最終更新日 2024年8月2日
自家用車の場合、ほとんどの方が最初が3年後、それ以降は2年に一回のペースで車検を受けます。
お車を乗るうえで大切な義務になっている車検について、持ち物や当日スムーズに乗り切るための事前にできるセルフチェックのコツなどを解説させていただきます!
車検の有効期限の調べ方
まずは、基本的な車検の有効期限の調べ方をご案内します。主な調べ方は以下の2つです。
●車検証で確認する方法
車検シールで確認する方法
まずは車の中のフロントガラスについているシールを確認してください。車検シールの表面の大きな数字は車検の有効期間の月、小さい数字は和暦の年です。
裏面には「自動車検査証の有効期間の満了する日」と年月日が記載されています。
外から見える面には車検の有効期限が切れる年と月が数字だけで示されており、車の内側から見ると車検満了日の記載があります。
車検証で確認する方法
車検証を見ると、下のほうに「有効期間の満了する日」という項目があり、こちらに車検の有効期限の満了日が掲載されています。
車検証は、車内で保管することが義務付けられているので車を使用する時など、運転する前に車検証で確認しましょう。
車検時に必要な書類関係
車検時に必要な書類関係は以下の3つです。
●自賠責保険証明書
●自動車税納税証明書もしくは軽自動車税納税証明書
納税証明書を無くしてしまった場合はどうすればいいの?
もし、納税証明書を無くしてしまった場合は陸運局か自動車税管理事務所、都道府県の税事務所にて再発行することができます。
本人か代理人かが手続きを行うかによって必要なものが変わってきますので、こちらは手続きを行う前に確認をしてください。
納税証明書を再発行する場合は以下の書類が必要となります。
手続きする人 | 必要な書類 |
---|---|
本人 | 車検証、印鑑、本人確認ができる身分証明書 |
代理人 | 上記以外に委任状が必要 |
再発行する為には印鑑や身分証も必要な為、事前に確認をしておきましょう。
当店でも納税証明書がないお客様のご依頼で代理で再発行手続きをすることはできます。しかしながら、委任状をご記載いただくために再来店いただいたり、車検の受験自体が遅れてしまったりといった場合もあります。
また、納税証明書再発行代行手数料が別途発生してしまうので、納税証明書が無い場合はご自身で事前に再発行手続きをしていただくことをおすすめしています。
説明を見たけどやっぱり再発行のやり方がわからない‥そんな時はもちろん、遠慮なくご相談ください!
車検前にセルフチェック
定期的なメンテナンスをしておくと早く車検が終わります。この章では車検はもちろん、日々の安全走行のためにも、やっておくべきセルフチェック方法を11個ご紹介します。
消耗品であるオイル交換やは定期的に行っている方も多いと思いますが、一年に一度定期点検をし消耗品を交換しておくことで車検費用を分散させることができます。
- オイル交換
- タイヤの残溝・亀裂・ヒビ割れの有無
- タイヤやホイールがはみ出ていないか
- ブレーキパッドの残量
- ワイパーブレードゴム
- バッテリーの電圧
- 冷却水(クーラント液)
- ウォッシャー液
- ホーン(クラクション)が鳴るか
- ライト類はすべて点灯するか
- 非常信号灯
1.オイル交換
オイル交換は、走行距離3000km~5000km毎で交換することをおすすめします。
オイル交換をした販売店でいつ交換したかステッカーを張ってもらえるので、
記載されているものを目安にするのもおすすめです。
詳しくは【エンジンオイル・エレメントフィルターの役割と交換する目安は?】の記事もご覧ください。
2.タイヤの残溝・亀裂・ヒビ割れの有無
左が新品タイヤ、右が溝が摩耗しきったタイヤです。並べてみると一目瞭然!右のタイヤでは当然車検は通りません。
車検ではタイヤ溝の深さの合格基準は、乗用車・軽トラック以上であれば1.6mm以上と明確に決まっており、高速道路においては車種によってサイズは異なります。
タイヤ溝は1.6mm以下になるとスリップサインが出現するので、ひとつでもあらわれた場合はタイヤ交換を行いましょう。
