「タイヤ交換時のホイールバランスは重要?」
「ホイールバランス調整のタイミングがわからない」
「ホイールバランスの調整は自分できる?」
このようなお悩みはありませんか?
ホイールバランス調整をしないまま、走行を続けるのは危険です。ホイールバランスが崩れると、ハンドルのブレや車体が強く振動など、車全体に悪影響があり、事故につながる可能性があるからです。
本記事では、タイヤ交換時におけるホイールバランス調整の重要性と、崩れると起こる危険なこと、改善策などを初心者に向けてわかりやすく解説します。
- ホイールバランスとは
- ホイールバランスが崩れると起こる5つの危険
- ┗まっすぐ走らない
- ┗走行中の車が激しく振動する
- ┗タイヤのすり減り箇所が偏る
- ┗タイヤ周辺のパーツが損傷する
- ┗燃費が悪くなる
- ホイールバランスが崩れる3つの原因
- ┗ホイールバランスウエイトが取れる
- ┗タイヤのすり減り箇所に偏りが出る
- ┗強い衝撃でタイヤの位置がずれる
- ホイールバランスの状態を確認する3つの方法
- ┗走行時にハンドルのブレがないか
- ┗走行時にガタつきがないか
- ┗タイヤのすり減りはないか
- ホイールバランスを調整する方法
- ホイールバランスを自分で調整するデメリット
- ┗費用がかかる
- ┗手間がかかる
- ホイールバランス調整は専門店がおすすめ
- ホイールバランス調整と一緒にしたいおすすめ点検
- ┗タイヤローテーション
- ┗エアバルブの交換
- ┗タイヤの空気圧
- ┗タイヤのヒビや亀裂
- ┗ホイールアライメントの調整
- タイヤ交換やホイールバランス調整はタイヤワールド館ベストにおまかせ
ホイールバランスとは
ホイールバランスとは、タイヤとホイールにかかる遠心力のバランスを指します。
真円ではないタイヤとホイールを、ウエイトバランスを使用して、重心を中心にする作業をホイールバランス調整といいます。
ホイールバランスが悪い状態で走行すれば、車体の振動やハンドルのブレ、タイヤのガタつきなど、車の走行に支障が出るため大変危険です。
安全かつ安定した走行をするためにも、ホイールバランス調整は必ずおこないましょう。
ホイールバランスが崩れると起こる5つの危険
ホイールバランスが崩れた状態では、あなたが安全運転をしても、ハンドルのガタつきや車体の振動など、運転に支障が出るため危険です。ホイールバランスを調整することで、安定した走行ができ、より安全な運転を実現できます。
本章では、ホイールバランスが崩れて起こる危険なことを5つ紹介します。
- まっすぐ走らない
- 走行中の車が激しく振動する
- タイヤのすり減り箇所が偏る
- タイヤ周辺のパーツが損傷する
- 燃費が悪くなる
危険1.まっすぐ走らない
ホイールバランスが崩れると起こる、危険なこと1つ目は「まっすぐ走らない」です。タイヤとホイールにかかる遠心力の重心が中心ではないため、走行が不安定になります。
タイヤの回転が不安定な状態で走行すると、ハンドルの強いブレや振動などの原因になり、まっすぐ走れないため大変危険です。
また、走行速度が速いほど、ハンドルのブレや振動は、より強くなります。
ハンドルのブレや強い振動の症状がでたら、早めにホイールバランス調整をしましょう。
危険2.走行中の車が激しく振動する
ホイールバランスが崩れると起こる、危険なこと2つ目は「走行中の車が激しく振動する」です。
走行中の車の激しい振動は、シミー現象と呼ばれています。80km以下の速度で発生しやすく、振動が車体からハンドルに伝わり、運転に支障がでる非常に怖い現象です。
ハンドル操作できないほど振動することもあるため、事故につながる恐れがあります。シミー現象が起きた場合は、すぐに車を停車して、専門店に相談しましょう。
危険3.タイヤのすり減り箇所が偏る
ホイールバランスが崩れると起こる、危険なこと3つ目は「タイヤのすり減り箇所が偏る」です。偏摩耗、片減りなどと呼ばれており、タイヤの重心がずれると、地面の接地面とのバランスが悪くなることでおこる現象です。
タイヤの偏摩耗は主に3種類あります。
上記のような極端なすり減り方をすると、不安定な走行につながるだけでなく、タイヤの寿命も短くなってしまいます。
タイヤのすり減り方は、目視で簡単に確認できるため、定期的に確認することをおすすめします。偏摩耗については【タイヤが片減りする原因は?解決策もご紹介!】の記事も参考にしてみてください。
危険4.タイヤ周辺のパーツが損傷する
