最終更新日 2025年9月30日
ベンツにはさまざまなセダンタイプのモデルがありますが、特に日本人に人気があるのがCクラスのセダンです。
憧れのCクラスは高級外車として多くの方を魅了してきました。内装・外装ともに上質ですが、見た目だけではなく安全性能が非常に優れているだけは無く、乗り心地の安定感・加速性能が非常に良く、短時間で理想のスピードまで上げられるので長距離運転などにも向いています。
そこで、今回はタイヤが果たす役割と純正で指定されているタイヤの位置づけなど、タイヤ選びではどのようなことに気をつければいいのかなどを説明させていただきますね。
新車であってもグレード差やオプションにより、純正装着とは異なるサイズ(適応サイズ)が実際に装着されているケースがあります。とくに中古車の場合、前オーナーによる交換歴があるかもしれません。
タイヤ購入の際には、運転席ドアを開けたところにあるタイヤサイズ表示シールと、現在装着されているタイヤの側面にも刻印されているサイズの両方を、必ず現物でご確認ください。
メルセデス・ベンツCクラスセダンの純正タイヤ&ホイールサイズ一覧

ベンツCクラスセダンのW204〜現行のW206の代表的なサイズを一覧表にしました。
しかしながら、年式・モデル(グレード)等でもタイヤのサイズが異なりますので、必ず車検表などで確認して下さいね。
| 世代 | 型式 | 販売期間 | 主なグレード |
|---|---|---|---|
| 3代目Cクラス | W204 | 2007年〜2014年 | C180、C200、C250、C300、C350、C63AMGなど |
| 4代目Cクラス | W205 | 2014年〜2021年 | C180、C200、C220d、C300、C400、C63AMGなど |
| 5代目Cクラス | W206 | 2021年〜現行 | C180、C200、C220d、C300、C43AMGなど |
3代目Cクラスセダン(W204)のタイヤ&ホイールサイズ早見表

| Cクラス W204 | |
|---|---|
| 年式 | タイヤサイズ |
| 2007~2014 標準例 |
225/45R17(F)・245/40R17(R) |
| 2007~2014 標準オプション |
205/55R16 |
| 2011~2014 上級仕様 |
225/40R18(F)・255/35R18(R) |
| 2008~2014 C63 AMG(19インチ) |
235/35R19(F) 255/30R19(R) または 265/30R19・285/30R19 |
| Cクラス W204 | |
|---|---|
| 年式 | ホイールサイズ |
| 2015〜 純正仕様 |
1770 5/112+44 |
| 2021〜 大口径仕様 |
1875 5/112+40(F)・1885 5/112+52 (R) |
| 2008~2014 C63 AMG(19インチ) |
前:19×8.0J 5/112 ET+45 後:19×9.0J 5/112 ET+54 (AMGパフォーマンスパッケージでは前 19×9J、後 19×9.5J 採用例あり) ハブ径:66.6mm |
4代目Cクラスセダン(W205)のタイヤ&ホイールサイズ早見表

| Cクラス W205 | |
|---|---|
| 年式 | タイヤサイズ |
| 2015 標準 |
225/50R17 |
| 2015 オプション仕様 |
225/45R18(F)・245/40R18(R) |
| 2018〜 | 225/50R17・225/45R18(F)・245/40R18(R) |
| Cクラス W205 | |
|---|---|
| 年式 | ホイールサイズ |
| 2015〜 純正仕様 |
17×7.5J 5/112 インセット+47 ハブ径:66.6mm |
| 2021〜 大口径仕様 |
前:18×7.5J 5/112 インセット+44 後:18×8.5J 5/112 インセット+52 ハブ径:66.6mm |
| 2018〜 | 上記同様 |
5代目/現行Cクラスセダン(W206)タイヤ&ホイールサイズ早見表

| Cクラス W206-S206 | |
|---|---|
| 年式 | タイヤサイズ |
| 2021〜 標準仕様 |
225/50R17 |
| 2021〜 大口径仕様 |
225/45R18(F)・245/40R18(R) |
| W206-S206 | |
|---|---|
| 年式 | ホイールサイズ |
| 2021〜 純正仕様 |
17×7.0J 5/112 インセット+44.5 ハブ径66.6mm |
| 2021〜 大口径仕様 |
前:18×8.0J 5/112 インセット+40〜44 後:18×8.5J 5/112 インセット+49〜52 |
ベンツCクラスの純正タイヤのメーカーは?

