トヨタのパッソは、気軽に乗れる軽やかな車をイメージして名付けられました。
その名のとおり取り回しやすく、車の運転に慣れていない方にも人気です。
雪国への旅行や冬の積雪に備えるためにスタッドレスタイヤを選ぶ際は、パッソの適合サイズについて確認しましょう。
この記事では、トヨタのパッソのスタッドレスタイヤの適合サイズやおすすめのスタッドレスタイヤ、選び方、工賃などについて解説します。
- パッソの種類
- 【車種別】パッソのタイヤサイズ早見表
- ┗【初代パッソ】KGC10/KGC15/QNC10
- ┗【2代目パッソ】KGC30/KGC35/NGC30
- ┗【3代目のパッソ】M700/M710A
- パッソにおすすめのスタッドレスタイヤ
- パッソのスタッドレスタイヤを選ぶときのポイント
- パッソのタイヤを交換する費用
- まとめ
パッソの種類
トヨタのパッソは、全部で8つの型式があり、10系(初代)・30系(2代目)・M700系(3代目)に分かれています。
系統 | 型式 | 販売期間 |
---|---|---|
10系(初代) | KGC10/KGC15/QNC10 | 2004年6月~2010年2月 |
30系(2代目) | KGC30/KGC35/NGC30 | 2010年2月~2016年4月 |
M700系(3代目) | M700/M710A | 2016年4月~ |
【車種別】パッソのタイヤサイズ早見表
パッソのタイヤサイズは、系統が変わってもほとんど違いがありません。純正サイズと適応サイズを系統別に紹介します。
【初代パッソ】KGC10/KGC15/QNC10
トヨタの初代パッソは、2004年6月に発売されました。トヨタの車両デザイン力とダイハツのスモールカー作りのノウハウを結集し、誰もが手軽に利用できる「マイ・パートナー・コンパクト」をテーマに開発されました。
インテリアは「シンプル&クリーン」を重視し、豊富な収納スペースや便利な機能性、広々とした室内空間を追求しています。
パワートレイン・足回りには、1.0L直列3気筒エンジンと1.3L直列4気筒エンジンの2種類が搭載され、気持ちのよい加速と優れた環境性能を両立しています。10系パッソのタイヤサイズは以下のとおりです。
インチ | 純正サイズ | 適応サイズ |
---|---|---|
13インチ | 155/80R13 | 185/65R13 |
14インチ | 175/65R14 | 185/60R14 |
15インチ | ― | 185/55R15 |
16インチ | ― | 205/45R16 |
17インチ | ― | 215/40R17 |
【2代目パッソ】KGC30/KGC35/NGC30
2代目パッソは、2010年2月に発売されました。初代モデルの優れたスペースユーティリティや経済性を継承しながらも、女性の意見を積極的に取り入れることでさらに進化しました。
フロントグリルの大きな開口部や丸目2灯のヘッドランプ、リビングルームのような落ち着いた室内空間などにより、特に女性から人気を得ています。
パワートレイン・足回りには、1.0L直列3気筒エンジンと1.3L直列4気筒エンジンの2種類のエンジンとCVTの組み合わせを採用しました。滑らかな走行性能と優れた環境性能を両立しており、低燃費でありつつも軽快な走りを求める方に人気です。
30系パッソのタイヤサイズは以下のとおりです。
インチ | 純正サイズ | 適応サイズ |
---|---|---|
13 | 155/80R13 | 185/65R13 |
14 | 175/65R14 | 165/70R14 |
14 | 165/70R14 | 185/60R14 |
15 | ― | 185/55R15 |
16 | ― | 205/45R16 |
17 | ― | 215/40R17 |
【3代目のパッソ】M700/M710A
2016年4月に発売された3代目のパッソは、「街乗りスマートコンパクト」をコンセプトに、利便性や走行の快適性、燃費性能を追求したモデルです。
「軽じゃないK」というキャッチコピーのもと、快適な室内空間、低価格、安全性能などを向上させました。スタイリッシュでありながら上品な印象を与えるボディフォルム、コンパクトなボディならではの優れた取り回し性能、衝突支援システム(スマートアシストII)など、特筆すべき点が多々あります。
パワートレインと足回りに関しては、改良された1.0L直列3気筒エンジンに1本化されました。幅広いパワーバンドと優れた操縦安定性により、走行性能を求める人からも支持を得ています。