ホイールバランスが崩れると起こる、危険なこと4つ目は「タイヤ周辺のパーツの損傷が激しくなる」です。車体の強い振動により、サスペンションやベアリングなど、タイヤやホイール周辺のパーツには大きな負担がかかります。
ホイールバランスの崩れを放置すれば、多くのパーツを修理・交換する必要があるため、余計な費用が発生する可能性も少なくありません。
定期的にホイールバランスを点検して、パーツの損傷を未然に防ぎましょう。
危険5.燃費が悪くなる
ホイールバランスが崩れると起こる、危険なこと5つ目は「燃費が悪くなる」です。ホイールバランスが悪い状態で走行すると、タイヤにブレが生じ、回転が不安定になります。
その結果、タイヤにかかる負担が大きくなり、エンジンがムダな力を使用するため、燃費効率が悪化します。
ホイールバランスが崩れる3つの原因
本章では、ホイールバランスが崩れる原因を3つ紹介します。
- ホイールバランスウエイトが取れる
- タイヤのすり減り箇所に偏りが出る
- 強い衝撃でタイヤの位置がずれる
原因1.ホイールバランスウエイトが取れる
ホイールバランスが崩れる1つ目の原因は「ホイールバランスウエイトが取れる」です。バランスウエイトは、運転を繰り返していれば、取れる可能性があります。
走行中に、バランスウエイトが取れたことに、すぐに気付くのは困難です。ホイールバランスウエイトが取れた場合は、タイヤの編摩耗やアライメントの崩れ、タイヤの劣化を早める原因になるため、早めに最寄りの専門店に相談しましょう。
原因2.タイヤが偏摩耗している
ホイールバランスが崩れる2つ目の原因は「タイヤが偏摩耗している」です。上記写真のような偏摩耗した状態で走行すると、ホイールバランスが崩れやすくなります。
偏摩耗は、スリップやバーストの危険もあるため、タイヤのすり減りは適時確認しましょう。
原因3.強い衝撃でタイヤの位置がずれる
ホイールバランスが崩れる3つ目の原因は「強い衝撃でタイヤの位置がずれる」です。
ホイールバランスの崩れは、交換後のタイヤが馴染む前に、起こる可能性があります。
たとえば、以下の3つです。
・急ハンドル
・急ブレーキ
上記のような運転時に強い衝撃がかかると、タイヤの位置がずれてホイールバランスが崩れます。
運転中の強い衝撃に心当たりがある方は、タイヤ交換した店舗や、ホイールバランス調整を実施している専門店に、相談することをおすすめします。
ホイールバランスの状態を確認する3つの方法
本章では、ホイールバランスの状態を確認する3つの方法を解説します。
- 走行時にハンドルのブレがないか
- 走行時にガタつきがないか
- タイヤのすり減りはないか
簡単に確認できる方法なので、ぜひ参考にしてみてください。
確認1.走行時にハンドルのブレはないか
ホイールバランスの状態を確認する1つ目の方法は「走行時にハンドルのブレがないか」です。タイヤやホイールに問題がない場合、ハンドルのブレを感じることはほとんどありません。
ハンドルの強いブレは、勝手にハンドルが動いてしまったり、ハンドルの振動が強くなったりと、通常では体験したことのない感覚です。
ハンドルにブレを感じたら、必ずホイールバランスの点検に行きましょう。
確認2.走行時にガタつきがないか
ホイールバランスの状態を確認する2つ目の方法は「走行時にガタつきがないか」です。ホイールバランスが崩れると、車体に強いガタつきが生じます。
ガタつきを無視するムリな走行は、不安定な走行にもつながるため、非常に危険です。
目視の確認ができないため、走行中のガタつきが強いと感じたら、ホイールバランスの点検にいきましょう。
確認3.タイヤのすり減りはないか
ホイールバランスの状態を確認する3つ目の方法は「タイヤのすり減りがないか」です。タイヤのすり減り方は、片べり摩耗やセンター摩耗、両肩べり摩耗など、偏ったすり減り方が特徴です。
ホイールバランスが崩れる他にも、タイヤの劣化が早くなったり、燃費が悪くなったりと、タイヤ以外の問題が発生する可能性もあります。
タイヤのすり減り具合は、目視で簡単に確認できるため、定期的に確認しましょう。
ホイールバランスを調整する方法
ホイールバランスを調整するとき、基本的にはホイールバランサーと呼ばれる機械を使用して調整します。
本章では、ホイールバランス調整の手順を解説します。手順は以下の通りです。
- ホイールバランサーにタイヤを設置する
- 高速回転させてバランスを測定する
- ホイールバランスを確認する
- ブレがあればバランスウエイトで調整する
- 再度調整し完了
1.ホイールバランサーにタイヤを設置する
はじめに、ホイールバランサーにタイヤを取り付けます。