メルセデス・ベンツ Cクラス セダン(W204 / W205 / W206)の純正タイヤメーカー(新車装着:OEMタイヤ)には、以下のようなブランドが採用されています。
(同じCクラスでも、グレード・生産国・年式・仕様(AMGパッケージ等)によって、装着タイヤメーカーが異なります。)
| メーカー名 | 採用例 | 特徴 |
|---|---|---|
| ミシュラン(MICHELIN) | Primacy 3、Primacy 4、Pilot Sport 4 など | 静粛性と快適性に優れ、Cクラスに多く採用されています。 |
| コンチネンタル(Continental) | ContiPremiumContact、ContiSportContactシリーズ | 欧州車との相性が良く、ドライ・ウェット性能も高く評価されています。 |
| ピレリ(PIRELLI) | Cinturato P7、P Zero | スポーティな走りと乗り心地のバランスが良いタイプで、AMGにも多く採用されています。 |
| ブリヂストン(BRIDGESTONE) | Turanzaシリーズ、Potenza S001 | 静粛性と耐久性に定評があり、日本仕様車にも採用例があります。 |
| ダンロップ(DUNLOP) | SP SPORT MAXXシリーズ(主にAMGなど) | 高速安定性に優れたスポーツモデル向けです。 |
メルセデス・ベンツのタイヤにある「承認マーク」とは?

欧州車、特にメルセデス・ベンツでは、新車の開発段階からタイヤメーカーと密に連携し、その車種に最適な専用タイヤを共同開発しています。
そして、数々の厳格なテストをクリアしたタイヤには、「メルセデス・ベンツ承認タイヤ」として特別なマークが刻まれます。
承認タイヤの証「MO」「MOE」の意味とは?
メルセデスの承認タイヤには主に2つの種類があります。
| 承認マーク | 説明 |
|---|---|
| MO (Mercedes Original) |
メルセデス純正承認のノーマルタイヤ |
| MOE (Mercedes Original Extended) |
メルセデス純正承認のランフラットタイヤ |
MOタイヤはメルセデス純正承認のノーマルタイヤ、MOEタイヤはメルセデス純正承認のランフラットタイヤで、パンクしても一定距離(おおよそ80km以内)を走行できるのが特長です。
そのためスペアタイヤや修理キットが不要になり、車両重量が軽くなることで燃費の向上にもつながるとされています。
ランフラットタイヤの注意点
MOEタイヤはメリットが多い一方で、デメリットもあります。通常のタイヤに比べて販売価格や交換作業の工賃がやや高めなのが難点です。
また、パンク時はできるだけ早めにタイヤ交換ができる場所へ向かうことが大切です。
ベンツ承認タイヤを提供する代表的メーカー
メルセデス・ベンツの承認タイヤを供給している代表的なメーカーは以下の通りです。
● コンチネンタル
● ブリヂストン
● ピレリ
同じタイヤサイズでも、性能や価格帯が異なるタイヤが数十種類以上流通しています。
高性能なハイグリップタイヤから、コストを重視したモデルまでさまざまです。
ベンツの性能を引き出すにはタイヤ選びが重要
メルセデス・ベンツは、運動性能に妥協せず設計された高性能車です。そのため、タイヤの性能が走行性能や快適性に大きく影響します。
グリップ力、静粛性、燃費性能など、選ぶ基準はさまざまですが、自分に合ったタイヤを見つけるには、実際にいくつか使ってみるのが理想です。
タイヤ選びには知識や経験が必要です。「なんとなくこういう感じが好み」という曖昧なイメージでも大丈夫です。当店では経験豊富なスタッフが、お客様のご要望や使用環境に応じて最適なタイヤをご提案いたします。
迷ったら、ぜひお気軽にご相談くださいね。
乗り心地重視:ベンツCクラスにおすすめのタイヤ3選

乗り心地を重視する方へおすすめのプレミアム系のタイヤをまずは3つご紹介します。
- ブリヂストン ポテンザS001 RFT(ランフラットタイヤ)
- ミシュラン PRIMACY 4(プレミアムコンフォートタイヤ)
- コンチネンタル EcoContact™ 6 (パフォーマンス エコタイヤ)
1.ブリヂストン ポテンザS001 RFT

ブリヂストンのPOTENZA S001RFTは、ディーラー承認タイヤの設定もあり、従来のランフラットタイヤと比較しても大幅に乗り心地が改善され、静粛性・快適性・操縦安定性など、ドライ・ウェット路面ともに安心して運転していただけるおススメのタイヤとなります。
2.ミシュラン プライマシー4+

