最終更新日 2024年7月19日
ホイールの盗難防止策について、以下のような疑問を感じていませんか?
● ロックナットのメリットやデメリットは?
● ロックナット以外のホイール盗難防止策は?
本記事では、ホイールの盗難防止に効果的なロックナットについて解説します。また、ロックナット以外のおすすめのホイール盗難防止策も紹介します。
ホイールの盗難防止に効果的な方法が知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
- ホイールの盗難防止に効果的なロックナットとは?
- ロックナットの種類
- ┗外溝タイプ
- ┗内溝タイプ
- ホイールの盗難防止にロックナットを使うメリットとデメリット
- ホイールの盗難防止にロックナットを使う際の注意点
- ロックナット以外の最強ホイール盗難防止策7選
- ┗人通りの多い場所に駐車する
- ┗セキュリティシステムを活用する
- ┗ハンドルを切って駐車する
- ┗ハンドルロックをつける
- ┗タイヤロックをつける
- ┗センサーライトをつける
- ┗車両カバーをつける
- ホイールの盗難防止に関するよくある質問
- ┗ホイールの盗難防止にロックナットは意味ない?
- ┗ホイール盗難後のリスク対策は?
- ┗ホイールが盗難された場合はどうすればいい?
- ロックナットをはじめとして盗難防止策でホイールを守ろう!
ホイールの盗難防止に効果的なロックナットとは?
ロックナットとは、通常のレンチでは外せない仕様のナットで、ホイールの盗難防止に効果的なアイテムです。
それぞれのロックナットごとに、取り外すための専用工具であるアダプターが定められています。そのため、専用工具を持っている人にしかロックナットの取り外しができません。
ホイールには複数のホイールナットがついていますが、そのうちのひとつでもロックナットにすれば、簡単にホイールを取り外せないため盗難防止につながる仕組みです。
なお純正ホイールの場合、ロックナットが初期装備されていたりオプションで選択できたりする場合もあるため、購入時に確認しましょう。
ロックナットの種類
ロックナットは、主に以下の2種類に分けられます。
● 内溝タイプ
それぞれの特徴やメリット、デメリットを確認しましょう。
外溝タイプ
外溝タイプは、ナットの外側に溝があるロックナットです。市販されている国産ロックナットの多くは外溝タイプで、以下の特徴があります。
● デメリット:内溝タイプよりもセキュリティ面が劣る
外溝タイプは溝のパターンが少ないことから、適合するアダプターが多く、簡単に取り外せる恐れがあります。
盗難防止に効果的なロックナットですが、ホイールの盗難に詳しい人物なら簡単に盗めるかもしれません。
そのため、外溝タイプのロックナットはあまりおすすめされていないのが現状です。
内溝タイプ
内溝タイプはナットの内側に溝があるロックナットで、以下の特徴があります。
● 外溝タイプよりもセキュリティに定評がある
内溝タイプは外溝タイプと違い、溝のパターンを複雑に設定できるため、セキュリティの高さが魅力です。
安全性をとことん高めたい方は、シリアルナンバー付きの世界にひとつしかないロックナットを選ぶことも可能です。
ただし専用のアダプターを失くすとホイールの取り外しができなくなるため、保管場所を決めて紛失しないよう管理しましょう。
アダプターのおすすめ保管場所については、以下の記事で紹介したので参考にしてください。
ホイールの盗難防止にロックナットを使うメリットとデメリット
ロックナットを使用するメリットは、ホイールの盗難防止に効果的な点です。ホイールの盗難防止を検討中の方には、おすすめできるアイテムです。
デメリットを挙げるとしたら、専用のアダプターがないと取り外しが不可能な点です。
また、ロックナットは素材ごとに以下の特徴があります。
ロックナットの素材 | 特徴 |
---|---|
スチール | ・価格が安く耐久性が強い ・重量が重く錆びやすい |
アルミ(ジュラルミン) | ・カラーバリエーションが豊富でおしゃれ ・柔らかく耐久性が低い |
クロモリ(クロームモリブデ) | ・軽量でありながら強度が高い ・コストが高い |
低炭素鋼 | ・軽量化と強度のバランスがいい ・スチールホイールに使えない |