2.高速回転させてバランスを測定する
ホイールバランサーに取り付けたタイヤを、高速回転させバランスを測定します。
3.ホイールバランスを確認する
ホイールバランスは、左右のバランスと上下のバランスを確認します。 ホイールバランスにブレがあると、左右上下どのバランスが崩れているか、モニターに表示されます。
4.ブレがあればバランスウエイトで調整する
ホイールバランスにブレがあれば、バランスウエイトで調整します。バランスウエイトは、貼るタイプと打ち込むタイプの2種類がありますので、愛車のホイールに合ったバランスウエイトを使用してください。
バランスウエイトの種類や疑問については【バランスウェイトの種類のご紹介とウェイトに関する疑問を解決!】の記事も参考にしてみてください。
5.再度調整し完了
バランスウエイトで再度調整し、ホイールバランサーの測定数値が「0」になればホイールバランス調整の完了です。
ホイールバランスを自分で調整するデメリット
ホイールバランス調整は自分でもできますが、専門店に任せることをおすすめします。理由は以下の2つです。
・手間がかかる
費用がかかる
1つ目のデメリットは「費用がかかる」です。簡易的なホイールバランサーは、インターネットで低価格で販売されていますが、正確に測れない可能性があるためおすすめできません。
たとえば、専門店で使用している、下記写真の価格は674,000円(※)(税込)です。
※R5年4月24時点
専門店では、正確に測定できるホイールバランサーを使用しています。
ホイールバランス調整を専門店で実施した場合、一般的には10,000円以下(※)でホイールバランス調整が可能です。また、ホイールバランス調整を専門店で行えば、ホイールバランス以外に問題があれば対応もしてくれます。
ホイールバランサーに多額の費用をかけるなら、正確な測定で安心できる専門店で、10,000円以下(※)でホイールバランス調整することをおすすめします。
※車両やインチ数によって異なる
手間がかかる
ホイールバランス調整手順は先述の通り、専用機械の準備から実際の作業まで、一人で実施するには手間がかかります。
タイヤ4本すべての数値が「0」になるまで、正確に作業しなければなりません。また、ホイールバランス以外の問題が発生した場合、自分で対応できない可能性も考えられます。
ホイールバランス調整は、手間や労力、安全面を考慮すると、専門店に依頼した方が正確で安心です。
ホイールバランス調整は専門店がおすすめ
安心して走行したい方は、ホイールバランス調整はタイヤ専門店やカー用品店などプロに相談することをおすすめします。自分でホイールバランス調整をする場合、手間や費用がかかるだけでなく、本当にホイールバランス調整ができた保証もありません。
また、ホイールバランス以外の問題が発生した場合、自分で対処するのは困難です。専門店に相談すれば、ホイールバランス以外に問題があれば、すぐに対応してくれるため安心です。
ホイールバランスを調整するには、タイヤを車から外す必要があるので、タイヤ脱着の作業料金がかかってしまいます。タイヤ交換の際に合わせて作業をお願いするようにしましょう。
タイヤ交換時に含まれているお店が多い印象ですが、心配な場合は事前に確認してみましょう。
タイヤワールド館ベストでは、バランス調整はタイヤ入れ替え作業に含まれているので安心です。また、純粋なバランス調整だけの場合は550円/1本(別途脱着工賃がかかる場合があります)で行っております。
ホイールバランス調整と一緒にしたいおすすめ点検
先程も触れましたが、ホイールバランス調整はタイヤ交換時に一緒に行うのが基本です。
本章では、ホイールバランス調整と一緒にしたいおすすめ点検を5つ紹介します。
- タイヤローテーション
- エアバルブの交換
- タイヤの空気圧
- タイヤのヒビや亀裂
- ホイールアライメントの調整
点検1.タイヤローテーション
ホイールバランス調整と一緒にしたいおすすめ点検1つ目は「タイヤローテーション」です。タイヤローテーションをすることで、タイヤ4本にかかる摩擦抵抗を均一にして、タイヤの寿命を長くすることが可能です。
タイヤローテンションをしないと、タイヤの偏摩耗につながり、ホイールバランスに影響が出てしまいます。
ホイールバランス調整時に一緒に点検すれば、ホイールバランスが崩れる原因のひとつ、偏摩耗を防げるためおすすめです。
点検2.エアバルブの交換
ホイールバランス調整と一緒にしたいおすすめ点検2つ目は「エアバルブの交換」です。エアバルブの役割は、空気の抜け防止や空気圧調整で、車の走行には欠かせないパーツです。