純正の乗り味を大きく変えたくない方は、ミシュランのPRIMACY 4+を選ぶ方が一番安心かもしれません。
従来のPRIMACY4よりもウェット性能や静粛性に優れており、ワンランク上の乗り心地を体感できると思います。
「最後まで続く安全」をテーマに開発が進められており、タイヤの溝が減っても性能差が小さいことで知られています。また、従来品のPRIMACY 4はメルセデスベンツ承認タイプの設定も有り、新登場したプライマシー4+もCクラスにマッチするおススメのタイヤだと思います。
3.コンチネンタル エココンタクト6

コンチネンタルタイヤはメルセデスベンツの新車で純正採用されているメーカー推奨ブランドの一つになります。
エココンタクト6は、タイヤに求められる「転がり抵抗」「ウェットブレーキ性能」「耐摩耗性」の3つの性能を両立させ、低燃費で安全性が高いハイパフォーマンス・エコタイヤ。また優れたスポーツ性能で既存のエコタイヤの運動性能や乗り心地が足りないと感じる方には是非おススメしたいタイヤになります。
スポーツ系:ベンツCクラスにおすすめのタイヤ3選

走りを楽しむ、スポーツ系のタイヤも3つおすすめします。
- ブリヂストン ポテンザS007A (プレミアム スポーツタイヤ)
- ミシュラン パイロットスポーツ4 (ダイナミックグリップ スポーツタイヤ)
- コンチネンタル コンチスポーツコンタクト5 (プレミアム スポーツタイヤ)
1.ブリヂストン ポテンザS007A

ブリヂストンのポテンザS007Aは、プレミアムスポーツの特徴でもあるドライ性能を更に向上し、同時にウェット性能とコンフォート性能にも配慮したスポーツタイヤになります。
走りはスポーツの本筋を思わせる程よい硬さとコーナーリング性も良く、しっかりとしたグリップ感が得られます。キビキビと走りたい方には是非おススメいたします。
2.ミシュラン パイロットスポーツ4S

ミシュランのパイロットスポーツ4は、プレミアムスポーツタイヤの中では一番トータルバランスに優れたタイヤだと思います。
スポーツタイヤとはいえ、濡れた雨天時でも安心して走行出来てウェット性能がかなり向上しています。また走り始めるとしっとりと路面に馴染み、ハンドリングに安心感を与え、柔らかさを全く感じさせない剛性感と高いグリップ力により安全・安心して走行できるスポーツタイヤとなっております。
「直進安定性」「ドライ性能」「ウェット性能」「耐久性」「乗り心地」などを重視した一番トータルバランスに優れたスポーツタイヤと言えますので是非おススメ致します。
3.コンチネンタル コンチスポーツコンタクト7

欧州新車装着で絶大な信頼を得ているコンチネンタルタイヤ。コンチネンタルのコンチスポーツコンタクト7は、高い走行性能を発揮しながら、ウェットでの性能や、耐摩耗性能も高い為、評判が高いです。
ステアリング操作に対する精度や高速走行をするときにおける車の安定性も高く、耐摩耗性とウェットブレーキの両立に成功し、乗り心地の良さが長時間保つことができるため長距離運転をされる方には是非おススメしたいタイヤです。
ベンツCクラスのタイヤはタイヤワールド館ベストにおまかせ

メルセデス・ベンツ Cクラスセダンのタイヤサイズを調べていると、「タイヤ」だけでなく「ホイールサイズ」まで気になってきて、だんだんと混乱してしまう方も多いのではないでしょうか。
今回ご紹介したように、タイヤにはさまざまな種類があり、それぞれに特徴や違いがあります。少し知識を深めるだけでも、Cクラスとのカーライフが今よりもっと楽しくなるはずです。
タイヤは、走行性能だけでなくデザイン性にも優れており、見ているだけでもワクワクするパーツのひとつです。
ただし、最近の車はスペアタイヤが標準装備されていないことが多いため、パンクの際はJAFなどのロードサービスに頼るしかないケースもあります。
そんな時におすすめなのがランフラットタイヤ。パンクしても一定距離を走行できる安心感が魅力です。
タイヤは、車の性能を支えるだけでなく、乗る人の安全や快適性をも左右する重要なパーツです。だからこそ、サイズや用途をしっかり確認した上で、見た目も安全性も兼ね備えたタイヤを選びたいですね。
もし「どれを選べばいいか分からない…」という場合でもご安心ください。
当店では、豊富な知識と販売実績を持つプロのスタッフが、お客様のご希望や車種に合わせて、ぴったりのタイヤをご提案させていただきます。どんな些細なことでも、お気軽にご相談くださ
いね。

タイヤワールド館ベスト栗生店 店長
趣味:車を整備する事。
特技:手指の関節をポキポキ鳴らせる事。
モットー:お客様から感謝される接客を心がける事。






