チタン合金 | ・軽量かつ強度高めで見た目もきれい ・素材の中ではもっともコストが高い |
それぞれの特徴を確認し、自分に合ったロックナットを選びましょう。
ホイールの盗難防止にロックナットを使う際の注意点
ロックナットを使う際は、以下の点に注意しましょう。
● 形状を確認する
● 専用アダプターを失くさない
ロックナットは、以下のサイズや形状があり、車種やメーカーにより異なります。
ロックナットのサイズ | ・「M10×P1.5」「M12×P1.5」などの表記 ・M=ネジの直系(mm) ・P=ネジ山のピッチ(mm) ・さらにHEX=ナットの形・六角形で絞る |
---|---|
ロックナットの形状 | ・テーパー座:座面の角度は60度で先端が細いスタンダードタイプ ・球面座:座面が丸いタイプ ・平面座:座面が平らなワッシャー付き |
お持ちのホイールのサイズや形状が合ったロックナットを購入しましょう。
また、専用のアダプターを紛失すると、ホイールの取り外しができなくなります。ディーラーやカー用品店などに行く手間や費用がかかるため、適切に管理してください。
ロックナット以外の最強ホイール盗難防止策7選
ロックナット以外におすすめの最強ホイール盗難防止策は、以下の7つです。
- 人通りの多い場所に駐車する
- セキュリティシステムを活用する
- ハンドルを切って駐車する
- ハンドルロックをつける
- タイヤロックをつける
- センサーライトをつける
- 車両カバーをつける
それぞれ具体的な方法を確認しましょう。
1.人通りの多い場所に駐車する
人通りの少ない場所は、泥棒からすると盗難しやすい環境です。そのため、長時間駐車する場合、可能なら人通りがあり、多くの人目に晒される場所を選びましょう。
人通りがあるだけで窃盗されるリスクに備えられますし、万が一盗難しようとしても周囲の人が不審な動きに気づく可能性が高いです。
夜間なら人通り以外にも、明かりが届く場所がいいでしょう。とくに雨や雪が降っている場合は人通りも少なくなりやすいため、屋内からでも車が確認できるよう暗闇での駐車を避けることが大切です。
2.セキュリティシステムを活用する
車のセキュリティシステムを活用すると、ホイールの盗難対策効果が期待できます。セキュリティシステムには、以下のタイプがあります。
セキュリティのタイプ | 特徴 |
---|---|
威嚇タイプ | ライトの点滅やシールなどで、セキュリティ対策をしていることをアピールする |
警報タイプ | 車に異常があった際、大きな音や光の点滅などによって警報を鳴らす |
通知&追跡タイプ | 誰かが車に侵入したり盗難されそうになったりした際に、登録機器に通知が届く(GPS付きなら追跡可能) |
固定器具タイプ | ハンドルやアクセル、タイヤなどを物理的に固定しロックする |
始動停止タイプ | 車と鍵のIDが一致しないとエンジンが動かない |
実際にセキュリティを搭載する際は、ディーラーやカー用品店などのスタッフに相談するといいでしょう。
また、Amazonでもたくさんの商品がでているので参考にしてみてください。
3.ハンドルを切って駐車する
ハンドルを切って駐車することで、ホイールの盗難防止につながります。なぜなら、ホイールが斜めの状態だと、盗難する際の作業スペースが狭くなり、ホイールが外しにくくなるからです。
完全に作業できないわけではありませんが、「ハンドルを切った状態のホイールは時間がかかる」と判断すれば、盗難防止につながるかもしれません。
さらにホイールが斜めだと車を動かしにくくなるため、車本体の盗難予防にもつながります。とくに道具が必要なわけではないため、緊急時の盗難対策におすすめです。
4.ハンドルロックをつける
ハンドルロックをつけることで、ホイールの盗難防止効果が期待できます。
ハンドルロックとは、ハンドルに装着し動きを固定する装置です。ハンドルが動かなくなるとタイヤの向きを変えられなくなるため、ハンドルを切って駐車する際にあわせて使用するとより盗難防止効果が期待できるでしょう。
また外から車内を見たときにハンドルロックがついていると、防犯意識の高い車だと判断され、視覚的な防犯効果も期待できます。色やデザインでさらに目立たせれば、防犯効果はさらに高まるでしょう。
5.タイヤロックをつける