M700系パッソのタイヤサイズは以下のとおりです。
インチ | 純正サイズ | 適応サイズ |
---|---|---|
13 | ― | 185/65R13 |
14 | 165/65R14 | 185/60R14 |
15 | ― | 185/55R15 |
16 | ― | 205/45R16 |
17 | ― | 215/40R17 |
パッソにおすすめのスタッドレスタイヤ
パッソに適合するスタッドレスタイヤについて、系統別におすすめ商品を紹介します。
今回紹介するタイヤは以下の6つです。
ダンロップ/ウィンターマックス WM02
トーヨータイヤ/オブザーブ GIZ2
トーヨータイヤ/ウィンタートランパスTX
ブリヂストン/ブリザック VRX3
ブリヂストン/ブリザック VRX2
型式別・インチ別にご紹介していきますね。
【初代パッソ/10系】におすすめのスタッドレスタイヤ
13インチ「ウィンターマックス WM03」
WINTER MAXX 03は、氷上での卓越した性能を追求したタイヤです。一般的に新しい世代のタイヤが登場する際には、全体的な性能向上が期待されますが、ダンロップは日本の冬道を走るユーザーから強く求められる「氷上での安心性能」に重点を置き、徹底的に追求しました。
MAXXグリップトリガーという技術が組み込まれた「ナノ凹凸ゴム」を採用しており、摩耗が進んでもタイヤ表面に常にナノ凹凸を形成することで、タイヤが摩耗しても新品に近い性能を維持できます。

14インチ「オブザーブ GIZ2」
オブザーブ GIZ2は、シャーベットを含むウェットでの性能に優れたスタッドレスタイヤです。「持続性密着ゲル」という新素材を使用した「吸着クルミゴム」を採用しました。
これにより、優れた氷上性能とウェット性能が長時間経過しても大きく低下しません。また、シリカの増量とグリップポリマーの配合により、ウェットグリップ性能も向上しています。

15インチ「ブリザック VRX3」
ブリザックVRX3は、「フレキシブル発泡ゴム」を採用したスタッドレスタイヤです。フレキシブル発泡ゴムが氷の表面の水分を効果的に吸収することで、優れた氷上性能を発揮します。
さらに、サイプの端部が反対側の溝に貫通しない構造により、余計な水が入り込むのを防止しています。また、ブロックの端部に「L字ブロック」という小さな突起が設けられており、水の流れをコントロールします。

【2代目パッソ/10系】におすすめのスタッドレスタイヤ
13インチ「ウィンターマックス WM02」
ウィンターマックス WM02は、「しなやか成分」を配合したスタッドレスタイヤです。一般的に、タイヤには柔軟性を与えるためにオイルが使用されていますが、時間経過によってタイヤから少しずつ抜けてしまいます。その結果、経年劣化による性能低下が起こります。
一方、「しなやか成分」を配合したウィンターマックス WM02は、タイヤの柔軟性が長期間維持されるため、経年劣化による性能低下がほとんどありません。
14インチ「Winter TRANPATH TX」
Winter TRANPATH TXは、アイスバーン上でも確実に停止できる制動性能や、アイス路面からドライ路面に切り替わったときの安定性の確保を追求したスタッドレスタイヤです。
経年変化による性能低下を抑えるために、ソフトキープコンパウンドをベースに構成しています。また、トーヨータイヤならではの鬼クルミやNEO吸水カーボニックセル、吸水カーボニックパウダーによって水を吸収し、ナノゲルによって密着性を高めています。
15インチ「ブリザック VRX2」
ブリザック VRX2は、ブリヂストンの独自技術「アクティブ発泡ゴム2」を搭載したスタッドレスタイヤです。気泡と太い水路が含まれており、滑りの原因となる「水膜」を効果的に排出します。さらに、ゴムのグリップ力に寄与するポリマーに「摩擦力向上剤」を多く結合させることで、氷上でのブレーキ性能の向上も実現しました。
【3代目/M700系】におすすめのスタッドレスタイヤ
14インチ「ウィンターマックス WM03」
WINTER MAXX 03は、「氷上での安心性能」に特に注力し、徹底的な研究のもとで開発されたスタッドレスタイヤです。革新的な技術であるMAXXグリップトリガーが組み込まれた「ナノ凹凸ゴム」が採用されており、摩耗が進んでも新品に近い性能を維持できます。