エアバルブが劣化すると、タイヤの空気が抜けやすくなり、タイヤ以外に悪影響を及ぼす可能性があります。
たとえば、エアバルブの劣化を放置して、タイヤの空気が抜けやすい状態で走行を継続した場合に、起こりうる問題は以下の5つです。
・タイヤがパンクする
・タイヤが偏摩耗する
・タイヤにヒビや亀裂が入る
・ホイールが損傷する
エアバルブを交換すれば、上記の問題により発生する他の修理費用を、未然に防ぐことが可能です。
エアバルブの費用は、1本約350円〜(税込)(※)と比較的安価であるため、エアバルブが劣化する前に、交換することをおすすめします。
※種類によって異なる
エアバルブの工賃や交換の仕方については、【エアバルブは必ず交換しよう!工賃や交換の仕方を解説】の記事も参考にしてみてください。
点検3.タイヤの空気圧
ホイールバランス調整と一緒にしたいおすすめ点検3つ目は「タイヤの空気圧点検」です。タイヤの空気圧チェックや補充は、基本的にどの専門店でも、無料で対応してくれます。
簡単に点検や補充ができる一方で、JATMAの調べでは4台に1台が空気不足と、空気補充を忘れてしまう人も少なくない状況です。
空気圧が低い状態だと走行が不安定になり、タイヤに負担がかかることで燃費も悪くなります。他にも、タイヤ寿命の低下や、バーストの危険性も高くなります。
専門店やガソリンスタンドなど、空気補充はセルフで可能です。空気圧は、運転席ドアの開口部で確認できますが、心配の方は専門店で、点検してもらうことをおすすめします。
タイヤの空気圧については【車の空気圧を確認する方法|適正な値を計測する6つのコツも紹介】の記事も参考にしてみてください。
点検4.タイヤのヒビや亀裂
ホイールバランス調整と一緒にしたいおすすめ点検4つ目は「タイヤのヒビや亀裂点検」です。タイヤは、紫外線や摩擦熱、傷などによって必ず劣化します。
縁石に擦れて部分的に傷ついていたり、艶出し剤が付着していたりと、気付かないうちにタイヤの劣化を早めている可能性があります。
タイヤのヒビや亀裂は、状態を放置したまま走行すると、パンクやバーストの原因になるため、注意が必要です。
目視でできる簡単な点検のため、ホイールバランスを調整するとき、一緒に点検することをおすすめします。
タイヤのヒビや亀裂については、【タイヤのひび割れの原因と正しい保管方法は?リスクなどをご紹介】の記事も参考にしてみてください。
点検5.ホイールアライメントの調整
ホイールバランス調整と一緒にしたいおすすめ点検5つ目は「ホイールアライメントの調整」です。アライメントとは、タイヤ4本のホイール角度配置状況を指します。
ホイールアライメントがズレる原因は、段差の乗り越えや縁石の乗上げ、駐車時の輪留めに強く当たるなど、足回りに強い衝撃が加わることです。
他にも、経年劣化や、タイヤのすり減り具合など、気付かないうちにアライメントがズレている可能性も少なくありません。
・偏摩耗がある
・ハンドル操作がしにくい
・曲がりにくい
上記の症状が出た場合は、ホイールバランスが崩れる原因にもつながります。アライメントの調整は、ホイールバランス調整と一緒に実施しましょう。
タイヤワールド館ベストでは、アライメント基本測定料¥10,000円(ベストアプリ会員さまは¥9,000円)、調整1か所につき¥4,500円で行っております。
タイヤ交換やホイールバランス調整はタイヤワールド館ベストにおまかせ
あらためて、本記事では以下の8つを紹介しました。
・ホイールバランスが崩れると起こる5つの危険
・ホイールバランスが崩れる3つの原因
・ホイールバランスの状態を確認する3つの方法
・ホイールバランスを調整する方法
・ホイールバランスを自分で調整するデメリット
・ホイールバランス調整は専門店がおすすめ
・ホイールバランス調整と一緒にしたいおすすめ点検
ホイールバランスの調整は、車点検の一部に過ぎません。ホイールバランス調整以外にも、アライメント調整やタイヤ点検、エアバルブの劣化状態など、メンテナンスは必要不可欠です。
タイヤワールド館ベストでは、ホイールバランス調整以外にも、車の状態にあったメンテナンスをトータル的に実施して、快適なカーライフをサポートしています。
ご相談だけでも、お気軽にお問い合わせください!
タイヤワールド館ベスト西多賀店 店長
趣味:サッカー・ゴルフ・スポーツ観戦
モットー:親切・丁寧・心のこもったサービスメニューを提供致します。
特技:お客様の車をドレスアップ・カスタムすること!
ご来店お待ちしております!