インチアップサイズの選び方
自動車のカスタマイズに興味がある方であれば、 1番最初に思いつくカスタマイズがインチアップでは ないでしょうか??
突き詰めて行けば行くほど奥が深いインチアップですが、 今回は基本的な部分を出来るだけ簡単に ご説明したいと思います。
インチアップとは??
『タイヤの外径を(出来るだけ)変えずに ホイールのリム径を大きくすること』 です。
タイヤの外径が変わってしまうようなインチアップをすると タイヤが車体へ接触する可能性があります。
また、タイヤの円周の長さが変わってしまうため、 スピードメーターの誤差が起こる原因となってしまいます。
そこで重要になってくるのが、ご自身のお車に装着されている、タイヤのサイズを確認することが大切になってきます。
お車の新車購入時に装着されている標準サイズ。よく耳にすることのある『純正サイズ』 と呼ばれるサイズのことです。
今回は185/65R15 というサイズを例に挙げてインチアップについてご紹介していきたいと思います。
純正185/65R15を装着している車種
タイヤサイズはたとえ同じ車種だったとしても、 年式・型式・グレード・仕様によってさまざまな設定があり、 サイズも異なる場合があります。
ここでは上記のことを踏まえた上で、当サイズが装着されている車種を各自動車メーカーごとにご紹介していきたいと思います。
イスト・プリウス・アクシオ・フィールダー・bB etc…
ノート・ティーダ・シルフィ・ウイングロード・リバティetc…
フリード・フリードハイブリッド・フリードスパイク etc…
デミオ・MAZDA2・カペラ etc…
インチアップする時の注意点
続いてはインチアップ時の注意点についてです。 インチアップを行うと、何がどう変わるのか?? まず、わかりやすく大きく変化するのが見た目(外観) です。
足元に重厚感が生まれ、まるで車がワンランク グレードアップしたかのような外観に生まれ変わります。
一言でいうと見た目がとても格好良くなります。
但し、いくつかの注意点があり、見た目では分からない 性能面での変化もあるということです。
タイヤという部品は、自動車の性能面に直接的に大きな 影響を与え、路面からの情報を車体とドライバーや同乗者に伝え、またその逆もしかりで、エンジンから出力された動力が各部品を伝わり最終的に路面へと伝える役目を担っているのもこのタイヤという部品です。
自動車一台に使われている部品はおよそ30,000個 とも言われています。その内、路面と常に接地し車体を常に支えている唯一の部品がこのタイヤなのです!!
インチアップとは、そんな最重要部品 であるタイヤのサイズを変更する訳ですから、さまざまなメリットやデメリットが生まれるのも当然 です。
?代表的なメリット・デメリットは以下の通りになります?
♦メリット♦ ・見た目がかっこよくなる ・運動性能が高くなる ・グリップ性能が高くなる ・コーナリング性能が高くなる
♦デメリット♦ ・乗りご事が悪くなる ・燃費が下がる ・走行音が大きくなる ・重量がおもくなる ・ハンドルが重くなる
これはほんの一例になります。はっきりと申し上げますと、この他にも挙げればキリがありません。
しかし冒頭で『出来るだけ簡単に』 と自身にブレーキをかけるつもりで付け加えたことを今の今まで忘れておりました…。
タイヤの事となるとついつい熱くなってしまいます。???どうか最後までお付き合い願いたいと思います。???
