最終更新日 2024年3月27日
ホイールと車のハブ径が合わない場合について、以下のような疑問を持っていませんか?
● ホイールと車のハブ径が合わない場合どうすればいいの?
● ホイールのハブ径のサイズは大きくても小さくてもいいの?
本記事では、ホイールと車のハブ径が合わない場合の対処法を紹介します。具体的な対処として、スペーサーを使う方法を解説します。
スペーサーのメリットやデメリットについても触れているので、ホイールと車のハブ径が合わずに困っている方はぜひ参考にしてください。
- ホイールのハブ径とは?
- ホイールと車のハブ径が合わないとどうなる?
- ホイールと車のハブ径が合わない場合の対処法
- ホイールと車のハブ径が合わない場合にスペーサーを使うメリット
- ホイールと車のハブ径が合わない場合にスペーサーを使うデメリット
- ホイールのハブ径に関するよくある質問
- ホイールのハブ径のサイズによって合わない場合の対処法が変わる
ホイールのハブ径とは?
ホイールのハブ径とは、ホイールを取り付ける部分の中心にある穴のサイズのことを指します。ホイールを取り替える際は、ハブ径に注意して同様のサイズのものを選ぶことが大切です。
ハブ径が大きすぎるとホイールとハブ径に隙間が生じ、走行時のブレや振動などにつながる可能性があります。
純正ホイールの場合は、車のハブ径とピッタリに作られているため問題ありませんが、ハブ径が異なるホイールを取り付ける際は、ハブリング(スペーサー)を使い隙間を埋めなければいけません。
※ハブリング(スペーサー)については、ハブ径が合わない場合の対処法の「スペーサーを使う」を参考にしてください。
ハブ径は、車の種類によって以下のようにサイズが異なります。
車の種類 | ハブ径のサイズ |
---|---|
国産の小型車 | 54mm・56mmなど |
国産の普通車 | 60mm・64mm・66mm・67mmなど |
欧米車 | 57mm・66.5mmなど |
ホイールを別の種類に取り替えようと考えている方は、所有する車のハブ径のサイズを確認しておくといいでしょう。
純正品と社外品でホイールのハブ径は異なる
純正ホイールと社会ホイールはハブ径が異なります。前述のとおり、純正ホイールは装着する車種に合わせて作られているため、ハブ径はピッタリで問題ありません。
しかし、社会ホイールはさまざまな車種に合わせるため、ハブ径が大きめに作られています。
ホイールはハブ径以外にも、以下のような要素を考慮する必要があります。
● PCD(ピッチ・サークル・ディアメータ)
● インチ
関連記事:ホイールのオフセットの計算方法とは?許容範囲や注意点もあわせて解説
関連記事:ホイールサイズの見方!サイズの変更や選ぶときの注意点も解説
オフセットやPCDは同じサイズでなければいけませんが、ハブ径は多少大きめでもハブリングによって隙間を埋めれば、社外ホイールも使用可能です。
ホイールと車のハブ径が合わないとどうなる?