タイヤロックをつけることで、車の走行ができなくなるだけでなく、ホイールの取り外しも不可能になるため、盗難防止効果につながります。
タイヤロックはリング状になっており、ホイールの空洞部分にリングを通して物理的にホイールが動かなくなる仕組みです。タイヤロックを選ぶ際は、白や黄色など暗闇でも目立つ色がいいでしょう。
タイヤロックは盗難防止アイテムの中でも比較的安く購入できるため、自宅に鍵付きの車庫がない場合はタイヤロックの使用がおすすめです。
6.センサーライトをつける
センサーライトは、車に人が近づくと転倒する人感センサー付きのライトです。人が近づくとライトが点灯するため、夜間の盗難防止効果が期待できます。
センサーライトの中でも光の量が多く、人の動きを感知する範囲も広いものなら、より高い防犯になるでしょう。
ただし盗難に慣れている泥棒の場合、センサーライトについて熟知している可能性もあるため、ほかの盗難対策をあわせて利用するのがおすすめです。
7.車両カバーをつける
盗難対策に車両カバーをつける目的は、車種や車の状態など盗難する際の判断材料を与えないことです。車種かわからないなら、車両カバーを外してまで盗難しようとはなりにくいでしょう。
ただ車両カバーをつけるだけだと、簡単に取り外せると思われるかもしれません。
そのため、車両カバーのみで盗難防止対策をするのではなく、ハンドルロックやタイヤロックなどほかの盗難防止対策と組み合わせることが大切です。
ホイールの盗難防止に関するよくある質問
ホイールの盗難防止に関するよくある質問は、以下の3つです。
- ホイールの盗難防止にロックナットは意味ない?
- ホイール盗難後のリスク対策は?
- ホイールが盗難された場合はどうすればいい?
それぞれわかりやすく回答しているため、ぜひ参考にしてください。
1. ホイールの盗難防止にロックナットは意味ない?
ロックナットはホイールの盗難防止対策に効果的ですが、必ずしも防止できるとは限りません。とくに本記事でも紹介した「外溝タイプ」のロックナットは、マスターキーで外せる可能性が高いため、盗難防止効果は低いでしょう。
ロックナットを使う際は、外溝タイプではなく盗難防止効果の高い内溝タイプがおすすめです。
またロックナットだけでなく、そのほかの盗難防止対策も併用しながら、ホイールや車本体を守りましょう。
2. ホイール盗難後のリスク対策は?
ホイール盗難前に、以下のリスク対策をするのがおすすめです。
● ホイールの製造番号を控えておく
● ホイールの写真を保存しておく
万が一ホイールを盗難された場合でも、保険に入っておりホイールの詳しい情報もわかっていれば、盗難後の対応もスムーズに進められます。
いつどこで誰がホイールを盗まれるかわかりません。盗難防止対策を事前に行い、リスクを抑えましょう。
3. ホイールが盗難された場合はどうすればいい?
ホイールが盗難された場合、以下の手順で冷静に対応しましょう。
- 警察と保険会社に連絡する
- 警察に盗難届を提出する
- 警察から現場検証を受ける
- 今後の対応について保険会社と相談する
- ロードサービスを使用し修理工場に車を運ぶ
まずは盗難の被害にあったら、すぐに警察と保険会社に連絡しましょう。連絡さえすれば、警察と保険会社からその後の詳しい対応について指示が入ります。
盗難後はできるだけ早く連絡することで、犯人の特定やホイールの返還などの確率も高まるでしょう。
ロックナットをはじめとして盗難防止策でホイールを守ろう!
ロックナットは、ホイールの盗難防止対策に効果的ですが、必ずしも防げるわけではありません。そのため、ホイールの盗難を防ぐには、本記事で紹介した「ロックナット以外の最強ホイール盗難防止策7選」もあわせて行うことが大切です。
ホイールの盗難防止対策は、ホイールだけでなく車本体の盗難防止にも効果的です。お持ちの車や環境に合わせて、適切な盗難防止対策を活用しましょう。
ロックナットをはじめ、ホイールやタイヤに関するさまざまなことにお悩みの方は、タイヤワールド館ベストにぜひお気軽にご相談ください!
2022年6月からベストライターチームとして本格始動!
タイヤやホイール等車に関するあらゆる悩みを解消できたり、
購入する時のポイントなど
足回りを取り扱うプロとして執筆していきます!
公式InstagramやTwitterも更新しているので是非
そちらもご覧ください!