最終更新日 2025年12月15日
ハブリングはアルミホイールと車体側の隙間を埋めてガタつきを無くす役割があるパーツになります。
隙間があいた状態で走行している時に起きてしまうリスクやハブリングに関する質問にも答えて行きたいと思います。
ぜひ最後までご覧ください!
ハブリングとは?ハブとの違いは?

ハブとは、車体側にある「ホイールの中心部分」のことを指します。写真で赤く囲まれた部分ですね。
タイヤ・ホイールは、このハブに乗る形で取り付けられており、車両の重量を支える重要な役割を担っています。
一方でハブリングは、そのハブとホイールのセンター穴の間に入れる補助パーツです。
ハブそのものではなく、社外ホイール装着時に発生しやすい隙間を埋めるための部品という位置づけになります。
純正ホイールは車種専用設計のため問題ありませんが、社外ホイールは多くの車種に対応できるよう、センター穴が大きめに作られていることが一般的です。
ハブリングの役割は?

ハブリングは、ホイールのセンターホールとクルマ側のセンターハブとの隙間を埋めるためのパーツです。
ホイールはナットで固定されますが、実は「ナットだけ」で完全にセンターが出るわけではありません。
- ●ハブ径とセンター穴に隙間がある
- ●わずかなズレが生じる
- ●高速走行時にハンドルのブレや振動として現れる
このズレを防ぎ、ホイールを正しい位置に安定させるのがハブリングの役割です。また、走行時の振動やホイールナットの緩みを防止する効果があるといわれています。

純正のアルミホイールでは、ホイール中心に空いたセンターホールがクルマ側のセンターハブとピッタリと一致するように作られています。
そのため、ホイールをハブに乗せた時点である程度正確にホイールがハブ面のセンターに取り付けられるようになります。
KYOEIのHPにハブリングの適合表などが掲載されているので
参考にしてみてください!
ハブリングはなくてもナットで締めれば大丈夫?

ホイールの取り付けは、ナットで締めるだけでは不十分な場合があります。
ナット(またはボルト)はホイールを固定する役割であり、ホイールの位置を正確に決めるのはハブの役割です。
ハブ径とホイールのセンター径に隙間がある状態でナット締めだけに頼ると、わずかなズレが生じやすく、走行中の振動やブレの原因になることがあります。社外ホイール装着時は、ハブリングを併用することでホイールのセンターが安定し、安心して走行できます。
ハブリングを取り付けるメリット・デメリット

ハブリングを取り付けるメリット・デメリットをみていきましょう。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| ●ハブ径を合わせホイールを長持ちさせる | ●ハブリングの固着 ●純正ホイールに取付ができない |
ホイールの取り付けでは、社外ホイールを使用した時に事故の防止を両立させるためにハブ径を合わせるのは基本です。
しかしながら、長い間ハブリングを着けっぱなしにしておくと、サビによってハブとハブリングが固着して、外れなくなってしまうことがあるので注意が必要です。
無理に装着しようとすれば、ホイールやハブボルトに負担を掛けてしまいますし、ハブリングが残っているのを気づかずに純正ホイールを装着して走行すると、最悪はホイール外れる危険性もあるので脱着時は注意が必要です。
ハブリングはいらない?必要?結局どうなの?

結論から言うと、ハブリングは「状況によっては必要、状況によってはいらない」です。
重要なのはハブ径とホイールのセンター径が一致しているかどうかです。
ハブリングが「必要」なケース
以下に当てはまる場合は、ハブリングの使用をおすすめします。
- ●社外ホイールを装着する場合
- ●ハブ径よりホイールのセンター穴が大きい場合
- ●走行中にハンドルのブレや振動を感じる場合
- ●高速道路をよく利用する方
また輸入車は、国産車に比べてハブリングを装着したほうがよいケースが多いです。
BMWやメルセデス、アウディなど多くの輸入車は、ハブでホイールを支える「ハブセントリック設計」が基本となっています。
そのため、社外ホイール装着時にハブ径とセンター径が合っていないと、わずかなズレでも走行中の振動やブレが出やすくなります。特に高速走行が多い場合は、ハブリングを装着することでホイール位置が安定し、快適性と安全性の向上につながります。
ハブリングが「不要」なケース
一方、以下の場合は必須ではありません。
- ●純正ホイールを使用している
- ●車種専用設計の社外ホイール(ハブ径ピッタリ)
- ●すでにハブ径が一致している場合
ただし「不要=付けてはいけない」ではありません。不安があれば装着しておくと安心です。
ハブリングに関するよくある質問

