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車高調の乗り心地は?全長式・ネジ式の違いもプロがご説明します!

最終更新日 2022年10月22日

愛車を横から見たとき、タイヤとフェンダーのすき間を見て
「もう少し車高が下がったらカッコイイのにな…」
と思ったことはないでしょうか?すき間をなんとかしたい…
その解決方法がローダウンです!
今回は車高調によるローダウンについてご紹介します!

車高調とはどんな商品なのか?

車高調(車高調整式サスペンション)とは、スプリングとショックアブソーバーがセットになったサスペンションキットです。

似たツールに、同じく車高を下げる機能がある「ダウンサス」があります。車高調にしかないメリットは、オーナーの好みの車高や乗り心地を実現したり、走行性能を向上させたりできること。このように、幅広い使い方ができる車高調は、商品によって構成パーツや特徴が異なります。モデルよってスポーツ走行向けや快適性を追求したものなどの特徴があります。

ご自身の用途に適した車高調を選んで、理想の足回りを目指しましょう。

全長式・ネジ式の2種類あります

車高調は各種で乗り心地、ローダウンできる幅が変わってくるものですが、どういったところに目を向けたらいいか悩む方も多いと思います。そこでどこをポイントに選べばいいのか、紹介していきたいと思います。

調整方式には2種類あって、全長調整式とネジ式になっています。この2つは見た目も違うので、分かりやすいと思います。

高さ調整を最も自由にしたいのなら「全長調整式」がおすすめ!!

全長調整式車高調は、車体本体への取り付け部分のブラケットを上下し調整します。フルタップ式車高調とも言われており、本体下部に取り付けられた部品の位置を調整することで、車高の低下幅を調整していけるものです。

こちらは何といっても、車高調整が最も自由なタイプです。車高変更の際の有効ストローク量に変化がない分、正確な調整ができ幅も広いのですが、価格が高くなるデメリットがあります。

メーカー平均価格帯も12万円台から御座いますし、用途に応じて価格帯が上がって参ります。

● フルタップ式(全長調整式)のメリット

車高を下げても、スプリングの長さと有効ストロークの量が変化しないので乗り心地が変わらないのはフルタップ式の大きなメリットです。また、大幅に車高を下げても底付きしないのは、ローダウンする上で大きな利点となります。

● フルタップ式(全長調整式)のデメリット 

車高を大幅に下げることが可能なフルタップ式車高調は、推奨のダウン量なら乗り心地に変化はありませんが、極端に下げすぎるとサスペンションとしての性能を発揮できなくなり性能も悪化します。

車高が低くなっても有効ストロークは変わっていないので、極端なローダウンはタイヤハウス上部のインナーカバーやアッパーマウントに当たる原因になるので注意が必要です。また、フルタップ式はネジ式に比べて部品の数も多く、構造も複雑なので高価なものが多いです。

車高を自由に調節するのなら「ネジ式」がおすすめ!!

ネジ式車高調は、スプリングの下にあるロワシートというパーツを上下させて車高を調節します車高を自由に調節できる構造ですが、車高を下げ過ぎるとショックアブソーバーが縮んでしまい、有効ストローク量は減ってしまいます。

また、調整するときに、ジャッキアップして一度タイヤを外す必要があるので、作業に手間がかかります。

● ネジ式車高調のメリット 

スプリングの全長を変えることで車高を調整するという単純かつシンプルな構造なので、手頃で低価格なものが多いです。スプリングの長さ変えることで車高を調整できるので、車高をどれくらい変えたか視覚的に分かりやすく、比較的スムーズに車高調整できるのはメリットです。

● ネジ式車高調のデメリット 

スプリングの縮み(長さ)を利用することでローダウンをしているので車高調整幅は少ないものが多く、もう少し下げたい…ということも多々あります。

乗り心地に関しても車高を下げてスプリングが短くなる事で有効ストロークが減ってしまうので、ネジ式車高調は極端なローダウンには不向きだといえます。

具体的には、ネジ式の車高調で大幅にローダウンするとサスペンションが底付きしてゴツゴツ感がでたり、路面からの衝撃、振動などを正常に吸収できない状態になる可能性があります。とはいえ、各メーカーそれぞれの車高調に推奨されているダウン量の範囲内であれば極端に乗り心地が低下するわけではないので安心してください。