少々逸れてしまいましたが本題へ戻ります。
例えば、デメリットにある『乗り心地が悪くなる』 というのがありますが、これに関しては一概にデメリットであるとは言えないと私は思っております。
それはなぜならば、人によって感じ方が違うからだと思います 。
大体が柔らかめでしなやかな乗り心地を一般的に『乗り心地がいい』 と感じる方が大半を占めるとは思いますが、上記で述べた様に、中には柔らかめでふわふわした乗り心地を好まない方がいるのもまた事実です。
まさしく私自身の感性は後者的感性であり、 柔らかくいつまでもロールが治まらずフラフラとした 乗り心地を、乗り心地が悪いとまでは行かずとも、 気持ちが悪く感じてしまい、ワンテンポ遅れてくるような ハンドリングの応答性とコーナリング時の踏ん張りの効かない腰砕け感がどうしても好きになれず、
運転がし難いと感じてしまいます…. 。
そんなこともあり、私はインチアップ商談時に 細心の注意を払います。 上記説明は勿論のことながら、お客様の用途や好みの 乗り味などのお話をよくお伺いするように心掛けております。
これを怠ると、『確かに格好よくはなったけど…こんなハズじゃなかった…』 というように、満足のいくドレスアップが できなくなってしまいます。
実はそれほどインチアップというのは、見た目以上に性能面でのの変化が大きく、細心の注意が必要だということです。
そして最も注意が必要なのは、タイヤのサイズ選びになります。
冒頭で述べた通り、インチアップとは ? ? ?
『タイヤの外径を(出来るだけ)変えずに ホイールのリム径を大きくすること』 です。
タイヤ外径を保持した状態でホイールのリム径を 大きくしようとした場合、必然的にタイヤの扁平率を 低くする(タイヤを薄くする)必要があります。 また、タイヤの総幅も広くとる必要があり、 この時もまた注意が必要で、タイヤがフェンダー内から 外側へはみ出さず、尚且つフェンダー内のインナー側(内側)の どの部品にも、干渉せずにフェンダー内に納まる範囲の タイヤサイズを選ぶ必要があります。
また、ロードインデックス(LI)=負荷能力(荷重指数)にも 注意する必要があり、タイヤはタイヤの総幅を変えずに 扁平率のみを低くした場合、基本的には負荷能力は低くなる傾向にあります。しかしながら、標準装着サイズの負荷能力を 下回ると、車検に通らない場合があったりと、 こちらも注意が必要になります。
何より、荷重指数が足りないとタイヤの減りが、ものすごく早いです。???
185/65R15 というサイズをインチアップした場合のタイヤサイズ候補 は以下の通りとなります。 (一部車種によりサイズが異なる場合があります )
ダンロップ LM5 185/65R15 88H タイヤ外径625mm
1インチアップの場合(16インチ)
・185/60R16 86H タイヤ外径630mm LI -2 外径+5mm
・195/55R16 87V タイヤ外径622mm LI -1 外径 -3mm
・205/50R16 87V タイヤ外径612mm LI -1 外径 -13mm
・215/50R16 90V タイヤ外径622mm LI+2 外径 -3mm
・225/50R16 92V タイヤ外径632mm LI+4 外径+7mm
2インチアップの場合(17インチ)
・205/45R17 88W タイヤ外径619mm LI 0 外径 -6mm
・205/50R17 93W タイヤ外径638mm LI+5 外径+13mm
・215/45R17 91W タイヤ外径629mm LI+3 外径+4mm
・245/40R17 95W タイヤ外径628mm LI+7 外径+3mm
3インチアップの場合(18インチ)
・205/40R18 86W タイヤ外径621mm LI -2 外径 -4mm
・215/40R18 89W タイヤ外径630mm LI+1 外径+5mm
・245/35R18 92W タイヤ外径629mm LI+4 外径+4mm
3インチアップまで、それぞれのタイヤサイズ候補の 一例を挙げさせて頂きました。 車種により適応サイズは異なりますが、 総幅185mm のタイヤを標準で装着されているお車になりますと、総幅215mm 位までが、広げられる総幅の限界値となります。
一部車種によっては、195mm 幅でも厳しい車種もありますので注意が必要になります。 (車高及びフェンダー等のボディは純正:ノーマル状態であると仮定)
また、上記説明の通り、LI値が下回らないようにすることと、 タイヤ外径についても+-5mm 以内に止めておくようにすることが得策と言えます。 また、タイヤメーカーによっては、上記サイズの設定がない場合もございますので、お悩みの方は一度お近くのタイヤワールド館ベストへ気軽にお問い合わせください。
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