイールを錆びにくくしてくれたり、コーティングのおかげで撥水効果も生まれ汚れが付着しにくくなります!メリットだらけなんです!!
ホイールコーティングはご予約制で施工させていただいています。ご不明点等ございましたら、
お気軽にお問い合わせください♪皆様のご来店スタッフ一同心よりお待ちしております!
src=”https://tireworldkan.com/product/images/common/ogp.jpg” alt=”タイヤ/ホイールをかんたん検索!人気サイズやSUV/ミニバン専用タイヤのクイック検索やインチ指定のホイール検索、人気車種のおすすめタイヤ・ホイールセットをご紹介!” style=”width: 60%;”/>

タイヤワールド館ベスト栗生店 店長
趣味:車を整備する事。
特技:手指の関節をポキポキ鳴らせる事。
モットー:お客様から感謝される接客を心がける事。


































































































































