メーカー平均価格帯も7万円台からの低価格で、用途に応じて価格帯が上がって参ります。

売れ筋車高調メーカー・特徴

人気の車高調をランキング形式で紹介します。

なお売れ筋ランキング(2021年10月1日時点)をもとにして当店独自に順位付けをしました。

1位 ブリッツ DAMPER ZZ-Rダンパー

ヴェルファイア GGH20W  メーカー小売価格¥172,700~

伸側・縮側それぞれ独立して32段の減衰力調整ができ、最大1024通りのチューニングでサーキットやストリートなど幅広いシーンに対応。フロントにはキャンバー角を調整できるピロボールアッパーマウント(1部の車種)を使用しており、スムーズな操縦を可能にします。

耐久性に優れる単筒式なので安定した減衰力を発揮でき、しなやかな乗り心地を体感できます。

走行シーンに応じたカスタマイズを楽しみたい人におすすめです。

2位  TEIN フレックスZ

VOXY_NOAH_ZRR80G  メーカー小売価格¥118,800~

少ない時間で生産できるシールド構造プラットフォームを採用し、品質と低価格を両立しています。

安定感を高めるためにローダウンにしても、全長調整式なので乗り心地に変化が少ないのが魅力。

低反発かつ低摩擦の複筒式はスムーズでしなやかな走りを実現し、高速・低速ともに快適な乗り心地です。

コストを抑えながら、フォルムや走りをカスタマイズしたい人におすすめですよ。

3位  HKSハイパーマックスS 

VOXY_NOAH_ZRR85G  メーカー小売価格¥217,800~

ハイパーマックスシリーズ伝統の単筒式を採用。 構造上、ガス室とオイル室を分離でき、大径ピストンの採用が可能なため上質かつ安定した減衰力特性が得られます。

応力に対してしっかりとした剛性感を実現。走行時の様々な性能に有利に働き、優れたハンドリングや乗り心地が得られます。

走行シーンに応じたカスタマイズを楽しみたい人におすすめです。

減衰力調整で自分好みの乗り心地に!

走行する環境で乗り心地をカスタマイズするなら減衰力調整つきがおススメ!!

乗り心地を好きなようにカスタマイズしたい人は減衰力調整つきのモデルを選びましょう。

減衰力が高いと、スプリングの伸び縮みは素早く収まり、乗り心地は硬く感じるようになります。減衰力が低いと、スプリングの伸び縮みはゆっくり収まり、乗り心地は柔らかく感じるようになります。ショックアブソーバーの効きを調整して、スプリングの働きを活かした柔らかい乗り心地から、スポーツカーのようながっしりとした乗り心地まで好きなように調整できますよ。

反面、これらの調整を行うダイヤル操作は一定の知識が必要なので、購入したり取り付けをするショップの方などの有識者からのアドバイスを受けることをおすすめします。

とくに調整する必要性を感じない人は、メーカーが車種にあわせて調整した固定式の車高調を選ぶと、自分での面倒な調整作業が不要になります。

まとめ

「耐久性」もきちんと確認しよう!!

メーカーによって車高調の耐久性は様々で、耐久性の低いものを購入してしまうと早い段階でオイル漏れなどのトラブルを起こしてしまう場合もあるので、よくみて選ぶことがおすすめです。

また、車高調の多くは取りつけてからの期間や走行距離で保証期間が定められていますが、保証期間はなるべく長期間のものがお得です。保証期間中の故障であれば、メーカーが修理対応をしてくれます。車高調は決して安いものではないので、できるだけ長く保証してくれるものがうれしいですね。

多くの商品は1年間もしくは1万km以内の走行での故障を保証してくれるものが一般的ですが、なかには3年間もしくは6万km以内と保証期間が長いものもあります。

意外と盲点ですが、長く快適に使うために保証期間にも注目して選ぶとよいでしょう。

オンラインショップhttps://tireworldkan.com/
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作成者: 鎌田 翼

タイヤワールド館ベスト栗生店 店長

趣味:車を整備する事。
特技:手指の関節をポキポキ鳴らせる事。
モットー:お客様から感謝される接客を心がける事。