ホイールと車のハブ径が合わないと、以下のトラブルにつながる可能性があります。
● 走行中のブレや振動につながる
ホイールのハブ径が車のハブ径よりも大きい場合は、そのまま装着できますが、ホイールのハブ径が車のハブ径よりも小さい場合は、ハブリングやホイールの加工などが必要です。
ハブリングについては、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:ハブリングの役割と重要性!ハブリングに関する質問にも回答します
ホイールの取り替えをしたいけどハブ径についてよくわからない方は、タイヤワールド館ベストにお気軽にご相談ください。
ホイールと車のハブ径が合わない場合の対処法
ホイールと車のハブ径が合わない場合の対処法について、以下2つのパターン別に解説します。
● ホイールのハブ径が車のハブ径よりも小さい場合
社外ホイールは基本的にハブ径が大きく作られていますが、純正ホイールを流用する場合はハブ径が小さい場合もあります。
どのようなホイールに取り替えるのかによって対処法も異なるので、それぞれのパターンを把握しておきましょう。
ホイールのハブ径が車のハブ径よりも大きい場合
ホイールのハブ径が車のハブ径よりも大きい場合は、以下の対処法が有効です。
● 気になる場合はスペーサーを使う
それぞれ詳しい内容を確認しましょう。
基本的にそのままでも装着できる
ホイールのハブ径が車のハブ径よりも大きい場合は、基本的にそのまま装着しても問題ありません。社外ホイールの場合は、ハブ径が70ミリ以上のものが多く、ほとんどの車に装着可能なサイズです。
ハブ径が異なる場合でも問題なく装着可能で走行もできるため、そのまま着用する方も多くいます。
ただし少なからず走行状態に影響する可能性もあるため、気になる場合はハブリングと言われるスペーサーを使うのがおすすめです。
スペーサーについては「ホイールと車のハブ径が合わない場合にスペーサーを使うメリット」を参考に、使用をご検討ください。
気になる場合はスペーサーを使う
ホイールのハブ径が車のハブ径よりも大きい場合で、以下の方はスペーサーを使うといいでしょう。
● ハンドルのわずかなブレが気になる
● ホイールを脱着することが多い
● 車への負担を少しでも減らしたい
現状は、ホイールと車のハブ径が合わなくてもそのまま装着している方が多いです。しかし、車の走行状態を完璧にしないと気が済まない方は、スペーサーを使用したほうがストレスなく運転できるでしょう。
ただし「ホイールと車のハブ径が合わない場合にスペーサーを使うデメリット」もあるので、あわせてご覧ください。
ホイールのハブ径が車のハブ径よりも小さい場合
ホイールのハブ径が車のハブ径よりも小さい場合は、以下の方法で対処しましょう。
● 業者に依頼してホイールを加工してもらう
それぞれの内容を解説します。
スペーサーを使う
ホイールのハブ径が車のハブ径よりも小さいケースは稀ですが、純正ホイールを流用する場合に該当する可能性があります。
この場合は、以下2つの対処法が効果的です。
● ワイドトレッドスペーサーを使用する
ホイールスペーサーやワイドトレッドスペーサーなどについては、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:ホイールスペーサーのメリット・デメリットとは?装着時の注意点と価格も解説
ホイールのハブ径が車のハブ径よりも大きい場合はそのまま装着しても問題ありません。
しかし、ホイールのハブ径が車のハブ径よりも小さい場合にそのまま装着すると、脱輪やブレなどのリスクにつながり非常に危険です。ホイールを取り付ける際は、ハブ径を必ず確認しましょう。
業者に依頼してホイールを加工してもらう
ホイール側にスペーサーを入れる余裕があればいいのですが、ホイールを外側に出す余裕がない場合はスペーサーを使用できません。
スペーサーを使う方法以外にも、ホイールを加工するという選択も可能です。しかし、すべてのホイールが加工ができるとは限りません。また、自力で加工するのは難しいため、業者に依頼することが必要です。
加工を検討中の場合、金属加工業者やホイールの加工業者などに、加工料金の見積もりや加工可能なホイールの確認などを問い合わせてみましょう。
ホイールと車のハブ径が合わない場合にスペーサーを使うメリット
ホイールと車のハブ径が合わない場合にスペーサーを使うメリットは、以下の3つが挙げられます。
● ホイールナットの負担軽減につながる
● ホイールの着脱がしやすくなる
スペーサーはハブリングとも言われ、ハブ径が合わない場合に発生するリスクを減らせるので、使用するのがおすすめです。
それぞれのメリットについて、具体的な内容を確認しましょう。
ハンドルのブレを減らせる
スペーサーを使いホイールと車の隙間をなくすことで、ハンドルのブレが軽減される効果が期待できます。
高速道路でスピードを上げた際にハンドルがブレる場合は、ハブ径の違いが原因になっている可能性があります。