氷上での安定性と抜群のグリップ力と優れた耐久性により、過酷な雪道を走るユーザーをサポートします。
14インチ「オブザーブ GIZ2」
オブザーブ GIZ2は、ウェット路面と氷上の両方で優れた機能を発揮し、経年劣化による性能低下がほとんど起こらないスタッドレスタイヤです。「吸着クルミゴム」と多量のシリカ、グリップポリマーの配合により、優れた性能を長年にわたり維持します。
15インチ「ブリザック VRX3」
ブリザック VRX3は、「フレキシブル発泡ゴム」を採用することで氷上でも優れたグリップ力を発揮するスタッドレスタイヤです。また、一部のサイプは「端止めサイプ」として配置され、サイプの端部が反対側の溝に貫通しない構造になっています。この特殊な構造によって、余計な水の侵入を防止しています。
パッソのスタッドレスタイヤを選ぶときのポイント
パッソのスタッドレスタイヤは、以下の要素をポイントを押さえて選ぶことが大切です。
●ウェット性能
●ドライ性能
●耐摩耗性
氷上・雪上性能
氷上や雪上での性能は、スタッドレスタイヤを選ぶ上で最も重要な要素の1つです。優れた氷上・雪上性能を持つタイヤは、滑りにくく安定した走行が可能です。タイヤのトレッドパターンやゴムの組成が氷上・雪上性能に関わるため、タイヤ選びの際にチェックしましょう。
ウェット性能
雪道やアイスバーンだけではなく、雨や湿った路面での性能も重要です。ウェット性能が優れているスタッドレスタイヤは、濡れた路面でも安定した制動やハンドリングを実現します。ウェット性能に影響を与える水の排水性やグリップ力などをチェックしましょう。
ドライ性能
スタッドレスタイヤのドライ性能は、乾いた路面における直進安定性やコーナリング時のグリップ力に影響を与えます。常に雪道やアイスバーンを走るわけではない限り、ドライ性能も必ず確認しましょう。
耐摩耗性
耐久性の高いタイヤは長く使用できるため、経済性に優れています。タイヤのトレッドパターンやゴムの素材が耐摩耗性に影響を与えるため、選ぶ際はチェックしておきましょう。
パッソのタイヤを交換する工賃
パッソのタイヤ交換の工賃は、ショップによって異なります。一般的に、タイヤ交換には作業料金に加えてバルブ交換などの追加費用がかかることがあります。また、タイヤのサイズや種類によっても価格が異なる点に注意が必要です。
タイヤ交換の工賃はおおよそ1本あたり数千円から数万円程度です。
タイヤワールド館ベストでは、当店で購入いただいたタイヤに交換する場合、以下の金額で承っております。
パッソの純正サイズでは10~15インチ帯の価格になると思います。
インチ | 通常価格 | アプリ会員 |
---|---|---|
10~15インチ | ¥8,800円 | ¥6,600円 |
16~18インチ | ¥11,000円 | ¥8,800円 |
19~20インチ | ¥13,200円 | ¥11,000円 |
21インチ | ¥15,400円 | ¥13,200円 |
22インチ | ¥17,600円 | ¥15,400円 |
また、他店で購入したタイヤをお持ちいただくことも可能です。その場合のタイヤ交換費用は以下のとおりです。
インチ | 通常価格 | アプリ会員 |
---|---|---|
10~15インチ | ¥11,000円 | ¥8,800円 |
16~18インチ | ¥13,200円 | ¥11,000円 |
19~20インチ | ¥15,400円 | ¥13,200円 |
21インチ | ¥17,600円 | ¥15,400円 |
22インチ | ¥19,800円 | ¥17,600円 |
アプリ会員になると割引価格でタイヤ交換が可能です。登録料がかからないフリー会員(無料)も割引の対象ですので、タイヤ交換をご利用の際はぜひ事前にアプリをダウンロードしてください。
まとめ
パッソ向けのスタッドレスタイヤ選びのポイントをご紹介しました。パッソは軽快な走りで車体重量も比較的軽いため、それだけ優れたグリップ力のスタッドレスタイヤを選ぶ必要があります。
信頼性が高いメーカーであるダンロップやトーヨー、ブリヂストンなど、長年にわたり多くのユーザーから支持を得てきたブランドのスタッドレスタイヤを選ぶことをおすすめします。パッソの特徴を踏まえ、雪道やアイスバーンでも安全かつ快適に走行できるスタッドレスタイヤを選びましょう。



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