詳しくは【車検に合格するタイヤの溝の深さは?測り方と対策を徹底解説!】の記事もご覧ください。
3.車体からタイヤやホイールがはみ出ていないか(インチアップをしている場合)
詳しくは【はみ出し注意!車検に通らないタイヤとは?】の記事もご覧ください。
4.ブレーキパッドの残量
ブレーキパッドの交換が必要な症状、目安としては以下が挙げられます。
●カラカラやゴーという音がする
また、ブレーキパッドの厚みによる交換タイミングは以下の通りです。
10mm | 新品 |
5mm | 走行に問題ありませんが交換おすすめ |
3mm | 交換するべき適切なタイミング |
1mm | 走行が大変危険な状態、要交換 |
気づきにくい消耗品の一つです。ご自身でタイヤ交換をされる方は交換時に目視で確認してみてください。ブレーキパッドの消耗に気づかず走行していると、ローターにも傷がついてローター交換も必要となってしまいます。費用が倍‥倍以上かかるのでご注意下さい。
5.ワイパーブレードゴム
ワイパーが効かない状態で走行していると視界が悪く、事故に繋がってしまうこともあります。
ワーパーゴムはタイヤと同様ゴム製品なので時間と共に劣化します。また、ひび割れていたり、割けたりしている場合は交換しておきましょう。
ワイパーゴムは1,000〜3,000円、ブレードごと交換する場合は2,000〜6,000円が相場で、これに工賃が数百円程度かかります。
6.バッテリーの電圧
エンジンがかかりにくい・パワーウィンドが上下しにくい・アイドリングストップしなくなったなど、気になる点はありませんか?
ハイブリットやアイドリングストップ搭載車ではバッテリーの種類も変わりますので事前に確認してくださいね。
7.冷却水(クーラント液)
冷却水はクーラント液とも呼ばれ、エンジンの熱を下げるのに重要な役割を担っています。
使い始めは、商品によってピンクやグリーンの色をしていますが、茶色く濁っている場合は劣化しており、交換が必要となります。
冷却水の確認は、エンジンルーム内にある「リザーバータンク」でできます。 タンクには目盛りがあり、「FULL / LOW」や「MAX / MIN」などと表示があるので、液体の量がこの目盛りを下回っている場合は補充を行いましょう。
8.ウォッシャー液
ウォッシャー液が空では車検に通りませんが、業者にお願いする場合はほとんどのお店でその場で補充してくれるでしょう。
しかしながら日々の安全走行のためにも、ウォッシャー液が出ないと気付いた場合はすぐに補充しましょう。
ウォッシャー液については【ウォッシャー液の補充方法を動画で解説!食器用洗剤は代用できる?コーティングは剥がれない?よくある質問にもお答えします】の記事もご覧ください。
9.ホーン(クラクション)が鳴るか
車のホーンとは、一般的にクラクションと呼ばれている警音器です。ホーンは、スイッチが接点に接触することで電気が流れ音が鳴りますが、接点がホコリなどで汚れていると、接触不良で音が鳴らないこともあります。
また、ホーンマーク(トランペットのようなマーク)がついていないと車検には通りません。社外品に変えている人は確認をしておきましょう。
10.ライト類は点灯するか
フロントライトやブレーキランプがすべて点灯するか確認してください。バルブ(電球)を被うレンズが破損している場合はレンズ交換も必要になります。
車のライトは、ヘッドライト・ウインカー・テールランプ、どれか片方だけでも切れていると違反になってしまいますので、気をつけましょう。
箇所 | 違反点 | 反則金(普通車) |
---|---|---|
ブレーキランプ | 2点 | 9,000円 |
ウインカー | 1点 | 7,000円 |
テールランプ |
11.非常信号灯
現在、非常信号灯は発炎筒ではなくLED非常信号灯に切り替わっているので、電池の交換だけで済む場合もあります。非常時にしか使用しない道具ですので、普段は気にしていないはず。この機会にぜひご確認ください。
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