社外ホイールを装着後にハンドルのブレが気になる方は、スペーサーの使用を検討しましょう。
ホイールナットの負担軽減につながる
ハブ径が合っていないまま車を走らせると、ホイールからの力はホイールナットが受けることになります。とくに横方向への力は、ホイールを止めているナットへ大きな力がかかるでしょう。
スペーサーを使用すれば、ホイールからの力をナットだけでなくスペーサーも受けることになり分散される効果が期待できます。ホイールナットへの負担を軽減すれば、劣化予防にもつながるでしょう。
ホイールの着脱がしやすくなる
スペーサーを付けることで、ホイールのセンター部分が通常よりも外に出るため、ナットが回しやすくなりホイールの着脱がしやすくなります。
通常はセンター部分が出ていないため、ナットが中に入り込み回しにくくなっています。
タイヤ交換を業者に任せる場合は負担は変わりませんが、普段から自分でタイヤ交換をする方でハブ径が合わない場合、スペーサーを使うことで作業効率がアップするでしょう。
ホイールと車のハブ径が合わない場合にスペーサーを使うデメリット
ホイールと車のハブ径が合わない場合にスペーサーを使うデメリットは、以下の2つです。
● スペーサーを取り忘れる場合がある
デメリットへの対策もあわせて解説するので、ぜひ参考にしてください。
金属タイプの場合は錆が発生しハブに固着しやすい
スペーサーは、主に以下2つのタイプに分かれます。
● 樹脂タイプ
金属タイプの場合は、錆や腐食によりハブに固着しやすい点がデメリットです。金属タイプを使う場合は、あらかじめスペーサーに防錆剤を塗ったり、ハブに付いている錆を落としたりして、固着を予防するのがおすすめです。
樹脂タイプであれば錆や腐食は発生しませんが、金属タイプに比べると耐久性が劣ります。
スペーサーを取り忘れる場合がある
スペーサーを使うのは、純正品以外のホイールを装着する場合です。万が一パンクや故障等で純正のスペアタイヤに交換する際は、スペーサーを取り外さなければいけません。
しかし突然トラブルが発生した場合、スペーサーを取り忘れる可能性があります。
スペーサーを付けたままでも純正ホイールを装着できますが、ホイールナットが通常よりもきつくなり締めつけすぎてボルトを傷める恐れがあります。
パンクやトラブル時に自力でスペアタイヤを取り付ける場合は、必ずスペーサーを外しましょう。
ホイールのハブ径に関するよくある質問
ホイールのハブ径に関するよくある質問は、以下の3つです。
● ホイールのハブ径が合わない場合でもナットを締めれば問題ない?
● ホイールと車のハブ径が合わない場合は必ずスペーサーを使用するべき?
それぞれの回答を見ていきましょう。
ホイールのハブ径が車のハブ径より1mmでも小さいと装着できない?
ホイールのハブ径が、車のハブ径より1mmミリでも小さい場合は、そのままの状態では装着できません。
ホイールのハブ径が車のハブ径より小さい場合は、ホイールスペーサーやワイドトレッドスペーサーを使用して装着しましょう。
装着方法については「 ホイールのハブ径が車のハブ径よりも小さい場合 」を参考にしてください。
ホイールのハブ径が合わない場合でもナットを締めれば問題ない?
ホイールのハブ径が合わない場合でも、テーパー座ナットを採用する車ならばスペーサーは必要ありません。
テーパー座ナットは、先端が円錐のような形をしておりナットを締めた際にズレにくい構造になっているため、スペーサーなしでも問題ないと言われています。
テーパー座ナットは多くの車に採用されていますが、採用されていない車の場合は、スペーサーを使ってハブ径の隙間を埋めましょう。
テーパー座ナットについては、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:【保存版】ホイールナットは車種で形状・角度が違う|テーパー座が一般的な理由とは?
ホイールと車のハブ径が合わない場合は必ずスペーサーを使用するべき?
ホイールと車のハブ径が合わない場合にスペーサーの使用は必須でありませんが、走行中のブレや脱輪のリスクなどを軽減するためにも、使用が推奨されています。
ただしホイール管理ではナットの重要性が高いため、緩みの確認やトルク管理など定期的なチェックは行いましょう。
スペーサー(ハブリング)ありとなしの比較映像を、タイヤワールド館ベストのインスタグラムで公開しているので、ぜひご覧ください。
ホイールのハブ径のサイズによって合わない場合の対処法が変わる
ホイールのハブ径が合わない場合、以下のようにどちらが大きいかで対処法が異なります。
(スペーサーの使用が推奨されている)
● 車のハブ径がホイールのハブ径よりも大きい場合はスペーサーの使用が必須
ハブ径が異なることで、走行中のブレや振動などにつながる可能性があるため、走行性能を高めるためにも、スペーサーを効果的に使いましょう。
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