- ハブリングは車検時につけていても問題ないですか?
- ハブリングは外れなくなってしまった時の外し方を教えて下さい
- 社外アルミホイールに変えたら必ずハブリングは必要ですか?
- ハブ経63.4mmの車体にハブ経65mmのホイールをつけるにはハブリングをつけた方が良いでしょうか。車はボルボです。
- 国産車と違い輸入車はハブリングは絶対付けたほうが良いと言われたがそれはなぜですか?
1.ハブリングは車検時につけていても問題ないですか?
結論として、車検でハブリングが問題になることは基本的にありません。
ハブリングはホイールの付属部品であり、車検の検査項目としてチェックされるものではないため、実際に多くの車検専門サイトでも「車検で引っかかる心配は不要」と説明されています。
ただし、装着状態が不正(ぐらつき・欠損・異物など)であれば、ホイール脱落の危険につながる可能性はあるため、正しく装着・点検しておくことが大切です。
2.ハブリングは外れなくなってしまった時の外し方を教えて下さい
金属製で長期間装着した場合、ハブリングが錆や固着で抜けなくなることがあります。そんなときは、マイナスドライバーを隙間に差し込んでぐるりと一周させてみてください。
- ホイールを外した状態で、ハブリングとハブの間にマイナスドライバーや薄いレバーを少しずつ差し込み、少しずつ回しながら均等に動かす
- 一点だけ力をかけると破損の恐れがあるので、少しずつ隙間を広げて抜き取る
- 錆がひどい場合は防錆剤や浸透潤滑剤を先に噴いてから作業すると外しやすくなります
無理に差し込むと壊れてしまうかもしれないので注意が必要です。ご相談も承っております。
3.社外アルミホイールに変えたら必ずハブリングは必要ですか?
社外ホイールだからといって、ハブリングが必ず必要というわけではありません。必要かどうかは、車両側のハブ径とホイールのセンターホール径の関係で決まります。
| ホイールのセンターホールがハブ径と同じ | 必要なし |
|---|---|
| ホイールのセンターホールが 大きめ・ゆるい | ハブリングを装着することでセンター出しが容易になり、振動やガタつきを防ぐ効果あり |
社外ホイールの多くは汎用設計のためセンターホールが大きめのため、ハブリングを 付けた方が安定感と安全性が高まります。
また、車種専用設計のホイールの場合は必要ないケースもあるので、希望のホイールが有る場合はご相談ください。
4.ハブ経63.4mmの車体にハブ経65mmのホイールをつけるにはハブリングをつけた方が良いでしょうか。車はボルボです。
このような場合、ハブリングは必要です。
車体側のハブ径(63.4mm)よりホイールのセンターホール径(65mm)が大きいと、隙間ができてしまい、ホイールが正確にセンターに収まらずガタつきや走行中の振動の原因になります。
とくに高速走行が多い輸入車では、センター出しのズレは体感しやすく安全性にも関わるため、ハブリング装着をおすすめします。
5.国産車と違い輸入車はハブリングは絶対付けたほうが良いと言われたがそれはなぜですか?
社外ホイールの場合、ほとんどがホイールのセンターホールが大きく開けられているため、クルマ側のハブセンターに合わせようとするとブカブカで全く合いません。
これはクルマ側のハブセンターの径がメーカーや車種によって異なるため、あらかじめ大きめに穴を開けておくことで、多くのクルマに装着できるようにと考えて設計されているからです。
6.ハブリングは高いですか?
基本的に高価な部品ではありません。
多くのハブリングは2個セットで約3,000円前後と比較的リーズナブルです。
材質や精度によって価格は前後しますが、安全性や走行安定性の向上を考えればコストパフォーマンスは高い部品です。
まとめ
愛車にカッコイイホイールを装着し、快適な走行をするうえで必要な部品であるハブリング。
小さなものだからこそその必要性がなかなかわかりにくいという声や、必要なの!?と驚かれることも有ります。
素敵で安全なカーライフの予備知識としてご紹介させて戴きました。ご不安な点やご相談もお気軽にお問い合わせください。
こちらの画像をクリックするとタイヤワールド館ベスト公式Instagramにリンクします。ハブリングがない状態、ある状態の足回りのグラつき具合を比較した動画をアップしているのでぜひご覧ください!

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